JP5592737B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来、着用者の腹側に配される腹側部、着用者の股間部に配される股下部及び着用者の背側に配される背側部に亘る砂時計状の外包材と、該外包材の内面側に固定された吸収性本体とを備え、腹側部における外包材の両側縁部と背側部における外包材の両側縁部とが接合されてウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品が知られている。
このようなパンツ型吸収性物品を連続生産する際には、外包材の帯状原反にレッグ開口部形成用の貫通孔や切り欠きを形成し、不要な部分をトリムとして除去するのが一般的である。
また、従来のパンツ型吸収性物品として、外包材が、着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材とに分割されており、吸収性本体が、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡すように固定されていると共に、腹側シート部材の左右の両側縁部と背側シート部材の左右両側縁部とが接合されているパンツ型吸収性物品が知られている。例えば、特許文献1には、そのようなパンツ型吸収性物品として、前ベルト部分及び後ろベルト部分からなる環状弾性ベルトと吸収性本体とを備えると共に、後ろベルト部分(背側シート部材)の縦方向の長さを、前ベルト部分(腹側シート部材)の縦方向の長さよりも長くしたプルオン衣類が記載されている。
また、特許文献2には、腹側外装シートと背側外装シートとから形成された筒状の胴回り部と吸収性本体とを備え、背側外装シートが背側本体部とその下側に延出する背側延出部とを有し、該背側延出部の両側である臀部カバー部に設けられた第2弾性伸縮部材の伸張率を、背側本体部の中間部および下端部に設けられた第1弾性伸縮部材の伸張率よりも高くしたパンツ型紙おむつが記載されている。
また、特許文献3には、腹側シート部材、背側シート部材及びこれらに接合されて両者を連結する股間シート部材とを備えた使い捨ておむつが記載されている。
特表2008−508082号公報 特開2008−178682号公報 特開2009−61046号公報
外包材が、着用者の腹側に配される腹側シート部材と着用者の背側に配される背側シート部材とに分割されたパンツ型吸収性物品は、例えば、腹側シート部材の帯状原反と背側シート部材の帯状原反とを離間させて搬送しつつ、吸収性本体を、両者間に架け渡すように間欠的に固定し、次いで、腹側シート部材の帯状原反と背側シート部材の帯状原反とが重なるように二つ折りした後、サイドシール部形成用の接合を行い、その接合と同時又はその後に切断して個々の使い捨ておむつに分割することにより効率的に製造することができ、腹側に配される部分と背側に配される部分とが連続する幅広の外包材にレッグ開口部形成用の貫通孔や切り欠きを形成する場合に比して、外包材の原反からのトリムの除去を不要としたり、除去すべきトリムの小型化等を図ることができる。
しかし、特許文献1及び2に記載のプルオン衣類やパンツ型紙おむつは、背側シート部材の下端が曲線状に加工されているため、製造の際にトリムの除去が必要である。
特許文献3に記載の使い捨ておむつは、縦方向中心線に関しほぼ対称な形状を有しており、そのため、腹側シート部材と背側シート部材との形態的な差が少なくなって、おむつの前後を視覚的に判別しづらくなる。
従って、本発明は、外包材が腹側シート部材と背側シート部材とに分割され、効率的に製造可能なパンツ型吸収性物品でありながら、腹側シート部材と背側シート部材を似たような形状としても、おむつの前後を容易に判別することのできるパンツ型吸収性物品に関する。
本発明は、着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された縦長の吸収性本体とを具備し、腹側シート部材及び背側シート部材は、それぞれの側縁部に、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されてサイドシール部を形成している接合部と、該接合部の下方延長線上に位置し、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されていない非接合部とが形成されているパンツ型吸収性物品であって、吸収性本体は、吸収体、及び該吸収体の長手方向の両側縁それぞれの外方に位置する側部シート部を有しており、前記側部シート部は、弾性部材が伸長状態で配されていることによって吸収性本体の長手方向に伸縮する伸縮領域を有しており、腹側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する腹側伸縮部を有し、背側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する背側伸縮部を有しており、腹側伸縮部は、吸収性本体の長手方向に沿う長さが、背側伸縮部の同長さより長い、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品は、外包材が腹側シート部材と背側シート部材とに分割され、効率的に製造可能なパンツ型吸収性物品でありながら、腹側シート部材と背側シート部材とを似たような形状としても、おむつの前後を容易に判別することができるものである。
