JP2017191668A - リードスイッチを使用した押しボタンスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】リードスイッチを使用した押しボタンスイッチにおいて、当該押しボタンスイッチ全体を薄型化可能にすること。
【解決手段】板バネ4はその固定側42aが固定され、押しボタン2が押されまたは戻されることによって撓み、その先端42bが−Z方向に動き、先端42bは斜面31d1、31d2を滑りスライダ3が±X方向に動き、スライダ3に取り付けられた磁石5がリードスイッチ6の電極軸と平行に動き、リードスイッチ6をオンまたはオフに駆動する。リードスイッチ6、磁石5およびスライダ3、板バネ4を平面上に並べて配置することができ、±Z方向に薄型形状の押しボタンスイッチを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、押しボタンスイッチに係わり、より詳細には、例えば乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両において、車両ドアの開閉操作に好適に使用される押しボタンスイッチに関するものである。
乗客が少ない路線の電車や気動車等の車両には、駅に停車中、不必要に長く車両ドアが開放されたままになって、冬場では暖房による暖気が車外に流出して車内温度が低下したり、夏場では冷房中の車内温度が上昇したりする。これを防止するために、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両がある。上記のような半自動式の車両ドアを備えた車両では、一般に、車外と車内それぞれに車両ドア開閉用のスイッチとして押しボタンスイッチが設置されている。
図4を参照して、従来のこの種の押しボタンスイッチを説明する。この押しボタンスイッチは、ケース101と、押しボタン102と、押しボタン102の押し込み量規制用の鍔103と、押しボタン102を押し込み方向とは反対方向に常時付勢する戻しバネ104と、押しボタン102の押し込みをガイドする筒状ガイド105と、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたリードスイッチ106と、リードスイッチ106の接点駆動用の磁石107と、磁石107が圧入された円筒状シリンダ108と、を備える。
鍔103は、押しボタン102と円筒状シリンダ108とで挟まれ、筒状ガイド105の下面とケース101の凹部101a底面との間の空間内を押しボタン102と共に一体移動する。円筒状シリンダ108は、その下面が戻しバネ104で押しボタン102の方向に付勢されており、押しボタン102の移動に伴い、ケース101の筒状部101bの内面に沿って、移動する。
押しボタン102は、筒状ガイド105の内面でガイドされつつ押し込み自在であるが、鍔103でその押し込み量が規制される一方、その押し込みが解除されると、戻しバネ104で元の位置に戻される。押しボタン102が押し込まれ、シリンダ108が移動すると、磁石107もその押し込み方向に移動してリードスイッチ106と対面させられる。
リードスイッチ106は、磁石107の磁力の作用およびその作用の解除で内部の接点が開閉する。リードスイッチ106の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
こうした押しボタンスイッチにおいては、磁石107の磁極軸の方向は、リードスイッチ6の電極軸の方向と直交する方向に設定されていて、S磁極もしくはN磁極がリードスイッチ6の側に向いている。
上記構成の押しボタンスイッチでは、接点としてリードスイッチ106を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧として使用することが可能となり、電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ106が押しボタン102の変位経路の脇に位置するので、全体の厚みが、押しボタン102の奥行き長さにその変位ストロークを加えた程度の厚みに収まり、比較的薄型である等の利点がある。
特開2001−184973号公報
しかしながら、上記押しボタンスイッチには、以下のような課題がある。すなわち、上記押しボタンスイッチは、押しボタン102の下にリードスイッチ106およびリードスイッチ106の駆動用磁石107が一体となって配置されているので、押しボタン102の押し込み方向にそれらの合計厚さが必要である。
また、押しボタン102の移動ストロークは、リードスイッチ106の駆動に必要な磁石107の移動距離に等しいので、小さくすることができない。
