JP6786872B2 - アイソレータシステム - Google Patents

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Description

本発明は、インキュベータを備えるアイソレータシステムに関する。
インキュベータをアイソレータに接続し、アイソレータの除染とともにインキュベータも除染する方法が知られている。このような方法では、アイソレータとインキュベータを連通させた状態で、アイソレータとインキュベータ内に除染ガスを供給し、同状態を所定時間保持した後、除染ガスを排出するため置換用のエアを供給するエアレーションを行う。インキュベータの開口部は温度変化を避けるためになるべく小さく設計され、エアレーションでは、インキュベータ内の雰囲気をこの小さな開口部を介して排出する。そのため除染ガス排出の効率が悪く、エアレーションに多くの時間を要する。除染ガス排出の効率を上げるために、インキュベータに外気を導入するポンプを取り付ける構成(特許文献1)や、培養用ガスをインキュベータ内で強制循環させるために配置された送風機を運転することで除染ガスの排出効率を上げる構成(特許文献2)も提案されている。
特開2015−97480号公報 特許第4799221号公報
しかし、特許文献1、2の構成では、多少効率は上がるもののインキュベータに専用のポンプや送風機を設けているためインキュベータの大型化やコスト高を招く。
本発明は、インキュベータに専用のポンプや送風機を設けることなく、エアレーション時間を短縮することを課題としている。
本発明のアイソレータシステムは、アイソレータと、前記アイソレータに接続されるインキュベータと、前記アイソレータと前記インキュベータとの間を連通/遮断する開閉扉と、前記アイソレータに接続され、エアを供給/遮断可能なエア供給手段と、前記アイソレータに設けられた排気手段と、除染ガスを発生する除染ガス発生手段と、前記アイソレータおよび前記インキュベータのそれぞれと前記除染ガス発生手段とを連通する連通/遮断可能な供給配管と、前記アイソレータと前記除染ガス発生手段とを連通する戻り配管とを有する循環通路と、前記循環通路に配置された循環ポンプと、前記エア供給手段と前記除染ガス発生手段と前記循環ポンプと前記供給配管の連通/遮断を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記アイソレータと前記インキュベータの内部に除染ガスを供給する場合は、上記開閉扉を開放した状態において、前記除染ガス発生手段から発生した除染ガスを前記アイソレータおよび前記インキュベータに供給して前記循環通路により循環させつつ、前記アイソレータと前記インキュベータの内部を除染し、除染ガスを排出するエアレーションを行う場合は、前記開閉扉を開放した状態において、前記エア供給手段により前記アイソレータにエアを供給しつつ、前記循環通路の供給配管を介して前記アイソレータと前記インキュベータに循環されたエアを供給する第1の作動状態から、前記供給配管と前記アイソレータとの連通を遮断することにより、前記アイソレータへ循環されたエアの供給を停止するとともに、前記インキュベータへは循環されたエアの供給を継続する第2の作動状態へ切り替えることを特徴としている。
アイソレータに除染ガスの濃度を検知する検出器を設け、前記第1の作動状態から前記第2の作動状態への切り替えを、前記検出器の信号に基づき行ってもよい。
前記第1の作動状態から所定時間経過後に前記第2の作動状態へ切り替える構成としてもよい。
前記開閉扉は、大開放状態と小開放状態との間で切り替え可能であってもよい。
前記エア供給手段と前記インキュベータとを開閉バルブを介して接続し、前記第1の作動状態および前記第2の作動状態時に、前記エア供給手段から前記インキュベータにエアを供給してもよい。
