JP2017209868A - カード券面情報処理方法並びに転写リボン - Google Patents
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Abstract
【課題】カード発行装置に余分なユニット部の増設を必要とせず、カード上の券面情報の盗み見や、使用済み転写リボンに残された抜け殻情報の漏洩を防ぐ方法を提供する。【解決手段】支持体上に剥離層、インク層、接着層が設けられた転写リボンを用い、サーマルヘッドを用いて、個別情報を印字する際には、被転写体であるカード表面に、インク層のみを転移させ、また、剥離層を含んで転移させる場合には、接着層部分を加熱することにより、剥離層を含む個別情報隠蔽部をカード表面に転移させる。【選択図】図1
Description
本発明は、店頭などでクレジットカードやキャッシュカードなどを発行する即時発行システムに関連し、カード券面に記載された秘密情報をカード所有者以外には読取れないように、隠蔽する方法並びに、それに用いる転写リボンに関する。
近年、個人情報の流出に関する事件が多く発生しており、社会的不安も高まっている。このため、クレジットカードやキャッシュカードなどの個人情報を含む有価証券類の発行や発送に関しては、高いセキュリティ管理環境下で個人情報の取扱いを実施することが、求められてきている。
従って、一般的にカード発行の業務は、カード発行用の特殊装置を有する一部の業者が受託し、高いセキュリティ管理の下、発行や発送の作業を実施していた。
このため、最終ユーザーがカードの発行を求めてから手元にカードが届くまでに多くの時間を要していた。
これに対し、カード発行等に関するサービス向上の観点から、カード発行を求められたその場でカードの発行作業を実施し、最終ユーザーに提供するという即応性を求める声も高まっている。
そのためには、カードを扱う各店頭にカード発行装置を設ける必要があり、発行作業も各店舗の窓口従業員が実施することとなる。
このような環境では、必ずしも高いセキュリティ管理環境下でのカード発行業務とは言えず、最終ユーザーに対して、不安を与える可能性があり、これらに対する対策が求められている。
例えば、窓口従業員等により、カード上に記載された決済時に利用する情報(カード番号、有効期限、氏名、セキュリティコードなど)を読取られ、悪用される可能性があるのではないかという最終ユーザーや各店舗側の危惧に対しては、少なくとも一部の券面情報を隠蔽するために、カード上にテープを貼り付けるユニットを増設する場合や、特許文献1、2に示されるような隠蔽層転写装置を増設するといったことが考えられている。
また、カード券面に情報を印画する際、多くの場合はリボン状の消耗品(転写リボン)に熱と圧力を加え、カード上に色材を転移させる方法を取っている。この場合、使用後の転写リボン上に券面情報が抜け殻として残ってしまう。
このため、使用済みの転写リボンを安易に廃棄すると、悪意ある第三者がこれを入手した場合、券面情報を入手し、不正に決済を行なわれる可能性がある。
従って、使用済み転写リボンの処理に対しても一定レベル以上のセキュリティ管理が必要となる。
廃棄物に対するこのような高いセキュリティ管理を多数ある各店舗で個別に対応することは実質的に困難であることから、転写リボンを備えたプリンタ内に安易な転写リボンの着脱を制限するためのロック機構(例えば、特許文献3)を設ける方法や、転写リボンを
カセットなどに封入した状態で配給し、鍵を持っていないとカセットを開けることができないようにする方法なども提案されている。
カセットなどに封入した状態で配給し、鍵を持っていないとカセットを開けることができないようにする方法なども提案されている。
あるいは、特許文献4に見られるように、プリンタに転写リボンの処理装置部を設け、転写リボン上に抜け殻として残された情報を判読困難とする方法なども提案されている。
しかしながら、これらの手法はいずれもカード発行装置の大型化や、カード発行装置関連の管理作業の煩雑さなどを招くことから、必ずしも効果的とは言えなかった。
即ち、カード発行装置を設ける各店舗窓口は、既存店舗内にカード発行装置を設置するため、十分なスペースを確保することができない。また、カード発行作業の他に煩雑な管理作業を要する場合には、窓口従業員の教育や作業管理面で店舗側の負担が増えるという課題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、カード発行装置に余分なユニット部の増設を必要とせず、カード上の券面情報の盗み見や、使用済み転写リボンに残された抜け殻情報の漏洩を防ぐ方法を提供することにある。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、支持体上に少なくともインク層が設けられた転写リボンを用いて被転写体であるカード基材の面上に個別情報を印字するカード券面情報処理方法であって、前記転写リボンと前記カード基材とを対向配置する工程と、前記転写リボンの前記インク層が設けられた面とは反対側の面から、サーマルヘッドを用いて加熱および加圧することにより、前記カード基材の面上に個別情報を印字する工程と、前記インク層において、前記印字時の前記サーマルヘッドによる非加熱部の領域の少なくとも一部を、前記カード基材上に、剥離可能に転移する工程と、を有することを特徴とするカード券面情報処理方法である。
すなわち、請求項1に記載の発明は、支持体上に少なくともインク層が設けられた転写リボンを用いて被転写体であるカード基材の面上に個別情報を印字するカード券面情報処理方法であって、前記転写リボンと前記カード基材とを対向配置する工程と、前記転写リボンの前記インク層が設けられた面とは反対側の面から、サーマルヘッドを用いて加熱および加圧することにより、前記カード基材の面上に個別情報を印字する工程と、前記インク層において、前記印字時の前記サーマルヘッドによる非加熱部の領域の少なくとも一部を、前記カード基材上に、剥離可能に転移する工程と、を有することを特徴とするカード券面情報処理方法である。
請求項2に記載の発明は、前記カード基材の面上に、前記剥離可能に転移されるインク層の領域が、前記個別情報の印字領域の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項1に記載のカード券面情報処理方法である。
請求項3に記載の発明は、前記転写リボンが、支持体上の少なくとも一部に剥離層とインク層とがこの順に積層されて設けられてなり、前記サーマルヘッドを用いた印字時には、インク層から前記カード基材上に転移し、前記剥離可能に転移する時には、剥離層から前記カード基材上に転移することを特徴とする請求項1および請求項2に記載のカード券面情報処理方法である。
請求項4に記載の発明は、支持体上の少なくとも一部に剥離層とインク層とをこの順に積層して設けられた転写リボンであって、少なくとも前記インク層がパターン状に設けら
れ、前記インク層の非形成部の少なくとも一部で、且つ前記剥離層面上に接着層が設けられていることを特徴とする転写リボンである。
れ、前記インク層の非形成部の少なくとも一部で、且つ前記剥離層面上に接着層が設けられていることを特徴とする転写リボンである。
請求項5に記載の発明は、前記接着層が、被転写体であるカード基材の短辺をなす辺あるいは長辺をなす辺のいずれか、または両方に対して、平行な線又は帯状に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の転写リボンである。
請求項6に記載の発明は、前記接着剤が、網点状に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写リボンである。
請求項7に記載の発明は、前記接着層が、接着層塗布領域の幅方向に対して、万線状に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写リボンである。
請求項8に記載の発明は、少なくとも前記剥離層の一部に、切込みが設けられていることを特徴とする請求項4から請求項7の何れかに記載の転写リボンである。
従来の転写リボンを用いて、カード券面上に個別情報を印字する方法では、印字後の転写リボン上に抜け殻状の個別情報が残ってしまうため、使用後の転写リボンを安易に廃棄すると、悪意ある第三者によって、個別情報が盗まれる危険があった。
また、各店頭等で、カード発行が可能となる、所謂即時発行システムとして用いる場合には、窓口従業員がカード券面上の個別情報を盗み見ることが可能であった。
これに対し、本発明によれば、従来からの転写リボンを用いたカード発行機に、カード券面隠蔽装置などの特別な装置を増設することなく、カード券面情報の隠蔽が可能となり、同時に使用後の転写リボンに不正利用可能な抜け殻状の個別情報が残ることもない。
従って、装置スペースも少なく、窓口従業員の教育や管理も容易で、且つカード券面情報を隠蔽した状態でカード発行が可能なことから、最終ユーザーに対し、個人情報流出の危険のない安心感を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<カード券面情報処理方法>
図1は、本発明のカード券面処理方法のフロー図である。また、図2には本発明のカード券面情報処理部の概略図が示されている。
図1は、本発明のカード券面処理方法のフロー図である。また、図2には本発明のカード券面情報処理部の概略図が示されている。
カードの券面情報処理を開始するにあたり、まず未使用カードをスタッカーにセットし、カード発行開始となる。
開始されると、カード20は、発行機に引き込まれ、印刷ユニット内の所定の位置に達する(1)。
それと同時に転写リボン10の未使用部分が巻き出され(2)、転写リボン上に設けられた剥離層の端部とカードの端部とが一致するように位置合せ(3)が実施される。
開始されると、カード20は、発行機に引き込まれ、印刷ユニット内の所定の位置に達する(1)。
それと同時に転写リボン10の未使用部分が巻き出され(2)、転写リボン上に設けられた剥離層の端部とカードの端部とが一致するように位置合せ(3)が実施される。
位置合せについては、いずれの手法が用いられても良いが、例えば光学センサを用いて、転写リボン10側に予め設けられたセンサーマークを検知して位置を合わせる方式などが考えられる。
位置合せが完了(4)すると、転写リボン10のインク層が設けられた側とは反対側に設けられた熱圧印加用のサーマルヘッド30と、被転写体であるカード20の裏面側に位置するプラテンローラ40により、転写リボン10と被転写体であるカード20とが圧着(5)される。
ついで、サーマルヘッド30の発熱抵抗素子を瞬間的に加熱(6)することにより、文字情報などを印字することができる。
ここで、転写リボン10の構成については、後ほど詳述するが、転写リボン10には、図5に示すように、支持体110に対し、剥離層120、インク層130、接着層140がそれぞれ設けられおり、剥離層120は、サーマルヘッド30による加熱では、支持体110から剥離しない。
従って、文字情報等の印字には、剥離層120部分は、支持体110側に残り、インク層130のみが被転写体であるカード20の表面に転移する。
また、転写リボン10には、そのインク層130領域の端部に接着層140が設けられており、文字情報の印字と共に、この接着層140領域もサーマルヘッド30によって加熱される。
これにより、剥離層120は、接着層140を介して被転写体であるカード20に部分接着される。
この際のサーマルヘッド30による接着層140の加熱パターンはベタ柄であっても良いが、カード発行後に最終ユーザーが接着部分を剥がしやすくするために、千鳥格子柄やメッシュ柄、万線柄などの任意の印加パターンを用いることができる。
サーマルヘッド30による加熱作業終了後、被転写体であるカード20は搬送され、転
写リボン10は、巻き取られ(7)、カードが出力される(8)。
写リボン10は、巻き取られ(7)、カードが出力される(8)。
図3は、上述のカード券面情報処理方法によって得られる転写リボン10の抜け殻模様(A)と出力されたカード20の印画模様(B)の例を示している。
図からも判る通り、転写リボン10の抜け殻部を観察しても個別情報は残されておらず、どのような情報が印字されていたのかを判別することは困難である。
従って、従来は使用済み転写リボンの廃棄時に、悪意ある第三者に情報が盗み取られないように、鍵付きのカセットに封入する方法や、装置内で転写リボンをスリットするなどの方法が不要となり、安全且つ容易に転写リボンを廃棄することが可能となる。
また、出力されたカード20は、個別情報印字部に対し、個別情報隠蔽部25が設けられることで、カード券面に印字された個別情報を判読することが困難となる。
これにより、発行作業者である窓口従業員にカード券面の情報を盗み見られる心配もなくなり、最終ユーザーに対し、安心感を提供することが可能となる。
カードを受け取った最終ユーザーは、図4に示すように個別情報隠蔽部25を取除くことにより、カードとしての運用が可能となる。
この際、取除かれた個別情報隠蔽部25には、少なくとも個別情報の一部が抜け殻として視認されるため、最終ユーザーの責任において、廃棄される必要がある。
<転写リボン>
先に示したように、図5は本発明の転写リボンの例を示す断面図である。転写リボン10は、支持体110上に剥離層120、インク層130、接着層140の構成からなっている。
先に示したように、図5は本発明の転写リボンの例を示す断面図である。転写リボン10は、支持体110上に剥離層120、インク層130、接着層140の構成からなっている。
支持体110に用いられる素材としては、コンデンサペーパー等の紙、またはポリエステルフィルム、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル、ポリプロピレンフィルム、あるいはセロファン等が挙げられるが、特に耐熱性や取り扱いの容易性等を顧慮するとポリエステルフィルムが好ましく、具体的にはPET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)等が好ましい。尚、支持体の厚みは、機械的強度、取り扱いの容易さ、あるいは入手の容易性等から2〜50μmが良いが、より好ましくは2〜16μmが好適である。
また、支持体には、インク層に対して反対面側にバックコート層を必要に応じて設けることができ、バックコート層としてはサーマルヘッド30の熱源に密着する層であり、主に耐熱性や滑り性が求められるが、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、ウレタンシリコーン樹脂、あるいはこれらにシリコーンオイルやワックス、油脂、微粒子などを添加した公知のものを適宜選択することができる。
更には、支持体には、易接着処理や離型処理、微粘着処理などの各種処理が施されてあっても良い。
剥離層120は、サーマルヘッド30による加熱では、溶融などしないことが望ましく、比較的融点が高く、また被転写体20に対し、個別情報隠蔽部25として転移された後には、未印字のインク層を支える支持体としての機能も有する必要があり、膜としての強靭性を有する素材であることが望ましい。
具体的には、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ブチラール樹脂、ポリイミド樹脂、ニトロセルロースやトリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、エポキシアクリラート樹脂などの各種樹脂や、これらに架橋剤を添加して架橋反応をさせたものなど、あるいは紫外線硬化樹脂や電子線硬化樹脂などを用いることができるが、これらに限定されるものではなく、薄いポリエチレンテレフタレートフィルムやポリイミドフィルム、ポリエチレンフィルムなどの各種フィルム類を用いてあっても良い。
また、剥離層には、各種の染料や顔料などの色材や金属粉、フィラー類といった添加剤が添加されてあっても良い。特に色材や金属粉などを添加した場合には、個別情報に対する隠蔽効果の増すことが期待できる。
インク層130については、昇華性染料を用いた昇華型インクや、顔料などを用いた熱溶融型インクなどが考えられる。
ここでは、印画される個別情報の耐久性などを考慮すると、熱溶融型インクがより好ましいといえる。
熱溶融型インクを用いる場合、色材としては、一般に個別情報の印字部では、カーボンブラックなどの黒色インクを用いることが多いが、必ずしもこれらに限定されるわけではなく、金属粉やアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、アンスラキノン系、イソインドリノン系等の公知の顔料を単独あるいは2種以上の混合物として用いても良い。
このような色材を有するインク層のバインダー樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、スルホンアミド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、石油系樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂、スチレン及びその誘導体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ヒドロキシメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単量体の単独あるいは共重合体などを用いることができる。また、これらの樹脂は2種類以上混合して用いることもできる。
また、インク層にはバインダー樹脂の他に、適宜、融点降下剤、離型剤、軟化剤、界面活性剤といった添加剤を添加することができる。
接着層140は、サーマルヘッド30による加熱によって、剥離層120を被転写体であるカード20に接着させることができる。
具体的には、ポリアクリルポリオールやポリメタクリラートなどのアクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンアクリラート樹脂、ポリアミド樹脂などの各種樹脂を単独あるいは2種以上の混合物として用いることができるが、これらの樹脂に限定されるものではない。
また、接着層140には、シリカや酸化チタン、タルク、アルミナなどの各種フィラー類の他、各種脂肪酸や、脂肪酸の金属塩類、ワックス類などの各種添加剤が添加されてあっても良い。
更には、接着層140を設ける際に、網点状や万線状などのパターン状に設けられてあっても良い。
上述のようにして得られる転写リボン10において、剥離層120の耐熱性が比較的高く、サーマルヘッド30による印字時にパターン状に溶融することがない。
従って、被転写体であるカード20に対して、剥離層120から転移させる際に、接着層140部分のみを部分的に加熱・加圧接着させただけでは、所望のパターン状に個別情報隠蔽部25を形成することは困難である。
そこで、図6に示すように、転写リボン10に対して、予め切れ目150を設けておいても良い。これにより、所望の形状に個別情報隠蔽部25を形成することができる。
ここで、切れ目150は、必ずしも図6に示されるようなミシン目状のものである必要はなく、連続した直線状、あるいは一定の幅を有する破線状、更には微細なドットを連続配置したものなど、任意の形状で設けることが可能である。
また、切れ目150は、支持体110には設けられていないことが望ましく、剥離層120のみに設けるか、あるいは、インキ層130、接着層140のいずれか、または両方を含めて、設けることができる。
切れ目を設ける方法としては、従来から公知の手法を用いることができ、所望の形状に刃部を設けたダイカットロールを用いた方法や、刃をアップダウンさせる半抜き手法、あるいは、レーザーを用いた方法など、任意の手法を用いることができる。
また、転写リボン10は、上述の構成部分の他に、シアン、マゼンタ、イエローからなるカラー画像形成用インク層や蛍光インク層などの各種インク層を面順次に設けた塗り分け転写リボンとされていても良い。
これら、各種インク層については、それぞれ公知の各種色材を用いることができ、本発明のインク層と同様のバインダー樹脂等を用いることができる。
<個別情報隠蔽>
本発明のカード券面情報処理方法では、被転写体であるカード20上に個別情報隠蔽部25を設けた状態で、最終ユーザーに手渡される。
本発明のカード券面情報処理方法では、被転写体であるカード20上に個別情報隠蔽部25を設けた状態で、最終ユーザーに手渡される。
従って、最終ユーザーは、カード20の使用に際して、個別情報隠蔽部25を剥離除去する必要がある。
この時、個別情報隠蔽部25の領域に全個別情報が記載されていた場合には、個別情報隠蔽部25を廃棄した際に、インク層の抜け柄部分に全個別情報が残されることとなる。
悪意ある第三者がこれを入手した場合には、容易に不正利用することが可能となってしまう。
このような問題が発生しないようにするためには、個別情報が記載された領域全体に個別情報隠蔽部25を設けるのではなく、個別情報が記載された領域の一部を覆うように、個別情報隠蔽部25を設けることが望ましい。
これにより、カード発行時にも個別情報の全体を盗み見ることが困難となり、また最終
ユーザーが、カードを使用するために、個別情報隠蔽部25を剥離し、廃棄した場合でも個別情報の全体を盗み見ることが困難となる。
ユーザーが、カードを使用するために、個別情報隠蔽部25を剥離し、廃棄した場合でも個別情報の全体を盗み見ることが困難となる。
具体的には、図7、図8、図9、図10に見られるような手法を例として、用いることができる。
図7では、個別情報が印字された領域の一部を含めて、斜め方向に個別情報隠蔽部25を設けた例を示している。
また、図8では、カード20の長辺側の縁部に広幅の個別情報隠蔽部25の接着部分を設けた例を示している。
図9は、カード20の短辺側縁部ならびに長辺側縁部の双方に対して、個別情報隠蔽部25の接着部分を設けた例を示している。