図1は、本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの使用状態(着用状態)を示す図であり、(a)は、腹側部側から見た図、(b)は、側方から見た図、(c)は、背側部側から見た図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す一部破断平面図である。展開且つ伸長状態とは、サイドシール部を引き剥がして、パンツ型吸収性物品を展開状態とし、その展開状態の吸収性物品を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。 図3は、図2のIII−III線拡大断面図である。 図4は、図2のIV−IV線拡大断面図である。 図5は、図2のV−V線拡大断面図である。 図6は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの収縮状態(自然状態)の外観を示す模式図である。 図7は、吸収性本体と腹側シート部材及び背側シート部それぞれの延出部との接合態様を示す模式平面図である。 図8は、本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつを示す図で、(a)は、展開且つ伸長状態のおむつの吸収性本体をおむつ内面側から見た図、(b)は、(a)のA−A線模式断面図(自然状態)、(c)は、(a)のB−B線模式断面図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)は、図1及び図2に示すように、着用者の腹側に配される腹側シート部材2Aと、着用者の背側に配される背側シート部材2Bと、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bに架け渡して固定された吸収性本体3とを具備し、腹側シート部材2Aの両側縁部2a,2aと背側シート部材2Bの両側縁部2b,2bとが接合されて形成された一対のサイドシール部4,4を有している。
腹側シート部材2Aは、おむつ(吸収性物品)縦方向(X方向)の長さLaが、サイドシール部4の同方向の長さL4より長く、該サイドシール部4より下方(着用時における下方)に延出する腹側延出部21aを有している。また、背側シート部材2Bは、おむつ(吸収性物品)縦方向(X方向)の長さLbが、サイドシール部4の同方向の長さL4より長く、該サイドシール部4より下方(着用時における下方)に延出する背側延出部21bを有している。
より詳細に説明すると、おむつ1は、図1及び図2に示すように、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。おむつ(吸収性物品)1の縦方向は、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向又はその逆方向(図2中X方向)であり、おむつ(吸収性物品)1の横方向は、着用者の胴回り方向に沿う方向であり、おむつ(吸収性物品)1の縦方向と交差する方向(図2中Y方向)である。
おむつ1の吸収性本体3は、図3に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32、及び両シート31、32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有しており、図2に示すように、X方向に長い長方形状に形成されている。吸収体33は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コア33aと、該吸収性コア33aを被覆するコアラップシート33b,33cからなる。吸収体33も、X方向に長い長方形状に形成されている。
吸収性本体3は、長手方向の両側部に、吸収体33の長手方向の両側縁それぞれの外方に位置する側部シート部34,34を有している。
側部シート部34は、図2に示すように、吸収性本体3の長手方向に沿って延びており、吸収性本体3の全長に亘って存在している。側部シート部34は、図3に示すように、液抵抗性ないし撥水性のシート材35及び該シート材35に固定された弾性部材36,36を備えている。
側部シート部34は、その長手方向における弾性部材36が配されている範囲の略全体が、弾性部材36によって吸収性本体3の長手方向に伸縮する伸縮領域34cとなっている。
側部シート部34の伸縮領域34cは、股下部C(吸収性本体3の縦方向(X方向)における腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとの間)に、側部ギャザーを形成する。
即ち、股下部Cにおける伸縮領域34cは、側部シート部34に伸長状態で配された弾性部材36が収縮することで、側部シート部34を構成するシート材35が襞寄せされたり波状の断面形状に変形して、側部ギャザーを形成する。側部ギャザーは、おむつ1の自然状態及び/又は着用状態で形成されれば良く、また、おむつ1の着用時に、後述する線状接合部30の外縁端を起立端34bとして、着用者の肌側に向かって起立する。
また、伸縮領域34cは、図2に示すように、腹側シート部材2A上及び背側シート部材2B上にも延在している。
