JP2017208439A - 回路基板製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正に種々の形状に追従することができる回路基板を製造することができる回路基板製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】回路基板製造方法は、電子部品が実装される実装面、積層された複数の絶縁性の絶縁層、及び、少なくとも複数の絶縁層の一部に設けられ電子部品が電気的に接続される導電性の導体層を備える回路基板製造中間体の実装面に電子部品を実装する実装工程(ステップST2)と、実装工程(ステップST2)の後に、回路基板製造中間体の絶縁層の一部を切除する切除工程(ステップST3)とを含むことを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、回路基板製造方法に関する。
車両のワイヤハーネス等に設けられる電子部品ユニットに適用される従来の回路基板、及び、その製造方法として、例えば、特許文献1には、フレキシブル回路基板部の片面の複数箇所に板部材が被着され、フレキシブル回路基板部に電子部品を実装するための複数の電極部を有し、板部材間を境に折り曲げられて立体形状となる折り曲げ可能配線基板、及び、当該折り曲げ可能配線基板の製造方法が開示されている。
特開2011−249536号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の折り曲げ可能配線基板、及び、当該折り曲げ可能配線基板の製造方法は、例えば、電子部品が実装されている部分自体もより適正に種々の形状に追従することができることが望まれており、この点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に種々の形状に追従することができる回路基板を製造することができる回路基板製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る回路基板製造方法は、電子部品が実装される実装面、積層された複数の絶縁性の絶縁層、及び、少なくとも前記複数の絶縁層の一部に設けられ前記電子部品が電気的に接続される導電性の導体層を備える回路基板製造中間体の前記実装面に前記電子部品を実装する実装工程と、前記実装工程の後に、前記回路基板製造中間体の前記絶縁層の一部を切除する切除工程とを含むことを特徴とする。
また、上記回路基板製造方法は、前記切除工程では、前記絶縁層の一部を切除することで、前記絶縁層が複数積層された第1実装部と、前記絶縁層の数が前記第1実装部の前記絶縁層の数より少ない第2実装部とを形成し、少なくとも1つの前記絶縁層を、前記第1実装部と前記第2実装部とに渡って連続する連続絶縁層とするものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記複数の絶縁層のうち切除される前記絶縁層は、折り返し支点となる角部を、折り返し方向に間隔をあけて複数有する前記導体層が設けられ、前記切除工程は、前記切除される絶縁層に設けられた前記導体層の複数の前記角部を前記折り返し支点として当該絶縁層を折り返す折り返し工程を含むものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記実装工程の前に、前記絶縁層の延在方向に互いに隣接する第1実装部形成領域、及び、第2実装部形成領域のうちの前記第2実装部形成領域に設けられ前記複数の絶縁層の間に介在し剥離界面を構成する剥離層を備え、前記複数の絶縁層が、前記第1実装部形成領域と前記第2実装部形成領域とに渡って連続する連続絶縁層、当該複数の絶縁層の積層方向に対して前記剥離層を挟んで前記連続絶縁層とは反対側に位置する切除絶縁層、及び、前記延在方向に対して前記切除絶縁層と前記剥離層とに前記第1実装部形成領域側で隣接する単独絶縁層を含んで構成される前記回路基板製造中間体を作製する中間体作製工程を含み、前記切除工程では、前記剥離層と共に前記切除絶縁層を切除するものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記実装工程では、複数の前記回路基板製造中間体が並んだ状態で当該複数の回路基板製造中間体の前記切除絶縁層を連結する連結部を有する中間体集合体の前記複数の回路基板製造中間体の各前記実装面に前記電子部品を実装し、前記切除工程では、前記連結部と共に前記切除絶縁層を切除するものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記切除工程では、2つの前記回路基板製造中間体が隣接した状態で、前記複数の絶縁層の積層方向に対して、隣接する一方の前記回路基板製造中間体の前記剥離層と隣接する他方の前記回路基板製造中間体の前記剥離層との間に当該隣接する2つの回路基板製造中間体の共通の前記切除絶縁層が位置する中間体集合体から当該共通の前記切除絶縁層を切除するものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記切除工程では、他の前記絶縁層より相対的に剛性が高いコア層を含む前記切除絶縁層を切除するものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記導体層が形成する回路パターンの余白部分により他の部位より可撓性が高く形成される屈曲容易部を形成する屈曲容易部形成工程を含むものとすることができる。
また、上記回路基板製造方法は、前記切除工程では、前記第2実装部の周りに複数の前記第1実装部が形成されるものとすることができる。
本発明に係る回路基板製造方法は、適正に種々の形状に追従することができる回路基板を製造することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る回路基板の概略構成を表す分解斜視図である。 図2は、実施形態1に係る回路基板、及び、回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図3は、実施形態1に係る回路基板製造中間体、及び、当該回路基板製造中間体を用いた回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図4は、実施形態1に係る回路基板製造中間体、及び、当該回路基板製造中間体を用いた回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図5は、実施形態1に係る回路基板製造方法について説明する流れ図である。 図6は、実施形態1に係る中間体集合体の概略構成を表す斜視図である。 図7は、実施形態1に係る中間体集合体の概略構成を表す斜視図である。 図8は、実施形態1に係る回路基板が適用された電子部品ユニットの概略構成を表す斜視図である。 図9は、実施形態1に係る回路基板の回路パターンの一例を表す平面図である。 図10は、実施形態2に係る回路基板製造中間体の回路パターンの一例を表す平面図である。 図11は、実施形態2に係る回路基板製造方法について説明する流れ図である。 図12は、実施形態2に係る回路基板の作用を表す分解斜視図である。 図13は、変形例に係る回路基板製造中間体の回路パターンの一例を表す平面図である。 図14は、実施形態3に係る回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、当該回路基板製造中間体を用いた回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図15は、実施形態3に係る回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、当該回路基板製造中間体を用いた回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図16は、実施形態3に係る回路基板、及び、回路基板製造中間体を用いた回路基板製造方法について説明する模式的な断面図である。 図17は、実施形態3に係る中間体集合体の概略構成を表す斜視図である。 図18は、実施形態3に係る回路基板の概略構成を表す分解斜視図である。 図19は、実施形態3に係る回路基板の回路パターンの一例を表す平面図である。 図20は、実施形態3に係る回路基板製造方法について説明する流れ図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
本実施形態に係る回路基板製造方法は、図1等に示す回路基板1を製造するものである。以下では、まず、回路基板1の基本的な構成について説明し、その後、回路基板製造方法について詳細に説明する。図1に示す本実施形態に係る回路基板1は、種々の電子部品2が実装され、これらを電気的に接続する電子回路を構成するものであり、いわゆるプリント回路基板(Printed Circuit Board)である。回路基板1は、種々の形状の電子部品ユニット(例えば、図8に示す電子部品ユニット100等)に適用可能なものである。本実施形態の回路基板1は、典型的には、電子部品2が実装されていない部分だけでなく電子部品2が実装される部分にも相対的に可撓性が高い部分を含むことで好適に種々の形状に追従可能とする共に当該種々の形状に追従可能とする構成を安価に実現するものであり、これにより、適正に形状追従性の確保を図ったものである。なお、相対的に可撓性が高い部分とは、典型的には、相対的に可撓性が低い他の部位と比較して相対的に屈曲しやすい部分である。以下、各図を参照して回路基板1の各構成について詳細に説明する。
具体的には、本実施形態の回路基板1は、図1、図2に示すように、複数の電子部品2と、第1実装部3と、第2実装部4とを備え、複数の電子部品2が第1実装部3、第2実装部4に実装されることで電子回路を構成する。本実施形態の回路基板1は、第1実装部3がリジッド部を構成し第2実装部4がフレキシブル部を構成することで、いわゆるリジッドフレキシブルプリント回路基板(Rigid Flexible Printed Circuit Board)を構成する。
なお、以下では、説明を分かり易くするために、便宜的に互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「積層方向X」といい、第2方向を「短辺方向Y」といい、第3方向を「長辺方向Z」という。典型的には、第1方向としての積層方向Xと第2方向としての短辺方向Yと第3方向としての長辺方向Zとは、相互に直交する。ここでは、積層方向Xは、回路基板1が屈曲していない略板状の状態で、後述する第1実装部3、第2実装部4の絶縁層32、42の厚み方向でかつ当該複数の絶縁層32が積層される方向に相当する。また、短辺方向Y、及び、長辺方向Zは、回路基板1が屈曲していない略板状の状態で、絶縁層32、42の延在方向に相当する。このうち短辺方向Yは、第1実装部3と第2実装部4とが隣接する方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、回路基板1が屈曲していない略板状の状態、すなわち、第1実装部3に対して第2実装部4が屈曲していない状態での方向として説明する。
電子部品2は、第1実装部3、第2実装部4に実装されるものであり、各種機能を発揮するための種々の素子である。電子部品2は、一例として、コネクタ、ヒューズ、リレー、コンデンサ、抵抗、トランジスタ、IPS(Intelligent Power Switch)、分岐部、ECU(Electronic Control Unit)・マイコン等を含む電子制御ユニット、各種センサ素子、LED(Light Emitting Diode)素子、スピーカ等である。
第1実装部3、第2実装部4は、複数の電子部品2が実装され、当該複数の電子部品2を電気的に接続し、要求される機能に応じた回路を構成する。第1実装部3と第2実装部4とは、それぞれ積層方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成され、短辺方向Yに隣接して一体で構成される。ここでは、第1実装部3、第2実装部4は、共に短辺方向Yに沿った辺が短辺、長辺方向Zに沿った辺が長辺となっており、短辺方向Yに対して互いに対向する長辺が相互に連結されている。
