JP2017193061A - 印版支持具及び印版収納システム - Google Patents

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勝也 林田
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勝也 林田
俊章 提嶋
Toshiaki Sageshima
俊章 提嶋
裕治 脇田
Yuji Wakita
裕治 脇田
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【課題】印版を吊り下げ状態にして収納する際の作業性を向上することができる印版支持具及び同支持具を用いた印版収納システムを提供する。【解決手段】印版収納システム11において印版12を吊り下げ状態にして収納する際に用いられる印版支持具17は、定形性を有する本体部31と、シート状の印版12を吊り下げ状態にして保持可能であり且つ本体部31に対して本体部31と一体的に移動可能に設けられた保持部33と、鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材であるパイプ16に対して鉛直方向の上側から掛止可能であり且つ本体部31に対して本体部31と一体的に移動可能に設けられた掛止部32と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばダンボール板等に対する印刷用の印版を吊り下げ状態で収納する際に用いる印版支持具及びその支持具を用いた印版収納システムに関する。
従来から、ダンボール板等の表面に文字や図形等の表示を印刷する際には、フィルム状のシート体の表面に印刷用の凸版が設けられた可撓性を有する印版を、印刷装置における印刷時に回転するロールに巻き付け、搬送されるダンボール板等の表面に対して回転するロール上の印版を接触させて所定の表示を印刷するようにしている。そして、そのような印刷に用いた印版は、インク等の印刷材で汚れた凸版が洗浄され、その後、収納ラックに収納されるが、一般に印版は可撓性を有しているため、従来の印版収納システムでは印版を吊り下げ状態で収納している。
すなわち、印版は、その矩形状をなすシート体における四辺のうち吊り下げ時に上辺となる一辺の部分にシート体よりも厚さのある長尺の縁材が取り付けられ、その縁材の部分が収納ラックに支持された収納筒と称される印版支持具によって保持されることにより、収納ラックに対して吊り下げ状態で収納される。なお、収納ラックには、このような印版を多数重なるように並べて吊り下げ状態に支持可能なパイプが、水平方向へ延びるように架設されている(特許文献1参照)。
特開2015−85670号公報
ところで、従来の印版収納システムで印版を収納ラックのパイプに対して吊り下げ状態に支持する印版支持具は、水平なパイプに対して同パイプと直交する方向に延びた状態で支持されるスリット付きの筒状部材(収納筒)で構成されている。そして、その筒状部材に対して印版を吊り下げ状態にして支持させる際には、その筒状部材における長さ方向の一端側の開口部から、印版の上端に取り付けられた縁材の長さ方向の端部を、シート体の端縁が筒状部材のスリットに差し入れられる位置状態にして筒状部材の内奥へと挿入する作業が行われる。
しかしながら、印版支持具である筒状部材の一端側の開口部に対して、人手により把持した印版における縁材の長さ方向の端部を位置合わせして挿入する作業は、印版が重量物でもあることから、作業者が非力である場合や、鉛直方向における筒状部材の高さ位置が作業者の肩の位置よりも高いような場合には、その作業に困難を伴うこともある。特に、筒状部材におけるスリットに対して印版におけるシート体の端縁を差し入れる作業は位置合わせが煩雑であった。そのため、従来から印版を吊り下げ状態にして収納する際の作業性の改善が望まれていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印版を吊り下げ状態にして収納する際の作業性を向上することができる印版支持具及び同支持具を用いた印版収納システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する印版支持具は、定形性を有する本体部と、シート状の印版を吊り下げ状態にして保持可能であり且つ前記本体部に対して当該本体部と一体的に移動可能に設けられた保持部と、鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材に対して鉛直方向の上側から掛止可能であり且つ前記本体部に対して当該本体部と一体的に移動可能に設けられた掛止部と、を備える。
この構成によれば、保持部により印版を吊り下げ状態にして保持しつつ、本体部を印版の収納場所に向けて移動させ、その収納場所において鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材に対して鉛直方向の上側から掛止部を掛け止めれば、煩雑な位置合わせ作業をすることなく、印版を容易に吊り下げ状態にして支持できる。
上記印版支持具において、前記掛止部は、前記被掛止部材に掛け止めた状態において鉛直方向及び前記被掛止部材が延びる方向の双方と交差する方向に向けて先端が延びる片持ち梁部を有していることが好ましい。
この構成によれば、印版の収納場所において被掛止部材における鉛直方向と交差する方向に延びる部分に対して掛止部が有する片持ち梁部の先端部分を仮置き状態にし、その後、片持ち梁部を被掛止部材に摺動させつつ本体部を移動させれば、被掛止部材に対して掛止部を容易に掛け止めできる。すなわち、印版及びその印版を吊り下げて保持する印版支持具の総重量を掛止作業の完了時まで人手により全て負担することなく、片持ち梁部の先端部分を被掛止部材に仮置き状態にして掛止作業を行うことで、その重量負担を軽減することができる。
上記印版支持具において、前記片持ち梁部は、前記掛止部を前記被掛止部材に掛け止めるときに鉛直方向の下側となる部分に、前記片持ち梁部の先端に向けて上り勾配となる斜状部が前記先端に連なるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、掛止部の片持ち梁部の先端部分を被掛止部材上に仮置き状態にするべく本体部を水平方向に移動させたとき、片持ち梁部の先端に連なる上り勾配の斜状部がガイド機能を発揮して、被掛止部材に対する片持ち梁部の仮置き作業を円滑にする。したがって、この点でも、印版を吊り下げ状態にして収納する際の作業性を向上できる。
上記印版支持具において、前記本体部は、前記掛止部を前記被掛止部材に掛け止めた状態において鉛直方向と交差する方向を長手方向とする形状をなし、前記掛止部は、前記本体部における長手方向の中央部に設けられると共に、前記保持部は、前記本体部における前記掛止部が設けられた位置を基準として長手方向の両側に対称となる位置にそれぞれ設けられていることが好ましい。
この構成によれば、掛止部を基準として対称となる位置に設けられた保持部により印版を安定的に吊り下げ状態に保持できると共に、本体部の長手方向の一端部を把持することにより離れた位置にある被掛止部材に対して掛止部を容易に掛け止めることができる。さらに、例えば保持部が複数対ある場合には大きさの異なる複数種類の印版を各保持部により吊り下げ状態にして保持することができる。
一方、上記課題を解決する印版収納システムは、上記構成の印版支持具と、前記印版の収納場所において鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材と、を備える。
この構成によれば、印版収納システムにおいて、上記印版支持具を用いることで、上記印版支持具において享受できる作用効果と同様の作用効果を享受できる。
上記印版収納システムにおいて、前記印版支持具の前記掛止部が掛け止められる前記被掛止部材の側方には、前記被掛止部材に前記掛止部が掛け止められた状態にある前記印版支持具における鉛直方向及び前記被掛止部材が延びる方向の双方と交差する方向に向けて先端が延びる片持ち梁部に対して鉛直方向の一方側から当接可能な当接部材が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、例えば印版が印版支持具により吊り下げられた状態において傾いてしまうような場合には、当接部材が印版支持具の掛止部における片持ち梁部に鉛直方向の一方側から当接するため、そのような印版の傾きを抑制することができる。
本発明によれば、印版を吊り下げ状態にして収納する際の作業性を向上することができる。
実施形態の印版収納システムの全体構成を概略的に示した平面図。 印版収納システムでの印版のメンテナンス作業状態を模式的に示す正面図。 図1における3−3線矢視の概略正面図。 印版を吊り下げ状態にして支持した印版支持具の正面図。 印版を吊り下げ状態にして支持した印版支持具の側面図。 印版支持具の掛止部の片持ち梁部をパイプに仮置きした状態を示す正面図。 印版支持具の掛止部をパイプに掛け止めた状態を示す正面図。 第1変形例の印版支持具の一部を示す正面図。 第2変形例の印版支持具の一部を示す正面図。 第3変形例の印版支持具の一部を示す正面図。
以下、印版収納システムの一実施形態を、同システムにおいて用いられる印版支持具と共に、図を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、印版収納システム11は、印版12を吊り下げ状態にして収納可能な複数台(図1では一例として14台図示)の収納ラック13と、印版12を収納ラック13に収納したり又はそこから取り出したりする際に作業者Mが位置する少なくとも1箇所(図1では一例として2箇所図示)の作業ステーション14とを有している。
図2及び図3に示すように、収納ラック13は、外形が縦長直方体状をなす枠体部15を有し、その枠体部15の枠内上部には鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材の一例である筒状のパイプ16が水平方向に延びるように架設されている。そして、このパイプ16に対して、多数枚(図3には15枚図示)の印版12が、印版支持具17を介して、パイプ16の軸方向へ重なるように吊り下げ状態で支持されている。
枠体部15の下部には複数(実際には4つ)の車輪18が設けられる一方、枠体部15の上部には一対のローラ19が設けられている。これらのローラ19は、印版収納システム11における二箇所の作業ステーション14の位置を巡る周回形状に設けられたガイドレール20に対して水平方向から転動可能に接触している。一方、車輪18は、印版収納システム11が設けられたフロアF上に平面視においてガイドレール20と相似形状をなすように設けられた走行レール21上を転動する。
したがって、収納ラック13は、図示しないスプロケット及びチェーン等を含むラック移動機構の駆動に伴いローラ19がガイドレール20に沿って転動すると共に車輪18が走行レール21上を転動すると、図1に一点鎖線で示す周回軌道を描くように移動する。そして、そうした複数の収納ラック13のうちで作業ステーション14と対向する位置に停止させた収納ラック13に対して作業者Mによる印版12の収納作業や取り出し作業が行われる。
なお、図2に示すように、作業ステーション14は、フロアF上に設置される所定高さの台座22と、その台座22上に作業者Mが上がるときに用いる階段23を有している。因みに、この場合における台座22の所定高さとは、その台座22上に立った作業者Mの頭部の高さが、収納ラック13における枠体部15の上端よりも少し高くなる程度の高さが好ましい。その理由は、台座22上に立った作業者Mの肩の位置が収納ラック13における枠体部15内の上部に架設されたパイプ16の高さ位置とほぼ同じになり、作業者Mによる印版12の収納作業や取り出し作業が行い易くなるからである。
次に、印版支持具17について説明する。
図2及び図3に示すように、印版支持具17は、例えば金属や樹脂等で長尺の帯板状に成形された定形性を有する本体部31と、収納ラック13のパイプ16に掛止可能な形状を有して本体部31に設けられた掛止部32と、印版12を吊り下げ状態にして保持可能な形態を有して本体部31に設けられた保持部33とを備えている。掛止部32は、本体部31における長手方向の中央部に設けられると共に、保持部33は、本体部31における掛止部32が設けられた中央位置を基準として長手方向の両側で対称となる位置に対をなすように設けられている。そのため、印版支持具17は、掛止部32を収納ラック13のパイプ16に掛け止めた状態において、本体部31が鉛直方向と交差する方向である水平方向を長手方向とする形状を有することになり、その本体部31の長手方向の中央位置を挟んで対称となる位置に各々設けられた保持部33により印版12をバランスよく吊り下げ状態に支持できる。
図4及び図5に示すように、印版12は、可撓性を有する矩形状のフィルム等からなるシート体34を有し、そのシート体34の表面には印刷用の凸版(図4では一例として「A」「B」「C」の文字)35が設けられている。また、シート体34における四辺のうち吊り下げられたときに上辺となる一辺の部分にはシート体34よりは厚さのある長尺帯板状をなす縁材36が取り付けられている。なお、縁材36の長さは、シート体34の幅寸法(吊り下げられた状態での水平方向の寸法)とほぼ同じであり、印版支持具17における本体部31の長さよりは若干長い。
また、印版12における縁材36の長手方向の両端部には一対の孔37が形成されると共に、印版支持具17における本体部31の長手方向の両端部には縁材36に形成された一対の孔37と同じ間隔をおいた一対の孔38が形成されている。そして、これらの印版支持具17の本体部31に形成された孔38と印版12の縁材36に形成された孔37に対して、印版支持具17において保持部33を構成する側面視略S字状のフック部材39の上端部及び下端部がそれぞれ挿通されている。
なお、フック部材39における下端部のフック形状は、縁材36の孔37に挿通された部分から縁材36の表裏両面側に露出して各々上方へ延びる部分同士が互いに平行となるように形成されている。そのため、フック部材39の下端部のフック形状が外側方へ丸みを帯びて膨らんだ形状の場合とは異なり、印版12をパイプ16の軸方向へ重なるようにして吊り下げた場合でも、隣り合う印版支持具17における保持部33のフック部材39同士が絡まってしまう虞を低減できる。
また、図4に示すように、印版支持具17の本体部31には、両端部に形成された一対の孔38の間隔よりも短い間隔をおいて対称をなす更に一対の孔38が形成されている。これらの内側の一対の孔38は、図4に実線で示す印版12よりも幅が小さい図4に二点鎖線で示す幅狭の印版12aを吊り下げる際に、その印版12aにおける縁材36の両端部に形成された一対の孔37と上下方向で各々対応した位置状態となり、これらの孔38及び孔37に対してフック部材39の上端部及び下端部がそれぞれ挿通される。つまり、印版支持具17の本体部31には、対をなす孔38同士の間隔が異なる複数対の孔38が形成されていることから、大きさ(幅)が異なる複数種類の印版12,12aの吊り下げに一つの印版支持具17を兼用して使用できる。
また、図4に示すように、印版支持具17の掛止部32は、被掛止部材として機能するパイプ16に水平方向への移動を抑制された状態で係合可能な係合凹部40が形成されたフック部41と、そのフック部41から鉛直方向及びパイプ16が延びる方向の双方と交差する方向(例えば、水平方向)に向けて先端が延びる片持ち梁部42とを有している。係合凹部40は、その内面が下向き半凹円弧面状をなし、フック部41は、その外形状が係合凹部40の内面形状に沿うフック形状をなしている。また、片持ち梁部42における掛止部32をパイプ16に掛け止めるときに鉛直方向の下側となる部分には、その片持ち梁部42の先端に向けて上り勾配となる斜状部43が片持ち梁部42の先端に連なるように形成されている。
さらに、印版12が印版支持具17を用いて収納される収納ラック13の枠体部15において被掛止部材であるパイプ16の側方となる位置、すなわち、パイプ16に掛け止められた状態にある掛止部32のフック部41から片持ち梁部42の先端が延びる方向側の位置には、その片持ち梁部42に対して当接可能な当接部材44が設けられている。この当接部材44は、パイプ16と平行な方向(水平方向)に延びる部分を有する屈曲部材であり、印版支持具17における掛止部32がパイプ16を回動中心にして片持ち梁部42の先端を図4において時計方向に傾けるように回動したとき、その片持ち梁部42に鉛直方向の下側から当接することにより、それ以上の回動を抑制する。
そこで次に、上記の印版支持具17を用いて印版12を印版収納システム11における収納ラック13に収納したり、その収納ラック13から取り出したりする際の作用について以下説明する。なお、説明の前提として、印版12は、印版支持具17における本体部31の孔38に上端部を挿通されたフック部材39(保持部32)の下端部が印版12における縁材36の孔37に挿通された状態、すなわち印版支持具17と一体的に移動可能な状態にあるものとする。
さて、そのような状態にある印版12を印版収納システム11の収納ラック13に収納する際には、図2に示すように、作業ステーション14の台座22上に立った作業者Mが印版支持具17の一部を把持し、印版12と印版支持具17とを一体的に収納ラック13側へ移動させて、掛止部32を収納ラック13内のパイプ16に掛け止める。この場合、印版支持具17の本体部31は長尺で定形性を有しているため、作業者Mは、その本体部31の長手方向の一端部(すなわち、図2の場合は左端部であって、掛止部32の片持ち梁部42の先端が延びる方向とは反対側の端部)を把持する。そして、保持部33により印版12を吊り下げ状態に保持した印版支持具17を、収納ラック13の外側方(図2の場合は左外側方)から、掛止部32の片持ち梁部42が収納ラック13内のパイプ16上に仮置きされるように、収納ラック13に対する収納方向(図2の場合は右方向)に移動させる。
すると、図6に示すように、まず掛止部32における片持ち梁部42の先端部がパイプ16上に仮置きされた状態になる。このとき、掛止部32の片持ち梁部42は、その先端に連なるように下面側に形成された上り勾配の斜状部43がパイプ16に先ず乗り上げてガイド機能を発揮するため、パイプ16に片持ち梁部42の先端が衝突することが抑制される。そして、そのように片持ち梁部42の先端部がパイプ16上に仮置きされる結果、印版12及びそれを吊り下げた状態にある印版支持具17の総重量は、印版支持具17の本体部31を手で把持している作業者Mではなく、片持ち梁部42が仮置きされたパイプ16により負担される。そして、その状態から更に作業者Mが印版支持具17の本体部31を図6に白抜き矢印で示す収納方向に移動させると、パイプ16上を片持ち梁部42の斜状部43が収納方向に摺動し、その後、斜状部43よりも片持ち梁部42の基端側部分がパイプ16上を収納方向に摺動するようになる。
すると、図7に示すように、掛止部32におけるフック部41がパイプ16の上方位置まで移動し、その位置で作業者Mが印版支持具17の本体部31を重力に従い下方へ移動させると、パイプ16に対してフック部41の係合凹部40が上方から係合し、印版支持具17は掛止部32がパイプ16に掛け止められた状態になる。このように本体部31と一体的に移動する保持部33(フック部材39)によって印版12を吊り下げた状態で、その本体部31と一体的に移動する掛止部32を収納ラック13のパイプ16に鉛直方向の上側から掛け止めると、収納ラック13に対する印版12の収納作業が完了する。
そして印版支持具17は、そのように掛止部32をパイプ16に掛け止めた状態では、パイプ16における凸円弧面状の上半分外周面に対して、フック部41における係合凹部40の下向き半凹円弧面状の内面が上方から面接触して係合しているため、掛止部32は水平方向(すなわち、収納方向及びそれと反対の取り出し方向)への移動が抑制される。その結果、収納ラック13のパイプ16から印版支持具17の掛止部32が外れることが抑制され、吊り下げ状態に収納されている印版12は印版支持具17に収納方向又は取り出し方向から衝撃が加わった場合にも、その衝撃により掛止状態が外れて落下することが抑制される。
また、収納ラック13は、ガイドレール20及び走行レール21に沿う周回軌道を描くように移動可能であるが、作業ステーション14の前を通過するときには旋回するように移動するため、その旋回時に、印版支持具17を介してパイプ16に吊り下げられた状態にある印版12は下端部が外側方へ揺動しようとする。そして、そのように印版12の下端部が外側方へ揺動した場合には、印版収納システム11の周りに位置する他の機構等に印版12を衝突させてしまう虞がある。
この点、本実施形態では、そのように収納ラック13が旋回するように移動した場合において、印版12が下端部を外側方へ揺動させようとしても、掛止部32における片持ち梁部42が当接部材44における水平方向に延びる部分に対して鉛直方向の下側から当接して揺動を規制するため、そのような揺動によって印版12が傾くことが抑制される。
上記の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)保持部33により印版12を吊り下げ状態にして保持しつつ、本体部31を印版12の収納ラック13側に移動させ、その収納ラック13において水平方向に延びるパイプ16に対して鉛直方向の上側から掛止部32を掛け止めれば、煩雑な位置合わせ作業をすることなく、印版12を容易に吊り下げ状態に支持することができる。
(2)収納ラック13において水平方向に延びる被掛止部材であるパイプ16に対して掛止部32が有する片持ち梁部42の先端部分を仮置き状態にし、その後、片持ち梁部42をパイプ16に摺動させつつ本体部31を収納方向に移動させれば、パイプ16に対して掛止部32を容易に掛け止めできる。すなわち、印版12及びその印版12を吊り下げて保持する印版支持具17の総重量を、掛止作業の完了時まで人手により全て負担することなく、片持ち梁部42の先端部分をパイプ16に仮置き状態にして掛止作業を行うことで、その重量負担を軽減することができる。
(3)掛止部32の片持ち梁部42の先端部分を被掛止部材であるパイプ16上に仮置き状態にするべく本体部31を水平方向に移動させたとき、片持ち梁部42の先端に連なる上り勾配の斜状部43がガイド機能を発揮して、パイプ16に対する片持ち梁部42の仮置き作業を円滑にする。したがって、この点でも、印版12を吊り下げ状態にして収納する際の作業性を向上できる。
(4)長尺の本体部31において中央の掛止部32を基準として対称となる位置に設けられた保持部33により印版12を安定的に吊り下げ状態に保持できると共に、本体部31の長手方向の一端部を把持することにより、離れた位置にあるパイプ16に対しても掛止部32を容易に掛け止めることができる。
(5)さらに、長尺の本体部31には、対をなす孔38同士の間隔が異なる複数対の孔38が形成されているので、大きさ(幅)の異なる複数種類の印版12をそれぞれ吊り下げ状態にして保持するときに、一種類の印版支持具17を兼用して使用することができる。
(6)例えば印版12が印版支持具17により吊り下げられた状態において傾いてしまうような場合には、当接部材44が印版支持具17の掛止部32における片持ち梁部42に鉛直方向の下側から当接するため、そのような印版12の傾きを抑制できる。
なお、上記の実施形態は以下のように変更してもよい。
・図8に示すように、印版支持具17の掛止部32は、フック部41の外形状がフック形状ではなくて直角に屈曲する形状であってもよい。この場合にも、そのフック部41には内面が下向き半凹円弧面状をなす係合凹部40が形成されると共に、そのフック部41から片持ち梁部42が水平方向に延びるように形成されているため、印版12の収納作業を容易に行うことができる。
・図9に示すように、印版支持具17の掛止部32は、フック部41の外形状がフック形状ではなくて鋭角に屈曲する形状であってもよい。この場合、そのフック部41の内側には鋭角状に交差する2つの面で係合凹部40が形成されると共に、そのフック部41から片持ち梁部42が収納方向へ前下がりに延びるように形成されているため、印版12の収納作業を容易に行うことができる。
・図10に示すように、印版支持具17の掛止部32は、フック部41から水平方向に延びる片持ち梁部42が形成されていない構成でもよい。この場合にも、フック部41には内面が下向き半凹円弧面状をなす係合凹部40が形成されているため、パイプ16に掛止部32を掛け止めることにより、印版12の収納作業を容易に行うことができる。
・当接部材44は、印版12が傾きそうになったとき、その当接部材44における水平方向に延びる部分が掛止部32の片持ち梁部42に対して鉛直方向の下側からでなく、その反対の上側から当接することで、印版12の傾きを抑制する構成であってもよい。
・当接部材44は、水平方向に延びる部分を有する部材であれば、帯板状の部材に限らず、棒状の部材でもよく、又はワイヤーなどの線材であってもよい。
・印版支持具17の掛止部32が掛け止められる被掛止部材は、筒状のパイプ16に限らず、中実の棒材やワイヤーなどの線材でもよい。また、鉛直方向と交差する方向(水平方向)に延びる部分を有していれば、その全体が直状でなくてもよい。
・印版支持具17における保持部33は、フック部材39による以外に例えばクリップなどで構成されてもよい。また、本体部31から鉛直方向と交差する方向へ突設したピン部等に印版12の縁材36に形成された孔37を挿通させるようにして、そのようなピン部により保持部33を構成してもよい。
・印版支持具17において本体部31の中央から両側で対称となる位置に対をなすように設けられる保持部33は3対以上であってもよい。さらに、本体部31と一体的に移動可能であるならば、保持部33は対をなすことなく複数箇所に設けられる構成であってもよい。
・印版支持具17における本体部31は、定形性を有するならば、長尺の帯板状以外の形状であればよい。但し、本体部31において作業者Mが把持する端部が掛止部32から離れた位置まで延びていることが好ましい。
・印版支持具17の掛止部32における片持ち梁部42は、その先端下側の斜状部43が直線的な上り勾配ではなく曲線的な上り勾配の構成であってもよい。または、片持ち梁部42の先端が凸球面状をなす構成であってもよい。
11…印版収納システム、12,12a…印版、16…パイプ(被掛止部材)、17…印版支持具、31…本体部、32…掛止部、33…保持部、39…フック部材、42…片持ち梁部、43…斜状部、44…当接部材。

Claims (6)

  1. 定形性を有する本体部と、
    シート状の印版を吊り下げ状態にして保持可能であり且つ前記本体部に対して当該本体部と一体的に移動可能に設けられた保持部と、
    鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材に対して鉛直方向の上側から掛止可能であり且つ前記本体部に対して当該本体部と一体的に移動可能に設けられた掛止部と、
    を備えることを特徴とする印版支持具。
  2. 前記掛止部は、前記被掛止部材に掛け止めた状態において鉛直方向及び前記被掛止部材が延びる方向の双方と交差する方向に向けて先端が延びる片持ち梁部を有していることを特徴とする請求項1に記載の印版支持具。
  3. 前記片持ち梁部は、前記掛止部を前記被掛止部材に掛け止めるときに鉛直方向の下側となる部分に、前記片持ち梁部の先端に向けて上り勾配となる斜状部が前記先端に連なるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の印版支持具。
  4. 前記本体部は、前記掛止部を前記被掛止部材に掛け止めた状態において鉛直方向と交差する方向を長手方向とする形状をなし、前記掛止部は、前記本体部における長手方向の中央部に設けられると共に、前記保持部は、前記本体部における前記掛止部が設けられた位置を基準として長手方向の両側に対称となる位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の印版支持具。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の印版支持具と、
    前記印版の収納場所で鉛直方向と交差する方向に延びる部分を有する被掛止部材と、
    を備えることを特徴とする印版収納システム。
  6. 前記印版支持具の前記掛止部が掛け止められる前記被掛止部材の側方には、前記被掛止部材に前記掛止部が掛け止められた状態にある前記印版支持具における鉛直方向及び前記被掛止部材が延びる方向の双方と交差する方向に向けて先端が延びる片持ち梁部に対して鉛直方向の一方側から当接可能な当接部材が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の印版収納システム。
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