JP2017198902A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017198902A
JP2017198902A JP2016090974A JP2016090974A JP2017198902A JP 2017198902 A JP2017198902 A JP 2017198902A JP 2016090974 A JP2016090974 A JP 2016090974A JP 2016090974 A JP2016090974 A JP 2016090974A JP 2017198902 A JP2017198902 A JP 2017198902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
cam member
mirror unit
region
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016090974A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6679403B2 (ja
Inventor
卓也 今泉
Takuya Imaizumi
卓也 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016090974A priority Critical patent/JP6679403B2/ja
Publication of JP2017198902A publication Critical patent/JP2017198902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6679403B2 publication Critical patent/JP6679403B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cameras In General (AREA)

Abstract

【課題】ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることなく、ミラーユニットの駆動停止までの時間を短縮して連続撮影の高速化を可能にする。
【解決手段】撮像装置は、ミラーを保持するホルダ502をアップ位置方向に駆動するカム部材601と、ダウン位置方向に駆動するカム部材650と、位置決め軸403に当接するホルダ502を位置決め軸403側に付勢する付勢部材652とを備える。付勢部材652には、ホルダ502を位置決め軸403側に付勢する付勢領域と、付勢領域より大きい付勢力でホルダ502を位置決め軸403側に付勢する付勢領域とが設けられ、ホルダ502は、カム部材650によるホルダ502のダウン位置方向への駆動が停止するまでは、付勢領域により位置決め軸403側に付勢され、前記駆動が停止した状態では、付勢領域により位置決め軸403側に付勢される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミラー駆動装置を備える一眼レフカメラ等の撮像装置に関する。
一眼レフカメラ等のミラー駆動装置では、近年の連続撮影の高速化に対応すべく、撮影光路に進入して光束をファインダ光学系に導くミラーダウン位置と撮影光路から退避して光束を像面側に導くミラーアップ位置との間でミラーを高速で進退移動させている。
従来、ミラーを保持するミラーホルダから突出した軸をトーションバネで挟み込み、トーションバネを保持するレバーを2つのカム部で挟み込んで駆動することによって、ミラーホルダの進退移動を高速で行う技術が提案されている(特許文献1)。
特開平7−168280号公報
上記特許文献1では、トーションバネは、ミラーホルダをミラーダウン位置に向けて付勢するが、この場合、トーションバネのバネ圧が低いと、ミラーホルダへの付勢力が小さくなり、ミラーホルダがミラーダウン位置で完全に停止するまでの時間が長くなる。このため、連続撮影の高速化に対応することが困難となる。
一方、トーションバネのバネ圧を高くすると、ミラーダウン位置でミラーホルダを保持する際にミラーホルダに大きな力が加わってミラーホルダが歪み、その結果、ミラーの歪によるファインダ像の歪やファインダのピント距離が変化する可能性がある。
