JP2017212854A - 非接触給電システム及び非接触電力伝送システム - Google Patents

非接触給電システム及び非接触電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】1つのインバータ回路で、複数の負荷の各々に対して大きさの異なる電力を供給できる非接触給電システム及び非接触電力伝送システムを提供する。【解決手段】非接触給電システム2は、複数(3つ)の一次側コイルL1と、インバータ回路51と、複数(3つ)の電力補正回路8と、制御部52と、を備える。インバータ回路51は、複数の一次側コイルL1の各々に交流電圧を出力する。複数の電力補正回路8は、複数の一次側コイルL1に一対一に接続される。制御部52は、複数(3つ)の電力補正回路8を制御する。複数の一次側コイルL1は、複数(2つ)の負荷4に一対一に接続された複数(2つ)の二次側コイルL2に非接触で出力電力を供給するように構成される。複数の電力補正回路8は、複数の一次側コイルL1の各々に出力する交流電圧の大きさを調整することで複数の一次側コイルL1ごとに出力電力の大きさを補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触給電システム及び非接触電力伝送システムに関し、特に、負荷に非接触で電力を供給できる非接触給電システム及び非接触電力伝送システムに関する。
従来、電気自動車に電力を供給する非接触給電装置(非接触給電システム)が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の非接触給電装置は、例えば道路に設置される。非接触給電装置は、給電コイル(一次側コイル)を備えている。電気自動車は、蓄電池(負荷)と、受電コイル(二次側コイル)と、を備えている。給電コイルは、磁界を発生させることで、非接触で電力を電気自動車の受電コイルに供給する。蓄電池は、受電コイルが受電した電力を蓄積する。非接触給電装置は、1台の電気自動車に電力を供給する。
特開2013−243929号公報
一次側コイルに磁界を発生させて二次側コイルに電力を供給する非接触給電システムでは、一般的に、二次側コイルに電気的に接続された1つの負荷に対して、1つのインバータ回路が必要である。また、インバータ回路は、負荷が必要とする電力に応じて、一次側コイルに供給する電力を調整する。そのため、非接触給電システムが複数の負荷に電力を供給するためには、負荷の数に応じた複数のインバータ回路が必要であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、1つのインバータ回路で、複数の負荷の各々に対して大きさの異なる電力を供給できる非接触給電システム及び非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の非接触給電システムは、複数の一次側コイルと、インバータ回路と、複数の電力補正回路と、制御部と、を備える。前記インバータ回路は、前記複数の一次側コイルの各々に交流電圧を出力する。前記複数の電力補正回路は、前記複数の一次側コイルに一対一に接続される。前記制御部は、前記複数の電力補正回路を制御する。前記複数の一次側コイルは、複数の負荷に一対一に接続された複数の二次側コイルに非接触で出力電力を供給するように構成される。前記複数の電力補正回路は、前記複数の一次側コイルの各々に出力する交流電圧の大きさを調整することで前記複数の一次側コイルごとに前記出力電力の大きさを補正することを特徴とする。
本発明の非接触電力伝送システムは、上記した非接触給電システムと、前記複数の二次側コイルを1つずつ有する複数の非接触受電装置と、を備える。前記複数の非接触受電装置は、前記非接触給電システムから非接触で前記出力電力が供給されるように構成されたことを特徴とする。
本発明の別の非接触電力伝送システムは、非接触給電システムと、複数の負荷に一対一に接続された複数の非接触受電装置と、を備える。前記非接触給電システムは、一次側コイルと、前記一次側コイルに交流電圧を出力するインバータ回路と、を有する。前記複数の非接触受電装置の各々は、前記一次側コイルから非接触で出力電力を供給される二次側コイルと、前記二次側コイルと前記複数の負荷の各々とに電気的に接続された電力補正回路と、前記電力補正回路を制御する制御部と、を有する。前記電力補正回路は、前記複数の負荷の各々に出力する電圧の大きさを調整することで前記複数の負荷の各々に供給する電力の大きさを補正することを特徴とする。
本発明の非接触給電システム及び非接触電力伝送システムは、1つのインバータ回路で、複数の負荷の各々に対して大きさの異なる電力を供給できる。
図1は、本発明の実施形態1に係る非接触給電システム及び非接触電力伝送システムを示すブロック図である。 図2は、同上の非接触給電システムの要部を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態2に係る非接触給電システム及び非接触電力伝送システムを示すブロック図である。 図4は、本発明の実施形態2の変形例に係る非接触給電システム及び非接触電力伝送システムを示すブロック図である。
(実施形態1)
本実施形態の非接触給電システム2及びそれを備えた非接触電力伝送システム1の概要について図1を参照して説明する。非接触電力伝送システム1は、非接触給電システム2と、複数(2つ)の二次側コイルL2を1つずつ有する複数(2つ)の非接触受電装置3とを備えている。複数(2つ)の二次側コイルL2は、複数(2つ)の負荷4に一対一に接続されている。2つの非接触受電装置3は、非接触給電システム2から非接触で出力電力が供給されるように構成されている。2つの非接触受電装置3の各々には、負荷4が接続されている。2つの非接触受電装置3の各々は、非接触給電システム2から供給された電力を負荷4に出力する。
