JP7193717B2 - 光伝送システム、光送信機、光受信機及び伝達関数推定方法 - Google Patents

光伝送システム、光送信機、光受信機及び伝達関数推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、光伝送システム、光送信機、光受信機及び伝達関数推定方法に関する。
光通信システムの基幹網において、近年の通信トラヒックの拡大と、400Gbps(Gigabits per second)や1Tbps(Terabits per second)のEthernet(登録商標)をはじめとするクライアント信号を収容する回線の容量増加により、1チャネルあたりの伝送容量の拡大が求められている。現在の1チャネルあたり100Gbpsを有するシステムでは、変調速度が32GBaud(Baud)であり、変調方式としてDP-QPSK(Dual Polarization-Quadrature Phase Shift Keying)を用いるデジタルコヒーレント光伝送方式が採用されている。
1チャネルあたりの伝送容量拡大に向け、次世代の400Gbps、1Tbps級の伝送では、変調速度の向上が検討されている。変調速度を向上させる上でDAC(Digital to Analog Converter)のアナログ帯域の制限が課題となる。DACのアナログ帯域を拡大する技術として、複数のデジタルアナログコンバータ(DAC)とアナログ多重部を用いて複数の低速信号をアナログ的に合成することによって高速信号を生成する技術が提案されている(例えば、非特許文献1~3参照)。このような技術では、アナログ的に信号を多重するため、アナログ回路の不完全性が、生成される高速信号の品質に大きな影響を与える。そのため、光送信機の不完全性の推定・補償技術が重要となる。
上記のようなアナログ回路の不完全性を補償するための技術として、特許文献1及び非特許文献に示す技術が提案されている。
特許文献1に開示された技術では、光送信機又は光受信機において、上記の技術によって生成された高速信号を複数の低速信号に再分離することで、低速信号における伝達関数を推定し、推定した伝達関数を用いて伝達関数を更新する。
非特許文献4に開示された技術では、低速信号における伝達関数と、高速信号における伝達関数とを同時に補償可能なデジタルフィルタを用いている。
特開2018-042073号公報
H. Yamazaki, M. Nagatani, S. Kanazawa, H. Nosaka, T. Hashimoto, A. Sano, and Y. Miyamoto, "Digital-Preprocessed Analog-Multiplexed DAC for Ultrawideband Multilevel Transmitter", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 34, NO. 7, pp. 1579-1584, APRIL1, 2016. X. Chen, S. Chandrasekhar, S. Randel, G. Raybon, A. Adamiecki, P. Pupalaikis, and P. J. Winzer, "All-Electronic 100-GHz Bandwidth Digital-to-Analog Converter Generating PAM Signals up to 190 GBaud", JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 35, NO. 3, pp. 411-417, FEBRUARY 1, 2017. F. Hamaoka, M. Nakamura, M. Nagatani, H. Wakita, H. Yamazaki, T. Kobayashi, H. Nosaka, and Y. Miyamoto, "Electrical spectrum synthesis technique using digital pre-processing and ultra-broadband electrical bandwidth doubler for high-speed optical transmitter", Electronics Letters, Vol. 54, issue 24, pp. 1390-1391, November 29, 2018. H. Yamazaki, M. Nagatani, H. Wakita, Y. Ogiso, M. Nakamura, M. Ida, T. Hashimoto, H. Nosaka, and Y. Miyamoto, "Transmission of 400-Gbps Discrete Multi-tone Signal Using > 100-GHz-Bandwidth Analog Multiplexer and InP Mach-Zehnder Modulator", Proceedings of ECOC 2018, Th3B: Post-deadline papers - Session 2, September 27, 2018.
しかしながら、従来のようにアナログ多重部を用いて複数の低速信号をアナログ的に合成して高速信号を生成する場合、アナログ回路の不完全性により低速信号間のクロストーク成分が残留してしまう。これにより、信号品質が劣化してしまうという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、信号品質の劣化を改善することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムであって、前記光送信機は、送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第1周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成部と、前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成部と、前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調部と、を備え、前記光受信機は、前記伝送路から前記光信号を受信し、受信する前記光信号から得られる前記高速信号を出力する受信部と、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第2周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する光受信機側高速信号補償部と、前記光受信機側高速信号補償部により補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる前記送信データ系列を復元する受信データ復号部と、を備える光伝送システムである。
