JP2017205078A - アイソレータシステム - Google Patents

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Kazuhito Tanimoto
和仁 谷本
壮馬 渡辺
Soma Watanabe
壮馬 渡辺
祐介 広沢
Yusuke Hirosawa
祐介 広沢
谷口 昇
Noboru Taniguchi
昇 谷口
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Abstract

【課題】アイソレータ、インキュベータ間で物品を移動する際のインキュベータの温度変化を極力抑えながらも、エアレーション作業時間を短縮する。【解決手段】アイソレータ12にインキュベータ14を連結してアイソレータシステム10を構成する。アイソレータ12に形成された第1開口部12Hの開閉を第1扉42で行い、インキュベータ14に形成された第2開口部14Hの開閉を第2扉44で行う。第2開口部14Hを相対的に狭く開放する小開放状態と、相対的に広く開放する大開放状態との間で第2扉44の開閉状態を切換可能とする。アイソレータ12とインキュベータ14間で物品を移送する際には、第2扉44を小開放状態とし、除染作業を行う際には、第2扉44を大開放状態とする。【選択図】図1

Description

本発明は、インキュベータを備えたアイソレータシステムに関する。
アイソレータにインキュベータを接続し、アイソレータで操作した培養物などの物品を無菌的にインキュベータへ移すことができるアイソレータシステムが知られている。このようなアイソレータシステムにおいてインキュベータを除染する場合、インキュベータをアイソレータに接続し、アイソレータの除染とともにインキュベータも除染する方式を採用することがある。同方式を採用するアイソレータシステムでは、アイソレータとインキュベータを連通した状態で、アイソレータとインキュベータ内に除染ガスを供給し、同状態を所定時間保持した後、除染ガスを排出するため置換用のエアを供給するエアレーションを行う。インキュベータの開口部は温度変化を避けるためになるべく小さく設計され、エアレーションでは、インキュベータ内の雰囲気をこの小さな開口部を介して排出している。そのため同システムでは除染ガス排出の効率が悪くエアレーションに多くの時間を要する。除染ガス排出の効率を上げるために、インキュベータに外気を導入するポンプを取り付ける構成(特許文献1)や、培養用ガスをインキュベータ内で強制循環させるために配置された送風機を運転することで除染ガスの排出効率を上げる構成(特許文献2)も提案されている。
特開2015−97480号公報 特許第4799221号公報
しかし、特許文献1、2の構成では、多少効率は上がるもののインキュベータに専用のポンプや送風機を設けているためインキュベータの大型化やコスト高を招く。
本発明は、アイソレータ、インキュベータ間で物品を移動する際のインキュベータの温度変化を極力抑えながらも、エアレーション作業時間を短縮するすることを課題としている。
本発明のアイソレータシステムは、アイソレータと、アイソレータに接続されるインキュベータと、アイソレータに形成された第1開口部を開閉する第1扉と、インキュベータに形成された第2開口部を開閉する第2扉と、アイソレータに除染ガスを供給する除染ガス供給手段と、アイソレータ内の除染ガスを排出するためのエア給排気手段とを備え、アイソレータとインキュベータとの間で物品を移送可能なアイソレータシステムにおいて、第2扉の開閉状態が、第2開口部を相対的に狭く開放する小開放状態と、相対的に広く開放する大開放状態との間で切換可能であることを特徴としている。
アイソレータとインキュベータ間で物品を移送する際には、第1扉を開放するとともに第2扉を小開放状態とすることができ、アイソレータとインキュベータの除染作業を行う際には、第1扉を開放するとともに第2扉を大開放状態として、除染ガスを排出するためのエア給排気を行うことができる。
第2扉は第3開口部を備えるとともに、第3開口部を開閉する小扉を備え、小開放状態では、第2扉が閉じられるとともに小扉が開放される。
本発明によれば、アイソレータ、インキュベータ間で物品を移動する際のインキュベータの温度変化を極力抑えながらも、エアレーション作業時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態であるアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である(アイソレータ運転時)。 第1扉、第2扉、小扉の全てが閉鎖された状態における接続部の側断面図である。 小開放状態における第1扉、第2扉、小扉の状態を示す接続部の側断面図である。 大開放状態における第1扉、第2扉、小扉の状態を示す接続部の側断面図である。 除染作業時における第1実施形態のアイソレータシステムの状態を示す流体回路図である。 エアレーション作業時における第1実施形態のアイソレータシステムの状態を示す流体回路図である。 本発明の第2実施形態のアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である(エアレーション作業時)。 第2扉、小扉の変形例の側断面図である。 第2扉、小扉の別の変形例の側断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である。なお、図1では、後述するようにアイソレータ運転時の各弁および各扉の状態が示される。
