JP2017211269A - センサー、検知方法及び検知システム - Google Patents

センサー、検知方法及び検知システム Download PDF

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Abstract

【課題】互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを簡易な構成で検知する。【解決手段】金属パターン2a,2bがそれぞれ設けられた2枚のシート1a,1bに対して電磁波を送信し、これに対する金属パターン2a,2bによる反射波の周波数特性が、2枚のシート1a,1bが正しく重ね合わされた状態における周波数特性に対して変化しているかどうかを検知することで、2枚のシート1a,1bが離間しているかどうかを検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを検知するためのセンサーに関する。
郵便物を郵送する1つの手段として製袋封筒が用いられている。製袋封筒は、紙を折り畳んで貼り合わせることで袋状の収容部を形成するものであって、この収容部に手紙等の郵便物が封入されることになる。
近年、このような製袋封筒の製造工程は自動化されている場合が多いが、製造工程中の不良によって紙の貼り合わせが十分でない場合があり、その場合、郵便物が脱落してしまう虞がある。また、貼り合わせ状態にずれが生じている場合、貼り合わせ部分が剥離したり、変形することで郵便区分け機に引っ掛かったりする虞がある。そのような不良は、画像処理等を用いることで、短時間で大量に検知することができるようになるが、画像処理等を用いたとしても、貼り合わせが不十分であったり、貼り合わせ状態にずれが生じていたりすることを完全に検知することができない。そこで、従来は、製袋封筒の製造後に目視による検査が行われている場合が多い。
ここで、電極と被装着体との間の静電容量の変化に基づいて、被装着体からの離間距離を検出するセンサーが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された技術においては、人体等の電気伝導性物体に装着され、電極と電気伝導性物体との間の静電容量の変化を検出し、この変化を別途設けられたアンテナを介して送信することで、被装着体からの離間距離が認識されることになる。
特表2009−528519号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術においては、上述したように、静電容量の変化を送信するためのアンテナが別途必要となるとともに、センサー自体に電源が必要となるため、装置が大掛かりなものとなってしまう。そのため、上述した製袋封筒のような小規模かつ大量に製造される製品には向いていない。また、貼り合わせ状態を確認した後、アンテナや電源を製品から取り外す必要があり、その面においても、小規模かつ大量に製造される製品には向いていない。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを簡易な構成で検知することができるセンサー、検知方法及び検知システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを検知するためのセンサーであって、
前記第1の領域の前記第2の領域との重ね合わせ面に設けられた第1の金属パターンと、
前記第2の領域の前記第1の領域との重ね合わせ面に設けられた第2の金属パターンとを有し、
前記第1の領域と前記第2の領域とが正しく重ね合わされた状態と、前記第1の領域と前記第2の領域とが離間している状態、または、ずれて重ね合わされた状態とで、前記第1及び第2の金属パターンによる反射波の周波数特性が異なる。
上記のように構成された本発明においては、第1の領域と第2の領域とが正しく重ね合わされた状態にて、第1及び第2の領域に送信された電磁波に対する第1及び第2の金属パターンによる反射波と、第1の領域と第2の領域とが離間している状態、または、ずれて重ね合わされた状態にて、第1及び第2の領域に送信された電磁波に対する第1及び第2の金属パターンによる反射波とでは周波数特性が異なるため、第1の領域と第2の領域とが正しく重ね合わされた状態における反射波の周波数特性を基準とし、この基準となる周波数特性に対して、受信した反射波の周波数特性が変化したかどうかを検知することで、第1の領域と第2の領域とが離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断することができる。
また、互いに重ね合わされて接着される第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを検知するためのセンサーであって、
前記第1の領域の前記第2の領域との接着面に設けられた第1の金属パターンと、
前記第2の領域の前記第1の領域との接着面に設けられた第2の金属パターンと、
前記第1の領域と前記第2の領域とを接着するために、前記第1の領域と前記第2の領域との間に設けられた接着層とを有する。
