JP2017192929A - 水質改善装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】底層水域に導かれる水にエアーを混合することにより酸素含有量の多い水が底層水域に導かれて酸欠環境の大幅な改善が可能となるようにした水質改善装置を提供すること。【解決手段】タンク内に表層波7を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた表層波取込タンク8と、取込タンク8の高さを調節する高さ調節手段20と、一端上部が取込タンク8側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口37を備える下降流案内管32と、表層波取込口12を表層波7の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に固定化する係留手段47とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にした水質改善装置であって、取込タンク8内から下降流案内管32の放流口37に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置50が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、水質改善装置に関する。
都市部の湖沼や河川などから流れ出る水を受け入れる内海の海底水域(深さ15〜20m)では、気温が高くなる夏場において、貧酸素水塊が発生した酸欠状態となる。都市の生活排水は窒素やリンなどを含んだものとして河川を通じて内海へと流れ込んで富栄養化した状況を生み、さらにその状況下で水温上昇により大量に発生する植物プランクトンが死骸となって落ちた際それを細菌が分解するときに海底水域の酸素を消費することによって酸欠状態が起こるとされている。酸欠状態になれば、海底に住む貝などが呼吸できなくなって死に、藻類も消えて魚が居なくなり、さらに貧酸素水塊に含まれる硫化物によって青潮が発生し、海面に浮上した硫化物が沿岸の建造物の劣化を促進し、また海底に堆積したヘドロが有害物質の発生源になってしまうなど多くの被害例が挙げられる。夏場は太陽に温められた表層と冷たい底層の海水が混ざりにくくなることも背景にあり、このような酸欠状態になりやすいとされる。
そうした酸欠状態を解消する一つの方法として、特許文献1に示されたものがある。
特許第4767704号
前記特許文献1に開示された発明は、フロートと、該フロートをテンドンを介して位置固定するアンカーと、該アンカーによって水中に位置固定されるとともに前記フロートのウインチで上下方向に移動自在にされる筒状の装置本体と、該装置本体内に設置されて該装置本体の上部の吸込口から水を吸い込むとともに、この吸い込んだ水を該装置本体の下部の放出口から窪地内の底層に若しくはフェンスで囲んだ閉鎖域内の底層に放出する吸引放出手段と、前記フロートに設けられて前記ウインチの上下動を制御する制御装置と、該制御装置に電気的に接続され前記フロート若しくは前記吸引口に設けられるとともに成層化された海域や閉鎖域における水の密度の鉛直分布を測定する超音波音速計とからなり、前記制御装置には海水の密度の鉛直分布に基づいて、[式1]より窪地内またはフェンスで囲んだ閉鎖域内において循環流が形成される最適深度−hを決定するアルゴリズムが組み込まれており、前記装置本体の吸込口の位置を上下方向に移動させて前記最適深度−hになるようにウインチを制御することを特徴とする水質改善装置である。
この水質改善装置は、吸込放出手段として水中モーターとインペラを装備して海水を循環させる方式であるため、遠隔からの給電設備を構成する必要があるだけでなく、駆動のための電力も必要とするため運転コストが多大に掛ってしまいこの種水質改善用の装置としては好ましくない。
そうしたことに鑑み、本出願人は、例えば、特願2015−149019において給電設備および電力を全く使うことなく自然に発生する波動エネルギーを利用して発生させた下降流を貧酸素塊を通じて放出させ上昇流とすることにより酸欠状態を解消するようにした水質改善装置を提案した。
その装置は、溶存酸素濃度が高い表層水域と溶存酸素濃度が低く酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の海洋領域を対象にして装置上部が浮上設置される一方装置下部が表層から取り込まれた溶存酸素濃度の高い海水を放流のため底層水域へと誘導するように構成された水質改善装置であって、縦筒型でその外周に表層波取込口が開けられるとともに下部には下向きに連通状をなして伸びるタンクパイプを備えた装置上部の要部である表層波取込タンクと、前記表層波取込口の開口下縁の高さを表層波の取込みを可能とすべく調節可能とする高さ調節手段と、表層波取込口の開口下縁高さに基部を対応させるべく表層波取込タンク外周における表層波の押し寄せる方向である前向きに下がりスロープ状に張り出して設けられた表層波掬いガイドと、上部が前記タンクパイプ側に連通して接続される一方下部が下向きに長く伸びた管とされ管下端には底層水域に向けて表層波取込タンク内からの取込水を放出すべく放流口を開口した装置下部である下降流案内管とを備えているものである。
しかし、この装置は、酸素を含む表層波を取り込んで底層水域に導くもので水質改善には有効なものであるが、表層波には酸素含有量が僅かの場合も多くあり、そうした表層波を底層水域に導いても酸欠状態の有効に解決することができないことがある。
