JP2017211027A - 車両用動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレックスロックアップ制御によるロックアップクラッチの摩擦材への耐久性低下を抑制すると共に、従来に比較して燃費向上またはNV性能を向上させる車両用動力伝達装置の制御装置を提供する。【解決手段】差温ΔT1が第1閾値TA以上であり第2閾値TB未満である場合には、フレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*が、差温ΔT1が第1閾値TA未満である場合に比べて小さい値に変更されるので、フレックスロックアップ制御によりロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発生する熱が抑制されてそれら第1摩擦板38および第2摩擦板44の耐久性低下が抑制されると共に、フレックスロックアップ制御が実施される期間が従来に比較して増加されて従来に比べて燃費が向上または例えばこもり音などのNV性能が向上させられる。【選択図】図6

Description

本発明は、ロックアップクラッチの摩擦材の温度を推定する温度推定部と、ロックアップクラッチを完全係合させずに流体継手において入力部材と出力部材とを予め設定された目標差回転にロックアップクラッチの実際の差回転が一致するように制御するフレックスロックアップ制御部とを備える車両用動力伝達装置の制御装置において、フレックスロックアップ制御によるロックアップクラッチの摩擦材の耐久性低下を抑制すると共に、燃費向上または例えばこもり音などのNV(Noise、Vibration)性能を向上させる技術に関するものである。
ロックアップクラッチを有する流体継手を備える車両用動力伝達装置において、前記ロックアップクラッチの摩擦材の温度を推定する温度推定部と、前記ロックアップクラッチを完全係合させずに前記流体継手において入力部材と出力部材とを予め設定された目標差回転に前記ロックアップクラッチの実際の差回転が一致するように制御するフレックスロックアップ制御部とを備える車両用動力伝達装置の制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用動力伝達装置の制御装置がそれである。特許文献1では、ロックアップクラッチの係合状態、すなわちロックアップクラッチが解放している状態、ロックアップクラッチが完全係合している状態、およびロックアップクラッチがスリップしている状態にそれぞれ応じた推定温度算出式を用いて、ロックアップクラッチの摩擦材の表面温度を推定することが記載されている。また、推定されたロックアップクラッチの摩擦材の表面温度が所定値以上である場合には、フレックスロックアップ制御(スリップ制御)が禁止されるので、ロックアップクラッチの摩擦材の耐久性低下が抑制される。
特開2011−247285号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ロックアップクラッチの摩擦材の推定温度が所定温度以上である場合には、フレックスロックアップ制御を禁止すなわちロックアップクラッチを解放または完全係合するだけであるので、例えばロックアップクラッチの摩擦材の推定温度によってはフレックスロックアップ制御を禁止しなくともそのフレックスロックアップ制御の目標差回転を小さくすればロックアップクラッチの摩擦材の耐久性低下を抑制することができる場合であっても、フレックスロックアップ制御を継続することができないという問題があった。このため、フレックスロックアップ制御の禁止によりロックアップクラッチが完全解放する場合には、燃費が低下してしまうという問題が生じ、または、フレックスロックアップ制御の禁止によりロックアップクラッチが完全係合する場合には、車速によってはこもり音などNV性能が悪化してしまうという問題が生じる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、フレックスロックアップ制御によるロックアップクラッチの摩擦材への耐久性低下を抑制すると共に、従来に比較して、燃費向上または例えばこもり音などのNV性能を向上させる車両用動力伝達装置の制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)ロックアップクラッチを有する流体継手を備える車両用動力伝達装置において、前記ロックアップクラッチの摩擦材の温度を推定する温度推定部と、前記ロックアップクラッチを完全係合させずに前記流体継手において入力部材と出力部材とを予め設定された目標差回転に前記ロックアップクラッチの実際の差回転が一致するように制御するフレックスロックアップ制御部とを備える車両用動力伝達装置の制御装置であって、(b)前記ロックアップクラッチの摩擦材で発熱する発熱量が増大し易い発熱傾向にあるか否かを判定する発熱傾向判定部と、(c)前記温度推定部で推定された前記摩擦材の推定温度が予め設定された低減判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御部で実施されているフレックスロックアップ制御の前記目標差回転を、前記推定温度が前記低減判定温度閾値未満である場合に比べて小さい値に変更する目標差回転変更部と、(d)前記推定温度が前記低減判定温度閾値より大きく予め定められたロックアップクラッチ解放判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御から前記ロックアップクラッチを解放させるロックアップクラッチ解放制御部と、(e)前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、前記ロックアップクラッチ解放判定温度閾値を大きく設定する閾値設定部とを備えることにある。
第1発明によれば、前記ロックアップクラッチの摩擦材で発熱する発熱量が増大し易い発熱傾向にあるか否かを判定する発熱傾向判定部と、前記温度推定部で推定された前記摩擦材の推定温度が予め設定された低減判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御部で実施されているフレックスロックアップ制御の前記目標差回転を、前記推定温度が前記低減判定温度閾値未満である場合に比べて小さい値に変更する目標差回転変更部と、前記推定温度が前記低減判定温度閾値より大きく予め定められたロックアップクラッチ解放判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御から前記ロックアップクラッチを解放させるロックアップクラッチ解放制御部と、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、前記ロックアップクラッチ解放判定温度閾値を大きく設定する閾値設定部とを備える。このため、前記推定温度が前記低減判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御の前記目標差回転が、前記推定温度が前記低減判定温度閾値未満である場合に比べて小さい値に変更されるので、前記フレックスロックアップ制御により前記ロックアップクラッチの摩擦材で発生する熱が抑制されて前記摩擦材の耐久性低下が抑制されると共に、前記フレックスロックアップ制御が実施される期間が従来に比較して増加されて従来に比べて燃費が向上または例えばこもり音などのNV性能が向上させられる。また、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、前記ロックアップクラッチ解放判定温度閾値が大きく設定されるので、前記推定温度が上昇することによって前記ロックアップクラッチが解放させられる割合が、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して低くなり走行中の動力性能や燃費が好適に向上させられる。また、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合には、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して、前記ロックアップクラッチ解放判定温度閾値が小さく設定されるので、前記推定温度が上昇することによって前記ロックアップクラッチが解放させられる割合が、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して高くなり走行中の前記NV性能が好適に向上させられる。
