JP2017208010A - 発炎筒保持具 - Google Patents

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洋将 北井
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奈津美 太田
庸泰 田中
Nobuyasu Tanaka
庸泰 田中
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Abstract

【課題】取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができる発炎筒保持具の提供を目的とする。【解決手段】本発明の発炎筒保持具は、発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆する樋状の発炎筒保持具であって、難燃性の段ボールシートから構成され、上記段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が45°以上90°以下であることを特徴とする。上記発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部を有するとよい。上記底面部の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口しているとよい。上記底面部の底面に中心軸方向に沿って付設される脚部をさらに備えるとよい。【選択図】図1

Description

本発明は発炎筒保持具に関する。
高速道路での事故等の緊急時や、高速道路の工事現場などにおいて、通行車両のドライバーに注意を喚起するために発炎筒が用いられることがある。この発炎筒は、棒状に形成されており、一端から炎を発することで後続車等に注意喚起するものである。この発炎筒は、通常周面を路面に接するように載置された状態で使用される。しかしながら、このように周面が路面に接した状態では、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣が路面を焦がすおそれが高い。
そのため今日では、発炎筒を使用しても路面の焦げ付きを抑制できるよう、発炎筒を載置するための発炎筒保持具が用いられるようになってきている。このような発炎筒保持具としては、例えば可燃性容器の内部に液状不燃性材料を収容した発炎筒保持具が提案されている(特開2011−170497号公報参照)。
この公報に記載の発炎筒保持具は、発炎筒の下側に液状不燃性材料を敷き、この液状不燃材料によって発炎筒から発生する燃焼残渣を受け止めることで路面の焦げ付きを抑制することができるとされている。
しかしながら、この発炎筒保持具は、液状不燃性材料を可燃性容器の所定位置に保持した状態で使用する必要があるため、取扱いの際に注意を要する。そのため、この発炎筒保持具は、緊急時等の使用には不向きである。また、この発炎筒保持具は、可燃性容器に加え液状不燃性材料を用いるため、製造コストが高くなると考えられる。
特開2011−170497号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができる発炎筒保持具の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る発炎筒保持具は、発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆する樋状の発炎筒保持具であって、難燃性の段ボールシートから構成され、上記段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が45°以上90°以下であることを特徴とする。
当該発炎筒保持具は、発火時の発炎筒を、周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆した状態で保持することで、発炎筒の炎による路面の焦げ付きを抑制することができる。当該発炎筒保持具は、段ボールシートから構成されており液状不燃性材料のような他の材料を要しないので、取扱性に優れると共に比較的低コストで製造することができる。特に、上記段ボールシートが難燃性であるので、当該発炎筒保持具の燃焼を抑制できるので、路面の焦げ付きをより確実に抑制することができる。また、当該発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向(発炎筒の軸と平行方向)とのなす角度が上記範囲内であることから、段ボールシートの中芯とライナーとで区画される複数の棒状の空間(この棒状の空間は長手方向が中芯の稜線方向と平行に位置する)が中心軸方向と上記角度で交差した状態で存在している。そのため、当該発炎筒保持具は、仮に一部に発火したとしても、この空間に燃焼時の不燃性ガスが滞留し防炎効果が高まり、中心軸方向への延焼を抑制することができる。従って、当該発炎筒保持具は、発火領域の拡大を抑えることで路面の焦げ付きを抑制することができる。
上記発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部を有するとよい。このように、上記発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部を有することによって、当該発炎筒保持具の形成が容易であると共に、発炎筒を下方から支持し、この発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制し易い。
