JP2017190542A - 捺染布帛およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維布帛に色材を含むバインダー樹脂が付着したものでありながら優れた引裂強さを有する捺染布帛およびその製造方法を提供する。【解決手段】ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす捺染布帛であって、繊維布帛の少なくとも片面の表面を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着しており、前記柔軟剤の上に色材を含むバインダー樹脂が付着している。【選択図】なし

Description

本発明は、捺染布帛およびその製造方法に関するものである。
織物や編物などの繊維布帛として、捺染により着色された捺染布帛が知られている。捺染布帛には、バインダー樹脂を用いずに染料を含む糊を繊維布帛の表面に付与したもの、または、顔料などの色材とバインダー樹脂を含む糊を繊維布帛の表面に付与したものなどがある。
顔料などの色材とバインダー樹脂を含む糊を繊維布帛に付与することで捺染布帛を得る技術は、繊維布帛を構成する繊維の種類に関係なく、また、種々の色に繊維布帛を着色することができるため、広く利用されている。特に、この技術は、難燃性を有する繊維布帛に対し、色に関する国際規格である「ISO 20471」に適合する繊維製品を得るためには好ましい技術である。
しかし、バインダー樹脂を繊維布帛の表面に付与すると、繊維布帛を構成する糸や繊維がバインダー樹脂で拘束されるため、繊維布帛の風合いが硬くなる。そこで、その対策として、バインダー樹脂を含む糊の中にシリコーンオイルからなる柔軟剤を添加したり、捺染後の繊維布帛に対してシリコーンオイルからなる柔軟剤を付与したりすることが知られている(特許文献1)。
特開2011−42912号公報
しかしながら、本発明者らが鋭意検討した結果、顔料などの色材とバインダー樹脂とを繊維布帛の表面に付与することで捺染された繊維布帛を実際に作製してみると、得られる繊維布帛は、風合いが硬くなるだけではなく、引裂強さが低下する場合があることが分かった。
このような場合には、シリコーンオイルのような柔軟剤を仕上げ用樹脂として用いることが考えられるが、柔軟剤を仕上げ用樹脂としてバインダー樹脂を含む糊の中に添加したり捺染後の繊維布帛に付与したりすると、引裂強さを多少向上させることはできるものの、十分向上させることができない。特に、強度が求められる作業服などに用いられる繊維布帛については、引裂強さをより向上させることが求められている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、繊維布帛に色材を含むバインダー樹脂が付着したものでありながら優れた引裂強さを有する捺染布帛およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明をするに至った。
例えば、本発明は、以下の(1)〜(7)である。
(1)本発明に係る捺染布帛は、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす捺染布帛であって、繊維布帛の少なくとも片面の表面を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着しており、前記柔軟剤の上に色材を含むバインダー樹脂が付着しているものである。
(2)さらに、本発明に係る捺染布帛において、前記柔軟剤は、シリコーン樹脂を含むとよい。
(3)さらに、本発明に係る捺染布帛は、JIS L1096 引裂強さ D法 ペンジュラム法でのタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さが10N以上であるとよい。
(4)さらに、本発明に係る捺染布帛において、前記繊維布帛はモダクリル繊維を含むとよい。
(5)さらに、本発明に係る捺染布帛は、難燃性を有するとよい。
(6)また、本発明に係る捺染布帛の製造方法は、繊維布帛の少なくとも片面に柔軟剤を含む処理液を付与する工程と、前記片面に色材を含むバインダー樹脂液を付与する工程とを有する。
(7)さらに、本発明に係る捺染布帛の製造方法において、前記柔軟剤は、シリコーン樹脂を含むとよい。
本発明によれば、繊維布帛に色材を含むバインダー樹脂が付着したものでありながら優れた引裂強さを有する捺染布帛を得ることができる。
