JP2017214106A - 電子レンジ用容器 - Google Patents

電子レンジ用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017214106A
JP2017214106A JP2016109191A JP2016109191A JP2017214106A JP 2017214106 A JP2017214106 A JP 2017214106A JP 2016109191 A JP2016109191 A JP 2016109191A JP 2016109191 A JP2016109191 A JP 2016109191A JP 2017214106 A JP2017214106 A JP 2017214106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
microwave oven
lid
layer
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016109191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6746380B2 (ja
Inventor
知行 村上
Tomoyuki Murakami
知行 村上
早紀 中本
Saki Nakamoto
早紀 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Can Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Can Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Can Co Ltd filed Critical Daiwa Can Co Ltd
Priority to JP2016109191A priority Critical patent/JP6746380B2/ja
Publication of JP2017214106A publication Critical patent/JP2017214106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6746380B2 publication Critical patent/JP6746380B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】電子レンジ加熱により蓋体の開封性を向上であって、内容物の調理が可能、且つ、加熱時の内容物の漏出を防止できる電子レンジ用容器を提供すること。【解決手段】電子レンジ用容器1は、底部21、底部21に設けられた筒状の胴部22、及び胴部22の開口端外周縁に設けられたフランジ部23を有する容器本体11と、電磁波を吸収して発熱する発熱体層32及び容器本体11と接着性を有するシール層33を有し、フランジ部23に接着され、フランジ部23の外周縁から容器本体11の底部21側に突出する、容器本体11を密封する蓋体12と、を備える構成とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子レンジにより加熱する内容物を収容する電子レンジ用容器に関する。
従前から、電子レンジにより加熱する内容物を収容する容器として、種々の技術が提案されている。例えば、電子レンジ用の容器として、カップ型の容器本体に設けられる蓋体に、マイクロ波を吸収することで発熱する発熱体を積層する技術が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。このような電子レンジ用容器は、電子レンジによって内容物を加熱するときに、当該発熱体が発する熱でシール層の樹脂を溶融し、シール強度を低下させることで、開封性が向上する。
また、容器本体の内容物と接触する箇所に発熱体を設け、電子レンジによって内容物を加熱するときに、当該発熱体に接触する内容物を調理する技術も知られている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。
特開2013−6607号公報 特開2013−203447号公報 特開2001−322684号公報 特開2012−165841号公報
上述した電子レンジ用容器では、以下の問題があった。即ち、蓋体の開封性を向上し、且つ、内容物を調理可能な容器とするために、容器本体及び蓋体の双方に発熱体を設けると、製造コストが増加する、という問題がある。特に、このような容器は、内容物を加熱し、使用した後は廃棄されることが多く、製造コストの低減が求められている。
例えば、蓋体にのみ発熱体を設け、電子レンジで内容物を加熱するときに、蓋体を下方に配置して加熱することも考えられる。
しかし、加熱により容器の内圧が上昇すると、当該圧力により容器本体及び蓋体のシール面の一部から内圧が逃げるとともに、当該部位から容器の外部に内容物の液状成分が流出する虞がある。内容物の液状成分が容器から外部に流出すると、電子レンジを汚す、という問題がある。
そこで、本発明は、電子レンジ加熱により蓋体の開封性を向上させるとともに、内容物の調理が可能、且つ、加熱時の内容物の液状成分の漏出を防止できる電子レンジ用容器を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の電子レンジ用容器は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、電子レンジ用容器は、底部、前記底部に設けられた筒状の胴部、及び前記胴部の開口端外周縁に設けられたフランジ部を有する容器本体と、電磁波を吸収して発熱する発熱層及び前記容器本体と接着性を有するシール層を有し、前記フランジ部に接着され、前記フランジ部の外周縁から前記容器本体の前記底部側に突出する、前記容器本体を密封する蓋体と、を備える。