本発明の一態様は、光伝送システムであって、前記光送信機は、前記送信データ系列の前記入力信号と、前記複数の第1周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記入力信号を補償する送信機側高速信号補償部をさらに備え、前記低速信号生成部は、前記送信機側高速信号補償部により補償がなされた前記入力信号から前記複数の低速信号を生成し、前記光受信機側高速信号補償部は、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記複数の第2周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記高速信号を補償する。
本発明の一態様は、光伝送システムであって、前記低速信号生成部は、前記送信データ系列の前記入力信号と、前記複数の第1周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記入力信号を補償するとともに、補償した前記入力信号から前記複数の低速信号を生成し、前記光受信機側高速信号補償部は、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記複数の第2周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記高速信号を補償する。
本発明の一態様は、光伝送システムであって、前記光受信機は、前記光受信機側高速信号補償部の出力信号と、参照信号との差分に基づいて、前記伝達関数を算出する伝達関数推定部をさらに備える。
本発明の一態様は、光伝送システムであって、前記伝達関数推定部は、予め既知信号として定められている前記送信データ系列の一部を前記参照信号として前記伝達関数を算出するか、又は、前記光受信機側高速信号補償部の出力を硬判定した値を前記参照信号として前記伝達関数を算出する。
本発明の一態様は、光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける光送信機であって、送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成部と、前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成部と、前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調部と、を備える光送信機である。
本発明の一態様は、光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける光受信機であって、前記光送信機から送信された光信号を伝送路を介して受信し、受信する前記光信号から得られる高速信号を出力する受信部と、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する高速信号補償部と、前記高速信号補償部により補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる送信データ系列を復元する受信データ復号部と、を備える光受信機である。
本発明の一態様は、光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける伝達関数推定方法であって、前記光送信機が、送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第1周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成ステップと、前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成ステップと、前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調ステップと、を実行し、前記光受信機が、前記伝送路から前記光信号を受信し、受信する前記光信号から得られる前記高速信号を出力する受信ステップと、前記受信ステップにおいて出力される前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第2周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する光受信機側高速信号補償ステップと、前記光受信機側高速信号補償ステップにより補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる前記送信データ系列を復元する受信データ復号ステップと、を実行する伝達関数推定方法である。
本発明により、信号品質の劣化を改善することが可能となる。
本発明における光伝送システムの構成を示すブロック図である。 送信信号生成部の内部構成を示す図である。 高速信号補償部の内部構成を示す図である。 本実施形態の低速信号生成部における低速信号の生成の一例を示す図である。 高速信号生成部の内部構成を示す図である。 アナログ多重部の内部構成を示す図である。 高速信号補償部の内部構成を示す図である。 光伝送システムの処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明により得られる効果を説明するための図である。 本発明の技術を非特許文献1に示すアナログ多重方式に適用した場合の低速信号生成部における低速信号の生成の一例を示す図である。 本発明の技術を非特許文献1に示すアナログ多重方式に適用した場合のアナログ多重部の内部構成を示す図である。 本発明の技術を非特許文献4に示すアナログ多重方式に適用した場合の低速信号生成部における低速信号の生成の一例を示す図である。 本発明の技術を非特許文献4に示すアナログ多重方式に適用した場合のアナログ多重部の内部構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明における光伝送システム100の構成を示すブロック図である。
光伝送システム100は、光送信機10及び光受信機20を備える。光送信機10と光受信機20は、伝送路30を介して接続される。また、光送信機10と光受信機20は、通信回線40を介して接続される。
伝送路30は、光送信機10から送信された光信号を光受信機20に伝送する経路である。伝送路30は、光ファイバ30-1と光増幅器30-2とで構成される。光送信機10から出力される光信号は、光ファイバ30-1により伝送され、光増幅器30-2により増幅されて、光受信機20が受信する。
通信回線5は、光受信機20によって算出された伝達関数が光送信機10に送信される際に用いられる。通信回線5は、例えば、コミュニケーションチャネルやNE-Ops(Network Element Operation System)やNW-Ops(Network Operation System)等の制御チャネルである。
次に、光送信機10及び光受信機20の具体的な構成について説明する。
