JP2017210098A - ハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】勾配路でのアイドル制御時、エンジンを支持する弾性マウントの性能にかかわらずアイドル振動の悪化を抑制する。【解決手段】駆動系にエンジンとモータジェネレータと左駆動輪及び右駆動輪を有し、エンジンが弾性マウントによって車体に支持されている。このハイブリッド車両において、道路勾配が、弾性マウントに加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する。道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高いエンジン回転数目標値に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低いエンジントルク目標値で上限制限するアイドル振動対策制御を実行する。【選択図】図9

Description

本発明は、勾配路でのアイドル制御時、アイドル振動が悪化するのを抑制するハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置に関する。
従来、可変防振支承装置を備える内燃機関において、所望の防振効果を得られない使用環境下では、内燃機関のアイドル回転数を所定回転数上昇させる。これにより、アイドル振動の振動周波数を高めて、アイドル振動が自動車等の車体側へ伝達されるのを防止する内燃機関のアイドル制御方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−82122号公報
しかしながら、従来のアイドル制御方法にあっては、内燃機関のアイドル回転数のみを所定回転数上昇させるようにしている。このため、起振力が小さいエンジン車に対し、強電バッテリ等への発電トルクにより起振力が大きいハイブリッド車両では、内燃機関の回転数上昇だけではアイドル振動を抑制できない可能性がある。また、エンジンマウントへの作用力が増す登坂路・降坂路において、ブッシュストッパ当たり等が発生し、エンジンマウントとしてのバネ機能が低下するシーンにおいては、内燃機関の回転数上昇だけではアイドル振動を抑制できない可能性がある、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、勾配路でのアイドル制御時、エンジンを支持する弾性マウントの性能にかかわらずアイドル振動の悪化を抑制するハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ハイブリッド車両において、道路勾配が、エンジンを支持する弾性マウントに加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する。
道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高い所定値に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低い所定値で上限制限するアイドル振動対策制御を実行する。
この結果、勾配路でのアイドル制御時、エンジンを支持する弾性マウントの性能にかかわらずアイドル振動の悪化を抑制することができる。
実施例1のアイドル制御方法とアイドル制御装置が適用されたFFハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1のFFハイブリッド車両におけるパワープラントの車体懸架構成を示す平面図である。 実施例1のFFハイブリッド車両におけるパワープラントの車体懸架構成を示す正面図である。 FFハイブリッド車両がPレンジ選択状態で降坂路停車しているときにエンジンの弾性マウントへ作用力が加わるメカニズムを示すマウント作用力説明図である。 実施例1の統合コントローラで実行されるアイドル振動対策によるアイドル制御ブロックを示す全体ブロック図である。 図5に示す全体ブロックのうちアイドル振動対策実行判定ブロックの詳細ブロック構成を示すブロック構成図である。 図5に示す全体ブロックのうちエンジン回転制限処理ブロックの詳細ブロック構成を示すブロック構成図である。 図5に示す全体ブロックのうちエンジントルク制限処理ブロックの詳細ブロック構成を示すブロック構成図である。 実施例1の統合コントローラで実行されるアイドル振動対策によるアイドル制御処理の流れを示すフローチャートである。 Pレンジでの降坂路停車時にアイドル振動対策を実行するか否かの閾値である設定勾配値の決め方を示す説明図である。 Pレンジでの降坂路停車時にアイドル振動対策としてエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値の決めるときに用いるアイドル振動特性と必要ENGトルク特性と商品性特性を示す特性図である。 Pレンジでの降坂路停車時にアイドル振動対策として案1〜案4を実行したときの各要件の成立性の比較を示す比較表図である。 Pレンジでの降坂路停車時にアイドル振動対策として動作点を生存領域にするときに生存領域のどの動作点が好適であるかを示す拡大特性図である。 Pレンジでの降坂路停車時にアイドル振動対策を実行するときのアイドル制御作用の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明のハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるアイドル制御方法とアイドル制御装置は、1モータ・2クラッチと呼ばれるパラレルハイブリッド駆動系を備えるFFハイブリッド車両に適用したものである。以下、実施例1のアイドル制御方法とアイドル制御装置が適用されたFFハイブリッド車両の構成を、「全体システム構成」、「パワープラントの車体懸架構成」、「アイドル制御ブロック構成」、「アイドル制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1のアイドル制御方法とアイドル制御装置が適用されたFFハイブリッド車両(ハイブリッド車両の一例)を示す全体システム図である。以下、図1に基づいて、FFハイブリッド車両の駆動系及び制御系の構成を説明する。
FFハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、第1クラッチCL1と、モータジェネレータMGと、第2クラッチCL2と、無段変速機CVTと、ファイナルギヤFGと、左駆動輪LTと、右駆動輪RTと、を備えている。この駆動系により、運転モードとして、電気自動車モード(以下、「EVモード」という。)と、ハイブリッド車モード(以下、「HEVモード」という。)と、駆動トルクコントロール発進モード(以下、「WSCモード」という。)等を有する。
