JP2017202991A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
こうしたヘアケア行動時の物理的損傷を低減させ、ダメージによる悩みを解消するために、毛髪洗浄剤中に、カチオン性ポリマーや、シリコーン等の油剤が配合されることがある。しかしながら、これらの配合効果を高めるために配合量を増やしすぎると、乾燥後の毛髪がべたついたり、使用感が低下したりする懸念があった。
たとえば、特許文献1(特開2012−232945号公報)には、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロースと、カチオン化グアガムとカチオン化ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる一種以上の化合物とを組み合わせて用いる技術について記載されており、すすぎ時の髪の指通り性や柔らかさ、乾燥後の髪の指通り性、まとまり感、柔らかさ、ハリコシ感に優れる毛髪化粧料が開示されている。
(A)下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース
(B)成分(A)以外のカチオン性ポリマー
(C)硫酸塩型界面活性剤
(D)下記一般式(5)で表される分岐脂肪酸またはその塩
本実施形態における毛髪洗浄剤組成物は、以下の成分(A)〜(D)および水を含む。
成分(A)は、一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース(以下、「C−HPC」ともいう。)である。
成分(A)は、上記一般式(1)で表されるとおり、アンヒドログルコース由来の主鎖を有する。
ここで、平均重合度とは、銅−アンモニア法により測定される粘度平均重合度をいい、具体的には特開2012−232942号公報に記載の方法により算出される。
成分(A)は、一般式(1)のR1、R2またはR3中に、カチオン化エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基を有する。R1、R2またはR3は、それぞれ独立に一般式(2)または(3)で表される置換基である。
pは、一般式(2)または(3)中に含まれるカチオン化エチレンオキシ基(−CH(Y1)−CH(Y2)−O−)の数を示し、0または正の数である。成分(A)の製造容易性を向上させる観点から、pは、好ましくは0または1である。
qは、一般式(2)または(3)中に含まれるプロピレンオキシ基(−PO−)の数を示し、0または正の数である。成分(A)の製造容易性を向上させる観点から、qは、好ましくは0以上4以下の数であり、より好ましくは0以上2以下の数、さらに好ましくは0または1である。
C−HPC分子内に複数の一般式(2)または(3)で表される置換基が存在する場合、該置換基間において、pおよびqの値はそれぞれ異なっていてもよい。
一般式(2)または(3)において、pおよびqのいずれもが0でない場合、カチオン化エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の付加順序は問わないが、成分(A)の製造効率を高める観点から、好ましくは一般式(3)に記載した順序である。
また、pおよびqのいずれもが0でなく、かつ、pおよびqのいずれか一方または両方が2以上である場合、カチオン化エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基の結合は、ブロック結合およびランダム結合のいずれであってもよいが、成分(A)の製造容易性を向上させる観点から、好ましくはブロック結合である。
また、R1、R2およびR3におけるすべてのpおよびqが同時に0となることはない。すなわち、n個のR1、n個のR2、n個のR3において、少なくとも1つは、一般式(2)または(3)のpが0ではなく、また、少なくとも1つは、一般式(2)または(3)のqが0ではない。
一般式(2)または(3)におけるY1、Y2のカチオン性基は、上記一般式(4)で表される構造を有する。
一般式(4)において、X-は、アンモニウム基の対イオンであるアニオン性基を示す。X-はアニオン性基であれば限定されない。X-の具体例としては、アルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、アルキル炭酸イオン、ハロゲン化物イオンが挙げられる。これらの中では、C−HPCの製造を容易にする観点から、ハロゲン化物イオンが好ましい。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオンおよびヨウ化物イオンが挙げられるが、C−HPCの水溶性および化学的安定性を向上させる観点から、塩化物イオンまたは臭化物イオンが好ましく、塩化物イオンがより好ましい。
ここで、カチオン化エチレンオキシ基の置換度とは、セルロース主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1モルあたりのC−HPCの分子中に存在するカチオン化エチレンオキシ基の平均モル数をいう。カチオン化エチレンオキシ基の置換度は、特開2012−232942号公報に記載の方法により測定される。
