JP2017199650A - 端子金具の接続構造及び接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量を抑えつつ省スペースで複数本の電線を一括して高い接続信頼性で導通接続させることができる端子金具の接続構造を提供すること。【解決手段】端子本体11と、端子本体11から延在された複数の端子接続部21とを有する端子金具10と、接地用電線Dに接続された接続端子30と、を備える。接続端子30には、一対の締結加締め片32aの上端部内側へ折り返されることによって画成された保持空間Sが形成され、端子接続部21の両側部には、保持空間Sに挿入される一対の係合壁22が立設される。係合壁22と締結加締め片32aとの間には、係合壁22が保持空間Sに挿入された際に締結加締め片32aを係脱自在に係止する仮係止機構51が設けられる。一対の締結加締め片32aが、係合壁22に加締められ、端子金具10に接続端子30が加締め締結される。【選択図】図2

Description

本発明は、端子金具の接続構造及び接続方法、並びに端子金具と接続端子の仮係止構造及び仮係止方法に関する。
接地用電線が接続された複数の端子金具の接続板を互いに重ね、その接続板に設けられた取付孔に共通のボルトを挿通して接地面(車体の所定箇所など)へボルト締結することで、複数の接地用電線が重ねられた端子金具を介して接地面へ一括して導通される接続構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−40759号公報
しかしながら、端子金具を重ねてボルトで締結する上記構造の場合、接地用電線ごとに接続した端子金具を重ねてボルト締結するので、接地用電線が増えるほどに重量が増えてしまう。更に、接地用電線が増えるほどに重ねられた端子金具の厚みが増し、接地面上方にこれらの端子金具を収容するスペースを大きく確保しなければならない。また、端子金具の積層に伴うナット長やボルト長を合わせた上で締め付け作業を行う為に、作業時間がかかってしまう。
また、ボルトによる締結では、ボルトが緩むことで、接続後における接続信頼性が低下することがある。そこで、電線が接続された接続端子を端子金具に圧着して締結すれば、強固な接続構造が得られるが、圧着機で圧着する際に互いの姿勢が安定せず、位置ずれ等により圧着強度にばらつきが生じてしまうおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線が接続された複数の接続端子を端子金具に圧着して締結することで複数本の電線を一括して高い接続信頼性で導通接続させることができる端子金具の接続構造及び接続方法、並びに端子金具と接続端子の仮係止構造及び仮係止方法を提供することにある。
上述した本発明の目的は、下記(1)〜(9)の構成により達成することができる。
(1) 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具と、
電線の端部に接続された接続端子と、を備え、
前記接続端子には、両側部に立設されて前記端子金具に前記接続端子を加締め締結可能な一対の締結加締め片の上端部が内側へ折り返されることによって画成された保持空間が形成され、
前記端子接続部の両側部には、前記保持空間に収容される一対の被締結加締め片が立設され、
前記被締結加締め片と前記締結加締め片との間には、前記被締結加締め片が前記保持空間に収容された際に前記締結加締め片を係脱自在に係止する仮係止機構が設けられていることを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止構造。
上記(1)の構成の端子金具と接続端子の仮係止構造では、端子金具に接続端子を加締め締結する前に、端子金具の端子接続部における被締結加締め片と接続端子の締結加締め片とが、仮係止機構によって係脱自在な仮係止状態とされる。
そこで、端子金具と複数の接続端子とが仮係止状態とされたハーネスを工程間移動することができ、後工程で端子金具に接続端子を加締め締結することもできるので、ハーネス組立作業の作業自由度が増す。また、仮係止状態の端子金具と複数の接続端子は係脱が自在なので、仮係止状態でハーネスの導通チェックを行うことにより、端子金具と接続端子が誤接続であった場合の回路修正も容易である。
なお、仮係止機構としては、締結加締め片の電線側側面に当接する係合突出部を被締結加締め片に設けることで、端子金具と複数の接続端子とを仮係止状態とすることができる。即ち、係合突出部は、プレス加工等により被締結加締め片に容易に形成することができ、加工コストの上昇を抑えることができる。
更に、上記係合突出部が、被締結加締め片の上端部に形成され、係止解除方向へ撓み変形可能な係止アームにより構成されることで、被締結加締め片を保持空間に挿入する際の挿入力を低減できる。
また、端子接続部の先端部には、保持空間に挿入される際に挿入案内される先端狭窄状の挿入ガイドが形成されることで、被締結加締め片を保持空間に挿入する際の挿入性を向上させることができる。
(2) 前記仮係止機構は、
前記一対の締結加締め片の電線側側面に当接するように、前記一対の被締結加締め片の上端部における先端部にそれぞれ突設された係合突出部と、
前記端子接続部の先端部が前記保持空間に対して斜め方向から挿入される際の干渉を回避するために、前記一対の被締結加締め片の底部側における先端部に切欠き形成された逃げ部と、
を有することを特徴とする上記(1)に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
上記(2)の構成の端子金具と接続端子の仮係止構造では、係合突出部が突設されると共に被締結加締め片の底部側に逃げ部が形成された端子接続部の先端部が、接続端子の保持空間に対して斜め方向から挿入方向に沿って回動(揺動)しながら挿入される。
そこで、端子接続部の先端部を接続端子の保持空間に対して軸線方向から真直ぐに挿入する場合に比べて、係合突出部の突出高さを高くすることができ、仮係止状態の接続端子に対する端子接続部の保持力(仮係止力)を高めることができる。また、端子接続部の先端部が接続端子の保持空間に挿入される際の挿入力を低くでき、スムーズな挿入が可能となる。
(3) 前記仮係止機構は、
前記締結加締め片における前記接続端子の接続方向に沿う両側面にそれぞれ対向するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部に突設された一対の係合突出部を有することを特徴とする上記(1)に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
上記(3)の構成の端子金具と接続端子の仮係止構造では、接続端子の締結加締め片が、端子接続部の先端部に突設された一対の係合突出部によって、接続方向に対して位置決めされた状態で、仮係止状態とされる。
そこで、端子金具の被締結加締め片に接続端子の締結加締め片を加締め締結する際の位置決め精度が向上し、接続端子を端子金具の端子接続部に高精度に加締め固定することができる。
(4) 前記仮係止機構は、
一方の前記締結加締め片の電線側側面にのみ当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片を有することを特徴とする上記(1)に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
上記(4)の構成の端子金具と接続端子の仮係止構造では、係合突出片は、接続端子の保持空間に端子接続部の先端部が挿入される際、一対の締結加締め片の間を通過することができるので、突出高さを高くしても低い挿入力でスムーズな挿入が可能となる。また、係合突出片は、接続端子が端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転されることで、一方の締結加締め片に交差するようにして電線側側面に対向させられるので、端子接続部の先端部に対して接続端子を確実に仮係止状態とすることができる。
(5) 上記(1)〜(4)の何れか1つに記載の前記接続端子における前記一対の締結加締め片が、前記被締結加締め片に加締められ、前記端子金具に前記接続端子が加締め締結されていることを特徴とする端子金具の接続構造。
上記(5)の構成の端子金具の接続構造では、端子金具が接続端子を介して複数の電線に接続される際には、加締め締結により電気的接続信頼性が維持される。
また、締結加締め片が被締結加締め片に加締められる際には、被締結加締め片と締結加締め片とが仮係止状態とされているので、加締め時の位置ずれ等により圧着強度にばらつきが生じる不良を抑えることができる。更に、被締結加締め片と締結加締め片とが仮係止状態とされることで、端子金具に複数の接続端子を同時に加締め固定することができる。
その結果、端子金具に接続端子を加締め締結して複数本の電線を一括して端子金具に導通接続させることができる。これにより、それぞれの電線に接続された端子金具を重ねて締結して導通させる構造と比較し、端子金具を重ねる必要がないため、電線の本数が増えたとしても端子金具の重量の増加を抑制できる。また、端子金具を重ねる必要がないため、導通接続されるべき電線が増えても端子金具の厚みが増すことがなく省スペース化が図られる。
また、端子金具に対して別体の接続端子を加締め締結して接続する構造であるので、径の異なるサイズの電線が接続された接続端子を端子接続部に加締め締結して導通させることができる。つまり、端子金具の端子接続部と接続端子の締結接続部との接続形態を変更することなく、様々なサイズの電線に対応することができる。また、端子接続部の数が異なる端子金具を用意しておくことで、導通させる電線の本数の増減に対して容易に対応することができる。この結果、導通させる電線の本数やサイズの変更に対して、必要最小限のバリエーションの端子金具で対応することができる。
しかも、端子金具の複数の端子接続部に接続端子を締結する構造であるので、必要に応じて端子接続部に接続端子を加締め締結させることができ、これにより、端子接続部の数の範囲内において一括して導通させる電線の本数を容易に増減させることができる。
(6) 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具に対して、電線の端部に接続された接続端子の一対の締結加締め片を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片に加締めて接続する端子金具の接続方法における端子金具と接続端子の仮係止方法であって、
前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片を収容可能な保持空間を前記接続端子に画成する工程と、
前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する工程と、を含むことを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止方法。
上記(6)の構成の端子金具と接続端子の仮係止方法では、端子金具に接続端子を加締め締結する前に、端子金具の端子接続部における被締結加締め片と接続端子の締結加締め片とを、仮係止機構によって係脱自在な仮係止状態とすることができる。
そこで、端子金具と複数の接続端子とが仮係止状態とされたハーネスを工程間移動することができ、後工程で端子金具に接続端子を加締め締結することもできるので、ハーネス組立作業の作業自由度が増す。また、仮係止状態の端子金具と複数の接続端子は係脱が自在なので、仮係止状態でハーネスの導通チェックを行うことにより、端子金具と接続端子が誤接続であった場合の回路修正も容易である。
(7) 前記仮係止機構は、前記締結加締め片の電線側側面に当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部に突設された係合突出部を有し、
前記被締結加締め片の上端部における基端部側に前記締結加締め片の上端部を引っ掛け、前記被締結加締め片の上端部を支点として前記接続端子を前記端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする上記(6)に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
上記(7)に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法では、係合突出部が締結加締め片を上方へ弾性変形させずに保持空間に被締結加締め片を収容することができるので、係合突出部の突出高さを高くすることができ、仮係止状態の接続端子に対する端子接続部の保持力(仮係止力)を高めることができる。
また、被締結加締め片の上端部における基端部側に締結加締め片の上端部を引っ掛け、被締結加締め片の上端部を支点として接続端子を端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転させながら一対の締結加締め片の先端を拡幅方向に弾性変形させて保持空間に被締結加締め片を収容することができる。そこで、軽い回転操作荷重で接続端子の保持空間に被締結加締め片を収容して締結加締め片を仮係止状態とすることができる。
(8) 前記仮係止機構が、一方の前記締結加締め片の電線側側面にのみ当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片を有し、
前記係合突出片が前記一対の締結加締め片の間を通過するようにして前記端子接続部の先端部を前記保持空間に挿入し、前記接続端子を前記端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする上記(6)に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
上記(8)に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法では、一方の締結加締め片の電線側側面にのみ当接する係合突出片が一対の締結加締め片の間を通過するようにして接続端子の保持空間に端子接続部の先端部が挿入されるので、係合突出片の突出高さを高くしても低い挿入力でスムーズに端子接続部の先端部を接続端子の保持空間に挿入することができる。その後、接続端子が端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転されることで、係合突出片が一方の締結加締め片に交差するようにして電線側側面に対向させられるので、端子接続部の先端部に対して接続端子が確実に仮係止状態とされる。
(9) 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具に対して、電線の端部に接続された接続端子の一対の締結加締め片を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片に加締めて接続する端子金具の接続方法であって、
前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片が収容可能な保持空間を前記接続端子に画成する形成工程と、
前記保持空間に前記被締結加締め片を挿入することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する仮係止工程と、
前記締結加締め片を押し潰して前記保持空間内の前記一対の被締結加締め片を加締める加締め工程と、を含むことを特徴とする端子金具の接続方法。
上記(9)の構成の端子金具の接続方法では、接続端子に予め形成した保持空間に端子接続部を挿入して仮係止状態とし、締結加締め片を押し潰して保持空間内の端子接続部に形成された一対の被締結加締め片に加締め締結することで、接続端子に対する端子接続部の姿勢を安定させた状態で加締め締結作業を行うことができる。
これにより、加締め時の位置ずれ等により圧着強度にばらつきが生じる不良を抑えることができる。更に、被締結加締め片と締結加締め片とが仮係止状態とされることで、加締め工程では端子金具に複数の接続端子を同時に加締め固定することができる。その結果、端子金具に接続端子を加締め締結して複数本の電線を一括して端子金具に導通接続させることができる。
本発明によれば、重量を抑えつつ省スペースで複数本の電線を一括して高い接続信頼性で導通接続させることができる端子金具の接続構造及び接続方法、並びに端子金具と接続端子の仮係止構造及び仮係止方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端子金具の接続構造を説明する図であって、図1の(a)は接地用電線が接続された端子金具の斜視図、図1の(b)は接地用電線が接続された端子金具の平面図である。 図2は、本第1実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造を説明する図であって、図2の(a)は端子金具と接続端子の斜視図、図2の(b)は端子金具と接続端子の平面図である。 図3は、端子接続部及び接続端子の斜視図である。 図4は、接続端子及び端子接続部がセットされた圧着機の概略断面図である。 図5は、本第1実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法及び端子金具の接続方法を説明する要部断面図であって、図5の(a)は図5の(b)におけるB−B断面図、図5の(b)は図5の(a)におけるA−A断面図、図5の(c)は図5の(d)におけるD−D断面図、図5の(d)は図5の(c)におけるC−C断面図である。 図6は、本第1実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法及び端子金具の接続方法を説明する要部断面図であって、図6の(a)は図6の(b)におけるF−F断面図、図6の(b)は図6の(a)におけるE−E断面図、図6の(c)は図6の(d)におけるH−H断面図、図6の(d)は図6の(c)におけるG−G断面図である。 図7の(a),(b)は、本第1実施形態に係る端子金具の端子接続部における変形例を示す要部拡大斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造を説明する図であって、端子金具と接続端子の斜視図である。 図9の(a)は端子接続部の拡大斜視図、図9の(b)は端子接続部に仮係止された接続端子の要部斜視図である。 図10は、本第2実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法を説明する要部断面図であって、図10の(a)は本第2実施形態に係る端子金具と接続端子の要部断面図、図10の(b)は参考例に係る端子金具と接続端子の要部断面図である。 図11の(a)〜(c)は、本第2実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止手順を説明する要部断面図である。 図12は、本発明の第3実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造を説明する図であって、端子金具と接続端子の斜視図である。 図13の(a)は本第3実施形態に係る端子金具と接続端子の斜視図、図13の(b)は端子接続部に仮係止された接続端子の要部斜視図である。 図14の(a)〜(f)は、本第3実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止手順を説明する要部断面図であり、図13の(a)におけるI−I断面に相当する。 図15は、本発明の第4実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造を説明する図であって、図15の(a)は、端子接続部に仮係止された接続端子の斜視図、図15の(b)は、図15の(a)におけるJ−J断面図である。 図16の(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法を説明する斜視図であり、図16の(c)は、図16の(b)におけるK−K断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
