JP2017210168A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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大玄 恒川
Dae-Hyun Tsunekawa
大玄 恒川
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Abstract

【課題】トレッド表面にマイクログルーブを施した場合、マイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として従来に比べてより容易に視認することができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤのトレッドパターンは、タイヤ周方向に延びる一対の周方向主溝と、前記一対の周方向主溝に挟まれた陸部と、を備え、前記陸部のトレッド表面に、前記周方向主溝の溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝深さの寸法が小さい線状の複数の第1のマイクログルーブが、互いに平行に延びているマイクログルーブ領域と、前記トレッド表面に前記第1のマイクログルーブがなく、平滑面を成している非マイクログルーブ領域と、が設けられている。【選択図】 図2

Description

本発明は、トレッドパターンを備え、トレッドパターンのトレッド表面にマイクログルーブが設けられた空気入りタイヤに関する。
オールシーズン用空気入りタイヤ(以降、オールシーズンタイヤという)は、非積雪期に用いる通常のいわゆる「サマータイヤ」と、冬タイヤと呼ばれるスノータイヤの中間のタイヤとして開発されたタイヤであり、特に北アメリカやヨーロッパで広く用いられている。このオールシーズンタイヤは、乾燥路面における操縦安定性能と、降雪時の雪上路面での操縦安定性能が、十分に確保されていることが求められている。
しかし、オールシーズンタイヤは、いわゆる「サマータイヤ」と区別が付き難く、トレッドパターンでは容易に判別できない場合がある。新品のタイヤを購入するとき、サイド部に表示された表示内容を見て、オールシーズンタイヤを識別することはできるが、サイド部をいちいち確認する必要がある。
例えば、トレッド部にブロックまたはリブからなる複数の陸部を区画し、これら陸部のトレッド面に深さが0.1〜0.8mm、幅が0.1〜0.8mm、ピッチが0.5〜2.0mmの複数本のマイクログルーブ(細溝)を、タイヤ周方向に対して42°〜60°の角度に設けた空気入りタイヤであって、前記細溝のタイヤ周方向に対する傾斜方向を、タイヤ赤道に対して互いに逆向きにした空気入りタイヤが知られている(特許文献1)。
特開2006−341792号公報
しかし、上述のマイクログルーブがオールシーズンタイヤのトレッド表面に施され、マイクログルーブによってオールシーズンタイヤが「サマータイヤ」と区別されるとしても、トレッドパターンを見た者がマイクログルーブの存在を視認することは難しかった。特に、タイヤを車両に装着した場合、トレッドパターンを見る者は、黒いタイヤの中に、マイクログルーブが施されて一段と黒い領域があることを認識しても、この一段と黒い領域は、車両のタイヤハウスの陰によって生じたものと勘違いし易く、その結果、マイクログルーブによってオールシーズンタイヤを識別することは難しい。
そこで、本発明は、トレッド表面にマイクログルーブを施した場合、マイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として従来に比べてより容易に視認することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、トレッドパターンを備える空気入りタイヤである。当該空気入りタイヤの前記トレッドパターンは、
タイヤ周方向に延びる一対の周方向主溝と、
前記一対の周方向主溝に挟まれた陸部と、を備え、
前記陸部のトレッド表面に、前記周方向主溝の溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝深さの寸法が小さい線状の複数の第1のマイクログルーブが、互いに平行に延びているマイクログルーブ領域と、前記トレッド表面に前記第1のマイクログルーブがなく、平滑面を成している非マイクログルーブ領域と、が設けられている。
前記陸部には、サイプ、あるいは前記周方向主溝の溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝幅の寸法が小さい第2のマイクロブルーブが設けられ、前記サイプあるいは前記第2のマイクログルーブは、前記マイクログルーブ領域と前記非マイクログルーブ領域を区切っている、ことが好ましい。
前記第1のマイクログルーブは、前記第2のマイクログルーブあるいは前記サイプに開口しており、
前記第2のマイクログルーブあるいは前記サイプの深さ及び幅の寸法は、前記第1のマイクログルーブの溝深さ及び幅の寸法に比べて大きい、ことが好ましい。
前記マイクログルーブ領域は、トレッド表面上の前記陸部内の位置から、1つの領域として、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の第1の側に向かい前記第1の側に位置する前記周方向主溝の1つに接する前記陸部のエッジまで延びていることが好ましい。
前記トレッドパターンは、タイヤ赤道線に対して非対称なパターンであり、
前記マイクログルーブ領域のタイヤ幅方向に延びる向きは、車両装着時の車両外側及び車両内側のいずれか一方の装着の向きを示す指定情報である、ことが好ましい。
前記トレッドパターンは、前記一対の周方向主溝として設けられる一対の内側周方向主溝と、前記一対の内側周方向主溝それぞれのタイヤ幅方向外側に設けられ、タイヤ周方向に延びる一対の外側周方向主溝と、を備え、タイヤ赤道線は、前記一対の周方向主溝の間を通り、