本実施形態のアイソレータシステム10は、アイソレータ12とインキュベータ14を備え、インキュベータ14は、接続部16を介してアイソレータ12に連結される。また、アイソレータシステム10は、アイソレータ12内に除染ガスを供給する除染ガス供給装置(除染ガス供給手段)18と、アイソレータ12内へと空気を供給するエア給気装置20と、アイソレータ12内からの排気を行うエア排気装置22とを備える(エア給排気手段)。
除染ガス供給装置18は、容器Vに封入された過酸化水素水をガス発生器28へと供給するためのポンプ26を備える。ガス発生器28は、例えばヒータ(不図示)を用いて供給された過酸化水素水を加熱・気化する。ガス発生器28で気化された過酸化水素水は、除染ガスとして、第1除染ガス供給管30を介してアイソレータ12に設けられる給気室32に供給可能であるとともに、第2除染ガス供給管34を介して接続部16に供給可能である。第1除染ガス供給管30には開閉バルブ30Vが設けられ、給気室32への除染ガスの供給は、開閉バルブ30Vにより制御される。また、第2除染ガス供給管34には、開閉バルブ34Vおよびフィルタ34Fが設けられ、接続部16への除染ガスの供給は、開閉バルブ34Vにより制御される。開閉バルブ34Vを流通した除染ガスは、フィルタ34Fを介して接続部16に供給される。
給気室32には、第1除染ガス供給管30の他にエア供給装置20が接続される。エア供給装置20は、上流側から触媒20C、給気ブロア20B、開閉バルブ20Vを備え、開閉バルブ20Vを開き給気ブロア20Bを運転することで触媒20Cを介して外気を吸入し、開閉バルブ20Vを介して給気室32へと供給可能である。給気室32は、フィルタ32Fを介してアイソレータ12と連通され、第1除染ガス供給管30から供給される除染ガス、あるいはエア供給装置20から供給される空気は、フィルタ32Fを介してアイソレータ12内へと供給される。
また、アイソレータ12には排気室36が設けられ、アイソレータ12と排気室36はフィルタ36Fを介して連通される。排気室36には、エア排気装置22が接続されるとともに、除染ガス供給装置18の一部を構成する除染ガス返り管38が接続される。エア排気装置22は、上流側から開閉バルブ22V、触媒22C、排気ブロア22Bを備え、開閉バルブ22Vを開き排気ブロア22Bを運転することで触媒22Cを介してアイソレータ12からの排気を行う。除染ガス返り管38は、アイソレータ12内の除染ガスをガス発生器28へと還流させるための配管であり、フィルタ36Fを介してアイソレータ12から排気室36へと流通された除染ガスを、開閉バルブ38Vを介して循環ブロア38Bによりガス発生器28へと還流する。
アイソレータ12には、アイソレータ12を接続部16と連通するための第1扉42が設けられ、インキュベータ14には小扉45を備える第2扉44が設けられる。第1扉42、第2扉44、小扉45には、それぞれロータリアクチュエータ42R、44R、45Rが設けられ(図2〜4参照)、各扉は自動で開閉可能である。インキュベータ14は、キャスター付きの台車(不図示)の上に設置され、第2扉44を第1扉42に正対させる配置でアイソレータ12に接続される。インキュベータ14がアイソレータに接続された状態において、第1扉42と第2扉44の周囲は壁面により取り囲まれ、これにより外部雰囲気から隔離された接続部16が形成される。なお、アイソレータ12およびインキュベータ14内には除染ガスの濃度を検出する濃度検出器12G、14Gがそれぞれ設けられ、インキュベータ14内には、更に送風機14Fが設けられる。
図2〜図4は、接続部16およびアイソレータ12の第1扉42と、インキュベータ14の第2扉44の構成を示す側断面図である。
図2には、第1扉42、第2扉44および第2扉44に設けられた小扉45が全て閉じられた状態が示される。図2の状態は、インキュベータ14をアイソレータ12に連結し接続部16を除染するまでの間、あるいはインキュベータ14をアイソレータから切り離す際に適用される。図3には、第1扉42が開かれた状態、かつ第2扉44は閉じられ小扉45が開かれた状態(小開放状態)が示される。図3の状態は、アイソレータ12の運転中に、物品をアイソレータ12とインキュベータ14の間で移動する際などに適用される。また図4には、第1扉42が開かれた状態、かつ第2扉44が開かれた状態(大開放状態)が示される。図4の状態は、アイソレータシステム10の除染およびエアレーションの際などに適用される。
