JP2016149278A - ワイヤーハーネス - Google Patents
ワイヤーハーネス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016149278A JP2016149278A JP2015026000A JP2015026000A JP2016149278A JP 2016149278 A JP2016149278 A JP 2016149278A JP 2015026000 A JP2015026000 A JP 2015026000A JP 2015026000 A JP2015026000 A JP 2015026000A JP 2016149278 A JP2016149278 A JP 2016149278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- connection terminal
- plate
- fastening
- terminal portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Abstract
【課題】接続端子の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】電線11に結合する接続端子2が車体側アース部材3に対しボルト締結されるワイヤーハーネスであって、接続端子2が、電線11に結合する電線結合部21と、一面側に締結ボルト4からの締結力が加わるときに他面側で相手側部材に圧接する板状に形成されるとともに、締結ボルト4の軸部4bを貫通させる貫通穴22cを有する板端子部22とを含んで構成される一方、板端子部22の一面側で板端子部22に回転可能に接触するとともに、板端子部22の周囲で車体側アース部材3に回り止め可能に係合する、回り止め係合部材23が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】電線11に結合する接続端子2が車体側アース部材3に対しボルト締結されるワイヤーハーネスであって、接続端子2が、電線11に結合する電線結合部21と、一面側に締結ボルト4からの締結力が加わるときに他面側で相手側部材に圧接する板状に形成されるとともに、締結ボルト4の軸部4bを貫通させる貫通穴22cを有する板端子部22とを含んで構成される一方、板端子部22の一面側で板端子部22に回転可能に接触するとともに、板端子部22の周囲で車体側アース部材3に回り止め可能に係合する、回り止め係合部材23が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤーハーネスの端子回り止め構造に関し、特に接続端子を電動工具等の締結手段により接続対象物に締結する場合に好適な端子回り止め構造を有するワイヤーハーネスに関する。
ワイヤーハーネスを実装する自動車等の製造ラインにおいては、ワイヤーハーネスの電線に装着された接続端子を電気接続の対象となる接続対象物に固定するに際して、電動工具等によりねじ締結、特にボルト締結することが多い。
そのような場合、電動工具等により所要の締付けトルクで回転駆動されるボルト(あるいはナット)が接続端子に当接しつつねじ回転するため、その回転中心回りにボルトと接続端子を連れ回りさせる回転モーメントが発生する場合が多い。そこで、従来、電線の損傷を未然に防止すべく、接続端子がボルトと連れ回りするのを防止することができる回り止め構造が提案されている。
この種の端子回り止め構造を有するワイヤーハーネスとしては、例えば回り止め形状を持たないアース用の接続端子とその接続対象物であるパネルとの間に、ボルトの周囲でパネルに対し回り止め可能に凹凸係合するとともに、接続端子の外周部を多点でガイドおよび位置決め保持する回り止め金具を介在させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記端子回り止め構造を有する従来のワイヤーハーネスにあっては、パネルに対し回り止め可能な回り止め金具が、回り止め形状を持たない接続端子とその接続対象のパネルとの間に介装される構成であったため、次のような未解決の課題があった。
電線の損傷が懸念されるほど大きな接続端子の回転は回り止め金具によって規制されるものの、ボルトと接続端子が摩擦するため、接続端子が多少回転してしまう。
また、回り止め金具が接続端子とパネルとの間に介装されるため、接続端子とパネルの間に余計な接触面が増えてしまい、接触抵抗が増加してしまう。
さらに、上記従来のワイヤーハーネスにあっては、回り止め金具が接続端子の外周部を多点ガイドしつつ位置決め保持する構成であったため、サイズの異なる複数種の接続端子に対して、それぞれの外周部を多点で案内保持できる複数種の回り止め金具を起工する必要があり、製造コスト高を招くという未解決の課題もあった。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされたもので、接続端子の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することを目的とし、さらには、そのワイヤーハーネスのコスト低減を図ることを目的とする。
本発明に係るワイヤーハーネスは、上記目的達成のため、電線と、前記電線に結合する接続端子と、を備え、前記接続端子が、電気接続の相手側部材に対しねじ結合する締結部材によって、前記相手側部材に締結されるワイヤーハーネスであって、前記接続端子が、前記電線に結合する電線結合部と、一面側に前記締結部材からの締結力が加わるときに他面側で前記相手側部材に圧接する板状に形成されるとともに、前記締結部材および前記相手側部材のうち雄ねじ側の部材を貫通させる貫通穴を有する板端子部と、を含んで構成される一方、前記板端子部の前記一面側で前記板端子部に回転可能に接触するとともに、前記板端子部の周囲で前記相手側部材に回り止め可能に係合する、回り止め係合部材が設けられているものである。
この構成により、本発明では、電気接続の相手側部材に対し回り止め可能な回り止め係合部材が、接続端子の板端子部と、電気接続の相手側部材に対してねじ結合する締結部材との間に介装され、接続端子の板端子部とその電気接続の相手側部材とが直接に接触することになる。したがって、電動工具等で締付け方向に回転駆動される締結部材が回り止め係合部材に摩擦したとしても、相手側部材に対し回り止めされた回り止め係合部材が接続端子を連れ回りさせることがない。また、接続端子と電気接続の相手側部材の間に余計な接触面が増えることがないので、接続端子の締結部分において接触抵抗が増加することもない。その結果、接続端子の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能となる。
本発明のワイヤーハーネスにおいては、前記回り止め係合部材が、前記板端子部の前記一面側に接触するときに前記板端子部の前記貫通穴内に回動可能に挿入される位置決め係合部を有しており、前記板端子部の周囲で前記相手側部材に回り止め可能に係合するとき、前記位置決め係合部を介して前記板端子部が前記相手側部材に対し位置決めされるようにしてもよい。
このようにすると、回り止め係合部材が、電気接続の相手側部材に対する接続端子の位置決めにも利用でき、接続端子の締結作業を容易化できることになる。しかも、同一の締結部材を用いるサイズ(外径)の異なる複数種の接続端子に対して、回り止め係合部材を共用可能となる。
本発明のワイヤーハーネスにおいては、前記回り止め係合部材が、前記電線結合部における前記電線の長さ方向で、前記位置決め係合部に対して前記電線結合部とは反対側に配置され、前記板端子部の前記他面より前記相手側部材の方に突出して該相手側部材に対し回り止め可能に係合する回り止め用係合爪を有していてもよい。
この構成により、接続端子の板端子部の組付け方向が回り止め係合部材によって制限され難くなり、接続端子の締結作業を容易化できることになる。
本発明によれば、接続端子の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができる。
さらに、本発明において、回り止め係合部材に板端子部の貫通穴側に係合する位置決め係合部を設けるようにすれば、サイズの異なる複数種の板端子部に対して回り止め係合部材を共用でき、ワイヤーハーネスの製造コストを低減させることができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図3は、本発明に係るワイヤーハーネスの第1の実施の形態を示している。なお、本実施の形態は、本発明を自動車に実装されるアース接続用の接続端子を有するワイヤーハーネスに適用するものであるが、本発明は、アース接続用以外の接続端子を有する場合にも勿論適用できる。また、ここでは、接続端子の主要部を円形の板端子部として例示するが、多角形その他の非円形の場合にも適用できる。
図1ないし図3は、本発明に係るワイヤーハーネスの第1の実施の形態を示している。なお、本実施の形態は、本発明を自動車に実装されるアース接続用の接続端子を有するワイヤーハーネスに適用するものであるが、本発明は、アース接続用以外の接続端子を有する場合にも勿論適用できる。また、ここでは、接続端子の主要部を円形の板端子部として例示するが、多角形その他の非円形の場合にも適用できる。
図1(a)および図1(b)に示すように、第1の実施の形態のワイヤーハーネスは、絶縁被覆された電線11を主要部とするワイヤーハーネス本体1と、その電線11の一端側に圧着接続された丸形の板端子である接続端子2とを含んで構成されている。
ワイヤーハーネス本体1は、電線11以外の図示しない複数の電線を含んで構成されていてもよいが、図中には電線11のみ図示している。
電線11は、例えば軟銅線(導体)からなる芯線部11aと、その芯線部11aを長さ方向のほぼ全域で絶縁被覆する被覆材11bとを有する被覆電線である。この電線11は、接続端子2が圧着された一端側とは逆の他端側で、例えば図外の車両用の補機(車両用電装品の一部)に接続されている。