そこで、本発明は、ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることなく、ミラーユニットの駆動停止までの時間を短縮して連続撮影の高速化を可能にする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影光路に進入するミラーダウン位置と前記撮影光路から退避するミラーアップ位置との間を移動し、前記ミラーダウン位置で被写体光束を反射してファインダ光学系に導き、前記ミラーアップ位置で前記被写体光束を撮像手段に導くミラーユニットと、前記ミラーユニットを前記ミラーダウン位置から前記ミラーアップ位置の方向に駆動する第1のカム部材と、前記ミラーユニットを前記ミラーアップ位置から前記ミラーダウン位置の方向に駆動する第2のカム部材と、前記ミラーダウン位置の前記ミラーユニットに当接して前記ミラーユニットのミラーダウン方向の移動を規制することで、前記ミラーユニットを前記ミラーダウン位置に位置決めする位置決め部材と、前記第2のカム部材に設けられ、前記位置決め部材に当接する前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記付勢部材には、前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する第1の付勢領域と、前記第1の付勢領域より大きい付勢力で前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する第2の付勢領域と、が設けられ、前記ミラーユニットは、前記第2のカム部材による前記ミラーユニットの前記ミラーダウン位置の方向への駆動が停止するまでは、前記第2の付勢領域により前記位置決め部材に向けて付勢され、前記駆動が停止した状態では、前記第1の付勢領域により前記位置決め部材に向けて付勢されることを特徴とする。
本発明によれば、ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることなく、ミラーユニットの駆動停止までの時間を短縮して、連続撮影の高速化を可能にすることができる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの構成を説明する概略図である。 ミラー駆動ユニットの構成を説明する分解斜視図である。 ダウンカムギアユニットを説明する図である。 モータへの印加電圧、ミラーホルダの位置、及び可動カムからミラーホルダの駆動軸へ作用する付勢力の推移を示すタイムチャート図である。 ミラーユニット、ダウンカムギアユニット、及びアップカムギアの動作を説明する図である。 本発明の撮像装置の第2の実施形態であるデジタル一眼レフカメラにおいて、モータへの印加電圧、ミラーホルダの位置、及び可動カムからミラーホルダの駆動軸へ作用する付勢力の推移を示すタイムチャート図である。 ミラーユニット、ダウンカムギアユニット、及びアップカムギアの動作を説明する図である。
(第1の実施形態)
図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタル一眼レフカメラの構成を説明する概略図である。なお、本実施形態では、撮像装置として、デジタル一眼レフカメラを例示するが、これに限定されない。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという)は、図1に示すように、カメラ本体1の正面側に交換レンズ200が着脱可能に装着されている。カメラ本体1の内部には、焦点検出ユニット31、ファインダ光学系4、ミラー駆動ユニット1000及び撮像センサ33が設けられている。ミラー駆動ユニット1000は、ミラーユニット500のミラーホルダ502を撮影光路に進入するミラーダウン位置(図1(a))と撮影光路から退避するミラーアップ位置(図1(b))との間で往復駆動する。
図1(a)に示すミラーユニット500のミラーダウン位置では、交換レンズ200を通過した被写体光束は、ミラーユニット500で反射してファインダ光学系4のペンタプリズム22に導かれ、これにより、ファインダ像の観察が可能となる。一方、図1(b)に示すミラーユニット500のミラーアップ位置では、交換レンズ200を通過した光束は、ファインダ光学系4に導かれることなく、撮像センサ33に導かれて結像し、光電変換されて画像信号として不図示の画像処理部に出力される。
図2は、ミラー駆動ユニット1000の構成を説明する分解斜視図である。図2に示すように、ミラー駆動ユニット1000は、ミラーボックス400、ミラーユニット500及びミラー駆動装置600(以下、駆動装置600という)を備えている。
ミラーユニット500は、ミラー501を保持するミラーホルダ502を有する。ミラーホルダ502には、回転軸502a及び駆動軸502cが設けられている。駆動軸502cは、本発明の被駆動部の一例に相当する。ミラーホルダ502は、後述するモータ604からの駆動力を駆動軸502cで受けて、回転軸502aを中心としてミラーダウン位置とミラーアップ位置との間で回動するように、ミラーボックス400に取り付けられている。ミラーボックス400の背面部には、軸押さえ板402が取り付けられている。
軸押さえ板402は、ミラーボックス400にミラーホルダ502を取り付けた状態でミラーボックス400に取り付けられることで、ミラーホルダ502の回転軸502aを押さえる。これにより、ミラーボックス400に対してミラーホルダ502が回動可能に支持されている。
ミラーボックス400の一方の側部には、位置決め軸403が設けられている。ミラーホルダ502は、ミラーダウン位置で位置決め軸403に当接することで、それ以上のミラーダウン方向の回動が規制され、ミラーダウン位置に位置決めされる。位置決め軸403は、本発明の位置決め部材の一例に相当する。また、ミラーボックス400には、ミラーアップ位置に回動したミラーホルダ502の先端が当接するミラーアップストッパ401が取り付けられる。ミラーアップストッパ401は、弾性部材により形成され、ミラーホルダ502の先端が当接した際の衝撃を吸収する。
また、ミラーボックス400の一方の側部には、駆動装置600が配置されている。駆動装置600は、アップカムギア601、ダウンカムギアユニット650、減速ギア602、ピニオン603、モータ604、及びモータベース605を備えている。アップカムギア601は、本発明の第1のカム部材の一例に相当し、ダウンカムギアユニット650は、本発明の第2のカム部材の一例に相当する。
ダウンカムギアユニット650、アップカムギア601、及び減速ギア602は、それぞれミラーボックス400から突出する回転軸400aに対して回動可能に支持され、ピニオン603は、モータ604の出力軸に固定されている。モータ604は、モータベース605に支持され、モータベース605は、ミラーボックス400の一方の側部にビス等により取り付けられている。
ダウンカムギアユニット650は、アップカムギア601と噛合し、アップカムギア601は、減速ギア602と噛合し、減速ギア602は、ピニオン603に噛合している。ダウンカムギアユニット650とアップカムギア601のギア歯数は、同じである。モータ604に電圧を印加すると、モータ604の駆動力は、ピニオン603、減速ギア602及びアップカムギア601を介してダウンカムギアユニット650に伝達され、ダウンカムギアユニット650とアップカムギア601は、同じ回転数で回転する。
ダウンカムギアユニット650は、ダウンカムギア651、駆動軸502cに当接してミラーホルダ502をミラーダウン位置に付勢する可動カム652、及び可動カム652に付勢力を付与する付勢バネ653を備えている。ここで、可動カム652及び付勢バネ653は、本発明の付勢部材の一例に相当する。
図3は、ダウンカムギアユニット650を説明する図である。図3(a)はダウンカムギアユニット650を図2の矢印A方向から見た図、図3(b)は図2の矢印B方向から見た図、図3(c)は図3(b)のE−E線断面図である。
図3に示すように、可動カム652は、本実施形態では、円弧状のレバー部材で構成され、ダウンカムギア651の回転中心に対してダウンカムギア651から平行に突出する回転軸651aに回転可能に支持されている。付勢バネ653は、ダウンカムギア651と可動カム652との間に配置され、可動カム652をダウンカムギア651に対して図3(a)の矢印D方向に付勢する。図3(c)に示すように、可動カム652は、ストッパピン652aを有しており、ストッパピン652aがダウンカムギア651に設けられたストッパ651bに当接して停止している。
可動カム652は、ミラーホルダ502の駆動軸502cに当接する円弧状のカム面652bを有している。可動カム652は、付勢バネ653のバネ圧により駆動軸502cに対してミラーホルダ502をミラーダウン位置に向けて付勢する付勢力を作用させている。カム面652bは、ミラーダウン位置で駆動軸502cに対して付勢力を作用させて当接する第1の付勢領域652cと、駆動軸502cに対して第1の付勢領域652cより大きい付勢力を作用させて当接する第2の付勢領域652dとを備えている。第2の付勢領域652dは、可動カム652の回転中心に近い基端側に配置され、第1の付勢領域652cは、可動カム652の回転中心から遠い先端側に配置されている。
ここで、付勢バネ653が発生するトルクをT、第1の付勢領域652cの法線P1と法線P1と平行でかつ回転軸651aを通る線C1との間の距離をS1とする。また、第2の付勢領域652dの法線P2と法線P2と平行でかつ回転軸651aを通る線C2との間の距離をS2とする。この場合、第1の付勢領域652cでの駆動軸502cに対する付勢力はT/S1、第2の付勢領域での駆動軸502cに対する付勢力はT/S2で表される。図3に示すように、S1>S2となるようにすることで、第1の付勢領域での付勢力(T/S1)<第2の付勢領域での付勢力(T/S2)となる。
次に、図4及び図5を参照して、ミラー駆動ユニット1000の動作を説明する。図4は、モータ604への印加電圧、ミラーホルダ502の位置、及び可動カム652からミラーホルダ502の駆動軸502cへ作用する付勢力の推移を示すタイムチャート図である。図5は、ミラーユニット500、ダウンカムギアユニット650、及びアップカムギア601の動作を説明する図2の矢印C方向から見た図である。なお、以下に説明するモータ604の印加電圧の切り替え制御、及びショートブレーキの制御は、ROM等の記憶部に記録されたシーケンスプログラム(図4参照)に基づいてカメラ本体1の不図示の制御基板等に実装されたCPU等により実行される。
図4において、領域aは、ミラーホルダ502がミラーダウン位置で停止している領域であり、図5(a)の状態に相当する。図5(a)の状態では、ダウンカムギアユニット650の可動カム652は、第1の付勢領域652cでミラーホルダ502の駆動軸502cに当接し、ミラーホルダ502を回転軸502aを中心に反時計回り方向に付勢している。このとき、ミラーホルダ502は、先端部が位置決め軸403に当接してミラーダウン位置に保持されている。
