JP2017198567A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供すること。
【解決手段】 本発明の情報端末300は、外部信号を取得し、受信ログとして格納するビーコン受信部421と、受信ログから受信した外部信号を送付した標識の識別情報と、外部信号の電波強度を生成するデータ展開部422と、構造物内のエリアに関連付けられる標識の数をカウントして情報処理装置が存在するエリアを判断するエリア推定部423とを含んでいて、複数のビーコンが検出された場合にも精度よくユーザが存在しているエリアの情報を取得する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来より、GPS(Global Positioning System)を利用して位置情報サービスを提供する装置として、カーナビゲーション装置やスマートホンなどの通信装置が普及している。
ところで、GPSの場合、衛星電波を利用するため、屋内や地下といった電波の届かない場所では、当該GPSを利用する装置が位置情報サービスを提供できないといった問題がある。
このような問題に対応可能な装置として、例えば、Bluetooth(登録商標)による通信を行うビーコンを屋内に設置し、該ビーコンから設置場所を示す情報を含む信号を受信することで、ユーザの位置情報を導出する通信装置が提案されている。
例えば、特開2014−021771号公報(特許文献1)には、位置情報に関連づけられた位置関連情報を作成する位置関連情報作成手段を備える情報処理装置が記載されている。一般にビーコンから送信される信号は、屋内においては反射や干渉を繰り返しながら進む。このため、信号の到達範囲は、ビーコンの設置場所によって変化し、また、設置場所が同じであっても、時間によって変化する。このため、ビーコンからの信号を使用して位置情報を精度良く決定することが必要とされていた。
本発明は、複数のビーコンの存在下で精度よくユーザが存在しているエリアの情報を取得する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
すなわち本発明によれば、
外部信号を使用して構造物内での位置を決定する情報処理装置であって、
外部信号を取得し、受信ログとして格納する手段と、
前記受信ログから前記外部信号を送付した標識の識別情報と前記構造物内のエリアとの対応情報を生成する手段と、
前記構造物内のエリアに関連付けられる前記標識の数をカウントして前記情報処理装置が存在する前記エリアを判断する手段と
を含む、情報処理装置が提供される。
本発明によれば、複数のビーコンの存在下で精度よくユーザが存在しているエリアの情報を取得する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することが可能となる。
本実施形態が適用される位置測定システム100の概略図。 建造物120内におけるビーコン101、102から送信される信号の、屋内における実際の到達範囲を模式的に示す図。 本実施形態において使用する情報端末300のハードウェア・ブロックを示す図。 本実施形態の情報端末300の機能ブロック400を示す図。 本実施形態で生成される受信ログ(図5A)、強度履歴テーブル425(図5B)、およびエリア履歴テーブル427(図5C)の実施形態を示す図。 本実施形態におけるエリア特定処理のフローチャートを示す図。 使用して、図6の処理をより具体的に説明する。 本実施形態のビーコン検出態様を判定と対応付けて説明した図。
以下、本発明について実施形態を以て説明するが本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本実施形態が適用される位置測定システム100の概略図を示す。ユーザ110は、例えばスマートホン、タブレット端末その他の情報端末を持って、例えば建造物120内を移動している。情報端末は、建造物120内の適切な位置に設置された、図1中、ビーコン101との通信により、ユーザが携行する情報端末の位置情報を、情報端末において取得することを可能としている。本実施形態における情報端末が情報処理装置に相当する。なお、ビーコン101、102が本実施形態における標識に相当する。
図1に示す構成を使用して位置情報の取得について簡単に説明する。ユーザ110は、情報端末を保持しながら建造物120の内部を移動する。ユーザが例えばビーコン101の通信範囲103内に進入すると、情報端末がビーコン101などと通信し、ビーコン101の建造物120内での座標、例えば(X,Y)=(47,63)が取得される。また、ユーザがビーコン102の通信範囲105に進入すると、ビーコン102の座標(X,Y)=(67,43)が取得される。これにより、当該情報に基づいて通信装置では、ユーザの現在位置を示す位置情報を導出することができる。なお、ビーコン101、102が本実施形態の外部信号を送付した標識に相当する。