したがって、得られる捺染布帛は、一般の衣服や鞄、傘などをはじめとして、作業服、特に、ISO 20471に使用される高視認性衣服など、特に強度が求められる用途においても用いることができる。
以下に本発明の好ましい実施の形態について説明するが、本発明はこれらの態様のみに限定されるものではなく、本発明の精神と実施の範囲において多くの変形が可能である。
本実施の形態に係る捺染布帛は、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすものであって、繊維布帛の少なくとも片面の表面を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着しており、その柔軟剤の上に色材を含むバインダー樹脂が付着しているものである。
本実施の形態において有用な繊維布帛の素材は、ポリエステル、ナイロン、アラミド、アクリル、モダクリル、ポリウレタン、アセテートもしくはビスコースなどのレーヨン、ポリ乳酸やポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、フッ素などの化学繊維、綿、麻、絹もしくは羊毛などの天然繊維、または、これらの素材の混繊、混紡、交織もしくは交編品であり、特に限定されるものではない。また、それらの素材からなる繊維布帛は、織物、編物または不織布など、いかなる形態であってもよい。
また、繊維および繊維布帛は、本発明の所期の目的を逸脱しない範囲で、繊維を構成する高分子を難燃性などを付与するために改質したものであってもよいし、繊維を紡糸する段階で紡糸用樹脂に難燃剤(防炎剤)などの薬剤や顔料を練り込んだものであってもよいし、糸若しくは繊維布帛にした後、後加工などにより、染料を用いた染色加工、難燃加工(防炎加工)、制電加工、抗菌防臭加工、制菌加工、紫外線遮蔽加工、または、耐光向上加工などを施したものであってもよい。
顔料や染料による繊維布帛の着色は、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすように着色したものでも、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすように着色していないものでもいずれでもよく、色材を含むバインダー樹脂を繊維布帛に付着させて目的とする捺染布帛が得られたときに、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たしていればよい。
また、特に、本実施の形態における捺染布帛を用いた高視認性衣服が使用される環境を考慮すると、本実施の形態における捺染布帛に用いる繊維布帛は難燃性を有するものであることが好ましい。難燃性としては、各用途に応じた難燃性を有していればよいが、作業服では、ISO 15025:2000 A法(表面接炎)にて試験を行い、ISO 11612 cord letter A1に定められた基準を満たしていることが好ましい。
難燃性を有する捺染布帛は、例えば、繊維布帛を構成する繊維として、難燃性が付与されたポリエステルや綿、レーヨンなどを用いることで得ることができる。この場合、特に、難燃性を有するアラミドやモダクリル繊維を用いるとよい。
また、本実施の形態における繊維布帛は、ポリエステルなどに比べて強度の弱いモダクリル繊維を含むものであっても所期の目的を達成することができる。なお、モダクリル繊維の繊維布帛中の含有量は、30質量%以上であってもよく、50質量%以上であってもよく、70質量%以上であってもよく、さらに繊維素材としてはモダクリル繊維のみからなるものであってもよい。
本実施の形態における捺染布帛は、繊維布帛の少なくとも片面の表面を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着しているものであるが、繊維布帛の両面の表面を構成する繊維、または、繊維布帛の内部を構成する繊維を含め、繊維布帛を構成する繊維全体に柔軟剤が付着したものであってもよい。
繊維の表面に付着する柔軟剤は、1μm以上の厚みを有する膜として繊維布帛の片面の表面全面を覆うものであってもよいが、風合いや得られる捺染布帛の通気性の観点から、柔軟剤の膜は1μm未満であることが好ましい。
また、本実施の形態において有用な柔軟剤としては、鉱物油、植物油、高級アルコール、合成潤滑油、ステアリル基、アセチル基あるいはオレイル基のような直鎖または直鎖に近い脂肪族炭化水素などの界面活性剤が挙げられ、特に、シリコーン樹脂が好ましい。
