JP5521469B2 - 端子接続構造 - Google Patents

端子接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5521469B2
JP5521469B2 JP2009227555A JP2009227555A JP5521469B2 JP 5521469 B2 JP5521469 B2 JP 5521469B2 JP 2009227555 A JP2009227555 A JP 2009227555A JP 2009227555 A JP2009227555 A JP 2009227555A JP 5521469 B2 JP5521469 B2 JP 5521469B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
nut
terminal
guide hole
terminal block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009227555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011076886A (ja
Inventor
雅文 宇野
宏樹 平井
知之 坂田
昌昭 小林
知一 柏田
長 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2009227555A priority Critical patent/JP5521469B2/ja
Publication of JP2011076886A publication Critical patent/JP2011076886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5521469B2 publication Critical patent/JP5521469B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、端子接続構造に関する。
従来、ボルトを用いた端子接続構造として、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このものは、端子台にナットを設け、このナットにボルトを締め込むことにより、電線側端子と機器側端子とをボルト締結するようにしている。このようなボルト締結構造においては、ボルトが正規の締め込み方向に対して斜め方向に締め込まれる、いわゆる斜め締めが発生する場合がある。斜め締めが発生すると、端子同士が接続不良となり、接続信頼性が低下してしまう。
そこで、下記特許文献2に記載のように、ボルト締結後にカバーを取り付けることにより、斜め締めを検知できるようにしたものなどが知られている。しかしながら、このものは、ボルトの締結方法自体を改善したものではなく、根本的に斜め締めの問題を解決したものではない。
その点、下記特許文献3に記載のものは、ボルト締結部の上方にボルト誘導部を立ち上げて形成し、このボルト誘導部の内周面をテーパ状に形成することで、ボルトをナット側に誘導するテーパ面を形成し、このテーパ面によってボルトが正規の締め込み方向に誘導されるようにしたものである。これにより、ボルトの斜め締めを防ぐようにしている。
特開2006−4733号公報 特開2003−9351号公報 特開2000−332446号公報
しかしながら、上記特許文献3のものは、テーパ面によってボルトが案内された位置からボルトがナットに螺合し始める位置までボルトを手動で押し込む必要があり、この間に不用意な力がボルトにかかることで、ボルトの斜め締めが発生するおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ボルトの斜め締めを確実になくすことを目的とする。
本発明の端子接続構造は、機器側に接続された端子と電線側に接続された端子とからなる端子群と、機器側ケースに固定され、端子群が重ねて配置される端子台と、端子台に回り止めされた状態で組み付けられたナットと、ナットに螺合するボルトと、ボルトに設けられ、同ボルトの締め込みに伴って端子群をナットに押さえ付けることで端子群を端子台に締結する押さえ面と、ナットよりもボルトの締め込み方向手前側にてボルトに螺合可能とされ、ボルトを締め込むことで同ボルトをナットに誘導し螺合させる誘導孔とを備えており、前記ボルトは、前記誘導孔に螺合する大径部と、この大径部よりも小径に形成されて前記誘導孔に螺合しない小径部とを備えて構成され、前記大径部が前記誘導孔を通過して前記小径部が前記誘導孔に挿通した状態で前記ボルトの締め込みが完了する構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、誘導孔に螺合したボルトを締め込むことで、ボルトをナットに誘導し螺合させることができる。すなわち、誘導孔によってボルトが案内された状態を維持したままボルトがナットに螺合し始めるため、ボルトの斜め締めを確実になくすことができる。