接続端子2は、電気接続の相手側部材である車体側アース部材3に対して、締結ボルト4(締結部材)によって締結されている。
この接続端子2は、電線11の芯線部11aに結合する電線結合部21と、この電線結合部21と一体に形成された板端子部22とによって構成されている。また、接続端子2には、板端子部22に隣接するように回り止め係合部材23が付設されている。
電線結合部21は、電線11の端部を被覆剥ぎして露出させた芯線部11aの端部に圧着させるかしめ(以下、圧着かしめという)がなされたワイヤバレル部となっており、電線11の芯線部11aに強固に結合されている。なお、電線結合部21は、ワイヤバレル部に隣接して電線11の端部を被覆材11bと共に保持するよう圧着かしめされた樹脂バレル部が併設されたものであってもよい。
板端子部22は、図1(a)中の上面22a側(一面側)に同図中で下向きの加圧力が加わるときに、図1(a)中の下面22b側(他面側)で車体側アース部材3に圧接する板状に形成されている。
図1(b)に示すように、板端子部22は、車体側アース部材3のボルト穴32にねじ結合する締結ボルト4の頭部4aからの締結力によって、車体側アース部材3側に加圧されるようになっている。そして、板端子部22は、締結ボルト4および車体側アース部材3のうち雄ねじ側の部材、例えば締結ボルト4を貫通させる貫通穴22cを有している。
回り止め係合部材23は、板端子部22の上面22a側で板端子部22に平行にかつ回転可能に接触する円環状板部分23aと、板端子部22の周囲で車体側アース部材3の四角形(例えば長方形)の凹部31に回り止め可能に凹凸係合する回り止め用係合爪23bとを含んで構成されている。
より具体的には、接続端子2の板端子部22は、導電性のよい金属板を材料としてプレス加工された部品であり、丸形座金状(円環板状)に形成されたその先端部の下面22bが、電気接続用の略円環板状の接続面となっている。
車体側アース部材3は、自動車の車体のうちアースポイントとなる部位を形成する部材であり、図1(a)および図1(b)中では厚板状に示しているが、より薄い車体パネルやそれに支持された任意の形状の導電性の部材等であってもよい。また、凹部31は、円環状板部分23aの周囲に位置するよう車体パネルに形成された貫通穴でもよい。
回り止め係合部材23は、例えば板端子部22よりも薄い金属板で形成されているが、厚さは特に限定されない。この回り止め係合部材23は、板端子部22と同一材質の導電性金属で形成されてもよいし、板端子部22と異なる金属で形成されてもよい。また、回り止め係合部材23は、硬質な樹脂等で形成されてもよく、導電性がなくてもよい。
回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bは、円環状板部分23aと一体に形成された略短冊状のもので、その基端側で円環状板部分23aに支持されている。回り止め用係合爪23bは、円環状板部分23aに対し略直交する方向に曲げ加工されており、回り止め係合部材23に回転方向については比較的高剛性になっている。
また、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bの先端は、板端子部22の下面22b(他面)よりも更に車体側アース部材3側に突出して、車体側アース部材3の凹部31内に挿入され、車体側アース部材3に対して回り止め可能に凹凸係合している。
回り止め用係合爪23bの先端が車体側アース部材3の凹部31内に挿入されたとき、回り止め係合部材23が車体側アース部材3に対して概ね位置決め可能になるように、回り止め用係合爪23bの横断面形状および凹部31の開口形状は、略長方形をなしている。回り止め用係合爪23bの先端が凹部31の内奥側に達したときに両者がさほどがたつきなく嵌合するようにしてもよい。
回り止め係合部材23は、さらに、円環状板部分23aが板端子部22の上面22aに接触するときに、板端子部22の貫通穴22c内に挿入される位置決め係合部23pを有している。そして、回り止め係合部材23は、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bが板端子部22の周囲で車体側アース部材3に回り止め可能に係合するとき、板端子部22の貫通穴22cの内方側で板端子部22に回動可能に係合する位置決め係合部23pを介して、板端子部22を車体側アース部材3に対して締結ボルト4の回転中心位置(ボルト穴32の中心)付近に位置決めできるようになっている。
板端子部22の貫通穴22cに対する位置決め係合部23pの挿入深さは、板端子部22の板厚以下である。
位置決め係合部23pは、また、電線結合部21における電線11の長さ方向において、回り止め用係合爪23bと電線結合部21との間に位置するように配置されている。すなわち、電線結合部21における電線11の長さ方向において、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bは、この位置決め係合部23pに対して、電線結合部21とは反対側に配置されている。ただし、回り止め用係合爪23bは、車体側アース部材3の凹部31と回り止め可能に凹凸係合する位置が、円環状板部分23aの外周面半径よりも十分に大きい半径位置にある場合には、前記反対側でなく、位置決め係合部23pと電線結合部21の間に配置されてもよい。
図2に下面図で示すように、回り止め係合部材23の位置決め係合部23pは、板端子部22の貫通穴22cの内周壁面22iに沿って形成されており、その内周壁面22iの周方向に等間隔に離間する複数、例えば3つの係合片23p1、23p2、23p3によって構成されている。
これら係合片23p1、23p2、23p3は、締結ボルト4の軸部4b(雄ねじ側の部材)の外径よりも大径の内周壁面23iを形成するように形成されており、例えば円環状板部分23aの板厚よりも十分に薄くなっている。
なお、板端子部22の貫通穴22cの内周壁面がテーパ状になっている場合、あるいは、下面22b側でその内周壁面に面取りや段付き凹部(例えばざぐり)が形成されている場合等には、回り止め係合部材23の位置決め係合部23pが板端子部22の貫通穴22c内に回転自在に係合し、かつ、抜け難くなるように、先端部外周を拡径させた形状となっていてもよい。また、車体側アース部材3のボルト穴32の入口部に形成される面取り等の形成範囲内で、回り止め係合部材23の位置決め係合部23pの先端が板端子部22の下面22b側に突出したり放射外方向に曲がったりしてもよい。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態のワイヤーハーネスを製造する際には、ワイヤーハーネス本体1の電線11の端部が被覆剥ぎされて芯線部11aの端部が露出され、少なくともこの芯線部11aの端部が接続端子2の電線結合部21に結合される。
このワイヤーハーネスを車両に実装する際には、まず、図1(a)に示すように、回り止め係合部材23を車体側アース部材3に対し回り止め可能に凹凸係合させるように配置する。また、その配置の際に、あるいは、それに先立って、回り止め係合部材23の位置決め係合部23pを板端子部22の貫通穴22c内に挿入し、板端子部22と回り止め係合部材23を貫通穴22cの内方側で回動可能に係合させる。
これにより、図1(b)に示すように、車体側アース部材3上において、回り止め係合部材23が、位置決め係合部23pを介して、板端子部22を車体側アース部材3に対して締結ボルト4の回転中心位置付近に位置決めする状態となる。
次いで、締結ボルト4をボルト穴32に挿入し、締結ボルト4の頭部4aに電動工具等を係合させて、締結ボルト4を締付け方向に回転させる。
このとき、車体側アース部材3に対し回り止め可能な回り止め係合部材23が、接続端子2の板端子部22と車体側アース部材3に対しねじ結合する締結ボルト4の頭部4aとの間に介装されているので、接続端子2の板端子部22とその電気接続の相手側である車体側アース部材3とが直接に圧接することになる。
また、電動工具等により締結ボルト4を締結する作業を行う際に締結ボルト4が回り止め係合部材23に摩擦しても、車体側アース部材3に対し回り止めされた回り止め係合部材23が回転しないので、この回り止め係合部材23と車体側アース部材3の間に位置する接続端子2が連れ回りすることがない。
さらに、接続端子2と車体側アース部材3の間に余計な接触面が増えることがないので、接続端子2と車体側アース部材3の接続部分における接触抵抗が増加することもない。
その結果、接続端子2の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能となる。
加えて、本実施形態においては、回り止め係合部材23が、板端子部22の一面側に接触するときに板端子部22の貫通穴22c内に回動可能に挿入される位置決め係合部23pを有しているので、回り止め係合部材23が、車体側アース部材3に対する接続端子2の板端子部22の位置決めにも利用できることになり、接続端子2の締結作業を容易化できることになる。
また、本実施形態では、回り止め係合部材23が、電線結合部21での電線長さ方向で、位置決め係合部23pに対して電線結合部21とは反対側に配置され、車体側アース部材3に対し回り止め可能に係合する回り止め用係合爪23bを有しているので、接続端子2の板端子部22の組付け方向が回り止め係合部材23によって制限され難くなる。
したがって、例えば図3(a)ないし図3(c)に端子上面図で示すように、車体側アース部材3に回り止め係合した回り止め係合部材23に対してワイヤーハーネス配索時における板端子部22の長手方向が相違する複数種の配索形態について、接続端子2が装着された電線11を共用できることになる。よって、接続端子2の締結作業を容易化できるとともに、ワイヤーハーネスの汎用性向上と製造コスト低減を図ることができる。
