JP2017206907A - 電子制御装置 - Google Patents

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光亮 佐野
Mitsuaki Sano
光亮 佐野
信平 田代
Shimpei Tashiro
信平 田代
篤 益山
Atsushi Masuyama
篤 益山
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Abstract

【課題】 車両用電動扉システムにおける車両用扉の開放状態が継続されることに応じて電力消費を軽減可能な、車両用扉の開閉動作を制御する電子制御装置を提供する。【解決手段】 電子制御装置20は、車両用電動扉システム10における車両用扉4の開閉動作を制御する電子制御装置20であって、動作モードを通常モードと省電力モードとの間で移行可能な制御部21を備える。制御部21は、車両1が停止状態であり、且つ、車両用扉4の開放状態が所定時間継続したと判定するときに、動作モードを通常モードから省電力モードに移行する。【選択図】 図2

Description

本発明は、電子制御装置に関する。本発明は、特に、車両用扉の開閉動作を制御する電子制御装置に関する。
近年、車両のユーザーの利便性の向上を図るために、車両用電動扉システム(いわゆるパワースライドドアシステム、パワーリアゲートシステム等)が採用された車両が普及している。車両用電動扉システムは、例えば、ユーザーによるスイッチ操作、リモコン操作等の所定の操作がなされたときに、スライドドア、リアゲート等の車両用扉が電動で開閉動作するように構成されている。このような車両用電動扉システムでは電子制御装置によって車両用扉の開閉動作が制御される。
例えば特許文献1には、車両用扉の開閉を制御する電子制御装置が開示されている。特許文献1に開示されている電子制御装置では、車両が停止状態且つアイドリングストップ状態で、バッテリ電源電圧が閾値以下となったときに、電子制御装置の動作モードを通常モードと比較して消費電力が軽減されるスリープモード(省電力モード)に移行させる。その結果、バッテリ電源電圧低下による電子制御装置のリセットが回避される。
特開2012−206543号公報
ところで、特許文献1に開示されている電子制御装置では、バッテリ電源電圧が閾値より高いときには、通常モードでの動作が継続される。そのため、特許文献1に開示されている電子制御装置には、バッテリ電源電圧が閾値よりも高いときにも消費電力を軽減させるためにさらなる改善の余地があることを本発明者らは認識した。
本発明の1つの目的は、車両用電動扉システムにおける車両用扉の開放状態が継続されることに応じて電力消費を軽減可能な、車両用扉の開閉動作を制御する電子制御装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う第1の態様は、車両用電動扉システムにおける車両用扉の開閉動作を制御する電子制御装置であって、
動作モードを通常モードと省電力モードとの間で移行可能な制御部を備え、
前記制御部は、車両が停止状態であり、且つ、前記車両用扉の開放状態が所定時間継続したと判定するときに、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに移行する電子制御装置に関する。
第1の態様によると、ユーザーが開放状態の車両用扉を直後に閉鎖しないことが想定されるときに、制御部の動作モードを通常モードから省電力モードに移行させることによって、電子制御装置全体としての消費電力を削減させることができる。
本発明に従う第2の態様は、第1の態様において、前記制御部は、前記車両用扉の開放角度が設定された角度であるときに、前記車両用扉が前記開放状態であると判定してもよい。
第2の態様によると、車両用扉が設定された開放角度での開放状態が所定時間継続しているときには、ユーザーが車両用扉を直後に閉鎖しないことが想定される。
本発明に従う第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記制御部の前記省電力モードは、前記電子制御装置の少なくとも一部の機能を停止させる前記動作モードであってもよい。
第3の態様によると、制御部の省電力モードは、電子制御装置の少なくとも一部の機能を停止させるため、電子制御装置全体としての消費電力を低減させることができる。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
