JP2017207532A - レジスト組成物及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子線(EB)及び極端紫外線(EUV)に対して感度がよく、リソグラフィにおける解像性に優れ、且つ、微細パターンにおけるLWR(Line width roughness)を低減できるレジスト組成物を提供する。
【解決手段】 特定の元素を含むオキソ酸アニオンと、オニウムカチオンと、を有するオニウム−オキソ酸塩を10〜100質量%含有するレジスト組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明のいくつかの態様はレジスト組成物に関し、より詳しくは電子線又は極端紫外線を露光源としたリソグラフィ用レジスト組成物に関する。また、本発明のいくつかの態様は、レジスト組成物を用いたデバイスの製造方法に関する。
近年、フォトレジストを用いるフォトリソグラフィ技術を駆使して、液晶ディスプレイ(LCD)及び有機ELディスプレイ(OLED)等の表示装置の製造並びに半導体素子の形成が盛んに行われている。上記の電子部品や電子製品のパッケージ等には、活性エネルギー線として波長365nmのi線、それより長波長のh線(405nm)及びg線(436nm)等の光が広く用いられている。
デバイスの高集積化が進み、リソグラフィ技術の微細化に対する要求が高まっており、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、極端紫外線(EUV、波長13.5nm)及び電子線(EB)のような非常に波長の短い光が露光に使用される傾向にある。これらの波長の短い光、特にEUV又は電子線を用いたリソグラフィ技術はシングルパターニングでの製造が可能であることから、EUV又は電子線等に対し高い感応性を示すレジスト組成物の必要性は、今後更に高まると考えられる。
露光光源の短波長化に伴い、レジスト組成物には、露光光源に対する感度、微細な寸法パターンの形成が再現可能な解像性を有するリソグラフィ特性の向上が求められている。このような要求を満たすレジスト組成物として化学増幅型レジストが知られている(特許文献1)。
しかしながら、従来のEUV又は電子線等用の化学増幅型レジスト組成物は、EUV又は電子線の吸収が小さく高感度化という点で課題がある。また、従来の化学増幅型レジストにおいては、レジストの解像線幅が微細化するにつれて、酸拡散の影響を大きく受けるために、高感度を確保するとラインパターンのラインエッジラフネス(LER)の低減を十分に抑制することが難しくなる。
一方、酸拡散の影響を受けないPMMA(ポリメタクリル酸メチル)やZEP520A(日本ゼオン製)等の非化学増幅型レジスト組成物は、化学増幅型レジスト組成物に比べてラインパターンのラインエッジラフネス(LER)は良好であるが、感度が低いという課題がある。
従来のレジスト組成物では、感度、解像度及びパターン性能の特性を同時に満たすことは難しい。
特開平9−90637号公報
本発明のいくつかの態様は、粒子線又は電磁波、特に電子線又はEUV線等の吸収効率が大きく、感度、解像度及びパターン性能の特性に優れたレジスト組成物を提供することを課題とする。
本発明のいくつかの態様は、上記レジスト組成物を用いたデバイスの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者等は上記課題を解決するため鋭意検討した結果、特定の元素を含むオニウム−オキソ酸塩をレジスト組成物に含有させることで、粒子線又は電磁波、特に電子線又はEUV等の吸収効率が大きく、感度、解像度及びパターン性能の特性を向上できることを見出し、本発明のいくつかの態様を完成するに至った。
すなわち、本発明のひとつの態様は、特定の元素を含むオキソ酸アニオンとオニウムカチオンとを有するオニウム−オキソ酸塩を10〜100質量%含有するレジスト組成物である。
また、本発明の別の態様は、上記レジスト組成物を用いて基板上レジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、活性エネルギー線を用いて前記レジスト膜をパターン状に露光するフォトリソグラフィ工程と、露光されたレジスト膜を現像してフォトレジストパターンを得るパターン形成工程と、を含むデバイスの製造方法である。
本発明のひとつの態様のレジスト組成物は、オキソ酸アニオンとオニウムカチオンとを有するオニウム−オキソ酸塩を含有することで、粒子線又は電磁波等の活性エネルギー線、特に電子線又はEUV等によってイオン化される効率が高く2次電子発生効率が上がるため、感度、解像度及びパターン性能に優れる。
以下、本発明について詳細に説明する。
<レジスト組成物>
本発明のひとつの態様のレジスト組成物は、特定の元素を含むオキソ酸アニオンとオニウムカチオンとを有するオニウム−オキソ酸塩を10〜100質量%含有することを特徴とする。上記オニウム−オキソ酸塩が密度の高い又はEUV吸収が高い特定の元素を含むため、粒子線又は電磁波等の活性エネルギー線、特に電子線又はEUV等によってイオン化される効率が高く2次電子発生効率が上がり、上記オニウム−オキソ酸塩を含有するレジスト組成物は高感度となることが考えられる。
また、本発明のひとつの態様のレジスト組成物は、特定の元素を含むオニウム−オキソ酸塩を含有するため、レジスト溶剤への溶解性が高い。そのため、これら元素を含む錯体等に比べて凝集等が見られず、保存安定性に優れる。
上記オニウム−オキソ酸塩は、活性エネルギー線による露光により分解し、二次電子を発生する。そのため、上記オニウム−オキソ酸塩を含有するレジスト組成物をフォトレジストに用いる場合、露光部分では上記オニウム−オキソ酸塩の分解により発生した二次電子がイオン化していない上記オニウムカチオン又は光酸発生剤に作用し分解することでノニオンとなり現像液への良好な溶解コントラストを得ることができる。一方、未露光部ではオニウム−オキソ酸塩は光酸発生剤よりも弱い共役塩基を持つ塩であるため、レジスト組成物が光酸発生剤を含有する場合、光酸発生剤から生成した酸と反応することで光酸発生剤酸由来の酸を失活させることが出来、酸拡散制御剤としても作用し得る。そのため、本発明のひとつの態様のレジスト組成物は、感度、解像度及びパターン形成能の特性に優れる。
以下、本発明のいくつかの態様を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
<1>オニウム−オキソ酸塩
本発明のひとつの態様におけるオキソ酸アニオンとしては、Al、As、Ti、Zr、Mo、Se、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Po、At、Rn及びRa等からなる群より選択される少なくとも1種の元素を含むことが好ましい。
上記元素としては、As、Ti、Zr、Mo、Se、V、Mn、Ge、Sn、Sb、Te、Hf及びWからなる群より選択される少なくとも1種であることがさらに好ましい。
本発明のいくつかの態様においてオキソ酸アニオンとは、上記元素(以下、「M」とも表わす)が酸素と結合して形成するMO n-のような陰イオンをいう。
上記オキソ酸アニオンとして具体的には、例えば、Sn(OH) 、AsO 、SbO 、TiO 2−、ZrO 2−、HfO 2−、CrO 2−、MoO 2−、WO 2−、MnO 2−、SnO 2−、SnO 2−、SeO 2−、SeO 2−、TeO 2−、TeO 2−、AsO 3−、VO 3−及びGeO 4−等からなる群より選択されるいずれかが挙げられる。
また、上述した2価以上のオキソ酸アニオンに水素原子を付与し、価数を調整してもよい。
本発明のいくつかの態様のオニウム−オキソ酸塩における、アニオンとカチオンのモル比は、アニオンの価数に応じて調整される。
本発明のひとつの態様におけるオニウム−オキソ酸塩のカチオンは、オニウムカチオンである。オニウムカチオンとしては、スルホニウムカチオン及びヨードニウムカチオン、アンモニウムカチオン及びホスホニウムカチオン等が挙げられる。
本発明のひとつの態様におけるオニウム−オキソ酸塩のカチオンは、下記一般式(I)で表されることが好ましい。
上記一般式(I)中、R1〜R3はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよい直鎖、分岐鎖又は脂環式のアルキル基、及び、置換基を有していてもよいアリール基のいずれかであり、R2及びR3は互いに結合して環を形成してもよい。
Xは上記オキソ酸アニオンであり、nは1〜4の整数である。
1〜R3の直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル及びn−ドデシル基等の炭素数1〜12の直鎖アルキル基が挙げられる。
1の分岐アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、2−エチルオクチル基及び2−エチルデシル基等の炭素数1〜12の分岐アルキル基が挙げられる。
1の脂環式アルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基及びデカヒドロナフチル基等の炭素数1〜10の脂環式アルキル基が挙げられる。
1のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基及びフェナントレニル基等の炭素数1〜14のアリール基が挙げられる。アリール基として、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、インドール、プリン、キノリン、イソキノリン、クロメン、チアントレン、ジベンゾチオフェン、フェノチアジン、フェノキサジン、キサンテン、アクリジン、フェナジン及びカルバゾール等の骨格を有するヘテロアリール基であってもよい。
1〜R3の置換基としては、直鎖又は環状の炭素数1〜12のアルキル基;直鎖又は環状の炭素数1〜12のアルケニル基;該アルキル基の少なくとも1つのメチレン基に代えて−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−NHCO−、−CONH−、−NH−CO−O−、−O−CO−NH−、−NH−、−N(RSp)−、−N(ArSp)−、−S−、−SO−及び−SO2−からなる群より選ばれる1種のヘテロ原子含有基を骨格に含んだアルキル基;アリール基;及びハロゲン等が挙げられる。
上記RSpとしては、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキル基が挙げられ、ArSpとしては、フェニル基及びナフチル基等の炭素数12以下のアリール基が挙げられる。なお、R1〜R3が置換基を有する場合の各R1〜R3の総炭素数は、置換基を含めて1〜20であることが好ましく、5〜15であることがさらに好ましく、6〜10であることが特に好ましい。
置換基としてのアルキル基としては、上記R1〜R3のアルキル基と同様のものが挙げられる。置換基としてのアルケニル基としては、上記R1〜R3のアルキル基中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが、炭素−炭素二重結合に置換された基が挙げられる。
置換基としてのアリール基としては、上記R1〜R3のアリール基と同様のものが挙げられる。
置換基としてのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。
1〜R3の置換基として、ビニル基、イソプロペニル基、アクリルオキシ基及びメタクリルオキシ基等のラジカル重合性基を有することも好ましい。ラジカル重合性基を有することでオキソ酸塩が現像液に不溶なオキソ酸又は金属酸化物を生成する極性変換に加えて、ラジカル重合により容易にオニウムカチオンが高分子量化し現像液に対する溶解度が変化するため、高い現像コントラストを得ることが可能となる。
上記オニウムカチオンは、下記一般式(II)又は(III)のいずれかで表されることが好ましい。
上記一般式(II)又は一般式(III)中、Ar〜Arはそれぞれ、置換基を有していてもよいアリール基である。Ar〜Arのアリール基としては、上記R〜Rのアリール基と同様のものが挙げられる。
上記一般式一般式(III)中、Ar及びArは置換基を有していてもよいアリーレン基である。Ar及びArのアリーレン基としては、上記Ar〜Arのアリール基が2価となったものが挙げられる。
Tは、直接結合、置換基を有していても良いアルキレン基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子及び置換基を有していても良い窒素原子からなる群より選択されるいずれかの2価の連結基を表す。Tのアルキレン基としては、炭素数1〜4のアルキレン基が挙げられる。
Tのアルキレン基が有する置換基としては、上記R1〜R3が有してもよい置換基と同様のものが挙げられる。
上記オニウムカチオンとして例えば下記に示すものが挙げられるが、本発明はこれに限定されない。
本発明のひとつの態様におけるオニウム−オキソ酸塩は、溶媒分子付加物であってもよい。本発明における溶媒分子付加物とは、上記オニウム−オキソ酸塩に対し水及びアルコール等の溶媒の溶媒分子が付加したものである。上記オニウム−オキソ酸塩は、大気にさらされ、又は再結晶すること等により、水及びアルコール等の溶媒を吸収し、吸着溶媒が付く場合や溶媒分子付加物となる場合がある。本発明におけるオニウム−オキソ酸塩には、そのような溶媒分子付加物も含む。
上記オニウム−オキソ酸塩は、低分子量成分としてレジスト組成物中に加えた態様でもよいが、ポリマーのユニットとして含有してもよい。すなわち、上記一般式(I)で表される化合物が、該化合物のR1〜R3のいずれかの位置でポリマー主鎖に結合するようユニットとしてポリマーに含まれた態様であってもよい。例えば、上記一般式(I)で表される化合物の場合、R1中の1つのHに代えて、ポリマー主鎖に直接又は連結基を介して結合する結合手を有することが好ましい。ポリマーとしては、後述のユニットA〜Dの少なくともいずれかを含むポリマーであってもよく、それ以外のポリマーであってもよい。
<2>上記オニウム−オキソ酸塩の製造方法