前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域が設けられる前記陸部は、前記一対の内側周方向主溝の間に挟まれたセンター陸部である、ことが好ましい。
前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域は、さらに、前記内側周方向主溝の1つと前記外側周方向主溝の1つとの間に挟まれた、タイヤ幅方向の両側に位置する一対の半トレッド領域のそれぞれの中間陸部に設けられ、
前記一対の半トレッド領域のうち、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の第1の側に位置する半トレッド領域の前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積は、前記第1の側と反対側に位置する半トレッド領域の前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積に比べて大きいことが好ましい。
前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域は、1つの領域として、前記内側周方向主溝のタイヤ幅方向内側の、前記中間陸部のエッジから前記中間陸部のタイヤ幅方向外側の、前記中間陸部のエッジまでタイヤ幅方向に向いて延びていることが好ましい。
前記外側周方向主溝のタイヤ幅方向外側に、一対のショルダー陸部が設けられ、
前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域は、さらに、前記一対のショルダー陸部に設けられ、
タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の両側に位置する一対の半トレッド領域のうち第1の側に位置する半トレッド領域のショルダー陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積は、前記第1の側と反対側に位置する半トレッド領域のショルダー陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積に比べて大きいことが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、マイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として、従来より容易に視認することができる。
本実施形態のタイヤの一例のプロファイル断面図である。 本実施形態のトレッドパターンの一例を説明する図である。 (a),(b)は、本実施形態のマイクログルーブ領域及び非マイクログルーブ領域の例を示す図である。 図2とは異なる本実施形態のトレッドパターンの形態の一例を示す図である。
以下、本発明の空気入りタイヤについて添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
以下に説明する本実施形態の空気入りタイヤは、例えば、乗用車用オールシーズンタイヤに適用するが、小型トラック用オールシーズンタイヤあるいはバス・トラック用オールシーズンタイヤに適用することもできる。以下説明する本実施形態の空気入りタイヤは乗用車用オールシーズンタイヤである。
以下の説明において、タイヤ幅方向は、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。タイヤ幅方向外側は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面を表すタイヤセンターラインCLから離れる側である。また、タイヤ幅方向内側は、タイヤ幅方向において、タイヤセンターラインCLに近づく側である。タイヤ周方向は、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として空気入りタイヤが回転する方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤの回転軸に直交する方向である。タイヤ径方向外側は、前記回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ径方向内側は、前記回転軸に近づく側をいう。
(タイヤ構造)
図1は、本実施形態のタイヤ10の一例のプロファイル断面図を示す。タイヤ10は、トレッドパターンを有するトレッド部10Tと、一対のビード部10Bと、トレッド部10Tの両側に設けられ、一対のビード部10Bとトレッド部10Tに接続される一対のサイド部10Sと、を備える。
タイヤ10は、骨格材として、カーカスプライ層12と、ベルト層14と、ビードコア16とを有し、これらの骨格材の周りに、トレッドゴム部材18と、サイドゴム部材20と、ビードフィラーゴム部材22と、リムクッションゴム部材24と、インナーライナゴム部材26と、を主に有する。
カーカスプライ層12は、一対の円環状のビードコア16の間を巻きまわしてトロイダル形状を成した、有機繊維をゴムで被覆したカーカスプライ材で構成されている。カーカスプライ材は、ビードコア16の周りに巻きまわされてタイヤ径方向外側まで延びている。カーカスプライ層12のタイヤ径方向外側に2枚のベルト材14a,14bで構成されるベルト層14が設けられている。ベルト層14は、タイヤ周方向に対して、所定の角度、例えば20〜30度傾斜して配されたスチールコードにゴムを被覆した部材であり、下層のベルト材14aは上層のベルト材14bに比べてタイヤ幅方向の幅が長い。2層のベルト材14a,14bのスチールコードの傾斜方向は互いに逆方向である。このため、ベルト材14a,14bは、交錯層となっており、充填された空気圧によるカーカスプライ層12の膨張を抑制する。