第1実装部3、第2実装部4は、それぞれ、実装面31、41、絶縁性の絶縁層32、42、及び、絶縁層32、42に設けられる導電性の導体層33、43を有する。実装面31、41は、それぞれ、第1実装部3、第2実装部4において電子部品2が実装される面である。本実施形態の第1実装部3は、積層方向Xの両面(両外面)がそれぞれ実装面31を構成する。これに対して、本実施形態の第2実装部4は、積層方向Xの一方の面(外面)が実装面41を構成する一方、積層方向Xの他方の面が絶縁層露出面4aを構成する。なお、第2実装部4に当該絶縁層露出面4aが設けられることとなる理由については後で説明する。絶縁層32、42は、例えば、エポキシ樹脂、ガラスエポキシ樹脂、紙エポキシ樹脂やセラミック等の絶縁性の材料からなり、ここではそれぞれ積層方向Xが板厚方向となる略矩形状の平面層状に形成される。導体層33、43は、例えば、銅箔等の導電性の材料からなり、絶縁層32、42の主面に設けられる。ここで、絶縁層32、42の主面とは、積層方向Xと略直交する表面である。導体層33、43は、絶縁層32、42の積層方向Xの一方側の主面、あるいは、両側の主面に設けられる。導体層33、43は、それぞれ電子部品2が電気的に接続される回路パターン34、44(後述する図9等参照)を形成する。つまり、第1実装部3、第2実装部4は、絶縁層32、42の主面に導体層33、43によって回路パターン34、44が印刷される。
そして、本実施形態の第1実装部3は、絶縁層32が複数積層され、第2実装部4は、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少なく形成される。典型的には、第2実装部4は、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数の半分以下であることが好ましく、さらに言えば、後述するコア層32cに相当する層を含まないことがより好ましい。ここでは、第1実装部3は、積層方向Xに沿って5層の絶縁層32が積層されている。第1実装部3における5つの絶縁層32は、積層方向Xの一方側から他方側に向けて第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32eの順で積層されている。一方、第2実装部4は、絶縁層42が1層のプリプレグ層42aによって構成される。つまりここでは、第1実装部3は、複数の絶縁層32を積層させた多層基板部として構成され、第2実装部4は、1層のプリプレグ層42aによって単層基板部として構成される。ここでは、第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32e、及び、プリプレグ層42aは、例えば、ガラスクロス、炭素繊維のような繊維状補強材に、硬化剤、着剤材などの添加物を混合したエポキシなどの熱硬化性樹脂を均等に含浸させ、加熱または乾燥して半硬化状態にした強化プラスチック成形材料等によって構成されるがこれに限らない。コア層32cは、他の絶縁層32、42、すなわち、第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32e、及び、プリプレグ層42aより相対的に剛性が高いコアとなる層として形成される。コア層32cは、種々の絶縁性の材料によって相対的に剛性が高い層として形成されればよい。
これにより、回路基板1は、絶縁層32の数が相対的に多い第1実装部3によってリジッド部を構成し、絶縁層42の数が相対的に少ない第2実装部4によってフレキシブル部を構成することができる。つまり、第1実装部3は、第2実装部4と比較して相対的に剛性が高く相対的に屈曲し難いリジッド部として構成される。一方、第2実装部4は、第1実装部3と比較して相対的に可撓性が高く相対的に屈曲し易いフレキシブル部として構成される。第2実装部4は、本実施形態のように絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数の半分以下とされ、典型的には、コア層32cに相当する層を含まない構成とされることで、第1実装部3と比較してより顕著に高い可撓性を有する構成とすることができる。さらに言えば、第2実装部4は、絶縁層42の数が可能な限り少なく構成され、典型的には、本実施形態のように最少の1層で構成とされることで、好適な可撓性を確保することができる。
上記のように構成される第1実装部3の導体層33は、外層回路体として、第1プリプレグ層32aの第2プリプレグ層32b側とは反対側の面、及び、第4プリプレグ層32eの第3プリプレグ層32d側とは反対側の面に設けられると共に、内層回路体として、第2プリプレグ層32bとコア層32cとの境界面、及び、コア層32cと第3プリプレグ層32dとの境界面に設けられる。一方、上記のように構成される第2実装部4の導体層43は、外層回路体として、プリプレグ層42aの一方側の面、ここでは、第1プリプレグ層32aにおいて導体層33が設けられる側と同じ側の面に設けられる。
上述した第1実装部3の実装面31は、外層回路体としての導体層33が設けられた面、すなわち、第1プリプレグ層32aの第2プリプレグ層32b側とは反対側の面、及び、第4プリプレグ層32eの第3プリプレグ層32d側とは反対側の面によって構成される。一方、上述した第2実装部4の実装面41は、外層回路体としての導体層43が設けられた面、すなわち、プリプレグ層42aの一方側の面によって構成され、プリプレグ層42aの他方側の面は、当該プリプレグ層42aが露出した絶縁層露出面4aを構成する。第1実装部3、第2実装部4は、それぞれ各実装面31、41に、不要な部分へのハンダの付着を防止するためのソルダレジスト35、45が設けられる。ソルダレジスト35、45は、種々の絶縁性の樹脂皮膜によって構成される。この場合、実装面31に設けられる第1実装部3のソルダレジスト35と実装面41に設けられる第2実装部4のソルダレジスト45とは、同種のものを用いてもよいが、上記のようにリジッド部である第1実装部3とフレキシブル部である第2実装部4との特性に合わせて異なるものが用いられることが好ましい。ここでは、ソルダレジスト45は、ソルダレジスト35と比較して相対的に可撓性が高く、第2実装部4の変形に追従し易いものが用いられる。第1実装部3、第2実装部4は、電子部品2が各実装面31、41に実装され当該電子部品2と導体層33、43とが電気的に接続される。電子部品2は、リード線や端子等が第1実装部3、第2実装部4に形成されたスルーホール21等を介してハンダ付け等によって各実装面31、41に実装される。
そして、上記のように構成される第1実装部3、第2実装部4の絶縁層32、42のうち少なくとも1つの絶縁層32、42は、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5として構成される。ここでは、第1実装部3の第1プリプレグ層32aと第2実装部4のプリプレグ層42aとは、一体で形成され短辺方向Yに沿って連続し、1層の連続絶縁層5を構成する。つまり、第1プリプレグ層32aとプリプレグ層42aとによって構成される連続絶縁層5は、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続した1つの絶縁層32、42として形成される。さらに言い換えれば、連続絶縁層5は、当該第1実装部3と当該第2実装部4との共通の絶縁層32、42として構成される。
また、当該連続絶縁層5は、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続した連続導体層6が設けられる。連続導体層6は、連続絶縁層5に設けられた導体層33、及び、導体層43、すなわち、第1実装部3において第1プリプレグ層32aの一方側の面に設けられた導体層33と第2実装部4においてプリプレグ層42aの一方側の面に設けられた導体層43とによって構成される。第1実装部3において第1プリプレグ層32aの一方側の面に設けられた導体層33と第2実装部4においてプリプレグ層42aの一方側の面に設けられた導体層43とは、一体で形成され短辺方向Yに沿って連続し、1層の連続導体層6を構成する。つまり、当該連続導体層6は、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続した1つの導体層33、43として形成される。さらに言い換えれば、連続導体層6は、当該第1実装部3と当該第2実装部4との共通の導体層33、43として構成される。連続導体層6は、第1実装部3と第2実装部4とを電気的に接続する部分として形成される。
また、第1実装部3において連続絶縁層5以外の他の絶縁層32は、第2実装部4と共通化されずに第1実装部3のみで独立の単独絶縁層7を構成する。単独絶縁層7は、連続絶縁層5以外の他の絶縁層32、すなわち、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32eによって構成される。単独絶縁層7は、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32eの短辺方向Yの一方側の端面7aが第2実装部4側に位置し、ここでは、短辺方向Yの第2実装部4側に向けて露出している。
なお、本実施形態の第2実装部4は、より詳細には、第1実装部3との接続部分において長辺方向Zの両端に略矩形状の切り欠き部4bが形成されており、当該接続部分が長辺方向Zに沿ってくびれた形状となっている。
上記のように構成される本実施形態の回路基板1は、図3に示す回路基板製造中間体50の一部の絶縁層52が切除されることで第2実装部4が形成される。以下、図3を参照して回路基板製造中間体50の各構成について詳細に説明する。
具体的には、回路基板製造中間体50は、回路基板1を製造する過程で作製される中間物である。回路基板製造中間体50は、実装面51と、絶縁層52と、導体層53と、剥離層54とを備え、絶縁層52の一部、及び、剥離層54を含む切除部位8が切除されることで第2実装部4が形成され、これにより、第1実装部3と第2実装部4とが一体となった上述の回路基板1が形成される(図2参照)。回路基板製造中間体50は、積層方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成され、ここでは、全体として上述の第1実装部3と第2実装部4とを合わせた形状に形成される。
実装面51は、電子部品2が実装される面であり、上述した第1実装部3の実装面31、及び、第2実装部4の実装面41を構成する。回路基板製造中間体50は、積層方向Xの両面(両外面)がそれぞれ実装面51を構成する。実装面51は、切除部位8が切除された状態(図2参照)で、回路基板製造中間体50において、絶縁層52の延在方向、ここでは、短辺方向Yに互いに隣接する第1実装部形成領域3A、及び、第2実装部形成領域4Aのうちの第1実装部形成領域3Aに設けられた部分が上述の実装面31を構成し、第2実装部形成領域4Aに設けられた部分が上述の実装面41を構成する。ここで、第1実装部形成領域3Aは、回路基板製造中間体50において切除部位8が切除されることで第1実装部3を構成することとなる領域である。同様に、第2実装部形成領域4Aは、回路基板製造中間体50において切除部位8が切除されることで第2実装部4を構成することとなる領域である。ここでは、実装面51は、切除部位8が切除された状態で、回路基板製造中間体50の積層方向Xの一方側の面においては、一部が実装面31を構成し、残りの一部が実装面41を構成する。一方、実装面51は、切除部位8が切除された状態で、回路基板製造中間体50の積層方向Xの他方側の面においては、一部が実装面31を構成し、残りの一部が切除部位8として切除される部分となる。また、各実装面51は、実装面31を構成する第1実装部形成領域3Aには上述のソルダレジスト35が設けられ、実装面41を構成する第2実装部形成領域4Aには上述のソルダレジスト45が設けられる。なお、ソルダレジスト35、45は、実装面51において切除部位8として切除される部分には設けられていなくてもよいがここでは当該部分にまでソルダレジスト35が延在している。
絶縁層52は、絶縁性の材料からなる層であり、切除部位8に相当する一部が切除された上で、上述した第1実装部3の絶縁層32、及び、第2実装部4の絶縁層42を構成する。絶縁層52は、複数が積層され、それぞれ積層方向Xが板厚方向となる略矩形状の平面層状に形成される。ここでは、回路基板製造中間体50は、絶縁層32と同様に、積層方向Xに沿って5層の絶縁層52が積層されている。回路基板製造中間体50における5つの絶縁層52は、第1実装部3と同様に、積層方向Xの一方側から他方側に向けて第1プリプレグ層52a、第2プリプレグ層52b、コア層52c、第3プリプレグ層52d、第4プリプレグ層52eの順で積層されている。そして、第1プリプレグ層52a、コア層52c、第3プリプレグ層52d、及び、第4プリプレグ層52eは、上述した連続絶縁層5と同様に、第1実装部3を構成することとなる第1実装部形成領域3Aと第2実装部4を構成することとなる第2実装部形成領域4Aとに渡って連続するように設けられる。一方、第2プリプレグ層52bは、第1実装部3を構成することとなる第1実装部形成領域3Aに設けられ、第2実装部4を構成することとなる第2実装部形成領域4Aまでは延在されない。