パワーリアゲートシステムを搭載する車両の後部を側面から見た概略図である。 図1に示される電子制御装置の構成の例を示すブロック図である。 図2に示される電子制御装置の動作モードが通常モードから省電力モードに移行するための判定の例を示すフローチャートである。 図2に示される電子制御装置の動作モードが通常モードから省電力モードに移行するための判定の他の例を示すフローチャートである。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1を参照して、車両用電動扉システム10の構成の例を説明する。図1には、車両用電動扉システム10の一例としてパワーリアゲートシステム10を搭載する車両1の後部が示されている。図1に示されるパワーリアゲートシステム10では、本発明に係る電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit)20が、車両用扉4の一例であるリアゲート4の電動開閉動作を制御する。なお、図1に記載されているXYZ直交座標系のX軸は車両1の運転者から見て車両1の前後方向を、Y軸は車両1の運転者から見て車両1の左右方向を、Z軸は車両1の高さ方向を示している。
図1に示されるパワーリアゲートシステム10は、ECU20と、リアゲート4と、リアゲート駆動装置40とを含む。ECU20は、車両1の例えば車体後部に設けられる。ECU20の構成例は後述する。
リアゲート4は、車両1のルーフ2の後端部に取り付けられたヒンジ機構3を介して車両1に連結されている。リアゲート4は、ヒンジ機構3を回転軸として回動(すなわちY軸周りに回動)することによって車両1の後部に設けられた後部開口を開閉するように開閉動作する。
リアゲート4の下端部の略中央には、リアゲート4を係止するためのラッチ装置30が取り付けられている。ラッチ装置30は、ラッチモータ31とラッチ機構32とラッチ状態検出スイッチ33とを備える。ラッチ装置30は、ECU20の制御によってラッチモータ31が駆動されることによって、ラッチ機構32が車体の図示されていないストライカに係合するラッチ状態と、ラッチ機構32がこのストライカに係合しないアンラッチ状態との2つの状態を切り替え可能である。ラッチ状態検出スイッチ33は、ラッチ機構32がラッチ状態であるかアンラッチ状態であるかを検出する。
閉鎖状態のリアゲート4を正面から見たときの、リアゲート4の略中央部にはリアゲートハンドル7が取り付けられ、リアゲートハンドル7にはユーザーの操作を受け付け可能な第1操作スイッチ51が配置されている。また、閉鎖状態のリアゲート4を正面から見たときの、リアゲート4の下端部にはユーザーの操作を受け付け可能な第2操作スイッチ52が配置されている。例えば、第1操作スイッチ51はユーザーがリアゲート4を開放させるときに操作する操作スイッチであり、第2操作スイッチ52はユーザーがリアゲート4を閉鎖させるときに操作する操作スイッチである。
リアゲート駆動装置40は、車両1のリアピラー5の内側に設けられる。リアゲート駆動装置40は、ECU20の制御によって回転動作するリアゲートモータ41と、リアゲートモータ41の回転動作をリアゲート4の開閉動作に変換する機械要素42と、を含む。具体的に、機械要素42は、一端がリアゲート4に連結されるアーム部43と、リアゲートモータ41が回転する力をアーム部43が押し上げられる力又は引き下げられる力に変換する動力変換部44と、を含む。
リアゲート駆動装置40は、ECU20の制御によってリアゲートモータ41が一方向に回転するときに、アーム部43が例えば押し上げられる力をリアゲート4に付加することによってリアゲート4を開放する。また、リアゲート駆動装置40は、ECU20の制御によってリアゲートモータ41が他方向に回転するときに、アーム部43が例えば押し下げられる力をリアゲート4に付加することによってリアゲート4を閉鎖する。
このように、パワーリアゲートシステム10は、自動的にリアゲート4を開閉させるものであるが、ユーザーは当然に手動でリアゲート4を開閉させることができる。なお、手動又は自動によるリアゲート4の開放動作を補助するために、車両1のリアピラー5とリアゲート4との間にはダンパー6が設けられている。このダンパー6は、リアゲート4に対して開放方向の力を付勢する。このダンパー6は、左右のリアピラー5に1本ずつ設けられている。
図2を参照して、ECU20の構成の例を説明する。ECU20は、マイクロコンピュータ(マイコン)等で構成される制御部21を備える。また、ECU20は、例えば、電源回路23と、車両通信レシーバ24と、リアゲートモータ駆動回路25と、ラッチモータ駆動回路26と、をさらに備えてもよい。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される処理部22、図示されていないROM、RAM等のメモリで構成される記憶部、及び図示されていない入出力インターフェース部等を備える。制御部21は、記憶部に記憶されるプログラムを処理部22が実行することによってパワーリアゲートシステム10全体を制御する。