ベルト層14のタイヤ径方向外側には、トレッドゴム部材18が設けられ、トレッドゴム部材18の両端部には、サイドゴム部材20が接続されてサイド部10Sを形成している。サイドゴム部材20のタイヤ径方向内側の端には、リムクッションゴム部材24が設けられ、タイヤ10を装着するリムと接触する。ビードコア16のタイヤ径方向外側には、ビードコア16の周りに巻きまわす前のカーカスプライ層12の部分と、ビードコア16の周りに巻きまわしたカーカスプライ層12の巻きまわした部分との間に挟まれるようにビードフィラーゴム部材22が設けられている。タイヤ10とリムとで囲まれる空気を充填するタイヤ空洞領域に面するタイヤ10の内表面には、インナーライナゴム部材26が設けられている。
この他に、タイヤ10は、ビードコア16の周りに巻きまわしたカーカス層12とビードフィラーゴム部材22との間にビード補強材を備えてもよい。さらに、図1に示すように、ベルト層14のタイヤ径方向外側からベルト層14を覆う、有機繊維あるいはスチールコードをゴムで被覆した2層のベルトカバー層30を備えてもよい。本実施形態のタイヤ構造は上記の通りであるが、タイヤ構造は、特に限定されず、公知のタイヤ構造を適用することができる。
(トレッドパターン)
図2は、本実施形態のトレッドパターンの一例を説明する図である。図2において、紙面上下方向がタイヤ周方向に対応し、紙面左右方向がタイヤ幅方向に対応する。
図2に示すトレッドパターン40は、一対の内側周方向主溝42a,42bと、一対の外側周方向主溝44a,44bと、センターラグ溝46と、センター浅溝48と、中間ラグ溝50a,52a,52bと、ショルダーラグ溝54a,54bと、サイプ56a,56bと、を有する。
内側主方向主溝42a,42bは、タイヤ周方向に直線状に延びた溝であり、内側周方向主溝42aと内側周方向主溝42bの間にタイヤの幅方向の中心に位置するタイヤ赤道線CLが通る。したがって、タイヤ赤道線CLを中心としてタイヤ幅方向の両側に半トレッド領域が設けられている。図2中のタイヤ赤道線CLに対して紙面右側にある半トレッド領域を半トレッド領域Aといい、タイヤ赤道線CLに対して紙面左側にある半トレッド領域を半トレッド領域Bという。したがって、半トレッド領域Aには、内側周方向主溝42aと、外側周方向主溝44aと、中間ラグ溝50a,52aと、ショルダーラグ溝54aと、サイプ56aが設けられている。一方、半トレッド領域Bには、内側周方向主溝42bと、外側周方向主溝44bと、中間ラグ溝52bと、ショルダーラグ溝54bと、サイプ56bと、が設けられている。
外側周方向主溝44a,44bは、タイヤ周方向に直線状に延びた溝であり、内側周方向主溝42a,42bに対してタイヤ幅方向外側に設けられている。内側周方向主溝42a,42bと外側周方向主溝44a,44bはいずれも、タイヤ周方向に直線状に延びるが、必ずしも直線状に延びる溝でなくてもよい。直線状に延びる溝に代えて、例えば、タイヤ幅方向に蛇行あるいは屈曲しながら、タイヤ周方向に延びるジグザグ状の溝であってもよい。
内側周方向主溝42a,42b及び外側周方向主溝44a,44bの溝幅は、例えば3〜18mmであり、溝深さは、例えば5〜12mmである。
内側周方向主溝42aと内側周方向主溝42bの間には、センター陸部60が設けられている。センター陸部60の領域には、センターラグ溝46とセンター浅溝48がタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。センターラグ溝46の一端は内側周方向主溝42aに接続した開口端であり、他端はセンター陸部60の領域内で閉塞した閉塞端である。センター浅溝48の両端は、内側周方向主溝42a,42bあるいは、センターラグ溝46に接続した開口端である。
センターラグ溝46は、上記閉塞端から開口端に向かって進むとき、図2中の紙面上方向に進み、かつタイヤ周方向からタイヤ幅方向の半トレッド領域Aの側に向かって傾いて延びている。一方、センター浅溝48は、内側周方向主溝42aの開口端から内側周方向主溝42bの開口端に向かって進むとき、図2中の紙面上方向に進み、かつタイヤ周方向からタイヤ幅方向の半トレッド領域Bの側に向かって傾いて延びている。したがって、センターラグ溝46とセンター浅溝48の延びる向きは、互いに、タイヤ周方向からタイヤ幅方向の異なる側に傾いている。
センター浅溝48のそれぞれは、センターラグ溝46に接続されている。
センターラグ溝46の溝幅は、例えば2〜8mmであり、溝深さは、例えば2〜10mmである。センター浅溝48の溝幅及び溝深さの寸法は、内側周方向主溝42a,42b、さらに外側周方向主溝44a,44bの溝幅及び溝深さの寸法に比べて小さく、センター浅溝48の溝幅は、例えば0.5〜2mmであり、溝深さは、例えば0.5〜2mmである。センター浅溝48の溝深さは、好ましくは0.5〜1mmである。
半トレッド領域Aの内側周方向主溝42aと外側周方向主溝44aの間の中間陸部62aの領域には、中間ラグ溝50a,52aがタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。中間ラグ溝50a,52aの両端は、いずれも内側周方向主溝42aと外側周方向主溝44aに開口した開口端である。本実施形態では、中間ラグ溝50a,52aは、タイヤ周方向からタイヤ幅方向に傾いて延びる傾斜溝であり、中間ラグ溝50aの傾斜の向きは変化しないが、中間ラグ溝52aの傾斜の向きは変化する。すなわち、中間ラグ溝52aは、傾斜の向きが変化する部分が屈曲部をなしている。本実施形態の中間ラグ溝52aは屈曲部によって屈曲形状を成しているが、中間ラグ溝50aのように、傾斜の向きが変化しない溝であってもよい。あるいは、中間ラグ溝50aは、中間ラグ溝52aのように、傾斜の向きが変化して屈曲部形状を成す形状であってもよい。中間ラグ溝50a,52aの溝幅は、例えば2〜8mmであり、溝深さは、例えば2〜10mmである。
