JP2017212768A - ワイヤーハーネス用結束部材、結束部材付ワイヤーハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】各種太さのワイヤーハーネスを束ねられるようにすることを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス用結束部材20は、ワイヤーハーネス12を結束するためのものである。ワイヤーハーネス用結束部材20は、長尺状の凸部22と、底部32と底部32の両側部から立上がる一対の側壁部34との間に、凸部22の延在方向に沿って延在し凸部22を嵌込可能な長尺状の嵌込溝31を形成する溝形成部30とを備える。好ましくは、ワイヤーハーネス用結束部材20は、凸部22と溝形成部30との延在方向において、少なくとも一方の側方に延出する側方シート部をさらに備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを結束するための技術に関する。
特許文献1は、外装シートを電線群に寿司巻き状に巻き付けて筒形状の曲げた状態とし、該状態で巻始め部と巻終わり部となる幅方向の両側に設けている係止部を互いに係止して、電線群への巻付状態を保持できるものとした外装材を開示している。
特開2015−89303号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、外装シートの巻始め部と巻終わり部となる幅方向の両側に設けている係止部を互いに係止させる構成であるため、その周方向長さを調整し難く、汎用性に劣るという問題がある。
そこで、本発明は、各種太さのワイヤーハーネスを束ねられるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、ワイヤーハーネスを結束するためのワイヤーハーネス用結束部材であって、長尺状の凸部と、底部と前記底部の両側部から立上がる一対の側壁部との間に、前記凸部の延在方向に沿って延在し前記凸部を嵌込可能な長尺状の嵌込溝を形成する溝形成部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネス用結束部材であって、前記凸部は、前記嵌込溝に対して前記底部とは反対側の嵌込用開口から嵌込可能に形成されているものである。
第3の態様は、第2の態様に係るワイヤーハーネス用結束部材であって、前記凸部の先端部に外側方に突出する抜け止凸部が形成され、前記一対の側壁部に、前記嵌込溝内に向けて突出し、前記凸部が前記嵌込溝内に嵌込まれた状態で前記抜け止凸部が抜け止係止する受側凸部が形成され、前記凸部を、前記嵌込用開口を通じて前記嵌込溝に嵌込む際に、前記抜け止凸部と前記受側凸部とが接触して、前記一対の側壁部を互いに離れる方向に弾性変形させるガイド面が、前記抜け止凸部と前記受側凸部の少なくとも一方に形成されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス用結束部材であって、前記凸部と前記溝形成部との延在方向において、少なくとも一方の側方に延出する側方シート部をさらに備える。
第5の態様に係る結束部材付ワイヤーハーネスは、ワイヤーハーネスと、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス用結束部材であって、前記ワイヤーハーネスに巻付けられた状態で、前記凸部が前記嵌込溝に嵌込まれたワイヤーハーネス用結束部材とを備える。
第6の態様は、第5の態様に係る結束部材付ワイヤーハーネスであって、前記ワイヤーハーネスは、幹線部と、前記幹線部から分岐すると共に先端部にオプション用コネクタが取付けられたオプション用分岐線部とを有し、前記ワイヤーハーネス用結束部材は、前記幹線部と前記オプション用分岐線部とを結束しているものである。
第7の態様は、第5又は第6の態様に係る結束部材付ワイヤーハーネスであって、前記ワイヤーハーネス用結束部材は、前記ワイヤーハーネスを、その車両における組付形態からさらに曲げた形態で結束しているものである。