なお、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は、下記の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
非接触電力伝送システム1は、非接触給電システム2から、電動車両に搭載されている非接触受電装置3に非接触で電力を供給する。非接触給電システム2は、一例として、直流電源DC1から電力が供給されている。直流電源DC1は、例えば、商用電源(系統電源)の交流電圧を整流及び平滑することにより直流電圧を出力するように構成される。非接触受電装置3は、直流電源DC1から受けた電力を負荷4(例えば蓄電池)に出力する。ここで言う電動車両とは、負荷4(蓄電池)に蓄積された電気エネルギーを用いて走行する車両であり、電気自動車、二輪車(電動バイク)、電動自転車などである。
非接触電力伝送システム1は、非接触給電システム2の一次側コイルL1を含む一次側共振回路と、非接触受電装置3の二次側コイルL2を含む二次側共振回路と、を共鳴させることにより電力の伝送を行う磁界共鳴方式(磁気共鳴方式)を採用している。非接触電力伝送システム1は、一次側コイルL1と二次側コイルL2が比較的離れた状態でも、非接触給電システム2の出力電力を非接触受電装置3に対して高効率で伝送可能である。
非接触給電システム2は、例えば商業施設や公共施設、あるいは集合住宅などの駐車場に設置される。非接触給電システム2の3つの一次側コイルL1は、例えば床などの地面に設置される。非接触給電システム2は、3つの一次側コイルL1のうち少なくとも1つの一次側コイルL1の上に駐車された電動車両の非接触受電装置3に対して非接触で出力電力を供給する。このとき、非接触受電装置3の二次側コイルL2は、一次側コイルL1の上方に位置することで、一次側コイルL1と電磁界結合(電界結合及び磁界結合の少なくとも一方による結合)される。
非接触給電システム2の構成について図1及び図2を参照して説明する。非接触給電システム2は、図1に示すように、複数(3つ)の一次側コイルL1と、複数(3つ)の電力補正回路8と、インバータ回路51と、制御部52と、を備えている。非接触給電システム2は、一対のコンデンサC11,C12を3組と、計測部54(図2参照)と、3つの電流センサ70(図2参照)と、第1通信部53と、を更に備えている。
3つの一次側コイルL1の各々は、インバータ回路51から交流電圧が印加されることにより対応する二次側コイルL2に非接触で出力電力を供給するように構成されている。出力電力とは、一次側コイルL1に交流電圧が印加されることにより、一次側コイルL1から対応する二次側コイルL2に非接触で供給される電力である。3つの一次側コイルL1の各々の第1端には、コンデンサC11を介して電力補正回路8が電気的に接続されている。3つの一次側コイルL1の各々の第2端には、コンデンサC12が接続されている。
3つの電力補正回路8の各々は、3つの一次側コイルL1の各々に印加される交流電圧の大きさを調整することで、3つの一次側コイルL1の各々の出力電力の大きさを補正する。3つの電力補正回路8の各々は、図2に示すように、入力点P1と、出力点P2と、コンデンサC31と、4つのスイッチング素子Q1〜Q4とを有している。スイッチング素子Q1〜Q4は、例えばnチャネルのデプレッション型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。なお、図2では、3つの電力補正回路8のうち1つの電力補正回路8を図示しており、他の2つの電力補正回路8の図示を省略している。
スイッチング素子Q1,Q3は、互いのドレインが電気的に接続された直列回路を構成している。スイッチング素子Q1のソースは入力点P1に接続されている。スイッチング素子Q3のソースは出力点P2に接続されている。スイッチング素子Q2,Q4は、互いのソースが電気的に接続された直列回路を構成している。スイッチング素子Q2のドレインは入力点P1に接続されている。スイッチング素子Q4のドレインは出力点P2に接続されている。スイッチング素子Q1,Q3の接続点と、スイッチング素子Q2,Q4の接続点との間には、コンデンサC31が電気的に接続されている。
スイッチング素子Q1〜Q4の各々のドレイン−ソース間には、ダイオードD1〜D4が電気的に接続されている。ダイオードD1〜D4は、スイッチング素子Q1〜Q4のドレインをカソードとする寄生ダイオードである。
3つの電力補正回路8の各々の入力点P1は、図1に示すように、インバータ回路51の第1出力点P3(後述する)に電気的に接続されている。3つの電力補正回路8の各々の出力点P2は、コンデンサC11を介して一次側コイルL1の第1端に電気的に接続されている。3つの一次側コイルL1の各々の第2端は、コンデンサC12を介してインバータ回路51の第2出力点P4(後述する)に電気的に接続されている。
本実施形態における非接触給電システム2では、電力補正回路8と、一次側コイルL1と、一対のコンデンサC11,C12により、コイルユニット7が構成されている。本実施形態の非接触給電システム2は、3つのコイルユニット7を備えている。3つのコイルユニット7の各々は、非接触給電システム2の一次側共振回路を構成する。
3つのコイルユニット7の各々には、電流センサ70が設けられている。電流センサ70は、例えば変流器からなる。電流センサ70は、例えばコイルユニット7の一次側コイルL1とコンデンサC12との間に設けられる。
計測部54は、3つの電流センサ70を用いて3つのコイルユニット7の各々の一次側コイルL1に流れる電流の大きさを計測値として計測する。計測部54は、3つのコイルユニット7の計測値を制御部52に出力するように構成されている。
