JP2017197067A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が必要なスイッチ操作をし忘れることが防止された鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】アクセルグリップ51および固定グリップ52の間においてステアリングシャフト2の回転中心線RCより右方におけるハンドルバー50の部分からステアリングシャフト2の回転中心線RCより左方におけるハンドルバー50の部分まで延びるように、ハンドルカバー55が設けられる。ハンドルカバー55には、右スイッチRSおよび左スイッチLSが設けられる。ハンドルカバー55より右方であってアクセルグリップ51と隣り合うハンドルバー50の部分に右スイッチボックス56が設けられる。右スイッチボックス56には、スタータスイッチSSが設けられる。ハンドルバー50より前方において本体部に対して固定的にスピードメータ58および回転速度メータ59が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
自動二輪車等の鞍乗り型車両には、スタータスイッチおよびウインカースイッチ等の種々のスイッチが設けられる。また、スマートキーにより使用者の認証を行うスマートキーシステムを備えた車両には、電気系統を起動するための起動スイッチ等が設けられる。特許文献1記載のスクータ型車両では、ステアリング軸の周囲を覆うようにフロントカバーおよびインナーカバーが設けられる。インナーカバーは、シートの前方に設けられ、内パネルおよび上パネルを含む。内パネルは、フートボードから上方に延び、上パネルは、内パネルの上端から前方に延びる。上パネルに、起動スイッチを含む複数のスイッチが設けられる。
特開2008−195242号公報
上パネルは、フロントカバーよりも後方であってハンドルよりも下方に位置する。そのため、運転者がシートに着座していない状態で、上パネル上のスイッチを操作することは容易でない。また、運転者が上パネル上のスイッチの必要な操作をし忘れることがある。
本発明の目的は、運転者が必要なスイッチ操作をし忘れることが防止された鞍乗り型車両を提供することである。
(1)本発明に係る鞍乗り型車両は、車体フレームを含む車両本体部と、車体フレームに対して回動可能に設けられるステアリングシャフトと、車両幅方向に延びるようにステアリングシャフトに設けられるハンドルバーと、ハンドルバーの左右の端部にそれぞれ設けられる左右のグリップと、左右のグリップの間においてステアリングシャフトより右方のハンドルバーの部分からステアリングシャフトより左方のハンドルバーの部分まで延びるように設けられ、ハンドルバーとともに回動するハンドルカバーと、ハンドルカバーより左方であって左のグリップと隣り合うハンドルバーの部分に設けられた左スイッチボックスと、ハンドルカバーより右方であって右のグリップと隣り合うハンドルバーの部分に設けられた右スイッチボックスと、ハンドルカバーより前方において車両本体部に対して固定的に設けられ、少なくとも車両の走行速度を表示するメータと、左スイッチボックスおよび右スイッチボックスの少なくとも一方に設けられた第1のスイッチと、ハンドルカバーに設けられた第2のスイッチとを備える。
この鞍乗り型車両においては、左または右のグリップと隣り合う左または右のスイッチボックスに第1のスイッチが設けられているので、運転者は、左または右のグリップを握った状態で容易に第1のスイッチを操作することができる。
また、ステアリングシャフトの右方から左方に延びるハンドルカバーに第2のスイッチが設けられている。ハンドルカバーは、ハンドルバーとともに車体フレームに対して回動可能である。一方、メータは、車体フレームに対して固定的に設けられている。そのため、例えば車両の非走行時において、ハンドルバーが大きく回動されると、運転者の視線方向においてハンドルカバーがメータと重なる。そのため、ハンドルカバーに設けられた第2のスイッチが運転者の視界に入りやすい。これにより、運転者の注意を第2のスイッチに向けることができ、運転者に第2のスイッチの操作を促すことができる。したがって、運転者が第2のスイッチの必要な操作をし忘れることが防止される。
また、第2のスイッチが左または右のスイッチボックスではなくハンドルカバーに設けられるため、左または右のスイッチボックスに設けられる第1のスイッチの操作性が第2のスイッチによって低下することが防止される。
(2)第2のスイッチは、車両の非走行時に制御されるべき制御対象に対して指令を発信してもよい。
車両の非走行時にハンドルバーが大きく回動されると、運転者の視線方向においてハンドルカバーが車両の走行速度を表示するメータと重なる。これにより、運転者は車両が走行していない状態であることを直感的に認識することができる。それにより、車両の非走行時における第2のスイッチの操作を運転者に促すことができる。
(3)第2のスイッチは、ステアリングシャフトの回転中心線から離間した位置に設けられてもよい。この場合、第2のスイッチがステアリングシャフトの回転中心線上にないので、ハンドルバーが回動されると、運転者からみて第2のスイッチの位置が変化する。それにより、運転者の注意を第2のスイッチに向けやすくなる。
(4)ハンドルバーは、車体フレームに対して予め定められた角度範囲内で回動可能に設けられ、第2のスイッチは、ハンドルバーが角度範囲内で最も大きく回動された状態で、シートに着座した運転者の視線方向においてメータと重なるハンドルカバーの位置に設けられてもよい。
車両の非走行時には、ハンドルバーが左または右に最大限に回動されることがある。上記構成によれば、ハンドルバーが最大限に回動された場合に、運転者の視線方向において第2のスイッチがメータと重なるので、車両の非走行時における第2のスイッチの操作を運転者に促すことができる。
