JP2017204515A - 電磁シールド部品、電磁シールド部品付き電線、及び電磁シールド部品の製造方法 - Google Patents

電磁シールド部品、電磁シールド部品付き電線、及び電磁シールド部品の製造方法 Download PDF

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裕一 木本
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Abstract

【課題】硬質のシールドパイプと可撓性シールド部材の連結を良好に維持する技術を提供する。
【解決手段】電磁シールド部品10は、シールドパイプ20、可撓性シールド部材30及び連結部材40を備える。シールドパイプ20は、基部25、拡径部21および縮径部23を有する。拡径部21は基部25と連なる。拡径部21の内径は基部25の内径よりも大きい。縮径部23は、基部25とは反対側で拡径部21と連なる。縮径部23の内径は、拡径部21の内径よりも小さい。可撓性シールド部材30は、可撓性を有する筒状に形成されており、拡径部21の内周面に重なる重なり部32を有する。連結部材40は、拡径部21の内側に配され、外径が縮径部23及び基部25の内径よりも大きくなる部分と貫通孔40Hとを有する。連結部材40は、重なり部32を拡径部21の内周面との間に挟み込んで保持する。
【選択図】図2

Description

この発明は、硬質のシールドパイプと可撓性シールド部材を含む電磁シールド部品に関する。
自動車等の車両に配されるワイヤーハーネスにおいて、電線の周囲を囲む電磁シールドが採用される場合がある。また、このような電磁シールド部品として、硬質のシールドパイプと、可撓性シールド部材とを連結させて使用する場合がある。
金属パイプは、電線を物理的に保護できるとともに、電線を既定の経路に沿う形状に維持できる。編組は、例えば銅線等が編み込まれて筒状に形成されたものであり、柔軟性を有することから、電線の曲がり等に対応できる。
電磁シールド部品の従来技術として、特許文献1がある。特許文献1の電磁シールド部品は、硬質のシールドパイプの一端に拡径部を設け、その拡径部に柔軟シールド部材の一端が差し込まれ、さらに拡径部に環状の連結部材が圧入されたものである。
特開2015−149176号公報
しかしながら、特許文献1のシールドパイプの場合、仮に柔軟シールド部材に抜ける方向に力がかかった際に、連結部材が抜ける可能性があった。このため、シールドパイプと柔軟シールド部材の連結が解除される可能性があり、改善の余地があった。
そこで、本発明は、硬質のシールドパイプと可撓性シールド部材の連結を良好に維持する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1態様は、電磁シールド部品であって、基部と、前記基部と連なり前記基部よりも内径が大きい拡径部と、前記基部とは反対側で前記拡径部と連なり前記拡径部よりも内径が小さい縮径部と、を有しており、導電性材料を含む硬質の筒状に形成されているシールドパイプと、可撓性を有する筒状に形成され、前記拡径部の内周面に重なる重なり部を有する可撓性シールド部材と、前記拡径部の内側に配され、外径が前記縮径部及び前記基部の内径よりも大きくなる部分と貫通孔とを有しており、前記重なり部を前記拡径部の前記内周面との間に挟み込んで保持する連結部材とを備える。
第2態様は、第1態様の電磁シールド部品であって、前記シールドパイプにおける、前記拡径部の前記基部と連なる部分の内周面が、前記連結部材の外形よりも小さくなるテーパー面を成しており、前記連結部材が、前記重なり部を前記テーパー面との間で挟み込んでいる。
第3態様は、第1態様または第2態様の電磁シールド部品であって、前記シールドパイプにおける、前記拡径部の前記縮径部と連なる部分の内周面が、前記連結部材の外形よりも小さくなるテーパー面を成している。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つの電磁シールド部品であって、前記連結部材の前記貫通孔は、前記連結部材の中央部に形成されており、内周面が前記シールドパイプの軸方向に直交する方向に延びる形状を有する。