上記底面部の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口しているとよい。このように、上記底面部の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口していることによって、上記開口から熱を逃がし易く、これにより延焼抑制効果を高め易い。
上記底面部の底面に中心軸方向に沿って付設される脚部をさらに備えるとよい。このように、上記底面部の底面に中心軸方向に沿って付設される脚部をさらに備えることによって、当該発炎筒保持具と路面との間に空間を設けて路面の焦げ付きをさらに抑制し易い。
以上説明したように、本発明の発炎筒保持具は、取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る発炎筒保持具を示す模式的斜視図である。 図1の発炎筒保持具による発炎筒の被覆状態を示す模式的斜視図である。 図1の発炎筒保持具の模式的前面図である。 図1の発炎筒保持具の使用状態(発炎筒の発火状態)を示す模式的斜視図である。 図1の発炎筒保持具とは異なる実施形態に係る発炎筒保持具を示す模式的斜視図である。 図1及び図5の発炎筒保持具とは異なる実施形態に係る発炎筒保持具を示す模式的斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る発炎筒保持具ユニットによる発炎筒の固定状態を示す模式的斜視図である。 図7の発炎筒保持ユニットに取り付けられる発炎筒固定具を示す模式図であって、(a)正面図、(b)は側面図である。 図1、図5及び図6の発炎筒保持具とは異なる形態に係る発炎筒保持具を示す模式的斜視図である。 図1、図5、図6及び図9の発炎筒保持具とは異なる形態に係る発炎筒保持具を示す模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<発炎筒保持具>
図1の発炎筒保持具1は、樋状に形成されている。具体的には、当該発炎筒保持具1は、発炎筒の周面が載置される部分の幅方向の両側(中心軸方向と垂直方向の両端側)が上方に突出した形状とされている。当該発炎筒保持具1は、路面に載置して用いられる。当該発炎筒保持具1は、図2に示すように、発炎筒Xの周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆し、発炎筒Xから発生する炎や高温の燃焼残渣による路面の焦げ付きを抑制する。
当該発炎筒保持具1は、難燃性の段ボールシートから構成されている。上記段ボールシートの材質としては、紙又は合成樹脂が挙げられる。つまり、当該発炎筒保持具1は、難燃性の紙製段ボールシート又は難燃性の合成樹脂製段ボールシートから構成されている。当該発炎筒保持具1は、難燃性の紙製段ボールシート又は難燃性の合成樹脂製段ボールシートから構成されることで、防炎性を有する。なお、当該発炎筒保持具1は、難燃剤を含浸又は塗工した段ボールシートから構成可能であるが、上記段ボールシートの材質として難燃性を有する合成樹脂を用いる場合には、必ずしも難燃剤を含浸又は塗工しなくてもよい。
上記段ボールシートとしては、波状に形成された中芯及びこの中芯の両側から貼り合わされる一対のライナーを有する両面段ボールシート、両面段ボールシートの一方側面に片面段ボールシート(波状の中芯の一方側に1枚のライナーを貼り合わせた段ボールシート)の段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの一方側面に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。中でも、難燃剤を含浸又は塗工することで一定の防炎性を発揮できると共に、加工性、経済性等に優れる両面段ボールシートが好ましい。
上記難燃剤としては、段ボールシートに一定の防炎性を付与できるものでる限り特に限定されるものではなく、例えばハロゲン系、リン系、窒素含有化合物系等の公知の難燃剤が挙げられる。
上記段ボールシートに難燃剤を含浸させる方法としては、難燃剤を水等の溶媒に溶解したうえでこの難燃剤溶液を含浸装置を用いて含浸させる方法が挙げられる。また、難燃剤を塗工する方法としては、難燃剤溶液をグラビアコータ、ロールコータ、エアナイフコータ等によって塗布して乾燥させる方法が挙げられる。なお、上記難燃剤を塗工する場合、例えば当該発炎筒保持具1に組み立てた状態における上面側(発炎筒X側)にのみ難燃剤を塗工してもよいが、上面側に加え下面側(路面側)にも難燃剤を塗工することが好ましい。また、上記難燃剤を塗工する場合、段ボールシートの中芯にも難燃剤を塗工してもよい。
上記段ボールシートに対する固形分換算での難燃剤の添加量の下限としては、5質量%が好ましく、10質量%がより好ましい。上記難燃剤の添加量が上記下限に満たないと、当該発炎筒保持具1の防炎性が不十分となるおそれがある。なお、上記難燃剤の添加量の上限としては、当該発炎筒保持具1の防炎性が十分に向上できる限り特に限定されるものではなく、例えば60質量%とすることができる。
上記段ボールシートの防炎性能としては、JIS−Z2150:1966に示される薄い材料の防炎性試験方法「45°メッケルバーナー法」に準じ防火2級相当以上であることが好ましい。当該発炎筒保持具1は、上記段ボールシートが防火2級相当以上の防炎性能を有することで、路面の焦げ付きを十分に抑制することができる。