この場合、シリコーン樹脂としては、三次元的の網状構造をもったオルガノポリシロキサンに限定されるものではなく、シリコーンゴムやシリコーンオイルなどを含むものであり、繊維布帛に柔軟性を付与できるものであればよい。より具体的には、シリコーン樹脂は、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、アミノ変性シリコーンなどである。引裂強さの向上の観点からは、シリコーンオイルを用いることが好ましい。特に、アミノ変性シリコーンを用いることが好ましい。
また、柔軟剤の成分は、複数の材料を配合したものであってもよい。
また、本実施の形態において、バインダー樹脂に含まれる有用な色材としては、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たせる色を付与することができるものを用いればよい。バインダー樹脂に含まれる色材としては、例えば、顔料、染料、蛍光増白剤が用いられ、特に蛍光を有する顔料が好ましく用いられる。
これらの色材を用いて繊維布帛があらかじめ着色されている場合には、着色されている色も考慮し、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす色に着色する。また、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす色とは、例えば、蛍光イエロー、蛍光オレンジレッド、または、蛍光レッドなどであるが、特に限定されるものではなく、任意の色に着色することができる。
本実施の形態において、有用なバインダー樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、または、ナイロン樹脂などであるが、特に限定されるものではなく、任意の樹脂を用いることができる。
このバインダー樹脂の中には、色材に加えて、架橋剤、触媒、消臭剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤、柔軟剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、または、赤外線吸収剤などが添加されていてもよい。
特に、蛍光顔料を含むバインダー樹脂を繊維布帛に付着させる際は、蛍光顔料を含む樹脂液が用いられるが、この樹脂液は、洗濯や摩耗に対する耐久性の観点から、架橋剤を含むものがよい。架橋剤としては、具体的には、メラミン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、イミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、または、カルボジイミド系架橋剤などを挙げることができる。
また、難燃性を有する捺染布帛を得る場合には、色材を含むバインダー樹脂には、難燃性の観点からは防炎剤を含むものがよい。防炎剤としては、具体的には、三酸化アンチモンもしくはヘキサブロモシクロドデカンやトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートなどのハロゲン系難燃剤、または、ビフェニリルジフェニルホスフェート、ジフェニル(フェニルアミド)ホスフェートなどのリン酸エステルアミドもしくはナフチルジフェニルホスフェートなどのリン系難燃剤などを挙げることができる。
なお、目的とする難燃基準によっては、難燃性レーヨン、難燃性綿、難燃性ポリエステル、アラミド樹脂、モダクリル樹脂またはポリイミド樹脂などの繊維自体に難燃性を有している繊維を含有した繊維布帛を用いたものでは、色材を含むバインダー樹脂の中に難燃剤を含まなくとも難燃基準を満たすことも可能である。
また、本実施の形態における捺染布帛は、JIS L1096 引裂強さ D法 ペンジュラム法でのタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さが10N以上であるとよく、より好ましくは13N、さらに好ましくは15N以上がよい。
上記引裂強さが10N以上であれば、本実施の形態における捺染布帛を作業服やスポーツ用衣服として好ましく用いることができる。
また、本実施の形態における捺染布帛は、好ましくは、ISO 11612:2015(熱と炎の防火服規格)に定められたISO 13937−2 トラウザーズ法に準じて測定したタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さが10N以上であるとよく、さらに好ましくは13N以上、さらにより好ましくは15N以上がよい。