第5態様は、第1態様から第4態様のいずれか1つの電磁シールド部品であって、前記連結部材の両端のうち少なくとも一方の外縁部が丸面である。
第6態様は、第1態様から第5態様のいずれか1つの電磁シールド部品と、前記電磁シールド部品に挿通されている電線とを含む。
第7態様は、第6態様の電磁シールド部品付き電線であって、前記電磁シールド部品における前記拡径部の周囲に、非導電性の弾性部材であるチューブ部材が取付けられている。
第8態様は、シールドパイプ及び可撓性シールド部材を備えた電磁シールド部品の製造方法であって、(a)加工前のシールドパイプであるパイプ原材の一端部を拡径して拡径部分を形成するパイプ拡径加工工程と、(b)前記拡径部分の内側に筒状の可撓性シールド部材の端部を配置し、前記可撓性シールド部材の前記端部の内側に、貫通孔を有する環状の連結部材を圧入する連結部材圧入工程と、(c)前記パイプ原材の前記拡径部分の端部を縮径して、内径が前記連結部材の外径よりも小さい部分を有する縮径部を形成する縮径加工工程とを含む。
第1態様から第7態様の電磁シールド部品によると、シールドパイプの一端寄りの一部に形成された拡径部の内側にて、連結部材が拡径部の内周面との間で可撓性シールド部材の重なり部を挟み込むことによって、可撓性シールド部材をシールドパイプに強固に連結できる。また、連結部材の外径が、シールドパイプの拡径部よりも一端側の縮径部の内径よりも大きいため、連結部材がシールドパイプから抜けることを抑制できる。
第2態様の電磁シールド部品によると、連結部材がテーパー面にむけて押圧された際に、間に挟み込まれた重なり部を損傷させることを低減できる。
第3態様の電磁シールド部品によると、可撓性シールド部材がシールドパイプから抜ける方向に引っ張られた際、連結部材がテーパー面との間に挟み込まれた重なり部を損傷させることを低減できる。
第4態様の電磁シールド部品によると、複数の電線を連結部材の貫通孔に通した際に、その複数の電線をシールドパイプの中央付近に径方向に並べて配することができる。
第5態様の電磁シールド部品によると、連結部材の少なくとも一方の外縁部によって可撓性シールド部材が損傷することを抑制できる。
第6態様の電磁シールド部品付き電線によると、シールドパイプの一端寄りの一部に形成された拡径部の内側にて、連結部材が拡径部の内周面との間で可撓性シールド部材の重なり部を挟み込むことによって、可撓性シールド部材をシールドパイプに強固に連結できる。また、連結部材の外径が、シールドパイプの拡径部よりも一端側の縮径部の内径よりも大きいため、連結部材がシールドパイプから抜けることを抑制できる。
第7態様の電磁シールド部品付き電線によると、拡径部によってチューブ部材がシールドパイプから脱落することを低減できる。
第1実施形態に係る電磁シールド部品10の主要部の斜視図である。 第1実施形態に係る電磁シールド部品付き電線100の主要部の縦断面図である。 第1実施形態の連結部材40の斜視図である。 パイプ拡径加工が施されているシールドパイプ20の一端部の縦断面図である。 連結部材40の装着が行われている状態の電磁シールド部品10の主要部の縦断面図である。 連結部材40が装着されたパイプ原材200の斜視図である。 パイプ縮径加工が施されている電磁シールド部品10の一端部の縦断面図である。 第2実施形態に係る電磁シールド部品10Aの主要部の縦断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、図面においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る電磁シールド部品10の主要部の斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電磁シールド部品付き電線100の主要部の縦断面図である。図3は、第1実施形態の連結部材40の斜視図である。
電磁シールド部品付き電線100は、複数の電線9と、内側に該複数の電線9が挿通された電磁シールド部品10と、チューブ部材50とを備える。
<電線>
電線9は、導電性の芯線とその芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを有する絶縁電線である。図1が示す例では、電磁シールド部品付き電線100は複数の電線9を備え、電磁シールド部品10はそれら複数の電線9を囲んでいる。