上記段ボールシートの平均厚さの下限としては、3mmが好ましく、4.5mmがより好ましい。一方、上記段ボールシートの平均厚さの上限としては、7mmが好ましく、6mmがより好ましい。上記段ボールシートの平均厚さが上記下限に満たないと、段ボールシートの防炎性が不十分となり、路面の焦げ付きを十分に抑制することができないおそれがある。逆に、上記段ボールシートの平均厚さが上記上限を超えると、段ボールシートの加工性が低下して、当該発炎筒保持具1を組み立て難くなるおそれがある。
当該発炎筒保持具1は、発炎筒Xの周面に沿って配設される帯状の底面部2を有する。具体的には、底面部2は、長手方向が発炎筒Xの周面における軸方向と平行で、この長手方向長さ及び幅に対して厚さが小さい形状とされている。また、当該発炎筒保持具1は、底面部2の幅方向両側から上方に立設される一対の側壁3と、一対の側壁3の下端から下方に突設される複数の突出部4とを有する。当該発炎筒保持具1は、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向(底面部2の長手方向)とのなす角度が45°以上90°以下である。上記なす角度の下限としては、60°が好ましく、80°がより好ましい。また特に、当該発炎筒保持具1は、上記段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置すること(つまり、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が90°であること)が最も好ましい。当該発炎筒保持具1は、上記段ボールシートの波状の稜線と中心軸とのなす角度が上記範囲内であることによって、底面部2及び突出部4の幅方向と上記稜線方向とが平行又は略平行に位置している。
(底面部)
底面部2は、発炎筒Xから発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制する。底面部2は、長尺状の段ボールシートを折り返して形成されている。具体的には、底面部2は、発炎筒Xを載置する載置部11と、載置部11の後端から載置部11下面全面に重なるように折り返される第1支持部12と、第1支持部12の前端から下面側に折り返される第2支持部13とを有する。第1支持部12は、載置部11の下面全面に重ねられることで、燃焼残渣の漏れを防止し当該発炎筒保持具1の防炎性を全面的に向上させる。一方、第2支持部13は、図1に示すように、当該発炎筒保持具1の前側部分にのみ折り重ねられている。第2支持部13は、当該発炎筒保持具1の前側部分にのみ折り重ねられることで、図4に示すように、発炎筒Xの着火部近傍の下面側の防炎性を向上すると共に、発炎筒Xを着火部側が上方に傾斜した状態で支持する。また、底面部2には、長手方向に一定の間隔をおいて、この長手方向と垂直方向に伸びる複数のミシン目部14が形成されている。なお、「前」とは発炎筒Xを載置した状態におけるこの発炎筒Xの着火部側をいい、「後」とはその逆側を意味する。
底面部2の長手方向平均長さ(載置部11及び第1支持部1の長手方向平均長さ)の下限としては、15cmが好ましく、25cmがより好ましく、35cmがさらに好ましい。一方、上記平均長さの上限としては、55cmが好ましく、50cmがより好ましく、45cmがさらに好ましい。上記平均長さが上記下限に満たないと、発炎筒Xを載置した状態で、発炎筒Xの着火部及びこの着火部から生じた炎を下面側から的確に保護できないおそれがある。逆に、上記平均長さが上記上限を超えると、当該発炎筒保持具1が不要に大きくなり取扱性が低下するおそれがある。
底面部2の平均幅(一対の側壁3間の平均距離)の下限としては、25mmが好ましく、30mmがより好ましく、38mmがさらに好ましい。一方、上記平均幅の上限としては、60mmが好ましく、55mmがより好ましく、45mmがさらに好ましい。上記平均幅が上記下限に満たないと、発炎筒Xを一対の側壁3間に的確に載置することができないおそれがある。逆に、上記平均幅が上記上限を超えると、発炎筒Xを安定的に保持できないおそれがある。
底面部2は、平面視長方形状に形成されており、幅方向における両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口している。具体的には、底面部2は、第1支持部12及び第2支持部13の幅方向における両側縁に段ボールシートの中芯とこの中芯の上下に配される一対のライナーとで区画される上下の空間Y,Yが開口している。当該発炎筒保持具1は、底面部2の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口していることによって、この開口から熱を逃がし易く、これにより延焼抑制効果を高め易い。
底面部2の長手方向長さに対する上記空間Y,Yの開口領域の長手方向長さの比の下限としては、0.4が好ましく、0.5がより好ましく、0.6がさらに好ましい。上記比が上記下限に満たないと、延焼抑制効果を十分に高め難くなるおそれがある。なお、上記比の上限としては、特に限定されるものではなく、例えば1とすることができる。
当該発炎筒保持具1は、載置部11及び第1支持部12の折曲部には、図1に示すようにハーフカットによる折り曲げ容易線が外側から形成されており、第1支持部12の折り曲げ容易性が向上されている。これに対し、当該発炎筒保持具1は、第1支持部12及び第2支持部13の折曲部には、図3に示すようにハーフカットが形成されていない。つまり、当該発炎筒保持具1は、第1支持部12及び第2支持部13の折曲部の外側にはライナーが存在している。当該発炎筒保持具1は、前端側に発炎筒Xの着火部が位置するため、この前端側は発炎筒Xから発せられる炎によって発火し易い。この点に関し、当該発炎筒保持具1は、第1支持部12及び第2支持部13の折曲部にライナーが存在していることによって、この折曲部を起点とする発火を抑制することができる。