本発明によれば、電子レンジ加熱により蓋体の開封性を向上させるとともに、内容物の調理が可能、且つ、加熱時の内容物の液状成分の漏出を防止できる電子レンジ用容器を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す斜視図。 同電子レンジ用容器の構成を示す断面斜視図。 同電子レンジ用容器の構成を示す平面図。 同電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 同電子レンジ用容器に用いられる蓋体の構成を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係る電子レンジ用容器の構成を示す断面図。 本発明の変形例に係る電子レンジ用容器の蓋体の構成を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1の構成を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1の構成を示す斜視図、図2は、電子レンジ用容器1の構成を示す断面斜視図、図3は電子レンジ用容器1の構成を示す平面図、図4は、電子レンジ用容器1の構成を示す断面図、図5は、電子レンジ用容器1に用いられる蓋体12の構成を示す断面図である。
図1乃至図4に示すように、電子レンジ用容器1は、容器本体11と、蓋体12と、を備えている。電子レンジ用容器1は、容器本体11及び蓋体12により構成される内部空間に内容物100が収容される。また、電子レンジ用容器1は、内容物100の加熱時に、蓋体12を下方にして電子レンジ内に配置され、加熱される。ここで、内容物100とは、餃子、焼売、焼き魚、焼き肉、ハンバーグ等の食品である。
容器本体11は、皿状、椀状及びカップ状等の有底筒状に構成される。容器本体11は、板状の底部21と、底部21の周縁部から延びる筒状の胴部22と、胴部22の開口端に設けられたフランジ部23と、を有する。
容器本体11は、ポリプロピレンやポリエチレン等のオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の樹脂材料を圧空成形や射出成形等により成形することで構成される。
底部21は、矩形板状や円形板状に構成される。本実施形態においては、底部21は矩形板状に構成される例を用いて説明する。胴部22は、底部21の外周部に連続して設けられた筒状に構成される。
フランジ部23は、胴部22の開口端の外周縁から外方に延びる。フランジ部23は、電子レンジ用容器1を電子レンジ内に配置した状態で、電子レンジ内の底面上に位置し、且つ、当該状態で水平方向に延びる平面部23aと、平面部23aの外周部に連続して設けられ、底部21側に突出する突出部23bと、を備えている。突出部23bは、平面部23aから所定の曲率に湾曲して底部21側に突出する。換言すると、フランジ部23は、平面状に構成されるとともに、その外周縁が湾曲して構成される。
蓋体12は、フランジ部23の平面部23aに気密に接着されることで、内容物100が収容された容器本体11を密封する。蓋体12は、その端部が、フランジ部23の平面部23aから容器本体11の底部21側に延びる皿状に構成される。蓋体12は、熱によりフランジ部23に接着される。換言すると、蓋体12は、容器本体11のフランジ部23にヒートシールされる。
蓋体12は、複数の材料により構成された積層材料により構成された皿状のシートである。具体的には、図5に示すように、蓋体12は、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に、一体に積層された基材層31、発熱体層32及びシール層33を備えている。蓋体12はシール層33がフランジ部23に接着される。
本実施形態においては、蓋体12は、基材層31が印刷フィルムにより、発熱体層32が発熱フィルムにより、シール層33がシール層塗装フィルムにより構成される。また、蓋体12は、基材層31、発熱体層32及びシール層33の間に、接着層34を有する。
基材層31は、樹脂フィルムや紙材等により構成される。例えば、基材層31は、基材であるPETフィルム41と、PETフィルム41の一面にグラビア印刷により内容物100の情報等が印刷されたグラビア印刷層42と、を備えている。
なお、基材層31の基材は、PETフィルム41以外の樹脂フィルムであってもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ナイロン6等のポリアミド系樹脂等の熱可塑性樹脂フィルムを好適に使用することができる。
発熱体層32は、電磁波であるマイクロ波を吸収することで発熱する導電性物質の蒸着膜、導電性インク、金属箔等による薄膜により構成される。ここで、導電性物質としては、アルミニウム、錫、亜鉛、鉄、銅等の金属や、これら金属の酸化物の1種又は2種以上の混合物を使用することができる。
発熱体層32は、基材であるPETフィルム51と、PETフィルム51の一面に設けられた金属蒸着膜52と、金属蒸着膜52の一面に設けられた保護層53と、を備えている。
金属蒸着膜52は、PETフィルム51の表面に金属蒸着によって、例えば、アルミニウムと酸化アルミニウムとの混合物により膜状に構成される。金属蒸着膜52は、電子レンジにより内容物100を加熱するときに蓋体12に求められる発熱量により、その面積、形状及び厚さ等が適宜設定される。
例えば、金属蒸着膜52の材料は、材料コストや生産性を鑑みると、アルミニウム単独、又はアルミニウムと酸化アルミニウムとの混合物による蒸着膜を使用することが好ましい。金属蒸着膜52の材料に当該混合物を使用する場合には、アルミニウムと酸化アルミニウムとの質量比は、4:1〜1:9であることがより好ましい。金属蒸着膜52の厚さは、30〜100nmが好ましい。