そして、腹側シート部材2Aは、伸縮領域34cが接合されて該伸縮領域34cと共に伸縮する腹側伸縮部36aを有しており、背側シート部材2Bは、伸縮領域34cが接合されて該伸縮領域34cと共に伸縮する背側伸縮部36bを有している。側部シート部34の伸縮領域34cは、前述の通り、吸収性本体3の長手方向に伸縮するものであるため、腹側伸縮部36a及び背側伸縮部36bも、吸収性本体3の長手方向に伸縮し、着用状態のおむつ1においては、概ね図1の上下方向に伸縮する。
そして、図2に示すように、腹側伸縮部36aと背側伸縮部36bの、吸収性本体3の長手方向に沿う方向の長さを比較したときに、腹側伸縮部36aの長さL1が、背側伸縮部36bの長さL2よりも長くなっている。
本実施形態のおむつ1の場合についてより具体的に説明すると、図2に示すように、弾性部材36は、腹側シート部材2A側の端部が、吸収性本体3の端部3aとほぼ同位置にあり、弾性部材36及び側部シート部34の伸縮領域34cは、X方向における、腹側シート部材2Aと重なっている部分の全域において伸縮性を発現する。また、側部シート部34は、腹側シート部材2Aと重なっている部分の実質的に全域が、図4に示すように、接着剤8を介して腹側シート部材2A上に接合されており、腹側シート部材2Aは、側部シート部34が重なっている部分のX方向の全域が腹側伸縮部36aとなっている。
一方、弾性部材36は、背側シート部材2B側の端部が、吸収性本体3の端部3bに達しない位置にある。側部シート部34は、背側シート部材2Bと重なっている部分の実質的に全域が、図5に示すように、接着剤8を介して背側シート部材2B上に接合されているが、弾性部材36及び側部シート部34の伸縮領域34cが、背側シート部材2B上における股下部C寄りの部分のみに存在することによって、背側シート部材2Bは、側部シート部34が重なっている部分のX方向の股下部C寄りの部分のみが背側伸縮部36bとなっている。
なお、腹側伸縮部36aにおける弾性部材36は、図4に示すように、図示しない接着剤等を介して、側部シート部34を構成するシート材35間に固定されており、弾性部材36が内部に固定された側部シート部34が、接着剤8を介して腹側シート部材2Aに固定されている。背側伸縮部36bを形成するにおける弾性部材36も同様であり、図5に示すように、図示しない接着剤等を介して、側部シート部34を構成するシート材35間に固定されており、該弾性部材36が内部に固定された側部シート部34が、接着剤8を介して背側シート部材2Bに固定されている。
このように腹側伸縮部36aの長さL1を背側伸縮部36bの長さL2よりも長くすると、自然状態におけるおむつ1において、腹側シート部材2Aが背側シート部材2Bよりもおむつ縦方向に大きく収縮する。それにより、おむつ1は、図6に示すように、展開且つ伸長状態においておむつを、その全長Lを2等分するように折り畳んだときに股下部Cに生じる折曲線91の位置が、腹側部A寄りに移動すると共に、その折曲線91の近傍部あるいはそれより腹側部側に位置する部分92が、着用時に着用者の前側に配すべき面側に隆起した状態となる。この形態的な変化により、おむつ1は、展開且つ伸長状態におおける腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとの形状が似ていたとしても、自然状態においては形態の差が大きくなり、おむつ1の前後を視覚的に容易に判別できるようになる。
また、腹側シート部材2Aが背側シート部材2Bよりもおむつ縦方向に大きく収縮することによって、腹側延出部21aの下端位置と、背側延出部21bの下端位置との間にズレも生じやすくなる。この形態的な差により、おむつ1の前後の視覚的な判別が一層容易となる。
上述したような効果は、腹側伸縮部36aの長さL1と背側伸縮部36bの長さL2との差(L1―L2)が、吸収性本体3の腹側シート部材2A上に位置する部分の長さと吸収性本体3の背側シート部材2B上に位置する部分の長さの差以上である場合や、腹側シート部材の上端縁2dから吸収性本体3の端部3aまでの長さL3aと背側シート部材2Bの上端縁2dから吸収性本体3の端部3bまでの長さL3bとが略等しい場合に一層効果的である。
また、腹側伸縮部36aの長さL1と背側伸縮部36bの長さL2との差(L1―L2)は、形態の差による前後の判別性の向上の観点から、全長Lの4%以上であることが好ましく、より好ましくは全長Lの4〜25%である。
なお、弾性部材36は、図2に示すように、X方向と平行に配されていることが好ましいが、X方向に対してある程度傾斜していても良いし、吸収性本体3の幅方向の内方又は外方に凸に湾曲させて配しても良い。
本実施形態のおむつ1は、吸収性本体3の長手方向の両側部に、吸収性本体3の長手方向に沿って延びる一対の立体ギャザー形成部38を有している。
立体ギャザー形成部38は、シート材35と、該シート材35に固定された立体ギャザー形成用の弾性部材39とを有してなる。立体ギャザー形成部38は、少なくとも股下部Cに立体ギャザー38cを形成する。本実施形態のおむつ1におけるシート材35は、1枚のシートが、立体ギャザー形成部38における、立体ギャザー38cの自由端側の端部38aに配される折り曲げ部に沿って2つ折りされて2層構造とされている積層シートであり、該積層シートの層間に弾性部材39が接着剤を介して固定されている。また、その積層シートは、側部シート部34における、側方ギャザーの自由端側の端部34aに配される折り曲げ部に沿って更に2つ折りされており、それによって相対向した2枚の積層シート間に弾性部材36が接着剤を介して固定されている。また、その積層シートどうしは、吸収体33の側縁部の近傍、より詳細には側縁部のやや外方の位置に形成された線状接合部30において、両者間に表面シート31を介在させた状態で接合一体化されている。
