JP2017203587A - 制御端末、設備管理装置、設備管理システム、設備制御方法及びプログラム - Google Patents

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【課題】複数の設備機器の設備管理を簡易な構成で実現可能とし、ユーザの利便性を向上する。【解決手段】設備管理システム100は、設備機器を制御する制御端末2a、2bと設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置1とを備える。設備機器は、空調機器3a、3b、3c、3d、3e、3fである。制御端末2a、2bは、設備管理装置1に協調制御情報の送信を要求し、設備管理装置1から協調制御情報を取得する。制御端末2a、2bは、取得した協調制御情報の内容に応じて定義されている制御内容に基づいて空調機器3a、3b、3c、3d、3e、3fを制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、制御端末、設備管理装置、設備管理システム、設備制御方法及びプログラムに関する。
近年、複数の設備機器を管理する設備管理システムが普及している。また、省エネルギーへの関心が高まり、設備管理システムによって、建物内に設置される空調機器、照明機器、換気機器などの設備機器をまとめて効率的に運用管理することが求められている。
例えば、特許文献1には、集中管理装置を備える空調機集中管理システムが開示されている。この集中管理装置は、室内に設置された複数の空調機器を1台で集中して管理、制御する。具体的には、集中管理装置は、複数の空調機器の運転状態を表示部に表示させ、操作入力に基づいて選択された空調機器のオンオフ制御を行う。また、オンオフ制御は、温度センサで検出された温度データを受信して、その温度データと空調機器の設定温度との比較結果に基づいて行われる。
特開2002−130781号公報
特許文献1が開示する空調機集中管理システムでは、集中管理装置に、複数の空調機器を管理する機能と、複数の空調機器を制御する機能とが集中している。また、複数の空調機器を制御する機能は、複数の空調機器を個別的に制御するものである。
この場合、集中管理装置は、各空調機器の仕様、空調機器と温度センサとの対応関係等の情報を設定するための構成を必要とする。また、集中管理装置は、複数の空調機器の運転状態、複数の温度センサで検出された温度データ等を取得し、それらに基づいて各空調機器のオンオフ制御を行うための構成を必要とする。
したがって、集中管理装置は、複数の空調機器を全体的に管理し、かつ個別的な制御も併せて行う構成になっているため、複雑な構成となってしまう。また、空調機器を変更した場合、ユーザは、集中管理装置に設定されている複数の空調機器の個別的な制御内容についても設定変更を行わなければならない。そのため、複数の空調機器の設備管理において、ユーザの利便性が低い。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の設備機器の設備管理を簡易な構成で実現可能とし、ユーザの利便性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る制御端末は、
設備機器を制御する機器制御手段と、
前記設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置に該協調制御情報の送信を要求し、該設備管理装置から該協調制御情報を取得する協調制御情報取得手段と、
前記協調制御情報の内容に応じて定義された制御内容を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記機器制御手段は、前記協調制御情報取得手段によって取得された前記協調制御情報を前記記憶手段に記憶されている前記制御内容に変換し、該変換した制御内容に基づいて前記設備機器を制御する。
本発明によれば、複数の設備機器の設備管理を簡易な構成で実現可能とし、ユーザの利便性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る設備管理システムの構成を示す図である。 図1に示す設備管理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す制御端末の構成を示すブロック図である。 図1に示す制御端末が取得する運用情報の一例を示す図である。 図1に示す制御端末の協調制御情報と制御内容とを関連付けた情報変換テーブルの一例を示す図である。 図1に示す制御端末が行う協調制御処理のフローチャートである。 図1に示す設備管理装置が行う協調制御処理のフローチャートである。 変形例に係る情報変換テーブルを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ここでは、空調機器の設備管理を行う設備管理システムを一例として説明する。