本発明は、こうした問題を解決しようとするものであり、底層水域に導かれる水にエアーを混合することにより酸素含有量の多い水が底層水域に導かれて酸欠環境の大幅な改善が可能となるようにした水質改善装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みをとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、エアー供給装置は、表層波取込タンク内から下降流案内管内に至る流路上に臨む負圧吸引型のエアーノズルを含むものとされている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、エアー供給装置はポンピング型とされ、表層波に応じて往復運動をする応動部材と、この応動部材の動きにより加圧エアーを発生させるエアーポンプと、エアーポンプによる加圧エアーを表層波取込タンク内から下降流案内管内に至る流路内に導くエアー供給パイプとを備えている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のものにおいて、応動部材は、表層波の上下運動に応じて上下するフロート型の波動アクチュエーターとされ、この波動アクチュエーターの動きを表層波取込タンクに軸支されたアームを介してエアーポンプに伝えるようにされている。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のものにおいて、応動部材は、逆止弁とされ、この逆止弁の動きをエアーポンプに伝えるようにされている。
請求項6に記載の発明は、内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みをとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置が設けられ、エアー供給装置の一つとして、表層波取込タンクが表層波の波動に応じて揺動し得る手段が構成されるとともに、エアー供給装置の他の構成として、表層波取込タンクの揺動に応じて前後往復揺動運動やすりこぎ運動などを含む波動追従揺動をする揺動アームと、この揺動アームの運動により加圧エアーを発生するエアーポンプとを備え、発生した加圧エアーを表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る間に導入可能に構成されている。
上述したように請求項1に記載の発明は、内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みをとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置が設けられていることを特徴とするので、底層水域に導かれる水にエアーを混合することにより酸素含有量の多い水が底層水域に導かれて酸欠環境の大幅な改善が可能になるようにした水質改善装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である水質改善装置を図2のI−I線に対応して示す縦断面図。 図1のII方向からの矢視図。 図1のIII−III線に添う横断面図。 水質改善装置の他の実施形態を示す横断面図。 他の実施形態を図6のV−V線に対応して示す水質改善装置の縦断面図。 図5のVI方向からみた矢視図。 他の実施形態を図8のVII−VII線に対応して示す水質改善装置の縦断面図。 図7のVIII−VIII線断面図。 他の実施形態を表層波取込口を通る面で横断する装置横断面図。 図7のS部拡大断面図。 他の実施形態を図12のXI−XI線に対応して示す水質改善装置の横断面図。 図11のXII−XII線に対応して示す縦断面図。 他の実施形態を示す縦断面図。 他の実施形態を図15のXIV−XIV線に対応して示す水質改善装置の平面図。 図14のXV−XV線断面図。 エアー供給装置のエアーポンプの作動状態を示す回路図。 エアー供給装置のエアーポンプの作動状態を示す回路図。 他の実施形態を示す断面図。 他の実施形態を示す模式正面図。 他の実施形態を示す模式斜視図。
以下、本発明である水質改善装置の一実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。
図1において1…は海洋の一部である内海で、そこには都市部を経由してきた河川水が流れ込んで、上記のように表層水域2は溶存酸素濃度が高く底層水域4は溶存酸素濃度が低い酸欠状態とされて酸素の補給が必要な状況になっている。これら表層水域2・中層水域3・底層水域4は成層化されて中層水域3より下側の底層水域4を含む水域は窪地状をなしている。窪地状でない開放状水域であっても水質改善の対象に含まれる。5は窪地の海底である。表層水域2には沖合からの表層波7が矢印A方向に進行してきている。海底5の水深はここでは20m前後とされており、酸欠状態は水深15〜20mの場合にその底層水域4において発生する。尚、表層水域2は溶存酸素濃度が高いと説明したが条件によっては想定する程高く得られない場合もある。
水質改善装置は、金属や樹脂などを目的に応じて用いることで作製されるが、こうした海洋領域を対象として装置上部が浮上設置されて表層波7を取り込むようにされる一方装置下部が底層水域4へと放流のため長く垂下した形で臨むようにして設置されている。
水質改善装置は、装置上部として表層波取込タンク8を備える。タンク8は、上からみて正八角形(四角形・六角形・十二角形などでもよい)の角筒型をしてその筒中心軸を縦(垂直)向きにして設けられるとともに、その上面は作業台9とされてその周りには乗降口を残すようにして安全手摺11が設けられている。この手摺11は強度のある周枠体で、自力移動式などの海上クレーン(図示省略)から降ろされるワイヤーフックに吊り掛けられて装置全体を吊り上げて陸上から海上移送したり水質改善のため図示した目的海上に移動後に降ろして図1のような浮上設置状態にしたり陸上に戻したりすることができるようになっている。