光送信機10は、デジタル信号処理部11、高速信号生成部12及び光変調部13を備える。なお、以下の記載において、低速信号及び高速信号の用語における低速と高速の意味は、アナログ帯域の帯域幅の狭さと広さを示す。例えば、高速信号の帯域幅がfc[GHz]である場合、低速信号の帯域幅はfc[GHz]より小さい値となる。本実施形態では、高速信号≒低速信号×N(Nは整数でDAC(Digital-to-Analog Converter)の個数)程度の帯域幅とする。
デジタル信号処理部11は、外部から供給されるバイナリ情報である送信データ系列に対してデジタル信号処理を行う。デジタル信号処理部11は、送信信号生成部14、高速信号補償部15及び低速信号生成部16を備える。
送信信号生成部14は、高速信号である変調信号系列(XI,XQ,YI,YQ)を生成する。具体的には、送信信号生成部14は、図2に示す内部構成を有しており、ビットマッピング部141及び波形整形部142を備える。ビットマッピング部141は、送信データ系列に対して、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等のシンボル点に対する送信ビットの割り当てを行い、高速信号である変調信号系列(XI,XQ,YI,YQ)を生成する。
波形整形部142は、ビットマッピング部141が出力する変調信号系列(XI,XQ,YI,YQ)それぞれに対してフィルタリング処理を行う。フィルタリング処理には、Raised Cosine FilterやRoot Raised Cosine Filter等のフィルタが用いられる。なお、波形整形部142において、伝送路での波形歪を補償する前置波長分散補償や前置非線形光学効果補償等の任意の信号処理を行うようにしてもよい。
高速信号補償部15は、波形整形がなされた変調信号系列(XI,XQ,YI,YQ)と、光受信機20から得られる伝達関数とに基づいて周波数特性の補償を行う。ここで、伝達関数に基づく周波数特性の補償の方式としては、任意の方式を適用することができ、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite Impulse Response)フィルタ、離散フーリエ変換を用いた周波数領域での等化器等を使ったデジタル信号処理方式、または、位相器や遅延線等のアナログフィルタを用いたアナログ方式が適用される。高速信号補償部15は、波形整形がなされた変調信号系列(XI,XQ,YI,YQ)毎に周波数特性の補償を行う。なお、高速信号補償部15において、伝送路での波形歪を補償する前置波長分散補償や前置非線形光学効果補償等の任意の信号処理を行うようにしてもよい。
具体的には、高速信号補償部15は、図3に示す内部構成を有しており、複数の周波数シフト部151-1~151-3及び高速信号等化部152を備える。
なお、図3では、一例として波形整形部142が出力する1レーンの高速信号(XI)を例に示して説明するが、高速信号補償部15は波形整形部142が出力する4レーンの高速信号(XI,XQ,YI,YQ)それぞれに対して同様の処理を行う。
周波数シフト部151-1~151-3は、入力された変調信号系列のスペクトルを周波数的に巡回シフトする。具体的には、周波数シフト部151-1は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に1つ分シフトする。周波数シフト部151-2は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に2つ分シフトする。周波数シフト部151-3は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に3つ分シフトする。帯域間クロストークが生じる場合には、分割されたスペクトルが各帯域に存在していることで補償が可能となる。そのため巡回シフトの個数は、分割されるスペクトルの個数に依存する。図3では、分割数N=2の場合を記載しており、巡回シフトの個数は、M=N×2で表される。
本発明は、分割後のスペクトルを周波数軸上で並びかえて、分割後の各スペクトル成分が、全ての周波数帯域に出現するように処理を行う。この処理の1つの実現方法が、周波数シフト部151-1~151-3が行う「巡回シフト」である。
図3に示すように、入力された変調信号系列の高速信号をR(f)とし、周波数シフト部151-1により高速信号R(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR(f)とし、周波数シフト部151-2により高速信号R(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR(f)とし、周波数シフト部151-3により高速信号R(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR(f)とする。
高速信号等化部152は、入力された複数の高速信号(R(f),R(f),R(f),R(f))それぞれに対して伝達関数(A(f),A(f),A(f),A(f))を乗算し、乗算結果を加算して高速信号を補償する。高速信号等化部152は、複数の乗算器153-1~153-4及び加算器154を備える。
乗算器153-1~153-4は、入力された高速信号に対して伝達関数を乗算する。具体的には、乗算器153-1には波形整形部142から出力された変調信号系列の高速信号R(f)がそのまま入力され、乗算器153-2には周波数シフト部151-1によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R(f)が入力され、乗算器153-3には周波数シフト部151-2によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R(f)が入力され、乗算器153-4には周波数シフト部151-3によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R(f)が入力される。また、乗算器153-1~153-4に入力される伝達関数A(f),A(f),A(f),A(f)は、光受信機20によって算出される。
乗算器153-1は、高速信号R(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器154に出力する。乗算器153-2は、高速信号R(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器154に出力する。乗算器153-3は、高速信号R(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器154に出力する。乗算器153-4は、高速信号R(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器154に出力する。