第1から第7の態様によると、ワイヤーハーネスにワイヤーハーネス用結束部材を巻回させた状態で、凸部を嵌込溝に嵌込んだ状態で固定することができる。この際、嵌込溝の延在方向に沿って、凸部を嵌込溝に嵌込む位置を調整することができるため、ワイヤーハーネス用結束部材は、各種太さのワイヤーハーネスを束ねることができる。
第2の態様によると、凸部を、嵌込溝に対して底部とは反対側の嵌込用開口から嵌込むことができるため、結束作業を容易に行える。
第3の態様によると、凸部を嵌込溝内に嵌込んだ状態で、抜け止凸部が受側凸部に抜け止係止するため、凸部を嵌込溝に嵌込んだ状態がより確実に維持される。また、凸部を嵌込溝に嵌込む際には、ガイド面に作用によって、抜け止凸部と受側凸部とが接触して、一対の側壁部が離れる方向に弾性変形するため、その嵌込作業を容易に行える。
第4の態様によると、側方シート部を利用して、嵌込溝から凸部を外す作業を容易に行える。
第6の態様によると、オプション用分岐線部を幹線部に結束させた状態とすることができる。オプションコネクタを利用する際には、ワイヤーハーネス用結束部材を外せばよい。この際、嵌込溝から凸部を外すことで、ワイヤーハーネス用結束部材を容易に外すことができる。
第7の態様によると、ワイヤーハーネス用結束部材によって、ワイヤーハーネスを、その車両における組付形態からさらに折った形態で結束することにより、ワイヤーハーネスの搬送、保管等が容易となる。また、ワイヤーハーネスを車両に組付ける際には、嵌込溝から凸部を外すことで、ワイヤーハーネス用結束部材を容易に外すことができる。
実施形態に係る結束部材付ワイヤーハーネスを示す部分斜視図である。 図1のII-II線概略断面図である。 凸部と嵌込溝との嵌込構造を示す断面図である。 嵌込溝に凸部を嵌込む途中状態を示す断面図である。 ワイヤーハーネス用結束部材を示す斜視図である。 同上のワイヤーハーネス用結束部材を示す底面図である。 同上のワイヤーハーネス用結束部材を示す側面図である。 第1変形例に係るワイヤーハーネス用結束部材を示す断面図である。 第2変形例に係るワイヤーハーネス用結束部材を示す断面図である。 第3変形例に係るワイヤーハーネス用結束部材を示す断面図である。 一例に係る結束部材付ワイヤーハーネスを示す概略図である。 他の例に係る結束部材付ワイヤーハーネスを示す概略図である。
以下、実施形態に係る結束部材付ワイヤーハーネス10及びワイヤーハーネス用結束部材20について説明する。図1は結束部材付ワイヤーハーネス10の部分斜視図であり、図2は図1のII-II線概略断面図であり、図3は凸部22と嵌込溝31との嵌込構造を示す断面図であり、図4は嵌込溝31に凸部22を嵌込む途中状態を示す断面図である。また、図5はワイヤーハーネス用結束部材20を示す斜視図であり、図6は同結束部材20を示す底面図であり、図7は同結束部材20を示す側面図である。
結束部材付ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス12と、ワイヤーハーネス用結束部材20とを備える。
ワイヤーハーネス12は、複数の電線が束ねられたものである。図1及び図2では、複数の電線を束ねた束部分が2つさらに束ねられており、これが結束部材20によって結束された状態が示されている。束部分には、粘着テープ等が巻回されていてもよいし、巻回されていなくてもよい。ワイヤーハーネス12の端部には、コネクタが接続されており、本ワイヤーハーネス12が車両に組付けられた状態で、コネクタが車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、車両に搭載された各種電気部品が本ワイヤーハーネス12を通じて電気的に接続される。本結束部材20がワイヤーハーネス12を結束する具体的な例については、後で説明する。
結束部材20は、樹脂等によって形成された部材であり、長尺状の凸部22と、溝形成部30とを備える。
凸部22は、凸本体部24と、抜け止凸部26とを備える。