しかしながら、ビーコン101、102は建造物120内に配置されているため、ビーコン101、102の電波は、反射や、通路上に配置された物体による干渉を繰り返しながら建造物120内を伝搬する。このため、信号の到達範囲は、ビーコン101、102の設置場所によって変化し、また、設置場所が同じであっても、時間によって変化する。
図2は、建造物120内におけるビーコン101、102から送信される信号の、屋内における実際の到達範囲を模式的に示す。図2に示すように、実際に送信される信号の通信範囲103、105は、隣接するビーコン間での干渉や反射の影響により、その境界が不明確となる。この結果、情報端末が受信した信号を直接使用した場合、その位置情報の精度にも限界がある。
一方、建造物120内のユーザの位置把握という目的においては、ユーザが存在する位置の位置座標が必要となるとは限らない。例えば、建造物120内は、店舗や部屋といったエリアに分割されており、ユーザの位置または動線の変化に関しては、設定されたエリア単位で把握できれば充分ということができる。この場合であっても、情報端末が、複数のビーコン101、102から位置情報を取得してしまう場合、情報端末の位置を代表するべきビーコン101、102を精度よく決定することが必要となる。
図3は、本実施形態において使用する情報端末300のハードウェア・ブロックを示す。図3に示す情報端末300は、例えばスマートホン、タブレット端末とすることができるが、携行性がある限り、ノートブック型パソコンとすることもできる。本実施形態の情報端末300は、CPU301、RAM302、ROM303およびNVRAM304を含んでいる。
CPU301は、本実施形態では、本実施形態の処理を実行するプログラムを読み込んでこれを実行することで、情報端末300を、本実施形態の各手段として機能させている。RAM302は、オペレーティング・システム(OS)といったプログラムを読み込んで、CPU301が各種プログラムを実行するために必要な実行空間を提供する。その他、RAM302は、CPU301がプログラムを実行するためのデータなどを格納する実行時記憶空間を提供することができる。
ROM303は、BIOS(Basic Input Output System)、ブートストラップ(Bootstrap)プログラム、その他、CPU301が機能を提供するためのプログラムを記憶しており、CPU301の起動時および本実施形態に従い、CPUコアのエラーやストール時にCPU301がプログラムを読み込んで、ハードウェアの初期設定、OS起動、初期チェックなどの機能を実現可能としている。以上のハードウェア・ブロックは、システムバス306により相互接続されていて、システムクロックに従ってその動作が制御されている。
情報端末300は、さらにNVRAM304および通信装置305を含んでいる。NVRAM304は、本実施形態では、情報端末300のOS、各種ドライバ、およびアプリケーション・プログラムなどを格納し、情報端末300のリセットなどのためのソフトウェア資源を格納することができる。
また、情報端末300が備える通信装置305は、公衆電話回線の他、例えばNIC(ネットワーク・インタフェース・カード)を含んで実装することができ、イーサネット(登録商標)、IEEE802.x、LTE、Wifiその他の通信基盤を使用して情報端末300を、例えばインターネットなどの他の情報システムに接続することを可能としている。
また、情報端末300は、PCIeといった周辺バスを介して接続された表示装置308、入力装置309を含んで構成することができる。表示装置308は、液晶ディスプレイ装置、タッチパネルその他のユーザインタフェースを提供する機能を、VGA、XGA、HDMI(登録商標)といった規格を使用して提供する。
入力装置309は、キーボード、マウス、ジョイスティックを使用することができ、情報端末300に対して外部から情報や指令を入力するために使用される。なお、タップやスワイプなどを可能とするタッチパネルは、表示装置308および入力装置309の機能を両方具備する機能手段を提供する。
本実施形態で使用するCPU301は、例えば、PENTIUM(登録商標)DUAL CORE(登録商標)、CORE2 DUO(登録商標)、CORE2 QUAD(登録商標)、CELERON(登録商標) DUAL CORE、ATOM(登録商標)、CORE2DUO(登録商標)、CORE2QUAD(登録商標)、COREi(登録商標)シリーズなどの他、XEON(登録商標)、マルチコア構成を備えるPENTIUM(登録商標)互換CPU、POWER PC(登録商標)、SnapDragon(登録商標)、Tegra(登録商標)、Exynos(登録商標)、Aシリーズ(登録商標)チップなどを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