インバータ回路51は、例えばnチャネルのデプレッション型MOSFETなどのスイッチング素子を4つ有するフルブリッジインバータ回路である。インバータ回路51の一対の入力点には、直流電源DC1が接続されている。インバータ回路51は、一対の入力点に入力される直流電圧を交流電圧に変換して、変換した交流電圧を一対の出力点(第1出力点P3、第2出力点P4)から出力するように構成されている。第1出力点P3と第2出力点P4とには、3つのコイルユニット7が並列に接続されている。
制御部52は、例えば非接触給電システム2が有するマイコン(マイクロコンピュータ)が、そのメモリに記録されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)で実行することにより実現される。なお、制御部52を実現するためのプログラムは、予めマイコンのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
制御部52は、計測部54が出力した3つのコイルユニット7の計測値(電流の大きさ)に基づいて、3つのコイルユニット7の各々の一次側コイルL1から出力される出力電力の大きさを監視する。制御部52は、3つの電力補正回路8の各々に、駆動信号G1〜G4を出力する。また、制御部52は、インバータ回路51が出力する交流電圧の周波数を制御する機能を更に備えている。なお、制御部52の動作については後述する。
第1通信部53は、例えば電波を媒体とした無線通信により、非接触受電装置3が備えている第2通信部62と通信する。第1通信部53の通信動作は、制御部52によって制御される。第1通信部53は、通信により受信した内容を制御部52に出力する。なお、第1通信部53と第2通信部62との間の通信方法は、例えば、超音波又は光を媒体とした無線通信などでもよい。
非接触給電システム2では、一例として、インバータ回路51と、制御部52と、第1通信部53とが給電ユニット5を構成している。言い換えると、本実施形態における非接触給電システム2は、給電ユニット5と、3つのコイルユニット7とを含んでいることになる。
次に、非接触受電装置3の構成について図1を参照して説明する。非接触受電装置3は、二次側コイルL2を備えている。非接触受電装置3は、一対のコンデンサC21,C22と、整流回路61と、平滑コンデンサC2と、一対の出力端子T21,T22と、第2通信部62と、を更に備えている。
整流回路61は、例えば、一対の入力点と、一対の出力点とを有するダイオードブリッジで構成されている。
二次側コイルL2の一端は、コンデンサC21を介して整流回路61の一方の入力点に電気的に接続されている。二次側コイルL2の他端は、コンデンサC22を介して整流回路61の他方の入力点に電気的に接続されている。非接触受電装置3は、二次側コイルL2と、一対のコンデンサC21,C22とで二次側共振回路を構成している。
整流回路61の一対の出力点には、平滑コンデンサC2の両端が接続されている。また、整流回路61の一対の出力点は、一対の出力端子T21,T22に一対一で接続されている。一対の出力端子T21,T22には、負荷4が電気的に接続されている。
第2通信部62は、給電ユニット5の第1通信部53と通信する。第2通信部62の通信動作は、一例として、非接触受電装置3が有するマイコン(マイクロコンピュータ)によって制御される。第2通信部62は給電指令を送信する。給電指令は、一例として、給電の開始命令及び終了命令と、給電時の電力値を指示する命令と、を含む。
ここで、非接触電力伝送システム1の動作について図1及び図2を参照して説明する。
まず、給電側の動作(非接触給電システム2の動作)について説明する。給電ユニット5の第1通信部53が給電指令を受信すると、給電ユニット5の制御部52は、インバータ回路51が一定の周波数であって一定の振幅の交流電圧を出力するようにインバータ回路51を制御する。インバータ回路51は、直流電源DC1からの直流電圧を、所定の周期で極性反転させることにより交流電圧に変換し、変換した交流電圧を一対の出力点P3,P4に出力する。したがって、インバータ回路51は、一定の周波数の交流電力を一対の出力点P3,P4に出力することになる。
制御部52は、図2に示すように、駆動信号G1〜G4の各々を、スイッチング素子Q1〜Q4のゲートに出力することにより、スイッチング素子Q1〜Q4の各々のオン/オフを切り替える。制御部52は、スイッチング素子Q1,Q4に対応する駆動信号G1,G4と、スイッチング素子Q2,Q3に対応する駆動信号G2,G3として、互いに逆位相(位相差が180度)の信号を発生する。このため、電力補正回路8では、スイッチング素子Q1,Q4のペアと、スイッチング素子Q2,Q3のペアとが交互にオンするように制御される。なお、スイッチング素子Q1〜Q4が全てオンするのを防止するために、スイッチング素子Q1,Q4のペアのオン期間と、スイッチング素子Q2,Q3のペアのオン期間との間には、デッドタイムが設けられている。
その結果、電力補正回路8は、インバータ回路51の第1出力点P3と一次側コイルL1との間に、コンデンサC31が電気的に接続される状態と、コンデンサC31が電気的に接続されない状態とを切り替える。制御部52は、インバータ回路51から出力される交流電圧の位相に対する駆動信号G1〜G4の位相差を制御して、コンデンサC31の充電電圧を一次側コイルL1の電圧に加減する。これにより、電力補正回路8は、インバータ回路51から受けた交流電力を補正して一次側コイルL1に出力する。電力補正回路8は、例えば、インバータ回路51の出力する交流電圧に、更にコンデンサC31の充電電圧を一次側コイルL1の電圧に加減することで、出力電力の大きさを補正する(変える)ことができる。また、制御部52は、インバータ回路51の交流電圧の位相に対する駆動信号G1〜G4の位相差を適宜制御することにより、インバータ回路51が交流電圧を出力していても、コイルユニット7の一次側コイルL1からの出力電力を略ゼロにすることができる。
