JP2017119763A - 食器洗い機用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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志織 溝田
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Abstract

【課題】油汚れに対する洗浄力に優れ、抑泡性、高温保存安定性にも優れる食器洗い機用液体洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】(a)成分:下記一般式(a1)で表される化合物と、(b)成分:両性界面活性剤及び半極性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種の界面活性剤と、を含有する食器洗い機用液体洗浄剤組成物。式(a1)中、R〜Rのうち少なくとも1つは炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
[化1]
Figure 2017119763

【選択図】なし

Description

本発明は、食器洗い機用液体洗浄剤組成物に関する。
近年、ホテル、レストラン、給食センター等の厨房だけではなく、一般家庭においても、食器、調理器具等(洗浄対象物)を洗浄するための食器洗い機が普及してきている。
食器洗い機では、洗浄及び濯ぎの際、数リットルの温水がノズルから強く噴き出されながら循環する。また、食器洗い機による洗浄には、一般に、専用の洗浄剤(食器洗い機用液体洗浄剤組成物、以下単に「組成物」ともいう)が用いられる。
この食器洗い機用液体洗浄剤組成物においては、泡立ちを抑える効果(抑泡性)が求められる。
食器洗い機用液体洗浄剤組成物の抑泡性が不充分であると、食器洗い機の運転中に泡が溢れ出る「オーバーフロー」と呼ばれる現象や、循環する水の中に泡が絡むことによって充分な噴射力が得られない「エア噛み」と呼ばれる現象が起きることがある。「オーバーフロー」や「エア噛み」が起きると、食器洗い機が異常停止したり、故障したりするおそれがある。
このような問題に対し、食器洗い機用液体洗浄剤組成物には、低起泡性の界面活性剤として、オキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型の非イオン界面活性剤が汎用されている。
また、泡抑制剤としてシリコーン化合物と特定の短鎖(炭素数6〜10)アルキルアミン界面活性剤との組合せを採用した、食器洗い機用洗浄剤が提案されている(特許文献1参照)。
特表2000−509078号公報
ところで、節電、節水等のエコ対応に伴い、食器洗い機の中には、55〜65℃程度の温水が循環する標準コース(通常モード)だけでなく、これよりも水温が10℃程度低い温水が循環する「低温コース」や「ゆとりコース」等の節電モードを備えたものもある。
かかる節電モードを選択し、オキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル等を含有する従来の食器洗い機用液体洗浄剤組成物を用いて洗浄を行った場合では、油汚れに対する洗浄力が不充分となる。
このような節電モードで食器等の洗浄を行う場合において洗浄剤の洗浄力向上を図るには、洗浄力に対して温度の影響の小さい両性界面活性剤又は半極性界面活性剤を用いるのが有効であると考えられる。
しかしながら、両性界面活性剤又は半極性界面活性剤は起泡性が高く、食器洗い機による洗浄では、両性界面活性剤又は半極性界面活性剤を加えることで、泡が立ちやすくなる問題がある。
また、特許文献1に記載の泡抑制剤(シリコーン化合物と特定の短鎖(炭素数6〜10)アルキルアミン界面活性剤との組合せ)を両性界面活性剤又は半極性界面活性剤と併用しても、抑泡性は充分に得られない。
また、近年では食器洗い機用液体洗浄剤組成物が高温条件下で保管されるケースも増加したため、食器洗い機用液体洗浄剤組成物には高温条件下での保存安定性(高温保存安定性)が求められる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、油汚れに対して優れた洗浄力を有し、抑泡性、高温保存安定性にも優れる食器洗い機用液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、油汚れに対する洗浄力が高い両性界面活性剤又は半極性界面活性剤を用い、両性界面活性剤又は半極性界面活性剤を用いることによる起泡性の問題を、長鎖(炭素数12〜16)アルキル基を有するモノ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアミンを用いることにより解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、以下の態様を有する。
[1](a)成分:下記一般式(a1)で表される化合物と、(b)成分:両性界面活性剤及び半極性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種の界面活性剤と、を含有する食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
Figure 2017119763
式(a1)中、R〜Rのうち少なくとも1つは炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
[2]前記(a)成分と前記(b)成分の質量比が、(a)成分/(b)成分で表して、0.2〜3である[1]に記載の食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
[3]前記(a)成分が、式(a1)中、R〜Rのうち1つが炭素数12〜14の直鎖のアルキル基であり、残りがメチル基である化合物である[1]又は[2]に記載の食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
[4]前記(b)成分が、アルキルジメチルアミンオキシドである[1]〜[3]のいずれか一項に記載の食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
本発明によれば、油汚れに対する洗浄力に優れ、抑泡性、高温保存安定性にも優れる食器洗い機用液体洗浄剤組成物を提供できる。
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、以下の(a)成分及び(b)成分を含有する組成物である。
<(a)成分:一般式(a1)で表される化合物>
(a)成分は、下記一般式(a1)で表される化合物である。
Figure 2017119763
式(a1)中、R〜Rのうち少なくとも1つは炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
前記式(a1)中、R〜Rは、少なくとも1つは炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を表す。
炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基としては、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基が挙げられる。
炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基としては、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基が挙げられる。
炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
なかでも、R〜Rのうち、1つが炭素数12〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましい。また、R〜Rのうち、1つが炭素数12〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、残りがメチル基であることがより好ましい。
(a)成分の具体例としては、N,N−ジメチルラウリルアミン、N,N−ジメチルトリデシルアミン、N,N−ジメチルココナッツアミン、N,N−ジメチルミリスチルアミン、N,N−ジメチルパルミチルアミン、N,N−ジドデシルモノメチルアミン等が挙げられ、N,N−ジメチルラルリルアミン、N,N−ジメチルココナッツアミン、N,N−ジメチルミリスチルアミン、N,N−ジメチルパルミチルアミンが好ましく、N,N−ジメチルラウリルアミン、N,N−ジメチルココナッツアミン、N,N−ジメチルミリスチルアミンが特に好ましい。ここでN,N−ジメチルココナッツアミンとは、炭素数12、14、又は16のアルキル基と、2つのメチル基とを有する3級アミンの混合物を意味する。
(a)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(a)成分の含有量は、食器洗い機用液体洗浄剤組成物の全質量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.2〜3質量%がさらに好ましい。
(a)成分の含有量が好ましい下限値以上であると、組成物に抑泡性を付与しやすい。一方、(a)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、油汚れに対する洗浄力を向上しやすく、抑泡性も付与しやすい。
<(b)成分:両性界面活性剤、及び半極性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種の界面活性剤>
(b)成分は、両性界面活性剤、及び半極性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種の界面活性剤である。
両性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(b1)で表されるアルキル(アルケニル)アミドカルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(b1)成分」ともいう)、下記一般式(b2)で表されるアルキル(アルケニル)カルボベタイン型両性界面活性剤(以下、「(b2)成分」ともいう)、下記一般式(b3)で表されるアルキル(アルケニル)アミドスルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(b3)成分」ともいう)、下記一般式(b4)で表されるアルキル(アルケニル)スルホベタイン型両性界面活性剤(以下、「(b4)成分」ともいう)が挙げられる。
Figure 2017119763
式(b1)中、R31は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R33及びR34はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R35は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
31の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R31としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R31の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
32は炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R32の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
33及びR34は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R33及びR34の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R33及びR34の両方がメチル基であることがより好ましい。
35の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(b1)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
これらの(b1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(b1)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、ライオン株式会社製「エナジコールL−30B」(商品名)が挙げられる。ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、例えば、Evonik社製の「Tego Betain L7」(商品名)等が挙げられる。
Figure 2017119763
式(b2)中、R36は炭素数8〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R37及びR38はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R39は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
36の炭素数は、8〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R36としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R36の炭素数8〜22のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
37及びR38は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R37及びR38の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R37及びR38の両方がメチル基であることがより好ましい。
39の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。なかでもメチレン基が好ましい。
(b2)成分としては、例えば、オクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
これらの(b2)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(b2)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品として、例えば、三洋化成工業株式会社製「レボンLD−36」(商品名)、東邦化学工業株式会社製「オバゾリンLB−SF」(商品名)が挙げられる。ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインの市販品としては、花王株式会社製「アンヒトール86B」(商品名)が挙げられる。
Figure 2017119763
式(b3)中、R41は炭素数7〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数7〜19の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R42は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R43及びR44はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R45は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
41の炭素数は、7〜22であり、7〜17が好ましく、9〜17がより好ましく、11〜15がさらに好ましい。また、R41としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R41の炭素数7〜22のアルキル基としては、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
42は、炭素数1〜5のアルキレン基であり、炭素数1〜3のアルキレン基が好ましく、炭素数3のアルキレン基がより好ましい。R42の炭素数1〜5のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基が挙げられる。
43及びR44は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R43及びR44の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R43及びR44の両方がメチル基であることがより好ましい。
45は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、水酸基で置換されてもよい炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R45の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
(b3)成分としては、例えば、オクタン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、デカン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ステアリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
これらの(b3)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(b3)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
Figure 2017119763
式(b4)中、R46は炭素数8〜22の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8〜20の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、R47及びR48はそれぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、R49は水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
46の炭素数は、8〜22であり、8〜18が好ましく、10〜18がより好ましく、12〜18がさらに好ましく、12〜16が特に好ましい。また、R46としては、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。R46の炭素数8〜22のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基が挙げられる。
47及びR48は、それぞれ独立して水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。R47及びR48の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、ヒドロキシメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、プロピル基、ヒドロキシプロピル基、ブチル基、ヒドロキシブチル基、ペンチル基、ヒドロキシペンチル基が挙げられる。なかでもメチル基がより好ましい。さらに、R47及びR48の両方がメチル基であることがより好ましい。
49は、水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基であり、炭素数3の直鎖アルキレン基が好ましく、水酸基で置換された炭素数3の直鎖アルキレン基がより好ましい。R49の水酸基で置換されてもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン基、ヒドロキシメチレン基、エチレン基、ヒドロキシエチレン基、プロピレン基、ヒドロキシプロピレン基が挙げられる。
(b4)成分としては、例えば、オクチルヒドロキシスルホベタイン、デシルヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチルヒドロキシスルホベタイン、ステアリルヒドロキシスルホベタイン、オレイルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
これらの(b4)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(b4)成分としては、従来公知の製造方法で合成されたものが用いられてもよいし、市販品が用いられてもよい。
両面界面活性剤としては、洗浄力及び水分散性がより高められる点から、分子中にアミド基を含むアミドベタイン型両性界面活性剤が好ましく、(b1)成分、(b3)成分が好ましい。両面界面活性剤としては、(b1)成分が特に好ましい。
本明細書において、「半極性界面活性剤」とは、半極性結合(無極性結合及び極性結合の中間の性質を有する結合)を有する界面活性剤のことであり、半極性界面活性剤が溶解する溶液又は分散する分散系のpHにより、陽イオン性、陰イオン性、又は両極性となるものをいう。
半極性界面活性剤のなかで好適なものとしては、たとえばアミンアルキレンオキサイド型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力が良好であることから、アミンオキシド型界面活性剤が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(b5)で表される化合物が好適なものとして挙げられる。
Figure 2017119763
式(b5)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり;R及びRは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり;Rは炭素数1〜4のアルキレン基であり、Xは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−であり;rは0又は1の数である。
式(b5)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましい。
のアルキル基、アルケニル基において、炭素数は8〜18であり、油汚れに対する洗浄力がより向上することから、10〜14であることが好ましい。
の炭素数8〜18のアルキル基としては、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基が挙げられる。
の炭素数8〜18のアルケニル基としては、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基が挙げられる。
及びRは、それぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基、又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
、Rの炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
及びRの炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基が挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R及びRはいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
は、炭素数1〜4のアルキレン基である。Rの炭素数1〜4のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられる。
Xは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−又は−O−である。
rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
一般式(b5)で表されるアミンオキシド型界面活性剤の中でも、下記一般式(b6)又は下記一般式(b7)で表される化合物が好ましい。
Figure 2017119763
式(b6)中、Rは炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R及びR10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
式(b6)中、Rは、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数10〜14の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、Rの炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、Rの炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
及びR10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
及びR10の炭素数1〜3のアルキル基としては、R及びRの炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
及びR10の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R及びRの炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R及びR10はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
Figure 2017119763
式(b7)中、R11は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、R12及びR13は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、qは0〜4の数である。
式(b7)中、R11は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基であり、炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素数10〜14の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基がより好ましい。
11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、Rの炭素数8〜18のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
11の炭素数8〜18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基としては、Rの炭素数8〜18のアルケニル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
12及びR13は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
12及びR13の炭素数1〜3のアルキル基としては、R及びRの炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
12及びR13の炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基としては、R及びRの炭素数1〜3のアルキル基として挙げたものと同様のものが挙げられる。
なかでもメチル基がより好ましく、R12及びR13はいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
qは1〜4の数であり、3が好ましい。
アミンオキシド型界面活性剤として具体的には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリルジエチルアミンオキシド等のアルキルジエチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。なかでも、油汚れに対する洗浄力が特に良好であることから、アルキルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
(b)成分の含有量は、食器洗い機用液体洗浄剤組成物の全質量に対して0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.5〜3質量%がさらに好ましい。
(b)成分の含有量が好ましい下限値以上であると、油汚れに対する洗浄力を向上しやすく、高温保存安定性を向上しやすい。一方、(b)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、組成物に抑泡性を付与しやすい。
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物において、(a)成分と(b)成分との混合比率は、(a)成分/(b)成分で表される質量比(以下「a/b比」ともいう。)が、0.2〜3であることが好ましい。
a/b比が好ましい下限値以上であると、組成物に抑泡性を付与しやすい。一方、a/b比が好ましい上限値以下であると、油汚れに対する洗浄力を向上しやすい。
本発明において「(a)成分/(b)成分で表される質量比」とは、食器洗い機用液体洗浄剤組成物中の(b)成分の含有質量に対する、(a)成分の含有質量の割合を表す。
<任意成分>
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上述した(a)成分及び(b)成分以外の成分を配合してもよい。
かかる任意に配合してもよい成分としては、特に限定されず、これまで食器を洗浄するための洗浄剤に配合されている成分が挙げられる。
たとえば、(a)成分及び(b)成分以外の界面活性剤、ハイドロトロープ剤、キレート剤、酸化防止剤、pH調整剤、着色剤、酵素、香料、水等の溶媒等を用いることができる。
但し、食器洗い機においては、洗浄中の泡立ちを抑える必要がある。このため、(a)成分及び(b)成分とこれら以外の界面活性剤との合計の含有量を、食器洗い機用液体洗浄剤組成物の全質量に対して12質量%以下とすることが好ましく、10質量%以下とすることがより好ましく、8質量%以下とすることがさらに好ましい。
加えて、全界面活性剤中の(a)成分及び(b)成分の含有量は、全界面活性剤の合計の質量に対し、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、100質量%であってもよい。(a)成分及び(b)成分の含有量が好ましい下限値以上であれば、食器洗い機により食器等の洗浄処理を行う際、泡立ちが低く保たれる。加えて、油汚れに対する洗浄力を向上しやすい。
食器洗い機用液体洗浄剤組成物に含まれる各成分の含有量の合計は、100質量%を超えない。
使用時の食器洗い機内における(a)成分の濃度は、4〜60ppmであることが好ましい。
上記数値範囲内であると、洗浄力を向上しやすく、組成物に抑泡性を付与しやすい。
使用時の食器洗い機内における(b)成分の濃度は、10〜60ppmであることが好ましい。
食器洗い機用液体洗浄剤組成物のpH(25℃)は、食器洗い機に対する腐食性の点から、5以上が好ましく、アルミ製食器やガラス製食器に対する影響の点、及び抑泡性の点から、8以下が好ましく、より好ましくはpH(25℃)6〜8である。
本発明において、食器洗い機用液体洗浄剤組成物のpH(25℃)は、JIS Z 8802:1984「pH測定方法」に準拠した方法により測定される値を示す。
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物のpHの調整には、好ましくは無機アルカリ剤、有機アルカリ剤、無機酸等のpH調整剤が用いられる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。なかでも組成物の保存安定性が向上しやすいことから、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物が好ましい。有機アルカリ剤としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、ジエチレントリアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン等のアミン化合物などが挙げられ、なかでも組成物の保存安定性が向上しやすいことから、モノエタノールアミンが好ましい。無機酸としては、塩酸、硫酸等が挙げられる。
<食器洗い機用液体洗浄剤組成物の製造方法>
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、従来公知の方法により製造できる。
食器洗い機用液体洗浄剤組成物の製造方法としては、溶媒と、(a)成分と、(b)成分と、必要に応じてその他の任意成分と、を混合することにより調製される。
前記溶媒としては、水が好ましく、水以外に水混和性有機溶媒を用いてもよい。
「水混和性有機溶媒」とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解する有機溶媒をいう。水混和性有機溶媒としては、水と混合した際に均一な溶液となるものであればよく、そのなかでも、炭素数2〜4の一価アルコール、炭素数2〜4の多価アルコール、グリコールエーテル等が挙げられる。
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
炭素数2〜4の多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられる。
グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
<食器洗い機用液体洗浄剤組成物の使用方法>
本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、食器洗い機の機種や、食器等の汚れの程度に応じて、その使用量等を変えて使用すればよい。
該組成物を用いて食器洗い機により洗浄対象物を洗浄する方法としては、洗浄とすすぎの各工程をいずれも有する方法が挙げられる。
好ましい洗浄方法としては、たとえば、常温(好ましくは5〜30℃程度)の水道水を食器洗い機庫内に導入して調製される洗浄液を、好ましくは35〜60℃まで2〜3℃/minで昇温しながら洗浄対象物を洗浄する工程(以下「洗浄工程」という。)と、洗浄後の洗浄対象物を、常温の水道水ですすぐ工程(以下「すすぎ(1)工程」という。)と、常温の水道水を、好ましくは50〜80℃まで2〜3℃/minで昇温しながら、前記すすぎ(1)工程後の洗浄対象物をさらにすすぐ工程(以下「すすぎ(2)工程」という。)と、を有する方法が挙げられる。
洗浄工程においては、食器洗い機用液体洗浄剤組成物の1回の使用量を、水道水約3リットルに対して3〜9gとすることが好ましい。
洗浄工程での洗浄時間は、3〜50分間とすることが好ましく、より好ましくは5〜30分間である。すすぎ(1)工程でのすすぎ時間は、0.5〜10分間とすることが好ましく、より好ましくは1〜7分間である。すすぎ(2)工程でのすすぎ時間は、3〜50分間とすることが好ましく、より好ましくは5〜30分間である。
以上説明した本発明の食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、食器洗い機による洗浄の際、(b)成分を用いることにより、標準コース(通常モード)よりも低温条件下で洗浄を行う「低温コース」や「ゆとりコース」等の節電モードが選択された場合でも、油汚れに対して優れた洗浄力を有する。加えて、(b)成分に(a)成分を組み合せて用いることにより、(b)成分の泡立ちが抑えられ、優れた抑泡性が得られる。さらに(a)成分と(b)成分を組み合わせて用いることにより、高温保存安定性にも優れる。
本発明に係る食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、食器洗い機用として好適なものであり、特に、標準コース(通常モード)よりも低温条件下で洗浄を行う際、例えば、通常モードに比べて水温が10℃程度低い「低温コース」や「ゆとりコース」等の節電モードで食器等を洗う際に適した組成物である。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
≪実施例1〜15、比較例1〜5≫
<食器洗い機用液体洗浄剤組成物の調製>
表1及び2に示す配合組成に従い、後述の製造方法(未配合の成分がある場合、その成分は配合しない。)により、各例の組成物をそれぞれ調製した。
表1及び2に示す組成に従い各成分を混合し、pH調整剤を加えてpHが7.0となるよう調製して各組成物を得た。
表中の配合量の単位は「質量%」であり、いずれの成分も純分換算量を示す。
表中の空欄はその成分が配合されていないことを示す。
表中、「適量」は、pH調整剤の添加量を示す。
「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
「a/b比」は、(a)成分/(b)成分で表される質量比と同義であり、組成物中の(b)成分の含有質量に対する、(a)成分の含有質量の割合を意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
[(a)成分]
・a−1:N,N−ジメチルラウリルアミン(ライオンスペシャリティケミカルズ社製、製品名「リポミンDM12D」、式(a1)中、Rが炭素数12の直鎖のアルキル基、Rがメチル基、Rがメチル基の化合物)。
・a−2:N,N−ジメチルミリスチルアミン(ライオンスペシャリティケミカルズ社製、製品名「リポミンDM14D」、式(a1)中、Rが炭素数14の直鎖のアルキル基、Rがメチル基、Rがメチル基の化合物)。
・a−3:N,N−ジメチルパルチミルアミン(ライオンスペシャリティケミカルズ社製、製品名「リポミンDM16D」、式(a1)中、Rが炭素数16の直鎖のアルキル基、Rがメチル基、Rがメチル基の化合物)。
[(a)成分の比較成分(以下「(a’)成分」と表す。)]
・a’−1:シリコーンコンパウンド(東レ・ダウコーニング社製、製品名「2−4248S」)。
・a’−2:ポリオキシエチレン(2)牛脂アルキルアミン(ライオンスペシャリティケミカルズ社製、製品名「リポノールT12」、牛脂アミン(炭素数16、18のモノアルキルアミン、及び炭素数18のモノアルケニルアミンの混合物)にエチレンオキシド平均2モルが付加した3級アミン)。
[(b)成分]
・b−1:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製、製品名「ソフタゾリンLAO」、式(b7)中、R11が炭素数11の直鎖アルキル基、R12がメチル基、R13がメチル基、qが3の化合物。
・b−2:ドデシルジメチルアミンオキシド(ライオンスペシャリティケミカルズ社製、製品名「カデナックスDM12D−W」、式(b6)中、Rが炭素数12の直鎖アルキル基、Rがメチル基、R10がメチル基の化合物。
・b−3:パーム核油(炭素数12、14)脂肪酸アミドプロピルベタイン(川研ファインケミカル社製、製品名「ソフタゾリンPKPB」、式(b1)中、R31が炭素数11〜13の直鎖アルキル基、R32がプロピレン基、R33がメチル基、R34がメチル基、R35がメチレン基の化合物。
