JP2017195561A - デジタル信号処理回路および複数のデジタル信号処理回路を含む信号処理装置 - Google Patents

デジタル信号処理回路および複数のデジタル信号処理回路を含む信号処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光通信システムにおいて要求される機能に柔軟に対応可能な信号処理装置を提供する。
【解決手段】信号処理装置に実装される各デジタル信号処理回路は、電界情報信号からビット列を復元する復元回路と、復元されたビット列の誤りを訂正する誤り訂正回路と、データに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成する符号化回路と、符号化ビット列から電界情報信号を生成する生成回路、を備える。第1のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、符号化回路、または生成回路のうちの少なくとも1つから、第2のデジタル信号処理回路に電界情報信号またはビット列が与えられる。第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、誤り訂正回路、または生成回路のうちの少なくとも1つは、第1のデジタル信号処理回路から与えられる電界情報信号またはビット列を処理する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光通信において使用されるデジタル信号処理回路および複数のデジタル信号処理回路を含む信号処理装置に係わる。
近年、光通信において使用される送受信器は、デジタル信号処理回路を備えることが多い。例えば、受信器フロントエンド回路は、受信光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する。そして、デジタル信号処理回路は、この電界情報信号からデータを再生する。また、デジタル信号処理回路は、変調方式に応じてクライアントデータから、送信光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する。そして、送信器フロントエンド回路は、この電界情報信号に基づいて変調光信号を生成する。
他方、通信システムにおいて要求される機能および/または性能(以下、単に「機能」と呼ぶ。)は、アプリケーションにより異なる。例えば、ユーザ毎に、品質、容量、伝送距離、スペクトル利用効率などが要求される。そして、これらの要求は、送受信器が備えるデジタル信号処理回路により実現され得る。一例として、高性能の誤り訂正を提供するデジタル信号処理回路を使用すれば、大容量伝送(または、長距離伝送)が実現される。また、高性能の分散補償/非線形補償を提供するデジタル信号処理回路を使用すれば、長距離伝送が実現される。
なお、信号処理回路に関連する技術は、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特開昭63−221708号公報 特開平6−112854号公報
通信システムにおいて要求されるすべての機能を提供するデジタル信号処理回路を開発すれば、すべてのユーザの要求を満足することができる。しかし、この場合、デジタル信号処理回路の回路規模が大きくなるので、回路設計が困難になると共に、製造歩留まりが劣化するおそれがある。また、デジタル信号処理回路の消費電力が大きくなる。
この問題は、例えば、要求される機能ごとに対応するデジタル信号処理回路を開発すれば解決され得る。しかし、この場合、複数種類のデジタル信号処理回路を開発することになるので、トータル開発時間およびトータル開発コストが大きくなるおそれがある。
本発明の1つの側面に係わる目的は、光通信システムにおいて要求される機能に柔軟に対応可能な信号処理装置を提供することである。
本発明の1つの態様の信号処理装置は、複数のデジタル信号処理回路を備える。各デジタル信号処理回路は、光信号の電界情報を表す電界情報信号からビット列を復元する復元回路と、復元されたビット列の誤りを訂正する誤り訂正回路と、データに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成する符号化回路と、符号化ビット列から光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する生成回路と、を備える。前記複数のデジタル信号処理回路の中の第1のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、符号化回路、または生成回路のうちの少なくとも1つから、前記複数のデジタル信号処理回路の中の第2のデジタル信号処理回路に電界情報信号またはビット列が与えられる。前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、誤り訂正回路、または生成回路のうちの少なくとも1つは、前記第1のデジタル信号処理回路から与えられる電界情報信号またはビット列を処理する。
上述の態様によれば、光通信システムにおいて要求される機能に柔軟に対応可能な信号処理装置が実現される。
本発明の実施形態に係わるデジタル信号処理回路の一例を示す図である。 送信器フロントエンド回路の一例を示す図である。 受信器フロントエンド回路の一例を示す図である。 第1の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 第2の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 第3の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 受信器フロントエンド回路によるコヒーレント受信の一例を示す図である。 第3の実施形態で使用される受信器フロントエンド回路の一例を示す図である。 第4の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 第5の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 第6の実施形態の信号処理装置の一例を示す図である。 複数のデジタル信号処理回路を備えるサブシステムの例を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係わるデジタル信号処理回路の一例を示す。実施形態のデジタル信号処理回路100は、光通信において使用される。具体的には、デジタル信号処理回路100は、受信光信号の電界情報を表す電界情報信号からデータを再生する機能、およびデータから送信光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する機能を備える。
デジタル信号処理回路100は、受信器フロントエンド回路(Rx_FF)120および送信器フロントエンド回路(Tx_FF)140と接続するためのインタフェースを備える。受信器フロントエンド回路120は、受信光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する。したがって、デジタル信号処理回路100に受信器フロントエンド回路120が接続されるときは、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号がデジタル信号処理回路100に入力される。また、送信器フロントエンド回路140は、電界情報信号に基づいて変調光信号を生成する。したがって、デジタル信号処理回路100に送信器フロントエンド回路140が接続されるときは、デジタル信号処理回路100は、送信器フロントエンド回路140に与える電界情報信号を生成する。
デジタル信号処理回路100は、A/Dコンバータ(ADC:Analog-to-Digital Converter)1、分散補償器(CDC:Chromatic Dispersion Compensator)2、非線形補償器(NLC:Non-Linear compensator)3、適応等化器(AEQ:Adaptive Equalizer)4、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路(FOC/CPR:Frequency Offset Compensator/Carrier Phase Recovery)5、FEC復号回路6、クライアントデータ送信器(CL_Tx)7、クライアントデータ受信器(CL_Rx)11、FEC符号化回路12、マッパ13、D/Aコンバータ(DAC:Digital-to-Analog Converter)14を備える。なお、デジタル信号処理回路100は、図1に示していない他の回路要素(すなわち、機能)を備えていてもよい。
