JP2017197615A - 自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物及び食器類の乾燥仕上げ方法 - Google Patents

自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物及び食器類の乾燥仕上げ方法 Download PDF

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Hiroki Arai
博紀 荒井
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Abstract

【課題】低泡性で優れた仕上がり性、乾燥性を有し、食器類を洗浄した際に持ち込まれる汚れの影響をほとんど受けない自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物、およびこの自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物を用いた自動食器洗浄機による食器類の乾燥仕上げ方法を提供する。
【解決手段】自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物は、(A)成分として、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%、(B)成分として、可溶化剤を0.1〜20質量%、及び(C)成分として、水、を含有する。
(化1)
R1−O−(EO)m−(BO)n−R2 (1)
(式中、R1は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、m及びnは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。また、m/n=0.3〜6である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物、特に業務用の自動食器洗浄機用として好適な自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物に関する。また、本発明はこの自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物を用いた食器類の乾燥仕上げ方法に関する。
近年、食器類の洗浄に自動食器洗浄機(以下、単に洗浄機という場合がある)が広く利用されるようになっており、ホテル、レストラン、学校、病院、社員食堂等においても、使用後の食器を効率よく洗浄するため、また、近年の衛生意識の向上から、業務用の自動食器洗浄機が広く用いられている。
自動食器洗浄機、特に業務用の自動食器洗浄機により食器類を洗浄する場合、一般的に、所定濃度に調整した洗浄液を洗浄タンク内で加熱保持し、次いで洗浄液タンク内の洗浄液ノズルから洗浄機庫内に一定量噴射して洗浄機庫内の食器類を洗浄した後、所定濃度の乾燥仕上げ剤を含むすすぎ液を洗浄機のノズルから一定量噴射してすすぎを行い、乾燥するという工程を経て洗浄が行われる。この自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤には、界面活性剤が配合されており、これにより、すすぎ液の表面張力を下げ、食器表面の水滴を広がりやすくして乾燥を速め、更にウォータースポットと呼ばれる白斑を低減して、美観良く仕上げることができる。ところで、業務用の自動食器洗浄機では、乾燥仕上げ剤を含むすすぎ水が、そのまま洗浄タンク内に流入する構造となっている。この時、乾燥仕上げ剤に配合されている界面活性剤に発泡性があると洗浄ポンプの水圧低下が生じ、洗浄性、仕上がり性が悪くなる場合があることから、抑泡性の非イオン界面活性剤が好んで使用されている。
このような背景から、自動食器洗浄機用の乾燥仕上げ剤として、乾燥、仕上がり性に優れ、抑泡性を有する組成物が開発されている。例えば、特許文献1では、特定の重合度n(n=3、4、5)であるポリグリセリンと炭素数が(2n)〜(2n+4)の脂肪酸とがエステル化してなるポリグリセリン脂肪酸エステルを含む乾燥仕上げ剤が記載されている。特許文献2では、特定の重合度n(n=3、4、5)であるポリグリセリンと炭素数が(2n)〜(2n+4)の脂肪酸とがエステル化してなるポリグリセリン脂肪酸エステルと炭素数8〜12の脂肪酸をエステル化してなるソルビタン脂肪酸エステルを含む乾燥仕上げ剤が記載されている。特許文献3では、特定の水溶性高分子化合物(A)を1〜25%、ノニオン界面活性剤(B)を0.5%〜10%含有し、(A)/(B)=5/1〜1/5である乾燥仕上げ剤組成物が記載されている。
特許第3215069号 特許第3425381号 特許第5188709号
上記文献記載の組成物は、低泡性の界面活性剤が使用されているものの組成物そのものでも発泡性を有し、また食器洗浄時に問題となるタンパク質などの汚れ由来の発泡に対しては十分な抑泡性が得られないという問題があった。このため、業務用洗浄機のように大量の汚れが洗浄タンクに入ってくる場合、十分な抑泡性が得られず、洗浄ポンプの水圧低下を生じ、仕上がり性や乾燥性能が低下するといった問題を生じやすい。また貯蔵安定性の改善も求められていた。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、低泡性で優れた仕上がり性、乾燥性を有し、貯蔵安定性が良好で、かつ食器類を洗浄した際に持ち込まれる汚れの影響をほとんど受けない自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、この自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物を用いた自動食器洗浄機による食器類の乾燥仕上げ方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者は鋭意検討し、本発明に至った。即ち、本発明は、
(1)(A)成分として、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%、(B)成分として、可溶化剤を0.1〜20質量%、及び(C)成分として、水、
を含有することを特徴とする自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
(化1)
R1−O−(EO)m−(BO)n−R2 (1)
