JP2017199989A - 撮像装置 - Google Patents

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直希 渡邉
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Abstract

【課題】はんだ接合における固定部材の熱変形を抑制し、高精度に撮像素子パッケージとその固定部材を位置決めすることが可能な構造を提供する。【解決手段】光電変換素子である撮像素子を保持し、その外周壁に出力信号端子を備えた撮像素子パッケージと、撮像素子パッケージの背面に配設され、撮像素子パッケージから電気的に接続される回路基板と、回路基板の背面に配設され、撮像素子パッケージに対してはんだ接合される固定部材300を有する撮像装置において、固定部材300は、撮像素子パッケージ側に凸となる、少なくとも一つの凸部300fを有し、凸部には、撮像素子パッケージとはんだ接合される接合部300eを有し、凸部の略中央に、接合部と局所的に周囲と厚さが異なる段違い部300gを有し、段違い部は固定部材の外周形状と接しないように配設する。【選択図】図10

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に撮像素子パッケージと、それを保持する撮像素子パッケージ固定部材をはんだ接合により固定する撮像装置に関する。
被写体像を電気信号に変換して撮像するデジタルカメラ等の撮像装置では、撮影光束を撮像素子で受光し、撮像素子から出力される光電変換信号を画像データに変換して、メモリーカード等の記録媒体に記録する。撮像素子の光電変換素子としては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。撮像素子はセラミックなどでパッケージ化された状態で撮像装置内部に配設される。撮像素子パッケージはその背面にある回路基板へと実装され、信号処理を行う。
例えばデジタル一眼レフカメラにおいては、撮像素子と光学ファインダ装置、AF装置など、複数の光学部品間の相対的位置関係を正確に維持しなければならない。具体的には、撮像素子は撮影光軸方向と撮影光軸に垂直な二方向、加えてそれら三つの軸周りの回転(ロール、ピッチ、ヨー)に関する位置決めが要求される。さらに、撮像素子は温度変化や振動、衝撃などの外的負荷に対して信頼性高く保持されなければならない。
特許文献1には、撮像素子パッケージと回路基板の間に撮像素子パッケージの固定部材(以下、固定部材)を配置し、撮像素子パッケージと固定部材を紫外線硬化樹脂で接着させる方法が提案されている。
他方、特許文献2には、撮像素子パッケージの背面に回路基板を配置し、それらのさらに背面に固定部材を配置し、固定部材から撮像素子パッケージに対して腕部を突出させて、撮像素子パッケージとはんだ接合によって固定する構造が提案されている。
特開2012−230259号公報 特開2001−285696号公報
近年、高画素化、動画対応など、撮像素子の高機能化が進み、撮像素子パッケージからの出力信号数が増大している。そのため、従来用いられてきたいわゆるガルウイングと呼ばれるSOP(Small Outline Package)パッケージでは信号端子数が足りず、LCC(Leaded Chip Carrier)やLGA(Land Grid Array)など出力信号端子が多くとれる実装形態が採用されている。
このような実装形態が採用された場合、必然的に撮像素子パッケージの背面に回路基板が配置されることとなるため、特許文献1のような撮像素子パッケージと回路基板の間に固定部材を配置して、撮像素子パッケージを保持する方法を採用することができない。
他方、高精度な位置決めが求められるため、特許文献2のようなはんだ接合による保持では、はんだ付け工程における母材(ここでは固定部材)の熱膨張による変形、さらにそれに起因する調整位置のずれが課題となる。
特に近年は、先に述べた撮像素子の高機能化により撮像素子の発熱が増大しており、撮像素子パッケージからの放熱性を高める必要がある。さらに、撮像装置の軽量化という要望もある。そのため、固定部材として従来よく用いられてきたステンレスから、アルミニウム合金など熱伝導性に優れ、比強度が高い材料を用いることが多くなってきている。