加算器154は、乗算器153-1~153-4それぞれから出力された乗算結果を加算する。これにより、高速信号S(f)が生成される。加算器154は、生成した高速信号S(f)を低速信号生成部16に出力する。なお、高速信号S(f)は以下の式(1)のように表される。
Figure 0007193717000001
上述したように、高速信号補償部15は、入力した変調信号系列と、変調信号系列を周波数シフトした信号に対してそれぞれ伝達関数を畳み込み演算を行い、畳み込み演算結果を合計した信号を低速信号生成部16に出力する。
低速信号生成部16は、高速信号補償部15から出力された高速信号S(f)を複数の低速信号に分解して高速信号生成部12-1~12-4に出力する。具体的には、低速信号生成部16は、出力する低速信号が高速信号生成部12-1~12-4により合成された際に、所望の信号が生成されるように信号処理を行って低速信号を生成する。低速信号の生成の手法としては、例えば、高速信号補償部15から出力された高速信号S(f)を周波数領域で分割し、高周波成分を折り返し、低周波成分と高周波成分を加算した信号と、低周波成分から高周波成分を減算した信号とをそれぞれ低速信号として生成する。なお、低速信号を生成する手法は、上記の手法に限られない。
低速信号生成部16は、高速信号(XI,XQ,YI,YQ)の4つのレーン毎に、高速信号から複数の低速信号を生成する機能を有する。例えば、低速信号生成部16は、高速信号(XI)から複数の低速信号(XI,XI)を生成する。また、例えば、低速信号生成部16は、高速信号(XQ)から複数の低速信号(XQ,XQ)を生成する。また、例えば、低速信号生成部16は、高速信号(YI)から複数の低速信号(YI,YI)を生成する。また、例えば、低速信号生成部16は、高速信号(YQ)から複数の低速信号(YQ,YQ)を生成する。また、上記の低速信号生成部16が行う処理は、高速信号補償部15に入力される伝達関数A~A(Mは1以上の整数)の係数を用いることで、高速信号の補償と同時に実施しても良い。すなわち、高速信号補償部15と低速信号生成部16が1つの機能部として構成されてもよい。このように構成される場合、低速信号生成部16は、高速信号補償部15が備える機能を有する。すなわち、低速信号生成部16は、送信データ系列の入力信号と、入力信号のスペクトルを巡回シフトした信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより入力信号を補償する。
図4は、本実施形態の低速信号生成部16における低速信号の生成の一例を示す図である。
図4(A)は低速信号生成部16に入力された高速信号S(f)のスペクトルを表し、図4(B)は低速信号生成部16によって生成された第1の低速信号のスペクトルを表し、図4(C)は低速信号生成部16によって生成された第2の低速信号のスペクトルを表す。
第1の低速信号は、上述したように、低速信号生成部16が入力された高速信号S(f)を周波数領域で分割し、高周波成分をシフトして低周波成分と高周波成分を加算することによって生成される。第2の低速信号は、上述したように、低速信号生成部16が上述したように、入力された高速信号S(f)を周波数領域で分割し、高周波成分をシフトして低周波成分から高周波成分を減算することによって生成される。
高速信号生成部12-1~12-4は、同一の内部構成を有しており、一例として、図5に、高速信号生成部12-1の内部構成を示す。高速信号生成部12-1は、2つのDAC121-1及び122-1と、アナログ多重部123-1とを備える。DAC121-1及び122-1は、デジタル信号である第1の低速信号(XI)及び第2の低速信号(XI)をそれぞれアナログ信号に変換する。
アナログ多重部123-1は、DAC121-1及び122-1それぞれによって変換されたアナログ信号を所定の周波数のクロックにより変調し、変調後のアナログ信号を合成することによって高速信号を生成する。このように、2つのDAC121-1及び122-1を用いることで、単一のDACにより高速信号を生成する場合に対して、2つのDAC121-1及び122-1の各々に要求される帯域を大幅に低減することができる。
図6は、アナログ多重部123-1の内部構成を示す図である。
アナログ多重部123-1は、高速スイッチング回路1231、高速スイッチング回路1232、位相遅延回路1233及び加算器1234を備える。
高速スイッチング回路1231は、入力端子としてch1p及びch1nを有する。ch1pには、DAC121-1から出力されたアナログ信号(低速信号)が入力され、ch1nには、DAC121-1から出力されたアナログ信号と極性を反転させたアナログ信号(低速信号)が入力される。高速スイッチング回路1231に入力されたアナログ信号は、所定の周波数(例えば、fUB/2)のクロックを出力するクロック生成器124によって生成されたクロックで変調される。変調後の第1の低速信号は加算器1234に入力される。
高速スイッチング回路1232は、入力端子としてch2p及びch2nを有する。ch2pには、DAC122-1から出力されたアナログ信号(低速信号)が入力され、ch2nには、DAC122-1から出力されたアナログ信号と極性を反転させたアナログ信号(低速信号)が入力される。高速スイッチング回路1232に入力されたアナログ信号は、クロック生成器124によって生成されたクロックに対して-π/2分の位相遅延が与えられたクロックで変調される。変調後の第2の低速信号は加算器1234に入力される。
高速スイッチング回路1231及び高速スイッチング回路1232は、等価回路として、ch1側にはcos(wt)、ch2側にはsin(wt)の乗算と表すことができる。
位相遅延回路1233は、入力されたクロックに対して遅延を与える回路である。図6に示す例では、位相遅延回路1233は、入力されたクロックに対して-π/2分の位相遅延を与える。
加算器1234は、高速スイッチング回路1231から出力された変調後の第1の低速信号と、高速スイッチング回路1232から出力された変調後の第2の低速信号とを加算する。変調後(アップコンバージョン後)の信号は加算され、アップコンバージョン後の第1及び第2の低速信号のスペクトルにおいて極性の反転したスペクトル成分は打ち消され、同じ極性のスペクトル成分だけが残り、高速信号が再構築される。
アナログデバイスに不完全性がある場合、上記の打消しが不完全になるため、高速信号のスペクトルを4つのサブバンドに分解して考えると、再構築されるスペクトルにおいてサブバンド間のクロストーク成分が残留してしまう。他のアナログ多重方式(例えば、非特許文献1でも、デバイスの不完全性により同様のクロストークが発生してしまう。また、高速スイッチング回路1231,1232にスプリアス(所望のクロック周波数でないところに存在する信号)がある場合、意図しない帯域に低速信号が変調されてしまい、サブバンド間にクロストークが発生する。本発明では、サブバンド間のクロストークをデジタル信号処理により補償する。スプリアスが存在せず、他のデバイス不完全性に起因したクロストークがある場合は巡回シフトの必要個数はM個となる。またスプリアスが存在する場合では、スプリアスの周波数だけ巡回シフトさせた信号を高速信号補償部15に追加することで、スプリアスによるサブバンド間のクロストークについても補償することが可能となる。この場合、巡回シフトの必要個数はMよりも多くなる。