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能を説明する図である。 図1の車両に設けられたトルクコンバータや自動変速機の一例を説明する骨子図である。 図2のトルクコンバータの断面図である。 図2の自動変速機の変速作動とそれに用いられる油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせとの関係を説明する係合作動表である。 図2のトルクコンバータに設けられたロックアップクラッチの作動を制御するリニアソレノイドバルブ等に関する油圧制御回路の要部の一例を示す回路図である。 図1の電子制御装置において、フレックスロックアップ制御の実施中の制御作動の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、エンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた車両用動力伝達装置16(以下、動力伝達装置16という)とを備えている。動力伝達装置16は、車体に取り付けられる非回転部材としてのケース18(図2参照)内に配設されたトルクコンバータ(流体継手)20および自動変速機22と、自動変速機22の出力回転部材である変速機出力ギヤ24がリングギヤ26aに連結された差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)26と、差動歯車装置26に連結された一対の車軸28等とを備えている。動力伝達装置16において、エンジン12から出力される動力は、トルクコンバータ20、自動変速機22、差動歯車装置26、及び車軸28等を順次介して駆動輪14へ伝達される。
エンジン12は、車両10の動力源であり、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。
図2は、トルクコンバータ20や自動変速機22の一例を説明する骨子図である。なお、トルクコンバータ20や自動変速機22等は、自動変速機22の入力回転部材である変速機入力軸30の軸心RCに対して略対称的に構成されており、図2ではその軸心RCの下半分が省略されている。
図2および図3に示すように、トルクコンバータ20は、相互に溶接されたフロントカバー34およびリヤカバー35と、リヤカバー35の内側に固定された複数のポンプ羽根20fとを有し、エンジン12のクランク軸12aと動力伝達可能に連結され、軸心RC回りに回転するように配設されたポンプ翼車20pと、リヤカバー35に対向し、変速機入力軸30に動力伝達可能に連結されたタービン翼車20tとを備えている。トルクコンバータ20は、後述する制御油室20d内にロックアップ係合圧PSLUが供給されることによってポンプ翼車20pとタービン翼車20tとの間を直結するロックアップクラッチ(多板式ロックアップクラッチ)32を備えている。このように、トルクコンバータ20は、エンジン12と自動変速機22との間の動力伝達経路に設けられた、ロックアップクラッチ32付車両用流体式伝動装置として機能している。また、動力伝達装置16には、ポンプ翼車20pに動力伝達可能に連結された機械式のオイルポンプ33が備えられている。オイルポンプ33は、エンジン12によって回転駆動されることにより、自動変速機22を変速制御したり、ロックアップクラッチ32を係合したり、動力伝達装置16の動力伝達経路の各部に潤滑油を供給したりする為の油圧を発生する(吐出する)。
ロックアップクラッチ32は、油圧式多板摩擦クラッチ(湿式多板クラッチ)であり、そのロックアップクラッチ32には、図3に示すように、ポンプ翼車20pと一体的に連結されたフロントカバー34に溶接によって固定された第1環状部材36と、第1環状部材36の外周に形成された外周スプライン歯36aに軸心RC回りに相対回転不能且つ軸心RC方向の移動可能に係合された複数枚(本実施例では3枚)の環状の第1摩擦板(摩擦材)38と、トルクコンバータ20内に設けられたダンパ装置40を介して変速機入力軸30およびタービン翼車20tに動力伝達可能に連結された第2環状部材42と、第2環状部材42の内周に形成された内周スプライン歯42aに軸心RC回りに相対回転不能且つ軸心RC方向の移動可能に係合され且つ複数の第1摩擦板38との間に配設された複数枚(本実施例では2枚)の環状の第2摩擦板(摩擦材)44と、フロントカバー34の内周部34aに固定され変速機入力軸30のフロントカバー34側の端部を軸心RC回りに回転可能に支持するハブ部材46に、軸心RC方向の移動可能に支持され、フロントカバー34に対向する環状の押圧部材(ピストン)48と、ハブ部材46に位置固定で支持され、押圧部材48のフロントカバー34側とは反対側に押圧部材48に対向するように配設された環状の固定部材50と、押圧部材48を軸心RC方向において固定部材50側に付勢するすなわち押圧部材48を軸心RC方向において第1摩擦板38および第2摩擦板44から離間させる方向に付勢するリターンスプリング52と、が備えられている。
トルクコンバータ20には、図3に示すように、フロントカバー34およびリヤカバー35内に設けられ、オイルポンプ33から出力された作動油が供給される作動油供給ポート20aおよび作動油供給ポート20aから供給された作動油を流出させる作動油流出ポート20bを有する主油室(トルクコンバータ油室)20cが形成されている。また、トルクコンバータ20の主油室20c内には、ロックアップクラッチ32と、ロックアップクラッチ32を係合させるためのすなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦材38および第2摩擦材44を押圧する押圧部材48をフロントカバー34側へ付勢するための例えばロックアップ係合圧PSLUが供給される制御油室20dと、ロックアップクラッチ32を解放させるためのすなわち押圧部材48をフロントカバー34側とは反対側へ付勢するための後述する例えば第2ライン油圧Psecが供給されるフロント側油室20eと、フロント側油室20eと連通しフロント側油室20eからの作動油で満たされてその作動油を作動油流出ポート20bから流出させるリヤ側油室20gとが設けられている。なお、上記制御油室20dは押圧部材48と固定部材50との間に形成された油密な空間であり、上記フロント側油室20eは押圧部材48とフロントカバー34との間に形成された空間であり、上記リヤ側油室20gは主油室20cにおいて制御油室20dおよびフロント側油室20eを除く空間である。
トルクコンバータ20では、図3に示すように、例えば、制御油室20dに供給される油圧すなわちロックアップオン圧PLupON(kPa)が比較的大きく(フロント側油室20eの油圧すなわちトルクコンバータイン圧PTCin(kPa)が比較的小さく)なることにより押圧部材48が付勢されて一点鎖線に示すようにフロントカバー34側に移動させられると、押圧部材48によって第1摩擦板38および第2摩擦板44を押圧して第1環状部材36に連結されたポンプ翼車20pと第2環状部材42に連結されたタービン翼車20tとが一体回転する。すなわち、トルクコンバータ20では、ロックアップクラッチ32が係合すると、ポンプ翼車20pとタービン翼車20tとが直結する。また、例えば、制御油室20dのロックアップオン圧PLupON(kPa)が比較的小さく(フロント側油室20eのトルクコンバータイン圧PTCin(kPa)が比較的大きく)なることにより押圧部材48が実線に示すように第1摩擦板38から離間した位置に移動させられると、第1環状部材36に連結されたポンプ翼車20pと第2環状部材42に連結されたタービン翼車20tとが相対回転する。すなわち、トルクコンバータ20では、ロックアップクラッチ32が解放すると、ポンプ翼車20pとタービン翼車20tとが解放する。
ロックアップクラッチ32は、制御油室20d内のロックアップオン圧PLupON(kPa)と、フロント側油室20e内のトルクコンバータイン圧PTCin(kPa)および作動油流出ポート20bから出力されるトルクコンバータアウト圧PTCout(kPa)の平均値((PTCin+PTCout)/2)との差圧すなわちロックアップ差圧ΔP(=PLupON−(PTCin+PTCout)/2)に基づいて、伝達トルクが制御される。なお、上記したロックアップ差圧(係合圧)ΔP=PLupON−(PTCin+PTCout)/2の式は、予め実験等によって決定された実験式である。また、上記式において、トルクコンバータイン圧PTCinとトルクコンバータアウト圧PTCoutは、エンジン回転数Ne(rpm)、タービン回転数Nt(rpm)、それらの差回転(エンジン回転数−タービン回転数)ΔN(rpm)、第2ライン油圧Psec(kPa)、ATF油温Toil(℃)、エンジントルクTe(Nm)等により変化する。なお、上記トルクコンバータアウト圧PTCoutは、エンジン回転数Ne、タービン回転数Nt、ATF油温Toil等が変化してトルクコンバータ20のリヤ側油室20g内の遠心油圧が変化することによって、変化する。
