JP2017193156A - アンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化を実現しつつ重量の大きな成形品の成形に対しても適用可能なアンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品を提供する。【解決手段】アンダーカット部P1を成形する成形コア40を有するアンダーカット処理機構11であって、成形品Pの型抜きに時に、成形用金型1の型開き方向に対して傾斜した方向に摺動しアンダーカット部P1から前記成形コアを抜く傾斜ピン41と、傾斜ピン41の移動を案内するガイドレール44aとを備え、傾斜ピン41は、ガイドレール44aに接して摺動するスライドブロック43を有し、ガイドレール44aは、少なくとも一部が傾斜ピン41の移動方向を規制すべく、傾斜ピン41の全ストロークに亘ってスライドブロック43に接する形状に形成されているとともに、少なくとも一部がスライドブロック43における特定方向に対する曲げ剛性が大きい形状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、アンダーカット部を有する成形品を成形する成形用金型に取付けられ使用されるアンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品に関する。
アンダーカット部を有する成形品を成形する成形用金型においては、アンダーカット部の形態に対応するかたちで多くのアンダーカット処理機構が開発されている。アンダーカット処理機構の中には、いわゆるルーズコア構造と呼ばれるものがある。
従来の代表的なルーズコア構造は、アンダーカット部を成形するルーズコア(又は成形コア)と呼ばれるブロック、ルーズコアに連結する傾斜ピン、及び傾斜ピンの末端に連結するスライドユニットからなる。スライドユニットは、エジェクタプレートに組み込まれており、エジェクタプレートを型抜き方向に移動させると、これに連動してスライドユニットがアンダーカット部の抜き方向に移動し、これにより傾斜ピンを介してルーズコアがエジェクタプレートに対してアンダーカット部の抜き方向に移動し、ルーズコアをアンダーカット部から抜くことが可能となる。
上記構成からなるルーズコア構造では、特に、スライドユニットに滑りや引掛りが生じた場合、傾斜ピンの基端部に荷重及び曲げモーメントが集中し、傾斜ピンに変形や折損が生じることが指摘されている。また傾斜ピンの傾斜角度が大きくなるにつれて傾斜ピンに対する負荷が増大し変形や折損が生じ易くなるため、傾斜ピンが直立に近い傾斜角度で使用されており、大きなアンダーカット部を抜くためにはエジェクタプレートのストロークを増大させる必要があり、装置の大型化を招いていた。
上記課題を解決するために、傾斜ピンと同一の傾斜角度からなるガイドロッドと、傾斜ピンをガイドロッドに連結するスライドベース(スライドユニット)とを用いて傾斜ピンを補強するルーズコア構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のルーズコア構造は、ガイドロッドが荷重及び曲げモーメントを受けることで傾斜ピンに荷重及び曲げモーメントが集中しないように構成されており、傾斜ピンの変形や折損等を防止可能である。
しかしながら従来のルーズコア構造と比べて構造が複雑である点、ガイドロッドが追加されたことで必要スペースが増大する点においてデメリットを有している。これを解消すべく、さらに改良されたルーズコア構造を備える金型が提案されている(例えば特許文献2、特許文献3参照)。
特開平7−32370号公報 特開2003−320561号公報 特開2007−283746号公報
特許文献2に記載の成形用金型で採用されているルーズコア構造は、傾斜ピンの末端に連結されるロッドホルダーに摺接するガイド部材を設け、型締め時に傾斜ピンに加わる荷重及び曲げモーメントをガイド部材によって受ける簡素な構成とすることで装置の大型化、重量増を回避するものである。本構造によれば、型締め時の傾斜ピンの補強が可能であるが、型開き時、特にルーズコアをアンダーカット部から抜くときに滑りや引掛りが生じたときの傾斜ピンに加わる荷重及び曲げモーメントに対する補強を行うことができない。
特許文献3に記載の成形用金型で採用されているルーズコア構造は、傾斜ピンが摺動自在に挿通するガイドスリーブを設け、傾斜ピンとガイドスリーブとを同軸状に配置することで省スペース及び構造の簡素化を実現しようとするものである。本構造によれば、ガイドスリーブにより傾斜ピンを補強しつつ省スペース化を実現可能であるが、特許文献1、2のルーズコア構造と比べると許容可能な荷重及び曲げモーメントが小さいと考えられる。
本発明の目的は、省スペース化を実現しつつ荷重及び曲げモーメントに対する十分な機械的強度を確保可能なアンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品を提供することである。
本発明は、アンダーカット部を有する成形品を成形する成形用金型に取付けられ使用される、アンダーカット部を成形する成形コアを有するアンダーカット処理機構であって、成形品の型抜き時に、成形用金型の型開き方向に対して傾斜した方向に移動しアンダーカット部から前記成形コアを抜く傾斜ピンと、前記傾斜ピンの移動を案内するガイド手段と、を備え、前記傾斜ピンは、前記ガイド手段に接して摺動する摺動部を有し、前記ガイド手段は、少なくとも一部が前記傾斜ピンの移動方向を規制すべく、前記傾斜ピンの全ストロークに亘って前記摺動部に接する形状に形成されているとともに、少なくとも一部が前記摺動部における特定方向に対する曲げ剛性が大きい形状に形成されていることを特徴とするアンダーカット処理機構である。
また本発明において、前記ガイド手段は、少なくとも一部が、円筒又は一部にスリットを有する円筒である場合と比べて前記摺動部における特定方向に対する曲げ剛性が大きい形状に形成されていることを特徴とする。
また本発明において、前記ガイド手段は、外周面に1以上の平面を有していることを特徴とする。
また本発明において、前記ガイド手段は、外周面に1以上の波面を有していることを特徴とする。
また本発明において、前記ガイド手段は、外周面に1以上の曲面を有していることを特徴とする。
また本発明において、前記摺動部及び前記ガイド手段は、それぞれ、互いに接して摺動する、傾斜ピンの移動方向に対して平行な摺動面を有し、前記摺動面は、断面視において一部又は全部が直線であることを特徴とする。
また本発明において、前記摺動面は、断面視において一部又は全部が前記成形コアの移動方向に対して直交する及び/又は平行な直線であることを特徴とする。
また本発明において、前記ガイド手段は、前記摺動部と摺動する摺動面を有する複数の部材からなり、前記摺動部の少なくとも一部を挟んで互いに拘束されていることを特徴とする。
また本発明において、前記傾斜ピンは、一端が前記成形コアに連結し、他端が前記摺動部に連結するピン本体を備え、前記ピン本体は、両端に、それぞれ互いに逆ネジの雄ネジ又は雌ネジを有していることを特徴とする。
