JP2017197331A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017197331A
JP2017197331A JP2016088874A JP2016088874A JP2017197331A JP 2017197331 A JP2017197331 A JP 2017197331A JP 2016088874 A JP2016088874 A JP 2016088874A JP 2016088874 A JP2016088874 A JP 2016088874A JP 2017197331 A JP2017197331 A JP 2017197331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
unit
paper feed
registration
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016088874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6493291B2 (ja
Inventor
将行 望月
Masayuki Mochizuki
将行 望月
真理子 ▲高▼坂
真理子 ▲高▼坂
Mariko Takasaka
優也 小林
Yuya Kobayashi
優也 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2016088874A priority Critical patent/JP6493291B2/ja
Priority to US15/497,996 priority patent/US10324410B2/en
Publication of JP2017197331A publication Critical patent/JP2017197331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493291B2 publication Critical patent/JP6493291B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

【課題】用紙に印刷される画像の位置がずれるのを抑制する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙を印刷位置に搬送するレジスト部と、レジスト位置に用紙を搬送する第1給紙部および第2給紙部と、印刷対象の用紙を搬送するための対象給紙部を選択するとともに、先送り時間を設定し、対象給紙部を動作させることによりレジスト位置に用紙を搬送する1次給紙を実行するとともに、レジスト位置に用紙が到達するタイミングで1次給紙を終了し、その後、対象給紙部を先送り時間が経過するまで動作させてから、レジスト部を動作させることにより用紙を印刷位置に搬送する2次給紙を実行する制御部と、を備え、制御部は、第1給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間と第2給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間とを異ならせる。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙に画像を印刷する画像形成装置に関する。
従来、用紙搬送路に沿って用紙を搬送し、搬送中の用紙に画像を印刷する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、給紙部、画像形成部およびレジスト部などを備える(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1の画像形成装置では、給紙部として、用紙カセットに収容された用紙を用紙搬送路に給紙し、レジスト位置に向けて用紙を搬送するための給紙ローラーなどが設けられる。また、レジスト部として、レジスト位置に配置され、レジスト位置から印刷位置に向けて用紙を搬送するためのレジストローラーが設けられる。そして、画像形成部は、搬送中の用紙が印刷位置を通過するときに、その用紙に画像を印刷する。
特開2003−195593号公報
画像形成装置には、給紙部およびレジスト部をそれぞれ動作させる(各部のローラーを回転させる)ことによって、1次給紙や2次給紙を実行するものがある。
1次給紙は、給紙部が動作することによって開始され、たとえば、用紙先端がレジスト位置に到達するタイミングで終了する。なお、1次給紙の終了時点(用紙先端がレジスト位置に到達した時点)では、用紙後端側の部分が給紙部に残っている状態となる。
1次給紙の終了後、たとえば、給紙部がレジスト部よりも先に動作を開始する。これにより、動作停止中のレジスト部に用紙先端が押し付けられ、用紙の斜行が矯正される(用紙先端側の部分に撓みが形成される)。その後、レジスト部が動作を開始することによって、2次給紙が開始される(レジスト位置から印刷位置に向けて用紙が搬送される)。
ここで、特許文献1のように、画像形成装置に複数の給紙部(用紙カセット)が設置される場合がある。この場合、ユーザーによって給紙元として指定された用紙カセット(ここでは、指定カセットと称する)に対応する給紙部が動作することにより、指定カセット内の用紙が用紙搬送路に給紙され用紙搬送路に沿って搬送される。
画像形成装置に複数の給紙部が設置された構成では、給紙ローラーの用紙に対するスリップのし易さが複数の給紙部で全て同じとは限らない。たとえば、給紙部の用紙に対するスリップのし易さは、給紙部の設置位置などによって変わる。そして、仮に、複数の給紙部のうち用紙に対してよりスリップし易い給紙部に対応する用紙カセットが給紙元として指定された場合には、2次給紙に先立って給紙部の動作(用紙の斜行矯正のための動作)を開始したときに、用紙に対するスリップが大きいことに起因して、用紙の斜行矯正(用紙先端のレジスト部への押し付け)が不十分になる。
用紙の斜行矯正が不十分となり、用紙の斜行が良好に矯正されなければ、用紙が斜行した状態で2次給紙が開始される。そして、用紙が斜行した状態で印刷位置に搬送される。その結果、用紙に印刷される画像の位置がずれるという不都合が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、用紙に印刷される画像の位置がずれるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、レジスト位置を経由して印刷位置に用紙を搬送するための用紙搬送路と、動作することによってレジスト位置に到達した用紙を印刷位置に向けて搬送するレジスト部と、動作することによってレジスト位置に向けて用紙を搬送する第1給紙部と、動作することによってレジスト位置に向けて用紙を搬送する第2給紙部と、第1給紙部および第2給紙部のうち印刷対象の用紙を搬送するための給紙部を対象給紙部として選択するとともに、先送り時間を設定し、レジスト部を動作させずに対象給紙部を動作させることによりレジスト位置に用紙を搬送する1次給紙を実行するとともに、レジスト位置に用紙が到達するタイミングで1次給紙を終了し、その後、レジスト部を動作させずに対象給紙部を先送り時間が経過するまで動作させてから、レジスト部を動作させることによりレジスト位置に到達した用紙を印刷位置に搬送する2次給紙を実行する制御部と、を備える。そして、制御部は、第1給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間と第2給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間とを異ならせる。