なお、これらの引裂け強さは、洗濯後も各下限値を超えているとよい。この場合、洗濯は、JIS L0217 103法で20回行ったものである。
ここで、本実施の形態における捺染布帛の作用効果について、本発明を得るに至った経緯も含めて説明する。
色材を含むバインダー樹脂が付与された一般的な捺染布帛に対して上記のような柔軟剤を繊維に付与する場合、柔軟剤を付与した後にバインダー樹脂を繊維布帛に付着させると、付着させたバインダー樹脂が洗濯などにより繊維表面から脱落してしまうおそれがあり、また、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすような、厳しい色の管理が必要なものでは、色材を含むわずかなバインダー樹脂の脱落で要求事項を満たすことができなくなるとの考えが先行するため、捺染布帛に柔軟剤を付与する場合は、繊維布帛にバインダー樹脂を付与した後に柔軟剤を付与することが通常の考えである。また、他の方法としては、バインダー樹脂の種類によっては柔軟剤をバインダー樹脂に配合したものを用いて捺染布帛に柔軟剤を付与するとの考えもある。
しかしながら、繊維布帛にバインダー樹脂を付与した後に柔軟剤を付与したり、柔軟剤が配合されたバインダー樹脂を繊維布帛に付与したりすると、バインダー樹脂が繊維布帛の表面に付着し、繊維布帛の風合いが硬くなる。これは、繊維布帛を構成する糸や繊維がバインダー樹脂で拘束されるためである。
しかも、繊維布帛にバインダー樹脂を付与した後に柔軟剤を付与したり、柔軟剤が配合されたバインダー樹脂を繊維布帛に付与したりすると、繊維布帛の風合いが硬くなるだけではなく、引裂強さが低下する場合があることも分かった。
そこで、本発明者らは、色材を含むバインダー樹脂を付与する前に、柔軟剤を繊維の表面に付着させてみたところ、得られた繊維布帛は、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たしながら、著しく引裂強さが向上することを見出した。
そのため、強度が弱く、かつ、難燃性を有するが任意の色に着色が困難なモダクリル繊維などを用いた繊維布帛であっても、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たした捺染布帛を得ることができる。
したがって、危険な場所で作業するために必要とされる、高視認性、難燃性、強度、柔軟性を有する作業服を提供できる。
以下に、本実施の形態に係る捺染布帛の製造方法について説明する。なお、本発明は、以下の製造方法にて製造されたものに限定されるものではない。また、既に説明した内容については、一部説明を省略または簡略化する。
本実施の形態における捺染布帛の製造方法は、繊維布帛の少なくとも片面に柔軟剤を含む処理液を付与する工程と、前記片面に色材を含むバインダー樹脂液を付与する工程とを有する。
具体的には、まず、繊維布帛を準備する。繊維布帛は、必要に応じてあらかじめ着色したものであってもよい。この場合、バインダー樹脂を用いずに着色する。繊維布帛の着色の方法は、繊維布帛を構成する繊維の種類や形状に応じ、糸状、かせ状または布帛状の場合には、チーズ染色機、かせ染色機、ウインス型染色機、液流染色機、ビーム型染色機、ジッカー型染色機、連続型染色機、スクリーン捺染機、インクジェットプリンタなどを用い、繊維布帛を構成する素材に応じた染料および温度などの条件にて着色すればよい。
例えば、繊維布帛として、ポリエステル繊維と綿の混紡糸を用いた場合には、液流染色機を用い、分散染料と反応染料にて、60℃〜135℃で染めればよい。
また、繊維の紡糸の段階で、紡糸用樹脂に顔料などを添加することで着色したものであってもよい。特に、アラミド繊維の場合には、あらかじめ紡糸段階で顔料が添加されて着色されているものが多いので、そのまま繊維布帛として用いてもよいし、さらに、カチオン染料で染色してもよい。
また、モダクリル繊維の場合には、液流染色機などを用い、カチオン染料を用いて染色すればよい。
着色する色は、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす色に着色すればよいが、後工程の蛍光顔料を含む樹脂を付与して着色した色の影響も受けるため、必ずしもISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす色に着色する必要はない。
繊維布帛を着色した後は、必要に応じて、ソーピングや熱セットを行えばよい。