(5)ハンドルカバーは、ステアリングシャフトの回転中心線から遠ざかるにつれてステアリングシャフトに直交する仮想面から遠ざかるように仮想面に対して傾斜する傾斜面を有し、第2のスイッチは、ハンドルカバーの傾斜面に設けられてもよい。
この場合、傾斜面に第2のスイッチが設けられるので、第2のスイッチが運転者から遠ざかるようにハンドルバーが回動された場合であっても、第2のスイッチが運転者に向けられる。そのため、ハンドルの回動による第2のスイッチの操作性の低下が抑制される。
(6)第2のスイッチは、押下されることによって指令を発信してもよい。この場合、第2のスイッチの寸法を小さくすることが可能となる。それにより、平坦な面を大きく確保することが難しいハンドルカバーであっても第2のスイッチを配置することが可能となる。
(7)第2のスイッチは、押下される時間の長さによって異なる指令を発信してもよい。この場合、共通の第2のスイッチの操作により異なる指令を発信させることができる。そのため、ハンドルカバー上の第2のスイッチの数を増やすことなく種々の指令を発信することができる。
(8)第2のスイッチが発信する異なる指令は、異なる制御対象に対する指令であってもよい。この場合、共通の第2のスイッチの操作により異なる制御対象に対して指令を発信させることができる。そのため、第2のスイッチの数を増やすことなく種々の制御対象に対する指令を発信することができる。
(9)第2のスイッチと第1のスイッチとの間の距離より第2のスイッチとステアリングシャフトの回転中心線との間の距離が短くてもよい。この場合、ハンドルバーの回動に伴う第2のスイッチの位置の変化が抑制される。それにより、第2のスイッチの操作性の低下を抑制しつつ運転者の注意を第2のスイッチに向けることができる。
(10)第2のスイッチは、ステアリングシャフトの回転中心線より左方のハンドルカバーの部分に配置される左スイッチと、ステアリングシャフトの回転中心線より右方のハンドルカバーの部分に配置される右スイッチとを含んでもよい。この場合、運転者の注意を左スイッチおよび右スイッチに向けることができるとともに、左スイッチおよび右スイッチにより種々の指令を発信することができる。
(11)鞍乗り型車両は、携帯機を用いた通信システムにより使用許可認証を行う制御部をさらに備え、制御部は、正規の携帯機を検出した場合に使用許可認証を成立させ、使用許可認証が成立している場合に第2のスイッチが発信する指令を受け付け、使用許可認証が成立していない場合に第2のスイッチが発信する指令を受け付けなくてもよい。
第2のスイッチは比較的高い位置にあるハンドルカバーに設けられているので、運転者にとって視認性および操作性が高い。一方、正規の所有者でない他者が悪戯または犯罪目的で第2のスイッチを操作する可能性がある。そこで、上記の構成によれば、正規の携帯機を有する正規の所有者が車両の近くにいる場合にのみ第2のスイッチの操作が有効となる。それにより、車両の防犯性が高まる。
(12)第1のスイッチは、制御部に使用許可認証を行わせる指令を発信してもよい。この場合、運転者がグリップを握った状態で第1のスイッチを操作することにより、使用許可認証が行われる。これにより、運転者は、使用許可認証のための操作を容易に行うことができ、かつ使用許可認証の成立後に車両を発進させるための操作を直ちに行うことができる。
(13)鞍乗り型車両は、車両の推進力を発生する推進力発生部をさらに備え、第2のスイッチは、推進力発生部による推進力の発生を停止させる指令を発信してもよい。この場合、車両の非走行時に、第2のスイッチを操作することによって推進力発生部による推進力の発生を停止させることができる。
本発明によれば、運転者が必要なスイッチ操作をし忘れることを防止することができる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。 ハンドルの構成を示す外観斜視図である。 ハンドルカバーの形状について説明するための摸式図である。 ハンドルバーが大きく回動された状態を示す図である。 自動二輪車の後部の外観斜視図である。 自動二輪車の制御系について説明するためのブロック図である。 押下制限部の具体的な構成例について説明するための模式的斜視図である。 押下制限部の動作について説明するための模式的平面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動二輪車について図面を用いて説明する。自動二輪車は、鞍乗り型車両の一例である。
(1)自動二輪車
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す模式的側面図である。図1に示すように、自動二輪車100は本体部100Aを有する。本体部100Aは、メインフレーム1およびエンジン10を含む。メインフレーム1は車体フレームの例である。以下の説明において、車両前後方向とは、本体部100Aを基準とした前後方向を意味し、車両幅方向とは、本体部100Aを基準とした幅方向(左右方向)を意味し、車両上下方向とは、本体部100Aを基準とした上下方向を意味する。図1ならびに後述の図4には、方向を表す矢印が示される。また、車両平面視とは、車両下方に向かって自動二輪車100を見ることを意味し、車両側面視とは、車両幅方向の一方に向かって自動二輪車100を見ることを意味する。
メインフレーム1の前端にヘッドパイプ1aが設けられ、ヘッドパイプ1aにステアリングシャフト2が回動可能に支持される。ステアリングシャフト2の回動は、図示しないストッパ機構により一定の角度範囲内となるように規制される。ステアリングシャフト2の上端にハンドル4が設けられる。また、ステアリングシャフト2には、ステアリングシャフト2の回動を阻止するステアリング固定部LC1が設けられる。ステアリング固定部LC1は、ステアリングシャフト2の回動を可能にする解除状態と、ステアリングシャフト2が一定の回動位置にある状態でステアリングシャフト2の回動を阻止する阻止状態とに切り替えられる。