まず、図1を参照しながら、実施形態に係る設備管理システム100の構成について概略的に説明する。設備管理システム100は、空調機器3a、3b、3c、3d、3e、3fを管理する設備管理装置1と、空調機器3a、3bを制御する制御端末2aと、空調機器3c、3d、3e、3fを制御する制御端末2bとを備える。
制御端末2aによって制御される空調機器3a、3bは、空調機器群4aを構成する。制御端末2bによって制御される空調機器3c、3d、3e、3fは、空調機器群4bを構成する。
破線で示すように、設備管理装置1と制御端末2a、2bとは、無線通信可能に接続される。実線で示すように、制御端末2aと空調機器3a、3bとは通信可能に有線で接続される。実線で示すように、制御端末2bと空調機器3c、3d、3e、3fとは通信可能に有線で接続される。なお、これらの有線による接続は、空調通信ネットワークとも称される。
次に、設備管理システム100を構成する設備管理装置1と制御端末2a、2bの構成について詳細に説明する。
図2に示すように、設備管理装置1は、制御端末2a、2bと無線通信を行う無線通信部11と、画像を表示する表示部12と、各種プログラム及びデータを記憶する記憶部13と、ユーザ入力を受け付ける入力部14と、設備管理装置1を統括的に制御する制御部15とを備える。これらの構成部は、バス16を介して相互に接続される。
無線通信部11は、無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)、アンテナ等から構成される。無線通信部11は、制御端末2a、2bに無線通信可能に接続される。無線通信部11は、例えば、制御端末2a又は制御端末2bから協調制御情報101の送信要求信号を受信する。
表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ等から構成される。表示部12は、制御部15からの指示に従って操作画面、動作状態、後述する運用情報等を表示する。
記憶部13は、例えば書き換え可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブから構成される。記憶部13は、協調制御処理に用いられる各種プログラム、入力データ及び送受信データ等の各種データを記憶する。また、記憶部13は、ユーザが入力部14から入力した協調制御情報101を記憶する。本実施形態に係る協調制御処理は、制御対象となる複数の空調機器3a〜3fを協調的に制御する処理である。協調制御情報101は、制御端末2a及び制御端末2bに、複数の空調機器3a〜3fを協調制御させるための制御情報である。
入力部14は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部14は、ユーザの操作やデータ入力(例えば協調制御情報101の入力)を受け付ける。
制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。制御部15は、記憶部13に記憶されるプログラムに従って、協調制御処理を実現するための各種処理を実行する。例えば、制御部15は、無線通信部11が受信した協調制御情報101の送信要求信号に応答して、記憶部13に記憶されている協調制御情報101を無線通信部11を介して送信する。
次に、図1に示す制御端末2aの構成を説明する。なお、制御端末2bの構成は、制御端末2aと同様である。そのため、制御端末2bの構成要素については、以下に述べる制御端末2aの構成要素と同一の符号を付して説明する。
図3に示すように、制御端末2aは、設備管理装置1と無線通信を行う無線通信部21と、空調機器3a、3bと有線通信を行う空調通信部22と、各種プログラム及びデータを記憶する記憶部23と、ユーザ入力を受け付ける入力部24と、制御端末2aを統括的に制御する制御部25とを備える。これらの構成部は、バス26を介して相互に接続される。
無線通信部21は、無線通信を行うためのNIC、アンテナ等から構成され、設備管理装置1に無線通信可能に接続される。
空調通信部22は、有線通信を行うための通信インタフェースから構成され、空調機器3a、3bと通信するための通信線が接続される。
記憶部23は、例えば書き換え可能な不揮発性の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等から構成される。記憶部23は、協調制御処理に用いられる各種プログラム、入力データ及び送受信データ等の各種データを記憶する。また、記憶部23は、設備管理装置1から受信した協調制御情報101を具体的な制御内容に変換するための情報変換テーブル201を記憶する。情報変換テーブル201の具体的な内容については後述する。
