JP2017210239A - 蓄圧式吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャ体と副シリンダとの間のシール性を確保した上で、副シリンダの操作性を長期に亘って維持できる蓄圧式吐出器を提供する。【解決手段】装着キャップ21と、主シリンダ22と、プランジャ体24と、副シリンダ23と、を備え、装着キャップ21は、副シリンダ23の下部筒体74が下方移動可能に挿入された案内筒34を備え、副シリンダ23には、押下ヘッド11が装着された上部筒体76、及びプランジャ体24の上端部が内側に下方移動可能に収容され、プランジャ体24の連通路Rを通して主シリンダ22内に連通する下部筒体74を有するとともに、上部筒体76内と下部筒体74内とを連通する連通孔85が形成され、下部筒体74の外周面には、案内筒34に径方向で対向するとともに、軸線O方向のほぼ全長に亘って延びる縦リブ91が、周方向に間隔をあけて複数形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄圧式吐出器に関する。
容器本体の口部に取り付けられる蓄圧式吐出器(以下、単に吐出器という。)として、吐出孔が形成された押下ヘッドと、容器本体内に連通可能な主シリンダと、吐出孔に連通可能な副シリンダと、主シリンダ内及び副シリンダ内を移動可能に嵌合されるとともに、主シリンダ内及び副シリンダ内を連通する連通路が形成されたプランジャ体と、を備える構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。下記特許文献1において、副シリンダは、口部に装着される装着キャップの案内筒内に移動可能に挿入され、押下ヘッドの押し下げ操作に伴いプランジャ体とともに下降する。
上述した吐出器を用いて内容物を吐出するには、まず押下ヘッドを押し下げる。すると、副シリンダ及びプランジャ体が主シリンダに対して下降することで、主シリンダ内が加圧され、主シリンダ内の内容物が連通路を通して副シリンダ内に流入する。そして、副シリンダ内への内容物の流入により副シリンダ内が加圧(蓄圧)されると、副シリンダに対してプランジャ体が下降する。これにより、副シリンダ内と吐出孔とが連通する。その結果、内容物が吐出孔を通して外部に吐出される。
実開昭60−171575号公報
ところで、上述した吐出器では、内容物が浸透して各部材が膨潤する場合がある。この場合、特に副シリンダは案内筒内に移動可能に挿入されているため、副シリンダに内容物が浸透して副シリンダが径方向に膨らむことで、副シリンダの外周面と案内筒の内周面との隙間が狭くなる。その結果、副シリンダの移動時における副シリンダと案内筒との摺動抵抗が大きくなり、副シリンダの移動がスムーズに行えないおそれがある。
一方で、副シリンダの外周面と案内筒の内周面との隙間を予め大きくすると、膨潤前の状態において案内筒内での副シリンダのがたつきが生じるおそれがある。また、案内筒内で副シリンダががたつくことで、プランジャ体と副シリンダとの間のシール性を確保できず、プランジャ体の外周面と副シリンダの内周面との間の隙間を通して内容物が漏れるおそれがある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、プランジャ体と副シリンダとの間のシール性を確保した上で、副シリンダの操作性を長期に亘って維持できる蓄圧式吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る蓄圧式吐出器は、容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップから下方に向けて延在し、その下端開口部が前記容器本体内に連通する主シリンダと、前記主シリンダの加圧時に前記主シリンダ内と前記容器本体内との連通を遮断し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記主シリンダ内と前記容器本体内とを連通させる下部弁体と、前記主シリンダから上方付勢状態で下方移動可能に立設されたプランジャ体と、内容物が吐出される吐出孔が形成された押下ヘッドと、前記押下ヘッドが装着された上