JP2004354571A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示素子にLED等を採用した表示ユニットを、横方向に容易に連結し、地面に設置可能な映像表示装置を提供する。
【解決手段】箱体状の表示ユニット1,1を、複数台、左右(横)方向に連結自在に接続するとともに、表示ユニット1の上部を保持する上蓋部材2、表示ユニット1を支えた基台5との間に第1の支柱部材3、支持部材4及び第2の支柱部材6が着脱自在に連結されるように構成されている。
このような構成により、表示ユニット1の表示面を鉛直方向から傾斜させた状態で、安定保持できるとともに、組み立て解体が容易な映像表示装置を提供できる。
【選択図】 図1
【解決手段】箱体状の表示ユニット1,1を、複数台、左右(横)方向に連結自在に接続するとともに、表示ユニット1の上部を保持する上蓋部材2、表示ユニット1を支えた基台5との間に第1の支柱部材3、支持部材4及び第2の支柱部材6が着脱自在に連結されるように構成されている。
このような構成により、表示ユニット1の表示面を鉛直方向から傾斜させた状態で、安定保持できるとともに、組み立て解体が容易な映像表示装置を提供できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の表示素子を前面に配列して装置した表示ユニットを、左右(横)方向に複数台連結して構成した映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋内外の競技場や各種イベント会場、あるいは繁華街等に面した建物の外壁面(ビルボード)等には、LED(発光ダイオード)等の表示素子をマトリクス状に多数配置して構成した映像表示装置が据え付けられることが多い。
【0003】
このような映像表示装置は、大型画面(ディスプレイ)を構成するために、予め複数個の表示パネルを組み込んだ偏平な箱体状の表示ユニットを、多数台、上下(縦)及び左右(横)方向に連結接続して、ビル等の建造物へ組み込み固定設置されるほか、大型車両の荷台等に搭載されて、可搬式に移動使用されることもある。
【0004】
図11及び図12は、従来の映像表示装置を構成する表示ユニット1の外観を示したもので、図11はその表示ユニット1の一部分解斜視図、また図12は図11に示した表示ユニットを背面側から見た斜視図である。
【0005】
すなわち、表示ユニット1は、複数個(図11及び図12では6個)の表示パネル11を嵌め込んだ前枠12が、複数本の支柱13を介して後枠14に連結固定されて構成され、各表示パネル11には、LED等の表示素子11aが、多数、マトリクス状に配置されている。なお、中間に位置して取り付けられた左右の支柱13間には、補強も兼ねた補助支柱13aが差し渡されて固定されている。
【0006】
また、最下段の支柱13及び前枠12と後枠14との間には、下方に連結される他の表示ユニット1との連結用をも兼ねた脚部材15が嵌め込み固定されている。
【0007】
図12にも示すように、後枠14は、枠体141と開閉扉142とで構成され、開閉扉142の内側には、表示素子11aを駆動制御する制御部16等が取り付けられている。
【0008】
支柱13や補助支柱13a、並びに脚部材15には、上下左右に連結される相手側ユニット1との接続用に、いわゆる捻り動作機構を採用した連結具17が取り付けられている。
【0009】
連結具17は、可動部17aと係止部17bとが対をなして構成され、連結される表示ユニット1の一方には、可動部17aまたは係止部17bのいずれか一方が取り付けられ、上下左右の各相手側表示ユニット1,1との間で嵌脱可能に構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
もっとも、表示ユニット1,1間の連結には、連結具17に代えて、ボルトとナット等を用いて、隣接する表示ユニットの支柱間を位置決め固定することも行われる。
【0011】
図13は、多数台の表示ユニット1を上下左右に連結して大型画面を構成した映像表示装置の一部正面図を示したもので、映像表示装置は、連結具17により、表示ユニット1を単位とした組み立てあるいは解体が可能である。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−350434号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、大型画面を形成する映像表示装置は、表示ユニットを上下左右に連結されて構成され、ビル等の建造物に据え付け固定されたり、大型車両に搭載されて使用されることが多い。
【0014】
大型画面を形成して動画を映し出すことができるこの種の映像表示装置は、屋外のみならず、屋内のスポーツ競技場や屋内のイベント会場内にも据え付けられることもあるが、多くの人がこれを見ることができるように地上高く据え付けられことが多い。
【0015】
映像表示装置における表示内容もその使用目的や用途によって多種多様のものがある。表示画面には、ライブ(生放送)や中継録画のテレビジョン撮影画像もあれば、予め作成された企業等の広告宣伝、すなわちコマーシャル映像をも見ることができる。
【0016】
動画に限らず静止画を含めた宣伝広告塔や看板等を考えると、人目につくところであれば、ありとあらゆる場所に設置されると言っても過言ではない。
【0017】
最近、スポーツ競技場のフィールドやトラック近くの地面に、その競技を妨害しないように、広告宣伝用の看板が設置されるのをしばしば目にする。
【0018】
スポーツ競技場のフィールド近くに設置される広告宣伝用の看板は、競技等を妨害しないように、全体が横長の画面を形成され、しかも多くはスタンドの観客にも良く見える必要があるから、表示面がやや上に向くように多く設置される。
【0019】
LEDを搭載した従来の映像表示装置は、動画を表示できる点から、広告宣伝用として高い映像効果が得られるものの、重量が大で、組み立て構造も複雑であるから、構造上、屋内外のスポーツ競技場のフィールドやトラックの近くの地面に直に置くのには適していない。