なお、電線9が、複芯のケーブルであることも考えられる。複芯のケーブルは、複数の芯線と、それら複数の芯線の相互間を絶縁するとともにそれら複数の芯線を一括して覆う絶縁被覆とを有する。
<電磁シールド部品>
電磁シールド部品10は、シールドパイプ20と可撓性シールド部材30と連結部材40とを備えている。シールドパイプ20および可撓性シールド部材30は、電線9が通る一連の中空部を形成している。
電磁シールド部品10は、シールドパイプ20と可撓性シールド部材30とが連結部材40によって連結され、これにより一連の筒状に形成された構造を有している。
<シールドパイプ>
シールドパイプ20は、導電性材料(金属または導電性樹脂等)を含み硬質の筒状に形成された部材である。本実施形態では、シールドパイプ20はアルミニウムまたはステンレス等の金属を主成分とする金属パイプとする。
なお、シールドパイプ20が、導電性材料のパイプとそのパイプの一部に形成された非導電性の物質とが一体になった部材であることも考えられる。例えば、シールドパイプ20が、金属パイプとその金属パイプの内周面および外周面の一部に形成された絶縁被膜とを有するパイプであることなどが考えられる。
シールドパイプ20は、全長に亘って横断面(物体をその中心線に対し直角に切断したときの切り口の平面)形状が一様なパイプにおける端からの一部分に対して径を拡げる加工と、その後の径を縮める加工が施されることによって得られた部材である。その加工方法の一例については後述する。
シールドパイプ20は、拡径部21、縮径部23及び基部25を有する。拡径部21は基部25と連なっている。縮径部23は、基部25とは反対側で拡径部21と連なっている。
拡径部21は、その内径及び外径が隣に連なる部分(縮径部23及び基部25)よりも大きい部分である。
縮径部23は、隣に連なる拡径部21の内径及び外径よりも小さい。縮径部23は、ここでは、シールドパイプ20の一端の開口20Pの枠を形成している。
基部25は、例えば、横断面形状が一様な管状である。基部25は、直管状または曲がった部分を有する管状である。図1が示す例では、基部25は、円筒状である。なお、基部25は角筒状であってもよい。
拡径部21及び縮径部23は、シールドパイプ20の一端側のみではなく、他端側にも設けられていてもよい。
<可撓性シールド部材>
可撓性シールド部材30は、導電性材料(金属または導電性樹脂等)を含み、シールドパイプ20よりも可撓性を有する筒状に形成された部材である。可撓性シールド部材30の典型例は、編組である。編組は、導線が筒状に編み込まれた構造を有する部材である。導線は、例えば、銅を主成分とする線材と、該線材の表面に形成されたメッキとを含む。なお、導線は、アルミニウムを主成分とする線材を含むことも考えられる。
可撓性シールド部材30は、筒状に丸められた金属布を含む部材であってもよい。金属布は、例えば銅を主成分とする金属の糸が縦及び横方向に交差して織られた網目構造を有する生地である。また、金属布は、金属糸の生地に樹脂材料からなる柔軟性を有するフィルムが貼り付けられた構造を有する場合もある。金属布は、導電性および柔軟性を有する。
可撓性シールド部材30において、一方の端部31寄りの一部がシールドパイプ20における拡径部21の内周面側に被さった重なり部32を成している。これにより、可撓性シールド部材30、シールドパイプ2とともに一連の中空部を形成している。シールドパイプ20および可撓性シールド部材30が形成する一連の中空部は、電線9の配線路である。可撓性シールド部材30は、端部31(重なり部32)からシールドパイプ20の基部25とは反対側に延びるように形成されている。
<連結部材>
連結部材40は、シールドパイプ20の拡径部21と可撓性シールド部材30の重なり部32とを連結する環状の部材である。なお、連結部材40の形状は、ここでは円柱状としているが、球状等であってもよい。連結部材40の中央部には、内周面の輪郭が長円形(角丸長方形)の貫通孔40Hが形成されている。なお、貫通孔40Hの内周面の輪郭は、その他の形状(楕円状または真円状等)であってもよい。
連結部材40がシールドパイプ20に装着された状態では、貫通孔40Hの内周面がシールドパイプ20の軸方向に直交する方向に延びる形状を有する。このため、複数の電線9を連結部材40の貫通孔40Hに通した際に、図1または図2が示されるように、複数の電線9をシールドパイプ20の中央付近に径方向に並べて配することができる。
連結部材40は、例えば、表面にメッキが形成された鉄を主成分とする部材、またはステンレス、あるいは、樹脂材(ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂、またはエポキシ樹脂もしくはシリコン樹脂などの熱硬化性樹脂など)を主成分とする部材である。
連結部材40は、シールドパイプ20における拡径部21の内周面に沿う輪郭の環状に形成されている。連結部材40は、可撓性シールド部材30の重なり部32を拡径部21の内周面との間に挟み込んでいる。例えば、連結部材40は、可撓性シールド部材30の重ね部32をシールドパイプ20の内周面に対してその全周に亘る範囲で押し付けている。
連結部材40は、外径が縮径部23の内径よりも大きい部分を有する。このため、拡径部21の内側(径方向内側)に配された連結部材40が、縮径部23側に抜けることを抑制できる。また、連結部材40の外形は、基部25の内径よりも大きい。このため、拡径部21の内側に配された連結部材40が、基部25側に移動することを抑制できる。
拡径部21の基部25と連なる連続部分211の内周面は、基部25に向かって徐々に内径が小さくなるテーパー面である。ここでは、連結部材40の外径は、拡径部21における連続部分211よりも内側の部分(拡径部21の内径が均一である均一径部分215)の内径よりもわずかに小さくなっており、連結部材40の一端が、テーパー状の連続部分211の内側に入り込むように取付けられている。このように、テーパー状の連続部分211に入り込むことによって、連結部材40をシールドパイプ20に強固に取付けできる。なお、連結部材40を均一径部分215に合わせることで、連続部分211に入り込まないようにすることも考えられる。
拡径部21の縮径部23と連なる連続部分213の内周面は、縮径部23に向かって徐々に内径が小さくなるテーパー面である。ここでは、連結部材40の他端が、均一径部分215に配されている。なお、連結部材40の他端が、連続部分213に配されてもよい。
連続部分211,213の内周面をテーパー面とすることは必須ではない。例えば、拡径部21と基部25の境界部分、及び、拡径部21と縮径部23の境界部分の内径が、段差状に変化していてもよい。
連結部材40の両端の外縁部41,42は、丸め加工が施されていることによって丸面を有する。これによって、連結部材40が拡径部21との間で可撓性シールド部材30を挟み込んだ際に、可撓性シールド部材30が外縁部41,42に当たって損傷することを低減できる。なお、両端の外縁部41,42のうちいずれか一方のみが丸められていてもよく、双方が丸められていなくてもよい。
<チューブ部材>
チューブ部材50は、例えば、非導電性の筒状の弾性部材である。チューブ部材としては、防水等を目的とするグロメット等が想定される。グロメットは、ゴムまたはエラストマーなどのゴム系材料を主成分とする部材であり、例えば、内周面にシールを目的とした環状の突条部を備える。グロメットを装着することによって、電磁シールド部品付き電線100が車両のボディ等の支持体に搭載された際に、可撓性シールド部材30へ液体が侵入することを低減できる。なお、チューブ部材50は省略することも可能である。
図2が示すように、チューブ部材50は、拡径部21を含むように取付けられている。具体的には、チューブ部材50の一端は、基部25に重なっており、他端は可撓性シールド部材30に重なる。このように、拡径部21を跨ぐように設けることによって、チューブ部材50がシールドパイプ20から脱落することを抑制できる。なお、チューブ部材50の一端が、拡径部21に重なるようにしてもよい。
<製造方法>
次に、電磁シールド部品10及び電磁シールド部品付き電線100の製造手順の一例について説明する。