本発明の構成では、1次給紙後、2次給紙に先立って、レジスト部を動作させずに対象給紙部を先送り時間が経過するまで動作させる(先行給紙を実行する)ので、このときに用紙の斜行を矯正することができる。ここで、制御部は、第1給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間と第2給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間とを異ならせる。たとえば、第1給紙部および第2給紙部のうち、先行給紙の実行時に用紙に対してよりスリップし易い給紙部が予め定められており、当該給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間を他の給紙部が対象給紙部である場合の先送り時間よりも長くする。これにより、先行給紙の実行時に用紙に対してスリップし易い給紙部が対象給紙部であっても、用紙に対するスリップが大きいことに起因して用紙の斜行矯正(用紙先端のレジスト部への押し付け)が不十分になる、という不都合が発生するのを抑制することができる。すなわち、用紙に印刷される画像の位置がずれるのを抑制することができる(用紙が斜行した状態で印刷位置に搬送されるのを抑制することができる)。
本発明の構成では、用紙に印刷される画像の位置がずれるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の全体構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置のハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送動作(第1給紙部の動作)について説明するためのタイミングチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送動作(第2給紙部の動作)について説明するためのタイミングチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置において1次給紙が終了した時点の用紙の位置を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置において1次給紙が終了した時点の用紙の位置を示す図(第1の状態および第2の状態を示す図) 本発明の一実施形態による画像形成装置において行われる先行給紙の実行時間(先送り時間)について説明するための図 本発明の一実施形態による画像形成装置において行われる先行給紙の実行時間(先送り時間)について説明するための図 本発明の一実施形態による画像形成装置の用紙搬送動作について説明するためのフローチャート
以下、本発明の一実施形態による画像形成装置について、レーザープリンターを例にとって説明する。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、用紙Pを搬送するための用紙搬送路1(破線で示す)を備える。この用紙搬送路1は、給紙位置P1から、レジスト位置P2、印刷位置P3および定着位置P4をこの順番で経由し、排出トレイETに至る。ここで、レジスト位置P2は給紙位置P1よりも上方に在り、印刷位置P3はレジスト位置P2よりも上方に在り、定着位置P4は印刷位置P3よりも上方に在る。すなわち、用紙搬送路1は、装置本体の下方から上方に延びるように形成される(用紙Pが縦搬送される)。なお、用紙搬送路1のうち給紙位置P1よりも搬送方向下流側の位置からレジスト位置P2に至る部分は略垂直方向(上下方向)に延びるように形成される。
また、画像形成装置100は、用紙搬送路1に用紙Pを給紙して搬送し、搬送中の用紙Pに画像を印刷するための印刷部2を備える。この印刷部2は、給紙部3(第1給紙部3Aおよび第2給紙部3B)、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6によって構成される。
給紙部3は、用紙カセット31および給紙ローラー32を含み、用紙搬送路1に用紙Pを給紙し、用紙搬送路1に沿って用紙Pを搬送する。用紙カセット31は、印刷に使用する用紙Pを内部に収容する。この用紙カセット31は、画像形成装置100の下方に配置され、画像形成装置100に対して着脱可能となっている。そして、用紙カセット31内の用紙Pが無くなると、画像形成装置100から用紙カセット31が引き出され、用紙カセット31内に用紙Pが補充される。
用紙カセット31には、上下方向に移動可能なリフト板33が設置される。そして、用紙カセット31内の用紙Pはリフト板33に載置される。リフト板33は、給紙方向上流側の端部を支点として回動するよう用紙カセット31の壁面に支持される。たとえば、図示しないが、リフト板33は、バネなどの付勢部材により付勢されることによって上方に移動(回動)する。あるいは、リフト板33は、モーターの駆動力が伝達されて上方に移動(回動)する。また、リフト板33の給紙方向下流側の端部上面には、コルクやゴムなどによって形成されたフリクションパッド34が設けられる。
また、用紙カセット31には、用紙Pの側面に当接して用紙Pを位置決めする規制ガイド35が設置される。この規制ガイド35はスライド可能となっており、規制ガイド35をスライドさせることによって、用紙カセット31に収容可能な用紙Pのサイズ(搬送方向長さ)が変更される。なお、規制ガイド35は、用紙Pの幅方向(給紙方向と直交する方向)の位置決めを行うための第1カーソルと、用紙Pの後端の位置決めを行うための第2カーソルとを含む。
給紙ローラー32は、給紙位置P1(用紙搬送路1の用紙Pの供給口)に配置される。そして、リフト板33は、その給紙方向下流側の端部(フリクションパッド34)が給紙ローラー32と対向するよう給紙ローラー32の下方に配置される。したがって、リフト板33が上方に移動すると、リフト板33の給紙方向下流側の端部が給紙ローラー32に近づき、リフト板33に載置された複数枚の用紙Pのうち最上位の用紙Pが給紙ローラー32と当接する。すなわち、給紙ローラー32とフリクションパッド34とによって複数枚の用紙Pが挟まれる。なお、図示しないが、給紙ローラー32は、バネなどの付勢部材によって、リフト板33に向けて付勢される(下方に付勢される)。
たとえば、用紙カセット31内に用紙Pを補充し、その用紙カセット31を画像形成装置100に装着すると、リフト板33が上方に移動し、リフト板33上の最上位の用紙Pと給紙ローラー32とが当接した状態となる。すなわち、給紙ローラー32は、常に、リフト板33上の最上位の用紙Pと当接した状態となる。なお、リフト板33上に用紙Pが無いときには、給紙ローラー32はリフト板33の用紙載置面(上方に向く面)に当接する。
用紙搬送路1に用紙Pを給紙するときには、リフト板33上の最上位の用紙Pが給紙ローラー32に当接した状態で、給紙ローラー32が回転する(給紙部3が動作する)。給紙ローラー32が回転すると、リフト板33上の最上位の用紙Pが引き出され、用紙搬送路1に給紙される(給紙方向に送り出される)。すなわち、給紙位置P1からレジスト位置P2に向けて用紙Pが搬送される。このとき、リフト板33上の最下位の用紙Pがフリクションパッド34に当接しているため、最下位の用紙Pが位置ずれし難くなり、用紙束(リフト板33上の複数枚の用紙Pの束)の保形性が確保される。
ここで、画像形成装置100の装置本体10Aには、オプション給紙装置10Bが追加的に装着される。装置本体10Aにオプション給紙装置10Bが装着された構成では、装置本体10Aに設けられた用紙搬送路1(1a)およびオプション給紙装置10Bに設けられた用紙搬送路1(1b)が互いに接続される。
