JP2017211400A - 表示装置 - Google Patents

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幸作 村上
明弘 北口
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Abstract

【課題】本発明は各表示タイルの位置の調整が可能な表示装置の提供を目的とする。【解決手段】表示装置200は、表示タイル101〜106と、互いに隣接して配置された2つの表示タイル間に設けられた位置調整機構を備え、位置調整機構は、位置調整機構の一方側の表示タイルに設けられた第1の開口部21,31,41と、位置調整機構の他方側の表示タイルに設けられた第2の開口部22,32,42と、偏心ピン80と、を備え、偏心ピン80は、第1の円柱部分81と、第2の円柱部分82と、を備え、第1の円柱部分81の回転中心と第2の円柱部分82の回転中心がずれており、第1の円柱部分81は第1の開口部に嵌合し、第2の円柱部分82は第2の開口部に嵌合し、偏心ピン80の回転に応じて、互いに隣接して配置された2つの表示タイルが表示面に対して前後方向に相対的に移動する。【選択図】図1

Description

本発明は表示装置に関し、特に複数の表示タイルをマトリックス状に配置して1つの画面を形成する表示装置に関する。
複数の表示タイルをマトリックス状に配置して1つの画面が形成された表示装置は、屋外、屋内の広告表示等に多く使用されている。例えば、各表示タイルにおいては、複数のLED素子が画素としてマトリックス配置される。本明細書では、LED等の表示素子のマトリックス構造体を有する表示パネルを表示タイルと呼ぶ。
画素としてLED素子を用いた表示タイルは、画素ピッチが3mm以上と比較的大きかったため、自然画およびアニメーションの動画像表示が主であった。しかしながら、画素ピッチが1.9mm、1.5mm等と小さくなることにより、視認距離が短くなり、会議室や監視用途などパソコンの画像表示用にも使用されている。特に監視用途においては、パソコンから出力される静止画に近い画像を表示することが多くなっている。
また、表示タイルにLED素子を実装する形式としては、SMD(Surface Mount Device:表面実装部品)による実装が主流である。SMDとは、例えば、セラミック、樹脂等で成型されたキャビティの中にLED素子を実装し、封止樹脂で封止した小さなLED表示モジュールを基板に実装するものである。
LED素子を画素とする表示タイルにおいては、画素ピッチが3mm以上の大型映像表示装置が主流であったが、近年LED素子の低コスト化の流れと高精細化の需要を背景に、画素ピッチが1.9mm、1.5mm等の高密度化が進んでいる。LED素子を高密度に実装した複数の表示タイルをマトリックス状に配置して大画面を形成する表示装置が市場に導入されている(例えば特許文献1を参照)。また、特許文献2には、複数の表示タイルを連結するための構造が開示されている。
米国特許第8384616号明細書 中国特許出願公開第101937630号明細書
複数の表示タイルをマトリックス状に配置して1つの画面を形成する場合、隣接する表示タイルの表示面に段差があると、輝度の変化や指向性の変化などに影響を与え、段差部分がつなぎ目として視認されてしまう。これにより、表示画像の品位が劣化する要因となる。
隣接する表示タイルの表示面の段差は、例えば、表示タイルごとに製造上の寸法のばらつき、表示面の反りなどが原因となって生じる。特許文献1、2に記載の技術では、上述した表示面の段差が考慮されておらず、表示画像の品位が劣化する可能性があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、複数の表示タイルをマトリックス状に配置して1つの画面を形成する表示装置であって、各表示タイルの位置の調整が可能な表示装置の提供を目的とする。
本発明に係る表示装置は、マトリックス状に配置された複数の画像表示用の表示タイルと、互いに隣接して配置された2つの表示タイル間に設けられた位置調整機構と、を備え、位置調整機構は、位置調整機構の一方側の表示タイルに設けられた第1の開口部と、位置調整機構の他方側の表示タイルの第1の開口部と対向する位置に設けられた第2の開口部と、偏心ピンと、を備え、偏心ピンは、第1の円柱部分と、第2の円柱部分と、を備え、第1の円柱部分の回転中心と第2の円柱部分の回転中心がずれており、第1の円柱部分は第1の開口部に嵌合し、第2の円柱部分は第2の開口部に嵌合し、偏心ピンの回転に応じて、互いに隣接して配置された2つの表示タイルが表示面に対して前後方向に相対的に移動する。
本発明に係る表示装置においては、隣接する2つの表示タイル間に位置調整機構を設けたことにより、隣接する2つの表示タイルの位置を表示面に対して前後方向に調整することが可能となる。これにより、隣接する2つの表示タイル間の表示面の段差を抑制することが可能である。よって、表示装置において、表示タイルの継ぎ目が目立ちにくい、品位の高い、一体感のある画像表示が可能となる。
さらに、本発明に係る位置調整機構は、隣接する2つの表示タイルの相対的な位置を調整する構造である。そのため、表示装置の画面を構成する表示タイルの台数に関わらず、位置調整機構の調整代は、隣接する表示タイルの取付け、製造誤差のみを調整できる範囲の調整代とすればよい。つまり、表示装置の画面を構成する表示タイルの台数が増加しても、位置調整機構の調整代を大きく設定しなくともよい。また、複数の表示タイルを連結し大画面を構成した後でも、調整を行う表示タイルに隣接する表示タイルとの連結を緩めるにより、位置調整機構の調整が可能である。表示装置の画面を構成する表示タイルの台数が増加して、表示装置の画面が大型になっても、表示タイル間の継ぎ目が目立ちにくいため、表示画像の品位向上が期待できる。