また本発明において、前記ガイド手段及び/又は前記摺動部は、蟻溝を有し、前記蟻溝を介して前記ガイド手段が前記摺動部を案内することを特徴とする。
また本発明は、前記アンダーカット処理機構を備えることを特徴とする成形用金型である。
また本発明は、前記アンダーカット処理機構、又は前記成形用金型で成形された成形品である。
本発明によれば、傾斜ピンが荷重の支点となる摺動部を有し、ガイド手段が傾斜ピンの全ストロークに亘って摺動部に接して支持するとともに摺動部における特定方向に対する曲げ剛性が大きくなる形状に形成されているので、簡素な構造で省スペース化を実現しつつ、型締め時から型開き時に亘って傾斜ピンに加わる荷重及び曲げモーメントに対し十分な機械的強度を確保することができる。これにより本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型は、省スペース化を実現しつつ重量の大きな成形品の成形に対しても適用することが可能となる。
本発明の第1実施形態の成形用金型1の正面視における縦断面図である。 図1の成形用金型1の突き出し動作後の状態を示す縦断面図である。 図1の成形用金型1のエジェクタプレート10及びアンダーカット処理機構11の正面側の斜視図である。 図1の成形用金型1のエジェクタプレート10及びアンダーカット処理機構11の背面側の斜視図である。 図4の切断線A−Aの断面図である。 図1の成形用金型1のアンダーカット処理機構11の要部拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態のアンダーカット処理機構12及びエジェクタプレート10の正面側の斜視図である。 本発明の第3実施形態のアンダーカット処理機構13及びエジェクタプレート10の正面側下方から見た斜視図である。 図8の切断線B−Bの断面図である。 本発明の第4実施形態のアンダーカット処理機構14及びエジェクタプレート10の正面側下方から見た斜視図である。 図10の切断線C−Cの断面図である。 本発明の第5実施形態のアンダーカット処理機構15の要部拡大斜視図である。 本発明の第6実施形態のアンダーカット処理機構16の要部拡大斜視図である。 本発明の第7実施形態の成形用金型7の正面視における縦断面図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。 本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。
図1は、本発明の第1実施形態の成形用金型1の正面視における縦断面図、図2は、図1の成形用金型1の突き出し動作後の状態を示す縦断面図である。図3は、図1の成形用金型1のエジェクタプレート10及びアンダーカット処理機構11の正面側の斜視図、図4は、図1の成形用金型1のエジェクタプレート10及びアンダーカット処理機構11の背面側の斜視図、図5は、図4の切断線A−Aの断面図、図6は、図1の成形用金型1のアンダーカット処理機構11の要部拡大斜視図である。
なお図1及び図2では、エジェクタプレート10およびアンダーカット処理機構11を正面図で示しておりハッチングを省略している。また図1から図3では、アンダーカット処理機構11の一方のガイドレール44bを省略しており、図4では、アンダーカット処理機構11の一方のガイドレール44aを想像線で示しており、図5では、摺動面を太線で示すとともにエジェクタプレート10を省略している。また本説明では、図1における成形品P側を上、エジェクタプレート10側を下とする。
本発明の第1実施形態の成形用金型1は、成形用金型装置(図示省略)に組込まれ、アンダーカット部P1のある成形品Pを成形する金型である。成形品Pは、トレイ状の成形品本体P3の縁の一部から内側に突出したアンダーカット部P1を有している。
成形用金型1は、アンダーカット部を有する成形品を成形する公知の成形用金型の構成と同様、成形用金型装置(図示省略)の固定側取付板(図示省略)に固定された固定側型板(図示省略)と、成形用金型装置の可動側取付板24にスペーサブロック23を介して固定され上下動する可動側型板22とを備える成形用金型であり、可動側型板22に嵌め込んで固定され成形品Pを成形するコア21と、成形された成形品Pの突き出しを行うために可動側型板22に対して上下動するエジェクタプレート10と、成形品Pの突き出し時にエジェクタプレート10に連動してアンダーカット部P1を抜く動作を行うアンダーカット処理機構11とを備えている。
コア21及び可動側型板22には、後述するアンダーカット処理機構11の傾斜ピン41のピン本体42を挿通可能な貫通孔27が穿設されている。なお従来のルーズコア構造では、貫通孔27によって、又は貫通孔27に取付けられたブッシュ等の部材を介して傾斜ピンを案内しているが、本実施形態の成型用金型1のアンダーカット処理機構11では、後述する傾斜ピン41のスライドブロック43をガイドレール44a、44bによって案内するので、貫通孔27に傾斜ピン41を案内する寸法精度又は部材は不要である。但し、ピン本体42が貫通孔27において摺動する構造を否定するものではない。
エジェクタプレート10は、平板部材であり、後述するアンダーカット処理機構11のガイドレール44aを挿通させるための挿通孔31を有している。エジェクタプレート10の駆動機構の詳細については説明を省略するが、公知の成形用金型における機構と同様、型開き後の突き出し動作時(型抜き時)にエジェクタプレート10が可動側型板22に対して上昇するように構成されている。
アンダーカット処理機構11は、成形品Pを成形する成形コア40と、成形コア40の底面に連結され成形用金型1の型締め及び型開き方向に対して見かけ上、傾斜方向に往復移動する傾斜ピン41と、傾斜ピン41を案内するガイド手段である2つのガイドレール44a、44bと、傾斜ピン41の基端のスライドブロック43に連結されエジェクタプレート10に連動してアンダーカット部P1の突出方向(抜き方向、図5のX方向)に沿って往復移動する2つのスライドプレート45a、45bと、エジェクタプレート10に固定されスライドプレート45a、45bを案内するスライドベース46と、スライドブロック43及び2つのスライドプレート45a、45bを連結する2つの連結ピン47a、47bとを備え、エジェクタプレート10の上下動に連動して成形コア40が成形品Pに対してアンダーカット部P1の突出方向(図1の左右方向、図5のX方向)に沿って往復移動するように構成されている。
成形コア40は、コア21(及び固定側型板のキャビティ)とともに成形品Pを成形すべく、成形品Pのアンダーカット部P1及びその近傍の形状に沿った形状に加工されたブロック部材である。
傾斜ピン41は、細長い丸棒部材であるピン本体42とピン本体42の基端(下端)に連結されたスライドブロック43とを有し、エジェクタプレート10の移動方向に対して傾斜した状態でピン本体42の上端が成形コア40の底面に固定されている。