金属蒸着膜52は、図3及び図5に示すように、格子状にパターニングされることで、方形状の発熱体52aが等間隔で複数配置される。複数の発熱体52aは、容器本体11の胴部22が方形筒状である場合には、蓋体12が容器本体11に接着したときに、直線状に延びる胴部22の一つの辺に対して傾斜する方向に並ぶように配列される。換言すると、発熱体層32の発熱体52aが形成されていない欠落部は、少なくともフランジ部23の直線状に延びる延設方向に対して斜め方向に傾斜して延在する格子状に形成されている。
金属蒸着膜52は、複数の発熱体52aを所定の大きさに分割することで、発熱体52aによる発熱温度を制御している。具体的には、発熱体52aによる発熱温度は、容器本体11とのシール面を溶融する以上の温度、換言するとシール層33の融点以上の温度であって、かつ、蓋体12を熱により損傷しない程度の温度になるように、発熱体52aの形状や間隔等を設定することで制御される。
金属蒸着膜52は、電子レンジにより内容物100を加熱した時に、発熱体52aがマイクロ波を吸収することで各発熱体52aが発熱する機能を有する。
保護層53は、塩化酢酸ビニル系樹脂等により構成される。なお、発熱体層32は、保護層53側の表面から接着層34が設けられることで、保護層53上、並びに、金属蒸着膜52及び保護層53が設けられていないPETフィルム51上が接着層34に覆われる。
このような金属蒸着膜52は、PETフィルム51の表面全体に金属蒸着膜を成形し、その上に蒸着した膜を除去する部位に部分的に耐酸性又は耐アルカリ性の保護層53を形成し、保護層53で覆われた部分以外を酸やアルカリによって洗浄して除去することで構成される。
シール層33は、比較的低融点の熱可塑性樹脂を主体とする塗膜やフィルムにより形成されている。基材となるPETフィルム61と、PETフィルム61にシリカやアルミナ等を蒸着した無機蒸着膜62と、無機蒸着膜62上に設けられた熱可塑性樹脂を主とする塗膜からなる塗膜層63と、を有する。
無機蒸着膜62は、PETフィルム61及び塗膜層63の密着性を向上させる。無機蒸着膜62は、電子レンジでの加熱時に発熱しない非導電性物質から構成されている。
塗膜層63は、熱可塑性樹脂を主体とする塗膜により形成されている。塗膜層63に用いられる塗膜は、例えば、熱可塑性樹脂の微粒子を溶媒に分散させた塗料をPETフィルム61に塗布し、塗料を加熱して焼き付けることによって塗料中の樹脂が溶融させられ、薄膜状の塗膜として形成される。
塗膜層63の塗膜を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等を好適に使用することができる。また、塗膜層63の塗膜を構成する熱可塑性樹脂の融点は、130〜250℃の範囲とすることが好ましい。このシール層33は、ヒートシール等によって容器本体11の縁面であるフランジ部23の平面部23aに接着される。シール層33の厚さは、1〜15μmの範囲に設定されることが好ましい。
接着層34は、接着性を有する熱硬化性樹脂を主体とすることが好ましい。例えば、接着層34は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシとポリエステルの共重合樹脂等の樹脂を主剤とし、メラミン樹脂、イソシアネート樹脂等の硬化剤を含む樹脂組成物よりなる接着性樹脂材料が使用できる。
このように構成された電子レンジ用容器1は、内容物100を電子レンジで加熱するときに、蓋体12が下方となるように、電子レンジ内に配置される。これにより、内容物100は、蓋体12の内面に接するように、電子レンジ用容器1内に配置される。また、電子レンジで内容物100を加熱したときに、発熱体52aがマイクロ波を吸収して発熱する。
これらのことにより、内容物100は、電子レンジのマイクロ波によって直接的に加熱されるとともに、発熱した発熱体52aによって蓋体12と接触する位置が加熱、調理される。
また、フランジ部23に位置する発熱体52aが発熱することで、シール層33が加熱され、シール層33の塗膜層63が溶融する。結果、蓋体12の発熱体52aが設けられた部位のシール強度が低下し、蓋体12の開封性が向上する。
また、発熱体層32は、発熱体52aを所定の間隔を有して設ける構成、換言すると、複数の発熱体52aの間に、発熱する金属蒸着膜52が配置されない欠落部を有する構成である。また、蓋体12は、発熱体層32の当該欠落部の延びる方向がフランジ部23の直線状に延びる方向に対して斜め方向に傾斜して、フランジ部23にヒートシールされる。
このような構成により、電子レンジによる内容物100の加熱時に、蓋体12及びフランジ部23の間のシール強度が高いところと低いところが交互に存在することになる。これにより、電子レンジによる内容物100の加熱後に、蓋体12全体がフランジ部23から剥がれることを抑制できる。
結果、電子レンジで内容物100を加熱した後に、容器本体11を把持して電子レンジ用容器1を持ち上げたときに、蓋体12がフランジ部23から剥がれて、内容物100が落下することを抑制できる。
また、蓋体12の端部は、フランジ部23の平面部23aから容器本体11の底部21側に延びる皿状に構成される。このため、電子レンジで内容物100を加熱したときに、電子レンジ用容器1の内圧が上昇し、蓋体12及びフランジ部23の間のいずれかが剥がれ、当該剥がれた部位から内圧が逃げた場合であっても、当該部位から容器本体11の外部に移動した内容物100の液状成分は、蓋体12の端部により堰き止める。結果、内容物100の液状成分が電子レンジ内に流出することを防止でき、電子レンジを汚すことがない。