【0020】
また、従来の映像表示装置は、元来、表示ユニットを上下左右の双方向へ多数連結して大型ディスプレイを構成するように考慮されているので、競技等を妨害しないように横長に画面を形成して、構造上、安定化させるのに適した構成をなしていなかった。
【0021】
そこで、本発明は、従来の映像表示装置に組み込まれた表示ユニットをそのまま利用し得て、例えばスポーツ競技場のフィールドやトラックの近くの地面に安定的に直接設置し得るとともに、組み立て及び解体が容易で、運搬にも便利な映像表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明は、多数の表示素子を前面に配列した表示ユニットを、連結具を介して、左右方向に複数台連結して構成される映像表示装置において、前記表示ユニットの上部を捕捉可能に構成された上蓋部材と、この上蓋部材の後部に、一端部が着脱自在に構成された第1の支柱部材と、この第1の支柱部材の他端部に、着脱自在に構成された長尺な支持部材と、この支持部材に一端部が着脱自在に構成され、他端部が前記表示ユニットの底部を保持する基台に着脱自在に構成された第2の支柱部材とを具備することを特徴とする。
【0023】
このように、本発明の映像表示装置は、表示ユニットを上下に挟んで保持する上蓋部材と基台とを有するとともに、その上蓋部材と基台とを、着脱自在な第1及び第2の支柱部材並びに支持部材の組み合わせで連結するので、構成が簡単で、組み立てや解体並びに搬送移動が容易であり、例えば競技場内のフィールドやトラック近くへ設置することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による映像表示装置の一実施の形態を、図1ないし図10を参照して詳述する。なお、図11ないし図13に示した従来の構成と同一構成には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0025】
図1は本発明による映像表示装置の一実施の形態を示した要部斜視図で、図2は図1に示した映像表示装置の要部分解斜視図、図3は図1に示した映像表示装置を背面から見た要部斜視図、図4は図1に示した映像表示装置の右側面図である。
【0026】
すなわち、この実施の形態の映像表示装置は、図1ないし図4に示したように、表示ユニット1の上部を捕捉可能に構成された上蓋部材2と、この上蓋部材2の後部に、一端部が着脱自在に形成されるとともに、その長さを可変できるように構成された第1の支柱部材3と、この第1の支柱部材3の他端部に着脱自在に構成された長尺な支持部材4と、表示ユニット1の底部を保持する基台5と、この基台5と支持部材4との間を着脱自在に連結可能な第2の支柱部材6とから構成されている。
【0027】
また、上蓋部材2と基台5とには、それぞれL字状のブラケット(取付具)21,51が取り付けられ、このブラケット21,51には、表示ユニット1の表示面を保護するたとえばアクリルガラスからなるカバー(保護板)7が取り付けられている。カバー7は、透明性を有して表示ユニット1の映像を視認できるとともに、球技のボール等が衝突して表示ユニット1を損傷するのを防止する。
【0028】
この実施の形態において、上蓋部材2によって上部が捕捉される表示ユニット1は、図2に示したように、筐体17の前面に、LED等の表示素子11aを多数配置した複数個(この実施の形態では12個)の表示パネル11を配列して構成されている。
【0029】
筐体17は枠体状に形成され、上面の中央には連結ピン171が、また左右両端には対をなすようにガイドピン172,172が植立されている。従って、もしも上に他の表示ユニット1が連結しようとすれば、位置合わせを行いつつその相手側ユニット1との連結接続が可能である。
【0030】
連結ピン171は、図示のように、係止ロッド171aを横方向に貫通させたT字状をなし、上方に他の相手側表示ユニット1を連結したとき、その相手側表示ユニット1内の下部に設けられた係止部と連結される。
【0031】
図5及び図6は、係止部の例を示したもので、それぞれ当該連結ピン171に接続された相手側表示ユニット1の係止部173の斜視図である。
【0032】
すなわち、図5は、本出願人による先の出願(特願2002−151125)に記載された係止部173を示したもので、係止部173は、アーム173aと一対の係止片173b,173bとで構成され、アーム173aの回動操作によって、筐体17の支軸17aに回動自在に取り付けられた係止片173b,173bが係止ロッド171a,171aを捕捉して、上下表示ユニット1,1を連結固定する。
【0033】
図6は、他の係止部例を示したもので、同じく本出願人による先の出願(特願2002−151135)に記載の係止部173を示した斜視図である。
【0034】
すなわち、図6に示した係止部173は、フック173cが係止ロッド171aを捕捉した状態で、ハンドル173cを回動させるように上げると、ストッパ173dはロック部173eを捕捉して固定する。これにより、上下の表示ユニット1,1は連結固定される。また、把手173fを操作し、ストッパ173dを下方へ押し下げたとき、フック173cは係止ロッド171aからはずれて、連結固定が解除される。
【0035】
図1ないし図4に示したこの実施の形態の表示ユニット1には、図5または図6に示した係止部173が組み込まれていて、必要に応じて、下方に相手側表示ユニット1を連結接続した表示画面を形成することができる。
【0036】
また、図1ないし図4に示したように、筐体17上部の、連結ピン171と左右のガイドピン172,172との間には、作業員が、表示ユニット1を持ち運ぶための把手174,174が取り付けられている。なお、この把手174は、表示ユニット1をクレーン等により吊り上げ搬送するためのロープ掛け用に使用しても良い。
【0037】
また、この実施の形態では、表示ユニット1の左右側面側にも、作業員による持ち運び用の把手175が設けられているとともに、他の表示ユニット1を、左右(横)方向に嵌脱自在に連結する連結機構176が設けられている。