ロックアップクラッチ32は、電子制御装置(制御装置)56によって油圧制御回路(油圧回路)54を介してロックアップ差圧ΔPが制御されることで、例えば、ロックアップ差圧ΔPが負とされてロックアップクラッチ32が解放される所謂ロックアップ解放状態(ロックアップオフ)と、ロックアップ差圧ΔPが零以上とされてロックアップクラッチ32が滑りを伴って半係合される所謂ロックアップスリップ状態(スリップ状態)と、ロックアップ差圧ΔPが最大値とされてロックアップクラッチ32が完全係合される所謂ロックアップ状態(ロックアップオン)とのうちの何れかの作動状態に切り替えられる。なお、トルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ32がロックアップ状態、ロックアップスリップ状態、ロックアップ解放状態であっても、フロント側油室20eとリヤ側油室20gとが同室すなわちフロント側油室20eとリヤ側油室20gとが常時相互に連通しており、作動油供給ポート20aからリヤ側油室20gへ向かう作動油によってロックアップクラッチ32が常時冷却される。
自動変速機22は、エンジン12から駆動輪14までの動力伝達経路の一部を構成し、複数の油圧式摩擦係合装置(第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2)およびワンウェイクラッチF1が選択的に係合又は解放されることによりギヤ比(変速比)が異なる複数のギヤ段(変速段)が形成される有段式の自動変速機として機能する遊星歯車式多段変速機である。例えば、車両によく用いられる所謂クラッチツゥクラッチ変速を行う有段変速機である。自動変速機22は、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置58と、ラビニヨ型に構成されているシングルピニオン型の第2遊星歯車装置60およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置62とを同軸線上(軸心RC上)に有し、変速機入力軸30の回転を変速して変速機出力ギヤ24から出力する。
第1遊星歯車装置58は、外歯歯車である第1サンギヤS1と、第1サンギヤS1と同心円上に配置される内歯歯車である第1リングギヤR1と、第1サンギヤS1および第1リングギヤR1と噛み合う、一対の歯車対からなる第1ピニオンギヤP1と、その第1ピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持する第1キャリヤCA1とを有している。
第2遊星歯車装置60は、外歯歯車である第2サンギヤS2と、第2サンギヤS2と同心円上に配置される内歯歯車である第2リングギヤR2と、第2サンギヤS2および第2リングギヤR2と噛み合う第2ピニオンギヤP2と、その第2ピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持する第2キャリヤCA2とを有している。
第3遊星歯車装置62は、外歯歯車である第3サンギヤS3と、第3サンギヤS3と同心円上に配置される内歯歯車である第3リングギヤR3と、その第3サンギヤS3および第3リングギヤR3と噛み合う、一対の歯車対からなる第3ピニオンギヤP3と、その第3ピニオンギヤP3を自転および公転可能に支持する第3キャリヤCA3とを有している。
これら油圧式摩擦係合装置の係合と解放とが制御されることで、図4の係合作動表に示すように、運転者のアクセル操作や車速V等に応じて前進8段、後進1段の各ギヤ段が形成される。図4の「1st」-「8th」は前進ギヤ段としての第1変速段−第8速変速段を意味し、「Rev」は後進ギヤ段としての後進変速段を意味しており、各変速段に対応する自動変速機22のギヤ比γ(=変速機入力軸回転速度Nin/変速機出力ギヤ回転速度Nout)は、第1遊星歯車装置58、第2遊星歯車装置60、及び第3遊星歯車装置62の各歯車比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)によって適宜定められる。
図5に示すように、油圧制御回路54には、ロックアップコントロールバルブ64と、オイルポンプ33から発生する油圧を元圧としてリリーフ形の第1ライン圧調圧弁67により調圧された第1ライン油圧PLを、ロックアップ係合圧PSLUに調圧するリニアソレノイドバルブSLUと、第1ライン油圧PLを元圧としてモジュレータ油圧PMODを一定値に調圧するモジュレータバルブ66とが備えられている。上記油圧制御回路54には、前記油圧式摩擦係合装置の図示しない各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブSL1〜SL6(図1参照)が備えられている。なお、図5では、上記リニアソレノイドバルブSLUの元圧として第1ライン圧PLが用いられていたが、その第1ライン圧PLに替えてモジュレータ油圧PMODが用いられていても良い。
また、図5に示すように、ロックアップコントロールバルブ64は、ロックアップ係合圧PSLUが所定値を超えるとOFF位置からON位置へ切り換えられる型式の2位置切換弁であって、ON位置では、第1油路L1を閉路し、第2油路L2を第3油路L3へ接続し、第1油路L1を排出油路EXへ接続し、第4油路L4をクーラー68へ接続し、且つ第5油路L5を第6油路L6へ接続する。上記第1油路L1は、トルクコンバータ20の作動油流出ポート20bから出力されたトルクコンバータアウト圧PTCoutが導かれる油路である。上記第2油路L2は、リニアソレノイドバルブSLUによって調圧されたロックアップ係合圧PSLUが導かれる油路である。上記第3油路L3は、トルクコンバータ20の制御油室20dに供給されるロックアップオン圧PLupONが導かれる油路である。上記第4油路L4は、第1ライン圧調圧弁67からリリーフされた油圧を元圧として第2ライン圧調圧弁69により調圧された第2ライン油圧Psecが導かれる油路である。上記第5油路L5は、モジュレータバルブ66によって一定値に調圧されたモジュレータ油圧PMODが導かれる油路である。上記第6油路L6は、トルクコンバータ20のフロント側油室20eに供給されるトルクコンバータイン圧PTCinが導かれる油路である。
また、ロックアップコントロールバルブ64は、図5に示すように、OFF位置では、第1油路L1を第3油路L3へ接続し、第2油路L2を閉路し、第1油路L1をクーラー68へ接続し、第4油路L4を第6油路L6へ接続し、且つ第5油路L5を閉路する。ロックアップコントロールバルブ64は、スプール弁子をOFF位置側へ付勢するスプリング64aと、スプール弁子をON位置側へ付勢するためにロックアップ係合圧PSLUを受け入れる油室64bとを備えている。ロックアップコントロールバルブ64では、ロックアップ係合圧PSLUが比較的小さく設定された所定値より小さい場合には、スプリング64aの付勢力によってスプール弁子がOFF位置に保持される。また、ロックアップコントロールバルブ64では、ロックアップ係合圧PSLUが前記所定値より大きい場合には、スプリング64aの付勢力に抗してスプール弁子がON位置に保持される。なお、図5のロックアップコントロールバルブ64では、実線はスプール弁子がON位置であるときの流路を示し、破線はスプール弁子がOFF位置であるときの流路を示している。
上記のように構成された油圧制御回路54により、ロックアップコントロールバルブ64からトルクコンバータ20における制御油室20dおよびフロント側油室20eへ供給される油圧が切換えられることで、ロックアップクラッチ32の作動状態が切り替えられる。先ず、ロックアップクラッチ32がスリップ状態乃至ロックアップオンとされた場合を説明する。ロックアップコントロールバルブ64において、電子制御装置56から出力される指令信号によって前記所定値より大きくされたロックアップ係合圧PSLUが供給されると、ロックアップコントロールバルブ64がON位置に切り替えられ、ロックアップ係合圧PSLUがトルクコンバータ20の制御油室20dへ供給されると共に、ロックアップコントロールバルブ64に供給されたモジュレータ油圧PMODがトルクコンバータ20のフロント側油室20eへ供給される。すなわち、ロックアップ係合圧PSLUがロックアップオン圧PLupONとして制御油室20dに供給され、モジュレータ油圧PMODがトルクコンバータイン圧PTCinとしてフロント側油室20eに供給される。なお、ロックアップコントロールバルブ64がON位置に切り替えられると、ロックアップオン圧PLupONと、トルクコンバータイン圧PTCinと、トルクコンバータアウト圧PTCoutとの大きさの関係は、ロックアップオン圧PLupON>トルクコンバータイン圧PTCin>トルクコンバータアウト圧PTCoutとなる。これによって、トルクコンバータ20の制御油室20dのロックアップオン圧(係合圧)PLupONがリニアソレノイドバルブSLUにより調圧されることにより、ロックアップ差圧(PLupON−(PTCin+PTCout)/2)ΔPが調圧されて、ロックアップクラッチ32の作動状態がスリップ状態乃至ロックアップオン(完全係合)の範囲で切り替えられる。
