JP2015121636A - ディスプレイ用取付装置 - Google Patents

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俊孝 橘
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Abstract

【課題】ディスプレイを画面に対して垂直な方向に移動自在とする構成において、ディスプレイの移動ができないロック状態を、容易に解除する。
【解決手段】ディスプレイ用取付装置200は、ディスプレイ100の画面110に対して垂直なY軸方向に、ディスプレイ100を移動自在とする伸縮機構210と、ハンドル10の回転をレバー14に伝える棒状部材70と、を備える。伸縮機構210は、伸縮機構210の状態を、ディスプレイ100の移動ができないロック状態、および、ディスプレイ100の移動ができるロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有する。伸縮機構210の状態がロック状態である場合、リンク棒30aは、レバー14からリンク棒30aに伝わる動きに基づいて、伸縮機構210の状態をロック解除状態にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイを壁面に取り付けるためのディスプレイ用取付装置に関する。
従来、複数の背面投射型プロジェクターを行列状に配置することにより、大画面を構成する方式が主流であった。当該背面投射型プロジェクターは、スクリーン(画面)端部まで映像が表示可能である。
近年、液晶ディスプレイ等の薄型ディスプレイについても、行列状の配置に適した狭縁タイプのディスプレイが製品化されてきている。以下においては、複数の薄型ディスプレイが壁面に行列状に配置された構成を、行列配置構成ともいう。
行列配置構成では、複数のディスプレイの位置を調整する必要がある。特許文献1には、ディスプレイの横方向の位置調整を容易に行うための技術(以下、関連技術Aともいう)が開示されている。
また、行列配置構成では、例えば、ディスプレイのメンテナンスを行う場合、壁面から当該ディスプレイを取り外す必要がある。すなわち、ディスプレイは着脱自在に構成されている必要がある。
特許文献2には、壁面に対し、ディスプレイの着脱が簡単に行うことが可能な技術(以下、関連技術Bともいう)が開示されている。
特開2003−015541号公報 特開2006−053212号公報
行列配置構成では、複数の薄型ディスプレイが使用されている。ここで、行列配置構成が、例えば、9台の薄型ディスプレイが、3行3列に配置された構成であるとする。また、2行2列目の薄型ディスプレイのみが、メンテナンスが必要になったとする。
この場合、従来では、1行目(最上段)の各薄型ディスプレイを順番に取り外す必要があり、手間がかかるという問題がある。以下においては、薄型ディスプレイを、単に、ディスプレイともいう。
そこで、ディスプレイを、壁面、すなわち、ディスプレイの画面に対して垂直な方向に移動自在とする(以下、構成Nともいう)が考えられる。以下においては、ディスプレイの画面に対して垂直な方向を、奥行き方向ともいう。
構成Nでは、ディスプレイを固定するために、当該ディスプレイが奥行き方向に移動できないロック状態とするためのロック機構を設ける必要がある。当該ロック機構は、ディスプレイの外観を損ねないように、一般的に、ディスプレイの背面に設けられる。
しかしながら、このような構成Nでは、ロック状態を解除するために、例えば、作業者が、ディスプレイの背面に移動する必要があり、解除に手間がかかるという問題がある。なお、関連技術A,Bでは、上記の問題を解決するための技術が開示されていない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ディスプレイを画面に対して垂直な方向に移動自在とする構成において、ディスプレイの移動ができないロック状態を、容易に解除することが可能なディスプレイ用取付装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るディスプレイ用取付装置は、ディスプレイを壁面に取り付けるための装置である。前記ディスプレイ用取付装置は、前記ディスプレイの画面に対して垂直な方向である特定方向に、該ディスプレイを移動自在とする伸縮機構と、前記ディスプレイに取り付けられた、回転自在なハンドルと、回転自在なレバーと、前記ハンドルの回転を前記レバーに伝える棒状部材と、前記ハンドルの回転に伴い回転する前記レバーの動きに伴って動くように構成されたリンク棒と、を備え、前記伸縮機構は、該伸縮機構の状態を、前記ディスプレイの移動ができないロック状態、および、該ディスプレイの移動ができるロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有し、前記伸縮機構の状態が前記ロック状態である場合、前記リンク棒は、前記レバーから該リンク棒に伝わる動きに基づいて、該伸縮機構の状態を前記ロック解除状態にする。
本発明によれば、ディスプレイ用取付装置は、前記ディスプレイの画面に対して垂直な方向である特定方向に、該ディスプレイを移動自在とする伸縮機構と、前記ハンドルの回転を前記レバーに伝える棒状部材と、を備える。
前記伸縮機構は、該伸縮機構の状態を、前記ディスプレイの移動ができないロック状態、および、該ディスプレイの移動ができるロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有する。前記伸縮機構の状態が前記ロック状態である場合、前記リンク棒は、前記レバーから該リンク棒に伝わる動きに基づいて、該伸縮機構の状態を前記ロック解除状態にする。
これにより、ハンドルを回転させるという簡単な操作だけで、伸縮機構の状態を、ロック状態から前記ロック解除状態に遷移させることができる。したがって、ディスプレイを画面に対して垂直な方向に移動自在とする構成において、ディスプレイの移動ができないロック状態を、容易に解除することができる。