次に、非接触受電装置3の動作について説明する。非接触給電システム2の一次側コイルL1に交流電圧が印加されると、二次側コイルL2の両端には、一次側コイルL1と二次側コイルL2との磁界共鳴により交流電圧が発生する。整流回路61は、一対の入力点に入力される交流電圧を整流して、整流後の電圧を一対の出力点から出力する。平滑コンデンサC2は、整流回路61の一対の出力点間の電圧を平滑する。交流電圧が平滑化された電圧が、一対の出力端子T21,T22を介して負荷4に印加される。したがって、非接触受電装置3は、二次側コイルL2で受けた電力を負荷4に出力する。
ここで、非接触給電システム2における3つの一次側コイルL1のうち2つの一次側コイルL1の各々が、互いに異なる大きさの出力電力を2つの非接触受電装置3の各々に供給する場合について図1を参照して説明する。図1では、3つの一次側コイルL1のうち残り1つの一次側コイルL1は、出力電力を供給していない状態を示している。以下、3つのコイルユニット7を区別して説明する場合には、各々をコイルユニット71〜73と呼ぶ。また、3つの電力補正回路8を区別して説明する場合には、各々を電力補正回路81〜83と呼ぶ。2つの非接触受電装置3を区別して説明する場合には、各々を非接触受電装置31,32と呼ぶ。非接触受電装置31,32の各々に接続された負荷4を区別して説明する場合には、各々の負荷4を負荷41,42と呼ぶ。
図1は、コイルユニット71,73の一次側コイルL1の各々の上方に非接触受電装置31,32が配置されている状態を示している。一方、図1は、コイルユニット72の上方には非接触受電装置3が配置されていない状態を示している。つまり、コイルユニット72は無負荷状態である。
制御部52は、非接触受電装置31の第2通信部62からの給電指令に基づいて、コイルユニット71の一次側コイルL1の上方に非接触受電装置31が配置されていると判定する。非接触受電装置31は、例えばコイルユニット71の位置に駐車された電動車両に搭載されている。制御部52は、非接触受電装置32の第2通信部62からの給電指令に基づいて、コイルユニット73の一次側コイルL1の上方に非接触受電装置32が配置されていると判定する。非接触受電装置32は、例えばコイルユニット73の位置に駐車された電動車両に搭載されている。
給電ユニット5の制御部52は、コイルユニット72の一次側コイルL1の上方に配置されたことを通知する給電指令を受信していないことにより、コイルユニット72の一次側コイルL1の上方に非接触受電装置3が配置されていない(無負荷状態)と判定する。
コイルユニット72について説明する。制御部52は、コイルユニット72が無負荷状態である場合には、電力補正回路82を制御して、コイルユニット72の一次側コイルL1の出力電力を略ゼロにする。そのため、コイルユニット72によるインバータ回路51の電力消費が抑えられる。
コイルユニット71について説明する。制御部52は、コイルユニット71の一次側コイルL1における出力電力の電力値が、非接触受電装置31からの給電指令に含まれる電力値に応じた値となるように、インバータ回路51の交流電圧の位相に対する駆動信号G1〜G4の位相差を制御する。コイルユニット71の一次側コイルL1の出力電力において、電力補正回路81によって調整された一次側コイルL1の出力電力のレベルを「第1電力レベル」と呼ぶ。
コイルユニット73について説明する。制御部52は、コイルユニット73の一次側コイルL1における出力電力の電力値が、非接触受電装置32からの給電指令に含まれる電力値に応じた値となるように、インバータ回路51の交流電圧の位相に対する駆動信号G1〜G4の位相差を制御する。例えば、負荷42(ここでは蓄電池)の容量が負荷41(ここでは蓄電池)の容量よりも大きい場合、負荷42に流れる電流の大きさは負荷41に流れる電流よりも大きくなる場合がある。その場合、コイルユニット73の一次側コイルL1が二次側コイルL2に供給する出力電力のレベルは、第1電力レベルよりも大きい「第2電力レベル」となる。制御部52は、コイルユニット73の一次側コイルL1から第2電力レベルの出力電力が供給されるように、インバータ回路51の交流電圧の位相に対する駆動信号G1〜G4の位相差を制御する。したがって、非接触給電システム2は、容量の異なる負荷41,42(ここでは蓄電池)が接続されている2つの非接触受電装置31,32の各々に、効率良く出力電力を供給することができる。
ところで、非接触給電システム2は、1つの一次側コイルL1が1つの二次側コイルL2に出力電力を供給することに限定されず、例えば2つの一次側コイルL1で1つの二次側コイルL2に出力電力を供給してもよい。一例として、コイルユニット72,73の2つの一次側コイルL1が、非接触受電装置32の1つの二次側コイルL2に出力電力を供給してもよい。この場合、コイルユニット72,73の2つの一次側コイルL1が、非接触受電装置32の1つの二次側コイルL2に供給する出力電力のレベルは、第2電力レベルよりも大きい「第3電力レベル」となる。2つの一次側コイルL1が1つの二次側コイルL2に出力電力を供給することにより、1つの一次側コイルL1が供給するよりも多くの出力電力を、1つの二次側コイルL2に供給することができる。