ここで、プロピレンオキシ基の置換度とは、セルロース主鎖を構成するアンヒドログルコース単位1モルあたりのC−HPCの分子中に存在するプロピレンオキシ基の平均モル数をいう。プロピレンオキシ基の置換度は、特開2012−232942号公報に記載の方法により測定される。
(i)セルロースと大量の水および大過剰のアルカリ金属水酸化物をスラリー状態で混合し、カチオン化剤および酸化プロピレンと反応させる方法。
(ii)塩化リチウムを含むジメシルアセトアミドを溶媒として用い、さらにアミン類やアルコラート触媒を添加してセルロースを溶解させ、カチオン化剤および酸化プロピレンと反応させる方法。
(iii)上記(i)や(ii)のように、過剰の水や溶媒を用いず、粉末、ペレット状またはチップ状のセルロースと、カチオン化剤および酸化プロピレンを塩基共存下に反応させる方法。
上記(i)〜(iii)の製造方法において、カチオン化剤との反応および酸化プロピレンとの反応はどちらを先におこなってもよく、同時におこなってもよい。
これらの製造方法の中では、成分(A)の製造容易性を向上させる観点から、上記(iii)の製造方法が好ましい。
さらに具体的には、前述した特許文献2に記載の方法によりC−HPCを製造することができる。
成分(B)は、上述した成分(A)以外のカチオン性ポリマーである。成分(B)の具体例として、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等の成分(A)以外のカチオン化セルロース誘導体;カチオン化デンプン;カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム等のカチオン化ガラクトマンナンおよびその誘導体;ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社製、カルタレチン)等の共重合体、特開昭53−139734号公報に記載されているカチオン性ポリマー、特開昭60−36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられる。
カチオン化ガラクトマンナンの市販品として、カチオン化フェヌグリークガムとしてはカチナールCF−100(東邦化学工業社製)が挙げられる。カチオン化グアーガムの市販品としては、ジャガーC−13S、ジャガーC−14S、ジャガーC−14SK、ジャガーC−17等のジャガーシリーズ(Solvay社製、グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムクロリド)等が挙げられる。また、カチオン化タラガムの市販品としては、カチナールCTR−100、カチナールCTR−200(以上、東邦化学工業社製、カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等が挙げられる。また、カチオン化ローカストビーンガムの市販品としては、カチナールCLB−100(東邦化学工業社製、ローカストビーンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド)等が挙げられる。
成分(C)は、硫酸塩型界面活性剤である。
成分(C)の具体例として、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸塩、スルホコハク酸アルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩が挙げられる。
R8O(CH2CH2O)aSO3 −M+ (6)
(上記一般式(6)中、R8は炭素数8以上18以下のアルキル基またはアルケニル基を示し、M+はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミンまたは塩基性アミノ酸由来のカチオンを示し、aはエチレンオキシドの平均付加モル数であり、0.5以上5以下の数を示す。)
同様の観点から、一般式(6)におけるエチレンオキシドの平均付加モル数aは、好ましくは0.5以上であり、より好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.8以上であり、また、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3.5以下である。
また、同様の観点から、対イオンであるM+は、好ましくはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属由来のカチオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属由来のカチオン;アンモニウム由来のカチオン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のカチオン;または、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のカチオンであり、より好ましくはアンモニウムまたはナトリウム由来のカチオンである。