この状態でモータ604に実効電圧6.0Vが印加されることで、ダウンカムギアユニット650が時計回り方向に回転するとともに、アップカムギア601が反時計回り方向に回転する。ダウンカムギアユニット650が時計回り方向に回転すると、カム面652bの駆動軸502cと当接する箇所が先端側にスライドし、その後、カム面652bから駆動軸502cが離脱する(図4のタイミングb)。
このとき、図5(b)に示すように、アップカムギア601が駆動軸502cに当接する(図4のタイミングb)。このように、カム面652bから離れた駆動軸502cにアップカムギア601を当接させることで、可動カム652からの付勢力がミラーホルダ502の駆動の負荷にならず、省電力化が図れる。また、モータ604から駆動軸502cまではすべて剛体で構成されているため、モータ604の駆動力をダイレクトにミラーホルダ502に伝達することができ、ミラーホルダ502の速度制御が容易となる。
アップカムギア601が駆動軸502cに当接した後、ミラーホルダ502が図5(c)に示す位置までミラーアップ方向に移動した時点でモータ604に印加する実効電圧を3.0Vに下げる(図4のタイミングc)。これにより、モータ604の回転数が下がり、アップカムギア601及びダウンカムギアユニット650の回転数が下がる。
このとき、ミラーホルダ502は、慣性を持っているため、ミラーアップ位置に向けて等速移動を続けようとするが、駆動軸502cが減速中のダウンカムギア651に当接することで、跳ね返り減速する。減速したミラーホルダ502は、アップカムギア601とダウンカムギア651との間を跳ね返りながら、アップカムギア601とダウンカムギア651の回転速度に応じた速度で駆動される。図4のFのラインはアップカムギア601の面の位置を、Gのラインはアップカムギア601の面の位置を表している。また、モータ604から駆動軸502cまではすべて剛体で構成されているため、モータ604の減速力をダイレクトにミラーホルダ502に伝達することができ、ミラーホルダ502の速度制御が容易である。
ミラーホルダ502がさらにミラーアップ方向に移動すると、ミラーホルダ502は、ミラーアップストッパ401に当接する。このとき、ミラーホルダ502は、減速された状態でミラーアップストッパ401に当接するため、当接時の衝撃を緩和することができる。なお、ここでは、モータ604の印加電圧の実効値を6.0Vと3.0Vの組合せとしたが、組合せの態様は任意であり、また、モータ604の印加電圧の実効値を制御する方法としては、PWM制御が望ましい。
ミラーホルダ502がミラーアップストッパ401に当接した後に、モータ604にはショートブレーキが作用し、ミラーユニット500は、ミラーアップ位置で駆動を停止する(図4の領域d、図5(d))。このとき、ミラーホルダ502は、ミラーアップストッパ401から反時計回り方向の付勢力を受け、駆動軸502cがアップカムギア601に押し付けられることでミラーアップ位置に保持される。ミラーアップ位置では、交換レンズ200を通過した被写体光束は、撮像センサ33へ導かれて撮影が行われる。
撮影終了後、モータ604に実効電圧6.0Vが印加されることで、ダウンカムギアユニット650が時計回り方向に回転するとともに、アップカムギア601が反時計回り方向に回転する。アップカムギア601が反時計回り方向に回転すると、駆動軸502cは、アップカムギア601から離れ、ダウンカムギアユニット650に当接する(図4のタイミングe、図5(e))。駆動軸502cにダウンカムギアユニット650が当接すると、ミラーホルダ502は、ミラーダウン位置に向けて反時計回り方向に移動を開始する。このとき、モータ604から駆動軸502cまではすべて剛体で構成されているため、モータ604の駆動力をダイレクトにミラーホルダ502に伝達することができ、ミラーホルダ502の速度制御が容易である。
ダウンカムギアユニット650が駆動軸502cに当接した後、ミラーホルダ502が図5(f)の位置に移動した時点でモータ604に印加する実効電圧を3.0Vに下げる(図4のタイミングf)。これにより、モータ604の回転数が下がり、アップカムギア601およびダウンカムギアユニット650の回転数が下がる。
このとき、ミラーユニット500は、慣性を持っているため、ミラーダウン位置に向けて等速移動を続けようとするが、駆動軸502cが減速中のアップカムギア601に当接することで、跳ね返り減速する。減速したミラーホルダ502は、アップカムギア601とダウンカムギアユニット650との間を跳ね返りながら、アップカムギア601とダウンカムギアユニット650の回転速度に応じた速度で駆動される。図4のHのラインはアップカムギア601の面の位置を、Jのラインはダウンカムギアユニット650の面の位置を表している。