以上説明したように、本実施形態の非接触給電システム2は、複数(3つ)の一次側コイルL1と、インバータ回路51と、複数(3つ)の電力補正回路8と、制御部52と、を備える。インバータ回路51は、複数の一次側コイルL1の各々に交流電圧を出力する。複数の電力補正回路8は、複数の一次側コイルL1に一対一に接続される。制御部52は、複数(3つ)の電力補正回路8を制御する。複数の一次側コイルL1は、複数(2つ)の負荷4に一対一に接続された複数(2つ)の二次側コイルL2に非接触で出力電力を供給するように構成される。複数の電力補正回路8は、複数の一次側コイルL1の各々に出力する交流電圧の大きさを調整することで複数の一次側コイルL1ごとに出力電力の大きさを補正する。
上記構成によれば、1つのインバータ回路51が複数の一次側コイルL1の各々に印加する交流電圧の大きさを、複数(3つ)の電力補正回路8の各々が調整する。そのため、複数の一次側コイルL1の各々では、対応する二次側コイルL2に供給する出力電力の大きさを補正することができる。したがって、非接触給電システム2は、1つのインバータ回路51で、複数(2つ)の二次側コイルL2の各々に対して、大きさの異なる電力を供給できる。言い換えると、非接触給電システム2は、1つのインバータ回路51で、複数(2つ)の負荷4の各々に対して大きさの異なる電力を供給できる。
そして、非接触給電システム2は、インバータ回路51の交流電圧の周波数を固定した場合でも、複数(3つ)の電力補正回路8の各々によって複数(3つ)の一次側コイルL1の出力電力を補正することができる。また、非接触給電システム2は、インバータ回路51を1つ備えていればよいので、例えばインバータ回路51を複数(3つ)備える場合よりも給電ユニット5を小型化しやすい。
本実施形態の非接触給電システム2において、複数(3つ)の電力補正回路8の各々は、コンデンサC31及び複数(4つ)のスイッチング素子Q1〜Q4を有することが好ましい。複数の電力補正回路8の各々は、複数のスイッチング素子Q1〜Q4が制御部52に制御されることでコンデンサC31の充電電圧を複数(3つ)の一次側コイルL1の各々の電圧に加減するように構成されている。上記構成によれば、制御部52は、複数(3つ)の電力補正回路8の各々の動作状態を制御することにより、複数(3つ)の一次側コイルL1の出力電力を補正することができる。
本実施形態の非接触給電システム2において、複数(3つ)の一次側コイルL1のうち少なくとも2つの一次側コイルL1が、複数(2つ)の二次側コイルL2のうち1つの二次側コイルL2に非接触で出力電力を供給するように構成されたことが好ましい。これにより、非接触給電システム2は、少なくとも2つの一次側コイルL1で1つの二次側コイルL2に出力電力を供給することができる。そのため、非接触給電システム2は、1つの一次側コイルL1で出力電力を供給する場合よりも大きな出力電力を1つの二次側コイルL2に供給することが可能になる。
本実施形態の非接触電力伝送システム1は、上記した非接触給電システム2と、上記した複数(2つ)の二次側コイルL2を1つずつ有する複数(2つ)の非接触受電装置3と、を備える。複数の非接触受電装置3は、非接触給電システム2から非接触で出力電力が供給されるように構成されている。これにより、非接触電力伝送システム1は、1つのインバータ回路51で、複数(3つ)の一次側コイルL1ごとに出力電力を変えて複数(2つ)の非接触受電装置3に電力を供給することができる。したがって、非接触電力伝送システム1は、1つのインバータ回路51で、複数(2つ)の二次側コイルL2の各々に対して、大きさの異なる電力を供給できる。言い換えると、非接触電力伝送システム1は、1つのインバータ回路51で、複数(2つ)の負荷4の各々に対して大きさの異なる電力を供給できる。
ところで、本実施形態の非接触給電システム2及び非接触電力伝送システム1では、電気自動車の蓄電池に電力を供給する例を示したが、この例に限定される趣旨ではない。非接触給電システム2及び非接触電力伝送システム1は、例えば、端末装置(スマートフォン及びタブレット端末など)の蓄電池を充電するなどの用途に用いることも可能である。また、非接触受電装置3に接続されている負荷4は、蓄電池の他にも、モータなどの電動装置であってもよい。
本実施形態の非接触給電システム2では、3つのコイルユニット7の各々が、3つの電力補正回路8の各々を有するが、この構成に限定されない。3つの電力補正回路8は、例えば、給電ユニット5に設けられていてもよい。
非接触給電システム2が備える一次側コイルL1の数(3つ)は、一例であり、適宜の数でよい。また、非接触電力伝送システム1が備える非接触受電装置3の数(2つ)は、一例であり、1つでもよいし3つ以上でもよい。
本実施形態の非接触給電システム2では、制御部52が、スイッチング素子Q1〜Q4のゲートに駆動信号G1〜G4を出力しているが、この構成に限定されない。非接触給電システム2は、例えば、スイッチング素子Q1〜Q4の駆動回路を更に備えていてもよい。その駆動回路は、例えば制御部52からの制御信号に応じて、駆動信号G1〜G4をスイッチング素子Q1〜Q4に出力してもよい。
インバータ回路51のスイッチング素子、及び電力補正回路8のスイッチング素子Q1〜Q4は、バイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子で構成されていてもよい。
電力補正回路8のダイオードD1〜D4は、それぞれスイッチング素子Q1〜Q4の寄生ダイオードに限らず、スイッチング素子Q1〜Q4に外付けされていてもよい。
制御部52は、非接触給電システム2が有するマイコンで実現されることに限定されず、他の機器によって実現されてもよい。