本発明によれば、アイソレータシステムは、インキュベータに専用のポンプや送風機を設けることなく、エアレーション時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態であるアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である(アイソレータ運転時)。 本実施形態のアイソレータシステムの電気的な構成を示すブロック図である。 第1扉、第2扉が閉鎖された状態における接続部の側断面図である。 第1扉、第2扉が開かれた状態を示す接続部の側断面図である。 除染作業時における第1実施形態のアイソレータシステムの状態を示す流体回路図である。 エアレーション作業時における第1実施形態のアイソレータシステムの状態を示す流体回路図である(第1の作動状態)。 第1実施形態のアイソレータシステムにおけるエアレーションの仕方の別の例を示す流体回路図である(第2の作動状態)。 本発明の第2実施形態のアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である(除染作業時)。 第2実施形態のアイソレータシステムのエアレーション作業時における流体回路の構成を示す図である(第1の作動状態)。 第2実施形態のアイソレータシステムの別のエアレーション作業時における流体回路の構成を示す図である(第2の作動状態)。 第2扉の変形例の側断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるアイソレータシステムの除染およびエアレーションを行う流体回路の構成を示す図である。なお、図1では、後述するようにアイソレータ運転時の各バルブおよび各扉の状態が示される。
本実施形態のアイソレータシステム10は、アイソレータ12とインキュベータ14を備え、インキュベータ14は、接続部16を介してアイソレータ12に連結される。また、アイソレータシステム10は、アイソレータ12、インキュベータ14、接続部16内に供給する除染ガスを発生する除染ガス発生装置(除染ガス発生手段)18と、アイソレータ12内へとエアを供給するエア給気装置(エア供給手段)20と、アイソレータ12内からの排気を行うエア排気装置(排気手段)22とを備える。
除染ガス発生装置18は、容器Vに封入された過酸化水素水をガス発生器28へと供給するためのポンプ26を備える。ガス発生器28は、例えばヒータ(不図示)を用いて供給された過酸化水素水を加熱・気化する。ガス発生器28で気化された過酸化水素水は、除染ガスとして、メイン供給配管19、第1供給配管30を介してアイソレータ12に設けられる給気室32に供給可能であるとともに、メイン供給配管19、第2、第3供給配管34、52を介して、それぞれ接続部16、インキュベータ14に供給可能である。第1供給配管30には開閉バルブ30Vが設けられ、給気室32への除染ガスの供給は、開閉バルブ30Vにより制御される。また、第2供給配管34には、開閉バルブ34Vおよびフィルタ34Fが設けられ、接続部16への除染ガスの供給は、開閉バルブ34Vにより制御される。同様に第3供給配管52には、開閉バルブ52Vおよびフィルタ52Fが設けられ、インキュベータ14への除染ガスの供給は、開閉バルブ52Vにより制御される。開閉バルブ34V、52Vを流通した除染ガスは、それぞれフィルタ34F、52Fを介して接続部16、インキュベータ14へと供給される。なお、第3供給配管52は、インキュベータ14に着脱可能に取り付けられ、インキュベータ14を接続部16と連結する際に取り付けられ、接続部16から離脱させる際に取り外される。
給気室32には、第1供給配管30の他にエア給気装置20が接続される。エア給気装置20は、上流側から触媒20C、給気ブロア20B、開閉バルブ20Vを備え、開閉バルブ20Vを開き給気ブロア20Bを運転することで触媒20Cを介して外気を吸入し、開閉バルブ20Vを介して給気室32へと供給可能である。給気室32は、フィルタ32Fを介してアイソレータ12と連通され、第1供給配管30から供給される除染ガス、あるいはエア給気装置20から供給されるエアは、フィルタ32Fを介してアイソレータ12内へと供給される。
また、アイソレータ12には排気室36が設けられ、アイソレータ12と排気室36はフィルタ36Fを介して連通される。排気室36には、エア排気装置22が接続されるとともに、ガス発生器28を介してメイン供給配管19と連通する戻り配管38が接続される。エア排気装置22は、上流側から開閉バルブ22V、触媒22C、排気ブロア22Bを備え、開閉バルブ22Vを開き排気ブロア22Bを運転することで触媒22Cを介してアイソレータ12からの排気を行う。戻り配管38は、アイソレータ12内の除染ガスをガス発生器28へと還流させるための配管であり、フィルタ36Fを介してアイソレータ12から排気室36へと流通した除染ガスを、開閉バルブ38Vを介して循環ブロア38Bによりガス発生器28へと還流する。すなわち、メイン供給配管19、第1〜第3供給配管30、34、52、戻り配管38により循環経路が形成される。