さらに、電子レンジ用容器1は、加熱時に蓋体12を重力方向で下方となるように配置する構成である。このため、発熱体52aは、蓋体12にのみ設ければよく、電子レンジによる加熱によって蓋体12の開封性を向上可能であって、且つ、内容物100の調理が可能な構成としても、製造コストが増加することを防止することができる。
上述したように本発明の第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1によれば、電子レンジ加熱により蓋体12の開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能、且つ、加熱時の内容物100の液状成分の漏出を防止できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る電子レンジ用容器1Aについて、図6を用いて説明する。
図6は、電子レンジ用容器1Aの構成を示す断面図である。なお、第2の実施形態に係る電子レンジ用容器1Aの構成中、第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、電子レンジ用容器1Aは、容器本体11と、蓋体12と、を備えている。電子レンジ用容器1Aの蓋体12は、容器本体11のフランジ部23の平面部23aに加え、突出部23bの外面に接着される構成である。即ち、第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1は、蓋体12がフランジ部23の平面部23aにのみ接着される構成であるのに対し、第2の実施形態に係る電子レンジ用容器1Aは、蓋体12がフランジ部23の平面部23a及び突出部23bに接着される構成である。
このように構成された電子レンジ用容器1Aは、上述した電子レンジ用容器1と同様に、電子レンジ加熱により蓋体12の開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能、且つ、加熱時の内容物100の液状成分の漏出を防止できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る電子レンジ用容器1Bについて、図7を用いて説明する。
図7は、電子レンジ用容器1Bの構成を示す断面図である。なお、第3の実施形態に係る電子レンジ用容器1Bの構成中、第1の実施形態に係る電子レンジ用容器1及び第2の実施形態に係る電子レンジ用容器1Aと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、電子レンジ用容器1Bは、容器本体11と、蓋体12Bと、を備えている。電子レンジ用容器1Bは、容器本体11及び蓋体12Bからなる内部空間に内容物100が収容される。また、電子レンジ用容器1Bは、内容物100の加熱時に、蓋体12を下方にして電子レンジ内に配置され、加熱される。
蓋体12Bは、フランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21及び胴部22の稜部に接着される。具体的には、蓋体12Bは、その端部が、フランジ部23の平面部23aから容器本体11の底部21及び胴部22の稜部まで延びる椀状に構成される。蓋体12Bは、熱によりフランジ部23並びに底部21及び胴部22の稜部に接着される。換言すると、蓋体12Bは、容器本体11のフランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21及び胴部22の稜部にヒートシールされる。
蓋体12Bは、蓋体12、12Aと同様に、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に、一体に積層された基材層31、発熱体層32及びシール層33を備えている。
このように構成された電子レンジ用容器1Bは、上述した電子レンジ用容器1、1Aと同様に、電子レンジ加熱により蓋体12の開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能、且つ、加熱時の内容物100の液状成分の漏出を防止できる。また、電子レンジ用容器1Bは、蓋体12Bが容器本体11の底部21及び胴部22の稜部まで設けられることから、加熱時に内容物100の液状成分を確実に堰き止めることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る電子レンジ用容器1Cについて、図8を用いて説明する。
図8は、電子レンジ用容器1Cの構成を示す断面図である。なお、第4の実施形態に係る電子レンジ用容器1Cの構成中、上述の実施形態に係る電子レンジ用容器1、1A、1Bと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、電子レンジ用容器1Cは、容器本体11と、蓋体12Cと、を備えている。電子レンジ用容器1Cは、容器本体11内及び蓋体12Cからなる内部空間に内容物100が収容される。また、電子レンジ用容器1Cは、内容物100の加熱時に、蓋体12を下方にして電子レンジ内に配置され、加熱される。
蓋体12Cは、フランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21及び胴部22の稜部に接着される。具体的には、蓋体12Cは、その端部が、フランジ部23の平面部23aから容器本体11の底部21の主面中央側まで延びる椀状に構成される。蓋体12Cは、熱によりフランジ部23及び底部21に接着される。換言すると、蓋体12Cは、容器本体11のフランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21の主面にヒートシールされる。
蓋体12Cは、蓋体12、12A、12Bと同様に、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に、一体に積層された基材層31、発熱体層32及びシール層33を備えている。