しかも、回り止め係合部材23が、同一の締結ボルト4を用いるサイズ(外径)の異なる複数種の板端子部22に対しても共用できるので、その点からも、ワイヤーハーネスの汎用性向上と製造コスト低減を図ることができることとなる。
このように、本実施形態においては、接続端子2と車体側アース部材3の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができ、さらに、そのワイヤーハーネスのコスト低減を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける回り止め係合部材の構成を示している。
図4(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける回り止め係合部材の構成を示している。
なお、以下に説明する各実施の形態は、上述の第1の実施の形態とは端子金具の形状もしくはその回り止め係合の仕方が相違するものの、他の構成については第1の実施の形態と同一または類似である。したがって、以下、第1の実施の形態と同一または類似する構成については図1ないし図3に示した第1の実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いつつ、第1の実施の形態との相違点について説明する。
第2の実施の形態においては、図4(a)に示すように、第1の実施の形態の回り止め係合部材23に代えて、回り止め係合部材33を用いるものである。
回り止め係合部材33は、板端子部22の上面22aに接触する円環状板部分33aと、基端側で円環状板部分33aに一体に結合された回り止め用係合爪33bと、円環状板部分33aが板端子部22の上面22aに接触するときに板端子部22の貫通穴22c内に挿入される位置決め係合部33pとを有している。
ここで、位置決め係合部33pは、板端子部22の貫通穴22cの内周壁面に沿う短円筒状に形成されている。また、板端子部22の貫通穴22cに対する位置決め係合部33pの挿入深さは、板端子部22の板厚以下である。
位置決め係合部33pは、板端子部22の貫通穴22c内に挿入されたとき、その外周全域で貫通穴22cの内周壁面に回動可能に係合し得るものとなっている。そして、回り止め係合部材33は、回り止め用係合爪33bの先端部が車体側アース部材3に回り止め可能に係合するとき、位置決め係合部33pを介して、板端子部22を車体側アース部材3に対してボルト穴32の中心付近に位置決めできるようになっている。
本実施形態においても、第1の実施の形態と同様に、接続端子2と車体側アース部材3の締結部分における接触抵抗を増加させることなく、電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができる。
(第3の実施の形態)
図4(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける回り止め係合部材の構成を示している。
図4(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける回り止め係合部材の構成を示している。
第3の実施の形態においては、図4(b)に示すように、第1の実施の形態の回り止め係合部材23に代えて、回り止め係合部材43を用いるものである。
回り止め係合部材43は、板端子部22の上面22aに接触する円環状板部分43aと、基端側で円環状板部分43aに一体に結合された回り止め用係合爪43bと、円環状板部分43aが板端子部22の上面22aに接触するときに板端子部22の貫通穴22c内に挿入される短円筒状の位置決め係合部43pとを有している。
この位置決め係合部43pは、板端子部22の貫通穴22cの内方に挿入されたとき、その外周全域で板端子部22の貫通穴22cの内周壁面に回動可能に係合し得るものとなっている。そして、回り止め係合部材43は、回り止め用係合爪43bの先端部が車体側アース部材3の凹部31に回り止め可能に凹凸係合するとき、位置決め係合部43pを介して、板端子部22を車体側アース部材3に対してボルト穴32の中心付近に位置決めできるようになっている。
本実施形態においても、第1の実施の形態と同様に、接続端子2と車体側アース部材3の締結部分における接触抵抗を増加させることなく、電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができる。
(第4の実施の形態)
図5(a)および図5(b)は、本発明の第4の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける接続端子の締結部付近の構成を示している。
図5(a)および図5(b)は、本発明の第4の実施の形態に係るワイヤーハーネスにおける接続端子の締結部付近の構成を示している。
第4の実施の形態においては、図5(a)および図5(b)に示すように、第1の実施の形態の接続端子2に代えて接続端子52を用いるものであり、その接続端子52を第1の実施の形態の車体側アース部材3に代わる車体側アース部材53に接続するようになっている。なお、回り止め係合部材23は、第1の実施の形態と同様のものである。
本実施形態においては、接続端子52は、電線結合部61および板端子部22を含んで構成されるが、電線結合部61に、電線11の芯線部11aの端部に圧着かしめされたワイヤバレル部61aと、ワイヤバレル部61aに隣接して電線11の端部を被覆材11bと共に保持するよう圧着かしめされた樹脂バレル部61bとを有している。
また、車体側アース部材53は、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bを締結ボルト4の締付け回転方向に突き当て係合可能な側壁面53aを有している。
本実施形態においても、第1の実施の形態と同様に、接続端子52と車体側アース部材53の締結部分における接触抵抗を増加させることなく、電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができる。
なお、上述の各実施の形態では、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bは、車体側アース部材3の凹部31に回り止め可能に凹凸係合するか、車体側アース部材53の側壁面53aに対して締結ボルト4の締付け回転方向に突き当て係合するものとしたが、回り止め用係合爪23bは、車体パネルの貫通穴の内周壁面部に係合する回り止め係合部分であってもよいし、車体側アース部材3に対しストッパピンやストッパねじ等で拘束または締結される回り止め係合部分であってもよい。
すなわち、回り止め用係合爪23bは、回り止め係合部材23を車体側アース部材3に対して回り止め可能なものであれば、特に電気接続の相手側部材に対する係合の仕方が限定されるものではない。
また、回り止め係合部材23の回り止め用係合爪23bは、1つ設けられればよいが、複数設けられてもよい。また、回り止め用係合爪23bは、板端子部22より車体側アース部材3側に突出曲げ形状を有するものとしたが、車体側アース部材3との締付け回転方向への係合点の高さに応じて、回り止め用係合爪23bが円環状板部分23aと同一高さもしくは円環状板部分23aより上方側で、車体側アース部材3に回り止め可能に係合する場合も考えられる。
以上説明したように、本発明は、接続端子の締結部分における接触抵抗を増加させることなく電動工具等の締結手段を用いても接続端子を確実に回り止め可能なワイヤーハーネスを提供することができるものであり、接続端子を電動工具等の締結手段により接続対象物(電気接続の相手側部材)に締結するワイヤーハーネス全般に有用である。
1 ワイヤーハーネス本体
2、52 接続端子
3、53 車体側アース部材
4 締結ボルト(雄ねじ側の部材)
11 電線
21、61 電線結合部
22 板端子部
22a 上面(一面)
22b 下面(他面)
22c 貫通穴
23、33、43 回り止め係合部材
23a、33a、43a 円環状板部分
23b、33b、43b 回り止め用係合爪
23i 内周壁面
23p、33p、43p 位置決め係合部
23p1、23p2、23p3 係合片
31 凹部
32 ボルト穴
53a 側壁面
2、52 接続端子
3、53 車体側アース部材
4 締結ボルト(雄ねじ側の部材)
11 電線
21、61 電線結合部
22 板端子部
22a 上面(一面)
22b 下面(他面)
22c 貫通穴
23、33、43 回り止め係合部材
23a、33a、43a 円環状板部分
23b、33b、43b 回り止め用係合爪
23i 内周壁面
23p、33p、43p 位置決め係合部
23p1、23p2、23p3 係合片
31 凹部
32 ボルト穴
53a 側壁面
Claims (3)
- 電線と、前記電線に結合する接続端子と、を備え、前記接続端子が、電気接続の相手側部材に対しねじ結合する締結部材によって、前記相手側部材に締結されるワイヤーハーネスであって、
前記接続端子が、前記電線に結合する電線結合部と、一面側に前記締結部材からの締結力が加わるときに他面側で前記相手側部材に圧接する板状に形成されるとともに、前記締結部材および前記相手側部材のうち雄ねじ側の部材を貫通させる貫通穴を有する板端子部と、を含んで構成される一方、
前記板端子部の前記一面側で前記板端子部に回転可能に接触するとともに、前記板端子部の周囲で前記相手側部材に回り止め可能に係合する、回り止め係合部材が設けられていることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記回り止め係合部材が、前記板端子部の前記一面側に接触するときに前記板端子部の前記貫通穴内に回動可能に挿入される位置決め係合部を有しており、前記板端子部の周囲で前記相手側部材に回り止め可能に係合するとき、前記位置決め係合部を介して前記板端子部が前記相手側部材に対し位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
- 前記回り止め係合部材が、前記電線結合部における前記電線の長さ方向で、前記位置決め係合部に対して前記電線結合部とは反対側に配置され、前記板端子部の前記他面より前記相手側部材の方に突出して該相手側部材に対し回り止め可能に係合する回り止め用係合爪を有していることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026000A JP2016149278A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | ワイヤーハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015026000A JP2016149278A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | ワイヤーハーネス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016149278A true JP2016149278A (ja) | 2016-08-18 |
Family
ID=56688442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015026000A Pending JP2016149278A (ja) | 2015-02-13 | 2015-02-13 | ワイヤーハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016149278A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024060919A1 (zh) * | 2022-09-20 | 2024-03-28 | 杭州天铭科技股份有限公司 | 线束连接部件及继电器 |
-
2015
- 2015-02-13 JP JP2015026000A patent/JP2016149278A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024060919A1 (zh) * | 2022-09-20 | 2024-03-28 | 杭州天铭科技股份有限公司 | 线束连接部件及继电器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5186186B2 (ja) | シールドシェルの取付構造 | |
US8105121B2 (en) | Ground terminal fitting with a clamping section touching a ground member | |
EP3032654B1 (en) | Electrical connector assembly and connection arrangement | |
US7399922B2 (en) | Wiring fixing member | |
US10483665B2 (en) | Ground terminal and wire harness | |
WO2017104366A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2015079988A1 (ja) | アース端子 | |
US9184516B2 (en) | Connection structure for ground terminal fitting | |
US9231312B2 (en) | Terminal-wire assembly | |
JP5521469B2 (ja) | 端子接続構造 | |
JP2009165229A (ja) | アース接続具 | |
WO2015122270A1 (ja) | ジョイントコネクタおよびワイヤーハーネス | |
JP2008282556A (ja) | シールドコネクタ | |
JP2016149278A (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP2018157681A (ja) | 導電部材の固定構造 | |
WO2014061797A1 (ja) | 接続端子 | |
KR100859907B1 (ko) | 전선 연결 장치 | |
JP4877219B2 (ja) | シールド線の端末処理構造 | |
JP2017199650A (ja) | 端子金具の接続構造及び接続方法 | |
JP2012038557A (ja) | 端子接続構造 | |
JP6156265B2 (ja) | アース端子 | |
JP2016006733A (ja) | 組合せ端子金具 | |
JP2019009010A (ja) | シールド付き電線用コネクタ | |
JP6447433B2 (ja) | 端子カバー | |
WO2017002581A1 (ja) | 組合せ端子金具 |