本発明の実施の形態1に係るディスプレイ用取付装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るディスプレイ用取付装置の側面図である。 ハンドルの周辺の拡大図である。 伸縮機構が収縮した状態におけるディスプレイ用取付装置の斜視図である。 伸縮機構の状態が収縮状態である場合におけるディスプレイ用取付装置の側面図である。 ロックプレートの周辺の拡大図である。 ロックプレートの構成を説明するための分解斜視図である。 マルチディスプレイシステムの構成の一例を示す図である。 縦向きに設置されたディスプレイにディスプレイ用取付装置を取り付けた状態を示す斜視図である。 小さいサイズのディスプレイにディスプレイ用取付装置を取り付けた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
なお、実施の形態において例示される各構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るディスプレイ用取付装置200の構成を示す斜視図である。ディスプレイ用取付装置200は、ディスプレイ100を壁面に取り付けるための装置である。なお、図1では、ディスプレイ用取付装置200が、ディスプレイ100に取り付けられた状態を示す。
図1において、X,Y,Z方向の各々は、互いに直交する。以下の図に示されるX,Y,Z方向の各々も、互いに直交する。以下においては、X方向と、当該X方向の反対の方向(−X方向)とを含む方向をX軸方向ともいう。また、以下においては、Y方向と、当該Y方向の反対の方向(−Y方向)とを含む方向をY軸方向ともいう。また、以下においては、Z方向と、当該Z方向の反対の方向(−Z方向)とを含む方向をZ軸方向ともいう。
また、以下においては、X軸方向およびY軸方向を含む平面を、XY面ともいう。また、以下においては、X軸方向およびZ軸方向を含む平面を、XZ面ともいう。また、以下においては、Y軸方向およびZ軸方向を含む平面を、YZ面ともいう。
図2は、本発明の実施の形態1に係るディスプレイ用取付装置200の側面図である。なお、図1および図2では、ディスプレイ用取付装置200に含まれないディスプレイ100も示される。ディスプレイ100は、薄型ディスプレイである。ディスプレイ100は、例えば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ100は、映像を表示するための画面110を含む。画面110は、XZ面に平行である。
以下においては、ディスプレイ100のうち画面110が形成されている面を、ディスプレイ前面という。また、以下においては、ディスプレイ100のうち、ディスプレイ前面と反対側の面を、ディスプレイ背面という。
図1および図2を参照して、ディスプレイ用取付装置200は、ハンドルユニット220と、ブラケット24a,24bと、フロントバー23a,23bと、伸縮機構210と、リンク棒30aと、を備える。
ハンドルユニット220は、ハンドル10,11と、ホルダー16と、棒状部材70と、軸受け部15と、レバー14とを含む。
図1を参照して、棒状部材70は、X軸方向に伸縮自在に構成される。棒状部材70は、パイプ12と、シャフト13と、ねじ52とから構成される。パイプ12の形状は、筒状である。パイプ12は、X軸方向に延在する穴(図示せず)が設けられる。シャフト13は、当該シャフト13がX軸方向に移動自在なように、パイプ12の穴(図示せず)に挿入される。ねじ52は、パイプ12に設けられる。シャフト13は、ねじ52に押圧されることにより、X軸方向に移動できないようになる。
図3は、ハンドル10の周辺の拡大図である。ハンドル10は、ディスプレイ100に取り付けられる。また、ハンドル10は、回転自在に構成される。具体的には、ハンドル10は、ホルダー16により、ディスプレイ100の上側の角部に取り付けられる。ハンドル10は、パイプ12を回転軸として、方向DR1へ、回転自在に構成される。より具体的には、ハンドル10は、当該ハンドル10の回転に伴い、パイプ12(棒状部材70)も回転するように、パイプ12に接続される。
ハンドル10の端部には、爪10aが設けられる。爪10aは、ディスプレイ100の前面に当接可能なように、X方向に突出するように構成される。
なお、図1のように、ディスプレイ100の下側の角部には、ホルダー17により、ハンドル11が取り付けられる。ハンドル11には、ハンドル10と同様に、爪(図示せず)が形成される。ハンドル11は、ハンドル10と同様、回転自在に構成される。ハンドル11の爪は、ハンドル10の爪10aと同様に、ディスプレイ100の前面に当接可能なように構成される。
再び、図1および図2を参照して、軸受け部15は、ディスプレイ背面の上側の中央部に、ねじ(図示せず)により固定される。軸受け部15は、シャフト13が回転自在なように、棒状部材70(シャフト13)の端部を支持する。
レバー14は、回転自在に構成される。具体的には、シャフト13の端部には、当該シャフト13の回転に伴いレバー14が回転するように、レバー14が固定されている。すなわち、シャフト13を含む棒状部材70は、ハンドル10の回転をレバー14に伝えるように構成される。
ブラケット24a,24bは、ねじにより、ディスプレイ背面に固定される。ブラケット24a,24bの各々は、Z軸方向に延在する。ブラケット24a,24bの各々は、互いに平行に設けられる。
ブラケット24aは、L字状部材24a1と、長尺部材24a2と、L字状部材24a3とから構成される。
長尺部材24a2は、Z軸方向に延在する。L字状部材24a1,24a3の形状は、略L字状である。L字状部材24a1は、長尺部材24a2の上部に設けられる。L字状部材24a1には、Y軸方向に延在するボルト51aが設けられる。L字状部材24a3は、長尺部材24a2の下部に設けられる。L字状部材24a3には、Z軸方向に延在するボルト50aが設けられる。
なお、ブラケット24bは、ブラケット24aと同様な構成であるので詳細な説明は繰り返さない。以下、簡単に説明する。ブラケット24bは、図4のように、L字状部材24b1と、長尺部材24b2と、L字状部材24b3とから構成される。L字状部材24b1、長尺部材24b2およびL字状部材24b3は、それぞれ、L字状部材24a1、長尺部材24a2およびL字状部材24a3と同様な構成を有する。
L字状部材24b1には、Y軸方向に延在するボルト51bが設けられる。L字状部材24b3には、Z軸方向に延在するボルト50bが設けられる。
フロントバー23a,23bの各々は、X軸方向に延在する。YZ面における、フロントバー23a,23bの各々の形状はコの字状である。フロントバー23a,23bの各々は、詳細は後述するが、ねじにより、伸縮機構210に固定される。フロントバー23bには、Y軸方向に延在するボルト51c,51dが設けられる。図4のように、ボルト51cは、フロントバー23bのうちブラケット24a側の端部に設けられる。ボルト51dは、フロントバー23bのうちブラケット24b側の端部に設けられる。
ボルト51cの先端は、図2のように、長尺部材24a2の下部に当接している。ボルト51dの先端は、長尺部材24b2の下部に当接している。
伸縮機構210は、ディスプレイ100の画面110に対して垂直な方向であるY軸方向に、伸縮自在なように構成される。伸縮機構210は、フロントブラケット22を含む。
フロントブラケット22の上部には、ねじにより、フロントバー23aが固定されている。フロントブラケット22の下部には、ねじにより、フロントバー23bが固定されている。
ディスプレイ100は、ブラケット24a,24bを介して、着脱自在な構成により、伸縮機構210に取り付けられている。具体的には、ディスプレイ背面に固定されるブラケット24aのL字状部材24a3のボルト50aの先端は、図2のように、伸縮機構210(フロントブラケット22)に固定されるフロントバー23bの上面に当接する。ディスプレイ背面に固定されるブラケット24bのL字状部材24b3のボルト50bの先端は、伸縮機構210(フロントブラケット22)に固定されるフロントバー23bの上面に当接する。
また、L字状部材24a1のY軸方向に延在するボルト51aの先端は、図2のように、フロントバー23aのうちXZ面と平行な面に当接する。L字状部材24b1のY軸方向に延在するボルト51bの先端は、ボルト51aと同様に、フロントバー23aのうちXZ面と平行な面に当接する。
以上のように、ボルト50a,50b,51a,51b,51c,51dが構成されることにより、ディスプレイ100は、ブラケット24a,24bを介して、フロントバー23a,23bの各々のX軸方向の左側端部および右側端部に引っ掛けられている。
言い換えれば、ディスプレイ100に固定されているブラケット24a,24bは、伸縮機構210に対し、着脱自在に構成されている。すなわち、ディスプレイ100は、伸縮機構210に対し、着脱自在に構成されている。
伸縮機構210は、さらに、ベースブラケット20と、Xパンダー21xと、シャフト21a,21b,21c,21d,21eとを含む。
シャフト21a,21b,21c,21d,21eの各々の形状は、棒状である。シャフト21a,21b,21c,21d,21eの各々は、X軸方向に延在する。
ベースブラケット20は、壁面90に固定される。具体的には、ベースブラケット20のうちXZ面と平行な面には、図1のように、4つの貫通穴H1が設けられている。ベースブラケット20は、4つの貫通穴H1の各々を利用して、ボルト(図示せず)等により、壁面90に固定される。
また、ベースブラケット20の上部のうち、左側面および右側面の穴(図示せず)には、図2のように、シャフト21bが回転自在に設けられる。また、ベースブラケット20の下部のうち左側面および右側面には、図2のように、Z軸方向に延在する穴H2dが設けられる。シャフト21dは、当該シャフト21dが回転自在であり、かつ、当該シャフト21dがZ軸方向に移動自在なように、穴H2dに挿入される。
また、フロントブラケット22の上部のうち、左側面および右側面の穴(図示せず)には、図2のように、シャフト21aが回転自在に設けられる。また、フロントブラケット22の側面の下部のうち左側面および右側面には、図2のように、Z軸方向に延在する穴H2cが設けられる。シャフト21cは、当該シャフト21cが回転自在であり、かつ、当該シャフト21cがZ軸方向に移動自在なように、穴H2cに挿入される。
Xパンダー21xは、伸縮機構210のうちX軸方向の左側端部および右側端部に設けられる。なお、図2では、伸縮機構210のうちX軸方向の左側端部に設けられているXパンダー21xを示す。Xパンダー21xは、長尺状部材21xa,21xbにより構成される。長尺状部材21xa,21xbは、シャフト21eにより、連結される。これにより、長尺状部材21xa,21xbの各々は、シャフト21eを回転軸として、回転自在に構成される。
長尺状部材21xaの一方の端部は、シャフト21bにより、ベースブラケット20に取り付けられる。長尺状部材21xaの他方の端部は、シャフト21cにより、フロントブラケット22に取り付けられる。長尺状部材21xbの一方の端部は、シャフト21dにより、ベースブラケット20に取り付けられる。長尺状部材21xbの他方の端部は、シャフト21aにより、フロントブラケット22に取り付けられる。
以上のように、Xパンダー21xが設けられることにより、伸縮機構210は、Y軸方向に伸縮自在なように構成される。なお、図1および図2は、伸縮機構210が伸張した状態におけるディスプレイ用取付装置200の状態を示す。
この構成により、伸縮機構210は、ディスプレイ100の画面110に対して垂直な方向(Y軸方向)に、当該伸縮機構210に取り付けられたディスプレイ100を移動自在とする。以下においては、伸縮機構210が伸張した状態を、伸張状態ともいう。
図4は、伸縮機構210が収縮した状態におけるディスプレイ用取付装置200の斜視図である。以下においては、伸縮機構210が収縮した状態を、収縮状態ともいう。図5は、伸縮機構210の状態が収縮状態である場合におけるディスプレイ用取付装置200の側面図である。なお、図4および図5では、ディスプレイ用取付装置200に含まれないディスプレイ100も示される。また、図5では、伸縮機構210の構成を見やすくするために、L字状部材24a1およびL字状部材24a3を示していない。
なお、伸縮機構210の状態が、仮に、常に伸縮自在な状態であれば、ディスプレイ100が、意図せずに、Y軸方向に移動してしまう場合がある。
そこで、伸縮機構210は、当該伸縮機構210が伸縮できない状態に設定する構成を有する。具体的には、伸縮機構210は、当該伸縮機構210の状態を、ロック状態およびロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有する。ロック状態は、伸縮機構210が伸縮できない状態である。すなわち、ロック状態は、ディスプレイ100の移動ができない状態である。ロック解除状態は、伸縮機構210が伸縮可能な状態である。すなわち、ロック解除状態は、ディスプレイ100の移動ができる状態である。
次に、ロック状態およびロック解除状態について説明する。
図1および図2を参照して、伸縮機構210は、さらに、ロックプレート40を含む。ロックプレート40は、詳細は後述するが、伸縮機構210の状態を、ロック状態およびロック解除状態のいずれかに設定するためのプレートである。
図5(a)は、伸縮機構210の状態がロック状態である場合におけるディスプレイ用取付装置200の側面図である。図5(b)は、伸縮機構210の状態がロック解除状態である場合におけるディスプレイ用取付装置200の側面図である。
図6は、ロックプレート40の周辺部の拡大図である。なお、図6では、構成を分かり易くするために、一部の部材は示していない。例えば、図6では、シャフト21bの構成を分かり易くするためにベースブラケット20を示していない。図7は、ロックプレート40の構成を説明するための分解斜視図である。また、図7では、図6の構成を分かり易くするために、ロックプレート40を、シャフト21a,21bからはずした状態を示す。
図6および図7のように、ロックプレート40のX軸方向の両側面には、貫通穴H4と、切り欠き40kとが形成される。ロックプレート40は、図6のシャフト21aを回転軸として、回転自在に構成される。具体的には、ロックプレート40の貫通穴H4には、当該ロックプレート40が回転自在なように、シャフト21aが挿入される。
切り欠き40kは、図6および図7のように、ロックプレート40のX軸方向の両側面に形成される。切り欠き40kの形状は、円弧状である。切り欠き40kは、図5(a)および図6のように、伸縮機構210の状態が収縮状態である場合に、シャフト21bと係合する。
ロックプレート40の切り欠き40kがシャフト21bと係合している状態は、前述のロック状態である。一方、ロックプレート40の切り欠き40kがシャフト21bと係合していない状態は、前述のロック解除状態である。前述したように、ロック解除状態は、伸縮機構210が伸縮可能な状態である。そのため、シャフト21bは、伸縮機構の状態がロック解除状態である場合、Y軸方向に移動自在である。
図1および図5〜図7を参照して、伸縮機構210は、さらに、板バネ41と、板バネホルダー42と、リンク棒ホルダー31とを含む。板バネホルダー42は、フロントブラケット22の上部に固定される。板バネ41は、板バネホルダー42に固定されている。
図6および図7を参照して、板バネ41は、ロックプレート40のX軸方向の左側を、Z方向へ押圧するように設けられる。また、板バネ41は、図6のように、ロックプレート40のうちシャフト21aより左側の部分をZ方向(上方向)へ押圧するように設けられる。
この構成により、ロックプレート40には、シャフト21aを回転軸として、時計回りの方向に回転するように、板バネ41により押圧されている。当該板バネ41の弾性力により、ロックプレート40の切り欠き40kとがシャフト21bとが強固に係合する状態が保たれる。その結果、図6のように、当該ロックプレート40の上面が、XY平面と平行になる状態が保たれる。
リンク棒ホルダー31は、図1および図2のように、フロントブラケット22の上部のうち、X軸方向の中央部に固定される。リンク棒ホルダー31の上部の形状は、図1のように、コの字状である。以下においては、リンク棒ホルダー31のうち、コの字状の部分を、リンク棒保持部ともいう。リンク棒保持部は、平行な2つの板部材から構成される。リンク棒保持部の2つの板部材の各々には、貫通穴H3が設けられる。
リンク棒ホルダー31の貫通穴H3には、リンク棒30aがZ軸方向に移動自在なように、当該リンク棒30aが挿入される。この構成により、ディスプレイ用取付装置200は、リンク棒30aを、長さの異なる別のリンク棒と交換可能に構成される。なお、リンク棒30aの上部および下部の形状は、半球状である。
図5(a)および図5(b)のように、ロックプレート40の端部は、当該ロックプレート40の回転に伴い切り欠き40kの位置が移動するように、リンク棒30aと当接している。具体的には、リンク棒30aの下端は、図5(a)のように、ロックプレート40のうち、シャフト21aより左側の部分の上面に当接している。
また、リンク棒30aは、レバー14の回転に伴い、当該レバー14と当接する位置に設けられる。すなわち、リンク棒30aは、ハンドル10の回転に伴い回転するレバー14の動きに伴って動くように構成されている。
なお、図2のように、ロックプレート40と当接しているリンク棒30aの長さは、当該リンク棒30aの上端とレバー14の上面との間隔が距離D1となるように、設定される。距離D1は、例えば、5mmである。また、レバー14のX軸方向の幅は、リンク棒30aのX軸方向の幅より10mm程度大きい。また、レバー14においてリンク棒30aが当接する部分は、レバー14のX軸方向の中央部である。
また、図2のように、レバー14の長さは、リンク棒30aのY軸方向の位置から、当該レバー14のY方向の端までの距離D2が約5mm以上となるように、設定される。
(動作の説明)
次に、ロック状態の伸縮機構210を、ロック解除状態にするための動作(以下、ロック解除動作ともいう)について説明する。ロック状態の伸縮機構210は、図4および図5(a)に示す状態である。
図1および図3を参照して、ロック解除動作では、まず、作業者が、ハンドル10の爪10aを掴んで、ハンドル10を方向DR1へ回転させる。方向DR1は、時計周りの方向である。ハンドル10の回転に伴い、棒状部材70(シャフト13)は、時計周りの方向に回転する。
棒状部材70(シャフト13)の回転に伴い、レバー14は、シャフト13を回転軸として、時計周りの方向に回転する。レバー14の回転に伴い、レバー14の端部は、図5(b)のように、リンク棒30aの上端に当接した状態で、リンク棒30aを−Z方向(鉛直方向)へ押圧する。すなわち、レバー14は、当該レバー14の回転に伴い、リンク棒30aの端部を押圧する。
これにより、リンク棒30aの下端は、ロックプレート40の端部に当接した状態で、ロックプレート40の端部を−Z方向(鉛直方向)へ押圧する。その結果、ロックプレート40は、シャフト21aを回転軸として、反時計周りの方向に回転する。
ロックプレート40の回転に伴い、シャフト21bに係合していた、ロックプレート40の切り欠き40kが、シャフト21bから外れる。すなわち、伸縮機構210の状態がロック状態である場合、リンク棒30aは、レバー14からリンク棒30aに伝わる動きに基づいて、伸縮機構210の状態をロック解除状態にする。具体的には、ロックプレート40は、伸縮機構210の状態がロック状態である場合、レバー14からリンク棒30aに伝わる動きに基づいて、回転することにより、切り欠き40kとシャフト21bとの係合を解除する。
以上の動作により、ロック状態の伸縮機構210は、ロック解除状態になる。ロック解除状態の伸縮機構210は、Y軸方向に伸縮自在となる。
そして、作業者は、ハンドル11の爪を掴んで、ハンドル11の先端が画面110より前になるように、ハンドル11を回転させる。次に、作業者は、ハンドル10,11を掴んで、ディスプレイ100を、−Y方向へ移動させる。これにより、伸縮機構210の状態は、図1および図2のように、伸張状態となる。
なお、前述したように、ディスプレイ100は、ブラケット24a,24bを介して、フロントバー23a,23bの各々のX軸方向の左側端部および右側端部に引っ掛けられている。すなわち、ディスプレイ100は、伸縮機構210に対し、着脱自在に構成されている。そのため、伸縮機構210の状態が伸張状態である場合、作業者は、ディスプレイ100を持ち上げることにより、当該ディスプレイ100を、伸縮機構210(ディスプレイ用取付装置200)が固定された壁面90から取り外すことができる。
(ディスプレイの位置の調整)
次に、ディスプレイ100の位置を調整する方法について説明する。まず、Y軸方向(前後方向)においてディスプレイ100の位置を調整する方法について説明する。Y軸方向におけるディスプレイ100の位置は、ボルト51a,51b,51c,51dにより調整される。
図2および図4を参照して、ボルト51aは、L字状部材24a1に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト51aの先端は、フロントバー23aのうちXZ面と平行な面に当接している。ボルト51bは、L字状部材24b1に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト51bの先端は、フロントバー23aのうちXZ面と平行な面に当接している。
ボルト51cは、フロントバー23bのうちブラケット24a側の端部に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト51cの先端は、長尺部材24a2の下部に当接している。
ボルト51dは、フロントバー23bのうちブラケット24b側の端部に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト51dの先端は、長尺部材24b2の下部に当接している。
以上の構成のボルト51a〜51dを回転させることにより、ディスプレイ100の4隅のY軸方向の位置を調整することが可能である。
次に、Z軸方向(上下方向)においてディスプレイ100の位置を調整する方法について説明する。Z軸方向におけるディスプレイ100の位置は、ボルト50a,50bにより調整される。
図2および図4を参照して、ボルト50aは、L字状部材24a3に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト50aの先端は、伸縮機構210(フロントブラケット22)に固定されるフロントバー23bの上面に当接している。
図4を参照して、ボルト50bは、L字状部材24b3に設けられたねじ穴(図示せず)に螺合している。前述したように、ボルト50bの先端は、伸縮機構210(フロントブラケット22)に固定されるフロントバー23bの上面に当接している。
ボルト51a、51bを同じ方向に回転させることにより、ディスプレイ100のZ軸方向(上下方向)の位置を調整することが可能である。なお、ボルト51aとボルト51bとを、互いに逆方向に回転させることにより、X軸に対するディスプレイ100の傾斜角度(傾斜の度合い)を調整することができる。