光変調部13は、高速信号を光信号に変調する。光変調部13は、偏波多重型マッハツェンダ型ベクトル変調器、ドライバアンプ、レーザモジュールを備える偏波多重IQ変調器である。また、光変調部13において、高速信号生成部12-1~12-4が出力する4レーンの高速信号(XI,XQ,YI,YQ)に対して、各々のレーンに設置されるドライバアンプが増幅を行い、増幅した高速信号を偏波多重型マッハツェンダ型ベクトル変調器に変調信号として出力する。偏波多重型マッハツェンダ型ベクトル変調器は、当該変調信号に基づいてレーザモジュールからの光信号を変調し、変調した光信号を伝送路30に対して出力する。
次に、光受信機20の構成について説明する。
光受信機20は、光復調部21、伝送路補償部22、高速信号補償部23、受信データ復号部24及び伝達関数推定部25を備える。光復調部21は、光送信機10から送信された光信号を復調する。光復調部21は、光受信部26及び複数のADC27-1~27-4を備える。
光受信部26は、内部にレーザモジュールを有しており、伝送路30を介して受信した光信号を、レーザモジュールからの局発光によりベースバンド信号に変換して電気信号として出力する。なお、光受信部26は直接検波により、伝送路30を介して受信した光信号を電気信号として出力してもよい。ADC27-1~27-4は、アナログの電気信号をデジタルの電気信号に変換して出力する。
伝送路補償部22は、伝送路30において発生する波長分散、偏波変動、非線形光学効果による波形劣化を補償する。
高速信号補償部23は、伝送路補償部22により補償がなされた電気信号と、伝達関数推定部25から得られる伝達関数とに基づいて周波数特性の補償を行う。高速信号補償部23は、高速信号補償部15と同様の構成を有する。
具体的には、高速信号補償部23は、図7に示す内部構成を有しており、複数の周波数シフト部231-1~231-3及び高速信号等化部232を備える。
なお、図7では、一例として伝送路補償部22が出力する1レーンの高速信号(XI)を例に示して説明するが、高速信号補償部23は伝送路補償部22が出力する4レーンの高速信号(XI,XQ,YI,YQ)それぞれに対して同様の処理を行う。
周波数シフト部231-1~231-3は、入力された変調信号系列のスペクトルを周波数的に巡回シフトする。具体的には、周波数シフト部231-1は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に1つ分シフトする。周波数シフト部231-2は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に2つ分シフトする。周波数シフト部231-3は、入力された変調信号系列のスペクトルを左に3つ分シフトする。
図7に示すように、入力された変調信号系列の高速信号をR´(f)とし、周波数シフト部231-1により高速信号R´(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR´(f)とし、周波数シフト部231-2により高速信号R´(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR´(f)とし、周波数シフト部151-3により高速信号R´(f)のスペクトルがシフトされた高速信号をR´(f)とする。
高速信号等化部232は、入力された複数の高速信号(R´(f),R´(f),R´(f),R´(f))それぞれに対して伝達関数(A(f),A(f),A(f),A(f))を乗算し、乗算結果を加算して高速信号を補償する。高速信号等化部232は、複数の乗算器233-1~233-4及び加算器234を備える。
乗算器233-1~233-4は、入力された高速信号に対して伝達関数を乗算する。具体的には、乗算器233-1には伝送路補償部22から出力された高速信号R´(f)がそのまま入力され、乗算器233-2には周波数シフト部231-1によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R´(f)が入力され、乗算器233-3には周波数シフト部231-2によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R´(f)が入力され、乗算器233-4には周波数シフト部231-3によって周波数的に巡回シフトされた高速信号R´(f)が入力される。また、乗算器233-1~233-4に入力される伝達関数A(f),A(f),A(f),A(f)は、光受信機20によって算出される。
乗算器233-1は、高速信号R´(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器234に出力する。乗算器233-2は、高速信号R´(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器234に出力する。乗算器233-3は、高速信号R´(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器234に出力する。乗算器233-4は、高速信号R´(f)と、伝達関数A(f)とを乗算し、乗算結果を加算器234に出力する。
加算器234は、乗算器233-1~233-4それぞれから出力された乗算結果を加算する。これにより、高速信号S´(f)が生成される。加算器234は、生成した高速信号S´(f)を受信データ復号部24及び伝達関数推定部25に出力する。なお、高速信号S´(f)は以下の式(2)のように表される。
Figure 0007193717000002
受信データ復号部24は、高速信号補償部23が出力する高速信号(XI,XQ,YI,YQ)に対して誤り訂正符号の復号を行い、光送信機10が送信したバイナリ情報を復元する。
伝達関数推定部25は、高速信号補償部23からの出力と、参照信号との誤差に基づいて、高速信号補償部15及び高速信号補償部23で用いる伝達関数を算出する。具体的には、伝達関数推定部25は、高速信号補償部23からの出力と、参照信号とを同期して周波数応答を算出する。ここで、周波数応答の算出手法としては、高速信号補償部23から出力される高速信号と、参照信号との誤差を最小化するようにデジタルフィルタのタップ係数を最適化するLMS(Least Mean Square)アルゴリズムやRLS(Recursive Least Square)アルゴリズムを用いる適用フィルタを利用する手法がある。また、これら以外の手法として、ZF(Zero-Forcing)法や、MMSE(Minimum Mean Square Error)法等を適用してもよい。また、参照信号としては、送信信号系列に含まれる既知信号、又は、高速信号補償部23の出力を硬判定した値が用いられてもよい。