次に、繊維布帛の少なくとも片面に柔軟剤を含む処理液を付与する。この工程により繊維布帛の少なくとも片面の表層を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着される。
処理液中の柔軟剤の量は、0.01質量%〜10質量%であることが好ましい。処理液中の柔軟剤の量が0.01質量%を下回ると十分な引裂強さの向上効果が得られないおそれがある。また、処理液中の柔軟剤の量が10質量%を上回ると洗濯により色材を含むバインダー樹脂が脱落し、洗濯後において、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすことができなくなったり、必要な難燃性を付与できなくなったりするおそれがある。処理液中の柔軟剤の量は、より好ましくは、0.05質量%以上、5質量%以下である。
柔軟剤を含む処理液を繊維布帛に付与する方法としては、パッダーを用いたディップ−ニップ法、グラビアコータを用いたグラビア転写法、または、スプレーを用いたスプレー法などが挙げられる。これらの方法により、繊維布帛の重量に対して1%〜100%の量の柔軟剤を含む処理液を繊維布帛に付与する。
柔軟剤を含む処理液は、水溶液、分散液、有機溶剤溶液、および、エマルジョンのいずれであってもよい。
繊維布帛に柔軟剤を含む処理液を付与した後は、60℃〜140℃程度の乾燥を行い、必要に応じて、さらに140℃〜230℃で熱処理を行えばよい。
また、難燃剤、制電剤、抗菌防臭剤、制菌剤、紫外線吸収剤などを、柔軟剤を含む処理液に配合したものを、柔軟剤と同時、または、柔軟剤を含む処理液を繊維に付与させる前後に、他の液に添加して繊維布帛に付与してもよい。
次に、繊維布帛の柔軟剤を含む処理液を付与した面の少なくとも片面に、色材を含むバインダー樹脂液を付与し、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす色に着色する。
色材を含むバインダー樹脂液は、水溶液、分散液、有機溶剤溶液、および、エマルジョンのいずれであってもよい。
繊維布帛への色材を含むバインダー樹脂液を付与する方法としては、フラットスクリーン捺染機、ロータリースクリーン捺染機、インクジェットプリンタ、ナイフコータ、キスコータ、グラビアコータなどが挙げられる。
色材を含むバインダー樹脂を、繊維表面に隙間なく、また、薄く(20μm未満)を付与して着色するとの観点からは、フラットスクリーン捺染機またはロータリースクリーン捺染機を用いるとよい。
なお、フラットスクリーン捺染機、ロータリースクリーン捺染機、インクジェットプリンタ、または、グラビアコータなどを用いて、繊維布帛の表面のうち色材を含むバインダー樹脂液を付与した部分に格子状やドット状などで色材を含むバインダー樹脂液を付与してもよいが、色材を含むバインダー樹脂が印捺部分の繊維表面を隙間なく覆うとよい。
色材を含むバインダー樹脂液には、色材およびバインダー樹脂に加え、紫外線吸収剤、酸化防止剤、架橋剤、触媒、消臭剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤、赤外線吸収剤、または、柔軟剤などが添加されていてもよい。
特に、洗濯や摩耗に対してもISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たすような耐久性を得るとの観点からは、色材を含むバインダー樹脂液には、架橋剤が含まれているとよい。架橋剤としては、例えば、メラミン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、イミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、または、カルボジイミド系架橋剤などを挙げることができる。
また、難燃性を得るとの観点からは、色材を含むバインダー樹脂液の中には、防炎剤が含まれているとよい。防炎剤としては、例えば、三酸化アンチモン、ヘキサブロモシクロドデカンやトリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートなどのハロゲン系難燃剤、または、ビフェニリルジフェニルホスフェート、ジフェニル(フェニルアミド)ホスフェート、ナフチルジフェニルホスフェートなどのリン系難燃剤などが挙げられる。
このような色材を含むバインダー樹脂液を、繊維布帛の柔軟剤を含む処理液を付与した面の少なくとも片面に付与した後は、乾燥を行い、必要に応じて、さらに熱セットやソーピングなどを行うとよい。
これにより、柔軟剤の上に色材を含むバインダー樹脂が付着している捺染布帛を得ることができる。