上記のように構成された本発明においては、第1の領域と第2の領域とが正しく重ね合わされて接着された状態にて、第1及び第2の領域に送信された電磁波に対する第1及び第2の金属パターンによる反射波と、第1の領域と第2の領域とが剥離して離間している状態、または、ずれて重ね合わされた状態にて、第1及び第2の領域に送信された電磁波に対する第1及び第2の金属パターンによる反射波とでは周波数特性が異なるため、第1の領域と第2の領域とが正しく重ね合わされて接着された状態における反射波の周波数特性を基準とし、この基準となる周波数特性に対して、受信した反射波の周波数特性が変化したかどうかを検知することで、第1の領域と第2の領域とが剥離して離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断することができる。
このように、重ね合わせ状態における第1及び第2の領域に電磁波を送信し、その反射波の周波数特性の変化を検知するだけで、第1の領域と第2の領域とが離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断することができる。
また、第1の金属パターンが第1の領域に複数形成され、第2の金属パターンが第2の領域に複数形成されていれば、第1の領域と第2の領域とが部分的に離間した場合でもその旨を検知することができる。
本発明によれば、重ね合わせ状態における第1及び第2の領域に電磁波を送信し、その反射波の周波数特性の変化を検知するだけで、第1の領域と第2の領域とが離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断されるため、互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを簡易な構成で検知することができる。
また、第1の金属パターンが第1の領域に複数形成され、第2の金属パターンが第2の領域に複数形成されているものにおいては、第1の領域と第2の領域とが部分的に離間した場合でもその旨を検知することができる。
本発明のセンサーの基本的な構成を示す図である。 図1に示した金属パターンからの反射波の周波数特性の変化を示す図である。 図1に示した2つの金属パターンの間隔に応じた反射波の周波数特性の変化を示す図である。 本発明のセンサーの利用形態の一例を示す図であり、(a)はセンサーを利用した封筒の表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は封筒の裏面図、(d)は封筒を展開した内側の面を示す図、(e)は(b)に示したA部拡大図である。 図4に示した封筒において前面片に設けられた金属パターンと後面片に設けられた金属パターンとの間隔に応じた封筒からの反射波の周波数特性の変化を示す図である。 図4に示した封筒の前面片と後面片との貼り付け不良を検知するための検知システムの一例を示す図である。 本発明のセンサーによるずれ検知について説明するための図である。 図7に示した金属パターンからの反射波の周波数特性の変化を示す図である。 本発明のセンサーの利用形態の他の例を示す図であり、(a)はセンサーを利用した封筒の表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は封筒の裏面図、(d)は封筒を展開した内側の面を示す図、(e)は(b)に示したA部拡大図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のセンサーの基本的な構成を示す図である。図2は、図1に示した金属パターン2a,2bからの反射波の周波数特性の変化を示す図である。
本発明のセンサーは、例えば図1に示すように、第1の領域であるシート1aに設けられた第1の金属パターン2aと、第2の領域であるシート1bに設けられた第2の金属パターン2bとを有し、2枚のシート1a,1bの離間を検知するために用いられる。
2枚のシート1a,1bは、互いに重ね合わされており、接着層(不図示)によって接着されてもよい。金属パターン2aは、シート1aのシート1bとの重ね合わせ面に、例えば導電性インクによって矩形状にベタ印刷が施されることによって形成されている。金属パターン2bは、シート1bのシート1aとの重ね合わせ面に、例えば導電性インクによって矩形状にベタ印刷が施されることによって形成されている。これら2つの金属パターン2a,2bは、金属パターン2aが金属パターン2bよりも大きなものとなっているが、互いに同一の形状であってもよい。
このように構成された2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、金属パターン2a,2bによる反射波が生じる。この反射波は、2枚のシート1a,1bが重ね合わされた状態においては、その周波数特性が、図2の実線で示すようになだらかなピークを有するものとなる。これは、2枚のシート1a,1bが重ね合わされた状態においては、2つの金属パターン2a,2bが重ね合わされて互いに当接することで一体化し、それにより、放射された電磁波があたかも、大きさが大きな金属パターン2aのみにて反射したものとなり、金属パターン2aのみによる反射波の周波数特性が得られるためである。
ここで、2枚のシート1a,1bが、微小な距離だけ離間すると、2つの金属パターン2a,2b間に隙間が生じることで、2つの金属パターン2a,2bが静電結合した状態となる。それにより、2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、図2の破線で示すように、金属パターン2a,2bによる反射波の波形に鋭いピークが発生することになる。
そこで、この反射波の周波数特性の変化を用いて、2枚のシート1a,1bが重ね合わされた状態から離間したことを検知できることとなる。具体的には、2枚のシート1a,1bが正しく重ね合わされた状態における金属パターン2a,2bによる反射波の周波数特性を基準とし、その後、検出された反射波の周波数特性が基準とした周波数特性に対して変化したかどうかを検知することで、2枚のシート1a,1bが正しく重ね合わされた状態から離間したことを検知できる。
図3は、図1に示した2つの金属パターン2a,2bの間隔に応じた反射波の周波数特性の変化を示す図である。
図1に示した2枚のシート1a,1bが離間し、金属パターン2a,2bどうしの間隔が0.25mmである状態にて2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、金属パターン2a,2bによる反射波においては、金属パターン2a,2bが静電結合することで、図3の実線で示すように8.2GHz近傍に小さなピークを有するものとなる。
また、図1に示した2枚のシート1a,1bが離間し、金属パターン2a,2bどうしの間隔が0.5mmである状態にて2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、金属パターン2a,2bによる反射波においては、金属パターン2a,2bが静電結合することで、図3の破線で示すように8.1GHz近傍に大きなピークを有するものとなる。
また、図1に示した2枚のシート1a,1bが離間し、金属パターン2a,2bどうしの間隔が1mmである状態にて2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、金属パターン2a,2bによる反射波においては、金属パターン2a,2bが静電結合することで、図3の一点鎖線で示すように8.0GHz近傍に大きなピークを有するものとなる。
また、図1に示した2枚のシート1a,1bが離間し、金属パターン2a,2bどうしの間隔が3mmである状態にて2枚のシート1a,1bに対して電磁波を放射すると、金属パターン2a,2bによる反射波においては、金属パターン2a,2bが静電結合することで、図3の二点鎖線で示すように7.8GHz近傍にピークを有するものとなる。
このように、金属パターン2a,2bによる反射波の周波数特性は、2枚のシート1a,1bの離間距離に応じた金属パターン2a,2bどうしの間隔によっても異なる。そこで、反射波のピークの位置を検出することで、2枚のシート1a,1bの離間距離も検知することができる。なお、離間距離を検知できる範囲は、金属パターン2a,2bの面積等によって定まる。
以下に、上述したセンサーの利用形態について説明する。
図4は、本発明のセンサーの利用形態の一例を示す図であり、(a)はセンサーを利用した封筒の表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は封筒の裏面図、(d)は封筒を展開した内側の面を示す図、(e)は(b)に示したA部拡大図である。
上述したセンサーは、例えば図4に示すような封筒10に用いることが考えられる。
本例における封筒10は図4に示すように、前面片11と後面片12とフラップ片13とから構成されている。
前面片11は、本願発明における第1の領域となるものであって、長方形からなり、1つの辺を連接辺14aとしてフラップ片13が連接し、連接辺14aに対向する辺を連接辺14bとして後面片12が連接している。前面片11の一方の面には、後面片12及びフラップ片13との連接方向両側辺に沿って、例えば導電性インクによって印刷が施されることによって第1の金属パターン21が帯状に形成されているとともに、金属パターン21の外周に沿って接着剤が塗布されることで接着層30が積層されている。
後面片12は、本願発明における第2の領域となるものであって、前面片11と同一形状を有し、連接辺14bを介して前面片11と連接している。後面片12の、前面片11の金属パターン21が形成された面と同一面上には、前面片11との連接方向両側辺に沿って、例えば導電性インクによって印刷が施されることによって第2の金属パターン22が帯状に形成されているとともに、金属パターン22の外周に沿って接着剤が塗布されることで接着層30が積層されている。
このように構成された前面片11と後面片12とが、金属パターン21,22及び接着層30が設けられた面が内側となるように連接辺14bを中心として折り畳まれ、前面片11と後面片12との連接方向両側辺に沿う領域が接着層30によって接着されることで、接着層30と連接辺14bとで囲まれた領域が収容部となって、連接辺14bとは反対側の辺部から手紙等の郵便物が封入されることになる。その際、前面片11と後面片12との連接方向両側辺に沿う領域においては、接着層30によって接着されていることで、前面片11に設けられた金属パターン21と後面片12に設けられた金属パターン22とが対向当接した状態となっている。
上記のように構成された封筒10においては、前面片11と後面片12との連接方向両側辺に沿う領域において、前面片11に設けられた金属パターン21と後面片12に設けられた金属パターン22とが対向当接した状態となっているため、これら金属パターン21,22を上述したセンサーとして機能させることで、前面片11と後面片12との貼り合わせ不良を検知することができる。