さらには、押しボタン102の操作を容易にするため、押しボタン102の直径を大きくして操作面積が確保されてある場合、押しボタン102の操作面が不均等な力で押されると、押しボタン102が傾きやすい。このような傾きは、押しボタン102の移動ストロークが大きいことと相俟って、押しボタン102の操作性を低下させることになる。
そこで、本出願人は、上記従来の押しボタンスイッチを改良した押しボタンスイッチを特願2014−200531で出願した。
図5を参照して、この出願に係る押しボタンスイッチを説明する。この押しボタンスイッチは、ケース1と、押しボタン2と、押しボタン2の押し込み量規制用の鍔3と、押しボタン2を押し込み方向とは反対方向に常時付勢する戻しバネ4と、押しボタン2をガイドするケース1の開口部1dと、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたリードスイッチ6と、リードスイッチ6の接点駆動用の磁石5とを備え、磁石5はバネ4の先端42bに取り付けられている。
バネ4は板バネであり、その固定側42aにおいてその位置決め穴41a、41bが、ケース1のバネ取り付け部11に設けられた位置決めピン11a、11bにはめられて固定側42aが固定される。図5(b)のように押しボタンが押されると、押しボタン2と一体なって動くバネ押さえバー31によってバネ4は下方に押し曲げられ、磁石5は下方に移動する。
押しボタン2は、押しストッパー13によって押し込み量が規制される一方、その押し込みが解除されると、バネ4で元の位置に戻される。押しボタン2が押し込まれ、バネ4が下方に押し曲げられると、磁石5もその押し込み方向に移動してリードスイッチ6に接近する。
こうした押しボタンスイッチにおいては、磁石5の磁極軸の方向は、リードスイッチ6の電極軸と平行に設定されている。
上記構成の押しボタンスイッチでは、リードスイッチ6が押しボタン2と並んだ位置に配置され、磁石5の動きは押しボタン2の変位ストロークより拡大され、全体が比較的薄型となる。
しかしながら、上記出願に係る押しボタンスイッチには、駆動用磁石5がリードスイッチ6から離れ、磁力を弱めることでオフに駆動されるので、リードスイッチ6の上方に磁石5が移動する空間が必要である。
この構造の押しボタンスイッチが、磁石に比較的大きな移動距離が必要である原因の一つは、磁石がリードスイッチの電極軸と直交した方向に移動するからである。こうした理由により、図5の押しボタンスイッチでは、ケース1の薄型化を図ることには限度があった。
本発明は、上記出願に係る押しボタンスイッチが有する課題に鑑みてなされたものであり、押しボタンの操作性を保ちながら、全体の薄型化をより図れるようにした押しボタンスイッチを提供することを目的としている。
本発明に係る押しボタンスイッチは、ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、
前記ケースの内部に、
リードスイッチと、
前記リードスイッチの電極軸と平行に磁化された磁石と、
前記押しボタンの押し込み操作で押されると前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に撓み、前記押し込み操作が解除されると自身の復元力で前記押しボタンをその戻し位置に戻すよう作用する板バネと、
前記板バネが撓むと、その撓みに応じて前記磁石を前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させる磁石移動手段と、
を少なくとも備え、
前記板バネは、一端側が固定され、前記押しボタンの押し込み操作によって撓むと、他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動し、
前記磁石移動手段は、前記板バネの前記他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動するに伴い、前記磁石を、前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させ、
前記磁石は、前記移動にしたがって前記リードスイッチをオンオフに駆動する、ことを特徴とする。
本発明の押しボタンスイッチでは、磁石をリードスイッチの電極軸と平行に移動させる磁石移動手段を持つことで、ケースには押しボタンの押し込み操作方向に磁石移動のための空間を必要とせず、押し込み操作方向における薄型化を図ることが可能となる。