ステアリングシャフト2の下端には、左右一対のフォークパイプ2aが連結される。一対のフォークパイプ2aの下端に前輪3が回転可能に取り付けられる。メインフレーム1から車両後方に延びるように後部フレーム60が設けられ、後部フレーム60により後収容部30が支持される。後収容部30は、ヘルメット等の比較的大きい物品を収容するための収容空間を形成する。後収容部30上に2人乗り用のシート5が取り付けられる。シート5は、運転者が着座する前着座部5aおよび同乗者が着座する後着座部5bを前後に有する。後収容部30の車両前方には燃料タンク33が配置される。
エンジン10は、シート5の車両下方に設けられる。エンジン10は、図示しないピストン、インジェクタ、点火装置およびクランク軸等を含むとともにこれらを収容するエンジンケース10Aを含む。エンジンケース10Aの近傍には、エンジン10のクランク軸を駆動するスタータモータSMが配置される。
エンジンケース10Aには、スタンドSTおよびスタンド固定部LC2が設けられる。スタンドSTは、路面に接地して本体部100Aを支持する支持状態と、路面から離間する不支持状態とに切替可能である。図1において、スタンドSTは不支持状態である。スタンドSTが支持状態に切り替えられることにより、自動二輪車100が起立姿勢に維持される。スタンド固定部LCは、スタンドSTの支持状態から不支持状態への切り替えを可能にする解除状態と、スタンドSTの支持状態から不支持状態への切り替えを阻止する阻止状態とに切り替えられる。
エンジンケース10Aから車両後方に延びるように左右一対のリアアームRAが設けられる。一対のリアアームRAにより後輪7が回転可能に支持される。エンジン10が発生する動力によって後輪7が回転駆動され、自動二輪車100の推進力が発生される。
(2)ハンドル
図2は、ハンドル4の構成を示す外観斜視図である。図2には、図1のシート5に着座した運転者から見えるハンドル4およびその周辺部の外観が示される。図2に示すように、ハンドル4は、左右に延びるハンドルバー50を含む。ハンドルバー50の右部にアクセルグリップ51が設けられ、ハンドルバー50の左部に固定グリップ52が設けられる。アクセルグリップ51が操作されることにより、図1のエンジン10への吸気量が調整され、エンジン10の出力が調整される。
アクセルグリップ51の前方に、前輪3(図1)のブレーキを作動させるためのブレーキレバー53が配置され、固定グリップ52の前方に、後輪7(図1)のブレーキを作動させるためのブレーキレバー54が配置される。アクセルグリップ51および固定グリップ52の間において、ステアリングシャフト2の回転中心線RCより右方におけるハンドルバー50の部分からステアリングシャフト2の回転中心線RCより左方におけるハンドルバー50の部分まで延びるように、ハンドルカバー55が設けられる。図2においては、理解を容易にするため、ハンドルカバー55にハッチングが付される。ハンドルカバー55は、ハンドルバー50とともに回動する。ハンドルカバー55の上面には、右スイッチRSおよび左スイッチLSが設けられる。右スイッチRSは、ステアリングシャフト2の回転中心線RCよりも右方に位置し、左スイッチLSは、ステアリングシャフト2の回転中心線RCよりも左方に位置する。右スイッチRSおよび左スイッチLSは、主として自動二輪車100の非走行時に操作される。右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作により実行される機能については後述する。
ハンドルカバー55より右方であってアクセルグリップ51と隣り合うハンドルバー50の部分に右スイッチボックス56が設けられ、ハンドルカバー55より左方であって固定グリップ52と隣り合うハンドルバー50の部分に左スイッチボックス57が設けられる。右スイッチボックス56には、スタータスイッチSSが設けられる。スタータスイッチSSの機能については後述する。スイッチボックス56,57には、スタータスイッチSSの他にも種々のスイッチが設けられる。種々のスイッチは、例えば、方向指示器(ウインカー)を点滅させる方向指示器スイッチ、ヘッドライトのハイビームを点灯させるパッシングライトスイッチ、ヘッドライトの上下の向きを変更するヘッドライト上下切り替えスイッチ、およびホーンを鳴らすホーンスイッチ等である。
ステアリングシャフト2の周囲には、図1の本体部100Aに対して固定的に前カバーFCが設けられる。前カバーFCは、内カバーFCaおよび上カバーFCbを含む。図2においては、理解を容易にするため、内カバーFCaおよび上カバーFCbに異なるドットパターンが付される。内カバーFCaは、ハンドルバー50より下方でかつステアリングシャフト2より後方において、運転者に対向するように車両上下方向に延びる。上カバーFCbは、内カバーFCaの上端から前方に向かって斜め上方に延びる。
前カバーFCの右部には、比較的小さい物品を収容するための収容空間を形成する前収容部101が設けられる。前収容部101には、前収容部リッドLD1が開閉可能に設けられる。前収容部リッドLD1が開かれることにより、前収容部101の収容空間が露出する。前収容部リッドLD1には、押下式の開閉スイッチSW11が設けられる。開閉スイッチSW11は、前収容部リッドLD1を開くために操作される。また、前収容部101には、開閉制限部200が設けられる。開閉制限部200は、前収容部リッドLD1の開閉を可能にする解除状態と、前収容部リッドLD1の開閉を阻止する阻止状態とに切り替えられる。
