JP2017202566A

JP2017202566A - 塗膜転写具

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Publication number: JP2017202566A
Application number: JP2016093548A
Authority: JP
Inventors: 佳彦小橋; Yoshihiko Kobashi
Original assignee: Plus Corp
Current assignee: Plus Corp
Priority date: 2016-05-09
Filing date: 2016-05-09
Publication date: 2017-11-16
Anticipated expiration: 2036-05-09
Also published as: CN107351577A; TW201739634A; JP6778012B2; KR20170126396A; KR102330518B1; DE102017109336A1

Abstract

【課題】本発明は、デザイン性を損なうことなく、また安全性を損なうことなく、被転写面の端に、正確かつ直線的に塗膜を転写する機能を有する塗膜転写具を提供するものである。
【解決手段】本発明は、塗膜転写具であって、転写テープ上の塗膜を、転写ヘッド部において、被転写面に転写する塗膜転写具において、被転写面の端塗りを補助するガイド部材を有し、このガイド部材は、本体に収納した状態から本体の外側にスライド移動可能であることを特徴とするものである。

【選択図】図１

Description

本発明は、糊塗膜や修正用塗膜、或はデコレーション用の図柄塗膜を、被転写面に転写する塗膜転写具に関するものであって、特に、塗膜を被転写面の端部に正確に転写する機能を有する塗膜転写具に関するものである。

従来から、筆記誤りの修正や、封筒の封緘のために塗膜転写具が用いられている。
この塗膜転写具は、転写テープが巻かれた供給用リールと、塗膜転写後のテープを巻き取る巻き取り用リールと、転写テープ上の塗膜を、押圧することにより、被転写面に転写するためのヘッドを有している。
この塗膜転写具は、修正液や、液状や固形の糊の代用として用いられるものである。

この塗膜転写具を、例えばＡ４サイズの封筒の封緘に用いる場合、大きなフラップの一端から多端まで、直線状に塗膜を転写する必要があり、このような操作を難しいと感じる利用者もいる。

このような、大きな被転写面の端部に直線的に塗膜を転写するために、案内手段を設けたものがある（特許文献１）。
これは、転写ヘッドから離間した場所に被転写面の端縁に接合し、この端縁に沿ってヘッド部材を塗布方向に案内しうるヘッド部案内手段を設けるものである。

特開２００８−１０５１９４号

上述の特許文献１に示された塗膜転写具では、上述のような、案内手段を必要とする者にとっては好ましいものであるが、このような案内手段を必要としない者や、通常の使用においては、不必要な突起物となって、煩わしいものとなる。
また、突出した部分は、商品デザイン的に好ましいものではない。
更に、製品を破損する恐れが増し、或は利用者の不用意な扱いによって、この突出部で怪我を負う可能性も生じるため、安全上の観点からも好ましくない。

本発明は、このような問題を解決するのもであり、通常の使用の妨げとならず、また、デザイン上の制約となることもなく、更に安全性を損なうことなく、必要な場合にのみ、被転写面の端部に、正確に塗膜できる機能を有する塗膜転写具を提供するものである。

上記課題を解決するため、本発明は、請求項１に記載するように、転写テープ上の塗膜を、転写ヘッド部において、被転写面に転写する塗膜転写具において、被転写面の端塗りを補助するガイド部材を有し、このガイド部材は、本体に収納した状態から本体の外側にスライド移動可能であることを特徴としている。
また、請求項２に記載するように、転写テープ上の塗膜を、転写ヘッド部において、被転写面に転写する塗膜転写具において、上記転写テープを転写ヘッド部に送り出す方向にスライド移動可能な、被転写面の端塗りを補助するガイド部材を有することを特徴としている。

また、請求項３に記載するように、前記ガイド部材は、被転写面の端部の表面、及び裏面に対向配置された平板を有することを特徴としている。
更に、請求項４に記載するように、転写ヘッド部を保護する保護キャップを有すると共に、この保護キャップには、前記ガイド部材が出し入れ可能な開口を有することを特徴としている。

本発明によれば、被転写面の端に、糊や修正具、或は図柄を、正確かつ直線的に転写することが可能となり、利便性の向上した塗膜転写具を提供することが可能となる。

以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

以下、図に沿って本発明の一実施例を説明する。
図１は本発明の一実施例を示す構成図である。
尚、本実施例では、塗膜として、糊を用いている。
１は塗膜転写具の本体ケースである。
この本体ケース１の内部には、簡略化して図示している供給リール２と、巻き取りリール３と、供給リール２に巻かれ、巻き取りリール３に使用済みの部分が巻かれる転写テープ４が配置されている。
また、本体ケース３の先端には、転写テープ４上の糊塗膜を被転写面に、押圧して転写するための転写ヘッド５が設けられている。
尚、供給リール２と巻き取りリール３は、連動するため、図示しないギアによって接続されている。
また、前記転写ヘッド５から露出する塗膜を保護するための、保護キャップ６が、本体ケース１に回転可能に設けられている。
更に、本体ケース１には、開いた状態の保護キャップ６を貫いて、スライド移動可能に、端塗り用ガイド部材７が設けられている。

続いて、端塗りガイド部材７の動作について、図２を用いて説明する。
尚、８は保護キャップ６を開くためのボタンスイッチであり、本件出願人の出願である特開２０１６−７７１４に、その詳細が記載されている。
本実施例では、この特開２０１６−７７１４で示された保護キャップ６に、開口が設けられており、この開口から、前記ガイド部材７が出し入れされる。
図２においては、端塗りを行う状態である、ガイド部材７が、本体１から外側にスライド移動された状態が示されている。

このガイド部材７の先端には、被転写面の端部の表面、及び裏面に対向して配置される、２つの平板部９が設けられている。
また、この２つの平板９を繋ぐ側壁部１０を有しており、この側壁部１０に被転写面の端部を当接した状態で、転写を行うことによって、被転写面の端部の所定の位置に正確かつ直線的に、塗膜を転写することが可能となる。
尚、このガイド部材７の先端形状を、２つの平板で構成することによって、ここに配置した被転写面の端部が曲がることが無くなるため、より確実に、端塗りを正確かつ直線的に行うことが可能となる。

本実施例の塗膜転写具は、転写テープ４をレフィルとして交換可能な構造を成しており、本体ケース１が上下２つのケースで構成され、図２の図中Ａを押すことで、本体ケース１が分離される。

図３乃至図５に本実施例のガイド部材７の外形を示す。
図３はガイド部材の上面図、図４は斜め上方から見た斜視図、図５は、斜め下方から見た斜視図である。
１１はガイド部材７を使用時には本体ケース１から外側に導出し、非使用時には本体ケース1内に導入するための操作部、１２は本体ケース１に設けられた、ガイド部材固定用の溝部に嵌合する固定部、１３は操作部１１を押す操作で前記固定部１２が前記溝部から解放されるべく、可撓性を有するブリッジ部、１４はガイド部材７の使用時に、本体ケース１の開口端に当接するストッパー部である。

ブリッジ部１３は、図４での上下方向の厚さを薄くすることによって、上下方向に撓みやすい構造となっており、操作部１１を押し下げることで、固定部１２が、本体ケースに設けられたガイド部材固定用の溝部から解放される。
このブリッジ部１３の両脇には１対のアームが設けられており、このアームは、図４の上下方向は厚く、奥行き方向は薄く設けられており、奥行き方向に若干撓む構造となっている。
このアーム部は、図６に示す係合部に嵌め込まれて、本体ケースにスライド移動可能に保持されるが、その際、この撓みによって、容易に嵌め込むことが可能となると共に、上下方向は厚く構成することによって、本体ケースに強固に保持される。

また、このガイド部材７の先端には、上述の２つの平板部９及び側壁部１０が設けられている。
この平板部９は、被転写面を挟み込みやすくするため、傾斜した面を多く有している。
また、この平板部８は突起となるため、安全性を考慮して、湾曲した外形とされている。
更に、このガイド部材７は、使用時に本体ケース１のデザイン性を損なわないように、本体ケース１の外形に沿うような凹凸を有する形状とされている。

このガイド部材７が、本体１に保持される部分を図６に示す。
この図６は、本体ケース１の裏側から見た斜視図である。
２１はガイド部材７の操作部１１が露出する第１の開口、２２はガイド部材７の使用時に前記固定部１２が嵌る第１の溝部、２３はガイド部材７の非使用時に前記固定部１２が嵌る第２の溝部、２４はガイド部材７をスライド移動可能に保持する１対の係合部、２５はガイド部材７を本体ケース１から出し入れするための第２の開口である。
尚、１対の係合部２４は、ガイド部材７の１対のアームを嵌め込みやすくするために、上面には傾斜部を有している。
この傾斜に沿って、ガイド部材７を押し込むことによって、ガイド部材７の１対のアームは撓みながら、スムーズに所定の位置に嵌め込まれる。

このガイド部材７を保持する部分は、転写テープ４を転写ヘッド５へ送り出す方向へガイド部材７をスライド移動できるように構成されている。
これは、このガイド部材７を用いずに、転写操作を行う場合の転写具の操作時の角度とほぼ同じ角度で、ガイド部材を用いた端塗りを可能とするために設計されたものである。
この構造によって、通常の使用感覚でガイドを用いた端塗りを行うことが可能となる。

尚、図６において図示はしていないが、図１及び図２に示すとおり、第２の開口の側端部に、保護キャップの回転軸が設けられている。
このように、保護キャップ６とガイド部材７をより近接して設けることにより、塗膜転写具をよりコンパクトに形成することが可能となる。
また、デザイン性を向上させることが可能となる。

本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、例えば、塗膜転写具の本体ケースやガイド部材の寸法、形状等は種々変更可能である。
また、上述の実施例においては、最も好ましいガイド部材として、その先端を２つの平板で構成したが、１枚の平板であってもよい。
また、ガイド部材の使用時、非使用時の固定方法は、上記実施例に限定されるものではない。

尚、本実施例においては、塗膜として、糊塗膜を用いているが、例えば、図柄を転写する転写具においては図柄の塗膜を用いてもよい。
また、筆記誤りを修正する転写具においては、修正塗膜を用いてもよい。
また、本実施例では、ガイド部材にストッパー部を設けているが、このストッパー部を用いなくてもよい。
更に、本実施例においては、保護キャップを貫通して、ガイド部材の出し入れを行っているが、これに限定されるものではない。
例えば、保護キャップを用いなくてもよい。

本発明は、本来のデザイン性を損なうことなく、また安全性を損なうことなく、被転写面の端に正確に塗膜を転写するための、スライド収納が可能なガイドを設けることによって、利便性を向上させた塗膜転写具を提供するものである。

図１は、本発明の実施例の形態に係る塗膜転写具の構成を示す平面図である。図２は、本発明の実施例の形態に係る塗膜転写具の外形を示す裏面斜視図である。図３は、本発明の実施例の形態に係るガイド部材の平面図である。図４は、本発明の実施例の形態に係るガイド部材の上方から見た斜視図である。図５は、本発明の実施例の形態に係るガイド部材の下方から見た斜視図である。図６は、本発明の実施例の形態に係るガイド部材を配置する部分を示す斜視図である。

１：本体ケース
５：転写ヘッド
６：保護キャップ
７：ガイド部材
９：平板部

Claims

転写テープ上の塗膜を、転写ヘッド部において、被転写面に転写する塗膜転写具において、被転写面の端塗りを補助するガイド部材を有し、このガイド部材は、本体に収納した状態から本体の外側にスライド移動可能であることを特徴とする塗膜転写具。
転写テープ上の塗膜を、転写ヘッド部において、被転写面に転写する塗膜転写具において、上記転写テープを転写ヘッド部に送り出す方向にスライド移動可能な、被転写面の端塗りを補助するガイド部材を有することを特徴とする塗膜転写具。
前記ガイド部材は、被転写面の端部の表面、及び裏面に対向配置された平板を有することを特徴とする請求項１項又は請求項２項記載の塗膜転写具。
転写ヘッド部を保護する保護キャップを有すると共に、この保護キャップには、前記ガイド部材が出し入れ可能な開口を有することを特徴とする請求項１項又は請求項２項記載の塗膜転写具。