ここでは、複数の絶縁層52のうち第1プリプレグ層52aは、切除部位8が切除された状態(図2参照)で、一部が第1プリプレグ層32aを構成し、残りの一部がプリプレグ層42aを構成する。つまり、第1プリプレグ層52aは、切除部位8が切除された状態で、上述した連続絶縁層5を構成する。複数の絶縁層52のうち第2プリプレグ層52bは、切除部位8が切除された状態で、第2プリプレグ層32bを構成する。つまり、第2プリプレグ層32bは、切除部位8が切除された状態で、上述した単独絶縁層7を構成する。複数の絶縁層52のうちコア層52cは、切除部位8が切除された状態で、一部がコア層32cを構成し、残りの一部が切除部位8をなす切除コア層92cを構成する。同様に、複数の絶縁層52のうち第3プリプレグ層52dは、切除部位8が切除された状態で、一部が第3プリプレグ層32dを構成し、残りの一部が切除部位8をなす第1切除プリプレグ層92dを構成する。また、複数の絶縁層52のうち第4プリプレグ層52eは、切除部位8が切除された状態で、一部が第4プリプレグ層32eを構成し、残りの一部が切除部位8をなす第2切除プリプレグ層92eを構成する。つまり、コア層52c、第3プリプレグ層52d、第4プリプレグ層52eは、それぞれ、切除部位8が切除された状態で、一部が単独絶縁層7を構成し、残りの一部が切除部位8として切除される切除絶縁層9を構成する。
導体層53は、導電性の材料からなり、少なくとも複数の絶縁層52の一部に設けられ電子部品2が電気的に接続される回路パターン34、44(後述する図9等参照)を形成するものであり、上述した第1実装部3の導体層33、及び、第2実装部4の導体層43を構成する。回路基板製造中間体50の導体層53は、外層回路体として、第1プリプレグ層52aの第2プリプレグ層52b側とは反対側の面、及び、第4プリプレグ層52eの第3プリプレグ層52d側とは反対側の面に設けられると共に、内層回路体として、第2プリプレグ層52bとコア層52cとの境界面、及び、コア層52cと第3プリプレグ層52dとの境界面に設けられ、これらが導体層33、導体層43を構成する。ここでは、第1プリプレグ層52aに設けられた導体層53は、一部が導体層33を構成し、残りの一部が導体層43を構成する。つまり、第1プリプレグ層52aの第2プリプレグ層52b側とは反対側の面に設けられた導体層53は、切除部位8が切除された状態で、上述した連続導体層6を構成する。連続導体層6以外の他の導体層53は、切除部位8が切除された状態で、一部が導体層33を構成し、残りの一部が切除部位8をなす切除導体層93を構成する。なお、導体層53は、切除部位8として切除される部分には設けられていなくてもよいがここでは当該部分にまで延在し、切除導体層93を構成するようにしている。
剥離層54は、絶縁層52に対して剥離が容易な絶縁性の材料からなる層であり、第2実装部形成領域4Aに設けられ積層された複数の絶縁層52の間に介在し剥離界面54aを構成する。ここでは、剥離層54は、第2実装部形成領域4Aにおいて、積層された複数の絶縁層52のうち第1プリプレグ層52aとコア層52cとの間に介在し、第2プリプレグ層52bと隣接する位置に設けられる。剥離層54は、例えば、テトラフルオロエチレンの重合体でフッ素原子と炭素原子のみからなるフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン)等のテープによって形成される。剥離層54は、第2実装部形成領域4Aに連続絶縁層5(プリプレグ層42a)と接するようにして設けられ、当該連続絶縁層5との接触面が剥離界面54aを形成する。また、剥離層54と第2プリプレグ層52bとの接触面54bは、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面の一部を構成する。
そして、上述の切除絶縁層9は、積層方向Xに対して当該剥離層54を挟んで連続絶縁層5とは反対側に位置し、上述した単独絶縁層7は、短辺方向Yに対して当該切除絶縁層9と当該剥離層54とに第1実装部形成領域3A側で隣接する。単独絶縁層7は、第2プリプレグ層32b、コア層52cの一部をなすコア層32c、第3プリプレグ層52dの一部をなす第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層52eの一部をなす第4プリプレグ層32eを含んで構成される。また、切除絶縁層9は、コア層52cの残りの一部をなす切除コア層92c、第3プリプレグ層52dの残りの一部をなす第1切除プリプレグ層92d、及び、第4プリプレグ層52eの残りの一部をなす第2切除プリプレグ層92eを含んで構成される。ここでは、第1実装部3の複数の絶縁層32を構成する単独絶縁層7、及び、切除絶縁層9は、共に他の絶縁層(例えば、第1プリプレグ層52a、第2プリプレグ層52b、第3プリプレグ層52d、第4プリプレグ層52e等)より相対的に剛性が高いコア層32c、切除コア層92cを含む。そして、回路基板1を製造する過程で回路基板製造中間体50から切除される切除部位8は、上記切除絶縁層9、上記剥離層54、及び、上記切除導体層93によって構成される。
上記のように構成される回路基板製造中間体50は、切除部位8が切除されることで回路基板1が形成される際には、図4に示すように、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面、より詳細には、第2プリプレグ層52b(第2プリプレグ層32b)と剥離層54との接触面54bを含む領域に切削溝55が形成される。切削溝55は、連続導体層6側とは反対側、すなわち、第4プリプレグ層52e側から積層方向Xに沿って第4プリプレグ層52e、第3プリプレグ層52d、コア層52cを貫通し第2プリプレグ層52b、剥離層54のコア層52c側の面まで到達するように形成される。切削溝55は、長辺方向Zに対しては第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面の全域に渡って延在して形成される。そして、回路基板製造中間体50は、切削溝55を境界として切除部位8を剥離層54の剥離界面54aから剥離し、図2に示すように、連続絶縁層5、単独絶縁層7等を残して当該切除部位8を切除することで、第1実装部形成領域3Aに第1実装部3を残したまま第2実装部形成領域4Aに第2実装部4が形成され、これにより、図1、図2に示すように、第1実装部3と第2実装部4とが一体となった上述の回路基板1が形成される。
この場合、回路基板1は、第1実装部3を構成する単独絶縁層7の第2実装部4側の端面7aの一部、ここでは、コア層32c、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32eの第2実装部4側の端面7aに切削溝55を形成する際に切削痕7b(図1参照)が形成される。つまり、第1実装部3は、第2実装部4側に位置する絶縁層32の端面7aが切削痕7bを有する。また、回路基板1は、第2実装部4において回路基板製造中間体50から切除された剥離層54の剥離界面54aと接触していたプリプレグ層42a(連続絶縁層5)側の界面が上述の絶縁層露出面4aとなり露出することとなる。なお、上記の切削溝55自体は、例えば、切除部位8の切除の直前に形成されてもよいし、回路基板製造中間体50への電子部品2の実装前に形成されてもよい。
次に、図5、図6、図7を参照して上記のように構成される回路基板製造中間体50から回路基板1を製造する回路基板製造方法について説明する。なお、以下で説明する回路基板製造方法は、作業員が種々の装置、機器、治具等を用いて手作業で行うものとして説明するが、これに限らず、例えば、種々の製造装置によって自動で実行するものであってもよい。また、回路基板1、回路基板製造中間体50の各構成については、適宜上記で説明した図を参照する。
まず、作業員は、中間体作製工程として、回路基板1を製造する過程で作製される中間物である回路基板製造中間体50を作製する(ステップST1)。より詳細には、作業員は、各絶縁層52上に銅箔等の導体層53によって、要求される回路パターン34、44(後述する図9等参照)に応じたパターンを印刷し、エッチングによって不要な導体部分を除去することで回路パターン34、44を設ける。そして、作業員は、導体層53が設けられた複数の絶縁層52を、所定の位置(第2実装部形成領域4Aに相当する位置)に剥離層54を介在させながら層状に積層させ、当該各絶縁層52を相互に固着させ回路基板製造中間体50を形成する。また、作業員は、回路基板製造中間体50にソルダレジスト35、45やスルーホール21等も設ける。
ここでは、回路基板製造中間体50は、図6に例示するように、複数が連結部としてのキャリア71によって連結され組基板化された中間体集合体70として作製される。つまり、本実施形態の中間体作製工程は、複数の回路基板製造中間体50がキャリア71によって組基板化された中間体集合体70を作製する中間体集合体作製工程でもある。中間体集合体70は、複数の回路基板製造中間体50が並んだ状態で、キャリア71によって当該複数の回路基板製造中間体50が相互に連結されて一体化されることで構成される。図6に例示する中間体集合体70は、短辺方向Yに沿って4つの回路基板製造中間体50が並び、長辺方向Zに沿ってそれぞれ2つの回路基板製造中間体50が並んで、合計8つの回路基板製造中間体50がキャリア71によって連結され一体化される。キャリア71は、各回路基板製造中間体50同士を連結するものであり、ここでは、短辺方向Yに棒状に延在して3つ、長辺方向Zに棒状に延在して4つが格子状に配置され、各キャリア71によって区画された空間部内に位置する各回路基板製造中間体50同士を連結する。中間体集合体70は、8つの回路基板製造中間体50が並んでキャリア71によって相互に連結された状態で、全体として長方形板状をなす。本実施形態の中間体集合体70は、短辺方向Yに沿って隣り合う回路基板製造中間体50において、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとが交互に位置するように、すなわち、短辺方向Yに隣り合う回路基板製造中間体50の一方の第1実装部形成領域3Aと他方の第2実装部形成領域4Aとが短辺方向Yに沿って隣り合うように配置される。
この場合、作業員は、当該中間体作製工程(ステップST1)として、複数の回路基板製造中間体50が組基板化された中間体集合体70単位で上記のような導体層53の印刷、絶縁層52、剥離層54の積層、固着等の作業を行う。エッチングによる不要な導体部分の除去は、複数の回路基板製造中間体50が組基板化された中間体集合体70に対して施されてもよい。本実施形態の回路基板製造方法では、当該中間体作製工程(ステップST1)から切除工程(ステップST3)までの工程は、中間体集合体70に対して実施される。また、本実施形態では、作業員は、次の実装工程(ステップST2)の前に各回路基板製造中間体50に切削溝55を形成する。作業員は、各回路基板製造中間体50に対して第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面、ここでは上述のように、第2プリプレグ層52b(第2プリプレグ層32b)と剥離層54との接触面54bを含む領域に切削溝55を形成する(図4参照)。
次に、作業員は、実装工程として、回路基板製造中間体50の実装面51に電子部品2を実装する(ステップST2)。作業員は、実装工程では、回路基板製造中間体50の積層方向Xの両面の実装面51に、要求される電子部品2をそれぞれ実装する(図6等参照)。この場合、作業員は、当該実装工程(ステップST2)として、複数の回路基板製造中間体50が組基板化された中間体集合体70単位で上記のような電子部品2の実装等の作業を行う。