複数のミシン目部14は、当該発炎筒保持具1の分割容易線として構成されている。当該発炎筒保持具1は、例えば発炎筒Xの使用終了後に複数のミシン目部14によって複数片に分割することで、廃棄容易性を高めることができる。複数のミシン目部14の配設個数としては、例えば底面部2の長手方向に2個以上6個以下程度とすることができる。
(側壁)
一対の側壁3は、発炎筒Xを側方から支持することで、発炎筒Xの当該発炎筒保持具1からの脱落を防止する。一対の側壁3は、底面部2の幅方向両端から上方に立設されている。一対の側壁3は、底面部2の幅方向両端の全領域から連続して設けられている。具体的には、一対の側壁3は、それぞれ載置部11の幅方向両端から連続する外壁16と、外壁16の上端から外壁16の内側に折り重ねられる内壁17とを有し、内壁17の先端(下端)から突出する複数の凸部18が載置部11の幅方向両側に形成される孔19にそれぞれ嵌合されている。一対の側壁3は、外壁16の上端から外壁16の内側に内壁17が折り曲げられていることで、上端に中芯が露出することが防止されている(つまり、一対の側壁3の上端にはライナーが存在している)。当該発炎筒保持具1は、このように一対の側壁3の上端にライナーが存在していることによって、この上端を起点とする発火を抑制することができる。
一対の側壁3は、長手方向の全領域において高さ(上下方向長さ)が等しい。一対の側壁3の高さの下限としては、5mmが好ましく、10mmがより好ましく、13mmがさらに好ましい。一方、一対の側壁3の高さの上限としては、30mmが好ましく、25mmがより好ましく、20mmが特に好ましい。上記高さが上記下限に満たないと、発炎筒Xを側方から十分に支持できないおそれがある。逆に、上記高さが上記上限を超えると、一対の側壁3が不要に高くなり取扱性が低下するおそれがある。
なお、一対の側壁3の長手方向長さは、底面部2の長手方向長さと同様とすることができる。
(突出部)
複数の突出部4は、一対の外壁16の下端から連続して形成されている。複数の突出部4は、当該発炎筒保持具1の上下方向の強度を補強する。複数の突出部4の外面は、一対の外壁16の外面と面一状に形成されている。複数の突出部4の内面には底面部2の側面が当接している。
<利点>
当該発炎筒保持具1は、発火時の発炎筒Xを、周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆した状態で保持することで、発炎筒Xの炎による路面の焦げ付きを抑制することができる。当該発炎筒保持具1は、段ボールシートから構成されており液状不燃性材料のような他の材料を要しないので、取扱性に優れると共に比較的低コストで製造することができる。特に、上記段ボールシートが難燃性であるので、当該発炎筒保持具1の燃焼を抑制できるので、路面の焦げ付きをより確実に抑制することができる。また、当該発炎筒保持具1は、段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が上記範囲内であることから、段ボールシートの中芯とライナーとで区画される複数の棒状の空間(この棒状の空間は長手方向が中芯の稜線方向と平行に位置する)が中心軸方向と上記角度で交差した状態で存在している。そのため、当該発炎筒保持具1は、仮に一部に発火したとしても、この空間に燃焼時の不燃性ガスが滞留し防炎効果が高まり、中心軸方向への延焼を抑制することができる。従って、当該発炎筒保持具1は、発火領域の拡大を抑えることで路面の焦げ付きを抑制することができる。加えて、当該発炎筒保持部1は、第2支持部13によって発炎筒Xを着火部側が上方に傾斜した状態で支持することができるので、発炎筒Xから発生する燃焼残渣が当該発炎筒保持具1の前端から路面に漏れることを抑制し、路面の焦げ付きをさらに抑制することができる。
当該発炎筒保持具1は、発炎筒Xの周面に沿って配設される帯状の底面部2を有するので、当該発炎筒保持具1の形成が容易であると共に、発炎筒Xを下方から支持し、この発炎筒Xから発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制し易い。
[第二実施形態]
<発炎筒保持具>
図5の発炎筒保持具21は、樋状に形成されている。当該発炎筒保持具21は、図1の発炎筒保持具1と同様、路面に載置して用いられる。当該発炎筒保持具21は、発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆し、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣による路面の焦げ付きを抑制する。当該発炎筒保持具21は、図1の発炎筒保持具1と同様の難燃性の段ボールシートから構成されている。
当該発炎筒保持具21は、発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部22と、底面部22の底面に中心軸方向に沿って付設される一対の脚部23とを備える。さらに、当該発炎筒保持具21は、一対の脚部23の下端から連続して設けられる一対の係合部24を有する。当該発炎筒保持具21は、一対の係合部24の先端同士が係合されており、これにより一対の脚部23が安定的に保持されている。
当該発炎筒保持具21は、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向(底面部22の長手方向)とのなす角度が45°以上90°以下である。また、上記なす角度の下限としては、60°が好ましく、80°がより好ましい。また特に、当該発炎筒保持具21は、上記段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置すること(つまり、上記段ボールシートの波状の稜線と中心軸とのなす角度が90°であること)が最も好ましい。当該発炎筒保持具21は、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が上記範囲内であることによって、底面部22、一対の脚部23及び一対の係合部24の幅方向と上記稜線方向とが平行又は略平行に位置している。
(底面部)
底面部22は、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制する。底面部22は、幅方向において下方に湾曲して形成された窪み部を有する。具体的には、底面部22は、下端同士が連結されるよう幅方向中心側に向けて下方に傾斜した一対の傾斜部を有し、さらに具体的には幅方向の断面がV字状に構成されている。当該発炎筒保持具21は、底面部22の幅方向の断面がV字状に構成されることによって、別途側壁を設けなくても発炎筒を側方から支持することができ、この発炎筒のぐらつきを防止することができると共に、発炎筒が当該発炎筒保持具21から脱落することを防止できる。また、底面部22の幅方向の断面がV字状に構成されることによって、発炎筒の下面と底面部22の底部との間に空間が形成されるので、この空間に発炎筒から発生する炎に起因する高温の燃焼残渣を捕集することができ、この燃焼残渣が発炎筒の周面を伝って流れることを抑制することができる。
底面部22の平均幅(底面部22の幅方向両端間の平均距離)の下限としては、36mmが好ましく、40mmがより好ましく、42mmがさらに好ましい。一方、上記平均幅の上限としては、80mmが好ましく、75mmがより好ましく、65mmがさらに好ましい。上記平均幅が上記下限に満たないと、発炎筒を的確に載置することができないおそれがある。逆に、上記平均幅が上記上限を超えると、当該発炎筒保持具21が不要に大きくなり取扱性が低下するおそれがある。
底面部22の平均高さ(V字状の底部の下面と底面部22の幅方向両端との平均上下方向距離)の下限としては、20mmが好ましく、22mmがより好ましく、25mmがさらに好ましい。一方、上記平均高さの上限としては、35mmが好ましく、32mmがより好ましく、30mmがさらに好ましい。上記平均高さが上記下限に満たないと、発炎筒を的確に載置することができないおそれがある。逆に、上記平均高さが上記上限を超えると、当該発炎筒保持具21が不要に大きくなり取扱性が低下するおそれがある。
なお、底面部22の長手方向平均長さは、図1の発炎筒保持具1の底面部2の長手方向平均長さと同様とすることができる。
(脚部)
一対の脚部23は、当該発炎筒保持具21の上下方向の強度を補強する。また、一対の脚部23は、底面部22と当該発炎筒保持具21が載置される路面との間に空間を形成する。一対の脚部23は、底面部22の幅方向両端から下方に立設されている。一対の脚部23は、底面部22の幅方向両端の全領域から連続して設けられている。
一対の脚部23は、長手方向の全領域において高さ(上下方向長さ)が等しい。また、一対の脚部23の高さは、底面部22の高さ以上とされている。一対の脚部23の高さの下限としては、20mmが好ましく、25mmがより好ましく、30mmがさらに好ましい。一方、上記高さの上限としては、45mmが好ましく、40mmがより好ましく、35mmがさらに好ましい。上記高さが上記下限に満たないと、一対の脚部23の高さが底面部22の高さより小さくなり、当該発炎筒保持具21の上下方向における強度を十分に補強することができないおそれがある。また、上記高さが上記下限に満たないと、底面部22と当該発炎筒保持具21が載置される路面との間に十分な空間を形成することができず、路面の焦げ付き抑制機能を十分に高めることができないおそれがある。逆に、上記高さが上記上限を超えると、当該発炎筒保持具21が不要に大きくなり取扱性が低下するおそれがある。
なお、一対の脚部23の長手方向長さは、底面部22の長手方向長さと同様とすることができる。
(係合部)
一対の係合部24は、一対の脚部23の下端の全領域から連続して設けられている。各係合部24は、それぞれ先端が他の係合部24の先端と係合されている。
なお、当該発炎筒保持具21は、図1の発炎筒保持具1と同様、底面部22の長手方向に一定の間隔をおいて、この長手方向と垂直方向に伸びる複数のミシン目部が形成されていてもよい。また、複数のミシン目部は、底面部22から一対の脚部23及び一対の係合部24に連続して形成されていてもよい。
<利点>
当該発炎筒保持具21は、図1の発炎筒保持具1と同様、取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができる。また、当該発炎筒保持具21は、底面部22の底面に中心軸方向に沿って付設される一対の脚部23を備えるので、底面部22と路面との間に空間を設けて発炎筒の燃焼炎温度の路面への伝達を抑制して路面の焦げ付きをさらに抑制し易い。
[第三実施形態]
図6の発炎筒保持具41は、樋状に形成されている。当該発炎筒保持具41は、図1及び図5の発炎筒保持具1,21と同様、路面に載置して用いられる。当該発炎筒保持具41は、発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆し、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣による路面の焦げ付きを抑制する。当該発炎筒保持具41は、図1及び図5の発炎筒保持具1,21と同様の難燃性の段ボールシートから構成されている。