半トレッド領域Bの内側周方向主溝42bと外側周方向主溝44bの間の中間陸部62bの領域には、中間ラグ溝52bがタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。中間ラグ溝52bの両端は、いずれも内側周方向主溝42bと外側周方向主溝44bに開口した開口端である。中間ラグ溝52bは、中間ラグ溝52aと同様に、傾斜の向きが変化して屈曲形状を成している。このとき、中間ラグ溝52bの屈曲部の突出するタイヤ周方向の向きは、中間ラグ溝52aの屈曲部の突出するタイヤ周方向の向きと逆である。本実施形態の中間ラグ溝52bは、屈曲部によって屈曲形状を成しているが、中間ラグ溝50aのように、傾斜の向きが変化しない溝(屈曲部のない溝)であってもよい。
中間ラグ溝52bの溝幅は、例えば2〜8mmであり、溝深さは、例えば2〜10mmである。
半トレッド領域Aの外側周方向主溝44aのタイヤ幅方向外側にあるショルダー陸部64aには、ショルダーラグ溝54aがタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。複数のショルダーラグ溝54aのうち、タイヤ周方向に隣り合う2つのショルダーラグ溝54aの間の領域には、サイプ56aが設けられている。
また、半トレッド領域Bの外側周方向主溝44bのタイヤ幅方向外側にあるショルダー陸部64bには、ショルダーラグ溝54bがタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。複数のショルダーラグ溝54bのうち、タイヤ周方向に隣り合う2つのショルダーラグ溝54bの間の領域には、サイプ56bが設けられている。ショルダーラグ溝54a,54b、サイプ56a,56bは、曲線形状に湾曲しているが、直線状に延びてもよい。
ショルダーラグ溝54a,54bの一端は、外側周方向主溝44a,44bに開口する。ショルダーラグ溝54a,54bは、外側周方向主溝44a,44bからタイヤ幅方向外側に向かってパターンエンドE、Eまで延びている。ショルダーラグ溝54aが外側周方向主溝44aと接続する端を含む部分の溝幅は小さく、この部分に対してタイヤ幅方向外側の部分の溝幅は大きい。このように溝幅を設定することにより、排水性を確保しつつ、ショルダーラグ溝54aと外側周方向主溝44aの間の空気の流れを抑制することにより、トレッドパターンによる騒音を低減することができる。ショルダーラグ溝54bの溝幅は、位置によらず略一定である。
サイプ56a,56bの一端は、外側周方向主溝44a,44bに開口し、サイプ56a,56bは、外側周方向主溝44a,44bからタイヤ幅方向外側に向かって延びている。
ショルダーラグ溝54a,54bの溝幅は、例えば2〜10mmであり、溝深さは、例えば2〜10mmである。
サイプ56a,56bの幅は、例えば0.5〜2mmであり、深さは、例えば2〜10mmである。サイプ56a,56bの幅は、好ましくは、0.5〜1mmであり、深さは、好ましくは3〜7mmである。
このようなトレッドパターン40のトレッド表面には、マイクログルーブ領域と非マイクログルーブ領域が設けられている。図3(a),(b)は、本実施形態のマイクログルーブ領域及び非マイクログルーブ領域の例を示す図である。図3(b)は、図3(a)に示すX−X’線断面を示す。具体的には、センター陸部60のトレッド表面には、内側周方向主溝42a,42bの溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて深さの寸法及び幅の寸法が小さい線状の複数の第1のマイクログルーブ82が、互いに平行に延びているマイクログルーブ領域84と、トレッド表面に第1のマイクログルーブ82がなく、平滑面を成している非マイクログルーブ領域86と、が設けられている。
マイクログルーブ領域84は、図2において、灰色の領域で示されるように、中間陸62a,62b、及びショルダー陸部64a,64bに設けられている。センター陸部60、中間陸部62a,62b,及びショルダー陸部64a,64bには、非マイクログルーブ領域86も設けられており、周方向主溝やラグ溝等により囲まれて連続して連なるトレッド表面の部分は、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86が並存するように設けられている。溝と接する陸部のエッジ以外の部分において、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86は、境界部分を介して隣接している。
このとき、センター陸部60、中間陸部62a,62b、及びショルダー陸部64aのいずれの陸部においても、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86の境界部分には、サイプ88(図3(a),(b)参照)あるいは内側周方向主溝42a,42b及び外側周方向主溝44a,44bの溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝幅の寸法が小さい第2のマイクロブルーブ90(図2参照)が設けられていることが好ましい。サイプ88及び第2のマイクログルーブ90の深さ及び幅の寸法は、第1のマイクログルーブ82の溝深さ及び幅の寸法に比べて大きいことが好ましい。
サイプ88あるいは第2のマイクログルーブ90を境界部分として、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86を区切ることにより、マイクログルーブ領域84を非マイクログルーブ領域86と区別して容易に識別することができる。図3(a),(b)に示す例では、内側周方向主溝42a,42b、センターラグ溝46、及びセンター浅溝48と接する陸部のエッジ以外の部分において、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86の境界部分にサイプ88が設けられている。
一方、図2に示すように、ショルダー陸部64bにおける、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86の境界部分には、第2のマイクログルーブ90が設けられていることが好ましい。
第1のマイクログルーブ82の溝深さは、例えば0.2〜2mmであり、溝幅は、例えば0.2〜2mmである。第1のマイクログルーブ82は、0.8〜1.6mmの間隔で設けられている。第1のマイクログルーブ82は、直線状に延びるが、曲線状に延びてもよい。第1のマイクログルーブ82の延びる方向は、タイヤ周方向を中心として−60度〜+60度の範囲の傾斜方向であることが好ましい。
サイプ88及び第2のマイクログルーブ90の深さ及び幅の寸法は、第1のマイクログルーブ82の溝深さ及び溝幅の寸法に比べて大きい。第2のマイクログルーブ90の溝深さは、例えば0.2〜2mmであり、溝幅は、例えば0.2〜2mmである。サイプ88の深さは、例えば2〜10mm以下であり、サイプ幅は、例えば0.5〜2mmである。サイプ88と第2のマイクログルーブ90は、深さの点で相違し、サイプ88の深さは、第2のマイクログルーブ90よりも深いことが好ましい。
センター陸部60に設けられるマイクログルーブ領域84は、センター陸部60の内部の位置から、1つの領域として、内側周方向主溝42aに向かって、内側周方向主溝42aに接するセンター陸部60のエッジまで延びている。このとき、マイクログルーブ領域84は、センター浅溝48を横切る。
さらに、中間陸62aに設けられるマイクログルーブ領域84は、1つの領域として、内側周方向主溝42aと接する中間陸部62aのエッジから、外側周方向主溝44aに向かって、外側周方向主溝44aと接する中間陸部62aのエッジまで延びている。このとき、マイクログルーブ領域84は、中間ラグ溝50aをタイヤ周方向の両側から挟むように形成されている。すなわち、中間ラグ溝50aと接する中間陸部62aのエッジを含む部分がマイクログルーブ領域84になっている。
さらに、ショルダー陸部64aに設けられるマイクログルーブ領域84は、ショルダー陸部64aが外側周方向主溝44aと接するエッジから、1つの領域として、タイヤ幅方向外側に延び、パターンエンドEに到達することなく終了している。ショルダー陸部64aにおけるマイクログルーブ領域84は、ショルダーラグ溝54aをタイヤ周方向に挟む隣り合うサイプ56aの間の領域に形成されている。マイクログルーブ領域84は、タイヤ幅方向外側に延びているが、パターンエンドEに達することなく、サイプ56aの閉塞端よりもタイヤ幅方向内側の位置で終了している。サイプ56aの一部は、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86との境界部分に設けられるサイプ88でもある。
ここで、図2に示すように、マイクログルーブ領域84は、センター陸部60、中間陸部62a、及びショルダー陸部64aを横切って、1つのパターンのように形成されていることが、第1のマイクログルーブ82がトレッドパターンの一部として容易に視認することができる点で好ましい。ここで、内側周方向主溝42a及び外側周方向主溝44aを跨いでマイクログルーブ領域84が1つのパターンとして繋がって見えるようにするために、マイクログルーブ領域84が、内側周方向主溝42aあるいは外側周方向主溝44aと接する陸部のエッジで途切れても、マイクログルーブ領域84を内側周方向主溝42aあるいは外側周方向主溝44aを挟んで対向する陸部のエッジまで延長したとき、延長した部分の位置が、対向する陸部におけるマイクログルーブ領域84の位置と略一致するように、マイクログルーブ領域84が設けられることが、第1のマイクログルーブ82がトレッドパターンの一部として容易に視認することができる点で好ましい。具体的には、マイクログルーブ領域84の形状を定めるタイヤ周方向の両側の縁を、内側周方向主溝42aあるいは外側周方向主溝44aを挟んで対向する陸部のエッジまで延長したとき、言い換えると、マイクログルーブ領域84の形状を定めるタイヤ周方向の両側の縁を、周方向主溝によって途切れる場所の傾斜角度で対向する陸部のエッジまで延長したとき、延長した両側の縁の位置が、対向する陸部のエッジに設けられたマイクログルーブ領域84のタイヤ周方向の両側の縁の位置と略一致することが好ましい。略一致とは、タイヤ周方向における位置のずれが、内側周方向主溝42aあるいは外側周方向主溝44aの溝幅の20%以下、例えば3mm以下であることをいう。
一方、半トレッド領域Bにおける中間陸部62bには、マイクログルーブ領域84が設けられている。マイクログルーブ領域84は、中間ラグ溝52bによってタイヤ周方向に一列に区画されたブロックのそれぞれに形成されている。すなわち、ブロックのそれぞれには、マイクログルーブ領域84と、非マイクログルーブ領域86が並存するように形成されている。中間ラグ溝52bに設けられるマイクログルーブ領域84は、1つの領域として、ブロック内の位置から、外側周方向主溝44bに向かって、外側周方向主溝44bと接する中間陸部62bのエッジまで延びている。
さらに、ショルダー陸部64bにも、マイクログルーブ領域84が設けられている。ショルダー陸部64bのマイクログルーブ領域84は、サイプ54bを挟む両側の陸部のエッジを含む部分に1つの領域として設けられ、タイヤ幅方向外側に延びているが、パターンエンドEに達することなく、終了している。中間陸部62b及びショルダー陸部64bのマイクログルーブ領域84も、外側周方向主溝44bを挟んで、1つのパターンを成すように、設けられている。すなわち、中間陸部62bにおけるマイクログルーブ領域84が、外側周方向主溝44bと接する陸部のエッジで途切れても、マイクログルーブ領域84を、外側周方向主溝44bを挟んで対向するショルダー陸部64bのエッジまで延長したとき、延長した部分の位置が、対向するショルダー陸部64bにおけるマイクログルーブ領域84の位置と略一致するように、マイクログルーブ領域84が設けられることが好ましい。具体的には、マイクログルーブ領域84の形状を定めるタイヤ周方向の両側の縁を、外側周方向主溝44bを挟んで対向するショルダー陸部64bのエッジまで延長したとき、延長した両側の縁の位置が、対向するショルダー陸部64bのエッジに設けられたマイクログルーブ領域84のタイヤ周方向の両側の縁の位置と略一致することが好ましい。略一致とは、タイヤ周方向における位置のずれ長さが、外側周方向主溝44bの溝幅の20%以下、例えば3mm以下の長さであることをいう。
このように、本実施形態では、センター陸部60、及び中間陸部62a,62bのいずれの陸部においても、溝によって区切られたトレッド表面に、マイクログルーブ領域84と、非マイクログルーブ領域86が並存するように設けられているが、少なくともいずれか1つの陸部において、溝によって区切られたトレッド表面に、マイクログルーブ領域84と、非マイクログルーブ領域86が並存するように設けられていてもよい。特に、少なくともセンター陸部60の、溝によって区切られた部分のトレッド表面に、マイクログルーブ領域84と、非マイクログルーブ領域86が並存するように設けられていることが、第1のマイクログルーブ82によってつくられたマイクログルーブ領域84を、トレッドパターンの一部として容易に視認することができる点から好ましい。
センター陸部60、中間陸部62a、あるいはショルダー陸部64a,64bには、内側周方向主溝42a,42b及び外側周方向主溝44a,44bの溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝幅の寸法が小さいサイプ88あるいは第2のマイクロブルーブ82が設けられ、サイプ88あるいは第2のマイクログルーブ90は、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86を区切っていることが、第1のマイクログルーブ82によってつくられたマイクログルーブ領域84を、トレッドパターンの一部として容易に視認することができる点から好ましい。溝、例えば周方向主溝及びラグ溝で囲まれた、連続して連なるトレッド表面の部分全部がマイクログルーブ領域である場合、連続して連なるトレッド表面の部分に非マイクログルーブ領域がマイクログルーブ領域と並存していないので、トレッドパターンに、マイクログルーブ領域があることを視認し難い。
第1のマイクログルーブ82は、サイプ88あるいは第2のマイクログルーブ90に開口しており、サイプ88あるいは第2のマイクログルーブ90の深さ及び幅の寸法は、第1のマイクログルーブ82の溝深さ及び幅の寸法に比べて大きいことが、マイクログルーブ領域84をトレッドパターンの一部として容易に視認することができる点から好ましい。
本実施形態のトレッドパターンのように、マイクログルーブ領域84は、1つの領域として、トレッド表面上の陸部内の位置から、タイヤ幅方向の一方の側(第1の側という)に向かいこの一方の側に位置する内側周方向主溝42a、あるいは外側周方向主溝44a,44bと接する陸部のエッジまで延びていることが、マイクログルーブ領域84を、トレッドパターンの一部として容易に視認することができる点から好ましい。
本実施形態のトレッドパターン40は、タイヤ赤道線CLに対して非対称なパターンであり、センター陸部60に設けられたマイクログルーブ領域84は、1つの領域として、トレッド表面上のセンター陸部60内の位置から、タイヤ幅方向の第1の側に向かい、第1の側に位置する内側周方向主溝42aと接するセンター陸部60のエッジまで延びている。この時、マイクログルーブ領域84のタイヤ幅方向に延びる向きは、タイヤ10を車両に装着する時の車両外側及び車両内側のいずれか一方の装着の向きを示す指定情報として用いることが好ましい。第1のマイクログルーブ82によってつくられるマイクログルーブ領域84は、トレッドパターンとして容易に視認できるので、タイヤ10を看る者は、マイクログルーブ領域84がタイヤ幅方向のうちどちらの方向に延びているかを容易に知ることができ、これにより、車両へのタイヤ10の装着の向きを示す情報として用いることができる。
また、トレッドパターン40が、タイヤ回転方向が指定されたパターンである場合、マイクログルーブ領域84は、タイヤ周方向の一方の側に向かって延びており、例えば、センターラグ溝60に設けられたマイクログルーブ領域84のように、タイヤ幅方向外側に向かって進むとき、図2中の紙面の上方向に延びている場合、マイクログルーブ領域84のタイヤ周方向に延びる向きは、タイヤ回転方向前進側及び後退側のいずれか一方を示す回転方向指定情報として用いることもできる。第1のマイクログルーブ82によってつくられるマイクログルーブ領域84は、タイヤ10を看る者はトレッドパターンとして容易に視認できるので、マイクログルーブ領域84がタイヤ周方向のうちどちらの方向に延びているかを容易に知ることができる。したがって、タイヤ10のトレッドパターンを看ることにより、タイヤ周方向のどちらの方向をタイヤ10の回転前進方向とするか容易に判別することができる。
半トレッド領域Aの中間陸部62aに設けられるマイログルーブ領域84の面積は、半トレッド領域Bの中間陸部62bに設けられるマイログルーブ領域84の面積に比べて大きくすることが好ましい。これにより、トレッドパターン40が非対称パターンであることを容易に識別することができ、タイヤを車両に装着する作業者は、車両へのタイヤ10の装着の向きに注意を払うことができる。