前記「EVモード」は、第1クラッチCL1を解放状態とし、モータジェネレータMGの動力のみで走行するモードである。「HEVモード」は、第1クラッチCL1を締結状態とし、モータアシストモード・走行発電モード・エンジンモードの何れかにより走行するモードである。「WSCモード」は、「HEVモード」からのP,N→Dセレクト発進時等において、モータジェネレータMGを回転数制御させることで第2クラッチCL2のスリップ締結状態を維持する。そして、第2クラッチCL2を経過するクラッチ伝達トルクが、車両状態やドライバ操作に応じて決まる要求駆動トルクとなるようにクラッチトルク容量をコントロールしながら発進するモードである。なお、「WSC」とは「Wet Start clutch」の略である。
前記エンジンEngは、希薄燃焼可能であり、スロットルアクチュエータによる吸入空気量とインジェクタによる燃料噴射量と、点火プラグによる点火時期の制御により、エンジントルクが指令値と一致するようにトルク制御される。
前記第1クラッチCL1は、エンジンEngとモータジェネレータMGとの間の位置に介装される。この第1クラッチCL1としては、例えば、ノーマルオープンの乾式多板クラッチ等が用いられ、エンジンEng〜モータジェネレータMG間の締結/スリップ締結/解放を行なう。この第1クラッチCL1が完全締結状態ならモータトルク+エンジントルクが第2クラッチCL2へと伝達され、解放状態ならモータトルクのみが、第2クラッチCL2へと伝達される。なお、第1クラッチCL1の締結/スリップ締結/解放は、クラッチ油圧(押付力)に応じて伝達トルク(クラッチトルク容量)が発生する油圧制御にて行われる。
前記モータジェネレータMGは、交流同期モータ構造であり、発進時や走行時にトルク制御や回転数制御を行うと共に、制動時や減速時に回生ブレーキ制御による車両運動エネルギーのバッテリ9への回収(充電)を行なうものである。
前記第2クラッチCL2は、前後進切換機構に設けられたノーマルオープンの湿式多板クラッチや湿式多板ブレーキであり、クラッチ油圧(押付力)に応じて伝達トルク(クラッチトルク容量)が発生する。この第2クラッチCL2は、無段変速機CVTおよびファイナルギヤFGを介し、エンジンEngおよびモータジェネレータMG(第1クラッチCL1が締結されている場合)から出力されたトルクを左右駆動輪LT,RTへと伝達する。なお、第2クラッチCL2は、図1に示すように、モータジェネレータMGと無段変速機CVTの間の位置に設定する以外に、無段変速機CVTと左右駆動輪LT,RTの間の位置に設定しても良い。
前記無段変速機CVTは、変速機入力軸inputに接続したプライマリプーリPrPと、変速機出力軸outputに接続したセカンダリプーリSePと、プライマリプーリPrPとセカンダリプーリSePとの間に架け渡されたプーリベルトBEと、を有するベルト式無段変速機である。
プライマリプーリPrPは、変速機入力軸inputに固定された固定シーブと、変速機入力軸inputに摺動自在に支持された可動シーブと、を有している。セカンダリプーリSePは、変速機出力軸outputに固定された固定シーブと、変速機出力軸outputに摺動自在に支持された可動シーブと、を有している。
プーリベルトBEは、プライマリプーリPrPとセカンダリプーリSePとの間に巻き掛けられた金属ベルトであり、それぞれの固定シーブと可動シーブとの間に狭持される。ここで、プーリベルトBEとしては、ピン型ベルトやVDT型ベルトが使用される。
無段変速機CVTでは、両プーリPrP,SePのプーリ幅を変更し、プーリベルトBEの挟持面の径を変更して変速比(プーリ比)を自在に制御する。ここで、プライマリプーリPrPのプーリ幅が広くなると共に、セカンダリプーリSePのプーリ幅が狭くなると変速比がLow側に変化する。また、プライマリプーリPrPのプーリ幅が狭くなると共に、セカンダリプーリSePのプーリ幅が広くなると変速比がHigh側に変化する。
FFハイブリッド車両の制御系は、図1に示すように、コントローラとして、統合コントローラ14と、変速機コントローラ15と、クラッチコントローラ16と、エンジンコントローラ17と、モータコントローラ18と、バッテリコントローラ19と、を備えている。センサ類として、モータ回転数センサ6と、変速機入力回転数センサ7と、アクセル開度センサ10と、エンジン回転数センサ11と、油温センサ12と、Gセンサ13と、ブレーキセンサ20と、インヒビタースイッチ22と、車輪速センサ23と、を備えている。
前記統合コントローラ14は、バッテリ状態、アクセル開度、車速(変速機出力回転数に同期した値)、作動油温等から目標駆動トルクを演算する。そして、その結果に基づき各アクチュエータ(モータジェネレータMG、エンジンEng、第1クラッチCL1、第2クラッチCL2、無段変速機CVT)に対する指令値を演算し、CAN通信線21を介して各コントローラ15,16,17,18,19へと送信する。
前記変速機コントローラ15は、統合コントローラ14からの変速指令を達成するように、無段変速機CVTのプライマリプーリPrPとセカンダリプーリSePに供給されるプーリ油圧を制御することにより変速制御を行なう。
前記クラッチコントローラ16は、エンジン回転数センサ11やモータ回転数センサ6や変速機入力回転数センサ7等からのセンサ情報を入力し、第1クラッチCL1と第2クラッチCL2にクラッチ油圧指令値を出力する。これにより、第1クラッチCL1の押付力が設定されると共に、第2クラッチCL2の押付力が設定される。
前記エンジンコントローラ17は、エンジン回転数センサ11からのセンサ情報を入力すると共に、統合コントローラ14からのエンジントルク指令値を達成するように、エンジンEngのトルク制御を行なう。このエンジンコントローラ17では、アクセル足離し操作時、エンジン回転数を所定のアイドル回転数に保つアイドル回転数制御を行う。
前記モータコントローラ18は、統合コントローラ14からのモータトルク指令値やモータ回転数指令値を達成するように、インバータ8に対し制御指令を出力し、モータジェネレータMGのトルク制御や回転数制御を行なう。なお、インバータ8は、直流/交流の相互変換を行うもので、バッテリ9からの放電電流を、モータジェネレータMGの駆動電流に変化する。また、モータジェネレータMGからの発電電流を、バッテリ9への充電電流に変換する。