このように構成された電子レンジ用容器1Cは、上述した電子レンジ用容器1、1A、1Bと同様に、電子レンジ加熱により蓋体12の開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能、且つ、加熱時の内容物100の液上成分の漏出を防止できる。また、電子レンジ用容器1Cは、蓋体12Cが容器本体11の底部21まで設けられることから、電子レンジ用容器1Bと同様に、加熱時に内容物100の液状成分を確実に堰き止めることが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る電子レンジ用容器1Dについて、図9を用いて説明する。
図9は、電子レンジ用容器1Dの構成を示す断面図である。なお、第5の実施形態に係る電子レンジ用容器1Dの構成中、上述の実施形態に係る電子レンジ用容器1、1A、1B、1Cと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、電子レンジ用容器1Dは、容器本体11と、蓋体12Dと、を備えている。電子レンジ用容器1Dは、容器本体11内及び蓋体12Dからなる内部空間に内容物100が収容される。また、電子レンジ用容器1Dは、内容物100の加熱時に、蓋体12を下方にして電子レンジ内に配置され、加熱される。
蓋体12Dは、フランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21に接着されるとともに、底部21において、端部が積層される。具体的には、蓋体12Dは、その端部が、フランジ部23の平面部23aから容器本体11の底部21の主面中央を越えて延びる椀状に構成され、端部が底部21の主面中央で積層される。蓋体12Dは、熱によりフランジ部23及び底部21に接着されるとともに、端部同士が接着される。換言すると、蓋体12Dは、容器本体11のフランジ部23の平面部23a及び突出部23b、並びに、底部21の主面上にヒートシールされる。
蓋体12Dは、蓋体12、12A、12B、12Cと同様に、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に、一体に積層された基材層31、発熱体層32及びシール層33を備えている。
このように構成された電子レンジ用容器1Dは、上述した電子レンジ用容器1、1A、1B、1Cと同様に、電子レンジ加熱により蓋体12の開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能、且つ、加熱時の内容物100の液状成分の漏出を防止できる。また、電子レンジ用容器1Dは、蓋体12Dの端部が容器本体11の底部21の中央において積層され、ヒートシールされることで接着して設けられることから、電子レンジ用容器1B、1Cと同様に、加熱時に内容物100の液状成分を確実に堰き止めることが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る電子レンジ用容器1Eについて、図10を用いて説明する。
図10は、電子レンジ用容器1Dの構成を示す断面図である。なお、第6の実施形態に係る電子レンジ用容器1Eの構成中、上述の実施形態に係る電子レンジ用容器1、1A、1B、1C、1Dと同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、電子レンジ用容器1Eは、容器本体11と、蓋体12Eと、蓋体12を覆うカバー13と、を備えている。
蓋体12Eは、方形のシート状に構成され、フランジ部23の平面部23aに接着される。蓋体12Eは、熱によりフランジ部23に接着される。換言すると、蓋体12Eは、容器本体11のフランジ部23にヒートシールされる。
蓋体12Eは、蓋体12、12A、12B、12C、12Dと同様に、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に、一体に積層された基材層31、発熱体層32及びシール層33を備えている。
カバー13は、樹脂材料により構成された、蓋体12Eを覆うオーバーキャップである。カバー13は、その周縁部が突出する皿状に構成される。カバー13は、蓋体12を覆った状態で、周縁部が容器本体11の底部21側に突出し、蓋体12E及びフランジ部23のシール部の周囲を覆う。カバー13は、蓋体12Eよりも厚さを厚くするなどの手段により、蓋体12Eよりも剛性が高くなるように構成されている。
このように構成された電子レンジ用容器1Eによれば、蓋体12Eがフランジ部23に接着されることで、電子レンジ加熱により蓋体12Eの発熱体層32が発熱し、シール層33の塗膜層63を溶融することで、蓋体12Eの開封性を向上させるとともに、内容物100の調理が可能となる。
また、電子レンジ用容器1Eは、皿状に構成されたカバー13により、蓋体12E及びフランジ部23のシール部の周囲を覆う構成である。この構成により、電子レンジで内容物100を加熱したときに、電子レンジ用容器1の内圧が上昇し、蓋体12及びフランジ部23の間のいずれかが剥がれ、内圧が逃げた場合であっても、当該部位から容器本体11の外部に移動した内容物100の液状成分は、カバー13の周縁部により堰き止められる。これにより、電子レンジ用容器1Eは、電子レンジによる加熱時の内容物100の漏出を防止できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではない。上述した例では、蓋体12、12A、12B、12C、12D、12Eは、発熱体層32に、同一形状の複数の発熱体52aが等間隔で複数配置される構成を説明したがこれに限定されない。即ち、発熱体層32は、異なる形状の複数の発熱体を備える構成であってもよい。