また、色材を含むバインダー樹脂液を繊維布帛に付与した後に、本発明の所期の目的を逸脱しない範囲内で、難燃加工、制電加工、抗菌防臭加工、制菌加工、紫外線遮蔽加工、耐光向上加工、または、撥水加工などを、ディップ−ニップ法などで行ってもよい。
また、防水膜を付与する場合、繊維布帛の片面に防水膜を付与すればよいが、色材を含むバインダー樹脂液を繊維布帛の片面のみに付与して、色材を含むバインダー樹脂が繊維布帛の片面のみに付与されている場合には、繊維布帛の他方の片面(色材を含むバインダー樹脂が付与されていない面)に、防水膜を付与するとよい。
繊維布帛に防水膜を付与する場合には、以下の3つの方法が挙げられる。
1つ目の方法は、繊維布帛の色材を含むバインダー樹脂が付与されていない面に、防水膜を付与するための樹脂液をパイプコータなどにより塗布し、防水膜を付与するための樹脂液を水中などに浸漬させ、樹脂液を、凝固、脱溶媒、乾燥することで、樹脂膜からなる防水膜を付与する方法である。
2つ目の方法は、繊維布帛の色材を含むバインダー樹脂が付与されていない面に、防水膜を付与するための樹脂液をパイプコータなどにより塗布し、乾燥することで、樹脂膜からなる防水膜を付与する方法である。
3つ目の方法は、予め形成された樹脂膜の表面に接着剤を塗布し、繊維布帛の色材を含むバインダー樹脂が付与されていない面と重ね合わせて、繊維布帛と防水膜とを貼り合わせることで、防水膜を付与する方法である。なお、繊維布帛と貼り合わせる樹脂膜は、樹脂膜のみであってもよし、離型紙などの上に防水膜が形成されているものであってもよい。このとき、離型紙などの上に積層された状態の防水膜と繊維布帛とを貼り合せた場合には、繊維布帛と防水膜とを貼りわせた後、任意の段階で離型紙などを剥離除去すればよい。
防水膜を付与するための樹脂液に中には、色材を含むバインダー樹脂液と同様に、紫外線吸収剤、酸化防止剤、架橋剤、触媒、消臭剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤、赤外線吸収剤、または、顔料などが添加されていてもよい。
また、接着剤にて防水膜を繊維布帛に貼りわせる場合、接着剤にも、紫外線吸収剤、酸化防止剤、架橋剤、触媒、消臭剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤、または、赤外線吸収剤などを添加してもよい。
なお、繊維布帛に防水膜を付与した後は、必要に応じて、乾燥や熱セットを行うとよい。
また、防水膜の繊維布帛が積層されていない面には、他の織物や編物などの繊維布帛を接着剤などで貼り合わせてもよい。
また、防水膜を有する繊維布帛に対して、さらに、難燃加工、制電加工、抗菌防臭加工、制菌加工、紫外線遮蔽加工、耐光向上加工、撥水加工、または、柔軟加工などを、ディップ−ニップ法などで行ってもよい。
このようにして製造された本実施の形態における捺染布帛は、繊維布帛に色材を含むバインダー樹脂が付着したものでありながら優れた引裂強さを有するので、様々な製品に利用することができる。
以下、本実施の形態における捺染布帛を用いて得られる製品に関して説明する。なお、本実施の形態における捺染布帛の用途は、以下の製品に限定されるものではない。
衣服としては、一般のジャンパー、ジャケット、ダウンウエア、チョッキ、靴、手袋、帽子、靴をはじめとして、一般道路、自動車専用道路、港、空港、線路、駐車場、コンビナートで作業を行う人の作業服や消防服などが挙げられるが、特に限定されるものではない。このような衣服の少なくとも一部に本実施の形態における捺染布帛が用いられている。
また、捺染布帛が用いられる衣服の部位としては、衣服全体であってもよいし、衣服の一部であってもよい。衣服の一部に捺染布帛を用いる場合、ストライプ状などの柄状となるように衣服の一部に捺染布帛を用いてもよいし、身頃や袖、裾などの衣服の一部分の全体に捺染布帛を用いてもよい。好ましくは、衣服の外側全体が捺染布帛で形成されているとよい。
捺染布帛をストライプ状の柄に用いる場合、ストライプの幅は特に限定されないが、高視認性の観点から、好ましくはストライプの幅は50mm以上であるとよい。また、捺染布帛は、衣服を着用したときに、衣服の前面と背面とに跨っているとよい。例えば、捺染布帛は、前身頃から後身頃まで連続して使用されているとよい。
衣服において捺染布帛が占める面積としては、衣服の外側部分では、0.14m以上、好ましくは0.5m以上、さらに好ましくは0.8m以上であるとよい。さらに好ましくは、衣服の全てが捺染布帛で製造されているとよい。