伝達関数推定部25は、高速信号(XI,XQ,YI,YQ)の4つのレーン毎にそれぞれ伝達関数を算出する。
図8は、光伝送システム100の処理の流れを示すシーケンス図である。
送信信号生成部14は、外部から供給されるバイナリ情報である送信データ系列に対して、変調を行うことによって高速信号である変調信号系列を生成する(ステップS101)。送信信号生成部14は、生成した変調信号系列に対してフィルタリング処理を行うことによって波形を整形する(ステップS102)。送信信号生成部14は、波形整形がなされた変調信号系列を高速信号補償部15に出力する。
高速信号補償部15は、送信信号生成部14から出力された変調信号系列と、光受信機20から得られる伝達関数とに基づいて周波数特性の補償を行う(ステップS103)。高速信号補償部15は、周波数特性の補償を行った後の変調信号系列を低速信号生成部16に出力する。低速信号生成部16は、高速信号補償部15から出力された変調信号系列である高速信号から複数の低速信号(第1の低速信号及び第2の低速信号)をレーン毎に生成する(ステップS104)。
低速信号生成部16は、変調信号系列(XI)から生成した第1の低速信号(XI)及び第2の低速信号(XI)を高速信号生成部12-1に出力する。低速信号生成部16は、変調信号系列(XQ)から生成した第1の低速信号(XQ)及び第2の低速信号(XQ)を高速信号生成部12-2に出力する。低速信号生成部16は、変調信号系列(YI)から生成した第1の低速信号(YI)及び第2の低速信号(YI)を高速信号生成部12-3に出力する。低速信号生成部16は、変調信号系列(YQ)から生成した第1の低速信号(YQ)及び第2の低速信号(YQ)を高速信号生成部12-4に出力する。
高速信号生成部12-1は、低速信号生成部16から出力された第1の低速信号(XI)及び第2の低速信号(XI)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号を合成することによって高速信号を生成する(ステップS105)。また、高速信号生成部12-2は、低速信号生成部16から出力された第1の低速信号(XQ)及び第2の低速信号(XQ)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号を合成することによって高速信号を生成する。また、高速信号生成部12-3は、低速信号生成部16から出力された第1の低速信号(YI)及び第2の低速信号(YI)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号を合成することによって高速信号を生成する。また、高速信号生成部12-4は、低速信号生成部16から出力された第1の低速信号(YQ)及び第2の低速信号(YQ)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログ信号を合成することによって高速信号を生成する。高速信号生成部12-1~12-4は、生成した高速信号を光変調部13に出力する。
光変調部13は、入力された高速信号を光信号に変調する(ステップS106)。光変調部13は、変調後の高速信号を、伝送路30を介して光受信機20に送信する(ステップS107)。
光受信機20の光復調部21は、光送信機10から送信された光信号を復調する(ステップS108)。光復調部21は、復調後の電気信号を伝送路補償部22に出力する。伝送路補償部22は、伝送路30において発生する波長分散、偏波変動、非線形光学効果による波形劣化を補償する(ステップS109)。
高速信号補償部23は、伝送路補償部22から出力された信号と、伝達関数推定部25から得られる伝達関数とに基づいて周波数特性の補償を行う(ステップS110)。高速信号補償部23は、周波数特性の補償を行った後の高速信号を受信データ復号部24及び伝達関数推定部25に出力する。受信データ復号部24は、高速信号補償部23が出力する高速信号に対して誤り訂正符号の復号を行い、光送信機10が送信したバイナリ情報を復元する(ステップS111)。
伝達関数推定部25は、高速信号補償部23からの出力と、参照信号との誤差に基づいて、高速信号補償部15及び高速信号補償部23で用いる伝達関数を算出する(ステップS112)。伝達関数推定部25は、算出した伝達関数を高速信号補償部15及び高速信号補償部23に出力する。例えば、伝達関数推定部25は、算出した伝達関数を、通信回線40を介して光送信機10の高速信号補償部15に送信する(ステップS113)。これにより、高速信号補償部15及び高速信号補償部23では、新たに得られた伝達関数を用いて高速信号を補償する。
図9は、本発明により得られる効果を説明するための図である。
図9では、偏波多重120GBd-QPSKにおいて本発明の技術を適用する前と、適用した後の実験結果を示している。図9(A)は偏波多重120GBd-QPSKにおいて本発明の技術を適用する前の実験結果を表す図であり、図9(B)は本発明の技術を適用した後の実験結果を表す図である。
図9(A)及び図9(B)に示されるように、本発明の技術を適用した後では、本発明の技術を適用する前に比べて明らかに干渉による影響が低減されていることがわかる。 このように、本発明では、デバイス間の不完全性によって生じるサブバンド間のクロストーク成分を除去することができる。
以上のように構成された光伝送システム100によれば、高速信号補償部23が出力する高速信号と、参照信号とを用いて伝達関数推定部25が伝達関数を算出する。高速信号補償部15は、算出された伝達関数に基づいて、送信信号生成部14が出力する高速信号(XI,XQ,YI,YQ)を予め補償する演算を行う。また、高速信号補償部23は、算出された伝達関数に基づいて、送信信号生成部14が出力する高速信号(XI,XQ,YI,YQ)に対して補償する演算を行う。これにより、光送信機10の高速信号生成部12-1~12-4及び光変調部13において生じる低速信号間や高速信号間の周波数特性差やアナログデバイスの不完全性を補償する伝達関数を算出することができる。したがって、算出した伝達関数による補償を行うことで信号品質の劣化を改善することが可能となる。
また、光伝送システム100では、高速信号補償部15における周波数シフト部151-1~151-3や、高速信号補償部23における周波数シフト部231-1~231-3により、分割したスペクトルを並び替える。これにより、デバイスの不完全性等によって生じた帯域間のクロストーク成分を回収することが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、偏波多重信号を対象としているが、単一偏波信号でもよい。また、上記の実施形態の構成では、IQ変調信号を対象としているが、強度変調信号でもよく、この場合、光変調部13は、前述した偏波多重型マッハツェンダ型ベクトル変調器ではなく、強度変調器タイプのものや、レーザモジュールに直接変調光源を用いるものが適用される。