例えば、図11に示す本発明の変形例に係る電子レンジ用容器1Fの蓋体12Fのように、蓋体12Fの発熱体層32は、電子レンジによる内容物100の加熱時に、シール強度を低下し、蓋体12Fの開封性を向上する第1発熱体52aと、当該加熱時に、内容物100を調理する第2発熱体52bと、を複数有する構成であってもよい。具体的には、第1発熱体52aは、フランジ部23の周辺に配置され、第2発熱体52bは、フランジ部23よりも蓋体12Fの中央側に配置される。また、第2発熱体52bは、第1発熱体52aよりも面積が大きく構成される。このような構成により、蓋体12Fは、第2発熱体52bのほうが第1発熱体52aよりも発熱量が大きくなる。
このような構成とすることで、蓋体12Fは、第1発熱体52aにより、開封性を向上できる程度の発熱を生じさせ、第2発熱体52bにより、第1発熱体52aよりも高い発熱を生じさせて、内容物100を調理させることが可能となる。また、例えば、第2発熱体52bの形状によって、内容物100にグリル網状等の焦げ目を付けることも可能となる。
また、上述した例では、蓋体12、12A、12B、12C、12D、12E、12Fは、外面側からフランジ部23に接着される側に向かって順に基材層31、発熱体層32及びシール層33が一体に積層された構成を説明したがこれに限定されない。
例えば、蓋体は、基材層31を有さず、発熱体層32及びシール層33のみを有する構成であってもよい。また、蓋体は、基材層31及び発熱体層32のPETフィルムを有さずに、シール層33に発熱体52及び保護層53が設けられる構成であってもよい。即ち、蓋体12、12A、12B、12C、12D、12E、12Fは、電子レンジ加熱により発熱体52が発熱することで、蓋体12の開封性を向上可能であって、且つ、内容物100の調理が可能な構成であれば、適宜用いることが可能となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1〜1F…電子レンジ用容器、11…容器本体、12〜12F…蓋体、13…カバー、21…底部、22…胴部、23…フランジ部、23a…平面部、23b…突出部、31…基材層、32…発熱体層、33…シール層、34…接着層、41…PETフィルム、42…グラビア印刷層、51…PETフィルム、52…金属蒸着膜、52a…発熱体(第1発熱体)、52b…第2発熱体、53…保護層、61…PETフィルム、62…無機蒸着膜、63…塗膜層、100…内容物。

Claims (4)

  1. 底部、前記底部に設けられた筒状の胴部、及び前記胴部の開口端外周縁に設けられたフランジ部を有する容器本体と、
    電磁波を吸収して発熱する発熱層及び前記容器本体と接着性を有するシール層を有し、前記フランジ部に接着され、前記フランジ部の外周縁から前記容器本体の前記底部側に突出する、前記容器本体を密封する蓋体と、
    を備えることを特徴とする電子レンジ用容器。
  2. 前記フランジ部は、前記胴部から外方に延びる平面部と、前記平面部の外周縁から前記底部側に突出する突出部とを有し、
    前記蓋体は、前記平面部及び前記突出部に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用容器。
  3. 前記蓋体は、前記底部まで延びることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子レンジ用容器。
  4. 前記発熱層は、前記フランジ部の周辺に配置される第1発熱体と、前記フランジ部よりも前記蓋体の中央側に配置され、前記第1発熱体よりも発熱量の大きい第2発熱体とを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用容器。
JP2016109191A 2016-05-31 2016-05-31 電子レンジ用容器 Active JP6746380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109191A JP6746380B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 電子レンジ用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016109191A JP6746380B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 電子レンジ用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017214106A true JP2017214106A (ja) 2017-12-07
JP6746380B2 JP6746380B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=60576403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016109191A Active JP6746380B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 電子レンジ用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6746380B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010677A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Nippon Del Monte Corp 電子レンジ用容器
JP2001031149A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Iroha:Kk 電子レンジ用飲食品調理用素材