なお、本実施の形態における捺染布帛は、衣服に限らず、テント、ヤッケ、または、旗などにも用いることができる。
以下、本実施の形態における捺染布帛の実施例について説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例におけるA〜Eの各評価項目における各種物性などの測定および評価は、次の方法によって行った。
[A:「ISO20471:2013」の「5.1 色に対する要求事項」への適合の確認]
ISO 20471:2013の5.1に準じて、分光測色計(CM−2500C(コニカミノルタ株式会社製))を用いて、Yxy表色系のY,x,yの測定を行い、判定した。また、輝度率βは、β=Y/100で求めた。なお、捺染布帛の色材を含むバインダー樹脂を付与した面を測定面とした。
また、Y,x,yについては、洗濯処理前と洗濯処理後とで測定した。
洗濯処理は、JIS L0217 103法に準じて、20回行った。なお、20回の洗濯処理とは、洗剤を入れた洗濯液にて25分間処理後、排水、脱水し、10分間のすすぎ洗いを行い、排水、脱水し、10分間のすすぎ洗いを行い、排水、脱水を行う処理を洗濯5回とし、この作業を4回繰り返し、最後に、吊り干しにて乾燥を行ったものとした。
[B:引裂強さ]
JIS L1096 引裂強さ D法 ペンジュラム法に準じて試験を行い、捺染布帛のタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さを測定した。
また、ISO 11612:2015(熱と炎の防火服規格)に定められたISO 13937−2トラウザーズ法に準じて試験を行い、捺染布帛のタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さを測定した。
また、各法の引裂強さについては、洗濯処理前と洗濯処理後とで測定した。
この洗濯処理は、上記のY,x,yの測定における洗濯処理と同様の方法にて、JIS L0217 103法に準じて、20回行った。
[C:風合]
風合いは、得られた捺染布帛を手でさわって判断を行った。
[D:難燃性]
難燃性は、ISO 15025:2000 A法(表面接炎)に準じて試験を行い、ISO 11612 cord letter A1にて合否を判定した。捺染布帛の色材を含むバインダー樹脂を付与した面を接炎面とした。
(実施例1)
モダクリル繊維(商品名:プロテックスM 株式会社カネカ製)54質量%、綿35質量%、アラミド繊維(商品名:ケブラー デュポン社製)10質量%、導電糸1質量%の複合糸をタテ糸及びヨコ糸に用いた平織物(目付:225g/m、密度:タテ×ヨコ=68本/2.54cm×58本/2.54cm)を、染料として、Kayacryl Brill. Yellow Flavine 10G−ED(日本化薬(株)製、カチオン染料)、Aizen Cathilon Pink BL−DP80(保土谷化学工業(株)製、カチオン染料)、MIKA ホワイト ATN(日本化薬(株)製、蛍光増白剤)およびハッコール BRK(昭和化学工業(株)、蛍光増白剤)を用いて、100℃で30分間染色し、湯洗および水洗し、120℃×30秒乾燥後、140℃×1分間熱セットすることで、オレンジ色に着色された繊維布帛を得た。
次に、オレンジ色に着色された繊維布帛に柔軟剤を含む下記の処理液を、パッダーを用いてディップ−ニップ法で付与した後、130℃で2分間乾燥し、150℃で1分間熱セットし、繊維布帛を構成する両面および内部も含む繊維の表面に柔軟剤を付着させた。柔軟剤としては、アミノ変性シリコーンオイルを用いた。
[柔軟剤を含む処理液]
柔軟剤(アミノ変性シリコーンオイルのエマルジョン 固形分16質量%) 2質量%
水 98質量%
次に、柔軟剤としてシリコーン樹脂が付着した繊維布帛の片面全面に、色材を含む以下のバインダー樹脂液を、ロータリースクリーン捺染機を用いて付与し、90℃で2分間乾燥した後、160℃で30秒間熱処理し、蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の各種性能を表1に記載した。
[色材を含むバインダー樹脂液]
MASTUMIN グローカラー Orange MRS 16質量%
(顔料、蛍光を有する橙色の顔料、(株)松井色素製)
RYUDYE−W Orange RS−E 0.5質量%
(顔料、蛍光を有さない橙色の顔料、DIC(株)製)
紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系) 2質量%