図5は、図4に示した封筒10において前面片11に設けられた金属パターン21と後面片12に設けられた金属パターン22との間隔に応じた封筒10からの反射波の周波数特性の変化を示す図である。
図4に示した封筒10において、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、これらが正しく重ね合わされることで金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態にて封筒10に対して電磁波を放射すると、金属パターン21,22による反射波は、図5の実線で示すようになだらかなピークを有する周波数特性となる。
また、前面片11と後面片12とが剥離し、金属パターン21,22どうしの間隔が0.1mmである状態にて封筒10に対して電磁波を放射した場合においても、金属パターン21,22による反射波は、図5の破線で示すようになだらかなピークを有する周波数特性となる。
また、前面片11と後面片12とが剥離し、金属パターン21,22どうしの間隔が0.5mmである状態にて封筒10に対して電磁波を放射すると、金属パターン21,22による反射波においては、金属パターン21,22が静電結合することで、図5の一点鎖線で示すように4.2GHz近傍に鋭いピークを有するものとなる。
また、前面片11と後面片12とが剥離し、金属パターン21,22どうしの間隔が1mmである状態にて封筒10に対して電磁波を放射すると、金属パターン21,22による反射波においては、金属パターン21,22が静電結合することで、図5の二点鎖線で示すように4.3GHz近傍に鋭いピークを有するものとなる。
また、前面片11と後面片12とが剥離し、金属パターン21,22どうしの間隔が5mmである状態にて封筒10に対して電磁波を放射すると、金属パターン21,22による反射波においては、金属パターン21,22が静電結合することで、図5の点線で示すように4.1GHz近傍に鋭いピークを有するものとなる。
このように、前面片11と後面片12とが剥離して金属パターン21,22どうしの間隔が0.5mm以上となった状態にて封筒10に電磁波を放射すると、反射波に鋭いピークが発生することになるため、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、これらが正しく重ね合わされることで金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態における反射波を基準とし、この基準とした反射波に対して鋭いピークが発生しているかどうかを検知することで、前面片11と後面片12とに貼り付け不良が生じ、これら前面片11と後面片12とが0.5mm以上離間しているかどうかを検知することができる。
以下に、上述した封筒10の前面片11と後面片12との貼り合わせ不良を検知する検知方法について説明する。
図6は、図4に示した封筒10の前面片11と後面片12との貼り付け不良を検知するための検知システムの一例を示す図である。
本例における検知システムは図6に示すように、図4に示した封筒10と、封筒10の前面片11と後面片12との貼り付け不良を検知する読取装置3とから構成され、読取装置3は、アンテナ40a,40bと、電磁波放射部50と、反射波受信部60と、処理部70と、制御部80とを有する。
電磁波放射部50は、本願発明における送信手段となるものであって、封筒10に対して、電磁波をアンテナ40aを介して送信する。
反射波受信部60は、本願発明における受信手段となるものであって、電磁波放射部50からアンテナ40aを介して送信された電磁波に対する封筒10からの反射波を、アンテナ40bを介して受信する。
処理部70は、反射強度検知部71と、判別部72とを有する。
反射強度検知部71は、本願発明における検知手段となるものであって、反射波受信部60にて受信された反射波における反射強度を検知することで、反射波の周波数特性を検知する。
判別部72は、本願発明における判断手段となるものであって、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、これらが正しく重ね合わされることで金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態の封筒10からの反射波の周波数特性を基準とし、この基準とした周波数特性と、その後に反射強度検知部71にて検知された周波数特性とを比較する。そして、反射強度検知部71にて検知された周波数特性が、基準とした周波数特性に対して変化した場合、前面片11と後面片12とが剥離し、0.5mm以上離間したものと判断する。
制御部80は、電磁波放射部50における電磁波の放射、及び処理部70における各処理を制御する。
上記のように構成された検知システムにおいては、まず、前面片11と後面片12とが接着層30によって接着されて製造された封筒10に対して、制御部80の制御によって電磁波放射部50からアンテナ40aを介して電磁波を放射すると、放射された電磁波が封筒10の金属パターン21,22にて反射し、この反射波がアンテナ40bを介して反射波受信部60にて受信される。
次に、反射強度検知部71が、反射波受信部60にて受信された反射波における反射強度を検知することで、反射波の周波数特性を検知する。この際、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、これらが正しく重ね合わされることで金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態であれば、金属パターン21,22による反射波は、図5の実線で示したような、なだらかなピークを有する周波数特性となる。一方、前面片11と後面片12とに貼り付け不良が生じ、これら前面片11と後面片12とが0.5mm以上離間している場合は、図5の一点鎖線や二点鎖線あるいは点線で示したような、鋭いピークを有する周波数特性となる。
判別部72は、反射強度検知部71にて検知された周波数特性に基づいて、封筒10の前面片11と後面片12との貼り合わせ不良を検知する。判別部72においては、金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態の封筒10からの反射波の周波数特性が記憶されており、この記憶された周波数特性を基準とし、基準とした周波数特性と、反射強度検知部71にて検知された周波数特性とを比較する。基準とした周波数特性は、上述したように、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、これらが正しく重ね合わされることで金属パターン21と金属パターン22とが対向当接している状態における反射波によるものであるため、反射強度検知部71にて検知された周波数特性が、基準とした周波数特性から変化していない場合は、前面片11と後面片12とが剥離しておらず、貼り合わせ不良が生じていないものと判断する。一方、前面片11と後面片12とが剥離し、0.5mm以上離間している場合は、その反射波は鋭いピークを有する周波数特性を有するものとなるため、基準とした周波数特性に対して変化したものとなる。そのため、判別部72は、反射強度検知部71にて検知された周波数特性が、基準とした反射波の周波数特性に対して変化した場合、前面片11と後面片12とが剥離して貼り合わせ不良が生じているものと判断する。
このように、封筒10に対して電磁波を放射し、その反射波の周波数特性を、前面片11と後面片12とが剥離していない状態の封筒10からの反射波の周波数特性と比較し、周波数特性の変化を検知することで、前面片11と後面片12とが剥離して貼り合わせ不良が生じているかどうかを簡易な構成で検知することができる。
ここで、上述したセンサーの機能及び実施の形態においては、金属パターンによる反射波に基づいて、金属パターンが設けられた2つの領域の離間を検知しているが、2つの領域のずれも検知することができる。
図7は、本発明のセンサーによるずれ検知について説明するための図である。図8は、図7に示した金属パターン102a,102bからの反射波の周波数特性の変化を示す図である。
図7に示すように、第1の領域であるシート101aに第1の金属パターン102aが形成されており、また、第2の領域であるシート101bに第2の金属パターン102bが形成されており、これら2枚のシート101a,101bがずれて重ね合わされた場合における金属パターン102a,102による反射波の周波数特性の変化について説明する。なお、2枚のシート101a,101bは互いに同一形状であり、2つの金属パターン102a,102bも互いに同一形状である。また、2枚のシート101a,101bがずれずに重ね合わされた状態においては、2つの金属パターン102a,102bもずれずに重なり合った状態となる。
2つの金属パターン102a,102bが1mmの間隔を介して対向している場合、そのシート101a,101bに対して放射した電磁波に対する金属パターン102a,102bによる反射波は、図8の実線で示すように、8GHz近傍に鋭いピークを有する周波数特性を有するものとなる。
ここで、シート101aをシート101bに対して図7中矢印A方向に1mmずらした場合、そのシート101a,101bに対して放射した電磁波に対する金属パターン102a,102bによる反射波は、図8の破線で示すように、8.1GHz近傍に鋭いピークを有する周波数特性を有するものとなる。
また、シート101aをシート101bに対して図7中矢印A方向に5mmずらした場合、そのシート101a,101bに対して放射した電磁波に対する金属パターン102a,102bによる反射波は、図8の一点鎖線で示すように、8.8GHz近傍にピークを有する周波数特性を有するものとなる。
このように、金属パターンがずれて重ね合わされた場合は、2つの金属パターンの互いに対向する面積が変化することで2つの金属パターン間に生じる静電容量が変化し、それにより、上記同様に金属パターンによる反射波の周波数特性が変化するため、この周波数特性の変化を用いて2つの領域のずれを検知することができる。また、この作用は、図7に示したように一方の金属パターンが一方向に向かうようにずれた場合に限らず、2つの金属パターンのなす角度が変化するようにずれた場合であっても、同様に生じるものである。これにより、例えば図4に示した封筒10においても、前面片11と後面片12とがずれて重ね合わされた状態で接着された、貼り合わせ不良を検知することができるようになる。
図9は、本発明のセンサーの利用形態の他の例を示す図であり、(a)はセンサーを利用した封筒の表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は封筒の裏面図、(d)は封筒を展開した内側の面を示す図、(e)は(b)に示したA部拡大図である。
上述したセンサーは、例えば図9に示すような封筒100にも用いることが考えられる。
本例における封筒110は図9に示すように、図4に示したものに対して、金属パターン121,122が帯状のものではなく、前面片11及び後面片12のそれぞれに断続的に複数設けられて構成されているものである。
このように構成された封筒110においては、複数の金属パターン121,122のいずれかにおいて、上述したような離間あるいはずれが生じた場合に、金属パターン121,122による反射波の周波数特性が変化するため、前面片11と後面片12とが部分的に剥離して離間したり、ずれて重ね合わされたりした場合であっても、前面片11と後面片12との貼り合わせ不良を検知することができる。
なお、図4や図9に示した封筒10,110においては、前面片11及び後面片12にそれぞれ設けられた金属パターン21,22,121,122の外周に沿って接着層30が積層されており、前面片11と後面片12とが貼り合わせ不良によって剥離していることを検知可能としているが、本発明のセンサーを用いることで、互いに重ね合わされる2つの領域が接着されていないものであっても、その離間またはずれを検知することができる。
また、金属パターンの形状は、上述したような矩形状に限らず、円形状やその他の形状であっても、2つの金属パターンの間隔や対向する面積が変化することで、2つの金属パターン間に生じる静電容量が変化し、それにより、金属パターンによる反射波の周波数特性が変化することになるため、上記同様の効果を得ることができる。
1a,1b,101a,101b シート
2a,2b,21,22,102a,102b,121,122 金属パターン
3 読取装置
10,110 封筒
11 前面片
12 後面片
13 フラップ片
14a,14b 連接辺
30 接着層
40a,40b アンテナ
50 電磁波放射部
60 反射波受信部
70 処理部
71 反射強度検知部
72 判別部
80 制御部

Claims (5)

  1. 互いに重ね合わされる第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを検知するためのセンサーであって、
    前記第1の領域の前記第2の領域との重ね合わせ面に設けられた第1の金属パターンと、
    前記第2の領域の前記第1の領域との重ね合わせ面に設けられた第2の金属パターンとを有し、
    前記第1の領域と前記第2の領域とが正しく重ね合わされた状態と、前記第1の領域と前記第2の領域とが離間している状態、または、ずれて重ね合わされた状態とで、前記第1及び第2の金属パターンによる反射波の周波数特性が異なる、センサー。
  2. 互いに重ね合わされて接着される第1の領域と第2の領域との離間または、ずれを検知するためのセンサーであって、
    前記第1の領域の前記第2の領域との接着面に設けられた第1の金属パターンと、
    前記第2の領域の前記第1の領域との接着面に設けられた第2の金属パターンと、
    前記第1の領域と前記第2の領域とを接着するために、前記第1の領域と前記第2の領域との間に設けられた接着層とを有する、センサー。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセンサーにおいて、
    前記第1の金属パターンは、前記第1の領域に複数形成され、
    前記第2の金属パターンは、前記第2の領域に複数形成されている、センサー。
  4. 第1の領域と第2の領域との重ね合わせ状態を検知する検知方法であって、
    重ね合わせ状態における前記第1及び第2の領域に電磁波を送信する送信処理と、
    前記第1の領域の前記第2の領域との重ね合わせ面に設けられた第1の金属パターンと、前記第2の領域の前記第1の領域との重ね合わせ面に設けられた第2の金属パターンとによる反射波を受信する受信処理と、
    前記第1の領域と前記第2の領域とが正しく重ね合わされた状態における反射波の周波数特性に対して、前記受信した反射波の周波数特性が変化したかどうかを検知する検知処理と、
    前記反射波の周波数特性が変化した場合、前記第1の領域と前記第2の領域とが離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断する判断処理とを有する、検知方法。
  5. 第1の領域と第2の領域との重ね合わせ状態を検知するための検知システムであって、
    前記第1の領域の前記第2の領域との重ね合わせ面に設けられた第1の金属パターンと、
    前記第2の領域の前記第1の領域との重ね合わせ面に設けられた第2の金属パターンと、
    重ね合わせ状態における前記第1及び第2の領域に電磁波を送信する送信手段と、
    前記第1及び第2の金属パターンによる反射波を受信する受信手段と、
    前記第1の領域と前記第2の領域とが正しく重ね合わされた状態における反射波の周波数特性に対して、前記受信手段にて受信した反射波の周波数特性が変化したかどうかを検知する検知手段と、
    前記反射波の周波数特性が変化した場合、前記第1の領域と前記第2の領域とが離間した、または、ずれて重ね合わされていると判断する判断手段とを有する、検知システム。
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