上記オニウム−オキソ酸塩は、例えば下記のように得られる。R1〜R3を有する対応するスルホニウムカチオンのハロゲン化物を水中で金属水酸化物と反応させて、スルホニウムの水酸化物を得る。あるいは、R1〜R3を有する対応するスルホニウムカチオンの硫酸化物を水中で金属水酸化物と反応させて、スルホニウムの水酸化物を得ても良い。さらに、上記のスルホニウムのハロゲン化物又は硫酸化物等と陰イオン交換樹脂とを混合することでスルホニウムの水酸化物を得ても良い。その後、スルホニウムの水酸化物を上記特定の元素のオキソ酸、その塩又は上記特定の元素の酸化物と反応させることにより得ることができる。
1〜R3を有する対応するスルホニウムカチオンのハロゲン化物は、市販のものを用いるか、又は、下記に示す方法で得ることができる。例えば、少なくとも1つのアリール基を有するスルホニウムカチオン(R1がアリール基)のハロゲン化物は、下記のとおりである。まず、R2及びR3を有するスルフィドを過酸化水素水等の酸化剤を用いてスルホキシドとした後、上記式R1を有する芳香族化合物とを五酸化ニリン等の脱水剤共存化で反応させる若しくは、R1を有するハロゲン化物のGrignard試薬等の金属試薬とを反応させる。その後、金属ハロゲン化物(下記ではヨウ化カリウムを用いる)と反応させ、R1〜R3を有する対応するスルホニウムカチオンのハロゲン化物(下記ではヨウ化物)を得る。なお、下記式中のR1〜R3は上記式(I)におけるR1〜R3と同様とする。
本発明の一つの態様のレジスト組成物は、上記オニウム−オキソ酸塩を組成物中に10〜100質量%含むことが好ましい。粒子線又は電磁波等の活性エネルギー線、特に電子線又はEUV等に対する感度が高い元素をレジスト組成物中に多く含有させることが可能であるため、上記オニウム−オキソ酸塩を含有するレジスト組成物は高感度となる。
<3>ポリマー
本発明の一つの態様のレジスト組成物は、下記ユニットA〜Dの少なくともいずれかを含むポリマーをさらに含有すことが好ましい。
(ユニットA)オニウム塩構造を有し、活性エネルギー照射により第1のラジカルを発生するユニット。
(ユニットB)炭素原子と炭素原子との多重結合及び炭素原子とヘテロ原子との多重結合からなる群より選択される少なくとも1つの多重結合を含有したラジカル発生構造を有する、活性エネルギー線照射により第2のラジカルを発生するユニット。
(ユニットC)増感剤として機能する基を有するユニット。
(ユニットD)ヒドロキシアリール基を有するユニット。
上記ユニットA及びユニットBを含むポリマーは、ポリマーの少なくとも一部に活性エネルギー、好ましくは粒子線又は電磁波で曝露することで、上記ユニットAの還元により上記ユニットAからアニオンと第1のラジカルとが発生し、上記ユニットBからラジカルカチオンが生じ、該ラジカルカチオンからカチオンと第2のラジカルが発生する。第1のラジカルと第2のラジカルとが結合を形成し、上記ユニットA同士、ユニットB同士、もしくはユニットAとユニットBとの間で分子内架橋反応が起こり得る。
(ユニットA)
上記ユニットAとしては、オニウム塩構造を有し、ポリマーの少なくとも一部に活性エネルギー、好ましくは粒子線又は電磁波に曝露することにより極性変換するもの、すなわち、オニウム塩の還元によりカチオンが分解することでアニオンとラジカルを発生させるものであれば特に制限はない。具体的には、例えば、下記式(VII)で示されるものが挙げられる。
本発明において、「極性変換」とは、粒子線又は電磁波等の活性エネルギーの照射により、直接的に又は間接的に、イオン性から非イオン性に極性が変化することを示す。
上記一般式(VII)中、M+はスルホニウムイオン又はヨードニウムイオンであり、Y-は1価のアニオンである。
Lは、ポリマーを構成する主鎖と上記オニウム塩構造とを結合できれば特に制限はないが、例えば、カルボニルオキシ基、フェニレンジイル基、ナフタレンジイル基、フェニレンジイルオキシ基、ナフタレンジイルオキシ基、フェニレンジイルカルボニルオキシ基、ナフタレンジイルカルボニルオキシ基、フェニレンジイルオキシカルボニル基及びナフタレンジイルオキシカルボニル基からなる群より選択されるいずれかが挙げられる。
Lとしては、容易に合成できる点からカルボニルオキシ基等が好ましい。
Spは、上記Lと上記オニウム塩とのスペーサーとなり得るものであれば特に制限はないが、例えば、直接結合;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキレン基;及び、置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニレン基;のいずれかであり、上記Sp中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよい。
Spの炭素数1〜6の直鎖アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基、n−ブチレン基、n−ペンチレン基及びn−ヘキシレン基等が挙げられる。
Spの炭素数1〜6の分岐アルキレン基としては、イソプロピレン基、イソブチレン基、tert−ブチレン基、イソペンチレン基、tert−ペンチレン基、2−エチルエキシレン基等が挙げられる。
Spの炭素数1〜6の環状のアルキレン基としては、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基及びシクロヘキシレン基等が挙げられる。
Sp中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよい。2価のヘテロ原子含有基としては、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−NHCO−、−CONH−、−NH−CO−O−、−O−CO−NH−、−NH−、−N(RSp)−、−N(ArSp)−、−S−、−SO−及び−SO2−等からなる群より選ばれる基等が挙げられる。上記RSpとしては、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキル基が挙げられ、ArSpとしては、フェニル基及びナフチル基等の炭素数12以下のアリール基が挙げられる。なお、上記Spのアルキレン基の炭素数は、Spが有してもよい置換基の炭素数は含まない。
Spが有してもよい置換基としては、直鎖又は環状の炭素数1〜12のアルキル基;該アルキル基の少なくとも1つのメチレン基に代えて−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−NHCO−、−CONH−、−NH−CO−O−、−O−CO−NH−、−NH−、−N(RSp)−、−N(ArSp)−、−S−、−SO−及び−SO2−からなる群より選ばれる1種のヘテロ原子含有基を骨格に含んだアルキル基;アリール基;及びヘテロアリール基等が挙げられる。
Spの置換基としてのアルキル基、ヘテロ原子含有基を骨格に含んだアルキル基としては、上記Spと同様のものが挙げられる。
Spの置換基としてのアリール基としては、上記ArSpと同様のものが挙げられる。Spの置換基としてのヘテロアリール基としては、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラン、ピリジン、ピリミジン及びピラジン等の骨格を有する基が挙げられる。
Spは、直接結合でもよいが、ユニットAとユニットBとの架橋反応の点から、分子が動きやすいようにスペーサー構造となるものが好ましい。好ましくは、アルキレン基、アルキレンオキシ基及びアルキレンカルボニルオキシ基等が挙げられる。
11は、水素原子;直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基;及び、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、該R11中の上記アルキル基及びアルケニル基中の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されていてもよい。
11の炭素数1〜6の直鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基及びn−ヘキシル基等が挙げられる。
11の炭素数1〜6の分岐アルキル基としては、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、2−エチルエキシル基等が挙げられる。
11の炭素数1〜6の環状のアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基等が挙げられる。
11の直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニル基としては、上記に示す直鎖アルキル基、分岐アルキル基及び環状アルキル基の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが、炭素−炭素二重結合に置換されたものが挙げられる。
また、R11の上記アルキル基及びアルケニル基中の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されたフッ化アルキル基及びフッ化アルケニル基であってもよい。全部の水素原子がフッ素原子に置換されたものであってもよい。R11中の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されたR11としては、フッ化アルキル基としては、トリフルオロメチル基等が好ましい。
+としては、Spに結合する結合手を有するスルホニウムカチオン又はヨードニウムカチオンであり、具体的には、下記一般式(a1)及び(a2)に示されるもの等が挙げられる。
上記一般式中、R15aは、置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキレン基;置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニレン基;置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリーレン基;置換基を有していてもよい炭素数4〜12のヘテロアリーレン基;及び、直接結合;からなる群より選択されるいずれかである。
15aの直鎖、分岐又は環状のアルキレン基としては、上記Spのアルキレン基と同様のものが挙げられる。
15aの直鎖、分岐又は環状のアルケニレン基としては、上記Spのアルケニレン基と同様のものが挙げられる。
15aの炭素数6〜14のアリーレン基としては、フェニレン基及びナフチレン基等が挙げられる。
15aの炭素数4〜12のヘテロアリーレン基としては、フラン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ピラン、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、インドール、プリン、キノリン、イソキノリン、クロメン、チアントレン、ジベンゾチオフェン、フェノチアジン、フェノキサジン、キサンテン、アクリジン、フェナジン及びカルバゾール等の骨格を有する基等が挙げられる。
15bのアルキル基、アルケニル基、アリール基及びヘテロアリール基としては、上記R15aのアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基及びヘテロアリーレン基が1価となったものが挙げられる。
15a及びR15bの置換基としては、上記Spが有してもよい置換基と同様の直鎖又は環状の炭素数1〜12のアルキル基;ヘテロ原子含有基を骨格に含んだアルキル基;アリール基;及びヘテロアリール基等が挙げられる。
+としてのスルホニウムカチオンとしては、例えば下記に示される構造を有し、いずれかの位置で上記Spと結合する結合手を有するものが挙げられる。なお、下記に示す化合物は、上記R15a及びR15bに相当する部分に上記R15a及びR15bの置換基を有していてもよい。
としては、アルキルスルホネートアニオン、アリールスルホネートアニオン、アルキルカルボキシレートアニオン、アリールカルボキシレートアニオン、テトラフルオロボレートアニオン、ヘキサフルオロホスフォネートアニオン、ジアルキルスルホニルイミドアニオン、トリアルキルスルホネートメチドアニオン、テトラキスフェニルボレートアニオン、1価の金属オキソニウムアニオン、及び、これを含む水素酸アニオンからなる群より選択されるいずれかが挙げられる。また、Y中のアルキル基及びアリール基の水素原子の少なくとも1つがフッ素原子に置換されていてもよい。
金属オキソニウムアニオンとしては、NiO 及びSbO 等が挙げられる。また、VO 3−、SeO 2−、SeO 2−、MoO 2−、SnO 2−、TeO 2−、TeO 2−、TaO 2−及びWO 2−等の2〜3価のものに対し、H+、スルホニウムイオン、ヨードニウムイオン、アンモニウムイオン等を適宜付加して価数を1価としたものであってもよい。
なお、Yが金属オキソニウムアニオンであるとき、該金属が、Al、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、I、Xe、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Po、At、Rn及びRaからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。理由としては、粒子線また電磁波に対する感度が向上するからである。金属オキソニウムアニオンとして具体的には、HTeO 、SbO 、HWO 等が好ましく挙げられる。
上記ユニットAとして、下記式(VIII)で示されるものが好ましい。
上記一般式(VIII)中、R11、L、Sp及びX-は、上記一般式(VII)と同様であり、R15a及びR15bは、上記一般式(a1)と同様である。
(ユニットB)
上記ユニットBは、炭素原子と炭素原子との多重結合及び炭素原子とヘテロ原子との多重結合からなる群より選択される少なくとも1つの多重結合を含有するラジカル発生構造を有し、ポリマーの少なくとも一部に活性エネルギー線、好ましくは粒子線又は電磁波で曝露することで第2のラジカルを発生させるものであれば特に制限はない。