内部が取込空間とされた表層波取込タンク8の八角形の各面には、図1のように、中段に横桟を残した形で上下2段に分かれた矩形の表層波取込口(表層波取込手段の一つ)12,12が配置され、この表層波取込口12,12の内周側上下には、樹脂などによる軽量質の逆止弁14,14がヒンジによりぶら下げ支持されている。図2の矢印Aである表層波7に対応する3つの逆止弁14は図1のように表層波7により内向きに開いて海水を表層波取込口12を通じて取り込むようにするが、それ以外の逆止弁14は図1の右部分に示すように閉じたままになるので、取り込まれた海水を次々と内部貯留するようにする。尚、逆止弁14は、上下1枚ものの背の高い板弁にしておくと波が低くても高くても重くて開閉作動しにくいものになるが、この実施形態のように上下に分けておくことで特に低い波のときも高い波のときも開閉作動が軽快に行われて確実に海水を取り込み得るようになる。タンク8には、その内部空間(取込空間)の空気を抜くための空気抜き孔9aが形成されている。
表層波取込タンク8の下部は円錐コーン状に形成されていて、タンク8内に取り込まれた海水17がタンク下部中央に下向きに突設した円筒状タンクパイプ18の方向へ流れ込みやすくしてある。表層波取込タンク8の下部コーン部の外底面にはフロート(高さ調節手段の一つ)20が脱着可能に取り付けられている。このフロート20は、周方向に分割型で個別的に脱着可能とすることで浮力を段階的に増減調節できるようになっている。この増減調節作業は海上クレーンによる装置の吊上げにより行える。フロート20には、タンク8上から操作可能な開閉弁を備えておいてその操作により海水を取り入れて浮上高さを下げたりあるいは海水を抜き空気導入することにより浮上高さを上げたりすることができるようにしてもよい(図7の給水口部75および排水口部76を参照)。
表層波取込タンク8の外周8か所には、金属あるいは樹脂製の表層波掬いガイド22が設けられている。この表層波掬いガイド22は、図3に示すように、基部が表層波取込口12と略同じ幅をもち前方が外方へ幅広状とされたやや湾曲状のスロープ板でなり、その基部が図1のように表層波取込口12の下端縁に略対応して表層波7の少し水中内に位置するような高さとされる一方前方側は表層波7の進行してくる側に下がり傾斜して表層波7の数10cm〜1m程度水中に深く位置するようにしてある。表層波掬いガイド22は、その基部に垂下した案内板23を備えていて、表層波取込タンク8の外周面に取り付けた左右一対のガイドレールに案内板23を添わせて昇降できるようにしてあるとともに、作業台9上でネジ調整具25を回し昇降ロッド26を上下調節することにより表層波取込口12の下端縁高さに表層波掬いガイド22の基部高さを合致させ得るようになっている。場合によって、表層波掬いガイド22を独自に表層波取込口12の下端縁よりも下げたりあるいは引上げたりすることができることは勿論である。28は波寄せ板で、タンク中心から放射状をなす線上に対応して表層波掬いガイド22の両側に立ち上がるようにして設けられている。両波寄せ板28は、表層波掬いガイド22上に添ってせり上がってくる表層波7をさらに横サイドから幅寄せしながら波を盛り上げるようにするとともに速度も速くなるように制御する板となっている。作業台9上には、作業台9の中心点に対してバランスの良い同心状となるようにして調整ウエイト(高さ調節手段の一つ)を設置して止着具によって挿脱可能に重ね止めできるようにすることもある。
タンクパイプ18の底部には、表層波7の進行方向を基準とすればその前後に対応するようにして一対(4本でもよい)の分岐パイプ30が突設されている。各分岐パイプ30には、海水と同程度の比重でなるフレキシブル樹脂タイプの下降流案内管32がその上端において挿し込まれて取付環35で固定されている。各下降流案内管32は、その下端がタンク8の中心下方位置を中心に前後方向に股広がり状で弓なり状になるように形成されている。その形は、図1にも示すように、直径が1〜3mの軽量樹脂パイプ製サポート33により規定され、このサポート33は、各下降流案内管32の略中段高さ周りに装着された取付環35の内側突片に通されて固定されることで下降流案内管32の下端をぶら下がって広がる自然状態に規定する。下降流案内管32の下端には放流口37が形成されて下降流案内管32からの流れを海底5に対し大きな角度で放出するのでなくできるだけ小さく寝かせた角度をもって放出するようにしてある。
40は海底への定着体である中央ライン上の下部ウエイト(係留手段)で、装置中心を通るリンクチェーン等の中央アンカー線条(係留手段)41の下端に取り付けられ、中央アンカー線条41は、作業台9上のウインチ(係留手段)42により巻き上げと繰り出しが可能になっている。中央アンカー線条41の上部は、作業台9の空気抜き9aからタンク8の下端に取り付けられた上部通しパイプ44内を通り、中段やや下側はサポート33の通しリング33aに通されて上下動が安定して案内されるようになっている。下降流案内管32の外周には複数個の取付環35…が取り付けられていて、その通し環35aにリンク状の周位アンカー線条(係留手段)46が通されているとともにその先端には周位アンカー本体(離脱可能な係留錨)(係留手段)47が取り付けられている。
周位アンカー線条46は、図1の破線のように作業台9上あるいは近接可能な作業船側から昇降調節可能とされている。したがって、図1のような設置状態にするには、図示する閉鎖性水域である設置目的海域に入る前に近くの岸壁近くで図1の装置全体をクレーン船で吊り上げた状態とし、その際、2本の周位アンカー線条46、46を下向きに十分伸ばして周位アンカー本体47,47をそれぞれ作業台9上に載せた状態にしておくものとする。そして、装置を吊り上げたままの状態でクレーン船を目的海域まで進めて図1のように装置全体を下降させる。その際、図示の左の表層波取込口12が表層波7の進行してくる方向に向くようにしておくとともに、表層波7の進行してくる側の(図示左側)の周位アンカー本体47のみを海域に投入する。その際の様子は、図1に矢印Xのように示すことができる。
落とされた周位アンカー本体47に対して作業台9上あるいはクレーン船から周位アンカー線条46の一方(図1の左側)を図示しない左側用のウインチで引き上げることで図示実線のような海底5に対する係留状態となる。相前後して下部ウエイト40も降ろして装置の位置決めをするようにする。そのあと、他方の周位アンカー本体47を降ろして周位アンカー線条(図1の右側)46を右側用ウインチで引き上げるようにすると本体47が係留状態になって、結局、表層波7の進行方向を基準にして他方の周位アンカー本体47が進行側に対応するように投入し係留されることで装置が図1の向きとなるようにセッティングが完了する。そのあと、表層波7を表層波取込口12が飲み込み得るように表層波掬いガイド22を高さ調節すれば表層波7は表層波掬いガイド22に添って掬い上げられて低い波であっても波高状になって逆止弁14を開きながら表層波取込口12を通じてタンク8内に取り込まれることになる。表層波取込タンク8や下降流案内管32などを含む装置全体は、下部ウエイト40、周位アンカー本体47,47の作用する中、表層波7の押し寄せる中で殆ど揺れることなく静止状態を保つ。表層波取込タンク8内に表層水域2の海水が逆止弁14の作用する中で繰り返し呑み込まれて溜まってゆき、外部海面との水頭差が常に発生する状態になることにより矢印Bのように下降流案内管32,32を通じて誘導されて放流口37を通じて矢印Cのように底層水域4へと放流されることで酸欠状態が解消されてゆく。
尚、前記下降流案内管32は、分岐パイプ30を長くしておくことで上下に長さ調節が可能である。
ここで、前記タンク8内から各下降流案内管32内に至る経路においてエアー供給装置50が構成されている。ここでは、分岐パイプ30の内部に絞り51が形成され、その中央に先端が臨むようにして分岐パイプ30に負圧吸引型エアー供給パイプ52が設けられており、このパイプ52からは、矢印Bのように下降流が発生していることから負圧でエアーが吸引されることとなり、そのエアーが海水に混合しながら放流口37から底層水域4へと放出されることになり、その結果、酸素含有濃度の高い海水が拡散して酸欠が解消されることになる。前記下降流で負圧を発生させエアーを引き出すようにすることがエアー発生手段であり同時に供給手段でもある。
尚、装置の前後(図1の左右)の下降流案内管32,32および下部ウエイト40・中央アンカー線条41の組み合わせは、例えば、前側(左側)の下降流案内管32のみとしたり、あるいは前側(左側)の下降流案内管32及び下部ウエイト40の組み合わせで後側(右側)の下降流案内管32を省略したものにしても図1のようなタンクの向きにすることができる。図4に示すように、表層波取込口12はタンク8の1個所のみあるいは前後に設けたものにしてもよい。
下降流案内管32は、図1の右欄に示すように、分割式にしてフランジ接合型にすることができる。
図5および図6は他の実施形態を示す。図1ないし図3に示す実施形態と同様な構成部分については同じ符号を付して説明に代える。
この水質改善装置は、表層波7の取込みを積極的なものにするとともにエアー供給装置も積極的にエアーを発生供給可能なものにしたものである。
表層波取込タンク8の表層波取込口12に対応する前側には、表層波取込口12の開口下縁高さに基部を対応させるべく表層波取込タンク8外周における表層波7の押し寄せる方向Aである前向きに下がりスロープ状に張り出す表層波掬いガイド55がヒンジ56を介して上下運動可能に設けられ、この表層波掬いガイド55は、その前方に設けられた表層波7で上下応動可能な波動アクチュエーター(応動部材)58とともに上下運動をして表層波7を順次表層波取込口12を通じて表層波取込タンク8内に取込可能とされるとともにエアー供給装置60の発生手段であるシリンダ型エアーポンプ61を連動可能とされている。
波動アクチュエーター58は図6のように左右に配された円筒状のフロートで形成され、タンク8の両脇に回転軸63を介して支持された左右一対のアーム64,64を介してその先端に取り付けられている。両アーム64,64間を介して表層波掬いガイド55を応動させるためのガイド吊材65が設けられている。両アーム64は、タンク8の両側に備えたエアーポンプ61を上下連動させるようにロッドに連結されている。66は入側逆止弁、67は出側逆止弁であり、エアーポンプ61の出側は、エアー供給パイプ68に接続されて下降流案内管32内に強制的に加圧エアーを混合させ得るようになっている。70は吊りアンカー、71は表層波取込口12を表層波Aの向きにするためのフィンキールである。
尚、図5の左欄に示すように、表層波掬いガイド55は、複数の通水口55aを形成しておいてガイド55が下がる際に抵抗なく下がりながらその上面に水が導かれるようにして運動が円滑化するようにしてもよい。この場合、通水口55aに対応して開閉ガイド蓋55bを設けたりあるいは開閉ガイド蓋55bを固定蓋式としたようなガイド蓋55cを設けて掬い上げた水が表層波取込口12の方向に順次送られるようにしてもよい。
図7および図8は他の実施形態を示している。図7において1…は海洋の一部である内海で、そこには都市部を経由してきた河川水が流れ込んで、上記のように表層水域2は溶存酸素濃度が高く底層水域4は溶存酸素濃度が低い酸欠状態とされて酸素の補給が必要な状況になっている。これら表層水域2・中層水域3・底層水域4は成層化されて中層水域3より下側の底層水域4を含む水域は窪地状をなしている。窪地状でない開放状水域であっても水質改善の対象に含まれる。5は窪地の海底である。表層水域2には沖合からの表層波7が矢印A方向に進行してきている。海底5の水深はここでは20m前後とされており、酸欠状態は水深15〜20mの場合にその底層水域4において発生する。尚、表層水域2は溶存酸素濃度が高いと説明したが条件によっては想定する程高く得られない場合もある。
その他、図7および図8の実施形態においては、図5および図6に示す実施形態と同様な構成部分については同じ符号を付して説明に代える。
この水質改善装置は、表層波7の取込みを積極的なものにするとともにエアー供給手段も積極的にエアーを発生供給可能なものにしたものである。
表層波取込タンク8は上下を閉止状とした円筒状をしたもので、その上部周部に表層波7に対し前後をなすように表層波取込口12が形成されるとともに、その表層波取込口12には横軸式ヒンジに支持されて内向きに開くようにした逆止弁14が設けられている。表層波取込タンク8の下部外周には、フロート(高さ調節手段)73が中空型で外周突隆状をなして取り付けられている。
このフロート73の上部面は外径向きに少し下がり表層波取込口12の向きに上がるように表層波掬いガイド73aとして形成され、そのガイド73a上を越えて表層波取込口12内に表層波7が寄せ入るようになっている。その際、ガイド73a上に立設した左右一対の波寄せ板74,74は、押し寄せてくる表層波7を狭めながら次第に高く誘導して表層波取込口12を通じて表層波取込タンク8内に誘導するようになっている。フロート73には、給水口部75と排水口部76とが設けられ、表層波取込タンク8内の水量調節をすることによりタンク8の浮力が調節され上面高さも調節できるようになっている。
表層波取込タンク8の左右両側には、回転軸63により上下運動可能にアーム64が支持されており、このアーム64の前側に設けられたフロートである波動アクチュエーター58は、その前方からの表層波7で上下応動可能とされ、その上下応動によりエアー供給手段60のシリンダ型エアーポンプ61を連動可能とされている。
エアー供給装置60は、図5のような入側逆止弁66と出側逆止弁67とを有するものであり、シリンダ型エアーポンプ61の出側は、下降流案内管32の下部寄りに連通させたエアー供給パイプ(エアー供給装置の一つ)68に接続されて下降流案内管32内の海水に強制的に加圧エアーを混合させ得るようになっている。
尚、表層波取込タンク8上には吊りアンカー70が設けられてクレーン作業船で装置全体を吊上げ可能とされている。
表層波取込口12および逆止弁14は図9のように表層波取込タンク8の放射配置に設けたりすることができる。
図7のS部は、図10に示すように、下降流案内管32の先端に挿し込まれた先端金具78と、その金具78の先端外周に隙間79を置いて嵌め込まれたエアーノズル80と、ノズル80に連通状に嵌め込まれたエアー供給パイプ81とでなり、先端金具78の先端が段付き小径状に形成されて隙間79が形成されることによりエアーが噴出されるようになっている。82はラセン溝で圧縮エアーを旋回状に噴出させて海水中により効果的に加圧エアーが拡散混合することができるようにしてもよい。
逆止弁14は、上下1枚合わせ型のものにすると小波時に開閉作動しにくいものとなるが、図7の左上に示すように、上下2段に分けて配置することにより小波時にも大波時にも軽快に動けるようにすることができる。
前記エアー供給装置60とともに図1の負圧吸引型の絞り51およびノズル52を組み合わせて構成してもよい。
水質改善装置は吊りアンカー70を利用してクレーン作業船によって吊り下げられて水質改善の必要のある現場水域まで持ち込まれる。吊上げ前に周位アンカー線条46は下降流案内管32よりも3倍以上充分長く延ばされた状態とされる。装置を吊り上げたクレーン作業船が現場水域に到着したあと、図7の左側(波寄せ側)の長く延びた周位アンカー線条46を本体47とともに海中に投入する。そのあと周位アンカー線条46を海上ウインチにより巻き上げることにより図7のように、本体47が海底5に係留された状態となり、その状態から表層波7のA方向への押し寄せ作用が働くことにより装置全体は前記係留状態のまま表層波7でA方向に流され、図7のような張り状態となる。次に右側(反波寄せ側)の周位アンカー線条46を本体47とともに波動下流側にくるように海中に投げ込むようにしてのち周位アンカー線条46を巻き上げると図7の状態が得られる。装置全体は、下降流案内管32,32が二股状に伸びるとともに周位アンカー線条46,46が本体47の係留下にあることなどにより表層波7によっては揺れず略静止した状況下にされる。表層波取込口12の表層波7に対する高さは、給水口部75および排水口部76を介する給排水制御によりフロート73を昇降させることにより呑み込みに適正に調節される
こうして周位アンカー本体47が係留した状態のもと、表層波掬いガイド73aと波寄せ板74によって幅の狭い高い波とされた表層波7は逆止弁14を開けて表層波取込タンク8内に取り込まれて逆止弁14の作用により内部に一時貯留されたあとその水頭高さにより下降流案内管32内に誘導されて放流口37より放流されるが、その間、下降流案内管32の管上端から管下端までのいずれかに設けたエアー供給パイプ(エアー供給手段の一つ)68、81を通じて加圧エアーが強制的に混合されることで底層水域4に酸素が豊富に供給されることになる。
図11および図12は他の実施形態を示す。図12において1…は海洋の一部である内海で、そこには都市部を経由してきた河川水が流れ込んで、上記のように表層水域2は溶存酸素濃度が高く底層水域4は溶存酸素濃度が低い酸欠状態とされて酸素の補給が必要な状況になっている。これら表層水域2・中層水域3・底層水域4は成層化されて中層水域3より下側の底層水域4を含む水域は窪地状をなしている。窪地状でない開放状水域であっても水質改善の対象に含まれる。5は窪地の海底である。表層水域2には沖合からの表層波7が矢印A方向に進行してきている。海底5の水深はここでは20m前後とされており、酸欠状態は水深15〜20mの場合にその底層水域4において発生する。尚、表層水域2は溶存酸素濃度が高いと説明したが条件によっては想定する程高く得られない場合もある。
その他、図11および図12の実施形態においては、図7および図8に示す実施形態と同様な構成部分については同じ符号を付して説明に代える。
この水質改善装置は、表層波7の取込みを積極的なものにするとともにエアー供給装置も積極的に加圧エアーを発生供給可能なものにしたものである。
表層波取込タンク8は、円筒状のもので、その上面を一部開放状とし下部を絞り筒状で開放状としたもので、その上部周位4個所(あるいは8個所でもよい)に円筒(あるいは四角筒)状の取込筒13を備えてその内部が表層波7に対し前後をなすところの表層波取込口12として形成されるとともに、その表層波取込口12の内端には横軸式ヒンジに支持されて内向き上方に開くようにした逆止弁(応動部材)14が設けられている。表層波取込タンク8の下部外周には、フロート(高さ調節手段)73が中空型で外周突隆状をなして取り付けられている。