本実施形態では、ビットマッピング部141が割り当てるシンボル点として、QPSKや16QAMのシンボル点を適用しているが、これら以外の変調フォーマットを適用してもよい。
アナログ多重部123のクロックにスプリアスが存在する場合は、図3の構成に周波数シフト部151をスプリアスの周波数に合わせて追加することで、スプリアスによるサブバンド間のクロストークも補償することが可能となる。
本実施形態では、本発明の技術を、非特許文献3に示すアナログ多重方式(AMUX(Analogue Multiplexer))に適用した場合を例に説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、本発明の技術を、非特許文献1に示すアナログ多重方式(帯域ダブラ(type1))に適用してもよいし、非特許文献4に示すアナログ多重方式(帯域ダブラ(type2))に適用してもよい。以下、本発明の技術を他のアナログ多重方式に適用した場合の構成について具体的に説明する。
まず、図10及び図11を用いて、本発明の技術を非特許文献1に示すアナログ多重方式(帯域ダブラ(type1))に適用した場合について説明する。
図10は、本発明の技術を非特許文献1に示すアナログ多重方式に適用した場合の低速信号生成部16における低速信号の生成の一例を示す図である。
図10(A)は低速信号生成部16に入力された高速信号S(f)のスペクトルを表し、図10(B)は低速信号生成部16によって生成された第1の低速信号のスペクトルを表し、図10(C)は低速信号生成部16によって生成された第2の低速信号のスペクトルを表す。低速信号生成部16は、高速信号からスペクトルを周波数的にシフトして加算した第1の低速信号と、高速信号からスペクトルを周波数的にシフトして減算した第2の低速信号とを生成する。
高速信号生成部12-1におけるアナログ多重部123-1の構成は、図11に示すように図6のアナログ多重部123-1と異なる。図11は、本発明の技術を非特許文献1に示すアナログ多重方式に適用した場合のアナログ多重部123a-1の内部構成を示す図である。なお、図11では、アナログ多重部123a-1の構成を例に説明するが、アナログ多重部123a-2~123a-4も同様の構成を備える。
アナログ多重部123a-1は、高速スイッチング回路1235を備える。
高速スイッチング回路1235は、入力端子としてch1及びch2を有する。ch1には、DAC121-1から出力されたアナログ信号(低速信号)が入力され、ch2には、DAC122-1から出力されたアナログ信号(低速信号)が入力される。高速スイッチング回路1235に入力されたアナログ信号は、所定の周波数(例えば、fUB)のクロックを出力するクロック生成器126によって生成されたクロックで変調される。高速スイッチング1235は、等価回路として、ch1側には1+1/r×cos(wt)、ch2側には1-1/r×cos(wt)の乗算と表すことができる。
変調後(アップコンバージョン後)の信号は加算され、アップコンバージョン後の第1及び第2の低速信号のスペクトルにおいて極性の反転したスペクトル成分は打ち消され、同じ極性のスペクトル成分だけが残り、高速信号が再構築される。
また、合成後に生じる帯域外のスペクトルは電気または光アナログフィルタで除去してもよい。デバイスに不完全性がある場合、上記の打消しが不完全になるため、高速信号のスペクトルを4つのサブバンドに分解して考えると、再構築されるスペクトルにおいてサブバンド間のクロストーク成分が残留しまう。本発明では、サブバンド間のクロストークを高速信号補償部15や高速信号補償部23で、分割したスペクトルを並び替えることにより除去する。
次に、図12及び図13を用いて、本発明の技術を非特許文献4に示すアナログ多重方式(帯域ダブラ(type2))に適用した場合について説明する。
図12は、本発明の技術を非特許文献4に示すアナログ多重方式に適用した場合の低速信号生成部16における低速信号の生成の一例を示す図である。
図12(A)は低速信号生成部16に入力された高速信号S(f)のスペクトルを表し、図12(B)は低速信号生成部16によって生成された第1の低速信号のスペクトルを表し、図12(C)は低速信号生成部16によって生成された第2の低速信号のスペクトルを表す。低速信号生成部16は、高速信号からスペクトルを周波数的にシフトして加算した第1の低速信号と、高速信号からスペクトルを周波数的にシフトして減算した第2の低速信号とを生成する。
高速信号生成部12-1におけるアナログ多重部123-1の構成は、図13に示すように図6のアナログ多重部123-1と異なる。図13は、本発明の技術を非特許文献4に示すアナログ多重方式に適用した場合のアナログ多重部123a-1の内部構成を示す図である。なお、図13では、アナログ多重部123a-1の構成を例に説明するが、アナログ多重部123a-2~123a-4も同様の構成を備える。
アナログ多重部123a-1の内部構成は、図11に示すアナログ多重部123a-1と同様である。図11に示すアナログ多重部123a-1と異なる点は、高速スイッチング回路1235に入力されたアナログ信号が、所定の周波数(例えば、fUB/2)のクロックを出力するクロック生成器124によって生成されたクロックである点である。すなわち、高速スイッチング回路1235に入力されたアナログ信号は、所定の周波数(例えば、fUB/2)のクロックを出力するクロック生成器124によって生成されたクロックで変調される。高速スイッチング1235は、等価回路として、ch1側には1+1/r×cos(wt)、ch2側には1-1/r×cos(wt)の乗算と表すことができる。
変調後(アップコンバージョン後)の信号は加算され、アップコンバージョン後の第1及び第2の低速信号のスペクトルにおいて極性の反転したスペクトル成分は打ち消され、同じ極性のスペクトル成分だけが残り、高速信号が再構築される。
また、合成後に生じる帯域外のスペクトルは電気または光アナログフィルタで除去してもよい。デバイスに不完全性がある場合、上記の打消しが不完全になるため、高速信号のスペクトルを4つのサブバンドに分解して考えると、再構築されるスペクトルにおいてサブバンド間のクロストーク成分が残留しまう。本発明では、サブバンド間のクロストークを高速信号補償部15や高速信号補償部23で、分割したスペクトルを並び替えることにより除去する。