そのうえ、本発明のように磁石がリードスイッチの電極軸と平行に移動する場合は、従来のように磁石がリードスイッチの電極軸と直交して移動する場合に比べて、リードスイッチが敏感にオンオフ動作し、磁石に必要な移動距離が小さくて済むと共に、磁気遮蔽板など補助的に磁石の磁力を弱める手段を必要としない。さらに、押しボタンスイッチの薄型化に加えて、その操作性の向上を達成することができるものとなる。
本発明の好ましい特性は、リードスイッチの電極軸と平行に磁化された磁石がリードスイッチの電極軸と平行に移動するので、リードスイッチのオンオフ動作が磁石の磁力の強弱ではなく、接点間ギャップを挟んで相対する電極のNS磁化方向の変化によるものである。その結果、本発明においては、磁力が強い磁石に対しても磁石の移動にリードスイッチが敏感に反応し、磁石からの磁力を吸収するための磁気遮蔽板を配置する必要がない。
本発明において、好ましい実施態様では、前記磁石移動手段は、
前記板バネの前記他端側に係合する斜面を備え、前記板バネの前記他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動するに伴い、前記斜面と前記板バネの前記他端側との係合作用によって、前記磁石を、前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させる。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記リードスイッチは、前記磁石の両側のそれぞれで互いの電極軸が平行となる位置関係に配置された少なくとも2つの第1及び第2のリードスイッチからなり、前記第1及び前記第2のリードスイッチは、前記磁石の所定の移動位置で当該磁石によりオンまたはオフに駆動されるよう配置され、前記押しボタンの押し込みおよび戻し操作で、前記第1及び前記第2のリードスイッチが所定の順に前記磁石によりオンまたはオフに駆動される。
本発明の押しボタンスイッチによれば、磁石がリードスイッチの電極軸と平行に移動するので、電極軸と直交する方向に移動空間を必要とせず、また、リードスイッチと、磁石と、板バネと、を平面上に並べて配置することができるので、押しボタンスイッチ全体の薄型化を図れる。
本発明の実施形態1に係る押しボタンスイッチの原理的な概略構造を示す斜視図である。 磁石によってリードスイッチを駆動する際、磁石の移動に伴うリードスイッチのオン範囲を示す一般的な特性図である。 本発明の実施形態2に係る、リードスイッチを2個持つ押しボタンスイッチの原理的な概略構造を示す斜視図である。 リードスイッチと板バネを使用した従来例の押しボタンスイッチの側面断面図である。 特願2014−200531号に添付した図面における図1である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る押しボタンスイッチを詳細に説明する。
(実施形態1)
図1を参照して、実施形態1に係る押しボタンスイッチを説明する。図1はケースの図示を略した実施形態1の押しボタンスイッチの原理的な概略構造斜視図である。実施形態1の押しボタン2は、図5と同様、押しボタンスイッチのケース(図示せず)から突出し、乗客自らがこれを押して車両ドアを開閉操作できる、半自動式の車両ドアを備えた車両に配備されるものである。
なお、実施形態1の押しボタンスイッチは、車両ドア近傍の車両内外に配置されて、乗客により操作されるものであるから、図中の±X方向、±Y方向、及び±Z方向に本発明は限定されない。本発明の押しボタンスイッチは、後述するように±Z方向における薄型化を図るものである。
本発明の押しボタンスイッチは、半自動式の車両ドアを装備した車両に適用することに限定されるものではなく、その用途に応じて適宜に実施することができることは勿論である。
実施形態1の押しボタンスイッチは、ケースを備えるが、図1は動作に関係する要素のみを示してあり、押しボタンスイッチの内部構造を囲うと共に車両等の構造物に取付けて保護するケースの図示は省略されている。
図1において、±X、±Y及び±Zは三次元直交座標系の各座標軸である。図1において、符号2は押しボタン、3はスライダ、4は板バネ、5は磁石、6はリードスイッチである。これらはほぼ同一のXY平面上にある。また、板バネ4の+Y方向の一端側42aと、リードスイッチ6は、図示略のケースに固定されている。押しボタン2、磁石5及びスライダ3のケースに対する可動方向及び可動範囲は規制されている。
押しボタン2は、押し込み操作方向(−Z方向)に押し込み操作されると、バネ押さえバー21により板バネ4上における所定の被押圧箇所を押し込み操作方向に押すように配置されている。押しボタン2は、その押し込みが解除されると、板バネ4で元の位置に戻される。
