JP2017209619A - 除染用シートおよびそれを備えた除染用品 - Google Patents
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Abstract
Description
1.液状の有害化合物を吸収する液吸収層を1層以上備えた除染用シートであって、前記液吸収層は、平均繊維径が0.3μm以上5.0μm以下の繊維状材料から成り、該吸着層の嵩密度は、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることを特徴とする除染用シート。
2.前記繊維状材料は、織物、編物、不織布、又はこれらの複合材料であることを特徴とする上記1に記載の除染用シート。
3.前記液吸収層の厚さは、0.1mm以上5.0mm未満であることを特徴とする上記1または2に記載の除染用シート。
4.前記液吸収層の重さは、30g/m2以上600g/m2未満であることを特徴とする上記1から3のいずれか1つに記載の除染用シート。
5.内布に前記液吸収層が積層されていることを特徴とする上記1から4のいずれか1つに記載の除染用シート。
6.上記1から5のいずれか1つに記載の除染用シートを備えたことを特徴とする除染用品。
また、本発明の除染用シートを、ロール状に形成し、切り取り可能にミシン目を入れたり、複数の除染用シートを1枚ずつ取り出し可能に箱に収容したりしてもよい。また、除染用シートに、切断、縫い合わせ、他の材料への張り付け、などの加工を施してもよい。そのような加工をした除染用品も本発明の範囲に含まれる。また、本発明の除染用シートを備えた除染用品として、例えば、除染用の、手袋(クローブ、ミットなどを含み、指に沿った形状であってもなくてもよい)、タオル、マット、ロールなどが挙げられるが、これらには限定されない。
JIS L 1096.8.3により測定した。
JIS L 1096.8.4により測定した。ただし、すべての材料について0.7kPaの圧力で測定した。
(1)により測定した生地の質量/生地の厚さにより算出した。
液吸収層の表面を電子顕微鏡により観察し、20点の繊維径の平均を算出した。
下記方法により作製した布帛に、顔料で着色したジプロピルフタレート(DPP;粘度8.6cp)の液滴を25μL滴下した。その布帛上へ除染用シートの液吸収層側を当てて荷重80g/cm2を20秒間かけて液滴を拭き取った。その後、布帛に残留した液滴を顕微鏡観察し判定を行った。顕微鏡観察の結果、液滴の残留がないものを良好(○)と判定し、液滴の残留があるものを不良(×)と判定した。
下記作製により作製した布帛に、顔料で着色したジオクチルフタレート(DOP;粘度81cp)の液滴を25μL滴下した。その布帛上へ除染用シートの液吸収層側を当てて荷重80g/cm2を20秒間かけて液滴を拭き取った。その後、布帛に残留した液滴を顕微鏡観察し判定した。顕微鏡観察の結果、液滴の残留がないものを良好(○)と判定し、液滴の残留があるものを不良(×)と判定した。
<布帛の作製方法>
ナイロン66フィラメント糸と綿とを5対95の混率で混紡し、電気開繊方式により40番手の混紡糸を作製した。次いで常法により、エアージェット織機を用いて製織し、経糸密度140本/インチ、緯糸密度108本/インチの2/1綾織物を作製した。常法によりこれに毛焼、糊抜、精錬、漂白、シルケット、染色、ソーピング処理を行った。その後、得られた防護材料に、水を分散媒として5wt%に調整したNUVA 2114(クラリアント社製)を含有する加工浴に浸漬し、ピックアップが50%となるように絞り、100℃で乾燥後、180℃でキュアリング処理を施して布帛を作製した。
<液吸収層の作製>
質量22g/m2、厚さ0.33mm、嵩密度0.067g/cm3、繊維径1.1μmのポリプロピレン不織布(タピルス株式会社製)を5枚重ね合わせて実施例1の液吸収層を作製した。
質量30g/m2、厚さ0.17mm、嵩密度0.18g/cm3のポリエステル製不織布3301A(東洋紡株式会社製)1枚を実施例1の内布として使用した。
上記の液吸収層、内布を順に重ね合わせて周囲を縫い合わせて、除染用シートを作製した。なお、層の重ね合わせが固定されれば、固定方法は縫製に限定されない。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を表1に示す。
<液吸収層>
質量200g/m2、厚さ1.34mm、嵩密度0.15g/cm3、繊維径4.7μmのポリプロピレン製不織布(タピルス株式会社製 P200SW−00X)を、実施例2の液吸収層とした。
<除染用シート>
実施例2の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量30g/m2、厚さ0.42mm、嵩密度0.07g/cm3、繊維径2.8μmのポリプロピレン製不織布(タピルス株式会社製 P030SB−00X)を3枚重ね合わせて、実施例3の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
実施例3の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量22g/m2、厚さ0.17mm、嵩密度0.13g/cm3、繊維径2.8μmのポリエステル製不織布(タピルス株式会社製)を5枚重ね合わせて、実施例4の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
実施例4の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量30g/m2、厚さ0.24mm、嵩密度0.13g/cm3、繊維径が3.4μmの繊維と0.3μmの繊維とが交絡しているアクリル製不織布(三菱製紙株式会社製 ナノワイパーNano H130)を3枚重ね合わせて、実施例5の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