【0038】
連結機構176は、前述の本出願人による先の各出願(特願2002−151125及び特願2002−151135)に記載されたユニット連結機構を採用し、それぞれ対向する相手側表示ユニット1,1との間に渡着されるようにフック部176aと係止部176bとで構成され、この実施の形態でも2組、設けられている。
【0039】
なお、フック部176aは回動自在に筐体17に取り付けられるが、その回動軸の一端面は、表示ユニット1の背面側に露出して、作業員による、六角レンチやドライバ等を用いた回動軸の回転操作により、フック部176aと相手側表示ユニット1に設けられた係止部176bとの間の嵌合及び解放の操作、すなわち嵌脱が可能である。
【0040】
この実施の形態における映像表示装置は上記のように構成され、もともと上下左右の双方向に連結して大型ディスプレイを形成し得るように構成された従来の表示ユニットを使用したものであるが、図1ないし図4に示したように、表示ユニット1の上部を捕捉可能な上蓋部材2を設け、上蓋部材2には、表示ユニット1の連結ピン171を捕捉するために、図7(a)及び図7(b)に示す構造の係止部22を組み込むとともに、表示ユニット1のガイドピン172及び把手174を受け入れ可能な貫通孔2aが形成されている。
【0041】
すなわち、係止部22は、図7に示したように、作業員が回動操作可能な把手221と、この把手221の回動操作により回動するコ字状の支持枠222と、支持枠222に設けられた一対の係止片223,223とで構成されている。一対の係止片223,223は、把手221の回動操作により、係止ロッド171aの捕捉及び捕捉状態からの解放が可能である。
【0042】
一対の係止片223,223は、図示のように互いに斜め下方に向けて交差するように取り付けられていて、係止ロッド171aを捕捉するときには、係止ロッド171aを互いに反対方向から挟みかつ引き上げてロックするように機能する。
【0043】
一対の係止片223,223は、図7(b)に示すように、全体が中央の連結ピン171寄りに向くように取り付けられているとともに、係止ロッド171aを捕捉しやすいように、内側形状がテーパ状223aに構成されている。
【0044】
なお、図7に示した把手221は、折り畳み可能な既知の構造のものを採用し、上方向への突出を避けて、映像表示効果をできるだけ阻害しないように構成しても良い。もっとも、図7に示した係止部22に代えて、図5あるいは図6に示した構成の係止部を採用できることは言うまでもない。
【0045】
この実施の形態の上蓋部材2には、さらに、後方中央部に連結部23が設けられ、第1の支柱部材3の一端部が着脱自在に連結されるように構成されている。
【0046】
すなわち、その連結部23と第1の支柱部材3との間の連結構造を図8に拡大して示したように、連結部23は全体がコ字状をなし、突き出し部分には係合孔23aが連通するように設けられている。
【0047】
一方、第1の支柱部材3は筒体状からなり、端部がコ字状の連結部23内に嵌り込むように形成されるとともに、貫通するように取り付けられて突出したピン31が連結部23の係合孔23aに着脱自在となるように構成されている。
【0048】
ピン31は、その分解側面図を図9(a)及び図9(b)に示したように、図9(a)に示す筒状片311と、図9(b)に示す駆動片312との組み合わせで構成される。筒状片311は、長手方向にスリットを形成した開口部311aを有してばね性を備えるとともに、間隔をなして上下に貫通する一対の貫通孔311bを形成する。また、駆動片312は、コイルばね312aの両端にそれぞれ、係止片312bを介して、止めピン312cが取り付けられて構成されている。
【0049】
そこで、ピン31は、図9(c)の斜視図に示すように、筒状片311が駆動片312を中に収納し、係止片312bが、コイルばね312aのばね圧に抗しつつ貫通孔311bから突き出るように組み込み構成される。
【0050】
そこで作業員は、駆動片312の止めピン312cを図9(c)に示すように矢印X方向に押し込めつつ、図8に示すように第1の支柱部材3に嵌め込み、止めピン312cの先端部が、コイルばね312aに抗しつつ、第1の支柱部材3に貫通させて設けた貫通孔3aを、図示矢印X方向に遊貫するよう取り付けることができる。
【0051】
従ってまた、作業員は、第1の支柱部材3の止めピン312cを筒体状側に押し込みつつ連結部23に嵌め込み、止めピン312cを連結部23の係合孔23aから突き出させるように操作することで、第1の支柱部材3と上蓋部材2とを連結させることができる。
【0052】
このように上蓋部材2に一端部が回動自在に連結される第1の支柱部材3は、図3及び図4に示すように、筒状体の2本の支柱がスライドして、全体の長さを可変できるように構成され、ビス3bにより、適宜な長さ位置で締め付け固定できるように構成されている。
【0053】
また第1の支柱部材3の他端部側は、上記上蓋部材2との間の連結と同じ機構を有して、表示ユニット1の表示面に沿った方向に長尺な支持部材4との間で、同様に連結自在に構成されている。
【0054】
さらに、支持部材4と基台5との間には、第2の支柱部材6が着脱自在に連結される。第2の支柱部材6は第1の支柱部材3とは若干構造が相違し、横断面がコ字状であるとともに長さが固定されて構成されている。
【0055】
第2の支柱部材6と支持部材4との間の連結部は、第1の支柱部材3と支持部材4との間の連結と同様な機構で構成されるが、第2の支柱部材6と基台5との間の連結は、図10に示すように構成されている。
【0056】
すなわち、基台5にはピン52aを外側に突出させたコ字状の係止部52が取り付けられ、コ字状の第2の支柱部材6は、この係止部52を内側に嵌め込むように構成されて、第2の支柱部材6の端部に貫通して設けられた貫通孔6aがピン52aを捕捉しつつ貫通し、回動自在となり得るように構成されている。
【0057】
