JP2017213740A - 成形型、成形型の製造方法および包材の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】包材を設計してから当該包材を得るまでできる限り短時間で行なうことができる成形型、かかる成形型を製造する方法、および、かかる成形型を用いてシート材を包装用の包材に迅速に成形する方法を提供すること。【解決手段】成形型1は、シート材を包装用の包材に成形するものである。この成形型1は、凹没して形成されたキャビティ3を複数有している。また、少なくともキャビティ3が形成された部分は、樹脂材料で構成されている。そして、この成形型1を用いれば、キャビティ3の形状をシート材に転写して包材を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、成形型、成形型の製造方法および包材の成形方法に関する。
自動車は、多品種、多数個の部品で構成されており、その部品の1つには、自動車用シートパッドがある。自動車用シートパッドは、成形型を用いて成形されることが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、成形された自動車用シートパッドは、自動車に組み込まれるまでは包材で包装されている。
ところで、包材も成形型で成形される場合がある。しかしながら、包材用の成形型の製造を、特許文献1に記載の成形型の製造方法に適用した場合、包材を設計してから当該包材を得るまで、自動車用シートパッドと同様の時間がかかってしまう。自動車製造では、包材にまで自動車用シートパッドと同様の時間をかけられないというのが実情である。
特開2002−370231号公報
本発明の目的は、包材を設計してから当該包材を得るまでできる限り短時間で行なうことができる成形型、かかる成形型を製造する方法、および、かかる成形型を用いてシート材を包装用の包材に迅速に成形する方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) シート材を包装用の包材に成形する成形型であって、
凹没して形成されたキャビティを1つ以上有し、
少なくとも前記キャビティが形成された部分が樹脂材料で構成されており、
前記キャビティの形状を前記シート材に転写して前記包材を得ることを特徴とする成形型。
(2) 前記キャビティに連通し、前記キャビティの形状を前記シート材に転写するときに前記キャビティ内の空気を排出する排出孔を有する上記(1)に記載の成形型。
(3) 前記樹脂材料は、前記シート材よりも軟化点が高い材料である上記(1)または(2)に記載の成形型。
(4) 前記シート材は、前記包材に成形されるのに先行して加熱が施されるものであり、
前記樹脂材料は、前記加熱が施された前記シート材で軟化しないものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の成形型。
(5) 前記樹脂材料は、ウレタン系樹脂である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の成形型。
(6) 前記キャビティを複数有し、該複数のキャビティ同士は、同じ形状のものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の成形型。
(7) 前記キャビティを複数有し、該複数のキャビティ同士は、異なる形状のものである上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の成形型。
(8) 前記キャビティを少なくとも3つ有し、該3つのキャビティには、同じ形状のものと、異なる形状のものとが含まれる上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の成形型。
(9) 前記包材を試作品として得る際に用いられる上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の成形型。
(10) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の成形型を製造する方法であって、
前記成形型となる、前記キャビティが形成される以前の母材を準備する工程と、
切削加工によって前記母材に前記キャビティを形成する工程とを有することを特徴とする成形型の製造方法。
(11) 上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の成形型を用いて、シート材を包装用の包材に成形する方法であって、
前記キャビティ上に前記シート材を載置する工程と、
前記キャビティ上の前記シート材に前記キャビティの形状を転写する工程とを有することを特徴とする包材の成形方法。
本発明によれば、包材を設計してから当該包材を得るまでできる限り短時間で行なうことができる成形型を得る。また、かかる成形型を製造することができる。また、かかる成形型を用いてシート材を包装用の包材に迅速に成形することができる。