実施の形態1に係る表示装置の表示面側からの斜視図である。 実施の形態1に係る表示装置の背面側の斜視図である。 実施の形態1に係る表示タイルの表示面側の斜視図である。 実施の形態1に係る表示タイルの分解斜視図である。 実施の形態1に係る表示タイルの背面側の斜視図である。 図2の領域R2を拡大した図である。 垂直方向に隣接する表示タイルの間に設けられた位置調整機構の断面図である。 偏心ピンの頭部の平面図である。 偏心ピンの断面図である。 偏心ピンが初期位置にある位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが反時計回りに45°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが反時計回りに90°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが時計回りに45°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 図2の領域R2を拡大した図である。 水平方向に隣接する表示タイルの間に設けられた位置調整機構の断面図である。 偏心ピンが初期位置にある位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが反時計回りに45°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが反時計回りに90°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 偏心ピンが時計回りに45°回転した状態における位置調整機構の平面図である。 実施の形態2に係る表示装置の表示面側からの斜視図である。 実施の形態2に係る表示装置の背面側の斜視図である。 図21の領域R3を拡大した図である。 表示タイルと設置台の間に設けられた設置台用位置調整機構の断面図である。 設置台用偏心ピンの頭部の平面図である。 設置台用偏心ピンの断面図である。 設置台用偏心ピンが初期位置にある設置台用位置調整機構の平面図である。 設置台用偏心ピンが反時計回りに45°回転した状態における設置台用位置調整機構の平面図である。 設置台用偏心ピンが反時計回りに90°回転した状態における設置台用位置調整機構の平面図である。 設置台用偏心ピンが時計回りに45°回転した状態における設置台用位置調整機構の平面図である。 表示装置の組み立て方法を説明するための図である。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施形態における表示装置200の表示面側からの斜視図である。また、図2は表示装置200の背面側からの斜視図である。
図1および図2に示すように、表示装置200は、マトリックス状に配置された複数の画像表示用の表示タイル101〜106を備える。本実施の形態1において、表示タイル101〜106を区別しないときは、画像表示タイル100と記載する。
図1に示すように、表示装置200において、互いに隣接して配置された2つの表示タイル間には、位置調整機構が設けられている。つまり、表示タイル101,102の間には位置調整機構A12が設けられている。表示タイル102,103の間には位置調整機構A23が設けられている。表示タイル104,105の間には位置調整機構A45が設けられている。表示タイル105,106の間には位置調整機構A56が設けられている。
また、表示タイル101,104の間には位置調整機構A14a,A14bが設けられている。表示タイル102,105の間には位置調整機構A25a,A25bが設けられている。表示タイル103,106の間には位置調整機構A36a,A36bが設けられている。
各位置調整機構において調整を行うことにより、位置調整機構の両側の表示タイルを±x方向に相対的に移動させることが可能である。つまり、各位置調整機構において調整を行うことにより、図1において各位置調整機構の傍に記載した矢印AR1〜AR10の方向に相対的に移動させることが可能である。
図1におけるx方向とは表示装置200の表示面に対して前後方向である。例えば、位置調整機構A12において調整を行うことにより、表示タイル101と表示タイル102を、矢印AR1で示す方向に相対的に移動させることが可能である。
<表示タイル>
図3は、表示タイル100の表示面側からの斜視図である。図4は、表示タイル100の分解斜視図である。また、図5は、表示タイル100の背面側からの斜視図である。
表示タイル100は、表示モジュール基板11と、ベース12と、モールドベース13を備える。表示モジュール基板11には、画素となる複数のLED素子がマトリックス状に配置されている。表示モジュール基板の構成はLED素子を画素とする従来の表示モジュール基板と同様のため、説明を省略する。
表示モジュール基板11は、ベース12に例えばネジ留めにより固定されている。ベース12は、その背面に位置するモールドベース13に固定されている。モールドベース13は、強固な構造体である。モールドベース13には、表示モジュール基板11およびベース12が取り付けられて固定されている。ベース12の内部には、LED素子を駆動するための駆動回路、電源回路などが収納されている。
図4を用いて、モールドベース13の構造を説明する。モールドベース13の上部端面(即ち+z方向側の端面)には、第2の開口部22,32が設けられている。モールドベース13の下部端面(即ち−z方向側の端面)には、第1の開口部21,31が設けられている。また、モールドベース13の左側端面(即ち−y方向側の端面)には、第2の開口部42が設けられている。モールドベース13の右側端面(即ち+y方向側の端面)には、第1の開口部41が設けられている。
また、モールドベース13の各辺には、隣接する2つの表示タイルを連結するための連結用ネジ穴50,52,56,57および連結用貫通穴51、53、54、55が設けられている。
上述した表示タイル100の構成は、表示タイル101〜106に共通である。即ち、表示タイル101〜106は表示タイル100と同一の構成を有する。
<位置調整機構A36bの構成>
図6は、図2中の領域R1を拡大した図である。図6を用いて、位置調整機構A36bの構造について説明する。