線状接合部30は、図2に示すように、長方形状の吸収体33の両側縁部それぞれに沿って延びており、また、吸収体33及び吸収性本体3のX方向の全長に亘って延びている。線状接合部30は、連続直線状に形成されていることが好ましいが、点線状に形成されていても良い。また、線状接合部30を形成する際の接合方法としては、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、接着剤の各種公知の接合方法が用いられる。
立体ギャザー38cは、おむつ1の着用時に、着用者の肌側に向かって起立し、吸収性本体3から幅方向外方への液の流出を阻止する。表面シート31、裏面シート32、吸収性コア33a,コアラップシート33b,33cの形成材料としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。吸収性本体3の裏面シート32側には、肌触りを良くする観点等から不織布等からなる外装シート32aを配することもできる。
腹側シート部材2Aは、おむつ1の展開且つ伸長状態(図2参照)において、横長の長方形状をなしており、おむつ縦方向(X方向)に沿う左右一対の側縁部2a,2aと、おむつ横方向(Y方向)に沿う上下一対の端縁部2c,2dとを有している。背側シート部材2Bも、同様に、横長の長方形状をなしており、おむつ縦方向(X方向)に沿う左右一対の側縁部2b,2bと、おむつ横方向(Y方向)に沿う上下一対の端縁部2c,2dとを有している。腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bは、図2のようにおむつ縦方向(X方向)の長さがおむつ横方向(Y方向)において均一である。
そして、腹側シート部材2Aは、前記側縁部2a,2aそれぞれに、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとの間が接合されてサイドシール部4を形成している接合部2a’と、該接合部2a’の下方に延出し、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとの間が接合されていない非接合部2a”とを有している。また、背側シート部材2Bも同様に、前記側縁部2b,2bそれぞれに、背側シート部材2Bと腹側シート部材2Aとの間が接合されてサイドシール部4を形成している接合部2b’と、該接合部2b’の下方に延出し、背側シート部材2Bと腹側シート部材2Aとの間が接合されていない非接合部2b”とを有している。図2に示すように、非接合部2a”は、接合部2a’の延長線上に形成され、非接合部2b”は、接合部2b’の延長線上に形成されている。
そして、腹側シート部材2Aの側縁部2aの一部である接合部2a’と、背側シート部材2Bの側縁部2bの一部である接合部2b’とが接合されていることによって、おむつ1に、前述した一対のサイドシール部4,4が形成されている。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等が用いられる。また、この接合によって、サイドシール部4,4と共に、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
腹側シート部材2Aは、このように、前記接合部2a’,2a’間に位置する本体部20a(以下、腹側本体部20aという)及び該本体部20aの下方(股下部C側)に延出する延出部21a(以下、腹側延出部21aともいう)を有している。同様に、背側シート部材2Bも、前記接合部2b’,2b’間に位置する本体部20b(以下、背側本体部20bという)及び該本体部20aの下方(股下部C側)に延出する延出部21b(以下、背側延出部21bともいう)を有している。
腹側シート部材2Aの側縁部2aの前記接合部2a’及び前記非接合部2a”は、おむつの展開且つ伸長状態(図2参照)において、おむつ縦方向に連続して延びている。また、背側シート部材2Bの側縁部2bの前記接合部2b’及び前記非接合部2b”も、おむつの展開且つ伸長状態(図2参照)において、おむつ縦方向に連続して延びている。図1には、ウエスト開口部5に幼児の胴部7a、レッグ開口部6,6に幼児の脚部7b,7bが挿通された状態が示されている。
おむつ1における腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは何れも、図4及び図5に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間にX方向に離間させて配された複数本の糸状の弾性部材24とを備えており、それぞれ、図2に示すように、ウエスト伸縮部G1、胴回り伸縮部G2、延出部伸縮部G3を有している。
腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは、2枚のシート22,23間に伸長状態で配した弾性部材24の収縮により弾性伸縮性を発現するものについては、図2に示すように、弾性部材24を伸長させた状態で、一対の側縁部2a,2aどうし、及び一対の側縁部2b,2bどうしが、それぞれ互いに平行であることが好ましい。また、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bは、弾性部材24を伸長させた状態で、横長長方形状であることが好ましい。
ウエスト伸縮部G1は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bのそれぞれにおいて、おむつ1の縦方向(X方向)における、吸収性本体3の長手方向の端部3a,3bより外方に形成されている。胴回り伸縮部G2は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bのそれぞれにおいて、おむつ1の縦方向(X方向)における、ウエスト伸縮部G1と腹側延出部21a又は背側延出部21bとの間に形成されている。延出部伸縮部G3は、腹側延出部21a又は背側延出部21bに形成されている。胴回り伸縮部G2及び延出部伸縮部G3は、それぞれ、おむつ1の横方向(Y方向)における、少なくとも、吸収性本体3の長手方向の両側縁それぞれより外方に位置する部分に形成されていることが好ましい。
ウエスト伸縮部G1、胴回り伸縮部G2、延出部伸縮部G3は、それぞれ、おむつ1の横方向(Y方向)における、少なくとも、吸収体33の両側縁それぞれより外方に位置する部分において伸縮性を発現することが好ましい。
図1〜図5には、ウエスト伸縮部G1、胴回り伸縮部G2、延出部伸縮部G3を形成する弾性部材24が、吸収体33を横断して、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの全幅に亘って延びている実施形態を示したが、胴回り伸縮部G2及び/又は延出部伸縮部G3を形成する弾性部材24は、吸収体33の幅方向中央部と重なる部分においては、熱処理等により弾性部材の弾性を喪失させたり、弾性部材を切断したりする等により、該部分では弾性部材24が腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bに伸縮性を付与しないようにすることが好ましい。
腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bを構成する2枚のシート22,23間は、腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bそれぞれの実質的に全域において接着剤で固定されていても良いし、特開2005−80859号公報に記載の弾性伸縮部材における2枚のシート材間のように、弾性部材24を通らないように散点状に形成された多数の接合部において接合されていても良い。
吸収性本体3は、長手方向の一端側(腹側シート部材2Aと重なっている部分)が、腹側シート部材2AのY方向の中央部に接着剤8を介して固定され、長手方向の他端側(背側シート部材2Bと重なっている部分)が、背側シート部材2BのY方向の中央部に接着剤8を介して固定されている。
本実施形態のおむつ1における側部シート部34,34は、図2及び図4に示すように、それぞれ、おむつ1の横方向(Y方向)の外方側に倒した状態で、腹側シート部材2Aの本体部20a及び腹側延出部21aに固定されている。また、側部シート部34,34は、図2及び図5に示すように、それぞれ、おむつ1の横方向(Y方向)の外方側に倒した状態で、背側シート部材2Bの本体部20b及び背側延出部21bに固定されている。
吸収性本体3は、幅方向中央部3cも、背側シート部材の本体部20b及び背側延出部21bのそれぞれに対して接着剤8等により固定されていることが、背側シート部材2Bの吸収性本体3からの浮きを防止し、製品の外観的完成度を向上させる観点、および接着により剛性を向上させ、吸収性コアの幅を維持しモレを防止する観点から好ましい。
本実施形態のおむつ1は、背側シート部材2Bに背側延出部21bを有するため、腹側シート部材2Aの両側縁部と背側シート部材2Bの両側縁部とがおむつ縦方向の全域で接合されている従来のおむつに比して、着用時に、背側シート部材2Bの下縁部2cが着用者のより下方に位置するため、背側シート部材2Bの下縁部2cより下方や吸収性本体3の側方から、着用者の臀部の一部がはみ出した状態となりにくい。
また、本実施形態のおむつ1においては、腹側シート部材2Aにも腹側延出部21aが形成されているため、おむつ1を腹側部A側から見たときも、ふんどしのような外観を呈さず外観が良好である。
また、腹側延出部21a及び背側延出部21bに形成された延出部伸縮部G3がそれぞれに配された弾性部材24によって適度に収縮するため、おむつ1を着用したときに、腹側シート部材2Aの腹側延出部21aに存する側縁部2aと、背側シート部材2Bの背側延出部21bに存する側縁部2bが、図1(b)に示すように、腹側部方向と背側部方向に分かれて逆Y字状に開く。そのため、おむつ1を側方から見たときの外観が良好であり、漏れにくい印象を与えるものとなる。
また、腹側シート部材2Aにも腹側延出部21aが形成されており、その腹側延出部21aにおむつ横方向に伸縮する延在部伸縮部G3が形成されているため、腹側延出部21aが鼠蹊部を覆うように面で当接し、排尿がなされた場合、その増加した重量を、腹側延出部21a並びにその上の腹側シート部材の本体部20a及び背側シート部材の本体部20bにて支えることとなり、圧力の分散により、脚廻りにゴム跡等がより付きにくくなる。
また、本実施形態のおむつ1における吸収性本体3は、腹側延出部21aに対して図7に8Aで示す範囲において接合されており、背側延出部21bに対して図7に8Bで示す範囲において接合されている。そして、吸収性本体3は、腹側延出部21aに固定されている幅Waが、背側延出部21bに固定されている幅Wbよりも小さくなっている。
幅Wa>幅Wbとすることにより、腹側延出部21aが収縮する程度と、背側延出部21bが収縮する程度との間に差を付けることが一層容易となる。
また、本実施形態のおむつ1においては、腹側シート部材の本体部20aと、腹側シート部材の延出部21aとに、それぞれ、複数本の横方向弾性部材24が横方向に沿って伸長状態で配されており、腹側シート部材の延出部21aに配された横方向弾性部材は、腹側シート部材の本体部20aに配された横方向弾性部材24より高い伸長率で配されている。これにより、腹側延出部21aがおむつ横方向に大きく収縮し、展開且つ伸長状態のおむつ1における、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとの形状が似ていても、収縮した状態の形状の差によって、おむつ1の前後を視覚的に容易に判別できるようになる。
このような観点から、腹側延出部21aに配する横方向弾性部材の伸長率と、腹側本体部20aに配する横方向弾性部材の伸長率との差は、25〜80%であることが好ましく、40〜60%であることがより好ましい。
腹側延出部21a又は腹側本体部20aに配された横方向弾性部材の伸長率は下記方法により測定することができる。
<伸長率の測定方法>
(1)未伸長状態のおむつ1について、各伸縮部に、幅方向に沿って長さ20mmの印を付す。
(2)この印の両端部において、シート部材と弾性部材を把持して、各伸縮部のシート部材における襞をなくした状態(伸展状態)まで各伸縮部を幅方向に伸長する。
(3)伸長後の印の長さ(両端部間の長さ)Lpを測定する。
(4)(Lp/20)×100(%)を、各伸縮部に配された弾性部材の伸長率とする。
(5)未伸長状態のおむつ1について、各伸縮部に、幅方向に沿って長さ20mmの印を付すことができない場合は、可能な限り大きな間隔に印を付して測定する。
腹側延出部21aの延出長さL5(おむつ縦方向の長さ,図2参照)は、腹側シート部材2Aの同方向の長さLa(図2参照)の5〜60%、特に20〜40%であることが好ましく、背側延出部21bの延出長さL6(おむつ縦方向の長さ,図2参照)は、背側シート部材2Bの同方向の長さLb(図2参照)の5〜60%、特に20〜40%であることが好ましい。また、幼児用のおむつの場合、腹側及び背側延出部21a,21bそれぞれの延出長さL5,L6は、10〜100mmであることが好ましく、より好ましくは20〜70mmである。成人用のおむつの場合、腹側及び背側延出部21a,21bそれぞれの延出長さL5,L6は、10〜150mmであることが好ましく、より好ましくは20〜100である。
また、背側延出部21bの延出長さL6は、腹側延出部21aの延出長さL5と同じ(L5=L6)か、それ以上(L6>L5)であることがその前後を視覚的に判断できるといった観点から好ましい。背側延出部21bを、腹側延出部21aより長くすることにより、腹側伸縮部36aの長さL1を背側伸縮部36bの長さL2よりも長くすることの相乗効果でおむつ1の前後が見た目に一層判別し易くなり、衣類に似た外観となる。また、腹側のレック開口部が見た目に細くスッキリした外観となる。
また、腹側延出部21aを備えることにより装着状態におけるおむつ1のズレ落ちを抑えることができる。また、背側延出部21bを備えることにより装着状態における着用者の臀部を覆うことができ、幼児用であれば親へ安心感を与えることができる。
また、腹側延出部21aと背側延出部21bの両方を備えると、装着状態におけるおむつ1のサイドシール部4をほぼ直線とすることができる。
背側延出部21bの延出長さL6に対する腹側延出部21aの延出長さL5の比(L5/L6)は、0.2〜0.8であることが好ましく、0.4〜0.6であることがより好ましい。
本実施形態のおむつ1においては、外層シート22及び内層シート23は、ウエスト開口部の開口周縁端をなす端縁部2dにおいて内層シート23側に折り返された延出折り返し部22a,23aを有しており、延出折り返し部22a,23aは、サイドシール部4において、外層シート22及び内層シート23の折り返されていない部分と接合されていると共に、吸収性本体3の長手方向と重なる部分が、接着剤により該吸収性本体3の表面シート31側の面に接合されている。
外層シート22及び内層シート23としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、特に柔軟性等の観点から、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。また、これらの不織布とフィルムとを一体化したシートでもよい。弾性部材24の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料としては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
上述したおむつ1は、例えば、腹側シート部材2Aの帯状原反と背側シート部材2Bの帯状原反とを離間させて搬送しつつ、吸収性本体3を、両者間に架け渡すように間欠的に固定し、次いで、腹側シート部材2Aの帯状原反と背側シート部材2Bの帯状原反とが重なるように二つ折りした後、サイドシール部4を形成するための熱シール等(接合)を行い、その接合と同時又はその後に切断して個々の使い捨ておむつに分割することにより効率的に製造することができる。この方法によれば、レッグ開口部形成用の貫通孔や切り欠きを形成する場合に比して、外包材の原反からのトリムの除去を不要としたり、除去すべきトリムの小型化等を図ることができる。特に腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bの帯状原反を流れ方向と直交する直線で切断したものが、完成したおむつ1の腹側シート部材2A及び背側シート部材2Bとなるようにすることがトリムの除去を不要とできるため好ましい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつについては、第1実施形態との相違点について主として説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態と同様である。図8には、第1実施形態のおむつの構成要素等と同様の構成要素等に同一の符号を付してある。
第2実施形態のおむつ1’においては、表面シート31が、吸収体33の裏面側に巻き下げられており、吸収体33の裏面シート32側における吸収体33の側縁から離間した位置に、表面シート31の巻き下げられた部分と側部シート部34形成用のシート材35とが接合された接合点81が形成されている。おむつ1’における吸収体33は、股下部Cに配された部分に左右一対の折曲誘導部333を備えた平面視矩形状の下部吸収性コア331と、下部吸収性コア331より小型で、下部吸収コア331上に積層された上部吸収性コア332と、これらを被覆するコアラップシート(図示略)から形成されている。折曲誘導部333は、パルプ繊維等の吸収性コアの構成材料が配されていない欠落部、吸収性コアの構成材料が他の部分に比して少ない低坪量部、スリット等であり、曲げ剛性を低減して、吸収体33の両側部が立ち上がり易くするものである。
第2実施形態のおむつ1’も、第1実施形態と同様に、側部シート部34及び立体ギャザー形成部38を有しており、それらは股下部Cにおいて、側部ギャザー及び立体ギャザー38cを形成するが、それらの起立端を形成する線状接合部30は、折り返して相対向させたシート材35どうしを接合して形成されている。
第2実施形態のおむつ1’においても、図8(c)に示すように、側部シート部34は、おむつ横方向の外方側に倒した状態で腹側シート部材2A又は2Bに固定されており、図8(a)に示すように、腹側伸縮部36aの長さL1が、背側伸縮部36bの長さL2よりも長くなっている。そのため、第2実施形態のおむつ1’においても、第1実施形態と同様の作用効果が奏し得られる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、吸収性本体3は、立体ギャザー形成部を有しないものであっても良い。
また、吸収性本体3は、腹側延出部21aに固定されている幅Waと背側延出部21bに固定されている幅Wbとが同一であっても良い。
また、胴回り伸縮部G2を、腹側シート部材2A及び/又は背側シート部材2Bの全幅に亘るように形成しても良く、延出部伸縮部G3も、腹側シート部材2A及び/又は背側シート部材2Bの全幅に亘るように形成しても良い。
また、サイドシール部4は、腹側及び背側シート部材の側縁部2a,2bを接合して形成されているが、サイドシール部4の外側に腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとが接合されていない細幅(例えば0mm超20mm以下)の非接合部分を有していてもよい。
また、パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
1,1’ パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2A 腹側シート部材
2a,2a 側縁部
2a’ 接合部
2a” 非接合部
20a 腹側本体部
21a 腹側延出部
2B 背側シート部材
2b,2b 側縁部
2b’ 接合部
2b” 非接合部
20a 背側本体部
21b 背側延出部
22 外層シート
23 内層シート
24 横方向弾性部材
3 吸収性本体
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
33a 吸収性コア
34 側部シート部
34c 伸縮領域
35 側部シート部を構成するシート材
36 弾性部材
36a 腹側伸縮部
36b 背側伸縮部
4 サイドシール部
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
G1 ウエスト伸縮部
G2 胴回り伸縮部
G3 延出部伸縮部

Claims (6)

  1. 着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された縦長の吸収性本体とを具備し、
    腹側シート部材及び背側シート部材は、それぞれの側縁部に、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されてサイドシール部を形成している接合部と、該接合部の下方延長線上に位置し、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されていない非接合部とが形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    吸収性本体は、吸収体、及び該吸収体の長手方向の両側縁それぞれの外方に位置する側部シート部を有しており、
    前記側部シート部は、弾性部材が伸長状態で配されていることによって吸収性本体の長手方向に伸縮する伸縮領域を有しており、
    腹側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する腹側伸縮部を有し、背側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する背側伸縮部を有しており、
    腹側伸縮部は、吸収性本体の長手方向に沿う長さが、背側伸縮部の同長さより長く、
    前記吸収性本体は、腹側シート部材の上端縁から吸収性本体の端部までの長さと背側シート部材の上端縁から吸収性本体の端部までの長さとが等しい、パンツ型吸収性物品。
  2. 着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された縦長の吸収性本体とを具備し、
    腹側シート部材及び背側シート部材は、それぞれの側縁部に、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されてサイドシール部を形成している接合部と、該接合部の下方延長線上に位置し、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されていない非接合部とが形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    吸収性本体は、吸収体、及び該吸収体の長手方向の両側縁それぞれの外方に位置する側部シート部を有しており、
    前記側部シート部は、弾性部材が伸長状態で配されていることによって吸収性本体の長手方向に伸縮する伸縮領域を有しており、
    腹側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する腹側伸縮部を有し、背側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する背側伸縮部を有しており、
    腹側伸縮部は、吸収性本体の長手方向に沿う長さが、背側伸縮部の同長さより長く、
    前記吸収性本体は、腹側シート部材の延出部に固定されている幅が、背側シート部材の延出部に固定されている幅よりも小さい、パンツ型吸収性物品。
  3. 着用者の腹側に配される腹側シート部材と、着用者の背側に配される背側シート部材と、腹側シート部材及び背側シート部材に架け渡して固定された縦長の吸収性本体とを具備し、
    腹側シート部材及び背側シート部材は、それぞれの側縁部に、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されてサイドシール部を形成している接合部と、該接合部の下方延長線上に位置し、腹側シート部材と背側シート部材との間が接合されていない非接合部とが形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    吸収性本体は、吸収体、及び該吸収体の長手方向の両側縁それぞれの外方に位置する側部シート部を有しており、
    前記側部シート部は、弾性部材が伸長状態で配されていることによって吸収性本体の長手方向に伸縮する伸縮領域を有しており、
    腹側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する腹側伸縮部を有し、背側シート部材は、前記伸縮領域が接合されて該伸縮領域と共に伸縮する背側伸縮部を有しており、
    腹側伸縮部は、吸収性本体の長手方向に沿う長さが、背側伸縮部の同長さより長く、
    腹側シート部材の一対のサイドシール部間に位置する本体部と、該腹側シート部材の延出部とに、それぞれ、複数本の横方向弾性部材が横方向に沿って伸長状態で配されており、
    前記腹側シート部材の延出部に配された横方向弾性部材は、腹側シート部材の本体部に配された横方向弾性部材より高い伸長率で配されている、パンツ型吸収性物品。
  4. 腹側伸縮部の長さと背側伸縮部の長さとの差が、吸収性本体の腹側シート部材上に位置する部分の長さと吸収性本体の背側シート部材上に位置する部分の長さの差以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 腹側シート部材の延出部の延出長さが、背側シート部材の延出部の延出長さよりも短い、請求項1〜の何れか1項記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 腹側シート部材及び背側シート部材が何れも矩形状である、請求項1〜の何れか1項記載のパンツ型吸収性物品。
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