図1は、本発明の成形型の実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す成形型で得られた包材で薬剤を包装した包装体の図面代用写真である。 図3は、図1に示す成形型を製造する工程を順に示す斜視図である。 図4は、図1に示す成形型を製造する工程を順に示す斜視図である。 図5は、図1に示す成形型を製造する工程を順に示す斜視図である。 図6は、図1に示す成形型を用いて包材を成形する工程を順に示す垂直断面図である。 図7は、図1に示す成形型を用いて包材を成形する工程を順に示す垂直断面図である。 図8は、図1に示す成形型を用いて包材を成形する工程を順に示す垂直断面図である。 図9は、包装体を製造する工程を順に示す垂直断面図である。 図10は、包装体を製造する工程を順に示す垂直断面図である。
以下、本発明の成形型、成形型の製造方法および包材の成形方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の成形型の実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す成形型で得られた包材で薬剤を包装した包装体の図面代用写真である。図3〜図5は、それぞれ、図1に示す成形型を製造する工程を順に示す斜視図である。図6〜図8は、それぞれ、図1に示す成形型を用いて包材を成形する工程を順に示す垂直断面図である。図9、図10は、それぞれ、包装体を製造する工程を順に示す垂直断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1、図2中の紙面手前側を「上」または「上方」、紙面奥側を「下」または「下方」と言い、図4〜図10中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示す成形型1は、錠剤TAを包装する包装用の包材9を成形するものである。
まず、成形型1について説明する前に、薬剤である錠剤TAが包材9で包装された包装体10について説明する。
図2に示すように、包装体10は、「PTP(Press Through Package)包装」と呼ばれ、包材9の各凹部91に錠剤TAを収納して、アルミニウム製のシート材11で封止したものである。
包材9は、その平面視で長方形をなし、本実施形態では一例として、長辺方向に8個、短辺方向に2個の行列状に配置された16個の凹部91を有している。以下、これらの凹部91を、図2中の左側から順に長辺方向に沿って、「第1凹部91a」、「第2凹部91b」、「第3凹部91c」、「第4凹部91d」、「第5凹部91e」、「第6凹部91f」、「第7凹部91g」、「第8凹部91h」と言うことがある。従って、包材9は、第1凹部91a、第2凹部91b、第3凹部91c、第4凹部91d、第5凹部91e、第6凹部91f、第7凹部91g、第8凹部91hをそれぞれ2個ずつ有するものとなっている。
また、第1凹部91a、第2凹部91b、第3凹部91c、第4凹部91d、第5凹部91e、第6凹部91f、第7凹部91g、第8凹部91hは、それぞれ、1つの錠剤TAを十分に収納することができる程度の大きさと形状を有しているが、互いに大きさと形状は異なる。そして、大きさと形状が異なる理由は、包材9は試作品であり、例えば、どの凹部91が錠剤TAに適したものであるのかを検討するためである。検討項目としては、例えば、どの凹部91が錠剤TAを視認し易いものであるか、また、どの凹部91が錠剤TAを押し出し易いものであるのかがある。さらに、1つの凹部91のなかでも、大きさ、形状の異なる錠剤TAを収納して、どの錠剤TAが適するか検討する場合もある。
包材9は、熱可塑性樹脂で構成されている。熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、用途に応じて適宜選択されるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンが好ましい。また、包材9の構成材料として用いられる熱可塑性樹脂は、各凹部91内の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
シート材11は、各凹部91に錠剤TAが収納された状態で、当該各凹部91を気密的、液密的に封止するものである。このシート材11は、包材9に接着されている。
次に、成形型1について説明する。
図6〜図8に示すように、成形型1は、包材9の母材であるシート材9’を包材9に成形するものである。そして、得られた包材9は、前述したように試作品として用いられる。
