JP2017202665A - ガスバリア性積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】包装体に用いた際に内容物の吸着が抑制されるとともに、酸素バリア性および水蒸気バリア性に優れ、また、良好なヒートシール性および易カット性を有するフィルム材料を提供する。
【解決手段】本発明におけるガスバリア性積層フィルム100は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された低吸着性樹脂層101と、第1の接着層103と、水蒸気バリア層105と、第2の接着層107とがこの順に設けられたものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明におけるガスバリア性積層フィルム100は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された低吸着性樹脂層101と、第1の接着層103と、水蒸気バリア層105と、第2の接着層107とがこの順に設けられたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスバリア性積層フィルムに関する。
包装材料として用いられる多層フィルムに関する技術として、特許文献1〜3に記載のものがある。
特許文献1(特開2012−111182号公報)には、第一のポリオレフィン系樹脂層、環状ポリオレフィン系樹脂組成物層および第二のポリオレフィン系樹脂層がこの順に隣接して積層されたシーラントフィルムであって、環状ポリオレフィン系樹脂組成物は、環状ポリオレフィン系樹脂とオレフィン系樹脂とを含み、オレフィン系樹脂が特定の物性を有するとともに特定の割合で存在するシーラントフィルムに関する技術が記載されている。そして、同文献に記載の技術によれば、優れた低吸着性及びシール強度を示し、さらに、成膜が容易であるシーラントフィルム、並びにそれを用いた積層体及び包装袋を提供することができるとされている。
特許文献2(特開2013−28732号公報)には、香気の非吸着性を備えるシーラントフィルムを提供するための技術として、エチレン−ビニルアルコール共重合体と無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂とを特定の割合で含み、海構造を形成するエチレン−ビニルアルコール共重合体中で島構造を形成して分布する無水マレイン酸変性ポリオレフィン粒子のアスペクト比が特定の範囲にある、シーラントフィルムについて記載されている。
また、特許文献3(国際公開第2014/080679号)には、食品、薬品、化粧品、サニタリー用品、工業部品等を包装する包装材に関するものであって、易引裂き性、高ヒートシール強度、耐カール性、表面層外観、揮発成分の吸着抑制やラミネート適正が良好なラミネート用多層フィルム及び該フィルムを用いた包装材を提供するための技術が記載されている。同文献には、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする表面層、環状構造を有さないオレフィン系樹脂を主成分とする中間層、環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とする中間層、および、環状構造を有さないオレフィン系樹脂を主成分とするシール層とが、この順で積層してなり、中間層およびシール層がそれぞれ特定の構成を有する低吸着性ラミネート用多層フィルムについて記載されている。
ここで、医薬品等の包装材料として用いられるフィルムにおいて、内容物の吸着の抑制、酸素バリア性および水蒸気バリア性についての要求特性が高まっている。加えて、こうした包装材料に用いられるフィルムにおいては、良好なヒートシール性および被包装物を取出す際の易引裂き性(易カット性)が求められる。
しかし、本発明者らの検討によれば、上記特許文献1〜3に記載の技術を用いてもなお、包装体に用いた際に内容物の吸着が抑制されるとともに、酸素バリア性および水蒸気バリア性に優れ、また、良好なヒートシール性および易カット性を有するフィルム材料を提供するという点において、改善の余地があった。
しかし、本発明者らの検討によれば、上記特許文献1〜3に記載の技術を用いてもなお、包装体に用いた際に内容物の吸着が抑制されるとともに、酸素バリア性および水蒸気バリア性に優れ、また、良好なヒートシール性および易カット性を有するフィルム材料を提供するという点において、改善の余地があった。
本発明によれば、以下に示すガスバリア性積層フィルム、包装体用シーラントフィルムまたはパッチ包装用包装体が提供される。
[1] SP値が10以上30以下の樹脂により構成された低吸着性樹脂層と、第1の接着層と、水蒸気バリア層と、第2の接着層とがこの順に設けられている、ガスバリア性積層フィルム。
[2] 上記[1]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、SP値が10以上30以下の前記樹脂が、アセチルセルロース樹脂(酢化度56%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン6、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂およびポリエチレンテレフタレート樹脂からなる群から選択される1種または2種以上である、ガスバリア性積層フィルム。
[3] 上記[1]または[2]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS Z0208に準じて40℃、90%RHの条件下で測定される水蒸気透過係数が5g/(m2・day)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
[4] 上記[1]乃至[3]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS K7126に準じて20℃、90%RHの条件下で測定される酸素透過係数が10mL/(m2・24hr・atm)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
[5] 上記[1]乃至[4]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、
前記水蒸気バリア層が、環状オレフィン樹脂層、アルミニウム蒸着層、酸化アルミニウム蒸着層、酸化ケイ素層、窒化ケイ素層、酸化窒化ケイ素層のいずれか少なくとも一種を含む、ガスバリア性積層フィルム。
[6] 上記[5]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第2の接着層が、ポリエチレン樹脂層である、ガスバリア性積層フィルム。
[7] 上記[5]または[6]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第1の接着層が、前記水蒸気バリア層に直接接して設けられたポリエチレン樹脂層を含む、ガスバリア性積層フィルム。
[8] 上記[1]乃至[7]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムを含む、包装体用シーラントフィルム。
[9] 上記[1]乃至[7]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムを含み、前記低吸着性樹脂層を最内層として有する、パッチ包装用包装体。