次に、作業員は、切除工程として、回路基板製造中間体50の絶縁層52の一部を切除する(ステップST3)。より詳細には、作業員は、切除工程では、絶縁層52の一部を切除することで、絶縁層32が複数積層された第1実装部3と、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少ない第2実装部4とを形成し、少なくとも1つの絶縁層32、42、ここでは第1プリプレグ層32a、プリプレグ層42aを構成する第1プリプレグ層52aを、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5とする。具体的には、作業員は、各回路基板製造中間体50において、事前に形成した切削溝55を境界として切除部位8を剥離層54の剥離界面54aで当該回路基板製造中間体50から剥離し、連続絶縁層5、単独絶縁層7等を残して当該切除部位8を切除することで、剥離層54と共に絶縁層52の一部として切除コア層92cを含む切除絶縁層9を切除する(図2参照)。これにより、作業員は、図7に示すように、第1実装部形成領域3Aに第1実装部3を残したまま第2実装部形成領域4Aに第2実装部4を形成し、第1実装部3と第2実装部4とが一体となった回路基板1を形成することができる。この場合、作業員は、当該切除工程(ステップST3)として、複数の回路基板製造中間体50が組基板化された中間体集合体70単位で上記のような切除部位8の切除等の作業を行う。なお、図7は、図6に示す中間体集合体70の積層方向Xの反対側の面を表している。
次に、作業員は、切断工程として、各回路基板1とキャリア71との連結部分を切断し、各回路基板1を個片に切り分けて(ステップST4)、当該回路基板製造方法を終了する。
上記のように回路基板製造方法によって製造された回路基板1は、例えば、図8に示すような形状の電子部品ユニット100に適用される。図8に示す電子部品ユニット100は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれる電子部品モジュールを構成するものである。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の電線Wを一度に各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、複数の電線Wと、当該電線Wと電気的に接続される電子部品ユニット100とを備える。電線Wは、例えば、複数の導電性の金属素線を撚り合わせた導体部(芯線)と、当該導体部の外側を覆う絶縁性の被覆部とを含んで構成される。ワイヤハーネスWHは、複数の電線Wを束ねて集約すると共に、束ねられた電線Wの端部に接続部としてのコネクタ等を介して電子部品ユニット100が電気的に接続される。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。電子部品ユニット100は、ワイヤハーネスWHにおいて車両に搭載されるバッテリ等の電源と、車両に搭載される各種の電子機器との間に接続され、電子部品2によって各種機能を実現する。
電子部品ユニット100は、筐体101に回路基板1が組み付けられる。筐体101は、絶縁性の合成樹脂によって形成される。筐体101は、複数の部品が組み合わせられて構成されてもよいし、全体が一体で形成されてもよい。ここでは、回路基板1は、第1実装部3に対して第2実装部4が屈曲した位置関係となる状態で筐体101にボルト等の締結部材を介して組み付けられる。言い換えれば、回路基板1は、筐体101に組み付けられた状態で第1実装部3を含む仮想平面と第2実装部4を含む仮想平面とが交差する。ここでは、回路基板1は、相対的に剛性が高いリジッド部を構成する第1実装部3が筐体101における第1組み付け面102に固定され、相対的に可撓性が高いフレキシブル部を構成する第2実装部4が第2組み付け面103に固定される。第1組み付け面102と第2組み付け面103とは、互いに隣り合う異なる面であり、互いに交差する方向に延在する。回路基板1は、第1組み付け面102に固定され相対的に屈曲し難い第1実装部3に対して相対的に屈曲しやすい第2実装部4が屈曲した状態で第2組み付け面103に固定される。
また、本実施形態の電子部品ユニット100は、第2組み付け面103自体が屈曲を有しており、ここでは、第2組み付け面103は、3次曲面として形成される。この場合、回路基板1は、3次曲面として形成される第2組み付け面103に対して相対的に可撓性が高い第2実装部4がさらに当該第2組み付け面103の形状に合わせて湾曲し追従して固定される。ここでは、第2実装部4は、長辺方向Zの両端側において、切り欠き部4bが形成された部分から第2組み付け面103の形状に合わせて3次曲面に湾曲し、湾曲した状態で第2組み付け面103に固定される。
また、本実施形態の回路基板1は、上記のように第2組み付け面103の形状に第2実装部4をより好適に追従させることができるように、図9に示すように、当該第2実装部4に屈曲容易部46が設けられる。当該図9は、回路基板1の連続絶縁層5(図2参照)側の実装面31、41の導体層33、43(連続導体層6)による回路パターン34、44を表している。屈曲容易部46は、第2実装部4の導体層43(連続導体層6)が形成する回路パターン44の余白部分44aにより他の部位より可撓性が高い部分として形成される。第2実装部4において、導体層43が形成されていない余白部分44aは、導体層43が形成されている回路パターン44の部分と比較して相対的に可撓性が高い部分として形成される。第2実装部4は、第2組み付け面103の形状に応じて屈曲する部分に当該余白部分44aが設けられることで、当該屈曲容易部46が形成される。ここでは、屈曲容易部46は、第2実装部4において第2組み付け面103の形状に応じて屈曲する部分の稜線4c(図8参照)の近傍に当該稜線4cに沿ってそれぞれ形成される。図9の例では、屈曲容易部46は、第2実装部4において、各切り欠き部4bの近傍から、屈曲した際に形成される稜線4cの方向、ここでは短辺方向Yに沿って延在する。この場合、上述した回路基板製造方法における中間体作製工程(ステップST1)は、当該屈曲容易部46を形成する屈曲容易部形成工程を含む(図5参照)。すなわち、作業員は、中間体作製工程(ステップST1)では、屈曲容易部形成工程として、各絶縁層52上に銅箔等の導体層53によって、要求される回路パターン44を設ける際に、各屈曲容易部46に相当する相当する部分がくり抜かれるようにして当該回路パターン44を印刷し各余白部分44aを各屈曲容易部46として形成する作業もあわせて行う。
以上で説明した回路基板1によれば、電子部品2が実装される実装面31、41、絶縁性の絶縁層32、42、及び、絶縁層32、42に設けられ電子部品2が電気的に接続される導電性の導体層33、43をそれぞれ有する第1実装部3、及び、第2実装部4を備え、第1実装部3は、絶縁層32が複数積層され、第2実装部4は、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少なく、少なくとも1つの絶縁層32、42は、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5である。
以上で説明した回路基板製造方法によれば、電子部品2が実装される実装面51、積層された複数の絶縁性の絶縁層52、及び、少なくとも複数の絶縁層52の一部に設けられ電子部品2が電気的に接続される導電性の導体層53を備える回路基板製造中間体50の実装面51に電子部品2を実装する実装工程(ステップST2)と、実装工程(ステップST2)の後に、回路基板製造中間体50の絶縁層52の一部を切除する切除工程(ステップST3)とを含む。つまり、以上で説明した回路基板製造方法によれば、切除工程(ステップST3)では、絶縁層52の一部を切除することで、絶縁層32が複数積層された第1実装部3と、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少ない第2実装部4とを形成し、少なくとも1つの絶縁層52を、第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5とする。
以上で説明した回路基板製造中間体50によれば、電子部品2が実装される実装面51と、積層された複数の絶縁性の絶縁層52と、少なくとも複数の絶縁層52の一部に設けられ電子部品2が電気的に接続される導電性の導体層53と、絶縁層52の延在方向に互いに隣接する第1実装部形成領域3A、及び、第2実装部形成領域4Aのうちの第2実装部形成領域4Aに設けられ積層された複数の絶縁層52の間に介在し剥離界面54aを構成する剥離層54とを備え、複数の絶縁層52は、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとに渡って連続する連続絶縁層5、当該複数の絶縁層52の積層方向Xに対して剥離層54を挟んで連続絶縁層5とは反対側に位置する切除絶縁層9、及び、延在方向、ここでは、短辺方向Yに対して切除絶縁層9と剥離層54とに第1実装部形成領域3A側で隣接する単独絶縁層7を含んで構成される。
この場合、以上で説明した回路基板製造方法によれば、実装工程(ステップST2)の前に、絶縁層52の延在方向、ここでは、短辺方向Yに互いに隣接する第1実装部形成領域3A、及び、第2実装部形成領域4Aのうちの第2実装部形成領域4Aに設けられ積層された複数の絶縁層52の間に介在し剥離界面54aを構成する剥離層54を備え、複数の絶縁層52が、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとに渡って連続する連続絶縁層5、当該複数の絶縁層52の積層方向Xに対して剥離層54を挟んで連続絶縁層5とは反対側に位置する切除絶縁層9、及び、短辺方向Yに対して切除絶縁層9と剥離層54とに第1実装部形成領域3A側で隣接する単独絶縁層7を含んで構成される回路基板製造中間体50を作製する中間体作製工程(ステップST1)を含み、切除工程(ステップST3)では、剥離層54と共に切除絶縁層9を切除する。
したがって、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、第2実装部4の絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少なくされることで、第1実装部3を相対的に剛性が高いリジッド部とする一方、第2実装部4を相対的に可撓性が高いフレキシブル部とすることができると共に、連続絶縁層5が第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続することで、これら相対的に剛性が高い第1実装部3と相対的に可撓性が高い第2実装部4とを一体とした当該回路基板1を製造することができる。ここでは、回路基板1は、第1実装部3と第2実装部4とが連続導体層6を介して電気的に接続されている。
この場合、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、回路基板製造中間体50の実装面51に電子部品2を実装した後に絶縁層52の一部、ここでは、切除絶縁層9を切除することで、実装面31、41に電子部品2が実装された状態の第1実装部3、第2実装部4を形成することができ、相対的に剛性が高い第1実装部3と相対的に可撓性が高い第2実装部4とを一体とした回路基板1を製造することができる。このとき、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、回路基板製造中間体50の絶縁層52において、切除絶縁層9として切除されずに残った絶縁層52の一部が第1実装部3と第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5を構成し、他の一部が第2実装部4を構成せず第1実装部3単体における単独絶縁層7を構成する。
つまり、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、回路基板製造中間体50において第2実装部4を構成することとなる第2実装部形成領域4Aが第1実装部3を構成することとなる第1実装部形成領域3Aと同様に相対的に高い剛性を確保できている状態で、実装面41に電子部品2を実装することができる。これにより、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、例えば、可撓性が高い第2実装部4に対して特有の実装工程を設けなくても、一般的に用いられる電子部品実装用の設備を利用して実装面31及び実装面41に対してまとめて電子部品2を実装することができるので、製造コストの増加を抑制することができる。また、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、上記のように複数の回路基板製造中間体50を組基板化して中間体集合体70を構成した上で、当該中間体集合体70に対してまとめて電子部品2の実装を行うことができ、製造効率を向上することができるので、この点でも製造コストの増加を抑制することができる。