ハンドルバー50より前方における上カバーFCbの部分には、スピードメータ58および回転速度メータ59が左右に設けられる。スピードメータ58および回転速度メータ59は、図1の本体部100Aに対して固定的に設けられているため、ハンドルバー50の回動と連動しない。
図3は、ハンドルカバー55の形状について説明するための摸式図である。図3に示すように、ハンドルカバー55は、傾斜面55a,55bを有する。傾斜面55aは、ステアリングシャフト2の回転中心線RCより右方に位置し、傾斜面55bは、ステアリングシャフト2の回転中心線RCより左方に位置する。図3には、ステアリングシャフト2に直交する仮想面VPが示される。傾斜面55a,55bの各々は、ステアリングシャフト2の回転中心線RCから遠ざかるにつれて仮想面VPから遠ざかるように仮想面VPに対して傾斜する。右スイッチRSは、傾斜面55aに設けられ、左スイッチLSは、傾斜面55bに設けられる。
自動二輪車100を継続的に停止するとき(駐車時)には、図1のメインフレーム1に対してハンドルバー50が最大限に回動された状態で図1のステアリング固定部LC1によりステアリングシャフト2の回動が阻止される。図4は、ハンドルバー50が最大限に回動された状態を示す図である。図4に示すように、ハンドルバー50が大きく回動されると、運転者の視線方向においてハンドルカバー55がスピードメータ58および回転速度メータ59の少なくとも一方と重なる。図4の例では、ハンドルバー50が左に大きく回動されており、ハンドルカバー55が回転速度メータ59と重なっている。ハンドルバー50が右に大きく回動されると、ハンドルカバー55がスピードメータ58と重なる。この場合、ハンドルカバー55に設けられた右スイッチRSおよび左スイッチLSが運転者の視界に入りやすく、運転者は自動二輪車100が走行していない状態であることを直感的に認識することができる。それにより、運転者に右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作を促すことができる。また、右スイッチRSおよび左スイッチLSがステアリングシャフト2の回転中心線RCから離間した位置にそれぞれ設けられているので、ハンドルバー50が回動されると、運転者の視線方向において右スイッチRSおよび左スイッチLSの位置が変化する。それにより、運転者の注意を右スイッチRSおよび左スイッチLSに向けやすくなる。したがって、自動二輪車100の非走行時に、運転者が右スイッチRSおよび左スイッチLSの必要な操作をし忘れることが防止される。
また、本実施の形態では、ハンドルバー50が最大限に左に回動された状態で運転者の視線方向において回転速度メータ59と重なるように右スイッチRSが配置され、ハンドルバー50が最大限に右に回動された状態で運転者の視線方向においてスピードメータ58と重なるように左スイッチLSが配置される。これにより、非走行時における右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作をより効果的に運転者に促すことができる。
さらに、本実施の形態では、右スイッチRSおよび左スイッチLSがそれぞれハンドルカバー55の傾斜面55a,55bに設けられている。そのため、右スイッチRSが運転者から遠ざかるようにハンドルバー50が左に大きく回動された場合であっても、右スイッチRSが運転者に向けられる状態となる。また、左スイッチLSが運転者から遠ざかるようにハンドルバー50が右に大きく回動された場合であっても、左スイッチLSが運転者に向けられる状態となる。それにより、ハンドルバー50の回動による右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作性の低下が抑制される。
また、本実施の形態では、右スイッチRSとステアリングシャフト2の回転中心線RCとの間の距離、および左スイッチLSとステアリングシャフト2の回転中心線RCとの間の距離が、スタータスイッチSSと右スイッチRSとの間の距離よりもそれぞれ短く設定される。これにより、ハンドルバー50が回動されても、右スイッチRSおよび左スイッチLSの位置が過剰に大きく変化することはない。それにより、右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作性の低下を抑制しつつ運転者の注意を右スイッチRSおよび左スイッチLSに向けることができる。
図5は、自動二輪車100の後部の外観斜視図である。図5に示すように、後収容部30は上部開口OPを有する。シート5は、後収容部30上に開閉可能に設けられる。シート5が開かれることにより、後収容部30の上部開口OPが露出する。シート5の前方には、燃料タンク33の一部を取り囲むようにタンクカバー33aが設けられる。タンクカバー33aには、燃料リッドLD2が開閉可能に設けられる。燃料リッドLD2が開かれることにより、燃料タンク33の給油口に取り付けられた燃料キャップCUが露出する。その状態で、燃料キャップCUが取り外され、燃料タンク33への給油が行われる。
シート5と燃料リッドLD2との間には、押下式の開閉スイッチSW12,SW13が配置される。開閉スイッチSW12はシート5を開くために操作され、開閉スイッチSW13は燃料リッドLD2を開くために操作される。開閉スイッチSW12,SW13の下方には、押下制限部250が設けられる。押下制限部250は、開閉スイッチSW12,SW13の押下を可能にする解除状態と、開閉スイッチSW12,SW13の押下を阻止する阻止状態とに切り替えられる。
(3)スイッチの操作