[2] 上記[1]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、SP値が10以上30以下の前記樹脂が、アセチルセルロース樹脂(酢化度56%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン6、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂およびポリエチレンテレフタレート樹脂からなる群から選択される1種または2種以上である、ガスバリア性積層フィルム。
[3] 上記[1]または[2]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS Z0208に準じて40℃、90%RHの条件下で測定される水蒸気透過係数が5g/(m2・day)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
[4] 上記[1]乃至[3]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS K7126に準じて20℃、90%RHの条件下で測定される酸素透過係数が10mL/(m2・24hr・atm)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
[5] 上記[1]乃至[4]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、
前記水蒸気バリア層が、環状オレフィン樹脂層、アルミニウム蒸着層、酸化アルミニウム蒸着層、酸化ケイ素層、窒化ケイ素層、酸化窒化ケイ素層のいずれか少なくとも一種を含む、ガスバリア性積層フィルム。
[6] 上記[5]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第2の接着層が、ポリエチレン樹脂層である、ガスバリア性積層フィルム。
[7] 上記[5]または[6]に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第1の接着層が、前記水蒸気バリア層に直接接して設けられたポリエチレン樹脂層を含む、ガスバリア性積層フィルム。
[8] 上記[1]乃至[7]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムを含む、包装体用シーラントフィルム。
[9] 上記[1]乃至[7]いずれか1つに記載のガスバリア性積層フィルムを含み、前記低吸着性樹脂層を最内層として有する、パッチ包装用包装体。
本発明によれば、包装体に用いた際に内容物の吸着が抑制されるとともに、酸素バリア性および水蒸気バリア性に優れ、また、良好なヒートシール性および易カット性を有するフィルム材料を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、図は概略図であり、実際の寸法比率とは一致していない。なお、文中の数字の間にある「〜」は特に断りがなければ、以上から以下を表す。
(ガスバリア性積層フィルム)
図1は、本発明に係る実施形態のガスバリア性積層フィルム100の構造の一例を模式的に示した断面図である。
ガスバリア性積層フィルム100は、低吸着性樹脂層101と、第1の接着層103と、水蒸気バリア層105と、第2の接着層107とがこの順に設けられたものである。図1においては、低吸着性樹脂層101、第1の接着層103、水蒸気バリア層105および第2の接着層107がこの順に接して設けられており、積層されている。
そして、低吸着性樹脂層101は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された層である。
図1は、本発明に係る実施形態のガスバリア性積層フィルム100の構造の一例を模式的に示した断面図である。
ガスバリア性積層フィルム100は、低吸着性樹脂層101と、第1の接着層103と、水蒸気バリア層105と、第2の接着層107とがこの順に設けられたものである。図1においては、低吸着性樹脂層101、第1の接着層103、水蒸気バリア層105および第2の接着層107がこの順に接して設けられており、積層されている。
そして、低吸着性樹脂層101は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された層である。
本実施形態のガスバリア性積層フィルム100においては、SP値が特定の範囲にある樹脂により構成された低吸着性樹脂層101と水蒸気バリア層105とを組み合わせて用いられるとともに、低吸着性樹脂層101、第1の接着層103、水蒸気バリア層105および第2の接着層107がこの順に積層されている。このため、包装材料として用いる際に、内容物に含まれる揮発性成分の吸着が、最内層に配置される低吸着性樹脂層101にて効果的に抑制されるとともに、充分な酸素バリア性および水蒸気バリア性が担保される。また、ガスバリア性積層フィルム100は上記構成を有するため、ヒートシール性が良好であるとともに、カット性においても良好である。
ガスバリア性積層フィルム100の全体の厚みは、内容物の吸着抑制およびガスバリア性の効果の向上効果とフィルム全体の薄膜化とのバランスの観点から、好ましくは10μm以上50μm以下であり、より好ましくは15μm以上、45μm以下であり、さらに好ましくは20μm以上、40μm以下である。
ガスバリア性積層フィルム100において、水蒸気バリア性をさらに向上させる観点から、JIS Z0208に準拠して40℃、90%RHの条件下で測定される水蒸気透過係数が好ましくは5g/(m2・day)以下であり、より好ましくは4g/(m2・day)以下、さらに好ましくは3.5g/(m2・day)以下である。
このような水蒸気透過係数は、ガスバリア性積層フィルム100の構成材料および厚さを調整することにより達成できる。
ここで、本明細書の水蒸気透過係数とは、JIS Z0208に準拠して以下の方法で測定されるものをいう。すなわち、ガスバリア性積層フィルム100を用いて、片側のフィルムの内表面積が100cm2(つまり0.01m2)になるようにヒートシール機で製袋し、得られた袋内に内容物として塩化カルシウムを10g入れ、袋の入口をヒートシールし完全に密封する。得られた袋を40℃、90%RHの条件下で72時間保管し、保管前後の袋重量差から水蒸気透過係数g/(m2・day)を算出する。
このような水蒸気透過係数は、ガスバリア性積層フィルム100の構成材料および厚さを調整することにより達成できる。
ここで、本明細書の水蒸気透過係数とは、JIS Z0208に準拠して以下の方法で測定されるものをいう。すなわち、ガスバリア性積層フィルム100を用いて、片側のフィルムの内表面積が100cm2(つまり0.01m2)になるようにヒートシール機で製袋し、得られた袋内に内容物として塩化カルシウムを10g入れ、袋の入口をヒートシールし完全に密封する。得られた袋を40℃、90%RHの条件下で72時間保管し、保管前後の袋重量差から水蒸気透過係数g/(m2・day)を算出する。
また、ガスバリア性積層フィルム100において、酸素バリア性をさらに向上させる観点から、JIS K7126に準拠して、ISO14663−2:1966AnexCの測定条件20℃、65%RHで測定される酸素透過係数が好ましいが、より厳しい条件下を想定し、より好ましくは20℃、90%RHの条件で測定される酸素透過係数が好ましくは10mL/(m2・24hr・atm)以下であり、より好ましくは5mL/(m2・24hr・atm)以下、さらに好ましくは3mL/(m2・24hr・atm)以下である。