入力部24は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部24は、ユーザの操作、データ入力等を受け付ける。
制御部25は、例えばCPU、RAM、ROM等から構成される。制御部25は、機能的には、協調制御情報取得部202と、運用情報取得部203と、制御内容送信制御部204とを備える。これらの各機能部は、制御部25が記憶部23に記憶されている1又は複数のプログラムを実行することで実現される。
協調制御情報取得部202は、無線通信部21を介して、協調制御情報101の送信要求信号を設備管理装置1へ送信する。また、協調制御情報取得部202は、無線通信部21を介して設備管理装置1から協調制御情報101を取得する。これにより、制御端末2a、2bは、協調制御情報101を自発的に取得することができる。
運用情報取得部203は、空調通信部22を介して空調機器3a、3bの運用情報を受信する。これにより、運用情報が取得される。また、運用情報取得部203は、無線通信部21を介して、空調機器3a、3bの運用情報を設備管理装置1へ送信する。なお、運用情報には、空調機器3a、3bの運転状態、異常情報及び履歴情報の少なくともいずれか1つ以上が含まれる。
運転状態は、例えば、電源のオンオフ状態、冷房運転、暖房運転、送風運転等の運転モードの設定状態、設定温度等を示す情報である。異常情報は、例えば、異常の有無、異常の内容等を示す情報である。履歴情報は、運転状態、異常情報等の履歴を示す情報である。図4に運転情報と異常情報とを含む運用情報の一例を示す。なお、履歴情報は、例えば図4に示す運転情報又は異常情報の変化を時系列で示すイベントログ又は設定温度の推移を示すグラフである。
制御内容送信制御部204は、記憶部23に記憶されている情報変換テーブル201を参照して、協調制御情報取得部202が取得した協調制御情報101に関連付けられて記憶している制御内容を取得する。制御内容送信制御部204は、取得した制御内容を空調通信部22を介して空調機器3a、3bへ送信する。これにより、空調機器3a、3bが制御される。
ここで、図5を参照しながら、情報変換テーブル201について説明する。協調制御情報101は、空調機器群4a又は空調機器群4bが全体として達成すべき目標に関連する情報である。この協調制御情報101に基づいて空調機器群4aの空調機器3a、3b又は空調機器群4bの空調機器3c、3d、3e、3fの個別的で詳細な制御内容が選択される。ここでは、協調制御情報101が省エネレベルを示す情報である場合を一例として説明する。協調制御情報101が示す省エネレベルは、レベル1〜5のいずれかである。
この例では、情報変換テーブル201は、設備管理装置1から受信する協調制御情報101が示す複数の省エネレベル(レベル1〜5)と、当該複数の省エネレベルに関連付けられた複数の制御内容とを示している。制御内容は、空調機器3a、3bの運転停止条件、目標温度、運転モード、風速をどのようにするかを示す情報である。省エネレベルは、レベルが高いほど省エネの度合いが高くなるような制御内容が関連付けられている。
例えば、協調制御情報101がレベル1を示す場合、制御内容送信制御部204によって選択される制御内容は、運転停止条件がユーザ設定、目標温度がユーザ設定、運転モードがユーザ設定、風速がユーザ設定となる。協調制御情報101がレベル5を示す場合、制御内容送信制御部204によって選択される制御内容は、運転停止条件が目標温度到達時、目標温度が室温±5℃、運転モードが自動2値、風速が弱となる。
以下、設備管理システム100において実行される協調制御処理について説明する。なお、この協調制御処理を行う前提として、ユーザが設備管理装置1に好ましい省エネレベルを協調制御情報101として設定しているものとする。ユーザは、省エネレベルを設定する際、設備管理装置1に表示された運用情報を参考にすることも可能である。また、保守業者、設置業者または製造事業者が、空調制御端末2a、2bに、協調制御情報101が示す複数の省エネレベルに関連付けた複数の制御内容を情報変換テーブル201として設定しているものとする。
図6を参照しながら、制御端末2a、2bが行う協調制御処理について説明する。この協調制御処理は、定期的又はユーザが設定したタイミングで繰り返し実行される。
まず、制御端末2a、2bは、それぞれ定期的又はユーザが設定したタイミングにおいて、設備管理装置1に協調制御情報101の送信要求信号を送信する(ステップS101)。
送信要求信号は、設備管理装置1に協調制御情報101の送信を要求する信号である。なお、処理の分散化のために、制御端末2aと制御端末2bとの送信要求信号の送信タイミングをずらしておくことが好ましい。