電源回路23は、車載バッテリ8と制御部21との間に設けられる例えばDC(Direct Current)/DCコンバータである。電源回路23は、車載バッテリ8から供給される比較的高圧(例えば12V)のバッテリ電源電圧を比較的低圧(例えば3.3から5.0V)の内部電源電圧に変換して、制御部21に供給する。電源回路23は、内部電源電圧を図示されていない内部電源電圧ラインを介して他の回路に供給してもよい。
車両通信レシーバ24は、LIN(Local Interconnect Network)、CAN(Controller Area Network)等の車両通信ネットワークに係る通信線71と制御部21との間に設けられる通信インターフェースである。車両通信レシーバ24は、LINプロトコル、CANプロトコル等に準拠した通信を、制御部21と通信線71に接続される図示されていない他の車載装置との間で実現させる。
リアゲートモータ駆動回路25は、リアゲート駆動装置40のリアゲートモータ41と制御部21との間に設けられる、リアゲートモータ41を駆動させる駆動電流を生成する回路である。リアゲートモータ駆動回路25は、制御部21から受け取るPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じた駆動電流をリアゲートモータ41に供給する。
ラッチモータ駆動回路26は、ラッチ装置30のラッチモータ31と制御部21との間に設けられる、ラッチモータ31を駆動させる駆動電流を生成する回路である。ラッチモータ駆動回路26は、制御部21から受け取るPWM信号に応じた駆動電流をラッチモータ31に供給する。
また、制御部21は、第1操作スイッチ51、第2操作スイッチ52、ラッチ状態検出スイッチ33、及び後述する角度センサ61等と接続される。そのため、制御部21は、第1操作スイッチ51又は第2操作スイッチ52に対する操作がなされたこと、ラッチ装置30のラッチ状態又はアンラッチ状態、リアゲート4の開放角度を把握することができる。
なお、角度センサ61は、リアゲート4の開放角度を検出可能に構成されている。例えば、角度センサ61は、リアゲート4の傾きを検出可能にリアゲート4に取り付けられる、加速度センサ等によって構成されてもよい。代替的に、角度センサ61は、リアゲートモータ41の回転回数を検出可能にリアゲート駆動装置40に取り付けられる、ホールセンサ等によって構成されてもよい。リアゲート4の開放角度は、制御部21が、角度センサ61から入力するリアゲート4の傾き又はリアゲートモータ41の回転回数に基づいて算出してもよい。代替的に、リアゲート4の開放角度は、角度センサ61内部で、リアゲート4の傾き又はリアゲートモータ41の回転回数から算出されてもよい。
ここで、パワーリアゲートシステム10において、閉鎖状態のリアゲート4を開放するときの動作を説明する。なお、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33からラッチ装置30がラッチ状態であることを入力するときに、リアゲート4が閉鎖状態であると判定してもよい。
制御部21は、リアゲート4が閉鎖状態で、例えば第1操作スイッチに対する操作がなされたことを入力したときに、ラッチ装置30がアンラッチ状態になるようにPWM信号をラッチモータ駆動回路26に供給する。そして、制御部21は、リアゲート4が開放方向に回動するようにPWM信号をリアゲートモータ駆動回路25に供給する。その後、リアゲート4が設定された開放角度になったときに、リアゲートモータ駆動回路25に供給するPWM信号を停止する。ここで、設定された開放角度とは、リアゲート4が全開状態となるときの開放角度、又は、ユーザーが任意に設定したリアゲートの開放角度である。
なお、制御部21がリアゲートモータ駆動回路25に供給するPWM信号を停止した後は、ダンパー6による付勢力、リアゲート駆動装置40の機械要素42(具体的には動力変換部44)による摩擦力等によって、リアゲート4が自身の重量によって閉鎖することが抑止される。
続いて、パワーリアゲートシステム10において、開放状態のリアゲート4を閉鎖するときの動作を説明する。なお、制御部21は、角度センサ61から入力するリアゲート4の開放角度が設定された開放角度であるときに、リアゲート4が開放状態であると判定してもよい。代替的に、制御部21は、例えばラッチ状態検出スイッチ33からラッチ装置30がアンラッチ状態であることを入力するときに、リアゲート4が開放状態であると判定してもよい。
制御部21は、リアゲート4が開放状態で、例えば第2操作スイッチに対する操作がなされたことを入力したときに、リアゲート4が閉鎖方向に回動するようにPWM信号をリアゲートモータ駆動回路25に供給する。そして、制御部21は、リアゲート4が閉鎖状態になったときに、リアゲートモータ駆動回路25に供給するPWM信号を停止する。その後、制御部21は、ラッチ装置30がラッチ状態になるようにPWM信号をラッチモータ駆動回路26に供給する。制御部21が、ラッチ状態検出スイッチ33からラッチ装置30がラッチ状態になったことを入力することによってリアゲート4が閉鎖状態になったことを判定したときに、パワーリアゲートシステム10における開放状態のリアゲート4を閉鎖するときの動作が終了する。