前記バッテリコントローラ19は、バッテリ9の充電容量SOCを管理し、SOC情報を統合コントローラ14やエンジンコントローラ17へと送信する。
[パワープラントの車体懸架構成]
図2及び図3は、FFハイブリッド車両におけるパワープラントの車体懸架構成を示す平面図及び正面図である。以下、図2及び図3に基づいて、FFハイブリッド車両のパワープラントの車体懸架構成を説明する。
パワープラントPPは、図2及び図3に示すように、第1クラッチCL1と第2クラッチCL2を含み、横置きのエンジンEngとモータジェネレータMGと無段変速機CVTにより構成される。パワープラントPUの車体への車体懸架構成は、パワープラントPPを、車両進行方向に対して、左右2つの弾性マウント31,32と、1つのトルクロッド33で懸架するマウント方式(ペンデュラム懸架方式)である。ペンデュラム懸架方式の特長は、左右2つの弾性マウント31,32を結ぶ軸MLがエンジン重心軸ELと一致するように配置され、エンジンEngの下部に設けられたトルクロッド33でエンジンEngのロール(前後方向の動き)を止めることにある。
ここで、レンジ位置がPレンジの場合は、ブレーキOFFでも登坂路・降坂路で車両を停止できる。このため、登坂路・降坂路でPレンジにし、ブレーキOFFにされる場合は、弾性マウント31,32にタイヤやサスペンション等の重量を加えた全車重(Mg)によるモーメントが作用する。即ち、図4に示すように、勾配角度θによる降坂路において、PレンジでブレーキOFFにより停止する場合は、(Mg・sinθ)であらわされる力が降坂路に沿って車両を動かそうとする力になる。よって、図4の矢印に示す車両静止に必要なモーメントが、弾性マウント31,32によって受け持つ負荷になり、他のレンジやブレーキONの場合に対して、弾性マウント31,32への作用力が大きくなる。
[アイドル制御ブロック構成]
上記のように、勾配角度θによる降坂路にてPレンジでブレーキOFFにより停止する場合、弾性マウント31,32への作用力によってブッシュストッパ当たりが発生すると、弾性マウント31,32によるアイドル振動を減衰するバネ機能を期待できない。このため、降坂路にてPレンジで停車するシーンにおいては、アイドル振動対策を実行する必要がある。以下、図5〜図8に基づき、実施例1の統合コントローラ14にて実行されるアイドル振動対策によるアイドル制御ブロック構成を説明する。
アイドル振動対策を実行する全体ブロックは、図5に示すように、勾配推定演算ブロック41と、アイドル振動対策実行判定ブロック42と、エンジン回転制限処理ブロック43と、エンジントルク制限処理ブロック44と、を備えている。
勾配推定演算ブロック41は、図5に示すように、Gセンサ値補正部41aと、道路勾配推定部41bと、を有する。道路勾配は車両の縦G(前後G)を検出するGセンサ値から推定するが、Gセンサ値は車両の加減速によって、道路勾配相当の縦Gに対し乖離する場合がある。このため、Gセンサ値補正部41aでは、Gセンサ値を車輪速等から算出した加速Gによって補正し、Gセンサ補正値を得る。道路勾配推定部41bでは、Gセンサ補正値によって定まる道路勾配値変換テーブルによって推定勾配値を求める。なお、Gセンサ値の代わりに、運動方程式に基づいて、車両重量・駆動力・抵抗力の関係から道路勾配を推定しても良い。
アイドル振動対策実行判定ブロック42は、図6に示すように、条件判断部42aと、アイドル振動対策実行判定部42bと、を有する。条件判断部42aでは、シフトレンジ信号がPレンジで、かつ、勾配推定演算ブロック41からの推定勾配値が、アイドル振動対策が必要な設定勾配値以下であるか否かを判断する。Pレンジ条件と道路勾配条件が共に成立すると、アイドル振動対策実行判定部42bに対して条件成立を示す信号を出力する。
アイドル振動対策実行判定部42bでは、条件判断部42aから条件成立を示す信号を入力すると、アイドル振動対策実行判定を成立させる。そして、一度成立させると、シフトレンジ信号がPレンジ以外となるまでは、アイドル振動対策実行判定を成立のまま保持する。これにより、アイドル振動対策実行判定の成立・不成立のハンチングによるエンジン回転数・エンジントルクのハンチングによりドライバへ与える違和感を回避する。
エンジン回転制限処理ブロック43は、図7に示すように、切替部43aと、エンジン回転数目標値設定部43bと、エンジン回転数上昇制限部43cと、セレクトロー部43dと、セレクトハイ部43eと、を有する。切替部43aでは、アイドル振動対策実行判定の成立・不成立によってエンジン回転数目標値を切り替え、本対策による回転上昇の運転性違和感・燃費・電費等への跳ね返りを抑制する。
エンジン回転数目標値設定部43bからは、アイドル振動対策実行判定の成立時、アイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値を指令するが、降坂路において、エンジン回転数が急峻に上昇すると、ドライバに不安感を与える可能性がある。そこで、エンジン回転数上昇制限部43cにおいて、所定のエンジン回転数上昇率でエンジン回転数を増加させる。そして、セレクトロー部43dにおいて、アイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値で上限制限することで、急峻なエンジン回転数上昇を抑制する。これにより、ドライバへの不安感を与えるのを回避し、アイドル振動を抑制できるエンジン回転数に滑らかに到達させる。
また、セレクトハイ部43eでは、「通常時エンジン回転数目標値」と「アイドル振動対策実行時エンジン回転数」の高い方を指令する。つまり、エンジン回転数を増加させるとアイドル振動を抑制できるため、「通常時アイドル回転数目標値」が「アイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値」より高い場合には、アイドル振動を抑制しつつ通常時に跳ね返らないよう「通常時エンジン回転数目標値」とする。
エンジントルク制限処理ブロック44は、図8に示すように、切替部44aと、上限トルク設定部44bと、セレクトロー部44cと、トルク減少率制限部44dと、トルク上乗せ部44eと、発電優先判定部44fと、トルク上昇率制限部44gと、を有する。切替部44aでは、アイドル振動対策実行判定の成立・不成立によってエンジントルク目標値を切り替え、本対策による発電トルク制限への跳ね返りを抑制する。上限トルク設定部44bにおいて、エンジン回転数毎にアイドル振動が許容下限となるエンジン上限トルクを指令する。セレクトロー部44cにおいて、通常時エンジントルク目標値に対して上限制限することで、アイドル振動対策実行判定時のエンジントルク目標値を指令する。ここで、アイドル振動対策実行判定が成立時に、アイドル振動対策実行判定時のエンジントルク目標値に向かって急激にエンジントルクが減少すると、エンジン回転数変動に跳ね返る可能性がある。このため、トルク減少率制限部44dでは、所定トルク減少率でエンジントルク目標値を減少させていく。