上述した光送信機10及び光受信機20をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…光送信機, 20…光受信機, 11…デジタル信号処理部, 12-1~12-4…高速信号生成部, 121…DAC, 122…DAC, 123-1~123-4,123a-1~123a-4…アナログ多重部, 1231、1232、1235…高速スイッチング回路, 1233…位相遅延回路, 1234…加算器, 13…光変調部, 14…送信信号生成部, 141…ビットマッピング部, 142…波形整形部, 15…高速信号補償部, 151-1~151-3…周波数シフト部, 152…高速信号等化部, 153-1~153-4…乗算器, 154…加算器, 16…低速信号生成部, 21…光復調部, 22…伝送路補償部, 23…高速信号補償部, 231-1~231-3…周波数シフト部, 232…高速信号等化部, 233-1~233-4…乗算器, 234…加算器, 24…受信データ復調部, 25…伝達関数推定部, 26…光受信部, 27-1~27-4…ADC

Claims (8)

  1. 光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムであって、
    前記光送信機は、
    送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第1周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成部と、
    前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成部と、
    前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調部と、
    を備え、
    前記光受信機は、
    前記伝送路から前記光信号を受信し、受信する前記光信号から得られる前記高速信号を出力する受信部と、
    前記受信部が出力する前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第2周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する光受信機側高速信号補償部と、
    前記光受信機側高速信号補償部により補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる前記送信データ系列を復元する受信データ復号部と、
    を備える光伝送システム。
  2. 前記光送信機は、前記送信データ系列の前記入力信号と、前記複数の第1周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記入力信号を補償する送信機側高速信号補償部をさらに備え、
    前記低速信号生成部は、前記送信機側高速信号補償部により補償がなされた前記入力信号から前記複数の低速信号を生成し、
    前記光受信機側高速信号補償部は、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記複数の第2周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記高速信号を補償する、請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記低速信号生成部は、前記送信データ系列の前記入力信号と、前記複数の第1周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記入力信号を補償するとともに、補償した前記入力信号から前記複数の低速信号を生成し、
    前記光受信機側高速信号補償部は、前記受信部が出力する前記高速信号と、前記複数の第2周波数シフト信号とのそれぞれに対して伝達関数を乗算し、乗算結果を加算することにより前記高速信号を補償する、請求項1に記載の光伝送システム。
  4. 前記光受信機は、前記光受信機側高速信号補償部の出力信号と、参照信号との差分に基づいて、前記伝達関数を算出する伝達関数推定部をさらに備える、請求項2又は3に記載の光伝送システム。
  5. 前記伝達関数推定部は、
    予め既知信号として定められている前記送信データ系列の一部を前記参照信号として前記伝達関数を算出するか、又は、前記光受信機側高速信号補償部の出力を硬判定した値を前記参照信号として前記伝達関数を算出する、請求項4に記載の光伝送システム。
  6. 光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける光送信機であって、
    送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成部と、
    前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成部と、
    前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調部と、
    を備える光送信機。
  7. 光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける光受信機であって、
    前記光送信機から送信された光信号を伝送路を介して受信し、受信する前記光信号から得られる高速信号を出力する受信部と、
    前記受信部が出力する前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する高速信号補償部と、
    前記高速信号補償部により補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる送信データ系列を復元する受信データ復号部と、
    を備える光受信機。
  8. 光送信機と、光受信機とを備える光伝送システムにおける伝達関数推定方法であって、
    前記光送信機が、送信データ系列の入力信号と、前記入力信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第1周波数シフト信号とに基づいて複数の低速信号を生成する低速信号生成ステップと、
    前記複数の低速信号をデジタルアナログ変換して、合成することにより高速信号を生成する高速信号生成ステップと、
    前記高速信号を変調した光信号を伝送路に送信する光変調ステップと、
    実行し、
    前記光受信機が、
    前記伝送路から前記光信号を受信し、受信する前記光信号から得られる前記高速信号を出力する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて出力される前記高速信号と、前記高速信号の分割されたスペクトルをそれぞれ周波数軸上で並びかえて前記分割されたスペクトルの各々が全ての周波数帯域に出現するように周波数シフトした複数の第2周波数シフト信号とに基づいて前記高速信号を補償する光受信機側高速信号補償ステップと、
    前記光受信機側高速信号補償ステップにより補償がなされた前記高速信号を復号することによって前記光送信機が送信した前記光信号に含まれる前記送信データ系列を復元する受信データ復号ステップと、
    実行する伝達関数推定方法。
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