凸本体部24は、長尺棒状に形成されている。凸本体部24の延在方向に対して直交する断面形状は、方形状に形成されている。凸本体部24の一方主面には、溝形成部30が形成されており、凸本体部24のうち溝形成部30とは反対側の先端部には、抜け止凸部26が形成されている。ここでは、凸本体部24の先端部の両側部に、外側方に突出する一対の抜け止凸部26が形成されている。抜け止凸部26のうち凸本体部24の先端側を向く面は、凸本体部24の外側方に向うのに従って凸本体部24の底側(溝形成部30側)に向うガイド斜面26gに形成されている。従って、凸本体部24の延在方向に対して直交する断面形状は、凸本体部24の先端側で素の基端側よりも幅広となり、かつ、凸本体部24の先端側に向うのに従って徐々に幅狭になる形状に形成されている。一方、抜け止凸部26のうち凸部22の基端側を向く面は、凸部22の突出方向(基端側と先端側とを結ぶ方向)に対して直交する当接面26fに形成されている。
溝形成部30は、凸本体部24の底側に設けられており、底部32と、一対の側壁部34とを有する。底部32のうち一対の側壁部34が立上がる側とは反対側の部分に、上記凸本体部24が突設されている。底部32は、細長帯状に形成されており、一対の側壁部34は、当該底部32の両側部から立上がるように形成されている。底部32の一対の側壁部34との間に、凸部22の延在方向に沿って延在し、凸部22を嵌込可能な長尺状の嵌込溝31が形成されている。ここでは、嵌込溝31の幅寸法は、上記凸部22のうち抜け止凸部26が形成された部分の幅と同じかこれよりも大きく(僅かに大きく)、嵌込溝31の深さ寸法は、上記凸部22の高さ寸法と同じに設定されている。もっとも、嵌込溝31は、凸部22を嵌込可能な幅寸法及び深さ寸法であればよく、上記例に限られない。
上記溝形成部30は、凸部22の延在方向全体に亘って、当該凸部22の底側に設けられており、従って、嵌込溝31は、凸部22の延在方向に沿って延在している。溝形成部30が、凸部22の延在方向全体に亘って延在している必要は無い。例えば、凸部のいずれか一端部よりも位置のみに、嵌込溝が形成されていてもよく、また、嵌込溝のいずれか一端よりの位置のみに凸部が形成されていてもよい。また、ある長尺状の基材部分が存在する場合に、その一端部よりの位置に嵌込溝が形成され、他端部よりの位置に凸部が形成されていてもよい。すなわち、溝形成部が凸部の延在方向に沿って設けられていればよく、当該延在方向における溝形成部と凸部との重複態様は特に限定されない。
一対の側壁部34に、嵌込溝31内に向けて突出する一対の受側凸部33が突設されている。そして、凸部22が嵌込溝31内に嵌込まれた状態で、一対の抜け止凸部26が対応する一対の受側凸部33に抜け止係止するようになっている。
より具体的には、一対の側壁部34の先端部に、嵌込溝31内に向けて突出する一対の受側凸部33が突設されている。一対の受側凸部33の先端部間の寸法は、凸本体部24の幅寸法と同じかこれよりも大きい(僅かに大きい)。また、受側凸部33と底部32との間には、抜け止凸部26の厚み寸法と同じかこれよりも大きい(僅かに大きい)間隔の隙間が形成されている。
そして、上記凸部22を、嵌込溝31に対して底部32とは反対側の嵌込用開口31hから嵌込むと、凸部22の抜け止凸部26のガイド斜面26gが一対の受側凸部33の先端部に接触する。これにより、一対の側壁部34が互いに離れる方向に弾性変形する(図4参照)。そして、一対の抜け止凸部26が一対の受側凸部33を越え、嵌込溝31内に入り込むと、一対の側壁部34は元の形状に戻り、一対の抜け止凸部26が一対の受側凸部33に抜け止係止するようになる。この状態では、当接面26fが受側凸部33に当接しているため、凸部22を嵌込溝31内に嵌込む場合と比較して抜け難い。
また、凸部22と溝形成部30との延在方向における少なくとも一方の側部、ここでは、両方の側部に、外方に延出する側方シート部40が設けられている。
側方シート部40は、凸部22及び溝形成部30のそれぞれよりも薄く形成されており、凸部22及び溝形成部30よりも変形容易に形成されている。側方シート部40は、手指にて掴むことができる程度の幅以上であることが好ましい。側方シート部40を含む結束部材20の幅寸法は、例えば、2cmである。
そして、作業者が結束部材20の巻き終り側の端部において側方シート部40を手指で掴むことによって、凸部22と嵌込溝31との嵌込状態を容易に外すことができる。
なお、側方シート部40の側方への延出寸法を十分に長くすれば、結束対象となったワイヤーハーネス12を側方シート部40によって覆って保護することも可能となる。この場合、凸部22及び溝形成部30は、複数箇所に設けられていてもよい。