次に、トルク上乗せ部44eでは、バッテリSOCが所定値以下になったら、アイドル振動抑制より発電を優先するために、アイドル振動対策のエンジントルク上限値に対して発電トルクを上乗せする。発電を優先する理由は、強電バッテリの過放電による劣化を回避することに加え、モータだけでは走行できない路面において走行不能になることを回避するためである。つまり、オルタネータがエンジン直結で常時発電可能な状態にある従来車に対して、エンジンとモータを切り離せるハイブリッド車両においては、バッテリSOCが所定値以下になると、エンジンとモータを繋ぐためのクラッチ油圧を確保できなくなり、モータだけでは走行できない路面においては走行不能になる。
アイドル振動より発電を優先する判定は発電優先判定部44fで行う。発電優先判定部44fは、バッテリSOCが発電しなければならないSOC下限値以下になったら発電を優先するフラグをセットし、Pレンジのみアイドル振動対策する場合は、Pレンジ以外となったとき、又は、発電を優先した結果、バッテリSOCに対して決まる発電トルクの上乗せ分が所定値以下となった時に、発電を優先するフラグをクリアする。ここで、発電を優先する場合に、急激にエンジントルクが上昇すると、アイドル振動が急に悪くなり、ドライバに不安を与えてしまう可能性がある。このため、トルク上昇率制限部44gでは、所定トルク上昇率でエンジントルクが上昇するようにする。
[アイドル制御処理構成]
図9は、実施例1の統合コントローラ14にて実行されるアイドル振動対策によるアイドル制御処理流れを示すフローチャートである。以下、アイドル制御処理構成をあらわす図9の各ステップについて説明する。なお、このフローチャートは、エンジンEngのアイドル制御が要求されるアクセル足離し操作により開始し、エンジンEngのアイドル制御を解除するアクセル踏み込み操作により終了する。
ステップS1では、インヒビタースイッチ22からのレンジ信号がPレンジ以外であるか否かを判断する。YES(Pレンジ以外)の場合はステップS2へ進み、NO(Pレンジ)の場合はステップS3へ進む。
ここで、「Pレンジ以外」とは、セレクトレバーへの操作により選択されているレンジ位置が、Dレンジ位置やRレンジ位置やNレンジ位置等のときをいう。
ステップS2では、ステップS1でのPレンジ以外であるとの判断、又は、ステップS3での推定勾配値>設定勾配値であるとの判断に続き、エンジン回転数を、通常のアイドル時エンジン回転数とし、エンジントルクを、通常のアイドル時エンジン上限トルクとし、リターンへ進む。
ここで、「通常のアイドル時エンジン回転数」とは、例えば、1000rpm程度のエンジン回転数をいう。「通常のアイドル時エンジン上限トルク」とは、例えば、音振要求により決められる90Nm程度のエンジン上限トルクをいう。
ステップS3では、ステップS1でのPレンジであるとの判断に続き、アイドル振動NGとなる道路勾配であるか否かを判断する。YES(推定勾配値≦設定勾配値)の場合はステップS4へ進み、NO(推定勾配値>設定勾配値)の場合はステップS2へ進む。
ここで、道路勾配情報は、勾配推定演算ブロック41にてGセンサ値と加速Gにより推定される推定勾配値により取得する。「設定勾配値」は、アイドル振動対策が必要な勾配値として設定された値であり、例えば、-12%程度の勾配値をいう。なお、設定勾配値については、パワープラントを車体へ弾性支持する弾性マウントの形状や構造や懸架方式等によって異なる。
ステップS4では、ステップS3でのアイドル振動NGとなる推定勾配値≦設定勾配値であるとの判断に続き、エンジン回転数を所定値に上げ、ステップS5へ進む。
ここで、「所定値」とは、アイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値のことをいい、例えば、1400rpm程度のエンジン回転数をいう。そして、エンジン回転数を、通常のアイドル時エンジン回転数からアイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値まで上昇させて維持するときは、第1クラッチCL1を締結した状態でモータ回転数目標値を、エンジン回転数目標値とするモータ回転数制御により実行される。
ステップS5では、ステップS4でのエンジン回転数を所定値への上昇に続き、バッテリSOCが所定値以下であるか否かを判断する。YES(SOC≦所定値)の場合はステップS7へ進み、NO(SOC>所定値)の場合はステップS6へ進む。ここで、「所定値」とは、アイドル振動抑制より発電を優先するSOC下限値のことをいう。
ステップS6では、ステップS5でのSOC>所定値であるとの判断に続き、エンジントルクをアイドル振動対策用の所定値で上限トルクを制限し、リターンへ進む。
ここで、「所定値」とは、アイドル振動対策実行時のエンジントルク目標値のことをいい、例えば、55Nm程度のエンジントルクをいう。そして、エンジントルクを、アイドル振動対策実行時のエンジントルク目標値にトルク制限するときは、エンジントルクが上限トルクになるまではトルク上昇を許容するが、エンジントルクが上限トルクになるとトルク上昇を抑えるエンジントルク制御により実行される。
ステップS7では、ステップS5でのSOC≦所定値であるとの判断に続き、エンジントルクを発電用の所定値で上限制限し、リターンへ進む。
ここで、「所定値」とは、アイドル振動対策実行時のエンジントルク目標値に、発電トルクを上乗せした値のことをいう。エンジントルクを発電用の所定値で上限制限するときは、エンジントルクが発電用上限トルクになるまではトルク上昇を許容するが、エンジントルクが発電用上限トルクになるとトルク上昇を抑えるエンジントルク制御により実行される。
次に、作用を説明する。
実施例1における作用を、「アイドル制御処理作用」、「設定勾配値の決め方」、「エンジン回転数目標値とエンジントルク目標値の決め方」、「アイドル振動対策実行時のアイドル制御作用」、「アイドル制御の特徴作用」に分けて説明する。
[アイドル制御処理作用]
以下、図9のフローチャートに基づき、アイドル制御処理作用を説明する。