部筒体、及び前記プランジャ体の上端部が内側に下方移動可能に収容され、前記プランジャ体の連通路を通して前記主シリンダ内に連通する下部筒体を有するとともに、前記上部筒体内と前記下部筒体内とを連通する連通孔が形成された副シリンダと、を備え、前記プランジャ体は、前記主シリンダ内に下方移動可能に嵌合された主ピストンと、前記下部筒体内に下方移動可能に嵌合された副ピストンと、前記連通孔を前記連通孔の下側から閉塞する上部弁体と、を備え、前記装着キャップは、前記副シリンダの前記下部筒体が下方移動可能に挿入された案内筒を備え、前記案内筒には、径方向の内側に向けて突出する係止突起が形成され、前記副シリンダの下端部には、径方向の外側に向けて突出するとともに、前記係止突起の下面に係止される抜け止め部が形成され、前記下部筒体の外周面には、前記案内筒に径方向で対向するとともに、上下方向における前記下部筒体の上端部から下端部に至る縦リブが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
この構成によれば、副シリンダが案内筒の内周面に接触する場合には、副シリンダは縦リブを介して案内筒の内周面に接触することになる。そのため、下部筒体の外周面と案内筒の内周面との間に隙間を設けたとしても、案内筒内で副シリンダを安定して支持できる。これにより、案内筒内での副シリンダのがたつきを抑制できる。また、案内筒内での副シリンダのがたつきを抑制することで、副ピストンと下部筒体との間のシール性を確保でき、副ピストンと下部筒体との間の隙間を通した内容物の漏れを抑制できる。
特に、副シリンダが案内筒の内周面に縦リブを介して接触することで、下部筒体の外周面が案内筒の内周面に直接接触する場合に比べて、副シリンダと案内筒の内周面との接触面積を低減できる。これにより、副シリンダが案内筒に対して上下方向に移動する際の、副シリンダと案内筒との間の摺動抵抗を低減できる。したがって、副シリンダが仮に膨潤した場合であっても、案内筒に対する副シリンダの上下方向への移動をスムーズに行うことができる。その結果、副シリンダの操作性を長期に亘って維持できる。
本発明に係る蓄圧式吐出器において、前記副シリンダが最下端位置にあるとき、前記縦リブの全体が前記案内筒の内周面に径方向で対向していてもよい。
この構成によれば、副シリンダの最下端位置において、下部筒体の縦リブが全体に亘って案内筒の内周面に径方向で対向しているため、案内筒に対する副シリンダの上下方向の移動を全長に亘ってスムーズに行うことができる。
本発明に係る蓄圧式吐出器によれば、内容物の漏れを抑制した上で、副シリンダの操作性を長期に亘って維持できる。
実施形態に係る吐出容器の軸線方向に沿う断面図である。 実施形態に係る副シリンダを示す部分断面図である。 実施形態に係る吐出容器において、押下ヘッドが最下端位置にある状態を示す軸線方向に沿う断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、容器本体に本発明の蓄圧式吐出器が取り付けられて構成された吐出容器を例にして説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに着脱可能に装着された吐出器(蓄圧式吐出器)3と、を備えている。なお、本実施形態の容器本体2内に収容される内容物には、吐出器3を膨潤しうる成分が含有されている。但し、内容物は適宜変更が可能である。
吐出器3は、内容物を吐出する吐出孔10が形成された押下ヘッド11と、吐出孔10に向けて内容物を供給するポンプ12と、を有している。
ポンプ12は、装着キャップ21と、主シリンダ22と、副シリンダ23と、プランジャ体24と、を主に備えている。