A/Dコンバータ1は、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号をデジタル信号に変換する。分散補償器2は、電界情報信号に対してデジタル演算を実行して波長分散を補償する。非線形補償器3は、電界情報信号に対してデジタル演算を実行して非線形歪を補償する。すなわち、分散補償器2および非線形補償器3により、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号が生成される。なお、デジタル信号処理回路100は、分散補償器2および非線形補償器3による補償処理を複数回繰返し実行してもよい。この場合、分散補償器2による補償処理および非線形補償器3による補償処理が交互に実行される。適応等化器4は、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号を等化する。例えば、適応等化器4は、電界情報信号の振幅および波形歪みなどを等化する。このとき、適応等化器4は、適応等化器4の入力信号または出力信号をモニタしながら、電界情報信号の振幅および波形歪みなどの等化や偏波多重信号の分離を適応的に行うことができる。なお、分散補償器2、非線形補償器3、適応等化器4は、それぞれデジタルフィルタにより構成され得る。
キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5は、等化された電界情報信号からシンボルを再生する。具体的には、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5は、電界情報信号の周波数オフセットを補償する。周波数オフセットは、受信光信号のキャリアの光周波数と受信器フロントエンド回路120のローカル光源の光周波数との差分を表す。また、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5は、受信光信号のキャリアの位相を再生する。すなわち、受信光信号のキャリアの光位相とローカル光源の光位相の差分、および光伝送路上での位相回転が補償され、変調位相が再生される。この結果、受信シンボルの位相および振幅が再生される。そして、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5は、指定された変調方式に従って、受信シンボルの位相および振幅に基づいてビット列を再生する。即ち、この実施例では、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5は、受信シンボルからビット列を再生するデマッピング機能を備える。このように、分散補償器(CDC)2、非線形補償器(NLC)3、適応等化器(AEQ)4、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路(FOC/CPR)5は、受信器フロントエンド回路120において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号からビット列を復元するコンスタレーション復元部として動作する。
FEC復号回路6は、復元されたビット列を符号語ごとに分解する。符号語は、データおよびFECを含む。そして、FEC復号回路6は、符号語ごとにFECを利用してデータの誤りを訂正する。すなわち、データが再生される。クライアントデータ送信器7は、再生されたデータをクライアントに送信する。
クライアントデータ受信器11は、クライアントにより生成されるデータを受信する。FEC符号化回路12は、クライアントデータにFECを付加することにより符号化ビット列を生成する。マッパ13は、指定された変調方式に従って、符号化ビット列をシンボルにマッピングする。各シンボルは、位相および振幅を表す。すなわち、マッパ13により、送信光信号の電界情報を表す電界情報信号が生成される。
D/Aコンバータ14は、マッパ13により生成される電界情報信号をアナログ信号に変換する。すなわち、アナログ電界情報信号が生成される。そして、このアナログ電界情報信号は、送信器フロントエンド回路140に与えられる。送信器フロントエンド回路140は、このアナログ電界情報信号に基づいて変調光信号を生成する。
尚、分散補償器(CDC)2、非線形補償器(NLC)3、適応等化器(AEQ)4、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路(FOC/CPR)5は、復元回路の一例である。FEC復号回路6は、誤り訂正回路の一例である。FEC符号化12は、符号化回路の一例である。マッパ13は、生成回路の一例である。
図2は、送信器フロントエンド回路140の一例を示す。送信器フロントエンド回路140は、この例では、ドライバ141、レーザ光源(LD)142、I/Q光変調器143X、143Y、偏波光合波器(PBC:Polarization Beam Combiner)144を備える。そして、送信器フロントエンド回路140には、デジタル信号処理回路Tx_DSPにより生成される1セットの電界情報信号XI、XQ、YI、YQが与えられる。なお、図2に示すデジタル信号処理回路Tx_DSPおよびD/Aコンバータ(DAC)は、例えば、図1に示すデジタル信号処理回路100の中に実装される。
ドライバ141は、電界情報信号XI、XQ、YI、YQから駆動信号XI、XQ、YI、YQを生成する。レーザ光源142は、所定の周波数の局発光を生成する。局発光は連続光である。I/Q光変調器143Xは、駆動信号XI、XQで局発光を変調して変調光信号Xを生成する。同様に、I/Q光変調器143Yは、駆動信号YI、YQで局発光を変調して変調光信号Yを生成する。そして、偏波光合波器144は、変調光信号X、Yを合波して偏波多重変調光信号を生成する。すなわち、送信器フロントエンド回路140は、電界情報信号XI、XQ、YI、YQに基づいて偏波多重変調光信号を生成することができる。
図3は、受信器フロントエンド回路120の一例を示す。受信器フロントエンド回路120は、この例では、偏波光分波器(PBS:Polarization Beam Splitter)121、レーザ光源(LD)122、偏波光分波器(PBS)123、光90度ハイブリッド回路124H、124V、O/E(Optical-to-Electric)コンバータ125を備える。受信器フロントエンド回路120は、光ファイバ伝送路を介して偏波多重変調光信号を受信する。
偏波光分波器121は、受信した偏波多重変調光信号を光信号Hおよび光信号Vに分離する。光信号Hおよび光信号Vの偏波は互いに直交している。レーザ光源122は、局発光を生成する。局発光は連続光である。レーザ光源122により生成される局発光の周波数は、受信した偏波多重変調光信号のキャリアの光周波数とほぼ同じである。偏波光分波器123は、レーザ光源122から出力される局発光から局発光Hおよび局発光Vを生成する。局発光Hおよび局発光Vの偏波は互いに直交している。光90度ハイブリッド回路124Hは、局発光Hを利用して、光信号Hから光信号HI、HQを生成する。同様に、光90度ハイブリッド回路124Vは、局発光Vを利用して、光信号Vから光信号VI、VQを生成する。O/Eコンバータ125は、光信号HI、HQ、VI、VQをそれぞれ電気信号HI、HQ、VI、VQに変換する。すなわち、受信器フロントエンド回路120は、受信した偏波多重変調光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する。
受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号は、A/Dコンバータ(ADC)を介してデジタル信号処理回路Rx_DSPに導かれる。そして、デジタル信号処理回路Rx_DSPは、この電界情報信号からデータを再生する。なお、図3に示すデジタル信号処理回路Rx_DSPおよびA/Dコンバータは、例えば、図1に示すデジタル信号処理回路100の中に実装される。
このように、デジタル信号処理回路100は、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号を受信する。そして、デジタル信号処理回路100は、この電界情報信号からデータを再生する。また、デジタル信号処理回路100は、クライアントデータから電界情報信号を生成して送信器フロントエンド回路140に与える。そして、送信器フロントエンド回路140は、この電界情報信号に基づいて変調光信号を生成する。即ち、デジタル信号処理回路100は、光通信のための信号処理を行うことができる。