レンジ信号がPレンジ以外であるとき、或いは、PレンジからPレンジ以外に変更されたときは、図9のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→リターンへと進む流れが繰り返される。そして、ステップS2では、エンジン回転数が、通常のアイドル時エンジン回転数とされ、エンジントルクが、通常のアイドル時エンジン上限トルクとされる。
レンジ信号がPレンジでの停車時であるが、平坦路や登坂路でありアイドル振動NGとなる道路勾配でないときは、図9のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS2→リターンへと進む流れが繰り返される。そして、ステップS2では、エンジン回転数が、通常のアイドル時エンジン回転数とされ、エンジントルクが、通常のアイドル時エンジン上限トルクとされる。
アイドル振動NGとなる道路勾配でのPレンジ停車時であり、かつ、バッテリSOCが所定値を超えているときは、図9のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→リターンへと進む流れが繰り返される。ステップS4では、モータ回転数制御により、エンジン回転数が、通常のアイドル時エンジン回転数からアイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値まで上げられる。ステップS6では、エンジントルク制御により、エンジントルクの最大トルクが、アイドル振動対策実行時のエンジントルク目標値にトルク制限される。
アイドル振動NGとなる道路勾配でのPレンジ停車時であり、かつ、バッテリSOCが所定値以下のときは、図9のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS7→リターンへと進む流れが繰り返される。ステップS4では、モータ回転数制御により、エンジン回転数が、通常のアイドル時エンジン回転数からアイドル振動対策実行時のエンジン回転数目標値まで上げられる。ステップS7では、エンジントルク制御により、エンジントルクの最大トルクが、アイドル振動対策実行時のエンジントルク目標値に、発電トルクを上乗せした値にトルク制限される。
[設定勾配値の決め方]
Pレンジでの降坂路停車時、アイドル振動対策を実行するか否かの閾値である設定勾配値の決め方について、図10に基づき説明する。
設定勾配値を決めるときの考え方は、アイドル振動要求と燃費要求が両立する値を探るというものである。この考え方に基づく具体的な設定勾配値の決め方は、図10に示す通りである。
アイドル振動対策が必要となる実勾配を図10において−Z%とすると、−Z%以下の領域が「アイドル振動対策で動作点(アイドル回転数とエンジントルクにより決まる点)を変更しなければいけない領域(アイドル振動要求)」になる。このアイドル振動要求により、実勾配が−Z%以下では必ずアイドル振動対策を作動させたい。しかし、そのためには、Gセンサ値のばらつきと車両揺り返し分を加味する必要があり、ばらつき等を加味すると、「対策が必要となる推定勾配」である−Y%が設定勾配値になる。
そして、−Y%を設定勾配値としたとき、Gセンサ値のばらつきと車両揺り返し分を加味すると、アイドル振動対策が作動する可能性のある実勾配は−X%以下になる。このように、−X%を超える領域ではアイドル振動対策が作動しないので、実勾配が0%(平坦路)以上の「従来通りの動作点で運転しなければならない領域(燃費要求)」が含まれ、燃費要求を満たすことができる。
従って、アイドル振動対策が必要となる実勾配が−Z%以下の領域になるときは、設定勾配値を−Y%とする。このため、推定勾配値≦設定勾配値のとき、言い換えると、下り勾配がY%以上のとき、アイドル振動対策が実行されることになり、Gセンサ値のばらつき等にかかわらず、アイドル振動要求と燃費要求が両立する。
[エンジン回転数目標値とエンジントルク目標値の決め方]
Pレンジでの降坂路停車時、アイドル振動対策を実行するときのエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値の決め方について、図11〜図13に基づき説明する。
エンジン回転数目標値とエンジントルク目標値を決めるときの考え方は、
(a)目標アイドル振動レベルを確保できる。
(b)部品保護と両立できる。
(c)排気・OBD要求と両立できる。
(d)商品性と両立できる。
(e)エネマネ要求と両立できる。
によるアイドル振動対策として当然に要求される条件(a)と、両立が要求される条件(b)〜(e)と、が全て成立する値を探るというものである。この考え方に基づく具体的なエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値の決め方は、図11〜図13に示す通りである。なお、「OBD」とは、「On Board Diagnostics」の略で、車両自己診断のことをいう。「エネマネ」とは、エネルギーマネージメントの略である。
まず、図11に示すように、アイドル回転数(=エンジン回転数)とENGトルクを座標軸とする二次元座標面に、アイドル振動特性Hと必要ENGトルク特性Iと商品性特性Jを描く。
アイドル振動特性Hは、アイドル回転数とENGトルクによる動作点がアイドル振動OK領域であるかアイドル振動NG領域であるかを分ける特性である。アイドル振動特性Hは、上昇勾配を持つ特性で、アイドル振動OK領域は、現アイドル回転数域のときENGトルクが低い領域であり、アイドル回転数が高くなるほどENGトルクが高トルク側に拡大する領域にて与えられる。
必要ENGトルク特性Iは、アイドル回転数とENGトルクによる動作点が必要ENGトルクOK領域であるか必要ENGトルクNG領域(必要ENGトルク不足)であるかを分ける特性である。必要ENGトルク特性Iは、緩やかな下降勾配を持つ特性で、必要ENGトルクOK領域は、現アイドル回転数からアイドル回転数が上昇するにしたがって徐々に低いトルク側に拡大する領域にて与えられる。
商品性特性Jは、アイドル回転数とENGトルクによる動作点が商品性OK領域であるか商品性NG領域であるかを分ける特性である。商品性特性Jは、ENGトルクにかかわらずあるアイドル回転数(例えば、1400rpm)を保つ特性で、商品性OK領域は、あるアイドル回転数以下の領域にて与えられる。
図11において、アイドル振動対策を実行するときのエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値は、アイドル振動特性Hと必要ENGトルク特性Iと商品性特性Jの全てがOK領域となる生存領域Kに含まれる動作点に決められる。