また、図示されていない第3操作スイッチが車両1の運転席に配置されていてもよく、制御部21は第3スイッチに対する操作がなされたときに、上述したようにリアゲート4を開放又は閉鎖してもよい。また、制御部21は、通信線71に接続されるいずれも図示されていないキーレスエントリシステムに関連付けられたキー端末に対する操作がなされたことを、車両通信レシーバ24を介して把握してもよい。制御部21は、キーレスエントリシステムに関連付けられたキー端末に対する操作がなされたときに、上述したようにリアゲート4を開放又は閉鎖してもよい。
ここで、制御部21は、制御部21の動作モードを通常モードと省電力モードとの間で移行可能である。通常モードは、制御部21が上述したパワーリアゲートシステム10による開放動作及び閉鎖動作を制御可能な動作モードである。一方、省電力モードは、ECU20の機能の少なくとも一部を停止させることによって、制御部21が上述したパワーリアゲートシステム10による開放動作及び閉鎖動作を制御不可能な動作モードである。具体的には、省電力モードは、後述する制御部21の動作モードが省電力モードから通常モードへ復帰する条件が成立することを、制御部21が取得するための機能を残し、他の機能を停止させることによって、ECU20全体としての消費電力を削減させることができる動作モードである。
図3を用いて、制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行するための判定の例を説明する。図3に示されるフローチャートは、車両1が停止状態で定期的に開始される。なお、図3に示されるフローチャートが開始するときの制御部21の動作モードは、通常モードである。すなわち、制御部21の動作モードが省電力モードであるときには、図3に示されるフローチャートは開始されない。
ステップS01では、制御部21は、リアゲート4が閉鎖状態であるか否かを判定する。ステップS01の判定がYESであるときにフローはステップS02に進み、ステップS01の判定がNOであるときにフローはステップS03に進む。
ステップS02では、制御部21は、動作モードを通常モードから省電力モードへ移行するための条件が成立したか否かを判定する。ステップS02の判定がYESであるときにフローはステップS05へ進み、ステップS02の判定がNOであるときにフローは終了する。
ステップS02で判定される条件とは、例えば、図示されていないイグニッションスイッチがOFF状態であること、且つ、通信線71からの受信がない状態であること、且つ、操作スイッチに対する入力がない状態であること、が所定時間継続することである。ここで所定時間は、例えば5分から10分である。
ステップS03では、制御部21は、リアゲート4が開放状態であるか否かを判定する。すなわち、制御部21は、リアゲート4が設定された開放角度であるか否かを判定する。ステップS03の判定がYESであるときにフローはステップ04に進み、ステップS03の判定がNOであるときにフローは終了する。
ステップS04では、制御部21は、リアゲート4が開放状態になってから所定時間が経過したか否かを判定する。ステップS04の判定がYESであるときにフローはステップS05に進み、ステップS04の判定がNOであるときにフローは終了する。ここで、所定時間は、ステップS02における所定時間と同様に5分から10分である。
ステップS05では、制御部21は、制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行させる。制御部21の動作モードが通常モードから省電力モードに移行すると、フローは終了する。
車両1が停止状態であり、且つ、リアゲート4が設定された開放角度での開放状態が所定時間継続しているときには、例えば、ユーザーが車体後部に腰掛けていること等が想定される。すなわち、車両1が停止状態であり、且つ、リアゲート4の開放状態が所定時間継続しているときには、直後に、ユーザーがリアゲート4を閉鎖するために例えば第2操作スイッチ52に対して操作を入力することがないことが想定される。
そのため、ECU20では、車両1が停止状態であり、且つ、制御部21がリアゲート4の開放状態が所定時間継続したと判定するときに、制御部21の動作モードが通常モードから省電力モードに移行する。すなわち、ECU20では、ユーザーが開放状態のリアゲート4を直後に閉鎖しないことが想定されるときに、制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行させることによって、ECU20全体としての消費電力を削減させることができる。