上記ユニットBにおける多重結合は、粒子線又は電磁波の影響でラジカルカチオンを発生し、該ラジカルカチオンが第2のラジカルとカチオンとに分解すれば特に制限はないが、下記に示される結合の少なくともいずれかであることが好ましい。
上記多重結合を含有するラジカル発生構造としては、具体的には、アルキルフェノン骨格、アシルオキシム骨格及びベンジルケタールからなる群より選択されるいずれかを有するユニットが挙げられる。これら骨格を有すれば、任意の置換基を有してもよく、アルキルフェノン骨格を有するユニットとしてはα−アミノアセトフェノン骨格等も包含される。より具体的には、下記一般式(IV)〜(VI)の少なくともいずれかで示されるものが好ましく挙げられる。
上記一般式(IV)〜(VI)中、R11、L及びSpは上記一般式(VII)のR11、L及びSpと同様のものが挙げられる。
12は、−R(Rは置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキル基である。);−R(Rは置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基である。);−OR;−SR;−OR;−SR;−OC(=O)R;−OC(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)OR;−OC(=O)OR;−OC(=O)OR;−NHC(=O)R;−NRC(=O)R;−NHC(=O)R;−NRC(=O)R;−NRC(=O)R;−NRC(=O)R;−N(R2;−N(R2;−N(R)(R);−SO3;−SO3;−SO2;−SO2;該−R中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換された基;及びニトロ基;からなる群より選択されるいずれかである。
13は、それぞれ独立に、水素原子;ヒドロキシ基;−R;−OR;及び該R中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換された基;及び、−R;からなる群より選択されるいずれかである。2つ以上のR13は、単結合で直接に、又は、酸素原子、硫黄原子及びメチレン基からなる群より選択されるいずれかを介して、環構造を形成してもよい。上記式(IV)においては、3つのR13のうち1つがOHであってもよい。
1は1〜3の整数であり、n1が1のときm1は0〜4の整数であり、n1が2のときm1は0〜6の整数であり、n1が3のときm1は0〜8の整数である。
14は、置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキレン基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキレンオキシ基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルケニレン基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルケニレンオキシ基;置換基を有していても良い炭素数6〜14のアリーレン基;及び、置換基を有していてもよい炭素数4〜12のヘテロアリーレン基;からなる群より選択されるいずれかである。)
上記ユニットBとして、例えば具体的に、下記に示されるものが挙げられる。
(ユニットC)
上記ユニットCは、下記一般式(IXa)〜(XIa)で示される構造を有する基を有し、該構造のR及びR16〜R19の少なくともいずれかの位置で連結基を介し又は介さずにポリマー主鎖に結合したユニットであることが好ましい。連結基としては例えば下記式(1)のL及びSpが挙げられ、上記ユニットCは下記一般式(IXa)〜(XIa)で示される構造のR及びR16〜R19の少なくともいずれかの位置のHに代えて下記式(1)の*部分に結合したものであることが好ましい。
上記一般式(IXa)〜(XIa)中、Rは水素原子又は1価の有機基である。Rの位置でポリマー主鎖に直接又は連結基を介して結合しない場合は、Rが水素であることが好ましい。
ポリマー主鎖に結合する場合、酸又は塩基により分解する連結基を介して結合することが好ましい。
上記ユニットCにおいて、上記式(1)の*部分に結合する位置は、R16、R17及びR8のいずれかが好ましい。例えば、上記一般式(IXa)で表される化合物の場合、R16中の1つのHに代えて、上記式(1)の*部分に結合する結合手を有することが好ましい。上記式(1)中のR11、L及びSpは上記式(VII)のL及びSpと同様のものが挙げられる。また、酸又は塩基により分解する連結基としては例えばケタール、エステル及びカーボネート基を含む2価の基が挙げられる。2価の連結基として具体的には、カルボニルジイル基、オキシカルボニルジイル基、メチレンオキシ基等及びこれらを含む基が挙げられる。
上記一般式(IXa)〜(Xa)のRの1価の有機基としては上記酸又は塩基により分解する2価の連結基が1価となったものが対応する。上記ユニットCにおいて(IXa)〜(Xa)のRの位置でポリマー主鎖に直接又は連結基を介して結合する場合は、−Rの1つHに代えて上記式(1)の*部分に結合する結合手を有する。
16、R17及びR18は、それぞれ独立に、水素原子;電子供与性基;及び、電子吸引性基;からなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。R16及びR17のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であることが好ましい。
18のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であることが好ましい。
19は、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、前記R19中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよい。
20は、それぞれ独立に、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基からなる群より選択されるいずれかであり、2つのR20は互いに結合して環構造を形成してもよい。
Eは、直接結合;酸素原子;硫黄原子;及びメチレン基;からなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。
及びnは、それぞれ0〜2の整数であり、n+nは2であることが好ましい。
が1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であり、nが1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であることが好ましい。
6は、0又は1の整数であることが好ましい。
は1又は2であり、nが1のときn8は0〜5の整数であり、nが2のときn8は0〜7の整数であることが好ましい。
16、R17及びR18の電子供与性基としては、アルキル基(−R22)、該アルキル基(−R22)の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換されたアルケニル基;並びに、水酸基又はアセタール基に対して芳香環のオルト位又はパラ位に結合するアルコキシ基(−OR22)及びアルキルチオ基(−SR22);等が挙げられる。
上記R22は、炭素数1以上のアルキル基であることが好ましい。炭素数1以上のアルキル基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基及びn−デシル基等の直鎖状アルキル基;イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、2−エチルエキシル基等の分岐状アルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンタン−1−イル基、アダマンタン−2−イル基、ノルボルナン−1−イル基及びノルボルナン−2−イル基等の脂環式アルキル基;これらの水素の1つがトリメチルシリル基、トリエチルシリル基及びジメチルエチルシリル基等のトリアルキルシリル基で置換されたシリル基置換アルキル基;上記アルキル基において、上記化合物(IV)〜(VI)が有する芳香環に直接結合していない炭素原子が持つ水素原子の少なくとも1つがシアノ基又はフルオロ基等で置換されたアルキル基;等が好ましく挙げられる。
16、R17及びR18の電子吸引性基としては、−C(=O)R23a(R23aは置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキル基である。);−C(=O)R23b(R23bは置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基である。);−C(=O)OR23a;−SO223a;−SO223b;ニトロ基;ニトロソ基、トリフルオロメチル基、水酸基又はアセタール基に対してメタ位に置換された−OR23a;水酸基又はアセタール基に対してメタ位に置換された−OR23b;水酸基又はアセタール基に対してメタ位に置換された−SR23a;水酸基又はアセタール基に対してメタ位に置換された−SR23b;及び上記−C(=O)R23a、−C(=O)OR23a、−SO223a及び−SR23a中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換された基又は炭素−炭素三重結合に置換された基;等が挙げられる。
上記一般式(IXa)〜(XIa)で示される構造として、例えば具体的に下記に示されるものが挙げられる。例えば、下記に示される構造のいずれかのHに代えて、上記式(1)の*部分で結合したものをユニットCとして用いることができる。
上記ユニットCのレジスト組成物中の含有量としては、上記ユニットA及びユニットBの合量に対し、0〜2モル当量であることが好ましい。
上記ユニットCは、後述するように上記ポリマーのユニットとして含有してもよいが、低分子量成分としてレジスト組成物中に加えた態様でもよい。
本発明の一つの態様のレジスト組成物におけるポリマーが、上記ユニットCを含有することで、粒子線又は電磁波に対する感度を向上させることが可能となる。
ユニットCとして一般式(XI)で示される化合物の構造を含む場合、オニウム塩のYは酸性度の高いもの、例えば、アルキル及びアリールスルホネートアニオン、フッ素含有アルキル及びアリールスルホネートアニオン、BF 及びPF 等を選択することが好ましい。それにより、一般式(XI)で示される化合物の構造が変化して、後の光照射により高い増感作用を有することとなる。
(ユニットD)
本発明の一つの態様におけるポリマーは、ヒドロキシアリール基を有するユニット(以下、「ユニットD」ともいう)を含有することも好ましい。上記ユニットDとしては、ヒドロキシアリール基が該構造のいずれかの位置で上記式(1)の*部分に結合したユニットが好ましい。
ユニットDは、上記ユニットAとユニットBとが発生したラジカルを安定化できれば特に制限はないが、例えば具体的には、下記式(XII)に示されるユニットが挙げられる。
上記一般式中、R21の各々は、独立して、水素原子、ヒドロキシ基及びアルキル基からなる群より選択されるいずれかであることが好ましい。R21としてのアルキル基は置換基を有していてもよい。
上記アルキル基としては、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ブチル基、ペンチル基等の炭素数1〜5の直鎖状又は分岐状のアルキル基が挙げられる。
上記アルキル基が有しても良い置換基としては、ヒドロキシ基、スルホニルオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アルキルオキシカルボニル基、シアノ基、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。
9は0〜4の整数である。
上記式(XII)中のR11、L及びSpは上記式(VII)のR11、L及びSpと同様のものが挙げられる。
ユニットDとして具体的には、4−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート等のモノマーから構成されるものが挙げられる。
上記ポリマーが上記ユニットDを含有することで、粒子線又は電磁波を照射した際に安定的に架橋を促進することが可能となる。
(その他のユニット)
本発明の一つの態様におけるポリマーは、上記ユニットA〜Dの他に、本発明の効果を損なわない範囲で、レジスト組成物として通常用いられるユニット(以下、「ユニットE」ともいう)を有していてもよい。
例えば、上記式(1)の*部分にエーテル基、ラクトン又はスルトン骨格、エステル基、ヒドロキシ基、酸解離性基、エポキシ基、グリシジル基、オキセタニル基等を含有する骨格を有するユニット(以下、「ユニットE」ともいう)が挙げられる。
エポキシ基、グリシジル基及びオキセタニル基等を含有する骨格を有するユニットは、上記ユニットAから発生する酸が強酸を用いた場合、すなわち、X−がCFSO 等の場合、カチオン重合も起こり得るため好ましい。
また、本発明の一つの態様におけるポリマーは、上記式(1)の構造を有しないスチレン、4-ヒドロキシスチレン、2-ヒドロキシ-6-ビニルナフタレン、(メタ)アクリル酸エステル及びこれらの誘導体等から構成されるユニット等を有していても良い。
本発明の一つの態様におけるレジスト組成物が、ユニットEとして、エポキシ基、グリシジル基、オキセタニル基等を含むポリマーを含有するとき、粒子線又は電磁波の照射により分子内架橋反応が起こりうる。そのため、ユニットAから発生する酸として強酸を用いた場合、すなわち、YがCFSO 等の場合、酸の作用により水溶性現像液への溶解性が高まる酸解離性基を有するユニットを、本発明におけるポリマーのユニットとして含まないことが好ましい。