押しボタン2は、板バネ4の弾性復元力により戻し位置方向(+Z方向)に付勢されている。押しボタン2が押されていないときは、押しボタン2は、板バネ4の弾性復元力で戻し位置に戻る。
板バネ4は、押しボタン2を戻し位置方向に常時付勢する戻しバネとして、燐青銅等の磁性を持たないバネ材料からなり、図1の平面視において長方形板状に形成されている。
押しボタン2が矢印D1で示すように押し込み操作されると、板バネ4は、バネ押さえバー21により被押圧箇所が押されて押し込み操作方向(−Z方向)に撓む。
板バネ4は、+Y方向の一端側が固定側42aとされ、ケースに固定され、この固定側42aを撓み起点として、図上、−Z方向に撓み可能、弾性復元力で+Z方向に復元可能となっている。
板バネ4は、その被押圧箇所が押しボタン2により押され、板バネ4の被押圧箇所が押し込み操作方向(−Z方向)へ移動する距離は、押しボタン2が下方に移動する距離(押しボタン2の操作ストローク)に対応する。
板バネ4は、−Y方向の他端側に、−Y方向に突出した先端42bを有する。この先端42bは、押しボタン2が押し込み操作されて、板バネ4が撓むに伴い、−Z方向に移動する。
押しボタンスイッチは、磁石移動手段としてスライダ3を備える。
スライダ3は、板バネ4および押しボタン2と共に、±Y方向に並べられて配置されている。スライダ3は、±X方向に延びる底面部31aと、底面部31aの両側から+Z方向に立ち上がる側面部31b,31cとで片仮名「コ」の字形状になっている。
一方の側面部31cは、斜めに切り欠かれた切り欠き部31dを有する。切り欠き部31dの切り欠き面は−Y方向に折り曲げられて、対向する2つの斜面31d1,31d2になっている。スライダ3は矢印D2で示すようにリードスイッチ6の電極軸方向である±X方向にのみスライド移動するよう図示略の機構でケース内に配置されている。
板バネ4の先端42bは、スライダ3の斜面31d1,31d2に接するよう両斜面31d1,31d2の対向間に挿入され、板バネ4が押し込み操作方向(−Z方向)に撓むと、一方の斜面31d1をーZ方向へ滑り、板バネ4が反対方向(+Z方向)に復元すると、他方の斜面32d2を+Z方向へ滑る。図中の矢印D3は、板バネ4の先端42bの移動方向を示す。スライダ3は、板バネ4の先端42bが一方の斜面31d1を−Z方向へ滑ると、+X方向にスライド移動し、板バネ4の先端42bが他方の斜面32d2を+Z方向へ滑ると、−X方向にスライド移動する。なお、図1では、板バネ4の先端42bは、図解の都合で斜面31d1、31d2に挿入されていない状態で示されている。
スライダ3は、円柱形状の磁石5を保持している。磁石5はリードスイッチ6の接点駆動用の磁石であり、その着磁方向(磁極軸の方向)がスライダ3の移動方向に一致するようスライダ3に固定配置され、スライダ3と一体となって移動する。図1では磁石の保持機構は省略している。なお、磁石5はその着磁方向がスライダ3の移動方向に一致すれば、円柱形状に限定されず、平板形状、等であってもよい。
リードスイッチ6は、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたスイッチであり、その電極軸の方向が±X方向に一致するようケース内に固定配置されることで、磁石5の磁極軸と平行している。リードスイッチ6は、磁石5の磁化力の変化で内部の接点が開閉する。リードスイッチ6の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
リードスイッチ6は、磁石5及びスライダ3と、板バネ4と、ほぼ同一のXY平面内において、±Y方向に並べられて配置されている。スライダ3内の磁石5は、リードスイッチ6から所定距離離隔した位置で、±X方向にスライダ3と共に移動する。
押しボタン2が押されて板バネ4が−Z方向に撓むと、板バネ4の先端42bが一方の斜面31d1をーZ方向へ滑ることにより、スライダ3が磁石5と共に+X方向にスライド移動し、これにより、リードスイッチ6は、磁石5の磁力の変化により、オン(ON)になる。
押しボタン2の押し込み操作が解除されると、押しボタン2は板バネ4により+Z方向に付勢されて戻し位置に戻ると共に、板バネ4の先端42bは他方の斜面32d2を+Z方向へ滑ることにより、スライダ3は磁石5と共に−X方向に移動し、これにより磁石5はリードスイッチ6のオン(ON)領域から離れ、リードスイッチ6をオフにする。
図2は、リードスイッチ6のオン領域,オフ領域を示す特性図である。図2のXY二次元直交座標系は、図1のXYZ三次元直交座標系のZ=0の面である。