(式中、R1は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、m及びnは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。また、m/n=0.3〜6である。)
(2)(D)成分として、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%含有することを特徴とする上記(1)に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
(化2)
R3−O−(EO)x−(PO)y−R4 (2)
(式中、R3は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R4は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、x及びyは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。)
(3)(A)成分と(D)成分の質量比(A)/(D)=0.1〜10の範囲である上記(2)の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
(4)さらに、(E)成分として、キレート剤を0.01〜0.5質量%を含有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
(5)さらに、(F)成分として、防腐剤を0.01〜0.5質量%を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤を濃度が10〜1000ppmとなるよう40〜90℃に加温された水で希釈して生成した処理水を用い、自動食器洗浄機にて洗浄された食器類をすすぐことを特徴とする食器類の乾燥仕上げ方法、を要旨とするものである。
本発明の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物(以下、単に乾燥仕上げ剤組成物という場合がある)は、仕上がり性、乾燥性に優れ、陶磁器、ガラス、プラスチックなどの食器の乾燥を速め、ウォータースポットを低減し、洗浄乾燥後の美観を向上させる。また、本発明の乾燥仕上げ剤組成物は、抑泡性能に優れることから、業務用自動食器洗浄機のように洗浄タンク内に多量の発泡性汚れが負荷される場合においても、仕上がり性、乾燥性への影響が少ない効果を奏する。そのため、上記乾燥仕上げ剤組成物を用いる本発明の食器類の乾燥仕上げ方法(以下、単に本発明の方法ともいう)は、洗浄機で洗浄された食器類に対する乾燥性、仕上がり性が良好である。また本発明の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物は、貯蔵安定性にも優れる。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物は、(A)成分として下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を含有する。
(化3)
R1−O−(EO)m−(BO)n−R2 (1)
(式中、R1は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、m及びnは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。また、m/n=0.3〜6である。)
上記(A)成分は、一般式(1)におけるR1が炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基である化合物である。このような脂肪族炭化水素基としては、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、若しくはドコシル基等の直鎖1級アルキル基、2級ブチル、2級ペンチル、2級ヘキシル、2級ヘプチル、2級オクチル、2級ノニル、2級デシル、2級ウンデシル、2級ドデシル、2級トリデシル、2級テトラデシル、2級ヘキサデシル、若しくは2級オクタデシル等の直鎖2級アルキル基、2−メチルプロピル、2−メチルブチル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、2−メチルヘキシル、2−エチルペンチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、イソノニル、イソデシル、イソウンデシル、2−ブチルオクチル、イソドデシル、イソトリデシル、2−ブチルデシル、2−ヘキシルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−プロピルヘプチル、2−オクチルデシル、イソオクタデシル、2−ヘキシルドデシル、2−オクチルドデシル、若しくはモノメチル分枝−イソステアリル等の分枝アルキル基、又はオクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル、若しくはイソオレイル等のアルケニル基等が挙げられる。R1は、これらの脂肪族炭化水素基の単独でもよいし、2種以上の混合でもよい。抑泡性の観点から、R1は、炭素数4〜22、好ましくは炭素数8〜18、より好ましくは炭素数10〜16、最も好ましくは炭素数13〜15を有する、直鎖1級アルキル基又は分枝アルキル基、好ましくは分枝アルキル基である。
また、一般式(1)において、R2は、水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、好ましくは水素原子である。また、非イオン界面活性剤の水酸基を公知の方法によりアルキル化することにより、R2が炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基である非イオン界面活性剤が得られる。脂肪族炭化水素基であるR2の例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、またはtert−ブチル基を挙げることができる。
一般式(1)において、EOはオキシエチレン基を表し、BOはオキシブチレン基を表す。便宜上、EOとBOが(EO)mで表される部分と(BO)nで表される部分とに分かれたブロック状の化合物として記載されているが、EOとBOとがランダム状の化合物でもよいし、部分的にEO又はBOが連続している部分ブロック状の化合物でもよい。一般式(1)において、mはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1〜100の数であるが、2〜50の数であることが好ましく、3〜25の数であることがより好ましく、5〜10の数であることが最も好ましい。nは、オキシブチレン基の平均付加モル数であり、1〜100の数であるが、1〜30の数であることが好ましく、1〜15の数であることがより好ましく、1〜10の数であることが最も好ましい。本発明においてm/nの比は0.3〜6であるが、0.4〜5が好ましく、0.4〜3であることがより好ましい。
(A)成分として望ましい非イオン界面活性剤の例としては、一般式(1)のR1が炭素数13の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基、又は炭素数15の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基のいずれか1種または組み合わせであり、R2は水素であり、mが0.3〜6、nが1〜10である化合物であり、具体的にはBASF社製のPlurafac LF120、Plurafac LF221、Plurafac LF224等が挙げられる。(A)成分として、非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%含有することができ、好ましくは1〜12質量%、より好ましくは2〜8質量%である。0.1質量%未満では抑泡性が低下し、20質量%を超えると貯蔵安定性が低下する。 尚、本発明に関し、又は本明細書において、適宜「A〜B」(A、Bは任意の数)なる表現を使用するが、これはA以上B以下という数値範囲を表す。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、(B)成分として用いる可溶化剤としては、特に限定されるものではないが、芳香族酸若しくはその塩、アルキルジメチルアミンオキシド、エタノール、プロパノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル又は尿素等が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。芳香族酸又はその塩としては、キシレンスルホン酸若しくはその塩、トルエンスルホン酸若しくはその塩、クメンスルホン酸若しくはその塩、又は安息香酸若しくはその塩等が挙げられる。尚、上述する芳香族酸塩としては、たとえば、カリウム塩又はナトリウム塩を挙げることができる。アルキルジメチルアミンオキシドとしては、オクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、イソドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−ドデコキシ−1−ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル−(2−ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9−トリオクタデシルジメチルアミンオキシド、及び3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ−(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド等が挙げられる。(B)成分として、可溶化剤を0.1〜20質量%含有することができ、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%である。0.1質量%未満では貯蔵安定性が低下し、20質量%を超えると配合量に見合った効果が得られない。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、(C)成分として用いる水としては、特に限定されるものではないが、例えば、イオン交換水、蒸留水、純水、軟水、水道水等が挙げられるが、貯蔵安定性の点からイオン交換水、蒸留水、または純水等が好ましい。水道水としては、例えば、東京都荒川区の水道水(pH=7.6、総アルカリ度(炭酸カルシウム換算として)40.5mg/L、ドイツ硬度8.1°DH(そのうち、カルシウム硬度6.3°DH、マグネシウム硬度2.1°DH)、塩化物イオン21.9mg/L、ナトリウム及びその化合物13mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素1.1mg/L、フッ素及びその化合物0.09mg/L、ホウ素及びその化合物0.04mg/L、総トリハロメタン0.014mg/L、残留塩素0.4mg/L、有機物(全有機炭素量)0.5mg/L)が挙げられる。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物は、(D)成分として下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤を含んでもよい。
(化4)
R3−O−(EO)x−(PO)y−R4 (2)
(式中、R3は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R4は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、x及びyは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。)
一般式(2)において、R3は、炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基である。このような脂肪族炭化水素基としては、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、若しくはドコシル基等の直鎖1級アルキル基、2級ブチル、2級ペンチル、2級ヘキシル、2級ヘプチル、2級オクチル、2級ノニル、2級デシル、2級ウンデシル、2級ドデシル、2級トリデシル、2級テトラデシル、2級ヘキサデシル、若しくは2級オクタデシル等の直鎖2級アルキル基、2−メチルプロピル、2−メチルブチル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、2−メチルヘキシル、2−エチルペンチル、2−エチルヘキシル、イソオクチル、イソノニル、イソデシル、イソウンデシル、2−ブチルオクチル、イソドデシル、イソトリデシル、2−ブチルデシル、2−ヘキシルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−プロピルヘプチル、2−オクチルデシル、イソオクタデシル、2−ヘキシルドデシル、2−オクチルドデシル、若しくはモノメチル分枝−イソステアリル等の分枝アルキル基、又はオクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル、若しくはイソオレイル等のアルケニル基等が挙げられる。R3は、これらの脂肪族炭化水素基の単独でもよいし、2種以上の混合でもよい。仕上がり性の観点から、R3は、炭素数4〜22、好ましくは炭素数6〜18、より好ましくは炭素数8〜16、最も好ましくは炭素数10〜14を有する、直鎖1級アルキル基又は分枝アルキル基であり、好ましくは分枝アルキル基である。