この場合、中間陸部42aに設けられるマイログルーブ領域84は、外側周方向主溝44aに接するタイヤ幅方向外側のエッジまで延びていることが好ましい。
半トレッド領域Aのショルダー陸部64aに設けられるマイログルーブ領域84の面積は、半トレッド領域Bのショルダー陸部64bに設けられるマイログルーブ領域84の面積に比べて大きいことが、非対称パターンであることを容易に識別することができる点から好ましい。
図4は、図2とは異なる本実施形態のトレッドパターンの形態の一例を示す図である。図4に示すトレッドパターン40は、図2に示すトレッドパターン40と同様に、一対の内側周方向主溝42a,42bと、一対の外側周方向44a,44bと、中間ラグ溝50a,52bと、ショルダーラグ溝54a,54b、を有する。図4に示す内側周方向主溝42a,42b、外側周方向44a,44b、中間ラグ溝50a,52bと、ショルダーラグ溝54a,54bは、図2に示す内側周方向主溝42a,42b、外側周方向44a,44b、中間ラグ溝50aと、ショルダーラグ溝54bと同じ形状及び寸法を有するので、これらの説明は省略する。図4に示すトレッドパターン40では、図2に示すトレッドパターン40と異なり、中間ラグ溝52aは設けられず、サイプ56a,56bが設けられない。図4に示す中間ラグ溝52bの形状は、図2に示す中間ラグ溝52bと異なり、屈曲形状ではない。ショルダーラグ溝54aの溝幅は、図2に示すショルダーラグ溝54aと異なり、一定である。
図4に示すトレッドパターン40では、内側周方向主溝42a,42bに挟まれたセンター陸部60に、図3(a),(b)に示すマイクログルーブ領域84及び非マイクログルーブ領域86が設けられている。マイクログルーブ領域84は、センター陸部60にのみ設けられ、中間陸部62a,62b、及びショルダーラグ溝64a,64bには設けられていない。センター陸部60に設けられるマイクログルーブ領域84は、センター陸部60内の位置から、図4中の紙面右側に向かって,内側周方向主溝42aと接するセンター陸部60のエッジまで、1つの領域として延びている。このようにセンター陸部60にマイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域が並存して設けられることにより、トレッドパターン40を看る者は、センター陸部60に設けられたマイクログルーブ領域84をトレッドパターンの一部として容易に視認することができる。
(実験例)
本実施形態の効果を調べるために、トレッド表面にマイクログルーブ領域、非マイクログルーブ領域を設けて、図1に示すタイヤ構造を有するタイヤ10(タイヤサイズ:275/45R20)を作製し、リム 20×8.5JJにリム組みし、250kPa空気をタイヤに充填した。作製したタイヤを車両に装着して屋外に置き、20人が観察し、トレッド表面にマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができるか否かの視認性の評価をした。
評価結果として下記評点を用いた。
・評点110:95%以上の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点108:90%以上95%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点106:80%以上90%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点104:70%以上80%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点102:60%以上70%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点100:50%以上60%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
・評点97:50%未満の観察者がマイクログルーブを施した領域を、トレッドパターンの一部として視認することができた。
評価に用いたマイクログルーブの各形態の仕様と、視認性の評価結果を下記表1、2に示す。表1,2において、「マイクログルーブ領域を区切るサイプ、第2マイクログルーブの有無」の欄で「有り」とは、センター陸部60、中間陸部62a,62b、及びショルダー陸部64aで、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86の境界部分にサイプ88が設けられ、ショルダー陸部64bには、境界部分に第2マイクログルーブ90が設けられたことを意味する。一方、「無し」とは、マイクログルーブ領域84が非マイクログルーブ領域86と直接接していることを意味する。
Figure 2017210168
Figure 2017210168
表1,2の視認性の結果より、1つの陸部にマイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86とが設けられていることにより従来例に比べて視認性が向上することがわかる。特に、マイクログルーブ領域84と非マイクログルーブ領域86との境界部分に、サイプ88、第2のマイクログルーブ90を設けることにより、視認性が大きく向上することがわかる。境界部分に設けるサイプ、第2のマイクログルーブの幅及び深さを、第1のマイクログルーブの幅及び深さを大きくすることにより、視認性が大きく向上することがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 空気入りタイヤ
10T トレッド部
10S サイド部
10B ビード部
12 カーカスプライ層
14 ベルト層
16 ビードコア