その上で、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、絶縁層52の一部、ここでは、切除絶縁層9を切除することで、上記のように相対的に剛性が高い第1実装部3と相対的に可撓性が高い第2実装部4とを一体とした回路基板1を製造することができる。そして、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、相対的に剛性が高い第1実装部3だけでなく相対的に可撓性が高い第2実装部4にも電子部品2を実装した上で、当該電子部品2が実装されている第2実装部4自体を種々の形状に追従することができる。
この結果、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、電子部品2が実装されている部分も含め、適正に種々の形状に追従することができる。また、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、第2実装部4が相対的に薄く構成され高い可撓性を有する構成であるので、当該第2実装部4において回路基板1と電子部品2との膨張係数の相違による影響を吸収することができ、これにより、熱伸縮等に対しても追従しやすい構成とすることができる。これにより、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、例えば、実装面41に実装される電子部品2とのハンダ接合部にかかる熱応力を抑制し当該ハンダ接合部等を適正に保護することができ、例えば、熱衝撃試験(Thermal Shock Test)においてもより良好な結果を得ることができる。また、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、第1実装部3と第2実装部4とを一体とした回路基板1とすることができるので、第1実装部3と第2実装部4とを接続するためのコネクタ等の構成やこれらを組み付ける工程を抑制することができ、この点でも製造コストの増加を抑制することができる。
また、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、第1実装部3は、連続絶縁層5以外の絶縁層32、すなわち、単独絶縁層7の端面7aが第2実装部4側に位置し、さらに言えば、当該第2実装部4側に位置する絶縁層32(単独絶縁層7)の端面7aが切削痕7bを有する場合がある。つまり、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、回路基板製造中間体50の絶縁層52の一部、ここでは、切除絶縁層9を切除し第1実装部3、第2実装部4を形成することで、第1実装部3の単独絶縁層7の端面7aが第2実装部4側に位置することとなり、切除絶縁層9を切除する際に生じる切削痕7bが当該端面7aに形成される場合がある。
また、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、第1実装部3の複数の絶縁層32は、他の絶縁層32、例えば、第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32e等より相対的に剛性が高く端面7aが第2実装部4側に位置するコア層32cを含む。言い換えれば、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、単独絶縁層7、及び、切除絶縁層9は、他の絶縁層32、例えば、第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32e等より相対的に剛性が高いコア層32c、切除コア層92cを含む。この場合、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、切除工程(ステップST3)では、相対的に剛性が高い切除コア層92cを含む切除絶縁層9を切除する。したがって、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、第2実装部4の絶縁層42においてコア層32c、切除コア層92cのように相対的に剛性が高い層を含まない構成とすることができるので、第2実装部4を第1実装部3と比較して十分に可撓性が高い部分とすることができ、より適正に種々の形状に追従することができる。
さらに、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、第2実装部4は、導体層43が形成する回路パターン44の余白部分44aにより他の部位より可撓性が高く形成される屈曲容易部46を有する。この場合、以上で説明した回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50によれば、中間体作製工程(ステップST1)において、導体層53が形成する回路パターン44の余白部分44aにより他の部位より可撓性が高く形成される屈曲容易部46を形成する屈曲容易部形成工程を含む。したがって、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、相対的に高い可撓性を有し高い形状追従性能を有する第2実装部4において、より可撓性が高く形成される屈曲容易部46を基点として変形しやすくすることができるので、第2実装部4が設けられる部分の形状に合わせて屈曲することでより好適に種々の形状に追従させることができる。言い換えれば、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、回路パターン44の余白部分44aとして形成される屈曲容易部46の周りの導体層53の縁部が曲げガイド部となることで当該屈曲容易部46を基点として変形しやすくしより良好な形状追従性を確保することができる。また、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体50では、第2実装部4が当該屈曲容易部46を基点として変形することで、当該第2実装部4に実装されている電子部品2の向きを任意に微調整することができ、例えば、電子部品2を構成するLED素子、スピーカ等の向きを好みの向きに微調整することができる構成を採用することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る回路基板、回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、回路基板製造方法は、切除絶縁層が折り返し支点となる角部を有する点で実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下、同様。)。
図10に示す本実施形態に係る回路基板製造中間体250は、切除絶縁層9が折り返し支点となる角部256を有する点で上述の回路基板製造中間体50と異なる。当該図10は、切除絶縁層9側の実装面51の導体層53(導体層33、切除導体層293)による回路パターン34、254を表している。回路基板製造中間体250の角部256、切除導体層293、回路パターン254以外の構成は、若干形状、大きさ等が異なる部分があるものの上述した回路基板製造中間体50とほぼ同様の構成である。
切除導体層293は、導体層33と共に導体層53を構成するものである。切除導体層293は、切除部位8を構成するものであり、当該切除部位8を構成する切除絶縁層9に設けられ、回路パターン254を形成する。つまり、切除導体層293は、切除部位8として回路基板製造中間体250から切除される部分に設けられる。そして、切除導体層293は、回路基板製造中間体250から切除部位8が切除される際に、折り返し支点となる角部256を折り返し方向に間隔をあけて複数有する。本実施形態の切除導体層293は、導体部293aが短辺方向Yに沿って略長方形状に形成されると共に、当該導体部293aが長辺方向Zに沿ってスリット状に間隔をあけて複数配置された回路パターン254を形成する。そして、折り返し支点となる角部256は、当該導体部293aにおける短辺方向Yに沿った縁部によって形成される。ここでは、折り返し方向は、長辺方向Zであり、本実施形態の角部256は、折り返し方向である当該長辺方向Zに間隔をあけて複数設けられることとなる。
この場合、図11に示す回路基板製造方法における切除工程(ステップST203)は、切除される絶縁層52、すなわち、切除絶縁層9に設けられた切除導体層293の複数の角部256を支点として当該切除絶縁層9を折り返す折り返し工程を含む。すなわち、作業員は、切除工程(ステップST203)では、図12に示すように、折り返し工程として、切除絶縁層9に設けられた切除導体層293(図12中では二点鎖線により省略して図示)の複数の角部256を支点として当該切除絶縁層9を折り返しながら、切除絶縁層9を含む切除部位8を剥離層54の剥離界面54aで当該回路基板製造中間体250から剥離し切除する作業を行う。
以上で説明した回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体250によれば、複数の絶縁層52のうち切除される絶縁層52、すなわち、切除絶縁層9は、折り返し支点となる角部256を、折り返し方向に間隔をあけて複数有する導体層53、ここでは切除導体層293が設けられる。この場合、以上で説明した回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体250によれば、切除工程(ステップST203)は、切除される絶縁層52、すなわち、切除絶縁層9に設けられた切除導体層293の複数の角部256を折り返り支点として当該切除絶縁層9を折り返す折り返し工程を含む。したがって、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体250では、回路基板製造中間体250から切除絶縁層9を切除する際に、相対的に剛性が高い各角部256を折り返し支点としながら当該切除絶縁層9を折り返していくことで、当該切除絶縁層9を含む切除部位8を容易に剥離することができる。
なお、切除導体層293の形状は、上記の形状には限らない。例えば、図13に示す変形例に係る回路基板製造中間体250Aの切除導体層293Aは、導体部293aAが略正方形状に形成されると共に、当該導体部293aAが短辺方向Y、及び、長辺方向Zに沿って格子状に間隔をあけて複数配置された回路パターン254Aを形成する。そして、折り返し支点となる角部256Aは、当該導体部293aAにおける短辺方向Yに沿った縁部、及び、長辺方向Zに沿った縁部によって形成される。ここでは、折り返し方向は、短辺方向Y、及び、長辺方向Zの両方向であり、本実施形態の角部256Aは、折り返し方向である当該短辺方向Y、及び、長辺方向Zの双方に間隔をあけて複数設けられることとなる。この場合であっても、回路基板1、回路基板製造方法、及び、回路基板製造中間体250Aでは、回路基板製造中間体250Aから切除絶縁層9を切除する際に、相対的に剛性が高い各角部256Aを折り返し支点としながら当該切除絶縁層9を折り返していくことで、当該切除絶縁層9を含む切除部位8を容易に剥離することができる。
なお、以上で説明した角部256、256Aを構成する導体部293a、293aAは、略矩形状でなくてもよく、例えば、略円形状、略多角形状等であってもよい。
[実施形態3]
実施形態3に係る回路基板、回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、回路基板製造方法は、2つの回路基板製造中間体で切除絶縁層が共通化される点、第2実装部の周りに第1実装部が複数設けられる点で実施形態1、2とは異なる。
図14、図15、図16等に示す本実施形態に係る回路基板301、回路基板製造中間体350A、350B、中間体集合体370は、2つの回路基板製造中間体350A、350Bで切除絶縁層309が共通化される点、第2実装部4の周りに第1実装部3、303A、303Bが複数設けられる点で上述の回路基板1、回路基板製造中間体50、250、中間体集合体70と異なる。回路基板301、回路基板製造中間体350A、350B、中間体集合体370の上記以外の構成は、若干形状、大きさ等が異なる部分があるものの上述した回路基板1、回路基板製造中間体50、250、中間体集合体70とほぼ同様の構成である。なお、以下の説明では、回路基板製造中間体350A、回路基板製造中間体350Bを特に区別して説明する必要がない場合には、単に回路基板製造中間体350という場合がある。
本実施形態の回路基板301は、回路基板製造中間体350の一部の絶縁層352が切除されることで第2実装部4が形成される。また、本実施形態の回路基板製造中間体350は、複数が連結され組基板化されることで中間体集合体370を構成する。