このような酸素透過係数は、ガスバリア性積層フィルム100の構成材料および厚さを調整することにより達成できる。
このような酸素透過係数は、ガスバリア性積層フィルム100の構成材料および厚さを調整することにより達成できる。
以下、ガスバリア性積層フィルム100を構成する各部材について説明する。
(低吸着性樹脂層)
低吸着性樹脂層101は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された層である。
低吸着性樹脂層101のSP値は、内容物の吸着抑制効果を高める観点から10以上であり、より好ましくは12以上、さらに好ましくは14以上である。また、水との相溶性を低下させて水蒸気バリア性を高める観点から、低吸着性樹脂層101のSP値は30以下であり、好ましくは25以下、より好ましくは20以下であり、さらに好ましくは19.5以下である。
低吸着性樹脂層101は、SP値が10以上30以下の樹脂により構成された層である。
低吸着性樹脂層101のSP値は、内容物の吸着抑制効果を高める観点から10以上であり、より好ましくは12以上、さらに好ましくは14以上である。また、水との相溶性を低下させて水蒸気バリア性を高める観点から、低吸着性樹脂層101のSP値は30以下であり、好ましくは25以下、より好ましくは20以下であり、さらに好ましくは19.5以下である。
ここで、溶解度パラメーター(SP)値の算出は、Fedors法(R.F.Fedors,Polym.Eng.Sci.,14,147(1974))により、単位は(cal/cm3)1/2である。
各種揮発性成分及び溶媒の溶解度パラメーター(SP)値はFedors法に基づいて算出される。なお、混合溶媒のSP値(δsm)は各構成溶媒のモル分率に基づいて、下記式により算出される。
δsm=X6δS+(1−X6)δW
ここで、X6は溶媒(具体的には、エタノール)のモル分率、δSは各種揮発成分のSP値で、δWは水のSP値である。
各種揮発性成分及び溶媒の溶解度パラメーター(SP)値はFedors法に基づいて算出される。なお、混合溶媒のSP値(δsm)は各構成溶媒のモル分率に基づいて、下記式により算出される。
δsm=X6δS+(1−X6)δW
ここで、X6は溶媒(具体的には、エタノール)のモル分率、δSは各種揮発成分のSP値で、δWは水のSP値である。
低吸着性樹脂層101は、好ましくは熱可塑性樹脂を含み、より好ましくは熱可塑性樹脂により構成される。
また、低吸着性樹脂層101を構成する樹脂は、好ましくは、アセチルセルロース(酢化度:56%)(SP値27.8)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH:SP値19)、ナイロン6(PA6:SP値12.7)およびポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG:SP値10.7)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET:SP値10.7)からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくはEVOHである。
また、低吸着性樹脂層101を構成する樹脂は、好ましくは、アセチルセルロース(酢化度:56%)(SP値27.8)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH:SP値19)、ナイロン6(PA6:SP値12.7)およびポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG:SP値10.7)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET:SP値10.7)からなる群から選択される1種または2種以上であり、より好ましくはEVOHである。
低吸着性樹脂層101を構成するEVOHにおいて、ガスバリア性の向上と積層フィルムの製造容易性の向上との効果のバランスを高める観点から、エチレン含有量は好ましくは20〜60モル%であり、より好ましくは35〜50モル%、さらに好ましくは37〜48モル%、さらにより好ましくは40〜45モル%である。
また、低吸着性樹脂層101を構成するEVOHのケン化度は、ガスバリア性を向上させる観点から、好ましくは90モル%以上であり、より好ましくは95モル%以上、さらに好ましくは99モル%以上である。
ここで、EVOHのエチレン含有量およびケン化度は、1H−NMRによって定量される。
また、低吸着性樹脂層101を構成するEVOHのケン化度は、ガスバリア性を向上させる観点から、好ましくは90モル%以上であり、より好ましくは95モル%以上、さらに好ましくは99モル%以上である。
ここで、EVOHのエチレン含有量およびケン化度は、1H−NMRによって定量される。
また、低吸着性樹脂層101として用いることができるフィルムの例として、アセチルセルロース樹脂(酢化度56%)については、アセチルセルロース(置換度:2.4、平均重合度:約150、分子量:約40,000、和光純薬工業社製);EVOHについては、EVAL F104B(クラレ社製)、E105B(クラレ社製);ナイロン6については、5034(宇部興産社製);PETGについては、G6763(イーストマンコダック社製)、PETについては、東洋紡社製のもの等が挙げられる。
低吸着性樹脂層101の厚さは、包装体の内容物の吸着を抑制する効果とガスバリア性積層フィルム100全体の薄膜化とのバランスの観点から、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上であり、また、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは18μm以下である。
(水蒸気バリア層)
水蒸気バリア層105は、低吸着性樹脂層101と組み合わせて用いられ、ガスバリア性積層フィルム100中の酸素および水蒸気の透過を抑制する機能を有する。
水蒸気バリア層105は、ガスバリア性積層フィルム100のガスバリア性および易カット性を高める観点およびラミネート加工の容易性の観点から、好ましくは環状オレフィン樹脂層、アルミニウム蒸着層、酸化アルミニウム蒸着層、酸化ケイ素層、窒化ケイ素層、酸化窒化ケイ素層のいずれか少なくとも一種を含み、より好ましくは環状オレフィン樹脂層である。
環状オレフィン樹脂層は、環状オレフィンの(共)重合体により構成される。
このうち、環状オレフィン重合体(COP)は、たとえば、環状オレフィンをメタセシス開環重合反応によって重合することにより得られ、さらに具体的には、1,3−シクロヘキサジエン等のシクロジエンをZr、TiまたはNi触媒下で重合することにより得られる。
COPの密度は、通常1.0〜1.1g/cm3である。また、COPのメルトルローレート(MFR:ISO 1133、荷重21.18N、温度230℃)は、通常0.1〜100g/10分である。
また、環状オレフィンの共重合体(COC)は、環状オレフィンと鎖状オレフィンとの共重合体である。
環状オレフィンと共重合する鎖状オレフィンとして、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンが挙げられる。
水蒸気バリア層105は、低吸着性樹脂層101と組み合わせて用いられ、ガスバリア性積層フィルム100中の酸素および水蒸気の透過を抑制する機能を有する。