本アンダーカット処理機構11では、傾斜ピン41の移動方向は、ガイドレール44a、44bによって規制される。よってピン本体42は、貫通孔27内を移動可能であればよく、寸法及び形状の自由度が高い。ピン本体42は、丸棒部材に限定されるものではなく、例えば、角棒部材や六角棒部材等でもよい。またピン本体42と成形コア40及びスライドブロック43との固定方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、螺合、圧入、接合等、適宜最適な方法とすればよい。さらにピン本体42とスライドブロック43とは、互いに固定されている必要はなく、例えば、ピン本体42がスライドブロック43に対して回動自在に連結されていてもよい。
傾斜ピン41の傾斜角度(移動方向)は、エジェクタプレート10のストローク及びアンダーカット部P1の突出長さに応じて決められる。具体的には、傾斜ピン41の傾斜角度は、少なくともエジェクタプレート10が上昇端まで上昇したときに成形品Pを真上に引抜くことができる位置まで成形コア40が移動するように決められている(図2参照)。
傾斜ピン41の傾斜角度が大きいとアンダーカット部P1の抜き動作に必要なストロークが小さくなるが、傾斜角度が小さい場合と比べてアンダーカット処理機構11に加わる荷重及び曲げモーメントが大きくなる。後述するように本発明のアンダーカット処理機構によれば、荷重及び曲げモーメントの支点となるスライドブロック43を支持するガイドレール44a、44bの機械的強度が大きいので、傾斜角度を比較的大きくとることが可能である。
スライドブロック43は、2つのガイドレール44a、44bと互いに接して摺動する、傾斜ピン41の摺動部であり、傾斜ピン41に加わる荷重及び曲げモーメントの支点となる。スライドブロック43は、直方体形状のブロック部、ブロック部の対向する2側面から一定の厚みで下方に延設された2つの突出片51a、51bを有し、側面視において逆凹形状となっている(図3、4参照)。本実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11では、スライドブロック43の4側面がガイドレール44a、44bと互いに摺動する摺動面となる。
突出片51a、51bは、連結ピン47a、47bを介してスライドプレート45a、45bと連結する。このため突出片51a、51bにはそれぞれ、連結ピン47を取付ける貫通孔52が互いに向かい合い同軸上に穿設されており、スライドブロック43は、貫通孔52の中心軸がアンダーカット部P1の突出方向(抜き方向)に対して直交する向きでピン本体42の下端に固定されている。
ガイドレール44a、44bは、それぞれ、スライドブロック43が嵌り込むガイド溝53が形成された断面コ字状の細長い平板部材であり、スライドブロック43をガイド溝53で挟んだ状態でスライドブロック43を介して傾斜ピン41を傾斜方向に案内するとともに、スライドブロック43に加わる荷重及び曲げモーメントを支持する。ガイドレール44a、44bは、それぞれ、ガイド溝53の底面61及び側面62がスライドブロック43の摺動面と互いに摺動する摺動面となり、摺動面が90度ピッチで配置されスライドブロック43ががたつくことなく移動可能に形成されている。
ガイドレール44a、44bは、それぞれのガイド溝53の底面61がスライドブロック43の突出片51a、51bが延設された側面と接し、ガイド溝53の側面62が残りの側面と接するようにスライドブロック43をガイド溝53で挟み、正面視においてガイド溝53の長軸がピン本体42の中心軸と一致するように傾斜した状態で、それぞれ、上端が可動側型板22、下端が可動側取付板24に固定されている。なおガイドレール44a、44bの両端の固定方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、固定用のブロック材(図示省略)を介して固定する方法等、適宜最適な方法とすればよい。
また2つのガイドレール44a、44bは、スライドベース46を配置可能に間隔49を空けて配置されている。さらに一方のガイドレール44aは、エジェクタプレート10の挿通孔31に挿通されている。なおガイドレール44a、44bのエジェクタプレート10に対する配置によっては、エジェクタプレート10に挿通孔31を2つ穿設し、両方のガイドレール44a、44bが挿通孔31に挿通されていてもよい。
本実施形態の成型用金型1では、特に、スライドプレート45a、45bに滑りや引掛りが生じた場合、成形コア40(スライドプレート45a、45b)の移動方向(図5のX方向)の荷重及び曲げモーメントがスライドブロック43に集中することが想定される。このためガイドレール44a、44bは、スライドブロック43におけるX方向の曲げ剛性(断面二次モーメント)が大きくなるように、X方向の幅hxがこれに直交する方向(図5のZ方向)の幅hzと比べて大きくなるように形成されている。
なお本実施形態の成型用金型1のアンダーカット処理機構11では、X方向の曲げ剛性を向上させるときにはガイドレール44a、44bのX方向の幅hのみを拡張すればよく、特定方向における曲げ剛性の向上及び省スペース化を両立可能である。これに対し、例えば、ガイドレール44a、44bに相当する部材が円筒又は一部にスリットを有する円筒である場合、X方向の曲げ剛性を大きくしようとすると、X方向のみならず全方向に拡径する必要があり、設置必要面積が大きくなり省スペース化の妨げとなってしまう。
なお本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型において、曲げ剛性を大きくする方向及びこれに対応するガイドレールの形状は、特定のものに限定されるものではなく、曲げ剛性を大きくする方向に応じてガイドレールの幅を拡張、又はガイドレールの形状を決定すればよい。
また本実施形態のようにガイドレール44a、44bの摺動面となる側面62(及びスライドブロック43の側面)が、2つのガイドレール44a、44bの間隔49が空いている方向であるX方向に直交していると、X方向に比較的大きな荷重及び曲げモーメントが加わったとしても、2つのガイドレール44a、44bの間隔49を拡張する方向には力が加わらないので、ガイドレール44a、44bの間隔49の拡張及び間隔49からのスライドブロック43の脱落が防止され、好ましい。
これに対し、例えば、ガイドレールに相当する部材に、一部にスリットを有する円筒を使用し、円柱または円筒状の傾斜ピンを案内する場合、スリットの方向に荷重及び曲げモーメントが加わると、スリットを拡張する方向に力が加わり、スリットの拡張により傾斜ピンがスリットから脱落する恐れがある。
またガイドレール44a、44bは、互いの間隔49が拡張することを防止すべく、エジェクタプレート10、傾斜ピン41、スライドベース46の移動の邪魔にならないように、留め具(図示省略)等で互いに拘束されていると、より好ましい。