図6は、自動二輪車100の制御系について説明するためのブロック図である。自動二輪車100は制御部110を備える。制御部110は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリを含み、携帯機を用いた通信システム(スマートキーシステム)により使用許可認証を行う。本例では、携帯機としてスマートキー40が用いられる。自動二輪車100の電源がオフされている状態(各電装部に電力が供給されていない状態)でスタータスイッチSSが操作されると、制御部110が起動する。このとき、スタータスイッチSSは、使用許可認証を行わせるための認証指令を制御部110に発信する。制御部110は、スタータスイッチSSからの認証指令に応答して、自動二輪車100の周りの所定範囲内にあるスマートキー40を検出し、検出されたスマートキー40の使用許可認証を行う。スマートキー40が正規のスマートキー40である場合、制御部110による使用許可認証が成立(成功)する。使用許可認証が成立すると、自動二輪車100の電源がオンされ、各電装部に電力が供給される。
使用許可認証が成立すると、制御部110は、スタータスイッチSS、右スイッチRSおよび左スイッチLSからの指令に応答して、エンジン10、スタータモータSM、開閉制限部200、押下制限部250、ステアリング固定部LC1およびスタンド固定部LC2を制御する。エンジン10、スタータモータSM、開閉制限部200、押下制限部250、ステアリング固定部LC1およびスタンド固定部LC2は、制御対象の例である。一方、使用許可認証が成立していない場合、制御部110は、スタータスイッチSS、右スイッチRSおよび左スイッチLSからの指令を受け付けない。以下、スタータスイッチSS、右スイッチRSおよび左スイッチLSの具体的な操作例を説明する。以下の説明において、短押しとは、予め定められた時間よりも短い時間だけ押下することを意味し、長押しとは、当該時間以上継続的に押下することを意味する。
スタータスイッチSSが短押しまたは長押しされると、スタータスイッチSSは、エンジン10を稼動させるための稼動指令を制御部110に発信する。制御部110は、スタータスイッチSSからの稼動指令に応答して、エンジン10の稼動が開始されるように、エンジン10およびスタータモータSMを制御する。具体的には、スタータモータSMによりエンジン10のクランク軸が回転されるとともに、エンジン10における混合気の燃焼動作が開始される。本例では、スタータスイッチSSの操作によって使用許可認証が行われるので、運転者はアクセルグリップ51を握った状態で使用許可認証のための操作を容易に行うことができ、かつ使用許可認証の成立後に直ちにエンジン10を稼動させることができる。
エンジン10の稼動時に、右スイッチRSが短押しまたは長押しされると、右スイッチRSは、エンジン10の稼動を停止させるための停止指令を制御部110に発信する。制御部110は、右スイッチRSからの停止指令に応答して、エンジン10の燃焼動作を停止させる。また、制御部110は、エンジン100の燃焼動作を停止させた後に自動二輪車100の電源をオフしてもよい。
エンジン10の稼動時および停止時のいずれにおいても、左スイッチLSが短押しされると、左スイッチLSは、開閉制限部200および押下制限部250の状態を切り替えるための第1の切替指令を制御部110に発信する。制御部110は、左スイッチLSからの第1の切替指令に応答して、開閉制限部200および押下制限部250の状態を切り替える。具体的には、開閉制限部200および押下制限部250がそれぞれ解除状態であるときに、左スイッチLSが短押しされると、開閉制限部200および押下制限部250がそれぞれ阻止状態に切り替えられ、開閉制限部200および押下制限部250がそれぞれ阻止状態であるときに、左スイッチLSが短押しされると、開閉制限部200および押下制限部250がそれぞれ解除状態に切り替えられる。
運転者は、任意の時点で左スイッチLSを操作して開閉制限部200および押下制限部250を解除状態に切り替えることにより、前収容部リッドLD1(図2)、燃料リッドLD2(図5)およびシート5(図5)を開くことが可能となる。また、運転者は、左スイッチLSを操作して開閉制限部200および押下制限部250を阻止状態に切り替えることにより、他者が前収容部リッドLD1(図1)、燃料リッドLD2(図5)およびシート5(図5)を開くことを防止することができる。
制御部110は、開閉制限部200および押下制限部250が解除状態に維持されたまま自動二輪車100の電源がオフされると、開閉制限部200および押下制限部250を阻止状態に切り替えてもよい。また、制御部110は、自動二輪車100の電源がオンされるときに開閉制限部200および押下制限部250を解除状態に切り替えてもよい。さらに、制御部110は、開閉制限部200および押下制限部250が解除状態に維持されたまま一定時間が経過する、または自動二輪車100の走行速度が規定値より高くなると、開閉制限部200および押下制限部250を阻止状態に切り替えてもよい。
エンジン10の停止時に右スイッチRSが短押しされると、右スイッチRSは、ステアリング固定部LC1を阻止状態に切り替えるための第2の切替指令を制御部110に発信する。このとき、図1のステアリングシャフト2が上記一定の回転位置にあると、制御部110は、右スイッチRSからの第2の切替指令に応答して、ステアリング固定部LC1を阻止状態に切り替える。これにより、ステアリングシャフト2が一定の回転位置に固定される。
また、エンジン10の停止時に右スイッチRSが長押しされると、右スイッチRSは、スタンド固定部LC2を阻止状態に切り替えるための第3の切替指令を制御部110に発信する。このとき、図1のスタンドSTが支持状態であると、制御部110は、右スイッチRSからの第3の切替指令に応答して、スタンド固定部LC2を阻止状態に切り替える。これにより、スタンドSTが支持状態に固定される。また、エンジン10の停止時であってスタンドSTが支持状態にあるときに、左スイッチLSが長押しされると、左スイッチLSは、図示しないハザードランプ(方向指示器)を点滅させるためのパーキング指令を制御部110に発信する。制御部110は、左スイッチLSからのパーキング指令に応答して、図示しないハザードランプを点滅させる。