ここで、エンジン回転数目標値とエンジントルク目標値を、生存領域Kに含まれる動作点で決めたときのメリットを、他のアイドル振動対策との比較により説明する。つまり、案1をアイドル回転数(ENG回転数)のみを下げて共振帯から外す。案2はアイドル回転数(ENG回転数)のみを上げて共振帯から外す。案3は上限ENGトルクのみを下げて共振帯から外す。案4(実施例1)はアイドル回転数(ENG回転数)を上げ、上限ENGトルクを下げて共振帯から外す。
案1の場合は、図12に示すように、上記両立が要求される条件(b)〜(e)のうち、(d),(e)はOKであるが、(b),(c)はNGになる。特に、アイドル回転数が低過ぎてFIRフィルタによる要求回転数と両立できない。
案2の場合は、図12に示すように、上記両立が要求される条件(b)〜(e)のうち、(b),(e)はOKであるが、(c),(d)はNGになる。特に、アイドル回転数が高過ぎて下り坂での商品性NGになる。
案3の場合は、図12に示すように、上記両立が要求される条件(b)〜(e)のうち、(b),(c)はOKであるが、(d),(e)はNGになる。特に、ENGトルクが低過ぎてエアコン要求と両立できない。
案4(実施例1)の場合は、図12に示すように、上記両立が要求される条件(b)〜(e)の全てがOKである。つまり、アイドル振動対策を実行するときのエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値を、生存領域Kに含まれる動作点に決めることで、マスト要件である(a)〜(e)の全てが併せて達成される。
次に、アイドル振動対策を実行するときのエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値を最終的に決めるとき、生存領域Kの中でどの動作点が好適であるかの検証を行った。ここで、図13に示すように、生存領域Kにおいて、アイドル振動特性Hと必要ENGトルク特性Iの交点であり、エンジン回転数が最も低い動作点をK1とする。生存領域Kにおいて、必要ENGトルク特性Iと商品性特性Jの交点であり、エンジン回転数が最も高く、上限エンジントルクが最も低い動作点をK2とする。生存領域Kにおいて、アイドル振動特性Hと商品性特性Jの交点であり、エンジン回転数が最も高く、上限エンジントルクが最も高い動作点をK3とする。
このとき、動作点K1の場合、下り坂でのエンジン回転数が低く商品性が良いものの、上限エンジントルクが低いことでエネマネとアイドル振動の要求を両立しにくい。動作点K2の場合、上限エンジントルクが最も低いことでエネマネとアイドル振動の要求を両立しにくい。動作点K3の場合、上限エンジントルクが最も高いことでエネマネとアイドル振動の要求を両立しやすい。特に、バッテリSOCが下限に到達したとき、エネマネを優先しても、アイドル振動が悪化することを回避しやすい。
[アイドル振動対策実行時のアイドル制御作用]
Pレンジでの降坂路停車時、アイドル振動対策を実行するときのアイドル制御作用を、図14のタイムチャートに基づいて説明する。
図14において、時刻t0〜時刻t1は、Pレンジでアイドル振動がNGになる道路勾配での停車中であって、Pレンジ以外のレンジを選択している区間である。この時刻t0〜時刻t1の区間では、エンジン回転数が対策前エンジン回転数(通常のアイドル時エンジン回転数)とされ、エンジントルクが対策前エンジントルク(通常のアイドル時エンジントルク)で上限制限されるアイドル制御が行われる。
時刻t1にてレンジ位置を、Pレンジ以外からPレンジ位置に切り替えると、道路勾配値条件とシフト位置条件が共に成立し、アイドル振動対策制御フラグが立てられる。そして、アイドル振動対策制御フラグは、時刻t1からPレンジ位置からPレンジ以外のレンジ位置に切り替えられる時刻t2まで立てられたままで維持され、時刻t1〜時刻t2の区間が、アイドル振動対策制御の実行区間になる。アイドル振動対策制御が実行されると、エンジン回転数が、対策前エンジン回転数から対策後エンジン回転数(エンジン回転数目標値)に上昇される。同時に、エンジントルクが、対策前エンジントルクで上限制限されていたのが、対策後エンジントルク(エンジントルク目標値)により上限制限される。このアイドル振動対策制御の実行により、Pレンジでアイドル振動がNGになる道路勾配での停車中において、アイドル振動の悪化が抑制される。
時刻t2になってPレンジ位置からPレンジ以外のレンジ位置に切り替えられると、時刻t2以降において、対策後エンジン回転数から緩やかな勾配にてエンジン回転数を低下することで、対策前エンジン回転数に繋がれる。又、時刻t2以降において、対策後エンジントルクにより上限制限されていたエンジントルクが緩やかな勾配にて上昇し、対策前エンジントルクに繋がれる。
[アイドル制御の特徴作用]
実施例1では、道路勾配が、弾性マウント31,32に加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する。道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高いエンジン回転数目標値に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低いエンジントルク目標値で上限制限するアイドル振動対策制御を実行する。
即ち、登坂路・降坂路では、弾性マウント31,32に加わる作用力が平坦路に対して増すため、ブッシュを有する弾性マウント31,32において、ブッシュストッパ当たりがある場合は、バネ機能が損なわれ、アイドル振動が悪化する。
そこで、予めブッシュストッパ当たりがする道路勾配において、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高いエンジン回転数目標値に上げることで、アイドル回転数が共振帯から離れる。加えて、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低いエンジントルク目標値で上限制限することで、アイドル振動の起振源であるエンジントルクが低減される。