また、大径部が誘導孔とナットの双方に螺合した状態では、誘導孔とナットとの間隔L1は、大径部に形成されたねじ山のピッチの整数倍に等しくなる。ここで、間隔L1が、自然状態における誘導孔とナットとの間隔L2と一致しない場合には、誘導孔に対してボルトの軸方向に応力がかかることになる。その点、上記構成によると、ボルトの締め込みが完了した時点で誘導孔に小径部が挿通されるため、誘導孔に応力がかかることはない。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい
誘導孔に螺合したボルトにおいて誘導孔と端子台との間には、固定ワッシャが取り付け固定されており、この固定ワッシャにおけるナットとの対向面が押さえ面とされている構成としてもよい。
このような構成によると、ボルトの径寸法を誘導孔に螺合する部分とナットに螺合する部分とで同じにすることができる。固定ワッシャの取り付け固定方法は、ボルトを誘導孔に螺合させ、この誘導孔からナット側に突き出たボルトに対して固定ワッシャを装着することで行われる。
端子台を機器側ケースに固定する機器側ハウジングを備え、この機器側ハウジングは、誘導孔と端子台との間でボルトの締め込み方向と交差する方向に開口する形態をなしている構成としてもよい。
このような構成によると、機器側ハウジングにおける誘導孔と端子台との間がボルトの締め込み方向と交差する方向に開口しているため、この開口からボルトに対して固定ワッシャを取り付けやすいという利点がある。
誘導孔を構成するボルト誘導部を備え、このボルト誘導部は、ナットとボルトの頭部との間に配置されており、ボルトの締め込みが完了した状態では、ボルトの頭部がボルト誘導部と非接触である構成としてもよい。
このような構成によると、ボルトの締め込みが完了した時点でボルトの頭部がボルト誘導部に接触しないため、ボルト誘導部に応力がかかることはない。
端子台においてナットを収容するナット収容部には、ナットを遊動可能に支持する弾性部材が装着されている構成としてもよい。
このような構成によると、ボルトの締め込み方向にナットの軸心が配置されていない場合であっても、弾性部材を撓み変形させることによってボルトの位置を調整することができる。
端子台には、同端子台に組み付けられたナットを抜け止めするナットリテーナが装着されており、端子群の一方の端子は、ナットリテーナを抜け止めした状態で端子台に締結されている構成としてもよい。
このような構成によると、一方の端子を端子台に締結することでナットリテーナが抜け止めされるため、ナットリテーナと一方の端子とによってナットを二重に抜け止めすることができる。
本発明によれば、ボルトの斜め締めを確実になくすことができる。
機器側コネクタとシールドコネクタの斜視図 機器側コネクタが機器側ケースに取り付けられた状態を示した斜視図 ボルトの締め込み途中の状態を示した正面図 ボルトの締め込みが完了した状態を示した正面図 図3におけるA−A線断面図 図4におけるB−B線断面図 ボルトの大径部に対して固定ワッシャを取り付け固定する様子を示した断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図7の図面を参照しながら説明する。本実施形態における端子接続構造では、図1に示すように、機器側コネクタ10と電線側コネクタ30を接続する場合を例示している。機器側コネクタ10は、自動車用のインバータなどの機器(図示せず)と一体に形成されており、この機器は、図2に示すように、機器本体を収容してなる機器側ケース20を備えた構成とされている。この機器側ケース20は金属製で、自動車のボディ(図示せず)に固定されている。
機器側コネクタ10は合成樹脂製の機器側ハウジング11を有している。機器側ハウジング11の両側面には、機器側ケース20に対する取付部17が張り出し形成されている。取付部17には、ボルト孔が貫通形成されており、このボルト孔にボルト(図示せず)を挿入して機器側ケース20に締め込むことにより、機器側コネクタ10が機器側ケース20に固定されている。また、機器側ケース20には、図5に示すように、取付孔25が貫通形成されており、この取付孔25を介して電線側コネクタ30が機器側コネクタ10に接続されている。
電線側コネクタ30は合成樹脂製の電線側ハウジング31を有している。電線側ハウジング31は、図1に示すように、横長の長円形状をなす嵌合部33を備えており、この嵌合部33の内部に、複数の電線側端子32が装着されている。各電線側端子32の先端は、嵌合部33の嵌合面から前方に突出する態様で装着されており、この突出した部分には、ボルト挿通孔34が貫通形成されている。
嵌合部33の外周面には、取付溝33Aが周設されており、この取付溝33Aにシールリング80が嵌着される。シールリング80は、図5に示すように、取付溝33Aと取付孔25の内周面との双方に対して密着しており、取付孔25と嵌合部33との間から機器側ケース20の内部側に水が浸入することを規制している。なお、嵌合部33の嵌合面において隣り合う電線側端子32の間には、仕切壁35が前方に突出して形成されており、この仕切壁35により電線側端子32同士が接触して短絡することが規制されている。
電線側ハウジング31を覆う位置には、金属製のシールドシェル36が装着されている。シールドシェル36における機器側ケース20との対向縁には、取付部37が全周方向に亘って張り出し形成されている。この取付部37には、ボルト孔が貫通形成されており、このボルト孔にボルト(図示せず)を挿入して機器側ケース20に締め込むことにより、シールドシェル36が機器側ケース20に対して導通可能に接続、固定されている。