また、装置本体10Aにオプション給紙装置10Bが装着された構成では、給紙部3は第1給紙部3Aと第2給紙部3Bとに分類される。第1給紙部3Aは、装置本体10Aの給紙部(装置本体10Aに標準的に備えられた給紙部)であり、第2給紙部3Bは、オプション給紙装置10Bの給紙部である。なお、図1では、第1給紙部3Aの給紙位置P1を符号P11で示し、第2給紙部3Bの給紙位置P1を符号P12で示す。
たとえば、オプション給紙装置10Bは、装置本体10Aの下方に装着される。このため、第2給紙部3Bは、第1給紙部3Aよりも下方に配置されることになる。そして、第1給紙部3Aは、給紙位置P11からレジスト位置P2に向けて用紙Pを搬送する。第2給紙部3Bは、給紙位置P11よりも下方に在る給紙位置P12からレジスト位置P2に向けて用紙Pを搬送する。
第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bは、互いに略同じ構成とされる。すなわち、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bは共に、用紙カセット31、給紙ローラー32、リフト板33、フリクションパッド34および規制ガイド35を備える。ただし、第2給紙部3Bは、第1給紙部3Aと異なり、中間ローラー対36をさらに備える。
中間ローラー対36は、オプション給紙装置10Bの用紙搬送路1bに配置される。具体的には、第2給紙部3Bの給紙ローラー32の配置位置よりも搬送方向下流側の位置に配置される。この構成では、給紙ローラー32が「上流側ローラー部」に相当するとともに、中間ローラー対36が「下流側ローラー部」に相当する。
中間ローラー対36は、一対のローラー36aおよび36bを互いに圧接させたローラー対である。一方ローラー36aは、開閉カバー37に取り付けられる。なお、開閉カバー37は、回転軸37aを支点として回動可能(開閉可能)に取り付けられたカバーである。この開閉カバー37を開けることにより、オプション給紙装置10Bの用紙搬送路1bの内側を露出させることができる。したがって、ジャム(紙詰まり)が発生したときなどに、ジャム処理を行うユーザーによって開閉カバー37が開けられる。
開閉カバー37に一方ローラー36aを取り付けた場合、開閉カバー37が開けられると、一方ローラー36aが他方ローラー36bから離間する方向に移動する。このため、ジャムが発生したとき、開閉カバー37を開ければ、中間ローラー対36による用紙Pに対するニップが解除されるので、用紙Pの取り出しが容易になる。そして、開閉カバー37を閉じると、一方ローラー36aが他方ローラー36bに圧接する。
なお、第1給紙部3Aで給紙可能な用紙Pの搬送方向長さの下限値は、給紙位置P11からレジスト位置P2に至るまでの用紙Pの搬送距離の長さ以上の値(たとえば、当該搬送距離の長さにマージンを加えた値)である。また、第2給紙部3Bで給紙可能な用紙Pの搬送方向長さの下限値は、中間ローラー対36の配置位置からレジスト位置P2に至るまでの用紙Pの搬送距離の長さ以上の値(たとえば、当該搬送距離の長さにマージンを加えた値)である。
用紙搬送部4は、複数の搬送ローラー対41を含み、用紙搬送路1に沿って用紙Pを搬送する。複数の搬送ローラー対41は、装置本体10Aの用紙搬送路1aに配置される。ここで、複数の搬送ローラー対41のうちレジスト位置P2に配置される搬送ローラー対41は、レジストローラー対(以下、符号42を付して説明する)。なお、レジストローラー対42は「レジスト部」に相当する。
レジストローラー対42は、レジスト位置P2に用紙Pが到達する時点では回転(動作)を停止している。そして、レジスト位置P2に用紙Pが到達した後、レジストローラー対42は回転する。これにより、レジスト位置P2に到達した用紙Pは印刷位置P3に向けて搬送される。
画像形成部5は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55およびクリーニング装置56を含む。そして、画像形成部5は、印刷すべき画像の画像データに基づきトナー像(画像)を形成し、印刷位置P3に搬送されてくる用紙Pにトナー像を転写(印刷)する。
トナー像の形成時には、感光体ドラム51が回転し、その感光体ドラム51の表面を帯電装置52が所定電位に帯電させる。また、露光装置53は、露光用の光ビームを出力する発光素子(図示せず)を有し、発光素子を点消灯させつつ感光体ドラム51の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。現像装置54は、感光体ドラム51の表面に形成された静電潜像にトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。
転写ローラー55は、感光体ドラム51の表面に圧接し、印刷位置P3において感光体ドラム51との間で転写ニップを形成する。そして、この転写ニップを用紙Pが通過するときに、感光体ドラム51の表面のトナー像が用紙Pに転写される。クリーニング装置56は、感光体ドラム51の表面に残留するトナーなどを除去する。
定着部6は、定着ローラー対(加熱ローラー61および加圧ローラー62)を含み、用紙Pに転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させる。加熱ローラー61は、発熱源を内蔵する。加圧ローラー62は、加熱ローラー61に圧接し、定着位置P4において加熱ローラー61との間で定着ニップを形成する。そして、この定着ニップを用紙Pが通過することにより、当該用紙Pに転写されたトナー像が定着される。この後、定着部6を抜けた用紙Pは、排出トレイETに排出される。
なお、画像形成装置100には、操作パネル7が設置される。操作パネル7は、表示部71および操作部72を含む。表示部71は、液晶表示パネルからなり、画像形成装置100の装置状態を示すメッセージなどを表示する。操作部72は、ハードウェアキーからなり、各種設定をユーザーから受け付ける。
また、画像形成装置100は、図2に示すように、制御部110を備える。制御部110は、CPU111、記憶部112(ROMやRAMなどのメモリー)および画像処理部113を含む。
CPU111は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bの各部を制御する。また、制御部110は、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6の各部を制御する。さらに、制御部110は、操作パネル7を制御する。制御用のプログラムおよびデータは、記憶部112に記憶される(ROMに予め記憶され、RAMに展開される)。
画像処理部113は、たとえば、画像処理回路や画像処理用メモリーなどを含む。そして、画像処理部113は、画像データに対して、拡大/縮小や濃度変換などの画像処理を施す。また、画像処理部113は、画像処理として、処理対象の画像データを露光用画像データ(露光装置53の発光素子を点消灯させるためのデータ)に変換する処理を行う。
また、制御部110には、通信部120が接続される。通信部120には、画像形成装置100のユーザーにより使用されるユーザー端末であるパーソナルコンピューター(PC)200が接続される。このPC200からは、印刷ジョブの実行指示、印刷すべき画像の画像データ、および、ジョブ実行条件などを含むジョブデータが送信される。たとえば、ユーザー指定の用紙カセット31(以下、指定カセット31と称する場合がある)を示す情報や、ユーザー指定の用紙サイズなどを示す情報などがジョブデータに含まれる。通信部120がジョブデータを受信すると、制御部110は、印刷ジョブの実行指示をユーザーから受け付けたと判断する。そして、制御部110は、ジョブデータに基づく印刷ジョブを実行する。
ここで、制御部110は、用紙Pの搬送を担う各種回転体を回転させるためのモーターの駆動を制御し、ジョブ実行時の用紙Pの搬送動作を制御する。当該モーターとしては、たとえば、給紙モーターM1(M11およびM12)や搬送モーターM2などがある。
給紙モーターM11は、第1給紙部3Aの給紙ローラー32を回転(動作)させるためのモーターである。たとえば、第1給紙部3Aの給紙ローラー32は、図示しない給紙クラッチを介して、給紙モーターM11から駆動力を受け回転する。そして、制御部110は、給紙クラッチのオンオフを制御することにより、第1給紙部3Aの給紙ローラー32の回転と回転停止とを切り替える。
給紙モーターM12は、第2給紙部3Bの給紙ローラー32および中間ローラー対36をそれぞれ回転(動作)させるためのモーターである。たとえば、第2給紙部3Bの給紙ローラー32は、図示しない給紙クラッチを介して、給紙モーターM12から駆動力を受け回転する。そして、制御部110は、給紙クラッチのオンオフを制御することにより、第2給紙部3Bの給紙ローラー32の回転と回転停止とを切り替える。このような給紙クラッチを用いると、第2給紙部3Bの給紙ローラー32の回転を停止させた状態で、中間ローラー対36を回転させることができる。
搬送モーターM2は、複数の搬送ローラー対41を回転(動作)させるためのモーターである。たとえば、複数の搬送ローラー対41のうちレジストローラー対42は、図示しないレジストクラッチを介して、搬送モーターM2から駆動力を受け回転する。そして、制御部110は、レジストクラッチのオンオフを制御することにより、レジストローラー対42の回転と回転停止とを切り替える。このようにレジストクラッチを介して搬送モーターM2とレジストローラー対42とを連結すると、レジストローラー対42の回転を停止させた状態で、他の搬送ローラー対41を回転させることができる。なお、感光体ドラム51や転写ローラー55も用紙Pの搬送を担う回転体であり、これら回転体も搬送モーターM2によって回転させてもよい。
また、制御部110には、レジスト位置P2の手前の位置DP(図1参照)における用紙Pの有無を検知するためのレジストセンサーRSが接続される。レジストセンサーRSは、検知位置DPにおける用紙Pの有無に応じて出力値を変化させるセンサーである。そして、制御部110は、レジストセンサーRSの出力値に基づき、検知位置DPにおける用紙Pの有無(用紙Pの先端到達および後端通過)を検知する。たとえば、制御部110は、検知結果に基づき、レジスト位置P2に用紙Pの先端が到達したか否かを判断する。
さらに、制御部110には、用紙カセット31に収容された用紙Pのサイズを検知するためのサイズセンサーSSが接続される。サイズセンサーSSは、規制ガイド35の位置によって出力値を変化させるセンサーである。そして、制御部110は、サイズセンサーSSの出力値に基づき、装置本体10Aおよびオプション給紙装置10Bにそれぞれ装着された各用紙カセット31が収容する用紙Pのサイズ(搬送方向長さ)を検知する。
<1次給紙および2次給紙>
制御部110は、印刷ジョブの実行指示を受け付けると(通信部120がジョブデータを受信すると)、画像データに対する画像処理(露光用画像データへの変換など)を実行する。また、制御部110は、ジョブデータに基づき、指定カセット31を認識する。たとえば、制御部110は、ユーザー指定の用紙サイズを有する用紙Pが収容された用紙カセット31を指定カセット31として認識する。そして、制御部110は、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bのうち、指定カセット31内の用紙P(印刷対象の用紙P)を用紙搬送路1に給紙して搬送するための給紙部3をジョブ実行時に動作させる給紙部として選択する。以下、制御部110により選択された給紙部を対象給紙部3と称する。
対象給紙部3を選択すると、制御部110は、先送り時間を設定する。そして、制御部110は、1次給紙を実行する。その後、制御部110は、2次給紙を実行する。以下、図3および図4に示すタイミングチャートを参照し、1次給紙および2次給紙について説明する。
まず、図3を参照し、第1給紙部3Aが対象給紙部3として選択された場合について説明する。印刷ジョブの実行指示を受けると(時点TP1)、制御部110は、1次給紙を開始する。このとき、制御部110は、給紙モーターM11を駆動し、第1給紙部3Aの給紙ローラー32を回転させる。また、制御部110は、搬送モーターM2を駆動し、複数の搬送ローラー対41を回転させる。ただし、制御部110は、レジストクラッチをオフする。すなわち、制御部110は、レジストローラー対42は回転させずに他の搬送ローラー対41だけを回転させる。
第1給紙部3Aの給紙ローラー32が回転すると、指定カセット31内の用紙Pが用紙搬送路1に給紙され、その用紙Pが用紙搬送路1に沿って搬送される。そして、検知位置DPに用紙Pの先端が到達する(時点TP2)。これにより、レジストセンサーRSの出力値が用紙Pの無しを示すLレベルから用紙Pの有りを示すHレベルに変化する。すなわち、制御部110は、検知位置DPに用紙Pの先端が到達したことを検知する。
検知位置DPへの用紙Pの先端到達を検知してから、検知位置DPとレジスト位置P2との間の距離を用紙Pが進むのに要する時間が経過すると(TP3)、制御部110は、給紙ローラー32の回転を停止し、1次給紙を終了する。すなわち、制御部110は、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達するタイミングで1次給紙を終了する。なお、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達する直前に1次給紙を終了してもよい(1次給紙が終了した時点で用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達していなくてもよい)。
1次給紙の終了後、制御部110は、用紙Pに画像を印刷するための印刷準備が整ったか否かを判断する。たとえば、制御部110は、用紙Pに印刷すべき画像の画像データに対する画像処理が完了し、露光装置53による感光体ドラム51への露光(静電潜像の形成)が可能な状態になると、印刷準備が整ったと判断する。
印刷準備が整ったとき(時点TP4)、制御部110は、給紙ローラー32を回転させる。このとき、制御部110は、レジストクラッチをオフしたまま保持する(レジストローラー対42は回転させない)。すなわち、印刷準備が整った時点では、レジスト位置P2から印刷位置P3への用紙Pの搬送は開始されない。
レジストローラー対42を回転させずに給紙ローラー32を先に回転させた場合には、回転停止中のレジストローラー対42に用紙Pの先端が押し付けられ、用紙Pの斜行が矯正される。このとき、用紙Pの先端部分に撓みが形成される。
続いて、給紙ローラー32の回転開始から先送り時間T1が経過したとき(時点TP5)、制御部110は、レジストクラッチをオンすることによってレジストローラー対42を回転させる。言い換えると、制御部110は、2次給紙を開始する。これにより、レジスト位置P2に到達した用紙Pのうち給紙位置P1に残っている部分が給紙ローラー32によって給紙方向に送り出され、当該用紙Pの先端がレジストローラー対42のニップに進入する。そして、レジストローラー対42のニップに進入した用紙Pは、レジストローラー対42によって印刷位置P3に向けて搬送される(2次給紙される)。2次給紙を開始して以降、制御部110は、露光装置53による感光体ドラム51への露光(静電潜像の形成)を開始する。
そして、レジストローラー対42の回転開始から予め定められた時間が経過したとき、制御部110は、給紙クラッチをオフし、給紙ローラー32の回転を停止する。この給紙ローラー32の回転停止は、用紙Pの重送を抑制するため、用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置を通過する前に行われる。なお、用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置を通過する前に給紙ローラー32の回転を停止しても、用紙Pはレジストローラー対42のニップに進入しているので、レジストローラー対42によって用紙Pの搬送が続行される。