実施例5の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量234g/m2、厚さ1.18mm、嵩密度0.20g/cm3、繊維径が0.66μmの繊維と6.5μmの繊維とが交絡しているポリエステル製織布(帝人フロンティア株式会社製 あっちこっちふきんナノ)を、比較例1の液吸収層とした。
<除染用シート>
比較例1の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量22g/m2、厚さ0.12mm、嵩密度0.18g/cm3、繊維径1.34μmのナイロン製不織布(タピルス株式会社製)を3枚重ね合わせて、比較例2の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
比較例2の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量67g/m2、厚さ0.18mm、嵩密度0.37g/cm3、繊維径2.2μmのポリエステル製織布(東レ株式会社製 トレシー)を2枚重ね合わせて、比較例3の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
比較例3の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量30g/m2、厚さ0.37mm、嵩密度0.08g/cm3、繊維径5.2μmのポリプロピレン製不織布(タピルス株式会社製 P030LW−00X)を3枚重ね合わせて、比較例4の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
比較例4の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量30g/m2、厚さ0.22mm、嵩密度0.14g/cm3、繊維径が8.8μmの再生セルロース(キュプラ)製不織布(旭化成せんい株式会社製 ベンリーゼSD30G)を3枚重ね合わせて、比較例5の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
比較例5の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
<液吸収層>
質量30g/m2、厚さ0.25mm、嵩密度0.12g/cm3、繊維径12.0μmのコットン不織布(ユニチカ株式会社製 コットエースC030S/A01)を3枚重ね合わせて、比較例6の液吸収層を作製した。
<除染用シート>
比較例6の液吸収層および実施例1の内布を重ねて、実施例1と同様の方法で除染用シートを作製した。このようにして得られた除染用シートの液拭き取り性の結果を後段の表1に示す。
Claims (6)
- 液状の有害化合物を吸収する液吸収層を1層以上備えた除染用シートであって、
前記液吸収層は、平均繊維径が0.3μm以上5.0μm以下の繊維状材料から成り、該液吸着層の嵩密度は、0.05g/cm3以上0.15g/cm3以下であることを特徴とする除染用シート。 - 前記繊維状材料は、織物、編物、不織布、又はこれらの複合材料であることを特徴とする請求項1に記載の除染用シート。
- 前記液吸収層の厚さは、0.1mm以上5.0mm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の除染用シート。
- 前記液吸収層の重さは、30g/m2以上600g/m2未満であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の除染用シート。
- 内布に前記液吸収層が積層されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の除染用シート。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の除染用シートを備えたことを特徴とする除染用品。
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JP2016104270A JP2017209619A (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | 除染用シートおよびそれを備えた除染用品 |
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JP2016104270A JP2017209619A (ja) | 2016-05-25 | 2016-05-25 | 除染用シートおよびそれを備えた除染用品 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09299477A (ja) * | 1996-05-14 | 1997-11-25 | Toyobo Co Ltd | コレステロール吸着材、コレステロール除去フィルター、およびコレステロール除去方法 |
JPH10323661A (ja) * | 1997-03-26 | 1998-12-08 | Mitsui Chem Inc | 油吸着材 |
WO2015194563A1 (ja) * | 2014-06-17 | 2015-12-23 | 株式会社クラレ | 吸水性積層体及びその製造方法 |
-
2016
- 2016-05-25 JP JP2016104270A patent/JP2017209619A/ja active Pending
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