表示タイル102と表示タイル105は、連結用貫通穴54を貫通して連結用ネジ穴50にねじ込まれた連結用ボルト71により固定されている。表示タイル103と表示タイル106は、連結用貫通穴55を貫通して連結用ネジ穴52にねじ込まれた連結用ボルト71により固定されている。
また、表示タイル102と表示タイル103は、連結用貫通穴53を貫通して連結用ネジ穴57にねじ込まれた連結用ボルト72により固定されている。表示タイル105と表示タイル106は、連結用貫通穴51を貫通して連結用ネジ穴56にねじ込まれた連結用ボルト72により固定されている。
図6に示すように、位置調整機構A36bは垂直方向に隣接する表示タイル103と表示タイル106の間に設けられている。位置調整機構A36bは、位置調整機構A36bの一方側の表示タイル103に設けられた第1の開口部31と、位置調整機構A36bの他方側の表示タイル106に設けられた第2の開口部32と、偏心ピン80とを備える。第2の開口部32は第1の開口部31と対向する位置に設けられている。
図7は、図6中の線分A−Aに沿った位置調整機構A36bの断面図である。また、図8は偏心ピン80の頭部の平面図である。図9は、図8中の線分B−Bに沿った偏心ピン80の断面図である。
図8および図9に示すように、偏心ピン80は、第1の円柱部分81と、第2の円柱部分82と、ネジ部83を備える。第1の円柱部分81の回転中心と第2の円柱部分82の回転中心は距離x1だけずれている。距離x1は、表示パネルの加工寸法のバラツキ、LED表示モジュール基板の反りの程度等によって適宜設定される。加工寸法のバラツキ、基板の反りがそれぞれ1mm程度である場合は、例えば距離x1は4mmに設定される。
第1の円柱部分81の端部、即ち偏心ピン80の頭部は、偏心ピン80を回転させる工具と嵌合する形状を有する。例えば、偏心ピン80の頭部には、六角レンチを嵌合させるための六角穴81aが設けられている。
また、偏心ピン80の頭部には、偏心ピン80の回転角度の目安となる基準線81bが設けられている。基準線81bは例えば、偏心ピン80の頭部に溝として設けられている。図8に示すように、基準線81bは第1、第2の円柱部分81,82の回転中心のずれが最も大きい方向を示す位置に配置されている。
図7に示すように、位置調整機構A36bにおいて、偏心ピン80の第1の円柱部分81は、表示タイル103のモールドベース13に設けられた第1の開口部31に嵌合している。また、偏心ピン80の第2の円柱部分82は、表示タイル106のモールドベース13に設けられた第2の開口部32に嵌合している。
図6に示すように、第1の開口部31は、表示面と平行な方向(即ちy方向)に延在するスリット形状である。第1の開口部31のx方向の幅は、偏心ピン80の第1の円柱部分81の直径と等しいか、第1の開口部31に嵌合した第1の円柱部分81が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。また、第1の開口部31のy方向の長さy1は、作業者の手の大きさを考慮した長さとする。図7に示すように、スリット状の第1の開口部31において、偏心ピン80の第1の円柱部分81は、スリットのy方向側の端に近い位置に嵌合している。
第2の開口部32の直径は、偏心ピン80の第2の円柱部分82の直径と等しいか、第2の開口部32に嵌合した偏心ピン80の第2の円柱部分82が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。
図7に示すように、偏心ピン80のネジ部83はナット84で留められている。これにより、偏心ピン80が第1、第2の開口部31,32から抜けることが防止される。
以上では位置調整機構A36bの構成について説明したが、位置調整機構A14a,A14b,A25a,A25b,A36aの構成は位置調整機構A36bと同様のため、説明を省略する。
<位置調整機構A36bの調整方法>
次に、位置調整機構A36bの調整方法について説明する。図10は、偏心ピン80が初期位置にある状態における位置調整機構A36bの平面図である。図11は偏心ピン80が反時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A36bの平面図である。図12は偏心ピン80が反時計回りに90°回転した状態における位置調整機構A36bの平面図である。図13は偏心ピン80が時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A36bの平面図である。
まず、調整を行う作業者は、表示タイル103と表示タイル106を固定している連結用ボルト71と、表示タイル103と隣接する表示タイル102を固定している連結用ボルト72を緩め仮止め状態とする。
次に、作業者は、偏心ピン80を、図9に示す初期位置から時計回り又は反時計回りに最大で90°回転させながら、表示タイル103と表示タイル106の表示面の段差が無くなるように調整を行う。
図10に示すように、初期位置において偏心ピン80の基準線81bは、第1の開口部31の延在する方向と平行な位置となっている。図11に示すように、偏心ピン80を初期位置から反時計回りに45°回転させると、表示タイル103が表示タイル106に対して距離0.7×x1だけ+x方向に移動する。ここで、+x方向とは表示面に対して前方の方向である。言い換えると、図11に示すように、偏心ピン80を初期位置から反時計回りに45°回転させると、表示タイル106が表示タイル103に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。ここで、−x方向とは表示面に対して後方の方向である。なお、表示面に対して前方の方向は、図中の+x方向と厳密に一致しなくてもよい。同様に、表示面に対して後方の方向は、図中の−x方向と厳密に一致しなくてもよい。
図12に示すように偏心ピン80を初期位置から反時計回りに90°回転させると、表示タイル103が表示タイル106に対して距離x1だけ+x方向に移動する。