中間体集合体370は、図14、図15、図16等に示すように2つの回路基板製造中間体350A、350Bが隣接した状態で、複数の絶縁層352の積層方向Xに対して、隣接する一方の回路基板製造中間体350Aの剥離層354と隣接する他方の回路基板製造中間体350Bの剥離層354との間に当該隣接する2つの回路基板製造中間体350A、350Bの共通の切除絶縁層309が位置する。中間体集合体370は、概略的には、回路基板製造中間体350Aの層構成と、回路基板製造中間体350Bの層構成とが積層方向X、及び、短辺方向Yに対して反転した構成となっており、回路基板製造中間体350Aの第2実装部形成領域4Aと、回路基板製造中間体350Bの第2実装部形成領域4Aとが積層方向Xに対して対向して重複する位置関係となっている。さらに言えば、中間体集合体370は、積層方向Xの両面において、短辺方向Y、及び、長辺方向Zに対して回路基板製造中間体350Aの第2実装部形成領域4Aの位置と回路基板製造中間体350Bの第2実装部形成領域4Aの位置とが一致し、かつ、回路基板製造中間体350Aの第1実装部形成領域3Aと回路基板製造中間体350Bの第1実装部形成領域3Aとがずれて位置するような位置関係となっている。ここでは、中間体集合体370は、短辺方向Yに対して、回路基板製造中間体350Aの第1実装部形成領域3Aと回路基板製造中間体350Bの第1実装部形成領域3Aとの間に回路基板製造中間体350A、及び、回路基板製造中間体350Bの第2実装部形成領域4Aが位置する。
具体的には、各回路基板製造中間体350は、それぞれ実装面351と、絶縁層352と、導体層353と、剥離層354とを備え、絶縁層352の一部、及び、剥離層354を含む切除部位308が切除されることで第2実装部4が形成され、これにより、第1実装部3、303A、303Bと第2実装部4とが一体となった上述の回路基板301が2つ形成される(図16参照)。
実装面351は、切除部位308が切除された状態(図16参照)で、中間体集合体370の積層方向Xの両面(両外面)において、各第1実装部形成領域3Aに設けられた部分が実装面31を構成し、各第2実装部形成領域4Aに設けられた部分が実装面41を構成する。ここでは、実装面351は、切除部位308が切除された状態で、中間体集合体370の積層方向Xの一方側の面において、それぞれ、一部が回路基板製造中間体350Aから作製される回路基板301A(図16参照)の実装面31を構成し、他の一部が回路基板製造中間体350Bから作製される回路基板301B(図16参照)の実装面31を構成し、2つの実装面31の間の部分が回路基板製造中間体350Aから作製される回路基板301Aの実装面41を構成する。一方、実装面351は、切除部位308が切除された状態で、中間体集合体370の積層方向Xの他方側の面において、それぞれ、一部が回路基板製造中間体350Aから作製される回路基板301Aの実装面31を構成し、他の一部が回路基板製造中間体350Bから作製される回路基板301Bの実装面31を構成し、2つの実装面31の間の部分が回路基板製造中間体350Bから作製される回路基板301Bの実装面41を構成する。実装面351は、積層方向Xに対して、回路基板301Aの各実装面31が対向して位置し、回路基板301Bの各実装面31が対向して位置し、回路基板301Aの実装面41と回路基板301Bの実装面41とが対向して位置し、切除部位308として切除される部分が存在しない。また、各実装面351は、実装面31を構成する各第1実装部形成領域3Aには上述のソルダレジスト35が設けられ、実装面41を構成する各第2実装部形成領域4Aには上述のソルダレジスト45が設けられる。
絶縁層352は、絶縁性の材料からなる層であり、切除部位308に相当する一部が切除された上で、第1実装部3、303A、303Bの絶縁層32、及び、第2実装部4の絶縁層42を構成する。絶縁層352は、各回路基板製造中間体350A、350Bにおいて、それぞれ複数が積層され、それぞれ積層方向Xが板厚方向となる略矩形状の平面層状に形成される。ここでは、各回路基板製造中間体350A、350Bは、積層方向Xに沿って5層の絶縁層352が積層されている。回路基板製造中間体350Aにおける5つの絶縁層352は、積層方向Xの一方側から他方側に向けて第1プリプレグ層352a、第2プリプレグ層352b、コア層352c、第3プリプレグ層352d、第4プリプレグ層352eの順で積層されている。一方、回路基板製造中間体350Bにおける5つの絶縁層352は、回路基板製造中間体350Aとは積層順が逆となっており、積層方向Xの他方側から一方側に向けて第1プリプレグ層352a、第2プリプレグ層352b、コア層352c、第3プリプレグ層352d、第4プリプレグ層352eの順で積層されている。
本実施形態の中間体集合体370は、回路基板製造中間体350Aの第1プリプレグ層352aと回路基板製造中間体350Bの第4プリプレグ層352eとが共通プリプレグ層305Aによって一体で形成される。また、中間体集合体370は、回路基板製造中間体350Aの第4プリプレグ層352eと回路基板製造中間体350Bの第1プリプレグ層352aとが共通プリプレグ層305Bによって一体で形成される。さらに、中間体集合体370は、回路基板製造中間体350Aのコア層352cと回路基板製造中間体350Bのコア層352cとが共通コア層305Cによって一体で形成される。共通プリプレグ層305A、305B、共通コア層305Cは、短辺方向Yに対して、回路基板製造中間体350Aと回路基板製造中間体350Bとに渡って連続するように設けられる。さらに言えば、共通プリプレグ層305A、305B、共通コア層305Cは、回路基板製造中間体350Aの第1実装部形成領域3A、回路基板製造中間体350Bの第1実装部形成領域3A、及び、当該2つの第1実装部形成領域3Aの間に回路基板製造中間体350A、350Bの共通の領域として設けられる第2実装部形成領域4Aに渡って連続するように設けられる。そして、共通プリプレグ層305Aは、後述する切削溝355Bが形成されることで、回路基板製造中間体350Aの第1プリプレグ層352aと回路基板製造中間体350Bの第4プリプレグ層352eとに分割される。共通プリプレグ層305Bは、後述する切削溝355Aが形成されることで、回路基板製造中間体350Aの第4プリプレグ層352eと回路基板製造中間体350Bの第1プリプレグ層352aとに分割される。共通コア層305Cは、切削溝355A、及び、切削溝355Bが形成されることで、回路基板製造中間体350Aのコア層352cと、回路基板製造中間体350Bのコア層352cと、切除部位308を構成する切除コア層392cとに分割される。当該切除コア層392cは、2つの回路基板製造中間体350A、350Bの共通の切除絶縁層309を構成する。一方、第2プリプレグ層352b、第3プリプレグ層352dは、各回路基板製造中間体350A、350Bにおいて、それぞれ第1実装部3を構成することとなる第1実装部形成領域3Aに設けられ、第2実装部4を構成することとなる第2実装部形成領域4Aまでは延在されない。ここでは、回路基板製造中間体350Aの第2プリプレグ層352bと回路基板製造中間体350Bの第3プリプレグ層352dとは、短辺方向Yに対して後述の剥離層354を介して同一層に位置し、回路基板製造中間体350Aの第3プリプレグ層352dと回路基板製造中間体350Bの第2プリプレグ層352bとは、短辺方向Yに対して後述の剥離層354を介して同一層に位置する。なお、以下の説明では、切削溝355A、切削溝355Bを特に区別して説明する必要がない場合には、単に切削溝355という場合がある。
ここでは、各第1プリプレグ層352aは、上述した第1プリプレグ層52aと同様に、切除部位308が切除された状態(図16参照)で、それぞれ一部が第1プリプレグ層32aを構成し、残りの一部がプリプレグ層42aを構成する。つまり、各第1プリプレグ層352aは、切除部位308が切除された状態で、それぞれ上述した連続絶縁層5を構成する。各第2プリプレグ層352bは、上述した第2プリプレグ層52bと同様に、切除部位308が切除された状態で、それぞれ第2プリプレグ層32bを構成する。各コア層352cは、切除部位308が切除された状態で、それぞれコア層32cを構成する。各第3プリプレグ層352dは、切除部位308が切除された状態で、それぞれ第3プリプレグ層32dを構成する。また、各第4プリプレグ層352eは、切除部位308が切除された状態で、それぞれ第4プリプレグ層32eを構成する。つまり、各第2プリプレグ層352b、各コア層352c、各第3プリプレグ層352d、各第4プリプレグ層352eは、切除部位308が切除された状態で、それぞれ上述した単独絶縁層7を構成する。
導体層353は、導電性の材料からなり、少なくとも複数の絶縁層352の一部に設けられ電子部品2が電気的に接続される回路パターン34、44(図9等参照)を形成するものであり、上述した第1実装部3の導体層33、及び、第2実装部4の導体層43を構成する。本実施形態の各回路基板製造中間体350の導体層353は、中間体集合体370において、外層回路体として、共通プリプレグ層305Aの第2プリプレグ層352b、第3プリプレグ層352d側とは反対側の面、及び、共通プリプレグ層305Bの第2プリプレグ層352b、第3プリプレグ層352d側とは反対側の面に設けられると共に、内層回路体として、共通コア層305Cと各第2プリプレグ層352b、各第3プリプレグ層352dとの境界面に設けられ、これらが導体層33、導体層43を構成する。ここでは、共通プリプレグ層305A、及び、共通プリプレグ層305Bに設けられた導体層353は、それぞれ共通導体層306として形成される。各共通導体層306は、短辺方向Yに対して、回路基板製造中間体350Aと回路基板製造中間体350Bとに渡って連続するように設けられる。さらに言えば、各共通導体層306は、回路基板製造中間体350Aの第1実装部形成領域3A、回路基板製造中間体350Bの第1実装部形成領域3A、及び、当該2つの第1実装部形成領域3Aの間に回路基板製造中間体350A、350Bの共通の領域として設けられる第2実装部形成領域4Aに渡って連続するように設けられる。そして、共通プリプレグ層305Aに設けられた共通導体層306は、切削溝355Bが形成されることで、回路基板製造中間体350Aの第1プリプレグ層352aに設けられた導体層353である連続導体層6と、回路基板製造中間体350Bの第4プリプレグ層352eに設けられた導体層353とに分割される。また、共通プリプレグ層305Bに設けられた共通導体層306は、切削溝355Aが形成されることで、回路基板製造中間体350Aの第4プリプレグ層352eに設けられた導体層353と、回路基板製造中間体350Bの第1プリプレグ層352aに設けられた導体層353である連続導体層6とに分割される。各連続導体層6は、上述と同様に、一部が導体層33を構成し、残りの一部が導体層43を構成する。連続導体層6以外の他の導体層353は、切除部位308が切除された状態で、一部が導体層33を構成し、残りの一部が切除部位308をなす切除導体層393を構成する。なお、導体層353は、切除部位308として切除される部分には設けられていなくてもよいがここでは当該部分にまで延在し、切除導体層393を構成するようにしている。
剥離層354は、絶縁層352に対して剥離が容易な絶縁性の材料からなる層であり、第2実装部形成領域4Aに設けられ積層された複数の絶縁層352の間に介在し剥離界面354aを構成する。ここでは、剥離層354は、各回路基板製造中間体350A、350Bの第2実装部形成領域4Aにおいて、それぞれ、積層された複数の絶縁層352のうち第1プリプレグ層352aとコア層352cとの間に介在し、第2プリプレグ層352bと隣接する位置に設けられる。さらに言えば、本実施形態の中間体集合体370は、第2実装部形成領域4Aにおいて、共通プリプレグ層305Aと共通コア層305Cとの間に1層分の剥離層354が介在し、共通プリプレグ層305Bと共通コア層305Cとの間に別の1層分の剥離層354が介在する。そして、共通プリプレグ層305Aと共通コア層305Cとの間の剥離層354は、回路基板製造中間体350Aの第2プリプレグ層352b、回路基板製造中間体350Bの第3プリプレグ層352dと同一層に位置し、かつ、短辺方向Yに対して当該第2プリプレグ層352bと当該第3プリプレグ層352dとの間に隣接して位置する。共通プリプレグ層305Bと共通コア層305Cとの間の剥離層354は、回路基板製造中間体350Aの第3プリプレグ層352d、回路基板製造中間体350Bの第2プリプレグ層352bと同一層に位置し、かつ、短辺方向Yに対して当該第2プリプレグ層352bと当該第3プリプレグ層352dとの間に隣接して位置する。つまり、中間体集合体370は、上述したように、積層方向Xに対して、回路基板製造中間体350Aの剥離層354(共通プリプレグ層305Aと共通コア層305Cとの間の剥離層354)と回路基板製造中間体350Bの剥離層354(共通プリプレグ層305Bと共通コア層305Cとの間の剥離層354)との間に、共通コア層305Cのうち当該回路基板製造中間体350A、350Bの共通の切除絶縁層309である切除コア層392cを構成する部位が位置する構成となる。各剥離層354は、第2実装部形成領域4Aに共通プリプレグ層305A、305B(連続絶縁層5、プリプレグ層42a)と接するようにして設けられ、当該共通プリプレグ層305A、305Bとの接触面が剥離界面354aを形成する。また、各剥離層354と各第2プリプレグ層352bとの接触面354bは、それぞれ第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面の一部を構成する。