当該発炎筒保持具41は、発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部42と、底面部42の底面に中心軸方向に沿って付設される一対の脚部43とを備える。また、当該発炎筒保持具41は、一対の脚部43の下端から連続して設けられる連結部44を有する。さらに、当該発炎筒保持具41は、連結部44の前端から下面側に折り返される折返し部45を有する。
当該発炎筒保持具41は、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向(底面部42の長手方向)とのなす角度が45°以上90°以下である。また、上記なす角度の下限としては、60°が好ましく、80°がより好ましい。また特に、当該発炎筒保持具41は、上記段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置すること(つまり、上記段ボールシートの波状の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が90°であること)が最も好ましい。当該発炎筒保持具41は、上記段ボールシートの波状の稜線と中心軸とのなす角度が上記範囲内であることによって、底面部42、一対の脚部43、連結部44及び折返し部45の幅方向と上記稜線方向とが平行又は略平行に位置している。
(底面部)
底面部42は、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制する。底面部42は、一対の脚部43の上端の全領域から連続する一対の連接片によって構成されている。底面部42は、当該発炎筒保持具41の幅方向中心部分において一対の連接片の先端(一対の脚部43との連接部と反対側の端縁)同士が突き合わされた状態で保持されることで(例えば一対の連結片の先端同士が連結されることで)構成されている。底面部42は、これにより幅方向において下方に湾曲して形成された窪み部を有する。具体的には、底面部42は、一対の連結片の下端同士が連結されるよう幅方向中心側に向けて下方に傾斜した一対の傾斜部を有し、さらに具体的には幅方向の断面がV字状に構成されている。当該発炎筒保持具41は、底面部42の幅方向の断面がV字状に構成されることによって、別途側壁を設けなくても発炎筒を側方から支持することができ、この発炎筒のぐらつきを防止することができると共に、発炎筒が当該発炎筒保持具41から脱落することを防止できる。また、底面部42の幅方向の断面がV字状に構成されることによって、発炎筒の下面と底面部42の底部との間に空間が形成されるので、この空間に発炎筒から発生する炎に起因する高温の燃焼残渣を捕集することができ、この燃焼残渣が発炎筒の周面を伝って流れることを抑制することができる。
底面部42の平均幅及び平均高さとしては、図5の発炎筒保持具21の底面部22と同様とすることができる。また、底面部42の長手方向長さは、図1の発炎筒保持具1の底面部2の長手方向平均長さと同様とすることができる。
(脚部)
一対の脚部43は、当該発炎筒保持具41の上下方向の強度を補強する。また、一対の脚部43は、底面部42と当該発炎筒保持具41が載置される路面との間に空間を形成する。一対の脚部43は、底面部42の幅方向両端から下方に立設されている。一対の脚部43は、底面部42の幅方向両端の全領域から連続して設けられている。一対の脚部43の高さとしては、図5の発炎筒保持具21の脚部23と同様とすることができる。一対の脚部43の長手方向長さは、底面部22の長手方向長さと同様とすることができる。
(連結部)
連結部44は、発炎筒から発生する炎や高温の燃焼残渣の路面への接触を抑制する。連結部44は、一対の脚部43の下端間に架け渡されるよう一対の脚部43の下端から連続して設けられる。連結部44は、底面部42の全面を下方から覆っており、これにより、燃焼残渣の漏れを防止し当該発炎筒保持具41の防炎性を全面的に向上させる。
(折返し部)
折返し部45は、当該発炎筒保持具41の前側部分にのみ折り重ねられている。折返し部45は、当該発炎筒保持具41の前側部分にのみ折り重ねられることで、発炎筒の着火部近傍の下面側の防炎性を向上すると共に、発炎筒を着火部側が上方に傾斜した状態で支持する。なお、当該発炎筒保持具41は、連結部44及び折返し部45の折曲部の外側にはライナーが存在している。当該発炎筒保持具41は、連結部44及び折返し部45の折曲部の外側にライナーが存在していることによって、この折曲部を起点とする発火を抑制することができる。
なお、当該発炎筒保持具41は、図1の発炎筒保持具1と同様、底面部42の長手方向に一定の間隔をおいて、この長手方向と垂直方向に伸びる複数のミシン目部が形成されていてもよい。また、複数のミシン目部は、底面部42から一対の脚部43及び連結部44に連続して形成されていてもよい。
<利点>
当該発炎筒保持具41は、図1の発炎筒保持具1と同様、取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができる。また、当該発炎筒保持具41は、底面部42の底面に中心軸方向に沿って付設される一対の脚部43を備えるので、底面部42と路面との間に空間を設けて発炎筒の燃焼炎温度の路面への伝達を抑制して路面の焦げ付きをさらに抑制し易い。さらに、当該発炎筒保持具41は、底面部42の下方に連結部44が配設されるので、この連結部44によって残渣の漏れを防止し当該発炎筒保持具41の防炎性を促進することができる。加えて、当該発炎筒保持部41は、折返し部45によって発炎筒を着火部側が上方に傾斜した状態で支持することができるので、発炎筒から発生する燃焼残渣が当該発炎筒保持具41の前端から路面に漏れることを抑制し、路面の焦げ付きをさらに抑制することができる。
[その他の実施形態]
なお、本発明に係る発炎筒保持具は、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば当該発炎筒保持具には、発炎筒を固定するための発炎筒固定具によって発炎筒が固定されてもよい。このような発炎筒固定具によって発炎筒を固定可能な発炎筒保持ユニットを図7に示す。
図7の発炎筒保持ユニット31は、発炎筒保持具32と、発炎筒固定具33とを備え、この発炎筒固定具33によって発炎筒Xが発炎筒保持具32に固定されている。当該発炎筒保持ユニット31の発炎筒保持具32としては、図5の発炎筒保持具21の一対の脚部23に発炎筒固定具33を係止するための一対の係止孔34が形成されたものが用いられる。
発炎筒固定具33は、図8に示すように、概略円盤状に形成されている。発炎筒固定具33は、周縁の一部から内部に亘って切り欠きが形成されており、この切り欠きによって画定される一対の突片35及び開口36を有する。発炎筒固定具33は、図7に示すように、一対の突片35を発炎筒保持具32の一対の係止孔34に挿入し、かつ開口36を発炎筒Xの周壁に外嵌することで発炎筒保持具32に連結されると共に、発炎筒Xを発炎筒保持具32に固定する。当該発炎筒保持ユニット31は、当該発炎筒保持具32に加え、発炎筒固定具33を備えることによって、発炎筒Xを当該発炎筒保持具32の所定位置に容易かつ確実に固定することができる。これにより、当該発炎筒保持ユニット31は、発炎筒Xから発生する炎や高温の燃焼残さの路面への接触をより確実に防止することができ、ひいては発炎筒Xから発生する炎や高温の燃焼残さに起因する路面の焦げ付きをより効果的に抑制することができる。
当該発炎筒保持具は、上述の実施形態のように発炎筒の周面をこの発炎筒の軸方向の両端に亘って被覆することが好ましいが、発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆することによって、路面の焦げ付きを抑制することができる。なお、当該発炎筒保持具は、発炎筒の周面における軸方向と平行な一部の領域のみを被覆する場合、発炎筒の着火部近辺の領域を被覆することが好ましい。
当該発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が上記範囲内である限り、その具体的形状は上述の実施形態の形状に限られるものではない。例えば図9に示すように、当該発炎筒保持具51は、直方体状の底面部52及びこの底面部52の幅方向両端から上方に立設される一対の側壁53を備える構成であってもよい。
当該発炎筒保持具は、幅方向において下方に湾曲して形成された窪み部を有する場合、この幅方向の断面は上述のV字状であることが好ましいが、このV字状の他、U字状、W字状、X字状、Y字状等であってもよい。
当該発炎筒保持具は、発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面を有していなくてもよい。
当該発炎筒保持具は、底面部の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口していることによって、この開口から熱を逃がし易く、これにより延焼抑制効果を高め易いが、このような開口が形成されていない場合でも中芯の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置することで、路面の焦げ付きを抑制することができる。
当該発炎筒保持具は、例えば図1の発炎筒保持具の底面部の底面に中心軸に沿って脚部が付設されていてもよい。また、この脚部は、底面部の幅方向両端の長手方向の全領域に亘って付設されてもよく、上述の複数の突出部の高さを大きくすることで部分的に形成されてもよい。上記脚部が、上記突出部の高さを大きくすることで部分的に形成されることによって、底面部の幅方向における両側縁の広い領域に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される開口を形成し、これによりこの開口から熱を十分に逃がすことができる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図6の発炎筒保持具(この発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置する)に、発炎筒の後端が発炎筒保持具の後端と一致するように発炎筒を載置した。この発炎筒保持具を構成する段ボールシートの平均厚さは5mmであり、この段ボールシートのJIS−Z2150:1966に示される「45°メッケルバーナー法」に準じた防火等級は2級であった。また、この発炎筒の軸方向長さは340mで、発炎筒の前端及び発炎筒保持具の前端間の距離は50mmであった。さらに、この発炎筒保持具の底面部の幅は65mmであり、底面部の高さは35mmであり、一対の脚部の高さは40mmであった。
次に、格子状網の上面にアルミホイールを敷き、さらにその上に発炎筒が載置された上記発炎筒保持具を置いた。このアルミホイールの表面温度は4℃であった。次に、この発炎筒保持具に載置された発炎筒を発火させ、着火部直下におけるアルミホイールの下面の温度を放射温度計(安立計器株式会社製の「R−160」)により測定した。このアルミホイール下面の温度の測定結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1の発炎筒保持具と同様の段ボールシートを用いて構成された図5の発炎筒保持具(この発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置する)に、発炎筒の後端が発炎筒保持具の後端と一致するように実施例1と同様の発炎筒を載置した。発炎筒の前端及び発炎筒保持具の前端間の距離は実施例1と同様50mmであった。また、この発炎筒保持具の底面部の幅は65mmであり、底面部の高さは35mmであり、一対の脚部の高さは40mmであった。
次に、実施例1と同様、格子状網の上面にアルミホイールを敷き、さらにその上に発炎筒が載置された上記発炎筒保持具を置いた。このアルミホイールの表面温度は4℃であった。次に、この発炎筒保持具に載置された発炎筒を発火させ、着火部直下におけるアルミホイールの下面の温度を実施例1と同様にして測定した。このアルミホイール下面の温度の測定結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1の発炎筒保持具と同様の段ボールシートを用いて構成された図9の発炎筒保持具(この発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置する)に、発炎筒の後端が発炎筒保持具の後端と一致するように実施例1と同様の発炎筒を載置した。発炎筒の前端及び発炎筒保持具の前端間の距離は実施例1と同様50mmであった。また、この発炎筒保持具の底面部の幅は40mmであり、一対の側壁の高さは15mmであった。
次に、実施例1と同様、格子状網の上面にアルミホイールを敷き、さらにその上に発炎筒が載置された上記発炎筒保持具を置いた。このアルミホイールの表面温度は4℃であった。次に、この発炎筒保持具に載置された発炎筒を発火させ、着火部直下におけるアルミホイールの下面の温度を実施例1と同様にして測定した。このアルミホイール下面の温度の測定結果を表1に示す。
[実施例4]
図9の発炎筒保持具の一対の側壁と同様の構成を有する内壁の上端からこの一対の内壁の外面に折り重ねられる一対の外壁(この内壁及び側壁は実施例4の発炎筒保持具の側壁を構成する)及びこの外壁から下方に連続する一対の脚部を備える図10の発炎筒保持具61(この発炎筒保持具は、段ボールシートの波状の稜線方向が中心軸方向と垂直に位置する)に、発炎筒の後端が発炎筒保持具の後端と一致するように実施例1と同様の発炎筒を載置した。発炎筒の前端及び発炎筒保持具61の前端間の距離は実施例1と同様50mmであった。また、この発炎筒保持具61の底面部の幅及び一対の側壁の高さは実施例3と同様であり、一対の脚部の高さは10mmであった。
次に、実施例1と同様、格子状網の上面にアルミホイールを敷き、さらにその上に発炎筒が載置された上記発炎筒保持具を置いた。このアルミホイールの表面温度は4℃であった。次に、この発炎筒保持具に載置された発炎筒を発火させ、着火部直下におけるアルミホイールの下面の温度を実施例1と同様にして測定した。このアルミホイール下面の温度の測定結果を表1に示す。
[比較例]
実施例1と同様、格子状網の上面にアルミホイールを敷き、さらにその上に発炎筒を直接置いた。このアルミホイールの表面温度は4℃であった。次に、この発炎筒を発火させ、着火部直下におけるアルミホイールの下面の温度を実施例1と同様にして測定した。このアルミホイール下面の温度の測定結果を表1に示す。
Figure 2017208010
<評価結果>
表1に示すように、本発明に係る発炎筒保持具を用いた実施例1〜実施例4は、比較例に比べてアルミホイール下面の温度の上昇が抑えられていることから、発炎筒の炎による路面の焦げ付きを抑制することができることが分かる。また特に、底面部の幅方向の断面がV字状に構成された発炎筒保持具を用いた実施例1及び実施例2は、実施例3及び実施例4よりも路面の焦げ付きを抑制することができることが分かる。これは、底面部の幅方向の断面がV字状に構成された発炎筒保持具によると、発炎筒の下面と底面部の底部との間に空間が形成され、この空間に発炎筒から発生する炎に起因する高温の燃焼残渣を捕集することができるためと考えられる。
以上のように、本発明の発炎筒保持具は、取扱性に優れると共に、比較的低コストで路面の焦げ付きを抑制することができるので、高速道路での事故等の緊急時や、高速道路の工事現場などにおいて、通行車両のドライバーに注意を喚起するのに適している。
1,21,32,41,51,61 発炎筒保持具
2,22,42,52 底面部
3,43,53 側壁
4 突出部
11 載置部
12 第1支持部
13 第2支持部
14 ミシン目部
16 外壁
17 内壁
18 凸部
19 孔
23,43 脚部
24 係合部
31 発炎筒保持ユニット
33 発炎筒固定具
34 係止孔
35 突片
36 開口
44 連結部
45 折返し部
X 発炎筒
,Y 空間

Claims (4)

  1. 発炎筒の周面における軸方向と平行な少なくとも一部の領域を被覆する樋状の発炎筒保持具であって、
    難燃性の段ボールシートから構成され、
    上記段ボールシートの波状の中芯の稜線方向と中心軸方向とのなす角度が45°以上90°以下であることを特徴とする発炎筒保持具。
  2. 上記発炎筒の周面に沿って配設される帯状の底面部を有する請求項1に記載の発炎筒保持具。
  3. 上記底面部の両側縁に段ボールシートの中芯とライナーとで区画される空間が開口している請求項2に記載の発炎筒保持具。
  4. 上記底面部の底面に中心軸方向に沿って付設される脚部をさらに備える請求項2又は請求項3に記載の発炎筒保持具。
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