上記のような結束部材20は、凸部22と溝形成部30とを側方シート部40よりも硬い樹脂で形成し、側方シート部40を薄手の柔軟な樹脂で別々で形成し、これらを熱又は接着剤等で接合した構成としてもよいし、同じ樹脂で厚み等を変えて一体形成してもよい。上記結束部材20が連続的に続く長い部材を形成しておき、これを適宜切断して、結束部材20として用いるようにしてもよい。
上記結束部材20の長さ寸法は、結束対象となるワイヤーハーネス12の外周長よりも長い。そして、ワイヤーハーネス用結束部材20をワイヤーハーネス12に巻付け、その外側端部を巻付け済部分に重複させた状態で、凸部22を溝形成部30に嵌込んだ状態として固定することで、ワイヤーハーネス12が結束された状態に保たれる。図1及び図2では、凸部22が外周側を向くと共に嵌込溝31が内周側を向いた状態で、凸部22が嵌込溝31に嵌込んでいるが、この逆に、凸部22が内周側を向くと共に嵌込溝31が外周側を向いた状態で、凸部22が嵌込溝31に嵌込んでいてもよい。
以上のように構成された結束部材付ワイヤーハーネス10及びワイヤーハーネス用結束部材20によると、ワイヤーハーネス12に、凸部22及び溝形成部30がワイヤーハーネス12の周囲を囲むように巻付け、凸部22を溝形成部30に嵌込むと、凸部22と嵌込溝31との摩擦力等によって、凸部22が溝形成部30に嵌込まれた状態に固定される。これにより、結束部材20がワイヤーハーネス12を束ねた状態に維持する。この際、嵌込溝31に対して凸部22が嵌込む位置を、嵌込溝31の延在方向及び凸部22の延在方向において任意の位置に調整することができる。このため、結束対象となるワイヤーハーネス12の太さに応じて、結束部材20が環状を維持する大きさを任意に調整することができる。従って、ワイヤーハーネス用結束部材20は、各種太さのワイヤーハーネス12を当該ワイヤーハーネス12の太さに応じた大きさとなって結束することができる。
また、凸部22は、嵌込溝31に対して底部32の反対側の嵌込用開口31hを通って嵌込まれる。このため、ワイヤーハーネス12にワイヤーハーネス用結束部材20を巻回させた状態で、凸部22を、嵌込用開口31hを通って嵌込溝31に嵌込んで固定することができる。このため、結束作業を容易に行える。
もっとも、凸部22は、嵌込溝31のいずれか一方側の端部から当該嵌込溝31内に挿通され、所望の大きさとなった結束状態において、凸部22が溝形成部30に嵌込まれた状態に固定されてもよい。
しかも、凸部22を嵌込溝31に嵌込む際、凸部22がガイド斜面26gに接触して、一対の側壁部34を外向き弾性変形させる。このため、凸部22を容易に嵌込溝31内に嵌込むことができる。そして、凸部22を嵌込溝31内に嵌込んだ状態では、一対の抜け止凸部26が一対の受側凸部33に抜け止する。このため、凸部22を嵌込溝31に嵌込んだ状態がより確実に維持される。
なお、図8に示す第1変形例の結束部材120のように、凸部22の一対の抜け止凸部26にガイド斜面26gを形成することに加えて、又は、これに代えて、一対の受側凸部33の先端部に、ガイド斜面33gを形成するようにしてもよい。ここでは、一対の受側凸部33の先端部に、一対の側壁部34の基端部に向うのに従って、一対の側壁部34の中心に向うガイド斜面33gが形成されている。これにより、凸部22を一対の抜け止凸部26間に挿入すると、より円滑に一対の側壁部34が外向きに弾性変形する。
また、図9に示す第2変形例の結束部材220のように、一対の側壁部34に対応する一対の側壁部232において、一対の抜け止凸部26が省略され、また、凸部22に対応する凸部222において、一対の抜け止凸部26が省略され、凸部222の全体の幅寸法が、上記一対の側壁部232間に圧入可能な寸法、すなわち、一対の側壁部232間の寸法よりも大きく(僅かに大きく)設定されていてもよい。この場合であっても、凸部222を一対の側壁部232間に圧入すると、凸部222の両側面と一対の側壁部232の内面との間の摩擦力によって、凸部222が一対の側壁部232に嵌込まれた状態が維持される。
また、凸部22及び溝形成部30の側方に側方シート部40が設けられているため、側方シート部40を利用して、嵌込溝31から凸部22を外す作業を容易に行える。
もっとも、図10に示す第3変形例の結束部材320のように、側方シート部40は、省略されてもよい。また、また、凸部22と溝形成部30との一方の側部のみに設けられていてもよいし、凸部22と溝形成部30との延在方向の一部においてのみ設けられていてもよい。
図11は結束部材付ワイヤーハーネス410の一例を示す概略図である。この例では、ワイヤーハーネス412は、複数の電線が車両における組付形態に応じて分岐しつつ結束された構成とされている。ワイヤーハーネス412の各端部にはコネクタ410Cが接続されている。ワイヤーハーネス412の結束は、粘着テープ、結束バンド等によってなされる。ワイヤーハーネス412は、最も多くの電線が束ねられた部分である幹線部412aと、当該幹線部412aの途中から電線の一部が分岐すると共にその先端部にオプションコネクタ411が取付けられたオプション用分岐線部412bとを有する。オプションコネクタ411は、ここで、オプションコネクタ411とは、ワイヤーハーネス412に設けられたコネクタではあるが、ワイヤーハーネス412が車両に組付けられた状態で、電気部品に接続されたり、接続されなかったりするコネクタである。すなわち、同一車種であっても、グレード違い、オプション品の有無等によって、ある電気部品が搭載されたり、されなかったりすることがある。この場合に、グレード違い、オプション品の有無等によって、別々のワイヤーハーネスを製造すると、多種のワイヤーハーネスを作分けて管理する必要がある。そこで、車両における電気部品の有無に拘らず、当該電気部品に接続可能なオプションコネクタ411を組込んだワイヤーハーネス412を、当該電気部品が搭載された車両用及び当該電気部品が搭載されない車両用として製造しておけば、単一種のワイヤーハーネスを、グレード違い、オプション品の有無等に拘らず当該車種に組込むことが可能となる。
本結束部材付ワイヤーハーネス410では、結束部材20は、上記幹線部412aとオプション用分岐線部412bとを結束している。そして、当該オプションコネクタ411が接続される電気部品が搭載されない車両においては、ワイヤーハーネス412が車両に組付けられた状態においても、オプション用分岐線部412bは、結束部材20によって、幹線部412aに結束された状態に維持される。一方、オプションコネクタ411が接続される電気部品が搭載された車両においては、嵌込溝31に対する凸部22との嵌込が外され、結束部材20が取外される。そして、オプションコネクタ411が相手側の電気部品に接続される。この場合、結束部材20は、回収されて、再利用されることが好ましい。
図12は、結束部材付ワイヤーハーネス510の他の例を示す概略図である。この例では、ワイヤーハーネス512は、複数の電線が車両における組付形態に応じて分岐しつつ結束された構成とされており、結束部材20は、ワイヤーハーネス512を、車両における組付形態からさらに曲げてコンパクトな形態にして結束している。ここでは、結束部材20は、幹線部512aをU字状に曲げた形態で、当該幹線部412aを束ねた状態に結束している。これにより、ワイヤーハーネス412の長さを短くして(例えば、半分程度にして)保管運搬等することが可能となる。
ワイヤーハーネス512を車両に組付ける際には、嵌込溝31に対する凸部22との嵌込が外され、結束部材20が取外される。そして、ワイヤーハーネス512の各端部のコネクタ510Cが車両の各種電気部品に接続されて、当該ワイヤーハーネス512が車両に組付けられる。この場合も、結束部材20は、回収されて、再利用されることが好ましい。
上記図11及び図12に示すように、結束部材20を後で外すことを想定した場合、幅方向の途中まで切込んだスリット付の粘着テープを用いてオプション用分岐線部412bを結束したり、幹線部512aを仮結束しておく構成が考えられる。しかしながら、この場合、粘着テープがワイヤーハーネスに残存する問題がある。上記結束部材20では、それ自体には粘着性はなく、また、結束解除時に小さく分断されないため、ワイヤーハーネス及びその周囲に残存し難い。粘着テープを切断及び剥がす作業よりも、凸部22を嵌込溝31から外す作業の方が容易であり、ワイヤーハーネス取付時等の作業効率も向上する。また、粘着テープの再利用は困難であるが、上記結束部材20では、凸部22を嵌込溝31に嵌込む構成であるため、再利用が可能であり、ゴミの発生量を削減し、コスト低減にも資する。
{変形例}
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、図8又は図9に示す例において、側方シート部40が省略されてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、410、510 結束部材付ワイヤーハーネス
12、412、512 ワイヤーハーネス
20、120、220、320 ワイヤーハーネス用結束部材
22、222 凸部
24 凸本体部
26 抜け止凸部
26g ガイド斜面
30 溝形成部
31 嵌込溝
31h 嵌込用開口
32、232 底部
33 受側凸部
33g ガイド斜面
34 側壁部
40 側方シート部
411 オプションコネクタ
412a、512a 幹線部
412b オプション用分岐線部

Claims (7)

  1. ワイヤーハーネスを結束するためのワイヤーハーネス用結束部材であって、
    長尺状の凸部と、
    底部と前記底部の両側部から立上がる一対の側壁部との間に、前記凸部の延在方向に沿って延在し前記凸部を嵌込可能な長尺状の嵌込溝を形成する溝形成部と、
    を備えるワイヤーハーネス用結束部材。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス用結束部材であって、
    前記凸部は、前記嵌込溝に対して前記底部とは反対側の嵌込用開口から嵌込可能に形成されている、ワイヤーハーネス用結束部材。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネス用結束部材であって、
    前記凸部の先端部に外側方に突出する抜け止凸部が形成され、
    前記一対の側壁部に、前記嵌込溝内に向けて突出し、前記凸部が前記嵌込溝内に嵌込まれた状態で前記抜け止凸部が抜け止係止する受側凸部が形成され、
    前記凸部を、前記嵌込用開口を通じて前記嵌込溝に嵌込む際に、前記抜け止凸部と前記受側凸部とが接触して、前記一対の側壁部を互いに離れる方向に弾性変形させるガイド面が、前記抜け止凸部と前記受側凸部の少なくとも一方に形成されている、ワイヤーハーネス用結束部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用結束部材であって、
    前記凸部と前記溝形成部との延在方向において、少なくとも一方の側方に延出する側方シート部をさらに備えるワイヤーハーネス用結束部材。
  5. ワイヤーハーネスと、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス用結束部材であって、前記ワイヤーハーネスに巻付けられた状態で、前記凸部が前記嵌込溝に嵌込まれたワイヤーハーネス用結束部材と、
    を備える結束部材付ワイヤーハーネス。
  6. 請求項5に記載の結束部材付ワイヤーハーネスであって、
    前記ワイヤーハーネスは、幹線部と、前記幹線部から分岐すると共に先端部にオプション用コネクタが取付けられたオプション用分岐線部とを有し、
    前記ワイヤーハーネス用結束部材は、前記幹線部と前記オプション用分岐線部とを結束している、結束部材付ワイヤーハーネス。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の結束部材付ワイヤーハーネスであって、
    前記ワイヤーハーネス用結束部材は、前記ワイヤーハーネスを、その車両における組付形態からさらに曲げた形態で結束している、結束部材付ワイヤーハーネス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019088255A1 (ja) 2017-11-02 2019-05-09 住友電気工業株式会社 光ファイバユニットおよび光ファイバケーブル

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