成分(C)は、同様の観点から、好ましくはM+がアンモニウムまたはナトリウム由来のカチオンであるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であり、より好ましくはラウレス硫酸アンモニウムおよびラウレス硫酸ナトリウムから選ばれる1種以上である。
成分(D)は、一般式(5)で表される分岐脂肪酸またはその塩である。
成分(D)の具体例として、20−メチルヘンエイコサン酸、19−メチルヘンエイコサン酸、19−メチルエイコサン酸、18−メチルエイコサン酸、18−メチルノナデカン酸、17−メチルノナデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、15−メチルヘキサデカン酸、14−メチルヘキサデカン酸、14−メチルペンタデカン酸、13−メチルペンタデカン酸、13−メチルテトラデカン酸、12−メチルテトラデカン酸、12−メチルトリデカン酸、11−メチルトリデカン酸が挙げられる。また、X1+としては、ナトリウム、リチウム、カリウム等のアルカリ金属由来のカチオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属由来のカチオン;アンモニウム由来のカチオン;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等の有機アミン由来のカチオン;リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸由来のカチオンが挙げられる。
また、ラノリンからの抽出物、すなわちラノリン脂肪酸およびその塩も用いることができる。ラノリン脂肪酸は、具体的には、イソ脂肪酸、アンテイソ脂肪酸と呼ばれるメチル分岐長鎖脂肪酸を50質量%程度含有する。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、媒体として水を含有する。水としては、イオン交換水や蒸留水等を用いることができる。水の含有量は、たとえば毛髪洗浄剤組成物中の成分(A)〜(D)およびその他成分の残量となる。
たとえば、毛髪洗浄剤組成物は、成分(E)としてシリコーン類をさらに含有してもよい。
(成分(E))
成分(E)のシリコーン類の具体例としては、ジメチルポリシロキサン(以下、ジメチコンともいう。)、環状シリコーン、アミノ変性シリコーン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリシドール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン等が挙げられ、毛髪洗浄剤組成物の塗布時およびすすぎ時の毛髪の滑らかさと適切な毛髪の速乾性能の観点から、好ましくは、ジメチルポリシロキサンおよびアミノ変性シリコーンからなる群から選択される1種または2種以上である。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、上述した成分のほか、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分を所望の効果に応じて適宜含むことができる。このような任意成分としては、たとえば、抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;グリチルリチン酸ジカリウム等のグリチルリチン酸およびその塩、グリチルレチン酸およびその塩等の抗炎症剤;安息香酸およびその塩等の防腐剤;EDTA−2Na等のキレート剤;ソルビトール、パンテノール等の保湿剤;成分(C)以外の界面活性剤;染料、顔料等の着色剤;ユーカリの極性溶媒抽出物等のユーカリエキス、コンキオリンまたはその加水分解物、蜂蜜、ローヤルゼリー、シルクから得られる蛋白質またはその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、米胚芽抽出物、ヒバマタ抽出物、アロエ抽出物、ハス抽出物、ザクロ抽出物、ノバラ抽出物、カモミラ抽出物、カンゾウ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物等のエキス類;酸化チタン等のパール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油等が挙げられる。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物のpHは、すすぎ時に毛髪が絡まりにくく、滑らかな手触りを付与する観点から、好ましくは4.0以上であり、より好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5.0以上であり、また、好ましくは8.0以下であり、より好ましくは7.5以下、さらに好ましくは7.0以下である。なお、本明細書において、毛髪洗浄剤組成物のpHは、水で20質量倍希釈したときの25℃における測定値(ガラス電極測定法)をいう。
本実施形態の毛髪洗浄剤組成物は、たとえば、成分(A)〜(D)および適宜他の成分を所定の順序で混合して水に溶解または分散することで製造される。
具体的には、水に成分(C)および(D)を加え、攪拌しながら80℃程度に加熱する。これに、予め成分(A)および(B)を水に溶解または均一に分散させた水溶液を加えて攪拌し、均一に溶解する。これを冷却しながら適宜その他の成分を加え撹拌し均一に溶解して、室温(25℃、以下同じ。)まで冷却することにより、毛髪洗浄剤組成物を得ることができる。
また、本実施形態によれば、たとえば、毛髪洗浄剤組成物が毛髪の表面に薄く一様に付着することも可能となるため、たとえば、すすぎ時から乾燥後にわたる毛髪の絡みを抑制し、乾燥後の毛髪のまとまり性を向上させることも可能となる。
表1および表2に示す組成のシャンプー組成物を調製し、以下の方法および基準に従って、その評価をおこなった。
水に成分(C)および(D)を加え、攪拌しながら80℃程度に加熱し、予め成分(A)および(B)を水に溶解または均一に分散させた水溶液を加えて撹拌し、均一に溶解した。その後、得られた混合物を冷却しながら成分(E)を加えて撹拌し、均一に溶解して、25℃まで冷却し、pHが6.0になるように塩酸を加え、シャンプー組成物を得た。なお、pHは以下に示す方法で測定した。
<pHの測定方法>
pHは試料を精製水で20質量倍に希釈し、撹拌溶解した後、pH計(東亜ディーケーケー社製、HM−30R型)を用い、25℃にてガラス電極測定法により測定した。
[すすぎ時の毛束の絡まりのなさ・すすぎ時の毛束の滑らかさ・乾燥中の毛束のべたつきのなさ・毛束の乾燥時間の速さ]
(評価用毛束)
ヘアカラーを年4回の頻度で使用していた日本人の直毛を用いて、重さ20g、長さ30cm、幅5.5cmの毛束を作製した。この毛束を、40℃の流水中で30秒濡らした後、以下に処方を示すモデルシャンプー1gを塗布して泡立てた。その後、40℃の温水で30秒、毛束に指を通しながらすすぎ流した。その後の毛束を評価に用いた。
(成分) (質量%)
ポリオキシエチレン(2.0)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 15.5
ラウリン酸ジエタノールアミド 2.2
エデト酸二ナトリウム 0.15
安息香酸ナトリウム 0.18
オキシベンゾン 0.03
リン酸 0.07
塩化ナトリウム 0.8
香料 0.4
精製水 残量
(合計) 100
評価用毛束の含水量が20gになるまで、手で毛束をしごいて余分な水分を除去した。次に、表1および表2に示すシャンプー組成物1gを上記毛束に塗布し、20秒間泡立てをおこなった。続いて、40℃、流速60mL/sの水道水で20秒間すすぎながら、絡まり、滑らかさの観点から官能評価をおこなった。
すすぎ時の毛束の絡まりのなさについては、「髪の絡まりを感じない」/「どちらともいえない」/「髪の絡まりを感じる」から1つを選択させた。
評価は7名のパネラーによっておこなった。表1および表2中に、「髪の絡まりを感じない」/「どちらともいえない」/「髪の絡まりを感じる」と答えたパネラーの人数を順に示す。
すすぎ時の毛束の滑らかさについては、「滑らか」/「どちらともいえない」/「滑らかではない」から1つを選択させた。
評価は7名のパネラーによっておこなった。表1および表2中に、「滑らか」/「どちらともいえない」/「滑らかではない」と答えたパネラーの人数を順に示す。
上述したすすぎ時の絡まりのなさ・滑らかさの評価の後、毛束の含水量が10gとなるようタオルで水分を拭き取った。この毛束を、ドライヤー(キャン社製、Solis TYPE315、設定はhigh/very hot)の吹き出し口から、毛束の長さ方向の中心までの距離が約20cmとなるように配置し、温風が真横から当たるように、ドライヤーを固定した。毛束に指を通しながらドライヤー乾燥をおこなった。ドライヤー乾燥開始から、毛束が完全に乾いたと研究員が判断できるまでの時間を計測し、毛束の乾燥時間の速さとした。
上記「毛束の乾燥時間の速さ」と同様の処理を行った際の乾燥中の毛束のべたつきについて官能評価をおこなった。評価においては、「乾燥中にべたつかない」/「どちらとも言えない」/「乾燥中にべたつきを感じる」から1つを選択させた。
評価は7名のパネラーによっておこなった。表1および表2中に、「乾燥中にべたつかない」/「どちらとも言えない」/「乾燥中にべたつきを感じる」と答えたパネラーの人数を順に示す。
(評価用毛束)
6cm×6cm角の範囲に約200本/cm2の密度、生え角60°で、長さ30cmの中国人非化学処理毛を植毛した毛束を作成した。この毛束を、40℃の流水中で30秒濡らした後、上述のモデルシャンプー1gを塗布して泡立てた。その後、40℃の温水で30秒、毛束に指を通しながらすすぎ流した。その後の毛束を評価に用いた。
毛束を40℃の水道水で十分に濡らした後、表1および表2に示すシャンプー組成物1gを塗布し、20秒泡立てた後に、40℃の水道水で20秒すすぎを行った。その後、毛束の含水量が3gとなるようタオルで水分を拭き取った。
次に、毛束を、ドライヤーの吹き出し口から毛束の長さ方向の中心までの距離が約20cmとなるように配置し、温風が真横から当たるようドライヤーを固定した。左右に10cm、1秒間に2往復の速さで毛束を振りながらドライヤー乾燥をおこない、30秒に1回根元から毛先まで櫛(DELRIN社製、NEW DELRIN COMB)を通し、完全に乾燥したあとの毛束のまとまりを評価した。
評価は7名のパネラーによっておこない、「浮き毛・ハネ毛がなく、毛先までまとまる」/「どちらとも言えない」/「浮き毛・ハネ毛が多く、まとまりが悪い」から1つを選択させた。
表1および表2中に、「浮き毛・ハネ毛がなく、毛先までまとまる」/「どちらとも言えない」/「浮き毛・ハネ毛が多く、まとまりが悪い」と答えたパネラーの人数を順に示す。
*1 PPG−2 ヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース:(平均重合度:800、カチオン化エチレンオキシ基置換度:0.2、プロピレンオキシ基置換度:2.2、一般式(4)におけるX-:塩化物イオン)
*2 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド:ジャガーC−14SK、Solvay社製
*3 ポリクオタニウム−10:ポイズC−150L、花王社製
*4 ポリクオタニウム−52:ソフケアKG−101E、花王社製
*5 ポリクオタニウム−7:マーコート550、Lubrizol社製
*6 ラウレス(1)硫酸アンモニウム:エマール125A、花王社製
*7 18−メチルエイコサン酸:18MEA−SO−(RB)、Croda Europe Ltd.製
*8 イソステアリン酸:イソステアリン酸EX、高級アルコール工業社製
*9 ジメチコン混合物:平均重合度50〜300:1000〜3000=42:18
Claims (10)
- 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)および水を含有する、毛髪洗浄剤組成物。
(A)下記一般式(1)で表されるアンヒドログルコース由来の主鎖を有し、かつカチオン化エチレンオキシ基による置換度が0.01以上2.9以下であり、プロピレンオキシ基による置換度が0.1以上4.0以下である、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース
(B)成分(A)以外のカチオン性ポリマー
(C)硫酸塩型界面活性剤
(D)下記一般式(5)で表される分岐脂肪酸またはその塩
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(A)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.001質量%以上3質量%以下である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.01質量%以上3質量%以下である、請求項1または2に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(C)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して3質量%以上20質量%以下である、請求項1〜3いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量が、当該毛髪洗浄剤組成物全体に対して0.001質量%以上3質量%以下である、請求項1〜4いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(D)の含有量に対する前記成分(A)の含有量の質量比((A)/(D))が0.001以上3000以下である、請求項1〜5いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 当該毛髪洗浄剤組成物中の前記成分(B)の含有量に対する前記成分(A)の含有量の質量比((A)/(B))が0.001以上300以下である、請求項1〜6いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 前記成分(B)が、カチオン化ガラクトマンナン、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10)、カチオン化デンプン、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−22およびポリクオタニウム−52からなる群より選ばれる1種以上である、請求項1〜7いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 成分(E)としてシリコーン類をさらに含有する、請求項1〜8いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物。
- 請求項1〜9いずれか1項に記載の毛髪洗浄剤組成物を毛髪に適用し、水で洗い流すことを含む、毛髪の洗浄方法。
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