18 トレッドゴム部材
20 サイドゴム部材
22 ビードフィラーゴム部材
24 リムクッションゴム部材
26 インナーライナゴム部材
30 ベルトカバー層
40 トレッドパターン
42a,42b 内側周方向主溝
44a,44b 外側周方向主溝
46 センターラグ溝
48 センター浅溝
50a,52a,52b 中間ラグ溝
54a,54b ショルダーラグ溝
56a,58a、88 サイプ
60 センター陸部
62a,62b 中間陸部
64a,64b ショルダー陸部
82 第1のマイクログルーブ
84 マイクログルーブ領域
86 非マイクログルーブ領域
90 第2のマイクログルーブ

Claims (9)

  1. トレッドパターンを備える空気入りタイヤであって、
    前記トレッドパターンは、
    タイヤ周方向に延びる一対の周方向主溝と、
    前記一対の周方向主溝に挟まれた陸部と、を備え、
    前記陸部のトレッド表面に、前記周方向主溝の溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝深さの寸法が小さい線状の複数の第1のマイクログルーブが、互いに平行に延びているマイクログルーブ領域と、前記トレッド表面に前記第1のマイクログルーブがなく、平滑面を成している非マイクログルーブ領域と、が設けられている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記陸部には、サイプ、あるいは前記周方向主溝の溝深さの寸法及び溝幅の寸法に比べて溝深さの寸法及び溝幅の寸法が小さい第2のマイクロブルーブが設けられ、前記サイプあるいは前記第2のマイクログルーブは、前記マイクログルーブ領域と前記非マイクログルーブ領域を区切っている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1のマイクログルーブは、前記第2のマイクログルーブあるいは前記サイプに開口しており、
    前記第2のマイクログルーブあるいは前記サイプの深さ及び幅の寸法は、前記第1のマイクログルーブの溝深さ及び幅の寸法に比べて大きい、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記マイクログルーブ領域は、トレッド表面上の前記陸部内の位置から、1つの領域として、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の第1の側に向かい前記第1の側に位置する前記周方向主溝の1つに接する前記陸部のエッジまで延びている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッドパターンは、タイヤ赤道線に対して非対称なパターンであり、
    前記マイクログルーブ領域のタイヤ幅方向に延びる向きは、車両装着時の車両外側及び車両内側のいずれか一方の装着の向きを示す指定情報である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッドパターンは、前記一対の周方向主溝として設けられる一対の内側周方向主溝と、前記一対の内側周方向主溝それぞれのタイヤ幅方向外側に設けられ、タイヤ周方向に延びる一対の外側周方向主溝と、を備え、タイヤ赤道線は、前記一対の周方向主溝の間を通り、
    前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域が設けられる前記陸部は、前記一対の内側周方向主溝の間に挟まれたセンター陸部である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域は、さらに、前記内側周方向主溝の1つと前記外側周方向主溝の1つとの間に挟まれた、タイヤ幅方向の両側に位置する一対の半トレッド領域のそれぞれの中間陸部に設けられ、
    前記一対の半トレッド領域のうち、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の第1の側に位置する半トレッド領域の前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積は、前記第1の側と反対側に位置する半トレッド領域の前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積に比べて大きい、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記中間陸部に設けられる前記マイログルーブ領域は、1つの領域として、前記内側周方向主溝のタイヤ幅方向内側の、前記中間陸部のエッジから前記中間陸部のタイヤ幅方向外側の、前記中間陸部のエッジまでタイヤ幅方向に向いて延びている、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記外側周方向主溝のタイヤ幅方向外側に、一対のショルダー陸部が設けられ、
    前記マイクログルーブ領域及び前記非マイクログルーブ領域は、さらに、前記一対のショルダー陸部に設けられ、
    タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の両側に位置する一対の半トレッド領域のうち第1の側に位置する半トレッド領域のショルダー陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積は、前記第1の側と反対側に位置する半トレッド領域のショルダー陸部に設けられる前記マイログルーブ領域の面積に比べて大きい、請求項6〜8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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