次に、ロックアップクラッチ32がロックアップオフとされた場合を説明する。ロックアップコントロールバルブ64において、ロックアップ係合圧PSLUが前記所定値より小さい場合には、ロックアップコントロールバルブ64がスプリング64aの付勢力によりOFF位置に切り替えられ、トルクコンバータ20の作動油流出ポート20bから出力されたトルクコンバータアウト圧PTCoutがトルクコンバータ20の制御油室20dへ供給されると共に、第2ライン油圧Psecがトルクコンバータ20のフロント側油室20eへ供給される。すなわち、トルクコンバータアウト圧PTCoutがロックアップオン圧PLupONとして制御油室20dに供給され、第2ライン油圧Psecがトルクコンバータイン圧PTCinとしてフロント側油室20eに供給される。なお、ロックアップコントロールバルブ64がOFF位置に切り替えられると、上記ロックアップオン圧PLupONと、トルクコンバータイン圧PTCinと、トルクコンバータアウト圧PTCoutとの大きさの関係は、トルクコンバータイン圧PTCin>トルクコンバータアウト圧PTCout>ロックアップオン圧PLupONとなる。これによって、ロックアップクラッチ32の作動状態がロックアップオフに切り替えられる。
図1に戻り、車両10は、例えばロックアップクラッチ32のロックアップ係合圧PSLUすなわちロックアップ差圧ΔPを制御するロックアップ制御と、自動変速機22の変速時の油圧式摩擦係合装置の係合圧を制御する変速制御等とを油圧制御回路54を介して実行する電子制御装置56を備えている。図1は、電子制御装置56の入出力系統を示す図であり、電子制御装置56による制御機能の要部を説明する機能ブロックである。電子制御装置56は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各制御を実行する。
電子制御装置56には、車両10が備える各種センサにより検出される各種入力信号が供給されるようになっている。例えば、スロットル弁開度センサ70により検出されるスロットル弁開度θth(%)を表す信号、車速センサ72により検出される車速V(km/h)を表す信号、アクセル操作量センサ74により検出されるアクセルペダルの操作量であるアクセル開度θacc(%)を表す信号、第1油温センサ76により検出される、ロックアップクラッチ32よりも油圧制御回路54において下流側の実際の第1実油温(実油温)T1oil(℃)例えばトルクコンバータ20の作動油流出ポート20bから流出される作動油の実際の第1実油温T1oil(℃)を表す信号、第2油温センサ78により検出される、ロックアップクラッチ32よりも油圧制御回路54において上流側の実際の第2実油温T2oil(℃)例えばトルクコンバータ20の作動油供給ポート20aに供給される作動油の実際の第2実油温T2oil(℃)を表す信号、エンジン回転センサ80により検出されるエンジン12のエンジン回転数Ne(rpm)を表す信号、タービン回転センサ82により検出されるトルクコンバータ20のタービン翼車20tのタービン回転数Nt(rpm)を表す信号、スポーツモード選択スイッチ84により検出されるスポーツモード選択スイッチ84が操作されたか否かを表すON、OFF信号、エコモード選択スイッチ86により検出されるエコモード選択スイッチ86が操作されたか否かを表すON、OFF信号等、が電子制御装置56に入力される。また、電子制御装置56からは、自動変速機22の変速に関する油圧制御の為の変速指示圧Satと、ロックアップクラッチ32の作動状態の切替制御のためのロックアップ指示圧Slu等とが、それぞれ出力される。なお、上記変速指示圧Satは、油圧式摩擦係合装置の図示しない各油圧アクチュエータへ供給される各油圧を調圧するリニアソレノイドバルブSL1〜SL6を駆動する為の指示信号であり、油圧制御回路54のリニアソレノイドバルブSL1〜SL6へ出力される。また、上記ロックアップ指示圧Sluは、ロックアップ係合圧PSLUを調圧するリニアソレノイドバルブSLUを駆動する為の指示信号であり、油圧制御回路54のリニアソレノイドバルブSLUへ出力される。
図1に示す電子制御装置56は、制御機能の要部として、ロックアップクラッチ制御部90と、摩擦材温度推定部(温度推定部)92と、発熱傾向判定部94とを含んでいる。図1に示すロックアップクラッチ制御部90は、完全ロックアップ制御部90aと、フレックスロックアップ制御部90bと、ロックアップクラッチ解放制御部90cと、フレックスロックアップ制御実施判定部90dと、目標差回転変更部90eと、閾値設定部90f等とを備えている。
ロックアップクラッチ制御部90は、ロックアップクラッチ32のロックアップ差圧(PLupON−(PTCin+PTCout)/2)ΔPすなわちロックアップ係合圧PSLUのロックアップ指示圧Sluを制御するロックアップ制御を実行する。ロックアップクラッチ制御部90は、車速Vおよびスロットル弁開度θthを変数として、ロックアップオフ領域、スリップ作動領域、ロックアップオン領域を有する予め定められた関係(ロックアップ領域線図)を用いて実際の車速Vおよびスロットル弁開度θthに基づいて、ロックアップオフ領域、スリップ作動領域、ロックアップオン領域の何れの領域であるかを判断し、その判断した領域に対応する作動状態にロックアップクラッチ32の作動状態がなるように、指示信号であるロックアップ指示圧Sluを制御する。このロックアップ指示圧Sluに従って、判断した領域に対応する作動状態にロックアップクラッチ32の作動状態がなるように油圧制御回路54に設けられたリニアソレノイドバルブSLUが駆動(作動)させられる。
完全ロックアップ制御部90aは、ロックアップクラッチ制御部90での前記ロックアップ領域線図で前記ロックアップオン領域であると判断されると、ロックアップクラッチ32を完全係合するようにロックアップクラッチ32のロックアップ係合圧PSLUのロックアップ指示圧Sluを制御する完全ロックアップ制御を実施する。
フレックスロックアップ制御部90bは、ロックアップクラッチ制御部90での前記ロックアップ領域線図で前記スリップ作動領域であると判断されると、ロックアップクラッチ32を完全係合させずにトルクコンバータ20においてポンプ翼車20pとタービン翼車20tとを予め設定された目標差回転ΔN*(rpm)にロックアップクラッチ32の実際の差回転(スリップ回転)ΔNが一致するように、ロックアップクラッチ32のロックアップ係合圧PSLUのロックアップ指示圧Sluを制御するフレックスロックアップ制御を実施する。なお、上記差回転ΔNは、ポンプ翼車20pの回転数すなわちエンジン回転数Ne(rpm)と、タービン翼車20tの回転数すなわちタービン回転数Nt(rpm)との差回転である。
ロックアップクラッチ解放制御部90cは、ロックアップクラッチ制御部90での前記ロックアップ領域線図で前記ロックアップオフ領域であると判断されると、ロックアップクラッチ32を解放するようにロックアップクラッチ32のロックアップ係合圧PSLUのロックアップ指示圧Sluを制御するロックアップクラッチ解放制御を実施する。
フレックスロックアップ制御実施判定部90dは、フレックスロックアップ制御部90bでフレックスロックアップ制御が実施中であるか否かを判定する。例えば、フレックスロックアップ制御実施判定部90dは、実際の車速Vおよびスロットル弁開度θthが、ロックアップクラッチ制御部90での前記ロックアップ領域線図において、前記スリップ作動領域である時に、フレックスロックアップ制御が実施中であると判定し、前記ロックアップオン領域または前記ロックアップオフ領域である時に、フレックスロックアップ制御が実施中でないと判定する。
摩擦材温度推定部92は、発熱量推定部92aと、放熱量推定部92bと、記憶部92cとを備える。摩擦材温度推定部92は、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、予め定められた推定温度算出式である後述する式(4)を用いてロックアップクラッチ32の摩擦材の推定温度Tcl(℃)すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)を推定する。