[(b)成分の比較成分(以下「(b’)成分」と表す。)]
・b’−1:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(炭素数12のアルコールと炭素数13のアルコールとの混合物に、エチレンオキシド平均3モル及びプロピレンオキシド平均3モルがそれぞれ付加したもの)(ライオン株式会社製、製品名「NNAEP−3030」)。
[任意成分]
・pH調整剤(1):水酸化ナトリウム、鶴見曹達(株)製。
・pH調整剤(2):硫酸、関東化学(株)製。
・無水芒硝:製品名 無水芒硝K(2)、日本化学社製。
・水:イオン交換水。
<食器洗い機用液体洗浄剤組成物の評価>
各例の組成物について、以下に示す評価方法によって各評価を行い、その結果を表1及び2に併記した。
食器洗い機として、食器洗い機(パナソニック株式会社製、機種NP−40SX2)を用いた。各評価において、洗浄処理は、該食器洗い機に設定されている標準コース(節電モード又は通常モード)で運転することにより行った。節電モードとは、通常モードと比較して、洗浄工程での水温が15℃低く設定されている。該標準コース(節電モード)の内容を以下に示す。
標準コース(節電モード):
該食器洗い機に組成物6g(水道水3Lに対し)を投入した後、約5℃の水道水を庫内に導入して調製される洗浄液を40℃まで2〜3℃/minで昇温しながら20分間洗浄を行い、該洗浄液を排水する。次いで、新たな水道水を導入し、すすぎ(2分間/回)と排水との繰返し3回を行う。排水後、新たな水道水を導入し、70℃まで2〜3℃/minで昇温しながらすすぎ1回(最終すすぎ)20分間を行い、排水後、温風を循環させながら食器等を乾燥する。
標準コース(通常モード)は、上記標準コース(節電モード)において、洗浄液を55℃まで2〜3℃/minで昇温しながら20分間洗浄を行う他の操作は、上記標準コース(節電モード)と同様である。
[抑泡性の評価法]
前記食器洗い機に組成物6gを投入し、前記標準コース(通常モード)にて運転を行った。
使用した水は予め水道水を5℃に調整したものを用い、洗浄開始から、1、5、10、20分経過時のそれぞれの時間における泡立ちの様子を、下記の泡の評価基準に基づき目視評価を行い点数付けを行った。
<泡の評価基準>
4点:食器洗い機底面の0〜25%を泡が占有している。
3点:食器洗い機底面の26〜50%を泡が占有している。
2点:食器洗い機底面の51〜75%を泡が占有している。
1点:食器洗い機底面の76〜100%を泡が占有している。
0点:エア噛みが起こり、食器洗い機が異常停止する。
さらに泡の評価点数の総和に基づき、下記の抑泡性の基準で評価を行った。ここで、エア噛みとは食器洗い機のプロペラ部分に気泡が入り込み、プロペラの回転が遅くなっている状態を指す。
◎〜○の評価を合格とした。結果を表1及び2に示す。
<抑泡性の評価基準>
◎:泡の評価点数の総和が14〜16点。
○:泡の評価点数の総和が11〜13点。
△:泡の評価点数の総和が8〜10点。
×:いずれかの経過時点で0点となったもの、あるいは泡の評価点数が7点以下となったもの。
[油汚れに対する洗浄力の評価]
油汚れとして、牛脂/ラード/バター/サラダ油=3/3/3/1(質量比)の混合油とレトルトカレー(ボンカレーゴールド21辛口)とを用いた。
前記混合油3g及び前記レトルトカレー6gをそれぞれ全体に付着させて汚染したポリプロピレン製弁当箱(縦110mm、横170mm、高さ35mm)を、前記食器洗い機に装填し、組成物6gを投入して標準コース(節電モード)で洗浄処理を施した。
洗浄処理の後、ポリプロピレン製弁当箱の仕上がり具合を観察し、下記の評価基準に基づいて、油汚れに対する洗浄力を評価した。◎〜○の評価を合格とした。結果を表1及び2に示す。
(評価基準)
◎:油は全く残留しておらず、ヌルつき等の違和感も感じられない。
○:油の残留は目視では認められないが、触ると若干のヌルつき等の違和感を感じる。
△:油の残留が目視で若干認められる。
×:油がべっとりと残っていることを目視で確認できる。
なお、比較例1及び3では、洗浄中に発泡が過剰に起こり、食器洗い機が停止したため洗浄力の評価を行うことができなかったため、評価結果を「−」とした。
[高温保存安定性の評価]
各例の組成物100mLを100mLガラス瓶(広口規格びん:PS−No11)に入れ、蓋をして40℃の恒温室に1ヶ月保存後した。保存後の液外観を下記の基準に基づき目視で判定した。◎〜○の評価を合格とした。結果を表1及び2に示す。
(評価基準)
◎:透明均一で異物なし。
○:わずかに濁っているが透明感を有し、沈殿、浮遊物は認められない。
△:濁っているが沈殿、浮遊物、分離は認められない。
×:沈殿、浮遊物、分離が認められる。
Figure 2017119763
Figure 2017119763
本願発明を適用した実施例1〜15はいずれも抑泡性、油汚れに対する洗浄力、及び高温保存安定性に優れるものであった。
(a)成分を含まない比較例1は、抑泡性に劣るものであった。
(b)成分を含まない比較例2は、洗浄力、高温保存安定性に劣るものであった。
(a)成分の代わりに(a’)成分を使用した比較例3、4は、抑泡性、高温安定性に劣るものであった。さらに比較例4では洗浄力も劣るものであった。
(b)成分の代わりに(b’)成分を使用した比較例5では、洗浄力、高温安定性に劣るものであった。
以上の結果から、本発明を適用した食器洗い機用液体洗浄剤組成物は、油汚れに対する洗浄力、抑泡性、及び高温保存安定性に優れることが確認できた。

Claims (2)

  1. (a)成分:下記一般式(a1)で表される化合物と、(b)成分:両性界面活性剤及び半極性界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種の界面活性剤と、を含有する食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
    Figure 2017119763
    式中、R〜Rのうち少なくとも1つは炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数12〜16の直鎖若しくは分岐鎖のアルケニル基であり、残りは炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。
  2. 前記(a)成分と前記(b)成分の質量比が、(a)成分/(b)成分で表して、0.2〜3である請求項1に記載の食器洗い機用液体洗浄剤組成物。
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