JP2017212481A - 電子ミラー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図る電子ミラー装置の提供を目的とする。【解決手段】撮像手段は、車両の車室前部近傍の左右にそれぞれ配置されたカメラ31,32であって、後退時の旋回外側となる第1カメラ31は、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像を取得し、後退時の旋回内側となる第2カメラ32は、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線Xの後方から第2カメラ32の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像を取得し、映像処理手段は、単一の表示装置33の旋回外側の部分に、第1の映像を正像で表示し、旋回内側の部分に第2の映像を左右反転して鏡像で表示することを特徴とする。【選択図】図1
Description
この発明は、車両の後退駐車時にCCDカメラ等の撮像手段で取得した自車両周辺映像を、映像処理手段が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示装置にて表示するような電子ミラー装置に関する。
一般に、後退旋回して自車両を駐車場の枠に入れる運転では、ドライバは、自車両の旋回外側の前、後コーナ部が対向した駐車車両および旋回外側に隣接した駐車車両に接触しないように、また、旋回内側の車体側面後部が、旋回内側の隣接駐車車両の前コーナ部に接触しないように、左右のドアミラー像を交互に視認する行動をとる。旋回内側の隣接車両との間合いを、ドアミラーに頼らず、頭を回して直接目視するドライバも多い。
ここで、車両前進時の電子ミラー態様としては、従来のバックミラーを車幅方向、つまり横方向に拡げたようなディスプレイ装置に、従来の左右ドアミラーの反射範囲も含めた広い視野角の後方間接視界を鏡像で表示するものが、ドライバが直感的に後方間接視界を認識できて、好適と考えられる。
しかしながら、この電子ミラー態様を、単純な後退ではなく、駐車場マス目への駐車などのように、旋回しながら後退する状況に適用すると、後方の把握には問題がないが、ドライバが旋回外側の前コーナ部の軌跡が気になって、ディスプレイ装置から何回も視線を外して、旋回外側前コーナ部に視線を移すという動作が見られた。
従来、助手席側前方のドライバ死角を、カメラで撮像して、バックミラーの一部に表示するものが知られており、これを後方間接視界の電子ミラー映像に近接して同時に表示することで、ドライバの視線移動の頻度を少なくすることが要請されている。
ところで、特許文献1には、車両の適所に取付けられた第1のテレビカメラと第2のテレビカメラとを設け、第1のテレビカメラが映し出した映像を表示する第1の表示装置と、第2のテレビカメラが映し出した映像を表示する第2の表示装置とを運転席の前部に車幅方向に間隔を隔てて設け、第1の表示装置は運転者と第1のテレビカメラとを結んだ直線上に配置し、第2の表示装置は運転者と第2のテレビカメラとを結んだ直接上に配置した車両用表示装置が開示されており、各表示装置の配置位置により、運転者が光学ミラーを直接視しているような感覚が得られるように成している。
また、特許文献2には、車両周辺の像を撮影する複数の撮像手段と、これら撮像手段によって得られる画像を表示する表示手段とを備え、複数の撮像手段から得られる画像データの中から、運転者の視点と表示装置の画素とを結ぶ線分方向に最も近い画素データを抽出し、表示装置に表示する画像全体を合成することによって、複数の撮像手段でそれぞれ得られた複数の画像を加工して、運転者の視点から表示手段の表示面を見た方向の合成画像を生成する画像合成手段を設けたものが開示されている。
上述の各特許文献1,2に開示されたものは、何れも表示画像をドライバ直接視に近づけて違和感を低減するものであるが、これら何れの特許文献1,2に示された従来構造においても、旋回しながら後退する状況を想定したものではない。
そこで、この発明は、旋回外側については、後方間接視界のみならず車室(助手席)前方のドライバ死角も含めた広い視野角の映像を表示することとし、この際、当該映像を左右反転して鏡像にすると、車室前方の映像が直感的に把握できなくなるので、旋回外側に限っては正像表示として、ドライバが旋回外側を広く直視したように認識させるようにし、また旋回内側については車両の旋回内側の狭い視野角の映像を鏡像表示するものである。
つまり、旋回外側を超広角正像で、また旋回内側を狭角鏡像で表示することにより、旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図ることができる電子ミラー装置の提供を目的とする。