また、モータ604から駆動軸502cまではすべて剛体で構成されているため、モータ604の減速力をダイレクトにミラーホルダ502に伝えることでき、ミラーホルダ502の速度制御が容易である。なお、ここでは、モータ604の印加電圧の実効値を6.0Vと3.0Vの組合せとしたが、組合せの態様は任意である。
ミラーホルダ502がさらにミラーダウン方向に移動すると、駆動軸502cは、可動カム652のカム面652bの第2の付勢領域652dに当接する(図4のタイミングg、図5(g))。さらに駆動を続けると、ミラーホルダ502は、位置決め軸403と当接し、時計回り方向に跳ね返る。跳ね返ったミラーホルダ502は、駆動軸502cが第2の付勢領域652dにより反時計回り方向に付勢されることで再度時計回り方向に移動して位置決め軸403に当接して跳ね返る。このため、ミラーホルダ502は、ミラーダウン位置で完全に停止するまで、このような跳ね返りを繰り返してバウンドする。
ミラーホルダ502がバウンドしている間は、カメラはAE(自動露出)制御を行うことができないため、1シーケンスの時間を短縮するために、バウンド収束までの時間を短くすることが望ましい。ミラーホルダ502のバウンドは、駆動軸502cをミラーダウン方向に付勢する付勢力が大きい方が早く収束するため、バウンドしている間、駆動軸502cは第2の付勢領域652dに当接していることが望ましい(図4の領域h、図5(h))。ミラーホルダ502に対して第2の付勢領域652dからの付勢力が作用している時間は、ミラーダウン位置への移動時の減速量によって制御可能である。つまり、本実施形態では、1シーケンスの時間を短縮することが可能となる。
その後、駆動軸502cがカム面652bの第1の付勢領域652cに当接した時点でモータ604にショートブレーキが作用し、駆動を停止する(図4の領域a、図5(a))。駆動軸502cが第1の付勢領域652cに当接してからショートブレーキをかけることで、ミラーダウン状態では必ず、駆動軸502cは、第1の付勢領域652cからの付勢力を受けることになる。
ここで、ミラーホルダ502は、カメラの電源をオフする際には、必ずミラーダウン位置となっており、ミラーダウン位置は、もっとも長時間保持される位置である。ミラーダウン位置において、ミラーホルダ502は、回転軸502aにより回動可能に保持され、先端側が位置決め軸403に当接した状態で、回転軸502aの近傍に存在する駆動軸502cがミラーダウン方向に付勢される。
この場合、ミラーホルダ502に対して強い付勢力が作用すると、ミラーホルダ502全体に歪みが生じ、ミラー501の角度や平面度が変化してファインダ像の歪やファインダのピント距離が変化する可能性がある。本実施形態では、前述したように、ミラーダウン位置において、付勢力の弱い第1の付勢領域652cにより駆動軸502cをミラーダウン方向に付勢している。このため、ミラーホルダ502の歪みを抑制して、ミラー501の角度や平面度が変化するのを防止することができる。
また、図5で示すように、カム面652は、駆動軸502cに対してアップカムギア601と同時に接触しないように設けられている。駆動中に駆動軸502cがアップカムギア601とカム面652に同時に接触する場合、摺動抵抗が増加し、駆動時の消費電力が増加してしまう。本実施形態のように同時に接触しないようにすることで、省電力化が可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることなく、ミラーダウン位置でのミラーホルダ502のバウンド収束までの時間を短くしてミラーホルダ502の駆動停止までの時間を短縮することができる。これにより、カメラの連続撮影の高速化を可能にすることができる。
(第2の実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるカメラを説明する。なお、本実施形態では、上記第1の実施形態と重複する部分については、図に同一符号を付して相違する部分についてのみ説明する。
図6は、モータ604への印加電圧、ミラーホルダ502の位置、及び可動カム652からミラーホルダ502の駆動軸502cへ作用する付勢力の推移を示すタイムチャート図である。図7は、ミラーユニット500、ダウンカムギアユニット650、及びアップカムギア601の動作を説明する図2の矢印C方向から見た図である。なお、以下に説明するモータ604の印加電圧の切り替え制御、及びショートブレーキの制御は、ROM等の記憶部に記録されたシーケンスプログラム(図6参照)に基づいてカメラ本体1の不図示の制御基板等に実装されたCPU等により実行される。
図6において、領域aは、ミラーホルダ502がミラーダウン位置で停止している領域であり、図7(a)の状態に相当する。図6の領域a(図7(a))から図6のfのタイミング(図7(f))までの動作は上記第1の実施形態と同様であるため、図示及び説明は省略する。
図6のfのタイミング(図7(f))の後、ミラーホルダ502は、駆動軸502cがアップカムギア601とダウンカムギア651との間で跳ね返りながらミラーダウン方向に移動していく。そして、駆動軸502cは、可動カム652のカム面652bの第2の付勢領域652dに当接する(図6のタイミングk、図7(k))。
このとき、第2の付勢領域652dは、駆動軸502cに対して、アップカムギア601と同時に接触するように設けられており、駆動軸502cは、第2の付勢領域によって、アップカムギア601に対して付勢される。この付勢力によって、駆動軸502cのバウンドが抑制され、駆動軸502cがアップカムギア601のカム面に沿うように、ミラーホルダ502がダウン駆動する。このとき、図6のHはラインはアップカムギア601の面の位置を、Kのラインは可動カム652の面の位置を表している。
さらに駆動を続けると、ミラーホルダ502は、位置決め軸403と当接し(図6のタイミングm、図7(m))、時計回り方向に跳ね返る。このとき、ミラーホルダ502は、駆動軸502cがアップカムギア601のカム面に沿うようにダウン駆動しているため、位置決め軸403との衝突の勢いが小さく、バウンドの大きさが小さいため、バウンド収束までにかかる時間が抑えられる。
その後、駆動軸502cがカム面652bの第1の付勢領域652cに当接した時点でモータ604にショートブレーキが作用し、駆動を停止する(図6の領域a、図7(a))。
このように、本実施形態では、上記第1の実施形態において、第2の付勢領域652dと位置決め軸403との間で得ていたバウンド収束効果を、第2の付勢領域652dとアップカムギア601との間で得ている。このようにすることで、早い段階からバウンド収束効果を得ることができ、さらに、第2の付勢領域のより付勢力の強い側を使用することが可能となるため、バウンド収束までの時間が抑えられる。つまり、本実施形態は、上記第1の実施形態に比べて、省電力の面では劣るが、1シーケンスの時間を短縮できるという効果がある。
以上説明したように、本実施形態では、ファインダ像やファインダのピント距離に影響を与えることなく、ミラーダウン位置でのミラーホルダ502のバウンド収束までの時間を短くしてミラーホルダ502の駆動停止までの時間を短縮することができる。これにより、カメラの連続撮影の高速化を可能にすることができる。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
400 ミラーボックス
403 位置決め軸
500 ミラーユニット
501 ミラー
502 ミラーホルダ
502c 駆動軸
601 アップカムギア
604 モータ
650 ダウンカムギアユニット
651 ダウンカムギア
652 可動カム
652b カム面
652c 第1の付勢領域
652d 第2の付勢領域

Claims (7)

  1. 撮影光路に進入するミラーダウン位置と前記撮影光路から退避するミラーアップ位置との間を移動し、前記ミラーダウン位置で被写体光束を反射してファインダ光学系に導き、前記ミラーアップ位置で前記被写体光束を撮像手段に導くミラーユニットと、
    前記ミラーユニットを前記ミラーダウン位置から前記ミラーアップ位置の方向に駆動する第1のカム部材と、
    前記ミラーユニットを前記ミラーアップ位置から前記ミラーダウン位置の方向に駆動する第2のカム部材と、
    前記ミラーダウン位置の前記ミラーユニットに当接して前記ミラーユニットのミラーダウン方向の移動を規制することで、前記ミラーユニットを前記ミラーダウン位置に位置決めする位置決め部材と、
    前記第2のカム部材に設けられ、前記位置決め部材に当接する前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記付勢部材には、前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する第1の付勢領域と、前記第1の付勢領域より大きい付勢力で前記ミラーユニットを前記位置決め部材に向けて付勢する第2の付勢領域と、が設けられ、
    前記ミラーユニットは、前記第2のカム部材による前記ミラーユニットの前記ミラーダウン位置の方向への駆動が停止するまでは、前記第2の付勢領域により前記位置決め部材に向けて付勢され、前記駆動が停止した状態では、前記第1の付勢領域により前記位置決め部材に向けて付勢されることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1のカム部材により前記ミラーユニットが前記ミラーアップ位置の方向への駆動されているとき、前記付勢部材の付勢力は、前記ミラーユニットに対して作用しないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記付勢部材は、前記第2のカム部材に対して回転可能に支持されるレバー部材を有し、前記レバー部材の回転中心から近い基端側に前記第2の付勢領域が配置され、前記レバー部材の先端側に前記第1の付勢領域が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1のカム部材に駆動力を伝達するモータを備え、
    前記第1のカム部材は、前記第2のカム部材に噛合しており、前記モータの駆動力は、前記第1のカム部材を介して前記第2のカム部材に伝達されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記モータの駆動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記ミラーユニットが前記位置決め部材に当接する前に前記第2のカム部材の駆動が減速されるように前記モータの速度を制御することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記ミラーユニットは、前記第1のカム部材および前記第2のカム部材から駆動力を受ける被駆動部を備え、
    前記付勢部材は、前記被駆動部が前記第1のカム部材と接触しつつ前記付勢部材とも接触することが可能なように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記ミラーユニットが前記位置決め部材と接触する前に、前記被駆動部が前記第1のカム部材と接触しつつ前記付勢部材とも接触することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
JP2016090974A 2016-04-28 2016-04-28 撮像装置 Expired - Fee Related JP6679403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016090974A JP6679403B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016090974A JP6679403B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017198902A true JP2017198902A (ja) 2017-11-02
JP6679403B2 JP6679403B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=60239321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016090974A Expired - Fee Related JP6679403B2 (ja) 2016-04-28 2016-04-28 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6679403B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6679403B2 (ja) 2020-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5058613B2 (ja) 撮像装置
US9046742B2 (en) Camera, control apparatus for cam drive mechanism and control method for cam drive mechanism
US10976642B2 (en) Shutter unit and imaging apparatus
JP2010181494A (ja) カメラのミラー駆動装置
JP5084276B2 (ja) 撮像装置
JP6679403B2 (ja) 撮像装置
US9241107B2 (en) Image pickup device and focal plane shutter
JP4702973B2 (ja) カメラ装置
JP2017198903A (ja) 駆動装置 及び撮像装置
JP6080629B2 (ja) 撮像装置
US10989986B2 (en) Shutter unit and imaging apparatus
JP6331310B2 (ja) カム駆動機構の制御装置及びカム駆動機構の制御方法
JP2011033800A (ja) 光学機構及びこの光学機構の制御方法
JP5793057B2 (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JP6512770B2 (ja) ミラー駆動装置
JP6512771B2 (ja) ミラー駆動装置
JP5783781B2 (ja) カメラ
JP5573155B2 (ja) シャッタ駆動装置およびカメラ
JP6525528B2 (ja) ミラー駆動装置
WO2014064902A1 (ja) ミラーユニットおよび撮像装置
JP2014202871A (ja) バウンドロック装置
JP6516428B2 (ja) 撮像装置
JP2011033799A (ja) 光学機構及びこの光学機構の制御方法
JPH08122915A (ja) 一眼レフレックスカメラのミラー駆動機構
JP2020086095A (ja) ミラー駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200212

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6679403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees