JP2017192834A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

パンツ型吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2017192834A
JP2017192834A JP2017150504A JP2017150504A JP2017192834A JP 2017192834 A JP2017192834 A JP 2017192834A JP 2017150504 A JP2017150504 A JP 2017150504A JP 2017150504 A JP2017150504 A JP 2017150504A JP 2017192834 A JP2017192834 A JP 2017192834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
region
elastic member
basis weight
side seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017150504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6467469B2 (ja
Inventor
小林 賢司
Kenji Kobayashi
賢司 小林
尚規 田村
Naoki Tamura
尚規 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2017150504A priority Critical patent/JP6467469B2/ja
Publication of JP2017192834A publication Critical patent/JP2017192834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6467469B2 publication Critical patent/JP6467469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】吸収体に弾性部材による皺が生じ難く、外観の見栄えが向上すると共に、肌触りが向上し、弾性部材の抜けが生じ難いパンツ型吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明のおむつ1Aは吸収性本体3の固定された外層体2の両側縁部2a,2bが接合されて一対のサイドシール部4が形成されてなる。外層体2は、吸収性本体3との固定部7にて伸縮機能の低減した弱機能化領域WTを有する。弱機能化領域WTの外方側部及びサイドシール部4それぞれには、接着剤8を介して弾性部材24が外層シート22と内層シート23との間に固定された側部接着領域IT及びサイドシール部接着領域OTが形成されている。側部接着領域IT及びサイドシール部接着領域OTは、弾性部材24の配された部分IP,OPの接着剤8の坪量が、隣り合う弾性部材24間IN,ONの接着剤8の坪量よりも高くY方向に接着剤8の坪量の高低を繰り返している。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来、外層シートと内層シートとの間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材を固定して形成された外層体に、吸収体を含む吸収性本体が固定されて形成されたパンツ型吸収性物品が知られている。
例えば、特許文献1には、コアを横切って胴周り方向へ延びる複数条の補助弾性部材が伸長状態で取り付けられた外層体を備えたパンツ型吸収性物品が記載されている。
また、特許文献2には、上層不織布と下層不織布との間に、腰回りにシャーリングを形成する複数の腰回り弾性伸縮部材を固定し、吸収性本体と重なる領域において、該腰回り弾性伸縮部材が切断された外装シートを備えたパンツ型吸収性物品が記載されている。
特許第4076744号公報 特許第5057465号公報
特許文献1に記載のパンツ型吸収性物品は、コアである吸収体上の補助弾性部材が連続して取り付けられているので、吸収体が縮んでしまう。このように吸収体が縮んでしまうと、例えば、パンツ型吸収性物品の外観の見栄えが悪くなったり、吸収体に生じる皺により漏れが生じてしまう。
特許文献2に記載のパンツ型吸収性物品は、吸収性本体と重なる領域にて腰回り弾性伸縮部材が切断された外装シートを有しているので、吸収性本体が縮み難い。
しかし、特許文献2に記載のパンツ型吸収性物品は、腰回りのシャーリングを形成するために、該シャーリングの形成部分における腰回り弾性伸縮部材に対応した部分に接着剤を塗布して、上層不織布と下層不織布との間に腰回り弾性伸縮部材を固定している。このように接着剤を塗布して腰回りのシャーリングを形成すると、腰回りのシャーリングの部分が硬くなり、肌触りが低下してしまう。これに対し、単に、前記シャーリングの形成部分以外の幅方向の両端部における腰回り弾性伸縮部材に対応した部分にのみ接着剤を面状に塗布して、上層不織布と下層不織布との間に腰回り弾性伸縮部材を固定しただけでは、接着剤の塗布部分が硬くなると共に、収縮力により腰回り弾性伸縮部材が抜けてしまう場合がある。
従って、本発明は、吸収体に弾性部材による皺が生じ難く、外観の見栄えが向上すると共に、肌触りが向上し、弾性部材の抜けが生じ難いパンツ型吸収性物品に関する。
本発明は、外面をなす外層シート、該外層シートの内面側に配された内層シート、該両シート間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材を有する外層体と、該外層体の前記内層シートに固定された吸収性本体とを備え、着用者の腹側に配される前記外層体の腹側部及び着用者の背側に配される前記外層体の背側部それぞれの両側縁部が接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型吸収性物品であって、前記外層体は、該外層体と前記吸収性本体との固定部にて、前記複数本の弾性部材が個々複数個に分断されて伸縮機能の低減された弱機能化領域を有しており、前記弱機能化領域の外方側部においては、接着剤を介して前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定された側部接着領域を形成し、前記サイドシール部近傍においては、接着剤を介して前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されたサイドシール部接着領域を形成しており、前記側部接着領域と前記サイドシール部接着領域との間においては、前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されておらず、前記側部接着領域及び前記サイドシール部接着領域それぞれは、前記弾性部材の配された部分の前記接着剤の坪量が、隣り合う該弾性部材間の前記接着剤の坪量よりも高く、パンツ型吸収性物品の縦方向に該接着剤の坪量の高低を繰り返しているパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、吸収体に弾性部材による皺が生じ難く、外観の見栄えが向上すると共に、肌触りが向上し、弾性部材の抜けが生じ難いパンツ型吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す一部破断平面図である。展開且つ伸長状態とは、サイドシール部を引き剥がして、パンツ型吸収性物品を展開状態とし、その展開状態の吸収性物品を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。 図3は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ内面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である。 図4は、図3のI−I線断面図である。 図5は、図3のII−II線断面図である。 図6は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを製造する前半の工程の一例を模式的に示す側面図である。 図7は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを製造する後半の工程の一例を模式的に示す斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ内面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である(図3相当図)。 図9は、本発明の第3実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ内面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である(図3相当図)。 図10は、本発明の第4実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ内面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である(図3相当図)。 図11は、本発明の第5実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの腹側部側をおむつ内面側から見た伸長状態の一部破断拡大図である(図3相当図)。 図12は、本発明の他の実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの備える側部接着領域の断面図である(図4相当図)。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品を、その好ましい第1実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1A(以下、おむつ1Aともいう)は、図1及び図2に示すように、外面をなす外層シート22、外層シート22の内面側に配された内層シート23、両シート22,23間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材24を有する外層体2と、外層体2の内層シート23に固定部で固定された吸収性本体3とを備え、着用者の腹側に配される外層体2の腹側部A及び着用者の背側に配される外層体2の背側部Bそれぞれの両側縁部2a,2bが接合されて一対のサイドシール部4、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
以下、具体的に説明すると、おむつ1Aは、図1及び図2に示すように、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cとを有している。おむつ(吸収性物品)1の縦方向は、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向又はその逆方向(図中のY方向)であり、おむつ(吸収性物品)1の横方向は、着用者の胴回り方向に沿う方向であり、おむつ(吸収性物品)1の縦方向と交差する方向(図中のX方向)である。
おむつ1Aの外層体2は、図1及び図2に示すように、着用時に着用者の腹側に配されるX方向に長い矩形状の腹側シート部材2Aと、着用時に着用者の背側に配されるX方向に長い矩形状の背側シート部材2Bとを有している。そして、おむつ1Aは、吸収性本体3が腹側シート2AのX方向中央部及び背側シート2BのX方向中央部に亘って配され固定されており、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aと背側シート2Bの両側縁部2b,2bとが一対のサイドシール部4,4にて接合されて形成されている。
以下、具体的に説明する。
第1実施形態のおむつ1Aでは、吸収性本体3は、図2に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32、及び両シート31、32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有しており、Y方向に長い長方形状に形成されている。吸収体33は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)からなる吸収性コア又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシート(図示せず)からなる。吸収体33も、Y方向に長い長方形状に形成されている。
吸収性本体3のY方向に沿う両側部には、図2に示すように、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス34,34が形成されている。各側方カフス34の自由端の近傍には、側方カフス弾性部材35が伸長状態で配されている。おむつ1Aの着用中には、側方カフス弾性部材35が収縮することにより側方カフス34が起立し、吸収性本体3からX方向外方への液の流出が阻止される。表面シート31、裏面シート32、及び吸収体33の吸収性コアやコアラップシートとしては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。吸収性本体3の外側には、裏面シート32に重ねて、不織布やフィルム等の外装シートを配することもできる。
吸収性本体3は、図2に示すように、そのY方向の一端部3aが腹側シート部材2AにおけるX方向中央部に接着剤を介して固定部7にて固定され、そのY方向の他端部3bが背側シート部材2BにおけるX方向中央部に接着剤を介して固定部7にて固定されている。尚、第1実施形態では、吸収性本体3と、腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bとが接着剤により固定されているが、ヒートシール、高周波シール、超音波シール等の公知の固定方法により形成されていてもよい。
第1実施形態のおむつ1Aでは、図2に示すように、腹側シート部材2Aは、おむつ1Aの展開且つ伸長状態において、X方向に長い長方形状をなしており、Y方向に沿う左右一対の側縁部2a,2aと、X方向に沿う上下一対の端縁部2c,2d(上側端縁部2c、下側端縁部2d)とを有している。背側シート部材2Bも、同様に、X方向に長い長方形状をなしており、Y方向に沿う左右一対の側縁部2b,2bと、X方向に沿う上下一対の端縁部2c,2d(上側端縁部2c、下側端縁部2d)とを有している。
おむつ1Aにおける腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは何れも、図2及び図3に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間にX方向に伸長状態で配され且つY方向に間隔を空けて配された複数本の糸状の弾性部材24とを備えており、外層シート22と内層シート23との間に複数本の糸状の弾性部材24を、接着剤8を介して固定することにより形成されている。腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bそれぞれには、X方向に伸縮性を有するウエスト伸縮部G1及び胴回り伸縮部G2が形成されている。尚、弾性部材24を固定する接着剤8に関しては、後で詳述する。
外層シート22及び内層シート23としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、特に柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。また、これらの不織布とフィルムとを一体化したシートでもよい。弾性部材24の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
弾性部材24を固定する接着剤8をはじめ、各部材間を接合する接着剤の好ましい材料としては、非晶性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エステル共重合体(EEA)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)などの熱可塑性ポリマー及びそれらの混合物等が挙げられる。接着剤はホットメルト型が好ましい。
図2及び図3に示すように、ウエスト伸縮部G1は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bのそれぞれにおいて、吸収性本体3のY方向の端部3a,3bよりY方向外方に形成されている。胴回り伸縮部G2は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bのそれぞれにおいて、ウエスト伸縮部G1よりもY方向内方に形成されている。そして、腹側シート部材2Aについては、ウエスト伸縮部G1に複数本の弾性部材24Aが配され、胴回り伸縮部G2に複数本の弾性部材24Bが配されている。背側シート部材2Bについても、腹側シート部材2Aと同様に、ウエスト伸縮部G1に複数本の弾性部材24Aが配され、胴回り伸縮部G2に複数本の弾性部材24Bが配されている。
第1実施形態のおむつ1Aにおけるウエスト伸縮部G1及び胴回り伸縮部G2においては、図3に示すように、外層シート22と内層シート23との間が、散点状に形成された多数の接合部25において接合されている。
より具体的には、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの伸縮部G1〜G2の何れにおいても、X方向に接合部25が間欠的に配置されてなる接合部列が、Y方向に複数列形成されている。即ち、ウエスト伸縮部G1においては、各弾性部材24Aが、X方向に間欠的に配された接合部25の接合部列と、該接合部列にY方向に隣り合う別のX方向に間欠的に配された接合部25の接合部列との間に配置されており、胴回り伸縮部G2においては、各弾性部材24Bが、X方向に間欠的に配された接合部25の接合部列と、該接合部列にY方向に隣り合う別のX方向に間欠的に配された接合部25の接合部列との間に配置されている。
このように、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの伸縮部G1〜G2の何れにおいても、複数本の弾性部材24(24A,24B)が、それぞれ、Y方向に隣り合う接合部25,25どうしの間を通るように配されている。
また、腹側シート部材2Aに配された弾性部材24A,24Bと、背側シート部材2Bに配された弾性部材24A,24Bとは、おむつ1Aにおいては、相互にほぼ等しい伸長率で配されている。
具体的には、ウエスト伸縮部G1に配される弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2に配される弾性部材24Bは、その単糸のサイズが、11dtex〜1870dtex程度であることが好ましい。このような糸状の弾性部材24A,24Bを、200%以上の伸長率となるように配することが好ましい。尚、伸長率は、自然長に対する、伸長させた状態の長さの割合であり、例えば、長さ10cmのものを20cmに伸長するとその伸長率は200%とされる。
隣り合う糸状の弾性部材24(24A,24B)どうしの配置間隔は、2mm〜20mm程度であることが好ましい。
外層体2は、図2及び図3に示すように、外層体2と吸収性本体3との固定部7にて、複数本の弾性部材24が個々複数個に分断されて伸縮機能の低減された弱機能化領域WTを有している。おむつ1Aにおいては、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bそれぞれは、固定部7を含む、吸収性本体3と重なる領域に、弾性部材24の伸縮機能が低減された弱機能化領域WTを有している。詳述すると、弱機能化領域WTは、腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bと吸収性本体3とが重なる領域であって、更に吸収性本体3のY方向に沿う両側部端縁よりも内方に形成されている。具体的には、腹側シート部材2Aは、展開且つ伸長した状態において、胴回り伸縮部G2におけるX方向中央部に位置する固定部7にて接着剤を介して吸収性本体3に固定されている。そして、吸収性本体3と重なる部分の胴回り伸縮部G2の複数本の糸状の弾性部材24Bそれぞれが個々複数個に分断されており、細かく分断された弾性部材24Bは、もはや収縮力を殆ど有しない状態となって腹側シート部材2Aに弱機能化領域WTを形成している。同様に、背側シート部材2Bについても、展開且つ伸長した状態において、胴回り伸縮部G2におけるX方向中央部に位置する固定部7にて接着剤を介して吸収性本体3に固定されている。そして、吸収性本体3と重なる部分の胴回り伸縮部G2の複数本の糸状の弾性部材24Bそれぞれが個々複数個に分断されており、細かく分断された弾性部材24Bは、もはや収縮力を殆ど有しない状態となって背側シート部材2Bに弱機能化領域WTを形成している。
そして、外層体2は、図3に示すように、弱機能化領域WTの外方側部においては、接着剤8を介して弾性部材24が外層シート22と内層シート23との間に固定された側部接着領域ITを形成し、サイドシール部4近傍においては、接着剤8を介して弾性部材24が外層シート22と内層シート23との間に固定されたサイドシール部接着領域OTを形成している。側部接着領域ITとサイドシール部接着領域OTとの間においては、接着剤を介して弾性部材24が外層シート22と内層シート23との間に固定されていない。第1実施形態では、おむつ1Aの腹側シート部材2Aは、弱機能化領域WTのX方向外方側部に、接着剤8を介して胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが外層シート22と内層シート23との間に固定された側部接着領域ITを形成し、サイドシール部4近傍に、接着剤8を介してウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが外層シート22と内層シート23との間に固定されたサイドシール部接着領域OTを形成しており、側部接着領域ITとサイドシール部接着領域OTとの間においては、胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが外層シート22と内層シート23との間に固定されていない。おむつ1Aの背側シート部材2Bも、腹側シート部材2Aと同様に、弱機能化領域WTのX方向外方側部に、接着剤8を介して胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが外層シート22と内層シート23との間に固定された側部接着領域ITを形成し、サイドシール部4近傍に、接着剤8を介してウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが外層シート22と内層シート23との間に固定されたサイドシール部接着領域OTを形成しており、側部接着領域ITとサイドシール部接着領域OTとの間においては、胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bが、外層シート22と内層シート23との間に固定されていない。
以上のように、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bは、側部接着領域IT及びサイドシール部接着領域OTにおいてシート22,23間に固定されている一方、側部接着領域ITとサイドシール部接着領域OTとの間の領域においては、シート22,23の何れにも固定されていない。
尚、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの何れにおいても、ウエスト伸縮部G1を形成する各弾性部材24Aは、サイドシール部接着領域OTとサイドシール部接着領域OTとの間の領域においては、シート22,23の何れにも固定されていない。
弱機能化領域WTのY方向に沿う側部に形成される側部接着領域ITは、Y方向においては、胴回り伸縮部G2の弱機能化領域WTのY方向の長さとほぼ同じ長さに形成されており、X方向においては、吸収性本体3のY方向に沿う側部端縁よりも内方で且つ弱機能化領域WTのY方向に沿う側部端縁から外方に幅5mm〜50mm程度に形成されている。
また、サイドシール部4近傍に形成されるサイドシール部接着領域OTは、Y方向においては、腹側シート部材2A及び背側シート部材2BそれぞれのY方向の長さとほぼ同じ長さ、即ち、ウエスト伸縮部G1及び胴回り伸縮部G2に跨ってY方向の全域に亘って形成されており、X方向においては、腹側シート部材2A及び背側シート部材2BそれぞれのY方向に沿う側部端縁からサイドシール部4を含んで、その幅が5mm〜50mm程度に形成されている。
おむつ1Aでは、接着剤8は、図3に示すように、各弾性部材24の周面に塗られて弾性部材24を外層シート22と内層シート23との間に固定する弾性部材塗布接着剤81と、外層シート22及び内層シート23の少なくとも一方(おむつ1Aにおいては外層シート22)に面状に塗られて弾性部材24を外層シート22と内層シート23との間に固定するシート塗布接着剤82とを有している。弱機能化領域WTの外方側部の側部接着領域ITにおいては、図4に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bの周面に塗られている。また、サイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTにおいては、図5に示すように、弾性部材塗布接着剤81が、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
上述のようにして腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bが形成されているため、図4及び図5に示すように、おむつ1Aにおいては、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bそれぞれにおけるウエスト伸縮部G1は、サイドシール部接着領域OT,OT間の全域に亘って伸縮性を発現するように形成されており、他方、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bそれぞれにおける胴回り伸縮部G2は、サイドシール部接着領域OTと側部接着領域ITとの間の領域に亘って伸縮性を発現するように形成されている。言い換えれば、胴回り伸縮部G2は、吸収性本体3のY方向に沿う両側部端縁近傍よりもX方向外方においては伸縮性を発現し、吸収性本体3と重なる部分において伸縮性を発現し難くなっており、伸縮部分がおむつ1Aの左右に分割された状態に形成されている。
尚、第1実施形態のおむつ1Aでは、弱機能化領域WTにおける、個々複数個に分断された弾性部材24Bは、接着剤8を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されている。詳述すると、腹側シート部材2Aにおいては、胴回り伸縮部G2のX方向中央部に位置する側部接着領域ITと側部接着領域ITとの間の弱機能化領域WTにて、複数本の弾性部材24Bが個々複数個に分断されており、細かく分断された弾性部材24B個々が、接着剤8を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されている。尚、上述したように、細かく分断された弾性部材24B個々には、もはや収縮力は殆どない状態となっている。背側シート部材2Bにおいても、腹側シート部材2Aと同様に、胴回り伸縮部G2のX方向中央部に位置する側部接着領域ITと側部接着領域ITとの間の弱機能化領域WTにて、複数本の弾性部材24Bが個々複数個に分断されており、細かく分断された弾性部材24B個々が、接着剤8を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されている。
側部接着領域IT及びサイドシール部接着領域OTそれぞれは、図4及び図5に示すように、弾性部材24の配された部分IP,OPの接着剤8の坪量が、隣り合う弾性部材24,24間IN,ONの接着剤8の坪量よりも高く、おむつ1AのY方向に接着剤8の坪量の高低を繰り返している。即ち、側部接着領域ITにおいては、弾性部材24の配された部分IPと、隣り合う弾性部材24,24間INとが、Y方向に交互に繰り返し配されており、弾性部材24の配された部分IPには弾性部材塗布接着剤81及びシート塗布接着剤82が配され、隣り合う弾性部材24,24間INには略シート塗布接着剤82のみが配されている。また、サイドシール部接着領域OTにおいても、弾性部材24の配された部分OPと、隣り合う弾性部材24,24間ONとが、Y方向に交互に繰り返し配されており、弾性部材24の配された部分OPにのみ弾性部材塗布接着剤81が配されている。隣り合う弾性部材24,24間ONには略接着剤8は配されていない。
弾性部材24の抜け防止の観点から、腹側シート部材2Aの側部接着領域ITにおける弾性部材24(24B)の配された部分IPの接着剤8(弾性部材塗布接着剤81及びシート塗布接着剤82)の坪量は、好ましくは11g/m2以上、更に好ましくは18g/m2以上、そして好ましくは90g/m2以下、更に好ましくは70g/m2以下、より具体的には、好ましくは11g/m2以上90g/m2以下、更に好ましくは18g/m2以上70g/m2以下である。背側シート部材2Bにおいても、腹側シート部材2Aと同様である。
弾性部材24の抜け防止の観点から、腹側シート部材2Aの側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24(24B)間INの接着剤8(略シート塗布接着剤82のみ)の坪量は、好ましくは1g/m2以上、更に好ましくは3g/m2以上、そして好ましくは30g/m2以下、更に好ましくは20g/m2以下、より具体的には、好ましくは1g/m2以上30g/m2以下、更に好ましくは3g/m2以上20g/m2以下である。背側シート部材2Bにおいても、腹側シート部材2Aと同様である。
弾性部材24の抜け防止の観点から、腹側シート部材2Aのサイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPの接着剤8(略弾性部材塗布接着剤81のみ)の坪量は、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは15g/m2以上、そして好ましくは60g/m2以下、更に好ましくは50g/m2以下、より具体的には、好ましくは10g/m2以上60g/m2以下、更に好ましくは15g/m2以上50g/m2以下である。背側シート部材2Bにおいても、腹側シート部材2Aと同様である。
柔らかさ向上の観点から、腹側シート部材2Aのサイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24(24A,24B)間ONの接着剤8(略接着剤なし)の坪量は、少なければ少ないほど好ましく、好ましくは0g/m2である。背側シート部材2Bにおいても、腹側シート部材2Aと同様である。
接着剤の坪量は、側部接着領域IT或いはサイドシール部接着領域OTの所定の部分における単位面積中に含まれる接着剤の重量であり、以下のようにして測定することができる。
先ず、おむつ1Aのサイドシール部4を破った後、固定部7にて固定された吸収性本体3を取り外し、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bを取り出す。次に、腹側シート部材2A或いは背側シート部材2BのY方向に沿う側部端縁からサイドシール部4を含んで10mm幅の位置でカットして、取り出した腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bからサイドシール部接着領域OT(X方向に沿う接着剤が塗布されている幅L1)を切り出す。また、取り出した腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bから、胴回り伸縮部G2を切り出し、胴回り伸縮部G2における弱機能化領域WTのY方向に沿う側部端縁の位置と該側部端縁からX方向外方に10mmの位置にてそれぞれY方向にカットして、10mm幅の側部接着領域ITを切り出す。
次に、切り出されたサイドシール部接着領域OTから、弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPを複数個X方向にカットして切り出す。この際に、弾性部材塗布接着剤81が塗布されているY方向の長さを1mmと固定して、幅L1及び切り出した弾性部材24の個数から、該部分OPの面積を算出する。また、該部分OPを切り出す際に生じる隣り合う弾性部材24(24A,24B)間の部分を、隣り合う弾性部材24(24A,24B)間ONとする。弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPは、弾性部材24(24A,24B)が接着剤8を介して外層シート22と内層シート23との間に固定された状態のものである。次に、切り出した弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPの重量W1を測定した後、該部分OPを、接着剤が溶解可能な有機溶剤(クロロホルム、トルエン等)で洗浄し接着剤8を洗い流す。その後、弾性部材24(24A,24B)、外層シート22及び内層シート23を取り出して有機溶剤を蒸発させた後、それらの合計重量W2を測定する。重量W2とW1の差(W2−W1)を該部分OP中の接着剤8の重量とし、これを該部分OPの面積で除して、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPの接着剤8の坪量(g/m2)を算出する。尚、隣り合う弾性部材24(24A,24B)間ONの接着剤8の坪量も、弾性部材24(24A,24B)の配された部分OPの接着剤8の坪量と同様にして、有機溶剤を用いて接着剤を溶解し、前後の重量差により接着剤8の重量を求め、求めた接着剤8の重量を、該間ONの面積で除して算出する。
同様にして、切り出された側部接着領域ITから、弾性部材24(24B)の配された部分IPの接着剤8(弾性部材塗布接着剤81及びシート塗布接着剤82の合計)の坪量、及び隣り合う弾性部材24(24B)間INの接着剤8(シート塗布接着剤82)の坪量を算出する。
尚、弾性部材24(24A,24B)が糸状の弾性部材なので弾性部材塗布接着剤81が塗布されているY方向の長さを1mmと固定したが、1mmより太い弾性部材の場合は、弾性部材塗布接着剤81が塗布されているY方向の長さを拡大鏡等で実測する。
また、第1実施形態のおむつ1Aでは、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも多くなっている。
さらに、第1実施形態のおむつ1Aでは、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも多くなっている。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側シート部材2Aの両側縁部2a,2aと背側シート部材2Bの両側縁部2b,2bとは、図1,図3及び図5に示すように、合掌状に重なり合って、腹側シート部材2AのY方向に沿う側部端縁及び背側シート部材2BのY方向に沿う側部端縁よりもX方向内方の位置にて、Y方向に間欠的に配された多数のシール部41によって接合されている。このY方向に間欠的に配された多数のシール部41によってサイドシール部4が形成される。各シール部41は、第1実施形態では、図5に示すように、柔らかさ向上の観点から、弾性部材24(24A,24B)と可能な限り重ならないように、隣り合う弾性部材24(24A,24B)間に配され、X方向に平行に形成されている。サイドシール部4は、サイドシール部接着領域OT内に形成されている。
第1実施形態のおむつ1Aは、その製造方法に特に制限がなく、任意の方法により製造することができる。以下、第1実施形態のおむつ1Aの製造方法の好ましい例について図6及び図7を参照して説明する。
本実施態様のおむつ1Aの製造方法は、図6及び図7に示すように、いわゆる横流れ方式のパンツ型使い捨ておむつの製造方法である。
先ず、図6に示すように、原反ロール(不図示)から連続的に供給される帯状の外層シート22と、原反ロール(不図示)から連続的に供給される帯状の内層シート23との間に、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する弾性部材24Bを、所定の伸長率に伸長させた伸長状態で各々複数本配する。このとき、本実施態様においては、複数本のウエスト伸縮部G1形成用弾性部材24A及び複数本の胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bをそれぞれ、接着剤8を塗工するコームガン91の溝に通して、該溝の底部にて各弾性部材24(24A,24B)に弾性部材塗布接着剤81を塗工する。ウエスト伸縮部G1形成用弾性部材24Aに関しては、コームガン91によって、サイドシール部4に対応する部位を含む領域(サイドシール部4の搬送方向の長さよりも広い領域)に弾性部材塗布接着剤81が間欠的に塗工される。胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bに関しては、コームガン91によって、サイドシール部4に対応する部位を含む領域(サイドシール部4の搬送方向の長さよりも広い領域)及び弱機能化領域WTに対応する部位を含む領域(弱機能化領域WTの搬送方向の長さよりも広い領域)に弾性部材塗布接着剤81が間欠的に塗工される。
また、図6に示すように、帯状の外層シート22及び帯状の内層シート23には、それらのシート22,23を重ね合わせる前に、両シート22,23の何れか一方又は双方の相対向する面に、コーター92によって、シート塗布接着剤82が更に塗工される。更に具体的には、シート塗布接着剤82は、コーター92によって、胴回り伸縮部G2における弱機能化領域WTの両側部端縁から搬送方向外方に対応する部位にて、搬送方向と直交する方向に間欠的に面状に塗工される。
そして、図6に示すように、一対のニップローラ93,93の間に、複数本のウエスト伸縮部G1形成用弾性部材24A及び複数本の胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bを伸長状態で挟み込んだ帯状の外層シート22及び帯状の内層シート23を送り込んで加圧することにより、帯状シート22,23間に複数本の弾性部材24が伸長状態で配された外層体2の連続体を形成する。
その後、本実施態様においては、図7に示すように、弾性部材分断手段94,94を用いて、後述する吸収性本体3を配する位置に対応させて、複数本の胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bを押圧して、収縮機能が発現されないように個々複数個に分断して胴回り伸縮部G2に弱機能化領域WTを形成する。弾性部材分断手段94,94としては、例えば、特開2002−253605号公報に記載の複合伸縮部材の製造方法に用いる弾性部材分断部等が挙げられる。
次いで、図7に示すように、弾性部材24A,24Bが個々複数個に分断された連続体を、分割手段95により、2本の外層体2に分割する。分割により生じた2本の外層体2の連続体は、それぞれ腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bとして用いられるようになる。
分割手段95としては、シートを連続的に切断し得る各種公知の切断装置を用いることができ、例えば、シートの搬送方向の上流側にカッター刃を備えたものや、周面又は周縁部に環状の刃を有する円筒又は円盤状のカッター、レーザーカッター、高圧水流カッター等を用いることができる。
次いで、図7に示すように、別工程で製造された吸収性本体3に予めホットメルト接着剤等の接着剤を塗布し、90度回転させ、腹側シート部材2Aの連続体及び背側シート部材2Bの連続体それぞれの内層シート23上に間欠的に供給して固定し、おむつ1Aの連続体100を形成する。そして、図7に示すように、腹側シート部材2Aの連続体及び背側シート部材2Bの連続体それぞれの搬送方向の両側部が重なるように重ね合わせて、サイドシール部4を間欠的に形成し、その後、サイドシール部4にて切断してサイドシール部4を有するおむつ1Aを連続的に形成する。
上述した本発明の第1実施形態のおむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1Aは、図3に示すように、胴回り伸縮部G2においては、外層体2と吸収性本体3との固定部7に、胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bの伸縮機能の低減された弱機能化領域WTを有している。その為、吸収体33に弾性部材24Bによる皺が生じ難く、外観の見栄えが向上する。また、おむつ1Aは、図3に示すように、ウエスト伸縮部G1においては、ウエスト伸縮部G1形成用弾性部材24Aが、サイドシール部接着領域OTどうしの間においては、接着剤を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されておらず、胴回り伸縮部G2においては、胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bが、弱機能化領域WTの外方側部の側部接着領域ITとサイドシール部接着領域OTとの間においては、接着剤を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されていない。その為、おむつ1Aの肌触りが向上する。さらにまた、おむつ1Aの側部接着領域ITにおいては、図3及び図4に示すように、弾性部材24の配された部分IPと、隣り合う弾性部材24,24間INとが、Y方向に交互に繰り返し配されている。また、おむつ1Aのサイドシール部接着領域OTにおいても、図3及び図5に示すように、弾性部材24の配された部分OPと、隣り合う弾性部材24,24間ONとが、Y方向に交互に繰り返し配されている。その為、接着剤の塗布部分が硬くなり難くおむつ1Aの肌触りが向上すると共に弾性部材24の抜けも生じ難い。
また、おむつ1Aにおいては、具体的には、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも多くなっており、また、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも多くなっている。その為、サイドシール部4が形成されない側部接着領域ITにおいて、おむつ1Aの弾性部材24の抜けが生じ難い。
上述したおむつ1Aの一実施態様の製造方法においては、胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bに関し、コームガン91によって、弱機能化領域WTに対応する部位を含む領域(弱機能化領域WTの搬送方向の長さよりも広い領域)に弾性部材塗布接着剤81が塗工されている。その為、弾性部材分断手段94を用いて、複数本の胴回り伸縮部G2形成用弾性部材24Bを押圧し、個々複数個に分断して胴回り伸縮部G2に弱機能化領域WTを形成する際に、弾性部材の切断力が向上し易く、切断不良が発生し難い。このように形成された弱機能化領域WTを有するおむつ1Aは、通気性も向上する。
また、おむつ1Aにおいては、弱機能化領域WTの個々複数個に分断された弾性部材24Bが、接着剤8を介して外層シート22と内層シート23との間に固定されている。その為、おむつ1Aの外観の見栄えが向上する。分断された弾性部材24Bは、既に収縮機能が発現されないようになっているが、X方向に平行に断続的に外層シート22と内層シート23との間で固定されているので、胴回りの収縮機能があるように消費者に思われ易く、消費者への安心感が向上する。
次に、本発明の第2〜第5実施形態の使い捨ておむつについて説明する。第2〜第5実施形態の使い捨ておむつ1B〜1Eは、側部接着領域ITの構成或いはサイドシール部接着領域OTの構成が第1実施形態のおむつ1Aと異なる。第2〜第5実施形態のおむつ1B〜1Eについては、第1実施形態のおむつ1Aと異なる点について主として説明し、同様の点については同一の符号を付して説明を省略する。特に言及しない点については、第1実施形態のおむつ1Aに関する説明が適宜適用される。
尚、背側シート部材2Bは、腹側シート部材2Aと同様である為、主に腹側シート部材2Aについて説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの側部接着領域ITの構成及びサイドシール部接着領域OTの構成について詳述する。
おむつ1Bの弱機能化領域WTの側部接着領域ITにおいては、おむつ1Aと同様に、図8に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bの周面に塗られている。
また、おむつ1Bのサイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTにおいては、図8に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向全域に亘ってY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
おむつ1Bにおいては、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量とが等しくなっており、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量とが等しくなっている。その為、おむつ1Bは、第1実施形態のおむつ1Aと同様の効果を奏する。
次に、第3実施形態のおむつ1Cの側部接着領域ITの構成及びサイドシール部接着領域OTの構成について詳述する。
おむつ1Cの弱機能化領域WTの側部接着領域ITにおいては、おむつ1Aと同様に、図9に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bの周面に塗られている。
また、おむつ1Cのサイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTにおいては、図9に示すように、サイドシール部接着領域OTが、サイドシール部4より幅方向(X方向)内方のサイドシール部内方接着領域OT1と、サイドシール部内方接着領域OT1より幅方向(X方向)外方のサイドシール部外方接着領域OT2とからなる。
おむつ1Cのサイドシール部内方接着領域OT1においては、図9に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向全域に亘ってY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
また、おむつ1Cのサイドシール部外方接着領域OT2においては、図9に示すように、弾性部材塗布接着剤81のみが、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
おむつ1Cにおいては、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTを構成するサイドシール部内方接着領域OT1における弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量とが等しくなっており、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTを構成するサイドシール部外方接着領域OT2における弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも多くなっている。また、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTを構成するサイドシール部内方接着領域OT1における隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量とが等しくなっており、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTを構成するサイドシール部外方接着領域OT2における隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも多くなっている。その為、おむつ1Cは、第1実施形態のおむつ1Aと同様の効果を奏する。
第4実施形態のおむつ1Dの側部接着領域ITの構成及びサイドシール部接着領域OTの構成について詳述する。
おむつ1Dの弱機能化領域WTの側部接着領域ITにおいては、図10に示すように、弾性部材塗布接着剤81のみが、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bの周面に塗られている。
また、おむつ1Dのサイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTにおいては、おむつ1Aと同様に、図10に示すように、弾性部材塗布接着剤81のみが、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
おむつ1Dにおいては、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量とが等しくなっており、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量と、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量とが等しくなっている。おむつ1Dは、弾性部材24配置領域のみ内層シート23と外層シート22とが接合されるため柔らかさが向上する。
次に、第5実施形態のおむつ1Eの側部接着領域ITの構成及びサイドシール部接着領域OTの構成について詳述する。
おむつ1Eの弱機能化領域WTの側部接着領域ITにおいては、図11に示すように、弾性部材塗布接着剤81のみが、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bの周面に塗られている。
また、おむつ1Eのサイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTにおいては、図11に示すように、シート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向全域に亘ってY方向に長い帯状に塗られており、弾性部材塗布接着剤81が、ウエスト伸縮部G1を形成する弾性部材24A及び胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bそれぞれの周面に塗られている。
おむつ1Eおいては、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも少なくなっており、また、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも少なくなっている。その為、おむつ1Eは、第1実施形態のおむつ1Aと同様の効果を奏する。
以上、本発明をその好ましい第1〜第5実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した第1〜第5実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、上述した第1〜第5実施形態のおむつ1A〜1Eにおいては、図1,図8〜図11に示すように、外層体2が着用者の背側(背側シート部材2B)と着用者の腹側(腹側シート部材2A)とで離間したパンツ型使い捨ておむつであるが、1つの外層体2がY方向中央部において内方に括れた形状に形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
また、上述した第1〜第5実施形態のおむつ1A〜1Dにおいては、図4,図8〜図11に示すように、弱機能化領域WTの外方側部の側部接着領域ITを構成するシート塗布接着剤82、或いはサイドシール部4近傍のサイドシール部接着領域OTを構成するシート塗布接着剤82が、外層シート22にY方向に長い帯状に連続して塗られているが、図12に示すように、シート塗布接着剤82が、胴回り伸縮部G2を形成する各弾性部材24Bが配される位置に対応して、或いはウエスト伸縮部G1を形成する各弾性部材24Aが配される位置に対応して、Y方向に間欠的に塗られていてもよい。このように間欠的に接着剤が塗られることによって、接着剤の塗布部分が硬くなり難くおむつ1A〜1Eの肌触りが更に向上する。
また、上述した第1実施形態のおむつ1Aにおいては、図2に示すように、腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bを構成する外層シート22と内層シート23とが、同形同大に形成されているが、同形同大ではなく、外層シート22及び内層シート23の少なくとも一方が、ウエスト開口部5の開口周縁端よりも外方に延出する延出部分を有し、該延出部分がウエスト開口部5の開口周縁端において内層シート23側に折り返されて、該延出折り返し部によって、吸収性本体3のY方向の端部を覆うように形成されていてもよい。
また、上述した第1実施形態のおむつ1Aの腹側シート部材2A或いは背側シート部材2Bにおいては、図3に示すように、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも多くなっており、また、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも多くなっているが、図8,図10に示す第2,第4実施形態のおむつ1B,1Dのように、同じであってもよい。また、図11に示す第5実施形態のおむつ1Eのように、側部接着領域ITにおける弾性部材24の配された部分IPの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける弾性部材24の配された部分OPの接着剤8の坪量よりも少なくなっており、また、側部接着領域ITにおける隣り合う弾性部材24,24間INの接着剤8の坪量が、サイドシール部接着領域OTにおける隣り合う弾性部材24,24間ONの接着剤8の坪量よりも少なくなっていてもよい。
また、パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であっても良い。
上述した実施形態に関し、さらに以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
外面をなす外層シート、該外層シートの内面側に配された内層シート、該両シート間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材を有する外層体と、該外層体の前記内層シートに固定された吸収性本体とを備え、着用者の腹側に配される前記外層体の腹側部及び着用者の背側に配される前記外層体の背側部それぞれの両側縁部が接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型吸収性物品であって、
前記外層体は、該外層体と前記吸収性本体との固定部にて、前記複数本の弾性部材が個々複数個に分断されて伸縮機能の低減された弱機能化領域を有しており、
前記弱機能化領域の外方側部においては、前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定された側部接着領域を形成し、
前記サイドシール部近傍においては、接着剤を介して前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されたサイドシール部接着領域を形成しており、
前記側部接着領域と前記サイドシール部接着領域との間においては、前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されておらず、
前記側部接着領域及び前記サイドシール部接着領域それぞれは、前記弾性部材の配された部分の前記接着剤の坪量が、隣り合う該弾性部材間の前記接着剤の坪量よりも高く、パンツ型吸収性物品の縦方向に該接着剤の坪量の高低を繰り返しているパンツ型吸収性物品。
<2>
前記弱機能化領域における、個々複数個に分断された前記弾性部材は、前記接着剤を介して前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されている前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも多くなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも多くなっている前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも少なくなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも少なくなっている前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量とが等しくなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量とが等しくなっている前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部内方接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量とが等しく、前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部外方接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも多くなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部内方接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量とが等しく、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部外方接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも多くなっている前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
前記吸収性本体は、液透過性の表面シート、液不透過性又は撥水性の裏面シート、及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有する前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記吸収体は、パルプ繊維の繊維の集合体からなる吸収性コアに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートからなる前記<1>〜<7>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記外層シート及び前記内層シートは、不織布である前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記外層シート及び前記内層シートは、不織布とフィルムとを一体化したシートである前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記外層体は、該外層体における着用者の腹側に配される腹側シート部材、及び該外層体における着用者の背側に配される背側シート部材を備え、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記パンツ型吸収性物品の縦方向に伸縮性を有するウエスト伸縮部及び胴回り伸縮部が形成されており、
前記ウエスト伸縮部が、前記腹側シート部材及び前記背側シート部材のそれぞれにおいて、前記吸収性本体の前記パンツ型吸収性物品の縦方向(Y方向)の端部より該縦方向(Y方向)外方に形成されている前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記外層体は、該外層体における着用者の腹側に配される腹側シート部材、及び該外層体における着用者の背側に配される背側シート部材を備え、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記パンツ型吸収性物品の縦方向に伸縮性を有するウエスト伸縮部及び胴回り伸縮部が形成されており、
前記胴回り伸縮部が、前記腹側シート部材及び前記背側シート部材のそれぞれにおいて、前記ウエスト伸縮部よりも前記パンツ型吸収性物品の縦方向(Y方向)内方に形成されている前記<1>〜<11>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記外層体は、該外層体における着用者の腹側に配される腹側シート部材、及び該外層体における着用者の背側に配される背側シート部材を備え、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記パンツ型吸収性物品の縦方向に伸縮性を有するウエスト伸縮部及び胴回り伸縮部が形成されており、
前記腹側シート部材には、ウエスト伸縮部に複数本の弾性部材が配され、胴回り伸縮部に複数本の弾性部材が配されており、
前記背側シート部材には、ウエスト伸縮部に複数本の弾性部材が配され、胴回り伸縮部に複数本の弾性部材が配されている前記<1>〜<12>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記外層体は、該外層体における着用者の腹側に配される腹側シート部材、及び該外層体における着用者の背側に配される背側シート部材を備え、
前記腹側シート部材及び前記背側シート部材それぞれには、前記パンツ型吸収性物品の縦方向に伸縮性を有するウエスト伸縮部及び胴回り伸縮部が形成されており、
前記ウエスト伸縮部及び前記胴回り伸縮部においては、前記外層シートと前記内層シートとの間が、散点状に形成された多数の接合部において接合されている前記<1>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
複数本の前記弾性部材が、それぞれ、前記パンツ型吸収性物品の縦方向(Y方向)に隣り合う接合部どうしの間を通るように配されている前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記接着剤は、前記弾性部材の周面に塗られて該弾性部材を前記外層シートと前記内層シートとの間に固定する弾性部材塗布接着剤と、該外層シート及び該内層シートの少なくとも一方に面状に塗られて該弾性部材を該外層シートと該内層シートとの間に固定するシート塗布接着剤とを有している前記<1>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記側部接着領域においては、前記シート塗布接着剤が、前記外層シートに、前記吸収性物品の縦方向(Y方向)に長い帯状に塗られており、前記弾性部材塗布接着剤が、胴回り伸縮部を形成する前記弾性部材の周面に塗られている前記<1>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記サイドシール部接着領域においては、前記弾性部材塗布接着剤が、ウエスト伸縮部を形成する弾性部材及び胴回り伸縮部を形成する弾性部材それぞれの周面に塗られている前記<1>〜<17>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記サイドシール部が、前記吸収性物品の縦方向(Y方向)に間欠的に配された多数のシール部によって形成されている前記<1>〜<18>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記シール部は、前記弾性部材と重ならない前記<1>〜<19>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<20>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
前記パンツ型吸収性物品は、パンツ型の生理用ナプキンである前記<1>〜<20>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
1A,1B,1C,1D,1E パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2 外層体
2A 腹側シート部材
2a,2a 側縁部
2c,2d 上下端縁部
2B 背側シート部材
2b,2b 側縁部
2c,2d 上下端縁部
22 外層シート
23 内層シート
24,24A〜24B 弾性部材
25 接合部
3 吸収性本体
3a,3b 縦方向の端部
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
34 側方カフス
35 側方カフス弾性部材
4 サイドシール部
41 シール部
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
7 固定部
8 接着剤
81 弾性部材塗布接着剤
82 シート塗布接着剤
91 コームガン
92 コーター
93 ニップローラ
94 弾性部材分断手段
95 分割手段
WT 弱機能化領域
IT 側部接着領域
IP 弾性部材の配された部分
IN 隣り合う弾性部材間
OT サイドシール部接着領域
OT1 サイドシール部内方接着領域
OT2 サイドシール部外方接着領域
OP 弾性部材の配された部分
ON 隣り合う弾性部材間

Claims (6)

  1. 外面をなす外層シート、該外層シートの内面側に配された内層シート、該両シート間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材を有する外層体と、該外層体の前記内層シートに固定された吸収性本体とを備え、着用者の腹側に配される前記外層体の腹側部及び着用者の背側に配される前記外層体の背側部それぞれの両側縁部が接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型吸収性物品であって、
    前記外層体は、該外層体と前記吸収性本体との固定部にて、前記複数本の弾性部材が個々複数個に分断されて伸縮機能の低減された弱機能化領域を有しており、
    前記弱機能化領域の外方側部においては、接着剤を介して前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定された側部接着領域を形成し、
    前記サイドシール部近傍においては、接着剤を介して前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されたサイドシール部接着領域を形成しており、
    前記側部接着領域と前記サイドシール部接着領域との間においては、前記弾性部材が前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されておらず、
    前記側部接着領域及び前記サイドシール部接着領域それぞれは、前記弾性部材の配された部分の前記接着剤の坪量が、隣り合う該弾性部材間の前記接着剤の坪量よりも高く、パンツ型吸収性物品の縦方向に該接着剤の坪量の高低を繰り返しているパンツ型吸収性物品。