この発明による電子ミラー装置は、車両の後退駐車時に撮像手段で取得した自車両周辺映像を、映像処理手段が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示装置にて表示する電子ミラー装置であって、上記撮像手段は、車両の車室前部近傍の左右にそれぞれ配置されたカメラであって、後退時の旋回外側となる第1カメラは、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角の第1の映像を取得し、後退時の旋回内側となる第2カメラは、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線の後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角の第2の映像を取得し、上記映像処理手段は、上記単一の表示装置の旋回外側の部分に、上記第1の映像を正像で表示し、旋回内側の部分に上記第2の映像を左右反転して鏡像で表示するものである。
上記構成によれば、旋回外側については、第1カメラが後方間接視界のみならず車室(助手席)前方のドライバ死角も含めた広い視野角の第1の映像を取得し、映像処理手段は、ドライバが旋回外側を広く直視したように認識することを目的として、第1の映像を正像で表示する。
旋回内側については、第2カメラが当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線の後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角の第2の映像を取得し、映像処理手段は、ドライバが旋回内側を直視したように認識することを目的として、第2の映像を鏡像で表示する。
このように、旋回外側を超広角正像で、また、旋回内側を狭角鏡像でそれぞれ表示することにより、旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、ドライバ視点から見た自車両のサイドウインドウおよびリヤウインドウの下縁部たるベルトライン形状を記憶する記憶手段を備え、上記第1の映像には、上記記憶手段から読出した自車両のベルトライン形状をマスク部として併合表示するものである。
上記構成によれば、表示装置の表示画面内でマスク部が見えないことの違和感を、マスク部外縁(上縁)をドライバがこれより下方は見えないものと直感的に理解しているベルトライン形状とすることで、解消できる。
この発明の一実施態様においては、上記映像処理手段は、上記単一の表示手段における第1の映像と第2の映像との間を、上下方向に仕切る間仕切り部を表示するものである。
上記構成によれば、第1の映像と第2の映像との間を、間仕切り部で仕切るので、正像と鏡像との切替わり部分を直ちに認識することができる。なお、上述の間仕切り部は、カメラが取得する自車両の左右側面の画像でもよい。
この発明によれば、旋回外側を超広角正像で、また旋回内側を狭角鏡像でそれぞれ表示することにより、旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図ることができる効果がある。
旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図るという目的を、車両の後退駐車時に撮像手段で取得した自車両周辺映像を、映像処理手段が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示装置にて表示する電子ミラー装置において、上記撮像手段は、車両の車室前部近傍の左右にそれぞれ配置されたカメラであって、後退時の旋回外側となる第1カメラは、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角の第1の映像を取得し、後退時の旋回内側となる第2カメラは、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線の後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角の第2の映像を取得し、上記映像処理手段は、上記単一の表示装置の旋回外側の部分に、上記第1の映像を正像で表示し、旋回内側の部分に上記第2の映像を左右反転して鏡像で表示するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は電子ミラー装置を示し、図1は当該電子ミラー装置を備えた車両の平面図、図2は電子ミラー装置の制御回路ブロック図、図3は後退駐車初期位置を示す平面図、図4は後退駐車中途位置を示す平面図、図5は後退駐車中途位置を示す平面図、図6は後退駐車の完了近傍位置を示す平面図である。
図面は電子ミラー装置を示し、図1は当該電子ミラー装置を備えた車両の平面図、図2は電子ミラー装置の制御回路ブロック図、図3は後退駐車初期位置を示す平面図、図4は後退駐車中途位置を示す平面図、図5は後退駐車中途位置を示す平面図、図6は後退駐車の完了近傍位置を示す平面図である。
図1において、車室の上部を覆うルーフパネル10を設け、該ルーフパネル10の前部には、前低後高状に傾斜した前傾構造のフロントウインドウガラス11を配設する一方、上記ルーフパネル10の後部には、前高後低状に傾斜した後傾構造のリヤウインドウガラス12を配設している。