ここで、制御部21の動作モードが省電力モードであるときには、所定の条件が成立することによって制御部21の動作モードが通常モードへ復帰する。所定の条件が成立するときとは、例えば、上述した操作スイッチの少なくとも1つに対して操作が入力されたとき、又は、車両通信レシーバ24を介して何かしらのデータを受信したとき、又は、ユーザーがリアゲート4を手動で閉鎖させて押し込んだとき、又は、図示されていないイグニッションスイッチがON状態になったとき等である。すなわち、制御部21の動作モードが省電力モードであるときには、制御部21の動作モードが通常モードへ復帰する条件が成立することを、制御部21が取得するための機能を残し、他の機能を停止させる。
具体的には、制御部21は、車載バッテリ8からバッテリ電源電圧を入力してリアゲートモータ駆動回路25及びラッチモータ駆動回路26に供給する電源電圧を生成するための、図示されていない各回路の動作を停止してもよい。制御部21の動作モードが省電力モードである間は、リアゲートモータ41及びラッチモータ31が駆動されないため、ECU20全体としての無駄な電力消費を削減することができる。
また、制御部21は、車載バッテリ8からバッテリ電源電圧を入力してラッチ状態検出スイッチ33及び角度センサ61に供給する電源電圧を生成するための、図示されていない各回路の動作を停止してもよい。制御部21の動作モードが省電力モードである間は、制御部21が、ラッチ装置30のラッチ状態及びリアゲート4の開放角度を監視する必要がないため、ECU20全体としての無駄な電力消費を削減することができる。
さらに、車両通信レシーバ24の動作を、受信のみ可能な動作態様に切り替えてもよい。制御部21の動作モードが省電力モードである間は、制御部21が通信線71に接続される図示されていない他の車載装置等に対して送信処理を実行しないため、ECU20全体としての無駄な電力消費を削減することができる。なお、車両通信レシーバ24の動作における受信のみ可能な動作態様とは、通信線71における電圧の変化のみ検知可能な動作態様であって、データの受信は行わない動作態様であってもよい。
図4を参照して、制御部21の動作モードが通常モードから省電力モードに移行するための判定の他の例を説明する。図4に示されるフローチャートは、車両1が停止状態で定期的に開始される。なお、図4に示されるフローチャートが開始するときの制御部21の動作モードは、通常モードである。すなわち、制御部21の動作モードが省電力モードであるときには、図4に示されるフローチャートは開始されない。
ステップS101では、制御部21は、リアゲート4が閉鎖動作されるか否かを判定する。例えば、制御部21は、第2操作スイッチに対する操作が入力されたときにリアゲート4が閉鎖動作されると判定する。また、制御部21は、角度センサ61からリアゲート4の開放角度が閉鎖される方向に変化していることを入力したときにリアゲート4が閉鎖動作されると判定してもよい。ステップS101の判定がYESであるときにフローはステップS102に進み、ステップS101の判定がNOであるときにフローはステップS104に進む。
ステップS102では、制御部21は、ステップS101でリアゲート4が閉鎖動作されると判定してから、所定時間が経過したか否かを判定する。ここで所定時間は、例えば5分から10分である。ステップS102の判定がYESであるときにフローはステップS103に進み、ステップS102の判定がNOであるときにフローはステップS102の判定を繰り返す。
ステップS103では、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33からの入力に基づいてラッチ装置30がアンラッチ状態からラッチ状態に変化したか否かを判定する。ステップS103の判定がYESであるときにフローは終了し、ステップS103の判定がNOであるときにフローはステップS107に進む。
ステップS104では、制御部21は、リアゲート4が開放動作されるか否かを判定する。例えば、制御部21は、第1操作スイッチに対する操作が入力されたときにリアゲート4が開放動作されると判定する。また、制御部21は、角度センサ61からリアゲート4の開放角度が開放される方向に変化していることを入力したときにリアゲート4が開放動作されると判定してもよい。ステップS104の判定がYESであるときにフローはステップS105に進み、ステップS104の判定がNOであるときにフローは終了する。
ステップS105では、制御部21は、ステップS104でリアゲート4が開放動作されると判定してから、所定時間が経過したか否かを判定する。ここで所定時間は、ステップS102における所定時間と同様に例えば5分から10分である。ステップS105の判定がYESであるときにフローはステップS106に進み、ステップS105の判定がNOであるときにフローはステップS105の判定を繰り返す。
ステップS106では、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33からの入力に基づいてラッチ装置30がラッチ状態からアンラッチ状態に変化したか否かを判定する。ステップS106の判定がYESであるときにフローは終了し、ステップS106の判定がNOであるときにフローはステップS107に進む。
ステップS107では、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33の故障を確定する。制御部21がラッチ状態検出スイッチ33の故障を確定した後に、ステップS108で、制御部21は、制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行させる。制御部21の動作モードが通常モードから省電力モードに移行すると、フローは終了する。
通常は、車両1が停止状態である間に、リアゲート4の開放動作又は閉鎖動作がなされた後に所定時間が経過したときには、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33からの入力に基づいてラッチ装置30の状態が変化したことを判定する。しかしながら、このときに、制御部21が、ラッチ状態検出スイッチ33からの入力に基づいてラッチ装置30の状態が変化していないと判定するときには、ラッチ状態検出スイッチ33が故障していることが想定される。
ラッチ状態検出スイッチ33が故障しているときには、制御部21は、リアゲート4が閉鎖状態であることを判定することができない。上述したように、パワーリアゲートシステム10において、開放状態のリアゲート4を閉鎖するときの動作は、制御部21が、リアゲート4が閉鎖状態であることを判定したときに終了する。すなわち、ラッチ状態検出スイッチ33が故障しているときには、パワーリアゲートシステム10における開放状態のリアゲート4を閉鎖するときの動作を終了することができない、又は制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行できないことによって、ECU20全体としての無駄な電力消費が発生し得る。このことを防止するために、制御部21は、ラッチ状態検出スイッチ33の故障を確定したときには、リアゲート4の開放状態が所定時間継続したと判定し、制御部21の動作モードを通常モードから省電力モードに移行させる。その結果、ECU20全体としての消費電力を削減させることができる。
また、ここまで説明した実施形態においては、車両用電動扉システム10の一例としてパワーリアゲートシステム10を説明したが、車両用扉4はリアゲート4に限定する必要はない。すなわち、ECU20は、電動で開閉するサイドドアの開閉を制御してもよい。この場合、第1操作スイッチ51及び第2操作スイッチ52は、サイドドアのドアハンドルに設けられていてもよい。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・車両、4・・・車両用扉(リアゲート)、10・・・車両用電動扉システム(パワーリアゲートシステム)、20・・・電子制御装置(ECU)、21・・・制御部、22・・・処理部、30・・・ラッチ装置、33・・・ラッチ状態検出スイッチ、40・・・リアゲート駆動装置、51・・・第1操作スイッチ、52・・・第2操作スイッチ、61・・・角度センサ、71・・・通信線。

Claims (3)

  1. 車両用電動扉システムにおける車両用扉の開閉動作を制御する電子制御装置であって、
    動作モードを通常モードと省電力モードとの間で移行可能な制御部を備え、
    前記制御部は、車両が停止状態であり、且つ、前記車両用扉の開放状態が所定時間継続したと判定するときに、前記動作モードを前記通常モードから前記省電力モードに移行する電子制御装置。
  2. 前記制御部は、前記車両用扉の開放角度が設定された角度であるときに、前記車両用扉が前記開放状態であると判定する、請求項1記載の電子制御装置。
  3. 前記制御部の前記省電力モードは、前記電子制御装置の少なくとも一部の機能を停止させる前記動作モードである、請求項1又は2記載の電子制御装置。
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JP2020202661A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 株式会社ユーシン 開閉体制御装置
JP2021025392A (ja) * 2019-08-09 2021-02-22 株式会社ミツバ 車両用開閉体駆動制御装置

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