スライドプレート45a、45bは、それぞれ、中央に連結ピン47を取付ける貫通孔54が穿設された矩形平板部材である。スライドプレート45a、45bは、それぞれ、スライドブロック43の突出片51a、51bの内側に連結ピン47a、47b及び図示しない軸受等を介して連結ピン47a、47bの中心軸周りに回転自在に連結されている。
スライドベース46は、断面がエ字状のレール状の部材であり、両面にスライドプレート45a、45bをアンダーカット部P1の突出方向(抜き方向)に案内するガイド溝56a、56bを有している。ガイド溝56a、56bは、両側面がスライドプレート45a、45bの上端面及び下端面と接して互いに摺動し、スライドプレート45a、45bががたつくことなく移動可能に形成されている。
スライドベース46は、2つのガイドレール44a、44bの間隔49内に配され、ガイド溝56a、56bの両側面がアンダーカット部P1の突出方向(抜き方向)に対して平行になるようにエジェクタプレート10に固定されている。
スライドベース46の固定方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、圧入ピンやボルトを用いる方法、直接、圧入や接合する方法等、適宜最適な方法とすればよい。
なお本実施形態の成形用金型1において、アンダーカット部P1の抜き方向が水平方向であるため、スライドベース46もガイド溝56a、56bの両側面が水平になるように形成され配置されているが、アンダーカット部P1の抜き方向が水平方向に対して傾斜している場合には、スライドベース46もガイド溝56a、56bの両側面がアンダーカット部P1の抜き方向に対して平行になるように形成され配置される。
連結ピン47a、47bは、それぞれ、円柱状のピン部材であり、スライドブロック43の突出片51a(51b)の一方の貫通孔52及びスライドプレート45a(45b)の一方の貫通孔54の合計の長さと略同一の長さを有している。
一方の連結ピン47aは、スライドブロック43の一方の突出片51aの内側の面と一方のスライドプレート45aとが接した状態で互いの貫通孔52、54に取付けられ、他方の連結ピン47bは、スライドブロック43の他方の突出片51bの内側の面と他方のスライドプレート45bとが接した状態で互いの貫通孔52、54に取付けられている。なお連結ピン47a、47bの取付方法は、特定の方法に限定されるものではない。
次に本実施形態の成形用金型1の作用について説明する。成形品Pの成形及び型開きが完了すると成形品Pの突き出し動作(型抜き動作)が開始される。図1は、突き出し動作前の状態である。成形品Pの突き出し時には、エジェクタプレート10が上昇する。エジェクタプレート10の上昇に伴い、スライドブロック43がガイドレール44a、44bのガイド溝53に案内され傾斜ピン41が傾斜方向に上昇することで、スライドプレート45a、45bがスライドベース46のガイド溝56a、56bに案内されアンダーカット部P1の突出方向(図1の右方向)に移動する。つまりガイドレール44a、44b及びスライドベース46を除くアンダーカット処理機構11の可動部は、エジェクタプレート10に対してアンダーカット部P1の突出方向(図1の右方向)に移動する。
これにより成形コア40が成形品Pに対してアンダーカット部P1の突出方向(抜き方向)に移動し、エジェクタプレート10が上昇端まで上昇すると成形コア40がアンダーカット部P1から外れてアンダーカット部P1の抜きが完了し、成形品Pの取出しが可能となる(図2参照)。
エジェクタプレート10が下降するとアンダーカット処理機構11の可動部は、エジェクタプレート10に対して左方向に移動し、エジェクタプレート10が下降端まで下降すると図1の状態に戻る。
本実施形態の成形用金型1では、傾斜ピン41(エジェクタプレート10)の移動時に、特に、スライドプレート45a、45bに滑りや引掛りが生じた場合、スライドブロック43及びガイドレール44a、44bの摺動部にX方向の比較的大きな荷重及び曲げモーメントが加わるが、ガイドレール44a、44bがX方向の曲げ剛性が大きい形状に形成されスライドブロック43がガイドレール44a、44bに支持されているので、変形や破損が生じ難い。
またガイドレール44a、44bは、両端が固定、支持されているので、より変形や破損が生じ難い。これにより、スライドブロック43及びガイドレール44a、44bの変形や破損等による成形用金型の不具合及び成形品Pの成形(離型)不良が防止される。
以上のように本実施形態の成形用金型1によれば、傾斜ピン41(スライドブロック43)及びガイドレール44a、44bに加わる荷重及び曲げモーメントに対し、他の補強部材を用いることなく簡素な構造で十分な機械的強度を確保できる。これにより本実施形態の成形用金型1及びアンダーカット処理機構11は、省スペース化を実現しつつ重量の大きな成形品の成形に対しても適用することが可能となる。
また機械的強度の向上により傾斜ピン41の傾斜角度を比較的大きくとることが可能となり、アンダーカット処理機構11を成形用金型1に適用するときの自由度が増す。さらに傾斜ピン41に加わる荷重及び曲げモーメントがスライドブロック43及びガイドレール44a、44bによって支持され、ピン本体42には大きな荷重及び曲げモーメントが加わらないので、ピン本体42の形状の自由度が増すとともに、ピン本体42に対する他の補強部材が不要となり、アンダーカット処理機構11及び成形用金型1のさらなる省スペース化及び構成の簡素化が実現される。
なお本実施形態の成形用金型1において、スライドブロック43又はガイドレール44a、44bにX方向とは異なる方向の局所的な荷重及び曲げモーメントが加わり、スライドブロック43又はガイドレール44a、44bが変形する恐れがある場合には、ガイドレール44a、44bの該当する箇所(方向)に肉盛り等を行うことで、断面積を局所的に増大させ機械的強度を向上させてもよい。
また本実施形態の成形用金型1によれば、ガイドレール44a、44bの摺動面となる側面62(及びスライドブロック43の側面)が2つのガイドレール44a、44bの間隔49が空いている方向であるX方向に直交しているので、X方向に比較的大きな荷重及び曲げモーメントが加わったとしても、2つのガイドレール44a、44bの間隔49を拡張する方向には力が加わらないので、ガイドレール44a、44bの間隔49の拡張及び間隔49からのスライドブロック43の脱落が防止される。
また本実施形態の成形用金型1によれば、ガイドレール44a、44bがスライドブロック43を囲んで接した状態で傾斜ピン41を全ストロークに亘って案内可能なので、傾斜ピンに対し間隔を空けて平行に並べて配置されるガイドシャフトを使用する構成等と比較して省スペース化を実現することができる。
また本実施形態の成形用金型1によれば、アンダーカット処理機構11は、複雑な形状の部材を用いることなく加工が容易な形状の部材で構成されており、組立も簡単であり、可動側型板22及びエジェクタプレート10への組付けも簡単なので、要求精度を確保しつつ低コスト化を実現できる。
図7は、本発明の第2実施形態のアンダーカット処理機構12及びエジェクタプレート10の正面側の斜視図である。なお図7では、一方のガイドレール44bを省略している。図1から図6に示す第1実施形態の成形用金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のアンダーカット処理機構12は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と基本的構成は同じであるが、傾斜ピン70の形態が異なる。
本実施形態のアンダーカット処理機構12は、傾斜ピン70のピン本体とスライドブロックとが一体化されており、具体的には断面が矩形の棒部材であるスライドブロック71を伸長するかたちでピン本体が形成され、上端が成形コア40の下面に固定されている。
このように、本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型において、傾斜ピンのピン本体とスライドブロックとを一体化させることも可能である。
図8は、本発明の第3実施形態のアンダーカット処理機構13及びエジェクタプレート10の正面側下方から見た斜視図である。図9は、図8の切断線B−Bの断面図である。なお図9では、摺動面を太線で示すとともにエジェクタプレート10を省略している。図1から図6に示す第1実施形態の成形用金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のアンダーカット処理機構13は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と基本的構成は同じであるが、傾斜ピン80、ガイドレール82、スライドベース83の形状及び連結ピン47の長さが異なり、ガイドレール82、スライドプレート45、連結ピン47がそれぞれ1つである。
本実施形態のアンダーカット処理機構13では、傾斜ピン80のスライドブロック81が突出片を有しない直方体形状のブロック部材であり、ガイドレール82がスリット85を有する断面C字状の角筒部材であり、スライドベース83が1つのガイド溝56を有する直方体形状のブロック部材である。
スライドブロック81は、下面の短辺部にRが施された直方体形状のブロック部材であり、正面側(スライドベース83側)の側面の下部中央から穿設された、連結ピン47を取付ける貫通孔(図示省略)を有している。スライドブロック81は、4側面がガイドレール82と互いに摺動する摺動面となる。スライドブロック81には、連結ピン47を介してスライドプレート45が連結ピン47の中心軸周りに回転自在に連結されている。
ガイドレール82は、角筒部材であり、正面側の側面にスライドブロック81が移動可能に連結ピン47が通過するスリット85を有し、矩形の蟻溝状に形成されている(図9参照)。ガイドレール82は、内周面86がスライドブロック81との摺動面と互いに摺動する摺動面となる。またガイドレール82は、第1実施形態の成型用金型1のガイドレール44a、44bと同様、X方向の幅hxがZ方向の幅hzと比べて大きく、Z方向と比べてX方向における曲げ剛性が大きくなっている。
スライドベース83は、ガイド溝56が背面側(ガイドレール82側)を向くようにエジェクタプレート10に固定されている。
連結ピン47は、スライドブロック81の貫通孔及びスライドプレート45の貫通孔54の合計の長さよりも、スリット85を通過する分、長く形成されている。
本実施形態のアンダーカット処理機構13の作用は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11の作用と同じであるため説明を省略する。
本実施形態のアンダーカット処理機構13によれば、ガイドレール82、スライドプレート45、連結ピン47がそれぞれ1つとなり、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と比べて部品点数が削減され、低コスト化及び軽量化を図ることができる。ただし、機械的強度を向上させる上では、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11のように、対称性を有する構造であることが好ましい。
図10は、本発明の第4実施形態のアンダーカット処理機構14及びエジェクタプレート10の正面側下方から見た斜視図である。図11は、図10の切断線C−Cの断面図である。なお図11では、摺動面を太線で示すとともにエジェクタプレート10を省略している。図1から図6に示す第1実施形態の成形用金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のアンダーカット処理機構14は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と基本的構成は同じであるが、傾斜ピン90、ガイドレール92の形状が異なり、ガイドレール92が1つである。
本実施形態のアンダーカット処理機構14では、傾斜ピン90のスライドブロック91がガイドレール92と係合して摺動する鍔部94が形成された断面が凸形状のブロック部材となっており、これに伴いガイドレール92が、角筒部材であり、スライドブロック91と係合しスライドブロック91が移動可能にスリット95が形成され、横断面視(図11参照)において蟻溝状となっている。
本実施形態のアンダーカット処理機構14では、スライドブロック91において、鍔部94を形成している5側面98a〜98eがガイドレール92と互いに摺動する摺動面となり、ガイドレール92において、内周面96がスライドブロック91の摺動面と互いに摺動する摺動面となる。さらにガイドレール92のスリット95を形成している端面97及び該端面97に対向するスライドブロック91の側面の一部が、互いに摺動する摺動面となっていてもよい。
またガイドレール92は、第1実施形態の成型用金型1のガイドレール44a、44bと同様、X方向の幅hxがZ方向の幅hzと比べて大きく、Z方向と比べてX方向における曲げ剛性が大きくなっている。
本実施形態のアンダーカット処理機構14のように、本発明のアンダーカット処理機構において、傾斜ピン90のスライドブロック全体がガイドレールに囲まれている必要はない。
図12は、本発明の第5実施形態のアンダーカット処理機構15の要部拡大斜視図である。図1から図6に示す第1実施形態の成形用金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のアンダーカット処理機構15は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と基本的構成は同じであるが、スライドプレート45a、45bに代えて、スライドレール101を備え、連結ピン47の数が1つである。また、これに伴い傾斜ピン100のスライドブロック102及びスライドベース103の形状が第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11のものと多少異なるが、基本的な形状及び機能は同じである。
スライドレール101は、蟻溝105を有するブロック部材であり、ガイド溝56a、56bによって蟻足形状に形成されたスライドベース103の上部と係合して摺動可能に形成されている。またスライドレール101には、連結ピン47を挿通させる貫通孔(図示省略)を有する連結部106が上面から隆起するように形成されている。
図13は、本発明の第6実施形態のアンダーカット処理機構16の要部拡大斜視図である。図1から図6に示す第1実施形態の成形用金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態のアンダーカット処理機構16は、第1実施形態の成形用金型1のアンダーカット処理機構11と基本的構成は同じであるが、傾斜ピン110の形状、スライドベース112a、112bの形状及び数が異なり、連結ピン47の数が1つである。
本実施形態のアンダーカット処理機構16では、傾斜ピン110のスライドブロック111の突出片51が下面中央から1つ延設されており、ガイド溝56a、56bを有する断面コ字状の2つのスライドベース112a、112bが互いのガイド溝56a、56bが向かい合った状態でエジェクタプレート10に固定されている。
第5、第6実施形態のアンダーカット処理機構15、16のように、本発明のアンダーカット処理機構において、スライドベースにおける摺動機構の構造は、特定の構造に限定されるものではなく、適宜最適な構造とすればよい。
図14は、本発明の第7実施形態の成形用金型7の正面視における縦断面図である。なお図14では、エジェクタプレート10およびアンダーカット処理機構17を正面図で示しておりハッチングを省略している。本実施形態の成形用金型7は、第1実施形態の成形用金型1と基本的構成は同じであるが、アンダーカット処理機構17の傾斜ピン120の両端に互いに逆ネジの雄ネジ121、122が形成されており、成形コア123の底面及びスライドブロック124の上面にそれぞれ雄ネジ121、122に螺合する雌ネジ(図示省略)が形成されている。
本実施形態の成形用金型7によれば、傾斜ピン120を長軸周りに回転させることで逆ネジの作用によって成形コア123、傾斜ピン120、スライドブロック124の全体の長さを調節可能となる。
次に本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型における傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例について説明する。図15から図33は、本発明のアンダーカット処理機構の傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を図5と同じ視点から見た図である。なお図5と同様、摺動面を太線としている。図1から図14に示す第1から第7実施形態の成形用金型1、7、アンダーカット処理機構11、12、13、14、15、16、17と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図15に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、ガイドレール201a、201bのガイド溝53の底面61の中央に溝202が形成されている。これにより、スライドブロック43とガイドレール201a、201bとの摺動面積が減少して摺動抵抗が低下し、スライドブロック43とガイドレール201a、201bとがよりスムーズに摺動可能となる。また軽量化にも寄与する。ただし、スライドブロックとガイドレールとのがたつきを防止する点では摺動面積が大きい方が有利である。
図16に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、スライドブロック204にZ方向に互いに対向する両側面から突出した凸条205が形成され、ガイドレール206a、206bのガイド溝207が凸条205の幅と略同一の幅で凸条205の突出量よりも深くなるように形成されている。これにより、スライドブロック204は、凸条205の側面及びZ方向に互いに対向する両側面がガイドレール206a、206bとの摺動面となる。
図17に示す例は、図16に示す例と基本的構成は同じであるが、スライドブロック204の凸条205の側面及び突出面とガイドレール206a、206bのガイド溝207の側面及び底面とが摺動するように形成されている。
図18に示す例は、図16に示す例と基本的構成は同じであるが、ガイドレール208a、208bのZ方向に互いに対向する両外側面に肉抜き部209が形成されている。本例によれば、曲げ剛性を確保しつつ軽量化を行うことができる。
図19に示す例は、図16に示す例と基本的構成は同じであるが、ガイドレール210a、210bが、ガイド溝211の片方の側面のみ溝角度45度の蟻溝形状となるように形成され、スライドブロック212の凸条213がガイド溝211に噛み合う形状に形成されている。本例のように、ガイドレールのガイド溝を一側面又は両側面に傾斜した溝角度を有する蟻溝形状とすることができる。なお蟻溝の溝角度は、特定の角度に限定されるものではない。
図20に示す例は、スライドブロック214のZ方向に互いに対向する面に溝角度45度の蟻溝215が形成され、ガイドレール216a、216bに蟻溝215に噛み合う形状の蟻足217が形成されている。本例のように、スライドブロックに傾斜した溝角度を有する蟻溝を形成してもよい。また本例では、スライドブロック214が上述した他の例と比べて幅広に形成されているが、スライドブロック214の幅は、特定の幅に限定されるものではない。
図21に示す例は、スライドブロック218のZ方向に互いに対向する面に幅広な角溝219が形成され、ガイドレール220a、220bに角溝219に嵌り込む形状の凸条221が形成されている。
図22に示す例は、スライドブロック223のZ方向に互いに対向する面に角溝224が形成され、ガイドレール225a、225bが角溝224に嵌り込む形状に形成されている。本例によれば、ガイドレール225a、225bをよりコンパクトに構成することができる。なお本例において、例えば、X方向における曲げ剛性を大きくしたい場合には角溝224及びガイドレール225a、225bのX方向の幅を拡張すればよい。
図23に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、スライドブロック227及びガイドレール228a、228bの摺動面が半円周面部229及び平面部230を有している。
また図24に示す例は、図23に示す例と基本的構成は同じであるが、スライドブロック232及びガイドレール233a、233bの摺動面が半円周面部229のみを有している。
また図25に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、スライドブロック235が円筒形、ガイドレール237a、237bのガイド溝238が部分円周面状となっており、摺動面が部分円周面となっている。
図23、図24、図25に示す例のように、スライドブロック及びガイドレールの摺動面は、曲面状であってもよい。ただし、ガイドレールの間隔の拡張及びガイドレールからのスライドブロックの脱落を防止する上では、少なくとも拡張及び脱落を防止する方向に直交する平面部を有していることが好ましい。
また図25に示す例のようにスライドブロック235を円筒形、ガイドレール237a、237bを断面が一部に間隔239を有する正方形となる形状とした場合、ガイドレール237a、237bの一辺の長さと同一の長さの直径を有する円筒状(又は一部にスリットを有する円筒状)のガイド部材240(想像線で示す)に対し、図25においてドットを付して示す円筒状ガイド部材240との断面積の差の分、全方向における曲げ剛性を大きくすることができる。
図26(a)に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、ガイドレール241a、241bの角部242にR面取りが施されている。また図26(b)に示す例は、ガイドレール243a、243bの角部244にC面取りが施されている。本例のように、スライドブロック及びガイドレールには、適宜、面取りを施すことができる。
図27(a)に示す例は、図25に示す例と基本的構成は同じであるが、ガイドレール246a、246bのZ方向に互いに対向する外側面が部分的に円周面に形成されている。また図27(b)に示す例は、図25に示す例と基本的構成は同じであるが、ガイドレール247a、247bの外側面が曲率の異なる複数の円周面で形成されている。
図28(a)、図28(b)に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、ガイドレール248a、248b、249a、249bの外側面が曲率の異なる複数の円周面で形成されている。図27及び図28に示す例のように、ガイドレールは、外周面に円周面又は曲面を含んでいてもよい。なおガイドレールの外周面が曲率の同じ複数の円周面で形成されていてもよい。
図29(a)に示す例は、第4実施形態のアンダーカット処理機構14の傾斜ピン90及びガイドレール92と基本的構成は同じであるが、スライドブロック251が、ガイドレール92の対向する側面98a及びガイドレール92のスリット95を形成している端面97と摺動しないように形成され、ガイドレール92のスリット95を形成している端部が嵌り込む溝252を有している。
また図29(b)に示す例は、図29(a)に示す例と基本的構成は同じであるが、スライドブロック254が、ガイドレール92のスリット95を形成している端面97によってX方向に規制されるように形成されている。図29(a)、図29(b)に示す例によれば、ガイドレール92に対するスライドブロック251、254のがたつきを規制しつつ摺動面積を減少させ摺動抵抗を低減することができる。
図30(a)に示す例は、第4実施形態のアンダーカット処理機構14の傾斜ピン90及びガイドレール92と基本的構成は同じであるが、スライドブロック256とガイドレール257とが溝角度45度の蟻溝258によって係合して摺動するように構成されている。なお蟻溝258の溝角度は、特定の角度に限定されるものではない。
また図30(b)に示す例は、図30(a)に示す例と基本的構成は同じであるが、スライドブロック259が、ガイドレール257の対向する面260と摺動しないように形成されている。図30(a)、図30(b)に示す例は、第4実施形態のアンダーカット処理機構14と比べてガイドレール257の蟻溝の加工が容易であり、量産形状として適している。
図31に示す例は、第4実施形態のアンダーカット処理機構14の傾斜ピン90及びガイドレール92と基本的構成は同じであるが、スライドブロック262とガイドレール263とが円形の蟻溝264によって係合して摺動するように構成されている。本例のように、スライドブロック又はガイドレールの蟻溝の形状は、特定の形状に限定されるものではない。
図32に示す例は、第4実施形態のアンダーカット処理機構14の傾斜ピン90及びガイドレール92と基本的構成は同じであるが、2つのガイドレール92と、これに係合して摺動するスライドブロック266とで構成されている。本例のように、2以上のガイドレールとスライドブロックとが係合して摺動するように構成することも可能である。
図33(a)に示す例は、第1実施形態の成形用金型1の傾斜ピン41及びガイドレール44a、44bと基本的構成は同じであるが、一方のガイドレール268aのZ方向に直交する側面269がジグザグ状の波面に形成されている。また図33(b)に示す例は、一方のガイドレール270aのZ方向に直交する側面271が曲線状の波面に形成されている。図33(a)、図33(b)に示す例のように、ガイドレール270aの一部又は全部が波面状に形成されていてもよい。
以上、第1から第7実施形態の成形用金型1、7、アンダーカット処理機構11、12、13、14、15、16、17、図15から図33に示した傾斜ピンの摺動部(スライドブロック)及びガイド手段(ガイドレール)の形状の具体例を用いて、本発明のアンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品を説明したが、本発明のアンダーカット処理機構、成形用金型及び成形品は、上記実施形態及び具体例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で変形して使用することができる。例えば、コア21及び/又は可動側型板22に傾斜ピンのピン本体42を案内するガイドブッシュ(図示省略)が設けられていてもよい。
また本発明のアンダーカット処理機構において、各部材の側稜にR面取りやC面取り等が施されていてもよい。
また本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型に使用される部材の材質は、特定の材質に限定されるものではなく、公知のアンダーカット処理機構及び成形用金型に使用される部材の材質と同様のものを適宜用いればよい。ただし、スライドブロック、ガイドレール、スライドプレート、スライドレール、スライドベースの摺動面は、摺動性の良好な材質又は摺動性の良好な表面処理が施された材料を用いることが好ましい。なお各摺動面は、面当たりであるものに限定されるものではなく、線当たりや点当たりであってもよい。
また本発明のアンダーカット処理機構において、スライドプレート又はスライドレールは、スライドブロックに回転不能に連結されていてもよい。ただし、スライドブロック及びガイドレールに加わる荷重及び曲げモーメントを緩和する上では、回転自在に連結されていることが好ましい。また連結ピンは、せん断応力を分散する上では、スライドプレート又はスライドレールの摺動部の近くに配置されていることが好ましい。
また本発明のアンダーカット処理機構において、成形コア、傾斜ピン(ピン本体、スライドブロック)、スライドプレート又はスライドレールのうち、一部又は全部が一体的に形成されていてもよい。またガイドレールは、可動側型板及び/又は可動側取付板に一体的に形成されていてもよく、スライドベースはエジェクタプレートに一体的に形成されていてもよい。さらに言うと、スライドベースに代えて、エジェクタプレートにスライドプレート又はスライドレールを案内するガイド溝を形成してもよい。
また本発明のアンダーカット処理機構は、いわゆるルーズコアとしての用途に限定されるものではなく、例えば、いわゆるスライドコアやキャビティスライド等に適用することも可能である。
また本発明のアンダーカット処理機構は、上下に開閉する成形用金型への適用に限定されるものではなく、左右又は別の方向に開閉する成形用金型に適用することも可能である。なお本発明のアンダーカット処理機構を水平に近い角度で成形用金型に配置する場合には、重力方向に対しても十分な曲げ剛性を確保するように、ガイドレールの形状を決めることが好ましい。
本発明のアンダーカット処理機構は、ガイド手段(ガイドレール)の少なくとも一部が、摺動部(スライドブロック)における特定方向の曲げ剛性が大きい形状に形成される。特定方向とは、基本的には、摺動部における荷重及び曲げモーメントが集中すると想定される方向、例えば、成形コア及びスライドプレートの移動方向や重力方向等であるが、これに限定されるものではなく、構成に応じて適宜、曲げ剛性を大きくしたい所望の方向とすればよい。
また曲げ剛性は、断面二次モーメントに比例し、断面二次モーメントに対し、基本的に、断面における曲げ方向の幅(長さ)及び曲げモーメントの中心から断面重心までの曲げ方向に直交する方向の距離が大きく影響を及ぼすので、所望の特定方向の曲げ剛性を大きくする場合には、断面における該特定方向の幅(長さ)及び断面における曲げモーメントの中心から重心までの該特定方向に直交する方向の距離が大きくなるようにガイドレール(及びスライドブロック)の形状を決めればよい。
なお本発明のアンダーカット処理機構及び成形用金型において、傾斜ピンは、アンダーカット部を有する成形品の型抜き時に、成形用金型の型開き方向に対して傾斜した方向に摺動しアンダーカット部を抜く動作を行うために配置される、摺動部を有する傾斜したピンであり、例えば、アンギュラピン等のアンダーカット部を成形する成形用金型の固定側型板及び/又は可動側型板に取付けられ摺動する傾斜したピン全般を含み得る。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1、7 成形用金型
11、12、13、14、15、16、17 アンダーカット処理機構
40、123 成形コア
41、70、80、90、100、110、120 傾斜ピン
43、71、81、91、102、111、124、204 スライドブロック
212、214、218、223、227、232、235 スライドブロック
251、254、259、262、266 スライドブロック
44a、44b、82、92、201a、201b ガイドレール
206a、206b、208a、208b、210a、210b ガイドレール
216a、216b、220a、220b、225a、225b ガイドレール
228a、228b、233a、233b、237a、237b ガイドレール
241a、241b、243a、243b、246a、246b ガイドレール
247a、247b、248a、248b、249a、249b ガイドレール
257、263、268a、270a ガイドレール
53、207、211、238 ガイド溝
61 底面
62 側面
86、96 内周面
98a、98b、98c、98d、98e 側面
229 半円周面部
230 平面部
269、271 側面
P 成形品
P1 アンダーカット部

Claims (12)

  1. アンダーカット部を有する成形品を成形する成形用金型に取付けられ使用される、アンダーカット部を成形する成形コアを有するアンダーカット処理機構であって、
    成形品の型抜き時に、成形用金型の型開き方向に対して傾斜した方向に移動しアンダーカット部から前記成形コアを抜く傾斜ピンと、
    前記傾斜ピンの移動を案内するガイド手段と、
    を備え、
    前記傾斜ピンは、前記ガイド手段に接して摺動する摺動部を有し、
    前記ガイド手段は、少なくとも一部が前記傾斜ピンの移動方向を規制すべく、前記傾斜ピンの全ストロークに亘って前記摺動部に接する形状に形成されているとともに、少なくとも一部が前記摺動部における特定方向に対する曲げ剛性が大きい形状に形成されていることを特徴とするアンダーカット処理機構。
  2. 前記ガイド手段は、少なくとも一部が、円筒又は一部にスリットを有する円筒である場合と比べて前記摺動部における特定方向に対する曲げ剛性が大きい形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンダーカット処理機構。
  3. 前記ガイド手段は、外周面に1以上の平面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンダーカット処理機構。
  4. 前記ガイド手段は、外周面に1以上の波面を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  5. 前記ガイド手段は、外周面に1以上の曲面を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  6. 前記摺動部及び前記ガイド手段は、それぞれ、互いに接して摺動する、傾斜ピンの移動方向に対して平行な摺動面を有し、
    前記摺動面は、断面視において一部又は全部が直線であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  7. 前記摺動面は、断面視において一部又は全部が前記成形コアの移動方向に対して直交する及び/又は平行な直線であることを特徴とする請求項6に記載のアンダーカット処理機構。
  8. 前記ガイド手段は、前記摺動部と摺動する摺動面を有する複数の部材からなり、前記摺動部の少なくとも一部を挟んで互いに拘束されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  9. 前記傾斜ピンは、一端が前記成形コアに連結し、他端が前記摺動部に連結するピン本体を備え、
    前記ピン本体は、両端に、それぞれ互いに逆ネジの雄ネジ又は雌ネジを有していることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  10. 前記ガイド手段及び/又は前記摺動部は、蟻溝を有し、前記蟻溝を介して前記ガイド手段が前記摺動部を案内することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構を備えることを特徴とする成形用金型。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載のアンダーカット処理機構、又は請求項11に記載の成形用金型で成形された成形品。
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