しかし、アルミニウム合金の熱伝導率の高さは、はんだ付け工程においてはステンレスに比べて不利に働く。はんだ付けのためにアルミニウム合金に供給した熱はその高い熱伝導性によってステンレスより早く固定部材全体へと伝達してしまい、はんだ付け時にはステンレスに比べ固定部材全体が高温になる。さらにアルミニウム合金はステンレスより熱膨張率が高いため、先述の通り全体がステンレスより高温になることとあわせて、大きく熱変形を起こす。これは高精度な位置決めを要求される撮像素子にとって課題となる。
本発明の目的は、特に高機能な撮像素子を搭載し、LCCやLGAといった実装形態をとる撮像素子パッケージとその固定部材をはんだ接合する構成を有する撮像装置において、はんだ接合における固定部材の熱変形を抑制し、高精度に撮像素子パッケージとその固定部材を位置決めすることが可能な構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
光電変換素子である撮像素子(8)を保持し、その外周壁に出力信号端子を備えた撮像素子パッケージ(280)と、
前記撮像素子パッケージの背面に配設され、前記撮像素子パッケージから電気的に接続される回路基板(290)と、
前記回路基板(290)の背面に配設され、前記撮像素子パッケージ(280)に対してはんだ接合される固定部材(300)、
を有する撮像装置において、
前記固定部材(300)は、
前記撮像素子パッケージ側に凸となる、少なくとも一つの腕部(300d)を有し、
前記腕部には、前記撮像素子パッケージとはんだ接合される接合部(300e)を有し、
前記腕部の略中央に、前記接合部と局所的に周囲と厚さが異なる段違い部(300g)を有し、前記段違い部は前記固定部材の外周形状と接しないように配設されることを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、撮像素子パッケージとその固定部材をはんだ接合する構成を有する撮像装置において、はんだ接合における撮像素子固定部材の熱変形を抑制し、高精度に撮像素子パッケージとその固定部材を位置決めすることが可能な構造を提供することが可能となる。
本発明の実施形態における、カメラ全体の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態における、カメラ内部の電気的構成を示す図である。 本発明の実施形態における、カメラ内部の部品構成を示す図である。 本発明の実施形態における、撮像ユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態における、撮像ユニットの正面図および断面図である。 本発明の実施形態における、撮像素子パッケージの斜視図および断面図である。 本発明の実施形態における、回路基板の斜視図である。 本発明の実施形態における、固定部材の斜視図である。 本発明の実施形態における、撮像素子パッケージと固定部材の位置決め工程を示す斜視図および側面図である。 本発明の実施形態における、撮像素子パッケージと固定部材のはんだ接合工程の様子と伝熱状態を説明するための図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置としてデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという)を取り上げて説明する。
まず、本発明の実施形態に係るカメラ全体の概略構成について、図1および図2を参照して説明する。
図1は本実施形態に係るカメラ1の外観図であり、撮影レンズユニット(不図示)を外した状態を示している。図1(a)はカメラ1を前面側(被写体側)から見た斜視図であり、図1(b)はカメラを背面側(撮影者側)から見た斜視図である。図2は、カメラ1内部の電気的構成を示す図である。
図1(a)に示すように、カメラ1の正面には、撮影レンズユニットを着脱可能に固定するマウント部2が設けられている。マウント部2には、カメラ本体1と撮影レンズユニットとの間で制御信号、状態信号およびデータ信号等の通信を可能にし、撮影レンズユニット側に電力を供給するマウント接点3が設けられている。また、カメラ1には、マウント部2に近接した位置に、装着された撮影レンズユニットを取り外すときに押下するレンズロック解除ボタン4が設けられている。