計測部54は、制御部52と別に設けられる構成に限らず、制御部52と一体に設けられていてもよい。更に、計測部54は3つの一次側コイルL1の各々に流れる電流の大きさを計測できればよい。3つの電流センサ70(図2参照)の各々は、一次側コイルL1とコンデンサC12との間に限らず、一次側コイルL1に流れる電流の経路上にあればよい。
非接触給電システム2は、3つのコイルユニット7を備えているが、必ずしもコイルユニット7を備えていなくてもよい。非接触給電システム2は、複数の一次側コイルL1と、複数の電力補正回路8とが一対一に接続されていればよい。
非接触給電システム2に直流電力を供給する直流電源DC1は、商用電源(系統電源)の交流電圧を整流及び平滑する構成に限定されない。直流電源DC1は、例えば、太陽光発電設備などの適宜の発電設備で構成されていてもよい。
非接触給電システム2から非接触受電装置3への出力電力の伝送方式は、上述した磁界共鳴方式に限らず、例えば電磁誘導方式、マイクロ波伝送方式などであってもよい。
3つの電力補正回路8は、制御部52によって制御されることに限定されない。例えば、3つの電力補正回路8の各々が4つのスイッチング素子Q1〜Q4を制御するための制御回路を有していてもよい。
コンデンサC11,C12は、一次側コイルL1に直接に電気的に接続される構成に限られない。例えば、コンデンサC11は、インバータ回路51の第1出力点P3と、電力補正回路8の入力点P1との間に設けられてもよい。
一次側コイルL1及び二次側コイルL2の各々は、平面上において導線が渦巻き状に巻かれたスパイラル型のコイルであることが好ましい。スパイラル型のコイルは、ソレノイド型のコイルに比べて、不要輻射ノイズが生じにくいという利点がある。また、スパイラル型のコイルが用いられることで、不要輻射ノイズが低減される結果、インバータ回路51において使用可能な動作周波数の範囲が拡大されるという利点もある。なお、一次側コイルL1及び二次側コイルL2は、コアに対して導線が螺旋状に巻き付けられたソレノイド型のコイルでもよい。
非接触受電装置3の第2通信部62が非接触給電システム2の第1通信部53に送信する給電指令には、蓄電池の容量、給電中の電圧値及び電流値、などの情報が含まれていてもよい。蓄電池の容量に関する情報は、例えば非接触受電装置3のマイコンのメモリに保持されている。給電中の電圧値及び電流値は、例えば非接触受電装置3が有するセンサなどで計測される。
非接触給電システム2における給電ユニット5の制御部52は、給電ユニット5の第1通信部53が受信した給電指令に基づいて、3つの電力補正回路8の各々の動作を制御することに限定されない。制御部52は、例えば、3つのコイルユニット7の各々を流れる電流の大きさ(例えば計測部54が計測した計測値)に基づいて、3つの電力補正回路8の各々の動作を制御するように構成されていてもよい。制御部52は、例えば、計測部54の計測結果(3つのコイルユニット7の各々における電流センサ70の計測値)に基づいて、3つのコイルユニット7の各々における一次側コイルL1の上方に非接触受電装置3が配置されているか否かを判定する。制御部52は、3つのコイルユニット7の各々において、一次側コイルL1の上方に非接触受電装置3が配置されている場合、一次側コイルL1が供給可能な最大の出力電力となるように電力補正回路8の動作を制御する。
(実施形態2)
本実施形態の非接触電力伝送システム1aの構成について図3を参照して説明する。非接触電力伝送システム1aは、非接触給電システム2aと、複数(3つ)の非接触受電装置3aと、を備えている。以下、実施形態1の非接触給電システム2及び非接触受電装置3と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
3つの非接触受電装置3aの各々における二次側コイルL2は、非接触給電システム2aの3つのコイルユニット7aの各々における一次側コイルL1の上方に配置されている。3つの非接触受電装置3aの各々において、一対の出力端子T21,T22には、負荷4が接続されている。
非接触給電システム2aは、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52と3つのコイルユニット7とに代えて、第1制御部52aと、3つのコイルユニット7aと、を備えている。第1制御部52aは、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52から3つの電力補正回路8を制御する機能(駆動信号G1〜G4の出力機能)を除いた構成となっている。第1制御部52aの他の構成は、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52と同様である。非接触給電システム2aは、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52を第1制御部52aに代えた給電ユニット5aと、3つのコイルユニット7aとを含んでいる。
3つのコイルユニット7aは、実施形態1の非接触給電システム2から3つの電力補正回路8を除いた構成となっている。つまり3つのコイルユニット7aの各々は、一次側コイルL1と、一次側コイルL1の両端にそれぞれ接続された一対のコンデンサC11,C12と、を有する。3つのコイルユニット7aは、互いに電気的に並列に接続された状態でインバータ回路51に接続されている。
3つの非接触受電装置3aの各々は、実施形態1の非接触電力伝送システム1における2つの非接触受電装置3の各々に、電力補正回路8aと、第2制御部9a(制御部)と、を追加した構成となっている。以下、1つの非接触受電装置3aの構成について説明する。
電力補正回路8aは、非接触受電装置3aのコンデンサC21と整流回路61とに接続されている。電力補正回路8aの構成は、実施形態1の非接触給電システム2の電力補正回路8と同様であるため説明を省略する。電力補正回路8aの入力点P1は、コンデンサC21に接続されている。電力補正回路8aの出力点P2は、整流回路61に接続されている。