ただし、デジタル信号処理回路100は、他のデジタル信号処理回路100と連携して光通信のための信号処理を行うことができる。すなわち、複数のデジタル信号処理回路100が連携して光通信のための信号処理を行うことができる。したがって、デジタル信号処理回路100は、他のデジタル信号処理回路100と連携して動作するためのインタフェースを備える。具体的には、デジタル信号処理回路100は、図1に示すように、スイッチ(SW)21〜26、およびインタフェースポートIF1〜IF6を備える。
スイッチ21は、A/Dコンバータ1の出力信号またはインタフェースポートIF1の入力信号の一方を選択して分散補償器2に導く。スイッチ22は、補償回路(分散補償器2および非線形補償器3)から出力される電界情報信号を、適応等化器4またはインタフェースポートIF6に導く。スイッチ23は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5の出力信号を、スイッチ24またはインタフェースポートIF2に導く。但し、スイッチ23は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5の出力信号を、時間分割多重でスイッチ24およびインタフェースポートIF2に分配することもできる。スイッチ24は、スイッチ23の出力信号またはインタフェースポートIF5の入力信号の一方を選択してFEC復号回路6に導く。
スイッチ25は、FEC符号化回路11の出力信号を、スイッチ26またはインタフェースポートIF4に導く。スイッチ26は、スイッチ25の出力信号またはインタフェースポートIF3の入力信号の一方を選択してマッパ13に導く。但し、スイッチ26は、スイッチ25の出力信号およびインタフェースポートIF3の入力信号を多重化してマッパ13に導くこともできる。なお、スイッチ21〜26の状態は、例えば、ベンダまたはユーザにより予め設定される。
インタフェースポートIF1には、他のデジタル信号処理回路100において生成された処理された信号が入力される。例えば、他のデジタル信号処理回路100において波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号がインタフェースポートIF1に入力される。インタフェースポートIF2は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5により生成されるビット列を出力する。ただし、インタフェースポートIF2は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5において処理されている途中の電界情報信号を出力することもできる。インタフェースポートIF3には、他のデジタル信号処理回路100において生成される符号化ビット列が入力される。
インタフェースポートIF4は、FEC符号化回路12により生成される符号化ビット列を出力する。インタフェースポートIF5には、他のデジタル信号処理回路100のキャリア周波数オフセット補償・位相再生回路5により生成されるビット列が入力される。インタフェースポートIF6は、補償回路(分散補償器2および非線形補償器3)により波長分散または非線形歪の少なくとも一方が補償された電界情報信号を出力する。
このように、デジタル信号処理回路100は、デジタル信号処理回路100内で処理されている途中の信号を他のデジタル信号処理回路へ送信するためのインタフェースを備える。また、デジタル信号処理回路100は、他のデジタル信号処理回路内で処理されている途中の信号を受信するためのインタフェースを備える。
<第1の実施形態>
図4は、第1の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第1の実施形態の信号処理装置は、2個のデジタル信号処理回路100A、100Bを備える。各デジタル信号処理回路100A、100Bは、図1に示すデジタル信号処理回路100により実現される。
受信器フロントエンド回路120および送信器フロントエンド回路140は、デジタル信号処理回路100Aに接続される。すなわち、デジタル信号処理回路100Bには受信器フロントエンド回路120および送信器フロントエンド回路140は接続されない。
なお、この実施例では、各デジタル信号処理回路100A、100Bにおいて、FEC回路(FEC復号回路6およびFEC符号化回路12)が処理可能なデータレートは、コンスタレーション処理部(分散補償器CDC、非線形補償器NLC、適応等化器AEQ、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPR、マッパ13)が処理可能なデータレートの2分の1である。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ23は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRの出力信号を、時間分割多重でスイッチ24およびインタフェースポートIF2に分配する。すなわち、受信光信号から復元されるビット列は、スイッチ24およびインタフェースポートIF2に分配される。スイッチ24に導かれるビット列のデータレートおよびインタフェースポートIF2に導かれるビット列のデータレートは、互いに実質的に同じであることが好ましい。また、スイッチ26は、スイッチ25の出力信号およびインタフェースポートIF3の入力信号を時間分割多重で多重化してマッパ13に導く。すなわち、デジタル信号処理回路100A内で生成される符号化ビット列およびインタフェースポートIF3を介して入力される符号化ビット列がスイッチ26により多重化される。スイッチ25からスイッチ26に導かれるビット列のデータレートおよびインタフェースポートIF3からからスイッチ26に導かれるビット列のデータレートは、互いに実質的に同じであることが好ましい。なお、スイッチ21、22、24、25は、図4に示すように信号を処理する。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ24は、インタフェースポートIF5の入力信号をFEC復号回路6に導く。また、スイッチ25は、FEC符号化回路11の出力信号をインタフェースポートIF4に導く。なお、デジタル信号処理回路100Bのコンスタレーション処理部(分散補償器CDC、非線形補償器NLC、適応等化器AEQ、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPR、マッパ13)は、動作させない(OFF状態に制御される)。図4では、OFF状態に制御される回路要素は破線で表されている。
デジタル信号処理回路100AのインタフェースポートIF2は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF5に接続される。また、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF4は、デジタル信号処理回路100AのインタフェースポートIF3に接続される。
上記構成の信号処理装置において、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号は、デジタル信号処理回路100Aに与えられる。そうすると、デジタル信号処理回路100Aにおいて、その電界情報信号からビット列が復元される。そして、復元されたビット列(すなわち、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRの出力信号)は、スイッチ23により、スイッチ24およびインタフェースポートIF2に分配される。この結果、復元されたビット列の半分がデジタル信号処理回路100AのFEC復号回路6に導かれ、残りの半分がデジタル信号処理回路100BのFEC復号回路6に導かれる。
各デジタル信号処理回路100A、100BのFEC復号回路6は、入力ビット列の誤りを訂正してデータを再生する。そして、再生されたデータは、クライアントへ送信される。