使用するオペレーティング・システム(OS)としては、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、ANDROID(登録商標)、iOS(登録商標)、CHROME(登録商標)、またはそれ以外の適切なOSを挙げることができる。さらに、CPU301は、上述したOS上で動作する、アセンブラ言語、C、C#、C++、Visual C++、VisualBasic、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Perl、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語により記述されたアプリケーション・プログラムを格納し、実行することができる。
図4は、本実施形態の情報端末300の機能ブロック400を示す図である。なお、図4には、説明の便宜上、ビーコン410も示すが、ビーコン410は、情報端末300に含まれない。情報端末300は、その機能ブロック400として、ビーコン受信部421、データ展開部422、エリア推定部423を含んでいる。なお、図4に示す各機能ブロックは、情報端末300のCPU301がプログラムをRAM302に読み込んでプログラムを実行することにより、情報端末300のハードウェアを機能させることにより装置上に実現されるものである。
ビーコン受信部421は、説明する実施形態では、Bluetooth(登録商標)を使用してビーコン410からの情報を、例えばAdvertiseパケットとして受領し、時系列的に受信した情報を、受信バッファに受信ログ424として蓄積する機能を提供する。なお、ビーコン受信部421は、本実施形態における外部信号を取得し、受信ログとして格納する手段に相当する。当該Advertiseパケットが本実施形態における外部信号に相当する。
ビーコン410からの電波は、ビーコン410が複数あった場合は、ある特定の時刻に同時に複数個の電波が受信できるのではなく、受信した順にシーケンシャルに受信ログ424に格納される。データ展開部422は、受信ログ424に蓄積された情報を読み出して時系列的に受信した情報を整理し、時系列的に受信したビーコンの識別値を、その電波強度に対応づけて展開する。データ展開部422は、本実施形態における受信ログから受信した前記外部信号を送付した標識の識別情報と、外部信号の電波強度を生成する手段に相当する。
データ展開部422が展開した情報は、強度履歴テーブル425として適切な記憶領域に格納される。エリア推定部423は、本実施形態に従い、情報端末300、すなわち情報端末300を保有するユーザの存在するエリアを、例えば店舗、部屋といった単位で推定する処理を実行する。この際、エリア推定部423は、ビーコン101、102を配置した位置を、エリア単位に登録したビーコン・マップ426を参照し、ビーコン・マップ426の粒度に従ってエリアの推定を実行する。推定したエリア情報は、時系列的な情報としてエリア履歴テーブル427として格納される。エリア推定部423は、本実施形態における造物内のエリアに関連付けられる前記標識の数をカウントして前記情報処理装置が存在する前記エリアを判断する手段に相当する。
図5は、本実施形態で生成される受信ログ(図5A)、強度履歴テーブル425(図5B)、およびエリア履歴テーブル427(図5C)の実施形態を示す。図5Aに示す受信ログ424は、ビーコン受信部421があらかじめ定められた時間間隔、例えば1秒間にわたり受信動作を継続することで取得することができる。受信ログ424は、Advertiseパケットの受信時刻ごとにビーコンの設置属性を示す、Major、Minorの情報、電波強度(RSSI)などを記録する。Major、Minor信号およびこれらの組み合わせが本実施形態における標識の識別信号に相当する。なお、受信ログ424は、図5Aに示した情報に限られず、例えば、ビーコンの識別子(UUID)などを登録することができる。
図5Bは、データ展開部422が生成した強度履歴テーブル425の実施形態である。ビーコン受信部421は、上述したように、1秒間にわたり、ビーコンが送信したAdvertiseパケットといった情報を受信する。ビーコン受信部421は、例えば100msおきにAdvertiseパケットを送信するビーコンが受信範囲内に10個あると、最大で100個程度の受信データを得て、受信ログ424として記録する。
データ展開部422は、受信ログ424として収集した情報を解析し、各ビーコンの識別情報、例えば図5Bでは、ビーコンに割り当てられた(Major−Minorのペアの情報)ごとにその電波強度(dB)を時系列的に展開する。なお、同一ビーコンからの電波を複数回受信した際は、平均値を計算するなどの処理を行うことができ、平均化処理は、区間平均でもよく、また移動平均とすることもできる。
エリア推定部423は、データ展開部422が生成した強度履歴テーブル(図5B)を使用して情報端末300が所定の時刻で、建造物120内のどのエリアにいるかを推定する。このため、エリア推定部423は、まず、強度履歴テーブル425に登録されたビーコンの識別情報に関し、ビーコン・マップ426を参照し、例えば、エリアA、エリアB、ブースC、ブースDなどに対応付ける。
受信ログ424には、本実施形態においては、時系列的に異なるビーコンからの情報も記録される。この際、電波の反射や干渉により、本来存在するエリアよりも遠方のビーコンの情報を受信する可能性もある。このため、本実施形態では、複数の異なるビーコンからの情報を使用して正確にエリアを特定する処理が要求される。
図6は、本実施形態におけるエリア特定処理のフローチャートを示す。図6の処理は、ステップS600から開始し、ステップS601でビーコン信号を所定期間にわたりサンプリングし、ステップS602で受信したビーコン信号からビーコンの識別情報を、時系列的に展開する。ステップS603では、ビーコン・マップ426を使用して各ビーコンのエリアを決定する。
以下、本実施形態のエリア推定処理が開始され、ステップS604でエリアにビーコンが単数しか検出されていないかを判断し、当該判断が肯定的な結果を返す場合(yes)、エリアが混同される可能性はないので、情報端末300の位置を、ステップS608で検出したビーコンのエリアとして推定し、ステップS607で処理を終了する。
一方、ステップS604でエリアにビーコンが単数検出されない場合(no)、後続する処理で少なくとも1のエリアに2以上のビーコンが検出されている場合の処理を開始する。まず、ステップS605で特定エリアの検出ビーコン数が最大のものがあるかを判断し、検出されたビーコン数が最大のエリアが存在する場合(yes)、ステップS609で検出されたビーコン数の最大のエリアを、情報端末300の存在しているエリアとして推定し、処理をステップS607に渡して終了する。
一方、ステップS605で特定エリアの検出ビーコン数が最大でない場合(no)、ステップS606で同一数のビーコンが検出された複数のエリアがあるかを判断し、無い場合(no)、すでにエリア推定が終了しているので処理をステップS607に分岐させて終了する。一方、ステップS606で同一数のビーコンが検出された複数のエリアがある場合(yes)、ステップS610で検出ビーコンの信号強度の大きいほうのエリアを、情報端末300の存在するエリアと推定し、処理をステップS607に渡して終了する。当該処理手段が、本実施形態における標識の数を使用して前記エリアが判断できない場合、外部信号の電波強度を使用して前記エリアを判断する手段に相当する。
なお、ステップS610における信号強度は、エリア内での信号強度の合計を用いることもでききるし、信号強度に低い方から閾値を設定し、誤差または偶発的な反射などによって検出されてしまったビーコンを排除することができる。また、同様の閾値設定によるビーコンの排除は、ステップ605、606の処理においても適用することができる。
図7を使用して、図6の処理をより具体的に説明する。建造物120内に例えば、図7のようにエリアが2つあり、それぞれ2つのビーコンa〜dが設置されている場合に、ビーコンの検出から情報端末300がどのエリアにいたかを推定する処理を説明する。ここでビーコンの識別情報およびビーコンa〜dがどの部屋に配置されているかは、あらかじめ分かっているものとする。
まず図中の測位装置710の部分にユーザが情報端末300を保有して存在するものとする。この場合、典型的には、図8のケース1に示すような強度履歴テーブルのエントリが得られる。すなわち一番近いビーコンbの電波強度が一番強く、遠いビーコンdや、間に障害物がはさまっているビーコンaの電波強度が弱くなる。なお、多くの場合、ビーコンからの距離が1m程度であれば、受信感度にもよるが電波強度として、−60dB前後の値が得られることが多い。一方、ビーコンまでの距離が10m程度離れたり、あるいは途中に壁があったりするような場合は、これよりさらに−10dB〜−20dB程度、強度が落ちることが多い。
このケース1の場合は、電波強度が一番強いビーコンはbであり、このビーコンbに紐づけられた部屋はエリアAなので、一般にはエリアAにいると推定される。
ところが、現実的には受信電波強度は様々な要因により誤差を含み測定ごとに値が大きく変動する。実際問題として±10dB程度は、常時変動しているものと考えられる。このような変動を相殺するために時間平均値化処理することもできる。しかしながら、ユーザが情報端末300と共に移動している場合は、長時間の平均をとることは妥当ではない。
そこで本実施形態の第2の実施形態では、エリア推定部423では、まず各ビーコンに紐づけられた部屋を導き出す。この場合は、ビーコンa、b、cの電波が得られているので、それぞれ紐づけられたエリアは、順にA、A、Bとなる。次に、逆に部屋ごとで見てエリア毎の受信ビーコン数をカウントする。この場合はエリアAが2個、エリアBが1個である。
このときビーコン数は単純に数えてもよいし、受信強度に応じた重みづけでカウントしてもよいし、あるいは閾値をいくつか設けて、段階的な重みづけ、例えば−60dB以上の場合は1個、−70〜−60dBの場合は0.5個というようにカウントすることもできる。説明している実施形態では、図6のステップS605が適用され、検出したビーコン数が多いエリアを判定結果として決定する。
すなわち本実施形態におけるケース2は、エリアAの方でカウント数が多く、また最大のカウント数なので、エリアAと推定する。これにより、従来法により、強度を優先させた場合にエリアBとしてしまう誤判定を回避することができる。なお、図8のケース3は、エリアにおいて検出されたビーコンがそれぞれ1なので、強度を基準として、図6のステップS604によりエリア判定を行う。
次いで図8のケース4の場合を検討する。ケース4は、ビーコンcの電波強度が測定誤差により本来の値より+10dB高く測定された場合である。この場合は、ケース2の場合と同様に、従来法では、電波強度が最大になるビーコンはcとなり、エリアB単純な最大値判定では部屋Bと判定されてしまう。ところが本実施形態では、エリアAに2ビーコンが検出されているので、図6のステップS605およびステップS609が適用され、エリアAとして正しく判定することができる。
さらに図8を使用して具体的に説明する。図8のケース5は、ビーコンdの電波強度が本来の値より+10dB過大に測定され、本来的には距離的に受信感度外とされるべきところ、−90dBの電波強度が得られた場合である。ケース5の場合、偶然にも電波強度が最大のビーコンがbとなっているので、電波強度でエリア判定してもエリアAと判定され、元々正しい結果が得られるケースである。しかしながら、本実施形態では、図6のステップS606およびステップS610が適用され、エリアA、エリアBともビーコン数が2個となるところ、ビーコンの受信強度が最大となっている方のエリアを判定結果とする。
ケース5の場合は、エリアAのビーコン数と、エリアBのビーコン数がともに2個であり、エリアAに紐づけられているビーコンの最大の電波強度がビーコンbの−60dBであり、エリアBに紐づけられているビーコンの最大の電波強度が−65dBである。この場合は、ビーコンbの方が、電波強度が強いので、エリアAと判定する。したがって従来法でも本実施形態であっても正しい判定結果が得られるが、より精度よく安定して判断を行うことができる。
次にケース6について説明する。ケース6は、ビーコンbからの電波が非常に強い場合で、例えば情報端末300がビーコンから30cm程度のところに存在する場合に相当する。そこで、直近の判別に第1の閾値を設ける。この閾値は、環境によって異なるものの、時間変動する性質のものではないので、あらかじめ実験的に閾値を決めておくことができる。例えば第1の閾値を、−40dBとして設定する。
この閾値より電波強度が大きい場合は、強度の高いビーコンに紐づけられたエリアと判定する。この実施形態は、情報端末300の演算量を減らす効果がある。情報端末300は、一般的にバッテリー駆動であることが多く、また電波を扱うためバッテリー消費量も多くなりがちである。演算量を少しでも減らすことによりバッテリー持続時間を増やすことができ、より本装置の利便性を増すことができる。
次に図8のケース7の場合について説明する。ケース7の実施形態では、遠くにあり、本来は電波がほとんど届かないビーコンdからの電波を微弱ながら受信した場合に相当する。ビーコンを多数配置すると、遠い場所にあるビーコン、別の部屋やフロアにあるビーコン、あるいは全く関係ない場所に全く関係ない人が設置したビーコンなど、微弱な電波を受信することも想定できる。
そこで本実施形態では、全く寄与しないビーコン電波のデータを除去するために、低い側に第2の閾値を設ける。この第2の閾値も環境によって異なるものの時間変動する性質のものではないので、あらかじめ実験的に閾値を決めておくことができ、説明する実施形態では、−95dBとすることができる。具体的な適用においては、この閾値より電波強度が弱い場合は、ビーコンが検出されたなったものとして処理する。
このように微弱電波のビーコンを判定演算の対象から外すことにより、バッテリー持続時間の向上につながる。さらに、微弱電波強度のビーコンが多数あると、例えばたまたま隣の部屋のビーコンが微弱ながらも多数受信できた場合、エリア判定の誤判定が起きる可能性もある。しかしながら、本実施形態の構成にすることにより、微弱電波のデータをエリア判定外とするので、より精度良い判定が可能となる。
これまで本発明を、実施形態をもって説明してきたが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100 :位置測定システム
101 :ビーコン
102 :ビーコン
103 :通信範囲
105 :通信範囲
110 :ユーザ
120 :建造物
300 :情報端末
301 :CPU
302 :RAM
303 :ROM
304 :NVRAM
305 :通信装置
306 :システムバス
308 :表示装置
309 :入力装置
400 :機能ブロック
410 :ビーコン
421 :ビーコン受信部
422 :データ展開部
423 :エリア推定部
424 :受信ログ
425 :強度履歴テーブル
426 :マップ
427 :エリア履歴テーブル
710 :測位装置
特開2014−021771号公報

Claims (9)

  1. 外部信号を使用して構造物内での位置を決定する情報処理装置であって、
    外部信号を取得し、受信ログとして格納する手段と、
    前記受信ログから前記外部信号を送付した標識の識別情報と前記構造物内のエリアとの対応情報を生成する手段と、
    前記構造物内のエリアに関連付けられる前記標識の数をカウントして前記情報処理装置が存在する前記エリアを判断する手段と
    を含む、情報処理装置。
  2. 前記対応情報には、前記外部信号の電波強度情報を含み、
    前記標識の数に基づいて前記エリアが判断できない場合、前記外部信号の電波強度情報に基づいて前記エリアを判断する手段を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電波強度情報が第1の閾値以上の場合、前記電波強度情報を優先して前記エリアを判断する手段を含む、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記電波強度情報が第2の閾値以下の場合、該当する電波強度の標識をカウントから除外して前記エリアを判断する手段を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 外部信号を使用して構造物内での位置を決定する情報処理装置が実行可能な情報処理方法であって、
    外部信号を取得し、受信ログとして格納するステップと、
    前記受信ログから前記外部信号を送付した標識の識別情報と前記構造物内のエリアとの対応情報を生成するステップと、
    前記構造物内のエリアに関連付けられる前記標識の数をカウントして前記情報処理装置が存在する前記エリアを判断するステップと
    を含む、情報処理方法。
  6. 前記対応情報には、前記外部信号の電波強度情報を含み、
    前記標識の数に基づいて前記エリアが判断できない場合、前記外部信号の電波強度情報に基づいて前記エリアを判断するステップを含む、請求項5記載の情報処理方法。
  7. 外部信号を使用して構造物内での位置を決定するための情報処理装置実行可能なプログラムであって、情報処理装置を、
    外部信号を取得し、受信ログとして格納する手段、
    前記受信ログから前記外部信号を送付した標識の識別情報と前記構造物内のエリアとの対応情報を生成する手段、
    前記構造物内のエリアに関連付けられる前記標識の数をカウントして前記情報処理装置が存在する前記エリアを判断する手段
    として機能させるプログラム。
  8. 前記対応情報には、前記外部信号の電波強度情報を含み、
    前記標識の数に基づいて前記エリアが判断できない場合、前記外部信号の電波強度情報に基づいて前記エリアを判断する手段として機能させる、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記情報処理装置を、さらに前記電波強度情報が第1の閾値以上の場合、前記電波強度情報を優先して前記エリアを判断する手段、および
    前記電波強度情報が第2の閾値以下の場合、該当する電波強度情報の標識をカウントから除外して前記エリアを判断する手段
    として機能させる、請求項7または8に記載のプログラム。
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