また、一般式(2)において、R4は、水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、好ましくは水素原子である。また、非イオン界面活性剤の水酸基を公知の方法によりアルキル化することにより、R4が炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基である非イオン界面活性剤が得られる。脂肪族炭化水素基であるR4の例としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、またはtert−ブチル基を挙げることができる。
一般式(2)において、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表す。便宜上、EOとPOが(EO)xで表される部分と(PO)yで表される部分とに分かれたブロック状の化合物として記載されているが、EOとPOとがランダム状の化合物でもよいし、部分的にEO又はPOが連続している部分ブロック状の化合物でもよい。一般式(2)において、xはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1〜100の数であるが、2〜50の数であることが好ましく、3〜40の数であることがより好ましい。yは、オキシプロピレン基の平均付加モル数であり、1〜100の数であるが、1〜30の数であることが好ましく、1〜15の数であることがより好ましく、1〜10の数であることが最も好ましい。(D)成分として望ましい非イオン界面活性剤の例としては、一般式(2)のR3が炭素数10の分岐鎖の脂肪族炭化水素基であり、R4は水素であり、xが3〜40、yが1〜10である化合物であり、具体的には第一工業製薬社製のノイゲンLF−60X等が挙げられる。(D)成分として、非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%含有することができ、好ましくは1.5〜15質量%、より好ましくは3〜10質量%である。0.1質量%未満では仕上がり性が低下し、20質量%を超えると抑泡性が低下する。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、(A)成分及び(D)成分である非イオン界面活性剤は任意の比率で用いることができるが、抑泡性、乾燥性及び仕上がり性の向上することから、質量比で(A)/(D)=0.1〜10が好ましく、0.2〜8がより好ましく、0.3〜4がさらに好ましい。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、(E)成分のキレート剤としては、公知のキレート剤であれば種類を選ばずに使用することができ、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミノ五酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、メチルグリシン二酢酸、グルタミン酸二酢酸、アスパラギン酸二酢酸、β-アラニン二酢酸、セリン二酢酸、グリシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、グルコール酸、乳酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸、リンゴ酸、ポリアクリル酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、ポリアセタールアクリル酸や、これらのアルカリ金属塩、若しくはアンモニウム塩、又はモノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン等のアルカノールアミン塩が挙げられる。また(E)成分のキレート剤として、3-ヒドロキシ−2,2’−イミノジコハク酸四ナトリウム塩を用いることもできる。これらのキレート剤のうち、製品の貯蔵安定性の面から、トリポリリン酸及びそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸及びそのアルカリ金属塩、エチレンジアミン四酢酸及びそのアルカリ金属塩、メチルグリシン二酢酸及びそのアルカリ金属塩、グルタミン酸二酢酸及びそのアルカリ金属塩、クエン酸及びそのアルカリ金属塩、又はリンゴ酸及びそのアルカリ金属塩が好ましく、ニトリロ三酢酸及びそのアルカリ金属塩、エチレンジアミン四酢酸及びそのアルカリ金属塩、メチルグリシン二酢酸及びそのアルカリ金属塩、又はグルタミン酸二酢酸及びそのアルカリ金属塩がより好ましい。これらのキレート剤は、1種あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。(E)成分のキレート剤は、乾燥仕上げ剤組成物中に0.01〜0.5質量%含有配合することが好ましく、0.03〜0.3質量%がより好ましい。0.01質量%未満では保存安定性が不良となり、0.5質量%を超えると配合量に見合った効果が得られない。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、(F)成分の防腐剤としては、公知の防腐剤であれば種類を選ばずに使用することができ、例えば、パラオキシ安息香酸エステル、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒノキチオール、しらこたん白抽出物、安息香酸若しくはその塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン酸若しくはその塩、ポリリジン、又はナイシンなどが挙げられる。これらの防腐剤のうち製品の安全性の面から、安息香酸若しくはその塩、ソルビン酸若しくはその塩、又はプロピオン酸若しくはその塩が好ましい。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。(F)成分の防腐剤は、乾燥仕上げ剤組成物中に0.01〜0.5質量%含有配合することが好ましく、0.03〜0.3質量%がより好ましい。0.01質量%未満では製品の防腐性が低下し、0.5質量%を超えると配合量に見合った効果が得られない。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物において、使用できる公知の添加剤の添加を拒むものではなく、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。このような成分としては、金属腐食抑制剤、酸化剤、増粘剤、PH調整剤、酵素、色素、香料等が挙げられる。