また、各デジタル信号処理回路100A、100Bは、クライアントから受信するデータにFECを付加することにより符号化ビット列を生成する。デジタル信号処理回路100Bにおいて生成される符号化ビット列は、デジタル信号処理回路100Bのスイッチ25、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF4、デジタル信号処理回路100AのインタフェースポートIF3を介して、デジタル信号処理回路100Aのスイッチ26に導かれる。そして、デジタル信号処理回路100Aのスイッチ26は、デジタル信号処理回路100Aにおいて生成される符号化ビット列およびデジタル信号処理回路100Bにおいて生成される符号化ビット列を多重化する。
多重化されたビット列は、マッパ13により、指定された変調方式に応じてシンボル列にマッピングされる。各シンボルは、送信される光信号の電界情報を表す。すなわち、マッパ13は、多重化されたビット列から電界情報信号を生成する。この電界情報信号は、送信器フロントエンド回路140に与えられる。そして、送信器フロントエンド回路140は、この電界情報信号に基づいて変調光信号を生成する。
このように、第1の実施形態においては、デジタル信号処理回路100A、100BのFEC回路が連携して誤り訂正処理を実行する。したがって、FEC回路の処理容量が小さい場合であっても、大容量の信号を処理することが可能である。例えば、各デジタル信号処理回路100A、100BのFEC回路の処理容量が200Gbpsである場合、図4に示す信号処理装置は、400Gbpsの信号を処理できる。
なお、デジタル信号処理回路でコンスタレーション生成/復元機能およびFEC機能を実現する場合、コンスタレーション生成/復元機能と比較して、誤り訂正能力の高いFEC機能の回路の規模は大きくなりやすい。特に、FEC復号回路6の規模は大きい。このため、複数のデジタル信号処理回路でFEC機能を実現することにより、個々のデジタル信号処理回路のFEC回路の規模を小さくできるので、デジタル信号処理回路自体の小型化が実現される。すなわち、デジタル信号処理回路の開発コストを抑制しながら大容量の信号処理が実現される。
図4に示す実施例では、信号処理装置は2個のデジタル信号処理回路100A、100Bを備えるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、第1の実施形態の信号処理装置は、3個以上のデジタル信号処理回路を備える構成であってもよい。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第2の実施形態の信号処理装置は、3個のデジタル信号処理回路100A〜100Cを備える。各デジタル信号処理回路100A〜100Cは、図1に示すデジタル信号処理回路100により実現される。
受信器フロントエンド回路120は、デジタル信号処理回路100Aに接続される。また、送信器フロントエンド回路140は、デジタル信号処理回路100Cに接続される。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号をインタフェースポートIF6に導く。すなわち、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号がインタフェースポートIF6に導かれる。なお、デジタル信号処理回路100AのインタフェースポートIF6は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF1に接続される。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。即ち、スイッチ21は、インタフェースポートIF1の入力信号を分散補償器CDCに導く。また、スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号をインタフェースポートIF6に導く。なお、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF6は、デジタル信号処理回路100CのインタフェースポートIF1に接続される。
デジタル信号処理回路100Cは、以下のように構成される。即ち、スイッチ21は、インタフェースポートIF1の入力信号を分散補償器CDCに導く。また、スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号を適応等化器AEQに導く。
デジタル信号処理回路100A〜100Cの他のスイッチは、図5に示すように信号を処理する。また、図5おいて、破線で示す回路要素は、OFF状態に制御される。
上記構成の信号処理装置において、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号は、デジタル信号処理回路100Aに与えられる。そうすると、デジタル信号処理回路100Aにおいて、分散補償器CDCにより波長分散が補償され、非線形補償器NLCにより非線形歪が補償される。この後、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号は、スイッチ22によりデジタル信号処理回路100Bに導かれる。
デジタル信号処理回路100Bにおいても、分散補償器CDCにより波長分散が補償され、非線形補償器NLCにより非線形歪が補償される。この後、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号は、スイッチ22によりデジタル信号処理回路100Cに導かれる。
デジタル信号処理回路100Cにおいても、分散補償器CDCにより波長分散が補償され、非線形補償器NLCにより非線形歪が補償される。ただし、デジタル信号処理回路100Cにおいては、非線形補償器NLCの出力信号は、スイッチ22によりデジタル信号処理回路100C内の適応等化器AEQに導かれる。適応等化器AEQは、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号を等化し、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRは、等化された電界情報信号からビット列を再生する。なお、デジタル信号処理回路100Cの他の処理は、図1に示すデジタル信号処理回路100と同じである。
このように、第2の実施形態においては、複数のデジタル信号処理回路100A〜100Cの補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)がカスケードに接続される。カスケードに接続された複数の補償回路の中の先頭の補償回路(図5に示す例では、デジタル信号処理回路100Aに実装される補償回路)は、受信器フロントエンド回路120において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償する。また、後続の各補償回路は、前段の補償回路から出力される電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償する。そして、最終段の補償回路を含むデジタル信号処理回路(図5に示す例では、デジタル信号処理回路100C)において、FEC復号回路6は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRから出力されるビット列の誤りを訂正する。
ここで、分散補償器CDCおよび非線形補償器NLCによる処理回数が増加すると、補償性能が改善する。そして、波長分散および非線形歪の補償性能高いときは、光信号の長距離伝送が可能になる。したがって、第2の実施形態によれば、複数のデジタル信号処理回路を連携して動作させることにより、光信号の長距離伝送が実現される。
図5に示す実施例では、信号処理装置は3個のデジタル信号処理回路100A〜100Cを備えるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、第2の実施形態の信号処理装置は、2個以上のデジタル信号処理回路を備えていればよい。なお、各デジタル信号処理回路の補償回路は、N(Nは、任意の整数)回の補償処理を繰返し実行することができる。
<第3の実施形態>
図6は、第3の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第3の実施形態の信号処理装置は、複数のデジタル信号処理回路を利用して、帯域の広い光信号を受信する。図6に示す例では、信号処理装置は、2個のデジタル信号処理回路100A、100Bを備える。各デジタル信号処理回路100A、100Bは、図1に示すデジタル信号処理回路100とほぼ同じである。ただし、各デジタル信号処理回路100A、100Bは、後で説明するが、図1に示すデジタル信号処理回路100に加えて、第3の実施形態において使用される専用の機能を備える。
第3の実施形態の信号処理装置は、複数の受信器フロントエンド回路を備える。図6に示す例では、信号処理装置は、受信器フロントエンド回路120−1(Rx_FE1)および受信器フロントエンド回路120−2(Rx_FE2)を備える。そして、受信器フロントエンド回路120−1、120−2は、それぞれデジタル信号処理回路100A、100Bに接続される。なお、送信器フロントエンド回路140は、デジタル信号処理回路100Bに接続される。
図7は、受信器フロントエンド回路によるコヒーレント受信の一例を示す。図7に示す例では、受信光信号の中心周波数はν0であり、受信光信号の帯域幅はBWsigである。そして、受信器フロントエンド回路120−1は、ν0よりも低い光周波数(好ましくは、周波数ν0−BWsig/4)の局発光を利用して受信光信号の電界情報を表す電界情報信号E1を生成する。また、受信器フロントエンド回路120−2は、ν0よりも高い光周波数(好ましくは、周波数ν0+BWsig/4)の局発光を利用して受信光信号の電界情報を表す電界情報信号E2を生成する。そして、信号処理装置は、電界情報信号E1、E2を合成することにより受信光信号全体の電界情報信号を得る。
なお、図7において、破線で示す帯域Rx_FE1は、受信器フロントエンド回路120−1により生成される電界情報信号がA/Dコンバータにより精度よくデジタル信号に変換される周波数領域を表す。同様に、破線で示す帯域Rx_FE2は、受信器フロントエンド回路120−2により生成される電界情報信号がA/Dコンバータにより精度よくデジタル信号に変換される周波数領域を表す。即ち、受信光信号の一部の信号成分は、受信器フロントエンド回路120−1の出力信号に基づいて精度よく電界情報信号に変換され、受信光信号の残りの信号成分は、受信器フロントエンド回路120−2の出力信号に基づいて精度よく電界情報信号に変換される。したがって、A/Dコンバータの帯域・速度限界に対して受信光信号の帯域幅が広い場合であっても、精度のよい電界情報信号が生成される。
図8は、第3の実施形態で使用される受信器フロントエンド回路の一例を示す。第3の実施形態の信号処理装置で使用される受信器フロントエンド回路は、光カプラ131および受信器フロントエンド回路120−1、120−2を備える。光カプラ131は、受信光信号を分岐して受信器フロントエンド回路120−1、120−2に導く。受信器フロントエンド回路120−1、120−2に導かれる光信号のパワーは、互いに実質的に同じである。なお、各受信器フロントエンド回路120−1、120−2の構成および動作は、図3に示す受信器フロントエンド回路120と実質的に同じである。
レーザ光源122、電気発振器132、光変調器133は、光コム発生器を構成する。すなわち、電気発振器132は、所定の周波数の電気信号を生成する。この電気信号は、たとえば、正弦波信号である。また、この電気信号の周波数f0は、BWsig/4のM分の1である。Mは、任意の整数である。光変調器133は、電気発振器132により生成される電気信号でレーザ光源122により生成される局発光を変調することにより光コムを生成する。光コムは、光周波数ν0±mf0(m=0、1、2、...)の連続光を含む。光フィルタ134は、光コムから光周波数ν0−BWsig/4の連続光CW1および光周波数ν0+BWsig/4の連続光CW2を抽出する。そして、連続光CW1は受信器フロントエンド回路120−1に導かれ、連続光CW2は受信器フロントエンド回路120−2に導かれる。
受信器フロントエンド回路120−1は、連続光CW1を利用するコヒーレント受信により受信光信号の電界情報信号を生成する。同様に、受信器フロントエンド回路120−2は、連続光CW2を利用するコヒーレント受信により受信光信号の電界情報信号を生成する。すなわち、図7に示すコヒーレント受信が実現される。
なお、図8に示す例では、光コム発生器を利用して連続光CW1および連続光CW2が生成されるが、第3の実施形態はこの構成に限定されるものではない。すなわち、たとえば、2個のレーザ光源を利用して連続光CW1および連続光CW2を生成してもよい。ただし、この場合、連続光CW1および連続光CW2の位相を互いに同期させるための回路が必要である。
図6の説明に戻る。各デジタル信号処理回路100A、100Bは、図1に示す回路要素に加えて、合成器8およびインタフェースポートIF7を備える。合成器8は、この実施例では、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)と適応等化器AEQとの間に設けられる。そして、合成器8は、スイッチ22の出力信号とインタフェースポートIF7の入力信号とを合成する。このとき、合成器8は、周波数領域でスイッチ22の出力信号とインタフェースポートIF7の入力信号とを足し合わせてもよい。そして、適応等化器AEQは、合成器8により生成される合成信号を等化する。インタフェースポートIF7は、他のデジタル信号処理回路の出力信号を受信できる。なお、インタフェースポートIF7に他のデジタル信号処理回路の出力信号が与えられないときは、合成器8はOFF状態に制御される。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号をインタフェースポートIF6に導く。このインタフェースポートIF6は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF7に接続される。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号を合成器8に導く。そして、合成器8は、スイッチ22から出力される電界情報信号とインタフェースポートIF7を介して導かれてくる電界情報信号とを合成する。
上記構成の信号処理装置において、受信光信号は、受信器フロントエンド回路120−1および120−2に導かれる。受信器フロントエンド回路120−1および120−2は、それぞれ電界情報信号を生成する。ただし、受信器フロントエンド回路120−1および120−2は、図7または図8に示すように、異なる光周波数の局発光で電界情報信号を生成する。
デジタル信号処理回路100Aは、受信器フロントエンド回路120−1により生成される電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償する。そして、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号は、デジタル信号処理回路100Bに導かれる。デジタル信号処理回路100Bは、受信器フロントエンド回路120−2により生成される電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償する。
デジタル信号処理回路100Bにおいて、合成器8は、波長分散および非線形歪が補償された2つの電界情報信号を合成する。そして、デジタル信号処理回路100Bは、この合成信号からビット列を復元し、更にそのビット列の誤りを訂正してデータを再生する。なお、クライアントデータから電界情報信号を生成する処理は、第1〜第3の実施形態において実質的に同じである。
このように、第3の実施形態においては、光周波数の異なる局発光を利用して複数の電界情報信号が生成され、それらの電界情報信号が合成されるので、A/Dコンバータの動作速度が十分に速くなくても、信号処理装置は、帯域の広い光信号を受信できる。すなわち、安価なA/Dコンバータが実装されるデジタル信号処理回路を利用して広帯域信号を受信できる。また、高周波数成分が除去されるので、雑音の影響が抑制され、復元されるビット列の品質が向上する。
<第4の実施形態>
図9は、第4の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第4の実施形態の信号処理装置は、2個のデジタル信号処理回路100A、100Bを備える。各デジタル信号処理回路100A、100Bは、図1に示すデジタル信号処理回路100により実現される。
受信器フロントエンド回路120は、デジタル信号処理回路100Aに接続される。また、送信器フロントエンド回路140は、デジタル信号処理回路100Bに接続される。
デジタル信号処理回路100A、100Bのハードウェア構成は、互いに実質的に同じである。ただし、デジタル信号処理回路100Bは、デジタル信号処理回路100Aに実装される分散補償器CDCに代わりに、固定等化器(FEQ:Fixed Equalizer)を備える。固定等化器FEQは、受信器フロントエンド回路120において発生する歪を精度よく補償することができる。
なお、分散補償器CDCおよび固定等化器FEQは、それぞれデジタルフィルタにより実現される。ここで、固定等化器FEQを実現するデジタルフィルタのハードウェア構成は、分散補償器CDCを実現するデジタルフィルタと実質的に同じである。ただし、固定等化器FEQを実現するためのフィルタ係数は、分散補償器CDCを実現するためのフィルタ係数とは異なっている。換言すれば、分散補償器CDCを実現するためのフィルタ係数をデジタル信号処理回路100Aのデジタルフィルタに設定することにより、デジタル信号処理回路100Aに分散補償器CDCが実装される。また、固定等化器FEQを実現するためのフィルタ係数をデジタル信号処理回路100Bのデジタルフィルタに設定することにより、デジタル信号処理回路100Bに固定等化器FEQが実装される。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ23は、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRの出力信号をインタフェースポートIF2に導く。インタフェースポートIF2は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF1に導かれる。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ21は、インタフェースポートIF1の入力信号を固定等化器FEQに導く。また、非線形補償器NLCは、OFF状態に制御される。
上記構成の信号処理装置において、受信器フロントエンド回路120により生成される電界情報信号は、デジタル信号処理回路100Aに与えられる。そうすると、デジタル信号処理回路100Aにおいて、分散補償器CDCにより波長分散が補償され、非線形補償器NLCにより非線形歪が補償される。さらに、適応等化器AEQにより電界情報信号が等化された後、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRにより仮コンスタレーション復調が行われる。ここで、デジタル信号処理回路100Aにおいては、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRは、周波数オフセットの補償およびキャリア位相の再生を行うが、電界情報信号からビット列へのデマッピングは行わない。すなわち、デジタル信号処理回路100Aにおいては、キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRにより、周波数オフセットの補償およびキャリア位相の再生が行われた電界情報信号が生成される。そして、この電界情報信号は、スイッチ23によりデジタル信号処理回路100Bに導かれる。
デジタル信号処理回路100Bにおいて、デジタル信号処理回路100Aから与えられる電界情報信号は、インタフェースポートIF1およびスイッチ21を介して固定等化器FEQに導かれる。固定等化器FEQは、この電界情報信号を等化する。ここで、固定等化器FEQとして使用されるデジタルフィルタは、タップ数が多い(すなわち、メモリ長が長い)。このため、固定等化器FEQは、受信器フロントエンド回路120において発生する歪を精度よく補償することができる。この後、固定等化器FEQから出力される電界情報信号は、適応等化器AEQおよびキャリア周波数オフセット補償・位相再生回路FOC/CPRにより処理されてビット列に変換される。そして、FEC復号回路6によりビット列の誤りが訂正される。
このように、第4の実施形態の信号処理装置においては、周波数オフセットの補償およびキャリア位相の再生が行われた電界情報信号が、タップ係数の多い固定等化器FEQにより等化されるので、受信性能が改善する。ここで、デジタル信号処理回路100A、100Bのハードウェア構成は、互いに実質的に同じである。すなわち、フィルタ係数を適切に設定することにより、デジタル信号処理回路100A、100Bが実現される。したがって、デジタル信号処理回路の開発コストが抑制される。
<第5の実施形態>
図10は、第5の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第5の実施形態の信号処理装置は、2個のデジタル信号処理回路100A、100Bを備える。各デジタル信号処理回路100A、100Bは、図1に示すデジタル信号処理回路100により実現される。ただし、第5の実施形態では、スイッチ25、26は、マッパ13の出力側に設けられている。すなわち、スイッチ25は、マッパ13の出力信号を、スイッチ26またはインタフェースポートIF4に導く。また、スイッチ26は、スイッチ25の出力信号またはインタフェースポートIF3の入力信号の一方を選択してD/Aコンバータ14に導く。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ25は、マッパ13の出力信号をインタフェースポートIF4に導く。インタフェースポートIF4は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF1に接続される。スイッチ26は、インタフェースポートIF3の入力信号を選択してD/Aコンバータ14に導く。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ21は、インタフェースポートIF1の入力信号を分散補償器CDCに導く。非線形補償器NLCは、OFF状態に制御される。スイッチ22は、分散補償器CDCの出力信号をインタフェースポートIF6に導く。インタフェースポートIF6は、デジタル信号処理回路100AのインタフェースポートIF3に接続される。
上記構成の信号処理装置において、クライアントにより生成されるデータは、デジタル信号処理回路100Aにより受信される。そうすると、デジタル信号処理回路100Aにおいて、FEC符号化回路12はクライアントデータにFECを付加して符号化ビット列を生成し、マッパ13は符号化ビット列から電界情報信号を生成する。そして、この電界情報信号は、スイッチ25によりデジタル信号処理回路100Bに導かれる。
デジタル信号処理回路100Bにおいて、デジタル信号処理回路100Aから与えられる電界情報信号は、分散補償器CDCに導かれる。分散補償器CDCは、与えられる電界情報信号に対して予補償を行う。このとき、例えば、図10に示す信号処理装置と宛先ノードとの間の光ファイバ伝送路の特性に基づいて予補償が行われる。この場合、宛先ノードにおける受信光信号の波長分散が抑制されるように、分散補償器CDCを構成するデジタルフィルタのフィルタ係数が設定される。そして、スイッチ22は、予補償が行われた電界情報信号をデジタル信号処理回路100Aへ導く。
デジタル信号処理回路100Aにおいて、デジタル信号処理回路100Bから与えられる電界情報信号は、スイッチ26によりD/Aコンバータ14に導かれる。すなわち、デジタル信号処理回路100Aは、デジタル信号処理回路100Bにおいて予補償が行われた電界情報信号を送信器フロントエンド回路140に与える。したがって、予補償された光信号が生成される。
このように、第5の実施形態においては、複数のデジタル信号処理回路を連携させることにより、光信号の予補償が実現される。したがって、予補償のための専用の回路を追加することなく、光信号の波長分散が抑制される。
<第6の実施形態>
図11は、第6の実施形態の信号処理装置の一例を示す。第6の実施形態の信号処理装置には、複数セットの光トランシーバが接続される。図11に示す例では、信号処理装置に2セットの光トランシーバが接続されている。なお、光トランシーバは、受信器フロントエンド回路および送信器フロントエンド回路から構成される。
ところで、複数の受信器フロントエンド回路が1つのモジュールの中に実装され、複数の送信器フロントエンド回路が1つのモジュールの中に実装されることがある。図11に示す例では、2個の受信器フロントエンド回路120X、120Yが1つのモジュールの中に実装され、2個の送信器フロントエンド回路140X、140Yが1つのモジュールの中に実装されているものとする。
第6の実施形態の信号処理装置は、3個のデジタル信号処理回路100A〜100Cを備える。各デジタル信号処理回路100A〜100Cは、図1に示すデジタル信号処理回路100により実現される。
受信器フロントエンド回路120X、120Yは、それぞれデジタル信号処理回路100A、100Bに接続される。送信器フロントエンド回路140X、140Yは、それぞれデジタル信号処理回路100B、100Cに接続される。また、クライアントXはデジタル信号処理回路100Aに収容され、クライアントYはデジタル信号処理回路100Cに収容される。
デジタル信号処理回路100Aは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ25は、FEC符号化回路12により生成される符号化ビット列をインタフェースポートIF4に導く。インタフェースポートIF4は、デジタル信号処理回路100BのインタフェースポートIF3に接続される。
デジタル信号処理回路100Bは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ26は、インタフェースポートIF3の入力信号をマッパ13に導く。スイッチ22は、補償回路(分散補償器CDCおよび非線形補償器NLC)の出力信号をインタフェースポートIF6に導く。インタフェースポートIF6は、デジタル信号処理回路100CのインタフェースポートIF1に接続される。
デジタル信号処理回路100Cは、以下のように構成される。すなわち、スイッチ21は、インタフェースポートIF1の入力信号を波長分散器CDCに導く。但し、この実施例では、波長分散器CDCおよび非線形歪補償器NLCはOFF状態に制御されている。よって、インタフェースポートIF1の入力信号は、スイッチ21により、実質的に、適応等化器AEQに導かれる。
上記構成の信号処理装置において、クライアントXにより生成されるデータは、デジタル信号処理回路100Aにおいて符号化される。そして、デジタル信号処理回路100Aにおいて生成される符号化ビット列は、デジタル信号処理回路100Bへ転送される。デジタル信号処理回路100Bにおいて、マッパ13は、デジタル信号処理回路100Aから受信する符号化ビット列から電界情報信号を生成する。この電界情報信号は、送信器フロントエンド回路140Xに与えられる。よって、クライアントXにより生成されるデータは、送信器フロントエンド回路140Xを利用して送信される。なお、クライアントYにより生成されるデータは、デジタル信号処理回路100C内で処理され、送信器フロントエンド回路140Yを利用して送信される。
受信器フロントエンド回路120Yは、受信光信号を表す電界情報信号をデジタル信号処理回路100Bに与える。そうすると、デジタル信号処理回路100Bにおいて、電界情報信号の波長分散および非線形歪が補償される。そして、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号は、デジタル信号処理回路100Cへ転送される。デジタル信号処理回路100Cにおいて、デジタル信号処理回路100Bから与えられる電界情報信号からデータが再生される。再生されたデータは、クライアントYへ送信される。なお、受信器フロントエンド回路120Xにより生成される電界情報信号は、デジタル信号処理回路100A内で処理され、再生されたデータはクライアントXへ送信される。
このように、第6の実施形態では、複数のデジタル信号処理回路を利用して複数のクライアントを収容する場合、所望のデジタル信号処理回路を介してクライアントデータを送信および受信することができる。したがって、受信器フロントエンド回路および送信器フロントエンド回路の配置が予め決められている場合であっても、デジタル信号処理回路と受信器フロントエンド回路/送信器フロントエンド回路との間の配線を短くすることができる。この結果、信号波形の劣化が抑制される。
なお、図11に示す例では、波長分散および非線形歪が補償された電界情報信号がデジタル信号処理回路100Bからデジタル信号処理回路100Cへ送られ、デジタル信号処理回路100Cにおいて後続の処理が実行されるが、第6の実施形態はこの構成に限定されるものではない。例えば、デジタル信号処理回路100Bは、電界情報信号からビット列を復元し、その復元ビット列をデジタル信号処理回路100Cへ転送してもよい。この場合、デジタル信号処理回路100Cは、デジタル信号処理回路100Bから受信する復元ビット列の誤りを訂正してデータを再生する。
<サブシステム>
信号処理装置は、例えば、図12(a)に示すように、1つのモジュール内に複数のデジタル信号処理回路100を実装することにより構成される。この場合、光伝送装置のマザーボードにこのモジュールが実装される。或いは、1つのモジュール内に1つのデジタル信号処理回路100が実装されるようにしてもよい。この場合、例えば、図12(b)に示すように、光伝送装置のマザーボードに複数のデジタル信号処理回路100およびコントローラ200が実装される。コントローラ200は、ネットワーク管理者またはユーザからの指示に応じて、各デジタル信号処理回路100の設定を指示する。例えば、コントローラ200は、スイッチ21〜26の設定を制御できる。
1 A/Dコンバータ(ADC)
2 分散補償器(CDC)
3 非線形補償器(NLC)
4 適応等化器(AEQ)
5 キャリア周波数オフセット補償・位相再生回路(FOC/CPR)
6 FEC復号回路
8 合成器
12 FEC符号化回路
13 マッパ
14 D/Aコンバータ(DAC)
21〜26 スイッチ
100、100A、100B、100C デジタル信号処理回路
120、120−1、120−2、120X、120Y 受信器フロントエンド回路
140、140X、140Y 送信器フロントエンド回路

Claims (9)

  1. 複数のデジタル信号処理回路を備える信号処理装置であって、
    各デジタル信号処理回路は、
    光信号の電界情報を表す電界情報信号からビット列を復元する復元回路と、
    復元されたビット列の誤りを訂正する誤り訂正回路と、
    データに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成する符号化回路と、
    符号化ビット列から光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する生成回路と、を備え、
    前記複数のデジタル信号処理回路の中の第1のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、符号化回路、または生成回路のうちの少なくとも1つから、前記複数のデジタル信号処理回路の中の第2のデジタル信号処理回路に電界情報信号またはビット列が与えられ、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路、誤り訂正回路、または生成回路のうちの少なくとも1つは、前記第1のデジタル信号処理回路から与えられる電界情報信号またはビット列を処理する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記第1のデジタル信号処理回路に実装される第1の復元回路は、受信器フロントエンド回路において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号からビット列を復元し、
    前記第1のデジタル信号処理回路は、前記第1の復元回路により復元されるビット列を前記第1のデジタル信号処理回路に実装される第1の誤り訂正回路および前記第2のデジタル信号処理回路に実装される第2の誤り訂正回路に分配し、
    前記第1の誤り訂正回路および前記第2の誤り訂正回路は、それぞれ前記第1の復元回路から分配されるビット列の誤りを訂正し、
    前記第1のデジタル信号処理回路は、前記第1のデジタル信号処理回路に実装される符号化回路から出力される第1の符号化ビット列および前記第2のデジタル信号処理回路に実装される符号化回路から出力される第2の符号化ビット列を多重化して多重化ビット列を生成し、
    前記第1のデジタル信号処理回路に実装される生成回路は、前記多重化ビット列から電界情報信号を生成して送信器フロントエンド回路に与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 各デジタル信号処理回路の復元回路は、電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償する補償回路を含み、