矢印Aは、磁石5の着磁方向を示す。説明の都合で、XYZ三次元直交座標系の原点Oにリードスイッチ6の接点間ギャップが位置すると仮定する。特性はXY座標系の第1、第2象限について描いている。磁石5がXY平面上を移動するとき、リードスイッチ6をオンにする磁石中心位置の軌跡をL5、L7、L9で表わす。リードスイッチ6をオフにする磁石中心位置の軌跡をL4、L6、L8で表わす。L5、L7、L9よりX軸に近い領域はオン領域で、磁石5がこの領域にあるときは必ずオンとなる。L4、L6、L8よりX軸から遠い領域はオフ領域で、磁石5がこの領域にあるときは必ずオフとなる。L4とL5との間、L6とL7との間、L8とL9との間はホールド領域で、リードスイッチ6のオンオフは変化しない。すなわち,磁石5がオン領域からホールド領域に入ればリードスイッチ6はオンを保ち、オフ領域からホールド領域に入ればリードスイッチ6はオフを保つ。
本発明のようにリードスイッチ6と磁石4との距離が一定で、磁石5がリードスイッチ6の電極軸と平行に移動するときのオンオフ状態は、図2でリードスイッチ6の接点間ギャップに近い位置YODを通る一定距離の直線L1上の領域で表される。磁石5が−X方向に移動するときのオン状態Z1〜Z3はL2上に、磁石5がX方向に移動するときのオン状態Z4〜Z6はL3上に矢印で示す。オン状態以外はオフ状態である。
磁石5が位置X9付近から+X方向に移動するときは、位置X8でオンとなり、X5までの範囲Z5でオン状態を保ち、その後−X方向に戻るときは状態Z2の位置X7でオフとなる。リードスイッチ6がオンとなる磁石5の位置X8と、オフとなる位置X7とが接近しており、すなわち、動作のヒステリシスが小さく、磁石5の位置に対して敏感にオンオフ動作する。X8、X7は磁石5の+X側磁極がリードスイッチ6の接点間ギャップ上を通過する際のオンオフ動作点であって、磁石5の及ぼす磁力の強さのみではなく磁化極性の変化が作用して、磁石の移動に対して敏感にオンオフする。磁石5の−X側磁極がギャップ上を通過するときは、X6、X5においてオンオフし、同様に敏感にオンオフする。
比較のため、磁石5が、リードスイッチ6の電極軸に直交して移動するとき、例としてY軸上を移動するときは、−Y方向に移動して接近しYP1を通過するとリードスイッチ6はオンに変化し、磁石5がY方向に移動してYD0を通過して離れると、リードスイッチ6はオフに変化する。リードスイッチ6のオンオフ動作は磁石5の距離による磁化の強度変化によるもので、オンL7とオフL6が離れており、磁石5のY方向の移動に対するリードスイッチ6の動作は、磁石5がX方向に移動するときのように敏感ではない。
磁石5がリードスイッチ6からY方向に離れるとき、磁石5の短い移動距離でリードスイッチ6がオフにするためには、磁石5とリードスイッチ6との間を磁気的に遮蔽する遮蔽板など磁石5からリードスイッチ6に及ぼす磁力を急激に弱める手段が必要になる。本発明の実施形態1では、リードスイッチ6のオンオフ動作を確実にするための磁気遮蔽板を必要としない。
板バネ4は、固定側42aが固定されているので、固定側42aに近い被押圧箇所を押しボタン2によって−Z方向に押されると、先端42bのーZ方向の移動距離が拡大する。その結果、必要な押しボタン2の操作ストロー クは小さくて済み、これにより、押しボタンスイッチは押しボタン2の操作方向(±Z方向)の厚みを薄くすることができる。
実施形態1では、押しボタン2の操作面は平坦であり、押しボタンスイッチの薄型化にはよいが、必ずしも平坦である必要はなく、押しボタン2の操作面中央部位を若干膨らませた形状としてもよい。こうすると、押しボタン2は乗客の手指によりその中央が押されやすくなり、押しボタン2が傾かず、押しボタン2の操作性がより向上する。
以上のように、実施形態1においては、接点としてリードスイッチ6を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧で使用することが可能となり、電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ6、磁石5およびスライダ3、板バネ4、押しボタン2が平面上(XY平面内)に並べて配置され、また、スライダ3の斜面31d1、31d2に接する板バネ4の先端42bの移動距離は、押しボタン 2の操作ストロークが拡大されたものとなり、押しボタン2の操作ストロークを小さくすることができる。その結果、実施形態1の押しボタンスイッチは、その薄型化を容易に実現することができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2に係る、リードスイッチを2個持つ押しボタンスイッチの原理的な概略構造を示す斜視図である。図3に示すように、この実施形態2では、リードスイッチ6を第1のリードスイッチとし、第2のリードスイッチ62を追加し、これら2つのリードスイッチ6、62は磁石5を±Y方向両側から挟んだ位置に固定し、一つの磁石5の動きで二つのリードスイッチ6、61を駆動する。実施形態2において、他の部分は実施形態1と同じである。