シールドシェル36において電線側ハウジング31を覆う筒状の本体部38には、導電路に沿って複数の電線(図示せず)を一括して覆う編組線(図示せず)が圧着接続されるようになっている。圧着にあたっては、編組線を覆うようにしてカシメリング(図示せず)を配置し、このカシメリングを本体部38に対してかしめ付けることによって行う。
機器側ハウジング11は、図1ないし図2に示すように、略方形のブロック状をなしており、機器側ハウジング11の内部には、複数の端子収容部12が機器側ケース20の内外方向に貫通形成されている。各端子収容部12は、隔壁13によって区画されている。機器側ハウジング11において各端子収容部12の天井面を構成する部分は、ボルト誘導部14とされており、各端子収容部12の底面側を構成する部分は、端子台15とされている。
端子収容部12の内部には、電線側端子32が進入可能とされている。このため、嵌合部33を取付孔25に嵌合すると、電線側端子32が端子収容部12の内部に進入するようになっている。また、隔壁13には、電線側ハウジング31の仕切壁35を収容する貫通孔13Aが貫通形成されている。このため、図2に示すように、嵌合部33を取付孔25に嵌合した状態では、貫通孔13Aに仕切壁35が収容される。
端子台15には、図5に示すように、ナット40を収容するナット収容部16が設けられている。ナット収容部16は、機器側ケース20の内部側に開口する形態をなしており、この開口を通してナット40がナット収容部16に装着されるようになっている。ナット40は、ナット収容部16の内部において回り止めされた状態で装着されている。
また、ナット収容部16の内壁面においてナット40の底面側から側面側にかけての範囲には、可撓性を有するクッション材60が貼設されている。これにより、ナット40は、クッション材60が撓み変形することにより、ナット収容部16の内部において遊動可能に支持されている。さらに、ナット収容部16において機器側ケース20の内部側に開口した部分(以下、開口部という)には、ナットリテーナ70が装着されている。このナットリテーナ70は、図示しない保持手段によってナット収容部16の開口部に保持されており、これにより、ナット40の抜け止めが図られている。
端子台15(ボルト誘導部14と対向する部分)には、機器側端子21が装着されている。機器側端子21は図5に示すように、端子台15を上下方向から挟むようにして略コの字状に形成された電線側接続部21Aと、端子台15から下方に延びる形態をなす機器側接続部21Bとを一体に備えて構成されている。電線側接続部21Aには、ボルト挿通孔22が貫通形成されており、機器側接続部21Bには、バスバー接続孔23が貫通形成されている。このバスバー接続孔23には、機器に連なる機器側バスバーがボルト締結されるようになっている。
端子台15の下部には、上下方向に撓み可能なランス15Aが形成されている。このランス15Aは、機器側ケース20の内部側に向けて片持ち状に突出する形態をなしている。ランス15Aの先端には、下方に突出する係止突部15Bが形成されている。この係止突部15Bは、電線側接続部21Aの下面部に貫通形成された係止孔24に嵌り込んで水平方向に係止している。このため、端子台15に装着された機器側端子21は、係止突部15Bが係止孔24に係止することにより、端子台15から外れることが規制されている。
さて、ボルト誘導部14には、図5に示すように、誘導孔14Aが貫通形成されており、この誘導孔14Aの内周面には雌ねじが形成されている。この誘導孔14Aには、ボルト50が螺合可能とされている。ボルト50は、頭部51と、頭部51の下方に突出して形成された軸部とからなり、この軸部は、雄ねじが形成されていない小径部54と、雄ねじが形成されている大径部52とから構成されている。小径部54は、大径部52よりも小径に形成され、かつ、頭部51と大径部52との間に配置されている。また、大径部52の途中には固定ワッシャ53が大径部52に対してほぼ回転不能に装着されている。大径部52は、誘導孔14Aの軸方向に延びる垂直姿勢で誘導孔14Aに螺合可能となっている。
大径部52において固定ワッシャ53が装着される位置には、図7に示すように、切り込み55が周設されており、この切り込み55が設けられることにより断面円形をなす係合軸56が形成されている。一方、固定ワッシャ53には、係合軸56を収容可能とする係合凹部57が形成されており、係合凹部57の開口縁における対向部は、それぞれ係合突部58とされている。このため、固定ワッシャ53は、大径部52を誘導孔14Aに嵌合させた後、係合軸56を係合凹部57に挿入し、両係合突部58を係合軸56に係止させることにより、大径部52に対してほぼ回転不能に取り付け固定される。
一方、端子台15の上部には、図5に示すように、下から順に、機器側端子21と電線側端子32とが重ねて配置されており、機器側端子21のボルト挿通孔22と電線側端子32のボルト挿通孔34とが上下方向に整合して配置されている。さらに、ナット40の螺合孔41についても両ボルト挿通孔22,34と上下方向に整合して配置されている。したがって、誘導孔14Aを両ボルト挿通孔22,34と上下方向に整合して配置することにより、ボルト50の締め込みに伴って大径部52が両ボルト挿通孔22,34を通過して、ナット40の螺合孔41に螺合することになる。
ここで、ナット40の螺合孔41がボルト50の大径部52に対して位置ずれしていた場合、すなわち図5においてナット40の螺合孔41の軸心を通る軸線をP2とし、ボルト50の大径部52の軸心を通る軸線をP1としたときに、P1とP2が径方向に位置ずれしていた場合は、大径部52の先端に形成されたテーパ状の誘導面52Aが螺合孔41の開口縁に摺接し、ナット40が水平方向に移動して正規の締結位置に案内される。また、ボルト50は誘導孔14Aによって垂直方向に案内され、ナット40の螺合孔41に対して垂直姿勢で進入するため、ボルト50がナット40に対して斜め締めされることがない。このとき、大径部52が誘導孔14Aに螺合した状態で、大径部52の先端がナット40の螺合孔41に螺合し始めるため、ボルト50がナット40に対して斜め締めされることを確実に規制できるようになっている。
しかしながら、大径部52がナット40と誘導孔14Aの二ヶ所で螺合した場合、ナット40と誘導孔14Aとの間隔が大径部52のねじ山のピッチに基づいて決定されてしまうため、ボルト誘導部14に対してボルト50の締め込み方向に応力がかかることが考えられる。その点、本実施形態ではボルト50の締め込みが完了する時点では大径部52が誘導孔14Aを通過して小径部54が誘導孔14Aに進入しているため、ボルト誘導部14にかかる応力を解放することができる。つまり、大径部52が誘導孔14Aと螺合孔41の二ヶ所で螺合したままボルト50の締め込みが完了することはないように構成されている。
また、ボルト50の締め込み完了前にボルト50の頭部51がボルト誘導部14に接触した場合、ボルト誘導部14に対してボルト50の締め込み方向に応力がかかってしまう。これに対して本実施形態では、ボルト50の締め込みが完了した時点ではボルト50の頭部51がボルト誘導部14に接触しないように設定されているため、ボルト誘導部14がボルト50の頭部51によって応力を受けることはない。こうして、ボルト50の締め込みが完了すると、両端子21,32が固定ワッシャ53の下面とナット40の上面との間で挟まれた状態となって端子台15にボルト締結される。なお、本実施形態では固定ワッシャ53の下面が本発明でいう「押さえ面」に対応している。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、機器側コネクタ10と電線側コネクタ30を機器側ケース20に固定し、取付孔25を介して機器側端子21と電線側端子32を端子台15の上部に重ねて配置する。次に、ボルト50の大径部52をボルト誘導部14の誘導孔14Aに垂直姿勢で螺合していき、大径部52の先端がボルト誘導部14の下方に所定寸法だけ突き出た状態にすると、固定ワッシャ53を大径部52の切り込み55に装着する。ここから、ボルト50を締め込んでいくと、大径部52の先端が両ボルト挿通孔22,34を通過し、誘導面52Aがナット40の螺合孔41の開口縁に接触する。誘導面52Aによって螺合孔41の軸心が大径部52の軸心と同軸に配置されると、大径部52が螺合孔41に螺合し始める。
大径部52は、誘導孔14Aに螺合した状態でナット40の螺合孔41に螺合し始めるため、ボルト50の斜め締めを確実に回避することができる。そして、さらにボルト50を締め込んでいくと、固定ワッシャ53の下面が機器側端子21の上面に接触し、両端子21,32がナット40と固定ワッシャ53との間で挟持された状態となって締結され、両端子21,32が導通可能に接続される。そして、ボルト50の締め込みが完了した時点では、小径部54が誘導孔14Aに配置され、ボルト50の頭部51がボルト誘導部14に接触していないため、ボルト誘導部14がボルト50の締め込み方向に応力を受けることはない。
また、機器側ハウジング11に、機器側ケース20の内部側に開口する端子収容部12を形成したから、固定ワッシャ53の装着がしやすくなり、両端子21,32の接続状態を確認しやすい。また、ボルト50の締め込みが完了した時点でボルト50の頭部51がボルト誘導部14に接触していないから、ボルト誘導部14に応力がかかることを規制できる。また、ボルト50の締め込みが完了した時点で誘導孔14Aから大径部52が離脱して小径部54が誘導孔14Aに配置されるため、大径部52が二ヶ所で螺合することを回避できる。これによってもボルト誘導部14に応力がかかることを規制できる。
また、ナット40の周囲にクッション材60を配置したから、ナット40を遊動可能に支持することができ、ボルト50の締め込みに伴ってナット40を正規の締結位置に移動させることができる。また、ボルト50の締め込みが完了した時点では機器側端子21によってナットリテーナ70が抜け止めされるようにしたから、ナット40をナットリテーナ70と機器側端子21とによって二重に抜け止めすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる
2)上記実施形態では固定ワッシャ53の下面を押さえ面としているものの、本発明によると、いわゆる段付きボルトを用いることにより段差部分の下面を押さえ面としてもよい。すなわち、ナット40の螺合孔41に螺合する側を小径とし、ボルト誘導部14の誘導孔14Aに螺合する側を大径とすることにより、段付きボルトを構成してもよい。この場合、固定ワッシャ53を用いなくてもよい。
(3)上記実施形態では端子収容部12として機器側ケース20の内外方向に貫通する形態としているものの、本発明によると、機器側ケース20の内部側にのみ開口する端子収容部を形成してもよい。
(4)上記実施形態ではボルト50の締め込みが完了した時点でボルト誘導部14にボルト50の頭部51が接触しない構成としているものの、本発明によると、ボルト50の頭部51がボルト誘導部14にわずかに接触した状態でボルト50の締め込みが完了してもよい。
(5)上記実施形態では弾性部材としてクッション材60を例示しているものの、本発明によると、クッション材60を設ける代わりに、ナット40をナット収容部16に対してクリアランスを有して配置してもよい。このようにすると、クリアランスの分だけナット40が遊動可能となるため、ボルト50の締め込みに伴ってナット40の締結位置を調整可能である。
(6)上記実施形態では機器側端子21によってナットリテーナ70が抜け止めされているものの、本発明によると、ナットリテーナ70の抜け止めを機器側ケース20や電線側端子32によって行ってもよい。
(7)上記実施形態ではボルト誘導部14と端子台15が一体に構成されているものの、本発明によると、ボルト誘導部14と端子台15を個別に形成し、それぞれを機器側ケース20に固定してもよい。
11…機器側ハウジング
14…ボルト誘導部
14A…誘導孔
15…端子台
16…ナット収容部
20…機器側ケース
21…機器側端子
32…電線側端子
40…ナット
50…ボルト
51…頭部
52…大径部
53…固定ワッシャ
54…小径部
60…クッション材(弾性部材)
70…ナットリテーナ

Claims (6)

  1. 機器側に接続された端子と電線側に接続された端子とを有する端子群と、
    機器側ケースに固定され、前記端子群が重ねて配置される端子台と、
    前記端子台に回り止めされた状態で組み付けられたナットと、
    前記ナットに螺合するボルトと、
    前記ボルトに設けられ、同ボルトの締め込みに伴って前記端子群を前記ナットに押さえ付けることで前記端子群を前記端子台に締結する押さえ面と、
    前記ナットよりも前記ボルトの締め込み方向手前側にて前記ボルトに螺合可能とされ、前記ボルトを締め込むことで同ボルトを前記ナットに誘導し螺合させる誘導孔とを備えており、
    前記ボルトは、前記誘導孔に螺合する大径部と、この大径部よりも小径に形成されて前記誘導孔に螺合しない小径部とを備えて構成され、前記大径部が前記誘導孔を通過して前記小径部が前記誘導孔に挿通した状態で前記ボルトの締め込みが完了する端子接続構造。
  2. 前記誘導孔に螺合した前記ボルトにおいて前記誘導孔と前記端子台との間には、固定ワッシャが取り付け固定されており、この固定ワッシャにおける前記ナットとの対向面が前記押さえ面とされている請求項に記載の端子接続構造。
  3. 前記端子台を前記機器側ケースに固定する機器側ハウジングを備え、この機器側ハウジングは、前記誘導孔と前記端子台との間で前記ボルトの締め込み方向と交差する方向に開口する形態をなしている請求項に記載の端子接続構造。
  4. 前記誘導孔を構成するボルト誘導部を備え、このボルト誘導部は、前記ナットと前記ボルトの頭部との間に配置されており、前記ボルトの締め込みが完了した状態では、前記ボルトの頭部が前記ボルト誘導部と非接触である請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の端子接続構造。
  5. 前記端子台において前記ナットを収容するナット収容部には、前記ナットを遊動可能に支持する弾性部材が装着されている請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の端子接続構造。
  6. 前記端子台には、同端子台に組み付けられた前記ナットを抜け止めするナットリテーナが装着されており、前記端子群の一方の端子は、前記ナットリテーナを抜け止めした状態で前記端子台に締結されている請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の端子接続構造。
JP2009227555A 2009-09-30 2009-09-30 端子接続構造 Expired - Fee Related JP5521469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227555A JP5521469B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 端子接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009227555A JP5521469B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 端子接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011076886A JP2011076886A (ja) 2011-04-14