また、図13に示すように偏心ピン80を初期位置から時計回りに45°回転させると、表示タイル103が表示タイル106に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。
以上で説明したように、作業者は、基準線81bを目安に偏心ピン80を回転させながら位置調整機構A36bの調整作業を行うことにより、表示タイル103と表示タイル106の表示面の段差が無くなるように調整を行う。
偏心ピン80の調整後は、緩めた連結用ボルト71,72を締め付けることによって表示タイル103,105の位置が固定される。
以上では、位置調整機構A36bの調整方法について説明したが、位置調整機構A14a,A14b,A25a,A25b,A36aの調整方法も同様のため、説明を省略する。
<位置調整機構A23の構成>
図14は、図1中の領域R1を拡大した図である。図14を用いて、位置調整機構A23の構造について説明する。図14に示すように、位置調整機構A23は水平方向に隣接する表示タイル102と表示タイル103の間に設けられている。
位置調整機構A23は、位置調整機構A23の一方側の表示タイル103に設けられた第1の開口部41と、位置調整機構A23の他方側の表示タイル102に設けられた第2の開口部42と、偏心ピン80とを備える。第2の開口部42は第1の開口部41と対向する位置に設けられている。位置調整機構A23における偏心ピン80は、図8および図9に示した偏心ピン80と同じ構成であるため、説明を省略する。
図15は、図14中の線分C−Cに沿った位置調整機構A23の断面図である。図15に示すように、位置調整機構A23において、偏心ピン80の第1の円柱部分81は、表示タイル103のモールドベース13に設けられた第1の開口部41に嵌合している。また、偏心ピン80の第2の円柱部分82は、表示タイル102のモールドベース13に設けられた第2の開口部42に嵌合している。
図14に示すように、第1の開口部41は、表示面と平行な方向(即ちz方向)に延在するスリット形状である。第1の開口部41のx方向の幅は、偏心ピン80の第1の円柱部分81の直径と等しいか、第1の開口部41に嵌合した第1の円柱部分81が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。また、第1の開口部41のz方向の長さ(即ちスリットの長さ)は、作業者の手の大きさを考慮した長さとする。
第2の開口部42の直径は、偏心ピン80の第2の円柱部分82の直径と等しいか、第2の開口部42に嵌合した偏心ピン80の第2の円柱部分82が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。
図15に示すように、偏心ピン80のネジ部83はナット84で留められている。これにより、偏心ピン80が第1、第2の開口部41,42から抜けることが防止される。
以上では位置調整機構A23の構成について説明したが、位置調整機構A12,A45,A56の構成は位置調整機構A23と同様のため、説明を省略する。
<位置調整機構A23の調整方法>
次に、位置調整機構A23の調整方法について説明する。図16は、偏心ピン80が初期位置にある状態における位置調整機構A23の平面図である。図17は偏心ピン80が反時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A23の平面図である。図18は偏心ピン80が反時計回りに90°回転した状態における位置調整機構A23の平面図である。図19は偏心ピン80が時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A23の平面図である。
まず、調整を行う作業者は、表示タイル102と表示タイル103を固定している連結用ボルト72を緩め仮止め状態とする。
次に、作業者は、偏心ピン80を、図16に示す初期位置から時計回り又は反時計回りに最大で90°回転させながら、表示タイル102と表示タイル103の表示面の段差が無くなるように調整を行う。
図16に示すように、初期位置において偏心ピン80の基準線81bは、第1の開口部41の延在する方向と平行な位置となっている。図17に示すように、偏心ピン80を初期位置から反時計回りに45°回転させると、表示タイル103が表示タイル102に対して距離0.7×x1だけ+x方向に移動する。ここで、+x方向とは表示面に対して前方の方向である。言い換えると、図17に示すように、偏心ピン80を初期位置から反時計回りに45°回転させると、表示タイル102が表示タイル103に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。ここで、−x方向とは表示面に対して後方の方向である。
図18に示すように偏心ピン80を初期位置から反時計回りに90°回転させると、表示タイル103が表示タイル102に対して距離x1だけ+x方向に移動する。
また、図19に示すように偏心ピン80を初期位置から時計回りに45°回転させると、表示タイル102が表示タイル103に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。
以上で説明したように、作業者は、基準線81bを目安に偏心ピン80を回転させながら位置調整機構A23の調整作業を行うことにより、表示タイル102と表示タイル103の表示面の段差が無くなるように調整を行う。
偏心ピン80の調整後は、緩めた連結用ボルト72を締め付けることによって表示タイル102,103の位置が固定される。