アイソレータ12には、アイソレータ12を接続部16と連通するための第1扉(開閉扉)42が設けられ、インキュベータ14には、第1扉42よりも小さい第2扉(開閉扉)44が設けられる。第1扉42、第2扉44には、それぞれロータリアクチュエータ42R、44Rが設けられ、各扉は自動で開閉可能である。インキュベータ14は、キャスター付きの台車(不図示)の上に設置され、第2扉44を第1扉42に正対させる配置でアイソレータ12に接続される。インキュベータ14がアイソレータに接続された状態において、第1扉42と第2扉44の周囲は壁面により取り囲まれ、これにより外部雰囲気から隔離された接続部16が形成される。
なお、アイソレータ12およびインキュベータ14内には除染ガスの濃度を検出する濃度検出器12G、14Gがそれぞれ設けられ、それぞれの検知信号は、図2のブロック図に示されるように制御装置(制御手段)40に入力される。また、制御装置40は、開閉バルブ20V、22V、30V、34V、38V、52Vの開閉、給気ブロア20B、排気ブロア22B、循環ブロア38B、ポンプ26、ガス発生器28の運転を制御する。
図3、図4は、接続部16およびアイソレータ12の第1扉42と、インキュベータ14の第2扉44の構成を示す側断面図である。
図3には、第1扉42、第2扉44が閉じられた状態が示される。図3の状態は、インキュベータ14をアイソレータ12に連結し接続部16を除染するまでの間、あるいはインキュベータ14をアイソレータ12から切り離す際に適用される。また図4には、第1扉42および第2扉44が開かれた状態が示され、図4の状態は、アイソレータ12の運転中に、物品をアイソレータ12とインキュベータ14の間で移動する際、あるいはアイソレータシステム10の除染およびエアレーションの際などに適用される。
図3、図4に示されるように、第1扉42はアイソレータ12の側壁面内側に上辺を軸として取り付けられ、開放位置ではアイソレータ12の内側に跳ね上げられ保持される。第1扉42により閉塞されるアイソレータ12の壁面に設けられた第1開口部12Hの周囲には第1開口部12Hの縁を取り囲むようにシール12Sが設けられる。第1扉42を閉じた閉鎖位置では、第1扉42がシール12Sに押し当てられ、第1扉42は第1開口部12Hを気密的に閉塞する。
一方、第2扉44はインキュベータ14の側壁面の外側に上辺を軸として取り付けられ、開放位置ではインキュベータ14の外側に跳ね上げられ保持される(図4参照)。インキュベータ14の壁面に設けられ、第2扉44により閉塞される第2開口部14Hの周囲には、第2開口部14Hの縁に沿って外壁面にシール14Sが設けられる。第2扉44を閉じた閉鎖位置では、第2扉44がシール14Sに押し当てられ、第2扉44は第2開口部14Hの周囲を気密的に閉塞できる。
アイソレータ12へのインキュベータ14の連結は、インキュベータ14の側壁から第2開口部14Hを取り囲んで外側へ延出するブラケット46と、アイソレータ12の側壁から第1開口部12Hを取り囲んで外側へ延出する連結用シリンダ48とを嵌合することで行われる。連結用シリンダ48は、例えばブラケット46の内側に嵌合され、所定の締結部材48Fを用いてブラケット46に固定される。
また本実施形態のアイソレータ12は、連結用シリンダ48の内側に更に第1開口部12Hを取り囲み、アイソレータ12の側壁から外側へ延出する内側シリンダ50を備える。内側シリンダ50の先端には、開口全周に沿ってシール50Sが設けられ、インキュベータ14連結時、シール50Sがインキュベータ14の第2開口部14Hの周囲の側壁に圧接される。これにより第1開口部12H、14Hを通してアイソレータ12とインキュベータ14とを連通するとともに外部雰囲気からは隔離された接続部16が形成される。
次に図1、図5、図6を参照して、第1実施形態のアイソレータシステム10の運転時、除染作業時、エアレーション作業時の作動状態、すなわち各バルブ20V、22V、30V、34V、38V、52Vの開閉状態、ブロア20B、22B、38B、ポンプ26の駆動状態、および第1扉42、第2扉44の開閉状態について説明する。なお、図1、図5、図6において各バルブ、各扉の開閉状態は、白抜きが開状態、黒塗りが閉状態を示す。またブロア20B、22B、38B、ポンプ26に関しては、白抜きが運転状態、黒塗りが停止状態を示す。
前述したように図1には、アイソレータ12を使用している運転状態が示される。アイソレータ運転時、除染やエアレーションに用いられる除染ガス発生装置18の運転は停止される。すなわち、開閉バルブ30V、34V、38V、52Vは閉じられ、ポンプ26、循環ブロア38Bの運転は停止される。一方、エア給気装置20とエア排気装置22は運転され、開閉バルブ20V、22Vが開かれるとともに給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転される。すなわち、アイソレータ12には、触媒20Cおよびフィルタ32Fを通してエアが供給され、アイソレータ12内のエアはフィルタ36Fおよび触媒22Cを介して外部へと排出される。このときアイソレータ12内の圧力は、外気に対して陽圧に保たれる。
インキュベータ14が連結されたアイソレータ12の運転では、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされる。一方、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44は、例えばロータリアクチュエータ44R(図3、4参照)を駆動することによって開閉される。すなわち、作業者が培養などの物品をアイソレータ12とインキュベータ14との間で出し入れする場合、第2扉44を開き、第2開口部14Hを通して物品の出し入れを行う。
図5には、アイソレータシステム10の除染作業時の作動状態が示される。除染作業時には、エア給気装置20とエア排気装置22の運転が停止されるとともに、除染ガス発生装置18が運転される。すなわち、開閉バルブ20V、22Vは閉じられ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bの運転は停止されるとともに、開閉バルブ30V、34V、38V、52Vが開かれ、ポンプ26および循環ブロア38Bが運転される。
このとき、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされるとともに、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も開放状態とされ、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14Hを通して連通される。
すなわち、ポンプ26により容器Vから供給される過酸化水素水はガス発生器28で気化され、循環ブロア38Bにより第1供給配管30を通って給気室32へと送られ、フィルタ32Fを介してアイソレータ12内へと送り込まれる。また除染ガスは、第2、第3供給配管34、52のフィルタ34F、52Fを介して接続部16およびインキュベータ14へと送り込まれる。アイソレータ12、接続部16およびインキュベータ14に送り込まれた除染ガスは、循環ブロア38Bにより、戻り配管38を通してガス発生器28へと還流される。
図6には、アイソレータシステム10のエアレーション作業時の作動状態(第1の作動状態)が示される。エアレーションは除染作業終了後、除染ガスをアイソレータ12およびインキュベータ14内から排出するために行われる。本実施形態のエアレーション作業では、エア給気装置20とエア排気装置22の運転に加え、循環ポンプ38Bが運転される。すなわち、開閉バルブ20V、22Vは開かれ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転されるとともに、開閉バルブ30V、34V、38V、52Vが開かれ、循環ブロア38Bが運転される。ただし、ポンプ26およびガス発生器28のヒータは停止状態とされる。
またこのとき除染作業時と同様に、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされ、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も、図4に示されるように開放状態とされる。すなわち、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14Hを通して連通される。
エア給気装置20とエア排気装置22が運転されることにより、アイソレータ12には、触媒20Cおよびフィルタ32Fを通してエアが供給される。一方、アイソレータ12内の雰囲気の一部は、フィルタ36Fおよび触媒22Cを介して外部へと排出され、また一部は循環ブロア38Bにより戻り配管38を通して循環される。戻り配管38を通して還流されたエアは、第1、第2、第3供給配管30、34、52をそれぞれ介してアイソレータ12、接続部16、インキュベータ14内に送り込まれ、アイソレータ12を通してエア排気装置22により排気され、または戻り配管38を通して更に循環される。
なおエアレーション作業におけるアイソレータ12、接続部16、インキュベータ14に供給されるエアの供給量は、例えばそれぞれの部位の容積に比例する。そのため第1〜第3供給配管30、34、52には、供給量がこの比に対応するように絞りが設けられていてもよい。
アイソレータ12からは、エア排気装置22により直接排気されるので、インキュベータよりも早くエアレーションが終了する。そのため本実施形態では、アイソレータ12の濃度検出器12Gで検出される除染ガス濃度が所定値以下になると、図7に示されるように、第1、第2供給配管30、34の開閉バルブ30V、34Vを閉じてアイソレータ12および接続部16へのエアの供給を停止し、エアの供給を全てインキュベータ14に集中する(第2の作動状態)。更にインキュベータ14の濃度検出器14Gで検出される除染ガス濃度が所定値以下になると、循環ブロア38Bの運転を停止してエアレーション作業を終了する。
このときの開閉バルブ30V、34Vの開閉切り替え制御、および給気ブロア20B、排気ブロア22B、循環ブロア38Bの運転のオン/オフ制御は、濃度検出器12G、14Gの信号に基づき制御装置40(図2参照)により実行される。
以上のように第1実施形態によれば、インキュベータに第3除染ガス配管を接続し、エアレーション用のエア(ガス)をインキュベータへ直接供給可能とすることで、インキュベータに専用のポンプや送風機を設けることなく、エアレーション時間を短縮することができる。
また、第1実施形態では、アイソレータの除染ガス濃度が所定値以下になったときにエアの供給を全てインキュベータに集中することで、インキュベータへ供給されるエア流量を増大し、インキュベータ内の除染ガスの排出を促進している。
次に図8〜図10を参照して本発明の第2実施形態のアイソレータシステムについて説明する。図8〜図10は、第2実施形態のアイソレータシステムにおける除染作業時およびエアレーション時の各バルブおよび各扉の状態が示される流体回路図である。
第2実施形態のアイソレータシステム60では、第1実施形態におけるエア給気装置20の開閉バルブ20Vの下流側を第2、第3供給配管34、52の開閉バルブ34V、52の下流側へとバイパスするバイパス通路54を設けるとともに、バイパス通路54の連結部と給気室32、フィルタ34F、フィルタ52Fとのそれぞれの間に開閉バルブ21V、35V、53Vを設ける。なお、その他の構成は第1実施形態のアイソレータシステム10と同様であり、以下の説明では、第1実施形態と同様の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
第2実施形態の除染作業時においても、第1実施形態と同様に、エア給気装置20とエア排気装置22の運転が停止されるとともに、除染ガス発生装置18が運転される。すなわち、開閉バルブ20V、21V、22Vは閉じられ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bの運転は停止されるとともに、開閉バルブ30V、34V、35V、38V、52V、53Vが開かれ、ポンプ26および循環ブロア38Bが運転される。
このとき、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされるとともに、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も開放状態とされ、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14Hを通して連通される。
すなわち、ポンプ26により容器Vから供給される過酸化水素水はガス発生器28で気化され、循環ブロア38Bにより第1供給配管30を通って給気室32へと送られ、フィルタ32Fを介してアイソレータ12内へと送り込まれる。また除染ガスは、第2、第3供給配管34、52のフィルタ34F、52Fを介して接続部16およびインキュベータ14へと送り込まれる。アイソレータ12、接続部16およびインキュベータ14に送り込まれた除染ガスは、循環ブロア38Bにより、戻り配管38を通してガス発生器28へと還流される。
図9には、アイソレータシステム60のエアレーション作業時の作動状態(第1の作動状態)が示される。本実施形態のエアレーション作業では、第1実施形態と同様にエア給気装置20とエア排気装置22の運転に加え、循環ポンプ38Bが運転される。すなわち、開閉バルブ20V、21V、22Vは開かれ、給気ブロア20Bおよび排気ブロア22Bが運転されるとともに、開閉バルブ30V、34V、35V、38V、52V、53Vが開かれ、循環ブロア38Bが運転される。ただし、ポンプ26およびガス発生器28のヒータは停止状態とされる。
またこのときには第1実施形態と同様に、アイソレータ12の第1扉42は開放状態とされ、アイソレータ12に連結されたインキュベータ14の第2扉44も、図4に示されるように開放状態とされる。すなわち、アイソレータ12とインキュベータ14は、第1、第2開口部12H、14Hを通して連通される。
エア給気装置20とエア排気装置22が運転されることにより、アイソレータ12には、触媒20Cおよびフィルタ32Fを通してエアが供給される。一方、アイソレータ12内の雰囲気の一部は、フィルタ36Fおよび触媒22Cを介して外部へと排出され、また一部は循環ブロア38Bにより戻り配管38を通して循環される。戻り配管38を通して還流されたエアは、第1、第2、第3供給配管30、34、52をそれぞれ介してアイソレータ12、接続部16、インキュベータ14内に送り込まれ、アイソレータ12を通してエア排気装置22により排気され、または戻り配管38を通して更に循環される。
第1実施形態のときと同様に、アイソレータ12からは、エア排気装置22により直接排気されるので、インキュベータよりも早くエアレーションが終了する。そのため第2実施形態においても、アイソレータ12の濃度検出器12Gで検出される除染ガス濃度が所定値以下になると、図10に示されるように、第1、第2供給配管30、34の開閉バルブ30V、34Vを閉じる。一方、第2実施形態のアイソレータシステム60では、開閉バルブ35V、53Vは開いたままとする(第2の作動状態)。
このとき、エア給気装置20から吸入されたエアの一部は、バイパス通路54を通して、第2、第3供給配管34、52へと送られ、インキュベータ14、接続部16へとそれぞれ供給される。すなわち、第3供給配管32には、ブロア38Bにより循環されるエアと、ブロア20Bによりエア給気装置20から供給されるエアが供給される一方、接続部16とアイソレータ12にはブロア20Bによりエア供給装置20から供給されるエアのみがそれぞれ分配されて供給される。したがって、アイソレータ12、接続部16に対してより多くのエアをインキュベータ14に集中して供給することができ、エアレーションの作業効率が向上される。また、第1実施形態と同様に、インキュベータ14の濃度検出器14Gで検出される除染ガス濃度が所定値以下になると、循環ブロア38Bの運転を停止してエアレーション作業を終了する。
以上のように第2実施形態のアイソレータシステムにおいても第1実施形態と略同様の効果を得られる。
図11は、第1、第2実施形態のインキュベータに設けられた第2扉の変形例の側断面図である。
変形例の第2扉53は、インキュベータ14に設けられ、アイソレータ12の第1開口部12Hよりも一回り小さい外寸法を有する第3開口部14H’を第3開口部14H’の周囲を設けられたシール14S’と協働して気密的に閉鎖する外開きの跳ね上げ式の扉である。第2扉53は、その略中央下よりに外開きの小扉45を更に備える。小扉45は例えば第2扉53に設けられた開口部53Hを、その周囲に設けられたシール53Sと協働して気密的に閉鎖する外開きの跳ね上げ式の扉である。
変形例では、小扉45が第1、2実施形態の第2扉44の役割を果たし、アイソレータ運転時には、第2扉54は閉じられ、インキュベータ14との間での物品の出し入れは、小扉45を開け、開口部53Hを通して行われる(小開放状態)。第2扉53は、除染作業時およびエアレーション作業時に空けられ、開口部53Hよりも広い第3開口部14H’を通してアイソレータ12とインキュベータ14が連通され、エアレーション作業が行われる(大開放状態)。すなわち、変形例の第2扉を用いると、アイソレータ12とインキュベータ14がより広い開口部を通して連通され、より効果的に除染/エアレーションを行うことが可能になる。
なお、本実施形態の第1、第2扉および小扉は、跳ね上げ式であるが、開き戸式であってもよい。また第2扉はシャッター状の構成でもよく、その場合、シャッターの開き量を調整することにより小開放状態、大開放状態を切り替えてもよい。
なお、本実施形態では、アイソレータおよびインキュベータ内に濃度検出器を設け、それら値に基づきバルブやブロアの制御を行ったが、濃度検出器に替えタイマ等を設けて時間により各バルブの開閉制御および各ブロアの運転制御を行ってもよい。
10、60 アイソレータシステム
12 アイソレータ
12G、14G 濃度検出器
12H 第1開口部
14 インキュベータ
14H 第2開口部
14H’ 第3開口部
16 接続部
18 除染ガス発生装置
20 エア給気装置
20V、22V、30V、34V、38V、52V 開閉バルブ
21V、35V、53V 開閉バルブ
22 エア排気装置
30 第1供給配管
34 第2供給配管
40 制御装置
42 第1扉
44 第2扉
52 第3供給配管

Claims (5)

  1. アイソレータと、
    前記アイソレータに接続されるインキュベータと、
    前記アイソレータと前記インキュベータとの間を連通/遮断する開閉扉と、
    前記アイソレータに接続され、エアを供給/遮断可能なエア供給手段と、
    前記アイソレータに設けられた排気手段と、
    除染ガスを発生する除染ガス発生手段と、
    前記アイソレータおよび前記インキュベータのそれぞれと前記除染ガス発生手段とを連通する連通/遮断可能な供給配管と、前記アイソレータと前記除染ガス発生手段とを連通する戻り配管とを有する循環通路と、
    前記循環通路に配置された循環ポンプと、
    前記エア供給手段と前記除染ガス発生手段と前記循環ポンプと前記供給配管の連通/遮断を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記アイソレータと前記インキュベータの内部に除染ガスを供給する場合は、上記開閉扉を開放した状態において、前記除染ガス発生手段から発生した除染ガスを前記アイソレータおよび前記インキュベータに供給して前記循環通路により循環させつつ、前記アイソレータと前記インキュベータの内部を除染し、
    除染ガスを排出するエアレーションを行う場合は、前記開閉扉を開放した状態において、前記エア供給手段により前記アイソレータにエアを供給しつつ、前記循環通路の供給配管を介して前記アイソレータと前記インキュベータに循環されたエアを供給する第1の作動状態から、前記供給配管と前記アイソレータとの連通を遮断することにより、前記アイソレータへ循環されたエアの供給を停止するとともに、前記インキュベータへは循環されたエアの供給を継続する第2の作動状態へ切り替える
    ことを特徴とするアイソレータシステム。
  2. 前記アイソレータに除染ガスの濃度を検知する検出器を設け、前記第1の作動状態から前記第2の作動状態への切り替えを、前記検出器の信号に基づき行うことを特徴とする請求項1に記載のアイソレータシステム。
  3. 前記第1の作動状態から所定時間経過後に前記第2の作動状態へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載のアイソレータシステム。
  4. 前記開閉扉が、大開放状態と小開放状態との間で切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のアイソレータシステム。
  5. 前記エア供給手段と前記インキュベータとを開閉バルブを介して接続し、前記第1の作動状態および前記第2の作動状態時に、前記エア供給手段から前記インキュベータにエアを供給することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアイソレータシステム。
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