本例では、右スイッチRSおよび左スイッチLSが押下式であるので、右スイッチRSおよび左スイッチLSの寸法を小さくすることが可能となる。それにより、平坦な面を大きく確保することが難しいハンドルカバー55であっても右スイッチRSおよび左スイッチLSを配置することが可能となる。また、本例では、右スイッチRSおよび左スイッチLSが、押下される時間によって異なる制御対象に対する異なる指令を発信する。それにより、スイッチの数を増やすことなく、右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作によって種々の制御対象を制御することができる。
右スイッチRSおよび左スイッチLSの指令内容は、本例に限定されず、任意に設定されてもよい。例えば、右スイッチRSまたは左スイッチLSの短押し時または長押し時に右スイッチRSまたは左スイッチLSから認証指令が発信されてもよい。
(4)押下制限部
図7は、押下制限部250の具体的な構成例について説明するための模式的斜視図である。図7には、開閉スイッチSW12,SW13の押下方向PDを表す矢印が示される。図7に示すように、開閉スイッチSW12は、本体部71aおよび突出部71bを含み、開閉スイッチSW13は、本体部72aおよび突出部72bを含む。本体部71a,72aは、図示しない付勢部材により押下方向PDと逆方向に付勢されている。突出部71b,72bは、本体部71a,72aの下面から押下方向PDに突出するようにそれぞれ設けられる。
図7の操作制限装置250は、ソレノイドアクチュエータ210、板状のロック部材220および棒状の連結部材225を含む。ソレノイドアクチュエータ210は、棒状の可動部材211を突出位置と引込位置との間で一方向に移動させる。ロック部材220は、押下方向PDに対して略垂直に配置される。ロック部材220は、押下方向PDに対して略垂直な面内で互いに異なる方向に突出する係止部221,222を含む。連結部材225は、可動部材211とロック部材220との間で屈曲して延びる。連結部材225の一端部は、可動部材211の先端部に回動可能に連結され、連結部材225の他端部は、ロック部材220の係止部222に回動可能に連結される。
図8は、押下制限部250の動作について説明するための模式的平面図である。図8(a)には、押下制限部250が解除状態であるときの開閉スイッチSW12,SW13およびロック部材220の状態が示され、図8(a)には、押下制限部250が阻止状態であるときの開閉スイッチSW12,SW13およびロック部材220の状態が示される。図8(a)および図8(b)に示すように、ロック部材220には回動軸223が取り付けられており、ロック部材220は押下方向PDに対して略垂直な面内で回動軸223を中心に回動可能である。上記のように、ロック部材220は、図7の連結部215を介してソレノイドアクチュエータ210の可動部材211と連結されている。そのため、図7の可動部材211の一方向の移動に伴いロック部材220が回動軸223を中心に回動する。
図6の制御部110は、ソレノイドアクチュエータ210を制御して可動部材211を引込位置または突出位置に移動させることにより、押下制限部250を解除状態と阻止状態とに切り替える。解除状態では、図7の可動部材211は引込位置にある。この場合、図8(a)に示すように、ロック部材220の係止部221,222は、開閉スイッチSW12の突出部71bおよび開閉スイッチSW13の突出部72bの押下方向PDに位置しない。そのため、開閉スイッチSW12および開閉スイッチSW13の押下がロック部材220により妨げられない。
一方、阻止状態では、図7の可動部材211が突出位置にある。この場合、図8(b)に示すように、ロック部材220の係止部221,222が、開閉スイッチSW12の突出部71bおよび開閉スイッチSW13の突出部72bの押下方向PDに位置する。それにより、開閉スイッチSW12,SW13の押下がロック部材220により阻止される。
本例では、ソレノイドアクチュエータ210の可動部材211が開閉スイッチSW12,SW13の押下を直接的に妨げるのではなく、連結部材225を介して可動部材211と連結されたロック部材220が開閉スイッチSW12,SW13の押下を妨げる。そのため、開閉スイッチSW12,SW13の操作荷重がソレノイドアクチュエータ210に直接的に加わらない。それにより、耐荷重性が高い大型のソレノイドアクチュエータ210を用いずに、小型のソレノイドアクチュエータ210を用いることができる。また、開閉スイッチSW12,SW13の押下方向PDにソレノイドアクチュエータ210を配置することができる。これにより、押下制限部250のコンパクト化が可能となる。
(5)効果
本実施の形態に係る自動二輪車100においては、ステアリングシャフト2の右方から左方に延びるハンドルカバー55に右スイッチRSおよび左スイッチLSが設けられている。例えば自動二輪車100の非走行時において、ハンドルバー50が大きく回動されると、運転者の視線方向においてハンドルカバー55がスピードメータ58および回転速度メータ59の少なくとも一方と重なる。そのため、右スイッチRSおよび左スイッチLSが運転者の視界に入りやすい。これにより、運転者の注意を右スイッチRSおよび左スイッチLSに向けることができ、運転者に右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作を促すことができる。したがって、運転者が右スイッチRSおよび左スイッチLSの必要な操作をし忘れることが防止される。また、右スイッチRSおよび左スイッチLSが右スイッチボックス56および左スイッチボックス57ではなくハンドルカバー55に設けられるため、右スイッチボックス56および左スイッチボックス57に設けられた他のスイッチの操作性が低下することが防止される。