ここで、装着キャップ21、主シリンダ22、副シリンダ23及びプランジャ体24は、それぞれ筒状に形成されるとともに、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設されている。以下では、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向(上下方向)に沿う吐出容器1の押下ヘッド11側を上方、容器本体2側を下方という。また、軸線O方向から見た平面視で軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O周りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ21のうち、容器本体2の口部2aに装着された装着筒31の上端部には、径方向の内側に向けて環板部32が突設されている。環板部32は、口部2aの上端開口縁の全周に亘って軸線O方向で対向している。環板部32の外周部分には、上方に向けて延びるキャップ筒33が形成されている。キャップ筒33には、図示しないオーバーキャップが外嵌される。キャップ筒33は、装着筒31よりも小径に形成されている。
環板部32の内周縁には、上方に向けて延びる案内筒34が形成されている。案内筒34の上端部には、径方向の内側に向けて張り出す係止突起38が案内筒34の全周に亘って形成されている。係止突起38の下面は、径方向の内側に向かうに従い上方に延びる平滑面とされている。なお、図1の例において、案内筒34とキャップ筒33は、軸線O方向で同等の長さに形成されている。
主シリンダ22は、装着キャップ21が容器本体2に装着された状態において、容器本体2内に配置される。主シリンダ22は、シリンダ筒35と、シリンダ筒35の上端縁から径方向の外側に突設された取付フランジ36と、を有している。
取付フランジ36は、取付フランジ36と口部2aの上端開口縁との間にパッキンを挟んだ状態で、口部2aの上端開口縁と上述した環板部32とに軸線O方向で挟持されている。
シリンダ筒35は、基筒部41と、弁座部42と、連結筒部43と、を有している。
基筒部41は、下方に位置するものほど縮径された多段筒状に形成されている。基筒部41内には、軸線O方向に延びる棒材45が収容されている。棒材45は、基筒部41の内径よりも小径に形成されている。棒材45の下端部には、径方向に突出するリブ46が周方向に間隔をあけて形成されている。各リブ46は、基筒部41内の下端部に嵌合されている。
弁座部42は、基筒部41の下端から下方に向かうに従い漸次縮径している。弁座部42内には、下部弁体51が弁座部42の内周面に接離可能に収容されている。下部弁体51は、球状に形成されている。下部弁体51は、主シリンダ22内の圧力に応じて主シリンダ22内と容器本体2内との連通及び遮断を切り替える。
連結筒部43は、弁座部42の下端から下方に向けて延設されている。連結筒部43内には、吸上筒55の上端部が下方から嵌合されている。
プランジャ体24は、軸線Oと同軸上に配置された第1プランジャ61及び第2プランジャ62を有している。
第1プランジャ61は、有頂筒状に形成されている。第1プランジャ61は、下部が主シリンダ22内に収容された状態で、主シリンダ22内から上方に突出している。第1プランジャ61の筒部は、下方に位置するものほど拡径された多段筒状に形成されている。第1プランジャ61の筒部は、主シリンダ22内において上述した棒材45に外挿されている。第1プランジャ61は、主シリンダ22及び棒材45に対して軸線O方向に移動可能とされている。
第1プランジャ61における筒部の上端部には、第1プランジャ61の内外を連通する貫通孔63が形成されている。貫通孔63は、第1プランジャ61の筒部を径方向に貫通している。
第1プランジャ61における筒部の下端部には、主ピストン65が連設されている。主ピストン65は、下方に向かうに従い径方向の外側に延在している。主ピストン65は、主シリンダ22における基筒部41の内周面に軸線O方向に摺動可能に嵌合されている。主シリンダ22内において、上述したリブ46と第1プランジャ61との間には、第1プランジャ61を上方に付勢する付勢部材66が介在している。これにより、プランジャ体24は、主シリンダ22に対して上方付勢状態で下方移動可能に構成されている。
第1プランジャ61の頂部には、上方に突出する上部弁体71が連設されている。上部弁体71は、上方に向かうに従い漸次縮径する三角錐形状に形成されている。第1プランジャ61の外周面(筒部から頂部に至る部分)には、上述した貫通孔63と副シリンダ23内とを連通させる連通溝70が形成されている。連通溝70は、径方向の内側に窪むとともに、軸線O方向に延在している。連通溝70の下端部は、上述した貫通孔63に連通している。連通溝70の上端部は、上部弁体71の下端まで到達している。
