JP2017198491A - 膜厚測定装置及び膜厚測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、膜厚分布を測定し評価するという目的のために、以下の4点を利用した反射分光膜厚測定を利用する。
(1)共焦点光学系を使うことで、透明基板の裏面反射光を除去することができ、正味の表面反射光を正確に測定することが期待される。
(2)従来の分光膜厚計のように反射光を分光するかわりに、照明を単色光として試料の反射強度を測定する。そして、照明波長を変える度に、反射強度を同一視野に対して測定する。従って、反射率の波長依存性、すなわち、反射スペクトルを得ることができる。この時に各波長に対して撮像することで、反射率を2次元的に画像化できる。
(3)共焦点光学系を使いzスキャンすることで、表面形状を膜厚程度の誤差を含んだ形だが、3次元計測することができる。測定点が照明光軸に対してどの程度傾斜しているのかを見積もることができる。従って、傾斜による反射率変化を補正する場合にも利用できる。
(4)共焦点光学系を使い、微細パターンの膜厚分布を測定するために、開口数NAの大きな対物レンズを使うことで、数μmのパターン幅でも反射像を撮像できる。
高開口数の対物レンズを使用する場合及び膜厚が1μm以上の場合のように、反射光の可干渉性が低下した場合でも、反射率を算出することができるように、反射率の計算に可干渉性因子を導入する。試料30における薄膜の干渉による反射率Rは、干渉成分の項と非干渉成分の項とに分けられる。よって、試料30における薄膜の干渉による反射率Rは、非干渉成分の項Ricと干渉成分の項Rifと可干渉性因子Γを使って、式(1)のように書くことができる。
図2は、実施形態に係る薄膜32が形成された基板31を例示した光学モデルである。図2に示すように、光学モデルは、測定対象として考える試料30の構造の断面を示している。試料30は、基板31と、基板31の上に設けられた薄膜32を含んでいる。基板31は、例えばシリコン基板Siであり、薄膜32は、例えば、フォトレジスト膜 (Photo Resist)PRである。
次に、シリコン基板Si上のフォトレジスト膜PRによる薄膜干渉強度について考える。波長λの光が薄膜に対して垂直に入射するものとする(図2では、対物レンズの開口数NAを考えて斜め入射にしている)。入射した光の一部は、空気air/フォトレジスト膜PRの界面0で反射する。また、一部は、透過し、フォトレジスト膜PR/シリコン基板Siの界面1で反射する。界面1からの反射光の一部は、界面0を透過するが、さらに、一部は、界面0で反射され、再び界面1で反射する。一般的に、薄膜では、このような多重反射が起こる。これらの反射光が全て干渉し、合計されたものから、反射率Rが得られる。複素屈折率が既知であるならば、垂直入射の反射率Rは波長λと膜厚tだけで決まる。
次に、シリコン基板Si上のフォトレジスト膜PRによる薄膜干渉のない場合の反射率Ricについて検討する。図4は、実施形態に係る薄膜32内の干渉のない多重反射を例示した図である。完全可干渉の場合と同様に、薄膜32内では多重反射が起こるが、界面0及び界面1の反射光は互いに干渉しないため、これらの反射光を単純合計されたものから、反射率Ricが得られる。
完全可干渉の反射率Rch、完全非可干渉の反射率Ric、可干渉性因子Γを使うことで、それらの中間状態(部分可干渉性)の反射率Rを式(27)として計算することができる。
次に、反射率を測定して、反射率の測定データを求め、上述した計算データを参照して、膜厚を算出する方法を説明する。
試料30における薄膜32が多層膜の場合において、多層膜中に、幾つかの厚さゼロの層が存在する場合の反射率計算の取り扱いについて補足する。完全可干渉の場合は、各界面のフレネル係数の合成式は厚さ0の場合でもそのまま適用できるので、問題は生じない。しかし、完全非可干渉の場合には、層の厚さが0のときは、式(20)、式(21)及び式(23)をそのまま適用できないため、以下に説明する特別な計算法則を導入する必要がある。
10 光源部
11 光源
12 干渉フィルター
13a、13b、13c レンズ
14 スリット
15 ビームスプリッタ
16 振動ミラー
17 対物レンズ
18 ステージ
19 光検出器
20 処理装置
30 試料
31 基板
32 薄膜
100 膜厚測定装置
101 共焦点光学系
Claims (10)
- 基板と、前記基板上に設けられた薄膜と、を含む試料の前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、
少なくとも第1波長の照明光と第2波長の照明光とを切替可能な光源部と、
前記試料で反射した反射光を検出して、前記試料の所定の領域における画像を取得する光検出器と、
前記光源部からの照明光を前記試料まで導くとともに、前記試料からの前記反射光を前記光検出器まで導く共焦点光学系と、
前記薄膜の膜厚を算出するために、前記第1波長の照明光による第1画像と、前記第2波長の照明光による第2画像とに基づいて、前記第1波長及び前記第2波長に対する反射率の測定データをそれぞれ求める処理部と、を備え、
前記処理部は、波長と反射率との関係が前記薄膜の膜厚毎にそれぞれ示されている計算データを参照して、前記測定データから前記薄膜の膜厚を近似して算出し、
前記計算データにおける前記反射率は、非干渉成分の項を含んでいる膜厚測定装置。 - 前記非干渉成分の項は、前記基板側の界面による所定の回数までの各反射における反射率の総和を含んでいる請求項1に記載の膜厚測定装置。
- 前記計算データにおける前記反射率は、干渉成分の項と、前記干渉成分の項の割合を示す可干渉因子との積を含んでいる請求項1または2に記載の膜厚測定装置。
- 前記共焦点光学系は、対物レンズを含み、
前記計算データにおける反射率は、前記対物レンズの開口数による補正を含んでいる請求項1〜3のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。 - 前記薄膜は、複数の膜が積層された多層膜であり、
前記処理部は、各複数の前記膜の膜厚毎にそれぞれ示されている反射率を合成して、前記計算データにおける前記反射率とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の膜厚測定装置。 - 基板と、前記基板上に設けられた薄膜と、を含む試料の前記薄膜の膜厚を測定する膜厚測定方法であって、
共焦点光学系を介して、前記試料に第1波長の照明光と第2波長の照明光とを切替えて照射し、
前記試料で反射した反射光を、前記共焦点光学系を介して検出して、前記第1波長の光による第1画像と、前記第2波長の光による第2画像とを取得し、
前記薄膜の膜厚を算出するために、前記第1画像と前記第2画像とに基づいて、前記第1波長及び第2波長に対する反射率の測定データをそれぞれ求め、
波長と反射率との関係が前記薄膜の膜厚毎にそれぞれ示されている計算データを参照して、前記測定データから前記薄膜の膜厚を近似して算出し、
前記計算データにおける前記反射率は、非干渉成分の項を含んでいる膜厚測定方法。 - 前記非干渉成分の項は、前記基板側の界面による所定の回数までの各反射における反射率の総和を含んでいる請求項6に記載の膜厚測定方法。
- 前記計算データにおける前記反射率は、干渉成分の項と、前記干渉成分の項の割合を示す可干渉因子との積を含んでいる請求項6または7に記載の膜厚測定方法。
- 前記共焦点光学系は、対物レンズを含み、
前記計算データにおける反射率は、前記対物レンズの開口数による補正を含んでいる請求項6〜8のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。 - 前記薄膜は、複数の膜が積層された多層膜であり、
各複数の前記膜の膜厚毎にそれぞれ示されている反射率を合成して、前記計算データにおける前記反射率とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の膜厚測定方法。
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