次に、図4を参照し、第2給紙部3Bが対象給紙部3として選択された場合について説明する。印刷ジョブの実行指示を受けると(時点TP11)、制御部110は、1次給紙を開始するために給紙モーターM12を駆動し、第2給紙部3Bの給紙ローラー32および中間ローラー対36をそれぞれ回転させる。また、制御部110は、レジストクラッチをオフした状態で搬送モーターM2を駆動し、レジストローラー対42以外の他の搬送ローラー対41を回転させる。これにより、検知位置DPに用紙Pの先端が到達する(時点TP12)。
検知位置DPへの用紙Pの先端到達を検知してから、検知位置DPとレジスト位置P2との間の距離を用紙Pが進むのに要する時間が経過したとき(TP13)、すなわち、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達したとき、制御部110は、給紙ローラー32および中間ローラー対36の各回転を停止し、1次給紙を終了する。なお、用紙Pの搬送方向長さが短い場合(1次給紙の終了前に用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置を通過する場合)には、1次給紙の終了前であっても、用紙Pの重送を抑制するため、用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置を通過する前に給紙ローラー32の回転を停止する。ただし、中間ローラー対36については、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達するまで回転を続行させる。
1次給紙の終了後、印刷準備が整ったとき(時点TP14)、制御部110は、給紙ローラー32および中間ローラー対36をそれぞれ回転させる。ただし、1次給紙の終了前に給紙ローラー32の回転を停止させた場合(用紙Pの搬送方向長さが短い場合)、制御部110は、給紙ローラー32を回転させずに中間ローラー対36を回転させる。これにより、用紙Pの斜行が矯正される(用紙Pの先端部分に撓みが形成される)。
続いて、給紙ローラー32(または、中間ローラー対36)の回転開始から先送り時間T2が経過したとき(時点TP15)、制御部110は、2次給紙を開始するため、レジストクラッチをオンし、レジストローラー対42を回転させる。これにより、レジスト位置P2に到達した用紙Pが印刷位置P3に向けて搬送される(2次給紙される)。
本実施形態では、図3および図4に示したように、2次給紙を実行するとき、給紙部3による給紙動作を先に開始する。すなわち、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合には、給紙ローラー32の回転を先に開始し、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、給紙ローラー32および中間ローラー対36の各回転(または、中間ローラー対36の回転)を先に開始する。そして、その後(用紙Pの斜行を矯正した後)、レジストローラー対42の回転を開始する(2次給紙を開始する)。以下、2次給紙の開始に先立って給紙部3による給紙動作を開始させる制御を先行給紙と称する場合がある。
<先送り時間の設定>
図5に示すように、1次給紙の終了時点(先行給紙を開始する直前の時点)では、第1給紙部3Aの給紙ローラー32の搬送方向下流側に在る用紙Pの部分(図5上図参照)に対して第2給紙部3Bの中間ローラー対36の搬送方向下流側に在る用紙Pの部分(図5下図参照)が大きくなる。このため、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合に実行される先行給紙では、給紙ローラー対32や中間ローラー対36が用紙Pに対してスリップし易い。仮に、給紙ローラー対32や中間ローラー対36がスリップすると、用紙Pの斜行矯正が不十分になってしまう。
このような不都合が発生するのを抑制するため、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bのうち、先行給紙の実行時に用紙Pに対してよりスリップし易い給紙部が実験的またはシミュレーション的に求められる。本実施形態では、第2給紙部3Bが先行給紙の実行時に用紙Pに対してスリップし易い給紙部として予め定められる。
そして、制御部110は、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合の先送り時間(図4で示した時間T2に相当)を第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合の先送り時間(図3で示した所定時間T1に相当)よりも長い時間に設定する。これにより、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合よりも、用紙Pの斜行を矯正するための時間(用紙Pの先端部分に撓みを形成するための時間)が長くとられる。ただし、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合よりも、2次給紙の開始タイミングが遅くなる。
特に限定されないが、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合に対して、2次給紙の開始タイミングが数ms〜数十ms遅くされる。たとえば、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合には、先送り時間が90msに設定され、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、先送り時間が90msよりも長い時間(たとえば、100ms以上)に設定される。
また、図6に示すように、第2給紙部3Bが対象給紙部3であるとき、用紙Pの搬送方向長さによっては、1次給紙の終了時点(先行給紙の開始直前の時点)において、用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置(給紙位置P12)を未だ通過していない第1の状態になっている場合もあれば、用紙Pの後端が給紙ローラー32の配置位置を既に通過した第2の状態になっている場合もある。言い換えると、用紙Pの後端側の部分が給紙ローラー32の配置位置に残っている場合(第1の状態)もあれば、用紙Pの後端側の部分が給紙ローラー32の配置位置に残っていない場合(第2の状態)もある。
たとえば、1次給紙の終了時点で第1の状態(図6上図参照)になっている場合には、給紙ローラー32および中間ローラー対36の両方によって先行給紙が実行されるので、1次給紙の終了時点で第2の状態(図6下図参照)なっている場合に比べて、先行給紙の実行時にスリップが発生し難い。言い換えると、1次給紙の終了時点で第2の状態になっていれば、中間ローラー対36だけによって先行給紙が実行されるので、スリップが発生し易い。
なお、中間ローラー対36の一方ローラー36aは開閉カバー37に取り付けられるので、中間ローラー対36のニップ圧力が低くなり易い。このため、中間ローラー対36だけによって先行給紙が実行される場合には、スリップがより発生し易くなる。
したがって、制御部110は、第2給紙部3Bを対象給紙部3として選択したとき、1次給紙の終了時点で第2の状態(図6下図参照)になっている場合の先送り時間を1次給紙の終了時点で第1の状態(図6上図参照)になっている場合の先送り時間よりも長くする。すなわち、1次給紙の終了時点で第2の状態になっている場合には、1次給紙の終了時点で第1の状態になっている場合よりも、用紙Pの斜行を矯正するための時間が長くとられる(2次給紙の開始タイミングが遅くなる)。