先ず、本発明の第1実施形態に係る端子金具の接続構造及び端子金具と接続端子の仮係止構造について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端子金具10の接続構造を説明する図であって、図1の(a)は接地用電線Dが接続された端子金具10の斜視図、図1の(b)は接地用電線Dが接続された端子金具10の平面図である。
図1の(a),(b)に示すように、本第1実施形態に係る端子金具の接続構造では、端子金具10の端子接続部21と接続端子30とが接続されている。端子金具10は、車両のボディ等の接地面と導通接続される。この端子金具10に接続される接続端子30は、車載の回路(補機)の接地用電線(電線)Dの端部に設けられている。接地用電線Dは、導体部1と、この導体部1を覆う外被2とを有しており、接続端子30に接続される端部において、導体部1が外被2から露出されている。接地用電線Dは、その導体部1が接続端子30と導通されている。これにより、車載の回路の接地用電線Dと車両のボディ等の接地面とが端子金具10を介して導通される。接続端子30には、例えば、8sqのサイズの接地用電線Dが接続される。
図2は、本第1実施形態に係る端子金具の仮係止構造を説明する図であって、図2の(a)は端子金具10と接続端子30の斜視図、図2の(b)は端子金具10と接続端子30の平面図である。
図2に示すように、端子金具10は、端子本体11と複数の端子接続部21とを有している。端子金具10は、導電性を有する金属板のプレス成形品である。端子本体11は、平面視円形状の固定板部12を有している。この固定板部12には、その中央に円形の取付孔13が形成されている。端子本体11は、固定板部12の取付孔13を挿通するボルト(不図示)によって、車両のボディ等の接地面に固定される。なお、取付孔13は固定板部12の中央ではなく偏心して設けられていてもよい。
固定板部12には、その周縁の約半周部分に接続板部14が形成されている。接続板部14は、一方の面側である上面側へ張り出している。これにより、固定板部12と接続板部14との間に段差が形成されている。また、固定板部12における接続板部14以外の部分には、その周方向の中央位置に、回り止め片15が形成されている。回り止め片15は、端子本体11をボルト締結する接地面の周囲の段差や孔部に係合する折り曲げ部で、この回り止め片15が接地面の周囲の段差や孔部に係合することで、接地面に対する端子金具10の回動を規制する。
端子接続部21は、端子本体11の接続板部14に一体に形成されている。端子接続部21は、接続板部14に複数設けられている。具体的には、接続板部14に、3つの端子接続部21が形成されている。これらの端子接続部21は、同一平面内において、固定板部12の周縁からそれぞれ接続端子30に接続された接地用電線Dの引出方向に延在されており、それぞれ幅方向に間隔をあけて配置されている。なお、両側の端子接続部21よりも中央側の端子接続部21の方が延在方向へ向かって突出されている。
それぞれの端子接続部21は、その両側部に、一方の面側である上面側へ突出する被締結加締め片である係合壁22が立設されている。これにより、それぞれの端子接続部21は、正面視でU字状に形成されている。なお、端子接続部21の互いに隣り合う係合壁22同士は、固定板部12側に形成された周壁部23に連続的に形成されている。
更に、端子接続部21における係合壁22の上端部先端には、係合突出部53が上方に突設されている。この係合突出部53は、図3に示すように、先端に向かって底部側に傾斜する電線側テーパ面53aと、基端に向かって底部側に傾斜する端子金具側テーパ面53bとを有する三角形の突起である。そして、係合突出部53は、後述する接続端子30の締結接続部32に形成される一対の締結加締め片32aの電線側側面55と伴に仮係止機構51を構成する。
図3に示すように、接続端子30は、電線接続部31と締結接続部32とを有している。電線接続部31には、接地用電線Dが接続される。接地用電線Dに設けられた接続端子30は、導電性を有する金属板のプレス成形品である。締結接続部32は、端子金具10の端子接続部21に加締め締結される。電線接続部31は、導体加締め部33と被覆加締め部34とを有している。
導体加締め部33は、一対の導体加締め片33aを有したU字状に形成されており、これらの導体加締め片33aを加締めることで、接地用電線Dの導体部1が導体加締め部33に加締められて固定される。これにより、接地用電線Dの導体部1と接続端子30とが導通される。また、導体加締め部33には、その内面に、加工によって粗面化された粗面部(セレーション)33bが設けられている。尚、粗面部33bは、図示される形状に限定されない。これにより、導体加締め部33に加締められた接地用電線Dの導体部1が接続端子30に対して確実に導通される。
被覆加締め部34は、一対の被覆加締め片34aを有したU字状に形成されており、これらの被覆加締め片34aを加締めることで、接地用電線Dの外被2の先端部分が被覆加締め部34に加締められて固定される。
接地用電線Dを接続端子30に接続するには、接地用電線Dの端部において、外被2を除去して導体部1を露出させる。そして、接地用電線Dの端部を接続端子30の電線接続部31上に配置させ、導体加締め部33を加締めるとともに、被覆加締め部34を加締めることにより、接地用電線Dが接続端子30に導通接続される。
接続端子30の締結接続部32は、一対の締結加締め片32aを有している。これらの締結加締め片32aは、それぞれ底部37から上方へ立ち上げられている。また、これらの締結加締め片32aは、その上端部が内側へ円弧状に湾曲されて折り返されている。
これにより、接続端子30の締結接続部32には、締結加締め片32aで囲われた保持空間Sが形成されている。この保持空間Sの両側面は、上方へ立ち上げられた締結加締め片32aによって略垂直面とされており、この両側面は、回転規制面36とされている。
この締結接続部32の保持空間Sは、正面視で端子接続部21における係合壁22の外形よりも僅かに大きく、且つ、係合突出部53の高さよりは低く形成されている。これにより、この保持空間Sには、締結加締め片32aを上方へ弾性変形させながら端子接続部21が挿脱可能とされている(図5の(c)、(d)参照)。そして、この保持空間Sに端子接続部21が挿入された状態では、保持空間Sを形成する両側面からなる回転規制面36に当接することで、保持空間Sへの端子接続部21の挿入方向に沿う軸線を中心とした端子接続部21の回転が規制される。
更に、締結接続部32の保持空間Sを貫通する係合壁22の係合突出部53は、締結加締め片32aの電線側側面55と伴に仮係止機構51を構成している。即ち、保持空間Sを貫通した係合突出部53に締結加締め片32aの電線側側面55が係止された状態では、接続端子30の保持空間Sからの端子接続部21の抜脱が規制される。この締結加締め片32aは、係合壁22の係合突出部53に対して一定の保持力を有しているが、係合突出部53が締結加締め片32aを上方へ弾性変形させながら端子金具側に移動する所定以上の引抜き力が接続端子30に作用した場合には、接続端子30は端子接続部21から抜脱される。
このように、端子金具10と接続端子30は、端子接続部21における係合壁22と締結加締め片32aとが、仮係止機構51によって係脱自在な仮係止状態とされる仮係止構造を備えている。
以上、説明したように、本第1実施形態に係る端子金具10と接続端子30の仮係止構造によれば、端子金具10に接続端子30を加締め締結する前に、端子金具10の端子接続部21における係合壁22と接続端子30の締結加締め片32aとが、図2に示したように、仮係止機構51によって係脱自在な仮係止状態とされる。
そこで、端子金具10と複数の接続端子30とが仮係止状態とされたハーネスを工程間移動することができ、後工程で端子金具10に接続端子30を加締め締結することもできるので、ハーネス組立作業の作業自由度が増す。また、仮係止状態の端子金具10と複数の接続端子30は係脱が自在なので、仮係止状態でハーネスの導通チェックを行うことにより、端子金具10と接続端子30が誤接続であった場合の回路修正も容易である。
また、本第1実施形態に係る端子金具10の接続構造によれば、端子金具10が接続端子30を介して複数の電線Dに接続される際には、加締め締結により電気的接続信頼性が維持される。
更に、締結加締め片32aが係合壁22に加締められる際には、係合壁22と締結加締め片32aとが仮係止状態とされているので、加締め時の位置ずれ等により圧着強度にばらつきが生じる不良を抑えることができる。また、係合壁22と締結加締め片32aとが仮係止状態とされることで、端子金具10に複数の接続端子30を同時に加締め固定することができる。
その結果、端子金具10に接続端子30を加締め締結して複数本の電線Dを一括して端子金具10に導通接続させることができる。これにより、それぞれの電線Dに接続された端子金具を重ねて締結して導通させる従来構造と比較し、端子金具10を重ねる必要がないため、電線Dの本数が増えたとしても端子金具10の重量の増加を抑制できる。また、端子金具10を重ねる必要がないため、導通接続されるべき電線Dが増えても端子金具10の厚みが増すことがなく省スペース化が図られる。更に、端子金具10の積層に伴うナット長やボルト長を合わせた上で締め付け作業を行う必要がなく、作業時間を短縮できる。
また、端子金具10に対して別体の接続端子30を加締め締結して接続する構造であるので、径の異なるサイズの電線Dが接続された接続端子30を端子接続部21に加締め締結して導通させることができる。つまり、端子金具10の端子接続部21と接続端子30の締結接続部32との接続形態を変更することなく、様々なサイズの電線Dに対応することができる。また、端子接続部21の数が異なる端子金具10を用意しておくことで、導通させる電線Dの本数の増減に対して容易に対応することができる。この結果、導通させる電線Dの本数やサイズの変更に対して、必要最小限のバリエーションの端子金具10で対応することができる。
しかも、端子金具10の複数の端子接続部21に接続端子30を締結する構造であるので、必要に応じて端子接続部21に接続端子30を加締め締結させることができ、これにより、端子接続部21の数の範囲内において一括して導通させる電線Dの本数を容易に増減させることができる。
しかも、端子接続部21は、同一平面内において、互いに間隔をあけてそれぞれ接続端子30に接続された接地用電線Dの引出方向に延在されている。したがって、端子金具10に対する接続端子30の接続方向及び接地用電線Dの配線方向を同一方向に揃えることができ、端子金具10の端子接続部21への接続端子30の締結作業性を向上させることができる。また、接地用電線Dの配線方向を同一方向に揃えて幹線の流れに沿わすことができ、しかも、接地用電線Dの無駄な広がりや接続端子30付近における接地用電線Dの屈曲を極力抑えることができる。
次に、本第1実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法及び端子金具の接続方法を説明する。(保持空間画成工程)
先ず、図3及び図5の(a),(b)に示すように、接続端子30の両側部に立設された一対の締結加締め片32aの上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、一対の係合壁22を収容可能な保持空間Sが接続端子30に画成される。
(仮係止工程)
次に、保持空間Sに端子接続部21の係合壁22を挿入することで、端子接続部21と接続端子30との間に設けた仮係止機構51により一対の締結加締め片32aを一対の係合壁22に着脱自在に係止する。具体的には、図5の(c),(d)〜図6の(a),(b)に示すように、接続端子30の保持空間Sへ端子接続部21を挿入すると共に、係合壁22の係合突出部53を保持空間Sに貫通させる。
この際、保持空間Sは係合突出部53の高さより低く形成されているので、保持空間Sへ端子接続部21を挿入しようとすると、係合突出部53が締結加締め片32aの端子金具側側面54に当接する。係合突出部53には、電線側テーパ面53aが形成されているので、保持空間Sへ端子接続部21が強く押し込まれると、図5の(c),(d)に示したように、係合突出部53は締結加締め片32aを上方へ弾性変形させながら保持空間Sに進入し、締結加締め片32aの電線側側面55に達する。
係合突出部53が電線側側面55に達すると、図6の(a),(b)に示すように、締結加締め片32aが下方へ弾性復帰する。そこで、保持空間Sを貫通した係合突出部53に締結加締め片32aの電線側側面55が当接することで係止され、接続端子30の保持空間Sからの端子接続部21の抜脱が規制される。また、保持空間Sへ端子接続部21を挿入すると、端子接続部21は、その両側部が保持空間Sの両側面からなる回転規制面36に当接することで、挿入方向に沿う軸線を中心とした回転が規制された状態で、接続端子30の締結接続部32に保持される。これにより、端子接続部21は、接続端子30に対して所定の姿勢及び位置に維持される。
この際、締結加締め片32aは、抜脱しようとする係合壁22の係合突出部53に対して一定の保持力を有しているが、係合突出部53の端子金具側テーパ面53bが締結加締め片32aを上方へ弾性変形させながら端子金具側に移動する所定以上の引抜き力が接続端子30に作用した場合には、接続端子30は端子接続部21から抜脱される。
このように、端子金具10と接続端子30は、端子接続部21における係合壁22と締結加締め片32aとが、仮係止機構51によって係脱自在な仮係止状態とされる。
(設置工程)
図4に示すように、接続端子30を端子接続部21に圧着して加締め締結させる圧着機41は、アンビル42と、アンビル42に対して近接離間可能なクリンパ43とを有している。アンビル42は、その上面が載置面42aとされており、この載置面42aに接続端子30が載置される。載置面42aは下方へ僅かに円弧状に凹んだ形状とされている。これにより、載置面42aに載置された接続端子30がアンビル42上に配置される。クリンパ43は、アンビル42へ向かって緩やかに広がる誘い面43aを有する凹状に形成されており、凹状部分の上部には、それぞれの締結加締め片32aを内側へ向かって案内しながら押圧する押圧面43bを有している。
そこで、図4に示すように、端子接続部21に仮係止された接続端子30を圧着機41のアンビル42の載置面42aに載置させる。この状態においても、端子接続部21は、保持空間Sに挿入されると共に仮係止機構51によって仮係止されているので、挿入方向に沿う軸線を中心とした回転及び抜脱方向の移動が規制され、接続端子30に対して所定の姿勢及び位置に維持される。
(加締め工程)
圧着機41を作動させて圧着を開始させ、圧着機41のクリンパ43を下降させる。すると、クリンパ43の誘い面43aによって締結接続部32が凹状部分に案内される。このときも、端子接続部21は、保持空間S内で接続端子30に対して所定の姿勢及び位置に維持される。その後、クリンパ43の押圧面43bが締結接続部32の締結加締め片32aの上部に当接し、これにより、締結加締め片32aが押し潰されて加締めが開始される。
すると、締結加締め片32aが端子接続部21の両側部を巻き込み、その後、締結加締め片32aは、端子接続部21の係合壁22を外側から巻き込むように加締められる。
これにより、図6の(c),(d)に示すように、係合壁22が締結加締め片32aの内側で丸まって隙間なく収容され、締結接続部32内に端子接続部21が充填された状態となる。したがって、端子接続部21に対して締結接続部32が高い接圧で強固に加締め締結されるとともに、端子金具10と接続端子30とが確実に導通される。
更に、端子接続部21の係合突出部53は、加締められずに係合壁22の上端部先端に突設されているので、端子接続部21が締結加締め片32aから抜け出すのが阻止される。即ち、端子接続部21に対して締結接続部32が加締め締結されることで、締結加締め片32aが接続端子30の底部37に対して上方へ弾性変形不能とされる。そこで、係合突出部53が締結加締め片32aから抜脱することができない端子接続部21は、締結接続部32から抜け出すのを強固に阻止される。
上記の工程によって端子金具10のそれぞれの端子接続部21と接続端子30とを締結して接続すると、複数本の接地用電線Dは、端子金具10に一括して導通される。そして、この端子金具10を、車両の接地面にボルトで固定することで、複数本の接地用電線Dが接地される。
以上、説明したように、本第1実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法によれば、端子金具10に接続端子30を加締め締結する前に、端子金具10の端子接続部21における係合壁22と接続端子30の締結加締め片32aとを、仮係止機構51によって係脱自在な仮係止状態とすることができる。
そこで、端子金具10と複数の接続端子30とが仮係止状態とされたハーネスを工程間移動することができ、後工程で端子金具10に接続端子30を加締め締結することもできるので、ハーネス組立作業の作業自由度が増す。また、仮係止状態の端子金具10と複数の接続端子30は係脱が自在なので、仮係止状態でハーネスの導通チェックを行うことにより、端子金具10と接続端子30が誤接続であった場合の回路修正も容易である。
また、本第1実施形態に係る端子金具の接続方法によれば、接続端子30に予め形成した保持空間Sに端子接続部21を挿入して仮係止状態とし、締結加締め片32aを押し潰して保持空間S内の端子接続部21に形成された一対の係合壁22に加締め締結することで、接続端子30に対する端子接続部21の姿勢を安定させた状態で加締め締結作業を行うことができる。
これにより、加締め時の位置ずれ等により圧着強度にばらつきが生じる不良を抑えることができる。更に、係合壁22と締結加締め片32aとが仮係止状態とされることで、加締め工程では端子金具10に複数の接続端子30を同時に加締め固定することができる。その結果、端子金具10に接続端子30を加締め締結して複数本の電線Dを一括して端子金具に導通接続させることができる。
また、端子金具10と複数の接続端子30とを仮係止状態とする仮係止機構51として係合壁22に設けた係合突出部53は、プレス加工等により係合壁22に容易に形成することができ、加工コストの上昇を抑えることができる。
なお、上記第1実施形態では、仮係止機構51として、締結加締め片32aの電線側側面55に当接する係合突出部53を端子接続部21における係合壁22の上端部先端に突設したが、仮係止機構は上記の構成に限らない。
例えば、図7の(a)に示すように、端子金具10Aの端子接続部21Aにおける係合壁22の先端に切欠き54を形成することで撓み変形可能な係止アームを形成し、係合壁22の上端部先端に突設された係合突出部53が係止解除方向(図中、下方)へ変位できるように仮係止機構を構成してもよい。このように係止アームの揺動端側に係合突出部53を設けることで、係合壁22を締結接続部32の保持空間Sに挿入する際の挿入力を低減できる。
また、係合突出部53は、電線側テーパ面53a及び端子金具側テーパ面53bの傾斜角度を適宜変えることができ、挿入力と抜脱力を個別に自由に設定できる。勿論、本発明に係る係合突出部の形状は三角形状に限らず、半円状や台形状等の種々の形状を採り得る。
また、図7の(b)に示すように、端子金具10Bの端子接続部21Bが締結接続部32の保持空間Sに挿入される際に挿入案内される先端狭窄状の挿入ガイド60が、端子接続部21Bにおける底部の先端部に設けられてもよい。このように端子接続部21Bの先端部に挿入ガイド60が形成されることで、係合壁22を保持空間Sに挿入する際の挿入性を向上させることができる。挿入ガイド60は、図示した三角形状に限らず、半円状や半楕円状等の種々の形状を採り得る。
また、上記第1実施形態では、3つの端子接続部21を有する端子金具10を用いた場合を例にとって説明したが、端子金具10の端子接続部21は、複数であれば3つに限らず、4つ以上でもよい。
更に、上記第1実施形態では、車載の回路(補機)の接地用電線Dを端子金具10に接続することにより、これらの接地用電線Dを一括して接地させたが、端子金具10に接続させる電線は接地用に限らない。
また、端子金具10の端子本体11に回り止め片15を設けず、端子金具10を接地面に取り付ける際に端子金具10に当接して回り止めとなる段差や回り止め片を接地面側に設けても良い。
また、上記第1実施形態では、複数の端子接続部21が、同一平面内において、固定板部12の周縁からそれぞれ接続端子30に接続された接地用電線Dの引出方向に延在されているが、本発明に係る端子接続部は、同一平面内において、固定板部の周縁から放射線状に突出して延在されてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造について説明する。なお、上記第1実施形態に係る端子金具10及び接続端子30と同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る端子金具10Cと接続端子70の仮係止構造を説明する斜視図であって、図9の(a)は端子接続部21Cの拡大斜視図、図9の(b)は端子接続部21に仮係止された接続端子70の要部斜視図である。
図8及び図9に示すように、本第2実施形態に係る端子金具10Cは、端子本体11と複数の端子接続部21Cとを有している。端子金具10Cは、導電性を有する金属板のプレス成形品である。
端子接続部21Cは、端子本体11の接続板部14に一体に形成されている。端子接続部21Cは、接続板部14に複数設けられている。具体的には、接続板部14に、3つの端子接続部21Cが形成されている。これらの端子接続部21Cは、同一平面内において、固定板部12の周縁からそれぞれ接続端子70に接続された接地用電線Dの引出方向に延在されており、それぞれ幅方向に間隔をあけて配置されている。なお、両側の端子接続部21Cよりも中央側の端子接続部21Cの方が延在方向へ向かって突出されている。
それぞれの端子接続部21Cは、その両側部に、一方の面側である上面側へ突出する被締結加締め片である係合壁22が立設されている。これにより、それぞれの端子接続部21Cは、正面視でU字状に形成されている。
更に、端子接続部21Cにおける係合壁22の上端部における先端部には、係合突出部63が上方に突設されている。この係合突出部63は、図9の(a)に示すように、先端に向かって底部側に傾斜する電線側テーパ面63aと、基端側に略垂直に起立する端子金具側係止面63bとを有する三角形の突起である。また、係合壁22の底部側における先端部には、端子接続部21Cの先端部が保持空間Sに対して斜め方向から挿入される際の干渉を回避するために逃げ部63cが切欠き形成されている(図10の(a)参照)。
そして、係合突出部63及び逃げ部63cは、後述する接続端子70の締結接続部72に形成される一対の締結加締め片72aの電線側側面75と伴に仮係止機構61を構成する。
図8に示すように、接続端子70は、電線接続部31と締結接続部72とを有している。接地用電線Dに設けられた接続端子70は、導電性を有する金属板のプレス成形品である。締結接続部72は、端子金具10Cの端子接続部21Cに加締め締結される。
接続端子70の締結接続部72は、一対の締結加締め片72aを有している。これらの締結加締め片72aは、それぞれ底部37から上方へ立ち上げられている。また、これらの締結加締め片72aは、その上端部が内側へ円弧状に湾曲されて折り返されている。
これにより、接続端子70の締結接続部72には、締結加締め片72aで囲われた保持空間Sが形成されている。この保持空間Sの両側面は、上方へ立ち上げられた締結加締め片72aによって略垂直面とされており、この両側面は、回転規制面36とされている。
この締結接続部72の保持空間Sは、正面視で端子接続部21Cにおける係合壁22の外形よりも僅かに大きく、且つ、係合突出部63の高さよりは低く形成されている。また、係合壁22の底部側における先端部には、図10の(a)に示すように、端子接続部21Cの先端部が保持空間Sに対して斜め方向から挿入される際の干渉を回避するために逃げ部63cが切欠き形成されている。
これにより、この保持空間Sには、端子接続部21Cの先端部が保持空間Sに対して斜め方向から挿入方向沿って回動(揺動)しながら挿脱可能とされている。
即ち、図10の(b)に示す参考例に係る端子金具の端子接続部21Gのように、逃げ部63cが係合壁22の底部側における先端部65に切欠き形成されていない場合には、端子接続部21Cの先端部が保持空間Sに対して斜め方向から挿入される際に干渉して挿入しづらい。又、無理に挿入しようとした場合、高い挿入力が必要となる。
図11の(a)〜(b)に示すように、先端部が保持空間Sに対して斜め方向から挿入された端子接続部21Cは、係合壁22における上端部、係合突出部63、及び底部側先端63dが、締結接続部72の内壁に摺接し、保持空間Sに対して挿入方向沿って回動しながら挿入される。
そして、図11の(c)に示すように、係合壁22の係合突出部63が保持空間Sを貫通すると、保持空間Sを貫通した係合突出部63に締結加締め片72aの電線側側面75が当接することで係止され、接続端子70の保持空間Sからの端子接続部21Cの抜脱が規制される。また、保持空間Sへ端子接続部21Cを挿入すると、端子接続部21Cは、その両側部が保持空間Sの両側面からなる回転規制面36に当接することで、挿入方向に沿う軸線を中心とした回転が規制された状態で、接続端子70の締結接続部72に保持される。これにより、端子接続部21Cは、接続端子70に対して所定の姿勢及び位置に維持される。
更に、締結接続部72の保持空間Sを貫通する係合壁22の係合突出部63は、締結加締め片72aの電線側側面75と伴に仮係止機構61を構成している。即ち、保持空間Sを貫通した係合突出部63の端子金具側係止面63bに締結加締め片72aの電線側側面75が係止された状態では、接続端子70の保持空間Sからの端子接続部21Cの軸線方向に沿った抜脱が規制される。
係合突出部63の端子金具側係止面63bに係止された締結加締め片72aは、係合壁22の係合突出部63に対して端子接続部21Cの軸線方向には一定の保持力を有しているが、端子接続部21Cの基端部が保持空間Sに対して斜め方向へ挿入方向と反対方向に沿って回動しながら端子金具側に移動する所定以上の引抜き力が接続端子70に作用した場合には、接続端子70は端子接続部21Cから抜脱される。
このように、端子金具10Cと接続端子70は、端子接続部21Cにおける係合壁22と締結加締め片72aとが、仮係止機構61によって係脱自在な仮係止状態とされる仮係止構造を備えている。
以上、説明したように、本第2実施形態に係る端子金具10Cと接続端子70の仮係止構造によれば、端子金具10Cに接続端子70を加締め締結する前に、端子金具10Cの端子接続部21Cにおける係合壁22と接続端子70の締結加締め片72aとが、図9の(b)に示したように、仮係止機構61によって係脱自在な仮係止状態とされる。
そこで、上記第1実施形態に係る端子金具10と接続端子30の仮係止構造と同様に、端子金具10Cと複数の接続端子70とが仮係止状態とされたハーネスを工程間移動することができ、後工程で端子金具10Cに接続端子70を加締め締結することもできるので、ハーネス組立作業の作業自由度が増す。また、仮係止状態の端子金具10Cと複数の接続端子70は係脱が自在なので、仮係止状態でハーネスの導通チェックを行うことにより、端子金具10Cと接続端子70が誤接続であった場合の回路修正も容易である。
従って、仮係止機構61を有する本第2実施形態に係る端子金具10Cと接続端子70の仮係止構造によれば、係合突出部63が突設されると共に係合壁22の底部側に逃げ部63cが形成された端子接続部21Cの先端部が、接続端子70の保持空間Sに対して斜め方向から挿入方向に沿って回動しながら挿入される。
そこで、端子接続部21Cの先端部を接続端子70の保持空間Sに対して軸線方向から真直ぐに挿入する場合に比べて、係合突出部63の突出高さを高くすることができ、仮係止状態の接続端子70に対する端子接続部21Cの保持力(仮係止力)を高めることができる。また、端子接続部21Cの先端部が接続端子70の保持空間Sに挿入される際の挿入力を低くでき、スムーズな挿入が可能となる。
次に、本発明の第3実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造について説明する。なお、上記第1実施形態に係る端子金具10及び接続端子30と同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明は省略する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る端子金具10Dと接続端子80の仮係止構造を説明する斜視図であって、図13の(a)は端子金具10Dと接続端子80の斜視図、図13の(b)は端子接続部21Dに仮係止された接続端子80の要部斜視図である。
図12及び図13に示すように、本第3実施形態に係る端子金具10Dは、端子本体11Dと複数の端子接続部21Dとを有している。端子金具10Dは、導電性を有する金属板のプレス成形品である。
端子接続部21Dは、端子本体11Dの接続板部14に一体に形成されている。端子接続部21Dは、接続板部14に複数設けられている。具体的には、接続板部14に、3つの端子接続部21Dが形成されている。これらの端子接続部21Dは、固定板部12の周縁からそれぞれ幅方向に間隔をあけて放射線状に突出して延在されている。
それぞれの端子接続部21Dは、その両側部に、一方の面側である上面側へ突出する被締結加締め片である係合壁22が立設されている。これにより、それぞれの端子接続部21Dは、正面視でU字状に形成されている。
更に、端子接続部21Dにおける係合壁22の上端部における先端部には、一対の係合突出部91,93が上方に突設されている。これら係合突出部91,93は、図13の(a)に示すように、締結加締め片82aにおける接続端子の接続方向に沿う両側面85a,85bにそれぞれ対向するように、締結加締め片82aの接続方向幅W1よりも若干広い間隔S1をもって突設されている。
そして、これら係合突出部91,93は、後述する接続端子80の締結接続部82に形成される一対の締結加締め片82aにおける電線側側面85a及び端子金具側側面85bと伴に仮係止機構81を構成する。
図12に示すように、接続端子80は、電線接続部31と締結接続部82とを有している。接地用電線Dに設けられた接続端子80は、導電性を有する金属板のプレス成形品である。締結接続部82は、端子金具10Dの端子接続部21Dに加締め締結される。
接続端子80の締結接続部82は、一対の締結加締め片82aを有している。これらの締結加締め片82aは、それぞれ底部37から上方へ立ち上げられている。また、これらの締結加締め片82aは、その上端部が内側へ円弧状に湾曲されて折り返されている。
これにより、接続端子80の締結接続部82には、締結加締め片82aで囲われた保持空間Sが形成されている。この保持空間Sの両側面は、上方へ立ち上げられた締結加締め片82aによって略垂直面とされており、この両側面は、回転規制面36とされている。
この締結接続部82の保持空間Sは、正面視で端子接続部21Dにおける係合壁22の外形よりも僅かに大きく、且つ、係合突出部91,93の高さよりは低く形成されている。
そして、図13の(b)に示すように、この締結接続部82の保持空間Sに収容された接続端子80の締結加締め片82aは、端子接続部21Dの先端部に突設された一対の係合突出部91,93によって、接続方向に対して位置決めされた状態で、仮係止状態とされる。
そこで、本第3実施形態に係る端子金具10Dと接続端子80の仮係止構造では、上記第1実施形態に係る端子金具10と接続端子30の仮係止構造と同様の作用効果に加えて、端子金具10Dの係合壁22に接続端子80の締結加締め片82aを加締め締結する際の位置決め精度が向上し、接続端子80を端子金具10Dの端子接続部21Dに高精度に加締め固定することができる。なお、端子金具側側面85bに対向する係合突出部93を省略し、係合突出部91のみで接続端子80を仮係止状態とする構成とすることもできる。
次に、本発明の第3実施形態に係る端子金具10Dと接続端子80の仮係止方法を説明する。
先ず、図14の(a)に示すように、接続端子80は、締結接続部82における一対の締結加締め片82aが端子接続部21Dにおける一方の係合壁22(図中、右方の係合壁22)に対向するように180度回転された後、一対の係合突出部91,93の間(係合突出部91の基端部側)における係合壁22の上端部が一対の締結加締め片82aの間に挿入される。
そして、図14の(b),(c)に示すように、端子接続部21Dの挿入方向に沿う軸線を中心として接続端子80を図中の時計回り方向に回転し、一方の締結加締め片82aの上端部を一方の係合壁22の上端部(一対の係合突出部91,93の間)に引っ掛ける。
更に、図14の(d),(e)に示すように、一方の係合壁22の上端部を支点として接続端子80を端子接続部21Dの挿入方向に沿う軸線回りに回転する。この際、他方の締結加締め片82aの上端部は、端子接続部21Dの外周面に摺接しながら移動し、一対の締結加締め片82aの先端が拡幅方向に弾性変形する。
そして、図14の(f)に示すように、他方の締結加締め片82aの上端部が、他方の係合壁22(図中、左方の係合壁22)の上端部に引っ掛かるまで接続端子80を回転すると、接続端子80の締結加締め片82aが、締結接続部82の保持空間Sに収容される。
その結果、図13の(b)に示したように、締結接続部82の保持空間Sに収容された接続端子80の締結加締め片82aは、端子接続部21Dの先端部に突設された一対の係合突出部91,93によって、接続方向に対して位置決めされた仮係止状態となる。
即ち、係合突出部91に締結加締め片82aの電線側側面85aが当接することで係止され、接続端子80の保持空間Sからの端子接続部21Dの接続方向の移動が規制される。また、保持空間Sへ挿入された端子接続部21Dは、その両側部が保持空間Sの両側面からなる回転規制面36に当接することで、挿入方向に沿う軸線を中心とした回転が規制された状態で、接続端子80の締結接続部82に保持される。これにより、端子接続部21Dは、接続端子80に対して所定の姿勢及び位置に維持される。
このように、一対の係合突出部91,93は、締結加締め片82aの電線側側面85aと伴に仮係止機構81を構成している。即ち、係合突出部91に締結加締め片82aの電線側側面85aが係止された状態では、接続端子80の保持空間Sからの端子接続部21Dの軸線方向に沿った移動が規制される。
係合突出部91に係止された締結加締め片82aは、係合壁22の係合突出部91に対して端子接続部21Cの軸線方向には一定の保持力を有しているが、係合壁22の上端部に引っ掛かっている一方の締結加締め片82aの上端部を外して接続端子80を端子接続部21Dの挿入方向に沿う軸線回りに回転する(図14の(a)〜(f)に示した手順と逆の手順)ことで、接続端子80は端子接続部21Dから抜脱される。
このように、端子金具10Dと接続端子80は、端子接続部21Dにおける係合壁22と締結加締め片82aとが、仮係止機構81によって係脱自在な仮係止状態とされる仮係止構造を備えている。
以上、説明したように、本発明の第3実施形態に係る端子金具10Dと接続端子80の仮係止方法によれば、係合突出部91が締結加締め片82aを上方へ弾性変形させずに保持空間Sに係合壁22を収容することができるので、係合突出部91の突出高さを高くすることができ、仮係止状態の接続端子80に対する端子接続部21Dの保持力(仮係止力)を高めることができる。
また、係合壁22の上端部における係合突出部91より基端部側に締結加締め片82aの上端部を引っ掛け、被締結加締め片82aの上端部を支点として接続端子80を端子接続部21Dの挿入方向に沿う軸線回りに回転させながら一対の締結加締め片82aの先端を拡幅方向に弾性変形させて保持空間Sに係合壁22を収容することができる。そこで、接続端子80の電線側を持った軽い回転操作荷重で接続端子80の保持空間Sに係合壁22を収容して締結加締め片82aを仮係止状態とすることができる。即ち、仮係止機構81は、保持空間Sに係合壁22を収容する際の回転操作荷重が軽くされ、接続端子80の保持空間Sからの端子接続部21Dの軸線方向に沿った移動が強固に規制されるので、嵌合し易く外れ難い構造とすることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止構造について説明する。なお、上記第1実施形態に係る端子金具10及び接続端子30と同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明は省略する。
図15の(a),(b)は、本発明の第4実施形態に係る端子金具10Eと接続端子100の仮係止構造を説明する図であって、図16の(a)〜(c)は、本発明の第4実施形態に係る端子金具と接続端子の仮係止方法を説明する図である。
図15に示すように、本第4実施形態に係る端子金具10Eは、複数の端子接続部21Eを有している。但し、図15の(a)では、1つの端子接続部21Eのみを図示している。端子金具10Eは、導電性を有する金属板のプレス成形品である。
端子接続部21Eは、その両側部に、一方の面側である上面側へ突出する被締結加締め片である係合壁22が立設されている。これにより、それぞれの端子接続部21Eは、正面視でU字状に形成されている。
更に、端子接続部21Eにおける一方の係合壁22は、上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片120を有する。即ち、係合突出片120は、図15に示すように、一方の締結加締め片102a(図中、左方の締結加締め片102a)の電線側側面105にのみ当接するように、一方の係合壁22(図中、左方の係合壁22)の上端部における先端部の外側方へ先端が突出している。
そして、係合突出片120は、後述する接続端子100の締結接続部102形成される一対の締結加締め片102aにおける電線側側面105と伴に仮係止機構101を構成する。
図15の(a)に示すように、接続端子100は、電線接続部31と締結接続部102とを有している。接地用電線Dに設けられた接続端子100は、導電性を有する金属板のプレス成形品である。締結接続部102は、端子金具10Eの端子接続部21Eに加締め締結される。
接続端子100の締結接続部102は、一対の締結加締め片102aを有している。これらの締結加締め片102aは、それぞれ底部37から上方へ立ち上げられている。また、これらの締結加締め片102aは、その上端部が内側へ円弧状に湾曲されて折り返されている。
これにより、接続端子100の締結接続部102には、締結加締め片102aで囲われた保持空間Sが形成されている。この保持空間Sの両側面は、上方へ立ち上げられた締結加締め片102aによって略垂直面とされており、この両側面は、回転規制面36とされている。
この締結接続部102の保持空間Sは、正面視で端子接続部21Eにおける係合壁22の外形よりも僅かに大きく形成されている。
そして、図15の(a),(b)に示すように、この締結接続部102の保持空間Sに収容された接続端子100の締結加締め片102aは、端子接続部21Eの先端部に切り起し形成された係合突出片120によって、仮係止状態とされる。
ここで、係合突出片120は、接続端子100の保持空間Sに端子接続部21Eの先端部が挿入される際、図16の(a)〜(c)示すように、接続端子100が端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに反時計回りに90度回転されることで、一対の締結加締め片102aの間隙122を通過することができる。そこで、突出高さを高くしても、係合突出片120は低い挿入力でスムーズな挿入が可能となる。
そして、係合突出片120は、接続端子100が端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに時計回りに90度回転されることで、図15の(a),(b)示すように、一方の締結加締め片102aに交差するようにして電線側側面105に対向させられるので、端子接続部21Eの先端部に対して接続端子100を確実に仮係止状態とすることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る端子金具10Eと接続端子100の仮係止方法を説明する。
先ず、図16の(a)に示すように、接続端子100は、締結接続部102における一対の締結加締め片102aが端子接続部21Eにおける一方の係合壁22(図中、左方の係合壁22)に形成された係合突出片120に対応するように端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに反時計回りに90度回転された状態で、係合突出片120が一対の締結加締め片102aの間隙122を通過するようにして端子接続部21Eの先端部が保持空間Sに挿入される。
そして、係合突出片120は、接続端子100が端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに時計回りに90度回転されることで、保持空間Sに係合壁22が収容される。
その結果、係合突出片120は、図15の(a),(b)示したように、一方の締結加締め片102aに交差するようにして電線側側面105に対向させられるので、端子接続部21Eの先端部に対して接続端子100を確実に仮係止状態とすることができる。
即ち、係合突出片120に一方の締結加締め片102aの電線側側面105が当接することで係止され、接続端子100の保持空間Sからの端子接続部21Eの接続方向の移動が規制される。また、保持空間Sへ挿入された端子接続部21Eは、その両側部が保持空間Sの両側面からなる回転規制面36に当接することで、挿入方向に沿う軸線を中心とした回転が規制された状態で、接続端子100の締結接続部102に保持される。これにより、端子接続部21Eは、接続端子100に対して所定の姿勢及び位置に維持される。
このように、係合突出片120は、締結加締め片102aの電線側側面105と伴に仮係止機構101を構成している。即ち、係合突出片120に締結加締め片102aの電線側側面105が係止された状態では、接続端子100の保持空間Sからの端子接続部21Eの軸線方向に沿った移動が規制される。
係合突出片120に係止された締結加締め片102aは、係合壁22の係合突出片120に対して端子接続部21Eの軸線方向には一定の保持力を有しているが、端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに接続端子100が反時計回りに90度回転されることで、締結接続部102における一対の締結加締め片102aの間隙122が係合突出片120に対応するので、接続端子100は端子接続部21Eから抜脱が可能となる。
このように、端子金具10Eと接続端子100は、端子接続部21Eにおける係合壁22と締結加締め片102aとが、仮係止機構101によって係脱自在な仮係止状態とされる仮係止構造を備えている。
以上、説明したように、本発明の第4実施形態に係る端子金具10Eと接続端子100の仮係止構造及び仮係止方法では、上記第1実施形態に係る端子金具10と接続端子30の仮係止構造と同様の作用効果に加えて、一方の締結加締め片102aの電線側側面105にのみ当接する係合突出片120が一対の締結加締め片102aの間隙122を通過するようにして接続端子100の保持空間Sに端子接続部21Eの先端部が挿入されるので、係合突出片120の突出高さを高くしても低い挿入力でスムーズに端子接続部21Eの先端部を接続端子100の保持空間Sに挿入することができる。
その後、接続端子100が端子接続部21Eの挿入方向に沿う軸線回りに回転されることで、係合突出片120が一方の締結加締め片102aに交差するようにして電線側側面105に対向させられるので、端子接続部21Eの先端部に対して接続端子100が確実に仮係止状態とされる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る端子金具の接続構造及び接続方法、並びに端子金具と接続端子の仮係止構造及び仮係止方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[9]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 端子本体(11)と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部(21,21A〜21E)と、を有する端子金具(10,10A〜10E)と、
電線(接地用電線D)の端部に接続された接続端子(30,70,80,100)と、を備え、
前記接続端子には、両側部に立設されて前記端子金具に前記接続端子を加締め締結可能な一対の締結加締め片(32a,72a,82a,102a)の上端部が内側へ折り返されることによって画成された保持空間(S)が形成され、
前記端子接続部の両側部には、前記保持空間に収容される一対の被締結加締め片(係合壁22)が立設され、
前記被締結加締め片と前記締結加締め片との間には、前記被締結加締め片が前記保持空間に収容された際に前記締結加締め片を係脱自在に係止する仮係止機構(51,61,81,101)が設けられていることを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止構造。
[2] 前記仮係止機構(61)は、
前記一対の締結加締め片(72a)の電線側側面(75)に当接するように、前記一対の被締結加締め片(係合壁22)の上端部における先端部にそれぞれ突設された係合突出部(63)と、
前記端子接続部(21C)の先端部が前記保持空間(S)に対して斜め方向から挿入される際の干渉を回避するために、前記一対の被締結加締め片の底部側における先端部に切欠き形成された逃げ部(63c)と、
を有することを特徴とする上記[1]に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
[3] 前記仮係止機構(81)は、
前記締結加締め片(82a)における前記接続端子(80)の接続方向に沿う両側面(電線側側面85a及び端子金具側側面85b)にそれぞれ対向するように、前記被締結加締め片(係合壁22)の上端部における先端部に突設された一対の係合突出部(91,93)を有することを特徴とする上記[1]に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
[4] 前記仮係止機構(101)は、
一方の前記締結加締め片(102a)の電線側側面(105)にのみ当接するように、前記被締結加締め片(係合壁22)の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片(120)を有することを特徴とする上記[1]に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
[5] 上記[1]に記載の前記接続端子(30,70,80,100)における前記一対の締結加締め片(32a,72a,82a,102a)が、前記被締結加締め片(係合壁22)に加締められ、前記端子金具(10,10A〜10E)に前記接続端子が加締め締結されていることを特徴とする端子金具の接続構造。
[6] 端子本体(11)と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部(21,21A〜21E)と、を有する端子金具(10,10A〜10E)に対して、電線(接地用電線D)の端部に接続された接続端子(30,70,80,100)の一対の締結加締め片(32a,72a,82a,102a)を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片(係合壁22)に加締めて接続する端子金具(10,10A〜10E)の接続方法における端子金具と接続端子(30,70,80,100)の仮係止方法であって、
前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片を収容可能な保持空間(S)を前記接続端子に画成する工程と、
前記保持空間に前記被締結加締め片を挿入することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構(51,61,81,101)により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する工程と、を含むことを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止方法。
[7] 前記仮係止機構(81)は、前記締結加締め片(82a)の電線側側面(85a)に当接するように、前記被締結加締め片(係合壁22)の上端部における先端部に突設された係合突出部(91)を有し、
前記被締結加締め片の上端部における基端部側に前記締結加締め片の上端部を引っ掛け、前記被締結加締め片の上端部を支点として前記接続端子(80)を前記端子接続部(21D)の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間(S)に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする上記[6]に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
[8] 前記仮係止機構(101)が、一方の前記締結加締め片(102a)の電線側側面(105)にのみ当接するように、前記被締結加締め片(係合壁22)の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片(120)を有し、
前記係合突出片が前記一対の締結加締め片の間を通過するようにして前記端子接続部(21E)の先端部を前記保持空間(S)に挿入し、前記接続端子(100)を前記端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする上記[6]に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
[9] 端子本体(11)と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部(21,21A〜21E)と、を有する端子金具(10,10A〜10E)に対して、電線(接地用電線D)の端部に接続された接続端子(30,70,80,100)の一対の締結加締め片(32a,72a,82a,102a)を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片(係合壁22)に加締めて接続する端子金具(10,10A〜10E)の接続方法であって、
前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片が収容可能な保持空間(S)を前記接続端子に画成する形成工程と、
前記保持空間に前記被締結加締め片を挿入することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構(51,61,81,101)により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する仮係止工程と、
前記締結加締め片を押し潰して前記保持空間内の前記一対の被締結加締め片を加締める加締め工程と、を含むことを特徴とする端子金具の接続方法。
10 端子金具
11 端子本体
21 端子接続部
22 係合壁(被締結加締め片)
30 接続端子
32 締結接続部
32a 締結加締め片
51 仮係止機構
53 係合突出部
55 電線側側面
D 接地用電線(電線)
S 保持空間

Claims (9)

  1. 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具と、
    電線の端部に接続された接続端子と、を備え、
    前記接続端子には、両側部に立設されて前記端子金具に前記接続端子を加締め締結可能な一対の締結加締め片の上端部が内側へ折り返されることによって画成された保持空間が形成され、
    前記端子接続部の両側部には、前記保持空間に収容される一対の被締結加締め片が立設され、
    前記被締結加締め片と前記締結加締め片との間には、前記被締結加締め片が前記保持空間に収容された際に前記締結加締め片を係脱自在に係止する仮係止機構が設けられていることを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止構造。
  2. 前記仮係止機構は、
    前記一対の締結加締め片の電線側側面に当接するように、前記一対の被締結加締め片の上端部における先端部にそれぞれ突設された係合突出部と、
    前記端子接続部の先端部が前記保持空間に対して斜め方向から挿入される際の干渉を回避するために、前記一対の被締結加締め片の底部側における先端部に切欠き形成された逃げ部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
  3. 前記仮係止機構は、
    前記締結加締め片における前記接続端子の接続方向に沿う両側面にそれぞれ対向するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部に突設された一対の係合突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
  4. 前記仮係止機構は、
    一方の前記締結加締め片の電線側側面にのみ当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片を有することを特徴とする請求項1に記載の端子金具と接続端子の仮係止構造。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の前記接続端子における前記一対の締結加締め片が、前記被締結加締め片に加締められ、前記端子金具に前記接続端子が加締め締結されていることを特徴とする端子金具の接続構造。
  6. 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具に対して、電線の端部に接続された接続端子の一対の締結加締め片を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片に加締めて接続する端子金具の接続方法における端子金具と接続端子の仮係止方法であって、
    前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片を収容可能な保持空間を前記接続端子に画成する工程と、
    前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する工程と、を含むことを特徴とする端子金具と接続端子の仮係止方法。
  7. 前記仮係止機構は、前記締結加締め片の電線側側面に当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部に突設された係合突出部を有し、
    前記被締結加締め片の上端部における基端部側に前記締結加締め片の上端部を引っ掛け、前記被締結加締め片の上端部を支点として前記接続端子を前記端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする請求項6に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
  8. 前記仮係止機構が、一方の前記締結加締め片の電線側側面にのみ当接するように、前記被締結加締め片の上端部における先端部の側方へ先端が切り起し形成された係合突出片を有し、
    前記係合突出片が前記一対の締結加締め片の間を通過するようにして前記端子接続部の先端部を前記保持空間に挿入し、前記接続端子を前記端子接続部の挿入方向に沿う軸線回りに回転することで、前記保持空間に前記被締結加締め片を収容することを特徴とする請求項6に記載の端子金具と接続端子の仮係止方法。
  9. 端子本体と、前記端子本体から延在された複数の端子接続部と、を有する端子金具に対して、電線の端部に接続された接続端子の一対の締結加締め片を前記端子接続部の両側部に形成された一対の被締結加締め片に加締めて接続する端子金具の接続方法であって、
    前記接続端子の両側部に立設された前記一対の締結加締め片の上端部を内側へそれぞれ折り返すことによって、前記一対の被締結加締め片が収容可能な保持空間を前記接続端子に画成する形成工程と、
    前記保持空間に前記被締結加締め片を挿入することで前記端子接続部と前記接続端子との間に設けた仮係止機構により前記一対の締結加締め片を前記一対の被締結加締め片に着脱自在に係止する仮係止工程と、
    前記締結加締め片を押し潰して前記保持空間内の前記一対の被締結加締め片を加締める加締め工程と、を含むことを特徴とする端子金具の接続方法。
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