発熱ゲイン設定部92dを有する発熱量推定部92aは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、そのフレックスロックアップ制御によってロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhを発熱ゲイン設定部92dで設定された発熱ゲインKheatを用いて推定する。
発熱ゲイン設定部92dは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、そのフレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時の、ロックアップクラッチ32におけるポンプ翼車20pとタービン翼車20tとの差回転ΔN、ロックアップクラッチ32に伝達されるクラッチ伝達トルクTQcL(Nm)を用いて、例えば、上記差回転ΔNと発熱ゲインKheatとの関係マップ、上記クラッチ伝達トルクTQcLと発熱ゲインKheatとの関係マップ等から、発熱ゲインKheatを設定する。例えば、発熱ゲイン設定部92dでは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時のロックアップクラッチ32のクラッチ伝達トルクTQcLが大きい程、発熱ゲインKheatが大きくなるように設定される。また、発熱ゲイン設定部92dでは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時のロックアップクラッチ32の差回転ΔNが大きい程、発熱ゲインKheatが大きくなるように設定される。なお、ロックアップクラッチ32のクラッチ伝達トルクTQcLは、次式(1)により算出される。
TQcL=Te−c×Ne ・・・(1)
式(1)において、Teはエンジン12の出力トルクであり、予め求められているアクセル開度θaccおよびエンジン回転数NeからなるエンジントルクTeの関係マップから、実際のアクセル開度θaccおよび実際のエンジン回転数Neに基いて求められる。また、上記cは、トルクコンバータ20の容量係数に対応しており、例えば、電子制御装置56に予め記憶されているトルクコンバータ20の性能曲線により求められる。
発熱量推定部92aは、発熱ゲイン設定部92dで発熱ゲインKheatが設定されると、その設定された発熱ゲインKheatを用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhを推定する。すなわち、発熱量推定部92aは、発熱ゲイン設定部92dで発熱ゲインKheatが設定されると、次式(2)を用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhを算出する。
Qh=Kheat×TQcL×ΔN ・・・(2)
放熱ゲイン設定部92eを有する放熱量推定部92bは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、そのフレックスロックアップ制御によってロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から放熱される放熱量Qcを、放熱ゲイン設定部92eで設定された放熱ゲインKcoolを用いて推定する。
放熱ゲイン設定部92eは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、そのフレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時の、タービン回転数Nt(rpm)、記憶部92cに記憶されたロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度T0(℃)と第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT(℃)等を用いて、例えば、上記タービン回転数Ntと放熱ゲインKcoolとの関係マップ、上記差温ΔTと放熱ゲインKcoolとの関係マップ等から、放熱ゲインKcoolを設定する。例えば、放熱ゲイン設定部92eでは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時のタービン回転数Nt(rpm)が高い程、放熱ゲインKcoolが大きくなるように設定される。また、放熱ゲイン設定部92eでは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定された時の差温ΔT(℃)が大きい程、放熱ゲインKcoolが大きくなるように設定される。
放熱量推定部92bは、放熱ゲイン設定部92eで放熱ゲインKcoolが設定されると、その設定された放熱ゲインKcoolを用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から放熱される放熱量Qcを推定する。すなわち、放熱量推定部92bは、放熱ゲイン設定部92eで放熱ゲインKcoolが設定されると、次式(3)を用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から放熱する放熱量Qcを算出する。
Qc=Kcool×((T0−T2oil)−A) ・・・(3)
なお、式(3)において、Aは、予め設定された定数である。
記憶部92cは、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定されると、その推定された推定温度Tcl(℃)を推定温度T0(℃)として記憶する。なお、記憶部92cでは、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定されていない場合には、初期値として例えば第1油温センサ76で検出される第1実油温T1oil(℃)が推定温度T0(℃)として記憶される。
摩擦材温度推定部92は、発熱量推定部92aでロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが推定され、且つ、放熱量推定部92bでロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から放熱する放熱量Qcが推定されると、その推定された発熱量Qhからロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度が上昇する上昇温度ΔTheat(℃)を算出し、その推定された放熱量Qcからロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度が下降する下降温度ΔTcool(℃)を算出して、記憶部92cに記憶された推定温度T0(℃)を基にしてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)を推定する。すなわち、摩擦材温度推定部92では、発熱量推定部92aでロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが推定され、且つ、放熱量推定部92bでロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から放熱する放熱量Qcが推定されると、予め定められた推定温度算出式である次式(4)を用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)を算出する。
Tcl=T0+((Qh/Ccl)−(Qc/Ccl)) ・・・(4)
なお、式(4)において、Cclは、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の熱容量である。また、式(4)右辺の(Qh/Ccl)は上昇温度ΔTheatに対応し、(Qc/Ccl)は下降温度ΔTcoolに対応する。
目標差回転変更部90eは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定され、且つ、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定され、且つ、摩擦材温度推定部92で推定された推定温度Tcl(℃)とその推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が、予め設定された第1閾値(低減判定温度閾値)TA(℃)以上であり且つ予め定められた第2閾値TB(℃)未満(TA≦ΔT1<TB)であると、フレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御の予め設定された目標差回転ΔN*(rpm)を、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満である場合に比べて小さい値に変更する(例えば、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満である場合に目標差回転ΔN*(rpm)が50rpmであれば、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)以上である場合に目標差回転ΔN*(rpm)を25rpmに変更する)。なお、フレックスロックアップ制御部90bは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定され、且つ、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定され、且つ、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満であると、フレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御を継続して実施すなわち予め設定された目標差回転ΔN*(rpm)を変更しないでフレックスロックアップ制御を実施する。
なお、第1閾値TA(℃)は、例えばフレックスロックアップ制御部90bで継続してフレックスロックアップ制御が実施されることによってロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する熱により、それら第1摩擦板38および第2摩擦板44に耐久性低下等の影響が発生する可能性が高まる、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度(℃)である。また、第2閾値TB(℃)は、例えばフレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御から目標差回転変更部90eでそのフレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)を小さい値に変更しても、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発生する熱により、それら第1摩擦板38および第2摩擦板44に耐久性低下等の影響が発生する可能性が高まる、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度である。
完全ロックアップ制御部90aは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定され、且つ、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定され、且つ、摩擦材温度推定部92で推定された推定温度Tcl(℃)とその推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が、第2閾値TB(℃)以上であり且つ予め定められた第3閾値(ロックアップクラッチ解放判定温度閾値)TC(℃)未満(TB≦ΔT1<TC)であると、フレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御からロックアップクラッチ32を完全係合させる完全ロックアップ制御を実施する。なお、第3閾値TC(℃)は、例えばフレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御から完全ロックアップ制御に切り替えてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44から熱を放熱させても、それら第1摩擦板38および第2摩擦板44の熱により、それら第1摩擦板38および第2摩擦板44に耐久性低下等の影響が発生する可能性が高まる、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度である。また、上記した第1閾値TA(℃)、第2閾値TB(℃)、第3閾値TC(℃)は、例えばTA<TB<TCとなるように設定されている。
ロックアップクラッチ解放制御部90cは、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定され、且つ、摩擦材温度推定部92でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定され、且つ、摩擦材温度推定部92で推定された推定温度Tcl(℃)とその推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が、第3閾値TC(℃)以上(TC≦ΔT1)であると、フレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御からロックアップクラッチ32を解放させるロックアップクラッチ解放制御を実施する。
発熱傾向判定部94は、フレックスロックアップ制御実施判定部90dでフレックスロックアップ制御が実施中であると判定されると、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向か否かを判定する。例えば、発熱傾向判定部94では、スポーツモード選択スイッチ84が操作されて走行中に例えば高負荷要求等が求められるスポーツモードが電子制御装置56で選択されていると、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定する。また、発熱傾向判定部94では、エコモード選択スイッチ86が操作されて走行中に例えば燃費、走行性等を優先させるエコモードが電子制御装置56で選択されていると、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定する。
閾値設定部90fは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向か否かが判定されると、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qcの増大傾向によって、第1閾値TA(℃)、第2閾値TB(℃)、第3閾値TC(℃)を設定する。例えば、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定されると、例えば、第1閾値TA(℃)を120℃、第2閾値TB(℃)を160℃、第3閾値TC(℃)を200℃に設定する。また、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定されると、例えば、第1閾値TA(℃)を120℃、第2閾値TB(℃)を140℃、第3閾値TC(℃)を160℃に設定する。すなわち、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、第2閾値TB(℃)および第3閾値TC(℃)を大きく設定する。なお、本実施例において、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定されても、またはそれら第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定されても、第1閾値TA(℃)は同じ大きさに設定される。
図6は、電子制御装置56において、フレックスロックアップ制御の実施中の制御作動の一例を説明するフローチャートである。
先ず、フレックスロックアップ制御実施判定部90dの機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、フレックスロックアップ制御が実施中であるか否かが判定される。S1の判定が否定される場合には、再度S1が実行されるが、S1の判定が肯定される場合には、発熱量推定部92a、放熱量推定部92b等の機能に対応するS2が実行される。S2では、設定された発熱ゲインKheatを用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが推定され、設定された放熱ゲインKcoolを用いてロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で放熱する放熱量Qcが推定される。次に、摩擦材温度推定部92の機能に対応するS3では、S2で推定された発熱量Qhおよび放熱量Qc等を用いて、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)が推定される。
次に、発熱傾向判定部94の機能に対応するS4において、スポーツモードが選択されているか否かが判定される。S4の判定が肯定される場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、閾値設定部90fの機能に対応するS5が実行されるが、S4の判定が否定される場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合には、閾値設定部90fの機能に対応するS6が実行される。S5では、例えば、第1閾値TA(℃)が120℃、第2閾値TB(℃)が160℃、第3閾値TC(℃)が200℃に設定、つまり第3閾値TC(℃)の値が後述するS6で設定される第3閾値TC(℃)に比較して大きく設定される。S6では、例えば、第1閾値TA(℃)が120℃、第2閾値TB(℃)が140℃、第3閾値TC(℃)が160℃に設定、つまり第3閾値TC(℃)の値がS5で設定される第3閾値TC(℃)に比較して小さく設定される。
次に、フレックスロックアップ制御部90bの機能に対応するS7において、S3で推定された推定温度Tcl(℃)とS3で推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満(ΔT1<TA)であるか否かが判定される。S7の判定が肯定される場合には、フレックスロックアップ制御部90bの機能に対応するS8が実行され、S7の判定が否定される場合には、目標差回転変更部90eの機能に対応するS9が実行される。S8では、フレックスロックアップ制御が継続して実施させられる。S9では、上記差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)以上であり且つ第2閾値TB(℃)未満(TA≦ΔT1<TB)であるか否かが判定される。
S9の判定が肯定される場合には、目標差回転変更部90eの機能に対応するS10が実行されるが、S9の判定が否定される場合には、完全ロックアップ制御部90aの機能に対応するS11が実行される。S10では、フレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*が、S8で実行されるフレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(例えば50rpm)に比べて小さい値(例えば25rpm)に変更させられる。S11では、上記差温ΔT1(℃)が第2閾値TB(℃)以上であり且つ第3閾値TC(℃)未満(TB≦ΔT1<TC)であるか否かが判定される。
S11の判定が肯定される場合には、完全ロックアップ制御部90aの機能に対応するS12が実行されるが、S11の判定が否定される場合には、ロックアップクラッチ解放制御部90cの機能に対応するS13が実行される。S12では、フレックスロックアップ制御からロックアップクラッチ32を完全係合させる完全ロックアップ制御が実施される。S13では、フレックスロックアップ制御からロックアップクラッチ32を解放させるロックアップクラッチ解放制御が実施される。
図6のフローチャートでは、S9において推定温度Tcl(℃)すなわち差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)以上であり且つ第2閾値TB(℃)未満(TA≦ΔT1<TB)である場合には、S10においてフレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)が、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満でS8で実施されるフレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)に比べて小さい値に変更されるので、フレックスロックアップ制御によりロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発生する熱が抑制されてそれら第1摩擦板38および第2摩擦板44の耐久性低下が抑制されると共に、フレックスロックアップ制御が実施される期間が好適に増加させられる。また、S4においてスポーツモードが選択される場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、S4においてスポーツモードが選択されない場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、第3閾値TC(℃)が大きく設定されるので、推定温度Tcl(℃)が上昇することによってロックアップクラッチ32が解放させられる割合が、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して低くなる。また、S4においてスポーツモードが選択されない場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合には、S4においてスポーツモードが選択される場合すなわちロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して、第3閾値TC(℃)が小さく設定されるので、推定温度Tcl(℃)が上昇することによってロックアップクラッチ32が解放させられる割合が、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して高くなる。
上述のように、本実施例の動力伝達装置16の電子制御装置56によれば、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向か否かを判定する発熱傾向判定部94と、摩擦材温度推定部92で推定された第1摩擦板38および第2摩擦板44の推定温度Tcl(℃)とその推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)以上であり且つ第2閾値TB(℃)未満である場合には、フレックスロックアップ制御部90bで実施されているフレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)を、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満である場合に比べて小さい値に変更する目標差回転変更部90eと、差温ΔT1(℃)が第3閾値TC(℃)以上である場合には、フレックスロックアップ制御からロックアップクラッチ32を解放させるロックアップクラッチ解放制御部90cと、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、第3閾値TC(℃)を大きく設定する閾値設定部90fとを備える。このため、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)以上であり第2閾値TB(℃)未満である場合には、フレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)が、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満である場合に比べて小さい値に変更されるので、フレックスロックアップ制御によりロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発生する熱が抑制されてそれら第1摩擦板38および第2摩擦板44の耐久性低下が抑制されると共に、フレックスロックアップ制御が実施される期間が従来に比較して増加されて従来に比べて燃費が向上または例えばこもり音などのNV性能が向上させられる。また、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、第3閾値TC(℃)が大きく設定されるので、推定温度Tcl(℃)が上昇することによってロックアップクラッチ32が解放させられる割合が、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して低くなり走行中の動力性能や燃費が好適に向上させられる。また、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して、第3閾値TC(℃)が小さく設定されるので、推定温度Tcl(℃)が上昇することによってロックアップクラッチ32が解放させられる割合が、発熱傾向判定部94で発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合に比較して高くなり走行中の前記NV性能が好適に向上させられる。また、本実施例のロックアップクラッチ32は、多板式クラッチであるので、単板式クラッチに比較して摩擦板から放熱される放熱量Qcが多く、フレックスロックアップ制御が実施される期間が好適に増加されて燃費が一層効果的に向上させられ、または例えばこもり音などのNV性能が一層効果的に向上させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例のトルクコンバータ20は、作動油供給ポート20aと、作動油流出ポート20bと、制御油室20dにロックアップ係合圧PSLUを供給するポートとを有し、ロックアップ制御の開始時に押圧部材48が移動することによって押圧部材48とフロントカバー34との間の作動油が圧縮されて背圧((PTCin+PTCout)/2)が上昇する3ポート構造であったが、それ以外のトルクコンバータ20例えば、上記背圧((PTCin+PTCout)/2)が作用されない2ポート構造のトルクコンバータでも本発明を適用させることができる。
また、前述の実施例では、車両10にはトルクコンバータ20が用いられていたが、トルクコンバータ20に替えて、トルク増幅作用のない流体継手などが用いられても良い。
また、前述の実施例において、完全ロックアップ制御部90a、フレックスロックアップ制御部90b、ロックアップクラッチ解放制御部90c、目標差回転変更部90eでは、摩擦材温度推定部92で推定された推定温度Tcl(℃)とその推定温度Tcl(℃)が推定された時の第1油温センサ76で検出された第1実油温T1oil(℃)との差温ΔT1(℃)が、第1閾値TA(℃)、第2閾値TB(℃)、第3閾値TC(℃)によって定められた所定の範囲(例えば、ΔT1<TA、TA≦ΔT1<TB、TB≦ΔT1<TC、TC≦ΔT1)の時に、フレックスロックアップ制御を継続して実行したり、フレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)を変更したり、ロックアップクラッチ32を完全係合させたり、ロックアップクラッチ32を解放させたりしていたが、例えば、上記差温ΔT1(℃)に替えて推定温度Tcl(℃)が用いられても良い。なお、推定温度Tcl(℃)だけを用いる場合には、推定温度Tcl(℃)を計算する計算値のずれなどにより、例えば図6のフローチャートのS7、S9、S11で誤判定等のリスクがあるが、信頼性の高い第1油温センサ76からの実際の第1実油温T1oil(℃)を利用して差温ΔT1(℃)を利用すると上記誤判定等のリスクが好適に低減する。
また、前述の実施例において、目標差回転変更部90eでは、差温ΔT1(℃)が、第1閾値TA(℃)以上であり且つ第2閾値TB(℃)未満である場合に、フレックスロックアップ制御の目標差回転ΔN*(rpm)を、差温ΔT1(℃)が第1閾値TA(℃)未満である場合に比べて小さい値に(例えば目標差回転ΔN*(rpm)を50rpmから25rpmへ)変更していたが、例えば、差温ΔT1(℃)が、第1閾値TA(℃)以上であり且つ第2閾値TB(℃)未満である場合において、差温ΔT1(推定温度Tcl)(℃)が上昇するとその差温ΔT1の上昇に反比例して目標差回転ΔN*(rpm)が減少するようにしても良い。
また、前述の実施例において、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して第2閾値TB(℃)を大きく設定していたが、例えば、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して第2閾値TB(℃)を小さく設定しても良い。例えば、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合すなわちスポーツモードが選択されている場合には、一般的には第1摩擦板38および第2摩擦板44の温度上昇が早いので、早めに完全ロックアップに移行し、第1摩擦板38および第2摩擦板の温度上昇を抑えたほうが、運転者の意図にあう。また、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合すなわちエコモードが選択されている場合には、一般的には走行性最優先なのでNV性能等が悪化する完全ロックアップを避けたほうが、運転者の意図にあう。また、前述の実施例では、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であるか否かの判定に関係なく、設定される第1閾値TA(℃)の大きさが変わらなかったが、例えば、閾値設定部90fでは、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、発熱傾向判定部94でロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して第1閾値TA(℃)を大きく設定しても良い。
また、前述の実施例において、発熱傾向判定部94では、スポーツモードが選択されている時にロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向であると判定され、エコモードが選択されている時にロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易くない発熱傾向であると判定されていたが、走行時の選択されている走行モードによってロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向か否かを判定するだけでなく、例えば周辺環境(油温等)、車両状態(車速、旋回等)等によって、ロックアップクラッチ32の第1摩擦板38および第2摩擦板44で発熱する発熱量Qhが増大し易い発熱傾向か否かを判定しても良い。
また、前述の実施例では、ロックアップクラッチ32が多板式クラッチであったが、例えばロックアップクラッチ32として単板式クラッチを適用することも可能である。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
16:車両用動力伝達装置(動力伝達装置)
20:トルクコンバータ(流体継手)
20p:ポンプ翼車(入力部材)
20t:タービン翼車(出力部材)
32:ロックアップクラッチ
38:第1摩擦板(摩擦材)
44:第2摩擦板(摩擦材)
56:電子制御装置(制御装置)
90b:フレックスロックアップ制御部
90c:ロックアップクラッチ解放制御部
90e:目標差回転変更部
90f:閾値設定部
92:摩擦材温度推定部(温度推定部)
94:発熱傾向判定部
ΔN:差回転
ΔN*:目標差回転
Qh:発熱量
TA:第1閾値(低減判定温度閾値)
TC:第3閾値(ロックアップクラッチ解放判定温度閾値)
Tcl:推定温度

Claims (1)

  1. ロックアップクラッチを有する流体継手を備える車両用動力伝達装置において、前記ロックアップクラッチの摩擦材の温度を推定する温度推定部と、前記ロックアップクラッチを完全係合させずに前記流体継手において入力部材と出力部材とを予め設定された目標差回転に前記ロックアップクラッチの実際の差回転が一致するように制御するフレックスロックアップ制御部とを備える車両用動力伝達装置の制御装置であって、
    前記ロックアップクラッチの摩擦材で発熱する発熱量が増大し易い発熱傾向にあるか否かを判定する発熱傾向判定部と、
    前記温度推定部で推定された前記摩擦材の推定温度が予め設定された低減判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御部で実施されているフレックスロックアップ制御の前記目標差回転を、前記推定温度が前記低減判定温度閾値未満である場合に比べて小さい値に変更する目標差回転変更部と、
    前記推定温度が前記低減判定温度閾値より大きく予め定められたロックアップクラッチ解放判定温度閾値以上である場合には、前記フレックスロックアップ制御から前記ロックアップクラッチを解放させるロックアップクラッチ解放制御部と、
    前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易い発熱傾向であると判定される場合には、前記発熱傾向判定部で前記発熱量が増大し易くない発熱傾向であると判定される場合に比較して、前記ロックアップクラッチ解放判定温度閾値を大きく設定する閾値設定部と
    を備えることを特徴とする車両用動力伝達装置の制御装置。
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