第1のリードスイッチ6と第2のリードスイッチ62は磁石5に対して±Y方向において所定の位置にあり、磁石5の±X方向への移動にしたがってオンまたはオフに駆動される磁石5の移動位置が違っている。第1、第2のリードスイッチ6、62の±X方向における位置を所定の配置にすることによって、第1、第2のリードスイッチ6、62の動作を互いに逆のオンおよびオフ状態にするab接点として動作することができる。
磁石の磁極であるN極とS極のそれぞれによって、第1、第2のリードスイッチ6、62のそれぞれが駆動される場合は、磁石5の長さによってこれら第1、第2のリードスイッチ6、61のオンオフ位置を変えることができる。
(実施形態3)
実施形態2において、前述の磁石5を第1の磁石とし、この第1の磁石に加えて、第2の磁石52(図示せず)を同じスライダ3に取り付け、一方の磁石5で第1のリードスイッチ6を駆動し、他方の磁石52で第2のリードスイッチ62を駆動できるようにすれば、さらに精密に2つのリードスイッチ6、62のオンオフ位置を設定することができる。
このように、本発明では、リードスイッチを用いたことにより、ドア開閉機構を作動させる電圧・電流定格を大きくすることができると共に、磁石の移動方向をリードスイッチの電極軸と平行にすることによって、従来の押しボタンスイッチよりも薄型化した押しボタンスイッチを実現することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
2 押しボタン
3 スライダ(磁石移動手段)
31d1、31d2 斜面
4 板バネ
42a 板バネの一端側(固定側)
42b 板バネの他端側(先端)
5 磁石
6 リードスイッチ(第1のリードスイッチ)

Claims (3)

  1. ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、
    前記ケースの内部に、
    リードスイッチと、
    前記リードスイッチの電極軸と平行に磁化された磁石と、
    前記押しボタンの押し込み操作で押されると前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に撓み、前記押し込み操作が解除されると自身の復元力で前記押しボタンをその戻し位置に戻すよう作用する板バネと、
    前記板バネが撓むと、その撓みに応じて前記磁石を前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させる磁石移動手段と、
    を少なくとも備え、
    前記板バネは、一端側が固定され、前記押しボタンの押し込み操作によって撓むと、他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動し、
    前記磁石移動手段は、前記板バネの前記他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動するに伴い、前記磁石を、前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させ、
    前記磁石は、前記移動にしたがって前記リードスイッチをオンオフに駆動する、
    ことを特徴とする押しボタンスイッチ。
  2. 前記磁石移動手段は、
    前記板バネの前記他端側に係合する斜面を備え、前記板バネの前記他端側が前記リードスイッチの電極軸と直交する方向に移動するに伴い、前記斜面と前記板バネの前記他端側との係合作用によって、前記磁石を、前記リードスイッチの電極軸と平行に移動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  3. 前記リードスイッチは、前記磁石の両側のそれぞれで互いの電極軸が平行となる位置関係に配置された少なくとも2つの第1及び第2のリードスイッチからなり、
    前記第1及び前記第2のリードスイッチは、前記磁石の所定の移動位置で当該磁石によりオンまたはオフに駆動されるよう配置され、
    前記押しボタンの押し込みおよび戻し操作で、前記第1及び前記第2のリードスイッチが所定の順に前記磁石によりオンまたはオフに駆動される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の押しボタンスイッチ。
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