尚、各表層波取込口12の筒開口前側には、脱着式の除塵スクリーン12aを備えておいてA方向からの表層波7とともに流れ来るし渣類がそこで捕捉されて表層波取込口12に入らないように構成してもよい。このスクリーン12aは取り外しにより付着したし渣類を清掃除去することができる。
表層波取込口12および逆止弁14は、周方向四方に配置されているが、図12のAに対する一方向にのみあるいは2方向さらには6方向、8方向などに配置することができる。
フロート73の上部面は、表層波掬いガイド73aとして形成され、このガイド73aは、外径向きに少し下がり表層波取込口12の向きに上がるようになっている。表層波7は表層波掬いガイド73a上に添って次第に登り上げられて表層波取込口12内に寄せ入るようにされるとともに、表層波掬いガイド73a上に立設した左右一対の波寄せ板74,74は、押し寄せてくる表層波7を狭めながら次第に高く誘導して表層波取込口12を通じて表層波取込タンク8内に速いスピードで誘導するようになっている。フロート73には、給水口部75と排水口部76とが設けられ、表層波取込タンク8内の水量調節をすることによりタンク8の浮力が調節され上面高さも調節できるようになっている。
前記逆止弁14には、表層波取込タンク8上にトラニオン支持型としてヒンジで支持したシリンダ型のエアーポンプ83のロッド先端が連結されている。表層波7の押し寄せにより開かれる逆止弁14はロッドを介して内蔵ピストンを押し上げて加圧エアーを発生させてその加圧エアーは矢印aのようにタンク8内を通じて伸びたエアー供給パイプ84を通じてノズル85から水圧下の下降水流Bの中間流れ位置内に強制的に導かれて混合されるようになっている。エアーポンプ83は図12の左上のようにバネ83aを備えたものにしておくとより強い圧のエアーを発生させて下降流案内管32内に水圧が作用していてもそれに打ち勝ってエアーを混入させることができるだけでなく戻りバネとして作用して逆止弁14を速く確実に元の閉止状態に戻そうとするようになる。
エアー供給装置86は、逆止弁14、エアーポンプ83を備えたエアー発生手段を有し、この発生手段は図5のような入側逆止弁と出側逆止弁とを有するものであり、またエアー供給装置86はエアー供給パイプ84とノズル85などのエアー供給手段との組み合わせからなる。尚、表層波取込タンク8上には吊りアンカーが設けられてクレーン作業船で装置全体を吊上げ可能とされている。表層波取込口12および逆止弁14は四方配置以外に八方配置などにも配置することができる一方、周位の1個所あるいは2個所、3個所などにも配置することができる。ノズル85は、下降流案内管32の先端に設けることができる。また、87は周位アンカー線条(係留手段)、88は周位アンカー本体(係留手段)、89はウインチ(係留手段)であり、周位アンカー線条87はウインチ89のロックを外せば繰出し可能になりウインチ89を回転操作すれば巻き上げ可能になる。
逆止弁14は、上下1枚合わせ型のものにすると小波時に開閉作動しにくいものとなるが、図13の左上に示すように、上下2段に分けて配置することにより小波時にも大波時にも軽快に動けるようにすることができる。この場合、それぞれの逆止弁14,14にエアーポンプ83を対応配備する。
また、下降流案内管32は、図12では単一本になっているが、図13のように二股分岐型に配備されることもある。
クレーン作業船により水質改善装置全体が吊り上げられた状態で設置対象水域まで持ち込まれて該装置が海上に浮上設置されるとともに長くした周位アンカー線条87をフレキシブルな下降流案内管32とともに海中に投入すれば波の進行Aに連れて周位アンカー本体88が波の進行してくる先行側に係留した形となって向きが規定された形で停止する。装置の向きは底面のキール90により規定するようにしてもよい。表層波取込口12の取込みやすい高さ調節は、給水口部75および排水口部76を介する内水量調節によりなされる。
その結果、図12のように1個所の表層波取込口12のみが波の押し寄せる側に向き該取込口12を通じて表層波7を取り込むようになる。その表層波7の取込みにより下降流案内管32を通じて海水が下降流となって下降する一方、前側の逆止弁14が開いてエアーポンプ83が作動することにより加圧エアーが下降流の途中に強制的に混入することになり、エアー混じりの表層波が酸欠状態の底層水域4に導かれ酸欠状態を解消してゆく。前記エアー供給装置86とともに図1の負圧吸引型の絞り51およびノズル52を組み合わせて構成してもよい。また、エアー供給装置86は省略し負圧吸引型の絞り51およびノズル52の組み合わせのみでエアー供給装置を構成することもある。図12に示す単一本型の下降流案内管32は、図1、図5、図7に示す2本などの複数本型の下降流案内管32を示すものに置き換えることもできる。下降流案内管32は、図12の右欄のように、分割式にしてフランジ接合型にすることができる。
図14ないし図17は他の実施形態を示す。図15において1…は海洋の一部である内海で、そこには都市部を経由してきた河川水が流れ込んで、上記のように表層水域2は溶存酸素濃度が高く底層水域4は溶存酸素濃度が低い酸欠状態とされて酸素の補給が必要な状況になっている。これら表層水域2・中層水域3・底層水域4は成層化されて中層水域3より下側の底層水域4を含む水域は窪地状をなしている。窪地状でない開放状水域であっても水質改善の対象に含まれる。5は窪地の海底である。表層水域2には表層波7が矢印A方向に進行してきている。海底5の水深はここでは20m前後とされており、酸欠状態は水深15〜20mの場合にその底層水域4において発生する。尚、表層水域2は溶存酸素濃度が高いと説明したが条件によっては想定する程高く得られない場合もある。