JP5521469B2 true JP5521469B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=44020671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009227555A Expired - Fee Related JP5521469B2 (ja) 2009-09-30 2009-09-30 端子接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5521469B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107534227A (zh) * 2015-04-23 2018-01-02 住友电装株式会社 连接器

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6156159B2 (ja) * 2014-01-21 2017-07-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 端子台
JP5975070B2 (ja) 2014-07-16 2016-08-23 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続箱
JP7351780B2 (ja) 2020-03-24 2023-09-27 矢崎総業株式会社 端子台
JP7409243B2 (ja) 2020-07-09 2024-01-09 住友電装株式会社 コネクタ
JP7427341B2 (ja) * 2020-10-06 2024-02-05 日本航空電子工業株式会社 端子台
WO2024090495A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 矢崎総業株式会社 コネクタ付きワイヤハーネス及びコネクタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58147975A (ja) * 1982-02-26 1983-09-02 松下電工株式会社 端子装置
FR2667989B1 (fr) * 1990-10-16 1994-03-04 Telemecanique Sa Borne de connexion a vis imperdable et bornier utilisant des bornes de ce genre.
JP5194609B2 (ja) * 2007-07-26 2013-05-08 住友電装株式会社 機器用コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107534227A (zh) * 2015-04-23 2018-01-02 住友电装株式会社 连接器
CN107534227B (zh) * 2015-04-23 2019-11-05 住友电装株式会社 连接器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011076886A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5521469B2 (ja) 端子接続構造
JP5240522B2 (ja) コネクタ
JP5186186B2 (ja) シールドシェルの取付構造
EP2642605B1 (en) Connector
US8182286B2 (en) Water-proofing joint connector
JP5680114B2 (ja) シールドケーブルの一端に取り付ける接触手段
WO2016170977A1 (ja) コネクタ
JP5751194B2 (ja) コネクタ及びワイヤハーネス
EP2456018A1 (en) Waterproof structure
US20110059659A1 (en) Connector
JP6793567B2 (ja) 特に自動車技術向けのコンタクトスタッド、端子、およびコンタクトアセンブリ
WO2011036950A1 (ja) 機器接続用コネクタ
JP2002313496A (ja) 機器用シールドコネクタ
US20130028683A1 (en) Bolt support structure
JP2015198033A (ja) コネクタ
JP5229580B2 (ja) シールドコネクタ
JP2011014498A (ja) コネクタ
JP6291666B2 (ja) 電気コネクタ
JP5609402B2 (ja) 端子接続構造
JP2015042109A (ja) 端子台
JP6448479B2 (ja) 保護カバー及び導電条体付電気コネクタと保護カバーの組立体
JP2016207484A (ja) コネクタ
JP2006252888A (ja) コネクタ及び保護栓
JP5543637B1 (ja) コネクタ
JP6447433B2 (ja) 端子カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5521469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees