JP2017193995A - 電動オイルポンプ - Google Patents

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雄二 千本木
Yuji Sembongi
雄二 千本木
茂木 康彰
Yasuaki Mogi
康彰 茂木
石山 亮
Ryo Ishiyama
亮 石山
智徳 矢作
Tomonori Yasaku
智徳 矢作
和浩 新井
Kazuhiro Arai
和浩 新井
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Abstract

【目的】車両に使用され、モータを装備した電動オイルポンプにおけるロータを回転させるモータシャフトの潤滑性能を極めて良好なものとした電動オイルポンプとすること。【構成】軸受部12が形成されたカバー部1と、ロータ室22を有するボディー部2と、軸受貫通孔32及びオイル溜め部36を有するベース部3とを備えたポンプAと、ロータ室22に収納されるロータ7と、モータシャフト62を有するモータ6と、第1ドレン油路4と、第2ドレン油路5とを備えること。第1ドレン油路4はカバー部1に設けられ、第1ドレン油路4の第1流入口4aは軸受部12に連通され、第1流入口4aよりも上方の位置に設けられ、第2ドレン油路5はベース部3とボディー部2とカバー部1に亘って形成され、第2ドレン油路5の第2流入口5aはベース部3に設けられ、第2開放口5bはカバー部1の外側で且つ第2流入口5aよりも上方の位置に設けられること。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に使用されるものであって、モータを装備した電動オイルポンプにおけるロータを回転させるモータシャフトの潤滑性能を極めて良好なものとした電動オイルポンプに関する。
従来技術として、自動車等の潤滑系統にオイルを供給する電動オイルポンプにおいて、ロータ室内でポンプ動作を行うロータの動作時において、ロータ室外に漏れたオイルを、ドレン油路を介して、モータシャフトの軸支箇所にオイルを送るタイプのものが存在する。これについては、出願人がすでに発明しており、特許文献1として下記に示した。
特開2006−188968号公報
特許文献1は、モータシャフトと、オイルポンプの駆動軸とを継手部材(オルダム継手等)によって連結され、モータシャフトと駆動軸の軸芯のずれによる不具合を除去している。ところが、継手部は、ある程度の摩擦が生じるため、潤滑油が必要である。特許文献1では、この潤滑油に相当するものとして漏れオイルをドレン油路に供給することにより解決した。
しかし、特許文献1の開発時から時を経て、組付け精度が向上し、現在ではモータのモータシャフトを直接、オイルポンプの駆動軸として組み立てることができるようになり、その結果、継手が不要となっている。しかし、オイルポンプ内でモータシャフトを軸支する箇所にオイルを供給する必要があることには変わらない。
ところで、オイルの粘度低下や、ロータとロータ室との間のクリアランスの増加等の種々の要因によりモータシャフトからのオイルの漏れ量が増加するものである。これによって、オイルポンプの本体を構成するカバーとベースのドレン油路内のオイルの流速が増加して圧力損失が増加する不都合な事態が生じることになる。
このような不都合な事態を防止するため、油路の直径を拡大する必要がある。さらに、オイルの低温時では、粘度が上昇し、圧力損失の増加により、ドレン油路内の圧力上昇となる。このように、漏れオイルがポンプの吐出動作における抵抗となる等の悪影響を及ぼすことになる。これらのことを防止するため、さらにドレン油路の拡大が必要となった。しかし、そのために、ポンプサイズが増加するという問題が生じる。
また、特許文献1では、モータシャフトに対して漏れオイルを常時送り続けることが必要であった。ところが、特許文献1におけるドレン油路は、軸受孔(24)から始まる部分つまり特許文献1においてドレン側連通路(8b)は、前記軸受孔(24)の位置から下方に向かって傾斜する構造である。そのため、漏れオイルがドレン油路に流れ込んでも、前記ドレン側連通路(8b)から流下してしまい、漏れオイルが軸受孔(24)に長時間溜まることができないものであった。