そして、上述の切除絶縁層309は、積層方向Xに対して当該各剥離層354を挟んで連続絶縁層5(ここでは共通プリプレグ層305A、305Bの一部)とは反対側に位置し、上述した各単独絶縁層7は、それぞれ短辺方向Yに対して当該切除絶縁層309と当該各剥離層354とに第1実装部形成領域3A側で隣接する。各単独絶縁層7は、それぞれ第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32eを含んで構成される。また、切除絶縁層309は、切除コア層392cを含んで構成される。ここでは、第1実装部3の複数の絶縁層32を構成する単独絶縁層7、及び、切除絶縁層309は、共に他の絶縁層(例えば、第1プリプレグ層352a、第2プリプレグ層352b、第3プリプレグ層352d、第4プリプレグ層352e等)より相対的に剛性が高いコア層32c、切除コア層392cを含む。そして、回路基板301を製造する過程で各回路基板製造中間体350から切除される切除部位308は、上記切除絶縁層309、上記2層分の剥離層354、及び、上記切除導体層393によって構成される。
上記のように構成される各回路基板製造中間体350は、切除部位308が切除されることで回路基板301が形成される際には、図15に示すように、第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面、より詳細には、第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との接触面354bを含む領域に切削溝355が形成される。より具体的には、本実施形態の中間体集合体370は、回路基板製造中間体350Aの第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との接触面354bを含む領域、及び、回路基板製造中間体350Bの第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との接触面354bを含む領域にそれぞれ1つずつ、合計2つの切削溝355が形成される。ここでは、2つの切削溝355を区別して説明する場合には便宜的に、回路基板製造中間体350Aの第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との接触面354bを含む領域に設けられるものを切削溝355Aといい、回路基板製造中間体350Bの第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との接触面354bを含む領域に設けられるものを切削溝355Bという場合がある。切削溝355Aは、共通プリプレグ層305A側とは反対側、すなわち、共通プリプレグ層305B側から積層方向Xに沿って共通プリプレグ層305B、第3プリプレグ層352dと剥離層354との境界部分、共通コア層305Cを貫通し第2プリプレグ層352b、剥離層354の共通コア層305C側の面まで到達するように形成される。切削溝355Bは、共通プリプレグ層305B側とは反対側、すなわち、共通プリプレグ層305A側から積層方向Xに沿って共通プリプレグ層305A、第3プリプレグ層352dと剥離層354との境界部分、共通コア層305Cを貫通し第2プリプレグ層352b、剥離層354の共通コア層305C側の面まで到達するように形成される。各切削溝355は、長辺方向Zに対しては第1実装部形成領域3Aと第2実装部形成領域4Aとの境界面の全域に渡って延在して形成される。そして、中間体集合体370は、各回路基板製造中間体350において、各切削溝355を境界として切除部位308を各剥離層354の剥離界面354aから剥離し、図16に示すように、各連続絶縁層5、各単独絶縁層7等を残して当該切除部位308を切除することで、第1実装部形成領域3Aに第1実装部3を残したまま第2実装部形成領域4Aに第2実装部4が形成され、これにより、図16に示すように、第1実装部3と第2実装部4とが一体となった上述の回路基板301が2つ形成される。すなわち、中間体集合体370は、回路基板製造中間体350Aから回路基板301Aが形成され、回路基板製造中間体350Bから別の回路基板301Bが形成される。なお、上記の各切削溝355自体は、上述の切削溝55と同様に、切除部位8の切除の直前に形成されてもよいし、各回路基板製造中間体350への電子部品2の実装前に形成されてもよい。
なお、本実施形態の回路基板製造中間体350は、図17、図18等に示すように、複数が連結部としてのキャリア371によって連結され組基板化された中間体集合体370として作製される。本実施形態の中間体集合体370は、一例として、2つの回路基板製造中間体350A、350B、及び、共通の1つの切除絶縁層309を1組の中間体セット380とした場合、4組の中間体セット380が3つのキャリア371によって連結されることで組基板化されている。そして、本実施形態のキャリア371は、複数の回路基板製造中間体350が並んだ状態で当該複数の回路基板製造中間体350の切除絶縁層309を連結するように形成されることで、回路基板301の製造に係る作業工数の削減を図っている。ここでは、中間体集合体370は、4組の中間体セット380の切除絶縁層309を構成する各切除コア層392cと各キャリア371とが一体的に形成される。なお、図18は、わかり易く図示するため、剥離層354、切除導体層393等の図示を省略している。
なお、本実施形態の回路基板301は、図19に示すように、メインとなる第1実装部3に加えて、サブの第1実装部303A、303Bを備えている。当該図19は、回路基板301の絶縁層露出面4a側の面を表している。第1実装部303A、303Bは、略矩形状に形成され面積が相対的に大きな第1実装部3と比較して、相対的に小さな面積で形成される。ここでは、第1実装部303A、303Bは、回路基板301における角部を構成する位置、より詳細には、短辺方向Yに対して第2実装部4を挟んで第1実装部3とは反対側の2つの角部を構成する位置にそれぞれ設けられる。これにより、回路基板301は、第2実装部4の周りに当該第2実装部4を囲うように複数の第1実装部3、303A、303Bが設けられた構成となっている。
第1実装部303A、303Bは、形状や大きさが相違するものの、図16に示した第1実装部3と同様の層構成をなしており、すなわち、複数の絶縁層32として第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32e、及び、導体層33を備え、第1プリプレグ層32aが連続絶縁層5の一部を構成し、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32eが単独絶縁層7を構成し、導体層33の一部が連続導体層6を構成する。本実施形態の回路基板301は、当該第1実装部303A、303Bが設けられる角部を構成する位置に締結孔310が形成されている。締結孔310は、筐体101に当該回路基板301を固定するボルト等の締結部材が挿入される孔であり、回路基板301の第1実装部303A、303Bを積層方向Xに貫通している。第1実装部303A、303Bは、当該締結孔310の周囲を囲い当該締結孔310を補強するように設けられる。
次に、図20を参照して上記のように構成される回路基板製造中間体350から回路基板301を製造する回路基板製造方法について説明する。
まず、作業員は、中間体作製工程として、上述した中間体作製工程(ステップST1)と同様に、回路基板301を製造する過程で作製される中間物である回路基板製造中間体350を作製する(ステップST301)。中間体作製工程(ステップST301)は、中間体作製工程(ステップST1)と同様に、屈曲容易部46を形成する屈曲容易部形成工程を含んでいてもよい。ここでは、回路基板製造中間体350は、上述したように複数が連結部としてのキャリア371によって連結され組基板化された中間体集合体370として作製される。つまり、本実施形態の中間体作製工程は、複数の回路基板製造中間体350がキャリア371によって組基板化された中間体集合体370を作製する中間体集合体作製工程でもある。この場合、作業員は、当該中間体作製工程(ステップST301)として、複数の回路基板製造中間体350が組基板化された中間体集合体370単位で上記のような導体層353の印刷、絶縁層352、剥離層354の積層、固着等の作業を行う。そして、本実施形態の中間体作製工程(ステップST301)では、作業員は、複数の絶縁層352の積層方向Xに対して、隣接する一方の回路基板製造中間体350Aの剥離層354と隣接する他方の回路基板製造中間体350Bの剥離層354との間に当該隣接する2つの回路基板製造中間体350A、350Bの共通の切除絶縁層309が位置するように中間体集合体370を作製する。またこの場合、本実施形態の中間体作製工程(ステップST301)では、作業員は、回路基板製造中間体350A、350Bにおいて、第2実装部4を構成する第2実装部形成領域4Aの周りに複数の第1実装部3、303A、303Bを構成する各第1実装部形成領域3Aが形成されるように中間体集合体370を作製する。本実施形態の回路基板製造方法では、当該中間体作製工程(ステップST301)から切除工程(ステップST304)までの工程は、中間体集合体370に対して実施される。また、本実施形態では、作業員は、次の実装工程(ステップST302)の前に各回路基板製造中間体350に各切削溝355を形成する。作業員は、各回路基板製造中間体350に対して、各第2プリプレグ層352b(第2プリプレグ層32b)と剥離層354との各接触面354bを含む領域にそれぞれ切削溝355A、355Bを形成する(図15参照)。
次に、作業員は、実装工程として、上述した実装工程(ステップST2)と同様に、回路基板製造中間体350の実装面51に電子部品2を実装する(ステップST302)。この場合、作業員は、当該実装工程(ステップST302)として、複数の回路基板製造中間体350が組基板化された中間体集合体370単位で電子部品2の実装等の作業を行い、すなわち、中間体集合体370の複数の回路基板製造中間体350の各実装面351に電子部品2を実装する作業を行う。
次に、作業員は、切断工程として、各回路基板製造中間体350とキャリア371との連結部分の一部を切断する(ステップST303)。ここでは、作業員は、各回路基板製造中間体350における各切除絶縁層309(切除コア層392c)と各キャリア371との連結部分を切断せずに各切除絶縁層309と各キャリア371とが一体に連結された状態を維持する一方、他の連結部分を切断し各キャリア371との連結を解除する。