アクリル樹脂 15質量%
架橋剤(イソシアネート系架橋剤) 2質量%
増粘剤 1.5質量%
水 35質量%
(比較例1)
繊維布帛に柔軟剤を含む処理液を付与しなかった以外は、実施例1と同様にし、蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
(比較例2)
色材を含むバインダー樹脂を繊維布帛に付与する前に繊維布帛に対して柔軟剤を含む処理液での処理は行わずに、色材を含むバインダー樹脂を繊維布帛に付着させた後、実施例1で用いた柔軟剤を含む処理液で繊維布帛を処理した以外は、実施例1と同様にし、蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
(実施例2)
実施例1で用いた色材を含むバインダー樹脂液に、柔軟剤としてその配合量が5質量%となるように、シリコーンオイル(ジメチルシリコーン)、脂肪酸エステル化合物、および非イオン系界面活性剤を15質量%含むエマルジョンを追加配合した以外は、実施例1と同様にして蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
(比較例3)
繊維布帛に柔軟剤を含む処理液の付与を行わなかった以外は、実施例2と同様にし、蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
(実施例3)
柔軟剤を含む処理液に用いた柔軟剤を、実施例2の色材を含むバインダー樹脂液に用いた柔軟剤に変更した以外は実施例2と同様にして捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
(実施例4)
実施例1で用いた柔軟剤に替え、メチルハイドロジエンポリシロキサンを50質量%含むエマルジョンを1質量%用いた以外は、実施例1と同様にし、蛍光オレンジレッドに着色された捺染布帛を得た。得られた捺染布帛の性能を表1に記載した。
Figure 2017190542
表1に記載の通り、実施例1、2、3、4のように、繊維表面にシリコーン樹脂が付着しているものの上に、色材を含むバインダー樹脂が付着しているものについては、引裂強さが大きく向上していることが確認された。
また、比較例2のように、色材を含むバインダー樹脂を繊維布帛に付与した後、シリコーン樹脂を付与したものや、比較例3のように、色材を含むバインダー樹脂にシリコーン樹脂を添加しただけのものについては、引裂強さの向上のレベルは小さなものであった。
また、実施例1、2、3、4については、色材を含むバインダー樹脂を付与する前に柔軟剤を繊維に付着させものであるにも関わらず、予想に反し、洗濯処理後であっても、優れた引裂強さを維持しながら、ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項への適合している捺染布帛が得られた。

Claims (7)

  1. ISO 20471:2013の5.1 色に対する要求事項を満たす捺染布帛であって、繊維布帛の少なくとも片面の表面を構成する繊維の表面に柔軟剤が付着しており、前記柔軟剤の上に色材を含むバインダー樹脂が付着していることを特徴とする捺染布帛。
  2. 前記柔軟剤は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の捺染布帛。
  3. 前記捺染布帛は、JIS L1096 引裂強さ D法 ペンジュラム法でのタテ方向及び/又はヨコ方向の引裂強さが10N以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の捺染布帛。
  4. 前記繊維布帛は、モダクリル繊維を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の捺染布帛。
  5. 前記捺染布帛は、難燃性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の捺染布帛。
  6. 繊維布帛の少なくとも片面に柔軟剤を含む処理液を付与する工程と、前記片面に色材を含むバインダー樹脂液を付与する工程とを有することを特徴とする捺染布帛の製造方法。
  7. 前記柔軟剤は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項6に記載の捺染布帛の製造方法。
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