また、右スイッチRSおよび左スイッチLSは比較的高い位置にあるハンドルカバー55に設けられているので、運転者にとって視認性および操作性が高い。一方、正規の所有者でない他者が悪戯または犯罪目的で右スイッチRSまたは左スイッチLSを操作する可能性がある。そこで、本実施の形態では、使用許可認証が成立している場合にのみ右スイッチRSおよび左スイッチLSの操作が有効となる。これにより、車両の防犯性が高まる。
(6)他の実施の形態
(6−1)
上記実施の形態では、ハンドルカバー55に第2のスイッチとして右スイッチRSおよび左スイッチLSが設けられるが、第2のスイッチの数は2つに限定されず、1つまたは3つ以上のスイッチが設けられてもよい。また、第2のスイッチは、ハンドルカバー55の任意の位置に設けられてもよく、例えば、ステアリングシャフト2の回転中心線RC上に設けられてもよい。また、上記実施の形態の右スイッチRSおよび左スイッチLSは押下式のスイッチであるが、スライド式のスイッチまたはトルグスイッチ等の他の形態のスイッチが第2のスイッチとして設けられてもよい。
(6−2)
上記実施の形態では、推進力発生部としてエンジン10が用いられるが、推進力発生部としてモータが用いられてもよい。また、スタータモータ11の代わりに、発動機および発電機の機能を有する回転電機(スタータジェネレータ)が用いられてもよい。
(6−3)
上記実施の形態は、本発明を自動二輪車に適用した例であるが、これに限らず、自動三輪車もしくはATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)等の他の鞍乗り型車両に本発明を適用してもよい。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、自動二輪車100が鞍乗り型車両の例であり、本体部100Aが車両本体部の例であり、メインフレーム1が車体フレームの例であり、ステアリングシャフト2がステアリングシャフトの例であり、ハンドルバー50がハンドルバーの例であり、アクセルグリップ51が右のグリップの例であり、固定グリップ52が左のグリップの例であり、ハンドルカバー55がハンドルカバーの例であり、右スイッチボックス56が右スイッチボックスの例であり、左スイッチボックス57が左スイッチボックスの例であり、スピードメータ58がメータの例であり、スタータスイッチSSが第1のスイッチの例であり、右スイッチRSおよび左スイッチLSが第2のスイッチの例である。また、制御部110が制御部の例であり、エンジン10が推進力発生部の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の鞍乗り型車両に有効に利用可能である。
1 メインフレーム
2 ステアリングシャフト
4 ハンドル
5 シート
10 エンジン
30 後収容部
33 燃料タンク
40 スマートキー
50 ハンドルバー
55 ハンドルカバー
56 右スイッチボックス
57 左スイッチボックス
100 自動二輪車
100A 本体部
110 制御部
200 開閉制限部
250 押下制限部
FC 前カバー
LC1 ステアリング固定部
LC2 スタンド固定部
LD1 前収容部リッド
LD2 燃料リッド
LS 左スイッチ
RS 右スイッチ
SM スタータモータ
ST スタンド
SW11,SW12,SW13 開閉スイッチ
(4)鞍乗り型車両は、車両本体部に設けられるシートをさらに備え、ハンドルバーは、車体フレームに対して予め定められた角度範囲内で回動可能に設けられ、第2のスイッチは、ハンドルバーが角度範囲内で最も大きく回動された状態で、シートに着座した運転者の視線方向においてメータと重なるハンドルカバーの位置に設けられてもよい。
エンジンケース10Aには、スタンドSTおよびスタンド固定部LC2が設けられる。スタンドSTは、路面に接地して本体部100Aを支持する支持状態と、路面から離間する不支持状態とに切替可能である。図1において、スタンドSTは不支持状態である。スタンドSTが支持状態に切り替えられることにより、自動二輪車100が起立姿勢に維持される。スタンド固定部LC2は、スタンドSTの支持状態から不支持状態への切り替えを可能にする解除状態と、スタンドSTの支持状態から不支持状態への切り替えを阻止する阻止状態とに切り替えられる。
エンジン10の稼動時に、右スイッチRSが短押しまたは長押しされると、右スイッチRSは、エンジン10の稼動を停止させるための停止指令を制御部110に発信する。制御部110は、右スイッチRSからの停止指令に応答して、エンジン10の燃焼動作を停止させる。また、制御部110は、エンジン10の燃焼動作を停止させた後に自動二輪車100の電源をオフしてもよい。
図7の押下制限部250は、ソレノイドアクチュエータ210、板状のロック部材220および棒状の連結部材225を含む。ソレノイドアクチュエータ210は、棒状の可動部材211を突出位置と引込位置との間で一方向に移動させる。ロック部材220は、押下方向PDに対して略垂直に配置される。ロック部材220は、押下方向PDに対して略垂直な面内で互いに異なる方向に突出する係止部221,222を含む。連結部材225は、可動部材211とロック部材220との間で屈曲して延びる。連結部材225の一端部は、可動部材211の先端部に回動可能に連結され、連結部材225の他端部は、ロック部材220の係止部222に回動可能に連結される。