カメラ1の内部には、撮影レンズを通過した撮影光束を所定の方向に反射させるメインミラー(クイックリターンミラー)6が配設されている。図2に示すように、メインミラー6は撮影光束をペンタダハプリズムの方向に導くように撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、固体撮像素子8(以下、撮像素子という)の方向に導くように撮影光束から退避した位置に保持される状態とに変化する。メインミラー6と撮像素子8の間には、シャッタユニット7が配設されており、メインミラー6が撮影光束から退避した位置にあるときに開閉し、撮像素子8へ入射する光量を調整する。
カメラ1には撮影者がカメラ1を保持するためのグリップ部9が設けられている。グリップ部9には、撮影者がカメラ1に対して撮影を指示するためのレリーズボタン10が設けられている。図2に示すように、レリーズボタン10は、待機状態から押し込むことでSW1(10a)とSW2(10b)の二つの状態をとり、レリーズボタン10の第1ストロークでSW1がONになり、第2ストロークでSW2がONになる。
カメラ1の上部には、カメラ1に対してポップアップするストロボユニット11、フラッシュ取り付け用のシュー溝12およびフラッシュ接点13が設けられている。また、図1(b)に示すように、カメラ1の背面には、上述したメインミラー6により反射された撮像光束を撮影者が観察できるファインダ接眼窓14が設けられている。カメラ1の背面の中央付近には、画像表示可能なカラー液晶モニタ15が設けられている。
次に、カメラ1の内部の構成について図3を参照して説明する。
図3はカメラ1の内部構成を示す斜視図である。
カメラ1内部には、構成部品が前面側から撮影光軸に沿って、マウント部2、メインミラー6を備えるミラーボックスユニット40、シャッタユニット7、メインベースユニット50、撮像ユニット20の順番に配置されている。ミラーボックスユニット40の撮影者側に、シャッタユニット7、メインベースユニット50、撮像ユニット20の順に、それぞれビスで締結される。
撮像ユニット20を締結する際には、不図示のばね部材を介して三か所でビス締結される。ビスで締結される位置は図中一点鎖線で示した箇所である。ビス締結時に所望の締結長に調整することで、撮像ユニット20をマウント部2に対して撮像素子8の撮像面を撮影光軸(ピント)方向、およびピッチ、ヨー方向に調整することが可能である。
続いて、図4、図5を参照しつつ撮像ユニット20の構成について説明する。
図4(a)と(b)は、撮像ユニット20の分解斜視図、図5(a)は撮像ユニット20の正面図、図5(b)は図5(a)のA−A部における断面図である。
光学ローパスフィルタ210は、水晶からなる1枚の複屈折板であり、その形状は矩形状である。光学ローパスフィルタ210はその一側方に圧電素子220を配置する周縁部を有している。
短冊状の圧電素子220は、光学ローパスフィルタ210の周縁部において、圧電素子220の長辺が光学ローパスフィルタ210の短辺(側辺)に平行になるように配置されて接着保持(貼着)される。この圧電素子220は光学ローパスフィルタ210を振動させる。すなわち、圧電素子220は、光学ローパスフィルタ210上において四辺のうち一辺に近接して平行に貼着され、一辺に平行な複数の節部を有するように光学ローパスフィルタ210を波状に振動させる。この圧電素子220の駆動により、光学ローパスフィルタ210の表面に付着した塵埃等の異物を除去する機能を備えている。
圧電素子用フレキシブルプリント基板230は、圧電素子220に接着固定され、圧電素子220に電圧を印加することができる。圧電素子220は、電圧の印加により撮影光軸と直交する方向に主として伸縮振動し、光学ローパスフィルタ210を共振(振動)させる。
光学ローパスフィルタ210は、撮影者側にある光学ローパスフィルタ保持部材240と、被写体側にある付勢部材250によって把持される。光学ローパスフィルタ保持部材240は樹脂成形による断面略円形の枠状の弾性部材240aが二色成型、インサート成型または別体で配置されており、光学ローパスフィルタ210により密着封止される。
付勢部材250は、光学ローパスフィルタ210を撮影光軸方向に付勢し、光学ローパスフィルタ保持部材240と撮像素子固定部材300にビスで係止される。付勢部材250は導電性を有する材料で形成され、ビスにより固定部材300に電気的に接続されることにより、付勢部材240と接する光学ローパスフィルタ210の表面も電気的に接続される。撮像素子固定部材300はカメラ1の接地電位となっている。これにより、光学ローパスフィルタ210の表面も接地電位となり、光学ローパスフィルタ210の表面への塵埃等の静電気的な付着を抑制することができる。
260は水晶の円偏光板と赤外カットフィルタを貼り合わせた光学部材であり、光学部材260は、光学ローパスフィルタ保持部材240と両面テープ270によって接着固定される。280は撮像素子8を保持する撮像素子パッケージである。
ここでは図6も参照しつつ説明する。
図6(a)と(b)は撮像素子パッケージ280の斜視図、図6(c)は図6(a)のB−B部断面図である。
撮像素子パッケージ280は、セラミック製の箱状基体部280aの底部に撮像素子8が配設され、被写体側には水晶の複屈折板280bが配設されている。基体部280aの材質は良好な熱伝導性能を有するアルミナセラミックである。基体部280aと複屈折板280bにより撮像素子8は封止される構造となっている。この複屈折板280bと、先述の光学ローパスフィルタ210、光学部材260とあわせて、撮像素子8に入射する光線を像分離する効果を担う。
基体部280aはその内部および表面に電気接続するために配線が設けられている。撮像素子8の四辺と基体部280aは不図示のワイヤボンディングにより電気的に接続されており、基体部280a中にある配線を介し、基体部280aの側面端部に設けられた側面信号端子280c、および背面に設けられた背面信号端子280dと電気的に接続される。また、背面信号端子280dとは別に、撮像素子固定部材300と接合させるための接合部280eが三か所に設けられている。側面信号端子280c、背面信号端子280d、接合部280eにはNiとAuによるめっき処理が施されている。
撮像素子パッケージ280の背面側には、回路基板290が配設される。回路基板290の構成は、図7も参照しつつ説明する。図7は回路基板290の斜視図である。回路基板290は撮像素子パッケージの側面信号端子280cおよび背面信号端子280dと電気的に接続され、撮像素子8から出力される電気信号を処理する。
回路基板290には開口部290aが設けられており、これは撮像素子パッケージの接合部280eを開口させるように配されている。290bは回路基板に実装されたセラミックコンデンサ、抵抗など電気部品である。撮像素子パッケージの側面信号端子280cおよび背面信号端子280dと接続するための接続部290cと290dがそれぞれ対応する位置に設けられている。
なお、ここでは説明のために撮像素子パッケージ280と、電気部品290bが搭載された回路基板290を別々の図としたが、実際は、電気部品290bと撮像素子パッケージ280は同時に回路基板290へ実装されるため、図7に示すような形態とはならないことを明記しておく。回路基板290の背面には、固定部材300(以下、固定部材という)が配設される。固定部材300の構成は、図8も参照しつつ説明する。図8は固定部材300の斜視図である。
固定部材300は板金のプレス加工にて作製され、その材質はアルミニウム合金であり、表面はNiめっき処理されている。固定部材300は略矩形の開口形状300aを有し、その外側へ向かってミラーボックスユニット40と締結するためのビス穴300bが三か所にある。ビス穴300bの近傍には、ミラーボックスユニット40と位置決めするための嵌合穴300cが二か所に設けられている。開口部300aには、開口部300aに突出するようにして腕部300dが三か所設けられている。腕部300dは撮像素子パッケージ280、回路基板290の側(被写体側)へ折れ曲がっており、その先端にある接合部300eは撮像素子パッケージの接合部280eと接する位置にある。
接合部300eの先端には半円形状の切欠き300hと、面取り300iが形成されている。腕部300dの近傍には、凸部300fが設けられている。凸部300fは、半抜き加工で形成されるものであり、凸部300fと周辺の境界には、段違い部300gが形成されることとなる。これら接合部300e、凸部300fなどの効能については後に詳述する。
ここで撮像素子パッケージ280と固定部材300の位置調整およびはんだ接合工程について説明する。
図9(a)は撮像素子パッケージ280と固定部材300を位置調整する際の俯瞰図であり、図9(b)は図9(a)中あるC-C断面図から見た図である。
図9(a)に示すように、回路基板290上に撮像素子パッケージ280が実装されたユニットがあり、その後方(撮影者側)から、固定部材300を保持ステージに設置する。この状態で撮像素子パッケージ280に対し固定部材300を、接合部280eと300eにはんだを供給して加熱、接合させる。接合させる際、固定部材300はその嵌合穴300cにて保持ステージへ位置が固定されている。
対して、撮像素子パッケージ280と回路基板290は、固定部材300から離れた位置にある調整ステージ上に設置される。調整ステージは撮影光軸に対し垂直な平面二方向(図9(a)中のX、Y方向)と、カメラのロール方向(図9(a)中のθ方向)に移動可能であり、これで撮像素子8の位置調整を行う。このようにして固定部材300に対して位置調整された撮像素子パッケージ280を、固定部材の嵌合穴300cを介してミラーボックスユニット40に取り付けることで、マウント部2に対して位置決めが完了する。
残る撮影光軸(ピント)方向とカメラのヨー、ピッチ方向に関しては、先述の通り、撮像ユニット20をミラーボックスユニット30に締結する際にばね部材を間に挟み、ビス締結量の調整によって撮像ユニット20の撮影光軸方向とピッチ、ヨー方向を調整する。
さて、撮像素子パッケージ280と固定部材300の位置調整が終わった後、接合部300e近傍にはんだを供給し、加熱してはんだを溶融、接合させる。撮像素子パッケージの接合部280eと固定部材300にはNiめっきが施されているため、はんだの主成分であるSnと合金層を形成することができ、これにより強固な接合強度と良好な熱伝導性、電気伝導性を得ることができる。
本実施例におけるはんだ付け工程について、図10を参照しつつ説明する。
図10は三か所ある腕部300dのうち、撮影者側からみて左上にある腕部300dをはんだ付けする工程の図であり、図10(a)ははんだごてで固定部材300を加熱する際の斜視図、図10(b)は腕部300dの長手方向に並行な中央断面図、図10(c)と(d)は加熱時の熱流を表す図である。説明のために、図10(c)は本実施例とは異なり段違い部300gが無い場合を、図10(d)は段違い部300gがある場合を示している。なお、図10(c)、(d)中にははんだごては図示していない。
通常はんだ付けを行う場合は、接合させる箇所、もしくはその近傍に対してはんだごてを接触させる。本実施例では、固定部材の接合部300eの先端にはんだごてを接触させる。固定部材の接合部先端の面取り部300iは、図10(b)のように、はんだごてを斜め方向から接触させやすいように設けてある。また、固定部材の半円形状の切欠き300hは、はんだごてから固定部材300へ流れる溶融はんだを溜めるために設けられた形状である。
本発明第1の実施形態では、はんだ付け作業の際に、固定部材300が不要に加熱させることが無いよう、凸部300fを腕部300dの略中央に設けている。凸部300fは周囲から撮影者側へ凸となっており、周辺部との境界部には段違い部300gがあり、板厚が局所的に変化している。また、凸部300fと接合部300eの間には間隙を設けてある。
今、面取り部300iにはんだごてを接触させて加熱したときの、接合部300eからの伝熱の様子を説明する。図10(b)中に示すように、固定部材300の板厚をTとしたとき、凸部300fの周辺に段違い部300gが形成されることで、段違い部300gの段差Xの分だけ、局所的に板厚が薄くなっている。そのため、段違い部300gでは伝熱方向の断面積が小さくなる。断面積が小さくなることによって熱抵抗が大きくなる。結果として、段違い部300gのある箇所では熱流が阻害されることとなる。
熱流の阻害について、図10(c)、(d)を参照しつつ説明する。
先述の通り、図10(c)は本実施例でいう段違い部300gが存在しない場合の図であり、図10(d)は本実施例の通り段違い部300gが形成されている場合の図である。
図10(c)、(d)中の矢印は熱流を示しており、各矢印の太さが、熱流量を表している。図10(c)と(d)を見れば明らかなように、段違い部300gを接合部300e、すなわちはんだごてによる加熱部の近傍に設けることで、他の部分への熱流を阻害することができる。図中腕部300dから流出した熱ははんだ付けには寄与せず、固定部材300全体を熱変形させる要因となる。このように、段違い部300gを設けることで、固定部材の接合部300eから他の部分へと熱が伝わる流路を規制させ、余分な伝熱を抑える。
従って、はんだ付け時の固定部材300の熱変形を抑制することになり、先の位置調整後の固定部材300の変形、すなわち撮像素子パッケージ280の位置ずれを抑制することが可能となる。熱流路を規制する方法としては、例えば腕部300dの根本付近に穴を設ける方法がある。しかし穴を設けると腕部300dの撮影光軸方向の曲げに対する剛性を低下させることとなる。本実施例中では腕部300dの突出方向と平行に凸部300fが形成されている。これにより、腕部300dの撮影光軸方向の曲げに対する剛性を向上させる効果も担っている。
また、段違い部300gは固定部材の外周形状とは接しないように配置されている。段違い形状が腕部の外周形状と接していると、腕部300dに撮影光軸方向への曲げ負荷を作用させたときに応力集中する部分となる。これを避けるため、段違い部300gは外周形状とは接しないように配置している。
なお、段違い部300gを形成することが本発明の主たる効果であり、段違い部300gが形成できるのであれば、凸部300fの形態は実施形態に限定されない。例えば、半抜き加工や潰し加工により作製しても、本実施例中の段違い部300gのように局所的な板厚変化部を作製することができるため、同様の効果が得られる。
以上述べたように、固定部材300に段違い部300gを設けることにより、周辺への伝熱を抑えて接合部300eへ効率良く熱を伝えることが可能となる。効率良く熱を伝えることで、加熱させるべき箇所以外の熱変形を抑制することが可能となる。従って、固定部材300に対して位置調整された撮像素子パッケージ280が、はんだ接合時に位置ずれするのを抑制することが可能となる。
以上は本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
8 撮像素子、280 撮像素子パッケージ、290 回路基板、300 固定部材、
300d 腕部、300e 接合部、300f 凸部、300g 段違い部

Claims (5)

  1. 光電変換素子である撮像素子(8)を保持し、その外周壁に出力信号端子を備えた撮像素子パッケージ(280)と、
    前記撮像素子パッケージの背面に配設され、前記撮像素子パッケージから電気的に接続される回路基板(290)と、
    前記回路基板(290)の背面に配設され、前記撮像素子パッケージ(280)に対してはんだ接合される固定部材(300)、
    を有する撮像装置において、
    前記固定部材(300)は、
    前記撮像素子パッケージ側に凸となる、少なくとも一つの腕部(300d)を有し、
    前記腕部には、前記撮像素子パッケージとはんだ接合される接合部(300e)を有し、
    前記腕部の中央に、前記接合部と局所的に周囲と厚さが異なる段違い部(300g)を有し、
    前記段違い部は前記固定部材の外周形状と接しないように配設されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記固定部材(300)は開口形状(300a)を有し、前記腕部(300d)は前記開口形状(300a)に突出するようにして設けられることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記固定部材(300)の段違い部(300g)は、板金の絞り加工もしくは半抜き加工もしくは潰し加工により作製されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記固定部材(300)の接合部(300e)先端には、切欠き形状(300h)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記固定部材(300)の接合部(300e)先端には、面取り形状(300i)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020045960A1 (ko) * 2018-08-27 2020-03-05 엘지이노텍 주식회사 센서 구동 장치 및 카메라 모듈

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