本発明の一つの態様におけるポリマーの各ユニットの組成比はポリマーの全物質量中、上記ユニットAが0〜80mol%、上記ユニットBが0〜90mol%であることが好ましく、上記ユニットCが0〜50mol%であることが好ましく、上記ユニットDが0〜50mol%であることが好ましく、上記ユニットEが0〜60mol%であることが好ましい。
本発明の一つの態様におけるポリマーは、上記それぞれのユニットを構成するモノマー成分を原料として用い、上記配合割合となるように通常の方法で重合することにより得ることができる。なお、上記各ユニットは同一ポリマーに含まれていてもよく、数種のポリマーにそれぞれ含まれていてもよい。
<5>増感化合物
本発明の一つの態様のレジスト組成物は、上記ポリマーのユニットCとして増感剤として機能する化合物を含む構成に加えて、又は、その構成に代えて、下記一般式(IXb)〜(XIb)で示される増感化合物を低分子量化合物として含むことも好ましい。
上記前記一般式(IXb)〜(XIb)中、R16〜R19は、(IXb)〜(XIb)中のR16〜R19と同様のものが挙げられる。
なお、本発明において、低分子化合物とは重量平均分子量が1000未満のものであり、ポリマーとは重量平均分子量が1000以上のものとする。
上記一般式(IXb)〜(XIb)で示される化合物(以下、「増感化合物」ともいう)として、例えば具体的に下記に示されるものが挙げられる。また、増感化合物としては、上記式(IXb)及び(Xb)のヒドロキシ基が保護されたもの、すなわち、上記式(IXa)及び(Xa)のRとして、酸又は塩基により脱保護するエステル、カーボネート、ケタール、シリルエーテル等を含有する1価の基を有するものも用いることができる。
<6>その他の成分
本発明の一つの態様のレジスト組成物は、いずれの態様においても、本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を配合してもよい。配合可能な成分としては、公知の添加剤、例えば、光酸発生剤、酸反応性化合物、多官能ラジカル重合性化合物、含フッ素はっ水ポリマー、トリオクチルアミン等のクエンチャー、界面活性剤、充填剤、顔料、帯電防止剤、難燃剤、光安定剤、酸化防止剤、イオン補足剤及び溶剤等から選ばれる少なくとも1つを添加してもよい。
上記含フッ素はっ水ポリマーとしては、液浸露光プロセスに通常用いられるものが挙げられ、上記ポリマーよりもフッ素原子含有率が大きい方が好ましい。それにより、レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成する場合に、含フッ素はっ水ポリマーのはっ水性に起因して、レジスト膜表面に上記含フッ素はっ水ポリマーを偏在化させることができる。
<7>レジスト組成物
本発明の一つの態様であるレジスト組成物として、より具体的には下記が例示できる。
上記オニウム−オキソ酸塩を主成分として含むレジスト組成物;上記オニウム−オキソ酸塩と上記ポリマーとを含むレジスト組成物;上記オニウム−オキソ酸塩と上記酸反応性化合物と上記光酸発生剤とを含むレジスト組成物;等が挙げられる。
本発明の一つの態様のレジスト組成物中の上記オニウム−オキソ酸塩の含有量は、レジスト組成物成分中10〜100質量%であることが好ましく、20〜70質量%であることがより好ましく、30〜50質量%であることがさらに好ましい。なお、各成分の含有量の算出において、有機溶剤はレジスト組成物成分に含まないこととする。
本発明の一つの態様のレジスト組成物が、上記ポリマーを含む場合、10〜90質量%であることが好ましく、30〜60質量%であることがより好ましい。
本発明の一つの態様のレジスト組成物は光酸発生剤をユニットAとして又は低分子化合物として含有してもよいが、上記オニウム−オキソ酸塩に対し0.1〜1モル当量であることが好ましい。
本発明の一つの態様のレジスト組成物が増感化合物をユニットCとして及び/又は低分子化合物として含有する場合、上記オニウム−オキソ酸塩に対し0.1〜2モル当量であることが好ましい。
なお、上記オニウム−オキソ酸塩は単一でもよく、また複数種を組み合わせて併用してもよい。
<デバイスの製造方法>
本発明のひとつの態様は、上記レジスト組成物を基板上に塗布する等してレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、第1活性エネルギー線を用いて上記レジスト膜をパターン状に露光するフォトリソグラフィ工程と、露光されたレジスト膜を現像してフォトレジストパターンを得るパターン形成工程と、を含むデバイスの製造方法である。
本発明のひとつの形態は、上記レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程とフォトリソグラフィ工程とパターン形成工程とを含み、個片化チップを得る前のパターンを有する基板の製造方法であってもよい。
フォトリソグラフィ工程において露光に用いる第1活性エネルギー線としては、本発明のオニウム−オキソ酸塩が活性化させ得る光であればよく、KrFエキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2エキシマレーザ光、電子線、UV、可視光線、X線、電子線、イオン線、i線、EUV等を意味する。
本発明のひとつの態様において、フォトリソグラフィ工程の露光に用いる第1活性エネルギー線としては、粒子線又は電磁波が好ましく挙げられる。好ましい粒子線又は電磁波としては、それぞれ電子線(EB)又は極端紫外線(EUV)等が挙げられる。
光の照射量は、光硬化性組成物中の各成分の種類及び配合割合、並びに塗膜の膜厚等によって異なるが、1J/cm以下又は1000μC/cm以下であることが好ましい。
上記レジスト組成物は、上記増感化合物を含むか、対応する上記増感化合物を増感ユニットとしてポリマーに含む場合、粒子線又は電磁波の照射後に、紫外線等で第2活性エネルギーの照射を行うことも好ましい。
以下に、本発明のいくつかの態様を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
<オニウム−オキソ酸塩1の合成>
(合成例1)ビス−(トリフェニルスルホニウム)−タングステート(IV)(塩1)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージド2.0gと酸化銀0.68gを純水20gに加えて3時間撹拌する。その後固体をろ別し、得られた水溶液にタングステン酸0.57gを加えて3時間撹拌する。撹拌後、ろ過して得られた水溶液を濃縮し、その後プロピレングリコールモノメチルエーテル5gを添加して溶媒留去することで、ビス−(トリフェニルスルホニウム)−タングステート(IV)を1.3g得る。
<オニウム−オキソ酸塩2の合成>
(合成例2)ビス−(t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)−タングステート(IV)(塩2)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージドに代えてt-ブチルジフェニルスルホニウム−ヨージドを用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス-(t−ブチルフェニルジフェニルスルホニウム)−タングステート(IV)を1.5g得る。
<オニウム−オキソ酸塩3の合成>
(合成例3)ジベンゾチオフェン−9−オキシドの合成
ジベンゾチオフェン7.0gをギ酸21.0gに溶解して35℃とする。これに35質量%過酸化水素水4.1gを滴下して25℃で5時間撹拌する。冷却後、反応液を純水50gに滴下し固体を析出させる。析出した固体をろ別し、純水20gで2回洗浄した後、アセトンを用いて再結晶する。これをろ過した後に乾燥することでジベンゾチオフェン−9−オキシドを7.6g得る。
(合成例4)9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドの合成
上記合成例3で得たジベンゾチオフェン−9−オキシド4.0gとt−ブチルベンゼン3.6gとをメタンスルホン酸19gに溶解して25℃とする。これに五酸化二リン1.5gを添加して室温で15時間撹拌する。その後純水60gを添加してさらに5分撹拌後、酢酸エチル20gで2回洗浄する。これを分液して、得られた水層にヨウ化カリウム1.9gと塩化メチレン30gとを添加して室温で2時間撹拌する。その後これを分液して、得られた有機層を純水40gで4回洗浄する。回収した有機層を濃縮することで9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを3.3g得る。
(合成例5)ビス[9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−タングステート(IV)(塩3)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージドに代えて9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス[9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−タングステート(IV)を1.2g得る。
(合成例6)ビス[9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−テルライト(IV)(塩4)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージドに代えて9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用い、タングステン酸に代えて二酸化テルルを用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス[9−(4−t−ブチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−テルライト(IV)を1.2g得る。
<オニウム−オキソ酸塩5の合成>
(合成例7)9−(4−トリフルオロメチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドの合成
あらかじめ脱水した容器にマグネシウム1.2gとTHF5.1gを添加して窒素気流化とする。そこに4−ブロモベンゾトリフルオライド7.1gをTHF7.1gで希釈した溶液を30分かけて滴下する。滴下後25℃で1時間撹拌することで得られた溶液を、上記合成例3で得たジベンゾチオフェン−9−オキシド3.0gと塩化トリメチルシラン3.7gを塩化メチレン15gに溶解した溶液中に0℃で30分かけて滴下する。滴下後、25℃で30分撹拌した後に、純水35gを添加する。その後、分液して得られた有機層にヨウ化カリウム5.7gと純水30gを加えて1時間撹拌する。撹拌後、分液して得られた有機層を純水30gで3回洗浄し、回収した有機層を濃縮する。これをカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=95/5(体積比))により精製することで9−(4−トリフルオロメチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを5.3g得る。
(合成例8)9−(4−トリフルオロメチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−アンチモネート(III)(塩5)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージドに代えて9−(4−トリフルオロメチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用い、タングステン酸に代えて三酸化アンチモンを用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、9−(4−トリフルオロメチルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−アンチモネート(III)を1.8g得る。
<オニウム−オキソ酸塩6の合成>
(合成例9)9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドの合成
4−ブロモベンゾトリフルオライドに代えて4−ブロモスチレンを用いる以外は上記合成例7と同様の操作を行うことで、9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを3.6g得る。
(合成例10)ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−タングステート(IV)(塩6)の合成
トリフェニルスルホニウム-ヨージドに代えて9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−タングステート(IV)を1.6g得る。
<オニウム−オキソ酸塩7の合成>
(合成例11)ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−テルライト(IV)(塩7)の合成
トリフェニルスルホニウム-ヨージドに代えて9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用い、タングステン酸に代えて酸化テルル(IV)を用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−テルライト(IV)を1.8g得る。
<オニウム−オキソ酸塩8の合成>
(合成例12)ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−スタネート(IV)(塩8)の合成
トリフェニルスルホニウム-ヨージドに代えて9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヨージドを用い、タングステン酸に代えてαスズ酸(IV)を用いる以外は上記合成例1と同様の操作を行うことで、ビス[9−(4−ビニルフェニル)ジベンゾチオフェニウム]−スタネート(IV)を1.4g得る。
<オニウム−オキソ酸塩9の合成>
