JP2017213201A - コンパクト容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てを容易にできる構造を有するコンパクト容器を提供する。【解決手段】本発明のコンパクト容器の一つの態様は、内容物(C1)が収容される内容器(10)を備えるコンパクト容器(1)であって、内容器(10)は、内容物(C1)の注入孔(30b)が形成された底部(30a)および上端開口を有する容器本体(30)と、容器本体(30)の上端開口を覆って配設されるとともに、内容物(C1)の吐出孔(51a)が形成された被覆体(50)と、注入孔(30b)に嵌合されて注入孔(30b)を閉塞する栓体(40)と、備え、容器本体(30)は、弾性変形可能に形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、コンパクト容器に関する。
化粧料を収納した中皿容器を備える化粧料収納容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の化粧料収納容器では、中皿容器の上面はネットで覆われている。
特開2003−93145号公報
上記のような中皿容器(内容器)では、中皿容器に化粧料(内容物)を充填した後に、中皿容器の上面にネット(被覆体)を配設していた。そのため、充填した化粧料が零れないようにネットを配設する必要があり、中皿容器の組み立てが困難になる問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて、組み立てを容易にできる構造を有するコンパクト容器を提供することを目的の一つとする。
本発明のコンパクト容器の一つの態様は、内容物が収容される内容器を備えるコンパクト容器であって、前記内容器は、前記内容物の注入孔が形成された底部および上端開口を有する容器本体と、前記容器本体の上端開口を覆って配設されるとともに、前記内容物の吐出孔が形成された被覆体と、前記注入孔に嵌合されて前記注入孔を閉塞する栓体と、備え、前記容器本体は、弾性変形可能に形成されていることを特徴とする。
本発明のコンパクト容器の一つの態様によれば、内容器は、注入孔が形成された底部を有する容器本体と、注入孔に嵌合されて注入孔を閉塞する栓体と、を備えている。そのため、容器本体の上端開口を被覆体で覆った後に、注入孔から内容物を容器本体内に流し込んで充填することができる。そして、内容物を充填した後に、栓体を注入孔に嵌合することで、容器本体内に内容物が充填された内容器を製造することができる。このように、内容物を充填する前に被覆体を取り付けることが可能であるため、被覆体を取り付ける際に内容物が零れることがなく、被覆体の取り付けを容易にできる。したがって、内容器の組み立てを容易にでき、結果として、コンパクト容器の組み立てを容易にできる。
また、例えば、栓体を注入孔に対して着脱可能とすれば、内容器内の内容物が無くなった後に、栓体を外して注入孔から内容物を再充填可能である。これにより、内容器を繰り返し再利用することができる。
また、本発明のコンパクト容器の一つの態様によれば、容器本体は、弾性変形可能に形成されている。そのため、被覆体を押圧する等によって容器本体を弾性変形させて、容器本体内の容積を小さくすることができ、内容物を吐出孔から押し出して取り出すことができる。したがって、内容物を容易に外部に取り出すことができる。
また、吐出孔が形成された被覆体を押圧することで内容物を吐出孔から取り出せるため、被覆体を押圧する物体に内容物を直接付着させることができる。これにより、例えば、パフに内容物を付着させる場合には、パフで被覆体を押圧することでパフに内容物を付着させることができ、指に内容物を付着させる場合には、指で被覆体を押圧することで指に内容物を付着させることができる。このように、内容物を吐出させることと、内容物を付着させることと、を一つの操作で行うことができるため、コンパクト容器の操作性を向上できる。
前記吐出孔は、多孔部材で覆われている構成としてもよい。
この構成によれば、内容物が吐出孔から吐出される際、内容物は多孔部材に形成された多数の孔を通って外部に吐出される。これにより、吐出孔から吐出される際に内容物が通る流路を狭くすることができ、吐出孔から内容物が急激に吐出されることを抑制できる。したがって、内容物を外部に取り出す際、取り出す内容物の量を調節しやすい。特に、多孔部材の多数の孔が比較的小さい場合、内容物を吐出孔から滲み出るように吐出させることができ、取り出す内容物の量をより調節しやすい。
前記内容器は、前記容器本体が収容された外殻体を備え、前記外殻体に、前記被覆体の外周縁部を前記被覆体の下側から支持する弾性支持部が突設されている構成としてもよい。
この構成によれば、容器本体が押圧されて弾性変形する際、容器本体を支持する弾性支持部も弾性変形し、容器本体に対して、容器本体が押圧される向きとは逆側に弾性力を加える。これにより、容器本体の弾性変形が急激に生じることを抑制でき、吐出孔から急激に内容物が吐出されることをより抑制できる。したがって、取り出す内容物の量をより調節しやすい。また、弾性支持部によって、弾性変形した容器本体の形状を復元させやすくすることができる。
前記栓体は、前記注入孔に対して着脱可能に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、内容器内の内容物が無くなった後に、栓体を外して注入孔から内容物を再充填可能である。これにより、内容器を繰り返し再利用することができる。
本発明の一つの態様によれば、組み立てを容易にできる構造を有するコンパクト容器が提供される。
第1実施形態のコンパクト容器を示す平面図である。 第1実施形態のコンパクト容器を示す図であって、図1におけるII−II断面図である。 第1実施形態のコンパクト容器を示す図であって、図1におけるIII−III断面図である。 第1実施形態の内容器を示す平面図である。 第1実施形態の内容器を示す図であって、図4におけるV−V断面図である。 第1実施形態の収用容器から内容物を取り出す方法について説明するための断面図である。 第1実施形態の収用容器から内容物を取り出す方法について説明するための断面図である。 第1実施形態の内容器のリフィル体を示す平面図である。 第1実施形態の内容器のリフィル体を示す図であって、図8におけるIX−IX断面図である。 第1実施形態の内容器のリフィル体をコンパクト容器に設置する方法について説明するための断面図である。 第1実施形態の内容器における内容物の充填方法について説明するための断面図である。 第1実施形態の内容器の他の一例を示す断面図である。 第2実施形態の内容器を示す平面図である。 第2実施形態の内容器を示す図であって、図13におけるXIV−XIV断面図である。 第2実施形態の内容器の他の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコンパクト容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
<第1実施形態>
本実施形態のコンパクト容器1は、図1から図3に示すように、平面視矩形状の扁平容器である。コンパクト容器1は、底部材2と、蓋部材3と、内部材5と、内容器10と、を備える。蓋部材3は、底部材2に対して回転軸J2周りに回動可能に取り付けられている。内部材5は、底部材2に対して回転軸J3周りに回動可能に取り付けられている。内容器10の内部には、内容物C1が収容されている。内容器10は、コンパクト容器1内に収容されている。底部材2は、有底の円筒状である。
以下では、底部材2の中心軸線(内容器10の中心軸線)を容器軸J1と呼び、容器軸J1に沿う方向を上下方向(Z軸方向)と呼ぶ。上下方向に沿って蓋部材3側(+Z側)を上側と呼び、底部材2側(−Z側)を下側と呼ぶ。容器軸J1は、回転軸J2に沿う方向および回転軸J3に沿う方向の両方と直交する。回転軸J2に沿う方向と回転軸J3に沿う方向とは、互いに直交する。回転軸J2に沿う方向を左右方向(Y軸方向)と呼び、回転軸J3に沿う方向を前後方向(X軸方向)と呼ぶ。左右方向に沿って、容器軸J1に対する回転軸J3側(+Y側)を右側と呼び、その反対側(−Y側)を左側と呼ぶ。前後方向に沿って、容器軸J1に対する回転軸J2側(+X側)を後側と呼び、その反対側(−X側)を前側と呼ぶ。また、上下方向から視た平面視において、容器軸J1を通り容器軸J1に直交する方向を径方向と呼び、容器軸J1周りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
底部材2は、図2に示すように、容器軸J1と同軸に配置された円板状の底板部2aと、底板部2aの外縁から上側に延びる略円筒状の筒状壁部2bと、底板部2aから上側に延びる係合部2cと、を備える。筒状壁部2bの径方向内側には内容器10が設置されている。係合部2cは、例えば、筒状壁部2bに形成された径方向外側に窪む凹部内に設けられている。係合部2cの上端には、径方向内側に突出する係合突起2dが設けられている。
筒状壁部2bの前端部には、上面から下側に窪む凹部2eが形成されている。凹部2eの内側面のうち前側の面には、外部と連通する貫通孔2fが形成されている。凹部2e内には、開閉規制部8が設けられている。開閉規制部8の下部は、径方向内側から貫通孔2fに挿入され、コンパクト容器1の外部に露出している。開閉規制部8の上部は、凹部2eの上端開口から上側に突出している。開閉規制部8の上端には、径方向外側に突出する係合突起8aが設けられている。開閉規制部8は、前側に向けて付勢されている。
蓋部材3は、底部材2における筒状壁部2bの後側の端部に取り付けられている。蓋部材3は、底部材2の上端開口を開閉可能である。
なお、以下の説明における各部の位置関係は、特に断りのない限り、蓋部材3が閉じた状態における位置関係とする。
蓋部材3は、容器軸J1と同軸に配置され、下側に開口する有蓋の円筒状である。蓋部材3は、容器軸J1と同軸に配置された円板状の天板部3aと、天板部3aの外周縁から下側に延びる円筒状の筒部3bと、を備える。蓋部材3の天板部3aの下面には、鏡4が固定されている。
筒部3bの内周面のうち前端部における下端部には、径方向内側(後側)に突出する係合突起3cが設けられている。係合突起3cは、開閉規制部8の係合突起8aと係合している。これにより、開閉規制部8によって、蓋部材3を開くことが規制されている。蓋部材3を開く際、使用者は、開閉規制部8のうち貫通孔2fを介して外部に露出する部分を径方向内側(後側)に押圧して、開閉規制部8を径方向内側(後側)に移動させる。これにより、係合突起8aを蓋部材3の係合突起3cから外して、開閉規制部8による規制を解除でき、使用者は、蓋部材3を開くことが可能となる。
内部材5は、内容器10と蓋部材3の天板部3aとの間に配置されている。内部材5は、蓋部材3における筒部3bの径方向内側に配置されている。内部材5は、後述する吐出孔51aを閉塞しつつ、パフPをコンパクト容器1内に収容するための部材である。内部材5は、パフ設置部6と、閉塞部7と、を備える。
パフ設置部6は、図3に示すように、円板部6aと、摘み部6bと、軸受部6cと、を備える。
円板部6aは、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。円板部6aの外周縁部は、径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲線状に形成されている。円板部6aの上面は、鏡4と対向して配置されている。円板部6a上には、パフPが設置される。
摘み部6bは、円板部6aの左側の端部から径方向外側(左側)に延びている。軸受部6cは、円板部6aの右側の端部から径方向外側(右側)に延びている。軸受部6cは、底部材2に対して回転軸J3周りに回動可能に取り付けられている。
閉塞部7は、円板部6aの下面の中央から下側に突出する扁平状の部分である。閉塞部7の平面視形状は、容器軸J1と同軸に配置された円形状である。閉塞部7は、蓋部材3が閉じた状態において、後述する吐出孔51aを上側から閉塞する。これにより、蓋部材3が閉じた状態において、吐出孔51aから内容物C1が漏れることを抑制できる。閉塞部7は、例えば、弾性変形可能に形成されている。これにより、閉塞部7が弾性変形することで、後述する収容空間11内の圧力の上昇を抑制できる。
内容器10は、底部材2の内側に設置されている。内容器10は、図4および図5に示すように、容器軸J1と同軸に配置された扁平円筒状の容器である。内容器10は、外殻体20と、容器本体30と、被覆体50と、固定部材35と、を備える。
外殻体20は、容器軸J1と同軸に配置され、上側に開口する有底の円筒状である。外殻体20には、容器本体30が収容されている。外殻体20は、底板部21と、筒部22と、フランジ部23と、摘み部27と、支持突起24と、係合部25と、弾性支持部26と、を備える。
底板部21は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。底板部21の中央には、底板部21を上下方向に貫通する貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、容器軸J1と同軸に配置された円形状である。底板部21の外周縁部には、図4に示すように、周方向に延びる円弧状の円弧状貫通孔21bが形成されている。円弧状貫通孔21bは、周方向に沿って等間隔に3つ形成されている。
筒部22は、図5に示すように、底板部21の外周縁から上側に延びる円筒状である。筒部22の外周面には、径方向内側に窪む係合凹部22aが形成されている。係合凹部22aは、全周に亘って延びている。図2および図3に示すように、係合凹部22aには、係合突起2dが係合されている。これにより、内容器10が底部材2の内部に固定されている。
フランジ部23は、筒部22の上端から径方向外側に延びる鍔状である。図2に示すように、フランジ部23の下面は、筒状壁部2bの上端と接触している。
摘み部27は、フランジ部23の後側の端部から径方向外側(後側)に突出している。
支持突起24は、図5に示すように、底板部21の上面から上側に突出している。支持突起24は、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。支持突起24は、容器本体30の下面と対向している。より詳細には、支持突起24は、後述する底板部31の外周縁部の下面と対向している。
係合部25は、貫通孔21aの内周縁部から上側に突出する円筒状である。係合部25の上端には、径方向内側に突出する係合突起25aが設けられている。係合突起25aは、全周に亘って延びている。係合部25の上端は、支持突起24の上端よりも上側に位置している。
弾性支持部26は、被覆体50の外周縁部を被覆体50の下側から支持する。弾性支持部26は、底板部21の上面に接続されている。弾性支持部26は、図4および図5に示すように、底板部21の上面から周方向の一方側に向かって斜め上方に曲線状に延びるように突設されている。本実施形態において弾性支持部26の平面視形状は、底板部21の上面から、周方向における平面視で時計回りの向きに延びる円弧状である。弾性支持部26は、周方向に沿って等間隔に3つ設けられている。各弾性支持部26は、平面視において、各円弧状貫通孔21bと重なる位置に配置されている。
容器本体30は、図5に示すように、容器軸J1と同軸に配置され、上側に開口する円筒状の容器である。容器本体30の内部である収容空間11には、流動性を有する内容物C1が収容されている。内容物C1は、流動性を有していれば、液体であっても、ゲル状であっても、ゼリー状であってもよい。内容物C1は、例えば、リキッドファンデーション等の化粧品である。
容器本体30は、弾性変形可能に形成されている。本実施形態において容器本体30は、一体部材として形成されている。容器本体30の材質は、例えば、軟質材料である。軟質材料としては、ニトリルゴム、ブチルゴムおよびシリコンゴム等のゴム、または熱可塑性エラストマー等が挙げられる。容器本体30は、底部30aと、筒部32と、縁部34と、を備える。
なお、本明細書において、容器本体が弾性変形可能に構成されているとは、容器本体の全体が弾性変形可能に形成されていることと、容器本体の少なくとも一部が弾性変形可能に形成されていることと、を含む。
底部30aは、底板部31と、注入筒部33と、を備える。
底板部31は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。底板部31には、底板部31を上下方向に貫通する貫通孔31aが形成されている。貫通孔31aは、容器軸J1と同軸に配置された円形状である。底板部31の下面のうち貫通孔31aの周縁部は、外殻体20の係合部25の上端と接触している。底板部31は、被覆体50に外力が加えられていない状態において、支持突起24から上側に離れた位置に配置されている。
注入筒部33は、貫通孔31aの内周縁部から下側に延び、下側に開口する円筒状である。注入筒部33は、係合部25の内側に挿入されている。注入筒部33の下端は、底板部21の貫通孔21aの内側に配置されている。注入筒部33の内周面には、径方向内側に突出する栓体留め部33aが形成されている。注入筒部33の外周面の下端には、径方向外側に突出する取付係合突起33bが形成されている。取付係合突起33bは、外殻体20における係合部25の係合突起25aに下側から係合している。これにより、容器本体30が外殻体20に取り付けられている。
底部30aには、内容物C1の注入孔30bが形成されている。本実施形態において、注入孔30bは、底板部31の貫通孔31aの内周面と注入筒部33の内周面とによって形成されている。注入孔30bの平面視形状は、容器軸J1と同軸の円形状である。
筒部32は、底板部31の外周縁部から上方斜め径方向外側に延びる筒状である。筒部32は、上側に向かうに従って内径が大きくなる円錐台筒状である。
縁部34は、筒部32の上端から上側に延びている。縁部34の上端部は、径方向外側に突出している。縁部34は、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。
栓体40は、容器軸J1と同軸に配置され、下側に開口する有蓋の円筒状である。栓体40は、注入孔30bに嵌合されて注入孔30bを閉塞している。栓体40は、上下方向に延びる円筒状の筒部41と、筒部41の上端に配設された蓋部42と、を備える。筒部41の外周面には、径方向内側に窪む係合凹部41aが形成されている。係合凹部41aには、注入筒部33の栓体留め部33aが係合されている。本実施形態において栓体40は、注入孔30bに対して着脱可能に設けられている。なお、栓体40は、注入孔30bから取り外せない構成であってもよい。
被覆体50は、容器本体30の上端開口を覆って配設されている。被覆体50は、容器軸J1と同軸に配置された略円板状である。被覆体50は、円板部51と、隆起部52と、外側筒部53と、内側筒部54と、多孔部材60と、を備える。
円板部51は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。円板部51は、容器本体30の上端開口を覆っている。円板部51には、内容物C1の吐出孔51aが形成されている。吐出孔51aは、図4に示すように、容器軸J1と同軸の円形状であり、円板部51を上下方向に貫通している。円板部51の上面は、上下方向において、外殻体20におけるフランジ部23の上面とほぼ同じ位置に配置されている。
隆起部52は、図5に示すように、円板部51の上面から上側に扁平状に隆起している。隆起部52は、円板部51の上面における吐出孔51aの周縁部に設けられている。隆起部52の平面視形状は、図4に示すように、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。隆起部52は、吐出孔51aの内縁部から径方向に拡がって形成されている。隆起部52の外径は、円板部51の外径よりも小さい。
隆起部52の上面には、傾斜面52aが設けられている。傾斜面52aは、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。傾斜面52aは、径方向において、吐出孔51aの内周縁から、隆起部52の外周縁よりも径方向内側の箇所まで延びている。傾斜面52aは、図5に示すように、吐出孔51aの内周縁から径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲面状に形成されている。
外側筒部53は、円板部51の外周縁から下側に延びる円筒状である。外側筒部53の内周面には、径方向外側に窪む係合凹部53aが形成されている。外側筒部53は、外殻体20における筒部22の径方向内側に配置されている。外側筒部53と筒部22との径方向に間には隙間が設けられている。
内側筒部54は、容器軸J1と同軸に配置され、円板部51の下面から下側に延びる円筒状である。内側筒部54は、外側筒部53よりも径方向内側に位置している。内側筒部54の下端は、外側筒部53の下端よりも上側に位置している。
外側筒部53と内側筒部54との径方向の間には、容器本体30の縁部34が下側から嵌合されている。
本実施形態において、円板部51と隆起部52と外側筒部53と内側筒部54とは、比較的硬質の材料で構成された一体部材として形成されている。
多孔部材60は、円板部51の下面に埋設されている。多孔部材60は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。多孔部材60の外周縁は、内側筒部54の内周縁と径方向において同じ位置にある。多孔部材60は、吐出孔51aを覆っている。本実施形態において多孔部材60は、ウレタン製のウレタンシート61と、ウレタンシート61の上面に貼り付けられたメッシュシート62と、によって構成されている。メッシュシート62は、例えば、樹脂製である。
なお、本明細書において多孔部材は、多数の孔が形成されている部材であればよく、ウレタン等で形成された多孔質材料であってもよいし、メッシュであってもよいし、本実施形態のようにこれらの両方を組み合わせたものであってもよい。
固定部材35は、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。固定部材35の外周面には、径方向外側に突出する係合突起35aが設けられている。係合突起35aは、全周に亘って延びている。固定部材35は、外側筒部53の内側に嵌合されている。固定部材35の係合突起35aは、外側筒部53の係合凹部53aに係合されている。固定部材35は、外側筒部53と内側筒部54との径方向の間に嵌合された縁部34を下側から支持している。固定部材35によって、縁部34は外側筒部53と内側筒部54との径方向の間に保持され、容器本体30と被覆体50とが固定されている。
図6に示すように、被覆体50を上側から押圧して下側に移動させると、容器本体30は、被覆体50と外殻体20とに挟まれて、押しつぶされるように弾性変形する。より具体的には、容器本体30は、注入筒部33が外殻体20に支持された状態で、容器本体30の外周縁部が下側に曲げられる。これにより、容器本体30の底板部31が外殻体20の支持突起24に上側から押し付けられ、容器本体30は押しつぶされるように弾性変形する。容器本体30が押しつぶされると、容器本体30内の収容空間11の容積が小さくなり、内容物C1が吐出孔51aから上側に吐出される。このように、本実施形態の内容器10においては、被覆体50を上側から押圧することで、内容物C1を吐出孔51aを介して内容器10の外部に吐出させることができる。
なお、図6では、被覆体50に対して、被覆体50を真下に移動させるように下向きの力を加えた場合を示しているが、図7に示すように、被覆体50に対して、被覆体50が傾くように下向きの力を加えてもよい。図7では、被覆体50の後側の端部を下向きに押圧している。この場合であっても、容器本体30の後側の端部が押しつぶされて、吐出孔51aから内容物C1が吐出される。
図6および図7に示すように、容器本体30が弾性変形する際においては、被覆体50の外周縁部によって弾性支持部26が下側に押圧され、弾性支持部26が下側に向けて弾性変形する。
使用者は、例えば、パフP等で吐出孔51aの上側を覆いつつ、パフP等を介して被覆体50の隆起部52を下向きに押圧する。これにより、吐出孔51aから上側に吐出された内容物C1がパフP等に付着する。このようにして、使用者は、内容器10内の内容物C1を外部に取り出すことができる。本実施形態では、隆起部52の上面に、径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲面状の傾斜面52aが設けられているため、吐出孔51aから吐出した内容物C1が隆起部52上から零れることを抑制でき、かつ、傾斜面52aに沿ってパフP等を動かすことで隆起部52上に吐出された内容物C1を拭い取りやすい。なお、内容物C1を指に付けて取り出す場合には、使用者は、指によって被覆体50を直接押圧することで、内容物C1を指に付けて取り出すことができる。
本実施形態の内容器10は、例えば、容器ごと交換可能である。内容器10のリフィル体12は、図8および図9に示すように、内容器10に蓋体70が取り付けられて構成される。例えば、コンパクト容器1に設置された内容器10の内容物C1が無くなった場合、使用者は、空になった内容器10をコンパクト容器1から取り外す。その後、使用者は、リフィル体12から蓋体70を取り外し、内容物C1が充填されている新たな内容器10をコンパクト容器1に設置する。内容器10の設置方法は、後段において詳述する。
リフィル体12において、蓋体70は、内容器10の上側を覆っている。蓋体70は、蓋部71と、係合筒部73と、嵌合筒部72と、閉塞部74と、を備える。
蓋部71は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。図8に示すように、蓋部71の外周縁は、外殻体20におけるフランジ部23の外周縁よりも径方向外側に位置し、摘み部27の径方向外端よりも径方向内側に位置している。図9に示すように、蓋部71の下面における外周縁部は、例えば、シール材を介してフランジ部23の上面と接触している。
蓋部71には、図8に示すように、蓋部71の外周縁から径方向内側に窪む凹部71aが形成されている。凹部71aの平面視形状は、径方向内側に凸となる円弧状である。本実施形態の蓋部71には、複数の凹部71aが形成されている。凹部71aは、蓋部71の前端と、左右方向両端と、のそれぞれに、合計3つ形成されている。
係合筒部73は、図9に示すように、蓋部71の外周縁から下側に延びている。係合筒部73の下端は、フランジ部23よりも下側に位置している。図示は省略するが、係合筒部73は、周方向に延びている。係合筒部73は、蓋部71の外周縁のうち摘み部27が設けられた箇所以外の箇所に設けられている。係合筒部73の内周面の下端には、径方向内側に突出する係合突起73aが設けられている。係合突起73aは、フランジ部23の下面に下側から係合している。これにより、蓋体70が内容器10に取り付けられている。
嵌合筒部72は、容器軸J1と同軸に配置され、蓋部71の下面から下側に延びる円筒状である。嵌合筒部72は、係合筒部73よりも径方向内側に位置している。嵌合筒部72の下端は、係合筒部73の下端よりも下側に位置している。嵌合筒部72は、外殻体20における筒部22の内側に嵌合されている。嵌合筒部72は、被覆体50における外側筒部53と筒部22との径方向の間の隙間に位置している。
閉塞部74は、蓋部71の下面に取り付けられている。閉塞部74は、吐出孔51aを上側から閉塞している。これにより、リフィル体12において、内容物C1が吐出孔51aから漏れることを抑制できる。
閉塞部74は、カバー部75と、クッション材76と、を備える。カバー部75は、図8および図9に示すように、平面視形状が容器軸J1と同軸に配置された円形状の膜体である。カバー部75の外周縁部は、蓋部71の下面に固定されている。カバー部75は、変形可能な軟質材で構成されている。
クッション材76は、カバー部75における外周縁部よりも径方向内側の部分と蓋部71の下面との間に封止されている。クッション材76は、圧縮可能な材料であり、例えば、空気である。
カバー部75とクッション材76とが上記のように構成されることで、閉塞部74は、弾性変形可能に形成されている。
なお、閉塞部74は、エラストマー等の弾性変形可能な材料によって構成される一体部材であってもよい。図10および図11においては、閉塞部74を模式的に一体部材として示している。
次に、リフィル体12を用いた内容器10の設置方法について説明する。
使用者は、図10に示すように、リフィル体12における内容器10をコンパクト容器1における底部材2の内側に挿入する。このとき、蓋体70の係合筒部73は、底部材2における筒状壁部2bの上端に接触する。この状態で、使用者は、指等を凹部71aに挿入し、指等によって内容器10におけるフランジ部23を下側に向けて直接的に押圧する。内容器10は、底部材2内に収容されるようになっているため、押圧された内容器10は、下側に移動し、底部材2内に収容される。これにより、内容器10は、コンパクト容器1に設置される。
一方、蓋体70は、係合筒部73が筒状壁部2bの上端と接触しているため、下側への移動が規制されている。これにより、内容器10が下側に移動してコンパクト容器1に設置されることで、蓋体70が内容器10から分離される。このように、本実施形態では、内容器10を交換する際に、リフィル体12から蓋体70を分離することと、内容器10をコンパクト容器1に設置することと、を1つの動作によって同時に行うことができる。したがって、内容器10の交換が容易である。
なお、上記では、リフィル体12を用いて内容器10を交換する際について説明したが、例えば、コンパクト容器1を製造する際においても、底部材2に設置する前の内容器10の蓋として蓋体70を用いることで、上述したのと同様の操作によって、内容器10を底部材2に設置できる。これにより、コンパクト容器1の製造時において内容器10の設置を容易にでき、結果としてコンパクト容器1の製造を容易にできる。なお、内容器10は、底部材2に設置された後はコンパクト容器1から取り外せず交換できない構成であってもよい。この場合であっても、設置される前の内容器10の蓋として蓋体70を用いることで、コンパクト容器1の製造を容易にできる。
また、例えば、使用者は、リフィル体12をコンパクト容器1に設置せずに、リフィル体12から内容物C1を取り出してもよい。すなわち、使用者は、リフィル体12そのものをコンパクト容器として用いてもよい。この場合、使用者は、蓋体70を内容器10から取り外して、被覆体50を指あるいはパフP等で押圧することで、内容物C1を取り出すことができる。
本実施形態によれば、内容器10は、注入孔30bが形成された底部30aを有する容器本体30と、注入孔30bに嵌合されて注入孔30bを閉塞する栓体40と、を備えている。そのため、図11に示すように、容器本体30の開口を被覆体50で覆った後に、注入孔30bから内容物C1を収容空間11内に流し込んで充填することができる。そして、内容物C1を充填した後に、栓体40を注入孔30bに嵌合することで、収容空間11内に内容物C1が充填された内容器10(リフィル体12)を製造することができる。このように、本実施形態によれば、内容物C1を充填する前に被覆体50を取り付けることが可能であるため、被覆体50を取り付ける際に内容物C1が零れることがなく、被覆体50の取り付けを容易にできる。したがって、内容器10(リフィル体12)の組み立てを容易にでき、結果として、コンパクト容器1の組み立てを容易にできる。
また、本実施形態のように栓体40を注入孔30bに対して着脱可能とすることで、内容器10内の内容物C1が無くなった後に、栓体40を外して注入孔30bから内容物C1を再充填可能である。これにより、新たなリフィル体12を用いて内容器10を交換する必要が無く、内容器10を繰り返し再利用することができる。栓体40を注入孔30bから取り外す際には、例えば、栓体40における筒部41の内部に治具を差し込み、治具に栓体40を固定する。そして、栓体40が固定された治具を収容空間11と逆側に引くことで、栓体40を注入孔30bから取り外すことができる。
また、図11に示すように、内容物C1を収容空間11内に流し込む前に、内容器10には、予め蓋体70を取り付けておき、閉塞部74によって吐出孔51aを閉塞しておく。閉塞部74は弾性変形可能であるため、閉塞部74が弾性変形することによって、内容物C1を充填した後に注入孔30bに栓体40を嵌合することで生じる収容空間11内の圧力上昇を抑制できる。
また、本実施形態によれば、容器本体30は、弾性変形可能に形成されている。そのため、上述したように、被覆体50を押圧する等によって容器本体30を弾性変形させて収容空間11内の容積を小さくすることができ、内容物C1を吐出孔51aから押し出して取り出すことができる。したがって、内容物C1を容易に外部に取り出すことができる。
また、吐出孔51aが形成された被覆体50を押圧することで内容物C1を吐出孔51aから取り出せるため、被覆体50を押圧する物体に内容物C1を直接付着させることができる。これにより、例えば、パフPに内容物C1を付着させる場合には、パフPで被覆体50を押圧することでパフPに内容物C1を付着させることができ、指に内容物C1を付着させる場合には、指で被覆体50を押圧することで指に内容物C1を付着させることができる。このように、内容物C1を吐出させることと、内容物C1を付着させることと、を一つの操作で行うことができるため、コンパクト容器1の操作性を向上できる。
また、本実施形態によれば、吐出孔51aは、多孔部材60で覆われている。そのため、内容物C1が吐出孔51aから吐出される際、内容物C1は多孔部材60に形成された多数の孔を通って外部に吐出される。これにより、吐出孔51aから吐出される際に内容物C1が通る流路を狭くすることができ、吐出孔51aから内容物C1が急激に吐出されることを抑制できる。したがって、内容物C1を外部に取り出す際、取り出す内容物C1の量を調節しやすい。
特に、多孔部材60の多数の孔が比較的小さい場合、内容物C1を吐出孔51aから滲み出るように吐出させることができ、取り出す内容物C1の量をより調節しやすい。また、本実施形態の多孔部材60におけるウレタンシート61とメッシュシート62とのように、多孔部材60を複数の多孔部材を組み合わせた多層構造とすることにより、吐出孔51aから内容物C1が急激に吐出されることをより抑制することができ、取り出す内容物C1の量をより調節しやすい。
また、本実施形態によれば、容器本体30が収容された外殻体20には、被覆体50を支持する弾性支持部26が突設されている。そのため、被覆体50を介して容器本体30が押圧されて弾性変形する際、弾性支持部26も弾性変形し、容器本体30に対して、容器本体30が押圧される向きとは逆側(上側)に弾性力を加える。これにより、容器本体30の弾性変形が急激に生じることを抑制でき、吐出孔51aから急激に内容物C1が吐出されることをより抑制できる。したがって、取り出す内容物C1の量をより調節しやすい。また、弾性支持部26によって、弾性変形した容器本体30の形状を復元させやすくすることができる。
なお、本実施形態において、多孔部材60は、図12に示す内容器110の多孔部材160のような構成であってもよい。なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図12に示すように、内容器110における被覆体150の隆起部152の上面には、下側に窪む凹部152bが形成されている。凹部152bの平面視形状は、容器軸J1と同軸に配置された円形状である。凹部152bは、隆起部152の外周縁よりも径方向内側に位置する。
凹部152bの底面152aは、容器軸J1と同軸に配置された円環状の傾斜面である。底面152aは、吐出孔51aの内周縁から径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲面状に形成されている。
被覆体150における多孔部材160は、凹部152bに配置されている。多孔部材160は、傾斜面である凹部152bの底面152aに沿って配置されている。多孔部材160は、容器軸J1と同軸に配置された円形状である。多孔部材160は、メッシュシートのみから構成されている。多孔部材160を構成するメッシュシートは、例えば、目が比較的細かいメッシュシートである。多孔部材160は、吐出孔51aを覆っている。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、容器本体の構成が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
本実施形態の内容器210は、図13および図14に示すように、外殻体220と、容器本体230と、被覆体250と、固定部材235と、多孔部材260と、を備える。外殻体220は、第1実施形態の外殻体20に対して、弾性支持部26が設けられていない点においてのみ異なる。
容器本体230は、図14に示すように、注入筒部233と、樹脂部236と、底板部231と、縁部234と、を備える。注入筒部233は、材質が樹脂である点を除いて、第1実施形態の注入筒部33と同様の構成である。
樹脂部236は、注入筒部233の外周縁の上端から径方向に延びる板状である。樹脂部236の径方向外縁部は、径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲線状に形成されている。樹脂部236の径方向外端は、固定部材235に接続されている。図13に示すように、樹脂部236は、注入筒部233の外周縁から、前後方向の両側と、左右方向の両側とに、合計4つ延びて形成されている。樹脂部236の平面視形状は、径方向に延びる長方形状である。本実施形態において注入筒部233と樹脂部236とは、一体部材として形成されている。樹脂部236は、樹脂製である。樹脂部236を形成する樹脂は、例えば、ポリプロピレン、ABS樹脂等である。
底板部231は、図14に示すように、注入筒部233の外周縁における樹脂部236よりも下側の箇所から径方向に延びている。底板部231は、注入筒部233の外周縁および各樹脂部236の底面に固定されている。底板部231は、容器軸J1と同軸に配置された円環状である。底板部231の外周縁部は、径方向外側に向かうに従って上側に延びる曲線状に形成されており、底板部231は全体として上側に開口する椀状である。底板部231の材質は、例えば、軟質材料である。軟質材料としては、上述した容器本体30と同様に選択できる。
縁部234は、底板部231の外周縁に接続されている。本実施形態において底板部231と縁部234とは、一体部材として形成されている。
本実施形態において容器本体230は、注入筒部233と樹脂部236とを含む部材と、底板部231と縁部234とを含む部材と、の2つの部材によって構成されている。これら2つの部材は、互いに材質は異なるが、共に弾性変形可能に形成されている。注入筒部233と樹脂部236とを含む部材の弾性率は、底板部231と縁部234とを含む部材の弾性率よりも大きい。すなわち、注入筒部233と樹脂部236とを含む部材は、底板部231と縁部234とを含む部材と比べて、硬質な材料で構成され、弾性変形しにくい。
固定部材235は、容器軸J1と同軸に配置された円環板状の円環板部235aと、円環板部235aの内周縁から上側に延びる円筒状の内側円筒部235bと、円環板部235aの外周縁から上側に延びる円筒状の外側円筒部235cと、を備える。円環板部235aには、容器本体230の縁部234が固定されている。
被覆体250は、円環板部251と、外側筒部254と、内側筒部255と、多孔部材260と、を備える。
円環板部251は、容器軸J1と同軸に配置された円環板状である。円環板部251の内周縁は、吐出孔251aである。円環板部251の内周縁、すなわち吐出孔251aの内周縁は、固定部材235の内周縁と径方向においてほぼ同じ位置にある。本実施形態において吐出孔251aの大きさは、容器本体230の上端開口の大きさとほぼ同じである。吐出孔251aのその他の構成は、第1実施形態の吐出孔51aの構成と同様である。
外側筒部254は、円環板部251の径方向外縁から下側に延びる円筒状である。外側筒部254は、固定部材235に外嵌されている。外側筒部254の外周面には、固定部材235の外周面に形成された係合突起と互いに係合する係合突起が設けられている。
内側筒部255は、円環板部251の下面から下側に延び、容器軸J1と同軸に配置された円筒状である。内側筒部255は、外側筒部254よりも径方向内側に位置する。内側筒部255は、固定部材235の内側円筒部235bよりも径方向外側に位置する。
外側筒部254と内側筒部255との径方向の間には、固定部材235における外側円筒部235cの上端部が嵌合されている。
多孔部材260は、容器軸J1と同軸に配置された円板状である。多孔部材260の外周縁部は、固定部材235における内側円筒部235bと外側円筒部235cとの径方向の間に配置されている。多孔部材260は、外周縁部が固定部材235と円環板部251および内側筒部255との間に挟持されて固定されている。多孔部材260は、容器本体230の上端開口を覆うと共に、吐出孔251aを覆っている。多孔部材260は、第1実施形態の多孔部材60と同様に、ウレタン製のウレタンシート261と、ウレタンシート261の上面に貼り付けられたメッシュシート262と、によって構成されている。
本実施形態によれば、容器本体230が、軟質材料製の底板部231に加えて、樹脂製の樹脂部236を備えている。そのため、容器本体230を弾性変形可能としつつ、全体が軟質材料で形成される場合に比べて、容器本体230の弾性率を高くできる。これにより、容器本体230の弾性変形が急激に生じることを抑制でき、吐出孔251aから急激に内容物C1が吐出されることを抑制できる。したがって、取り出す内容物C1の量を調節しやすい。また、弾性変形した容器本体230の形状を復元させやすくすることができる。
なお、本実施形態において容器本体230は、図15に示す内容器310における容器本体330のように、一体部材として形成されていてもよい。容器本体330は、軟質材料製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
なお、上記説明した各実施形態において、多孔部材は、3層以上で構成されてもよい。また、多孔部材は、吐出孔の一部のみを覆う構成であってもよい。また、吐出孔は、多孔部材に覆われていなくてもよい。また、容器本体の材質は、容器本体が弾性変形可能に構成されるならば、特に限定されない。
また、上記説明した各実施形態の内容器に収容される内容物は、特に限定されず、化粧品以外の流動性を有する物質であってもよい。また、上記説明した各実施形態の内容器の用途は、特に限定されず、コンパクト容器に設置される以外の用途に用いられてもよい。
また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
1…コンパクト容器、10,110,210,310…内容器、20,220…外殻体、26…弾性支持部、30,230,330…容器本体、30a…底部、30b…注入孔、34,234…縁部、40…栓体、50,150,250…被覆体、51a,251a…吐出孔、60,160,260…多孔部材、C1…内容物

Claims (4)

  1. 内容物が収容される内容器を備えるコンパクト容器であって、
    前記内容器は、
    前記内容物の注入孔が形成された底部および上端開口を有する容器本体と、
    前記容器本体の前記上端開口を覆って配設されるとともに、前記内容物の吐出孔が形成された被覆体と、
    前記注入孔に嵌合されて前記注入孔を閉塞する栓体と、
    備え、
    前記容器本体は、弾性変形可能に形成されていることを特徴とするコンパクト容器。
  2. 前記吐出孔は、多孔部材で覆われていることを特徴とする請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記内容器は、前記容器本体が収容された外殻体を備え、
    前記外殻体に、前記被覆体の外周縁部を前記被覆体の下側から支持する弾性支持部が突設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記栓体は、前記注入孔に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコンパクト容器。
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