7は表層波で、装置がある程度沖合に設定される場合は、実際には、沖合から伝わってきた横長に連なる平行波(うねり)でなく吹き寄せる風により起生される波頂の尖った荒れ気味の風浪の場合が多いことに着目して、そのときの風浪現象に伴って例えば、ブイがすりこぎ運動をするような現象をエアー発生のためにエネルギーとして有効に利用しようとしたものである。
105は表層波取込タンクで、縦軸型円筒状をしており、上面106は閉止される一方中底壁107も下底壁108も中央が開いた壁として設けられている。この表層波取込タンク105の周位には、上部やや下寄りの複数個所(8か所)に表層波取込口110が開設されるとともにそれぞれの表層波取込口110には上部ヒンジを介して逆止弁101が配置されている。逆止弁101は、軽量な樹脂やアルミ合金などで作られており、表層波7により容易に開く一方そのあとの閉止も確実になされるような構成になっている。
113はフロート(高さ調節手段)で、給水口部114と排水口部115を備えて内水量を調節することにより浮上力を可変な構成にしてある。また、このフロート113は、樹脂あるいは金属で作製され、形は上からみるとドーナツ形であるが縦断面は半楕円あるいは半円殻形状をなしている。この形は風浪下ではすりこぎ運動(揺動)がしやすくまたうねり下では前後往復揺動などの波動追従揺動がしやすくなるように動きに水の抵抗のない丸みを持たせたものにしてある。
フロート113の上の面は、表層波7が次第にせり上がって表層波取込口110まで楽に確実に導かれるように半楕円面の一部でなっている。このフロート113の上の面は図7のような直線的で表層波取込口110の方向に向けて徐々に上がる面としてもよい。また、フロート113の上の面には、表層波取込タンク105の外周から放射状に伸びるようにして複数(8)枚の波寄せ板116が設けられ、その各一対の奥側に表層波取込口110が位置するようにすることで表層波7が次第に狭められ波を高くして確実に表層波取込口110を通り越して表層波取込タンク105内に取り込まれるようにするものである。
表層波取込タンク105内の中底壁107の中央開口を中心とする個所には、樹脂あるいは金属製などによる球ジョイント118が取り付けられて、その中心の内球部aを基準にして外球部bが表層波取込タンク105の揺動とともに追従揺動してタンク105に自由な動きを許しながら取り込んだ海水を矢印Bのように下方へ導くようになっている。
内球部aには、樹脂製フレキシブルタイプの下降流案内管120の上端が差し込まれており、この下降流案内管120は水質改善のための当該水域における満潮時の水位よりも十分長い単一本の円筒チューブでなり、その内部に通された周位アンカー線条121は十分な長さをもってタンク105上からのウインチ123の操作により巻き込みが可能とされるとともに繰出しも可能とされしかもその周位アンカー線条121の下部先端には周位アンカー本体122が海底5に対し係留可能に取り付けられている。
前記ウインチ123は適宜回転をロックしておくこともできる機能を備えている。クレーン作業船により装置全体が吊り上げられた状態で該水域まで持ち込まれて装置が海上に浮上設置されるとともに長くした周位アンカー線条121を下降流案内管120とともに海中に投入すれば波の進行Aに連れて周位アンカー本体122が波の進行してくる先行側に係留した形となって停止する。
その結果、図15のように1個所の表層波取込口110のみが波の押し寄せる側に向き該取込口110を通じて表層波7を取り込むようになる。その際、表層波取込タンク105は風浪により前後往復かあるいはすりこぎなどの揺動運動をし、その運動を利用してエアーを発生供給するようにエアー供給装置125を構成してある。
エアー供給装置125は、表層波取込タンク105の上面106の中央に取り付けられたシリンダ型エアーポンプ126と、図16のようにポンプ126内のラック軸付きピストン127と、ランク軸に咬み合いながら往復回転するピニオン軸128と、入り側第1逆止弁129と、入側第2逆止弁130と、出側第1逆止弁131と、出側第2逆止弁132とを有するとともに、ピニオン軸128の上端にはウエイト133付きの揺動アーム134を取り付けて往復揺動可能に構成してある。
そして、出側第1、第2逆止弁131,132を通じて交互に出る加圧エアーを供給するエアー供給パイプ136は図15のように下降流案内管120の先端に装着した図10のノズル80のようなエアーノズル137に接続されてその隙間を通じて底層水域4へとエアー混じりの海水を放流できるようになっている。
前記ウエイト133付きの揺動アーム134が風浪に追従して往復揺動すると、例えば、図16のようにピニオン軸128が一定方向に回転することで出側第1逆止弁131を通じて加圧エアーを放出し、図17のようにピニオン軸128が逆回転すれば出側第2逆止弁132を通じて加圧エアーを放出し、連続的にエアーノズル137を通じてエアーを海水中に混合しながら放流することができるものとなる。前記エアー供給装置125は、図14および図15に破線で示すように表層波取込タンク105の周位複数個所に配備してエアーが安定・確実に供給されるようにしてもよい。
図18は他の実施形態を示すもので、下降流案内管120側に対して表層波取込タンク105の追従揺動を許すための他の態様を示す。表層波取込タンク105の下底壁88には、球ジョイントでなくシリコン樹脂などによるフレキシブル受盤140が取り付けられ、変形可能な平板部aから突出する中央筒部bに対して下降流案内管120の上端が連結されてなる。同図18の右下に示すように、球状蛇腹部cと中央筒部dとで形成されたフレキシブル受盤140としてもよい。
尚、下降流案内管142は図19のように下向きに同一径で旋回するようなラセン型のものにしてもよい。この場合、上下間は弾性変形可能な吊線材143で連結して懸架式にしてもよい。図20のように下降流案内管142は下向きに次第に小径化するようなラセン型のものにしてもよい。この場合も吊線材143で上下間を連結してもよい。これらの下降流案内管142は、上下高さを可成りの幅をもって伸縮可能であるので、水深の大小に対応できる。
2…表層水域 3…中層水域 4…底層水域 5…海底 7…表層波 8…表層波取込タンク 12…表層波取込口 20,73,113…フロート(高さ調節手段) 22、55…表層波掬いガイド 32,120…下降流案内管 37…放流口 50,60,125…エアー供給装置 58…波動アクチュエーター 64…アーム 52,68,81,136…エアー供給パイプ 61,83,126…エアーポンプ 134…揺動アーム。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みを可能な高さとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段と、前記表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、前記エアー供給装置は、ポンピング型とされ、表層波の上下運動に応じて上下往復運動をするフロート型の波動アクチュエーターである応動部材と、この応動部材の上下往復運動により一定の回転軸回りに上下揺動をするアームと、このアームの上下に揺動部分に連結されて揺動により加圧エアーを発生させるエアーポンプと、前記下降流案内管の下端に設けられてエアーポンプにより発生する加圧エアーを放流口を通じて放流される下降流に混合させるようにするエアーノズルと、前記エアーポンプからの加圧エアーをエアーノズルに導くエアー供給パイプとを備えている。
上述したように請求項1に記載の発明は、内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記 表層波取込口の開口高さを表層波の取込みを可能な高さとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段と、前記表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、前記エアー供給装置は、ポンピング型とされ、表層波の上下運動に応じて上下往復運動をするフロート型の波動アクチュエーターである応動部材と、この応動部材の上下往復運動により一定の回転軸回りに上下揺動をするアームと、このアームの上下に揺動部分に連結されて揺動により加圧エアーを発生させるエアーポンプと、前記下降流案内管の下端に設けられてエアーポンプにより発生する加圧エアーを放流口を通じて放流される下降流に混合させるようにするエアーノズルと、前記エアーポンプからの加圧エアーをエアーノズルに導くエアー供給パイプとを備えているので、底層水域に導かれる水にエアーを混合することにより酸素含有量の多い水が底層水域に導かれて酸欠環境の大幅な改善が可能になるようにした水質改善装置を提供することができる。

Claims (6)

  1. 内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みをとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置が設けられていることを特徴とする水質改善装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、エアー供給装置は、表層波取込タンク内から下降流案内管内に至る流路上に臨む負圧吸引型のエアーノズルを含むものとされている水質改善装置。
  3. 請求項1に記載のものにおいて、エアー供給装置はポンピング型とされ、表層波に応じて往復運動をする応動部材と、この応動部材の動きにより加圧エアーを発生させるエアーポンプと、エアーポンプによる加圧エアーを表層波取込タンク内から下降流案内管内に至る流路内に導くエアー供給パイプとを備えている水質改善装置。
  4. 請求項3に記載のものにおいて、応動部材は、表層波の上下運動に応じて上下するフロート型の波動アクチュエーターとされ、この波動アクチュエーターの動きを表層波取込タンクに軸支されたアームを介してエアーポンプに伝えるようにされている水質改善装置。
  5. 請求項3に記載のものにおいて、応動部材は、逆止弁とされ、この逆止弁の動きをエアーポンプに伝えるようにされている水質改善装置。
  6. 内部に取込空間を有するとともにそのタンク外周の表層波取込口の内側に表層波により内向きに開くように開閉自在に設けられてタンク内に表層波を順次溜め込むようにする貯水用の逆止弁を備えた装置上部である表層波取込タンクと、表層波取込タンクの高さを調節して前記表層波取込口の開口高さを表層波の取込みをとする高さ調節手段と、一端上部が前記表層波取込タンク側の底部に連通して接続される一方下端は底層水域に向けて取込水を放出する放流口を開口して備える装置下部である下降流案内管と、表層波取込口を表層波の押し寄せてくる向きに対応させるとともに特定の水域に装置の位置を固定化する係留手段とを備え、表層水域と酸欠状態の底層水域およびそれら水域間である中層水域とによって成層化された特定の水域を対象にして装置上部が浮上設置されて表層波が表層波取込口を通じて表層波取込タンク内に取り込まれるようにされる一方取り込まれた水は下降流案内管を通じて放流口から底層水域へと放流するように構成された水質改善装置であって、表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る流路にエアーを供給可能なエアー供給装置が設けられ、エアー供給装置の一つとして、表層波取込タンクが表層波の波動に応じて揺動し得る手段が構成されるとともに、エアー供給装置の他の構成として、表層波取込タンクの揺動に応じて前後往復揺動運動やすりこぎ運動などを含む波動追従揺動をする揺動アームと、この揺動アームの運動により加圧エアーを発生するエアーポンプとを備え、発生した加圧エアーを表層波取込タンク内から下降流案内管の放流口に至る間に導入可能に構成されている水質改善装置。
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