第2制御部9aは、例えば、電動車両に搭載されたマイコン(マイクロコンピュータ)が、そのメモリに記録されているプログラムをCPUで実行することにより実現される。なお、第2制御部9aを実現するためのプログラムは、予めマイコンのメモリに記録されていてもよいし、メモリカードのような記録媒体に記録されて提供されたり、電気通信回線を通して提供されたりしてもよい。
第2制御部9aは、例えば電圧センサなどを介して二次側コイルL2が出力する交流電圧のゼロクロスタイミングを検出することにより、二次側コイルL2が出力する交流電圧の位相を検出する。第2制御部9aは、電力補正回路8aの4つのスイッチング素子をオンオフする4つの駆動信号を出力する。4つの駆動信号とは、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52の4つの駆動信号G1〜G4と同様の信号である。第2制御部9aは、二次側コイルL2が出力する交流電圧の位相に対する駆動信号の位相差を制御して、電力補正回路8aが出力する電力の大きさを補正する。第2制御部9aが電力補正回路8aを制御する動作については、実施形態1の非接触給電システム2の制御部52が電力補正回路8を制御する動作と同様であるため説明を省略する。
次に、非接触電力伝送システム1aの動作について説明する。非接触給電システム2aのインバータ回路51は、3つのコイルユニット7aの一次側コイルL1に、略同じ周波数及び略同じ大きさの交流電圧を印加する。したがって、3つの非接触受電装置3aの二次側コイルL2の各々には、略同じ出力電力が供給される。
3つの非接触受電装置3aの各々において、二次側コイルL2の両端には、一次側コイルL1の出力電力に応じた大きさの交流電圧が生じる。二次側コイルL2の交流電圧は、電力補正回路8aに印加される。電力補正回路8aは、二次側コイルL2の交流電圧に、電力補正回路8aが有するコンデンサの充電電圧を更に加減することで、出力電力の大きさを調整する。電力補正回路8aは、調整後の電力を整流回路61に出力する。
3つの非接触受電装置3aの各々において、第2制御部9aは、例えば、非接触受電装置3aに接続された負荷4の状態に応じて電力補正回路8aを制御する。第2制御部9aは、一例として、負荷4(蓄電池)の充電状態が満充電に近づくにつれて、電力補正回路8aから整流回路61に出力される電力の大きさを小さくするように電力補正回路8aを制御する。電力補正回路8aは、整流回路61に出力する電力の大きさを補正することにより、整流回路61から負荷4に供給する電力の大きさを補正することができる(電力を小さくすることができる)。つまり、非接触電力伝送システム1aでは、1つのインバータ回路51で、3つの非接触受電装置3aごとに異なる大きさの電力を3つの負荷4に供給することができる。
以上説明したように、本実施形態の非接触電力伝送システム1aは、非接触給電システム2aと、複数(3つ)の負荷4に一対一に接続された複数(3つ)の非接触受電装置3aと、を備える。非接触給電システム2aは、一次側コイルL1と、一次側コイルL1に交流電圧を出力するインバータ回路51と、を有する。複数(3つ)の非接触受電装置3aの各々は、二次側コイルL2と、電力補正回路8aと、第2制御部9a(制御部)と、を有する。二次側コイルL2は、一次側コイルL1から非接触で出力電力を供給される。電力補正回路8aは、二次側コイルL2と複数(3つ)の負荷4の各々とに電気的に接続されている。第2制御部9a(制御部)は、電力補正回路8aを制御する。電力補正回路8aは、複数の負荷4の各々に出力する電圧の大きさを調整することで複数の負荷4の各々に供給する電力の大きさを補正する。
上記構成によれば、電力補正回路8aは、複数(3つ)の非接触受電装置3aごとに複数(3つ)の負荷4の各々に供給する電力の大きさを補正することができる。言い換えると、非接触電力伝送システム1aは、1つのインバータ回路51で、複数(3つ)の負荷4の各々に対して、大きさの異なる電力を供給できる。また、3つのコイルユニット7aの構成が、実施形態1の非接触給電システム2における3つのコイルユニット7よりも簡素であるため、3つのコイルユニット7aを小型化しやすい。
非接触電力伝送システム1aにおいて、電力補正回路8aは、コンデンサ及び複数(例えば4つ)のスイッチング素子を有することが好ましい。電力補正回路8aは、複数(4つ)のスイッチング素子が第2制御部9a(制御部)に制御されることでコンデンサの充電電圧を複数(3つ)の負荷4の各々の電圧に加減するように構成される。なお、電力補正回路8aが有するコンデンサ及び複数(4つ)のスイッチング素子は、実施形態1の非接触給電システム2における電力補正回路8が有するコンデンサC31及び4つのスイッチング素子Q1〜Q4と同様である。また、第2制御部9aが複数(4つ)のスイッチング素子を制御する動作については、実施形態1の非接触給電システム2における制御部52が4つのスイッチング素子Q1〜Q4を制御する動作と同様である。
非接触電力伝送システム1aの3つの非接触受電装置3aにおいて、整流回路61は省略可能である。
(実施形態2の変形例)
実施形態2に係る非接触電力伝送システム1aの変形例として、非接触電力伝送システム1bについて図4を参照して説明する。非接触電力伝送システム1bは、例えば、工場内で使用する搬送機などのように、移動する機器に非接触で電力を供給するシステム(所謂トロリーシステム)を構成している。非接触電力伝送システム1bは、非接触給電システム2bと、複数(3つ)の非接触受電装置3bと、を備える。非接触給電システム2bは、実施形態2における非接触電力伝送システム1aの3つのコイルユニット7aに代えて、1つの一次側コイルL3を有するコイルユニット7bを含んでいる。