従って、アイドル回転数を共振帯から離す作用と、アイドル振動の起振源トルクを低減する作用との相乗作用により、道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、アイドル振動悪化が抑制される。加えて、弾性マウント31,32に加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域を判断し、判断された所定勾配領域のとき、アイドル振動対策制御を実行している。このため、弾性マウントの性能が問われることがなく、特に、安価な弾性マウントによりエンジンを車体に支持しているハイブリッド車両への適用に有用である。
実施例1では、左駆動輪LT、右駆動輪RTへの変速機出力軸outputを車体にロックするPレンジ位置の選択により勾配路停車すると、アイドル振動対策制御を実行する。
即ち、登坂路・降坂路においてPレンジのブレーキOFF時は、ブレーキONしないと停車できない走行レンジの場合に対して、アイドル振動が悪化する。その原因は、タイヤやサスペンションの重量によるモーメントもエンジンEngを車体に支持する弾性マウント31,32に作用するためである。
従って、走行レンジでのアイドル振動が問題無い場合、Pレンジに限ってアイドル振動対策制御を実行することで、アイドル回転数上昇による燃費悪化や電費悪化や運転性悪化が抑制される。
実施例1では、アイドル振動対策制御の実行中、レンジ位置がPレンジ位置から他のレンジ位置に変更されると、アイドル振動対策制御を終了する。
即ち、条件成立によりアイドル振動対策制御を実行すると、シフトレンジ信号がPレンジ以外となるまでは、アイドル振動対策実行判定を成立のまま保持するようにしている。
従って、アイドル振動対策実行判定の成立・不成立のハンチングによるエンジン回転数・エンジントルクのハンチングによりドライバへ与える違和感が抑制される。
次に、効果を説明する。
実施例1におけるハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 駆動系にエンジンEngとモータ(モータジェネレータMG)と駆動輪(左駆動輪LT、右駆動輪RT)を有し、エンジンEngが弾性マウント31,32によって車体に支持されている。
このハイブリッド車両において、道路勾配が、弾性マウント31,32に加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する。
道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高い所定値(エンジン回転数目標値)に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低い所定値(エンジントルク目標値)で上限制限するアイドル振動対策制御を実行する(図9)。
このため、勾配路でのアイドル制御時、エンジンEngを支持する弾性マウント31,32の性能にかかわらずアイドル振動の悪化を抑制するハイブリッド車両のアイドル制御方法を提供することができる。
(2) 駆動輪(左駆動輪LT、右駆動輪RT)への駆動軸(変速機出力軸output)を車体にロックするパーキングレンジ位置(Pレンジ位置)の選択により勾配路停車すると(ステップS1→S3→S4)、アイドル振動対策制御を実行する(図9)。
このため、(1)の効果に加え、パーキングレンジ位置(Pレンジ位置)に限ってアイドル振動対策制御を実行することで、アイドル回転数上昇による燃費悪化や電費悪化や運転性悪化を抑制することができる。
(3) アイドル振動対策制御の実行中、レンジ位置がパーキングレンジ位置(Pレンジ位置)から他のレンジ位置に変更されると(ステップS1→S3からステップS1→S2)、アイドル振動対策制御を終了する(図9)。
このため、(2)の効果に加え、アイドル振動対策実行判定の成立・不成立のハンチングによるエンジン回転数・エンジントルクのハンチングによりドライバへ与える違和感を抑制することができる。
(4) エンジン回転数(アイドル回転数)とエンジントルク(ENGトルク)を座標軸とする二次元座標面に、エンジン回転数とエンジントルクによる動作点がOK領域であるかNG領域であるかを分ける特性として、アイドル振動特性Hと必要エンジントルク特性Iと商品性特性Jを描く。
このとき、アイドル振動対策制御でのエンジン回転数の所定値(エンジン回転数目標値)とエンジントルクの所定値(エンジントルク目標値)を、アイドル振動特性Hと必要エンジントルク特性Iと商品性特性Jの全てがOK領域となる生存領域Kに含まれる動作点に決める(図11)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、アイドル振動対策を実行するときのエンジン回転数目標値とエンジントルク目標値を生存領域Kに含まれる動作点に決めることで、ハイブリッド車両のアイドル振動対策において両立が要求される条件を達成することができる。
(5) アイドル振動対策制御でのエンジン回転数の所定値(エンジン回転数目標値)とエンジントルクの所定値(エンジントルク目標値)を、生存領域Kのうち、エンジン回転数が最も高く、エンジントルクが最も高い動作点K3に決める(図13)。
このため、(4)の効果に加え、エンジントルクが最も高い動作点K3に決めたことで、エネルギーマネージメントとアイドル振動の要求を両立しやすく、発電要求に応えるエネルギーマネージメントを優先してもアイドル振動の悪化を抑制することができる。
(6) 駆動系にエンジンEngとモータ(モータジェネレータMG)と駆動輪(左駆動輪LT、右駆動輪RT)を有し、エンジンEngが弾性マウント31,32によって車体に支持されている。
アクセル足離し操作時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数とし、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクで上限制限するアイドル制御を行うコントローラ(統合コントローラ14)を備える。
このハイブリッド車両のアイドル制御装置において、コントローラ(統合コントローラ14)は、判断部(ステップS3)と、アイドル振動対策制御部(ステップS4〜S6)と、を有する。
判断部(ステップS3)は、道路勾配が、弾性マウント31,32に加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する。
アイドル振動対策制御部(ステップS4〜S6)は、道路勾配が所定勾配領域である勾配路アイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高い所定値(エンジン回転数目標値)に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低い所定値(エンジントルク目標値)で上限制限する(図9)。