以上では、位置調整機構A23の調整方法について説明したが、位置調整機構A12,A45,A56の調整方法も同様のため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態1における表示装置200は、マトリックス状に配置された複数の画像表示用の表示タイル101〜106と、互いに隣接して配置された2つの表示タイル間に設けられた位置調整機構A12,A23,A14a,A14b,A25a,A25b,A36a,A36b,A45,A56と、を備え、位置調整機構は、位置調整機構の一方側の表示タイルに設けられた第1の開口部21,31,41と、位置調整機構の他方側の表示タイルの第1の開口部21,31,41と対向する位置に設けられた第2の開口部22,32,42と、偏心ピン80と、を備え、偏心ピン80は、第1の円柱部分81と、第2の円柱部分82と、を備え、第1の円柱部分81の回転中心と第2の円柱部分82の回転中心がずれており、第1の円柱部分81は第1の開口部21,31,41に嵌合し、第2の円柱部分82は第2の開口部22,32,42に嵌合し、偏心ピン80の回転に応じて、互いに隣接して配置された2つの表示タイルが表示面に対して前後方向に相対的に移動する。
本実施の形態1における表示装置200においては、隣接する2つの表示タイル間に位置調整機構を設けたことにより、隣接する2つの表示タイルの位置を表示面に対して前後方向に調整することが可能となる。これにより、隣接する2つの表示タイル間の表示面の段差を抑制することが可能である。よって、表示装置200において、表示タイルの継ぎ目が目立ちにくい、品位の高い、一体感のある画像表示が可能となる。
さらに、本実施の形態1における位置調整機構は、隣接する2つの表示タイルの相対的な位置を調整する構造である。そのため、表示装置200の画面を構成する表示タイルの台数に関わらず、位置調整機構の調整代は、隣接する表示タイルの取付け、製造誤差のみを調整できる範囲の調整代とすればよい。つまり、表示装置200の画面を構成する表示タイルの台数が増加しても、位置調整機構の調整代を大きく設定しなくともよい。また、複数の表示タイルを連結し大画面を構成した後でも、調整を行う表示タイルに隣接する表示タイルとの連結を緩めるにより、位置調整機構の調整が可能である。表示装置200の画面を構成する表示タイルの台数が増加して、表示装置200の画面が大型になっても、表示タイル間の継ぎ目が目立ちにくいため、表示画像の品位向上が期待できる。
また、本実施の形態1における表示装置200において、第1の開口部21,31,41又は第2の開口部22,32,42は、表示面と平行な方向に延在するスリット形状である。
従って、第1の開口部21,31,41又は第2の開口部22,32,42を、表示面と平行な方向に延在するスリット形状とすることにより、隣接する2つの表示タイルの間隔をスリットの長さ分だけ空けた状態において、第1、第2の開口部に偏心ピン80を嵌合させることが可能となる。よって、第1、第2の開国部に偏心ピン80を嵌合させた状態において、スリットを案内として隣接する2つの表示タイルの距離を近づけることが可能となるため、表示装置200の組み立て作業において、隣接する表示タイル同士の接触によるLED素子の破損などを抑制することが可能となる。
また、本実施の形態1における表示装置200において、表示タイル101〜106は、マトリックス状に配置された複数のLED素子を備える。
従って、単位画素をLED素子で実現した表示タイルを複数組み合わせて1つの大画面を構成する表示装置に対して、本実施形態1の表示装置200を適用可能である。
また、本実施の形態1における表示装置200において、偏心ピン80は、偏心ピン80を回転させる工具と嵌合する形状を有する頭部をさらに備える。
従って、偏心ピン80の頭部、即ち第1の円柱部分81の端部に例えば六角レンチと嵌合する六角穴81aを設けることにより、六角レンチ等の工具を用いて偏心ピン80を回転させることが可能となる。
また、本実施の形態1における表示装置200において、偏心ピン80の頭部には、偏心ピン80の回転角度を示す基準線が設けられている。
従って、偏心ピン80の頭部に基準線を設けることにより、偏心ピン80がどの程度回転しているかの目安とすることができ、位置調整機構の調整を行う際の利便性が向上する。
<実施の形態2>
図20は、本実施の形態2に係る表示装置300の表示面側からの斜視図である。また、図21は、表示装置300の背面側の斜視図である。
本実施の形態2における表示装置300は、表示装置200(図1、2)に対して設置台207をさらに備える。マトリックス状に配置された表示タイル101〜106は、起立した状態で設置台207に保持される。図20および図21に示すように、表示タイル104,105,106が設置台207に固定される。設置台207においては、台座部25の上に位置調整部26が固定されており、位置調整部26に表示タイル104〜106が連結用ボルト71により固定されている。
図20に示すように、表示タイル104と設置台207との間には、設置台用位置調整機構A47a,A47bが設けられる。また、表示タイル105と設置台207との間には、設置台用位置調整機構A57a,A57bが設けられる。また、表示タイル106と設置台207との間には、設置台用位置調整機構A67a,A46bが設けられる。
各設置台用位置調整機構A47a,A47b,A57a,A57b,A67a,A67bにおいて調整を行うことにより、表示タイル103〜106のそれぞれを、表示台207に対して±x方向に相対的に移動させることが可能である。つまり、各設置台用位置調整機構において調整を行うことにより、図20において表示パネル103〜106のそれぞれを、矢印AR11〜A16の方向に表示台207に対して相対的に移動させることが可能である。
図20におけるx方向とは表示装置300の表示面に対して前後方向である。例えば、設置台用位置調整機構A47aにおいて調整を行うことにより、表示タイル103を表示台207に対して、矢印AR11で示す方向に相対的に移動させることが可能である。
なお、本実施の形態2において、実施の形態1(図5)における第1の開口部21,31のそれぞれを便宜上、第3の開口部23,33と記載する。
<設置台用位置調整機構A67aの構成>
図22は、図21中の領域R3を拡大した図である。図22を用いて、設置台用位置調整機構A67aの構造について説明する。図22に示すように、設置台用位置調整機構A67aは表示タイル106と設置台207の間に設けられている。
位置調整機構A67aは、位置調整機構A67aの一方側の表示タイル106に設けられた第3の開口部33と、位置調整機構A67aの他方側の設置台207の位置調整部26に設けられた第4の開口部34と、設置台用偏心ピン90とを備える。第4の開口部34は第3の開口部33と対向する位置に設けられている。
また、位置調整機構A57bは、位置調整機構A57bの一方側の表示タイル105に設けられた第3の開口部23と、位置調整機構A57bの他方側の設置台207の位置調整部26に設けられた第4の開口部24と、設置台用偏心ピン90とを備える。第4の開口部24は第3の開口部23と対向する位置に設けられている。
図23は、図22中の線分D−Dに沿った設置台用位置調整機構A36bの断面図である。また、図24は設置台用偏心ピン90の頭部の平面図である。図25は、図24中の線分E−Eに沿った設置台用偏心ピン90の断面図である。
図24および図25に示すように、設置台用偏心ピン90は、第3の円柱部分91と、第4の円柱部分92と、ネジ部93を備える。第3の円柱部分91の回転中心と第4の円柱部分92の回転中心は距離x1だけずれている。距離x1は、表示パネルの加工寸法のバラツキ、LED表示モジュール基板の反りの程度等によって適宜設定される。加工寸法のバラツキ、基板の反りがそれぞれ1mm程度である場合は、例えば距離x1は4mmに設定される。
第3の円柱部分91の端部、即ち設置台用偏心ピン90の頭部は、設置台用偏心ピン90を回転させる工具と嵌合する形状を有する。例えば、設置台用偏心ピン90の頭部には、六角レンチを嵌合させるための六角穴91aが設けられている。
また、設置台用偏心ピン90の頭部には、設置台用偏心ピン90の回転角度の目安となる基準線91bが設けられている。基準線91bは例えば、設置台用偏心ピン90の頭部に溝として設けられている。図24に示すように、基準線91bは第3、第4の円柱部分91,92の回転中心のずれが最も大きい方向を示す位置に配置されている。
図23に示すように、設置台用位置調整機構A67aにおいて、設置台用偏心ピン90の第3の円柱部分91は、表示タイル106のモールドベース13に設けられた第3の開口部33に嵌合している。また、設置台用偏心ピン90の第4の円柱部分92は、設置台207に設けられた第4の開口部34に嵌合している。
図22に示すように、第3の開口部33は、表示面と平行な方向(即ちy方向)に延在するスリット形状である。第3の開口部33のx方向の幅は、設置台用偏心ピン90の第3の円柱部分91の直径と等しいか、第3の開口部33に嵌合した第3の円柱部分91が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。また、第3の開口部33のy方向の長さy1は、作業者の手の大きさを考慮した長さとする。
第4の開口部34の直径は、設置台用偏心ピン90の第4の円柱部分92の直径と等しいか、第4の開口部34に嵌合した設置台用偏心ピン90の第4の円柱部分92が滑らかに回転できるだけの遊びを考慮した寸法であるとする。
図23に示すように、設置台用偏心ピン90のネジ部93はナット94で留められている。これにより、設置台用偏心ピン90が第3、第4の開口部33,34から抜けることが防止される。
以上では設置台用位置調整機構A67aの構成について説明したが、設置台用位置調整機構A47a,A47b,A57a,A57b,A67bの構成は位置調整機構A67aと同様のため、説明を省略する。
<位置調整機構A67aの調整方法>
次に、位置調整機構A67aの調整方法について説明する。図26は、設置台用偏心ピン90が初期位置にある状態における位置調整機構A67aの平面図である。図27は設置台用偏心ピン90が反時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A67aの平面図である。図28は設置台用偏心ピン90が反時計回りに90°回転した状態における位置調整機構A67aの平面図である。図29は設置台用偏心ピン90が時計回りに45°回転した状態における位置調整機構A67aの平面図である。
まず、調整を行う作業者は、表示タイル105,106と設置台207を固定している連結用ボルト71と、表示タイル105と隣接する表示タイル106を固定している連結用ボルト72を緩め仮止め状態とする。
次に、作業者は、設置台用偏心ピン90を、図26に示す初期位置から時計回り又は反時計回りに最大で90°回転させながら、表示タイル106の表示面が設置台207に対して所望の位置に来るように調整を行う。
図26に示すように、初期位置において設置台用偏心ピン90の基準線91bは、第3の開口部33の延在する方向と平行な位置となっている。図27に示すように、設置台用偏心ピン90を初期位置から反時計回りに45°回転させると、表示タイル106が設置台207に対して距離0.7×x1だけ+x方向に移動する。ここで、+x方向とは表示面に対して前方の方向である。言い換えると、図27に示すように、設置台用偏心ピン90を初期位置から反時計回りに45°回転させると、設置台207が表示タイル106に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。ここで、−x方向とは表示面に対して後方の方向である。
図28に示すように設置台用偏心ピン90を初期位置から反時計回りに90°回転させると、表示タイル106が設置台207に対して距離x1だけ+x方向に移動する。
また、図29に示すように設置台用偏心ピン90を初期位置から時計回りに45°回転させると、表示タイル106が設置台207に対して距離0.7×x1だけ−x方向に移動する。
以上で説明したように、作業者は、基準線91bを目安に設置台用偏心ピン90を回転させながら位置調整機構A67aの調整作業を行うことにより、表示タイル106が設置台207に対して所望の位置に来るように調整を行う。
設置台用偏心ピン90の調整後は、緩めた連結用ボルト71,72を締め付けることによって表示タイル106が設置台207に固定される。