また、図10に見られるように、幅の広い個別情報隠蔽部25を設ける際に、個別情報隠蔽部25の一部に窓開け部分を設けるなどの手法が用いられてあっても良い。
個別情報の隠蔽手法に関しては、必ずしも、これらに限定されるものではない。
個別情報の隠蔽手法に関しては、必ずしも、これらに限定されるものではない。
以上のようにして得られた本発明の転写リボンならびに、カード券面情報処理方法を用いる事により、セキュリティ管理環境が必ずしも十分とは言えない店頭でのカード即時発行に対して、カード発行装置の占有スペースを拡大せずに、個別情報の流出を困難とするカードの発行が可能となる。
1 … カードの取り込み
2 … 転写リボンの巻出し
3 … 転写リボンとカードの位置合せ
4 … 位置合せ検知
5 … 転写リボンとカードの圧着
6 … サーマルヘッドによる加熱
7 … カード搬送、および転写リボンの巻取り
8 … カード出力
10 … 転写リボン
11 … 転写リボン巻出部
12 … 転写リボン巻取部
15 … インキ層転移部
110 … 支持体
120 … 剥離層
130 … インキ層
140 … 接着層
150 … 切込み
20 … 被転写体(カード)
25 … 個別情報隠蔽部
30 … サーマルヘッド
40 … 被転写体(カード)
2 … 転写リボンの巻出し
3 … 転写リボンとカードの位置合せ
4 … 位置合せ検知
5 … 転写リボンとカードの圧着
6 … サーマルヘッドによる加熱
7 … カード搬送、および転写リボンの巻取り
8 … カード出力
10 … 転写リボン
11 … 転写リボン巻出部
12 … 転写リボン巻取部
15 … インキ層転移部
110 … 支持体
120 … 剥離層
130 … インキ層
140 … 接着層
150 … 切込み
20 … 被転写体(カード)
25 … 個別情報隠蔽部
30 … サーマルヘッド
40 … 被転写体(カード)
Claims (8)
- 支持体上に少なくともインク層が設けられた転写リボンを用いて被転写体であるカード基材の面上に個別情報を印字するカード券面情報処理方法であって、
前記転写リボンと前記カード基材とを対向配置する工程と、前記転写リボンの前記インク層が設けられた面とは反対側の面から、サーマルヘッドを用いて加熱および加圧することにより、前記カード基材の面上に個別情報を印字する工程と、
前記インク層において、前記印字時の前記サーマルヘッドによる非加熱部の領域の少なくとも一部を、前記カード基材上に、剥離可能に転移する工程と、を有することを特徴とするカード券面情報処理方法。 - 前記カード基材の面上に、前記剥離可能に転移されるインク層の領域が、前記個別情報の印字領域の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項1に記載のカード券面情報処理方法。
- 前記転写リボンが、支持体上の少なくとも一部に剥離層とインク層とがこの順に積層されて設けられてなり、前記サーマルヘッドを用いた印字時には、インク層から前記カード基材上に転移し、前記剥離可能に転移する時には、剥離層から前記カード基材上に転移することを特徴とする請求項1および請求項2に記載のカード券面情報処理方法。
- 支持体上の少なくとも一部に剥離層とインク層とをこの順に積層して設けられた転写リボンであって、少なくとも前記インク層がパターン状に設けられ、前記インク層の非形成部の少なくとも一部で、且つ前記剥離層面上に接着層が設けられていることを特徴とする転写リボン。
- 前記接着層が、被転写体であるカード基材の短辺をなす辺あるいは長辺をなす辺のいずれか、または両方に対して、平行な線又は帯状に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の転写リボン。
- 前記接着剤が、網点状に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写リボン。
- 前記接着層が、接着層塗布領域の幅方向に対して、万線状に設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写リボン。
- 少なくとも前記剥離層の一部に、切込みが設けられていることを特徴とする請求項4から請求項7の何れかに記載の転写リボン。
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