さらに、たとえ、僅かに漏れオイルが軸受孔(24)に溜まったとしても、長期に亘ってポンプが使用されないと、漏れオイルは気化して消滅し、次に自動車を動かすときに、軸受孔(24)とモータシャフトとの間には、漏れオイルによる潤滑油が存在しないことになり、良好な始動が行われないこともある。そこで、本発明の目的は、さらにドレン油路を拡大すると共に、電動オイルポンプのサイズの増加を防止することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、軸受部が形成されたカバー部と、ロータ室を有するボディー部と、軸受貫通孔及びオイル溜め部を有するベース部とを備えたポンプと、前記ロータ室に収納されるロータと、該ロータを回転駆動させるモータシャフトを有するモータと、第1ドレン油路と、第2ドレン油路とを備え、前記第1ドレン油路は前記カバー部に設けられ、前記第1ドレン油路の第1流入口は前記軸受部に連通され、且つ前記第1ドレン油路の第1開放口は前記第1流入口よりも上方の位置に設けられ、前記第2ドレン油路は前記ベース部と前記ボディー部と前記カバー部に亘って形成され、前記第2ドレン油路の第2流入口は前記ベース部に設けられ、前記第2ドレン油路の第2開放口は前記カバー部の外側で且つ前記第2流入口よりも上方の位置に設けられてなる電動オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は傾斜状に形成されてなる電動オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成されてなる電動オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第2ドレン油路は傾斜状に形成されてなる電動オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成されてなる電動オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、カバー部とボディー部とベース部とから構成されるポンプに第1ドレン油路及び第2ドレン油路をそれぞれ別々の油路として設けたものである。したがって、漏れオイルは、第1ドレン油路と第2ドレン油路というそれぞれ独立した油路に分かれて流れることができる。その結果、漏れオイルとしての作動油の流速を低減させる事ができ、漏れオイルがポンプの吐出動作における抵抗となる等の悪影響を防止できる。
また、第1ドレン油路と第2ドレン油路というそれぞれ独立した二本のドレン油路を備えたことで、それぞれの油路の内径を従来よりも小径化する事ができ、その結果、ポンプサイズの縮小が可能となり、ポンプをトランスミッション又はエンジン等の機器に装着するためのレイアウトの自由度を向上させる事ができる。
また、第1ドレン油路及び第2ドレン油路においてそれぞれの流入口よりも開放口の位置が高くなるように構成されている。そのために第1ドレン油路及び第2ドレン油路内の漏れオイルは、オイルの自重による排出を防止すると共に、常時ドレン油路内に溜まっており、カバー部の軸受部及びベース部のオイル溜め部にはオイルが溜まった状態となる。
これによって、ポンプ停止時に於いてもモータシャフト部分にオイルが常時存在する構造となり、始動直後の極低回転領域に於いてもモータシャフトの潤滑性を確保できる。これによって、自動車のエンジン始動時には、常時軸受部及びオイル溜め部にオイルが存在し、良好なポンプ始動ができる。さらに、トランスミッションの車両進行方向と直交する面にカバー部,ボディー部、ベース部,モータ及びモータ基盤ケースを積み重ねる構造とすることで、車両前後方向のレイアウト性を向上させることができる。
請求項2の発明では、前記第1ドレン油路は傾斜状に形成されたことにより、カバー部の第1ドレン油路の加工が極めて簡単にできる。請求項3の発明では、前記第1ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成される構成により、垂直状流路における漏れオイルはその自重が直接かかり、漏れオイルを軸受部に送り易い構造にすることができる。請求項4の発明では、前記第2ドレン油路は傾斜状に形成されてなる構成により、第2ドレン油路の加工が極めて簡単にできる。請求項5の発明では、前記第2ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成される構成により、垂直状流路における漏れオイルはその自重が直接かかり、漏れオイルを軸受部に送り易い構造にすることができる。
(A)は本発明の構成を示す縦断側面略示図、(B)は(A)の(α)部拡大図である。 (A)は本発明におけるポンプを分離した状態の縦断側面略示図、(B)はモータの略示図である。 (A)は図2(A)におけるカバー部のY1−Y1矢視図、(B)は図3(A)のY4−Y4矢視拡大断面図である。 (A)は図2(A)におけるボディー部のY2−Y2矢視図、(B)は図4(A)の(β)部拡大図である。 (A)は図2(A)におけるベース部のY3−Y3矢視図、(B)は図5(A)のY5−Y5矢視拡大断面図である。 本発明における漏れオイルの流れを示す要部の縦断拡大側面図である。 本発明における別の実施形態を示す要部の縦断拡大側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の電動オイルポンプは、ポンプA、モータ6によって構成される(図1,図2参照)。ポンプAは、カバー部1,ボディー部2 及びベース部3により構成される。カバー部1 ,ボディー部2 及びベース部3は、図示されないボルト・ビス等の固着具を介して接合され、ポンプAが構成される。さらに、ポンプAのボディー部2に、モータ6が接合されて電動オイルポンプが構成される。本発明における電動オイルポンプは、トランスミッション又はエンジン等の潤滑オイルを必要とする機器9に適正に装着される〔図1(A)参照〕。
カバー部1 は、主にカバー本体11と軸受部12によって構成されている〔図2(A),図3参照〕。カバー部1は、ボディー部2と接合する側を内部接続面1aとし、トランスミッション又はエンジン等の他の機器9に装着する側を外部接続面1bと称する(図2参照)。前記軸受部12は、略凹状の窪みとして形成された部位であり、前記内部接続面1a側に形成されている〔図2(A)参照〕。
該軸受部12は、後述するモータ6のモータシャフト62が挿入されて回転自在に軸支する役目をなすものである(図1参照)。前記軸受部12を中心として、ポート凹部13,14が形成される。該ポート凹部13,14は、ベース部3に形成されているポート33及び34の位置に対応し、且つこれらポート33及び34と平面的に略同形状である。
次に、ボディー部2 は、前記カバー部1と後述するベース部3との間に配置されるものであって、ボディー本体21に、ロータ室22が形成されている〔図2(A),図4参照〕。ボディー部2は、前記カバー部1と接続する面を前方接続面2aと称し、ベース部3と接続する面を後方接続面2bと称する。該ロータ室22には、ロータ7が装着される〔図4(B)参照〕。ボディー部2は、前記カバー部1と後述するベース部3との間に位置し、ロータ室22は、カバー部1とベース部3によって閉鎖された空間となる。
次に、ベース部3は、ベース本体31に軸受貫通孔32が形成された構成である〔図2(A),図5参照〕。ベース部3は、前記ボディー部2と接続する面を内部接続面3aと称し、モータ6と接続する面を外部接続面3bと称する。軸受貫通孔32は、前記カバー部1の軸受部12と共に、前記モータシャフト62を支持する軸受としての役目をなす(図1参照)。
軸受貫通孔32に対して軸方向に連続する軸受室35が前記外部装着面3b側に露出するようにして設けられている。該軸受室35には軸受81が装着され、該軸受81によって前記モータシャフト62が軸支される。さらに、軸受室35に隣接し、且つ該軸受室35よりも内径が大きいオイル溜め部36が形成されている。該オイル溜め部36にはシール材82が装着されている(図1参照)。
ベース本体31には、前記軸受貫通孔32を中心として、ポート33及び34が形成されている。ポート33及び34は、カバー部1,ボディー部2及びベース部3を接合したときに、カバー部1のポート凹部13,14と位置的に一致するようになっている(図1参照)。
次に、第1ドレン油路4及び第2ドレン油路5について説明する。第1ドレン油路4は、前記カバー部1に設けられる。第1ドレン油路4は、第1流入口4a及び第1開放口4bを有し、流路の一端が第1流入口4aで他端が第1開放口4bとなる。第1流入口4aは、カバー部1の内部接続面1a側に露出形成された軸受室12に連通され、第1開放口4bは、前記カバー部1の外部接続面1bに露出するような状態で連通される。前記第1開放口4bは、エンジン,トランスミッション等の機器9に漏れオイルを排出可能となるように構成されている(図6参照)。
そして、第1ドレン油路4の第1開放口4bは、第1流入口4aよりも上方に位置される。ここで、第1ドレン油路4における第1開放口4bが第1流入口4aよりも上方に位置するとは、本発明の電動オイルポンプをエンジン,トランスミッション等の機器9の所定位置に装着した状態で、第1開放口4bが第1流入口4aよりも常時、上方に位置するということである(図1,図6参照)。
つまり、第1ドレン油路4の第1開放口4bが第1流入口4aよりも常に上方に位置するようにして本発明の電動オイルポンプが機器9に設置される。第1ドレン油路4の流路は、第1流入口4aから第1開放口4bに向かって上向き傾斜状となる方向を有する流路である。また、第1ドレン油路4の流路は、通常は直線流路とする(図1,図6参照)。また、第1ドレン油路4の流路の形状を円弧状流路としても構わない。
また、第1ドレン油路4の流路の形状の別の実施形態として、水平状流路4hと垂直状流路4vとから構成されるものが存在する(図7参照)。この実施形態の第1ドレン油路4の流路では、前記水平状流路4hと前記垂直状流路4vとによって略L字形状の流路を形成するものである。
次に、第2ドレン油路5は、カバー部1,ボディー部2,ベース部3に亘ってそれぞれ流路が形成され、これらの流路が直列状態で組み合わせられたものである。第2ドレン油路5を構成するカバー部1,ボディー部2,ベース部3のそれぞれに設けられた流路は、単位流路とする。そして、カバー部1に形成される流路を前方単位流路51と称し、ボディー部2に形成される流路を中間単位流路52と称し、ベース部3に形成される流路を後方単位流路53と称する。
第2ドレン油路5についても、第1ドレン油路4の場合と同様に、第2流入口5a及び第2開放口5bを有している。第2流入口5aは、ベース部3の外部接続面3b側に露出形成されたオイル溜め部36に連通され、第2開放口5bは、前記カバー部1の外部接続面1bに露出するような状態で連通される。前記第2開放口5bは、エンジン,トランスミッション等の機器9に漏れオイルを排出可能となるように構成されている(図6参照)。なお、図6において、白抜きにて記載された矢印は、漏れオイルの流れを示す。
機器9における本発明の電動オイルポンプの装着箇所には、前記第1ドレン油路4の第1開放口4b及び前記第2ドレン油路5の第2開放口5bを包囲するように接続される開口部91が形成されている(図1参照)。そして、前記第1開放口4b及前記第2開放口5bから漏れオイルが漏れ出した時に、漏れオイルを前記開口部91から機器9内に入り込む構成としている(図6参照)。
そして、第2ドレン油路5の第2開放口5bは、第2流入口5aよりも上方に位置される。ここで、第2ドレン油路5における第2開放口5bが第2流入口5aよりも上方に位置するとは、本発明の電動オイルポンプをエンジン,トランスミッション等の機器9の所定位置に装着した状態で、第2開放口5bが第2流入口5aよりも常時、上方に位置するということである(図1,図6参照)。
第2ドレン油路5における第2流入口5aは、ベース部3のオイル溜め部36に連通するものであり、したがって、後方単位流路53は、オイル溜め部36と連通する。また、第2ドレン油路5における第2開放口5bは、カバー部1の外部接続面1bに形成されている。したがって前方単位流路51に第2開放口5bが設けられる。第2ドレン油路の第2開放口5bは前記カバー部の外部接続面1b側で且つ前記第2流入口5aよりも上方に位置されている。
第2ドレン油路5の流路は、ベース部3の後方単位流路53のみが傾斜状であり、カバー部1の前方単位流路51及びボディー部2の中間単位流路52は水平状である(図6参照)。また、第2ドレン油路5の流路の形状の別の実施形態として、水平状流路5hと垂直状流路5vとから構成されるものが存在する(図7参照)。
この実施形態の第2ドレン油路5では、前記水平状流路5hと前記垂直状流路5vとを連続させることによって略L字形状の屈曲流路部を有する流路を形成するものである。具体的な例としては、ベース部3の後方単位流路53に、前記水平状流路5hと前記垂直状流路5vを設け、カバー部1の前方単位流路51及びボディー部2の中間単位流路52は水平状流路5hのみとしたものである。
実際に水平状流路5hと垂直状流路5vとからL字形状の屈曲流路部を形成するときには、前記水平状流路5hと垂直状流路5vの何れか一方をベース本体31に対して貫通する構造とし、その外方に位置する開口部分に閉鎖部材54を装着する。該閉鎖部材54は、水平状流路5h又は垂直状流路5vの開口部分に対して密封性を有して装着するものである。閉鎖部材54は、具体的には球状部材であり、該閉鎖部材54が、水平状流路5h又は垂直状流路5vの前記開口部分に圧入される(図7参照)。閉鎖部材54のその他の実施形態として、ボルト,軸部材,ピン部材等が存在し、これらがシーリング材等と共に使用される。
モータ6は、機構部を内装したモータハウジング61とモータシャフト62を有している。ロータ7は、前記ボディー部2のロータ室22内に収納されるもので、回転してポンプ動作を行うものである。具体的には、内接歯車タイプのものであり、例えばトロコイドタイプ等のロータであり、インナーロータ71及びアウターロータ72とから構成される。そして、インナーロータ71は前記モータ6のモータシャフト62によって回転し、アウターロータ72がインナーロータ71と共に回転することができる。
次に、本発明の動作について説明する。モータ6が始動すると、ロータ7が回転して、ポンプ動作を行う。このポンプ動作においてロータ室22とロータ7とのクリアランスの存在する部分からオイルの一部が漏れる。漏れオイルは、カバー部1の軸受部12及びベース部3のオイル溜め部36に溜まり始め、やがて満杯となる。
軸受部12及びオイル溜め部36で満杯になった漏れオイルは、さらに第1ドレン油路4及び第2ドレン油路5に流入する。第1ドレン油路4の第1開放口4bは第1流入口4aよりも上方に位置し、また、第2ドレン油路5の第2開放口5bが第2流入口5aよりも上方に位置しているので、第1ドレン油路4及び第2ドレン油路5に流入したオイルは、その自重によって流路内に溜まることができる。したがって、軸受部12及びオイル溜め部36内には、このとき漏れオイルが満杯の状態を維持し、モータシャフト62に漏れオイルを送り続けることができる。図6の矢印は漏れオイルの流れを示す。
また、オイルの漏れが続いて、第1ドレン油路4及び第2ドレン油路5内で満杯となったときには、それぞれの第1開放口4b,第2開放口5bから漏れオイルがトランスミッション及びエンジン等の機器9内に排出され(図6参照)、必要以上の漏れオイルが軸受部12及びオイル溜め部36に溜まることがなく、モータシャフト62の潤滑油が回転の抵抗となることを防止する。
また、本発明では、第1ドレン油路4と第2ドレン油路5の二本のドレン油路を備えた構成である。これによって、それぞれのドレン油路の内径をより一層小径化する事ができ、その結果、ポンプサイズの縮小が可能となり、さらにポンプレイアウトの自由度も向上させる事ができる。
A…ポンプ、1…カバー部、12…軸受部、2…ボディー部、22…ロータ室、
3…ベース部、32…軸受貫通孔、36…オイル溜め部、4…第1ドレン油路、
4a…第1流入口、4b…第1開放口、4h…水平状流路、4v…垂直状流路、
5…第2ドレン油路、5a…第2流入口、5b…第2開放口、5h…水平状流路、
5v…垂直状流路、6…モータ、62…モータシャフト、7…ロータ。

Claims (5)

  1. 軸受部が形成されたカバー部と、ロータ室を有するボディー部と、軸受貫通孔及びオイル溜め部を有するベース部とを備えたポンプと、前記ロータ室に収納されるロータと、該ロータを回転駆動させるモータシャフトを有するモータと、第1ドレン油路と、第2ドレン油路とを備え、前記第1ドレン油路は前記カバー部に設けられ、前記第1ドレン油路の第1流入口は前記軸受部に連通され、且つ前記第1ドレン油路の第1開放口は前記第1流入口よりも上方の位置に設けられ、前記第2ドレン油路は前記ベース部と前記ボディー部と前記カバー部に亘って形成され、前記第2ドレン油路の第2流入口は前記ベース部に設けられ、前記第2ドレン油路の第2開放口は前記カバー部の外側で且つ前記第2流入口よりも上方の位置に設けられてなることを特徴とする電動オイルポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は傾斜状に形成されてなることを特徴とする電動オイルポンプ。
  3. 請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成されてなることを特徴とする電動オイルポンプ。
  4. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第2ドレン油路は傾斜状に形成されてなることを特徴とする電動オイルポンプ。
  5. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の電動オイルポンプにおいて、前記第1ドレン油路は水平状流路と垂直状流路によって構成されてなることを特徴とする電動オイルポンプ。
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