水蒸気バリア層105は、ガスバリア性積層フィルム100のガスバリア性および易カット性を高める観点およびラミネート加工の容易性の観点から、好ましくは環状オレフィン樹脂層、アルミニウム蒸着層、酸化アルミニウム蒸着層、酸化ケイ素層、窒化ケイ素層、酸化窒化ケイ素層のいずれか少なくとも一種を含み、より好ましくは環状オレフィン樹脂層である。
環状オレフィン樹脂層は、環状オレフィンの(共)重合体により構成される。
このうち、環状オレフィン重合体(COP)は、たとえば、環状オレフィンをメタセシス開環重合反応によって重合することにより得られ、さらに具体的には、1,3−シクロヘキサジエン等のシクロジエンをZr、TiまたはNi触媒下で重合することにより得られる。
COPの密度は、通常1.0〜1.1g/cm3である。また、COPのメルトルローレート(MFR:ISO 1133、荷重21.18N、温度230℃)は、通常0.1〜100g/10分である。
また、環状オレフィンの共重合体(COC)は、環状オレフィンと鎖状オレフィンとの共重合体である。
環状オレフィンと共重合する鎖状オレフィンとして、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンが挙げられる。
水蒸気バリア層105を構成するCOC層またはCOP層として用いることができる市販品として、APEL(三井化学社製、商品名)、TOPAS 8007F−600等のTOPASシリーズ(ポリプラスチック社製、商品名)、ゼオノア(日本ゼオン社製、商品名)、スミライト(住友ベークライト社製、商品名)等が挙げられる。
また、水蒸気バリア層105を構成する他の材料の具体例として、水蒸気バリア性を有する無機物が挙げられ、さらに具体的には、Al等の金属;酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化窒化ケイ素、酸化アルミニウム等の金属酸化物等が挙げられる。
水蒸気バリア層105の厚さは、包装体の内容物の吸着を抑制する効果とガスバリア性積層フィルム100全体の薄膜化とのバランスの観点から、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上であり、さらにより好ましくは7μm以上であり、また、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは12μm以下である。
(第1の接着層)
第1の接着層103は、低吸着性樹脂層101と水蒸気バリア層105とを接着する層であり、図1を参照して前述したように1つの層で構成されていてもよいし、図2を参照して以下に説明するように2以上の層により構成されていてもよい。
第1の接着層103は、低吸着性樹脂層101と水蒸気バリア層105とを接着する層であり、図1を参照して前述したように1つの層で構成されていてもよいし、図2を参照して以下に説明するように2以上の層により構成されていてもよい。
図2は、本発明に係る実施形態のガスバリア性積層フィルム100の構造の一例を模式的に示した断面図である。図2においては、ガスバリア性積層フィルム100中の第1の接着層103が、接着層103aおよび接着層103bとから構成されている。そして、低吸着性樹脂層101、接着層103a、接着層103b、水蒸気バリア層105および第2の接着層107がこの順に接して設けられている。
第1の接着層103の層の構成および材料は、低吸着性樹脂層101および水蒸気バリア層105の材料に応じて選択される。
たとえば、水蒸気バリア層105が環状オレフィン樹脂層を含むとき、第1の接着層103または接着層103bは、好ましくは水蒸気バリア層105に直接接して設けられたポリエチレン樹脂(PE)層を含み、より好ましくは水蒸気バリア層105に直接接して設けられた直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)層を含む。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層を構成する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂は、具体的には、エチレンとプロピレン、ブテン−1、ヘプテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチル−ペンテン−1等の炭素数が3〜10のα−オレフィン、好ましくは炭素数が6以上のα―オレフィンとのランダム共重合体である。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の密度は、通常0.900〜0.940g/cm3であり、好ましくは0.905〜0.935g/cm3である。また、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のMFR(ASTM D1238、荷重2160g、温度190℃)は、通常0.5〜20g/10分であり、好ましくは1〜10g/10分である。
また、直鎖状低密度ポリエチレンの分子量分布(重量平均分子量:Mwと数平均分子量:Mnとの比:Mw/Mnで表示)は、通常1.5〜4.0であり、好ましくは1.8〜3.5の範囲にある。ここで、Mw/Mnはゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定できる。
また、直鎖状低密度ポリエチレンにおいては、示差走査熱量計(DSC)の昇温速度10℃/分で測定したときに、吸熱曲線から求めた鋭いピークが1個ないし複数個生じ、該ピークの最高温度、すなわち融点が、通常70〜130℃であり、好ましくは80〜120℃の範囲にある。
LLDPE層として用いることができる市販品の例として、プライムポリマー社製のウルトゼックスシリーズ(たとえば、UZ3523L)、ネオゼックスシリーズが挙げられる。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂の密度は、通常0.900〜0.940g/cm3であり、好ましくは0.905〜0.935g/cm3である。また、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のMFR(ASTM D1238、荷重2160g、温度190℃)は、通常0.5〜20g/10分であり、好ましくは1〜10g/10分である。
また、直鎖状低密度ポリエチレンの分子量分布(重量平均分子量:Mwと数平均分子量:Mnとの比:Mw/Mnで表示)は、通常1.5〜4.0であり、好ましくは1.8〜3.5の範囲にある。ここで、Mw/Mnはゲル透過クロマトグラフィー(GPC)によって測定できる。
また、直鎖状低密度ポリエチレンにおいては、示差走査熱量計(DSC)の昇温速度10℃/分で測定したときに、吸熱曲線から求めた鋭いピークが1個ないし複数個生じ、該ピークの最高温度、すなわち融点が、通常70〜130℃であり、好ましくは80〜120℃の範囲にある。
LLDPE層として用いることができる市販品の例として、プライムポリマー社製のウルトゼックスシリーズ(たとえば、UZ3523L)、ネオゼックスシリーズが挙げられる。
また、第1の接着層103または接着層103aは、接着性樹脂から構成される層であってもよい。
接着性樹脂の具体例として、デュポン社製のCAX−3036、三井化学社製のアドマー、日本ポリオレフィン社製のアドテックス、USI社製のプレキサー等が挙げられる。
これらのうちでも、ポリオレフィン系樹脂をベースとし、不飽和カルボン酸またはその無水物、エステル、アミドなどをグラフト重合したいわゆる酸変性ポリオレフィン樹脂を用いることが本実施形態においては好ましい。なかでも、ポリプロピレン樹脂をベースとする方が、より好ましい。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。
接着性樹脂の230℃、2160グラム荷重におけるMFRは、ガスバリア性積層フィルム100の製造安定性を高める観点から、好ましくは1〜50グラム/10分であり、より好ましくは2〜10グラム/10分である。
接着性樹脂の具体例として、デュポン社製のCAX−3036、三井化学社製のアドマー、日本ポリオレフィン社製のアドテックス、USI社製のプレキサー等が挙げられる。
これらのうちでも、ポリオレフィン系樹脂をベースとし、不飽和カルボン酸またはその無水物、エステル、アミドなどをグラフト重合したいわゆる酸変性ポリオレフィン樹脂を用いることが本実施形態においては好ましい。なかでも、ポリプロピレン樹脂をベースとする方が、より好ましい。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などが挙げられる。
接着性樹脂の230℃、2160グラム荷重におけるMFRは、ガスバリア性積層フィルム100の製造安定性を高める観点から、好ましくは1〜50グラム/10分であり、より好ましくは2〜10グラム/10分である。
また、たとえば低吸着性樹脂層101がEVOH層であるとき、第1の接着層103または接着層103aとして用いられる接着性樹脂の好ましい例として、ラミネート加工用のポリウレタン接着剤等のポリウレタン系接着剤が挙げられる。ポリウレタン系接着剤の市販品の例として、三井化学社製の主剤としてタケラックおよび硬化剤としてタケネートを組み合わせて使用することが挙げられ、たとえばタケラックA310およびタケネートA3、タケラックA385およびタケネートA50、または、タケラックA616およびタケネートA65を組み合わせて使用することできる。
第1の接着層103の厚さは、包装体の内容物の吸着を抑制する効果とガスバリア性積層フィルム100全体の薄膜化とのバランスの観点から、好ましくは1μm以上、より好ましくは1.5μm以上である。また、同様の観点から、好ましくは20μm以下であり、より好ましくは15μm以下であり、さらに好ましくは10μm以下であり、さらにより好ましくは8μm以下である。
また、第1の接着層103が接着層103aおよび接着層103bを含む構成である場合にも、これらをあわせた第1の接着層103全体の厚さが上記範囲であることが好ましい。
また、第1の接着層103が接着層103aおよび接着層103bを含む構成である場合にも、これらをあわせた第1の接着層103全体の厚さが上記範囲であることが好ましい。
(第2の接着層)
第2の接着層107は、水蒸気バリア層105の低吸着性樹脂層101と反対側の面に設けられる層であり、水蒸気バリア層105に直接接して設けられていてもよいし、ウレタンアクリレート等のウレタン系接着層等の水蒸気バリア層105と接着可能な層を介して設けられていてもよい。
第2の接着層107の材料は、水蒸気バリア層105の材料に応じて選択される。
たとえば、水蒸気バリア層105が環状オレフィン樹脂層を含むとき、好ましくは、水蒸気バリア層105と第2の接着層107とが直接接しているとともに第2の接着層107はポリエチレン樹脂層を含み、より好ましくは水蒸気バリア層105と第2の接着層107とが直接接しているとともに第2の接着層107は低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンの少なくとも1種からなるポリエチレン樹脂層を含み、さらに好ましくは第2の接着層107が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層を含む。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層としては第1の接着層103または接着層103bについて前述した構成のものを用いることができる。
なお、第2の接着層107と第1の接着層103とは同じ構成であっても異なる構成であってもよい。
第2の接着層107は、水蒸気バリア層105の低吸着性樹脂層101と反対側の面に設けられる層であり、水蒸気バリア層105に直接接して設けられていてもよいし、ウレタンアクリレート等のウレタン系接着層等の水蒸気バリア層105と接着可能な層を介して設けられていてもよい。
第2の接着層107の材料は、水蒸気バリア層105の材料に応じて選択される。
たとえば、水蒸気バリア層105が環状オレフィン樹脂層を含むとき、好ましくは、水蒸気バリア層105と第2の接着層107とが直接接しているとともに第2の接着層107はポリエチレン樹脂層を含み、より好ましくは水蒸気バリア層105と第2の接着層107とが直接接しているとともに第2の接着層107は低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンの少なくとも1種からなるポリエチレン樹脂層を含み、さらに好ましくは第2の接着層107が直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層を含む。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層としては第1の接着層103または接着層103bについて前述した構成のものを用いることができる。
なお、第2の接着層107と第1の接着層103とは同じ構成であっても異なる構成であってもよい。
第2の接着層107の厚さは、包装体の内容物の吸着を抑制する効果とガスバリア性積層フィルム100全体の薄膜化とのバランスの観点から、好ましくは1μm以上、より好ましくは3μm以上であり、また、好ましくは20μm以下、より好ましくは15μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
ガスバリア性積層フィルム100を構成する各層の材料の組み合わせおよび厚さの具体例を以下に示す。
(例1)低吸着性樹脂層101:EVOH(7μm)/接着層103a:接着性樹脂(3μm)/接着層103b:PE(5μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(5μm)
(例2)低吸着性樹脂層101:EVOH(15μm)/接着層103a:ポリウレタン系接着剤(3μm)/接着層103b:PE(5μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(5μm)
(例3)低吸着性樹脂層101:EVOH(8μm)/接着層103:接着性樹脂(2μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(10μm)
(例1)低吸着性樹脂層101:EVOH(7μm)/接着層103a:接着性樹脂(3μm)/接着層103b:PE(5μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(5μm)
(例2)低吸着性樹脂層101:EVOH(15μm)/接着層103a:ポリウレタン系接着剤(3μm)/接着層103b:PE(5μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(5μm)
(例3)低吸着性樹脂層101:EVOH(8μm)/接着層103:接着性樹脂(2μm)/水蒸気バリア層105:COC(10μm)/第2の接着層107:PE(10μm)
(その他の層)
本実施形態のガスバリア性積層フィルム100は、上述した層以外の層を有していてもよく、たとえば、第2の接着層107に直接または介在層を介して接する基材層や、種々のコーティング層やラミネート層を有してもよい。
ここで、包装体の内容物の吸着を抑制する観点から、ガスバリア性積層フィルム100の一方の最表面が低吸着性樹脂層101により構成されることが好ましい。
本実施形態のガスバリア性積層フィルム100は、上述した層以外の層を有していてもよく、たとえば、第2の接着層107に直接または介在層を介して接する基材層や、種々のコーティング層やラミネート層を有してもよい。
ここで、包装体の内容物の吸着を抑制する観点から、ガスバリア性積層フィルム100の一方の最表面が低吸着性樹脂層101により構成されることが好ましい。
(用途)
本実施形態のガスバリア性積層フィルム100は、たとえば包装材料として好適に用いることができる。包装材料として、経皮吸収剤等の医薬品、食品、化粧料等を包装するための包装用フィルムとして用いることができる。ガスバリア性積層フィルム100は、さらに具体的には、低吸着性樹脂層101を最内層として有するパッチ包装用包装体に適用することにより、内容物中の揮発物質の吸着を効果的に抑制ができることから、内容物の効果の低下を最小限に抑えながら長期間の保存が可能となる。
また、本実施形態によれば、たとえば、l−メントール、サリチル酸メチル、ミリスチル酸イソプロピル等の有機化合物や揮発性物質の吸着の抑制効果に特に優れた包装材料を得ることも可能となる。
また、ガスバリア性積層フィルム100は、たとえばラミネート用多層フィルム、包装体用シーラントフィルム等として用いることができる。
本実施形態のガスバリア性積層フィルム100は、たとえば包装材料として好適に用いることができる。包装材料として、経皮吸収剤等の医薬品、食品、化粧料等を包装するための包装用フィルムとして用いることができる。ガスバリア性積層フィルム100は、さらに具体的には、低吸着性樹脂層101を最内層として有するパッチ包装用包装体に適用することにより、内容物中の揮発物質の吸着を効果的に抑制ができることから、内容物の効果の低下を最小限に抑えながら長期間の保存が可能となる。
また、本実施形態によれば、たとえば、l−メントール、サリチル酸メチル、ミリスチル酸イソプロピル等の有機化合物や揮発性物質の吸着の抑制効果に特に優れた包装材料を得ることも可能となる。
また、ガスバリア性積層フィルム100は、たとえばラミネート用多層フィルム、包装体用シーラントフィルム等として用いることができる。
(ガスバリア性積層フィルムの製造方法)
つぎに、ガスバリア性積層フィルム100の製造方法を説明する。
ガスバリア性積層フィルム100の製造方法に制限はなく、ガスバリア性積層フィルム100を構成する各層の材料、構成に応じて公知のフィルム形成方法から選択することができる。
たとえば、ガスバリア性積層フィルム100の生産性を向上させる観点から、共押出成形が好ましい。特に、COCやCOP等の熱可塑性樹脂からなる水蒸気バリア層105がポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる第1の接着層103および第2の接着層107と隣接している場合には、生産効率や成形性を向上させる観点から共押出成形を適用することが好ましい。また、共押出成形の中でも、厚薄精度の観点からT−ダイを使用した成形がより好ましい。
また、本実施形態により得られるガスバリア性積層フィルム100は、たとえばポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる層を基材層として有する共押出多層フィルムであってよい。
つぎに、ガスバリア性積層フィルム100の製造方法を説明する。
ガスバリア性積層フィルム100の製造方法に制限はなく、ガスバリア性積層フィルム100を構成する各層の材料、構成に応じて公知のフィルム形成方法から選択することができる。
たとえば、ガスバリア性積層フィルム100の生産性を向上させる観点から、共押出成形が好ましい。特に、COCやCOP等の熱可塑性樹脂からなる水蒸気バリア層105がポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる第1の接着層103および第2の接着層107と隣接している場合には、生産効率や成形性を向上させる観点から共押出成形を適用することが好ましい。また、共押出成形の中でも、厚薄精度の観点からT−ダイを使用した成形がより好ましい。
また、本実施形態により得られるガスバリア性積層フィルム100は、たとえばポリエチレンテレフタレート等のポリエステルからなる層を基材層として有する共押出多層フィルムであってよい。
具体的には、図1に示した構成のガスバリア性積層フィルム100を製造する場合、4層構造を有する多層ダイを備えたフィルム成形装置を用いて、低吸着性樹脂層101となる樹脂組成物、第1の接着層103となる樹脂組成物、水蒸気バリア層105となる樹脂組成物および第2の接着層107となる樹脂組成物を共押出して低吸着性樹脂層101/第1の接着層103/水蒸気バリア層105/第2の接着層107からなるガスバリア性積層フィルム100を得る方法としてもよい。
同様に、図2に示したガスバリア性積層フィルム100をする場合、たとえば、5層構造を有する多層ダイを備えたフィルム成形装置を用いて、低吸着性樹脂層101となる樹脂組成物、接着層103aとなる樹脂組成物、接着層103bとなる樹脂組成物、水蒸気バリア層105となる樹脂組成物および第2の接着層107となる樹脂組成物を共押出して低吸着性樹脂層101/接着層103a/接着層103b/水蒸気バリア層105/第2の接着層107からなるガスバリア性積層フィルム100を得ることができる。
同様に、図2に示したガスバリア性積層フィルム100をする場合、たとえば、5層構造を有する多層ダイを備えたフィルム成形装置を用いて、低吸着性樹脂層101となる樹脂組成物、接着層103aとなる樹脂組成物、接着層103bとなる樹脂組成物、水蒸気バリア層105となる樹脂組成物および第2の接着層107となる樹脂組成物を共押出して低吸着性樹脂層101/接着層103a/接着層103b/水蒸気バリア層105/第2の接着層107からなるガスバリア性積層フィルム100を得ることができる。
また、図2に示した構成のガスバリア性積層フィルム100を製造する場合、たとえば、以下の方法とすることもできる。
3層構造を有する多層ダイを備えたフィルム成形装置を用いて、接着層103bとなる樹脂組成物、水蒸気バリア層105となる樹脂組成物および第2の接着層107となる樹脂組成物を共押出して接着層103b/水蒸気バリア層105/第2の接着層107からなる3層フィルムをあらかじめ準備する。また、低吸着性樹脂層101となるフィルムを別途あらかじめ準備する。そして、低吸着性樹脂層101となるフィルムの一方の面または3層フィルムの103b側の面に、接着層103aとなる接着剤を塗布し、ドライラミネート等のラミネート法により圧着してガスバリア性積層フィルム100を得ることもできる。
3層構造を有する多層ダイを備えたフィルム成形装置を用いて、接着層103bとなる樹脂組成物、水蒸気バリア層105となる樹脂組成物および第2の接着層107となる樹脂組成物を共押出して接着層103b/水蒸気バリア層105/第2の接着層107からなる3層フィルムをあらかじめ準備する。また、低吸着性樹脂層101となるフィルムを別途あらかじめ準備する。そして、低吸着性樹脂層101となるフィルムの一方の面または3層フィルムの103b側の面に、接着層103aとなる接着剤を塗布し、ドライラミネート等のラミネート法により圧着してガスバリア性積層フィルム100を得ることもできる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本実施形態を、実施例・比較例を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
(非吸着性)
各実施例および比較例で得られたバリア性積層フィルムを用いて袋状の包装体を作製し、包装体に内包されたl−メントール、サリチル酸メチルおよびミリスチル酸イソプロピルの包装体への吸着性(mg/m2)を以下の方法で評価した。
測定試料の作製方法:ガスバリア性積層フィルム100の低吸着性樹脂層101側面を内面に折り2方をシールして、収納部が10cm×10cmの袋を作製し、これに試験薬液を20mL封入した。
内容物:l−メントール、サリチル酸メチルまたはミリスチル酸イソプロピルの濃度1%溶液(エタノールで希釈)
測定環境:23℃、50%RHの環境に試料を14日静置した後、内容物中のl−メントール、サリチル酸メチルまたはミリスチル酸イソプロピルの濃度を同環境にて測定し、保存前の成分濃度に対する保存後の成分濃度の減少分を吸着性(mg/m2)とした。得られた吸着性の数値が小さいほど非吸着性に優れることを示す。
分析方法:GC−FID測定(水素炎イオン化検出器付ガスクロマトグラフィー)
各実施例および比較例で得られたバリア性積層フィルムを用いて袋状の包装体を作製し、包装体に内包されたl−メントール、サリチル酸メチルおよびミリスチル酸イソプロピルの包装体への吸着性(mg/m2)を以下の方法で評価した。
測定試料の作製方法:ガスバリア性積層フィルム100の低吸着性樹脂層101側面を内面に折り2方をシールして、収納部が10cm×10cmの袋を作製し、これに試験薬液を20mL封入した。
内容物:l−メントール、サリチル酸メチルまたはミリスチル酸イソプロピルの濃度1%溶液(エタノールで希釈)
測定環境:23℃、50%RHの環境に試料を14日静置した後、内容物中のl−メントール、サリチル酸メチルまたはミリスチル酸イソプロピルの濃度を同環境にて測定し、保存前の成分濃度に対する保存後の成分濃度の減少分を吸着性(mg/m2)とした。得られた吸着性の数値が小さいほど非吸着性に優れることを示す。
分析方法:GC−FID測定(水素炎イオン化検出器付ガスクロマトグラフィー)
(シール適正)
保存前後の袋の重量変化を測定し、シール適正を評価した。重量測定方法を以下に示す。
内容物をエタノール100%とした袋の重量変化を基準Aとして試験薬液を入れた際の基準Aに対する重量変化の差異を以下の評価基準で評価し、評価結果が○および△であるものを合格とした。
○:Aに対する重量変化の差異が0.8重量%以内
△:Aに対する重量変化の差異が0.8重量%を超え1.0重量%以内
×:Aに対する重量変化の差異が1.0重量%を超える
保存前後の袋の重量変化を測定し、シール適正を評価した。重量測定方法を以下に示す。
内容物をエタノール100%とした袋の重量変化を基準Aとして試験薬液を入れた際の基準Aに対する重量変化の差異を以下の評価基準で評価し、評価結果が○および△であるものを合格とした。
○:Aに対する重量変化の差異が0.8重量%以内
△:Aに対する重量変化の差異が0.8重量%を超え1.0重量%以内
×:Aに対する重量変化の差異が1.0重量%を超える
(ガスバリア性:水蒸気透過係数)
実施例および比較例で得られたバリア性積層フィルムを用いて、内表面積が0.01m2になるように製袋し、得られた袋内に内容物として塩化カルシウムを10g入れ、袋の入り口をヒートシールした。
次いで得られた袋を温度40℃、湿度90%RHの環境下に72時間保管した。保管前後の塩化カルシウムの袋重量を測定し、その差から水蒸気透過係数(g/(m2・day))を算出した。
実施例および比較例で得られたバリア性積層フィルムを用いて、内表面積が0.01m2になるように製袋し、得られた袋内に内容物として塩化カルシウムを10g入れ、袋の入り口をヒートシールした。
次いで得られた袋を温度40℃、湿度90%RHの環境下に72時間保管した。保管前後の塩化カルシウムの袋重量を測定し、その差から水蒸気透過係数(g/(m2・day))を算出した。
(ガスバリア性:酸素透過係数)
酸素透過係数はJIS K7126に準拠して測定した。
酸素透過率測定機(モコン社製:OX−TRAN2/21ML)を使用して、実施例および比較例で得られた積層フィルムの酸素透過係数(mL/(m2・24hr・atm))を温度20℃、湿度90%RHの条件で測定した。
酸素透過係数はJIS K7126に準拠して測定した。
酸素透過率測定機(モコン社製:OX−TRAN2/21ML)を使用して、実施例および比較例で得られた積層フィルムの酸素透過係数(mL/(m2・24hr・atm))を温度20℃、湿度90%RHの条件で測定した。
(易カット性)
実施例および比較例で得られた積層フィルムから、短辺が積層フィルムの機械方向(MD)となるようにして、長辺(TD)64mm、短辺(MD)が51mmの長方形に試料切り出し、MD方向の引裂強度(mN)を測定した。測定機器および測定条件は以下のとおりである。
測定機器:軽荷重引裂試験機 型式D(東洋精機社製)
測定レンジ:980mN
測定環境:23℃、50%RHの環境に試料を24時間以上静置した後、同環境にて測定
実施例および比較例で得られた積層フィルムから、短辺が積層フィルムの機械方向(MD)となるようにして、長辺(TD)64mm、短辺(MD)が51mmの長方形に試料切り出し、MD方向の引裂強度(mN)を測定した。測定機器および測定条件は以下のとおりである。
測定機器:軽荷重引裂試験機 型式D(東洋精機社製)
測定レンジ:980mN
測定環境:23℃、50%RHの環境に試料を24時間以上静置した後、同環境にて測定
(実施例1)
図2に示す構成のガスバリア性積層フィルム100を含む積層フィルムを作製した。各層の材料は以下のとおりとした。
低吸着性樹脂層101(EVOH):クラレ社製、EVAL F104B
接着層103a(ポリウレタン系接着剤):三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65
接着層103b(LLDPE):プライムポリマー社製、ウルトゼックスUZ5323L
水蒸気バリア層105(COC):ポリプラスチック社製、TOPAS 8007F−600
第2の接着層107(LLDPE):プライムポリマー社製、ウルトゼックスUZ5323L
図2に示す構成のガスバリア性積層フィルム100を含む積層フィルムを作製した。各層の材料は以下のとおりとした。
低吸着性樹脂層101(EVOH):クラレ社製、EVAL F104B
接着層103a(ポリウレタン系接着剤):三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65
接着層103b(LLDPE):プライムポリマー社製、ウルトゼックスUZ5323L
水蒸気バリア層105(COC):ポリプラスチック社製、TOPAS 8007F−600
第2の接着層107(LLDPE):プライムポリマー社製、ウルトゼックスUZ5323L
はじめに、接着層103b、水蒸気バリア層105および第2の接着層107がこの順に積層した3層フィルムを作製した。すなわち、共押出多層フィルム成形機を用い、樹脂温度230℃で各押出樹脂を溶融積層化しながら、接着層103b/水蒸気バリア層105/第2の接着層107の3層構成フィルムを押出し、直ちに冷却ロールに巻き付けて冷却した後、第2の接着層107の表面をコロナ処理して、3層フィルムを得た。
次に、ドライラミネーション装置を用いて、3層フィルムのコロナ処理した表面に、ポリウレタン系接着剤を塗布・乾燥後、低吸着性樹脂層101を用いたフィルムを成型し、EVOHフィルムを得て、これを貼り合わせて多層フィルムを得た。ドライラミネート条件は、温度80℃、時間20sec、塗布量3gとした。
得られた積層フィルムにおいて、低吸着性樹脂層101(EVOH層)の厚さは15μm、接着層103aの厚さは3μm、接着層103bの厚さは4μm、水蒸気バリア層105の厚さは10μm、第2の接着層107の厚さは6μmであった。
さらに、得られたガスバリア性積層フィルム100に支持体としてPETフィルムの厚さ12μmのものをドライラミネートにて貼りあわせて積層フィルムを得た。このときの接着剤としてポリウレタン系接着剤(三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65)を用いた。
得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
次に、ドライラミネーション装置を用いて、3層フィルムのコロナ処理した表面に、ポリウレタン系接着剤を塗布・乾燥後、低吸着性樹脂層101を用いたフィルムを成型し、EVOHフィルムを得て、これを貼り合わせて多層フィルムを得た。ドライラミネート条件は、温度80℃、時間20sec、塗布量3gとした。
得られた積層フィルムにおいて、低吸着性樹脂層101(EVOH層)の厚さは15μm、接着層103aの厚さは3μm、接着層103bの厚さは4μm、水蒸気バリア層105の厚さは10μm、第2の接着層107の厚さは6μmであった。
さらに、得られたガスバリア性積層フィルム100に支持体としてPETフィルムの厚さ12μmのものをドライラミネートにて貼りあわせて積層フィルムを得た。このときの接着剤としてポリウレタン系接着剤(三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65)を用いた。
得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1において、ガスバリア性積層フィルム100をポリアクリロニトリル(PAN)フィルム(タマポリ社製)に変更した以外は実施例1の方法に準じて積層フィルムを作製し、評価した。本例において、PAN層の厚さは30μmである。
PANに支持体としてPETフィルムの厚さ12μmのものをドライラミネートにて貼りあわせて積層フィルムを得た。このときの接着剤としてポリウレタン系接着剤(三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65)を用いた。
得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
実施例1において、ガスバリア性積層フィルム100をポリアクリロニトリル(PAN)フィルム(タマポリ社製)に変更した以外は実施例1の方法に準じて積層フィルムを作製し、評価した。本例において、PAN層の厚さは30μmである。
PANに支持体としてPETフィルムの厚さ12μmのものをドライラミネートにて貼りあわせて積層フィルムを得た。このときの接着剤としてポリウレタン系接着剤(三井化学社製、タケラックA616/タケネートA65)を用いた。
得られた積層フィルムの評価結果を表1に示す。
表1より、実施例1の積層フィルムは、比較例のものに比べて、包装体に用いた際の内容物の吸着抑制効果と酸素および水蒸気のバリア性との効果のバランスに優れていた。また、実施例1の積層フィルムは、良好なヒートシール性および易カット性を有していた。
100 ガスバリア性積層フィルム
101 低吸着性樹脂層
103 第1の接着層
103a 接着層
103b 接着層
105 水蒸気バリア層
107 第2の接着層
101 低吸着性樹脂層
103 第1の接着層
103a 接着層
103b 接着層
105 水蒸気バリア層
107 第2の接着層
Claims (9)
- SP値が10以上30以下の樹脂により構成された低吸着性樹脂層と、第1の接着層と、水蒸気バリア層と、第2の接着層とがこの順に設けられている、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、SP値が10以上30以下の前記樹脂が、アセチルセルロース樹脂(酢化度56%)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ナイロン6、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂およびポリエチレンテレフタレート樹脂からなる群から選択される1種または2種以上である、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1または2に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS Z0208に準じて40℃、90%RHの条件下で測定される水蒸気透過係数が5g/(m2・day)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1乃至3いずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、JIS K7126に準じて20℃、90%RHの条件下で測定される酸素透過係数が10mL/(m2・24hr・atm)以下である、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1乃至4いずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、
前記水蒸気バリア層が、環状オレフィン樹脂層、アルミニウム蒸着層、酸化アルミニウム蒸着層、酸化ケイ素層、窒化ケイ素層、酸化窒化ケイ素層のいずれか少なくとも一種を含む、ガスバリア性積層フィルム。 - 請求項5に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第2の接着層が、ポリエチレン樹脂層である、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項5または6に記載のガスバリア性積層フィルムにおいて、前記第1の接着層が、前記水蒸気バリア層に直接接して設けられたポリエチレン樹脂層を含む、ガスバリア性積層フィルム。
- 請求項1乃至7いずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルムを含む、包装体用シーラントフィルム。
- 請求項1乃至7いずれか1項に記載のガスバリア性積層フィルムを含み、前記低吸着性樹脂層を最内層として有する、パッチ包装用包装体。
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CN115195244A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-10-18 | 浙江海顺新材料有限公司 | 一种高阻隔软管包装复合片材、制备方法 |
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- 2016-05-13 JP JP2016097265A patent/JP2017202665A/ja active Pending
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