図4は、パイプ拡径加工が施されているシールドパイプ20の一端部の縦断面図である。図5は、連結部材40の装着が行われている状態の電磁シールド部品10の主要部の縦断面図である。図6は、連結部材40が装着されたパイプ原材200の斜視図である。図7は、パイプ縮径加工が施されている電磁シールド部品10の一端部の縦断面図である。
まず、シールドパイプ20の加工前の部材であって、全長に亘って横断面形状が一様なパイプ原材200の一端部に対して、その径を拡げるパイプ拡径加工が施される。パイプ拡径加工は、図4が示すように、成形用金具80をパイプ原材200の一端の開口20Pに挿入することによって、パイプ原材200の一端からの一部を内側から押し広げる加工である。成形用金具80は、一端からの外周面部分がパイプ原材200の内径よりも大きい径の拡径成形面81となっている。
拡径成形面81の外径は、例えば、パイプ原材200の内径に、環状の連結部材40の厚みおよび可撓性シールド部材30の厚みの合計の2倍の寸法を加算した径と同じかそれよりも若干大きい。
パイプ拡径加工がパイプ原材200に施されることによって、一端部が拡径された拡径部分210を有するパイプ原材200が得られる。この拡径部分210は、拡径部21及び縮径部23となる部分である。拡径部21の内周面は、成形用金具80の拡径成形面81に沿う形状である。拡径成形面81の一端からの一部は、外径が徐々に小さくなる(先細りとなる)テーパー面を成している。拡径部21の連続部分211の内周面(テーパー面)は、この拡径成形面81のテーパー面により成形される。また、このパイプ拡径加工工程の直後は、縮径部23となる部分は拡径部21の均一径部分215と同一の内径を有する。パイプ原材200のうち、拡径部分210以外の部分は基部25である。
続いて、図5が示すように、連結部材40がシールドパイプ20の拡径部分210の内側に挿入される連結部材圧入工程が行われる。本工程は、可撓性シールド部材30がパイプ原材200の外周面側に重ねられ、さらに可撓性シールド部材30における端部31からの一部が拡径部分210の内側へ折り返された状態で行われる。なお、可撓性シールド部材30における拡径部分210へ折り返された部分が重なり部32である。
連結部材40がシールドパイプ20の拡径部分210内に挿入される前の状態において、連結部材40の外径は、拡径部21の内径から可撓性シールド部材30の厚みの2倍を差し引いた径よりも若干大きい。連結部材40は、例えば金属の環状部材であり、その径を変化させて維持する特別な構造を有していなくてよい。
連結部材圧入工程において、連結部材40は、シールドパイプ20の拡径部分210およびその内側の可撓性シールド部材30の重ね部32のさらに内側へ圧入される。これによって、連結部材40は、その外径が若干収縮しつつ重ね部32の内側に嵌り込む。その結果、連結部材40は、可撓性シールド部材30の重ね部32を拡径部分210のうち奥側の拡径部21となる部分の内周面との間に挟み込んで留める状態となる。
続いて、可撓性シールド部材30のパイプ原材200の外周面側に重なった部分が、パイプ原材200の拡径部分210の延長方向へ引き出される。これにより、可撓性シールド部材30の折り返しは解除される。
続いて、拡径部分210が形成されたパイプ原材200の一端部に対して、その径を縮めるパイプ縮径加工が施される。パイプ縮径加工は、図7が示すように、パイプ原材200の一端からの一部(すなわち、拡径部分210の一端からの一部)を含むように外方側から成形用金具80を押し当てることによって、パイプ原材200の一端からの一部を押し縮める加工である。成形用金具80は、上型821と下型823とを有し、内側に縮径成形面83を有する。縮径成形面83の一端側は、内径が拡径部21の均一径部分215の外径と略同一の部分である。縮径成形面83の他端側は、内径が縮径部23の外径と略同一の部分である。縮径成形面83の中間部分は、内径が拡径部21の連続部分213と略同一の部分である。すなわち、拡径部21のうちの連続部分213及び均一径部分215の一部の外周面と、縮径部23の外周面とは、縮径成形面83に沿う形状である。
ここでは、縮径成形面83の内径が拡径部21の均一径部分215と略同一である部分は、拡径部分210の内部に装着された連結部材40と径方向に重なる。拡径部分210が連結部材40に向けて押圧されることで、これらの間に可撓性シールド部材30の重なり部32が強固に挟み込まれる。
パイプ縮径加工がパイプ原材200に施されることによって、拡径部分210の一端部に縮径部23が形成される。これによって、縮径部23、拡径部21及び基部25を含むシールドパイプ20と、これに連結部材40を介して連結された可撓性シールド部材30とを備える電磁シールド部品10が得られる。
パイプ縮径加工工程の後、複数の電線9が、電磁シールド部品10の中空部に通される。なお、連結部材40を装着した時点(図5参照)で、可撓性シールド部材30が外周面側に重なった状態のパイプ原材200の中空部に複数の電線9を通し、その後、可撓性シールド部材30の重なり部分を引き出してから、パイプ縮径加工が行われてもよい。
<効果>
以上のように、電磁シールド部品10及び電磁シールド部品付き電線100では、シールドパイプ20の一端側に、内径が両隣に連なる縮径部23及び基部25の内径よりも大きい拡径部21が設けられ、その拡径部21の内側に連結部材40が装着される。また、連結部材40の外径は、縮径部23の内径よりも大きい。このため、仮に可撓性シールド部材30にシールドパイプ20から抜ける方向の力が加わっても、連結部材40がシールドパイプ20から抜けることを効果的に抑制できる。
特に、連結部材40の他端を、均一径部分215と連続部分213の境界位置に合わせるか、もしくは連続部分213に納めることで、仮に可撓性シールド部材30にシールドパイプ20から抜ける方向の力が加わっても、連結部材40の移動を抑制できる。これによって、シールドパイプ20及び可撓性シールド部材30の連結を好適に維持できる。
拡径部21の縮径部23に連なる連続部分213をテーパー状にすることによって、連結部材40にシールドパイプ20から抜ける方向の力が加わったとしても、可撓性シールド部材30が損傷することを低減できる。
連結部材40が内部に装着されることによって、その貫通孔40Hに通された電線9の部分を保護できる。
シールドパイプ20と可撓性シールド部材30とを連結する従来の方法として、シールドパイプ20の一端部に可撓性シールド部材30の一端部を重ね、その重なり部分を加締めリングで加締める方法がある。この場合、連結部分に加締めリングによる比較的大きな飛び出し部分が発生するため、車両搭載時には周辺にスペースを大きく確保する必要がある。これに対して、電磁シールド部品10は、連結部分に比較的大きな飛び出しが発生しないため、省スペース化に好適である。また、拡径部21,縮径部23が均一な形状であるため、グロメットなどのチューブ部材50を容易に取付けできる。
<2. 第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、以降の説明において、既に説明した要素と同様の機能を有する要素については、同じ符号またはアルファベット文字を追加した符号を付して、詳細な説明を省略する場合がある。
図8は、第2実施形態に係る電磁シールド部品10Aの主要部の縦断面図である。電磁シールド部品10Aは、シールドパイプ20Aを含み、シールドパイプ20Aは、拡径部21A,縮径部23A及び基部25を含む。
拡径部21Aは、連続部分211,213及び均一径部分215Aを含む。均一径部分215Aは、連結部材40よりも十分に長く形成されており、連続部分213と連結部材40の他端との間が第1実施形態のものよりも大きく隔てられている。
この場合、可撓性シールド部材30にシールドパイプ20から抜ける方向の力が加わることで、連結部材40がシールドパイプ20の一端側に移動する可能性がある。しかしながら、連結部材40のシールドパイプ20からの抜けは連続部分213によって抑制される。このため、シールドパイプ20及び可撓性シールド部材30の連結を維持することが可能である。
<3. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、縮径部23,23Aが、シールドパイプ20の軸方向に関して、均一な内径及び外径を有することは必須ではない。すなわち、縮径部は、内径が連結部材40の外径よりも小さくなる部分を少なくとも一部備えておればよい。拡径部21,21A及び基部25についても、シールドパイプ20の軸方向に関して均一な内径及び外径を有することは必須ではない。
この発明は詳細に説明されたが、上記の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり、省略したりすることができる。
9 電線
10,10A 電磁シールド部品
20,20A シールドパイプ
21,21A 拡径部
23,23A 縮径部
25 基部
30 可撓性シールド部材
32 重なり部
40 連結部材
40H 貫通孔
50 チューブ部材
100 電磁シールド部品付き電線
211 連続部分
213 連続部分
215,215A 均一径部分

Claims (8)

  1. 基部と、前記基部と連なり前記基部よりも内径が大きい拡径部と、前記基部とは反対側で前記拡径部と連なり前記拡径部よりも内径が小さい縮径部と、を有しており、導電性材料を含む硬質の筒状に形成されているシールドパイプと、
    可撓性を有する筒状に形成され、前記拡径部の内周面に重なる重なり部を有する可撓性シールド部材と、
    前記拡径部の内側に配され、外径が前記縮径部及び前記基部の内径よりも大きくなる部分と貫通孔とを有しており、前記重なり部を前記拡径部の前記内周面との間に挟み込んで保持する連結部材と、
    を備える、電磁シールド部品。
  2. 請求項1の電磁シールド部品であって、
    前記シールドパイプにおける、前記拡径部の前記基部と連なる部分の内周面が、前記連結部材の外形よりも小さくなるテーパー面を成しており、
    前記連結部材が、前記重なり部を前記テーパー面との間で挟み込んでいる、電磁シールド部品。
  3. 請求項1または請求項2の電磁シールド部品であって、
    前記シールドパイプにおける、前記拡径部の前記縮径部と連なる部分の内周面が、前記連結部材の外形よりも小さくなるテーパー面を成している、電磁シールド部品。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項の電磁シールド部品であって、
    前記連結部材の前記貫通孔は、前記連結部材の中央部に形成されており、内周面が前記シールドパイプの軸方向に直交する方向に延びる形状を有する、電磁シールド部品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項の電磁シールド部品であって、
    前記連結部材の両端のうち少なくとも一方の外縁部が丸面である、電磁シールド部品。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項の電磁シールド部品と、
    前記電磁シールド部品に挿通されている電線と、
    を含む、電磁シールド部品付き電線。
  7. 請求項6の電磁シールド部品付き電線であって、
    前記電磁シールド部品における前記拡径部の周囲に、非導電性の弾性部材であるチューブ部材が取付けられている、電磁シールド部品付き電線。
  8. シールドパイプ及び可撓性シールド部材を備えた電磁シールド部品の製造方法であって、
    (a)加工前のシールドパイプであるパイプ原材の一端部を拡径して拡径部分を形成するパイプ拡径加工工程と、
    (b)前記拡径部分の内側に筒状の可撓性シールド部材の端部を配置し、前記可撓性シールド部材の前記端部の内側に、貫通孔を有する環状の連結部材を圧入する連結部材圧入工程と、
    (c)前記パイプ原材の前記拡径部分の端部を縮径して、内径が前記連結部材の外径よりも小さい部分を有する縮径部を形成する縮径加工工程と、
    を含む、電磁シールド部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021001384A1 (fr) * 2019-07-02 2021-01-07 Delfingen Fr-Anteuil Dispositif de blindage electromagnetique
FR3098339A1 (fr) * 2019-07-02 2021-01-08 Delfingen Fr-Anteuil Dispositif de blindage électromagnétique
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