JP2001171738A (ja) * 1999-12-16 2001-06-26 Toyo Seikan Kaisha Ltd トレー容器用外装パッケージ
JP2001322684A (ja) * 2000-05-18 2001-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ調理用包装材料およびそれを用いた包装袋
JP2009078865A (ja) * 2007-09-04 2009-04-16 Fp Chupa Corp 電子レンジ用食品包装容器
JP2013203447A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Daiwa Can Co Ltd 電子レンジ用容器
JP2015093702A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 出光ユニテック株式会社 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2015163521A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 共同印刷株式会社 蓋材
US20160068322A1 (en) * 2013-04-12 2016-03-10 Bemis Company, Inc. Manually openable sealed overwrap and tray

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010677A (ja) * 1999-06-29 2001-01-16 Nippon Del Monte Corp 電子レンジ用容器
JP2001031149A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Iroha:Kk 電子レンジ用飲食品調理用素材
JP2001171738A (ja) * 1999-12-16 2001-06-26 Toyo Seikan Kaisha Ltd トレー容器用外装パッケージ
JP2001322684A (ja) * 2000-05-18 2001-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ調理用包装材料およびそれを用いた包装袋
JP2009078865A (ja) * 2007-09-04 2009-04-16 Fp Chupa Corp 電子レンジ用食品包装容器
JP2013203447A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Daiwa Can Co Ltd 電子レンジ用容器
US20160068322A1 (en) * 2013-04-12 2016-03-10 Bemis Company, Inc. Manually openable sealed overwrap and tray
JP2015093702A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 出光ユニテック株式会社 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2015163521A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 共同印刷株式会社 蓋材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6746380B2 (ja) 2020-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4968442B2 (ja) 電子レンジ加熱用密封容器
JP6001297B2 (ja) 電子レンジ用容器
JP2007119064A (ja) 電子レンジ加熱用密封容器
JP6746380B2 (ja) 電子レンジ用容器
US11084626B2 (en) Method of forming a container
JP5682907B2 (ja) 電子レンジ加熱調理用容器
JP2013233955A (ja) 電子レンジ用容器
JPS61173028A (ja) 電子レンジ用加熱容器
JP4505390B2 (ja) レンジ加熱用容器入り食品及び容器
JP2016179833A (ja) 蓋付容器
JP6026817B2 (ja) 電子レンジ用容器
JP5261748B2 (ja) 容器
JP2000255648A (ja) 電子レンジ用容器
JP5006124B2 (ja) 電子レンジ加熱容器およびこれに用いる中蓋およびこれに食品を収納した食品収納体
JPH0665278U (ja) 電子レンジ用包装袋
JP5344600B2 (ja) 誘導加熱調理用容器
KR101912342B1 (ko) 수증기 배출구조를 가진 음식물 조리 용기
JP2000085853A (ja) 即席食品容器
JP4753425B2 (ja) 電子レンジ加熱用容器
JPH046902Y2 (ja)
JP2013043678A (ja) 電子レンジ用容器
JP2021069536A (ja) 発熱容器
WO2005082742A1 (fr) Recipient pour aliments chauffes dans un four a micro-ondes
JP2014125229A (ja) 電子レンジ用容器
JP2022143941A (ja) マイクロ波処理用包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6746380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150