JP2017197805A - 液切り装置、電気めっき装置、および銅張積層樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
また、製品にめっき液の結晶に起因する異物や打痕が生じることを抑制できる電気めっき装置、および銅張積層樹脂フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
第2発明の液切り装置は、第1発明において、前記下ロールの外周面には、前記帯体との接触面より端側に、周方向に沿った溝が形成されていることを特徴とする。
第3発明の液切り装置は、第2発明において、前記溝は、ガラスコーティングにより親水化処理が施されていることを特徴とする。
第4発明の液切り装置は、第1、第2または第3発明において、前記下ロールの外周面には、前記帯体との接触面より端側に、周方向に沿った突条が形成されていることを特徴とする。
第5発明の液切り装置は、第4発明において、前記突条は、ガラスコーティングにより親水化処理が施されていることを特徴とする。
第6発明の液切り装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記下ロールの外周面のうち平坦部は、セラミック溶射により親水化処理が施されていることを特徴とする。
第7発明の電気めっき装置は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明の液切り装置を備え、前記液切り装置により被めっき材に付着しためっき液を切るよう構成されていることを特徴とする。
第8発明の銅張積層樹脂フィルムの製造方法は、第7発明の電気めっき装置を用いて、銅薄膜付長尺フィルムの銅薄膜層上に銅めっき皮膜層を積層することを特徴とする。
第2発明によれば、上ロールと下ロールにより押し出されて広がった液は、下ロールの溝に流れ込んで落下するので、溝より端側に液が広がり残留することを抑制できる。
第3発明によれば、ガラスコーティングであれば溝に対しても容易に親水化処理を施すことができる。
第4発明によれば、上ロールと下ロールにより押し出されて広がった液は、下ロールの突条により堰き止められて落下するので、突条より端側に液が広がり残留することを抑制できる。
第5発明によれば、ガラスコーティングであれば突条に対しても容易に親水化処理を施すことができる。
第6発明によれば、セラミック溶射であれば、下ロールの外周面が親水化するだけでなく、硬度が増すため下ロールの寿命が長くなる。
第7発明によれば、液切り装置に残留しためっき液が乾燥して結晶化することを抑制できるので、結晶がめっき槽に脱落することがなく、製品にめっき液の結晶に起因する異物や打痕が生じることを抑制できる。
第8発明によれば、液切り装置に残留しためっき液が乾燥して結晶化することを抑制できるので、結晶がめっき槽に脱落することがなく、めっき液の結晶に起因する異物や打痕が少ない銅張積層樹脂フィルムを製造できる。その結果、歩留まりを向上することができる。
(第1実施形態)
<電気めっき装置>
図5に示すように、本発明の第1実施形態に係る電気めっき装置Aは、ロールツーロール方式で連続的に銅薄膜付長尺フィルムFを搬送し、電気めっきを施して銅張積層樹脂フィルムSを製造する装置である。
銅薄膜付長尺フィルムFは、接着剤層を介することなく、長尺帯状のポリイミドフィルムの表面に下地金属層および銅薄膜層が積層されたものである。この銅薄膜付長尺フィルムFは以下の方法で製造される。まず、スパッタリング法によりポリイミドフィルムの表面にニッケル、クロム、ニッケル系合金等からなる下地金属層を形成する。ニッケル系合金としては、ニッケル−クロム合金、ニッケル−クロム−モリブデン合金、ニッケル−バナジウム−モリブデン合金等が挙げられる。下地金属層の厚みは特に限定されないが、5〜50nmが一般的である。
一般に、電気めっきを施す前の銅薄膜付長尺フィルムFの表面には、銅薄膜層を構成する金属の酸化物や、有機物等の異物が存在する。そこで、表面欠陥が少ない銅張積層樹脂フィルムSを得るために、電気めっき工程に先立ち前処理ユニット3により異物の除去が行われる。前処理ユニット3では、薬液処理工程、水洗工程、および脱水・乾燥工程をこの順で行うのが好ましい。
電気めっきユニット4は、銅薄膜付長尺フィルムFの搬送方向に長尺なめっき槽41を備えている。めっき槽41の内部には硫酸と硫酸銅とを主成分とする酸性水溶液であるめっき液が貯留されている。
銅張積層樹脂フィルムSは、長尺帯状のポリイミドフィルムの表面に下地金属層、銅薄膜層、および銅めっき皮膜が積層されたものである。銅めっき皮膜層の厚みは特に限定されないが、例えばサブトラクティブ法によって回路パターンを形成しフレキシブル配線基板を製造する場合には、5〜18μmが一般的である。銅張積層樹脂フィルムSは、上記の電気めっき装置Aを用いて、銅薄膜付長尺フィルムFの銅薄膜層上に銅めっき皮膜層を積層することで得られる。なお、銅薄膜付長尺フィルムFの銅薄膜層上に無電解めっき法により銅を成膜した後に、電気めっき装置Aを用いて銅めっき皮膜層を積層してもよい。
つぎに、電気めっき装置Aを用いた銅張積層樹脂フィルムSの製造方法を説明する。
銅薄膜付長尺フィルムFは、水平状態で巻出ロール1から巻き出され、前処理ユニット3で前処理された後、電気めっきユニット4に供給される。
つぎに、本実施形態の特徴部分である液切り装置5を説明する。
図1に示すように、液切り装置5は、上下に配置された搬送ロール51とニップロール52とを備える。これら搬送ロール51とニップロール52とで、搬送される銅薄膜付長尺フィルムFを上下から挟み、付着しためっき液を液切りする。
つぎに、本発明の第2実施形態に係る液切り装置5を説明する。
図2に示すように、溝53(53a、53b)を、搬送ロール51の端部に複数本形成してもよい。図2に示す例では、各端部に2本ずつ合計4本の溝53が形成されているが、これより多くしてもよい。
つぎに、本発明の第3実施形態に係る液切り装置5を説明する。
図3に示すように、溝53に代えて、突条54としてもよい。すなわち、本実施形態の液切り装置5は、搬送ロール51の両端部における外周面に、周方向に沿った突条54、54が形成されている。
搬送ロール51に溝53と突条54の両方を形成してもよい。この場合には、溝53による効果と、突条54による効果の両方を得ることができる。
(共通の条件)
長尺ポリイミドフィルムとして、幅50cmの東レ・デュポン株式会社製の「Kapton(登録商標) 150EN(厚み38μm)」を用いた。この長尺ポリイミドフィルムに対して、真空度を0.01〜0.1Paに維持したチャンバー内で150℃、1分間の熱処理を施した。その後、長尺ポリイミドフィルム上にスパッタリング法によりクロムを20質量%含有する下地金属層を厚み20nm形成し、さらに銅薄膜層を厚み100nm形成して銅薄膜付長尺フィルムFを得た。スパッタリングにはロールツーロール方式のスパッタリング装置を用いた。
電気めっき装置Aの液切り装置5(5a、5b、5c)として図1に示す構成の装置を用いた。搬送ロール51の両端部には溝53、53が形成されている。搬送ロール51はステンレス製であり、平坦部はセラミック溶射により親水化処理が施されている。溝53はガラスコーティングにより親水化処理が施されている。銅薄膜付長尺フィルムFとして様々な長さのロットを用い、合計20,000mを超えるまでめっき処理を行った。ロットの切れ目では、電気めっき装置Aを毎回停止させた。
電気めっき装置Aの液切り装置5(5a、5b、5c)として、搬送ロール51が溝のない平ロール状のものを用いた。搬送ロール51はステンレス製であり、親水化処理を施さなかった。銅薄膜付長尺フィルムFとして様々な長さのロットを用い、合計20,000mを超えるまでめっき処理を行った。ロットの切れ目では、電気めっき装置Aを毎回停止させた。
1 巻出ロール
2 巻取ロール
3 前処理ユニット
4 電気めっきユニット
41 めっき槽
42a〜42c 反転ロール
43a〜43d 給電ロール
44a〜44f アノード
5 液切り装置
51 搬送ロール
52 ニップロール
53 溝
54 突条
55 親水化領域
Claims (8)
- 帯体に付着した液を切るための液切り装置であって、
搬送される前記帯体を上下から挟む上ロールおよび下ロールを備え、
前記下ロールの外周面のうち少なくとも前記帯体との接触面およびその周囲に親水化処理が施されている
ことを特徴とする液切り装置。 - 前記下ロールの外周面には、前記帯体との接触面より端側に、周方向に沿った溝が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の液切り装置。 - 前記溝は、ガラスコーティングにより親水化処理が施されている
ことを特徴とする請求項2記載の液切り装置。 - 前記下ロールの外周面には、前記帯体との接触面より端側に、周方向に沿った突条が形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の液切り装置。 - 前記突条は、ガラスコーティングにより親水化処理が施されている
ことを特徴とする請求項4記載の液切り装置。 - 前記下ロールの外周面のうち平坦部は、セラミック溶射により親水化処理が施されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の液切り装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6記載の液切り装置を備え、
前記液切り装置により被めっき材に付着しためっき液を切るよう構成されている
ことを特徴とする電気めっき装置。 - 請求項7記載の電気めっき装置を用いて、銅薄膜付長尺フィルムの銅薄膜層上に銅めっき皮膜層を積層する
ことを特徴とする銅張積層樹脂フィルムの製造方法。
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JP2016088929A JP6531708B2 (ja) | 2016-04-27 | 2016-04-27 | 液切り装置、電気めっき装置、および銅張積層樹脂フィルムの製造方法 |
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JP2003043651A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光材料の処理装置 |
JP2015199989A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | 住友金属鉱山株式会社 | 液切り装置、電気めっき装置、および銅張積層樹脂フィルムの製造方法 |
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