第2プランジャ62は、筒状に形成されている。第2プランジャ62は、第1プランジャ61の上部(上述した貫通孔63よりも下方に位置する部分)に第1プランジャ61に対して軸線O方向に相対移動可能に外嵌されている。第2プランジャ62の上端部には、径方向の外側に張り出す副ピストン72が連設されている。副ピストン72は、軸線O方向の両側に向かうに従い漸次拡径する筒状に形成されている。なお、図示の例において、副ピストン72は上述した上部弁体71よりも下方に位置している。
副シリンダ23は、有頂筒状に形成されている。副シリンダ23は、下部筒体74と、下部筒体74を閉塞する閉塞板75と、閉塞板75から立設された上部筒体76と、を備えている。
下部筒体74は、挿入筒81と、挿入筒81の下端部に連なる抜け止め部82と、を有している。
挿入筒81は、上部が案内筒34から上方に突出した状態で、案内筒34内に軸線O方向に移動可能に挿入されている。なお、挿入筒81の外周面は、軸線O方向の全体に亘って直線状に延在している(外径が全体に亘って一様である)。
抜け止め部82は、外径が挿入筒81の外径よりも大きい筒状に形成されている。抜け止め部82は、上述した案内筒34の係止突起38に下方から係止可能に構成されている。これにより、副シリンダ23の上方移動が規制されている。なお、抜け止め部82の上面は、径方向の内側に向かうに従い上方に延びる平滑面になっている。したがって、図1に示す押下ヘッド11の最上端位置において、抜け止め部82の上面は、係止突起38の下面に密接している。また、抜け止め部82の外周面は、軸線O方向の全体に亘って直線状に延在している(外径が全体に亘って一様である)。
閉塞板75は、下部筒体74の内周面のうち上端縁よりも下方に位置する部分に配設されている。閉塞板75における径方向の中央部には、閉塞板75を軸線O方向に貫通する連通孔85が形成されている。連通孔85は、副シリンダ23内(下部筒体74内)と吐出孔10とを連通している。連通孔85の下端開口縁には、上述した上部弁体71が接離可能に当接している。すなわち、上部弁体71は、副シリンダ23内の圧力に応じて連通孔85を通した副シリンダ23内と吐出孔10との連通及び遮断を切り替える。
上部筒体76は、閉塞板75のうち連通孔85よりも径方向の外側に位置する部分から上方に向けて突設されている。上部筒体76の上端縁は、下部筒体74の上端縁よりも上方に突出している。
押下ヘッド11は、有頂筒状に形成されている。押下ヘッド11の天壁部のうち、径方向の中央部には、嵌合筒87が下方に向けて延設されている。嵌合筒87は、上述した上部筒体76に外嵌されている。
押下ヘッド11の周壁部のうち、周方向の一部には、径方向の外側に向けて開口する吐出孔10が形成されている。吐出孔10は、上述した嵌合筒87内を通して連通孔85に連通している。
ここで、図2に示すように、上述した副シリンダ23における下部筒体74の外周面には、径方向の外側に突出するとともに、軸線O方向に延びる縦リブ91が形成されている。縦リブ91は、軸線O方向において下部筒体74の上端部から下端部に至るほぼ全長に亘って直線状に形成されている。図1の例において、縦リブ91は、下部筒体74の外周面のうち、挿入筒81の上端及び抜け止め部82の上面以外の部分の全体に形成されている。但し、縦リブ91は、挿入筒81の上端及び抜け止め部82を含む下部筒体74の全長に亘って形成されていても構わない。
縦リブ91のうち、抜け止め部82の外周面に位置する部分(以下、下縦リブ92という。)は、下端縁が抜け止め部82の下端面と面一に配置されている。下縦リブ92の上端縁は、径方向から見た正面視及び軸線O方向に沿う縦断面視において、上方に向けて突の曲面状をなしている。したがって、下縦リブ92の上端縁は、段差を介して抜け止め部82の外周面に連なっている。
縦リブ91のうち、挿入筒81の外周面に位置する部分(以下、上縦リブ93という。)は、下縦リブ92と周方向で同等の位置に、周方向で同等の幅に形成されている。上縦リブ93の下端縁は、抜け止め部82の上面に連なっている。したがって、上縦リブ93と下縦リブ92とは、抜け止め部82の上面を挟んで離間している。上縦リブ93の上端縁は、径方向から見た正面視及び軸線O方向に沿う縦断面視において、上方に向けて突の曲面状をなしている。したがって、上縦リブ93の上端縁は、段差を介して挿入筒81の外周面に連なっている。
上述した縦リブ91は、下部筒体74の外周面に周方向に間隔をあけて形成されている。各縦リブ91のうち、案内筒34内に位置する部分は、案内筒34の内周面に近接又は当接している。したがって、下部筒体74のうち挿入筒81及び抜け止め部82の外周面(挿入筒81及び抜け止め部82のうち、縦リブ91が形成されていない部分)は、案内筒34の内周面から径方向に離間している。なお、各縦リブ91における周方向の幅は、下部筒体74のうち周方向で隣り合う縦リブ91同士の間の隙間よりも小さくなっている。
次に、上述した吐出容器1の作用について説明する。
図1に示す吐出容器1において、内容物を吐出させるには、まず押下ヘッド11を押し下げる。すると、図3に示すように、副シリンダ23、プランジャ体24が押下ヘッド11とともに押し下げられる。なお、押下ヘッド11の最下端位置において、副シリンダ23における下部筒体74の下端縁は、案内筒34内において上述した取付フランジ36に上方から近接又は当接している。このとき、下部筒体74の縦リブ91は、軸線O方向の全体が案内筒34の内周面に径方向で対向している。
プランジャ体24が押し下げられる過程において、主ピストン65がシリンダ筒35(基筒部41)の内周面上を摺動することで、主シリンダ22内(基筒部41と第1プランジャ61とで画成された空間)が加圧される。これにより、主シリンダ22内の内容物が第1プランジャ61と棒材45との隙間を通して第1プランジャ61内に流入する。第1プランジャ61内に流入した内容物は、第1プランジャ61の貫通孔63を通して第1プランジャ61の外部に流出する。
第1プランジャ61の外部に流出した内容物は、第1プランジャ61の連通溝70内を上方に流通し、副シリンダ23内(副シリンダ23とプランジャ体24とで画成された部分)に流入する。これにより、副シリンダ23内が加圧(蓄圧)される。このように、主シリンダ22内の内容物は、第1プランジャ61と棒材45との間や貫通孔63、連通溝70を通って副シリンダ23(下部筒体74)内に流入する。したがって、第1プランジャ61と棒材45との間や貫通孔63、連通溝70は、主シリンダ22内から副シリンダ23(下部筒体74)内に向けて内容物が流通する連通路Rを構成している。
そして、副シリンダ23内が蓄圧され、副シリンダ23内の圧力が付勢部材66の付勢力よりも高くなると、第1プランジャ61が第2プランジャ62及び副シリンダ23に対して下降する。すると、上部弁体71が連通孔85の下端開口縁から下方に離間することで、連通孔85が開放される。これにより、連通孔85を通して副シリンダ23の内外が連通することで、連通孔85を通して内容物が押下ヘッド11の嵌合筒87内に流入する。嵌合筒87内に流入した内容物は、押下ヘッド11内を吐出孔10まで流通し、吐出孔10を通して外部に吐出される。
なお、内容物の吐出に伴い、副シリンダ23内の圧力が付勢部材66の付勢力を下回ると、第1プランジャ61が第2プランジャ62及び副シリンダ23に対して上昇する。すると、上部弁体71が連通孔85の下端開口縁に下方から当接することで、連通孔85が閉塞される。
押下ヘッド11の押し下げを解除すると、付勢部材66の上方付勢力によってプランジャ体24が副シリンダ23及び押下ヘッド11とともに押し上げられる。プランジャ体24が押し上げられる過程において、主ピストン65が基筒部41の内周面上を摺動することで、主シリンダ22内が減圧される。すると、下部弁体51が弁座部42の内周面から上方に離間することで、吸上筒55を通して主シリンダ22内と容器本体2内とが連通する。これにより、容器本体2内の内容物が吸上筒55を通して主シリンダ22内に流入する。なお、主シリンダ22内の圧力が容器本体2内の圧力以上になると、下部弁体51が弁座部42に着座する。その結果、図1に示す状態に復帰する。