以上では、位置調整機構A67aの調整方法について説明したが、設置台用位置調整機構A47a,A47b,A57a,A57b,A67bの調整方法も同様のため、説明を省略する。
<表示装置の組み立て方法>
図30は、表示装置300の組み立て方法を説明するための図である。表示装置300の画面は、表示タイル101〜106の6面で構成される。設置台207に対して、表示タイル106、105、104、103、102、101の順番に取り付けながら組み立てを行う。
まず、表示タイル106が設置台207に載置される。そして、設置台用位置調整機構A67b(矢印A16)の調整および設置台用位置調整機構A67a(矢印A15)の調整が行われた後、表示タイル106が設置台207に固定される。
次に、表示タイル105が設置台207に載置される。そして、設置台用位置調整機構A56b(矢印A14)の調整および設置台用位置調整機構A56a(矢印A13)の調整が行われた後、表示タイル105が設置台207に固定される。
次に、表示タイル104が設置台207に載置される。そして、設置台用位置調整機構A45b(矢印A12)の調整および設置台用位置調整機構A45a(矢印A11)の調整が行われた後、表示タイル104が設置台207に固定される。
次に、位置調整機構A56(矢印A10)の調整が行われた後、表示タイル105,106が互いに固定される。また、位置調整機構A45(矢印A9)の調整が行われた後、表示タイル104,105が互いに固定される。
次に、表示タイル103が表示タイル106に載置される。そして、設置台用位置調整機構A36b(矢印A8)の調整および設置台用位置調整機構A36a(矢印A7)の調整が行われた後、表示タイル103と表示タイル106が互いに固定される。
次に、表示タイル102が表示タイル105に載置される。そして、設置台用位置調整機構A25b(矢印A6)の調整および設置台用位置調整機構A25a(矢印A5)の調整が行われた後、表示タイル102と表示タイル105が互いに固定される。
次に、表示タイル101が表示タイル104に載置される。そして、設置台用位置調整機構A14b(矢印A4)の調整および設置台用位置調整機構A14a(矢印A3)の調整が行われた後、表示タイル101と表示タイル104が互いに固定される。
次に、位置調整機構A23(矢印A2)の調整が行われた後、表示タイル102,103が互いに固定される。また、位置調整機構A12(矢印A1)の調整が行われた後、表示タイル101,102が互いに固定される。
実施の形態1、2で説明しように、第1の開口部21,31,41(又は第3の開口部23,33)は表示面に平行に延在するスリット形状になっている。スリットの長さy1は、作業者の手の大きさを考慮した寸法である。
図30に示すように、例えば、作業者は、設置台207に表示タイル104を設置する際に、まず、設置台用偏心ピン90が第3の開口部23の−y方向側の端に来るように偏心ピンを第3の開口部23および第4の開口部24に嵌合させる。このとき、表示タイル104と既に設置されている表示タイル105との間には距離y1だけ隙間が生じている。次に、作業者は、第3の開口部23のスリットを案内として、表示タイル104を表示タイル103に隣接する位置まで移動させる。
このように、第1の開口部21,31(又は第3の開口部23,33)を表示面に平行に延在するスリット形状とすることにより、隣接する表示タイルから距離y1離れた位置において、設置しようとしている表示タイルに偏心ピン80(又は設置台用偏心ピン90)を嵌合させることが可能となる。さらに、スリットを案内として、隣接する表示タイルに接する位置まで安全かつ正確に移動することが可能である。
なお、表示装置300を組み立てた後に各位置調整機構又は設置台用位置調整機構の微調整を行う場合は、調整を行いたい表示タイルの隣接する連結を緩めることで調整が行える構造となっている。
また、実施の形態1、2では、6個の表示タイル101〜106を組み合わせて表示装置200,300を構成したが、表示タイルの個数はこれに限定されない。組み合わせる表示タイルの個数がより多い表示装置であっても、実施の形態1、2と同様の組立および調整を行うことが可能である。
<効果>
本実施の形態2における表示装置300は、マトリックス状に配置された複数の表示タイル101〜106を起立した状態に保持する設置台207と、設置台207と設置台207に接する表示タイル104〜106との間に設けられた設置台用位置調整機構A47a,A47b,A57a,A57b,A67a,A67bと、をさらに備え、設置台用位置調整機構は、設置台207に接する表示タイル104〜106に設けられた第3の開口部23,33と、設置台207の第3の開口部23,33と対向する位置に設けられた第4の開口部24,34と、設置台用偏心ピン90と、を備え、設置台用偏心ピン90は、第3の円柱部分91と、第4の円柱部分92と、を備え、第3の円柱部分91の回転中心と第4の円柱部分92の回転中心がずれており、第3の円柱部分91は第3の開口部23,33に嵌合し、第4の円柱部分92は第4の開口部24,34に嵌合し、設置台用偏心ピン90の回転に応じて、設置台207と設置台207に接する表示タイル104〜106が表示面に対して前後方向に相対的に移動する。
本実施の形態2における表示装置300においては、設置台207と表示タイル104〜106の間に設置台用位置調整機構A47a,A47b,A57a,A57b,A67a,A67bを設けたことにより、表示タイル104〜106の表示面方向の設置台207に対する位置を調整することが可能となる。これにより、設置台207と表示タイル104〜106の間の表示面の段差を抑制することが可能である。よって、表示装置300において、品位の高い、一体感のある画像表示が可能となる。
また、本実施の形態2における表示装置300において、第3の開口部23,33又は第4の開口部24,34は、表示面と平行な方向に延在するスリット形状である。