また、フロントドアウインドウガラス13、リヤドアウインドウガラス14、クオータウインドウガラス15から成るサイドウインドウガラスの下縁部、並びに、リヤウインドウガラス12の下縁部に相当して、車両の左右両側部には、ベルトライン(BL)が形成されている。
また、フロントドアウインドウガラス13、リヤドアウインドウガラス14、クオータウインドウガラス15から成るサイドウインドウガラスの下縁部、並びに、リヤウインドウガラス12の下縁部に相当して、車両の左右両側部には、ベルトライン(BL)が形成されている。
一方で、車室内のフロアパネル上部には運転席16(ドライバーズシート)と、助手席(パッセンジャーズシート)からなるフロントシートと、リヤシート(但し、運転席16以外の各シートについては、便宜上、その図示を省略している)が設けられ、右側のフロントドア17のドアミラー部18には、路面を含む運転席16後方の車外映像(自車両周辺映像)を取得する撮像手段としての右カメラ32が設けられている。
また、左側のフロントドア19のドアミラー部20には、路面を含む運転席16外側方の車外映像(自車両周辺映像)を取得する撮像手段としての左カメラ31が設けられている。
ここで、上述の右カメラ32、左カメラ31は、ドアミラー部18,20を単にカメラ支持部として用いて自車両周辺映像を取得可能に構成してもよく、ドアミラー部18,20の鏡面ミラーと併設してもよい。
この実施例では、図3〜図6に示すように右旋回しながら後退駐車する場合を例示しているので、左カメラ31は後退時の旋回外側となる第1カメラに設定され、右カメラ32は後退時の旋回内側となる第2カメラに設定されている。そして、これらの第1カメラ(左カメラ31)および第2カメラ(右カメラ32)は、車両の車室前部近傍の左右位置としての左右のドアミラー部20,18にそれぞれ配置されている。
図1に示すように、後退時の旋回外側となる第1カメラ(左カメラ31)は、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像41(図9参照)を取得するものである。
この実施例では、第1カメラ(左カメラ31)として魚眼レンズを備えたカメラを採用し、外側方の車外映像を平面視において視野角θ1≒180°の超広角度にわたって取得可能に構成している。
また、図1に示すように、後退時の旋回内側となる第2カメラ(右カメラ32)は、当該カメラ32位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線Xの後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像42(図7参照)を取得するものである。
この実施例では、第2カメラ(右カメラ32)として、CCDまたはCMOS撮影素子等の固体撮像素子から成るカメラを採用し、後方車外映像を平面視において視野角θ2=30°〜40°の狭角にて取得可能に構成している。
一方、運転席16の前方であって、該運転席16よりも車幅方向の中央寄りには、車室内の単一の表示装置としてのディスプレイ装置33が配置されている。この実施例では、該ディスプレイ装置33は、フロントヘッダにボールジョイント(図示せず)を介して支持されており、当該ディスプレイ装置33の角度をドライバの体格に対応して3次元的に調整し得るように構成している。
また、このディスプレイ装置33は、従来のバックミラー(ルームミラー)と略同等の位置に取付けられるが、従来のバックミラーと比較して、上下寸法および左右寸法が何れも大きい横長のワイド形状に構成されている。そして、このディスプレイ装置33は、上述の第1カメラ(左カメラ31)、第2カメラ(右カメラ32)で取得した路面を含む車外映像(自車両周辺映像)を表示するものであって、該ディスプレイ装置33は、液晶表示装置やEL(Electroluminescence、エレクトロルミネセンス)素子により構成することができる。
図2は電子ミラー装置の制御回路ブロック図で、制御手段としてのCPU30は、第1カメラ(左カメラ31)、第2カメラ(右カメラ32)、シフトポジションセンサ21、舵角センサ22からの入力に基づいて、ROM34に格納されたプログラムに従って、ディスプレイ装置33、反転部35、マスク部36、合成部37を駆動制御し、またRAM38は自車両のベルトライン(BL)形状データやその他必要なデータを記憶する。
ここで、上述のCPU30、反転部35、マスク部36、合成部37は、第1カメラ(左カメラ31)、第2カメラ(右カメラ32)で取得した自車両周辺映像を加工する映像処理手段39を構成するものである。
また、上述のRAM38は、ドライバ視点から見た自車両のサイドウインドウガラスおよびリヤウインドウガラス12の下縁部たるベルトライン(BL)形状を記憶する記憶手段である。
さらに、上述のシフトポジションセンサ21は、リバース位置を含むシフト位置を検出し、また、上述の舵角センサ22は、後退駐車時の前輪舵角を検出する。
さらに、上述のシフトポジションセンサ21は、リバース位置を含むシフト位置を検出し、また、上述の舵角センサ22は、後退駐車時の前輪舵角を検出する。
上述の第1カメラ(左カメラ31)は、図9に示すように、車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像41を取得する。
また、上述の第2カメラ(右カメラ32)は、図7に示すように、車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像42を取得する。
上述の反転部35は、図7に示す第2の映像42を左右反転して図8に示すような鏡像43を形成する。
上述のマスク部36は、RAM38から読出した自車両のベルトライン(BL)形状をマスク部Mとして図9に示す第1の映像41に併合表示することで、図10に示すようなマスク部Mを備えた映像41と成す。
上述の反転部35は、図7に示す第2の映像42を左右反転して図8に示すような鏡像43を形成する。
上述のマスク部36は、RAM38から読出した自車両のベルトライン(BL)形状をマスク部Mとして図9に示す第1の映像41に併合表示することで、図10に示すようなマスク部Mを備えた映像41と成す。
上述の合成部37は、図11,図12に示すように、単一の表示装置であるディスプレイ装置33の旋回外側の部分(図示実施例では左側部)に、第1の映像41(図10参照)を正像で表示し、旋回内側の部分(図示実施例では右側部)に、第2の映像42(図7参照)を左右反転した鏡像43(図8参照)で表示すべく、これら超広角正像と狭角鏡像とを合成した合成画像を形成する。
さらに、上述の映像処理手段は、図11,図12に示すように、単一の表示装置であるディスプレイ装置33における第1の映像41と第2の映像42の鏡像43との間を、上下方向に仕切る間仕切り部Dを表示するよう構成している。この実施例では、上述の間仕切り部Dはカメラ(右カメラ32参照)が取得する自車両40の後部側面の画像を用いている。
図3,図4,図5,図6は自車両40が他車両Cの右横を通って、他車両A,B(隣接駐車車両)間の駐車スペースSに、右旋回しながら後退駐車する際の平面図である。
図7は旋回内側となる第2カメラによる撮影画像を示す図で、図7(a)は図3の位置で撮影した図、図7(b)は図4の位置で撮影した図、図7(c)は図5の位置で撮影した図、図7(d)は図6の位置で撮影した図、図8の(a)は図7(a)の反転画像図面、図8の(b)は図7(b)の反転画像図面、図8の(c)は図7(c)の反転画像図面、図8の(d)は図7(d)の反転画像図面、図9は旋回外側となる第1カメラによる撮影画像を示す図で、図9(a)は図3の位置で撮影した図、図9(b)は図4の位置で撮影した図、図9(c)は図5の位置で撮影した図、図9(d)は図6の位置で撮影した図、図10の(a)は図9(a)のマスク部併合画像の図、図10の(b)は図9(b)のマスク部併合画像の図、図10の(c)は図9(c)のマスク部併合画像の図、図10の(d)は図9(d)のマスク部併合画像の図、図11の(a)は図8の(a)と図10の(a)との合成画像図、図11の(b)は図8の(b)と図10の(b)との合成画像図、図12の(a)は図8の(c)と図10の(c)との合成画像図、図12の(b)は図8の(d)と図10の(d)との合成画像図である。
なお、図7〜図12は全て画像を示す図面であるから、図3〜図6で示した車両40,A,B,Cの主符号に対して非反転の画像(正像)については付随符号pを付し、また反転させた画像(鏡像)については付随符号tを付して詳細な説明を省略している。
このように構成した電子ミラー装置の作用を以下に説明する。
自車両40が図3の位置(後退駐車初期位置)に存在する時、第1カメラ(左カメラ31)は、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像41を取得する(図9の(a)参照)。
自車両40が図3の位置(後退駐車初期位置)に存在する時、第1カメラ(左カメラ31)は、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像41を取得する(図9の(a)参照)。
次に、CPU30がマスク部36を駆動し、このマスク部36はRAM38の所定エリアから自車両40のベルトライン(BL)形状データを読出し、図9の(a)に示す第1の映像41に対して当該ベルトライン(BL)形状をマスク部Mとして併合表示する(図10の(a)参照)。
一方、第2カメラ(右カメラ32)は、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線Xの後方から第2カメラ(右カメラ32)の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像42を取得する(図7の(a)参照)。
次に、CPU30は反転部35を駆動し、この反転部35は第2の映像42を左右反転して、図8の(a)に示す鏡像43を形成する。
このようにして、図10の(a)に示すマスク部併合画像と、図8の(a)に示す鏡像43が得られた後に、CPU30は合成部37を駆動し、この合成部37はディスプレイ装置33の旋回外側の部分である左側部に、上述の第1の映像41をそのままの正像で表示し、旋回内側の部分である右側部に、第2の映像42を左右反転した鏡像43で表示すべく、図10の(a)に示すマスク部併合画像と、図8の(a)に示す鏡像43とを合成し、図11の(a)に示すように、これらを単一のディスプレイ装置33の表示画面に可視表示する。
この際、映像処理手段39はディスプレイ装置33の第1の映像41と、第2の映像42を左右反転させた鏡像43との間を、間仕切り部Dにより上下方向に仕切るべく当該間仕切り部Dを表示する。
このため、ドライバは運転席16前方であって当該運転席16よりも車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一のディスプレイ装置33に表示された図11の(a)の表示内容を目視して旋回しながら後退駐車を実行することができる。
この場合、上述のディスプレイ装置33には、マスク部Mおよび間仕切り部Dが表示されているので、ドライバはこれらを自車両40位置として認識し、他車両に対する位置および間隔を把握することができる。
以上は自車両40が図3の位置に存在する場合の説明であるが、以下同様にして、自車両40が図4の位置に存在する場合には、ディスプレイ装置33に図11の(b)の表示内容が可視表示され、自車両40が図5の位置に存在する場合には、ディスプレイ装置33に図12の(a)の表示内容が可視表示され、自車両40が図6の位置に存在する場合には、ディスプレイ装置33に図12の(b)の表示内容が可視表示される。
このように、上記実施例の電子ミラー装置は、車両の後退駐車時に撮像手段(第1カメラ、第2カメラ参照)で取得した自車両40周辺映像を、映像処理手段39が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示装置(ディスプレイ装置33参照)にて表示する電子ミラー装置であって、上記撮像手段は、車両の車室前部近傍の左右にそれぞれ配置されたカメラ31,32であって、後退時の旋回外側となる第1カメラ(左カメラ31参照)は、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角θ1の第1の映像41(図9参照)を取得し、後退時の旋回内側となる第2カメラ(右カメラ32参照)は、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線Xの後方から第2カメラ(右カメラ32参照)の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像42(図7参照)を取得し、上記映像処理手段39は、上記単一の表示装置(ディスプレイ装置33)の旋回外側の部分に、上記第1の映像41を正像で表示し、旋回内側の部分に上記第2の映像42を左右反転して鏡像43で表示するものである(図1,図2,図7〜図12参照)。
この構成によれば、旋回外側については、第1カメラ(左カメラ31)が後方間接視界のみならず車室(助手席)前方のドライバ死角も含めた広い視野角θ1の第1の映像41を取得し、映像処理手段39は、ドライバが旋回外側を広く直視したように認識することを目的として、第1の映像41を正像で表示する。
旋回内側については、第2カメラ(右カメラ32)が当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線Xの後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角θ2の第2の映像42を取得し、映像処理手段39は、ドライバが旋回内側を直視したように認識することを目的として、第2の映像42を鏡像43で表示する。
このように、旋回外側を超広角正像で、また、旋回内側を狭角鏡像でそれぞれ表示することにより、旋回しながらの後退駐車時においてドライバの視線移動の頻度低減を図って、パーキングアシスト性能の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、ドライバ視点から見た自車両のサイドウインドウ(フロントドアウインドウガラス13、リヤドアウインドウガラス14、クオータウインドウガラス15参照)およびリヤウインドウ(リヤウインドウガラス12参照)の下縁部たるベルトライン(BL)形状を記憶する記憶手段(RAM38)を備え、上記第1の映像41には、上記記憶手段(RAM38)から読出した自車両のベルトライン(BL)形状をマスク部として併合表示するものである(図2,図11,図12参照)。
この構成によれば、表示装置(ディスプレイ装置33)の表示画面内でマスク部Mが見えないことの違和感を、マスク部M外縁(上縁)をドライバがこれより下方は見えないものと直感的に理解しているベルトライン(BL)形状とすることで、解消できる。
この発明の一実施形態においては、上記映像処理手段39は、上記単一の表示手段(ディスプレイ装置33)における第1の映像41と第2の映像42(詳しくは、その鏡像43)との間を、上下方向に仕切る間仕切り部Dを表示するものである(図11,図12参照)。
この構成によれば、第1の映像41と第2の映像42(詳しくは、その鏡像43)との間を、間仕切り部Dで仕切るので、正像と鏡像との切替わり部分を直ちに認識することができる。なお、上述の間仕切り部Dは、上記実施例で示したように、カメラ(第2カメラとしての右カメラ32参照)が取得する自車両40の左右側面の画像でもよい。
なお、当然のことながら自車両40は右旋回しながらの後退駐車のみならず、左旋回しながらの後退駐車も行なうので、ドアミラー部18には第1カメラと第2カメラとの2つのカメラが設けられ、同様に、ドアミラー部20にも第1カメラと第2カメラとの2つのカメラが設けられるものである。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の撮像手段は、実施例の第1カメラ、第2カメラに対応し、
以下同様に、
第1カメラは、左カメラ31に対応し、
第2カメラは、右カメラ32に対応し、
表示装置は、ディスプレイ装置33に対応し、
サイドウインドウは、フロントドアウインドウガラス13、リアドアウインドウガラス14、クオータウインドウガラス15に対応し、
リヤウインドウは、リヤウインドウガラス12に対応し、
記憶手段は、RAM38に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
この発明の撮像手段は、実施例の第1カメラ、第2カメラに対応し、
以下同様に、
第1カメラは、左カメラ31に対応し、
第2カメラは、右カメラ32に対応し、
表示装置は、ディスプレイ装置33に対応し、
サイドウインドウは、フロントドアウインドウガラス13、リアドアウインドウガラス14、クオータウインドウガラス15に対応し、
リヤウインドウは、リヤウインドウガラス12に対応し、
記憶手段は、RAM38に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両の後退駐車時に撮像手段で取得した自車両周辺映像を、映像処理手段が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示手段にて表示する電子ミラー装置について有用である。
12…リヤウインドウガラス(リヤウインドウ)
13…フロントドアウインドウガラス(サイドウインドウ)
14…リヤドアウインドウガラス(サイドウインドウ)
15…クオータウインドウガラス(サイドウインドウ)
31…左カメラ(第1カメラ、撮像手段)
32…右カメラ(第2カメラ、撮像手段)
33…ディスプレイ装置(表示装置)
38…RAM(記憶手段)
39…映像処理手段
40…自車両
41…第1の映像
42…第2の映像
43…鏡像
D…間仕切り部
M…マスク部
X…仮想線
θ1,θ2…視野角
13…フロントドアウインドウガラス(サイドウインドウ)
14…リヤドアウインドウガラス(サイドウインドウ)
15…クオータウインドウガラス(サイドウインドウ)
31…左カメラ(第1カメラ、撮像手段)
32…右カメラ(第2カメラ、撮像手段)
33…ディスプレイ装置(表示装置)
38…RAM(記憶手段)
39…映像処理手段
40…自車両
41…第1の映像
42…第2の映像
43…鏡像
D…間仕切り部
M…マスク部
X…仮想線
θ1,θ2…視野角
Claims (3)
- 車両の後退駐車時に撮像手段で取得した自車両周辺映像を、映像処理手段が加工して、運転席前方であって運転席より車幅方向の中央寄りに配置された車室内の単一の表示装置にて表示する電子ミラー装置であって、
上記撮像手段は、車両の車室前部近傍の左右にそれぞれ配置されたカメラであって、
後退時の旋回外側となる第1カメラは、旋回後退時に前輪と前コーナ部が移動する軌跡を含む第1カメラ位置より前方の領域から、第1カメラ位置の直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回外側の広い視野角の第1の映像を取得し、
後退時の旋回内側となる第2カメラは、当該カメラ位置から車幅外向き斜め後ろに延ばした仮想線の後方から第2カメラの直後方で車体側面部を含むまでの領域の車両の旋回内側の狭い視野角の第2の映像を取得し、
上記映像処理手段は、上記単一の表示装置の旋回外側の部分に、上記第1の映像を正像で表示し、旋回内側の部分に上記第2の映像を左右反転して鏡像で表示することを特徴とする
電子ミラー装置。 - ドライバ視点から見た自車両のサイドウインドウおよびリヤウインドウの下縁部たるベルトライン形状を記憶する記憶手段を備え、
上記第1の映像には、上記記憶手段から読出した自車両のベルトライン形状をマスク部として併合表示する
請求項1に記載の電子ミラー装置。 - 上記映像処理手段は、上記単一の表示手段における第1の映像と第2の映像との間を、上下方向に仕切る間仕切り部を表示する
請求項1または2に記載の電子ミラー装置。
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-
2016
- 2016-05-23 JP JP2016102123A patent/JP6256525B2/ja not_active Expired - Fee Related
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