図8は、押下制限部250の動作について説明するための模式的平面図である。図8(a)には、押下制限部250が解除状態であるときの開閉スイッチSW12,SW13およびロック部材220の状態が示され、図8()には、押下制限部250が阻止状態であるときの開閉スイッチSW12,SW13およびロック部材220の状態が示される。図8(a)および図8(b)に示すように、ロック部材220には回動軸223が取り付けられており、ロック部材220は押下方向PDに対して略垂直な面内で回動軸223を中心に回動可能である。上記のように、ロック部材220は、図7の連結部材225を介してソレノイドアクチュエータ210の可動部材211と連結されている。そのため、図7の可動部材211の一方向の移動に伴いロック部材220が回動軸223を中心に回動する。

Claims (13)

  1. 車体フレームを含む車両本体部と、
    前記車体フレームに対して回動可能に設けられるステアリングシャフトと、
    車両幅方向に延びるように前記ステアリングシャフトに設けられるハンドルバーと、
    前記ハンドルバーの左右の端部にそれぞれ設けられる左右のグリップと、
    前記左右のグリップの間において前記ステアリングシャフトより右方の前記ハンドルバーの部分から前記ステアリングシャフトより左方の前記ハンドルバーの部分まで延びるように設けられ、前記ハンドルバーとともに回動するハンドルカバーと、
    前記ハンドルカバーより左方であって前記左のグリップと隣り合うハンドルバーの部分に設けられた左スイッチボックスと、
    前記ハンドルカバーより右方であって前記右のグリップと隣り合うハンドルバーの部分に設けられた右スイッチボックスと、
    前記ハンドルカバーより前方において前記車両本体部に対して固定的に設けられ、少なくとも車両の走行速度を表示するメータと、
    前記左スイッチボックスおよび前記右スイッチボックスの少なくとも一方に設けられた第1のスイッチと、
    前記ハンドルカバーに設けられた第2のスイッチとを備える、鞍乗り型車両。
  2. 前記第2のスイッチは、車両の非走行時に制御されるべき制御対象に対して指令を発信する、請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記第2のスイッチは、前記ステアリングシャフトの回転中心線から離間した位置に設けられる、請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記ハンドルバーは、前記車体フレームに対して予め定められた角度範囲内で回動可能に設けられ、
    前記第2のスイッチは、前記ハンドルバーが前記角度範囲内で最大限に回動された状態で、前記シートに着座した運転者の視線方向において前記メータと重なる前記ハンドルカバーの位置に設けられる、請求項3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ハンドルカバーは、前記ステアリングシャフトの回転中心線から遠ざかるにつれて前記ステアリングシャフトと直交する仮想面から遠ざかるように前記仮想面に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記第2のスイッチは、前記ハンドルカバーの前記傾斜面に設けられる、請求項3または4記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記第2のスイッチは、押下されることによって指令を発信する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記第2のスイッチは、押下される時間の長さによって異なる指令を発信する、請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記第2のスイッチが発信する前記異なる指令は、異なる制御対象に対する指令である、請求項7記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記第2のスイッチと前記第1のスイッチとの間の距離より前記第2のスイッチと前記ステアリングシャフトの回転中心線との間の距離が短い、請求項1〜8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記第2のスイッチは、前記ステアリングシャフトの回転中心線より左方の前記ハンドルカバーの部分に配置される左スイッチと、前記ステアリングシャフトの回転中心線より右方の前記ハンドルカバーの部分に配置される右スイッチとを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  11. 携帯機を用いた通信システムにより使用許可認証を行う制御部をさらに備え、
    前記制御部は、正規の携帯機を検出した場合に前記使用許可認証を成立させ、前記使用許可認証が成立している場合に前記第2のスイッチが発信する指令を受け付け、前記使用許可認証が成立していない場合に前記第2のスイッチが発信する指令を受け付けない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  12. 前記第1のスイッチは、前記制御部に前記使用許可認証を行わせる指令を発信する、請求項11記載の鞍乗り型車両。
  13. 車両の推進力を発生する推進力発生部をさらに備え、
    前記第2のスイッチは、前記推進力発生部による推進力の発生を停止させる指令を発信する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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