ここで、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが第2給紙部3Bの給紙ローラー32の配置位置(給紙位置P12)からレジストローラー対42の配置位置(レジスト位置P2)に至るまでの用紙Pの搬送距離よりも長い場合には、1次給紙の終了時点で第1の状態になると考えられる。一方で、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが第2給紙部3Bの給紙ローラー32の配置位置からレジストローラー対42の配置位置に至るまでの用紙Pの搬送距離よりも短い場合には、1次給紙の終了時点で第2の状態になると考えられる。
そこで、第2給紙部3Bの給紙ローラー32の配置位置からレジストローラー対42の配置位置に至るまでの用紙Pの搬送距離が予め求められ、当該搬送距離が閾値長さとして記憶部112に予め記憶される。あるいは、当該搬送距離にマージンを加えた距離が閾値長さとして記憶部112に予め記憶される。
そして、制御部110は、第2給紙部3Bを対象給紙部3として選択したとき、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ(たとえば、200mm)以下である場合の先送り時間を印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超える場合の先送り時間よりも長い時間に設定する。これにより、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ以下である場合(1次給紙の終了時点で第2の状態になっている場合)には、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超える場合(1次給紙の終了時点で第1の状態になっている場合)よりも、用紙Pの斜行を矯正するための時間が長くとられる。
たとえば、図7に示すように、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超える場合には、先送り時間が100msとされる。そして、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ以下である場合には、先送り時間が110msとされる。
ところで、用紙Pの搬送を担うローラーは経時的に劣化する。すなわち、ローラーの回転時間(動作時間)が長いほど、ローラーの劣化が大きくなる。そして、ローラーの劣化が大きくなると、用紙Pに対してローラーがスリップし易くなる。このため、対象給紙部3の動作時間の累積値が大きいほど、先送り時間が長くなるよう制御するのが好ましい。
このような制御を行うため、記憶部112には、第1給紙部3Aおよび第2給紙3Bの各動作時間の累積値を示す動作時間情報が記憶される。たとえば、第1給紙部3Aに対応する動作時間情報として、第1給紙部3Aの給紙ローラー32の回転時間の累積値を示す情報が記憶される。また、第2給紙部3Bに対応する動作時間情報として、第2給紙部3Bの中間ローラー対36の回転時間の累積値を示す情報が記憶される(第2給紙部3Bの給紙ローラー32の回転時間の累積値を示す情報が第2給紙部3Bに対応する動作時間情報として記憶されてもよい)。
そして、制御部110は、動作時間情報に基づき対象給紙部3の動作時間の累積値を判別し、当該判別した累積値が大きいほど、先送り時間を長くする。たとえば、制御部110は、対象給紙部3の動作時間の累積値が予め定められた閾値時間(たとえば、10000分)を超える場合の先送り時間を対象給紙部3の動作時間の累積値が閾値時間以下である場合の先送り時間よりも長い時間に設定する。
一例として、図8に示すように、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合、第1給紙部3Aの動作時間の累積値が閾値時間(10000分)以下であれば、先送り時間が90msとされ、第1給紙部3Aの動作時間の累積値が閾値時間を超えていれば、先送り時間が100msとされる。
第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合には、第2給紙部3Bの動作時間の累積値だけでなく、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さも考慮して、先送り時間が設定される。すなわち、第2給紙部3Bの動作時間の累積値が閾値時間(10000分)以下であるとき、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ(200mm)以下であれば、先送り時間が110msとされ、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超えていれば、先送り時間が100msとされる。また、第2給紙部3Bの動作時間の累積値が閾値時間を超えるとき、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ以下であれば、先送り時間が120msとされ、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超えていれば、先送り時間が110msとされる。
なお、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bの各給紙枚数の累積値を示す給紙枚数情報が記憶部112に記憶され、その給紙枚数情報に基づき先送り時間が設定されてもよい。この場合、制御部110は、対象給紙部3の累積給紙枚数が多いほど、対象給紙部3の動作時間の累積値が大きいと判断する。すなわち、制御部110は、対象給紙部3の累積給紙枚数が多いほど、先送り時間を長くする。
以下に、図9に示すフローチャートを参照し、給紙動作の処理の流れを説明する。図9に示すフローチャートのスタートは、印刷ジョブの実行指示を受けたときである。
ステップS1において、制御部110は、指定カセット31を認識する。このとき、制御部110は、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bのうち、指定カセット31内の用紙Pを用紙搬送路1に給紙して搬送するための給紙部を対象給紙部3として選択する。さらに、ステップS2において、制御部110は、先送り時間を設定する。その後、ステップS3において、制御部110は、1次給紙を開始する。
続いて、ステップS4において、制御部110は、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達したか否かを判断する。その結果、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達したと制御部110が判断した場合には、ステップS5に移行し、用紙Pの先端がレジスト位置P2に到達していないと制御部110が判断した場合には、ステップS4の判断が繰り返される。
ステップS5に移行すると、制御部110は、1次給紙を終了する。その後、ステップS6において、制御部110は、印刷準備が整ったか否かを判断する。その結果、印刷準備が整ったと制御部110が判断した場合には、ステップS7に移行し、印刷準備が整っていないと制御部110が判断した場合には、ステップS6の判断が繰り返される。
ステップS7に移行すると、制御部110は、先行給紙を開始する。その後、ステップS8において、制御部110は、先行給紙の開始から先送り時間(ステップS2で設定した時間)が経過したか否かを判断する。その結果、先送り時間が経過したと制御部110が判断した場合には、ステップS9に移行し、先送り時間が経過していないと制御部110が判断した場合には、ステップS8の判断が繰り返される。そして、ステップS9に移行すると、制御部110は、2次給紙を開始する。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、レジスト位置P2を経由して印刷位置P3に用紙Pを搬送するための用紙搬送路1と、動作することによってレジスト位置P2に到達した用紙Pを印刷位置P3に向けて搬送するレジストローラー対42(レジスト部)と、動作することによってレジスト位置P2に向けて用紙Pを搬送する第1給紙部3Aと、動作することによってレジスト位置P2に向けて用紙Pを搬送する第2給紙部3Bと、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bのうち印刷対象の用紙Pを搬送するための給紙部を対象給紙部3として選択するとともに、先送り時間を設定し、レジストローラー対42を動作させずに対象給紙部3を動作させることによりレジスト位置P2に用紙Pを搬送する1次給紙を実行するとともに、レジスト位置P2に用紙Pが到達するタイミングで1次給紙を終了し、その後、レジストローラー対42を動作させずに対象給紙部3を先送り時間が経過するまで動作させてから、対象給紙部3を動作させたままレジストローラー対42を動作させることによりレジスト位置P2に到達した用紙Pを印刷位置P3に搬送する2次給紙を実行する制御部110と、を備える。そして、制御部110は、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合の先送り時間と第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合の先送り時間とを異ならせる。
本発明の構成では、1次給紙後、2次給紙に先立って、レジストローラー対42を動作させずに対象給紙部3を先送り時間が経過するまで動作させる(先行給紙を実行する)ので、このときに用紙Pの斜行を矯正することができる。ここで、制御部110は、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合の先送り時間と第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合の先送り時間とを異ならせる。具体的に、第2給紙部3B(先行給紙の実行時に用紙Pに対してよりスリップし易い給紙部)が対象給紙部3である場合の先送り時間を第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合の先送り時間よりも長くする。これにより、先行給紙の実行時に用紙Pに対してスリップし易い第2給紙部3Bが対象給紙部3であっても、用紙Pに対するスリップが大きいことに起因して用紙Pの斜行矯正(用紙Pの先端のレジストローラー対42への押し付け)が不十分になる、という不都合が生じるのを抑制することができる。すなわち、用紙Pに印刷される画像の位置がずれるのを抑制することができる(用紙Pが斜行した状態で印刷位置P3に搬送されるのを抑制することができる)。
また、本実施形態では、上記のように、記憶部112は、第1給紙部3Aおよび第2給紙部3Bの各動作時間の累積値を記憶する。そして、制御部110は、対象給紙部3に対応する累積値を判別し、当該判別した累積値が大きいほど、先送り時間を長くする。この構成では、対象給紙部3の動作時間の累積値が大きいほど先送り時間が長くなるので、対象給紙部3の経時劣化(給紙ローラー32や中間ローラー対36の摩耗による劣化など)によって対象給紙部3が用紙Pに対してスリップし易くなっていても、用紙Pの斜行矯正が不十分になるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、記憶部112は、第2給紙部3Bの給紙ローラー32からレジストローラー対42に至るまでの用紙Pの搬送距離または当該搬送距離にマージンを加えた距離を閾値長さとして記憶する。そして、制御部110は、第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合、印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さ以下であるときの先送り時間を印刷対象の用紙Pの搬送方向長さが閾値長さを超えるときの先送り時間よりも長くする。この構成では、先行給紙の開始時点で第2の状態(図6下図参照)になっている場合の先送り時間が第1の状態(図6上図参照)になっている場合の先送り時間よりも長くなるので、用紙Pの搬送方向長さにかかわらず、用紙Pの斜行矯正が不十分になるのを抑制することができる。
なお、給紙ローラー32や中間ローラー対36の各取付構造(取付位置など)や、給紙ローラー32からレジストローラー対42に至るまでの用紙搬送路1の形状などによっては、第1給紙部3Aで先行給紙を実行した場合のスリップが第2給紙部3Bで先行給紙を実行した場合のスリップよりも大きくなる場合がある。この場合には、第1給紙部3Aが対象給紙部3である場合の先送り時間を第2給紙部3Bが対象給紙部3である場合の先送り時間よりも長くしてもよい。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 用紙搬送路
3 対象給紙部
3A 第1給紙部
3B 第2給紙部
32 給紙ローラー(上流側ローラー部)
36 中間ローラー対(下流側ローラー部)
36a 一方ローラー
36b 他方ローラー
37 開閉カバー
100 画像形成装置
110 制御部
112 記憶部
42 レジストローラー対(レジスト部)
P 用紙
P2 レジスト位置
P3 印刷位置

Claims (5)

  1. レジスト位置を経由して印刷位置に用紙を搬送するための用紙搬送路と、
    動作することによって前記レジスト位置に到達した用紙を前記印刷位置に向けて搬送するレジスト部と、
    動作することによって前記レジスト位置に向けて用紙を搬送する第1給紙部と、
    動作することによって前記レジスト位置に向けて用紙を搬送する第2給紙部と、
    前記第1給紙部および前記第2給紙部のうち印刷対象の用紙を搬送するための給紙部を対象給紙部として選択するとともに、先送り時間を設定し、前記レジスト部を動作させずに前記対象給紙部を動作させることにより前記レジスト位置に用紙を搬送する1次給紙を実行するとともに、前記レジスト位置に用紙が到達するタイミングで前記1次給紙を終了し、その後、前記レジスト部を動作させずに前記対象給紙部を前記先送り時間が経過するまで動作させてから、前記レジスト部を動作させることにより前記レジスト位置に到達した用紙を前記印刷位置に搬送する2次給紙を実行する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1給紙部が前記対象給紙部である場合の前記先送り時間と前記第2給紙部が前記対象給紙部である場合の前記先送り時間とを異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2給紙部は、前記第1給紙部よりも下方に配置され、
    前記制御部は、前記第2給紙部が前記対象給紙部である場合の前記先送り時間を前記第1給紙部が前記対象給紙部である場合の前記先送り時間よりも長くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1給紙部および前記第2給紙部の各動作時間の累積値を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記対象給紙部に対応する前記累積値を判別し、当該判別した前記累積値が大きいほど、前記先送り時間を長くすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2給紙部は、前記第1給紙部よりも下方に配置されるとともに、上流側ローラー部と、前記上流側ローラー部よりも用紙の搬送方向下流側に配置された下流側ローラー部と、を含み、