図2〜図4に示されるように、第1扉42はアイソレータ12の側壁面内側に上辺を軸として取り付けられ、開放位置ではアイソレータ12の内側に跳ね上げられ保持される。第1扉42により閉塞されるアイソレータ12の壁面に設けられた第1開口部12Hの周囲には第1開口部12Hの縁を取り囲むようにシール12Sが設けられる。第1扉42を閉じた閉鎖位置では、第1扉42がシール12Sに押し当てられ、第1扉42は第1開口部12Hを気密的に閉塞する。
一方、第2扉44はインキュベータ14の側壁面の内側に上辺を軸として取り付けられ、開放位置ではインキュベータ14の内側に跳ね上げられ保持される(図4参照)。インキュベータ14の壁面に設けられ、第2扉44により閉塞される第2開口部14Hの周囲には第2開口部14Hの縁に沿ってシール14Sが設けられる。第2扉44を閉じた閉鎖位置では、第2扉44がシール14Sに押し当てられ、第2扉44は第2開口部14Hの周囲を気密的に閉塞できる。
また、第2扉44には、その中央下よりに第3開口部44Hが設けられる。第3開口部44Hは、第2扉44に取り付けられた小扉45により開閉可能である。小扉45は第2扉44の内側壁面に上辺を軸として取り付けられ、開放位置ではインキュベータ14の内側に跳ね上げられ保持される(図3参照)。第3開口部44Hの周囲には第3開口部44Hの縁に沿ってシール44Sが設けられる。小扉45を閉じた閉鎖位置では(図2参照)、小扉45の外側面に設けられた延出部材45Pがシール44Sに押し当てられ、小扉45は第3開口部44Hの周囲を気密的に閉塞する。
すなわち、図2に示されるように、第2扉44が閉じられ、かつ小扉45が閉じられると、インキュベータ14の第2開口部14H全体が気密的に閉塞される。一方、第2扉44が閉じられ、かつ小扉45が開かれると(小開放位置)、インキュベータ14は小開放状態となり、第3開口部44Hを通して接続部16に連通される。また第2扉44が開かれると(大開放位置)、インキュベータ14は大開放状態となり、第2開口部14H全体を通して接続部16に連通される。なお除染時の大開放状態では、図4に示されるように小扉45は開放される。
アイソレータ12へのインキュベータ14の連結は、インキュベータ14の側壁から第2開口部14Hを取り囲んで外側へ延出するブラケット46と、アイソレータ12の側壁から第1開口部12Hを取り囲んで外側へ延出する連結用シリンダ48とを嵌合することで行われる。連結用シリンダ48は、例えばブラケット46の内側に嵌合され、所定の締結部材48Fを用いてブラケット46に固定される。
また本実施形態のアイソレータ12は、連結用シリンダ48の内側に更に第1開口部12Hを取り囲み、アイソレータ12の側壁から外側へ延出する内側シリンダ50を備える。内側シリンダ50の先端には、開口全周に沿ってシール50Sが設けられ、インキュベータ14連結時、シール50Sがインキュベータ14の第2開口部14Hの周囲の側壁に圧接される。これにより第1、第2開口部12H、14Hを通してアイソレータ12とインキュベータ14とを連通するとともに外部雰囲気からは隔離された接続部16が形成される。
次に図1、図5、図6を参照して、第1実施形態のアイソレータシステム10の運転時、除染作業時、エアレーション作業時の作動状態、すなわち各開閉バルブ20V、22V、30V、34V、38Vの開閉状態、ブロア20B、22B、38B、ポンプ26、送風機14Fの駆動状態、および第1扉42、第2扉44、小扉45の開閉状態について説明する。なお、図1、図5、図6において各弁、各扉の開閉状態は、白抜きが開状態、黒塗りが閉状態を示す。またブロア20B、22B、38B、ポンプ26に関しては、白抜きが運転状態、黒塗りが停止状態を示す。
前述したように図1には、アイソレータ12を使用している運転状態が示される。アイソレータ運転時、除染やエアレーションに用いられる除染ガス供給装置18の運転は停止される。すなわち、開閉バルブ30V、34V、38Vは閉じられ、ポンプ26、循環ブロア38Bの運転は停止される。一方、エア給気装置20とエア排気装置22は運転され、開閉バルブ20V、22Vが開かれるとともに給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転される。すなわち、アイソレータ12には、触媒20Cおよびフィルタ32Fを通して空気が供給され、アイソレータ12内の空気はフィルタ36Fおよび触媒22Cを介して外部へと排出される。このときアイソレータ12内の圧力は、外気に対して陽圧に保たれる。
インキュベータ14が連結されたアイソレータ12の運転では、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされる。一方、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44は閉鎖状態とされ、第2扉44に設けられた小扉45がロータリアクチュエータ45Rを駆動することによって開閉される。すなわち、作業者やロボットによって被培養物が入れられた培養容器などの物品をアイソレータ12とインキュベータ14との間で出し入れする場合、小扉45を開きインキュベータ14を図3の小開放状態とし、第3開口部44Hを通して物品の出し入れを行う。
図5には、アイソレータシステム10の除染作業時の作動状態が示される。除染作業時には、エア給気装置20とエア排気装置22の運転が停止されるとともに、除染ガス供給装置18が運転される。すなわち、開閉バルブ20V、22Vは閉じられ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bの運転は停止されるとともに、開閉バルブ30V、34V、38Vが開かれ、ポンプ26および循環ブロア38Bが運転される。
このとき、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされるとともに、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も、図4に示されるように大開放状態とされ、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14H全体を通して連通される。また、インキュベータ14に設けられた送風機14Fが運転される。
すなわち、ポンプ26により容器Vから供給される過酸化水素水はガス発生器28で気化され、循環ブロア38Bにより第1除染ガス供給管30を通って給気室32へと送られ、フィルタ32Fを介してアイソレータ12内へと送り込まれる。また除染ガスは、第2除染ガス供給管34のフィルタ34Fを介して接続部16へと送り込まれる。アイソレータ12および接続部16に送り込まれた除染ガスは、循環ブロア38Bにより、除染ガス返り管38を通してガス発生器28へと還流される。またアイソレータ12および接続部16内の除染ガスは、第1、第2開口部12H、14Hを通してインキュベータ14へも流れ込み、送風機14Fによりアイソレータ12、インキュベータ14の間の循環が促進される。
図6には、アイソレータシステム10のエアレーション作業時の作動状態が示される。エアレーションは除染作業終了後、除染ガスをアイソレータ12およびインキュベータ14内から排出するために行われる。本実施形態のエアレーション作業では、エア給気装置20とエア排気装置22の運転に加え、除染ガス供給装置18が部分的に運転される。すなわち、開閉バルブ20V、22Vは開かれ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転されるとともに、開閉バルブ30V、34V、38Vが開かれ、循環ブロア38Bが運転される。ただし、ポンプ26およびガス発生器28のヒータは停止状態とされる。
またこのとき除染作業時と同様に、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされ、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も、図4に示されるように大開放状態とされる。すなわち、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14H全体を通して連通され、インキュベータ14に設けられた送風機14Fが運転される。
すなわち、エア給気装置20とエア排気装置22が運転されることにより、アイソレータ12には、触媒20Cおよびフィルタ32Fを通して空気が供給され、アイソレータ12内の空気および除染ガスはフィルタ36Fおよび触媒22Cを介して外部へと排出される。また、フィルタ36Fを通った空気および除染ガスの一部は、循環ブロア38Bにより除染ガス返り管38を通って循環される。アイソレータ12および接続部16内に送り込まれた空気は、第1、第2開口部12H、14Hを通してインキュベータ14へも流れ込み、送風機14Fによりアイソレータ12、インキュベータ14間の空気の循環が更に促進される。
以上のように第1実施形態によれば、アイソレータとインキュベータとの間で物品の出し入れをするときには、インキュベータの扉を小開放状態として作業することができるのでインキュベータの温度変化を抑えることができ、かつ除染作業時やエアレーション作業時には、インキュベータの扉を大開放状態として、アイソレータ、インキュベータ間の気体の流通を容易にし、除染作業やエアレーション作業に掛かる時間を短縮できる。
次に図7を参照して本発明の第2実施形態のアイソレータシステムについて説明する。なお図7は、第2実施形態のアイソレータシステムにおける除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である。なお、図7は、エアレーション作業時の各弁および各扉の状態が示される。
第2実施形態のアイソレータシステム60は、第1実施形態のインキュベータ14から送風機14Fを取り除き、インキュベータ14に第3除染ガス供給管52を着脱可能に接続した構成に対応する。なお、その他の構成は第1実施形態のアイソレータシステム10と同様であり、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
図7に示されるように、第2実施形態のアイソレータシステム60では、除染ガス供給装置18が、第1、第2除染ガス供給管30、34と並列する第3除染ガス供給管52を更に備える。第3除染ガス供給管52は、上流側から開閉バルブ52Vとフィルタ52Fを備える。エアレーション作業では、第1実施形態の図6と同様に、エア給気装置20とエア排気装置22の運転に加え、除染ガス供給装置18が部分的に運転される。すなわち、開閉バルブ20V、22Vは開かれ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転されるとともに、開閉バルブ30V、34V、38V、52Vが開かれ、循環ブロア38Bが運転される。ただし、ポンプ26およびガス発生器28のヒータは停止状態とされる。
またアイソレータ作業時、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされ、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も、図4に示されるように大開放状態とされる。すなわち、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14H全体を通して連通される。また、第2実施形態では、インキュベータ14内へも第3除染ガス供給管52を通してエアレーション用の空気が送り込まれエアレーション作業が効率化される。
なお、第2実施形態のアイソレータシステム60の運転時、除染作業時についても、第1実施形態の送風機14Fの運転/停止に対応して、第3除染ガス供給管52の開閉バルブ52Vが開/閉される。すなわち、運転時には開閉バルブ52Vが閉じられ、除染作業時には開かれる。除染作業時には、第3除染ガス供給管52を通してインキュベータ14内へ直接除染ガスが送り込まれ除染作業が効率化される。
以上のように、第2実施形態のアイソレータシステムにおいても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態の第1、第2扉および小扉は、跳ね上げ式であるが、開き戸式であってもよい。また第2扉はシャッター状の構成でもよく、その場合、シャッターの開き量を調整することにより小開放状態、大開放状態を切り替えてもよい。また、本実施形態において第2扉はインキュベータの内側に向けて開放する構成であったが、図8のように第2扉44と小扉45をインキュベータ14の外側に開放する構成や、図9のように第2扉44はインキュベータ14の外側に向けて開放し、小扉45はインキュベータ14の内側に向けて開放する構成であってもよい。
10、60 アイソレータシステム
12 アイソレータ
12H 第1開口部
14 インキュベータ
14H 第2開口部
16 接続部
18 除染ガス供給装置
20 エア給気装置
22 エア排気装置
42 第1扉
44 第2扉
44H 第3開口部
45 小扉

Claims (3)

  1. アイソレータと、
    前記アイソレータに接続されるインキュベータと、
    前記アイソレータに形成された第1開口部を開閉する第1扉と、
    前記インキュベータに形成された第2開口部を開閉する第2扉と、
    前記アイソレータに除染ガスを供給する除染ガス供給手段と、
    前記アイソレータ内の除染ガスを排出するためのエア給排気手段とを備え、
    前記アイソレータと前記インキュベータとの間において物品を移送可能なアイソレータシステムにおいて、
    前記第2扉の開閉状態が、前記第2開口部を相対的に狭く開放する小開放状態と、相対的に広く開放する大開放状態との間で切換可能であることを特徴とするアイソレータシステム。
  2. 前記アイソレータと前記インキュベータ間で物品を移送する際には、前記第1扉を開放するとともに前記第2扉を小開放状態とすることができ、
    前記アイソレータと前記インキュベータの除染作業を行う際には、前記第1扉を開放するとともに前記第2扉を大開放状態として、除染ガスを排出するためのエア給排気を行うことができる
    ことを特徴とする請求項1に記載のアイソレータシステム。
  3. 前記第2扉が第3開口部を備えるとともに、前記第3開口部を開閉する小扉を備え、前記小開放状態では、前記第2扉が閉じられるとともに前記小扉が開放されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアイソレータシステム。
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