  2. 前記弱機能化領域における、個々複数個に分断された前記弾性部材は、前記接着剤を介して前記外層シートと前記内層シートとの間に固定されている請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも多くなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも多くなっている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも少なくなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも少なくなっている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量とが等しくなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量とが等しくなっている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部内方接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量とが等しく、前記側部接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部外方接着領域における前記弾性部材の配された部分の接着剤の坪量よりも多くなっており、また、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量と、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部内方接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量とが等しく、前記側部接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量が、前記サイドシール部接着領域を構成する前記サイドシール部外方接着領域における隣り合う前記弾性部材間の接着剤の坪量よりも多くなっている請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
JP2017150504A 2017-08-03 2017-08-03 パンツ型吸収性物品 Active JP6467469B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017150504A JP6467469B2 (ja) 2017-08-03 2017-08-03 パンツ型吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017150504A JP6467469B2 (ja) 2017-08-03 2017-08-03 パンツ型吸収性物品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013101237A Division JP6189628B2 (ja) 2013-05-13 2013-05-13 パンツ型吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017192834A true JP2017192834A (ja) 2017-10-26
JP6467469B2 JP6467469B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=60155775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017150504A Active JP6467469B2 (ja) 2017-08-03 2017-08-03 パンツ型吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6467469B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187959A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法
JP2021090541A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004298362A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Kao Corp 吸収性物品及びその製造方法
JP2007151597A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Daio Paper Corp 吸収性物品及びその製造方法
JP2008295930A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Kao Corp パンツ型物品
JP2011010839A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Kao Corp パンツ型吸収性物品の製造方法
JP2011115304A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Kao Corp パンツ型吸収性物品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004298362A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Kao Corp 吸収性物品及びその製造方法
JP2007151597A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Daio Paper Corp 吸収性物品及びその製造方法
JP2008295930A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Kao Corp パンツ型物品
JP2011010839A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Kao Corp パンツ型吸収性物品の製造方法
JP2011115304A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Kao Corp パンツ型吸収性物品

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019187959A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法
JP7037428B2 (ja) 2018-04-27 2022-03-16 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法
JP2022066375A (ja) * 2018-04-27 2022-04-28 ユニ・チャーム株式会社 パンツ型吸収性物品、及び、パンツ型吸収性物品の製造方法
JP2021090541A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ
WO2021117716A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 大王製紙株式会社 パンツタイプ使い捨ておむつ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6467469B2 (ja) 2019-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6189628B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP4966355B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6050969B2 (ja) パンツ型着用物品およびその製造方法
TWI528951B (zh) Pant-type absorbent article
JP5592737B2 (ja) パンツ型吸収性物品
TWI577356B (zh) Disposable disposable diaper and disposable disposable diaper
JP4130057B2 (ja) 吸収性物品
JP6342249B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5415165B2 (ja) パンツ型吸収性物品の製造方法
JP6467469B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP4726673B2 (ja) パンツ型吸収性物品及びその製造方法
JP4966403B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2015112414A (ja) パンツ型吸収性物品
JP2008148875A (ja) パンツ型吸収性物品の製造方法
JP6941518B2 (ja) 吸収性物品
JP4535980B2 (ja) パンツ型使い捨ておむつ
JP5492520B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2018057465A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6438293B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP6314069B2 (ja) 吸収性物品の製造方法
TWI605799B (zh) Use disposable items
JP2016043165A (ja) パンツ型吸収性物品
JP6192043B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6071455B2 (ja) 使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170804

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6467469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250