    前記上流側ローラー部から前記レジスト部に至るまでの用紙の搬送距離または前記搬送距離にマージンを加えた距離を閾値長さとして記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記第2給紙部が前記対象給紙部である場合、印刷対象の用紙の搬送方向長さが前記閾値長さ以下である場合の前記先送り時間を前記搬送方向長さが前記閾値長さを超える場合の前記先送り時間よりも長くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記下流側ローラー部は、一対のローラーを互いに圧接させたローラー対であり、
    前記ローラー対の一方ローラーは、開けられることによって前記用紙搬送路の一部を露出させる開閉カバーに取り付けられており、前記開閉カバーが開けられることによって前記ローラー対の他方ローラーから離間し、前記開閉カバーが閉じられることによって前記他方ローラーに圧接することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
JP2016088874A 2016-04-27 2016-04-27 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6493291B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088874A JP6493291B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像形成装置
US15/497,996 US10324410B2 (en) 2016-04-27 2017-04-26 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016088874A JP6493291B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017197331A true JP2017197331A (ja) 2017-11-02
JP6493291B2 JP6493291B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=60237315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016088874A Expired - Fee Related JP6493291B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493291B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02204239A (ja) * 1989-01-31 1990-08-14 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH03120140A (ja) * 1989-09-29 1991-05-22 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH11139624A (ja) * 1997-11-10 1999-05-25 Ricoh Co Ltd 用紙搬送駆動機構の制御方法
JP2008037635A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置の記録用紙搬送装置
JP2010211119A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2016037370A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02204239A (ja) * 1989-01-31 1990-08-14 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH03120140A (ja) * 1989-09-29 1991-05-22 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置
JPH11139624A (ja) * 1997-11-10 1999-05-25 Ricoh Co Ltd 用紙搬送駆動機構の制御方法
JP2008037635A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置の記録用紙搬送装置
JP2010211119A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2016037370A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6493291B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4315988B2 (ja) 画像形成装置
US10106355B2 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
JP2014080261A (ja) シート搬送装置、原稿搬送装置および画像形成装置
JP6156439B2 (ja) シート搬送装置、およびそれを備えた画像形成装置とシステム
JP2009075478A (ja) 画像形成装置
JP2007314342A (ja) 斜行補正装置、シート処理装置、及び画像形成装置
US10324410B2 (en) Image forming apparatus
JP2011197237A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP5987018B2 (ja) 画像形成装置
JP2010228841A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
US10203635B2 (en) Image forming apparatus, method for image forming apparatus, and program
JP6493291B2 (ja) 画像形成装置
US11390482B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system
JP5578129B2 (ja) 画像形成装置
US20160216677A1 (en) Image forming apparatus
JP2018036525A (ja) 画像形成装置および制御方法
JP2022046977A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP6217550B2 (ja) シート搬送装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2010006528A (ja) 画像形成装置
JP2006176268A (ja) 画像形成装置の給紙装置、及び画像形成装置
JP2006126510A (ja) 画像形成装置
JP6283286B2 (ja) 媒体搬送装置及び画像形成装置
JP2018058677A (ja) 画像形成システムおよび画像形成システムのプログラム
JP2017197330A (ja) 画像形成装置
JP5624965B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees