JP2017207455A - 断面形状測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの断面形状を測定する断面形状測定方法を提供する。【解決手段】研磨装置によって研磨されるウエーハWの厚さを計測孔50を介して測定ユニット101により検出してウエーハの断面形状を求める断面形状測定方法であって、上定盤21及び下定盤22の回転による計測孔50のウエーハWの面上の通過期間中に、連続して得られ、且つ、通過軌跡上のウエーハWの各面内位置の厚さのデータからなるデータ列を少なくとも一つ取得し、取得されたデータ列のうちデータ数の多いデータ列を抽出し、この抽出された抽出データ列のデータの順番を示す行番号と、これら行番号のデータと、ウエーハWの直径とに基づいて、ウエーハWの一端から他端に径方向に沿った各面内位置の厚さを断面形状演算装置110によって求めてウエーハWの径方向の断面形状を求める。【選択図】図1

Description

この発明は、例えばシリコンウエーハなどのワークの断面形状を測定する断面形状測定方法に関する。
従来から、ウエーハを保持したキャリアプレートを自転及び公転をさせてウエーハの両面を研磨する両面研磨装置が知られている(特許文献1参照)。
係る両面研磨装置は、研磨中のウエーハの厚みが計測可能な厚み計測器と、計測用の貫通した穴を有する上定盤と、下定盤と、サンギアと、インターナルギアと、キャリアプレートなどを備え、上定盤と下定盤とでキャリアプレートを挟み込むとともにこのキャリアプレートをサンギア及びインターナルギアに噛合させ、このサンギア及びインターナルギアを回転させることによってキャリアプレートを自転及び公転させていき、さらに上定盤及び下定盤を回転させていくことにより、キャリアプレートに保持されたウエーハの両面を研磨していくものである。
また、この両面研磨装置は、キャリアプレートを自転のみさせながらウエーハの両面を研磨する研磨工程を有し、この研磨工程中にウエーハの所定の位置における厚みを計測する計測工程と、この計測工程の計測結果に基づいて研磨終了時期を判断する判定工程とを有している。
特開2015−47656号公報
しかしながら、このような研磨装置にあっては、研磨工程中にウエーハの所定の位置における厚みを計測するだけであるから、ウエーハ(ワーク)の断面形状を求めることができないという問題がある。
研磨加工においては、ワークを所望の厚みに仕上げるだけではなく、所望の断面形状に仕上げることも求められている。
ウエーハの断面形状はSFQRやGBIR等の指標で評価されるが、これらの指標による条件を満たした所望の断面形状を有するワークを得ることにより、その後の半導体デバイス製造工程で製造される半導体デバイスの歩留まりを向上させることができる。
しかしながら、ワークの厚みを計測するだけではワークの断面形状が所望の断面形状に加工されたか否かを判断することができない。そこで、所望の断面形状を有するワークを得るため、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる断面形状測定方法が求められていた。
また、ワークの断面形状は、上定盤、下定盤、サンギア及びインターナルギアの回転速度、加工荷重、研磨スラリーの供給量や温度等任意に設定可能な加工条件と、上定盤及び下定盤等加工面の状態(温度変化や摩耗による形状変化)、研磨スラリーの実温度、ワークの自転状態等研磨進行に伴い随時変動する加工状態とによって変化する。同一の加工条件でワークを研磨したとしても、加工状態が同一になるとは限らない。つまり、同一の加工条件でワークを研磨したとしても加工状態は変動するため、所望の断面形状を有するワークを定常的に得ることができない。そのため、研磨加工中にワークの断面形状を測定し、所望の断面形状でないときは加工条件を制御する必要がある。そこで、所望の断面形状を有するワークを得るため、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる断面形状測定方法が求められていた。
この発明の目的は、研磨加工中にワークの断面形状を測定することのできる断面形状測定方法を提供することにある。
本発明は、回転可能な定盤によって研磨されるワークの厚さを前記定盤に形成された計測孔を介して厚さ検出手段により検出して、前記ワークの断面形状を求める断面形状測定方法であって、前記定盤の回転により前記計測孔がワークの面上を通過する期間中に、前記厚さ検出手段の検出により連続して得られ、且つ、前記計測孔の通過軌跡上の前記ワークの各面内位置の厚さのデータからなるデータ列を少なくとも一つ取得し、取得されたデータ列のうちデータ数の多いデータ列を抽出し、この抽出された抽出データ列のデータの順番を示す行番号と、これら行番号にあるデータと、前記ワークの直径とに基づいて、前記ワークの一端から他端の方向に径方向に沿った各面内位置の厚さを演算処理によって求めてワークの断面形状を求めることを特徴とする。
この発明によれば、研磨加工中にワークの断面形状を測定することができる。そのため、ワークの断面形状が所望の断面形状に加工されているか把握しながら研磨加工を進めることができ、所望の断面形状でないときは加工条件を研磨加工中に制御することができる。これにより、定常的に所望の断面形状を有するワークを得ることが可能となる。
この発明に係る研磨装置の実施例の構成を示した説明図である。 図1に示すサンギアとインターナルギアとキャリアプレートの位置関係を示した説明図である。 上定盤の計測孔がウエーハ上を通過した際の通過軌跡を示した説明図である。 図1に示すメモリに記憶された複数のデータ列からデータ数の多い順にデータ列を5個抽出した例を示す表である。 抽出したデータ列をミラー反転処理し、前半データ列及び新前半データ列を作成した例を示す表である。 図5に示す表のデータ列をミラー反転処理して変換データ列を作成し、変換データ列を平均処理して平均データ列を作成した例を示す表である。 図6に示す表の平均データ列を移動平均させて移動平均データ列を作成した例を示す表である。 図7に示す移動平均データ列と移動平均データ列のデータ数とウエーハの直径とに基づいて、ウエーハの径方向に沿った1mmごとの厚さを求めた表を示す。 (A)は図8のウエーハの径方向に沿った1mmごとの厚さを示すグラフ、(B)はそのグラフの一部を拡大したグラフである。 異常値が発生したウエーハの厚さを示すグラフの説明図である。 移動平均処理により異常値が小さくなったグラフの説明図である。 ウエーハのテーパによりその厚さを示すグラフに傾きが発生した例を示す説明図である。 本発明の演算処理により図12に示す傾きが相殺されたグラフを示した説明図である。 データ変換処理部の構成を示したブロック図である。 データ列のウエーハにおける通過軌跡を示した説明図である。 第2実施例の断面形状測定方法を示すフロー図である。 第2実施例の断面形状演算装置の構成を示したブロック図である。
以下、この発明に係る断面形状測定方法を実施する断面形状測定装置を搭載した研磨装置の実施の形態である実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1に示す研磨装置10は、ワークの1つであるウエーハ(シリコンウエーハ)Wの両面を研磨する研磨機20と、研磨中のウエーハWの径方向の断面形状を測定する断面形状測定装置100と、この断面形状測定装置100が測定したウエーハWの径方向の断面形状に基づいて、該断面形状が目標断面形状となるように後述する駆動装置M1〜M5を制御する制御装置300などとを備えている。115,116はメモリであり、メモリ115は後述する厚さ測定装置(厚さ検出手段)103が求めたウエーハWの厚さのデータを逐一記憶していく。メモリ116は、後述する断面形状演算装置110で演算処理されたデータを記憶していく。
200は記憶部であり、この記憶部200にはウエーハWの断面形状に応じて、この断面形状を目標断面形状にするための適正な加工条件を示すレシピが記憶されている。
[研磨機]
研磨機20は、上定盤21及び下定盤22と、この上定盤21及び下定盤22の中心部に回転自在に配置されたサンギア23と、上定盤21及び下定盤22の外周側に配置されたインターナルギア24と、上定盤21と下定盤22との間に配置され且つワーク保持孔30A(図2参照)が設けられたキャリアプレート30とを有している。また、上定盤21の下面には研磨部材25が設けられており、下定盤22の上面には研磨部材26が設けられている。
キャリアプレート30は、図2に示すようにサンギア23及びインターナルギア24に噛合し、このサンギア23及びインターナルギア24の回転により自転及び公転していくようになっている。このキャリアプレート30の自転及び公転により、キャリアプレート30のワーク保持孔30A内に配置されたウエーハWの両面が研磨部材25,26により研磨されていくようになっている。
上定盤21は、図1に示すように、支持スタッド40及び取付部材41を介してロッド42に固定されている。ロッド42は駆動装置M1によって上下動し、ロッド42の上下動により上定盤21が一体となって上下動するようになっている。
一方、サンギア23の中心部の穴23Aには駆動軸43の上部43Aが貫通するとともに、この上部43Aにサンギア23が固定されており、駆動軸43と一体となってサンギア23が回転していくようになっている。駆動軸43は駆動装置M4によって回転され、サンギア23は駆動装置M4によって駆動軸43と一体となって回転される。
駆動軸43の穴内には、駆動装置M2によって回転される駆動軸44が貫挿され、この駆動軸44の上端部44Aが駆動軸43の上端から突出している。この上端部44Aにはドライバ45が固定されており、ドライバ45は駆動軸44と一体となって回転していく。ドライバ45の外周面には、上定盤21に設けたフック46が係合してドライバ45の回転によって一体となって上定盤21が回転していくようになっている。また、フック46はドライバ45の外周面に対して上下方向に移動可能となっており、これによって、上定盤21はドライバ45に対して上下動可能となっている。
すなわち、上定盤21は、ロッド42の上下動により上下動し、駆動軸44の回転により回転していく。つまり、上定盤21は駆動装置M2によって駆動軸44と一体となって回転される。
下定盤22の中心部の下部には、駆動軸49が形成され、この駆動軸49の中に駆動軸43が回転自在に配置されている。駆動軸49は駆動装置M3によって回転され、下定盤22は駆動装置M3によって駆動軸49と一体となって回転される。
インターナルギア24には、駆動軸47が形成されており、この駆動軸47の中に駆動軸49が回転自在に配置されている。駆動軸47は駆動装置M5によって回転され、インターナルギア24は駆動装置M5によって駆動軸47と一体となって回転される。
上定盤21には、上定盤21の中心から径方向に所定距離離間した位置に、計測孔50が形成されている。計測孔50は、上定盤21及び研磨部材25を貫通して形成されており、この計測孔50には測定光である赤外レーザ光を透過する窓部材51が装着されている。また、上定盤21には研磨スラリーを供給する供給孔(図示せず)が設けられている。
[断面形状測定装置]
断面形状測定装置100は、図1に示すように、上定盤21に設けられた測定ユニット101と、送信部102と、受信部104と、ウエーハWの厚さを測定する厚さ測定装置103と、断面形状演算装置110と、メモリ115,116とを有している。そして、測定ユニット101と厚さ測定装置103とでウエーハWの厚さを検出する厚さ検出手段が構成される。
[測定ユニット]
測定ユニット101は、上定盤21に取り付けられており、上定盤21と一体となって回転していくようになっている。また、測定ユニット101は、上定盤21の計測孔50の窓部材51を介してウエーハWに向けて測定光である赤外レーザ光を照射するレーザ光源(図示せず)と、ウエーハWで反射した反射光を受光する受光部(図示せず)とを有する。受光部が受光した受光信号は送信部102により受信部104へ送信される。レーザ光源は、高速に波長掃引する波長可変レーザ光(赤外レーザ光)を出力していくようになっている。
[厚さ測定装置]
厚さ測定装置103は、例えば光反射干渉法で測定するものであり、受信部104が受信した受光信号に基づいて、高速に波長掃引する波長可変レーザ光のウエーハWの面での反射強度を求め、この反射強度から反射の波長分散(ウエーハ表面と裏面で反射する光の干渉の様子)を再構築して周波数解析することにより、ウエーハWの厚さを求めるものである。
厚さ測定装置103は、上定盤21の計測孔50がウエーハWの面上を通過している期間に連続して厚さを測定していくことになる。すなわち、厚さ測定装置103は、計測孔50がウエーハWの面上を通過している期間中、その計測孔50の通過軌跡上のウエーハWの各面内位置の厚さを測定して、連続した多数の厚さのデータを出力していくものであり、計測孔50がウエーハWの面上を通過するごとに、ウエーハWの各面内位置の厚さを測定した複数の連続したデータからなるデータ列を出力していく。
[メモリ]
メモリ115は、厚さ測定装置103から出力される測定データ、すなわち、連続した多数の厚さのデータからなるデータ列を逐一記憶していく。
メモリ116は、後述する断面形状演算装置110で処理されたデータを記憶していく。
[断面形状演算装置]
断面形状演算装置110は、データ変換処理部111と、平均化処理部112と、移動平均処理部113と、断面形状演算部114とを有しており、これらに基づきウエーハWの断面形状を求めるものである。ウエーハWの断面形状を求める間隔は任意に設定可能であり、この実施例では例えば15秒間に取得されたデータ列に基づきウエーハWの断面形状を求め、15秒間隔で新たにウエーハWの断面形状を求める。また、データ変換処理部111、平均化処理部112、移動平均処理部113、断面形状演算部114によって作成された各データはメモリ116に記憶される。
データ変換処理部111は、図14に示すように、補完処理部111Aと変換作成処理部111Bとを有している。補完処理部111Aは、後述する抽出データ列のうちデータ数の少ないデータ列において、このデータ列の中央部分に、この中央部分に隣接する行番号(データが測定された順番を示す番号)のデータを補完して、データ数が最も多い抽出データ列のデータ数に合わせた補完データ列を作成する。
変換作成処理部111Bは、抽出データ列及び補完処理部111Aによって作成された補完データ列をミラー反転処理し変換データ列を作成するものであり、第1変換作成処理部111Baと第2変換作成処理部111Bbとを有している。
第1変換作成処理部111Baは、抽出データ列及び補完処理部111Aによって作成された補完データ列の行番号の後半にある後半データ列を前半データ列側へ移動させ新たなデータ列を作成し、新たなデータ列の行番号の先頭行に後半データ列の最終行番号のデータが配列されるよう後半データ列の行番号を降順に並べ替えて新たな前半データ列(新前半データ列)を作成する。すなわち、行番号の中央値を基準として後半データ列をミラー反転処理し、新前半データ列を作成する。
第2変換作成処理部111Bbは、抽出データ列及び上記の補完データ列の前半データ列と第1変換作成処理部111Baによって作成された新前半データ列を後半データ列側に移動させ、後半データ列の行番号の先頭行に前半データ列及び新前半データ列の最終行番号のデータが配列されるよう前記前半データ列及び新前半データ列の行番号を降順に並べ替えて新後半データ列を作成する。すなわち、前記前半データ列及び新前半データ列をミラー反転処理して新たな新後半データ列を作成するものである。これにより変換データ列が作成される。
平均化処理部112は、データ変換処理部111によって作成された変換データ列の行番号ごとに平均値を求めて、後述する平均データ列を作成する。
移動平均処理部113は、平均化処理部112によって作成された平均データ列の行番号ごとに移動平均値を求めて、後述する移動平均データ列を作成する。
断面形状演算部114は、移動平均処理部113によって作成された移動平均データ列に基づいて、ウエーハWの一端から他端までの各面内位置の厚さを求める演算処理を行ってウエーハWの断面形状、すなわち径方向の断面形状を求める。断面形状演算部114が求めたウエーハWの径方向の断面形状は表示部301に表示される。
[制御装置]
制御装置300は、断面形状演算装置110が求めたウエーハWの径方向の断面形状に応じたレシピを記憶部200から読み出し、この読み出したレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に各駆動装置M1〜M5の駆動を制御していく。
また、制御装置300は、駆動装置M1〜M5及び断面形状演算装置110を制御するようになっている。
[動 作]
次に、上記のように構成される研磨装置10の動作について説明する。
まず、ウエーハWをキャリアプレート30のワーク保持孔30A(図2参照)に装填し、待避位置にある上定盤21を下降させて、ウエーハWを下定盤22と上定盤21とで挟み込む。
次に、両面研磨加工を開始させる。すなわち、制御装置300により駆動装置M2,M3が駆動され上定盤21及び下定盤22が回転されていくとともに、駆動装置M1が駆動され上定盤21が下方へ押圧される。これにより、上定盤21はウエーハWを押圧していく。また、制御装置300により駆動装置M4,M5が駆動され、サンギア23及びインターナルギア24が回転されていき、キャリアプレート30が自転及び公転していく。
上定盤21及び下定盤22の回転と上定盤21の押圧によりウエーハWの両面が研磨されていく。また、キャリアプレート30の自転及び公転によりウエーハWの両面が研磨されていく。上定盤21及び下定盤22は、回転速度が除々に上げられていき高速回転されていく。また、上定盤21によるウエーハWへの荷重も徐々に増加され、高荷重でウエーハWを押圧していく。さらに、サンギア23及びインターナルギア24も回転速度が徐々に上げられていき、キャリアプレート30の自転速度及び公転速度も上昇していく。そして、上定盤21、下定盤22及びキャリアプレート30の高速回転と上定盤21の高荷重とによりウエーハWの両面が研磨されていく。
一方、測定ユニット101から赤外レーザ光が下方へ照射されていき、赤外レーザ光が計測孔50の窓部材51を介してウエーハWを照射し、このウエーハWの表面と裏面とで反射した反射光が計測孔50の窓部材51を介して測定ユニット101へ入射する。測定ユニット101の受光部がその反射光であるウエーハWの表面と裏面の反射光との干渉光を受光して受光信号を出力する。この受光信号が送信部102から受信部104へ送信され、この受信部104が受信する受光信号に基づいて、厚さ測定装置103はウエーハWの厚さを求めていく。
ところで、上定盤21の回転により、図3に示すように、計測孔50がウエーハWの面上を通過している期間は、測定ユニット101から赤外レーザ光がウエーハWの面上に連続的に照射されるので、その通過軌跡Na〜Nc上のウエーハWの厚さが連続的に計測されていくことになる。このため、厚さ測定装置103は、各通過期間(ウエーハWの一端W1a〜W3aから他端W1b〜W3bまでの計測孔50の通過期間中)では連続した多数の厚さデータからなるデータ列を、その通過ごとに出力していくことになる。
データ列のデータ数は、計測孔50の通過軌跡によって異なり、図3に示すように、計測孔50がウエーハWの中心Oを通過する通過軌跡Naの場合には例えば186個であり、この中心Oを通過しない通過軌跡Nb,Ncの場合には、中心Oから離れるに従い通過軌跡が短くなるため、そのデータ数は185,184…と減少していくことになる。なお、図3に示す通過軌跡Na〜Ncは、実際には円弧上の通過軌跡となるが、この実施例では直線とみなし、直線として図示してある。
また、厚さ測定装置103は研磨加工中常時ウエーハWの厚さを測定しており、測定された連続した多数の厚さデータからなるデータ列は逐一メモリ115に記憶されていくことになる。
断面形状演算装置110のデータ変換処理部111は、任意に設定された時間、この実施例では15秒間にメモリ115に記憶されたデータ列のうちデータ数の多い順にデータ列を例えば5列抽出する。これは、ウエーハWの断面形状を描画する際にデータ数の多いデータ列、すなわちウエーハWの中心O付近を通過したデータ列を用いることが好ましいからである。データ列を5列抽出した例を図4の表(1)に示す。また、表(1)の左欄の上から順番に並べられた数値1〜186は、その通過によって得られたデータの順番である行番号を示す。そして、データ列No.Na,Nb,Nc,Nd,Neの実取得データ数は、186個,185個,184個,184個,182個である。
また、No.Naのデータ列の行番号1の数値[a1]は、図3に示すウエーハWの面内位置W1aの厚さを示すものであり、行番号186の数値[a186]は面内位置W1bの厚さを示す。また、行番号93及び行番号94の数値[a93],[a94]はウエーハWの中心Oを挟み込むとともに中心Oに隣接した両面内位置の厚さを示す。なお、厚さの単位はμmであり、以下、この単位は省略して説明する。
データ列抽出後、データ変換処理部111の補完処理部111Aは、図4の表(1)に示すように、補完データ列を作成する。計測孔50がウエーハWの中心Oを通過しない通過軌跡は、ウエーハWの中心Oを通過する通過軌跡と比べると通過軌跡が短く、データ列の実取得データ数が少なくなる。そのため、この補完処理部111Aでは、抽出データ列のうち実取得データ数が最も多い抽出データ列と比べて実取得データ数が少ない抽出データ列に対しダミーデータを補完し、実取得データ数が最も多い抽出データ列のデータ数と同数となるように抽出データ列のデータ数を揃える処理を行う。具体的には、全抽出データ列の先頭データを行番号の先頭行に配置し、全抽出データ列の最終データを行番号の最終行に配置する。ここで用いる行数は抽出データ列のうち実取得データ数が最も多い抽出データ列のデータ数と対応している。そして、先頭データの次データを先頭行の次行番号の行に配置し、最終データの前データを最終行の前行番号の行に配置する。この処理を順次行うと、実取得データ数が少ない抽出データ列は行番号の中央値付近にデータが配置されない空白Sが生じるため、その空白Sに隣接する行番号のデータを補完する。これにより、実取得データ数が最も多い抽出データ列とデータ数が同数の補完データ列が作成される。
例えば、No.Nbのデータ列の行番号94のデータは存在しないが、隣接する行番号95のデータ[b94]で補完するものである。同様に、データ列No.Nc,No.Ndの行番号93及び行番号94のデータは、行番号92のデータ及び行番号95のデータで補完し、データ列No.Neの行番号92〜行番号95のデータは、行番号91のデータ及び行番号96のデータで補完するものである。そして、図4の表(1)のデータ列No.Nb,No.Nc,No.Nd,No.Neは補完データ列である。なお、図4の表(1)はメモリ116に記憶される。
この補完処理の後、図14に示すデータ変換処理部111の変換作成処理部111Bは、抽出データ列No.Na及び補完データ列No.Nb,No.Nc,No.Nd,No.Neの行番号の中央値以降のデータを、中央値を軸にしてミラー反転処理し、変換データ列を作成する。すなわち、抽出データ列及び補完データ列をミラー反転処理して変換データ列にする。
具体的には、変換作成処理部111Bの第1変換作成処理部111Baは、図4の表(1)に示すデータ列No.Na〜Neの後半データ列(行番号94〜行番号186のデータ)を前半データ列側へ移動させ新たなデータ列を作成し、新たなデータ列の行番号の先頭行に後半データ列の最終行番号のデータが配列されるように後半データ列の行番号を降順に並び替えて、すなわち行番号186のデータが行番号1、行番号185のデータが行番号2…行番号94のデータが行番号93に配列されるようにデータを並び替えて、図5の表(2)に示すように、新前半データ列No.Na´,No.Nb´,No.Nc´,No.Nd´,No.Ne´を作成する。すなわち、後半データ列をミラー反転処理し新前半データ列を作成するものである。図5の表(2)に示す前半データ列及び新前半データ列はメモリ116に記憶される。
この後、変換作成処理部111Bの第2変換作成処理部111Bbは、図5の表(2)に示す前半データ列No.Na〜Neと、新前半データ列No.Na´〜Ne´の後半データ列側に、これらの前半データ列及び新前半データ列の行番号を中央値を軸にしてミラー反転処理し、前半データ列及び新前半データ列の行番号を降順に並び替えた新後半データ列を作成して、図6の表(3)に示すように、当初のデータ数(行数)となった変換データ列No.NA,NB,NC,ND,NE,NA´,NB´,NC´,ND´,NE´を作成する。
すなわち、前半データ列及び新前半データ列をミラー反転処理して新後半データ列を作成するものである。この新後半データ列は、図6の表(3)に示すように、行番号94から行番号186までのデータである。これにより行番号1から行番号186までの変換データ列が作成される。図6の表(3)に示す変換データ列もメモリ116に記憶される。
そして、断面形状演算装置110の平均化処理部112は、変換データ列No.NA〜NE,NA´〜NE´の各行番号のデータの平均値を求め、図6の表(3)に示すように、この各行番号の平均値のデータからなる平均データ列を求める。図6の表(3)に示す平均データ列はメモリ116に記憶される。
さらに、断面形状演算装置110の移動平均処理部113は、この平均データ列から、図7の表(4)に示すように、移動平均を求めて移動平均データ列を作成する。移動平均データ列はメモリ116に記憶される。移動平均は、平均対象のデータ及びそのデータと隣接するデータ、つまり連続する前後3つのデータを平均して求めていくが、ウエーハWの最外周部に相当する面内位置のデータの平均値は、最外周部の外側のデータは存在しないため2つのデータを平均して求める。すなわち、図7の表(4)に実線Aで囲まれた2つのデータの平均値[MA.1]が移動平均データ列の行番号1のデータとなる。
また、移動平均データ列の行番号2のデータ[MA.2]は、平均データ列の行番号1[Ave.1]から行番号3[Ave.3]までの3つのデータを平均して求めたものである。以下、同様にして移動平均データ列の各行番号のデータを求めていく。
そして、断面形状演算部114は、移動平均データ列の行番号と、この行番号の移動平均データと、ウエーハWの直径とに基づいてウエーハWの径方向の断面形状を求めていく。
まず、ウエーハWの径方向における行番号間の距離を求める。すなわち、ウエーハWの厚さを測定した測定点と次の測定点との距離を求める。本実施例では、ウエーハWの直径が300mm、最大行番号が186である。また、ウエーハWの一端W1aの径方向の位置は0mmであり、ウエーハWの他端W1bの径方向の位置は300mmであるから、行番号間個数は185となり、ウエーハWの径方向における行番号間の距離は、300/185=1.62…[mm]となる。つまり、ウエーハWの厚さは1.62…[mm]間隔で測定されたこととなる。
次に、図8の表(5)に示すように、移動平均データ列の行番号に対応する厚さと、その行番号における径方向の位置(一端を0とした位置)とに基づいて、ウエーハWの一端から他端へ径方向に沿って1mm(単位距離)ずつ移動した位置(面内位置)の厚さを求めていく。例えば、ウエーハWの一端から他端へ径方向に沿って2mm移動した位置の厚さは、移動平均データ列の行番号2と行番号3との間の位置にある面内位置の厚さであり、また、その行番号2の厚さは「MA.2」、その行番号3の厚さは「MA.3」、また行番号2の位置は1.6mm、行番号3の位置は3.2mmであり、行番号2と行番号3の間ではその厚さが直線的に変化しているとみなして、比例算出により下記に示すように求める。
((MA.3−MA.2)/(3.2−1.6))×(2−1.6)+MA.2=THK.2
以下、同様にして径方向に沿って1mmずつ移動した位置の厚さを求めていく。すなわち、直径300mmのウエーハWを径方向に300分割した位置のそれぞれ厚さを求めていく。図8の表(5)のI1欄の換算位置はウエーハWを径方向に300分割した位置を示し、I2欄の換算位置厚さはその換算位置の厚さを示す。この図8に示す表(5)もメモリ116に記憶される。
また、図8の表(5)のI1,I2欄に基づいて、図9の(A)に示すように、ウエーハWの径方向に対する厚さ、すなわちウエーハWの径方向の断面形状を示すグラフG1を作成して表示部301に表示する。グラフG1もメモリ116に記憶される。
次に、グラフG1に基づいて、ウエーハ外周部のダレ量及び跳ね上げ量を定量的に表したウエーハWのロールオフ量が求められていく。
このロールオフ量は、図9の(B)に示すように、外周から内側へ6mmの面内位置におけるウエーハWの厚さを示す点P1と、外周から内側へ3mmの面内位置におけるウエーハWの厚さを示す点P2とを結ぶ基準線L1を引き、外周から内側へ1mmの面内位置におけるウエーハWの厚さを示す点P3と基準線L1の延長線上の点L2との差H1がプラスのときウエーハWは外周部に向かうにつれてウエーハWの厚さが薄くなる形状、いわゆるだれている形状であり、その差H1がマイナスのときウエーハWは外周部に向かうにつれてウエーハWの厚さが厚くなる形状、いわゆる立っている形状であると判断して、表示部301に表示する。すなわち、だれている形状のときその差H1をプラス表示し、立っている形状のときその差H1をマイナス表示する。
制御装置300は、断面形状演算装置110が求めたウエーハWの断面形状に基づいて、すなわち、ウエーハWの径方向に対する厚さを示すグラフG1及びロールオフ量(図9参照)に基づいて、記憶部200に記憶されているレシピを読み出し、このレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に各駆動装置M1〜M5の駆動を制御していく。
断面形状演算装置110は、15秒間隔で上記断面形状演算処理を繰り返し行い、ウエーハWの断面形状を求めていくことになる。
制御装置300は、15秒間隔で求めた新たなウエーハWの断面形状に基づいて、記憶部200に記憶されているレシピを読み出し、このレシピの加工条件に基づいて研磨加工中に各駆動装置M1〜M5の駆動を制御していくことになる。このため、ウエーハWの断面形状を目標の断面形状となるように確実に効率よく研磨していくことができる。
上述のように、ウエーハWの一端から他端へ径方向に沿って1mm間隔で、その位置の厚さを求めていくものであるから、ウエーハWの断面形状を正確に把握することができ、目標とする断面形状にするため研磨加工中に加工条件を制御することができる。このため、ウエーハWの断面形状を目標の断面形状となるように正確に研磨していくことができる。
また、図7の表(4)に示すように、抽出したデータ列に対して補完処理、ミラー反転処理、平均化処理、移動平均処理を施しウエーハWの断面形状を求めるので、例えば図10に示すようにウエーハWの厚さを示すグラフG1aに異常値V1が発生した場合においても、その異常値V1は、図11に示すように小さな異常値V2となり、異常値V1がグラフG1に与える影響を小さくすることができる。
また、データにミラー反転処理を施さない場合、図12に示すように、ウエーハWのテーパによりその厚さを示すグラフG1bに傾きが発生する。このため、この傾きがP−V値の計算に影響を及ぼすことになる。
しかし、ミラー反転処理を施すことにより、図13に示すようにウエーハWの厚さを示すグラフG1の傾きは相殺され、P−V値の計算に影響を及ぼさないことになる。なお、PはウエーハWの最大厚さであり、VはウエーハWの最小厚さである。
上記実施例では、1つのウエーハWから得られる複数のデータ列に基づいてウエーハWの断面形状を求めているが、複数のウエーハWを研磨する場合も同様にして、ウエーハWの断面形状を求めていく。例えば、5つのウエーハWを5つのキャリアプレート30を使用して同時に研磨していく場合、計測孔50が5つのウエーハW上を通過していく際に得られるデータ列をそれぞれ取得し、これら取得された複数のデータ列を上記と同様に処理することにより単一の断面形状を求めてもよい。
また、5つのウエーハWの位置は、図2に示すサンギア23及びインターナルギア24の回転位置に基づいて求めることができ、これにより、5つのウエーハWごとに複数のデータ列を取得することができる。これらデータ列をウエーハWごとに上記と同様に処理することにより、5つのウエーハWごとの断面形状を求めるようにしてもよい。
上記実施例では、図7の表(4)に示すように、平均データ列から移動平均データ列を作成してウエーハWの断面形状を求めるようにしているが、移動平均データ列を作成せずに、平均データ列から直接ウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。また、図4の表(1)に示すように、鎖線で囲まれている部分のデータを補完しているが、その部分のデータを補完せずに、その部分を空白にしたままで、以後の処理を行いウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。
また、メモリ115に記憶されたデータ列から、そのデータ数の多い順にデータ列を5個抽出して、ウエーハWの断面形状を求めるようにしているが、これに限らず、抽出するデータ列の個数は少なくとも一つあればよい。例えばデータ数の多いNo.Naのデータ列だけを抽出してウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。また、データ数の多い1つまたは複数のデータ列を抽出して、ミラー反転処理をせずそのデータ列のデータと、ウエーハWの直径とに基づいて、ウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。さらに、求めたウエーハWの断面形状の両端に傾きが生じ、その傾きが適宜設定される閾値以上の場合、求めたウエーハWの断面形状の傾きを補正する補正処理を行うように設定することができる。
抽出する個数を予め設定することなく、例えば、取得されたデータ列のうちデータ数の最大数を基準にして、この基準に対して適宜設定される所定割合以上のデータ数を有するデータ列を抽出するようにしてもよい。
また、図4の表(1)に示すように、No.Na〜No.Neの後半データ列(行番号94から行番号186までのデータ)のみをミラー反転処理して新たな前半データ列(図5参照)を作成しているが、図4の表(1)のNo.Na〜No.Neのデータ列(行番号1から行番号186までのデータ)を中央値を軸にミラー反転処理してデータ列の行番号1のデータが行番号186に、データ列の行番号186のデータが行番号1に配列されるようにデータを並び替えた新たな新データ列を作成し、この新データ列と、No.Na〜No.Neのデータ列との平均データ列を求めて、上述のようにウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。
[第2実施例]
図15は第2実施例の断面形状測定方法を示す説明図である。この第2実施例の断面形状測定方法を図16のフロー図に基づいて説明する。
ステップS1では、第1実施例と同様にして、図1に示すように、上定盤21の回転により計測孔50がウエーハWの面上を通過し、測定ユニット101から照射された赤外レーザ光がウエーハWの面上に連続的に照射される。そして、この通過軌跡上のウエーハWの厚さが連続的に計測され、連続した多数の厚さデータからなるデータ列が得られる。得られたデータ列は、メモリ115に記憶される。
ステップS2では、メモリ115に記憶された各データ列の通過軌跡K1,K2…のX座標をそれぞれ求めていく。すなわち、赤外レーザ光がウエーハWのX軸上のどこを通過してウエーハWの厚さを測定したのかを求めていく。このX座標は、サンギア23及びインターナルギア24の回転位置に基づき求めたキャリアプレート30の公転位置及び自転位置からウエーハWの位置を算出し、このウエーハWの位置に基づいて通過軌跡KのX座標を求める。
ステップS3では、求められた通過軌跡K1,K2…のX座標値X1,X2…がウエーハWの中心O近傍、すなわち、ウエーハWの中心Oを基準に適宜設定される所定範囲内である場合、得られたデータ列を有効と判断する。
ステップS4では、有効と判断されたデータ列とウエーハWの直径とに基づき、第1実施例と同様にしてウエーハWの断面形状を求める。
ウエーハWの断面形状を求める際、得られたデータ列に対して移動平均処理や多項式近似曲線描画処理などで厚さデータを平均化するが、これに限らずウエーハWの断面形状を可視化できればどのような方法であってもよい。
第2実施例の断面形状測定方法を実施する断面形状測定装置は、第1実施例と同様な構成を有しているので、その構成の説明は省略する。なお、ステップS2〜ステップS4の処理は、図17に示す断面形状演算装置110Aが行う。第2実施例の断面形状演算装置110Aは、データ列の通過軌跡からX座標を求めるX座標算出部117と、求めたX座標に基づいてデータ列が有効か無効かを判断する判断部118と、有効と判断したデータ列とウエーハWの直径からウエーハWの断面形状を求める断面形状演算部119とを備えている。
また、メモリ115に記憶されたデータ列のうち、通過軌跡のX座標が所定範囲内であるデータ列を有効と判断し、有効と判断されたデータ列を抽出してウエーハWの断面形状を求めるようにしているが、これに限らず、抽出するデータ列の個数は少なくとも一つあればよい。また、メモリ115にデータ列が記憶されるごとに、このデータ列の通過軌跡のX座標を求め、記憶されたデータ列が有効か無効かを判断し、有効と判断されたとき、この有効と判断されたデータ列とウエーハWの直径とに基づいて、ミラー反転処理をせずウエーハWの断面形状を求めるようにしてもよい。さらに、求めたウエーハWの断面形状の両端に傾きが生じ、その傾きが適宜設定される閾値以上の場合、求めたウエーハWの断面形状の傾きを補正する補正処理を行うように設定することができる。
上記実施例では、いずれも上定盤21に計測孔50を設けているが、下定盤22に計測孔を設けて、下からウエーハWの下面に赤外レーザ光を照射してウエーハWの厚さを測定するようにしてもよい。
上記実施例はいずれもウエーハWの両面を研磨する研磨装置について説明したが、ウエーハWの片面だけを研磨する研磨装置にも適用可能である。
上記実施例では、いずれも研磨加工中にウエーハWの断面形状を測定し、加工条件を研磨加工中に制御する場合について説明したが、研磨加工と研磨加工との間にウエーハWの断面形状を測定し、次研磨加工において加工条件を制御するようにしてもよい。
また、上記実施例では、いずれもシリコンウエーハを研磨する場合について説明したが、これに限らず、ガラス、セラミックス、水晶等の薄板状のワークであればよい。
この発明は、上記実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10 研磨装置
20 研磨機
21 上定盤
22 下定盤
50 計測孔
100 形状測定装置
101 測定ユニット
103 厚さ測定装置
110 断面形状演算装置
111 データ変換処理部
111A 補完処理部
111B 変換作成処理部
111Ba 第1変換作成処理部
111Bb 第2変換作成処理部
112 平均化処理部
113 移動平均処理部
114 断面形状演算部
115 メモリ
116 メモリ
W ウエーハ(ワーク)

Claims (5)

  1. 回転可能な定盤によって研磨されるワークの厚さを前記定盤に形成された計測孔を介して厚さ検出手段により検出して、前記ワークの断面形状を求める断面形状測定方法であって、
    前記定盤の回転により前記計測孔がワークの面上を通過する期間中に、前記厚さ検出手段の検出により連続して得られ、且つ、前記計測孔の通過軌跡上の前記ワークの各面内位置の厚さのデータからなるデータ列を少なくとも一つ取得し、
    取得されたデータ列のうちデータ数の多いデータ列を抽出し、
    この抽出された抽出データ列のデータの順番を示す行番号と、これら行番号にあるデータと、前記ワークの直径とに基づいて、前記ワークの一端から他端の方向に径方向に沿った各面内位置の厚さを演算処理によって求めてワークの断面形状を求めることを特徴とする断面形状測定方法。
  2. 前記抽出データ列を変換処理によってミラー反転処理をした変換データ列に変換し、
    該変換データ列の前記行番号ごとにデータの平均値を求めて、平均値のデータからなる平均データ列を作成する平均化処理を行い、
    前記演算処理は、前記平均化処理によって作成された平均データ列の行番号と、これら行番号にある平均値のデータと、前記ワークの直径とに基づいて、ワークの断面形状を求めることを特徴とする請求項1に記載の断面形状測定方法。
  3. 前記変換処理は、抽出された前記抽出データ列のうちデータ数の少ないデータ列において、このデータ列の中央部分に、この中央部分に隣接する行番号のデータを補完して、データ数の一番多い他の抽出データ列のデータ数に合わせた補完データ列を作成する補完処理と、
    この補完処理によって作成された補完データ列及び前記他の抽出データ列をミラー反転処理して前記変換データ列にする変換作成処理とを有することを特徴とする請求項2に記載の断面形状測定方法。
  4. 前記補完処理で作成された補完データ列及び前記他の抽出データ列は、行番号の前半にある前半データ列と、行番号の後半にある後半データ列とからなり、
    前記変換作成処理は、前記後半データ列をミラー反転処理して新たな新前半データ列を作成する第1変換作成処理と、
    該第1変換作成処理によって作成された新前半データ列と前記前半データ列をミラー反転処理して新たな新後半データ列を作成し、該新後半データ列を前記新前半データ列及び前半データ列の後に追加することにより新たな複数の新データ列を作成する第2変換作成処理とを有し、
    前記平均化処理は、前記第2変換作成処理によって作成された複数の新データ列の行番号ごとのデータの平均値を求めるとともに、この行番号ごとの平均値のデータからなる平均データ列を作成することを特徴とする請求項3に記載の断面形状測定方法。
  5. 前記平均化処理によって作成された平均データ列の各行番号にあるデータを移動平均によって求めた値に変換して移動平均データ列を作成し、
    この移動平均データ列の行番号と、各行番号にあるデータと、前記ワークの直径とに基づいて、前記ワークの一端から他端の方向に径方向に沿った単位距離ごとの厚さを求めて、ワークの断面形状を求めることを特徴とする請求項4に記載の断面形状測定方法。
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