    前記第1のデジタル信号処理回路に実装される第1の補償回路は、受信器フロントエンド回路において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される第2の補償回路は、前記第1の補償回路から出力される電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 各デジタル信号処理回路の復元回路は、電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償する補償回路を含み、
    各デジタル信号処理回路の補償回路は、カスケードに接続され、
    カスケードに接続された複数の補償回路の中の先頭の補償回路は、受信器フロントエンド回路において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償し、
    前記複数の補償回路の中の後続の各補償回路は、前段の補償回路から出力される電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償し、
    前記複数の補償回路の中の最後の補償回路を含むデジタル信号処理回路において、前記復元回路は、波長分散または非線形歪の少なくとも一方が補償された電界情報信号からビット列を復元し、誤り訂正回路は、前記復元回路から出力されるビット列の誤りを訂正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記第1のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、
    受信器フロントエンド回路において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償する補償回路と、
    前記補償回路から出力される電界情報信号の周波数オフセットを補償する周波数オフセット補償回路と、
    前記周波数オフセット補償回路から出力される電界情報信号のキャリア位相を再生するキャリア位相再生回路と、を備え、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、前記第1のデジタル信号処理回路のキャリア位相再生回路から出力される電界情報信号を、予め決められたフィルタ係数で等化するデジタルフィルタを含み、前記デジタルフィルタの出力信号からビット列を復元する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 前記第1のデジタル信号処理回路において、前記符号化回路は、クライアントデータに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成し、前記生成回路は、前記符号化ビット列から電界情報信号を生成し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、電界情報信号の波長分散を制御する分散制御回路を含み、
    前記分散制御回路は、前記前記第1のデジタル信号処理回路の生成回路により生成される電界情報信号の波長分散を制御し、
    前記第1のデジタル信号処理回路は、前記分散制御回路から出力される電界情報信号を送信器フロントエンド回路に与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  7. 前記第1のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、第1の受信器フロントエンド回路により生成される第1の電界情報信号から第1の復元ビット列を生成し、
    前記第1のデジタル信号処理回路に実装される誤り訂正回路は、前記第1の復元ビット列の誤りを訂正し、
    前記第1のデジタル信号処理回路に実装される符号化回路は、第1のクライアントデータに誤り訂正符号を付加して第1の符号化ビット列を生成し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、第2の受信器フロントエンド回路により生成される第2の電界情報信号の波長分散または非線形歪の少なくとも一方を補償し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される生成回路は、前記第1の符号化ビット列から電界情報信号を生成して第1の送信器フロントエンド回路に与え、
    前記複数のデジタル信号処理回路の中の第3のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、前記第2のデジタル信号処理回路において波長分散または非線形歪の少なくとも一方が補償された電界情報信号から第2の復元ビット列を生成し、
    前記第3のデジタル信号処理回路に実装される誤り訂正回路は、前記第2の復元ビット列の誤りを訂正し、
    前記第3のデジタル信号処理回路に実装される符号化回路は、第2のクライアントデータに誤り訂正符号を付加して第2の符号化ビット列を生成し、
    前記第3のデジタル信号処理回路に実装される生成回路は、前記第2の符号化ビット列から電界情報信号を生成して第2の送信器フロントエンド回路に与える
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  8. 受信光信号の中心周波数よりの低い光周波数の局発光を使用して第1の電界情報信号を生成する第1の受信器フロントエンド回路と、
    前記受信光信号の中心周波数よりの高い光周波数の局発光を使用して第2の電界情報信号を生成する第2の受信器フロントエンド回路と、
    送信器フロントエンド回路と、
    第1のデジタル信号処理回路と、
    第2のデジタル信号処理回路と、を備え、
    前記第1のデジタル信号処理回路および前記第2のデジタル信号処理回路はそれぞれ、
    電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償する補償回路と、
    電界情報信号からビット列を復元する復元回路と、
    復元されたビット列の誤りを訂正する誤り訂正回路と、
    データに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成する符号化回路と、
    前記符号化回路により生成される符号化ビット列から光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成する生成回路と、を備え、
    前記第1のデジタル信号処理回路に実装される第1の補償回路は、前記第1の電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される第2の補償回路は、前記第2の電界情報信号の波長分散および非線形歪を補償し、
    前記第2のデジタル信号処理回路は、前記第1の補償回路から出力される前記第1の電界情報信号および前記第2の補償回路から出力される前記第2の電界情報信号を合成して合成電界情報信号を生成する合成器を備え、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される復元回路は、前記合成器から出力される合成電界情報信号からビット列を復元し、
    前記第2のデジタル信号処理回路に実装される誤り訂正回路は、前記復元回路により復元されるビット列の誤りを訂正する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  9. 受信器フロントエンド回路において受信光信号に基づいて生成される電界情報信号からビット列を復元する復元部と、
    前記復元部から出力される復元ビット列の誤りを訂正するFEC復号回路と、
    データに誤り訂正符号を付加して符号化ビット列を生成するFEC符号化回路と、
    前記FEC符号化回路により生成される符号化ビット列から光信号の電界情報を表す電界情報信号を生成して送信器フロントエンド回路に与える生成部と、
    前記復元部において処理されている途中の信号、前記復元部の出力信号、前記FEC符号化回路の出力信号、または前記生成部の出力信号の少なくとも1つを出力する出力インタフェースと、
    他のデジタル信号処理回路から前記復元部、前記FEC復号回路、または前記生成部に与える信号の少なくとも1つが入力される入力インタフェースと、
    を備えるデジタル信号処理回路。
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