金属腐食抑制剤としては、短鎖のジカルボン酸若しくはトリカルボン酸などのポリカルボン酸、リン酸エステル、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール若しくはメルカプトベンゾチアゾールなどのトリアゾール、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸などのようなホスホン酸、アジピン酸、グルタル酸、又はコハク酸等が挙げられる。
酸化剤としては、次亜塩素酸若しくはその塩、ジクロロイソシアヌール酸若しくはその塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過酸化水素、又は過酢酸等が挙げられる。
増粘剤としては、平均分子量200〜6,000のポリエチレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、還元でんぷん糖化物等の多価アルコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体、又はアクリル酸系ポリマー等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、又は炭酸ナトリウム等が挙げられる。
酵素としては、リパーゼ、アルカリアミラーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、プロテアーゼ、又はプルラナーゼ等が挙げられる。香料としては、例えば、天然香料、合成香料、又はこれらの調合香料等が挙げられる。また、色素としては、例えば、天然色素、合成色素、又はこれらの混合物が挙げられる。
次に本発明の食器類の乾燥仕上げ方法について説明する。本発明の方法では、必要に応じて任意成分を適宜含有してなる乾燥仕上げ剤組成物を、10〜1000ppm、好ましくは20〜800ppm、より好ましくは50〜500ppmの濃度となるように希釈して生成された処理水(すすぎ水)を用いる。当該処理水を、ガラス、陶器、磁器、金属、又はプラスチック等の材質の食器・調理器具等を効率よく洗浄する自動食器洗浄機のすすぎ工程に用いることができる。本発明の方法は、たとえば上述する乾燥仕上げ剤組成物をポンプ等により自動食器洗浄機のすすぎ配管中に供給し、すすぎ配管中の水(通常は温水)と混合して、自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤の濃度が10〜1000ppmとなるように調整して処理水を生成し、当該処理水を洗浄機のノズルから一定量噴射してすすぎを行う。この処理水を希釈する水の温度、および生成された処理水の温度は40〜90℃が好ましく、50〜90℃がより好ましい。40℃未満では、十分な乾燥性、仕上がり性が得られず、90℃を超える場合には、それ以上の乾燥、仕上がり性の向上は見込まれない。乾燥仕上げ剤組成物と混合される水としては、特に限定されず、たとえば、イオン交換水、蒸留水、純水、軟水、水道水またはこれらを用いて適度な硬度となるように塩化カルシウムなどで調整した人工硬水であってもよい。より具体的な例としては、東京都荒川区の水道水(pH=7.6、総アルカリ度(炭酸カルシウム換算として)40.5mg/L、ドイツ硬度8.1°DH(そのうち、カルシウム硬度6.3°DH、マグネシウム硬度2.1°DH)、塩化物イオン21.9mg/L、ナトリウム及びその化合物13mg/L、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素1.1mg/L、フッ素及びその化合物0.09mg/L、ホウ素及びその化合物0.04mg/L、総トリハロメタン0.014mg/L、残留塩素0.4mg/L、有機物(全有機炭素量)0.5mg/L)が挙げられる。すすぎ後の乾燥仕上げ剤水溶液は洗浄タンクに流入し、洗浄タンク内の洗浄剤の希釈溶媒として利用される。
本発明の乾燥仕上げ剤組成物は、乾燥性、仕上がり性に優れるとともに、低泡性で、広範囲な温度における貯蔵安定性にも優れるものとなっている。ガラス、陶器、磁器、金属、プラスチック等の材質の食器・調理器具等、あらゆる素材の乾燥仕上げに適し、家庭用自動食器洗浄機、業務用自動食器洗浄機の乾燥仕上げ剤として用いることができるが、特に、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等において使用される業務用の自動食器洗浄機に好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例と比較例により具体的に説明する。尚、以下の実施例、比較例に関し、表中において各成分の割合は質量%で示す。
尚、以下の実施例、比較例において用いた(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成分は以下の通りである。
(A)成分
A−1:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル1、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=10、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−2:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル2、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数15の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=10、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−3:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル3、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=12、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−4:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル4、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数15の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=12、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−5:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル5、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=5、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−6:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル6、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数15の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=5、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−7:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル7、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=4、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=4である。
A−8:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル8、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数15の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=4、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=4である。
A−9:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル9、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数4の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=10、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
A−10:ポリオキシエチレンポリオキシブチレンアルキルエーテル10、一般式(1)で表される化合物であり、R1は炭素数9の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R2は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=12、オキシブチレン基(BO)の平均付加モル数n=2である。
(B)成分
B−1:クメンスルホン酸ナトリウム、商品名:テイカトックスN5040、純分40%(テイカ社製)
B−2:メタキシレンスルホン酸ナトリウム、商品名:SXS−Y、純分97%(北星興業社製)
B−3:p−トルエンスルホン酸ナトリウム、純分94%
B−4:オクチルジメチルアミンオキサイド、商品名:Genaminox OC、純分30%(クラリントジャパン社製)
B−5:エタノール
B−6:ジエチレングリコールモノブチルエーテル、商品名:ブチセノール20、(KHネオケム社製)
(C)成分
C−1:イオン交換水
(D)成分
D−1:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル1、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数8の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=9、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=6である。
D−2:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル2、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数8の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=18、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=4である。
D−3:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル3、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数9の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=5、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=5である。
D−4:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル4、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数9の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=7、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=4である。
D−5:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル5、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数10の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=5、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=3である。
D−6:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル6、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数10の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=4、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=4である。
D−7:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル7、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数10の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=4、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=7である。
D−8:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル8、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=7、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=4である。
D−9:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル9、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=5、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=5である。
D−10:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル10、一般式(2)で表される化合物であり、R3は炭素数13の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基である。R4は水素原子、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数m=9、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数n=4である。
(E)成分
E−1:ニトリロ三酢酸ナトリウム塩、商品名:Trilon A92R、BASF社製
E−2:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、商品名:トリロンBD、BASF社製
E−3:グルタミン酸二酢酸ナトリウム塩、商品名:ディゾルビンGL−47−S、アクゾノーベル社製
E−4:メチルグリシン二酢酸ナトリウム塩、商品名:Trilon M Powder、BASF社製
E−5:3-ヒドロキシ−2,2’−イミノジコハク酸四ナトリウム塩、商品名:HIDS、純分50%(日本触媒)
(F)成分
F−1:パラオキシ安息香酸エステル
F−2:デヒドロ酢酸ナトリウム、商品名:デヒドロ酢酸ナトリウム(DHA−S)、日本合成化学工業社製
F−3:ヒノキチオール、キセイテック社製
F−4:しらこたん白抽出物、アサマ化成社製
F−5:安息香酸ナトリウム、上野薬品工業社製
F−6:ソルビン酸カリウム
F−7:プロピオン酸ナトリウム
F−8:ポリリジン、JNC株式会社
F−9:ナイシン 商品名:Nisaplin、Danisco社製
比較成分
X−1:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー1、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数が5、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数が30である。
X−2:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー2、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数が10、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数が30である。
X−3:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー3、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数が25、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数が30である。
X−4:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー4、オキシエチレン基(EO)の平均付加モル数が20、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数が20である。
X−5:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー5、リバースタイプのオキシエチレン基(EO)の平均付加モル数が43、オキシプロピレン基(PO)の平均付加モル数が6である。
実施例1〜140、比較例1〜10
表1〜15に示す配合に基づき、自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物を調整した。各乾燥仕上げ剤組成物を用い、下記に示す試験を行った。結果を表1〜15に示す。
※1 抑泡性試験
<試験方法>
コンベアタイプ自動食器洗浄機(石川島播磨重工業社製:JWF−645)を用い、次の運転条件下で10分間運転した時の運転中における洗浄槽の泡立ち量を以下の基準で評価した。洗浄剤の希釈水、乾燥仕上げ剤(処理水)の希釈水には塩化カルシウムを用いて硬度3°DHに調整した人工硬水を用いた。
<運転条件>
洗浄温度:50℃、80℃
洗浄剤:ディッシュパワーL(ADEKAクリーンエイド社製)
洗浄剤濃度:0.2質量%
すすぎ温度:50℃
供試乾燥仕上げ剤濃度:0.05質量%
汚れ(スキムミルク):0.05質量%
<評価基準>
〇:乾燥仕上げ剤希釈液表面の泡の蓄積が0mm以上、10mm未満
△:乾燥仕上げ剤希釈液表面の泡の蓄積が10mm以上、20mm未満
×:乾燥仕上げ剤希釈液表面の泡の蓄積が20mm以上
とし、〇、△を実用性あるものとして判定した。
※2 乾燥性試験
<被洗浄物>
直径20cmのガラス皿にマヨネーズ2gを均一に塗布し、室温で乾燥させた汚染皿を被洗浄物とした。
<試験方法>
ドアタイプ自動食器洗浄機(ホシザキ電気製自動食器洗浄機:JWE−680AJ)を用いて、洗浄ラックに汚染皿5枚を設置し、洗浄、すすぎ、乾燥を行った。すすぎは、80℃に保持し、乾燥仕上げ剤0.05質量%水溶液にて行った。洗浄剤の希釈水、乾燥仕上げ剤の希釈水には塩化カルシウムを用いて硬度3°DHに調整した人工硬水を用いた。すすぎ後、被洗浄物表面の水滴および水膜が消失するまでに要する時間を測定し、下記の基準で評価した。
<試験条件>
洗浄温度:60℃
洗浄時間:41秒
洗浄剤:ディッシュパワーL(ADEKAクリーンエイド社製)
洗浄剤濃度:0.2質量%
すすぎ温度:80℃
すすぎ時間:6秒
供試乾燥仕上げ剤濃度:0.05質量%
<評価基準>
〇:乾燥時間が100秒未満
×:乾燥時間が100秒以上
とし、〇を実用性あるものとして判定した。
※3 仕上がり性試験
<被洗浄物>
直径20cmのガラス皿にマヨネーズ2gを均一に塗布し、室温で乾燥させた汚染皿を被洗浄物とした。
<試験方法>
ドアタイプ自動食器洗浄機(ホシザキ電気製自動食器洗浄機:JWE−680AJ)を用いて、洗浄ラックに汚染皿5枚を設置し、洗浄、すすぎ、乾燥を行った。すすぎは、80℃に保持し、乾燥仕上げ剤0.05質量%水溶液にて行った。洗浄剤の希釈水、乾燥仕上げ剤の希釈水には塩化カルシウムを用いて硬度3°DHに調整した人工硬水を用いた。すすぎ後、被洗浄物を室温で10分間自然乾燥させたのち、蛍光灯にかざして、被洗浄物表面に発生するスポットの面積を観察した。評価基準は下記の通りである。
<試験条件>
洗浄温度:60℃
洗浄時間:41秒
洗浄剤:ディッシュパワーL(ADEKAクリーンエイド社製)
洗浄剤濃度:0.2質量%
すすぎ温度:80℃
すすぎ時間:6秒
供試乾燥仕上げ剤濃度:0.05質量%
<評価基準>
〇:スポット発生面積が0%以上、20%未満
△:スポット発生面積が20%以上、40%未満
×:スポット発生面積が40%以上、100%以下
とし、〇、△を実用性あるものとして判定した。
※4 貯蔵安定性試験
低温安定性
<試験方法>
250mL透明ポリプロピレン製容器に乾燥仕上げ剤組成物を250mLとり、蓋をして−5℃恒温槽に保管し、1週間に1回揺り動かすことを繰り返し1か月間保存し、乾燥仕上げ剤組成物の状態を以下の基準で評価した。
<評価基準>
〇:析出や凍結が見られず安定である。
×:析出もしくは凍結が見られる。
とし、〇を実用性のあるものとして判定した。
高温安定性
<試験方法>
250mL透明ポリプロピレン製容器に乾燥仕上げ剤組成物を250mLとり、蓋をして40℃恒温槽に保管し静置した。6か月後、乾燥仕上げ剤組成物の状態を以下の基準で評価した。
<評価基準>
〇:分離や濁り、析出物が見られず安定である。
×:分離もしくは濁り、析出物が見られる。
とし、〇を実用性のあるものとして判定した。
Figure 2017197615
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Claims (6)

  1. (A)成分として、下記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%、
    (B)成分として、可溶化剤を0.1〜20質量%、及び
    (C)成分として、水、
    を含有することを特徴とする自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
    (化1)
    R1−O−(EO)m−(BO)n−R2 (1)
    (式中、R1は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R2は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、m及びnは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。また、m/n=0.3〜6である。)
  2. (D)成分として、下記一般式(2)で表される非イオン界面活性剤を0.1〜20質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
    (化2)
    R3−O−(EO)x−(PO)y−R4 (2)
    (式中、R3は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基であり、R4は水素原子又は炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、x及びyは平均付加モル数を表し、1〜100の数である。)
  3. (A)成分と(D)成分の質量比(A)/(D)=0.1〜10の範囲である請求項2記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
  4. さらに、(E)成分として、キレート剤を0.01〜0.5質量%を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
  5. さらに、(F)成分として、防腐剤を0.01〜0.5質量%を含有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤組成物。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用乾燥仕上げ剤を濃度が10〜1000ppmとなるよう40〜90℃に加温された水で希釈して生成した処理水を用い、自動食器洗浄機にて洗浄された食器類をすすぐことを特徴とする食器類の乾燥仕上げ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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