なお、図10に示すように、作業員が第2の支柱部材6の端部を基台5の係止部52に向けて押し込み操作を行い、回動自在に連結しようとするとき、貫通孔6aがピン52aを捕捉しやすくなるように、第2の支柱部材6の端部には溝6bするとともに、図示しないが内側面にテーパ状に削り込みを形成されている。従って、作業員による第2の支柱部材6と基台5との連結操作では、ピン52aが溝6b等に案内されることから、作業員による一操作の押し込みで容易に連結可能である。
【0058】
さらに、基台5自体は、図2ないし図4に示したように、表示ユニット1の底部を保持固定し得るように構成されている。
【0059】
すなわち、表示ユニット1の底面には、前述のように、もしも下に連結される他の表示ユニット1があれば、その連結ピン171及びガイドピン172が嵌め込まれる係止部が設けられている。
【0060】
そこでこの実施の形態では、連結ピン171に相当する連結ピン53、及びガイドピン172に相当するガイドピン54を基台5に設けて構成されている。 さらに、基台5には、支持固定した表示ユニット1の表示面が水平方向より上に向くように傾斜角度を有するとき、表示ユニット1の支持面をそれに対応して傾斜させ、水平な地面に対して安定するように高さ調整ビス55を設けている。
【0061】
表示ユニット1の表示面の傾き程度は、上蓋部材2に回動自在に連結され長さ調節可能に構成された第1の支柱部材3→支持部材4→固定長さの第2の支柱部材6→基台5間で形成される三角形状により定められる。
【0062】
第1の支柱部材3の長さ調整及び高さ調整ビスによる高さ調整により、表示面の上向き角度を適宜調整可能であり、例えばこの実施の形態の映像表示装置を競技場内のフィールドやトラック近くに設置したとき、競技そのものを妨げることなく、しかも観客等に見やすい角度に調整し得て、効果的な広告宣伝効果をもたらすことができる。もっとも、表示ユニット1の表示面の傾きを変化させるのに、第1の支柱部材3の長さを固定とし、第2の支柱部材6の長さを調節できるようにしても良く、あるいは第1及び第2の支柱部材3、6双方を適宜長さ調整可能に構成しても良い。
【0063】
なお、上記説明のこの実施の形態において、上蓋部材2と第1の支柱部材3との間、第1の支柱部材3と支持部材4との間、支持部材4と第2の支柱部材6との間、第2の支柱部材6と基台5との間の各連結構造は、着脱自在に構成されたものであれば、この実施の形態の構造の連結機構に限定されることなく、任意の連結機構を適宜採用することができる。従って、例えばボルト及びナットの組み合わせを用いた連結機構を用いても良い。
【0064】
また、この実施の形態では、左右(横)方向に連結される表示ユニット1の数を特定していないが、必要に応じて任意の台数の表示ユニット1を連結することができる。さらにまた、この実施の形態では、一台の表示ユニット1を左右方向に連結する旨説明したが、上下方向にも複数台(例えば2台)の表示ユニット1を連結し、左右方向に多数台、たとえば10台連結して、全体が横長でかつやや上向きの表示画面を形成することができる。
【0065】
以上説明のように、本発明の映像表示装置によれば、表示ユニット1を少なくとも左右(横)方向に多数台連結して構成し、例えばサッカー競技場内等のフィールド近くに据え付け、効果的な宣伝広告用の動画面を観客席に向けて提供することができる。
【0066】
また、本発明の映像表示装置によれば、上蓋部材及び基台を設けたので、既存の表示ユニットをそのまま使用し得るとともに、組み立て及び解体が容易で、解体による運搬に適するとともに、安定した据え付けが容易に可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、複数台の表示ユニットを横方向に連結し得るとともに、その表示面を鉛直方向から傾斜させつつ安定して配置できるのに加えて、組み立て及び解体が容易で、運搬にも便利な映像表示装置を提供できるものであり、実用に際し顕著な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像表示装置の一実施の形態を示した要部斜視図である。
【図2】図1に示した映像表示装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示した映像表示装置の背後から見た斜視図である。
【図4】図1に示した映像表示装置の右側面図である。
【図5】図1に示した映像表示装置の連結ピンに連結される係止部を示した斜視図である。
【図6】図1に示した映像表示装置の連結ピンに連結される他の係止部を示した斜視図である。
【図7】図7(a)は、図1に示した映像表示装置の上蓋部材に組み込まれた係止部の連結前の状態を示す正面図、図7(b)は、連結後の状態を示す正面図である。
【図8】図1に示した映像表示装置の上蓋部材と第1の支柱部材との間の連結構造を示した斜視図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、図8に示した第1の支柱部材のピンの構造を示した分解図、図9(c)はピンの斜視図である。
【図10】図1に示した映像表示装置の基台と第2の支柱部材との間の連結構造を示した斜視図である。
【図11】従来の映像表示装置を構成した表示ユニットの斜視図である。
【図12】図11に示した表示ユニットの背面側から見た斜視図である。
【図13】図11に示した表示ユニットにより連結構成されてなる映像表示装置の正面図である。
【符号の説明】
1 表示ユニット
11 表示パネル
11a LED(発光ダイオード)
17 筐体
171 連結ピン
172 ガイドピン
174 把手
2 上蓋部材
3 第1の支柱部材
4 支持部材
5 基台
6 第2の支柱部材
7 カバー(保護板)
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数の表示素子を前面に配列して装置した表示ユニットを、左右(横)方向に複数台連結して構成した映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋内外の競技場や各種イベント会場、あるいは繁華街等に面した建物の外壁面(ビルボード)等には、LED(発光ダイオード)等の表示素子をマトリクス状に多数配置して構成した映像表示装置が据え付けられることが多い。
【0003】
このような映像表示装置は、大型画面(ディスプレイ)を構成するために、予め複数個の表示パネルを組み込んだ偏平な箱体状の表示ユニットを、多数台、上下(縦)及び左右(横)方向に連結接続して、ビル等の建造物へ組み込み固定設置されるほか、大型車両の荷台等に搭載されて、可搬式に移動使用されることもある。
【0004】
図11及び図12は、従来の映像表示装置を構成する表示ユニット1の外観を示したもので、図11はその表示ユニット1の一部分解斜視図、また図12は図11に示した表示ユニットを背面側から見た斜視図である。
【0005】
すなわち、表示ユニット1は、複数個(図11及び図12では6個)の表示パネル11を嵌め込んだ前枠12が、複数本の支柱13を介して後枠14に連結固定されて構成され、各表示パネル11には、LED等の表示素子11aが、多数、マトリクス状に配置されている。なお、中間に位置して取り付けられた左右の支柱13間には、補強も兼ねた補助支柱13aが差し渡されて固定されている。
【0006】
また、最下段の支柱13及び前枠12と後枠14との間には、下方に連結される他の表示ユニット1との連結用をも兼ねた脚部材15が嵌め込み固定されている。
【0007】
図12にも示すように、後枠14は、枠体141と開閉扉142とで構成され、開閉扉142の内側には、表示素子11aを駆動制御する制御部16等が取り付けられている。
【0008】
支柱13や補助支柱13a、並びに脚部材15には、上下左右に連結される相手側ユニット1との接続用に、いわゆる捻り動作機構を採用した連結具17が取り付けられている。
【0009】
連結具17は、可動部17aと係止部17bとが対をなして構成され、連結される表示ユニット1の一方には、可動部17aまたは係止部17bのいずれか一方が取り付けられ、上下左右の各相手側表示ユニット1,1との間で嵌脱可能に構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
もっとも、表示ユニット1,1間の連結には、連結具17に代えて、ボルトとナット等を用いて、隣接する表示ユニットの支柱間を位置決め固定することも行われる。
【0011】
図13は、多数台の表示ユニット1を上下左右に連結して大型画面を構成した映像表示装置の一部正面図を示したもので、映像表示装置は、連結具17により、表示ユニット1を単位とした組み立てあるいは解体が可能である。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−350434号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、大型画面を形成する映像表示装置は、表示ユニットを上下左右に連結されて構成され、ビル等の建造物に据え付け固定されたり、大型車両に搭載されて使用されることが多い。
【0014】
大型画面を形成して動画を映し出すことができるこの種の映像表示装置は、屋外のみならず、屋内のスポーツ競技場や屋内のイベント会場内にも据え付けられることもあるが、多くの人がこれを見ることができるように地上高く据え付けられことが多い。
【0015】
映像表示装置における表示内容もその使用目的や用途によって多種多様のものがある。表示画面には、ライブ(生放送)や中継録画のテレビジョン撮影画像もあれば、予め作成された企業等の広告宣伝、すなわちコマーシャル映像をも見ることができる。
【0016】
動画に限らず静止画を含めた宣伝広告塔や看板等を考えると、人目につくところであれば、ありとあらゆる場所に設置されると言っても過言ではない。
【0017】
最近、スポーツ競技場のフィールドやトラック近くの地面に、その競技を妨害しないように、広告宣伝用の看板が設置されるのをしばしば目にする。
【0018】
スポーツ競技場のフィールド近くに設置される広告宣伝用の看板は、競技等を妨害しないように、全体が横長の画面を形成され、しかも多くはスタンドの観客にも良く見える必要があるから、表示面がやや上に向くように多く設置される。
【0019】
LEDを搭載した従来の映像表示装置は、動画を表示できる点から、広告宣伝用として高い映像効果が得られるものの、重量が大で、組み立て構造も複雑であるから、構造上、屋内外のスポーツ競技場のフィールドやトラックの近くの地面に直に置くのには適していない。
【0020】
また、従来の映像表示装置は、元来、表示ユニットを上下左右の双方向へ多数連結して大型ディスプレイを構成するように考慮されているので、競技等を妨害しないように横長に画面を形成して、構造上、安定化させるのに適した構成をなしていなかった。
【0021】
そこで、本発明は、従来の映像表示装置に組み込まれた表示ユニットをそのまま利用し得て、例えばスポーツ競技場のフィールドやトラックの近くの地面に安定的に直接設置し得るとともに、組み立て及び解体が容易で、運搬にも便利な映像表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、本発明は、多数の表示素子を前面に配列した表示ユニットを、連結具を介して、左右方向に複数台連結して構成される映像表示装置において、前記表示ユニットの上部を捕捉可能に構成された上蓋部材と、この上蓋部材の後部に、一端部が着脱自在に構成された第1の支柱部材と、この第1の支柱部材の他端部に、着脱自在に構成された長尺な支持部材と、この支持部材に一端部が着脱自在に構成され、他端部が前記表示ユニットの底部を保持する基台に着脱自在に構成された第2の支柱部材とを具備することを特徴とする。
【0023】
このように、本発明の映像表示装置は、表示ユニットを上下に挟んで保持する上蓋部材と基台とを有するとともに、その上蓋部材と基台とを、着脱自在な第1及び第2の支柱部材並びに支持部材の組み合わせで連結するので、構成が簡単で、組み立てや解体並びに搬送移動が容易であり、例えば競技場内のフィールドやトラック近くへ設置することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による映像表示装置の一実施の形態を、図1ないし図10を参照して詳述する。なお、図11ないし図13に示した従来の構成と同一構成には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0025】
図1は本発明による映像表示装置の一実施の形態を示した要部斜視図で、図2は図1に示した映像表示装置の要部分解斜視図、図3は図1に示した映像表示装置を背面から見た要部斜視図、図4は図1に示した映像表示装置の右側面図である。
【0026】
すなわち、この実施の形態の映像表示装置は、図1ないし図4に示したように、表示ユニット1の上部を捕捉可能に構成された上蓋部材2と、この上蓋部材2の後部に、一端部が着脱自在に形成されるとともに、その長さを可変できるように構成された第1の支柱部材3と、この第1の支柱部材3の他端部に着脱自在に構成された長尺な支持部材4と、表示ユニット1の底部を保持する基台5と、この基台5と支持部材4との間を着脱自在に連結可能な第2の支柱部材6とから構成されている。
【0027】
また、上蓋部材2と基台5とには、それぞれL字状のブラケット(取付具)21,51が取り付けられ、このブラケット21,51には、表示ユニット1の表示面を保護するたとえばアクリルガラスからなるカバー(保護板)7が取り付けられている。カバー7は、透明性を有して表示ユニット1の映像を視認できるとともに、球技のボール等が衝突して表示ユニット1を損傷するのを防止する。
【0028】
この実施の形態において、上蓋部材2によって上部が捕捉される表示ユニット1は、図2に示したように、筐体17の前面に、LED等の表示素子11aを多数配置した複数個(この実施の形態では12個)の表示パネル11を配列して構成されている。
【0029】
筐体17は枠体状に形成され、上面の中央には連結ピン171が、また左右両端には対をなすようにガイドピン172,172が植立されている。従って、もしも上に他の表示ユニット1が連結しようとすれば、位置合わせを行いつつその相手側ユニット1との連結接続が可能である。
【0030】
連結ピン171は、図示のように、係止ロッド171aを横方向に貫通させたT字状をなし、上方に他の相手側表示ユニット1を連結したとき、その相手側表示ユニット1内の下部に設けられた係止部と連結される。
【0031】
図5及び図6は、係止部の例を示したもので、それぞれ当該連結ピン171に接続された相手側表示ユニット1の係止部173の斜視図である。
【0032】
すなわち、図5は、本出願人による先の出願(特願2002−151125)に記載された係止部173を示したもので、係止部173は、アーム173aと一対の係止片173b,173bとで構成され、アーム173aの回動操作によって、筐体17の支軸17aに回動自在に取り付けられた係止片173b,173bが係止ロッド171a,171aを捕捉して、上下表示ユニット1,1を連結固定する。
【0033】
図6は、他の係止部例を示したもので、同じく本出願人による先の出願(特願2002−151135)に記載の係止部173を示した斜視図である。
【0034】
すなわち、図6に示した係止部173は、フック173cが係止ロッド171aを捕捉した状態で、ハンドル173cを回動させるように上げると、ストッパ173dはロック部173eを捕捉して固定する。これにより、上下の表示ユニット1,1は連結固定される。また、把手173fを操作し、ストッパ173dを下方へ押し下げたとき、フック173cは係止ロッド171aからはずれて、連結固定が解除される。
【0035】
図1ないし図4に示したこの実施の形態の表示ユニット1には、図5または図6に示した係止部173が組み込まれていて、必要に応じて、下方に相手側表示ユニット1を連結接続した表示画面を形成することができる。
【0036】
また、図1ないし図4に示したように、筐体17上部の、連結ピン171と左右のガイドピン172,172との間には、作業員が、表示ユニット1を持ち運ぶための把手174,174が取り付けられている。なお、この把手174は、表示ユニット1をクレーン等により吊り上げ搬送するためのロープ掛け用に使用しても良い。
【0037】
また、この実施の形態では、表示ユニット1の左右側面側にも、作業員による持ち運び用の把手175が設けられているとともに、他の表示ユニット1を、左右(横)方向に嵌脱自在に連結する連結機構176が設けられている。
【0038】
連結機構176は、前述の本出願人による先の各出願(特願2002−151125及び特願2002−151135)に記載されたユニット連結機構を採用し、それぞれ対向する相手側表示ユニット1,1との間に渡着されるようにフック部176aと係止部176bとで構成され、この実施の形態でも2組、設けられている。
【0039】
なお、フック部176aは回動自在に筐体17に取り付けられるが、その回動軸の一端面は、表示ユニット1の背面側に露出して、作業員による、六角レンチやドライバ等を用いた回動軸の回転操作により、フック部176aと相手側表示ユニット1に設けられた係止部176bとの間の嵌合及び解放の操作、すなわち嵌脱が可能である。
【0040】
この実施の形態における映像表示装置は上記のように構成され、もともと上下左右の双方向に連結して大型ディスプレイを形成し得るように構成された従来の表示ユニットを使用したものであるが、図1ないし図4に示したように、表示ユニット1の上部を捕捉可能な上蓋部材2を設け、上蓋部材2には、表示ユニット1の連結ピン171を捕捉するために、図7(a)及び図7(b)に示す構造の係止部22を組み込むとともに、表示ユニット1のガイドピン172及び把手174を受け入れ可能な貫通孔2aが形成されている。
【0041】
すなわち、係止部22は、図7に示したように、作業員が回動操作可能な把手221と、この把手221の回動操作により回動するコ字状の支持枠222と、支持枠222に設けられた一対の係止片223,223とで構成されている。一対の係止片223,223は、把手221の回動操作により、係止ロッド171aの捕捉及び捕捉状態からの解放が可能である。
【0042】
一対の係止片223,223は、図示のように互いに斜め下方に向けて交差するように取り付けられていて、係止ロッド171aを捕捉するときには、係止ロッド171aを互いに反対方向から挟みかつ引き上げてロックするように機能する。
【0043】
一対の係止片223,223は、図7(b)に示すように、全体が中央の連結ピン171寄りに向くように取り付けられているとともに、係止ロッド171aを捕捉しやすいように、内側形状がテーパ状223aに構成されている。
【0044】
なお、図7に示した把手221は、折り畳み可能な既知の構造のものを採用し、上方向への突出を避けて、映像表示効果をできるだけ阻害しないように構成しても良い。もっとも、図7に示した係止部22に代えて、図5あるいは図6に示した構成の係止部を採用できることは言うまでもない。
【0045】
この実施の形態の上蓋部材2には、さらに、後方中央部に連結部23が設けられ、第1の支柱部材3の一端部が着脱自在に連結されるように構成されている。
【0046】
すなわち、その連結部23と第1の支柱部材3との間の連結構造を図8に拡大して示したように、連結部23は全体がコ字状をなし、突き出し部分には係合孔23aが連通するように設けられている。
【0047】
一方、第1の支柱部材3は筒体状からなり、端部がコ字状の連結部23内に嵌り込むように形成されるとともに、貫通するように取り付けられて突出したピン31が連結部23の係合孔23aに着脱自在となるように構成されている。
【0048】
ピン31は、その分解側面図を図9(a)及び図9(b)に示したように、図9(a)に示す筒状片311と、図9(b)に示す駆動片312との組み合わせで構成される。筒状片311は、長手方向にスリットを形成した開口部311aを有してばね性を備えるとともに、間隔をなして上下に貫通する一対の貫通孔311bを形成する。また、駆動片312は、コイルばね312aの両端にそれぞれ、係止片312bを介して、止めピン312cが取り付けられて構成されている。
【0049】
そこで、ピン31は、図9(c)の斜視図に示すように、筒状片311が駆動片312を中に収納し、係止片312bが、コイルばね312aのばね圧に抗しつつ貫通孔311bから突き出るように組み込み構成される。
【0050】
そこで作業員は、駆動片312の止めピン312cを図9(c)に示すように矢印X方向に押し込めつつ、図8に示すように第1の支柱部材3に嵌め込み、止めピン312cの先端部が、コイルばね312aに抗しつつ、第1の支柱部材3に貫通させて設けた貫通孔3aを、図示矢印X方向に遊貫するよう取り付けることができる。
【0051】
従ってまた、作業員は、第1の支柱部材3の止めピン312cを筒体状側に押し込みつつ連結部23に嵌め込み、止めピン312cを連結部23の係合孔23aから突き出させるように操作することで、第1の支柱部材3と上蓋部材2とを連結させることができる。
【0052】
このように上蓋部材2に一端部が回動自在に連結される第1の支柱部材3は、図3及び図4に示すように、筒状体の2本の支柱がスライドして、全体の長さを可変できるように構成され、ビス3bにより、適宜な長さ位置で締め付け固定できるように構成されている。
【0053】
また第1の支柱部材3の他端部側は、上記上蓋部材2との間の連結と同じ機構を有して、表示ユニット1の表示面に沿った方向に長尺な支持部材4との間で、同様に連結自在に構成されている。
【0054】
さらに、支持部材4と基台5との間には、第2の支柱部材6が着脱自在に連結される。第2の支柱部材6は第1の支柱部材3とは若干構造が相違し、横断面がコ字状であるとともに長さが固定されて構成されている。
【0055】
第2の支柱部材6と支持部材4との間の連結部は、第1の支柱部材3と支持部材4との間の連結と同様な機構で構成されるが、第2の支柱部材6と基台5との間の連結は、図10に示すように構成されている。
【0056】
すなわち、基台5にはピン52aを外側に突出させたコ字状の係止部52が取り付けられ、コ字状の第2の支柱部材6は、この係止部52を内側に嵌め込むように構成されて、第2の支柱部材6の端部に貫通して設けられた貫通孔6aがピン52aを捕捉しつつ貫通し、回動自在となり得るように構成されている。
【0057】
なお、図10に示すように、作業員が第2の支柱部材6の端部を基台5の係止部52に向けて押し込み操作を行い、回動自在に連結しようとするとき、貫通孔6aがピン52aを捕捉しやすくなるように、第2の支柱部材6の端部には溝6bするとともに、図示しないが内側面にテーパ状に削り込みを形成されている。従って、作業員による第2の支柱部材6と基台5との連結操作では、ピン52aが溝6b等に案内されることから、作業員による一操作の押し込みで容易に連結可能である。
【0058】
さらに、基台5自体は、図2ないし図4に示したように、表示ユニット1の底部を保持固定し得るように構成されている。
【0059】
すなわち、表示ユニット1の底面には、前述のように、もしも下に連結される他の表示ユニット1があれば、その連結ピン171及びガイドピン172が嵌め込まれる係止部が設けられている。
【0060】
そこでこの実施の形態では、連結ピン171に相当する連結ピン53、及びガイドピン172に相当するガイドピン54を基台5に設けて構成されている。 さらに、基台5には、支持固定した表示ユニット1の表示面が水平方向より上に向くように傾斜角度を有するとき、表示ユニット1の支持面をそれに対応して傾斜させ、水平な地面に対して安定するように高さ調整ビス55を設けている。
【0061】
表示ユニット1の表示面の傾き程度は、上蓋部材2に回動自在に連結され長さ調節可能に構成された第1の支柱部材3→支持部材4→固定長さの第2の支柱部材6→基台5間で形成される三角形状により定められる。
【0062】
第1の支柱部材3の長さ調整及び高さ調整ビスによる高さ調整により、表示面の上向き角度を適宜調整可能であり、例えばこの実施の形態の映像表示装置を競技場内のフィールドやトラック近くに設置したとき、競技そのものを妨げることなく、しかも観客等に見やすい角度に調整し得て、効果的な広告宣伝効果をもたらすことができる。もっとも、表示ユニット1の表示面の傾きを変化させるのに、第1の支柱部材3の長さを固定とし、第2の支柱部材6の長さを調節できるようにしても良く、あるいは第1及び第2の支柱部材3、6双方を適宜長さ調整可能に構成しても良い。
【0063】
なお、上記説明のこの実施の形態において、上蓋部材2と第1の支柱部材3との間、第1の支柱部材3と支持部材4との間、支持部材4と第2の支柱部材6との間、第2の支柱部材6と基台5との間の各連結構造は、着脱自在に構成されたものであれば、この実施の形態の構造の連結機構に限定されることなく、任意の連結機構を適宜採用することができる。従って、例えばボルト及びナットの組み合わせを用いた連結機構を用いても良い。
【0064】
また、この実施の形態では、左右(横)方向に連結される表示ユニット1の数を特定していないが、必要に応じて任意の台数の表示ユニット1を連結することができる。さらにまた、この実施の形態では、一台の表示ユニット1を左右方向に連結する旨説明したが、上下方向にも複数台(例えば2台)の表示ユニット1を連結し、左右方向に多数台、たとえば10台連結して、全体が横長でかつやや上向きの表示画面を形成することができる。
【0065】
以上説明のように、本発明の映像表示装置によれば、表示ユニット1を少なくとも左右(横)方向に多数台連結して構成し、例えばサッカー競技場内等のフィールド近くに据え付け、効果的な宣伝広告用の動画面を観客席に向けて提供することができる。
【0066】
また、本発明の映像表示装置によれば、上蓋部材及び基台を設けたので、既存の表示ユニットをそのまま使用し得るとともに、組み立て及び解体が容易で、解体による運搬に適するとともに、安定した据え付けが容易に可能である。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、複数台の表示ユニットを横方向に連結し得るとともに、その表示面を鉛直方向から傾斜させつつ安定して配置できるのに加えて、組み立て及び解体が容易で、運搬にも便利な映像表示装置を提供できるものであり、実用に際し顕著な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像表示装置の一実施の形態を示した要部斜視図である。
【図2】図1に示した映像表示装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示した映像表示装置の背後から見た斜視図である。
【図4】図1に示した映像表示装置の右側面図である。
【図5】図1に示した映像表示装置の連結ピンに連結される係止部を示した斜視図である。
【図6】図1に示した映像表示装置の連結ピンに連結される他の係止部を示した斜視図である。
【図7】図7(a)は、図1に示した映像表示装置の上蓋部材に組み込まれた係止部の連結前の状態を示す正面図、図7(b)は、連結後の状態を示す正面図である。
【図8】図1に示した映像表示装置の上蓋部材と第1の支柱部材との間の連結構造を示した斜視図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、図8に示した第1の支柱部材のピンの構造を示した分解図、図9(c)はピンの斜視図である。
【図10】図1に示した映像表示装置の基台と第2の支柱部材との間の連結構造を示した斜視図である。
【図11】従来の映像表示装置を構成した表示ユニットの斜視図である。
【図12】図11に示した表示ユニットの背面側から見た斜視図である。
【図13】図11に示した表示ユニットにより連結構成されてなる映像表示装置の正面図である。
【符号の説明】
1 表示ユニット
11 表示パネル
11a LED(発光ダイオード)
17 筐体
171 連結ピン
172 ガイドピン
174 把手
2 上蓋部材
3 第1の支柱部材
4 支持部材
5 基台
6 第2の支柱部材
7 カバー(保護板)
Claims (5)
- 多数の表示素子を前面に配列した表示ユニットを、連結具を介して、左右方向に複数台連結して構成される映像表示装置において、
前記表示ユニットの上部を捕捉可能に構成された上蓋部材と、
この上蓋部材の後部に、一端部が着脱自在に構成された第1の支柱部材と、
この第1の支柱部材の他端部に、着脱自在に構成された長尺な支持部材と、
この支持部材に一端部が着脱自在に構成され、他端部が前記表示ユニットの底部を保持する基台に着脱自在に構成された第2の支柱部材と
を具備することを特徴とする映像表示装置。 - 前記上蓋部材と前記基台とは、前記表示ユニットの前面を覆う透光性のカバーを保持し得るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記第1の支持部材または第2の支持部材の少なくともいずれか一方は、その長さを可変できるように構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。
- 前記表示ユニットは、上に載置される相手側表示ユニットと連結するための連結ピンと、下に配置される相手側表示ユニットに設けられた連結ピンを捕捉可能な係止部とを備え、
前記上蓋部材は、前記表示ユニットに設けられた連結ピンを捕捉可能に構成され、
前記基台は、前記表示ユニットに設けられた前記係止部に嵌合する連結ピンを設けた
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の
映像表示装置。 - 前記表示ユニットは、左右に隣接する他の表示ユニットを連結するための連結機構を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の映像表示装置。
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