ここで、本実施形態では、下部筒体74の外周面に縦リブ91が形成されている構成とした。
この構成によれば、副シリンダ23が案内筒34の内周面に接触する場合には、副シリンダ23は縦リブ91を介して案内筒34の内周面に接触することになる。そのため、下部筒体74の外周面と案内筒34の内周面との間に隙間を設けたとしても、案内筒34内で副シリンダ23を安定して支持できる。これにより、案内筒34内での副シリンダ23のがたつきを抑制できる。また、案内筒34内での副シリンダ23のがたつきを抑制することで、副ピストン72と下部筒体74との間のシール性を確保でき、副ピストン72と下部筒体74との間の隙間を通した内容物の漏れを抑制できる。
特に、本実施形態では、副シリンダ23が案内筒34の内周面に縦リブ91を介して接触することで、下部筒体74の外周面が案内筒34の内周面に直接接触する場合に比べて、副シリンダ23と案内筒34の内周面との接触面積を低減できる。これにより、副シリンダ23が案内筒34に対して軸線O方向に移動する際の、副シリンダ23と案内筒34との間の摺動抵抗を低減できる。したがって、副シリンダ23が仮に膨潤した場合であっても、案内筒34に対する副シリンダ23の軸線O方向への移動をスムーズに行うことができる。その結果、副シリンダ23の操作性を長期に亘って維持できる。
本実施形態では、押下ヘッド11の最下端位置において、縦リブ91の全体が案内筒34の内周面に径方向で対向している。そのため、案内筒34に対する副シリンダ23の軸線O方向の移動を全長に亘ってスムーズに行うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…吐出容器
2…容器本体
2a…口部
3…吐出器(蓄圧式吐出器)
10…吐出孔
11…押下ヘッド
21…装着キャップ
22…主シリンダ
23…副シリンダ
24…プランジャ体
34…案内筒
38…係止突起
51…下部弁体
65…主ピストン
71…上部弁体
72…副ピストン
74…下部筒体
76…上部筒体
82…抜け止め部
85…連通孔
91…縦リブ

Claims (2)

  1. 容器本体の口部に装着される装着キャップと、
    前記装着キャップから下方に向けて延在し、その下端開口部が前記容器本体内に連通する主シリンダと、
    前記主シリンダの加圧時に前記主シリンダ内と前記容器本体内との連通を遮断し、かつ前記主シリンダ内の減圧時に前記主シリンダ内と前記容器本体内とを連通させる下部弁体と、
    前記主シリンダから上方付勢状態で下方移動可能に立設されたプランジャ体と、
    内容物が吐出される吐出孔が形成された押下ヘッドと、
    前記押下ヘッドが装着された上部筒体、及び前記プランジャ体の上端部が内側に下方移動可能に収容され、前記プランジャ体の連通路を通して前記主シリンダ内に連通する下部筒体を有するとともに、前記上部筒体内と前記下部筒体内とを連通する連通孔が形成された副シリンダと、を備え、
    前記プランジャ体は、
    前記主シリンダ内に下方移動可能に嵌合された主ピストンと、
    前記下部筒体内に下方移動可能に嵌合された副ピストンと、
    前記連通孔を前記連通孔の下側から閉塞する上部弁体と、を備え、
    前記装着キャップは、前記副シリンダの前記下部筒体が下方移動可能に挿入された案内筒を備え、
    前記案内筒には、径方向の内側に向けて突出する係止突起が形成され、
    前記副シリンダの下端部には、径方向の外側に向けて突出するとともに、前記係止突起の下面に係止される抜け止め部が形成され、
    前記下部筒体の外周面には、前記案内筒に径方向で対向するとともに、上下方向における前記下部筒体の上端部から下端部に至る縦リブが、周方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする蓄圧式吐出器。
  2. 前記副シリンダが最下端位置にあるとき、前記縦リブの全体が前記案内筒の内周面に径方向で対向していることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式吐出器。
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