次に、X軸方向(左右方向)においてディスプレイ100の位置を調整する方法について説明する。前述したように、ディスプレイ100は、ブラケット24a,24bを介して、フロントバー23a,23bの各々のX軸方向の左側端部および右側端部に引っ掛けられている。そのため、作業者が、ディスプレイ100をX軸方向に押すことにより、ディスプレイ100のX軸方向の位置を調整することができる。
以上のように、ディスプレイ100の位置調整がおこなわれた場合、ディスプレイ100側に取り付けられているレバー14と、フロントブラケット22側に取り付けられているリンク棒30aの相対位置が変化する。Z軸方向、X軸方向およびY軸方向の調整マージンは、通常5mm程度である。
前述したように、リンク棒30aおよびレバー14は、リンク棒30aの上端とレバー14の上面との間隔が距離D1(5mm)となるように、設けられる。この構成により、Z軸方向の調整マージンに適応可能である。
また、前述したように、レバー14のX軸方向の幅は、リンク棒30aのX軸方向の幅より10mm程度大きい。この構成により、X軸方向の調整マージンに適応可能である。
また、前述したように、レバー14の長さは、リンク棒30aのY軸方向の位置から、当該レバー14のY方向の端までの距離D2が約5mm以上となるように、設定される。この構成により、Y軸方向の調整マージンに適応可能である。
(マルチディスプレイシステムへの適用)
次に、複数のディスプレイ100が行列状に配置されたマルチディスプレイシステム1000に対し、ディスプレイ用取付装置200を適用した場合について説明する。
マルチディスプレイシステム1000は、一例として、9台のディスプレイ100が、図8のように、3行3列に配置されて構成されるとする。以下においては、9台のディスプレイ100を、それぞれ、ディスプレイ100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100iとも表記する。
ここで、以下の構成Aを想定する。構成Aでは、ディスプレイ100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100iの各々に対し、前述と同様に、ディスプレイ用取付装置200が取り付けられている。すなわち、構成Aでは、ディスプレイ100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100iの各々が、ディスプレイ用取付装置200を介して、壁面90に取り付けられている。
また、以下の構成N1を想定する。構成N1では、ディスプレイ100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h,100iの各々が、前述の関連技術Bの壁掛け装置を介して、壁面90に取り付けられている。
ここで、状況Aが発生したとする。状況Aは、ディスプレイ100eのみがメンテナンスが必要になったという状況である。この場合、関連技術Bを適用した構成N1では、最上段のディスプレイ100から順番に取り外す必要があった。以下においては、メンテナンス対象のディスプレイ100を、対象ディスプレイともいう。対象ディスプレイは、例えば、ディスプレイ100eである。
また、構成N1では、対象ディスプレイ(ディスプレイ100e)のみを、手前方向(−Y方向)へ引き出す構造がない。そのため、対象ディスプレイの両端を作業者が持つことができない。そのため、構成N1では、対象ディスプレイのみを、手前方向(−Y方向)へ引き出し、壁90から取り外すことができないという問題がある。
一方、本実施の形態のディスプレイ用取付装置200を適用した構成Aでは、対象ディスプレイに取り付けられているハンドル10を、作業者が、前述のロック解除動作と同様に、回転させる。これにより、対象ディスプレイに取り付けられているディスプレイ用取付装置200における、ロック状態の伸縮機構210は、ロック解除状態になる。
次に、作業者は、前述と同様に、ハンドル10,11を掴んで、対象ディスプレイを、−Y方向へ移動させる。これにより、対象ディスプレイに対応する伸縮機構210の状態は、図1および図2のように、伸張状態となる。
これにより、構成N1のように、対象ディスプレイの周囲のディスプレイ100を取り外すことなく、対象ディスプレイのみを、容易に、壁90から取り外すことができる。したがって、複数のディスプレイ100から構成されるマルチディスプレイシステム1000にディスプレイ用取付装置200を適用することにより、ディスプレイ100のメンテナンス性を向上させることができる。
なお、マルチディスプレイシステム1000を構成する各ディスプレイ100に対しディスプレイ用取付装置200を適用した構成Aにおいても、Z,X,Y軸方向の各々において、必要に応じて、前述のように、各ディスプレイ100の位置が調整される。
この場合、Z軸方向、X軸方向およびY軸方向の位置の調整、傾斜の度合いの調整等を行った後、ディスプレイ100とディスプレイ用取付装置200の相対位置は変化する。しかしながら、前述したように、リンク棒30aおよびレバー14は、調整マージンに適応可能なように構成される。そのため、ディスプレイ用取付装置200は、ディスプレイ100とディスプレイ用取付装置200との相対位置の変化に適応可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ディスプレイ用取付装置200は、ディスプレイ100の画面110に対して垂直な方向であるY軸方向に、ディスプレイ100を移動自在とする伸縮機構210と、ハンドル10の回転をレバー14に伝える棒状部材70と、を備える。
伸縮機構210は、伸縮機構210の状態を、ディスプレイ100の移動ができないロック状態、および、ディスプレイ100の移動ができるロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有する。伸縮機構210の状態がロック状態である場合、リンク棒30aは、レバー14からリンク棒30aに伝わる動きに基づいて、伸縮機構210の状態をロック解除状態にする。
これにより、ハンドル10を回転させるという簡単な操作だけで、伸縮機構210の状態を、ロック状態からロック解除状態に遷移させることができる。したがって、ディスプレイを画面に対して垂直な方向に移動自在とする構成において、ディスプレイの移動ができないロック状態を、容易に解除することができる。
また、本実施の形態によれば、複数のディスプレイ100が行列状に配置されたマルチディスプレイシステム1000に対しディスプレイ用取付装置200を適用した場合、前述した効果が得られる。すなわち、複数のディスプレイ100から構成されるマルチディスプレイシステム1000にディスプレイ用取付装置200を適用することにより、対象ディスプレイのみを、容易に、壁90から取り外すことができる。
つまり、対象ディスプレイの周囲のディスプレイ100を取り外すことなく、対象ディスプレイのみを、容易に、壁90から取り外すことができる。そのため、マルチディスプレイシステム1000におけるディスプレイ100のメンテナンス性を向上させることができる。
<実施の形態2>
本実施の形態では、縦向きに設置されたディスプレイ100に適用可能なディスプレイ用取付装置200Aについて説明する。
図9は、縦向きに設置されたディスプレイ100にディスプレイ用取付装置200Aを取り付けた状態を示す斜視図である。
縦向きに設置されたディスプレイ100とは、画面110の長辺がZ軸方向と平行になるように設置されたディスプレイ100である。以下においては、縦向きに設置されたディスプレイ100を、縦向きディスプレイともいう。
ディスプレイ用取付装置200Aは、実施の形態1のディスプレイ用取付装置200と比較して、リンク棒30aの代わりにリンク棒30bを備える点のみが異なる。すなわち、ディスプレイ用取付装置200Aは、ディスプレイ用取付装置200のリンク棒30aがリンク棒30bに交換された装置である。ディスプレイ用取付装置200Aのそれ以外の構成は、ディスプレイ用取付装置200と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
リンク棒30bは、リンク棒30aと比較して、長さが異なる。リンク棒30bのそれ以外の構成は、リンク棒30aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。リンク棒30bの長さは、縦向きディスプレイの上部にハンドルユニット220が取り付けられた状態において、当該リンク棒30bの上端とレバー14の上面との間隔が前述の距離D1となるように、設定される。すなわち、リンク棒30bは、リンク棒30aよりも長い。
次に、縦向きディスプレイに、ディスプレイ用取付装置200Aを取り付ける作業について説明する。
まず、縦向きディスプレイ(ディスプレイ100)の背面の上部に、図1と同様に、ハンドルユニット220を取り付ける。なお、ハンドルユニット220の取り付けの際には、レバー14がリンク棒30bの真上にくるように、棒状部材70の長さが調整される。棒状部材70の長さの調整は、シャフト13をパイプ12の穴(図示せず)において移動させることにより行われる。棒状部材70の長さが調整された後、ねじ52により、棒状部材70の長さが固定される。
ハンドル11は、図1と同様に、縦向きディスプレイの背面の左下部に、ホルダー17を介して固定される。また、ブラケット24a,24bは、実施の形態1と同様に、縦向きディスプレイの背面に固定される。縦向きディスプレイに固定されたブラケット24a,24bは、実施の形態1と同様に、伸縮機構210に固定されたフロントバー23a,23bに取り付けられる。
以上説明したように、本実施の形態では、実施の形態1と同様な構成により、縦向きディスプレイに対して、ディスプレイ用取付装置200Aを取り付けることができる。なお、ディスプレイ用取付装置200Aは、実施の形態1のディスプレイ用取付装置200と比較して、リンク棒30aの代わりにリンク棒30bを備える点のみが異なる。すなわち、本実施の形態によれば、縦向きディスプレイを、壁90に取り付ける場合、リンク棒以外の構成部材を共用することができる。
<実施の形態3>
実施の形態1のディスプレイ100と、画面110のサイズの異なるディスプレイ100に適用可能なディスプレイ用取付装置200Bについて説明する。本実施の形態に適用されるディスプレイ100(画面110)のサイズは、実施の形態1のディスプレイ100のサイズより小さいとする。
図10は、小さいサイズのディスプレイ100にディスプレイ用取付装置200Bを取り付けた状態を示す斜視図である。以下においては、小さいサイズのディスプレイ100を、小サイズディスプレイともいう。小サイズディスプレイのサイズは、実施の形態1のディスプレイ100のサイズより小さい。すなわち、小サイズディスプレイの画面110のサイズは、実施の形態1のディスプレイ100の画面110のサイズより小さい。
ディスプレイ用取付装置200Bは、実施の形態1のディスプレイ用取付装置200と比較して、リンク棒30aの代わりにリンク棒30cを備える点のみが異なる。すなわち、ディスプレイ用取付装置200Bは、ディスプレイ用取付装置200のリンク棒30aがリンク棒30cに交換された装置である。ディスプレイ用取付装置200Bのそれ以外の構成は、ディスプレイ用取付装置200と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
リンク棒30cは、リンク棒30aと比較して、長さが異なる。リンク棒30cのそれ以外の構成は、リンク棒30aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。リンク棒30cの長さは、小サイズディスプレイの上部にハンドルユニット220が取り付けられた状態において、当該リンク棒30cの上端とレバー14の上面との間隔が前述の距離D1となるように、設定される。すなわち、リンク棒30cは、リンク棒30aよりも短い。
次に、小サイズディスプレイに、ディスプレイ用取付装置200Aを取り付ける作業について説明する。
まず、小サイズディスプレイ(ディスプレイ100)の背面の上部に、図1と同様に、ハンドルユニット220を取り付ける。なお、実施の形態2と同様、ハンドルユニット220の取り付けの際には、レバー14がリンク棒30bの真上にくるように、棒状部材70の長さが調整される。
ハンドル11は、実施の形態2と同様に、小サイズディスプレイの背面の左下部に、ホルダー17を介して固定される。また、ブラケット24a,24bは、実施の形態1と同様に、小サイズディスプレイの背面に固定される。小サイズディスプレイに固定されたブラケット24a,24bは、実施の形態1と同様に、伸縮機構210に固定されたフロントバー23a,23bに取り付けられる。
以上説明したように、本実施の形態では、実施の形態1と同様な構成により、小サイズディスプレイに対して、ディスプレイ用取付装置200Bを取り付けることができる。なお、ディスプレイ用取付装置200Bは、実施の形態1のディスプレイ用取付装置200と比較して、リンク棒30aの代わりにリンク棒30cを備える点のみが異なる。すなわち、本実施の形態によれば、小サイズディスプレイを壁90に取り付ける場合、リンク棒30aの交換のみで、小サイズディスプレイの設置方向、サイズに関わらず、リンク棒以外の構成部材を共用することができる。
以上により、実施の形態1〜3の構成によれば、棒状部材70の長さの調整、リンク棒の交換のみで、ディスプレイの画面サイズ、ディスプレイの設置方向に関わらず、ディスプレイを壁に取り付け可能なディスプレイ用取付装置を提供することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
例えば、実施の形態1〜3では、異なる長さのリンク棒を使用する構成としたがこれに限定されない。実施の形態1〜3では、リンク棒30a,30b,30cのいずれかの代わりに、伸縮自在に構成されたリンク棒を共通して使用する構成(以下、変形構成Aともいう)としてもよい。以下においては、伸縮自在に構成されたリンク棒を、伸縮自在棒ともいう。
変形構成Aでは、例えば、実施の形態1のディスプレイ用取付装置200におけるリンク棒30aを、伸縮自在棒とする。変形構成Aにより、実施の形態2,3におけるディスプレイ100にも、変形構成Aのディスプレイ用取付装置200を適用可能となる。すなわち、変形構成Aにより、実施の形態1〜3に示すディスプレイ100に対し、リンク棒も共用することができる。すなわち、変形構成Aによれば、実施の形態2,3のように、リンク棒を交換する必要がなくなる。
10,11 ハンドル、13,21a,21b,21c,21d,21e シャフト、14 レバー、30a,30b,30c リンク棒、40 ロックプレート、40k 切り欠き、70 棒状部材、100 ディスプレイ、200,200A,200B ディスプレイ用取付装置、210 伸縮機構、220 ハンドルユニット、1000 マルチディスプレイシステム。

Claims (6)

  1. ディスプレイを壁面に取り付けるためのディスプレイ用取付装置であって、
    前記ディスプレイの画面に対して垂直な方向である特定方向に、該ディスプレイを移動自在とする伸縮機構と、
    前記ディスプレイに取り付けられた、回転自在なハンドルと、
    回転自在なレバーと、
    前記ハンドルの回転を前記レバーに伝える棒状部材と、
    前記ハンドルの回転に伴い回転する前記レバーの動きに伴って動くように構成されたリンク棒と、を備え、
    前記伸縮機構は、該伸縮機構の状態を、前記ディスプレイの移動ができないロック状態、および、該ディスプレイの移動ができるロック解除状態のいずれかに設定するための構成を有し、
    前記伸縮機構の状態が前記ロック状態である場合、前記リンク棒は、前記レバーから該リンク棒に伝わる動きに基づいて、該伸縮機構の状態を前記ロック解除状態にする
    ディスプレイ用取付装置。
  2. 前記伸縮機構は、
    前記伸縮機構の状態を、前記ロック状態および前記ロック解除状態のいずれかに設定するためのロックプレートと、
    前記伸縮機構の状態が前記ロック解除状態である場合、前記特定方向に移動自在なシャフトとを含み、
    前記ロックプレートは、回転自在に構成され、
    前記ロックプレートには、前記シャフトと係合するための切り欠きが形成され、
    前記ロックプレートの端部は、該ロックプレートの回転に伴い前記切り欠きの位置が移動するように、前記リンク棒と当接しており、
    前記ロックプレートは、前記伸縮機構の状態が前記ロック状態である場合、前記レバーから前記リンク棒に伝わる動きに基づいて、回転することにより、前記切り欠きと前記シャフトとの係合を解除する
    請求項1に記載のディスプレイ用取付装置。
  3. 前記レバーは、該レバーの回転に伴い、前記リンク棒の端部を押圧する
    請求項1または2に記載のディスプレイ用取付装置。
  4. 前記棒状部材は、伸縮自在に構成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載のディスプレイ用取付装置。
  5. 前記ディスプレイ用取付装置は、前記リンク棒を、長さの異なる別のリンク棒と交換可能に構成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載のディスプレイ用取付装置。
  6. 前記リンク棒は、伸縮自在に構成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載のディスプレイ用取付装置。
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