従って、第3の開口部23,33又は第4の開口部24,34を、表示面と平行な方向に延在するスリット形状とすることにより、隣接する2つの表示タイルの間隔をスリットの長さ分だけ空けた状態において、第3、第4の開口部に設置台用偏心ピン90を嵌合させることが可能となる。よって、第3、第4の開国部に設置台用偏心ピン90を嵌合させた状態において、スリットを案内として隣接する2つの表示タイルの距離を近づけることが可能となるため、表示装置300の組み立て作業において、隣接する表示タイル同士の接触によるLED素子の破損などを抑制することが可能となる。
また、本実施の形態2における表示装置300において、設置台用偏心ピン90は、設置台用偏心ピン90を回転させる工具と嵌合する形状を有する頭部をさらに備える。
従って、設置台用偏心ピン90の頭部、即ち第3の円柱部分91の端部に例えば六角レンチと嵌合する六角穴91aを設けることにより、六角レンチ等の工具を用いて偏心ピン90を回転させることが可能となる。
また、本実施の形態2における表示装置300において、設置台用偏心ピン90の頭部には、設置台用偏心ピン90の回転角度を示す基準線91bが設けられている。
従って、設置台用偏心ピン90の頭部に基準線91bを設けることにより、設置台用偏心ピン90がどの程度回転しているかの目安とすることができ、設置台用位置調整機構の調整を行う際の利便性が向上する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
11 表示モジュール基板、12 ベース、13 モールドベース、100,101,102,103,104,105,106 表示タイル、A12,A23,A14a,A14b,A25a,A25b,A36a,A36b,A45,A56 位置調整機構、A47a,A47b,A57a,A57b,A67a,A67b 設置台用位置調整機構、AR1,AR2,AR3,AR4,AR5,AR6,AR7,AR8,AR9,AR10,AR11,AR12,AR13,AR14,AR15,AR16 矢印、50,52,56,57 連結用ネジ穴、51,53,54,55 連結用貫通穴、71,72 連結用ボルト、80 偏心ピン、81 第1の円柱部分、81a,91a 六角穴、81b,91b 基準線、82 第2の円柱部分、83,93 ネジ部、84,94 ナット、90 設置台用偏心ピン、91 第3の円柱部分、92 第4の円柱部分、207 設置台、25 台座部、26 位置調整部、200,300 表示装置。

Claims (9)

  1. マトリックス状に配置された複数の画像表示用の表示タイルと、
    互いに隣接して配置された2つの前記表示タイル間に設けられた位置調整機構と、
    を備え、
    前記位置調整機構は、
    前記位置調整機構の一方側の前記表示タイルに設けられた第1の開口部と、
    前記位置調整機構の他方側の前記表示タイルの前記第1の開口部と対向する位置に設けられた第2の開口部と、
    偏心ピンと、
    を備え、
    前記偏心ピンは、第1の円柱部分と、第2の円柱部分と、を備え、
    前記第1の円柱部分の回転中心と前記第2の円柱部分の回転中心がずれており、
    前記第1の円柱部分は前記第1の開口部に嵌合し、
    前記第2の円柱部分は前記第2の開口部に嵌合し、
    前記偏心ピンの回転に応じて、互いに隣接して配置された2つの前記表示タイルが表示面に対して前後方向に相対的に移動する、
    表示装置。
  2. 前記第1の開口部又は前記第2の開口部は、表示面と平行な方向に延在するスリット形状である、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. マトリックス状に配置された複数の前記表示タイルを起立した状態に保持する設置台と、
    前記設置台と前記設置台に接する前記表示タイルとの間に設けられた設置台用位置調整機構と、
    をさらに備え、
    前記設置台用位置調整機構は、
    前記設置台に接する前記表示タイルに設けられた第3の開口部と、
    前記設置台の前記第3の開口部と対向する位置に設けられた第4の開口部と、
    設置台用偏心ピンと、
    を備え、
    前記設置台用偏心ピンは、第3の円柱部分と、第4の円柱部分と、を備え、
    前記第3の円柱部分の回転中心と前記第4の円柱部分の回転中心がずれており、
    前記第3の円柱部分は前記第3の開口部に嵌合し、
    前記第4の円柱部分は前記第4の開口部に嵌合し、
    前記設置台用偏心ピンの回転に応じて、前記設置台と前記設置台に接する前記表示タイルが表示面に対して前後方向に相対的に移動する、
    請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記第3の開口部又は前記第4の開口部は、表示面と平行な方向に延在するスリット形状である、
    請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記表示タイルは、マトリックス状に配置された複数のLED素子を備える、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記偏心ピンは、前記偏心ピンを回転させる工具と嵌合する形状を有する頭部をさらに備える、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記偏心ピンの前記頭部には、前記偏心ピンの回転角度を示す基準線が設けられている、
    請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記設置台用偏心ピンは、前記設置台用偏心ピンを回転させる工具と嵌合する形状を有する頭部をさらに備える、
    請求項3又は請求項4に記載の表示装置。
  9. 前記設置台用偏心ピンの前記頭部には、前記設置台用偏心ピンの回転角度を示す基準線が設けられている、
    請求項8に記載の表示装置。
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