このため、勾配路でのアイドル制御時、エンジンEngを支持する弾性マウント31,32の性能にかかわらずアイドル振動の悪化を抑制するハイブリッド車両のアイドル制御装置を提供することができる。
以上、本発明のハイブリッド車両のアイドル制御方法とアイドル制御装置を実施例1に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、Pレンジ位置の選択により勾配路停車しているときにアイドル振動対策制御を実行する例を示した。しかし、Pレンジ以外であって、アイドル振動への違和感を与えやすい車速が所定値以下で勾配路を走行しているときや勾配路に停車しているときにアイドル振動対策制御を実行する例としても良い。
実施例1では、降坂路においてPレンジ位置の選択により停車しているとき、アイドル振動対策制御を実行する例を示した。しかし、勾配路としては、降坂路に限ることなく登坂路においてPレンジ位置の選択により停車しているとき、アイドル振動対策制御を実行するような例としても良い。その理由は、エンジンの搭載形態(縦置き、横置き、フロント側搭載、リア側搭載、等)により、弾性マウントに加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある道路勾配が、登坂路であることがあり得ることによる。
実施例1では、本発明のアイドル制御方法とアイドル制御装置を、1モータ・2クラッチと呼ばれるパラレルハイブリッド駆動系を備えるFFハイブリッド車両に適用する例を示した。しかし、本発明のアイドル制御方法とアイドル制御装置は、FRハイブリッド車両や駆動系構成が異なるハイブリッド車両に対しても適用することができる。要するに、エンジントルクをエンジントルク制御により行っているときに、エンジン回転数をモータ回転数制御により行うことが可能なハイブリッド車両であれば適用できる。
Eng エンジン
CL1 第1クラッチ
MG モータジェネレータ(モータ)
CL2 第2クラッチ
CVT 無段変速機
FG ファイナルギヤ
LT 左駆動輪(駆動輪)
RT 右駆動輪(駆動輪)
10 アクセル開度センサ
11 エンジン回転数センサ
13 Gセンサ
14 統合コントローラ(コントローラ)
15 変速機コントローラ
16 クラッチコントローラ
17 エンジンコントローラ
18 モータコントローラ
19 バッテリコントローラ
20 ブレーキセンサ
22 インヒビタースイッチ
23 車輪速センサ

Claims (6)

  1. 駆動系にエンジンとモータと駆動輪を有し、前記エンジンが弾性マウントによって車体に支持されているハイブリッド車両において、
    道路勾配が、前記弾性マウントに加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断し、
    前記道路勾配が所定勾配領域でのアイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高い所定値に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低い所定値で上限制限するアイドル振動対策制御を実行する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御方法。
  2. 請求項1に記載されたハイブリッド車両のアイドル制御方法において、
    前記駆動輪への駆動軸を車体にロックするパーキングレンジ位置の選択により勾配路停車すると、前記アイドル振動対策制御を実行する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御方法。
  3. 請求項2に記載されたハイブリッド車両のアイドル制御方法において、
    前記アイドル振動対策制御の実行中、レンジ位置が前記パーキングレンジ位置から他のレンジ位置に変更されると、前記アイドル振動対策制御を終了する
    ことを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御方法。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載されたハイブリッド車両のアイドル制御方法において、
    エンジン回転数とエンジントルクを座標軸とする二次元座標面に、エンジン回転数とエンジントルクによる動作点がOK領域であるかNG領域であるかを分ける特性として、アイドル振動特性と必要エンジントルク特性と商品性特性を描いたとき、
    前記アイドル振動対策制御でのエンジン回転数の所定値とエンジントルクの所定値を、前記アイドル振動特性と前記必要エンジントルク特性と前記商品性特性の全てがOK領域となる生存領域に含まれる動作点に決める
    ことを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御方法。
  5. 請求項4に記載されたハイブリッド車両のアイドル制御方法において、
    前記アイドル振動対策制御でのエンジン回転数の所定値とエンジントルクの所定値を、前記生存領域のうち、エンジン回転数が最も高く、エンジントルクが最も高い動作点に決める
    ことを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御方法。
  6. 駆動系にエンジンとモータと駆動輪を有し、前記エンジンが弾性マウントによって車体に支持され、
    アクセル足離し操作時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数とし、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクで上限制限するアイドル制御を行うコントローラを備えるハイブリッド車両のアイドル制御装置において、
    前記コントローラは、
    道路勾配が、前記弾性マウントに加わる作用力によりバネ機能が損なわれる可能性がある所定勾配領域であるかどうかを判断する判断部と、
    前記道路勾配が所定勾配領域である勾配路アイドル制御時、エンジン回転数を通常のアイドル時エンジン回転数より高い所定値に上げ、かつ、エンジントルクを通常のアイドル時エンジントルクよりも低い所定値で上限制限するアイドル振動対策制御部と、
    を有することを特徴とするハイブリッド車両のアイドル制御装置。
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