図1に示すように、成形型1は、直方体をなす部材で構成されている。この成形型1の上面21は、長方形をなしている。上面21には、キャビティとして機能する凹部からなる成形部(以下「キャビティ3」と言う)が凹没して形成されている。キャビティ3は、成形型1の長辺方向に8個、短辺方向に2個の行列状に16個配置されている。以下、これらのキャビティ3を、図1中の左側から順に長辺方向に沿って、「第1キャビティ3a」、「第2キャビティ3b」、「第3キャビティ3c」、「第4キャビティ3d」、「第5キャビティ3e」、「第6キャビティ3f」、「第7キャビティ3g」、「第8キャビティ3h」と言うことがある。従って、成形型1は、第1キャビティ3a、第2キャビティ3b、第3キャビティ3c、第4キャビティ3d、第5キャビティ3e、第6キャビティ3f、第7キャビティ3g、第8キャビティ3hをそれぞれ2個ずつ有するものとなっている。
第1キャビティ3a同士は、同じ大きさ、形状をなし、第1凹部91aを形成する部分となる。
第2キャビティ3b同士は、同じ大きさ、形状をなし、第2凹部91bを形成する部分となる。
第3キャビティ3c同士は、同じ大きさ、形状をなし、第3凹部91cを形成する部分となる。
第4キャビティ3d同士は、同じ大きさ、形状をなし、第4凹部91dを形成する部分となる。
第5キャビティ3e同士は、同じ大きさ、形状をなし、第5凹部91eを形成する部分となる。
第6キャビティ3f同士は、同じ大きさ、形状をなし、第6凹部91fを形成する部分となる。
第7キャビティ3g同士は、同じ大きさ、形状をなし、第7凹部91gを形成する部分となる。
第8キャビティ3h同士は、同じ大きさ、形状をなし、第8凹部91hを形成する部分となる。
このように成形型1は、同じ大きさ、形状をなすキャビティ3を2個ずつ有し、異なる大きさ、形状をなす8種のキャビティ3を有するものとなっている。そして、同じ大きさ、形状をなすキャビティ3を2個ずつ有することにより、例えば第1キャビティ3aで形成された第1凹部91aに収納されている錠剤TAを試し出ししたい場合、その試行を2回まで行なうことができる。これにより、第1凹部91aは、錠剤TAを押し出し易いものであるか否かを判断することができる。また、異なる大きさ、形状をなす8種のキャビティ3を有することにより、各キャビティ3で形成された凹部91に収納されている錠剤TAをそれぞれ試し出しすることができ、よって、その結果を比較することができる。これにより、どの凹部91が錠剤TAにとって最適なのかを選択することができる。このように、成形型1で得られた包材9を有する1つの包装体10で、前述した複数の評価を行なうことができる。
図6、図7に示すように、成形型1は、各キャビティ3に連通し、キャビティ3内の空気を排出する排出孔4を有している。なお、図6、図7中の成形型1の断面図は、図1中の成形型1を代表的にA−A線で切断した断面図である。従って、図6、図7では、第4キャビティ3dに連通する排出孔4が描かれているが、第4キャビティ3d以外の他のキャビティ3にも、それぞれ、排出孔4が連通して形成されている。
各排出孔4は、キャビティ3の底部31から成形型1の下面22まで貫通した貫通孔で構成されている。また、各排出孔4の下面22側は、ポンプ12等のような吸引装置に配管13を介して接続されている。そして、後述するようにポンプ12を作動させることにより、排出孔4にはキャビティ3内の空気を排出するための吸引力Fが生じて、当該排出孔4を介してキャビティ3内を排出することできる。これにより、シート材9’にキャビティ3の形状を確実に転写して、凹部91を形成することができる。
以上のような構成の成形型1は、シート材9’よりも軟化点が高い樹脂材料で構成されているのが好ましい。後述するように包材9を成形する際には、シート材9’を加熱して、当該シート材9’を軟化させてから包材9を得る。そこで、成形型1をシート材9’よりも軟化点が高い樹脂材料で構成することにより、シート材9’を加熱する過程で、成形型1がシート材9’よりも先に軟化するのが防止される。これにより、シート材9’から包材9を確実に成形することができるとともに、成形後の離型性にも優れる。なお、軟化点を測定する方法としては、特に限定されず、例えば、ビカット軟化、環球法を用いることができる。
また、シート材9’は、成形方法によっては、包材9に成形されるのに先行して加熱が施される場合もある。この場合、成形型1を構成する樹脂材料は、加熱が施されたシート材9’で軟化しないものであるのが好ましい。これにより、成形型1で、シート材9’から包材9を確実に成形することができる。
そして、成形型1を構成する樹脂材料としては、例えばシート材9’が前述したようにポリエチレンまたはポリプロピレンで構成されている場合には、例えばポリウレタン等のウレタン系樹脂を用いるのが好ましい。後述するように成形型1を製造する際には、成形型1の母材1’に切削加工を施すことにより成形型1を得る(図4、図5参照)。そこで、成形型1をポリウレタンで構成することにより、切削加工中の母材1’に割れやバリ等が生じるのを防止することができる、すなわち、母材1’に対する切削加工を安定して容易に施すことができる。また、母材1’から成形型1への加工時間を比較的短くすることができる、すなわち、迅速な切削加工が可能となる。
また、前述したように、成形型1は、包材9を試作品として成形するものである。ポリウレタンで構成された成形型1は、包材9を量産する場合には経年使用により摩耗等の劣化が生じてしまい、包材9の量産に適さないと考えられる。しかしながら、包材9は試作品である、すなわち、一品製作物であるため、成形型1は、ポリウレタンで構成されていても、包材9の生産に十分に耐え得る。従って、ポリウレタンで構成された成形型1は、試作品の成形には適したものとなっているということができる。
なお、成形型1を構成する樹脂材料には、ウレタン系樹脂の他に、他の添加物も添加されていてもよい。添加剤としては、無機系フィラー、有機系フィラーが挙げられる。なかでも有機系中空フィラーが好ましい。これにより成形前に加熱されたシート温度に耐えられるようになり、包装材料に用いられるより多くの熱可塑性樹脂の種類に対して適用が可能となる。そのほか、アクリル樹脂、フッ素樹脂(特に4フッ化エチレン樹脂が好ましい)も耐熱性、耐久性、切削加工性の観点から好ましい。
次に、本発明の成形型の製造方法について、図3〜図5を参照しつつ説明する。本製造方法は、成形型1を製造する方法であり、第1工程と、第2工程と、第3工程とを有している。
[A1] 第1工程
図3に示すように、第1工程は、3D−CAD(Computer-Aided Design)システム100を用いて、成形型1を設計する工程である。
[A2] 第2工程
図4に示すように、第2工程は、成形型1となる母材1’を準備して、当該母材1’を工作機械200に固定する工程である。
母材1’は、キャビティ3および排出孔4が形成される以前のものであり、直方体をなす部材で構成されている。また、この母材1’は、金型で成形されたものである。
工作機械200には、エンドミル201が予め装着されている。
[A3] 第3工程
図5に示すように、第3工程は、第1工程で得られた成形型1のキャビティ3のデータに基づいて、母材1’の上面21にキャビティ3を形成する工程である。この工程では、工作機械200に固定された母材1’に、エンドミル201で切削加工によって全てのキャビティ3を形成することができる。なお、エンドミル201は、太さ等が異なる複数種のものが用意されており、キャビティ3の大きさや形状に応じて交換されるのが好ましい。
そして、全キャビティ3形成後、例えばエンドミル201に代えてドリル(図示せず)を工作機械200に装着して、当該ドリルで排出孔4を形成することができる。
なお、成形型1は、3Dプリンタで製造することもできるが、以上のような工程を経ることにより、すなわち、母材1’に切削加工を施す方が、3Dプリンタを用いた場合よりも迅速に製造することができる。
次に、本発明の包材の成形方法について、図6〜図8を参照しつつ説明する。本成形方法は、成形型1を用いて、シート材9’を包装用の包材9に成形する方法であり、第1工程と、第2工程と、第3工程とを有している。
[B1] 第1工程
図6に示すように、第1工程は、前述した製造方法で得られた成形型1を用意し、当該成形型1の上面21にシート材9’を載置する工程である。なお、シート材9’は、各キャビティ3を一括して覆うことができる程度の大きさを十分に有している。
[B2] 第2工程
図7に示すように、第2工程は、各キャビティ3上のシート材9’に当該各キャビティ3の形状を転写する工程である。この工程は、シート材9’が軟化する軟化点で加熱可能な雰囲気下で行なわれる。これにより、シート材9’が確実に軟化することとなる。そして、この軟化状態でポンプ12を作動させる。このポンプ12の作動により、シート材9’の各キャビティ3に臨んだ部分には、吸引力Fが作用する。これにより、シート材9’は、各キャビティ3の形状が転写されて、包材9となる。
[B3] 第3工程
図8に示すように、第3工程は、成形型1から包材9を離型する工程である。これにより、包材9を得る。なお、この工程は、成形型1および包材9がそれぞれ十分に冷めてから行なわれるのが好ましい。
そして、前述した[A1]工程〜[A3]工程と、それに次ぐ、[B1]工程〜[B3]工程とを経ることにより、包材9を設計してから包材9を得るまでできる限り短時間で行なうことができる。これにより、包装体10の短納期化に寄与するともに、将来的に錠剤TAが市場に早期に流通するのにも寄与する。
次に、包装体10を製造する方法について、図9、図10を参照しつつ説明する。本製造方法は、第1工程と、第2工程とを有している。
[C1] 第1工程
図9に示すように、第1工程は、前述した成形方法で得られた包材9を用意し、当該包材9の各凹部91に錠剤TAを収納する工程である。
[C2] 第2工程
図10に示すように、第2工程は、各凹部91に錠剤TAが収納された状態で、当該各凹部91をシート材11で封止する工程である。この封止は、包材9とシート材11とを接着剤を介して接合することにより行なわれる。
以上のような工程を経ることにより、包装体10が得られる。
以上、本発明の成形型、成形型の製造方法および包材の成形方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、成形型を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、成形型が有するキャビティの形成数は、前記実施形態では16個であるが、これに限定されず、包材の凹部の形成数に応じて増減するのは言うまでもない。
また、成形型は、キャビティを有することの他に、さらに、成形時にキャビティに挿入されるプラグを有する構成となっていてもよい。この場合、成形型によって成形される包材は、「圧空成形」によるものとなる。
また、成形型は、全体が樹脂材料で構成されているのに限定されず、少なくともキャビティ3が形成された部分が樹脂材料で構成されていればよい。
また、成形型を用いて成形される包材は、前記実施形態では錠剤を包装するものであるが、これに限定されず、例えば、ハムやソーセージのような加工食品等であってもよい。そして、包材の凹部は、包装するものに応じて、形状や大きさも変更される。
また、成形型は、包装用装置にセットして試験的な包装にも用いることもできる。
成形品のサンプル作製は、枚葉シートを用いた単発成形機、単発シール機での作製によるものでもよいし、また、その他、シートをロール状に巻いたコイルを用いて、従来の包装機の金型セット部に樹脂型を設置して、サンプル作製を行なうこともできる。
1 成形型
1’ 母材
21 上面
22 下面
3 キャビティ
3a 第1キャビティ
3b 第2キャビティ
3c 第3キャビティ
3d 第4キャビティ
3e 第5キャビティ
3f 第6キャビティ
3g 第7キャビティ
3h 第8キャビティ
31 底部
4 排出孔
9 包材
9’ シート材
91 凹部
91a 第1凹部
91b 第2凹部
91c 第3凹部
91d 第4凹部
91e 第5凹部
91f 第6凹部
91g 第7凹部
91h 第8凹部
10 包装体
11 シート材
12 ポンプ
13 配管
TA 錠剤
100 3D−CAD(Computer-Aided Design)システム
200 工作機械
201 エンドミル
F 吸引力

Claims (11)

  1. シート材を包装用の包材に成形する成形型であって、
    凹没して形成されたキャビティを1つ以上有し、
    少なくとも前記キャビティが形成された部分が樹脂材料で構成されており、
    前記キャビティの形状を前記シート材に転写して前記包材を得ることを特徴とする成形型。
  2. 前記キャビティに連通し、前記キャビティの形状を前記シート材に転写するときに前記キャビティ内の空気を排出する排出孔を有する請求項1に記載の成形型。
  3. 前記樹脂材料は、前記シート材よりも軟化点が高い材料である請求項1または2に記載の成形型。
  4. 前記シート材は、前記包材に成形されるのに先行して加熱が施されるものであり、
    前記樹脂材料は、前記加熱が施された前記シート材で軟化しないものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の成形型。
  5. 前記樹脂材料は、ウレタン系樹脂である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の成形型。
  6. 前記キャビティを複数有し、該複数のキャビティ同士は、同じ形状のものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成形型。
  7. 前記キャビティを複数有し、該複数のキャビティ同士は、異なる形状のものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成形型。
  8. 前記キャビティを少なくとも3つ有し、該3つのキャビティには、同じ形状のものと、異なる形状のものとが含まれる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成形型。
  9. 前記包材を試作品として得る際に用いられる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の成形型。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の成形型を製造する方法であって、
    前記成形型となる、前記キャビティが形成される以前の母材を準備する工程と、
    切削加工によって前記母材に前記キャビティを形成する工程とを有することを特徴とする成形型の製造方法。
  11. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の成形型を用いて、シート材を包装用の包材に成形する方法であって、
    前記キャビティ上に前記シート材を載置する工程と、
    前記キャビティ上の前記シート材に前記キャビティの形状を転写する工程とを有することを特徴とする包材の成形方法。
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