非接触受電装置3bは、実施形態2の非接触受電装置3aが備える3つの二次側コイルL2に代えて、3つの二次側コイルL4を備えている。非接触給電システム2bでは、1つの一次側コイルL3が3つの二次側コイルL4の各々に出力電力を供給する。なお、実施形態2の非接触電力伝送システム1aと同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
非接触給電システム2bの一次側コイルL3は、例えばトロリーシステムのトロリー線を構成している。トロリー線は、例えば、銅などの導電部材と、導電部材の表面を覆う絶縁シースと、を有する。絶縁シースは、例えば、硬質塩化ビニルなどの電気絶縁性を有する部材からなる。
3つの非接触受電装置3bの各々は、例えば、トロリーシステムのトロリー線上を移動する機器に設けられる。非接触受電装置3bの二次側コイルL4は、一次側コイルL3が供給する出力電力を受けるためのピックアップコイルを構成している。3つの非接触受電装置3bの各々において、一対の出力端子T21,T22には、負荷4が接続されている。負荷4は、例えば、非接触受電装置3bが設けられた機器の移動用のモータなどである。
3つの非接触受電装置3bの各々は、非接触電力伝送システム1bの一次側コイルL3が供給する出力電力を二次側コイルL4で受ける。3つの非接触受電装置3bの各々において、電力補正回路8aは、整流回路61に出力する電力の大きさを調整することにより整流回路61が負荷4に供給する電力の大きさを補正する。つまり、非接触電力伝送システム1bでは、1つのインバータ回路51と1つの一次側コイルL3とで、複数(3つ)の非接触受電装置3bごとに異なる大きさの電力を負荷4に供給することができる。言い換えると、非接触電力伝送システム1bは、1つのインバータ回路51で、複数(3つ)の負荷4の各々に対して、大きさの異なる電力を供給できる。
なお、非接触電力伝送システム1bにおいて、第1通信部53及び3つの第2通信部62は省略可能である。
1,1a,1b 非接触電力伝送システム
2,2a,2b 非接触給電システム
3,3a,3b,31,32 非接触受電装置
4,41,42 負荷
51 インバータ回路
52 制御部
61 整流回路
8,8a,81〜83 電力補正回路
9a 第2制御部(制御部)
C31 コンデンサ
L1,L3 一次側コイル
L2,L4 二次側コイル
Q1〜Q4 スイッチング素子

Claims (6)

  1. 複数の一次側コイルと、
    前記複数の一次側コイルの各々に交流電圧を出力するインバータ回路と、
    前記複数の一次側コイルに一対一に接続された複数の電力補正回路と、
    前記複数の電力補正回路を制御する制御部と、
    を備え、
    前記複数の一次側コイルは、複数の負荷に一対一に接続された複数の二次側コイルに非接触で出力電力を供給するように構成され、
    前記複数の電力補正回路は、前記複数の一次側コイルの各々に出力する交流電圧の大きさを調整することで前記複数の一次側コイルごとに前記出力電力の大きさを補正する
    ことを特徴とする非接触給電システム。
  2. 前記複数の電力補正回路の各々は、コンデンサ及び複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記制御部に制御されることで前記コンデンサの充電電圧を前記複数の一次側コイルの各々の電圧に加減するように構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電システム。
  3. 前記複数の一次側コイルのうち少なくとも2つの一次側コイルが、前記複数の二次側コイルのうち1つの二次側コイルに非接触で出力電力を供給するように構成された
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触給電システム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の非接触給電システムと、
    前記複数の二次側コイルを1つずつ有する複数の非接触受電装置と、
    を備え、
    前記複数の非接触受電装置は、前記非接触給電システムから非接触で前記出力電力が供給されるように構成された
    ことを特徴とする非接触電力伝送システム。
  5. 非接触給電システムと、
    複数の負荷に一対一に接続された複数の非接触受電装置と、
    を備え、
    前記非接触給電システムは、
    一次側コイルと、
    前記一次側コイルに交流電圧を出力するインバータ回路と、
    を有し、
    前記複数の非接触受電装置の各々は、
    前記一次側コイルから非接触で出力電力を供給される二次側コイルと、
    前記二次側コイルと前記複数の負荷の各々とに電気的に接続された電力補正回路と、
    前記電力補正回路を制御する制御部と、
    を有し、
    前記電力補正回路は、前記複数の負荷の各々に出力する電圧の大きさを調整することで前記複数の負荷の各々に供給する電力の大きさを補正する
    ことを特徴とする非接触電力伝送システム。
  6. 前記電力補正回路は、コンデンサ及び複数のスイッチング素子を有し、前記複数のスイッチング素子が前記制御部に制御されることで前記コンデンサの充電電圧を前記複数の負荷の各々の電圧に加減するように構成された
    ことを特徴とする請求項5に記載の非接触電力伝送システム。
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