次に、制御端末2a、2bの制御部25は、協調制御情報101を受信可能な状態に無線通信部21を制御する。そのうえで、制御端末2a、2bの制御部25は、予め定められたタイムアウト時間内に、設備管理装置1から協調制御情報101を受信できたかどうかを判別する(ステップS102)。
協調制御情報101を受信できていないと判別した場合(ステップS102;No)、制御端末2a、2bの制御部25は、以降の処理(ステップS103〜S105)をスキップする。
一方、協調制御情報101を受信できたと判別した場合(ステップS102;Yes)、制御端末2a、2bの制御部25は、受信した協調制御情報101に関連付けられた制御内容を記憶部23の情報変換テーブル201から取得する(ステップS103)。例えば、受信した協調制御情報101が示す省エネがレベル1である場合、制御端末2a、2bの制御部25は、情報変換テーブル201から、運転停止条件がユーザ設定、目標温度がユーザ設定、運転モードがユーザ設定、風速がユーザ設定、という制御内容を取得する。
制御端末2a、2bの制御部25は、取得した協調制御情報101が示す省エネレベルに差分があるかどうかを判別する(ステップS104)。差分があるというのは、前回取得した協調制御情報101が示す省エネレベルと今回取得した協調制御情報101が示す省エネレベルとが異なることを意味する。差分がないと判別した場合(ステップS104;No)、制御内容に変更がないため、制御端末2a、2bの制御部25は、次のステップS105の処理をスキップする。
一方、差分があると判別した場合(ステップS104;Yes)、制御端末2a、2bの制御部25は、空調通信部22を制御することによって、空調機器3a、3b、空調機器3c、3d、3e、3fへ制御内容に基づく指令を送信する(ステップS105)。空調機器3a、3b、3c、3d、3e、3fは、それぞれ受信した制御内容に基づく動作を実行する。
例えば、前回取得した協調制御情報101が示す省エネレベルがレベル5であり、今回取得した協調制御情報101が示す省エネレベルがレベル1である場合には、制御端末2a、2bの制御部25は、運転停止条件がユーザ設定、目標温度がユーザ設定、運転モードがユーザ設定、風速がユーザ設定、という制御内容に基づく指令を空調機器3a、3b、空調機器3c、3d、3e、3fへ送信する。
以上、制御端末2a、2bが行う協調制御処理について説明した。以下、図7を参照しながら、設備管理装置1が行う協調制御処理について説明する。この協調制御処理は、定期的又はユーザが設定したタイミングで繰り返し実行される。
設備管理装置1は、定期的又はユーザが設定したタイミングで、協調制御情報101が送受信される周波数帯域をスキャンする(ステップS201)。具体的には、設備管理装置1の制御部15は、協調制御情報101の要求を受信可能な状態に無線通信部11を制御する。そのうえで、設備管理装置1の制御部15は、予め定められたタイムアウト時間内に、制御端末2a、2bから協調制御情報101の送信要求信号を受信できたかどうかを判別する(ステップS202)。
協調制御情報101の送信要求信号を受信できていないと判別した場合(ステップS202;No)、ステップS201に戻る。
協調制御情報101の送信要求信号を受信できたと判別した場合(ステップS202;Yes)、設備管理装置1の制御部15は、無線通信部11を制御することによって、協調制御情報101の送信要求信号を送信してきた制御端末2a又は制御端末2bに協調制御情報101を送信する(ステップS203)。
以上説明したように、本実施形態に係る設備管理システム100によれば、設備管理装置1の記憶部13に記憶されている協調制御情報101に基づいて、制御端末2a、2bが、それぞれ個別的に複数の設備機器である空調機器3a〜3fを制御する。設備管理装置1は、ユーザによって協調制御情報101を設定入力され、制御端末2a、2bからの送信要求信号に応答してその協調制御情報101を返信する構成となっている。
この場合、設備管理装置1は、空調機器3a〜3fの各々の仕様情報の設定を受け付けるための構成と、空調機器3a〜3fを制御するための構成とを必要としない。そのため、簡易な構成とすることができる。
設備管理装置1の記憶部13に設定されている協調制御情報101は、省エネレベルという抽象化した情報である。具体的な制御内容は、制御端末2a、2bの情報変換テーブル201に記憶されている。そのため、制御端末2a、2b又は空調機器3a〜3fに機器交換、設定変更等が生じた場合であっても、ユーザは、設備管理装置1の記憶部13に設定されている協調制御情報101に大幅な変更を加える必要がない。
このように、本実施形態に係る設備管理システム100によれば、複数の空調機器3a〜3fの設備管理を簡易な構成で実現可能とし、ユーザの利便性を向上することができる。
また、本実施形態に係る設備管理システム100によれば、制御端末2aと制御端末2bとは、定期的又はユーザが設定したタイミングにおいて、空調機器3a、3b又は空調機器3c、3d、3e、3fの運用情報を設備管理装置1に送信している。設備管理装置1は、制御端末2a、2bから受信した運用情報を表示部12に表示させている。この場合、ユーザは表示されている運用情報の内容を考慮して、設備管理装置1に協調制御情報101を設定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変形及び応用が可能である。
上記実施形態において、設備管理システム100で管理される設備機器は空調機器3a〜3fである。しかし、管理対象となる設備機器は、空調機器に限定されず、例えば、照明機器や換気機器であってもよい。あるいは、設備管理システム100は、複数種類の設備機器を管理対象としてもよい。また、上記実施形態において、設備機器の台数は、空調機器3a〜3fの6台である。しかし、設備機器の台数は、これに限られない。例えば、5台以下であってもよいし、6台以上であってもよい。
空調機器と照明機器と換気機器とが管理対象となる場合、制御端末2a、2bには、空調機器用の情報変換テーブル201に加えて、照明機器用の情報変換テーブルと換気機器用の情報変換テーブルとを記憶させておく。制御端末2a、2bは、単一の協調制御情報101に基づいて、各々の情報変換テーブルを参照して各々の制御内容を決定する。例えば、照明機器用の情報変換テーブルは、照度の強弱、照明機器の電源オンオフ等の制御内容を含み、換気機器用の情報変換テーブルは、換気量の大小、換気機器の電源オンオフ等の制御内容を含む。情報変換テーブル201の変形例として、設備機器が照明機器と換気機器である場合の情報変換テーブル301を図8に示す。なお、制御内容は、スイッチのオンオフタイミングを設定するスケジュール設定であってもよい。
上記実施形態では、制御端末2a、2bが設備管理装置1の単一の協調制御情報101を共有する。また、制御端末2aの情報変換テーブル201と、制御端末2bの情報変換テーブル201とは、同一内容である。しかし、本発明は、これに限られない。制御端末2a、2bがそれぞれ異なる情報変換テーブルを記憶し、空調機器群4aと空調機器群4bとが異なる制御内容で制御されてもよい。また、例えば制御端末2a、2bのそれぞれが、複数の空調機器群を制御する構成としてもよい。この場合、制御端末2a、2bは、空調機器群毎に異なる情報変換テーブルを記憶し、空調機器群毎に異なる制御内容で制御することが可能となる。
上記実施形態において、協調制御情報101は、省エネレベルを示す情報としている。しかし、協調制御情報101は、例えば快適性を示す情報、協調制御を行う協調制御モード、協調制御を行わない個別制御モード等の制御モードを示す情報等であってもよいし、制御内容を抽象化したコード情報であってもよい。
また、協調制御情報101は、制御内容と直接的な関係がない情報であってもよい。例えば、設備管理装置1がインターネットを介して他の装置に接続可能に構成され、設備管理装置1が天気情報、災害情報等の情報を取得し、取得した情報を協調制御情報101としてもよい。
設備管理装置1は、スマートフォン、タブレット型端末等の持ち運び可能な無線通信端末であってもよく、ユーザの快適性に合わせた空調やユーザの移動に追従する制御を行うように構成されてもよい。
上記実施形態において、設備管理装置1と制御端末2a、2bとは無線通信を行うように構成され、制御端末2a、2bと空調機器3a〜3fとは有線通信を行うように構成されている。しかし、設備管理装置1と制御端末2a、2bと空調機器3a〜3fとの通信は有線通信であっても無線通信であってもよい。
上記実施形態において、制御端末2a、2bは、設備管理装置1に空調機器3a〜3fの運用情報を送信するように構成されている。しかし、制御端末2a、2bは、WAN(World Area Network)を介して遠隔地にあるサーバに送信するように構成されてもよい。この場合、ユーザがサーバにアクセスして運用情報を遠隔監視することが可能となる。
さらに、設備管理装置1は、管理対象の設備機器が設置される建物から離れた遠隔地にあるクラウドサーバとされてもよい。この場合、複数の建物に配置された設備機器を一括して管理し、街全体を対象とした省エネ制御や特定のフロアだけの快適性を高くする制御を実現することも可能である。
上記実施形態において、設備管理装置1の協調制御情報101は、ユーザによって設定入力されている。しかし、本発明は、このような構成に限られない。制御端末2a、2bは、設備管理装置1に空調機器3a〜3fの運用情報を送信している。そのため、設備管理装置1が制御端末2a、2bから受信した運用情報に基づいて協調制御情報101を生成するように、設備管理システム100が構成されてもよい。
本発明に係る設備管理装置1又は制御端末2a、2bの動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る設備管理装置1又は制御端末2a、2bとして機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
1 設備管理装置、2a,2b 制御端末、3a,3b,3c,3d,3e,3f 空調機器、4a,4b 空調機器群、11,21 無線通信部、12 表示部、13,23 記憶部、14,24 入力部、15,25 制御部、22 空調通信部、16,26 バス、100 設備管理システム、101 協調制御情報、201 情報変換テーブル、202 協調制御情報取得部、203 運用情報取得部、204 制御内容送信制御部

Claims (9)

  1. 設備機器を制御する機器制御手段と、
    前記設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置に該協調制御情報の送信を要求し、該設備管理装置から該協調制御情報を取得する協調制御情報取得手段と、
    前記協調制御情報の内容に応じて定義された制御内容を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記機器制御手段は、前記協調制御情報取得手段によって取得された前記協調制御情報を前記記憶手段に記憶されている前記制御内容に変換し、該変換した制御内容に基づいて前記設備機器を制御する、制御端末。
  2. 前記設備機器の運転状態、異常情報及び履歴情報の少なくともいずれか1つ以上を含む運用情報を、前記設備管理装置又は遠隔地のサーバに送信する、
    請求項1に記載の制御端末。
  3. 前記設備機器は、空調機器、照明機器及び換気機器のいずれかである、
    請求項1又は2に記載の制御端末。
  4. 設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置であって、
    前記設備機器を制御する制御端末から受信した送信要求に応じて協調制御情報を送信する、設備管理装置。
  5. 表示手段を備え、
    前記制御端末から、前記設備機器の運転状態、異常情報及び履歴情報の少なくともいずれか1つ以上を含む運用情報を受信し、該運用情報を前記表示手段に表示させる、
    請求項4に記載の設備管理装置。
  6. 前記制御端末から、前記設備機器の運転状態、異常情報及び履歴情報の少なくともいずれか1つ以上を含む運用情報を受信し、該運用情報に基づいて前記協調制御情報を生成し、該協調制御情報を前記制御端末へ送信する、
    請求項4に記載の設備管理装置。
  7. 設備機器を制御する制御端末と、
    前記設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置と、
    を備える設備管理システムであって、
    前記制御端末は、前記設備管理装置に前記協調制御情報の送信を要求し、該設備管理装置から前記協調制御情報を取得し、前記取得した協調制御情報の内容に応じて定義されている制御内容に基づいて前記設備機器を制御する、設備管理システム。
  8. 設備機器を制御する制御端末が、該設備機器を協調制御するための協調制御情報を記憶する設備管理装置に該協調制御情報の送信を要求する要求ステップと、
    前記設備管理装置が、前記要求に応じて前記協調制御情報を前記制御端末に送信する送信ステップと、
    前記制御端末が、前記送信ステップにおいて前記設備管理装置から受信した協調制御情報の内容に応じて定義されている制御内容に基づいて前記設備機器を制御する機器制御ステップと、
    を含む設備制御方法。
  9. 設備機器を協調制御するための協調制御情報の内容に応じて定義された制御内容を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに、
    前記協調制御情報を記憶する設備管理装置に前記協調制御情報の送信を要求し、該設備管理装置から前記協調制御情報を取得する協調制御情報取得手順、
    前記協調制御情報取得手順において取得された前記協調制御情報を前記記憶手段に記憶されている前記制御内容に変換し、該変換した制御内容に基づいて該設備機器を制御する機器制御手順、
    を実行させるためのプログラム。
JP2016095604A 2016-05-11 2016-05-11 制御端末、設備管理装置、設備管理システム、設備制御方法及びプログラム Pending JP2017203587A (ja)

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