次に、作業員は、切除工程として、回路基板製造中間体350の絶縁層352の一部を切除する(ステップST304)。より詳細には、作業員は、切除工程では、絶縁層352の一部を切除することで、絶縁層32が複数積層された第1実装部3、303A、303Bと、絶縁層42の数が第1実装部3の絶縁層32の数より少ない第2実装部4とを形成し、少なくとも1つの絶縁層32、42、ここでは第1プリプレグ層32a、プリプレグ層42aを構成する第1プリプレグ層352aを、第1実装部3、303A、303Bと第2実装部4とに渡って連続する連続絶縁層5とする。具体的には、作業員は、各回路基板製造中間体350において、事前に形成した切削溝355を境界として切除部位308を剥離層354の剥離界面354aで当該回路基板製造中間体350から剥離し、連続絶縁層5、単独絶縁層7等を残して当該切除部位308を切除することで、剥離層354と共に絶縁層352の一部として切除コア層392cを含む切除絶縁層309を切除する(図16参照)。この場合、作業員は、本実施形態の切除工程(ステップST304)では、切断工程(ステップST303)において、連結部分を切断せずに残しておいた各切除絶縁層309と各キャリア371とを一緒に切除する。これにより、作業員は、図18に示すように、第1実装部形成領域3Aに第1実装部3、303A、303Bを残したまま第2実装部形成領域4Aに第2実装部4が形成され、第1実装部3、303A、303Bと第2実装部4とが一体となった回路基板301を形成することができると共に、各回路基板301を個片に切り分けて、当該回路基板製造方法を終了する。つまり、作業員は、互いに連結された各切除絶縁層309と各キャリア371とを一体で切除することで、各切除絶縁層309を切除する作業と各回路基板301を個片化する作業とを同時に一括で行う。またこの場合、作業員は、複数の回路基板製造中間体350が組基板化された中間体集合体370単位で上記のような切除部位308の切除等の作業を行うことで、各回路基板製造中間体350において、各切除絶縁層309を切除する作業と各回路基板301を個片化する作業とを同時に一括で行うことができる。また、作業員は、当該切除工程(ステップST304)では、中間体集合体370から上記のように複数の回路基板製造中間体350の共通の切除絶縁層309を含む切除部位308を切除すると共に、第1実装部303A、303Bを構成することとなる領域(第1実装部形成領域3Aに相当)の各絶縁層32(第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32e)を残して切除部位308を切除することで、上記のように第2実装部4の周りに複数の第1実装部3、303A、303Bを形成する。
以上で説明した中間体集合体370によれば、複数の回路基板製造中間体350と、複数の回路基板製造中間体350が並んだ状態で当該複数の回路基板製造中間体350の切除絶縁層309を連結するキャリア371とを備える。この場合、以上で説明した回路基板製造方法によれば、実装工程(ステップST302)では、複数の回路基板製造中間体350が並んだ状態で当該複数の回路基板製造中間体350の切除絶縁層309を連結するキャリア371を有する中間体集合体370の複数の回路基板製造中間体350の各実装面351に電子部品2を実装し、切除工程(ステップST304)では、キャリア371と共に切除絶縁層309を切除する。したがって、回路基板301、回路基板製造方法、回路基板製造中間体350、及び、中間体集合体370では、互いに連結された各切除絶縁層309と各キャリア371とを一体で切除することで、各切除絶縁層309を切除する作業と各回路基板301を個片化する作業とを同時に一括で行うことができるので、製造工数の増加を抑制することができ、これにより、製造効率を向上することができ、製造コストの増加を抑制することができる。
以上で説明した中間体集合体370によれば、2つの回路基板製造中間体350が隣接した状態で、複数の絶縁層352の積層方向Xに対して、隣接する一方の回路基板製造中間体350の剥離層354と隣接する他方の回路基板製造中間体350の剥離層354との間に当該隣接する2つの回路基板製造中間体350の共通の切除絶縁層309が位置する。この場合、以上で説明した回路基板製造方法によれば、切除工程(ステップST304)では、当該中間体集合体370から当該共通の切除絶縁層309を切除する。したがって、回路基板301、回路基板製造方法、回路基板製造中間体350、及び、中間体集合体370では、切除する切除絶縁層309の数を抑制することができるので、いわゆる歩留りを向上することでき、製造コストの増加を抑制することができる。
以上で説明した回路基板301によれば、第1実装部3、303A、303Bは、第2実装部4の周りに複数設けられる。この場合、以上で説明した回路基板製造方法によれば、切除工程(ステップST304)では、第2実装部4の周りに複数の第1実装部3、303A、303Bが形成される。したがって、回路基板301、回路基板製造方法、回路基板製造中間体350、及び、中間体集合体370では、第2実装部4の周りに当該第2実装部4を囲うように複数の第1実装部3、303A、303Bが設けられた構成であることから、相対的に剛性が高い第1実装部3、303A、303Bによって相対的に可撓性が高い第2実装部4の周りを補強することができ、例えば、被固定部となる締結孔310等を補強するように設けられる。また、回路基板301、回路基板製造方法、回路基板製造中間体350、及び、中間体集合体370では、例えば、第1実装部303A、303Bにいわゆるビア(Via)等の層間接続構造を設けることもできる。つまり、回路基板301、回路基板製造方法、回路基板製造中間体350、及び、中間体集合体370では、当該回路基板301における被固定部、補強部、層間接続構造等を第2実装部4の周りに設けられた第1実装部303A、303Bによって共用化することができるので、構成部品点数の削減や小型化等を図ることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る回路基板、回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、回路基板製造方法は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本実施形態に係る回路基板、回路基板製造中間体、中間体集合体、及び、回路基板製造方法は、以上で説明した各実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
以上で説明した第1実装部3は、積層方向Xの両面がそれぞれ実装面31を構成するものとして説明したがこれに限らず、実装面31は、どちらか一方の面であってもよい。
以上で説明した第1実装部3、303A、303B、第2実装部4、回路基板製造中間体50、250、250A、350、350A、350Bにおける絶縁層32、42、52、352の積層数は上記に限らない。例えば、第1実装部3、303A、303Bにおける5つの絶縁層32は、積層方向Xの一方側から他方側に向けて第1プリプレグ層32a、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、第4プリプレグ層32eの順で積層されているものとして説明したがこれに限らず、例えば、コア層32cがなくてもよい。同様に、単独絶縁層7、及び、切除絶縁層9、309は、相対的に剛性が高いコア層32c、切除コア層92c、392cを含むものとして説明したがこれに限らない。また、第2実装部4は、絶縁層42の数が第1実装部3、303A、303Bの絶縁層32の数より少なく形成されればよく、例えば、絶縁層42が2層以上あってもよく、連続絶縁層5は、2層以上あってもよい。
以上の説明では、回路基板1、301は、連続導体層6を備えるものとして説明したが必ずしも備えていなくてもよく、例えば、第1実装部3と第2実装部4とが電気的に接続されておらず相互に独立した回路系を構成してもよい。
以上の説明では、単独絶縁層7は、第2プリプレグ層32b、コア層32c、第3プリプレグ層32d、及び、第4プリプレグ層32eの短辺方向Yの一方側の各端面が第2実装部4側に位置し、短辺方向Yの第2実装部4側に向けて露出しているものとして説明したが露出していなくてもよく、例えば、種々の皮膜によってコーティングされていてもよい。
以上で説明した中間体作製工程(ステップST1、ST301)は、複数の回路基板製造中間体50、250、350がキャリア71、371によって組基板化された中間体集合体70、370を作製する中間体集合体作製工程でもあるとしたがこれに限らず、上記の回路基板製造方法は、回路基板製造中間体50、250、350単体に対して実施されてもよい。
以上で説明した回路基板1、301は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれる電子部品モジュールを構成し、車両のワイヤハーネスWHの電子部品ユニット100に適用されるものとして説明したがこれに限らず他の装置に適用されてもよい。
1、301、301A、301B 回路基板
2 電子部品
3、303A、303B 第1実装部
3A 第1実装部形成領域
4 第2実装部
4A 第2実装部形成領域
5 連続絶縁層
7 単独絶縁層
7a 端面
7b 切削痕
9、309 切除絶縁層
31、41、51、351 実装面
32、42、52、352 絶縁層
32c、52c、352c コア層
33、43、53、353 導体層
34、44、254、254A 回路パターン
44a 余白部分
46 屈曲容易部
50、250、250A、350、350A、350B 回路基板製造中間体
54、354 剥離層
54a、354a 剥離界面
70、370 中間体集合体
71、371 キャリア(連結部)
92c、392c 切除コア層(コア層)
256、256A 角部
X 積層方向
Y 短辺方向(延在方向)
Z 長辺方向

Claims (9)

  1. 電子部品が実装される実装面、積層された複数の絶縁性の絶縁層、及び、少なくとも前記複数の絶縁層の一部に設けられ前記電子部品が電気的に接続される導電性の導体層を備える回路基板製造中間体の前記実装面に前記電子部品を実装する実装工程と、
    前記実装工程の後に、前記回路基板製造中間体の前記絶縁層の一部を切除する切除工程とを含むことを特徴とする、
    回路基板製造方法。
  2. 前記切除工程では、前記絶縁層の一部を切除することで、前記絶縁層が複数積層された第1実装部と、前記絶縁層の数が前記第1実装部の前記絶縁層の数より少ない第2実装部とを形成し、少なくとも1つの前記絶縁層を、前記第1実装部と前記第2実装部とに渡って連続する連続絶縁層とする、
    請求項1に記載の回路基板製造方法。
  3. 前記複数の絶縁層のうち切除される前記絶縁層は、折り返し支点となる角部を、折り返し方向に間隔をあけて複数有する前記導体層が設けられ、
    前記切除工程は、前記切除される絶縁層に設けられた前記導体層の複数の前記角部を前記折り返し支点として当該絶縁層を折り返す折り返し工程を含む、
    請求項1又は請求項2に記載の回路基板製造方法。
  4. 前記実装工程の前に、前記絶縁層の延在方向に互いに隣接する第1実装部形成領域、及び、第2実装部形成領域のうちの前記第2実装部形成領域に設けられ前記複数の絶縁層の間に介在し剥離界面を構成する剥離層を備え、前記複数の絶縁層が、前記第1実装部形成領域と前記第2実装部形成領域とに渡って連続する連続絶縁層、当該複数の絶縁層の積層方向に対して前記剥離層を挟んで前記連続絶縁層とは反対側に位置する切除絶縁層、及び、前記延在方向に対して前記切除絶縁層と前記剥離層とに前記第1実装部形成領域側で隣接する単独絶縁層を含んで構成される前記回路基板製造中間体を作製する中間体作製工程を含み、
    前記切除工程では、前記剥離層と共に前記切除絶縁層を切除する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回路基板製造方法。
  5. 前記実装工程では、複数の前記回路基板製造中間体が並んだ状態で当該複数の回路基板製造中間体の前記切除絶縁層を連結する連結部を有する中間体集合体の前記複数の回路基板製造中間体の各前記実装面に前記電子部品を実装し、
    前記切除工程では、前記連結部と共に前記切除絶縁層を切除する、
    請求項4に記載の回路基板製造方法。
  6. 前記切除工程では、2つの前記回路基板製造中間体が隣接した状態で、前記複数の絶縁層の積層方向に対して、隣接する一方の前記回路基板製造中間体の前記剥離層と隣接する他方の前記回路基板製造中間体の前記剥離層との間に当該隣接する2つの回路基板製造中間体の共通の前記切除絶縁層が位置する中間体集合体から当該共通の前記切除絶縁層を切除する、
    請求項4又は請求項5に記載の回路基板製造方法。
  7. 前記切除工程では、他の前記絶縁層より相対的に剛性が高いコア層を含む前記切除絶縁層を切除する、
    請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の回路基板製造方法。
  8. 前記導体層が形成する回路パターンの余白部分により他の部位より可撓性が高く形成される屈曲容易部を形成する屈曲容易部形成工程を含む、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回路基板製造方法。
  9. 前記切除工程では、前記第2実装部の周りに複数の前記第1実装部が形成される、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の回路基板製造方法。
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