(合成例13)トリフェニルスルホニウム−ハイドロゲンセレナイト(IV)(塩9)の合成
トリフェニルスルホニウム−ヨージド2.0gと酸化銀0.68gを純水20gに加えて3時間撹拌する。その後固体をろ別し、得られた水溶液に亜セレン酸0.58gを加えて3時間撹拌する。撹拌後、ろ過して得られた水溶液を濃縮し、その後プロピレングリコールモノメチルエーテル5gを添加して溶媒留去することで、トリフェニルスルホニウム−ハイドロゲンセレナイト(IV)を1.4g得る。
<ユニットAを構成する化合物A1の合成>
(合成例14)9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネートの合成
上記合成例3で得たジベンゾチオフェン−9−オキシド4.0gとフェノール2.8gとをメタンスルホン酸19gに溶解して25℃とする。これに五酸化二リン1.5gを添加して室温で15時間撹拌する。その後純水60gを添加してさらに5分撹拌後、酢酸エチル20gで2回洗浄する。これを分液して、得られた水層にトリフルオロメタンスルホン酸カリウム3.9gと塩化メチレン30gとを添加して室温で2時間撹拌する。その後これを分液して、得られた有機層を純水40gで4回洗浄する。回収した有機層を濃縮し、ジイソプロピルエーテル100gに滴下して固体を析出させる。析出した固体をろ別して乾燥することで9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホンネートを5.6g得る。
(合成例15)9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A1)の合成
上記合成例14で得た9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネート5.0gとメタクリル酸クロライド1.6gとを塩化メチレン40gに溶解して25℃とする。これに、トリエチルアミン1.6gを塩化メチレン7gに溶解した溶液を滴下して25℃で2時間撹拌する。撹拌後、純水20gを添加してさらに10分撹拌した後に分液する。有機層を純水20gで2回洗浄した後に、回収した有機層を濃縮し、ジイソプロピルエーテル100gに滴下することで固体を析出させる。析出した固体をろ別した後に乾燥させて9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A1)を5.8g得る。
<ユニットAを構成する化合物A2の合成>
(合成例16)9−(4−アクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A2)の合成
メタクリル酸クロライドに代えてアクリル酸クロライドを用いる以外は上記合成例15と同様の操作を行うことで、9−(4−アクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A2)を4.4g得る。
<ユニットAを構成する化合物A3の合成>
(合成例17)9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエートの合成
トリフルオロメタンスルホン酸カリウムに代えて安息香酸を用い、濃縮した有機層をカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=70/30(体積比))により精製する以外は上記合成例14と同様の操作を行うことで、9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエートを3.2g得る。
(合成例18)9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエート(化合物A3)の合成
9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネートに代えて9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエートを用い、メタクリル酸クロライドの代わりにメタクリル酸無水物を用いて濃縮した有機層をカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=70/30(体積比))により精製する以外は上記合成例15と同様の操作を行うことで、9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエート(化合物A3)を5.9g得る。
<ユニットAを構成する化合物A4>の合成
(合成例19)9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヘキサヒドロキソアンチモネート(V)(化合物A4)の合成
上記合成例18で得た9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエート3.0gを塩化メチレン24gに溶解し、これにヘキサヒドロキソアンチモン酸カリウム1.5g及び純水24gを添加して室温で15時間撹拌する。その後、分液して回収した有機層を純水24gで洗浄する。回収した有機層を濃縮し、得られた有機層をカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=80/20(体積比))により精製することで、9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヘキサヒドロキソアンチモネート(V)(化合物A4)を2.1g得る。
<ユニットAを構成する化合物A5>の合成
(合成例20)9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヘキサフルオロアンチモネート(V)(化合物A5)の合成
ヘキサヒドロキソアンチモン酸カリウムに代えてヘキサフルオロアンチモン酸カリウムを用いる以外は上記合成例19と同様の操作を行うことで9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ヘキサフルオロアンチモネート(V)(化合物A5)を2.3g得る。
<ユニットAを構成する化合物A6の合成>
(合成例21)(4−ヒドロキシ)フェニルジフェニルスルホニウム−トリフルオロメタンスルホネートの合成
ジベンゾチオフェン−9−オキシドに代えてジフェニルスルホキシドを用いる以外は上記合成例14と同様の操作を行うことで、(4−ヒドロキシ)フェニルジフェニルスルホニウム−トリフルオロメタンスルホネートを5.2g得る。
(合成例22)(4−メタクリルオキシ)フェニルジフェニルスルホニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A6)の合成
9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネートに代えて(4−ヒドロキシ)フェニルジフェニルスルホニウム−トリフルオロメタンスルホンネートを用いる以外は上記合成例15と同様の操作を行うことで、9−(4−メタクリルオキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−ベンゾエート(化合物A6)を5.9g得る。
<ユニットAを構成する化合物A7の合成>
(合成例23)5−(4−ヒドロキシナフチル)テトラメチレンスルホニウム―トリフルオロメタンスルホネートの合成
ジベンゾチオフェン−9−オキシドに代えてテトラメチレンスルホキシドを用い、フェノールに代えて1−ナフトールを用いる以外は上記合成例14と同様の操作を行うことで、5−(4−ヒドロキシナフチル)テトラメチレンスルホニウム―トリフルオロメタンスルホネートを4.7g得る。
(合成例24)5−(4−メタクリルオキシナフチル)テトラメチレンスルホニウム―トリフルオロメタンスルホネート(化合物A7)の合成
9−(4−ヒドロキシフェニル)ジベンゾチオフェニウム−トリフルオロメタンスルホネートに代えて5−(4−ヒドロキシナフチル)テトラメチレンスルホニウム−トリフルオロメタンスルホンネートを用いる以外は上記合成例15と同様の操作を行うことで、(5−(4−メタクリルオキシナフチル)テトラメチレンスルホニウム−トリフルオロメタンスルホネート(化合物A7)を5.1g得る。
<ユニットBを構成する化合物B1の合成>
(合成例25)1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンの合成
あらかじめ水分を除去したフラスコにマグネシウム2.0gとTHF10gとを加える。これに、4−(2−エトキシ)エトキシフェニルブロミド 10.0gをTHF50.0gに溶解した溶液を室温で1時間かけて滴下する。滴下後に室温で1時間撹拌した後、得られた4−(2−エトキシ)エトキシフェニルマグネシウムブロミド溶液を別途準備したピバル酸クロライド 9.8gとTHF40gとを加えたフラスコ中に5℃で30分間かけて滴下する。滴下後、30分撹拌した後に3%塩酸150gを加えて、さらに10分間撹拌する。その後、THFを留去し、酢酸エチル150gを用いて抽出する。これを分液し、得られた有機層を純水60gで3回洗浄する。その後、分液して得られた有機層を溶媒留去した後にカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=20/80(体積比))により精製することで、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンを5.8g得る。
(合成例26)1−(4−メタクリルオキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B1)の合成
上記合成例25で得た1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン4.0gとメタクリル酸無水物4.1gとを塩化メチレン32gに溶解して25℃とする。これに、トリエチルアミン2.7gを塩化メチレン7gに溶解した溶液を滴下して25℃で2時間撹拌する。撹拌後、純水20gを添加してさらに10分撹拌した後に分液する。有機層を純水20gで2回洗浄した後に回収した有機層を濃縮し、得られた有機層を溶媒留去した後にカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=10/90(体積比))により精製することで、1−(4−メタクリルオキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B1)を4.6g得る。
<ユニットBを構成する化合物B2の合成>
(合成例27)1−(4−アクリルオキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B2)の合成
メタクリル酸無水物に代えてアクリル酸クロライドを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、1−(4−アクリルオキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B2)を5.3g得る。
<ユニットBを構成する化合物B3の合成>
(合成例28)1−(6−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンの合成
4−(2−エトキシ)エトキシフェニルブロミドに代えて2−ブロモ−6−(2−エトキシ)エトキシナフタレンを用いる以外は上記合成例25と同様の操作を行うことで、1−(6−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンを6.9g得る。
(合成例29)1−(6−メタクリルオキシナフタレン−2−イル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B3)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンに代えて1−(6−ヒドロキシナフタレン−2−イル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、1−(6−メタクリルオキシナフタレン−2−イル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B3)を5.3g得る。
<ユニットBを構成する化合物B4の合成>
(合成例30)1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2,2−ジメチル−1−プロパノンの合成
4−(2−エトキシ)エトキシフェニルブロミドに代えて4−(2−ビニルオキシ)エトキシフェニルブロミドを用いる以外は上記合成例25と同様の操作を行うことで、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2,2−ジメチル−1−プロパノンを6.3g得る。
(合成例31)1−[4−(2−メタクリルオキシ)エトキシフェニル]−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B4)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンに代えて1−(2−ヒドロキシエトキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、1−[4−(2−メタクリルオキシ)エトキシフェニル]−2,2−ジメチル−1−プロパノン(化合物B4)を5.6g得る。
<ユニットBを構成する化合物B5の合成>
(合成例32)1−[4−(2−メタクリロイルオキシ)エトキシフェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパノン(化合物B5)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンに代えて1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(イルガキュア2959)を用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、1−[4−(2−メタクリロイルオキシ)エトキシフェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパノン(化合物B5)を6.5g得る。
<ユニットBを構成する化合物B6の合成>
(合成例33)フェニルグリオキシ酸クロライドの合成
フェニルグリオキシ酸5.0gをアニソール35gに溶解して50℃とする。これに塩化オキサリル5.1gを10分間かけて滴下し50℃で2時間撹拌する。これを、70℃として過剰の塩化オキサリルを留去した後に減圧下でアニソールを留去し濃縮することで、フェニルグリオキシ酸クロライドのアニソール溶液を26.3g得た。
(合成例34)1−(4−メトキシフェニル)−2−フェニルエタンジオンの合成
合成例33で得たフェニルグリオキシ酸クロライドのアニソール溶液25.0gを塩化メチレン35gに溶解して0℃とする。これに塩化アルミニウム4.3gを添加して0℃で2時間撹拌する。これに純水35gを加えて10分間撹拌後に分液する。得られた有機層を純水30gで2回洗浄した後に回収した有機層を濃縮し、得られた有機層を溶媒留去した後にカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=10/90(体積比))により精製することで、1−(4-メトキシフェニル)−2−フェニルエタンジオンを5.6g得る。
(合成例35)1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタンジオンの合成
合成例34で得た1−(4−メトキシフェニル)−2−フェニルエタンジオン5.0gを酢酸95mlに溶解する。これに、48質量%HBr水溶液33.2gを70℃で10分間かけて滴下する。滴下後、110℃で70時間攪拌する。その後、水150gを添加して結晶化する。これをろ過し、結晶を水250gで洗浄した後、乾燥することで1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタンジオンを4.1g得る。
(合成例36)2,2−ジメトキシ−1−(4−メタクリルオキシフェニル)エタン−1−オン(化合物B6)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルエタンジオン4.0gと硫酸0.10gとをメタノール12gに溶解して25℃とする。これにオルト蟻酸トリメチル2.2gを滴下して3時間攪拌する。トリエチルアミン0.6gを30℃で添加して5分間攪拌後、溶媒を留去する。得られた残渣にアセトニトリル25g、トリエチルアミン4.5g及びジメチルアミノピリジン0.11gを添加した後、アセトニトリル5.0gで希釈したメタクリル酸無水物6.8gを室温で滴下する。滴下後、25℃にて2時間攪拌した後、3質量%NaHCO水溶液64gを添加して5分間攪拌する。その後、酢酸エチル32gで抽出し、水10gで3回洗浄後に回収した有機層を濃縮し、得られた有機層を溶媒留去した後にカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=10/90(体積比))により精製することで、2,2−ジメトキシ−1−(4−メタクリルオキシフェニル)エタン−1−オン(化合物B6)を4.3g得る。
<ユニットBを構成する化合物B7の合成>
(合成例37)9−フルオレノンO−メタクリルオキシム(化合物B7)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンに代えて9−フルオレノンオキシムを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、9−フルオレノンO−メタクリルオキシム(化合物B7)を4.5g得る。
<増感化合物としての増感化合物1の合成>
(合成例38)2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノンの合成
2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノン6.0gとジメチル硫酸11.7gと炭酸カリウム12gとをアセトン36gに溶解する。混合物を還流温度で8時間攪拌する。混合物を25℃に冷却し、純水90gの添加後さらに10分攪拌し、沈殿物をろ過する。得られた沈殿物を酢酸エチル60gに溶解し、水10gで3回洗浄後に回収した有機層を濃縮し、エタノール48gを用いて再結晶することで2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノン6.5gを得る。
(合成例39)2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾヒドロール(増感化合物1)の合成
2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノン4.0gをエタノール32gに溶解し、これに水素化ホウ素ナトリウム1.5gを添加し室温で3時間攪拌する。その後、純水120gの添加後さらに10分攪拌してから沈殿物をろ過する。得られた沈殿物を酢酸エチル80gに溶解し、水10gで3回洗浄後に回収した有機層を濃縮することで2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾヒドロール3.5gを得る。
(合成例40)2,4−メトキシ−4'−メチルチオベンゾフェノンの合成
4−ブロモチオアニソール8.0gをテトラヒドロフランの32gに溶解させ、そこに1mol/LメチルマグネシウムブロミドのTHF溶液39mlを5℃以下で滴下する。滴下後、5℃以下で30分撹拌し、4−メチルチオフェニルマグネシウムブロミドのTHF溶液を得る。2,4−ジメトキシベンゾイルクロリド8.8gをTHF15gに溶解した溶液中に、4−メチルチオフェニルマグネシウムブロミドのTHF溶液を10℃以下で滴下し、その後25℃で1時間撹拌する。撹拌後、10質量%塩化アンモニウム水溶液50gを20℃以下で添加してさらに10分撹拌し、有機層を酢酸エチル80gで抽出する。これを水で洗浄後に酢酸エチル及びテトラヒドロフランを留去することで粗結晶を得る。粗結晶をエタノール120gを用いて再結晶させ、2,4−ジメトキシ−4'−メチルチオベンゾフェノンを7.6g得る。
(合成例41)(2,4−ジメトキシ)フェニル−(4'−メチルチオ)フェニル−ジメトキシメタン(増感化合物2)の合成
合成例40で得られる2,4−ジメトキシ−4'−メチルチオベンゾフェノン5.0gと硫酸47mgとオルトギ酸トリメチル13.5gとをメタノール12.5gに溶解し、これを還流温度で3時間攪拌する。その後室温まで冷却し、これに5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液50gを追加した後、10分間さらに撹拌し、析出した結晶をろ過する。結晶を回収して酢酸エチル50gに再溶解後に水で洗浄する。その後、酢酸エチルを留去することで(2,4−ジメトキシ)フェニル−(4'−メチルチオ)フェニル−ジメトキシメタン4.0gを得る。
(合成例42)4−フルオロ−4'−メチルチオベンゾフェノンの合成
2,4−ジメトキシベンゾイルクロリドに代えて4-フルオロベンゾイルクロリドを用いる以外は上記合成例40と同様の操作を行うことで4−フルオロ−4'−メチルチオベンゾフェノンを7.4g得る。
(合成例43)4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾフェノンの合成
合成例42で得られる4−フルオロ−4'−メチルチオベンゾフェノン6.0gをDMF30gに溶解し、これにチオフェノール3.2gと炭酸カリウム4.0gを添加して70℃で4時間撹拌する。撹拌後、純水90gを加えてさらに10分撹拌し、有機層をトルエン60gで抽出する。これを水で3回洗浄後にトルエンを留去することで粗結晶を得る。粗結晶をエタノール40gを用いて再結晶させ、4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾフェノンを5.6g得る。
(合成例44)(4−メチルチオ)フェニル−(4'−フェニルチオ)フェニル−ジメトキシメタン(増感化合物3)の合成
2,4−ジメトキシ−4'−メチルチオベンゾフェノンに代えて4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾフェノンを用いる以外は上記合成例41と同様の操作を行うことで(4−メチルチオ)フェニル−(4'−フェニルチオ)フェニル−ジメトキシメタンを3.1g得る。
(合成例45)(4−メチルチオ)フェニル−(4'−フェニルチオ)フェニル−ジエトキシメタン(増感化合物4)の合成
(4−メチルチオ)フェニル−(4'−フェニルチオ)フェニル−ジメトキシメタン5.0gとカンファースルホン酸300mgとオルトギ酸トリエチル4.3gとを脱水エタノール32.5gに溶解し、これを70℃として溶液中のメタノールをエタノールとともに留去しながら5時間攪拌する。その後室温まで冷却し、これに5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液50gを追加した後、酢酸エチル50gで抽出し、水で3回洗浄する。その後、酢酸エチルを留去し、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/シクロヘキサン=5/95(体積比))により精製することで(4−メチルチオ)フェニル−(4'−フェニルチオ)フェニル−ジエトキシメタン4.6gを得る。
(合成例46)4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾヒドロール(増感化合物5)の合成
2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノンに代えて4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾフェノンを用いる以外は上記合成例39と同様の操作を行うことで4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾヒドロールを2.4g得る。
<ユニットCを構成する化合物C1の合成>
(合成例47)2,4−ジメトキシ−4'−(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゾフェノンの合成
2,4−ジメトキシ−4'−ヒドロキシ−ベンゾフェノン4.0gと2−クロロエチルビニルエーテル4.8gと炭酸カリウム6.4gとをジメチルホルムアミド24gに溶解する。混合物を110℃で15時間攪拌する。そして、混合物を25℃に冷却し、水60gの添加後さらに攪拌した後トルエン24gで抽出し、水10gで3回洗浄後に回収した有機層を濃縮し、得られた有機層を溶媒留去した後にカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=10/90(体積比))により精製することで、2,4−ジメトキシ−4'−(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゾフェノン5.4gを得る。
(合成例48)2,4−ジメトキシ−4'−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンの合成
合成例47で得られる2,4−ジメトキシ−4'−(2−ビニルオキシ−エトキシ)−ベンゾフェノン5.4gとピリジニウム−p−トルエンスルホン酸0.42gと純水4.2gとをアセトン36gに溶解する。混合物を35℃で12時間攪拌する。そして、3質量%炭酸ナトリウム水溶液添加後に混合物をさらに攪拌後に酢酸エチル42gで抽出し、水10gで3回洗浄後に回収した有機層を濃縮することで、2,4−ジメトキシ−4'−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノン4.3gを得る。
(合成例49)2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾフェノンの合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノン代えて2,4−ジメトキシ−4'−(2−ヒドロキシ-エトキシ)−ベンゾフェノンを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾフェノンを5.4g得る。
(合成例50)2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾヒドロール(化合物C1)の合成
2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノンに代えて2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾフェノンを用い、濃縮して得られた残差をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=20/80(体積比))により精製すること以外は上記合成例39と同様の操作を行うことで、2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾヒドロール(化合物C1)を3.7g得る。
<ユニットCを構成する化合物C2の合成>
(合成例51)1−(2,4−ジメトキシ)フェニル−1−[4'−(2−ヒドロキシ)エトキシフェニル]−1,1−ジメトキシメタンの合成
2,4−ジメトキシ−4'−メチルチオベンゾフェノンに代えて2,4−ジメトキシ−4'−(2−ヒドロキシ−エトキシ)ベンゾフェノンを用いる以外は上記合成例41と同様の操作を行うことで、1−(2,4−ジメトキシ)フェニル−1−[4'−(2−ヒドロキシ)エトキシフェニル]−1,1−ジメトキシメタンを3.3g得る。
(合成例52)1−(2,4−ジメトキシ)フェニル−1−[4'−(2−メタクリルオキシ)エトキシフェニル]−1,1−ジメトキシメタン(化合物C2)の合成
1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−ジメチル−1−プロパノンに代えて1−(2,4−ジメトキシ)フェニル−1−[4'−(2−ヒドロキシ)エトキシフェニル]−1,1−ジメトキシメタンを用いる以外は上記合成例26と同様の操作を行うことで、2,4−ジメトキシ−4'−(2−メタクリルオキシエトキシ)ベンゾフェノン(化合物C2)を3.7g得る。
<ポリマー1の合成>
(合成例53)ポリマー1の合成
ユニットAを構成する化合物A1を6.9gと、ユニットBを構成する化合物B1を5.1gと、その他のユニット(以下、「ユニットE」ともいう)を構成するα−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン(モノマーE1)3.0g及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート(モノマーE2)2.8gと、重合開始剤としてのジメチル−2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.81gと、2−メルカプトエタノール0.16gとを、メタノール12gとγ−ブチロラクトン12gとの混合溶液に溶解して脱酸素する。これをあらかじめ70℃に加熱したγ−ブチロラクトン4gとメタノール4gとの混合液に4時間かけて滴下する。滴下後に2時間撹拌してその後に冷却する。冷却後に90gのジイソプロピルエーテルに滴下することで再沈殿する。これをろ過し、真空乾燥することで目的のポリマー1を7.4g得る。
上記にポリマーのユニット比の開示があるが、本発明のいくつかの態様のポリマーはこれに限定されない。
<ポリマー2〜18の合成>
(合成例54)ポリマー2〜18の合成
上記合成例53に倣い、ユニットAを構成する上記化合物A1〜A6のいずれかと、ユニットBを構成する化合物B1〜B6のいずれかと、ユニットCを構成する化合物C1〜C2のいずれかと、ユニットDを構成するモノマーDと、ユニットEを構成するE1〜E5の少なくともいずれかとを適宜用いて、ポリマー2〜18を合成する。合成した各ポリマーの詳細を表1に示す。
モノマーD:4−ヒドロキシフェニルメタクリレート
モノマーE1:α−メタクリルオキシ−γ−ブチロラクトン
モノマーE2:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
モノマーE3:4−tertブトキシスチレン
モノマーE4:2−ヒドロキシエチルアクリレート
モノマーE5:グリシジルメタクリレート
<レジスト組成物の調製>
上記ポリマー1、3、7、10、12、13及び15のいずれかを200mgと、塩3を176mg、塩5を100mg及び塩6を165mg(それぞれ0.2mmol)又は添加なしと、増感化合物1及び4を0.1mmol若しくは添加なしと、界面活性剤としてNovac FC−4434を0.3mgの割合で添加してサンプルを調整し、γ−ブチロラクトン4mlと乳酸エチル4mlとの混合溶媒に溶解して、実施例1〜8及び比較例1のレジスト組成物サンプル1〜9を調製する。
<現像液の調製>
上記ポリマー1、3、7、10、12及び13が15質量%溶解するように、純水、メタノール、イソプロピルアルコール及びメチルエチルケトンをそれぞれ組成が0〜90質量%の範囲になるように配合し、それぞれのポリマーに合わせた現像液を調製する。
<電子線感度評価>
あらかじめヘキサメチレンジシラザンを修飾したシリコンウェハ上に上記レジスト組成物サンプル1をスピンコートする。これを110℃のホットプレート上に1分間プレベークすることで、厚さ200nmの塗布膜が形成された基板を得る。該基板の塗布膜に対し、電子線描画装置を用いて、30keVの電子線により2μmのラインアンドスペースパターンとなるように描画する。電子線照射後の基板を、上記現像液を用いて1分間現像し、その後に純水でリンスすることで2μmのラインアンドスペースパターンを得る。このときの照射量をEmax[μC/cm]として電子線照射による感度を求める。
上記サンプル2〜9に対しても、上記と同様にして感度評価を行う。結果を表2に示す。
表2の実施例1〜8に示すように密度の高いタングステンのオキソ酸をアニオンとするオニウム塩を添加することにより、添加しない比較例と比べて感度が向上した。本発明のレジストは従来の酸触媒による化学増幅レジストではないため、実施例1と2に比較より酸強度の異なる化合物A1と化合物A3のどちらを用いても感度に大きな差は見られないことがわかる。一方、タングステン酸アニオンを持つ塩化合物3、5及び6を用いた場合、タングステンを含むことで膜の密度が大きく向上するため電子線に対して高感度化する。タングステン等の遷移金属は、水素、炭素、酸素等の有機元素よりも高密度で電子線に対して感度が大きいためである。タングステン等の元素はEUVにおいても水素、炭素、酸素等よりも吸収が大きいため同様の効果が期待できる。
実施例1と実施例4の比較より、ユニットBを構成するモノマーとして化合物B4のようにスペーサー構造を持つものを用いることで分子が動きやすく架橋しやすくなり、スペーサー構造を持たない化合物B1よりも高感度化することがわかる。スペーサー構造とは、上記式(IV)〜(VI)におけるSp部分に相当する。
実施例1と実施例5との比較より、モノマーE4のようにアクリル基を持つモノマーは、電子線の照射により主鎖にラジカルを発生することで架橋するため、実施例1よりも架橋密度が上がり高感度化することがわかる。スチレン等も同様に架橋するため高感度化することが期待される。
実施例1と実施例6との比較より、モノマーDのようにフェノキシ基を持つモノマーは、電子線の照射により生じたラジカルをトラップしてより安定なフェノキシラジカルを生成することが推測される。寿命が長い安定なラジカルが生成することでラジカルの再結合反応による架橋の効率が上がり高感度化することがわかる。ヒンダードアミン類も同様の効果が期待される。
実施例1と実施例7との比較より、モノマーE5のようにグリシジル基を持つモノマーは、電子線の照射により分解したオニウム塩から発生する酸によりカチオン重合するため、架橋密度が上がり高感度化することが推測される。化合物A1及び塩5のように分解により強酸を発生するオニウム塩をユニットA及び添加剤化合物に用いた場合、カチオン重合性の官能基を持つことで高感度化することが期待できる。
実施例1と実施例8との比較より、オニウム−オキソ酸塩のカチオンにビニル基のようなラジカル重合性基を持つ場合、電子線の照射により分解したオニウム塩又はポリマーから発生するラジカルによりラジカル重合するため、ポリマーに取り込まれるもしくは塩6のように2つのラジカル重合性基を持つ場合、架橋密度が上がる事で高感度化することが推測される。塩6、7及び8のようにラジカル重合性基を持つオニウム塩を添加剤化合物として用いた場合、ラジカル重合性の官能基を持つことで高感度化することが期待できる。
<光増感評価>
電子線評価と同様の方法で2μmのラインアンドスペースパターンとなるように電子線を用いて描画した後に、取り出したウェハーをバンドパスフィフィルターを用いて露光波長が365nm±5nmとなるようにしたブラックライト(FL8BL、日立アプライアンス(株)製)を用いて、真空中でウェハー全面に100mJ/cm照射する。UV照射後の基板を上記現像液を用いて1分間現像し、その後に純水でリンスすることで2μmのラインアンドスペースパターンを得る。このときの照射量をEmax[μC/cm]として電子線照射による感度を求める。結果を表3に示す。
表3の実施例10と表2の実施例3の比較より、レジスト組成物に増感化合物1を添加して電子線露光後のUV照射を行うことにより、高感度化していることがわかる。これは塩1が電子線照射時にオニウム塩を還元することで、2,2',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノンを生成し、次いでUV照射することで該ベンゾフェノンがスルホニウム塩を還元するためであると考えられる。
表3の実施例10と表2の実施例7の比較より、レジスト組成物に増感化合物4を添加して電子線露光後のUV照射を行うことにより、高感度化していることがわかる。これは電子線照射時に塩5のオニウム−オキソ酸塩又はユニットAのオニウム塩の分解により発生した酸により、増感化合物4のジエチルアセタールが分解することで、4−メチルチオ−4'−フェニルチオベンゾフェノンが生成し、次いでUV照射することで該ベンゾフェノンがオニウム−オキソ酸塩のスルホニウム塩又はユニットAのスルホニウム塩を還元するためであると考えられる。
実施例11は、電子線照射時に塩3又はユニットAのオニウム塩の分解により生じた酸の作用によりユニットCの酸解離性基が分解してベンゾフェノン誘導体となるモノマーをポリマーのユニットCを構成するモノマーとして用いている。それにより、実施例9と同様にUV照射時に該ベンゾフェノン誘導体がオニウム−オキソ酸塩のスルホニウム塩を還元するため高感度化していると考えられる。
実施例11は、ポリマー中に含まれる増感化合物の組成量は0.07mmolと少ないが実施例9と同程度の感度を示している。これはベンゾヒドロール誘導体をユニットCとしてポリマー中に含むことで、電子線照射時に生じるラジカルにより水素引き抜きが起こり、ベンゾヒドロール誘導体からケチルラジカルが生じる。そのケチルラジカルは寿命が長いため、オニウム−オキソ酸塩のスルホニウム塩を還元しない場合でも再結合反応によって架橋することとなり、高感度化するためと考えられる。
<レジスト組成物の調製>
塩3及び6をそれぞれ0.23mmol(塩3:203mg、塩6:189mg)と、増感化合物1を0.03mmol(9mg)又は添加なしと、多官能ラジカル重合性化合物としてN-[トリス(3-アクリルアミドプロポキシメチル)メチル]アクリルアミド(NTAA)0.08mmol又は添加なし界面活性剤としてNovac FC−4434を0.3mgの割合で添加してサンプルを調整し、乳酸エチル2mlに溶解して、実施例12〜15のレジスト組成物サンプル13〜16を調製する。
<電子線感度評価>
シリコンウェハ上に上記レジスト組成物サンプル13をスピンコートする。これを130℃のホットプレート上に1分間プレベークすることで、厚さ100nmの塗布膜が形成された基板を得る。該基板の塗布膜に対し、電子線描画装置を用いて、30keVの電子線により2μmのラインアンドスペースパターンとなるように描画する。電子線照射後の基板を、純水を用いて1分間現像することで2μmのラインアンドスペースパターンを得る。このときの照射量をEmax[μC/cm]として電子線照射による感度を求める。
上記サンプル14及び15に対しても、上記と同様にして感度評価を行う。結果を表3に示す。
表4に示すように上記の塩化合物はポリマーを用いなくともEBの照射によりオニウム塩の分解によりオキソ酸もしくは酸化物が生成することで現像液に対する溶解性が変わりパターニングすることが出来る。さらに実施例13に示すように増感化合物1を添加することで実施例1と2の比較と同様に増感化合物を展開しない実施例12よりも増感剤由来の還元により高感度化していると考えられる。
実施例12と実施例14の比較より、多官能のラジカル重合性基を持つNTAAを用いる場合、オニウム塩の分解により生じるラジカルによりラジカル重合することに由来する現像液への溶解性変化が生じるため、NTAAを含まない物と比較して高感度化していると考えられる。
実施例12と実施例15の比較より、分子構造中にラジカル重合性基を持つ塩6を用いる場合、オニウム塩の分解により生じるラジカルによりラジカル重合することに由来する現像液への溶解性変化が生じるため、塩3と比較して高感度化していると考えられる。
本発明のひとつの態様であるレジスト組成物は、電子線(EB)及び極端紫外線(EUV)に対して高感度のオニウム−オキソ酸塩を含み、且つ、酸拡散によるエッジラフネスが小さいため、高感度で高解像度のパターンを形成することができる。

Claims (18)

  1. Al、As、Ti、Zr、Mo、Se、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Te、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi、Po、At、Rn及びRaからなる群より選択される少なくとも1種の元素を含むオキソ酸アニオンと、オニウムカチオンと、を有するオニウム−オキソ酸塩を10〜100質量%含有するレジスト組成物。
  2. 前記オキソ酸アニオンが、Sn(OH) 、AsO 、SbO 、Sb(OH) 、TiO 2−、ZrO 2−、HfO 2−、CrO 2−、MoO 2−、WO 2−、MnO 2−、SnO 2−、SnO 2−、SeO 2−、SeO 2−、TeO 2−、TeO 2−、AsO 3−、VO 3−及びGeO 4−からなる群より選択されるいずれかである請求項1に記載のレジスト組成物。
  3. 前記オニウム−オキソ酸塩が、下記一般式(I)で表される請求項1又は2に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(I)中、R1〜R3はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよい直鎖、分岐鎖又は脂環式のアルキル基、及び、置換基を有していてもよいアリール基のいずれかであり;
    は前記オキソ酸アニオンであり;
    2及びR3は互いに結合して環を形成してもよく;
    nは1〜4の整数である。)
  4. 前記オニウムカチオンが、下記一般式(II)又は(III)のいずれかで表される請求項3に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(II)又は一般式(III)中、Ar〜Arはそれぞれ、置換基を有していてもよいアリール基であり;
    Ar及びArは置換基を有していてもよいアリーレン基であり;
    Tは、直接結合、置換基を有していても良いアルキレン基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子及び置換基を有していても良い窒素原子からなる群より選択されるいずれかの2価の連結基を表す。)
  5. 下記ユニットA〜Dの少なくともいずれかを含むポリマーをさらに含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
    (ユニットA)オニウム塩構造を有し、活性エネルギー照射により第1ラジカルを発生するユニット。
    (ユニットB)炭素原子と炭素原子との多重結合及び炭素原子とヘテロ原子との多重結合からなる群より選択される少なくとも1つの多重結合を含有したラジカル発生構造を有し、活性エネルギー照射により第2のラジカルを発生するユニット。
    (ユニットC)増感剤として機能する基を有するユニット。
    (ユニットD)ヒドロキシアリール基を有するユニット。
  6. 前記ユニットBの前記多重結合が、下記に示される結合の少なくともいずれかである請求項5に記載のレジスト組成物。
  7. 前記ユニットBは、アルキルフェノン骨格、アシルオキシム骨格及びベンジルケタール骨格からなる群より選択されるいずれかを有する請求項5又は6に記載のレジスト組成物。
  8. 前記ユニットBが下記一般式(IV)〜(VI)の少なくともいずれかで示されるものである請求項5〜7のいずれか一項に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(IV)〜(VI)中、
    Lは、カルボニルオキシ基、フェニレンジイル基、ナフタレンジイル基、フェニレンジイルオキシ基、ナフタレンジイルオキシ基、フェニレンジイルカルボニルオキシ基、ナフタレンジイルカルボニルオキシ基、フェニレンジイルオキシカルボニル基及びナフタレンジイルオキシカルボニル基からなる群より選択されるいずれかであり、
    Spは、直接結合;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキレン基;及び、置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニレン基;のいずれかであり、前記Sp中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    11は、水素原子;直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基;及び、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、該R11中の前記アルキル基及びアルケニル基中の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されていてもよく、
    12は、−R(Rは、置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキル基であり、R中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていていてもよい。);−R(Rは、置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基又は置換基を有していてもよい炭素数4〜12のヘテロアリール基である。);−OR;−SR;−OR;−SR;−OC(=O)R;−OC(=O)R;−C(=O)OR;−C(=O)OR;−OC(=O)OR;−OC(=O)OR;−NHC(=O)R;−NRC(=O)R;−NHC(=O)R;−NRC(=O)R;−NRC(=O)R;−NRC(=O)R;−N(R2;−N(R2;−N(R)(R);−SO3;−SO3;−SO2;−SO2;該−R中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換された基;及びニトロ基;からなる群より選択されるいずれかであり、
    13は、それぞれ独立に、水素原子;ヒドロキシ基;−R;−OR;及び該R中の炭素−炭素一重結合の少なくとも1つが炭素−炭素二重結合に置換された基;及び、−R;からなる群より選択されるいずれかであり、
    2つのR13は、単結合で直接に、又は、酸素原子、硫黄原子及びメチレン基からなる群より選択されるいずれかを介して、互いに環構造を形成してもよく、
    1は1〜3の整数であり、n1が1のときm1は0〜4の整数であり、n1が2のときm1は0〜6の整数であり、n1が3のときm1は0〜8の整数であり、
    14は、置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキレン基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルキレンオキシ基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルケニレン基;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜12のアルケニレンオキシ基;及び、置換基を有していても良い炭素数6〜14のアリーレン基;置換基を有していても良い炭素数4〜12のヘテロアリーレン基;からなる群より選択されるいずれかであり、前記R14中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよい。)
  9. 前記ユニットAが下記式(VII)で示される請求項5〜8のいずれか一項に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(VII)中、M+はスルホニウムイオン又はヨードニウムイオンであり、
    -は1価のアニオンであり、
    Lは、カルボニルオキシ基、フェニレンジイル基、ナフタレンジイル基、フェニレンジイルオキシ基、ナフタレンジイルオキシ基、フェニレンジイルカルボニルオキシ基、ナフタレンジイルカルボニルオキシ基、フェニレンジイルオキシカルボニル基及びナフタレンジイルオキシカルボニル基からなる群より選択されるいずれかであり、
    Spは、直接結合;置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキレン基;及び、置換基を有していても良い直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニレン基;のいずれかであり、前記Sp中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    11は、水素原子;直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基;及び、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、該R11中の前記アルキル基及びアルケニル基中の少なくとも1つの水素原子がフッ素原子に置換されていてもよい。)
  10. 前記ユニットAが下記式(VIII)で示される請求項5〜9のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
    (前記一般式(VIII)中、R11、L、Sp、Y-は、前記一般式(VII)と同様であり、
    15aは、置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキレン基;置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニレン基;置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリーレン基;置換基を有していてもよい炭素数4〜12のヘテロアリーレン基;及び直接結合;からなる群より選択されるいずれかであり、前記R15a中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    15bは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基;置換基を有していてもよい直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルケニル基;置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基;及び、置換基を有していてもよい炭素数4〜12のヘテロアリール基からなる群より選択されるいずれかであり、前記R15b中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    15a及び2つのR15bのうち2つは、単結合で直接結合に、又は、酸素原子、硫黄原子及びメチレン基からなる群より選択されるいずれかを介して、互いに環構造を形成してもよい。)
  11. 前記ユニットCにおける増感剤として機能する基が下記一般式(IXa)〜(XIa)で示される構造を有し、該構造中のR及びR16〜R19の少なくともいずれかの位置で連結基を介し又は介さずにポリマー主鎖に結合する請求項5〜10のいずれか一項に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(IXa)〜(XIa)中、
    Rは水素原子又は1価の有機基であり、
    16、R17及びR18は、それぞれ独立に、水素原子;電子供与性基;及び、電子吸引性基;からなる群より選択されるいずれかであり、
    16及びR17のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であり、
    18のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であり、
    19は、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、前記R19中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    20は、それぞれ独立に、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基からなる群より選択されるいずれかであり、2つのR20は互いに結合して環構造を形成してもよく、
    Eは、直接結合;酸素原子;硫黄原子;及びメチレン基;からなる群より選択されるいずれかであり、
    及びnは、それぞれ0〜2の整数であり、n+nは2であり、
    が1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であり、nが1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であり、
    6は、0又は1の整数であり、
    は1又は2であり、nが1のときn8は0〜5の整数であり、nが2のときn8は0〜7の整数である。)
  12. 下記一般式(IXb)〜(XIb)で示される増感化合物をさらに含む請求項1〜11のいずれか一項に記載のレジスト組成物。

    (前記一般式(IXb)〜(XIb)中、
    16、R17及びR18は、それぞれ独立に、水素原子;電子供与性基;及び、電子吸引性基;からなる群より選択されるいずれかであり、
    16及びR17のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であり、
    18のうち少なくとも一つは前記電子供与性基であり、
    19は、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基;からなる群より選択されるいずれかであり、前記R19中の少なくとも1つのメチレン基が2価のヘテロ原子含有基で置換されていてもよく、
    20は、それぞれ独立に、水素原子;置換基を有してもよいアルキル基;及び、置換基を有してもよいアルケニル基からなる群より選択されるいずれかであり、2つのR20は互いに結合して環構造を形成してもよく、
    Eは、直接結合;酸素原子;硫黄原子;及びメチレン基;からなる群より選択されるいずれかであり、
    及びnは、それぞれ0〜2の整数であり、n+nは2であり、
    が1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であり、nが1のときnは0〜4の整数であり、nが2のときnは0〜6の整数であり、
    6は、0又は1の整数であり、
    は1又は2であり、nが1のときn8は0〜5の整数であり、nが2のときn8は0〜7の整数である。)
  13. 電子線リソグラフィ用又は極端紫外線リソグラフィ用の非化学増幅型レジスト組成物である請求項1〜12のいずれか一項に記載のレジスト組成物。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載のレジスト組成物を用いて基板上レジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、
    第1活性エネルギー線を用いて、前記レジスト膜をパターン状に露光するフォトリソグラフィ工程と、
    露光されたレジスト膜を現像してフォトレジストパターンを得るパターン形成工程と、を含むデバイスの製造方法。
  15. 前記第1活性エネルギー線が、粒子線又は電磁波である請求項14に記載の製造方法。
  16. 前記粒子線又は電磁波が、電子線又は極端紫外線である請求項15に記載の製造方法。
  17. 前記フォトリソグラフィ工程において、第1活性エネルギー線に加えて第2活性エネルギー線を用い、
    前記レジスト組成物が、前記一般式(IX)〜(XI)で示される増感化合物及び前記ユニットCを含むポリマーの少なくともいずれかを含有する請求項14〜16のいずれか一項に記載のデバイスの製造方法。
  18. 前記第1活性エネルギー線が粒子線又は電磁波であり、第2活性エネルギー線が第1活性エネルギー線よりも短波長である請求項17に記載の製造方法。
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